JP6328907B2 - ラベル - Google Patents

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本発明は、互いに貼着された2枚のシートの一部が剥離されるラベルに関し、特に、2枚のシートの一部を剥離しやすくしながらも、プリンタ等にて搬送する際に不用意に剥離してしまうことを回避する技術に関する。
従来より、配送物を配送する場合、配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報が印字された配送ラベルが用いられている。このような配送ラベルは、上述したような配送情報が印字され、裏面に塗工された粘着剤によって配送物に貼着されて使用される。そして、配送物が配送先に配送された後、配送物に貼着された配送ラベルの一部が配送ラベルから分離され、配送業者等にて持ち帰られることになる。
図19は、一般的な配送ラベルの一例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は上基材510の裏面の構成を示す図、(e)は下基材520の表面の構成を示す図である。
本例は図19に示すように、剥離紙530上に下基材520と上基材510とが積層されて構成された配送ラベル501である。
剥離紙530は、剥離台紙531の一方の面に剥離剤532が塗工されることによって構成されている。この剥離紙530の剥離剤532が塗工された面に下基材520が積層され、下基材520の裏面に塗工された粘着剤542によって下基材520が剥離紙530に剥離可能に貼着されている。
上基材510は、配達票511と貼付票512とがスリット513を介して連接して構成されている。配達票511及び貼付票512のそれぞれには、この配送ラベル501が貼着されて配送される配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報が印字される配送情報印字領域511a,512aが設けられている。また、配達票511には、この配送ラベル501が貼着されて配送される配送物の配送先にて受領印を押下するための押印領域511bが設けられている。
下基材520の表面にはその全面に粘着剤541が塗工されており、この粘着剤541によって下基材520に上基材510が貼着されているが、上基材510のうち配達票511の裏面にはその全面に剥離剤550が塗工されており、それにより、配達票511は下基材520に剥離可能に貼着されている。そして、配達票511の角部の1つを含む領域が、下基材520から配達票511を剥離する際の剥離開始端部511cとなっている。
以下に、上記のように構成された配送ラベル501の使用方法について説明する。
図20は、図19に示した配送ラベル501の使用方法を説明するための図である。
図19に示した配送ラベル501は、まず、図20(a)に示すように、配達票511及び貼付票512のそれぞれに設けられた配送情報印字領域511a,512aに、この配送ラベル501が貼着されて配送される配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報511d,512dが印字された後、下基材520が剥離紙530から剥離される。
下基材520が剥離紙530から剥離された配送ラベル501は、下基材520の裏面に塗工された粘着剤542が表出し、図20(b)に示すように、この粘着剤542によって配送物502に貼着される。
配送ラベル501が貼着された配送物502が、配送情報印字領域511a,512aに印字された配送情報511d,512dに従って配送先に届けられると、配達票511の押印領域511bに受領印が押下され、図20(c),(d)に示すように、配達票511が、剥離開始端部511cを剥離開始端として下基材520から剥離され、配送ラベル501から分離される。配達票511は、裏面に剥離剤550が塗工されていることにより下基材520から剥離できるとともに、貼付票512とはスリット513を介して連接しているため、配送ラベル501から分離することができる。
このように配送ラベル501から分離した配達票511は、配送業者等にて持ち帰られることになる。
上述した配送ラベル501においては、配送物502の配送先にて押印領域511bに受領印が押下された後、配達票511が、剥離開始端部511cを剥離開始端として下基材520から剥離されることになるため、剥離開始端部511cが下基材520から剥離しやすい構造であることが好ましい。
ここで、伝票基材が粘着層によって剥離紙に剥離可能に貼着されて構成され、伝票基材にスリットによってラベルが分離可能に設けられたラベル付き配送伝票において、ラベルの一部に粘着層を設けないことで、ラベルを剥離紙から容易に剥離できるようにした構成が、例えば特許文献1に開示されている。
この構成を上述した配送ラベル501に適用し、下基材520の表面のうち、剥離開始端部511cに対向する領域に粘着剤541を塗工しない構成とすることにより、配達票511を下基材520から容易に剥離することができるようになる。
特開2002−175014号公報
ところで、上述したように、配達票511及び貼付票512のそれぞれに設けられた配送情報印字領域511a,512aには、この配送ラベル501が貼着されて配送される配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報511d,512dが印字されることになるが、その際、配送ラベル501がプリンタ内を搬送されることになる。
そのため、スリット513に接する領域において上基材510と下基材520とが貼着されていない部分が存在すると、その部分から上基材510が捲れ上がり、プリンタ内にて上基材510と下基材520とが剥離してしまい、紙づまり等が発生してしまう虞れがある。特に、配達票511を下基材520から剥離しやすくするためには、スリットに接する領域において上基材510と下基材520とが貼着されていない部分の面積を広くすることが好ましいが、その面積を広くするほど、上基材510が捲れ上がり、プリンタ内にて上基材510と下基材520とが剥離してしまう可能性が高くなってしまう。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、その一部が剥離可能となるように貼着された2枚のシートを有するラベルにおいて、2枚のシートの一部を剥離しやすくしながらも、プリンタにて搬送する際等にて2枚のシートが不用意に剥離してしまうことを回避することができるラベルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
