JP4826895B2 - カード作製用シート - Google Patents

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Description

本発明は、カード作製用シートに関する。
従来、カード作製用シートとして特許文献1に記載のものなどが知られている。
このカード作製用シートは、以下のような構成となっている。基材シートは折り目によって2つの領域に等分され、この2つの領域のうち1の領域には配信したい個人情報等(以下、情報などという)が印刷され(以下、情報領域という)、他の領域には端部に強接着剤を塗布することで形成される強接着部と、この強接着部よりも内側の領域に再剥離再貼付可能な粘着剤を塗布することで形成される剥離構造とを備えている。
上記したカード作製用シートは以下のように使用される。まず、情報領域を他の領域に重ねて、貼り合わせ、1枚のカードにする。このとき、情報領域のうち他の領域の強接着部に接している部分は完全接着されているので、配送時などに不用意に開いたりしないようになっている。
次いで、このカードを受け取った者が、他の領域の強接着部よりも内側の領域を切断して開封すると、その内側の領域は再剥離再貼付可能な剥離構造となっているので簡単に開封することができる。
特開2004−347669公報
しかし、上記したカード作製用シートを製造する際には、強接着剤と再剥離再貼付可能な粘着剤とが必要であり、かつ、それらを部分的に塗布する必要があることから、手間とコストがかかるという問題点があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、低コストで製造できるカード作製用シートを提供することを目的とする。
発明は、一方の面に印刷可能な印刷可能面を有し、この印刷可能面とは反対側の面に粘着剤層が形成された基材シートと、前記粘着剤層に剥離可能に重ねられ、前記基材シートと同じ大きさをなしている剥離シートとからなり、前記基材シートには、前記剥離シート側を内側として3つ折り可能とする2本の折り線が形成され、前記基材シートの前記折り線により三つに区分された領域のうち端に位置する1の領域には、その周縁のうち前記折り線を除く少なくとも上下二辺を含む部分について前記基材シートを部分的に除去可能とする周縁部除去用スリット又はミシン目が形成されており、前記粘着剤層の粘着力は、相互に粘着した場合において剥離困難であり、前記基材シートの印刷可能面に粘着した場合においては剥離可能に設定されている構成としたところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載のものにおいて、前記基材シートの前記折り線により区分された領域のうち前記周縁部除去用スリット又はミシン目が形成されている領域とは反対側の端に位置する領域には、前記折り線に沿って3つ折り状態としたとき前記周縁部除去用スリット又はミシン目により囲まれる領域の内側に位置する窓形成用スリット又はミシン目が形成されているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項または請求項に記載のものにおいて、前記剥離シートには、前記折り線により三つに区分された前記1の領域全体と中央の領域の全体または一部の剥離シートを残りの領域の剥離シートから分断する分断スリット又はミシン目が形成されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記剥離シートには、前記折り線により三つに区分された中央の領域の周縁のうち前記折り線を除く少なくとも上下の二辺を含む部分の前記剥離シートを部分的に除去してその一部を残存可能な残存用スリット又はミシン目が形成されているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のものにおいて、前記基材シートの一部又は全部には、表示された情報を透かし見ることを防止する地紋が印刷されているところに特徴を有する。
<請求項の発明>
