JP4824651B2 - データ通信システム、および受信回路のオフセット調整方法 - Google Patents

データ通信システム、および受信回路のオフセット調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4824651B2
JP4824651B2 JP2007220643A JP2007220643A JP4824651B2 JP 4824651 B2 JP4824651 B2 JP 4824651B2 JP 2007220643 A JP2007220643 A JP 2007220643A JP 2007220643 A JP2007220643 A JP 2007220643A JP 4824651 B2 JP4824651 B2 JP 4824651B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
offset
signal
circuit
command data
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007220643A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009055385A (ja
Inventor
藤男 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Electronics Corp
Original Assignee
Renesas Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Electronics Corp filed Critical Renesas Electronics Corp
Priority to JP2007220643A priority Critical patent/JP4824651B2/ja
Priority to US12/230,291 priority patent/US8311153B2/en
Publication of JP2009055385A publication Critical patent/JP2009055385A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4824651B2 publication Critical patent/JP4824651B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/06Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection
    • H04L25/061Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection providing hard decisions only; arrangements for tracking or suppressing unwanted low frequency components, e.g. removal of dc offset
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C23/00Devices for measuring, signalling, controlling, or distributing tyre pressure or temperature, specially adapted for mounting on vehicles; Arrangement of tyre inflating devices on vehicles, e.g. of pumps or of tanks; Tyre cooling arrangements
    • B60C23/02Signalling devices actuated by tyre pressure
    • B60C23/04Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre
    • B60C23/0408Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre transmitting the signals by non-mechanical means from the wheel or tyre to a vehicle body mounted receiver
    • B60C23/0422Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre transmitting the signals by non-mechanical means from the wheel or tyre to a vehicle body mounted receiver characterised by the type of signal transmission means
    • B60C23/0433Radio signals
    • B60C23/0447Wheel or tyre mounted circuits
    • B60C23/045Means for detecting electromagnetic field changes being not part of the signal transmission per se, e.g. strength, direction, propagation or masking
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/06Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection
    • H04L25/061Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection providing hard decisions only; arrangements for tracking or suppressing unwanted low frequency components, e.g. removal of dc offset
    • H04L25/063Setting decision thresholds using feedback techniques only

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Description

本発明は、データ通信装置及びその制御方法に関し、特に、差動増幅回路を備えるデータ通信装置及びそのオフセット調整方法に関する。
近年、安全に係わる規制が日米などで相次ぎ強化されている。自動車の安全性を高めるため技術の一つとして、自動車にタイヤの空気圧を監視するシステム(TPMS;Tire Pressure Monitoring System)が知られている。TPMSに関連する技術として、特許文献1に記載された技術が挙げられる。
図1は、特許文献1に記載されたTPMSの構成を概略的に示す説明図である。このTPMSは、タイヤ100(a〜d)内に取り付けられた送信側モジュール111(a〜d)と、センサイニシエータ112(a〜d)と、受信側モジュール113と、を備えている。送信側モジュール111は、タイヤの空気圧や温度を測定するセンサを備えている。このTPMSは、概略次のように動作する。受信側モジュール113が、センサイニシエータ112を介して、送信側モジュール111にコマンドデータを送信する。コマンドデータは、LF(Low Frequency)電波で送信される。コマンドデータを受信した送信側モジュール111は、センサによって空気圧や温度の測定を行う。送信側モジュール111は、センサによる測定結果データを、RF(Radio Frequency)電波によって、受信側モジュール113に送信する。受信側モジュール113は、受信した測定結果データに基づいて、各種動作(空気圧やセンサに関する情報を表示装置114に表示するなど)を行う。
ここで、送信側モジュール111に対しては、受信側モジュール113から送信されてくるコマンドデータを精度良く受信できることが求められる。
図2は、特許文献1に記載された送信側モジュール111の構成を示す概略図である。送信側モジュール111は、マイクロコンピュータ120と、LF受信回路130と、コイルアンテナ140と、基準電位発生回路150と、を備えている。マイクロコンピュータ120内には、互いにバスライン121で接続された、CPU122、メモリ123が設けられている。LF受信回路130には、ダンピング抵抗131と、コンパレータ132と、検波器133とが設けられている。コマンドデータは、受信側モジュール113から、ASK(Amplitude Shift Keying)形式で変調されたLF電波で送信されてくる。コマンドデータがLF電波で送信されてくると、コイルアンテナ140がLC自励共振により入力電圧を発生させる。ダンピング抵抗131には、スイッチSWが設けられている。入力電圧のダンピング値は、スイッチSWにより、変更可能でである。コイルアンテナ140により発生した入力電圧は、コンパレータ132により検出される。コンパレータ132の検出結果は検波器133に送られ、復調される。検波器133で復調された信号はマイクロコンピュータ120に供給される。マイクロコンピュータ120は、復調された信号に基づいて、コマンドを実行する。