第1の領域と第2の領域とが、連続した第1の切り離し線を介して連接した第1のシートと、
前記第1のシートの一方の面に貼着され、前記第1のシートとの貼着面とは反対側の面に粘着層を具備する第2のシートと、
前記粘着層によって第2のシートに剥離可能に貼着された第3のシートとを有し、
前記第1のシートが、前記第1の領域が前記第2のシートから剥離可能に構成されるとともに、前記第1の領域のうち、前記第1の切り離し線に沿う領域にて当該第1の領域の1つの角部を含むように設けられ、該第1の領域の前記第2のシートからの剥離を開始する剥離開始端部が、前記第2のシートに貼着されていない非貼着部となっており、前記第2のシートから前記第3のシートが剥離されて前記粘着層によって被着体に貼着されて使用されるラベルにおいて、
前記第1、第2及び第3のシートは、前記第1の領域と前記第2の領域との連接方向に直交する方向に、前記剥離開始端部を含む辺から延設した延設部を有し、
前記第1及び第2のシートは、前記剥離開始端部を含む辺に、連続した第2の切り離し線を有し、
前記第1の切り離し線が、前記非貼着部においてタイ部とスリット部と斜め切り込み部とからなり、
前記斜め切り込み部は、前記タイ部の前記剥離開始端部とは反対側に隣接するスリット部の端部から連続し、該スリット部に対して前記第1の領域の内部に鈍角を有して斜めに延び、
前記第1のシートにおいて、前記第2の切り離し線が前記非貼着部にてマイクロミシンから構成されていることを特徴とする。
上記のように構成された本発明においては、第1のシートの第1の領域を第2のシートから剥離する際、第1の領域のうち剥離開始端部が第2のシートに貼着されていない非貼着部となっていることにより、剥離開始端部を剥離開始端として第1の領域を第2のシートから剥離しやすくなっている。また、第1の領域は、第2のシートから剥離可能に構成されるとともに、第2の領域とは、連続した第1の切り離し線を介して連接していることにより、第1のシートのうち第1の領域のみを第2のシートから剥離することができるが、第1の切り離し線が、非貼着部にて部分的に途切れていることにより、非貼着部においても、第1の領域の一部が、第2のシートに貼着されている第2の領域に固定されていることになり、プリンタにて搬送する際等にて第1のシートと第2のシートとが不用意に剥離してしまうことが回避されることになる。
また、非貼着部としては、第1の領域の角部のうち剥離開始端部を含む角部を頂点とした二等辺三角形の形状を有し、該二等辺三角形の等辺の長さが10mm以上のものが考えられ、その場合、第1の切り離し線が途切れた部分の長さが、2mm以下であれば好ましい。
また、第1、第2及び第3のシートが、第1の領域と第2の領域との連接方向に直交する方向に、剥離開始端部を含む辺から延設した延設部を有し、第1及び第2のシートが、剥離開始端部を含む辺に、連続した第2の切り離し線を有する構成において、第2の切り離し線が、非貼着部にて部分的に途切れていることで、上記同様に、第1の領域を第2のシートから剥離しやすくしながらも、プリンタにて搬送する際等にて第1のシートと第2のシートとが不用意に剥離してしまうことが回避されることになる。
本発明によれば、第1の領域を第2のシートから剥離しやすくするための非貼着部にて、第1の領域と第2の領域とが連接している第1の切り離し線が部分的に途切れている構成としたため、第1のシートのうち第1の領域を第2のシートから剥離しやすくしながらも、プリンタにて搬送する際等において、第1のシートと第2のシートとが不用意に剥離してしまうことを回避することができる。
本発明のラベルの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は(a)に示したC−C’断面図、(e)は上基材の裏面の構成を示す図、(f)は下基材の表面の構成を示す図である。 図1に示した剥離開始端部の詳細な構成を示す図である。 図1に示した配送ラベルの作用を説明するための図である。 図1に示した配送ラベルの使用方法を説明するための図である。 図1に示した配達票が貼付票から分離していく様子を説明するための図である。 本発明のラベルの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は(a)に示したC−C’断面図、(e)は上基材の裏面の構成を示す図、(f)は下基材の表面の構成を示す図である。 図6に示した剥離開始端部の詳細な構成を示す図である。 図6に示した配送ラベルの作用を説明するための図である。 図6に示した配送ラベルの使用方法を説明するための図である。 本発明のラベルの第3の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は上基材の裏面の構成を示す図、(e)は下基材の表面の構成を示す図である。 図10に示した剥離開始端部の詳細な構成を示す図である。 図10に示した配送ラベルシートの作用を説明するための図である。 図10に示した配送ラベルシートの使用方法を説明するための図である。 図13に示した配送ラベルがスタブから分離していく様子を説明するための図である。 本発明のラベルの第4の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は上基材の裏面の構成を示す図、(e)は下基材の表面の構成を示す図である。 図15に示した剥離開始端部の詳細な構成を示す図である。 図15に示した配送ラベルシートの作用を説明するための図である。 図15に示した配送ラベルシートの使用方法を説明するための図である。 一般的な配送ラベルの一例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は上基材の裏面の構成を示す図、(e)は下基材の表面の構成を示す図である。 図19に示した配送ラベルの使用方法を説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明のラベルの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は(a)に示したC−C’断面図、(e)は上基材10の裏面の構成を示す図、(f)は下基材20の表面の構成を示す図である。
