従来より、配送物を配送する場合、配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報が印字された配送ラベルが用いられている。このような配送ラベルは、上述したような配送情報が印字され、裏面に塗工された粘着剤によって配送物に貼着されて使用される。そして、配送物が配送先に配送された後、配送物に貼着された配送ラベルの一部が配送ラベルから分離され、配送業者等にて持ち帰られることになる。
図10は、一般的な配送ラベルの一例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は(a)に示したC−C’断面図、(e)は上基材710の裏面の構成を示す図、(f)は下基材720の表面の構成を示す図である。
本例は図10に示すように、剥離紙730上に下基材720と上基材710とが積層されて構成された配送ラベル701である。
剥離紙730は、剥離台紙731の一方の面に剥離剤732が塗工されることによって構成されている。この剥離紙730の剥離剤732が塗工された面に下基材720が積層され、下基材720の裏面に粘着剤が塗工されることによって積層された貼着層742を介して下基材720が剥離紙730に剥離可能に貼着されている。
上基材710は、配達票711と貼付票712とがスリット713を介して分離可能に連接して構成されている。配達票711及び貼付票712のそれぞれには、この配送ラベル701が貼着されて配送される配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報が印字される配送情報印字領域711a,712aが設けられている。また、配達票711は、この配送ラベル701が貼着されて配送される配送物の配送先にて受領印を押下するための押印領域711bが設けられているとともに、貼付票712に連接する角部が、三角形に切り欠かれていることにより切り欠き部711cとなっている。
下基材720の表面にはその全面に粘着剤741aが塗工されることによって貼着層741が積層されており、この貼着層741によって下基材720に上基材710が貼着されているが、上基材710のうち配達票711の裏面にはその全面に剥離剤750aが塗工されることによって剥離層750が積層されており、それにより、配達票711は下基材720に剥離可能に貼着されている。
以下に、上記のように構成された配送ラベル501の使用方法について説明する。
図11は、図10に示した配送ラベル701の使用方法を説明するための図である。
図10に示した配送ラベル701は、まず、図11(a)に示すように、配達票711及び貼付票712のそれぞれに設けられた配送情報印字領域711a,712aに、この配送ラベル701が貼着されて配送される配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報711d,712dが印字された後、下基材720が剥離紙730から剥離される。
下基材720が剥離紙730から剥離された配送ラベル701は、下基材720の裏面に塗工された粘着剤742aが表出し、図11(b)に示すように、この粘着剤742aによって、配送物が収納された段ボール箱702に貼着される。
配送ラベル701が段ボール箱702に貼着された配送物が、配送情報印字領域711a,712aに印字された配送情報711d,712dに従って配送先に届けられると、配達票711の押印領域711bに受領印が押下され、図11(c),(d)に示すように、配達票711が、切り欠き部711cを剥離開始端として下基材720から剥離され、配送ラベル701から分離される。配達票711は、裏面に剥離剤750aが塗工されていることにより下基材720から剥離できるとともに、貼付票712とはスリット713を介して分離可能に連接しているため、配送ラベル701から分離することができる。
このように配送ラベル701から分離した配達票711は、配送業者等にて持ち帰られることになる。
一方、上述したようにして配送された配送物の段ボール箱702には、貼付票712が貼着されたままの状態となっている。この貼付票712には、配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報712dが配送情報印字領域712aに印字されているため、段ボール箱702から配送物を取り出した後に段ボール箱702を廃棄する際、配送情報712dの漏洩を回避するために貼付票712を段ボール箱702から剥離することが好ましい。
ところが、貼付票712は、配達票711のように下基材720との貼着面に剥離層750が積層されているわけではなく、粘着層741によって上基材710が下基材720に直接貼着されているため、下基材720から剥離することが困難である。
