JP6568728B2 - 擬似接着シート - Google Patents

擬似接着シート Download PDF

Info

Publication number
JP6568728B2
JP6568728B2 JP2015127504A JP2015127504A JP6568728B2 JP 6568728 B2 JP6568728 B2 JP 6568728B2 JP 2015127504 A JP2015127504 A JP 2015127504A JP 2015127504 A JP2015127504 A JP 2015127504A JP 6568728 B2 JP6568728 B2 JP 6568728B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
delivery
adhesive
pseudo
slip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015127504A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017007270A (ja
Inventor
舞奈 西野
舞奈 西野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Forms Co Ltd
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Forms Co Ltd filed Critical Toppan Forms Co Ltd
Priority to JP2015127504A priority Critical patent/JP6568728B2/ja
Publication of JP2017007270A publication Critical patent/JP2017007270A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6568728B2 publication Critical patent/JP6568728B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、少なくとも2枚のシートが剥離可能に接着されてなる擬似接着シートに関する。
従来、配送物の配送に用いられる配送伝票として、配送伝票が貼付された配送物が配送先に配送された際に、配送伝票の一部である配達票に受領印が押下され、配達票が配送伝票から分離されて配送業者によって持ち帰ることができるように構成されたものが用いられている。このように配達票を分離して持ち帰ることができる配送伝票としては、例えば、裏面の全面に粘着剤が塗工されたベースシートの表面に、配送物が配送先に配送された後でも配送物に貼付されたままの状態とする貼付票を剥離困難に接着するとともに、上述した配達票を貼付票に並べて剥離可能に接着したものが用いられている。この配送伝票は、ベースシートの裏面に塗工された粘着剤によって配送物に貼付される。そして、配送物が配送先に配送されると、配達票に受領印が押下され、配達票がベースシートから剥離されることにより、配達票を配送伝票から分離することができる。
ところで、上述したように配達票がベースシートに剥離可能に接着された配送伝票においては、配達票に受領印が押下された後、配送業者が配達票をベースシートから容易に剥離できることが好ましい。そのため、配達票の外形をベースシートに対して小さくしたり、配達票の角部にコーナーカットを設けたりすることが考えられる。ところが、配達票の外形を小さくすることが好ましくない場合があり、また、配達票のデザイン上等の制約から角部にコーナーカットを設けることができない場合がある。
ここで、貼付票及び配達票を構成する伝票用紙と、ベースシートを構成するタック紙とからなる配送伝票において、配達票の1つの辺に、その辺からマージナル部側に突出したインデックス部分を設けた構成が、特許文献1に開示されている。この配送伝票においては、インデックス部分をきっかけとすることで配達票をタック紙から容易に剥離することができる。
特許第4497440号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたものにおいては、配達票をタック紙から剥離しやすくするための構成が、配達票の1つの辺からマージナル部側に突出したインデックス部分であるため、連続シートのようにマージナル部を予め有するものには適用することができるものの、単片状のものにおいてはマージナル部を新たに設ける必要があり、外形やデザインを大きく変更しなければならないという問題点がある。