特許文献1の送信側モジュール111では、コンパレータ132として、一対のMOSトランジスタを含む回路が用いられている。コンパレータのトランジスタとしては、バイポーラトランジスタを用いることも知られている。ただし、通常、ロジック部がMOSトランジスタにより構成されるために、バイポーラトランジスタを用いる場合、ロジック部のMOSトランジスタ形成工程とは別工程でバイポーラトランジスタを形成しなければならない。特許文献1のように、差動増幅回路にMOSトランジスタを用いれば、製造工程の増加を抑えることができる。一方で、コンパレータにMOSトランジスタを用いた場合、製造誤差によって2つのトランジスタの特性がずれてしまいやすい。その結果、コンパレータ132の閾値(以下、オフセット値と記載する)もずれてしまいやすくなる。例えば、コイルアンテナ140により発生した入力電圧が5mVの微小振幅であった場合、コンパレータ132のオフセット値が5mVずれてしまうと、その入力電圧を検出することができない。
そこで、特許文献1では、コンパレータ132のオフセット値を調整するための回路(オフセット制御回路)が設けられている。図3は、特許文献1に記載された送信側モジュール111の、コンパレータ132部分の詳細を示した構成図である。図3に示されるように、コンパレータ132は、一対の差動トランジスタ(Tr11、Tr12)と、オフセット制御回路134と、を備えている。オフセット制御回路134は、電源VDDから差動トランジスタTr11へ供給される電流量を制御する回路である。オフセット制御回路134により、差動トランジスタTr11とTr12へ供給される電流量のバランスを調整することができる。これにより、コンパレータ132のオフセット値が調整される。具体的には、オフセット制御回路134は、オフセット切り替え用スイッチとしてのCMOSトランジスタ(Tr3、Tr5、Tr7)と、オフセット調整用のCMOSトランジスタ(Tr4、Tr6、Tr8)とを備えている。オフセット切り替え用スイッチのCMOSトランジスタ(Tr3、Tr5、Tr7)がオン状態とされると、対応するオフセット調整用のCMOSトランジスタ(Tr4、Tr6、Tr8)から差動トランジスタTr11へ電流が供給される。Tr11へ供給される電流の経路が増えるので、Tr11へ供給される電流量が増加する(図4参照)。ここで、オフセット制御回路134は、全オフセット切り替え用スイッチ(Tr3、Tr5、Tr7)がオフ状態の場合に、差動トランジスタTr11へ流れ込む電流量の方がTr12へ流れ込む電流量よりも少なくなるように設計されている(このとき、コンパレータからはハイレベルが出力される)。オン状態のオフセット切り替え用スイッチ(Tr3、Tr5、Tr7)の数を増やして、差動トランジスタTr11に流れ込む電流量を増やしていくと、オフセット値が変化し、ある段階でコンパレータ132の出力がローレベルに切り替わる。コンパレータ132の出力がハイレベルからローレベルに切り替わったとき、オフセット値が最大感度で設定されていることになる。なお、オフセット切り替え用スイッチであるCMOSトランジスタ(Tr3、Tr5、Tr7)は、マイクロコンピュータ120から供給されるオフセット切り替え信号(1、2、・・・n)によって切り替えられる。
図5は、特許文献1におけるオフセット調整時の動作を示すフロー図である。マイクロコンピュータ120のCPU122が起動されると、コンパレータ132のオフセット調整を始める前に、マイクロコンピュータ120がスイッチSWをショートさせ、コンパレータ132の入力端子間を「低抵抗」にする。これにより、コンパレータ132の入力端子間の電位差が十分に小さくなる(S101)。そして、マイクロコンピュータ120は、「オフセット切替え信号1」をアクティブレベルであるローレベルにする(S102)。このとき、コンパレータ132の出力(OUT)がハイレベルであることを確認する(S103)。次に、マイクロコンピュータ120は、「オフセット切替え信号2」をアクティブレベルであるローレベルにする(S104)。このとき、コンパレータ132の出力(OUT)がハイレベルであることを確認する(S105)。次段の「オフセット切替え信号」をアクティブレベルであるローレベルにする。最終段までこのステップを繰り返す(S106)。最終的にコンパレータ132の出力(OUT)がハイレベルからローレベルになることを確認する。このときが、オフセット値が最小となるような状態である(S107)。最終的なオフセットコントロール信号の値(S107でローレベルを確認したとき)がメモリ123に保存される。そして、マイクロコンピュータ120は、S101でコンパレータ132の入力端子間に取り付けた「低抵抗」が実動作時のダンピング抵抗値に戻るように、SWを切り替える(S108)。
以上述べたように、特許文献1のような構成、動作により、コンパレータ132のオフセット値を最小にでき、感度の高い送信側モジュール111が提供される。
一方、TMPSに対する別の要求として、送信側モジュール111の消費電力を低減することがあげられる。TMPSの送信側モジュール111は、タイヤ内に取り付けられるので、長期にわたって電池の交換を行うことができない。従って、消費電力を抑え、長期にわたって電池を使用可能な状態にしておくことが望まれる。特許文献2には、間欠起動制御回路を設けて、LF受信回路を間欠動作させることが記載されている。
特開2006−109105号公報 特開2006−107146号公報
特許文献1に記載された技術では、起動制御回路からの起動信号に基づいてマイクロコンピュータ120が起動し、オフセット調整を開始する。オフセット調整は、アンテナが電波を受信中であるか否かにかかわらず、行われる。もし、アンテナ140が電波を受信している最中にオフセット調整が行われると、アンテナ140で発生した入力電圧の振幅分だけ、オフセット値がずれてしまうという問題がある。以下に、その理由を詳述する。
図6の左側には、LF電波を受信していない場合にオフセット調整を行なった場合、オフセット値がどのように調整されるかを説明するための説明図である。尚、一つのオフセット切替スイッチを切り替えると、オフセット値が1mV変化するものとする。また、オフセット値は、コンパレータにおいて、出力がハイレベルからローレベルに切り替わるときの、+入力端電圧と−入力端電圧の差(プラス入力端電圧−マイナス入力端電圧)であるものとする。LF電波を受信していないとき、オン状態のオフセット調整切替スイッチの数が一つ増えると、オフセット値は1mV上昇する。ケース(1)は、オン状態のオフセット調整切替スイッチが2つであるときに、オフセット値が−1mVである場合を示している。ケース(1)では、オン状態のオフセット調整切替スイッチの数を3個にすると、オフセット値がちょうど0となる。そして、オン状態のオフセット調整切替スイッチの数を4個にすると、オフセット値がちょうど1mVになる。オン状態のオフセット調整切替スイッチの数を4個にしたときに、コンパレータの出力がハイレベルからローレベルに切り替わる。したがって、図5のステップS107では、このときのオフセット切替信号(1、2、3・・・n)の状態が、最小のオフセット値を与えるような状態であると判断される。一方、ケース(2)、(3)は、オン状態のオフセット調整切替スイッチの数を調整してもオフセット値がちょうど0にはならない場合の、オフセット値の挙動を示している。ケース(2)、(3)では、オン状態のオフセット調整切替スイッチの数を一つづつ段階的に増やしても、オフセット値がちょうど0になることはない。但し、ある段階で、必ず0〜1mVの範囲内にはオフセット値が収まることになる。そして、ステップS107では、0〜1mVの範囲内に収まった状態が、最小オフセット値を与えるような状態であると識別される。
一方、図6の右側の図は、電波を受信しているときにオフセット値の調整を行ったときの様子を説明するための説明図である。尚、電波により発生するコンパレータ132の±入力端の電位差は、最大で2mVであるものとする。図6の右側の図において、線(4)は、コンパレータの+入力端に印加される電圧を示している。線(5)は、オフセット値が1mVであるときの様子を説明するための線であり、コンパレータの−入力端に印加される電圧に1mVを加えた値を示している。線(6)は、オフセット値が2mVであるときの様子を説明するための線であり、コンパレータの−入力端に印加される電圧に2mVを加えた値を示している。ここで、線(5)に注目すると、斜線領域において、線(4)を下回っている。すなわち、+入力端に印加される電圧が、−入力端に印加される電圧に1mVを加えた値を上回っている。このとき、コンパレータ132の出力はハイレベルとなる。従って、この斜線部分のタイミングでコンパレータ132の出力を判定してしまうと、オフセット値がプラスであるにもかかわらず、ハイレベルと判定されてしまうことになる。このとき、図5で示したステップS107において、オフセット値が+1mVのときを最小オフセット値として識別することができない。このように、本来はローレベルと判定されるべきところがハイレベルと判定されてしまう現象は、オフセット値が+2mV(線(6))以下の範囲で起こりうる。従って、最大で約2mVの調整誤差が発生する事になる。この事は電波による入力電位差の振幅が大きくなるともっと顕著に表れる事となる。これは同じ振幅の入力電圧を与える電波が入力されても検波出来ない事を意味し、より振幅の大きな電波の入力が必要となる。