ここで、配達票がミシン目によって分離可能となった配送用伝票において、貼付票もミシン目によって分離可能に構成し、さらに、貼付票の裏面に粘着剤を部分的に塗工してベース基材に貼着しておくことにより、配送物の配送後に、ミシン目を破断しながら貼付票をベース基材から剥離可能とする配送用伝票が、例えば特許文献1に開示されている。この配送用伝票においては、配達票と貼付票とがそれぞれミシン目によって配送用伝票から分離可能となっているものの、貼付票においては、その裏面に粘着剤が部分的に塗工されているため、配送途中において万が一ミシン目が破断したとしてもベース基材に貼着された状態となり、それにより、配送途中においては配送用伝票から分離しにくく、かつ、配送物の配送後において分離可能な構成となっている。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明のラベルの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は(a)に示したC−C’断面図、(e)は上基材10の裏面の構成を示す図、(f)は下基材20の表面の構成を示す図である。
本形態は図1に示すように、剥離紙30上に、第2のシートである下基材20と、第1のシートである上基材10とが積層されて構成された配送ラベル1である。剥離紙30、下基材20及び上基材10はそれぞれ矩形状のものであり、同一の形状を有している。
剥離紙30は、剥離台紙31の一方の面に剥離剤32が塗工されることによって構成されている。この剥離紙30の剥離剤32が塗工された面に下基材20が積層され、下基材20の裏面に粘着剤が塗工されることによって積層された貼着層42を介して下基材20が剥離紙30に剥離可能に貼着されている。
上基材10は、第1の領域となる配達票11と第2の領域となる貼付票12とが分離線となるスリット13を介して分離可能に連接して構成されている。なお、分離線としてスリット13の代わりにミシン線を用いてもよい。配達票11及び貼付票12のそれぞれには、この配送ラベル1が貼着されて配送される配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報が印字される配送情報印字領域11a,12aが設けられている。また、配達票11には、この配送ラベル1が貼着されて配送される配送物の配送先にて受領印を押下するための押印領域11bが設けられているとともに、貼付票12に連接する角部が、三角形に切り欠かれていることにより切り欠き部11cとなっている。スリット13は、切り欠き部11cから、配送ラベル1の配達票11と貼付票12との連接方向に直交する方向、すなわち上基材10の端辺と略平行に伸びているが、その方向の全幅に渡って一直線状に形成されているのではなく、配送ラベル1の切り欠き部11cとは反対側の端部近傍から配達票11側に斜めに突出し、配送ラベル1の端部に達する突出部13aを有している。これにより、スリット13は、配送ラベル1の配達票11と貼付票12との連接方向に直交する方向に伸びた直線部と、突出部13aとから構成されている。突出部13aは、配送ラベル1の配達票11と貼付票12との連接方向に直交する方向の長さが、直線部の1/4以下となっている。これは、配達票11には配送情報印字領域11aや押印領域11bが設けられており、スリット13がこれら配送情報印字領域11aや押印領域11bの邪魔にならないようにするためである。また、スリット13がこのような構成であることにより、貼付票12は、スリット13に沿う領域において、切り欠き部11cに対向する領域とは反対側の端部に、突出部13aに沿って配達票11側に三角形の形状に突出したつまみ部12bを有している。このつまみ部12bにおいても、配達票11と貼付票12との連接方向の幅が、上基材10の同方向の幅の1/4以下となっており、その理由は、スリット13における突出部13aの直線部に対する割合が1/4以下である理由と同様である。
このように構成された上基材10の裏面には、その全面に剥離剤51aが塗工されることによって剥離層51が積層されている。
下基材20には、その表面の全面に粘着剤41aが塗工されることによって貼着層41が積層されている。
そして、上基材10と下基材20とが、剥離層51と貼着層41とによって剥離可能に貼着されている。
以下に、上記のように構成された配送ラベル1の使用方法について説明する。
図2は、図1に示した配送ラベル1の使用方法を説明するための図である。