また、インデックス部分が配達票の1つの辺から突出しているため、配送情報等を印字するためにプリンタ内を搬送される際に、このインデックス部分がプリンタ内にて引っ掛かって配達票がタック紙から剥離してしまう虞れがある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、2枚のシートが少なくともその一部が擬似接着部となってシートの1つの辺側の角部以外から剥離可能に接着されてなる擬似接着シートにおいて、外形やデザインを大きく変更することなく、かつ、情報を印字する際にプリンタ内にて引っ掛かるような部分を有することなく、2枚のシートの擬似接着部を容易に剥離することができる擬似接着シートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
第1のシートと第2のシートとが、少なくともその一部が擬似接着部となって前記第1のシートの1つの辺側の角部以外から剥離可能に接着されてなる擬似接着シートにおいて、
前記第1のシートは、前記1つの辺から斜めに切り込まれ、その後、鈍角に折れ曲がって当該1つの辺と並行して延びる切り込み線が形成され、少なくとも、前記擬似接着部と、前記1つの辺と前記切り込み線とで囲まれた領域の少なくとも一部とが前記第2のシートに接着され
前記第1のシートと前記第2のシートとは、前記1つの辺を除く3つの辺に沿う領域が強接着部となって互いに接着され、前記擬似接着部が互いに剥離されて前記1つの辺側を開口部とした袋部を形成する
上記のように構成された本発明においては、第1のシートと第2のシートの擬似接着部を第1のシートの1つの辺側の角部以外から剥離する場合、第1のシートには、当該1つの辺から斜めに切り込まれ、その後、鈍角に折れ曲がって当該1つの辺と並行して延びる切り込み線が形成されているとともに、第1のシートの前記1つの辺と切り込み線とで囲まれた領域の少なくとも一部が第2のシートに接着されているので、斜めの切り込みによって上シートの1つの辺上に生じる角部のうち、第1のシートの当該1つの辺と切り込み線とで囲まれた領域ではない方の角部から第1のシートを捲り上げるようにして第1のシートと第2のシートの擬似接着部を容易に剥離していくことができる。そして、第1のシートの前記1つの辺と切り込み線とで囲まれた領域が第2のシートに接着された状態で、第1のシートと第2のシートの擬似接着部が剥離されることになる。また、切り込み線が、第1のシートの1つの辺から内側に斜めに切り込まれ、その後、鈍角に折れ曲がって当該1つの辺と並行して延びるものであるため、第1のシートと第2のシートの擬似接着部を剥離しようとした際、第1のシートが、第1のシートの1つの辺からの切り込みの延長線上に破断しにくくなる。そして、この切り込み線は、第1のシートからその外側に突出するようなものではなく、第1のシートの1つの辺から斜めに切り込まれ、その後、鈍角に折れ曲がって当該1つの辺と並行して延びるものであるため、シートの外形やデザインを大きく変更することなく、かつ、情報を印字する際にプリンタ内にて引っ掛かるような部分とはならない。
また、第1のシートと第2のシートとで袋部を形成する場合は、シートの角部を第1のシートと第2のシートとを剥離する剥離開始端とすることができないが、上記構成とした上で、前記1つの辺を除く3つの辺に沿う領域が強接着部となって互いに接着され、擬似接着部が互いに剥離されて前記1つの辺側を開口部とした袋部を形成することにより、シートの外形やデザインを大きく変更することなく、かつ、情報を印字する際にプリンタ内にて引っ掛かるような部分を有することなく、シートの角部ではなくシートの1つの辺側を剥離開始端として袋部を容易に形成することができる。また、切り込み線が、第1のシートの1つの辺から斜めに切り込まれ、その後、鈍角に折れ曲がって当該1つの辺と並行して延びるものであることから、袋部を形成するために擬似接着部を剥離する際、第1のシートが、第1のシートの1つの辺からの切り込みの延長線上に破断しにくくなる。
また、第2のシートの第1のシートとの接着面とは反対側の面に粘着層を介して剥離シートが剥離可能に貼付されている構成においては、剥離シートを剥離して配送物等に貼付することができる。
本発明によれば、第1のシートと第2のシートの擬似接着部を剥離するためにその剥離開始端として用いられる切り込み線が、第1のシートの1つの辺から斜めに切り込まれ、その後、鈍角に折れ曲がって当該1つの辺と並行して延びるものであるため、2枚のシートが少なくともその一部が擬似接着部となってシートの1つの辺側の角部以外から剥離可能に接着されてなる擬似接着シートにおいて、外形やデザインを大きく変更することなく、かつ、情報を印字する際にプリンタ内にて引っ掛かるような部分を有することなく、2枚のシートの擬似接着部を容易に剥離することができる。
また、第1のシートと第2のシートとが、前記1つの辺を除く3つの辺に沿う領域が強接着部となって互いに接着され、擬似接着部が互いに剥離されて前記1つの辺側を開口部とした袋部を形成することにより、シートの外形やデザインを大きく変更することなく、かつ、情報を印字する際にプリンタ内にて引っ掛かるような部分を有することなく、シートの角部ではなくシートの1つの辺側を剥離開始端として袋部を容易に形成することができる。袋部は端部である角部以外から開く必要があるため、特に有効である。
また、第2のシートの第1のシートとの接着面とは反対側の面に粘着層を介して剥離シートが剥離可能に貼付されているものにおいては、剥離シートを剥離して配送物等に貼付することができる。