本形態は図1に示すように、第3のシートである剥離紙30上に、第2のシートである下基材20と、第1のシートである上基材10とが積層されて構成された配送ラベル1である。上基材10と下基材20とは同一形状を有し、剥離紙30は、それよりも一回り大きな形状となっている。
剥離紙30は、剥離台紙31の一方の面に剥離剤32が塗工されることによって構成されている。この剥離紙30の剥離剤32が塗工された面に下基材20が積層され、下基材20の裏面に塗工された粘着層を構成する粘着剤42によって下基材20が剥離紙30に剥離可能に貼着されている。
上基材10は、第1の領域である配達票11と、第2の領域である貼付票12とが、連続した第1の切り離し線であるスリット13を介して連接して構成されている。配達票11及び貼付票12のそれぞれには、この配送ラベル1が貼着されて配送される配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報が印字される配送情報印字領域11a,12aが設けられている。また、配達票11には、この配送ラベル1が貼着されて配送される配送物の配送先にて受領印を押下するための押印領域11bが設けられている。
上基材10は、配達票11の裏面の全面に剥離剤50が塗工されており、それにより、配達票11が下基材20から剥離可能に構成されている。配達票11は、その角部の1つを含む領域が、下基材20からの配達票11の剥離を開始する剥離開始端部11cとなっている。
下基材20の表面においては、剥離開始端部11cに対向する領域が、非貼着部であるのり抜き部15となっており、のり抜き部15を除く全面に粘着剤41が塗工され、この粘着剤41によって下基材20に上基材10が貼着されている。
これにより、上基材10のうち配達票11が下基材20に剥離可能に貼着され、さらに、配達票11のうち剥離開始端部11cが下基材20に貼着されていない構成となっている。
また、配達票11と貼付票12とは、スリット13を介して連接しているが、剥離開始端部11cの一部には、スリット13の代わりにジッパー部14が設けられている。
ここで、剥離開始端部11cの詳細な構成について詳細に説明する。
図2は、図1に示した剥離開始端部11cの詳細な構成を示す図である。
図2に示すように、下基材20の表面においては、剥離開始端部11cに対向する領域が、非貼着部であるのり抜き部15(図中「×」で示す)となっている。また、その一部に、スリット13の代わりにジッパー部14が設けられている。
ジッパー部14は、配達票11と貼付票12とがスリット13を介さずに連接したタイ部14bと、タイ部14bの剥離開始端部11cを含む角部とは反対側に隣接するスリット13の端部から連続し、配達票11の内部に鈍角を有して斜めに延びた斜め切り込み部14aとから構成されている。
のり抜き部15は、配達票11の角部のうち剥離開始端部11cを含む角部を頂点とした二等辺三角形の形状を有している。そして、剥離開始端部11cを含む角部からタイ部14bまでの長さaが5mm、タイ部14bの長さbが2mm、のり抜き部15の等辺の長さcが15mm程度となっている。
これにより、スリット13は、のり抜き部15にて部分的に途切れた構成となっており、このスリット13が途切れた部分に、タイ部14bと斜め切り込み部14aとからなるジッパー部14が設けられていることになる。すなわち、スリット13が途切れた部分には、配達票11と貼付票12とがスリット13を介さずに連接した連続部となるタイ部14bと、スリット13が途切れた2つの端部のうち、配達票11の剥離開始端部11cを含む角部から遠い側の端部から連続し、スリット13に対して配達票11の内部に鈍角を有して斜めに延びた切り込み部となる斜め切り込み部14aとが設けられていることになる。なお、タイ部14bの長さbは2mm以下、のり抜き部15の等辺の長さcは10mm以上が好ましい。
以下に、上記のように構成された配送ラベル1の作用について説明する。
図3は、図1に示した配送ラベル1の作用を説明するための図であり、のり抜き部15近傍の断面を示す。なお、図3においては、剥離紙30の構成及び粘着剤42の図示は省略している。
上述したように、図1に示した配送ラベル1においては、配達票11及び貼付票12のそれぞれに設けられた配送情報印字領域11a,12aに、この配送ラベル1が貼着されて配送される配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報11d,12dが印字される際、プリンタ内を搬送されることになる。なお、図1に示した配送ラベル1は、プリンタ内において配達票11と貼付票12の連接方向に搬送されるものとする。
ここで、配達票11のうち剥離開始端部11cは、のり抜き部15となっていることから下基材20に貼着されていないため、プリンタ内を搬送された場合、スリット13から捲れ上がってしまう虞れがある。ところが、図1に示した配送ラベル1は、上述したように、のり抜き部15の一部に、スリット13の代わりにジッパー部14が設けられているため、のり抜き部15においても、配達票11の剥離開始端部11cが、下基材20に貼着されている貼付票12にタイ部14bによって固定されていることになる。それにより、図3に示すように、例えば、プリンタ内にて湾曲しながら搬送された場合であっても、配達票11が捲れ上がることがなくなり、プリンタ内にて上基材10と下基材20とが剥離してしまうことが回避されることになる。
以下に、上記のように構成された配送ラベル1の使用方法について説明する。
図4は、図1に示した配送ラベル1の使用方法を説明するための図である。
図1に示した配送ラベル1は、まず、図4(a)に示すように、配達票11及び貼付票12のそれぞれに設けられた配送情報印字領域11a,12aに、この配送ラベル1が貼着されて配送される配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報11d,12dが印字された後、下基材20が剥離紙30から剥離される。なお、配送ラベル1に配送情報11d,12dが印字される際、上述したように、ジッパー部14によって上基材10の下基材20からの不用意な剥離が回避される。
下基材20が剥離紙30から剥離された配送ラベル1は、下基材20の裏面に塗工された粘着剤42が表出し、図4(b)に示すように、この粘着剤42によって被着体である配送物2に貼着される。