図1に示した配送ラベル1は、まず、図2(a)に示すように、配達票11及び貼付票12のそれぞれに設けられた配送情報印字領域11a,12aに、この配送ラベル1が貼着されて配送される配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報11d,12dが印字された後、下基材20が剥離紙30から剥離される。
下基材20が剥離紙30から剥離された配送ラベル1は、下基材20の裏面に塗工された粘着剤42aが表出し、図2(b)に示すように、この粘着剤42aによって、配送物が収納された被着体となる段ボール箱2に貼着される。
配送ラベル1が段ボール箱2に貼着された配送物が、配送情報印字領域11a,12aに印字された配送情報11d,12dに従って配送先に届けられると、配達票11の押印領域11bに受領印が押下され、図2(c)に示すように、配達票11が、切り欠き部11cを剥離開始端として下基材20から剥離されていく。このように切り欠き部11cを剥離開始端として配達票11が下基材20から剥離されていく構成とした場合、スリット13は、スリット13の両端部のうち剥離開始端とは反対側の端部において配達票11側に斜めに突出するように形成されており、それにより、つまみ部12bが、貼付票12のスリット13に沿う領域のうち剥離開始端とは反対側の端部にて配達票11側に突出したものとなっている。
この際、切り欠き部11cは、配達票11の角部が三角形に切り欠かれていることによって形成されているため、配達票11や貼付票12の表面に対して上基材10の厚さだけ窪んでおり、この窪みに指を入れて配達票11aの端部に指を引っ掛けることで、配達票11を捲り上げて下基材20から容易に剥離することができる。なお、剥離開始端としては、切り欠き部11cによるものに限らず、配達票11の剥離開始端となる角部にスリットを設けたり、剥離開始端部となる領域のみ貼着層41よりも貼着力が弱い貼着層を設けたり、剥離開始端部となる領域に貼着層41上に糊殺し加工を施したりすることによるものでもよい。
配達票11は、裏面に剥離剤51aが塗工されていることにより下基材20から剥離できるとともに、貼付票12とはスリット13を介して分離可能に連接しているため、図2(d)に示すように、下基材12から剥離して段ボール箱2から完全に分離することができる。また、スリット13が、切り欠き部11cから、配送ラベル1の配達票11と貼付票12との連接方向に直交する方向に伸びた直線部と、突出部13aとから構成されており、配送ラベル1の配達票11と貼付票12との連接方向に直交する方向における突出部13aの長さが直線部の1/4以下となっていることにより、配達票11と貼付票12とを分離可能とする方向がスリット13の長さの3/4以上の領域において一定となっている。そのため、配達票11を下基材20から急いで剥離した場合でも、配達票11と貼付票12がスリット13から逸れて分離してしまう可能性が低い。
このように段ボール箱2から分離した配達票11は、配送業者等にて持ち帰られることになる。
一方、上記のようにして配送された配送物の段ボール箱2には、貼付票12が貼着されたままの状態となっている。この貼付票12には、配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報12dが配送情報印字領域12aに印字されているため、段ボール箱2から配送物を取り出した後に段ボール箱2を廃棄する際、配送情報12dの漏洩を回避するために貼付票12を段ボール箱2から剥離することが好ましい。
図3は、図1に示した配送ラベル1における貼付票12の下基材20からの剥離方法を詳細に説明するための図である。
段ボール箱2に貼着されたままとなっている貼付票12は、上述したように、スリット13が、配達票11側に斜めに突出した突出部13aを有していることにより、突出部13aに沿って配達票11側に三角形の形状に突出したつまみ部12bを有している。そして、配達票11が下基材20から剥離されたことにより、このつまみ部12bにて、配達票11側の端部に上基材10の厚さ分の段差が生じている。
そこで、図3(a),(b)に示すように、このつまみ部12bに指を引っ掛けることができる。また、つまみ部12bが、配達票11が剥離された領域側に突出しているため、つまみ部12bを貼付票12の剥離開始端とすることが視覚的に認識しやすくなっている。
そして、図3(c)に示すように、つまみ部12bの端部から貼付票12を引き上げ、つまみ部12bを剥離開始端として下基材20から剥離していく。
貼付票12は、裏面に積層された剥離層51によって下基材20から剥離可能に構成されているため、図2(e)に示すように下基材20から剥離していくことができる。