本発明の擬似接着シートの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は下基材の上基材との接着面の構成を示す図である。 図1に示した擬似接着シートの使用例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図2に示した配送用伝票の使用方法を説明するための図である。 図2に示した送票について切り込み線が上シートの1つの辺から斜めに切り込まれていることによる効果を説明するための図である。 本発明の擬似接着シートの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は下基材の上基材との接着面の構成を示す図である。 図5に示した擬似接着シートの使用例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図6に示した配送伝票の使用方法を説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の擬似接着シートの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は下基材20の上基材10との接着面の構成を示す図である。
本形態は図1に示すように、同一形状を有する四角形状の上基材10、下基材20及び剥離シート30がこの順で積層され、互いに接着されて構成されている。
上基材10は、その外形に沿って表裏貫通したスリット70が形成されており、スリット70の内側の領域が本発明における第1のシートである上シート11となり、スリット70の外側の領域がカス部12となっている。そして、上シート11の1つの辺、すなわちスリット70の一部から、上シート11のみを表裏貫通した切り込み線13が形成されている。この切り込み線13は、上シート11の1つの辺から斜めに切り込まれ、その後、鈍角に折れ曲がって当該1つの辺と並行して延び、上シート11の他の辺の手前まで達している。また、下基材20との接着面の一部にニスが塗工されることで剥離層50が積層されている。
下基材20は、上基材10に形成されたスリット70がそのまま下基材20の表裏も貫通して形成されており、スリット70の内側の領域が本発明における第2のシートである下シート21となり、スリット70の外側の領域がカス部22となっている。また、下基材20の上基材10との接着面には、4つの辺のうち、スリット70の切り込み線13に対向する辺部が沿う辺以外の3つの辺に沿う領域に、下シート21とカス部22とに跨がって接着剤がベタ状に塗工されることで接着層42が積層されている。また、下基材20の残りの1つの辺に沿う領域においても、切り込み線13に対向する領域においては切り込み線13よりも外側に切り込み線13に沿うように、また、切り込み線13に対向しない領域においてはスリット70の外側にスリット70に沿うように接着剤がベタ状に塗工されることで接着層42が積層されている。また、下基材20の上基材10との接着面においては、接着層42に囲まれた領域のうち、スリット70の切り込み線13に対向する辺部が沿う辺から一定幅を除いた全面に、接着層42を構成する接着剤と同一の接着剤がドットパターン状に塗工されることで接着層41が積層されている。上基材10の下基材20との接着面に積層された剥離層50は、この接着層41に対向する領域において、その一部が接着層41よりも一回り大きなものとなっている。また、下基材20の剥離シート30との接着面には、その全面に粘着剤が塗工されることで粘着層60が積層されており、それにより、下基材20と剥離シート30とが剥離可能に接着されている。すなわち、下シート21は、上シート11との接着面とは反対側の面に粘着層60を介して剥離シート30が剥離可能に接着されている。
このように構成された上基材10と下基材20とは、下基材20の接着層42が積層された領域が強接着部3となって接着層42によって剥離困難に接着されている。これにより、上シート11は、切り込み線13が形成された辺を除く3辺に沿う領域と、切り込み線13とこの切り込み線13が形成された辺とで囲まれた領域とが強接着部3となって下シート21に剥離困難に接着されている。また、上基材10と下基材20とは、下基材20の接着層41が積層された領域が擬似接着部2となって接着層41及び剥離層50によって剥離可能に接着されている。なお、剥離困難とは、上基材10と下基材20とを人間の手によって剥離した場合に、上基材10と下基材20自体が裂かれたり厚み方向に分割されたりする程度に強接着されていることである。
以下に、上記のように構成された擬似接着シート1の使用例について説明する。
図2は、図1に示した擬似接着シート1の使用例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
図1に示した擬似接着シート1は、例えば図2に示すような配送用伝票1aとして使用される。この配送用伝票1aは、納品書4と送票5とが並んだ状態で剥離シート30に剥離可能に接着されて構成されている。