配送ラベル1が貼着された配送物2が、配送情報印字領域11a,12aに印字された配送情報11d,12dに従って配送先に届けられると、配達票11の押印領域11bに受領印が押下され、図4(c),(d)に示すように、配達票11が、剥離開始端部11cを剥離開始端として下基材20から剥離され、配送ラベル1から分離される。この際、剥離開始端部11cは、のり抜き部15となっていることから下基材20に貼着されていないため、剥離開始端部11cと下基材20との間に指を容易に挿入することができ、配達票11を下基材20から容易に剥離し始めることができる。ここで、剥離開始端部11cにおいては、ジッパー部14のタイ部14bが存在している。そのため、タイ部14bの位置が、剥離開始端部11cを含む角部に近すぎた場合、剥離開始端部11cと下基材20との間に指を挿入しにくくなってしまう。反対に、タイ部14bの位置が、剥離開始端部11cを含む角部から遠すぎた場合は、上述したように上基材10の下基材20からの不用意な剥離を回避する効果が得にくくなってしまう。このように、タイ部14bの位置は、トレードオフの関係となっているとも言えるため、上基材10や下基材20の材質や大きさ、また、施される処理等に応じて適宜設定することが好ましい。
図5は、図1に示した配達票11が貼付票12から分離していく様子を説明するための図である。
配達票11を、剥離開始端部11cを剥離開始端として下基材20から剥離しながら貼付票12から分離していき、配達票11と貼付票12との分離部分が、スリット13のうち剥離開始端部11cを含む角部から延びた部分のタイ部14b側の端部に達すると、図5(a)に示すように、配達票11が裂けてその破断部分16が配達票11の分離方向(図中右上に向かう方向)に延びていく。
ところが、破断部分16が延びる方向には、ジッパー部14の斜め切り込み部14aが存在するため、図5(b)に示すように破断部分16がこの斜め切り込み部14aに繋がり、それにより、その後スリット13に沿って配達票11が貼付票12から分離することになる。
配送ラベル1から分離した配達票11は、配送業者等にて持ち帰られることになる。
このように、本形態においては、配達票11の下基材20からの剥離を開始する剥離開始端部11cがのり抜き部15となって下基材20に貼着されておらず、剥離開始端部11cの一部に、配達票11と貼付票12とが連接しているスリット13の代わりに、タイ部14bを有するジッパー部14を設けたことにより、配達票11を下基材20から剥離しやすくしながらも、プリンタにて搬送する際等において、上基材10と下基材20とが不用意に剥離してしまうことを回避することができる。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明のラベルの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は(a)に示したC−C’断面図、(e)は上基材110の裏面の構成を示す図、(f)は下基材120の表面の構成を示す図である。
本形態は図6に示すように、第1の実施の形態に示したものに対して、ジッパー部14の代わりにマイクロミシン114が設けられている点のみが異なるものである。
図7は、図6に示した剥離開始端部111cの詳細な構成を示す図である。
図7に示すように、下基材120の表面においては、剥離開始端部111cに対向する領域が、非貼着部であるのり抜き部115(図中「×」で示す)となっている。また、その一部に、スリット113の代わりにマイクロミシン114が設けられている。
マイクロミシン114は、細かな孔が微細な間隔で直線上に並んで構成されている。
のり抜き部115は、第1の実施の形態にて示したものと同様に、配達票111の角部のうち剥離開始端部111cを含む角部を頂点とした二等辺三角形の形状を有している。そして、剥離開始端部111cを含む角部からマイクロミシン114までの長さaが5mm、マイクロミシン114の長さbが2mm、のり抜き部115の等辺の長さcが15mm程度となっている。
このように、のり抜き部115にてスリット113の代わりにマイクロミシン114が設けられることにより、スリット113がのり抜き部115にて部分的に途切れた構成となっており、マイクロミシン114の2つの孔間において、配達票111と貼付票112とが繋がった状態となっている。なお、マイクロミシン114の長さbは2mm以下、のり抜き部115の等辺の長さcは10mm以上が好ましい。
以下に、上記のように構成された配送ラベル101の作用について説明する。
図8は、図6に示した配送ラベル101の作用を説明するための図であり、のり抜き部115近傍の断面を示す。なお、図8においては、剥離紙130の構成及び粘着剤142の図示は省略している。
図8に示した配送ラベル101においては、第1の実施の形態にて示したものと同様に、配達票111及び貼付票112のそれぞれに設けられた配送情報印字領域111a,112aに、この配送ラベル101が貼着されて配送される配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報111d,112dが印字される際、プリンタ内を搬送されることになる。なお、図8に示した配送ラベル101は、プリンタ内において配達票111と貼付票112の連接方向に搬送されるものとする。
ここで、配達票111のうち剥離開始端部111cは、のり抜き部115となっていることから下基材120に貼着されていないため、プリンタ内を搬送された場合、スリット113から捲れ上がってしまう虞れがある。ところが、図8に示した配送ラベル101は、上述したように、のり抜き部115の一部に、スリット113の代わりにマイクロミシン114が設けられており、マイクロミシン114の2つの孔間において、配達票111と貼付票112とが繋がった状態となっているため、のり抜き部115においても、配達票111の剥離開始端部111cが、下基材120に貼着されている貼付票112に固定されていることになる。それにより、図8に示すように、例えば、プリンタ内にて湾曲しながら搬送された場合であっても、配達票111が捲れ上がることがなくなり、プリンタ内にて上基材110と下基材120とが剥離してしまうことが回避されることになる。
以下に、上記のように構成された配送ラベル101の使用方法について説明する。
図9は、図6に示した配送ラベル101の使用方法を説明するための図である。