請求項に記載のカード作製用シートを使用して例えば、はがきを作製するには次のようにする。まず、基材シートの三つの領域のうち端に位置する領域であって周縁部除去スリットまたはミシン目が形成されている領域に配信したい情報などを印刷し、基材シートの中央に位置する領域に宛名を印刷する。次いで、剥離シートを剥離して除去することで粘着剤層を露出させ、基材シートに形成された周縁部除去スリットまたはミシン目に沿って基材シートの周縁部を除去する。 次に周縁部が除去された領域と中央の領域とを、折り線に沿って粘着剤層が内側になるように折り重ね、周縁部が除去された領域と中央の領域が1枚になるように貼り付けると、除去された周縁部には中央の領域の粘着剤層の一部が露出する。次いで、周縁部が除去された領域と残りの領域の粘着剤層とを折り線に沿って重ねて貼り付けて1枚のはがきとする。
請求項に記載の発明によれば、粘着剤層の粘着力は、相互に粘着した場合において剥離困難であり、基材シートの表面に粘着した場合においては剥離可能に設定されているから、1枚のカード(はがき等)とされた際に、その周縁部においては基材シートの粘着剤層と、周縁に露出している中央の領域の粘着剤層の一部とが剥離困難に接着しており、周縁部以外では基材シートの粘着剤層と基材シートとが剥離可能に接着している。
したがって、多種の粘着剤を使い分けて部分的に塗工しなくても、配送時に不用意に開くことがなく、前記周縁部以外のところを切断することで容易に開封できるはがきを作製することができる。その結果、手間もコストもかからないカード作製用シートを提供することができる。
また、基材シート及び剥離シートには、剥離シート側を内側として3つ折り可能とする折り線が形成され、基材シートの折り線により三つに区分されるから、1枚のはがきに組み立てた際に、必ず1の領域が内側に配される。したがって、印刷したい事項を同じ面に片面印刷することが可能であり、印刷工程を簡略化できる。
<請求項の発明>
請求項に記載のカード作製用シートを用いて例えば1枚のはがきを作製し、そのはがきを郵送などによって配送した後、それを受け取った者が内側に印刷された情報を読むには、重なり合っている3つの領域を分離する必要がある。このとき、3つの領域は周縁部で剥離困難に接着しているから、手で2つの領域を分離するのは困難であり、接着されている周縁部をハサミ等で切り離すことになる。
しかし、請求項に記載の発明によれば基材シートの折り線により区分された領域のうち周縁部除去用スリット又はミシン目が形成されている領域とは反対側の端に位置する領域には、折り線に沿って3つ折り状態としたとき周縁部除去用スリット又はミシン目により囲まれる領域の内側に位置する窓形成用スリット又はミシン目が形成されているから、剥離困難に接着している周縁部よりも内側の剥離可能な部分に窓形成用スリット又はミシン目が配される。したがって、周縁部よりも内側の領域に設けられた窓形成用スリット又はミシン目を切断すれば容易に内部の情報を読み取ることができる上に、開封後の見た目も美しい。
<請求項の発明>
請求項またはに記載のカード作製用シートを組み立てる際に、一度に全ての剥離シートを剥がして折り重ねて貼り付ける作業を行うと、後で折り重ねる部分の粘着剤層にほこりが付着したり、粘着剤が手指に付着したりすることがある。
しかし、請求項に記載の発明によれば、剥離シートには、折り線により三つに区分された1の領域全体と中央の領域の全体または一部の剥離シートを残りの領域の剥離シートから分断する分断スリット又はミシン目が形成されているから、分断スリットに沿って剥離シートを部分的に剥離することができる。したがって、1の領域を中央の領域に重ねて貼り付けた後、これに残りの領域の剥離シートを剥がして貼り付けることができるので、粘着剤層にほこりが付着したり手指に粘着剤が付着することがない。
<請求項の発明>
請求項に記載の発明によれば、剥離シートには、折り線により三つに区分された中央の領域の周縁のうち折り線を除く少なくとも上下の二辺を含む部分の前記剥離シートを部分的に除去してその一部を残存可能な残存用スリット又はミシン目が形成されているから、カードを作成する際に中央の領域の剥離シートを残存させることが可能である。したがって、薄い基材シートなどを使用した場合であっても、中央の領域の剥離シートが残存することで、内部に記載された情報を透かし見ることを防止することができる。
<請求項の発明>
請求項に記載の発明によれば、基材シートの一部又は全部には、表示された情報を透かし見ることを防止する地紋が印刷されているから基材シートが薄い場合でも基材シートを透かして情報が読み取られることを確実に防止できる。