送票5は、図1に示した擬似接着シート1からカス部12,22を取り除いた構成を有しており、上シート11が、切り込み線13が形成された辺を除く3辺に沿う領域が強接着部3となって下シート21に剥離困難に接着されていることで、上シート11の切り込み線13とこの切り込み線13が切り込まれた辺を開口部とした袋部8を形成している。また、上シート11の表面には、この送票5が貼付される配送物の配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報が印字される配送情報表示領域7が設けられている。
納品書4は、上シート11の表面に、送票5が貼付される配送物の納品情報が印字される納品情報表示領域6が設けられており、その積層構造は、送票5の積層構造とは異なり、剥離層50が上シート11の下シート21との接着面の全面に積層されているとともに、下シート21の上シート11との接着面の全面に接着剤がドットパターン状に塗工されることで接着層41が積層されている。それにより、納品書4においては、上シート11と下シート21とが、その全面にて接着層41及び剥離層50によって剥離可能に接着されている。
以下に、上述した配送用伝票1aの使用方法について説明する。
図3は、図2に示した配送用伝票1aの使用方法を説明するための図である。
上記のように構成された配送用伝票1aは、まず、上シート11の納品書4に設けられた納品情報表示領域6に、送票5が貼付される配送物の納品情報が印字されるとともに、上シート11の送票5に設けられた配送情報表示領域7に、送票5が貼付される配送物の配送情報が印字されることになる。例えば、図2に示した配送用伝票1aを、納品書4と送票5とが並ぶ方向に剥離シート30が連続した構成とし、剥離シート30が連続した方向にプリンタ内を搬送されながら、上シート11の納品書4に設けられた納品情報表示領域6に、送票5が貼付される配送物の納品情報が印字されるとともに、上シート11の送票5に設けられた配送情報表示領域7に、送票5が貼付される配送物の配送情報が印字される。
その際、上シート11には、後述するように下シート21との擬似接着部2を剥離して袋部8を形成しやすくするために切り込み線13が形成されているが、この切り込み線13が、上シート11からその外側に突出するようなものではなく、上シート11の1つの辺から斜めに切り込まれ、その後、鈍角に折れ曲がって当該1つの辺と並行して延びるものであるため、納品情報や配送情報を印字する際にプリンタ内にて引っ掛かるような部分とはならない。
また、上述したように配送用伝票1aを剥離シート30が連続した構成としたものにおいては、マージナル部を有する構成とすることも考えられる。その場合、上シート11と下シート21との擬似接着部2を剥離して袋部8を形成しやすくするための構造として、マージナル部を利用して上シート11からマージナル部側に突出した突出部を設けた構成とすることも考えられるが、本形態における配送用伝票1aにおいては、上シート11と下シート21との擬似接着部2を剥離して袋部8を形成しやすくするための構造が、上シート11の内部に形成された切り込み線13によるものであるため、上述したように配送用伝票1aを剥離シート30が連続した構成としたものに限らず、単片状のものであっても適用することができる。
上記のようにして、上シート11の納品書4に設けられた納品情報表示領域6に、送票5が貼付される配送物の納品情報6aが印字されるとともに、上シート11の送票5に設けられた配送情報表示領域7に、送票5が貼付される配送物の配送情報7aが印字された配送用伝票1aを使用する場合は、まず、図3(a)に示すように、納品書4について上シート11と下シート21とを剥離するとともに、送票5について上シート11及び下シート21を剥離シート30から剥離する。納品書4においては、上シート11と下シート21とが上述したように接着層41及び剥離層50によって剥離可能に接着されているため、上シート11と下シート21とを剥離することができ、また、送票5においては、下シート21が上述したように剥離シート30に剥離可能に接着されているため、上シート11及び下シート21を剥離シート30から剥離することができる。
次に、剥離シート30から剥離した送票5を、図3(b)に示すように被着体となる配送物80に貼付する。送票5は、上シート11と下シート21とが接着された状態で剥離シート30から剥離されており、下シート21の上シート11との接着面とは反対側の面にはその全面に粘着層60が積層されているため、この粘着層60によって送票5を配送物80に貼付することができる。
次に、図3(c)に示すように、上シート11と下シート21との擬似接着部2を剥離して袋部8を形成するために、上シート11の1つの辺からの斜めの切り込みによって上シート11の1つの辺上に生じた角部14a,14bのうち、上シート11のその辺と切り込み線13とで囲まれた領域ではない方の角部14aを指90で捲り上げるようにする。上シート11のこの斜めの切り込みが形成された領域は、上述したように、斜めの切り込みと繋がる辺と切り込み線13とで囲まれた領域が接着層42によって下シート21と剥離困難に接着されている一方、斜めの切り込みを介して反対側の領域が下シート21と接着されていないため、上シート11の下シート21と接着されていない側の角部14aを、下シート21からの剥離のきっかけとして用いて指90で捲り上げることができる。