図6に示した配送ラベル101は、まず、図9(a)に示すように、配達票111及び貼付票112のそれぞれに設けられた配送情報印字領域111a,112aに、この配送ラベル101が貼着されて配送される配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報111d,112dが印字された後、下基材120が剥離紙130から剥離される。なお、配送ラベル101に配送情報111d,112dが印字される際、上述したように、マイクロミシン114によって上基材110の下基材120からの不用意な剥離が回避される。
下基材120が剥離紙130から剥離された配送ラベル101は、下基材120の裏面に塗工された粘着剤142が表出し、図9(b)に示すように、この粘着剤142によって配送物102に貼着される。
配送ラベル101が貼着された配送物102が、配送情報印字領域111a,112aに印字された配送情報111d,112dに従って配送先に届けられると、配達票111の押印領域111bに受領印が押下され、図9(c),(d)に示すように、配達票111が、剥離開始端部111cを剥離開始端として下基材120から剥離され、配送ラベル101から分離される。この際、剥離開始端部111cは、のり抜き部115となっていることから下基材120に貼着されていないため、剥離開始端部111cと下基材120との間に指を容易に挿入することができ、配達票111を下基材120から容易に剥離し始めることができる。ここで、剥離開始端部111cにおいては、マイクロミシン114が存在している。そのため、マイクロミシン114の位置が、剥離開始端部111cを含む角部に近すぎた場合、剥離開始端部111cと下基材120との間に指を挿入しにくくなってしまう。反対に、マイクロミシン114の位置が、剥離開始端部111cを含む角部から遠すぎた場合は、上述したように上基材110の下基材120からの不用意な剥離を回避する効果が得にくくなってしまう。このように、マイクロミシン114の位置は、トレードオフの関係となっているとも言えるため、上基材110や下基材120の材質や大きさ、また、施される処理等に応じて適宜設定することが好ましい。
配達票111を、剥離開始端部111cを剥離開始端として下基材120から剥離しながら貼付票112から分離していき、配達票111と貼付票112との分離部分が、スリット113のうち剥離開始端部111cを含む角部から延びた部分のマイクロミシン114側の端部に達すると、配達票111が配達票111の分離方向に裂けていこうとするが、マイクロミシン114は上述したように、細かな孔が微細な間隔で直線上に並んで構成されているため、細かな孔どうしが繋がり、それにより、配達票111が貼付票112から分離することになる。
配送ラベル101から分離した配達票111は、配送業者等にて持ち帰られることになる。
このように、本形態においては、配達票111の下基材120からの剥離を開始する剥離開始端部111cがのり抜き部115となって下基材120に貼着されておらず、剥離開始端部111cの一部に、配達票111と貼付票112とが連接しているスリット113の代わりに、マイクロミシン114を設けたことにより、配達票111を下基材120から剥離しやすくしながらも、プリンタにて搬送する際等において、上基材110と下基材120とが不用意に剥離してしまうことを回避することができる。
(第3の実施の形態)
図10は、本発明のラベルの第3の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は上基材210の裏面の構成を示す図、(e)は下基材220の表面の構成を示す図である。
本形態は図10に示すように、第1の実施の形態にて示した配送ラベル201がマトリックス状に4つ並んで連接し、さらに、延設部となるスタブ217が連接してなる配送ラベルシート200である。
4つの配送ラベル201は、上基材210及び下基材220に形成されたスリット213bを介して連接している。
スタブ217は、2列に並んだ配送ラベル201のうち一方の列の2つの配送ラベル201の剥離開始端部211cを含む辺から、上基材210、下基材220及び剥離紙230が延設することで、2つの配送ラベル201に連接しており、この連接部分には、上基材210及び下基材220に第2の切り離し線となるスリット213bが形成されている。
さらに、スリット213bは、剥離開始端部211cのそれぞれにて部分的に途切れており、その領域にはスリット213bの代わりにジッパー部218が設けられている。
図11は、図10に示した剥離開始端部211cの詳細な構成を示す図である。
図11に示すように、下基材220の表面においては、剥離開始端部211cに対向する領域が、非貼着部であるのり抜き部215(図中「×」で示す)となっている。また、その一部に、スリット213a,213bの代わりにそれぞれジッパー部214,218が設けられている。
ジッパー部214は、配達票211と貼付票212とがスリット213aを介さずに連接したタイ部214bと、タイ部214bの剥離開始端部211cを含む角部とは反対側に隣接するスリット213aの端部から連続し、配達票211の内部に鈍角を有して斜めに延びた斜め切り込み部214aとから構成されている。
ジッパー部218は、配達票211どうし及び下基材220の配達票211に対向する領域どうし、または配達票211及び下基材220の配達票211に対向する領域とスタブ217とがスリット213bを介さずに連接したタイ部218bと、タイ部218bの剥離開始端部211cを含む角部とは反対側に隣接するスリット213bの端部から連続し、配達票211の内部に鈍角を有して斜めに延びた斜め切り込み部218aとから構成されている。
のり抜き部215は、配達票211の角部のうち剥離開始端部211cを含む角部を頂点とした二等辺三角形の形状を有しており、のり抜き部215の等辺の長さc,fが15mm程度となっている。また、剥離開始端部211cを含む角部からタイ部214bまでの長さaが5mm、タイ部214bの長さbが2mm程度となっており、剥離開始端部211cを含む角部からタイ部218bまでの長さdが3mm、タイ部218bの長さeが2mm程度となっている。