参考例1>
以下、参考例1の情報隠蔽はがき作製用のシート10(以下、はがき作製用シート10という)について図1ないし図8を参照しながら説明する。本参考例のはがき作製用シート10は、例えば保険会社から顧客に送付される口座振替案内書を作製する際に使用されるものとして例示する。
このはがき作製用シート10は、矩形状の基材シート11と、この基材シート11に塗布された粘着剤層12と、この粘着剤層12に重ねられて基材シート11と同型同大の剥離シート20との3層構造からなり、その縦寸法(短片側寸法)は定型のはがきサイズとほぼ同一であり、横寸法(長辺側寸法)は定型のはがきサイズの2倍の大きさである(図1ないし図3を参照)。
また、はがき作製用シート10には、図1および図2に示すように、短辺方向に沿って全領域を定型はがきのサイズに二等分するように1本のミシン目13(折り線13)が形成されている。ミシン目13は、基材シート11に剥離シート20を重ねた状態で形成したものであって両シートを貫通して形成されており、このミシン目13を中心にして基材シート11および剥離シート20を半分に折ることができる。本参考例においては、このミシン目13は剥離シート20の半面を除去可能とする半面除去用ミシン目21を兼ねている。
基材シート11は例えば紙製であって、その厚みは例えば約60μmで、一方の面11Aは周知の表面加工が施されて例えばレーザプリンタやインクジェットプリンタ等の一般的なプリンタによって印刷可能な印刷可能面11Aとされており、それとは反対側の裏面11Bには粘着剤(後述する)が全面に塗布されている。
ミシン目13によって区分された同型同大の2つの領域14,15のうち図1の右側の領域は、宛名などが印刷されている宛名印刷領域14とされ、具体的には、「郵便はがき」の文字、切手貼付枠及び「親展」の文字が予め印刷されているが、ユーザが印字するまではその他の部分は白紙である。
図1の左側の領域は、剥離シート20の情報表示領域22(後述する)に重ねられその情報を隠蔽する隠蔽領域15とされる。そして、この隠蔽領域15にはミシン目13を除く3つの周縁の端縁から約1cm内側にマイクロミシンによる窓形成用ミシン目16が形成されている。この窓形成用ミシン目16とミシン目13とで取り囲まれた略矩形状の部分は、基材シート11を透かして内部を見ることを防止するための地紋が印刷された隠蔽部17とされる。隠蔽部17の下端付近には「ここから剥がして内容をご確認ください」の文字が予め印刷されている。また、隠蔽部17には、その左下の角を略三角形に切り取り可能とするスリット18が窓形成用ミシン目16につながるように入れられ、このスリット18に沿って略三角形の部分を切り取ることで、隠蔽部17を情報表示領域22から剥離する際のきっかけとなる摘み部19が形成される。
基材シート11の裏側に位置する剥離シート20は、粘着剤層12側の面20Bにシリコン処理等の粘着性を低下させる処理が施されており、粘着剤層12から容易に剥がし取ることができる。また、粘着剤層12側と反対側の面20Aは、周知の表面加工が施されて例えばレーザプリンタやインクジェットプリンタ等の一般的なプリンタによって印刷可能な印刷可能面20Aとなっている。
剥離シート20の印刷可能面20Aのうち、図2に示す左側の領域(基材シート11の宛名印刷領域14の裏側に相当する)は、ユーザが顧客などに配信したい情報が印刷された情報表示領域22とされ、、右側の領域(基材シート11の隠蔽領域15の裏側に相当する)は、はがき作製の際に除去される除去領域23とされる。なお、剥離シート20の印刷可能面20Aはユーザが顧客などに配信したい情報や、宛名と情報を照合するための情報を印字するまでは白紙である。
情報表示領域22には、情報が印刷された略矩形状の部分を取り囲むようにループ状の周縁部除去用スリット24が形成されている。本参考例において情報表示領域22の外周縁とこの周縁部除去用スリット24との間の剥離シート20は、はがきを作製する際に除去されて、周縁部除去用スリット24に囲まれた部分の剥離シート20は残される。
この周縁部除去用スリット24のうち右辺24Aのスリットを除く三辺は、ミシン目13に沿って剥離シート20が内側になるようにはがき作製用シート10を折り曲げた際に、基材シート11の隠蔽領域15に形成された窓形成用ミシン目16により囲まれた領域の外側に位置するように設けられている。すなわち、ミシン目13に沿って2つ折り状態としたときに窓形成用ミシン目16は、周縁部除去用スリット24により囲まれる領域の内側に位置する。