そして、図3(d)に示すように、上シート11のうち、切り込み線13を構成する斜めの切り込みと繋がる辺と切り込み線13とで囲まれた領域が下シート21に接着された状態で、上シート11を捲り上げて上シート11と下シート21との間に指90を入り込ませていくと、擬似接着部2においては上シート11と下シート21とが接着層41及び剥離層50によって剥離可能に接着されていることで上シート11と下シート21とが剥離し、上シート11の切り込み線13と、この切り込み線13が切り込まれた辺のうち切り込み線13に沿わない部分とを開口部とした袋部8が形成されることになる。
このようにして上シート11と下シート21との間に袋部8を形成した後、図3(e)に示すように、折り畳んだ上シート11のみからなる納品書4を袋部8の開口部から挿入して納品書4を袋部8に収納し、配送物80を配送先に配送することになる。
このように、配送物80に貼付された送票5について、送票5を構成する上シート11と下シート21との擬似接着部2が剥離されることで、納品書4を収納するための袋部8が構成されるが、上シート11と下シート21との擬似接着部2を剥離して袋部8を形成しやすくするための構造が、上シート11からその外側に突出するようなものではなく、上シート11の1つの辺から切り込まれて内部に形成された切り込み線13によるものであるため、上シート11と下シート21とを同一形状とし、その辺が互いに重なり合った構成としながらも、その1つの辺側の角部以外から上シート11と下シート21との擬似接着部2を容易に剥離することができる。特に、上シート11及び下シート21の辺はそれぞれ直線からなるものであるため、上シート11と下シート21の辺が互いに重なり合っている場合、その1つの辺側から上シート11と下シート21との擬似接着部2を剥離する際の剥離開始端を形成しにくいが、本形態のように、上シート11の下シート21からの擬似接着部2の剥離開始側とする辺から斜めに切り込まれ、その後、鈍角に折れ曲がって上シート11のその1つの辺と並行して延びた切り込み線13を上シート11に形成することで、上シート11を下シート21から剥離する際のきっかけとなる角部14aを形成することができるとともに、上シート11と下シート21との剥離部分の辺が一部ずれた状態となるため、上シート11と下シート21との擬似接着部2を容易に剥離することができる。これにより、上シート11の外形やデザインを大きく変更することなく、上シート11と下シート21との擬似接着部2を剥離して袋部8を容易に形成することができる。また、上述したように上シート11と下シート21とがその3つの辺に沿う領域が強接着部3となって接着されることで袋部8が形成される場合は、袋部8は、そもそも上シート11及び下シート21の角部以外から開く必要があるため、その開く部分に、切り込み線13を用いた上記構成を持たせることは特に有効なものとなる。
ここで、切り込み線13が、上シート11の1つの辺から斜めに切り込まれていることによる効果について説明する。
図4は、図2に示した送票5について切り込み線13が上シート11の1つの辺から斜めに切り込まれていることによる効果を説明するための図である。
図2に示した送票5について、切り込み線13が上シート11の1つの辺から斜めではなく、図4(a)に示すように垂直に切り込まれているとした場合、上シート11の切り込み線13によって生じた辺上の角部14a,14bのうち下シート21と接着されていない側の角部14aから上シート11を捲り上げていこうとすると、切り込み線13が折れ曲がる領域において、上シート11の分離領域が、切り込み線13が折れ曲がっていく方向には向かいにくく、それのより、上シート11が、上シート11の1つの辺からの切り込みの延長線上に破断しやすくなってしまう。特に、本形態のように、上シート11と下シート21との擬似接着部2のみを剥離して袋部8を形成する場合、上シート11と下シート21との擬似接着部2を剥離する際の剥離方向をコントロールしにくいため、上シート11の1つの辺からの切り込みの方向に上シート11が破断しやすくなってしまう。
これに対して、本形態のように、切り込み線13が上シート11の1つの辺から斜めに切り込まれ、その後、鈍角に折れ曲がって上シート11のその1つの辺と並行して延びた構成とすれば、図4(b)に示すように、上シート11の1つの辺からの切り込みによる上シート11の分離領域が向かう方向が、切り込み線13が折れ曲がっていく方向に近いものとなることにより、上シート11が破断することなく、袋部8の開口部を形成することができる。
なお、本形態においては、下基材20の上基材10との接着面の接着層42に囲まれた領域のうち、スリット70の切り込み線13に対向する辺部が沿う辺から一定幅を除いた全面に、接着層42を構成する接着剤と同一の接着剤がドットパターン状に塗工されることで接着層41が積層されているが、下基材20の上基材10の接着面の接着層42に囲まれた領域の全面に接着層41が積層された構成とすることも考えられる。