特許文献1に記載された技術を用いて、正確にオフセット値を設定するためには、電波を受信していない状態でオフセット値の調整を行う必要がある。
従って、アンテナが電波を受信しているか否かに関わらず、オフセット調整を正確に行うことのできる技術が望まれる。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明のデータ受信装置は、電波が存在するハイレベル期間と電波の存在しないローレベル期間との組み合わせにより符号化されたコマンドデータを受信するためのデータ受信装置である。このデータ受信装置は、アンテナ(1)を介してそのコマンドデータを受信する差動増幅回路(32)と、差動増幅回路(32)の出力を受けてそのコマンドデータに基づいた再生信号を出力する検波器(34)と、を有する受信回路(30)と、受信回路(30)がそのコマンドデータを受信しているときに、そのコマンドデータの前記ローレベル期間に対応するその再生信号の論理レベルを判定し、判定結果に基づいてオフセット切替信号を生成するオフセット切替回路と、を具備する。差動増幅回路(32)は、そのオフセット切替信号に基づいてオフセット値の調整を行うオフセット制御部(31)を有する。
上述のような構成によれば、オフセット調整切替回路(40)が、コマンドデータのローレベル期間に対応する再生信号の論理レベルに基づいてオフセット切替信号を生成し、オフセット値が調整される。ローレベル期間では電波が発生していないので、再生信号の出力状態は、コマンドデータを受信していないときと同じ状態となる。従って、例えコマンドデータの受信中であったとしても、コマンドデータを受信していないときと同じようにオフセット値の調整を行うことができる。すなわち、コマンドデータの受信中であるか否かに関わらず、正確に受信回路(30)のオフセット調整を行うことができる。
また、本発明の他の形態は、電波が存在するハイレベル期間と電波の存在しないローレベル期間との組み合わせにより符号化されたコマンドデータを受信し、そのコマンドデータを再生して再生信号を出力する受信回路のオフセット調整方法である。このオフセット調整方法は、(a)受信回路が、アンテナを介してコマンドデータを受信することと、(b)受信回路が、受信したコマンドデータを再生して、再生信号を出力することと、(c)受信回路のオフセット値を調整することと、を具備する。ここで、(c)は、(c−1)受信回路がコマンドデータを受信しているときに、コマンドデータのローレベル期間に対応する再生信号の論理レベルを判定することと、(c−2)(c−1)における判定結果に基づいて、オフセット値を決定することと、を含んでいる。
上述の方法によっても、コマンドデータのローレベル期間に対応する再生信号の(出力状態)論理レベルは、コマンドデータを受信していないときと同じ状態となるので、コマンドデータを受信していないときと同じようにオフセット値の調整を行うことができる。
本発明によれば、アンテナが電波を受信しているか否かに関わらずオフセット調整を正確に行うことのできる技術が提供される。
図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。本実施形態では、データ通信システムとして、図1で説明したような、TMPSに用いられるデータ通信システムを例に挙げて説明する。ただし、本発明はTMPSに用いられるデータ通信システムに限定されるものではない。
図7は、本実施形態にかかるデータ通信システムの全体構成を示すブロック図である。このデータ通信システムは、車両の車体側(タイヤホイル外)に設けられる受信側モジュール10(以下、データ送信装置)と、車両のタイヤホイル内に装着される送信側モジュール(以下、データ受信装置)とを備えている。データ受信装置は、アンテナ1と、間欠起動制御回路20と、LF受信回路30と、オフセット調整切替回路40と、LF受信許可信号生成回路50と、マイクロコンピュータ60と、割り込み生成部70とを備えている。
このデータ通信システムは、基本的には、次のように動作する。データ送信装置10によってコマンドデータがLF電波で送信される。データ受信装置は、アンテナ1によりコマンドデータを受信する。そして、アンテナを介して受信したコマンドデータを、LF受信回路30が再生し、再生信号S4を生成する。再生信号S4は、割り込み生成部70に供給される。割り込み生成部70は、LF受信許可信号が供給されているときに(後述)、割り込み信号S6を生成してマイクロコンピュータ60に供給する。このときの割り込み信号S6の論理レベルは、再生信号S4の論理レベルと同じである。したがって、実質的には、再生信号S4がマイクロコンピュータ60に供給されることになる。マイクロコンピュータ60は、割り込み信号S6に基づいて、コマンドデータ中に含まれていたコマンドを実行する。
また、このデータ通信システムは、間欠起動制御回路20によって、間欠的に起動される。すなわち、間欠起動制御回路20が、所定の間隔で間欠動作信号S1を生成し、LF受信回路30、オフセット調整切替回路40、及びLF受信許可信号生成回路50に供給する。LF受信回路30は、間欠動作信号S1が供給されたときに起動する。また、オフセット調整切替回路40は、間欠動作信号S1が供給されると、LF受信回路30のオフセット値を調整する。オフセット調整切替回路40がオフセット値の調整を終えると、LF受信許可信号生成回路50がLF受信許可信号S5を生成し、割り込み生成部70に供給する。前述のように、割り込み生成部70は、LF受信許可信号S5が供給され、且つ、LF受信回路30からコマンドデータによる再生信号S4が供給されたときに、割り込み信号S6を生成してマイクロコンピュータ60に供給する。マイクロコンピュータ60は、割り込み信号S6が供給されると起動し、再生信号S4として再生されたコマンドデータのコマンドを実行する。マイクロコンピュータ60が再生信号S4のコマンドを実行するのは、LF受信回路30のオフセット値が調整された後となる。
以下に、本実施形態のデータ通信システムにおける各部の構成、動作について詳述する。
受信側モジュール10は、温度測定指示や、タイヤの空気圧測定指示などのコマンドを含むコマンドデータを、LF(Low Frequency)電波によって送信する。コマンドデータの送信は、ドアオープン時や、ユーザの指示など、不定期に行われる。
受信側モジュール10によって送信されるコマンドデータは、マンチェスタコードによって符号化されている。マンチェスタコードとは、Ethernet(登録商標)やIEEE802.3で採用されているシリアル伝送時の符号化手法である。このようなコマンドデータは、データ送信装置において、例えばASK(Amplitude Shift Keying)変調によって生成され、電波として送られてくる。
図8を参照して、マンチェスタコードについて説明する。マンチェスタコードによる符号化は、「0」、「1」の2種類の組み合わせにより行われる。図8には、マンチェスタコードによって「01101」を示すコマンドデータの例が挙げられている。図8に示したコマンドデータは、4(KHz)であり、1周期の時間が250μsecである。ここで、コマンドデータの1周期とは、一つのコマンドデータ「01101」を送信するのに必要な時間を示すのではなく、「0」又は「1」に対応するデータを送信するのに要する時間を示すものとする。マンチェスタコードでは、デューティ50%のクロック信号が基本となる。マンチェスタコードでは、1周期中の前半がハイレベル期間で後半がローレベル期間の場合をデータ「0」(CD0)とし、1周期中の前半がローレベル期間で後半がハイレベル期間の場合をデータ「1」(CD1)とする。図8の下側のチャートに示されるように、ハイレベル期間とは、LF電波(例示;125KHz、周期=8μsec)が発生している期間である。一方、ローレベル期間とは、LF電波が発生していない期間である。従って、マンチェスタコードで符号化されたコマンドデータは、1周期中の少なくとも1期間に、必ず電波の発生していないローレベル期間が含まれることとなる。また、コマンドデータは、コマンドデータ送信期間の間に、繰り返し送信される。
尚、本実施形態では、コマンドデータがマンチェスタコードによって符号化されている場合を例として説明するが、コマンドデータの1周期中に必ずローレベル期間が含まれるように符号化されていれば、マンチェスタコード以外の手法によって符号化されていてもかまわない。