次に、基材シート11の印刷可能面11Aと反対側に形成されている粘着剤層12について説明する。粘着剤層12の粘着力は基材シート11の裏面11Bとは剥離困難に設定され、粘着剤層12が相互に粘着した場合において剥離困難であり、剥離シート20の印刷可能面20Aや基材シート11の印刷可能面11Aに粘着した場合においては剥離可能に設定されている。
参考例に使用される粘着剤としては、剥離可能な微粘着性(弱粘着性)のものとして市販されているものなどが使用される。また、本参考例においては、内部に記載された情報を透かし見るのを防止可能に着色された粘着剤を使用することもできる。具体的には、微粒子を含む粘着剤や、硬化剤が配合された粘着剤などが使用され、特に本発明においては、アクリル系共重合体からなる微粒子を含む水性エマルション型のアクリル系粘着剤が好適に使用される。
参考例に好適に使用される微粒子を含む粘着剤としては、上記の他にたとえばカオリン、炭化カルシウム、クレー等の無機微粒子や、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂等の合成樹脂からなる微粒子を含む、天然ゴムなどのゴム系の粘着剤、アクリル系、SBR系などの合成樹脂をベースとした粘着剤などがあげられる。
参考例のはがき作製用シート10は以上の構成であり、次にその使用方法について説明する。
はがき作製用シート10を使用する場合には、ユーザが基材シート11の印刷可能面11Aの所定領域に顧客の宛名などを印刷するとともに、剥離シート20の印刷可能面20Aの所定領域には顧客に配信したり通知する情報と、基材シート11に印刷された宛名と情報を照合するための情報を印刷する。この際、基材シート11と剥離シート20とは同型同大であって段差のない一枚の紙として取り扱うことができるから、プリンタ印刷特性は良好である。
印刷後、図4および図5に示すように、情報表示領域22のうち矩形状の情報が表示された部分を残存させるように、剥離シート20のうち、除去領域23と、情報表示領域22の周縁部を粘着剤層12から剥がして除去する。すると、ミシン目13より右側の粘着剤層12と情報表示領域22の周縁部の粘着剤層12(図4における点描部分)が露出する。次いで、ミシン目13を中心に粘着剤層12側が内側となるように谷折りし、隠蔽領域15が情報表示領域22に重なるように貼り合わせると図7に示すように、一枚の定型サイズのはがきが完成する。
このとき、図6に示すように情報表示領域22に重ねられる基材シート11は、周縁部においては粘着剤層12同士が剥離困難に粘着し、周縁部以外であって剥離シート20が残存している部分においては剥離可能に接着している。すなわち、周縁部除去用スリット24よりも外側では剥離困難に接着し、周縁部除去用スリット24よりも内側では剥離可能に接着している。このように粘着剤層12が相互に粘着すると剥離困難に接着するのは、同じ成分の粘着剤層12の粘着剤同士が混ざり合い強い接着力が発現するのが一因ではないかと推測される。
上記のようにして作製されたはがきを投函して郵送すれば、配信情報は秘密状態のまま顧客などに郵送される。そして、このはがきを受け取った顧客は、隠蔽部17に印刷されている「ここから剥がして内容をご確認下さい」という取り扱い指示に従い(図8参照)、隠蔽部17の左下角部を切り取ることで形成された摘み部19をつまんで窓形成用ミシン目16に沿って切断する。窓形成用ミシン目16は周縁部除去用スリット24により囲まれる領域の内側(情報表示領域22と隠蔽領域15とが剥離可能に粘着している部分)に形成されているから、隠蔽部17を情報表示領域22から容易に剥離し開封することができる。
以上のように、本参考例によれば、多種の粘着剤を使い分けて部分的に塗工しなくても、配送時に不用意に開くことがないから、手間もコストもかからないはがき作製用シート10を提供することができる。
また、基材シート11には、剥離困難に接着している周縁部よりも内側の剥離可能な部分に窓形成用ミシン目16が設けられているから、窓形成用ミシン目16を切断することで情報を読み取ることができる上に、開封後の見た目も美しい。