また、下基材20の上基材10との接着面のうち、スリット70の切り込み線13に対向する辺部が沿う辺に沿う領域において、接着剤がベタ状に塗工されることで積層された接着層42の代わりに、接着剤がドットパターン状に塗工されることで接着層41が積層された構成としてもよい。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の擬似接着シートの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は下基材120の上基材110との接着面の構成を示す図である。
本形態は図5に示すように、第1の実施の形態に示したものに対して、その外形が若干異なる四角形状であるとともに、切り込み線113が上シート111の1つの辺から斜めに切り込まれ、その後、折れ曲がって上シート111の他の辺まで達している点が異なるものである。さらに本形態は、上基材110の下基材120との接着面の全面にニスが塗工されることで剥離層150が積層されているとともに、下基材120の上基材110との接着面の全面に接着剤がドットパターン状に塗工されることで接着層141が積層されている点が、第1の実施の形態にて示したものと異なるものである。
このように構成された上基材110と下基材120とは、その全面が擬似接着部102となって接着層141及び剥離層150によって剥離可能に接着されている。
以下に、上記のように構成された擬似接着シート101の使用例について説明する。
図6は、図5に示した擬似接着シート101の使用例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
図5に示した擬似接着シート101は、例えば図6に示すような配送伝票101aとして使用される。この配送伝票101aは、貼付票104と配達票105とがスリット109を介して分離可能に連接した状態で剥離シート130に剥離可能に接着されて構成されている。
配達票105は、図5に示した擬似接着シート101からカス部112,122を取り除いた構成を有し、貼付票104とは反対側の辺から切り込み線113が切り込まれて形成されている。また、上シート111の表面には、この配送伝票101aが貼付される配送物の配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報が印字される配送情報表示領域107と、この配送伝票101aが貼付されて配送される配送物の配送先にて受領印を押下するための押印領域108が設けられている。
貼付票104は、上シート111の表面に、この配送伝票101aが貼付される配送物の配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報が印字される配送情報表示領域106が設けられており、その積層構造は、配達票105の積層構造とは異なり、上シート111の下シート121との接着面の全面に接着剤がベタ状に塗工されることで接着層142が積層されている。それにより、貼付票104においては、上シート111と下シート121とが、その全面にて接着層142によって剥離困難に接着されている。
なお、スリット109は、貼付票104と配達票105との境界部分において、上シート111を貫通するように形成されており、下シート121には貫通していない。
以下に、上述した配送伝票101aの使用方法について説明する。
図7は、図6に示した配送伝票101aの使用方法を説明するための図である。
上記のように構成された配送伝票101aは、まず、上シート111の貼付票104及び配達票105にそれぞれ設けられた配送情報表示領域106,107に、配送伝票101aが貼付される配送物の配送情報が、例えばプリンタ内を搬送されながら印字されることになる。
その際、上シート111の配達票105となる領域には、後述するように配達票105となる領域を下シート121から剥離しやすくするために切り込み線113が形成されているが、この切り込み線113が、上シート111からその外側に突出するようなものではなく、上シート111の1つの辺から斜めに切り込まれ、その後、鈍角に折れ曲がって当該1つの辺と並行して延びるものであるため、配送情報を印字する際にプリンタ内にて引っ掛かるような部分とはならない。
上記のようにして、上シート111の貼付票104及び配達票105にそれぞれ設けられた配送情報表示領域106,107に、配送物の配送情報106a,107aが印字された配送伝票101aを使用する場合は、まず、図7(a)に示すように、貼付票104と配達票105のそれぞれについて下シート121を剥離シート130から剥離する。下シート121は、上述したように剥離シート130に剥離可能に接着されており、スリット109が下シート121には貫通していないため、貼付票104と配達票105とが一体となった状態で、下シート121を剥離シート130から剥離することができる。