再び図7を参照し、データ受信装置の構成を説明する。データ受信装置は、アンテナ1と、間欠起動制御回路20と、LF受信回路30と、フセット調整切替回路40と、LF受信許可信号生成回路50と、マイクロコンピュータ60と、割り込み生成部70とを備えている。
間欠起動制御回路20は、データ受信装置を間欠起動させ、消費電力を抑えるために設けられている。間欠起動制御回路20は、あらかじめ設定された所定の間隔で間欠動作信号S1を生成し、LF受信回路30、オフセット調整切替回路40、及びLF受信許可信号生成回路50に供給する。本実施形態のデータ受信装置は、間欠動作信号S1が生成されている間にのみ起動し、間欠動作信号S1が生成されていない間は電力を消費しない。データ受信装置が常時起動しているわけではなく、消費電力が抑制される。本実施形態のデータ受信装置で使用される電力は、全てデータ受信装置に接続される電池(図示せず)により供給される。本実施形態のように、タイヤホイル内に装着されて使用されるデータ受信装置は、タイヤの空気圧測定、信号処理、無線送信等を主に担うが、タイヤバランスに影響を与えないよう小型、軽量が要求される。このため、使用される電池としては、ボタン電池等がコスト的にも現実的である。また、使用される電池は、走行中の振動などにより簡単に接続が外れないように、データ受信装置の回路に対して接続される必要があり、通常はタイヤホイルの破棄時まで交換は行われない。このような使用条件から、特にTMPSにおけるデータ受信装置では、高感度であることに加え、低消費電力化も求められる。TMPSなどの特に低電力化の求められる用途に対して、本実施形態のようにデータ受信装置を間欠動作させることは、特に有利である。
ここで、コマンドデータは不定期に送信されてくるので、間欠動作信号S1の生成間隔が長くなりすぎると、コマンドデータが送信されているのにデータ受信装置が起動しておらず、コマンドデータを受信できない可能性がある。既述のように、コマンドデータは、コマンドデータ送信期間の間に繰り返し送られてくる。データ受信装置は、コマンドデータ送信期間の間に繰り返し送られてくるコマンドデータを、一回でも受信できればよい。そこで、コマンドデータを必ず受信するために、コマンド送信期間の長さが、間欠動作信号S1の周期よりも長くされる。より具体的には、コマンド送信期間の長さは、間欠動作信号S1の周期と、一回の間欠動作信号S1の生成期間との合計よりも、長くすれば良い。
図9は、間欠起動動作信号S1が生成されるタイミングと、コマンドデータ送信期間との関係を示す例である。図9の例では、コマンドデータ送信期間の長さが6.4secであり、間欠動作信号S1の周期は3.2secである。また、一回の間欠動作信号S1は、50msecの間、生成される。ここで、コマンド送信期間(6.4sec)は、間欠動作信号S1の周期(3.2sec)と、間欠動作信号S1の生成される期間(50msec)との合計(3.2sec+50msec)よりも長い。従って、どのようなタイミングでコマンドデータが送信されてきたとしても、コマンドデータ送信期間中に必ず一回は間欠動作信号S1が生成されることとなり、コマンドデータの受信を逃してしまうことはない。
このような間欠起動制御回路20は、公知の技術により構成することが可能である(例えば、特開2006−107146号公報、参照)。
続いて、アンテナ1とLF受信回路30の構成について説明する。図10は、アンテナ1、及びLF受信回路30部分の構成を示す構成図である。LF受信回路30は、コンパレータ32(差動増幅回路)と、検波器34と、基準電位発生回路35と、ダンピング抵抗部37とを備えている。
アンテナ1は、LF電波により送信されてくるコマンドデータを受信して、入力信号S3を生成するために設けられている。本実施形態において、アンテナ1は、コイルLとコンデンサCとが並列に接続されたLC共振アンテナである。アンテナ1の両端は、それぞれ、コンパレータ32の+入力端と−入力端とに接続されている。LF電波によりコマンドデータが送られてくると、アンテナ1は自励共振により両端に電位差を発生させる。この電位差が、入力信号S3として、コンパレータ32に供給される。
基準電位発生回路35は、コンパレータ32の±入力端に対して、基準電圧Vrefを供給するための回路である。基準電位発生回路35は、コンパレータ32とアンテナ1との間に接続されている。アンテナ1においてコマンドデータによる入力信号S3が生成されていないとき、コンパレータ32の±入力端には、いずれもVrefが供給される。
ダンピング抵抗部37は、アンテナ1のダンピング値を調整するために設けられている。ダンピング抵抗部37は、ダンピング抵抗R1と、スイッチSW1とを備えている。ダンピング抵抗部37は、コンパレータ32とアンテナ1との間において、コンパレータ32の+入力端と−入力端を接続するように設けられている。スイッチSW1がオフ状態とされたときには、アンテナ1のダンピング値が弱められる。一方、スイッチSW1がオン状態の場合には、LC自励共振による入力信号S3の起電力発生が抑えられ、ダンピング値が強められる。また、コンパレータ32の±入力端の間が低抵抗となり、短絡される。スイッチSW1はLF受信許可信号生成回路50に接続されており、LF受信許可信号生成回路50よりダンピング抵抗コントロール信号S7が供給されたときに、オフ状態とされる。また、LF受信回路30が起動しており、ダンピング抵抗コントロール信号S7が供給されていないときには、オン状態とされる。
コンパレータ32は、±入力端間における電位差を検出し、増幅信号を出力する回路である。コンパレータ32は、±入力端間の電位差がオフセット値(閾値)以上であればハイレベルを出力し、オフセット値より小さければローレベルを出力する。尚、本実施形態において、オフセット値は、コンパレータ32の出力がローレベルからハイレベル(ハイレベルからローレベル)に切り替わるときの、±入力端間の電位差「(+入力端の電圧)−(−入力端の電圧)」であるものとする。
検波器34は、コンパレータ32に接続されている。検波器34は、コンパレータ32による増幅信号に基づいて、コマンドデータを再生する。そして、LF受信回路30の出力(再生信号S4)として出力する。
図11は、LF電波によるコマンドデータがアンテナ1で受信されてから、検波器34により復調されるまでの動作を説明するための、タイミングチャートである。尚、図11のタイミングチャートの右側には、説明をわかりやすくするため、LF電波の波形がどのように変化するかを示してある。
図11に示されるように、マンチェスタコードで「00110」を示すコマンドデータが送信されてきたとする。各周期では、ハイレベル期間においてLF電波が存在し、ローレベル期間においてはLF電波は存在しない(図11、送信出力、参照)。ハイレベル期間にLF電波が送信されてくると、アンテナ1が自励共振により、入力信号S3を生成する。この際、ダンピング抵抗部37におけるスイッチSWがオフ状態(ダンピング値が弱い)場合、入力信号S3の振幅が大きくなり、発振時間も長くなる。(図11、入力信号−ダンピング弱、参照)。一方、スイッチSW1がオン状態(ダンピング値が強い)場合、ダンピング値が弱い場合よりも、入力信号S3の振幅が小さくなり、発振時間も短くなる。(図11、入力信号−ダンピング強、参照)。アンテナ1で生成された入力信号S3は、コンパレータ32に入力される。コンパレータ32では、入力信号S3が差動増幅され、矩形波が増幅信号として出力される。増幅信号は、検波器34に供給される。検波器34は、増幅信号に基づいて、コマンドデータにおけるハイレベル期間を識別(検波)し、再生する。そして、検波器34は、再生信号S4を出力する。
次に、コンパレータ32の構成について詳述する。コンパレータ32は、電流制御回路33と、オフセット制御回路31と、一対の差動トランジスタ(Tr11、Tr12)とを備えている。
Tr11及びTr12は、それぞれ、NMOSトランジスタにより構成されている。Tr11及びTr12のゲートは、それぞれ、コンパレータ32の+入力端と−入力端に対応している。Tr11及びTr12のドレインは、オフセット制御回路31を介して、電源VDDに接続されている。Tr12のドレインの電圧が、増幅信号として検波器34に供給される。
電流制御回路33は、Tr11及びTr12のソースに接続されている。また、電流制御回路33は、間欠起動制御回路20に接続されている。電流制御回路33は、間欠起動制御回路20より間欠動作信号S1が供給されたときに起動し、Tr11及びTr12から接地側に向けて定電流が流れるように動作する。
オフセット制御回路31は、コンパレータ32のオフセット値を変更可能とするための回路である。オフセット制御回路31は、Tr11及びTr12のドレインに供給される電流量バランスを調整することにより、オフセット値を変更する。仮に、このオフセット制御回路31を設けない場合、オフセット値を所望の値にするためには、製造時の段階でコンパレータを構成する差動トランジスタを、特性のばらつきなく作成しなければならない。コンパレータを小型化しようとすればするほど、差動トランジスタを特性のばらつき無く作成することは難しくなる。これに対して、本実施形態においては、オフセット制御回路31によりオフセット値を変更することができるので、製造時に差動トランジスタ間の特性が多少ばらついていたとしても、問題ない。従って、差動トランジスタを小型化することが容易となり、小型化させることができる。