これにより、スリット213a,213bは、のり抜き部215にて部分的に途切れた構成となっており、このスリット213a,213bが途切れた部分に、タイ部214b,218bと斜め切り込み部214a,218aとからなるジッパー部214,218がそれぞれ設けられていることになる。すなわち、スリット213aが途切れた部分には、配達票211と貼付票212とがスリット213aを介さずに連接した連続部となるタイ部214bと、スリット213aが途切れた2つの端部のうち、配達票211の剥離開始端部211cを含む角部から遠い側の端部から連続し、スリット213aに対して配達票211の内部に鈍角を有して斜めに延びた切り込み部となる斜め切り込み部214aとが設けられていることになる。また、スリット213bが途切れた部分には、配達票211どうし及び下基材220の配達票211に対向する領域どうし、または配達票211及び下基材220の配達票211に対向する領域とスタブ217とがスリット213bを介さずに連接した連続部となるタイ部218bと、スリット213bが途切れた2つの端部のうち、配達票211の剥離開始端部211cを含む角部から遠い側の端部から連続し、スリット213bに対して配達票211の内部に鈍角を有して斜めに延びた切り込み部となる斜め切り込み部218aとが設けられていることになる。なお、タイ部214bの長さbは2mm以下、のり抜き部215の等辺の長さcは10mm以上が好ましい。
以下に、上記のように構成された配送ラベルシート200の作用について説明する。
図12は、図10に示した配送ラベルシート200の作用を説明するための図であり、のり抜き部215近傍の断面を示す。なお、図12においては、剥離紙230の構成及び粘着剤242の図示は省略している。
図10に示した配送ラベルシート200においては、第1の実施の形態にて示したものと同様に、配送ラベル201のそれぞれについて、配達票211及び貼付票212のそれぞれに設けられた配送情報印字領域211a,212aに、その配送ラベル201が貼着されて配送される配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報211d,212dが印字される際、プリンタ内を搬送されることになる。なお、図10に示した配送ラベルシート200は、プリンタ内において、スタブ217側が先端となって搬送されるものとする。
ここで、配達票211のうち剥離開始端部211cは、のり抜き部215となっていることから下基材220に貼着されていないため、プリンタ内を搬送された場合、スタブ217との連接部分において、配達票211がスリット213bから捲れ上がってしまう虞れがある。ところが、図10に示した配送ラベルシート200は、上述したように、のり抜き部215の一部に、スリット213bの代わりにジッパー部218が設けられているため、のり抜き部215においても、配達票211の剥離開始端部211cが、スタブ217にタイ部218bによって固定されていることになる。それにより、図12(a)に示すように、例えば、プリンタ内にて湾曲しながら搬送された場合であっても、スタブ217との連接部分において、配達票211がスリット213bから捲れ上がることがなくなり、プリンタ内にて上基材210と下基材220とが剥離してしまうことが回避されることになる。
また、2つの配送ラベル201の配達票211が連接した部分においても同様に、配達票211がスリット213bから捲れ上がってしまう虞れがある。ところが、図10に示した配送ラベルシート200は、上述したように、のり抜き部215の一部に、スリット213bの代わりにジッパー部218が設けられているため、のり抜き部215においても、配達票211の剥離開始端部211cが、連接する配達票211の下基材220に貼着されている部分にタイ部218bによって固定されていることになる。それにより、図12(b)に示すように、例えば、プリンタ内にて湾曲しながら搬送された場合であっても、2つの配送ラベル201の配達票211が連接した部分において、配達票211がスリット213bから捲れ上がることがなくなり、プリンタ内にて上基材210と下基材220とが剥離してしまうことが回避されることになる。このような作用を鑑みた場合、図10(a)中右側の列の配送ラベル201に対して、その配送ラベル201に図10(a)中左側に隣接する配送ラベル201においても、本発明における延設部を構成することになる。
また、上記のような作用は、配送ラベルシート200の搬送方向に直交する方向についても生じる場合があり、その場合は、第1の実施の形態にて示したものと同様に、ジッパー部214によって、配達票211がスリット213aから捲れ上がることが回避されることになる。
以下に、上記のように構成された配送ラベルシート200の使用方法について説明する。
図13は、図10に示した配送ラベルシート200の使用方法を説明するための図である。
図13に示した配送ラベルシート200は、まず、図13(a)に示すように、配送ラベル201のそれぞれについて、配達票211及び貼付票212のそれぞれに設けられた配送情報印字領域211a,212aに、配送ラベル201が貼着されて配送される配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報211d,212dが印字された後、配送ラベル201毎に、下基材220が剥離紙230から剥離されて配送ラベルシート200から分離される。またそれにより、配送ラベル201はスタブ217から分離される。なお、配送ラベル201に配送情報211d,212dが印字される際、上述したように、ジッパー部218によって上基材210の下基材220からの不用意な剥離が回避される。
図14は、図13に示した配送ラベル201がスタブ217から分離していく様子を説明するための図である。
配送ラベル201を、貼付票212側を剥離開始端として剥離紙230から剥離しながらスタブ217から分離していき、配送ラベル201とスタブ217との分離部分が、スリット213bのタイ部218b側の端部に達すると、図14(a)に示すように、配送ラベル201が裂けてその破断部分216が配送ラベル201の分離方向(図中右上に向かう方向)に延びていく。
ところが、破断部分216が延びる方向には、ジッパー部218の斜め切り込み部218aが存在するため、図14(b)に示すように破断部分216がこの斜め切り込み部218aに繋がり、それにより、その後スリット213bに沿って配送ラベル201がスタブ217から分離することになる。