そして、図2(f)に示すように、貼付票12を下基材20から完全に剥離することにより、段ボール箱2から貼付票12を分離すれば、段ボール箱2には配送情報12dが残らず、配送情報の漏洩を回避しながら段ボール箱2を廃棄することができる。
このように本形態においては、スリット13が、配達票11側に斜めに突出した突出部13aを有していることにより、貼付票12が、突出部13aに沿って配達票11側に三角形の形状に突出したつまみ部12bを有しており、それにより、配達票11が下基材20から剥離されると、つまみ部12bの配達票11側の端部に上基材10の厚さ分の段差が生じる。そのため、この段差によってつまみ部12bに指を引っ掛けやすくなり、つまみ部12bを剥離開始端として貼付票12を下基材20から剥離しやすくなる。また、このように配達票11が下基材20から剥離されて初めてつまみ部12bの端部に段差が生じるので、配送情報印字領域11a,12aに配送情報を印字する際や配送物の配送途中等、配達票11が下基材20から剥離されていない状態においては、貼付票12が不用意に下基材20から剥離してしまうことが回避される。また、本形態においては、このような構成を、配達票11と貼付票12とを分離可能とするスリット13を用いて実現しており、配達票11や貼付票12を配送ラベル1の外側に突出させたり、配達票11や貼付票12以外の構成を用いたりすることなく、貼付票12が配送物から不用意に分離してしまうことを回避しながらも、必要時には配送物から容易に分離することができる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明のラベルの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は(a)に示したC−C’断面図、(e)は上基材110の裏面の構成を示す図、(f)は下基材120の表面の構成を示す図である。
本形態は図4に示すように、図1に示したものに対して、スリット113の突出部113aの形状が異なり、またそれに伴い、つまみ部112bbの形状も異なるものである。
本形態における突出部113aは、配送ラベル101の切り欠き部111cとは反対側の端部近傍から配達票111側に斜めに突出し、その後、スリット113の他の領域と平行な方向に延びて配達票111の端部まで達している。それにより、貼付票112は、スリット113に沿う領域において、切り欠き部111cに対向する領域とは反対側の端部に、突出部113aに沿って配達票111側に台形の形状に突出したつまみ部112bを有している。
上記のように構成された配送ラベル101においても、図1に示したものと同様に配送物に貼着され、配送物の配送先において配達票111が貼付票112から分離されて下基材120から剥離される。
そして、配達票111が下基材120から剥離されることにより、つまみ部112bの端部にて段差が生じ、この段差によってつまみ部112bに指を引っ掛けやすくなり、つまみ部112bを剥離開始端として貼付票112を下基材120から剥離しやすくなる。
(第3の実施の形態)
図5は、本発明のラベルの第3の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は(a)に示したC−C’断面図、(e)は上基材210の裏面の構成を示す図、(f)は下基材220の表面の構成を示す図である。
本形態も図5に示すように、図1に示したものに対して、スリット213の突出部213aの形状が異なり、またそれに伴い、つまみ部212bbの形状も異なるものである。
本形態における突出部213aは、配送ラベル201の切り欠き部211cとは反対側の端部近傍から配達票211側に弧を描きながら斜めに突出し、配達票211の端部まで達している。それにより、貼付票212は、スリット213に沿う領域において、切り欠き部211cに対向する領域とは反対側の端部に、突出部213aに沿って配達票211側に、斜辺が曲線となった略三角形の形状に突出したつまみ部212bを有している。
上記のように構成された配送ラベル201においても、図1に示したものと同様に配送物に貼着され、配送物の配送先において配達票211が貼付票212から分離されて下基材220から剥離される。
そして、配達票211が下基材220から剥離されることにより、つまみ部212bの端部にて段差が生じ、この段差によってつまみ部212bに指を引っ掛けやすくなり、つまみ部212bを剥離開始端として貼付票212を下基材220から剥離しやすくなる。
(第4の実施の形態)