さらに基材シート11には、表示された情報を透かし見ることを防止する地紋が印刷されているから基材シート11が薄い場合でも基材シートを透かして情報が読み取られることを確実に防止できる。
参考例2>
図9は参考例2のはがき作製用シート10を示す。参考例1と同一の構成については同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところについてのみ説明する。
参考例においては、基材シート11の宛名が印刷されている領域(宛名印刷領域14)には、基材シート11の隠蔽部17に設けられた窓形成用ミシン目16と同様の開封用ミシン目16が、ミシン目13に対して対称の位置に形成されている点で参考例1と相違する。
次に使用方法について説明する。本参考例のはがき作製用シート10を参考例1と同様の手順で1枚のはがきとすると、基材シート11の2つの領域14,15に形成された開封用ミシン目16が重なり合う位置に配される。
このはがきが郵送されて受け取った顧客が、重なり合った開封用ミシン目16に沿って切断すると、剥離困難に接着された部分が切り離される。開封用のミシン目16は剥離可能に粘着している部分にもうけられているから、重なり合った2つの領域を簡単に剥がすことができる。
参考例によれば、2つ折り状態の基材シートのうちの粘着剤層相互が粘着している周縁部を切り離すことができてい容易に開封できる上に、開封の履歴が明確に残るので不正開封を有効に防ぐことができる。
<実施形態
図10ないし図22は実施形態のはがき作製用シート10を示す。参考例1と同一の構成については同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところについてのみ説明する。なお、図13ないし図16の点描部分は粘着剤層12が露出している状態を示す。
実施形態のはがき作製用シートは、参考例1よりも大きいサイズとなっており、その縦寸法(短辺側寸法)は定型のはがきサイズとほぼ同一であり、横寸法(長辺側寸法)は定型のはがきサイズの3倍の大きさである。
本実施形態において、基材シート11には、図10に示すように、短辺方向に沿って全領域を定型はがきのサイズに三等分するように2本のミシン目(折り線)13,13が形成されている。
この2本のミシン目13,13によって区分された図10における左端の領域は隠蔽部17が設けられた隠蔽領域15とされ、中央の領域は宛名が印刷された宛名印刷領域14とされ、右端の領域は顧客に配信したい情報などが印刷された情報表示領域22とされる。
基材シート11の情報表示領域22には、その上下の端縁に対して平行なスリット24が2本設けられ、このスリット24は、情報表示領域22の上下の端縁部分を帯状に除去可能な周縁部除去用スリット24とされる。
剥離シート20の中央の領域20C(宛名印刷領域14の裏側)には、図11に示すように、右側のミシン目13に対して平行に数mm離れた位置に図11の左端の領域20Fと中央の領域20Cの一部を残りの領域から分断する分断スリット25Aが形成されている。また、中央の領域20Cには、上下と左側の周縁よりも数mm内側に剥離シート20の一部を残存可能な残存用スリット25が形成されている。この残存用スリット25のうち上下の周縁に沿って形成されているものは、ミシン目13に沿って情報表示領域22を宛名記載領域14に折り重ねた際に基材シートに形成された周縁部除去用スリット24と重なり合うような位置に形成され、その右端で前記分断スリット25Aとつながっている。この残存用スリット25と分断スリット25Aに取り囲まれた矩形状をなす領域20Gは、はがき作製の際に残存可能となっており、内部に記載された情報を透かし見るのを防止する遮蔽領域20Gとして機能する。
次に使用方法について説明する。参考例1と同様に、まずユーザが基材シート11の印刷可能面11Aの所定位置に、宛名および情報を印刷する。そして、はがき作製用シート10を反転させ、図13に示すように、剥離シート20のうち上下の端縁を除いた遮蔽領域20Gと右端の領域20Eを残すように、残存用スリット25と分断スリット25Aに沿って、左側の領域20Fと中央の領域20Cの上下の端縁部分の剥離シート20(情報表示領域22の裏側)を粘着剤層12から剥がし取り、粘着剤層12を露出させる。すると図14に示すように情報表示領域22の上下の端縁部分が帯状に切り取られ、宛名印刷領域14の裏側には剥離シートの遮蔽領域20Gが残された状態になる。