コンパレータ32のオフセット値は、オフセット制御回路31の状態によって決定される。従って、本実施形態では、このオフセット制御回路31の状態を、オフセット状態というものとする。
オフセット制御回路31の具体的構成について説明する。オフセット制御回路31は、電源VDDと、(Tr11、Tr12)の各ドレインとの間に設けられている。オフセット制御回路31は、10個のトランジスタ(Tr1〜Tr10)を有している。各トランジスタ(Tr1〜Tr10)は、PMOSトランジスタである。Tr1、Tr3、Tr5、Tr7、及びTr9のソースには、電源VDDが接続されている。Tr2、Tr4、Tr6、Tr8、及びTr10は、ソース側で、それぞれ、Tr1、Tr3、Tr5、Tr7、及びTr9のドレインに接続されている。Tr2、Tr4、Tr6、Tr8のドレインは、Tr11のドレイン及びTr10のゲートに接続されている。一方、Tr10のドレインは、差動トランジスタTr12のドレインに接続されている。
Tr1及びTr9は、電源VDDと差動トランジスタ(Tr11、Tr12)との間に設けられるトランジスタ数を調整するためのものであり、いわばダミーのトランジスタである。Tr1及びTr9のゲートは、それぞれ、接地されている。
Tr3、Tr5、Tr7は、Tr11のドレインに流れ込む電流経路の数を切り替えるためのトランジスタ(以下、切替トランジスタ)である。切替トランジスタ(Tr3、Tr5、Tr7)のゲートは、それぞれ、オフセット調整切替回路40に接続されている。各切替トランジスタ(Tr3、Tr5、Tr7)は、オフセット調整切替回路40より供給されるオフセット切替信号(S2−n)によって、切り替えられる。Tr3、Tr5、及びTr7がオン状態となると、Tr11のドレインに流れ込む電流の経路が増え、Tr11のドレイン側に流れ込む電流量が増加する。
Tr4、Tr6、及びTr8は、それぞれ、所定量の電流をTr11に供給するためのトランジスタ(以下、電流量調整用トランジスタ)である。各電流量調整用トランジスタ(Tr4、Tr6、Tr8)のゲートは、それぞれ、自身のドレイン側に接続されている。
オフセット制御回路31において、全切替トランジスタ(Tr3、Tr5、Tr7)がオフ状態の場合、Tr11のドレインには、電源VDDより、Tr1及びTr2を介して電流が流れる。一方、Tr12のドレインには、電源VDDより、Tr9及びTr10を介して電流が流れる。ここで、オフセット制御回路31は、全切替トランジスタ(Tr3、Tr5、Tr7)がオフの場合に、Tr11へ流れる電流量が、Tr12に流れる電流量よりも少なくなるように、構成されている。これにより、コンパレータ32の+入力端と−入力端に印加される電圧が同じであった場合(以下、無入力状態という)、ハイレベルの増幅信号が出力される。すなわち、オフセット制御回路31は、全切替トランジスタがオフ状態の場合に、オフセット値がマイナスとなるように設定されている。
オフセット切替信号S2−nにより、オン状態とされる切替トランジスタ(Tr3、Tr5、Tr7)の数が増えると、Tr11に供給される電流量が増え、Tr12に供給される電流量が減り、オフセット値が高くなる。オン状態の切替トランジスタの数がある数を超え、オフセット値がマイナス側からプラス側に変わると、無入力状態における増幅信号の論理レベルがハイレベルからローレベルに切り替わることになる。
尚、本実施形態では、オフセット制御回路31において、切替トランジスタ(Tr3、Tr5、Tr7)及び電流量調整用トランジスタ(Tr4、Tr6、Tr8)が、それぞれ3個づつである場合について説明したが、これらの数はあくまで一例であり、3個づつに限定されるものではない。切替トランジスタ及び電流量調整用トランジスタの数を増やせば、一つの切替トランジスタを切り替えたときのオフセット値の変動量を小さく出来るので、より細かくオフセット調整を行うことができるようになる。
続いて、オフセット調整切替回路40について説明する。オフセット調整切替回路40は、オフセット制御回路31の状態を制御するための回路である。すなわち、オフセット調整切替回路40は、オフセット値を調整するための回路といえる。オフセット調整切替回路40は、再生信号S4の論理レベルを判定し、その判定結果に基づいて実動作時におけるオフセット状態を決定する。オフセット調整切替回路40は、間欠動作制御回路20に接続されており、間欠動作制御回路20か間欠動作信号S1が供給されると、その動作を開始する。
オフセット調整切替回路40は、オフセット切替信号S2−nをLF受信回路30に供給する事で、オフセット制御回路31の状態(オフセット状態)を調整する。ここで、既述のとおり、LF受信回路30では、予め、オフセット値がマイナスとなるようなオフセット状態に設定されている。そこで、オフセット調整切替回路40は、オフセット値が一段階づつ高くなるように、オフセット状態を切り替えていく。また、オフセット調整切替回路40は、オフセット状態を切り替えるたびに、再生信号S4の論理レベルを判定する。再生信号S4の論理レベルがハイレベルからローレベルに切り替わったときのオフセット状態が、オフセット値がマイナスからプラスに切り替わったときの状態である。この状態で与えられるオフセット値は、最大感度を与えるオフセット値であるといえる。したがって、オフセット調整切替回路40は、再生信号S4がハイレベルからローレベルに切り替わったときのオフセット状態を識別し、その識別結果に基づいて、実動作時におけるオフセット状態を決定する。尚、決定されるオフセット状態は、最大感度のオフセット値を与えるような状態であるとは限らない。最大感度の場合にはノイズなども検出してしまうことがあるため、最大感度よりも低い感度となるようなオフセット状態を、実動作時におけるオフセット状態として決定してもよい。
ここで、オフセット調整切替回路40が判定を行う再生信号S4は、無入力状態における再生信号S4であることが前提となっている。コンパレータ32の±入力端の間に、コマンドデータの受信に基づく電位差が発生している場合、再生信号S4の論理レベルが無入力状態における論理レベルとずれてしまうことがあるので、正しくオフセット調整を行うことができない。
そこで、本実施形態のオフセット調整切替回路40は、オフセット状態を一定にした状態で、複数のタイミングで再生信号S4の論理レベルを判定する。その際、コマンドデータの受信中であっても少なくとも1回は、コマンドデータのローレベル期間に対応する再生信号S4が判定されるようなタイミングで、判定を行う。その結果、少なくとも一回は、無入力状態であるローレベル期間に対する再生信号S4の判定が行われることになる。複数のタイミングで判定を行った結果、全てがハイレベルと判定されたならば、無入力状態に対応する再生信号S4もハイレベルであることになる。一方、少なくとも一回、ローレベルと判定されたならば、無入力状態に対応する再生信号S4がローレベルであったということになる。すなわち、コマンドデータの受信中であっても、無入力状態に対する再生信号S4の論理レベルを判定し、その結果に基づいてオフセット値の調整を行うことができる。
図12は、オフセット調整切替回路40が再生信号S4の判定を行うタイミングを、具体的に説明するための説明図である。本実施の形態のように、コマンドデータがマンチェスタコードで符号化されている場合、「0」から「1」への変化点ではローレベル期間が1周期分続き、「1」から「0」への変化点ではハイレベル期間が1周期分続くことになる(図12(a)参照)。ここで、再生信号S4におけるハイレベル期間の長さは、実質的に、コマンドデータにおけるハイレベル期間の長さと同じ長さであるとする。(実際には、アンテナ1のダンピング値によって、再生信号S4のハイレベル期間の長さは変動することもある。)この場合、コマンドデータ2周期分を等間隔で6分割以上するようなタイミングで判定を行えば、必ず一回はローレベル期間に対応する再生信号S4が判定されることになる(図12(c)参照)。尚、5分割の場合(図12(b)参照)には、立ち上がり/立ち下りエッジと重なる場合がある為、確実にローレベル期間に対する再生信号S4を判定するには、6分割以上が必要である。
尚、既述したように、ダンピング抵抗部37によって、アンテナ1のダンピング値を強めておくことで、入力信号S3におけるローレベル期間を長くすることができる。その結果、再生信号S4においても、ローレベル期間に対応する期間が長くなる。再生信号S4の論理レベルを複数のタイミングで判定するにあたり、判定回数を少なくすることができるので、好ましい。
上述したオフセット調整切替回路40は、例えば、次に示すような構成によって実現可能である。図13Aは、オフセット調整切替回路40の構成例を示す概略構成図である。
オフセット調整切替回路40は、クロック生成部43と、オフセット判定部42と、オフセット切替信号制御回路41と、オフセット記憶部44とを有している。