次に、剥離シート130から剥離した配送伝票101aを、図7(b)に示すように被着体となる配送物180に貼付する。下シート121の上シート111との接着面とは反対側の面にはその全面に粘着層160が積層されているため、この粘着層160によって配送伝票101aを配送物180に貼付することができる。
このようにして配送伝票101aが貼付された配送物180が、配送情報表示領域106,107に印字された配送情報106a,107aに従って配送先に届けられ、配達票105の押印領域108に受領印108aが押下された後、上シート111の配達票105となる領域を下シート121から剥離するために、図7(c)に示すように、上シート111のうち配達票105となる領域の貼付票104とは反対側の辺からの斜めの切り込みによって上シート111の1つの辺上に生じた角部114a,114bのうち、上シート111のその辺と切り込み線113とで囲まれた領域ではない方の角部114aを指190で捲り上げるようにする。上シート111のこの斜めの切り込みが形成された領域は、配達票105の貼付票104とは反対側の辺と切り込み線113とで囲まれた領域が接着層41及び剥離層150によって下シート121と剥離可能に接着されているとともに、斜めの切り込みを介した反対側の領域も、接着層41及び剥離層150によって下シート121と剥離可能に接着されているため、上シート111のその辺と切り込み線113とで囲まれた領域ではない方の角部114aを、下シート121からの剥離のきっかけとして用いて指190で捲り上げることができる。
そして、図7(d)に示すように、上シート111のうち、配達票105の貼付票104とは反対側の辺と切り込み線113とで囲まれた領域が残存部105aとなって下シート121に接着された状態で、上シート111の配達票105となる領域の他の部分を下シート121から剥離することができる。
このようにして上シート111のうち配達票105となる領域は、図7(e)に示すように下シート121から剥離され、配送業者にて持ち帰られることになる。
このように本形態においては、上シート111に形成された切り込み線113によって、上シート111のうち配達票105となる領域を下シート121から容易に剥離することができる。そして、上シート111のうち配達票105となる領域を下シート121からしやすくするための構造が、上シート111からその外側に突出するようなものではなく、上シート111の1つの辺から切り込まれて内部に形成された切り込み線113によるものであるため、上シート111と下シート121とを同一形状とし、その辺が互いに重なり合った構成としながらも、その1つの辺側の角部以外から上シート111のうち配達票105となる領域を下シート121から容易に剥離することができる。これにより、上シート111の外形やデザインを大きく変更することなく、上シート111のうち配達票105となる領域を下シート121から容易に剥離することができる。
1,101 擬似接着シート
1a 配送用伝票
2,102 擬似接着部
3 強接着部
4 納品書
5 送票
6 納品情報表示領域
6a 納品情報
7,106,107 配送情報表示領域
7a,106a,106b 配送情報
8 袋部
10 上基材
11,111 上シート
12,22,112,122 カス部
13,113 切り込み線
14a,14b,114a,114b 角部
20,120 下基材
21,121 下シート
30,130 剥離シート
41,42,141,142 接着層
50,150 剥離層
60,160 粘着層
70,109,170 スリット
80,180 配送物
90,190 指
101a 配送伝票
104 貼付票
105 配達票
105a 残存部
108 押印領域
108a 受領印

Claims (3)

  1. 第1のシートと第2のシートとが、少なくともその一部が擬似接着部となって前記第1のシートの1つの辺側の角部以外から剥離可能に接着されてなる擬似接着シートにおいて、
    前記第1のシートは、前記1つの辺から斜めに切り込まれ、その後、鈍角に折れ曲がって当該1つの辺と並行して延びる切り込み線が形成され、少なくとも、前記擬似接着部と、前記1つの辺と前記切り込み線とで囲まれた領域の少なくとも一部とが前記第2のシートに接着され
    前記第1のシートと前記第2のシートとは、前記1つの辺を除く3つの辺に沿う領域が強接着部となって互いに接着され、前記擬似接着部が互いに剥離されて前記1つの辺側を開口部とした袋部を形成する、擬似接着シート。
  2. 第1のシートと第2のシートとが、少なくともその一部が擬似接着部となって前記第1のシートの1つの辺側の角部以外から剥離可能に接着されてなる擬似接着シートにおいて、
    前記第1のシートは、前記1つの辺から斜めに切り込まれ、その後、鈍角に折れ曲がって当該1つの辺と並行して延びる切り込み線が形成され、少なくとも、前記擬似接着部と、前記1つの辺と前記切り込み線とで囲まれた領域の少なくとも一部とが前記第2のシートに接着され、
    前記第2のシートは、前記第1のシートとの接着面とは反対側の面に粘着層を介して剥離シートが剥離可能に貼付されている、擬似接着シート。
  3. 請求項2に記載の擬似接着シートにおいて、