次に図15の左側のミシン目13を中心にして粘着剤層12が内側になるように谷折りし(図15の白い矢印の方向に折って)、情報表示領域22と宛名印刷領域14が1枚になるように重ねて貼り合わせた後、右端の領域20E(隠蔽領域15の裏側)の剥離シート20を剥がして粘着剤層12を露出させる(図16参照)。このとき、宛名印刷領域14の裏に残存している剥離シート20の遮蔽領域20Gに情報表示領域22の粘着剤層12が貼り付けられているので全体として剥離可能に接着し(図17参照)、情報表示領域22の切り取られた上下の端縁部分から、宛名印刷領域14の裏面の粘着剤層12が帯状に露出している(図18参照)。そして、宛名印刷領域14の裏側に残存している剥離シート20の遮蔽領域20Gの上下辺と情報表示領域22の上下辺とは重なり合っている。
次に、隠蔽領域15の裏側に露出している粘着剤層12を情報表示領域22の印刷可能面11Aに重ね合わせて貼り合わせると1枚のはがきとなる(図19参照)。このとき隠蔽領域15の裏側の粘着剤層12は、上下の端縁においては宛名印刷領域14の裏面の粘着剤層12と粘着しているので剥離困難に強く接着し、上下の端縁以外においては情報表示領域22の印刷可能面11Aと粘着しているので剥離可能に接着している。
そして、これを開封する作業は、参考例1と同様に行われる。
本実施形態には、参考例1のところで説明した効果に加えて、以下の効果がある。本実施形態によれば、基材シート11をミシン目13,13によって区分することで3つの領域が設けられているから、本実施形態のはがき作製シート10を1枚のはがきに組み立てた際に、必ず1の領域が内側に配される。したがって、片面印刷が可能であり、印刷時の手間を省くことができる。
また、剥離シート20の左端の領域20Fと中央の領域20Cの一部を残りの領域から分断する分断スリット25Aが形成されているから、情報表示領域22と宛名印刷領域14とを粘着剤層12を内側にして貼り付けた後、残りの領域の剥離シートを剥がして隠蔽領域15を貼り付けることができるので、粘着剤層12にほこりが付着したり手指に粘着剤が付着することがない。
さらに、剥離シート20の中央の領域20Cには残存用スリット25が形成されているから、剥離シート20の一部を残存させることで、薄い基材シートなどを使用した場合であっても、内部に記載された情報を裏側から透かし見ることを防止することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記参考例1および2においては周縁部除去用スリットとして情報表示領域には、情報が印刷された略矩形状の部分を取り囲む周縁部除去用スリット24が形成されているが、他方の領域の周縁のうち少なくとも折り線を除いた三辺について剥離シートを部分的に除去可能とするものであればよく、例えば、折り線を除く三辺に対してその側縁部分を帯状に除去可能なものも参考例として挙げられる。また、周縁部除去用スリットではなく周縁部除去用ミシン目である構成も参考例としてあげられる。
(2)上記実施形態においては、基材シートの情報表示領域には、その上下の端縁部分を帯状に除去可能な周縁部除去用スリットが設けられているが、上下の端縁のみならず右側縁が除去可能なスリットが設けられていてもよい。また、スリットではなくミシン目であってもよい。
(3)上記実施形態においては隠蔽部の左下の角を略三角形に切り取ることで開封の際のきっかけとなる摘み部を形成するスリットが隠蔽部に設けられているが、摘み部を備えていないものも本発明に含まれる。
(4)参考例1および実施形態1においては隠蔽領域に窓形成用ミシン目を備えたが窓形成用のスリットであってもよい。
(5)上記実施形態においては隠蔽領域に地紋が印刷されたものを用いたが、地紋が印刷されていないものも、本発明に含まれる。
(6)上記実施形態においては、情報隠蔽はがきを作製するシートに適用したが、はがきに限らず、手渡しするカードに適用することもできるし、宛名などに代えて他の必要事項を印刷したり、手書きしてもよい。
(7)上記参考例1においては、カードを2領域に区分する折り線としてミシン目が設けられ、このミシン目が剥離シートの半面を除去可能とする半面除去用ミシン目を兼ねているが、これらを別々に設けた構成も参考例としてあげられる。