下基材220が剥離紙230から剥離されて配送ラベルシート200から分離した配送ラベル201は、下基材220の裏面に塗工された粘着剤242が表出し、図13(b)に示すように、この粘着剤242によって配送物202に貼着される。
配送ラベル201が貼着された配送物202が、配送情報印字領域211a,212aに印字された配送情報211d,212dに従って配送先に届けられると、配達票211の押印領域211bに受領印が押下され、図13(c),(d)に示すように、第1の実施の形態にて示したものと同様に、配達票211が、剥離開始端部211cを剥離開始端として下基材220から剥離され、配送ラベル201から分離される。
配送ラベル201から分離した配達票211は、配送業者等にて持ち帰られることになる。
このように、本形態においては、配達票211の下基材220からの剥離を開始する剥離開始端部211cがのり抜き部215となって下基材220に貼着されておらず、剥離開始端部211cの一部に、配達票211どうし及び下基材220の配達票211に対向する領域どうし、または配達票211及び下基材220の配達票211に対向する領域とスタブ217とが連接しているスリット213bの代わりに、タイ部218bを有するジッパー部218を設けたことにより、配達票211を下基材220から剥離しやすくしながらも、プリンタにて搬送する際等において、上基材210と下基材220とが不用意に剥離してしまうことを回避することができる。また、配達票211と貼付票212とが連接しているスリット213aの代わりに、タイ部214bを有するジッパー部214を設けたことによっても、同様の効果を奏する。
(第4の実施の形態)
図15は、本発明のラベルの第4の実施の形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は上基材310の裏面の構成を示す図、(e)は下基材320の表面の構成を示す図である。
本形態は図15に示すように、第3の実施の形態に示したものに対して、ジッパー部218の代わりに2つのマイクロミシン318が設けられている点のみが異なるものである。
図16は、図15に示した剥離開始端部311cの詳細な構成を示す図である。
図16に示すように、下基材320の表面においては、剥離開始端部311cに対向する領域が、非貼着部であるのり抜き部315(図中「×」で示す)となっている。また、その一部に、スリット313aの代わりにジッパー部314が設けられるとともに、スリット313bの代わりにマイクロミシン318が設けられている。
ジッパー部314は、配達票311と貼付票312とがスリット213aを介さずに連接したタイ部314bと、タイ部314bの剥離開始端部311cを含む角部とは反対側に隣接するスリット313aの端部から連続し、配達票311の内部に鈍角を有して斜めに延びた斜め切り込み部314aとから構成されている。
マイクロミシン318は、細かな孔が微細な間隔で直線上に並んで構成されている。
のり抜き部315は、第1の実施の形態にて示したものと同様に、配達票311の角部のうち剥離開始端部311cを含む角部を頂点とした二等辺三角形の形状を有している。
このように、のり抜き部315において、スリット313aの代わりにジッパー部314が設けられるとともに、スリット313bの代わりにマイクロミシン318が設けられることにより、スリット313a,313bがのり抜き部315にて部分的に途切れた構成となっている。
以下に、上記のように構成された配送ラベルシート300の作用について説明する。
図17は、図15に示した配送ラベルシート300の作用を説明するための図であり、のり抜き部315近傍の断面を示す。なお、図17においては、剥離紙330の構成及び粘着剤342の図示は省略している。
図15に示した配送ラベルシート300においては、第1の実施の形態にて示したものと同様に、配送ラベル301のそれぞれについて、配達票311及び貼付票312のそれぞれに設けられた配送情報印字領域311a,312aに、その配送ラベル301が貼着されて配送される配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報311d,312dが印字される際、プリンタ内を搬送されることになる。なお、図15に示した配送ラベルシート300は、プリンタ内において、スタブ317側が先端となって搬送されるものとする。
ここで、配達票311のうち剥離開始端部311cは、のり抜き部315となっていることから下基材320に貼着されていないため、プリンタ内を搬送された場合、スタブ317との連接部分において、配達票311がスリット313bから捲れ上がってしまう虞れがある。ところが、図15に示した配送ラベルシート300は、上述したように、のり抜き部315の一部に、スリット313bの代わりに2つのマイクロミシン318が設けられており、マイクロミシン318の2つの孔間において、配達票311がスタブ317に繋がった状態となっているため、のり抜き部315においても、配達票311の剥離開始端部311cが、スタブ217によって固定されていることになる。それにより、図17(a)に示すように、例えば、プリンタ内にて湾曲しながら搬送された場合であっても、スタブ317との連接部分において、配達票311がスリット313bから捲れ上がることがなくなり、プリンタ内にて上基材310と下基材320とが剥離してしまうことが回避されることになる。
また、2つの配送ラベル301の配達票311が連接した部分においても同様に、配達票311がスリット313bから捲れ上がってしまう虞れがある。ところが、図15に示した配送ラベルシート300は、上述したように、のり抜き部315の一部に、スリット313bの代わりに2つのマイクロミシン318が設けられており、マイクロミシン318の2つの孔間において、配達票311が、それに連接する配達票311に繋がった状態となっているため、のり抜き部315においても、配達票311の剥離開始端部311cが、それに連接する配達票311の下基材320に貼着されている部分に固定されていることになる。それにより、図17(b)に示すように、例えば、プリンタ内にて湾曲しながら搬送された場合であっても、2つの配送ラベル301の配達票311が連接した部分において、配達票311がスリット313bから捲れ上がることがなくなり、プリンタ内にて上基材310と下基材320とが剥離してしまうことが回避されることになる。