    前記第1のシートと前記第2のシートとは、前記1つの辺を除く3つの辺に沿う領域が強接着部となって互いに接着され、前記擬似接着部が互いに剥離されて前記1つの辺側を開口部とした袋部を形成する、擬似接着シート。
JP2015127504A 2015-06-25 2015-06-25 擬似接着シート Active JP6568728B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015127504A JP6568728B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 擬似接着シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015127504A JP6568728B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 擬似接着シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017007270A JP2017007270A (ja) 2017-01-12
JP6568728B2 true JP6568728B2 (ja) 2019-08-28

Family

ID=57762700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015127504A Active JP6568728B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 擬似接着シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6568728B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7922210B1 (en) * 2005-09-20 2011-04-12 Chicago Tag & Label, Inc. Multi-layer label with variable data and method for its manufacture
JP2010264612A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Dainippon Printing Co Ltd 配送伝票
JP5419285B2 (ja) * 2010-03-04 2014-02-19 カルソニックカンセイ株式会社 バーコードラベル
JP6101128B2 (ja) * 2013-03-26 2017-03-22 トッパン・フォームズ株式会社 袋状ラベル
JP6147065B2 (ja) * 2013-04-12 2017-06-14 トッパン・フォームズ株式会社 ラベル
JP6209057B2 (ja) * 2013-10-31 2017-10-04 トッパン・フォームズ株式会社 ラベル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017007270A (ja) 2017-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11348483B2 (en) Linerless combined mailing label and return label and method of manufacturing same
JP6209057B2 (ja) ラベル
JP6647163B2 (ja) 配送伝票
JP6568728B2 (ja) 擬似接着シート
JP6147065B2 (ja) ラベル
JP4920706B2 (ja) 伝票用シート
JP2000158857A (ja) 重ね合わせ接着用シート
JP6276512B2 (ja) 袋状ラベル
JP5592149B2 (ja) 分離シート
JP2008039837A (ja) ラベル
JP4417425B1 (ja) 伝票用シート
JP6618406B2 (ja) シート体
JP6391267B2 (ja) ラベル
JP6620053B2 (ja) シート体
JP5596627B2 (ja) 帳票印刷用シート及び配送用伝票
JP2017209912A (ja) 重ね合わせシート
JP6929663B2 (ja) ラベル
JP2017154427A (ja) 重ね合わせシート
JP6618407B2 (ja) シート体
JP2015187664A (ja) ラベル
JP6389676B2 (ja) カード台紙
JP6328907B2 (ja) ラベル
JP2023148894A (ja) 分離シート
JP3178208U (ja) 配送伝票
JP5291475B2 (ja) 折り畳みシート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6568728

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250