クロック生成部43は、複数のサンプリングクロック(A〜F)を生成する回路である。複数のサンプリングクロック(A〜F)は、再生信号S4の論理レベルを判定するタイミングを示すためのクロック信号である。複数のサンプリングクロック(A〜F)は、ハイレベル信号である。クロック生成部43は、図12(c)で示した論理レベル判定のタイミングに対応するように、複数のサンプリングクロック(A〜F)の各々を時間差で生成し、オフセット判定部42に供給する。
また、クロック生成部43は、所定の間隔でオフセット切替信号生成クロックS8を生成し、オフセット切替信号制御回路41に供給する。オフセット切替信号生成クロックS8は、オフセット切替信号S2−nを切り替えるタイミングを示すためのクロック信号である。オフセット切替信号生成クロックS8は、複数のサンプリングクロック(A〜F)が一通り生成される時間よりも長い間隔で、生成される。
尚、クロック生成部43は、間欠動作信号S1に基づいて、複数のサンプリングクロック(A〜F)及びオフセット切替信号生成クロックS8の生成を開始する。ここで、クロック生成部43は、間欠動作信号S1が供給されてから、LF受信回路30の動作が安定する時間が経過した後に、複数のサンプリングクロック(A〜F)及びオフセット切替信号生成クロックS8の生成を開始する。LF受信回路30が安定するまでの時間は、例えば、クロック生成部43のローカルクロックにより、識別される。
オフセット判定部42は、クロック生成部43から供給される複数のサンプリングクロック(A〜F)に基づいて、再生信号S4の論理レベルを判定する。オフセット判定部42は、複数のDラッチ42−1(A〜F)と、NAND回路42−2とを備えている。
複数のDラッチ42−1(A〜F)の各々は、データ入力端(D)と、データ出力端(Q)と、クロック入力端(C)とを備えている。各Dラッチ42−1(A〜F)は、クロック入力端(C)にハイレベルが供給されているときに、データ入力端(D)へ入力される信号と同じ論理レベルの出力信号を、データ出力端(Q)から出力する。一方、クロック入力端(C)がローレベルのときには、データの流れが遮断され、データ出力端(Q)からの出力は、クロック入力端(C)がハイレベルからローレベルに切り替わったときに出力していた論理レベルに保持される。従って、各Dラッチ(42−1A〜42−1F)のデータ出力は、クロック入力端子(C)にハイレベルが供給されているときにしか、変化しない。
各Dラッチ42−1(A〜F)のデータ入力端(D)は、LF受信回路30に接続されており、LF受信回路30からの再生信号S4が入力される。また、各Dラッチ42−1(A〜E)のクロック入力端子(C)は、各サンプリングクロック(A〜F)が供給されるように、クロック生成部43に接続されている。また、各Dラッチ42−1(A〜F)のデータ出力端子(Q)は、NAND回路42−2の入力端に接続されている。従って、各Dラッチ42−1(A〜F)は、各サンプリングクロック(A〜F)が供給され終わった段階で再生信号S4の論理レベルを保持し、NAND回路42−2に供給することになる。すなわち、各サンプリングクロック(A〜F)の供給が終了するタイミングが、再生信号の論理レベルが判定されるタイミングである。
NAND回路42−2の出力端は、オフセット切替信号制御回路41に接続されている。NAND回路42−2は、複数のDラッチ42−1(A〜F)から供給される信号に基づいて、オフセット判定信号を生成し、オフセット切替信号制御回路41に供給する。NAND回路42−2は、全ての入力端にハイレベルが供給されているときに、ローレベルのオフセット判定信号を出力する。また、入力端の少なくとも一つにローレベルが供給されているときには、ハイレベルのオフセット判定信号を出力する。
このようなオフセット判定部42は、ロジック回路で構成されており、比較的小面積で作成することができる。
オフセット判定部42は、上述のような構成により、次のように動作する。各Dラッチ42−1(A〜F)は、各サンプリングクロック(A〜F)の供給が終了したタイミングで、再生信号S4の論理レベルをラッチして、NAND回路42−2に供給する。複数のサンプリングクロック(A〜F)は時間差で供給されるので、複数のDラッチ(A〜F)は異なるタイミングで再生信号S4の論理レベルをラッチ(判定)することになる。全てのDラッチ42−1(A〜F)がハイレベルの再生信号S4をラッチした場合、NAND回路42−2は、オフセット判定信号としてローレベルを出力する。一方、少なくとも一つのDラッチ42−1がローレベルの再生信号S4をラッチした場合、NAND回路42−2は、オフセット判定信号としてハイレベルを出力する。
オフセット切替信号制御回路41は、オフセット切替信号S2−nの切替を行う回路である。オフセット切替信号制御回路41は、クロック生成部43から供給されるオフセット切替信号生成クロックS8に基づいて、オフセット制御回路31に供給するオフセット切替信号S2−nの論理レベルを切り替える。すなわち、オフセット状態を切り替える。具体的には、アクティブレベル(ローレベル)のオフセット切替信号S2−nの数を一つづつ増やして、オフセット制御回路31におけるオン状態の切替トランジスタ(Tr3、Tr5、Tr7)の数を一つづつ増やしていく。すなわち、オフセット切替信号生成クロックS8が供給されるたびに、オフセット値が一段階づつあがるように、オフセット状態を切り替える。
また、オフセット切替信号制御回路41は、オフセット切替信号生成クロックS8が供給されると、オフセット判定信号の論理レベルを判定し、判定結果をそのときのオフセット状態を示す情報と対応付けてオフセット記憶部44に格納する。
また、オフセット切替信号制御回路41は、全てのオフセット切替信号S2−nについて論理レベルを切り替え、オフセット判定信号を判定すると、オフセット記憶部44に格納された情報に基づいて、実動作時におけるオフセット状態を決定する。具体的には、オフセット判定信号の論理レベルがローレベルからハイレベルになったときのオフセット状態を識別する。そして、識別したオフセット状態に基づいて、実動作時のオフセット状態を決定する。そして、決定した実動作時のオフセット状態となるように、オフセット切替信号S2−nをオフセット制御回路31に供給する。
図13Bは、オフセット記憶部44に格納される情報の例を示した概念図である。図13Bの例では、オフセット状態を示す情報として、ローレベル(アクティブレベル)のオフセット切替信号S2−nの番号が示されている。この図13Bの例では、オフセット切替信号2−1をローレベルにしても、オフセット判定信号はローレベルであることを示している。オフセット判定信号がローレベルであることは、そのときのオフセット状態において、無入力状態に対する再生信号S4の論理レベルがハイレベルであったことを示している。すなわち、オフセット値がマイナスであることを示している。一方、図13Bにおいて、オフセット切替信号S2−2までをローレベルにすると、オフセット判定信号がハイレベルに切り替わったことが示されている。オフセット判定信号がハイレベルであることは、そのときのオフセット状態において、無入力状態に対応する再生信号S4の論理レベルが、ローレベルであったことを示している。すなわち、オフセット値がプラスになったことを示している。この図13Bの例では、オフセット切替信号S2−2までがアクティブレベルとなった状態が、オフセット判定信号の論理レベルがローレベルからハイレベルになったときのオフセット状態であると識別されることになる。
また、本実施形態で説明したオフセット調整切替回路40は、あくまで一例であり、同様の機能を実現できれば他の回路によって構成されていてもよい。例えば、LF受信回路の再生信号S4がローレベルになったら、その論理レベルをラッチするような構成としてもよい。
続いて、LF受信許可信号生成回路50(図7参照)について説明する。LF受信許可信号生成回路50は、LF受信許可信号S5を生成するための回路である。LF受信許可信号S5は、オフセット値の調整にかかる動作が終了したことを示す信号である。LF受信許可信号生成回路50は、オフセット調整切替回路40によるコンパレータ32のオフセット調整が終了した時刻以降に、LF受信許可信号S5を生成し、割り込み生成部70に供給する。LF受信許可信号生成回路50は、例えば、間欠動作信号S1に基づいて、間欠動作信号S1が供給されてから予め設定された所定時間が経過すると、LF受信許可信号S5を生成するように構成することができる。この場合、LF受信許可信号生成回路50は、間欠起動制御回路20に内臓されるか、間欠起動制御回路20に接続されていればよい。また、LF受信許可信号生成回路50は、オフセット調整切替回路40からオフセット値の調整に係る動作が終了ことを示す信号を受信し、これに基づいてLF受信許可信号S5を生成するように構成されていてもよい。この場合、オフセット調整切替回路40が、オフセット調整を終了した時刻以降にオフセット調整が完了したことを示す信号をLF受信許可信号生成回路50に供給するように構成しておけばよい。
また、LF受信許可信号生成回路50は、LF受信許可信号S5と生成するのと同時に、ダンピング抵抗コントロール信号S7を生成し、LF受信回路30に供給する。これにより、LF受信回路30のスイッチSW1(図10参照)がオフ状態とされ、アンテナ1のダンピング値が弱められる。