図6は、本発明のラベルの第4の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は(a)に示したC−C’断面図、(e)は上基材310の裏面の構成を示す図、(f)は下基材320の表面の構成を示す図である。
本形態は図6に示すように、図1に示したものに対して、スリット313の突出部313aの位置及び形状が異なり、またそれに伴い、つまみ部312bの位置及び形状も異なるものである。
本形態における突出部313aは、スリット313の中央部分において、スリット313の一端側から配達票311側に斜めに延びた辺部と、スリット313の他端側から配達票311側に斜めに延びた辺部とからなり、これら2つの辺部が交差して構成されている。それにより、貼付票312は、スリット313に沿う領域において、配達票311との連接方向に直交する方向における中央部分に、突出部313aに沿って配達票311側に山状に突出したつまみ部312bを有している。
上記のように構成された配送ラベル301においても、図1に示したものと同様に配送物に貼着され、配送物の配送先において配達票311が貼付票312から分離されて下基材320から剥離される。
そして、配達票311が下基材320から剥離されることにより、つまみ部312bの端部にて段差が生じ、この段差によってつまみ部312bに指を引っ掛けやすくなり、つまみ部312bを剥離開始端として貼付票312を下基材320から剥離しやすくなる。
なお、突出部やそれに伴うつまみ部の形状は、上述した4つの実施の形態に示したものに限らない。ただし、切り欠き部を剥離開始端として配達票を下基材から剥離していく場合、突出部がスリットから切り欠き部側に斜めに向かって延びていると、貼付票を下基材から剥離する際、突出部から配達票が破断してしまう虞れがあるため、切り欠き部とは反対側に斜めに向かって延びていることが好ましい。
また、突出部やそれに伴うつまみ部の位置は、貼付票を下基材から剥離する際の剥離しやすさを考慮した場合、スリットの両端部のうち、切り欠き部とは反対側の端部に設けられていることが好ましい。
(第5の実施の形態)
図7は、本発明のラベルの第5の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は(a)に示したC−C’断面図、(e)は上基材410の裏面の構成を示す図、(f)は下基材420の表面の構成を示す図である。
本形態は図7に示すように、図1に示したものに対して、突出部413aが配達票411の端部にて途切れており、それにより、配達票411の端部に、配達票411と貼付票412とが繋がったタイ部413bが配置されている点と、下基材420の表面のうち、配達票411とつまみ部412bに対向する領域に積層された貼着層443と、貼付票412のつまみ部412b以外に対向する領域に積層された貼着層441とでその貼着力が異なり、貼着層443の貼着力が貼着層441の貼着力よりも弱い点とが異なるものである。この貼着層441,443の貼着力の違いは、下基材420の表面のうち、配達票411とつまみ部412bに対向する領域に塗工される粘着剤443aと、貼付票412のつまみ部412b以外に対向する領域に塗工される粘着剤441aとの種類や塗工厚、塗工パターンを互いに異ならせることで実現することができる。その際、粘着剤441a,443aは、突出部413aの形状によらずにスリット413に対向する一直線状の領域を境界として下基材420を図中上下に分割したそれぞれの領域に塗工されることになるため、精細な制御を行うことなく、貼着力が互いに異なる貼着層411,443を積層することができる。
上記のように構成された配送ラベル401においても、図1に示したものと同様に配送物に貼着されて使用されることになるが、タイ部413bによって配達票411と貼付票412とがその一部にて繋がっているため、配送情報印字領域411a,412aに配送情報を印字する際や配送物の配送途中において、つまみ部412bが捲れ上がって貼付票412が下基材420から不用意に剥離してしまうことがさらに回避されることになる。特に、配送情報印字領域411a,412aに配送情報を印字する際、配達票411側が先端となってプリンタ内を搬送される場合、タイ部413bによってつまみ部412bがプリンタの部品等が引っ掛ってしまうことが回避される。
そして、配送物の配送先において配達票411が貼付票412から分離されて下基材420から剥離される際、配達票411に対向する領域に積層された貼着層443の貼着力が、貼付票412のつまみ部412b以外に対向する領域に積層された貼着層441の貼着力よりも弱いことにより、配送業者にて配達票411をすばやく容易に下基材420から剥離することができる。