また、上記のような作用は、配送ラベルシート300の搬送方向に直交する方向についても生じる場合があり、その場合は、第3の実施の形態にて示したものと同様に、ジッパー部314によって、配達票311がスリット313aから捲れ上がることが回避されることになる。
以下に、上記のように構成された配送ラベルシート300の使用方法について説明する。
図18は、図15に示した配送ラベルシート300の使用方法を説明するための図である。
図15に示した配送ラベルシート300は、まず、図18(a)に示すように、配送ラベル301のそれぞれについて、配達票311及び貼付票312のそれぞれに設けられた配送情報印字領域311a,312aに、配送ラベル301が貼着されて配送される配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報311d,312dが印字された後、配送ラベル301毎に、下基材320が剥離紙330から剥離されて配送ラベルシート300から分離される。またそれにより、配送ラベル301はスタブ317から分離される。なお、配送ラベル301に配送情報311d,312dが印字される際、上述したように、マイクロミシン318によって上基材310の下基材320からの不用意な剥離が回避される。
下基材320が剥離紙330から剥離されて配送ラベルシート300から分離した配送ラベル301は、下基材320の裏面に塗工された粘着剤342が表出し、図18(b)に示すように、この粘着剤342によって配送物302に貼着される。
配送ラベル301が貼着された配送物302が、配送情報印字領域311a,312aに印字された配送情報311d,312dに従って配送先に届けられると、配達票311の押印領域311bに受領印が押下され、図18(c),(d)に示すように、第3の実施の形態にて示したものと同様に、配達票311が、剥離開始端部311cを剥離開始端として下基材320から剥離され、配送ラベル301から分離される。
配送ラベル301から分離した配達票311は、配送業者等にて持ち帰られることになる。
このように、本形態においては、配達票311の下基材320からの剥離を開始する剥離開始端部311cがのり抜き部315となって下基材320に貼着されておらず、剥離開始端部311cの一部に、配達票311どうし及び下基材320の配達票311に対向する領域どうし、または配達票311及び下基材320の配達票311に対向する領域とスタブ317とが連接しているスリット313bの代わりに、マイクロミシン318を設けたことにより、配達票311を下基材320から剥離しやすくしながらも、プリンタにて搬送する際等において、上基材310と下基材320とが不用意に剥離してしまうことを回避することができる。また、配達票311と貼付票312とが連接しているスリット313aの代わりに、ジッパー部314を設けたことによっても、同様の効果を奏する。
なお、スリットが部分的に途切れた構成としては、上述したようなジッパー部やマイクロミシンではなく、単純なタイのみでもよい。また、ジッパー部やマイクロミシンの数は、上述した実施の形態にて示したものに限らないが、配送ラベルや配達票の分離しやすさを考慮すると、剥離開始端部の辺の長さに対して、タイを合計した長さの比率が、1〜3割程度であることが望ましい。
また、上述した実施の形態においては、上基材の裏面に塗工された剥離剤と下基材の表面に塗工された粘着剤とによって配達票が下基材に剥離可能に貼着されているが、感圧接着剤等、貼着後の剥離が可能となる接着剤を用いて、配達票を下基材に剥離可能に貼着した構成としてもよい。
1,101,201,301 配送ラベル
2,102,202,302 配送物
10,110,210,310 上基材
11,111,211,311 配達票
11a,12a,111a,112a,211a,212a,311a,312a 配送情報印字領域
11b,111b,211b,311b 押印領域
11c,111c,211c,311c 剥離開始端部
11d,12d,111d,112d,211d,212d,311d,312d 配送情報
12,112,212,312 貼付票
13,113,213a,213b,313a,313b スリット
14,214,218,314 ジッパー部
14a,214a,218a,314a 斜め切り込み部
14b,214b,218b,314b タイ部
15,115,215,315 のり抜き部
16,216 破断部分
20,120,220,320 下基材
30,130,230,330 剥離紙
31,131,231,331 剥離台紙
32,50,132,150,232,250,332,350 剥離剤
41,42,141,142,241,242,341,342 粘着剤
114,318 マイクロミシン
200,300 配送ラベルシート

Claims (1)

  1. 第1の領域と第2の領域とが、連続した第1の切り離し線を介して連接した第1のシートと、
    前記第1のシートの一方の面に貼着され、前記第1のシートとの貼着面とは反対側の面に粘着層を具備する第2のシートと、
    前記粘着層によって第2のシートに剥離可能に貼着された第3のシートとを有し、
    前記第1のシートが、前記第1の領域が前記第2のシートから剥離可能に構成されるとともに、前記第1の領域のうち、前記第1の切り離し線に沿う領域にて当該第1の領域の1つの角部を含むように設けられ、該第1の領域の前記第2のシートからの剥離を開始する剥離開始端部が、前記第2のシートに貼着されていない非貼着部となっており、前記第2のシートから前記第3のシートが剥離されて前記粘着層によって被着体に貼着されて使用されるラベルにおいて、
    前記第1、第2及び第3のシートは、前記第1の領域と前記第2の領域との連接方向に直交する方向に、前記剥離開始端部を含む辺から延設した延設部を有し、
    前記第1及び第2のシートは、前記剥離開始端部を含む辺に、連続した第2の切り離し線を有し、
    前記第1の切り離し線が、前記非貼着部においてタイ部とスリット部と斜め切り込み部とからなり、
    前記斜め切り込み部は、前記タイ部の前記剥離開始端部とは反対側に隣接するスリット部の端部から連続し、該スリット部に対して前記第1の領域の内部に鈍角を有して斜めに延び、
    前記第1のシートにおいて、前記第2の切り離し線が前記非貼着部にてマイクロミシンから構成されていることを特徴とするラベル。
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