続いて、割り込み生成部70(図7参照)について説明する。割り込み生成部70は、LF受信回路30のオフセット値の調整が終了し、且つ、コマンドデータが送信されてきたときにのみ、マイクロコンピュータ60を起動させるための回路である。割り込み生成部70は、LF受信許可信号生成回路50、LF受信回路30、及びマイクロコンピュータ60に接続されている。割り込み生成部70は、LF受信許可信号S5が供給されているときにのみ、再生信号S4と同じ論理レベルで割り込み信号S6を生成し、マイクロコンピュータ60に供給する。尚、LF受信許可信号S5が供給されていても、コマンドデータの受信中で無ければ、LF受信回路30の再生信号S4がローレベルであるので、割り込み信号S6はローレベルである。
続いて、マイクロコンピュータ60(図7参照)について説明する。マイクロコンピュータは、互いにバスラインで接続されたCPU(図示せず)、メモリ(図示せず)を備えている。マイクロコンピュータ60は、ハイレベルの割り込み信号S6が供給されたときに起動する。そして、割り込み信号S6に基づいて、再生されたコマンドを実行する。ここで、コマンドデータの受信中ではない場合、割り込み信号S6がローレベルであり続けるので、マイクロコンピュータ60は起動しない。したがって、マイクロコンピュータ60は、LF受信許可信号S5が生成され、且つ、コマンドデータの受信中である場合にのみ、起動することになる。
続いて、本実施形態に係るデータ通信システムの動作について、図14を参照して説明する。図14は、データ通信システムの動作の全体の流れを説明するためのフローチャートである。以下に、データ通信システムの全体の動作を、概略的に説明する。
ステップS10;間欠動作信号S1の生成
あるタイミングで、間欠動作制御回路20が間欠動作信号S1を生成し、LF受信回路30及びオフセット調整切替回路40に供給する。
ステップS20;LF受信回路30の起動
間欠動作信号S1の供給を受けて、LF受信回路30が起動する。LF受信回路30が起動するとともに、ダンピング抵抗部37のスイッチSW1がオン状態とされる。これにより、アンテナ1のダンピング値は、オフセット調整時の値(ダンピング強)に設定される。
ステップS30;再生信号S4の判定
一方、オフセット調整切替回路40も、間欠動作信号S1の供給を受けて起動する。オフセット調整切替回路40は、LF受信回路30の安定時間待ちが終了した時刻に、再生信号S4の論理レベルを判定する。その際、LF受信回路30のオフセット状態を切り替えながら、再生信号S4の論理レベルを判定する。
ステップS40;実動作時のオフセット値の決定
オフセット調整切替回路40は、S30における再生信号S4の判定結果に基づいて、実動作時のオフセット状態を決定する。そして、決定したオフセット状態となるように、オフセット切替信号S2−nをLF受信回路30に供給する。
ステップS50、60;LF受信許可信号S5の生成、ダンピング抵抗コントロール信号S7の生成
ステップS40の後に、LF受信許可信号生成回路50がLF受信許可信号S5を生成し、割り込み生成部70に供給する(ステップS50)。また、LF受信許可信号生成回路50は、ダンピング抵抗コントロール信号S7を生成し、LF受信回路30に供給する。これにより、スイッチSW1がオフ状態とされ、ダンピング値が初期値(ダンピング弱)とされる。
ステップS70;LF電波の受信
ステップS60以降に、アンテナ1がコマンドデータのLF電波を受信したとする。すると、アンテナ1によって入力信号S3が生成され、LF受信回路30に供給される。LF受信回路30では、コンパレータ32によって入力信号S3が差動増幅され増幅信号が出力される。また、増幅信号は検波器34によって検波(再生)され、再生信号S4が出力される。LF受信回路30から再生信号S4が、割り込み生成部70に供給される。
ステップS80;割り込み信号S6の生成
続いて、割り込み生成部70が割り込み信号S6を生成し、マイクロコンピュータ60に供給する。
ステップS90;マイクロコンピュータの起動
マイクロコンピュータ60は、割り込み信号S6がハイレベルで供給されると、起動する。
ステップS100;コマンドの実行
更に、マイクロコンピュータ60は、割り込み信号S6に基づいて、コマンドを実行する。割り込み信号S6は、再生信号S4と同じ論理レベルで供給されるので、実質的には再生信号S4に基づいて、コマンドを実行する。
以上のステップS10〜100までの処理により、間欠動作時における一連の動作が終了する。すなわち、間欠動作時には、まずステップS10〜40までの処理によりオフセット値の調整が行われ、その後、ステップS70〜100において、コマンドデータが送信されてきたときのみ、マイクロコンピュータ60が起動しコマンドを実行することになる。
ここで、マイクロコンピュータ60が起動しているのは、オフセット値の調整が終了し、且つ、コマンドデータが送信されてきたときのみである。従って、マイクロコンピュータ60の起動している時間を必要最低限とすることができる。また、オフセット値の調整時において、マイクロコンピュータ60は起動していない。従来例として説明した特許文献1では、マイクロコンピュータを起動させ、マイクロコンピュータのプラグロムによって、オフセット値の調整を行っている。これに対して、本実施形態によれば、マイクロコンピュータがオフセット調整を行う場合に比べて、マイクロコンピュータを動作させるのに必要な消費電力を低減させることができる。
また、本実施形態においては、間欠動作毎に、オフセット値の調整が行われることになる。特許文献1に記載された技術のように、電波の受信中にオフセット値の調整を行うとオフセット値がずれてしまう場合、正確にオフセット値を設定するためには確実に電波の無い状態で調整を行わなければならない。データ通信システムを使用している最中は、コマンドデータが不定期で送られている可能性があるので、確実に電波の無い状態であるとはいえない。従って、データ通信システムを使用する前に、前もってオフセット値を調整しておく必要がある。しかしながら、使用条件(温度、電源電圧)の変化によっても、オフセット値は変動してしまうことがある。そのため、このような使用条件の変化によるオフセット値の変動をも考慮し、コンパレータの感度を落とさなければならない。これに対して、本実施形態によれば、間欠動作毎にオフセット値の調整が行われるので、使用条件の変化に関係なく、オフセット値を常に最良の値に保つことができる。
続いて、上述のステップS30〜40の動作について、より詳細に説明する。図15は、オフセット調整切替回路40の動作を説明するためのタイミングチャートである。また、図16は、ステップS30及び40の動作を詳細に説明するための、フローチャートである。
図15に示されるように、時刻t0において、間欠動作制御回路20によって間欠動作信号S1が供給されるとする。間欠動作信号S1の供給により、オフセット調整切替回路40では、クロック生成部43が、LF受信回路30の安定待ち時間をカウントする。LF受信回路30の安定時間待ちが終了する時刻をt1とする。尚、LF受信回路30は、予め、ハイレベルが出力されるように、オフセット値が設定されている。従って、LF受信回路30は、時刻t1において、ハイレベルの再生信号S4を出力する。
ステップS31;オフセット切替信号S2−1の切替
時刻t1において、オフセット切替信号生成クロック(図15における図示は省略されている)に基づき、オフセット切替信号制御回路41が、オフセット切替信号S2−1をローレベル(アクティブレベル)に切り替える。その結果、LF受信回路30のコンパレータ32においては、差動トランジスタTr11のドレインに供給される電流量が、一段階、増加することになる。すなわち、オフセット値が一段階上がるように、オフセット状態が切り替わる。ただし、この段階では、未だに、Tr11への電流量よりもTr12への電流量の方が多く、オフセット値はマイナスであるものとする。
ステップS32;オフセット判定信号の判定
時刻t1以降、クロック生成部43がサンプリングクロック(A〜E)の生成を開始する。クロック生成部43は、時間差でサンプリングクロック(A〜E)を生成し、オフセット判定部42に供給する。オフセット判定部42では、サンプリングクロックの供給が終了するタイミングにあわせて、再生信号S4の論理レベルを判定する。
ここで、マンチェスタコード「0000・・」を示すコマンドデータが送信されているものとする(電波有り、参照)。このとき、LF受信回路30では、無入力状態ですでにハイレベルが出力されているので、コマンドデータのローレベル期間に対応する再生信号S4も、ハイレベルとなる。すなわち、再生信号S4は、ハイレベルであり続ける。従って、オフセット判定部42では、全てのDラッチ42−1(A〜E)がハイレベルをNAND回路42−2に供給する。これにより、ローレベルのオフセット判定信号が、オフセット切替信号制御回路41に供給され続ける。
尚、LF受信回路30が無入力状態であった場合(電波なし、参照)でも、再生信号S4はハイレベルのままである。従って、ローレベルのオフセット判定信号が、オフセット切替信号制御回路41に供給され続ける。
オフセット切替信号制御回路41は、全てのサンプリングクロック(A〜E)が一通り供給され終わった段階で、オフセット判定信号の論理レベルを判定する。そして、その結果をオフセット記憶部44に格納する。