その後、上述したものと同様に、つまみ部412bを剥離開始端として貼付票412が下基材420から剥離されていくことになるが、つまみ部412bに対向する領域に積層された貼着層443の貼着力が、貼付票412のつまみ部412b以外に対向する領域に積層された貼着層441の貼着力よりも弱いことにより、つまみ部412bをさらにつまみ上げやすくなる。
なお、本形態のように、下基材420の表面のうち、配達票411とつまみ部412bに対向する領域に積層された貼着層443と、貼付票412のつまみ部412b以外に対向する領域に積層された貼着層441とでその貼着力が異なり、貼着層443の貼着力が貼着層441の貼着力よりも弱い構成において、タイ部413bを設けないものとしてもよい。すなわち、図1に示したものにおいて、配達票11及びつまみ部12bと、貼付票12のつまみ部12b以外の領域とで、下基材20に対する貼着力が異なり、配達票11及びつまみ部12bが、貼付票12のつまみ部12b以外の領域よりも弱い貼着力で下基材20に貼着された構成とすることも考えられる。
(第6の実施の形態)
図8は、本発明のラベルの第6の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は(a)に示したC−C’断面図、(e)は上基材510の裏面の構成を示す図、(f)は下基材520の表面の構成を示す図である。
本形態は図8に示すように、図6に示したものに対して、突出部513aが、2つの辺部が交差する領域にて途切れており、それにより、配達票511のスリット513に沿う領域の中央部分に、配達票511と貼付票512とが繋がったタイ部513bが配置されている点が異なるものである。
上記のように構成された配送ラベル501においても、上述したものと同様に配送物に貼着されて使用されることになるが、タイ部513bによって配達票511と貼付票512とがその一部にて繋がっているため、配送情報印字領域511a,512aに配送情報を印字する際や配送物の配送途中において、つまみ部512bが捲れ上がって貼付票512が下基材520から不用意に剥離してしまうことがさらに回避されることになる。特に、配送情報印字領域511a,512aに配送情報を印字する際、配達票511側が先端となってプリンタ内を搬送される場合、タイ部513bによってつまみ部512bがプリンタの部品等が引っ掛ってしまうことが回避される。
(第7の実施の形態)
図9は、本発明のラベルの第7の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は(a)に示したC−C’断面図、(e)は上基材610の裏面の構成を示す図、(f)は下基材620の表面の構成を示す図である。
図9に示すように、配達票611と貼付票612とが横方向に並んだ配送ラベル601においても本発明を適用することができる。
本形態の配送ラベル601においては図9に示すように、図7に示したものと同等に、突出部613aが配達票611の端部にて途切れており、それにより、配達票611の端部に、配達票611と貼付票612とが繋がったタイ部613bが配置されている。
上記のように構成された配送ラベル601においても、上述したものと同様に配送物に貼着されて使用されることになるが、タイ部613bによって配達票611と貼付票612とがその一部にて繋がっているため、配送情報印字領域611a,612aに配送情報を印字する際や配送物の配送途中において、つまみ部612bが捲れ上がって貼付票612が下基材620から不用意に剥離してしまうことがさらに回避されることになる。特に、配送情報印字領域611a,612aに配送情報を印字する際、配達票611側が先端となってプリンタ内を搬送される場合、タイ部613bによってつまみ部612bがプリンタの部品等が引っ掛ってしまうことが回避される。
なお、図7〜図9に示したように、突出部がその一部にて途切れることによりタイ部を有する構成においては、配達票と貼付票とがタイ部にて繋がっているため、下基材の表面のうちつまみ部に対向する領域に貼着層を設けておかなくてもよい。
また、上述した実施の形態においては、配達票と貼付票とがスリットを介して分離可能に連接した配送ラベルを例に挙げて説明したが、本発明のラベルとしては、第1の領域と第2の領域とが分離線を介して分離可能に連接した第1のシートと、第1のシートの一方の面に剥離可能に貼着された第2のシートとを有し、第2のシートの第1のシートとの貼着面とは反対側の面に積層された貼着層によって被着体に貼着された状態から、第1の領域が第2の領域から分離して第2のシートから剥離され、その後、第2の領域が第2のシートから剥離されて使用される構成であれば、様々なラベルについて適用することができる。