(8)上記実施形態においては、遮蔽領域の剥離シートを残存させてはがきを作製したが、はがきを作製する際に剥離シートを残存させずに作製してもよい。また、剥離シートとして分断スリットと残存用スリットとを形成したものを用いたが、これらを全く設けていないものであってもよいし、分断スリットのみを設けたものであってもよい。
(9)上記参考例1、2では剥離シートの右側領域(除去領域)は白紙であったが、この部分に基材シートに印刷された宛名を照合可能な情報を印刷して、剥離シートの情報領域の情報の内容と基材シートに印刷された宛名の照合を可能とした構成が参考例としてあげられる。そのようにすることで、宛名と情報の一致を確認する際に、カード作製用シートの両面を見る必要がなくなり、容易に宛名と情報の不一致を防ぐことができる。
参考例1のはがき作製用シートを示す表面図 その裏面図 その断面図 はがきを作製する過程を示す斜視図 剥離された剥離シートを示す表面図 完成したはがきの断面図 完成したはがきの裏面図 開封のしかたを説明する裏面図 参考例2のはがき作製用シートを示す表面図 実施形態のはがき作製用シートを示す表面図 その裏面図 図10のA−A線で切断した断面図 はがきを作製する過程を示す斜視図 はがきを作製する過程を示す裏面図 はがきを作製する過程を示す斜視図 はがきを作製する過程を示す裏面図 図16のB−Bで切断した断面図 図16のC−Cで切断した断面図 完成したはがきの裏面図 図19のE−Eで切断した断面図 図19のF−Fで切断した断面図 開封のしかたを説明する裏面図
符号の説明
10…はがき作製用シート
11…基材シート
11A…(基材シートの)印刷可能面
12…粘着剤層
13…ミシン目(折り線)
16…窓形成用ミシン目
20…剥離シート
21…半面除去用ミシン目
20A…(剥離シートの)印刷可能面
24…周縁部除去用スリット

Claims (5)

  1. 一方の面に印刷可能な印刷可能面を有し、この印刷可能面とは反対側の面に粘着剤層が形成された基材シートと、前記粘着剤層に剥離可能に重ねられ、前記基材シートと同じ大きさをなしている剥離シートとからなり、
    前記基材シートには、前記剥離シート側を内側として3つ折り可能とする2本の折り線が形成され、
    前記基材シートの前記折り線により三つに区分された領域のうち端に位置する1の領域には、その周縁のうち前記折り線を除く少なくとも上下二辺を含む部分について前記基材シートを部分的に除去可能とする周縁部除去用スリット又はミシン目が形成されており、
    前記粘着剤層の粘着力は、相互に粘着した場合において剥離困難であり、前記基材シートの印刷可能面に粘着した場合においては剥離可能に設定されていることを特徴とするカード作製用シート。
  2. 前記基材シートの前記折り線により区分された領域のうち前記周縁部除去用スリット又はミシン目が形成されている領域とは反対側の端に位置する領域には、前記折り線に沿って3つ折り状態としたとき前記周縁部除去用スリット又はミシン目により囲まれる領域の内側に位置する窓形成用スリット又はミシン目が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカード作製用シート。
  3. 前記剥離シートには、前記折り線により三つに区分された前記1の領域全体と中央の領域の全体または一部の剥離シートを残りの領域の剥離シートから分断する分断スリット又はミシン目が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカード作製用シート。
  4. 前記剥離シートには、前記折り線により三つに区分された中央の領域の周縁のうち前記折り線を除く少なくとも上下の二辺を含む部分の前記剥離シートを部分的に除去してその一部を残存可能な残存用スリット又はミシン目が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のカード作製用シート。
  5. 前記基材シートの一部又は全部には、表示された情報を透かし見ることを防止する地紋が印刷されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のカード作製用シート。
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