ステップS33;オフセット切替信号S2−2の切替
S32の動作が終了すると、再びオフセット切替信号生成クロックS8(図示省略)が生成され、オフセット切替信号制御回路41は、オフセット切替信号S2−2をローレベルに切り替える。オフセット切替信号S2−2がローレベルに切り替えられる時刻を、t2とする。オフセット切替信号S2−2がローレベルとされることで、差動トランジスタTr11に供給される電流量が、更に一段階、増加する。すなわち、オフセット値が更に一段階高くなるように、オフセット状態が切り替えられる。その結果、オフセット値がプラスになったとする。このとき、無入力状態では、LF受信回路30の再生信号S4がローレベルになる。
ステップS34;オフセット判定信号を判定
時刻t2になると、再び、クロック生成部43は、複数のサンプリングクロック(A〜E)をオフセット判定部42に供給する。
コマンドデータの受信中である場合(電波有り、参照)、再生信号S4は、ハイレベルとローレベルの繰り返しとなる。ここで、複数のサンプリングクロック(A〜E)は、必ず、コマンドデータのローレベル期間に対応する再生信号S4が検出されるようなタイミングでオフセット判定部42(Dラッチ42−1(A〜E))に供給される。従って、複数のDラッチ42−1(A〜E)のうち、少なくとも一つは、ローレベルの再生信号S4をラッチすることになる。図15に示す例では、サンプリングクロックBの供給が終了した時刻(時刻t3)において、再生信号S4がローレベルとなっている。従って、Dラッチ43−1Bは、ローレベルの再生信号S4をラッチし、NAND回路42−2に供給する。その結果、オフセット判定信号は、時刻t3において、ローレベルからハイレベルに切り替わる。
なお、コマンドデータを受信していない場合(電波なし、参照)には、一つ目のサンプリングクロック(A)の供給が終了した段階で、Dラッチ42−1Aがローレベルをラッチする。その結果、コマンドデータの受信中である場合と同様、オフセット判定信号はハイレベルに切り替わる。
オフセット切替信号制御回路41は、全てのサンプリングクロック(A〜E)が一通り供給され終わった段階で、オフセット判定信号の論理レベルを判定する。そして、その結果をオフセット記憶部44に格納する。
オフセット切替信号S2−2における再生信号S4の判定が終了すると、時刻t4において、オフセット切替信号制御回路41は、オフセット切替信号S2−3を更にローレベルとする。そして、オフセット判定部42は、時刻t1〜t2、時刻t2〜t4と同様にして、再生信号S4の論理レベルを判定する。
ステップS41;判定結果の参照
オフセット切替信号制御回路41は、全てのオフセット切替信号S2−nを切り替えて、そのときのオフセット判定信号の判定を行う。そして、オフセット記憶部44を参照し、どのオフセット切替信号S2−nを切り替えた段階で、オフセット判定信号がローレベルからハイレベルに切り替わったかを、識別する。
ステップS42;感度の調整
オフセット切替信号制御回路41は、S41における識別結果に基づいて、実動作時におけるオフセット状態を決定する。具体的には、S41で識別したオフセット状態よりも、オフセット値が感度調整値α分だけ高くなるように、実動作時のオフセット状態を決定する。そして、決定したオフセット状態となるように、オフセット切替信号S2−nをLF受信回路30に供給する。尚、感度調整値αは、予め設定された値である。感度調整値αがゼロのときに、最大感度であるということになる。感度調整値αは、ノイズの除去など、目的や用途に合わせて、適宜設定されることが好ましい。
オフセット切替信号制御回路41によるオフセット調整が終了した時刻より後の時刻t5において、LF受信許可信号生成回路50が、LF受信許可信号S5を生成し、割り込み生成部70に供給される。また、LF受信許可信号50は、ダンピング抵抗コントロール信号S7を生成してLF受信回路に供給し、ダンピング値を弱くする。LF受信許可信号S5は、間欠動作信号S1の供給が終了する時刻t6まで、供給される。時刻t5から時刻t6までの期間に、コマンドデータを受信した場合には、既述のようにマイクロコンピュータ60が起動し、コマンドデータがLF受信回路30によって再生され、マイクロコンピュータ60によってコマンドが実行される。時刻t5〜t6までの期間にコマンドデータの受信が無かった場合には、マイクロコンピュータ60が起動されることも無く、処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、オフセット調整切替回路40が、オフセット状態を一定として、複数のタイミングでLF受信回路30の再生信号S4の論理レベルを判定する。その結果、コマンドデータの受信中であっても、少なくとも一回はコマンドデータのローレベル期間に対する再生信号S4の論理レベルが判定される。従って、無入力状態における再生信号S4の論理レベルに基づいて、オフセット値を決定することができる。コマンドデータ受信中にオフセット調整を行っても、電波による入力信号S3の振幅によってオフセット値がずれてしまうことがなく、正確にオフセット調整を行うことができる。
尚、本実施形態では、ステップS30において、オフセット切替信号制御回路41が、全てのオフセット切替信号S2−nを切替、オフセット判定信号の判定を行う場合について説明したが、必ずしも全てのオフセット切替信号S2−nを切り替える必要は無い。例えば、オフセット切替信号制御回路は、図17に示されるように動作してもよい。図17に示される例では、ステップS35において、n番目のオフセット切替信号S2−nをアクティブレベル「L」に切り替える。そして、無入力状態に対応する再生信号S4の論理レベルを判定する(ステップS36)。一度もローレベルが認識されなかった場合には、次のn+1番目のオフセット切替信号をアクティブレベル「L」に切り替える。一方、一度でもローレベルと判定された場合にはオフセット切り替え動作を終了する(ステップS37)。このように動作しても、無入力状態に対応する再生信号S4の論理レベルが、ハイレベルからローレベルに切り替わる段階を識別できる。
従来のTPMSの構成を示す概略構成図である。 従来の送信側モジュールの構成を示す概略構成図である。 従来の送信側モジュールの構成を示す概略構成図である。 従来のTPMSにおける、Tr11への入力電流量と、オン状態にされるトランジスタの数との関係を示すグラフである。 従来のコンパレータの動作方法を示すフローチャートである。 従来の送信側モジュールを用いて電波の受信中にオフセット調整を行ったときの様子を説明するための説明図である。 データ通信システムの構成を示す概略構成図である。 コマンドデータを説明するためのタイミングチャートである。 コマンドデータと間欠動作信号との関係を示すタイミングチャートである。 LF受信回路の構成を示す概略構成図である。 LF受信回路における信号の流れを説明するためのタイミングチャートである。 再生信号を判定するタイミングを説明するためのタイミングチャートである。 オフセット調整切替回路の構成を示す概略構成図である。 オフセット記憶部に格納される情報を示す概念図である。 データ受信装置の動作を示すフローチャートである。 データ受信装置の動作を示すタイミングチャートである。 オフセット調整切替回路の動作を示すフローチャートである。 オフセット調整切替回路の動作の変形例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 アンテナ
10 データ送信装置
20 間欠起動制御回路
30 LF受信回路
31 オフセット制御回路
32 コンパレータ
33 電流制御回路
34 検波器
35 基準電位発生回路
37 ダンピング抵抗部
40 オフセット調整切替回路
41 オフセット切り替え信号制御回路
42 オフセット判定部
42−1 Dラッチ
42−2 NAND回路
43 クロック生成部
44 オフセット記憶部
50 LF受信許可信号生成回路
60 マイクロコンピュータ
70 割り込み生成部

Claims (19)

  1. 電波が存在するハイレベル期間と電波の存在しないローレベル期間との組み合わせにより符号化されたコマンドデータを受信するためのデータ受信装置であって、
    アンテナを介して前記コマンドデータを受信する差動増幅回路と、前記差動増幅回路の出力を受けて前記コマンドデータに基づいた再生信号を出力する検波器と、を有する受信回路と、
    前記受信回路が前記コマンドデータを受信しているときに、前記コマンドデータの前記ローレベル期間に対応する前記再生信号の論理レベルを判定し、判定結果に基づいてオフセット切替信号を生成するオフセット切替回路と、を具備し、
    前記差動増幅回路は、前記オフセット切替信号に基づいてオフセット値の調整を行うオフセット制御部を有する
    データ受信装置。
  2. 請求項1に記載されたデータ受信装置であって、
    前記コマンドデータは、1周期中の少なくとも1期間に必ず前記ローレベル期間が含まれるように符号化されており、
    前記オフセット調整切替回路は、
    前記オフセット値を一定とした状態で、前記コマンドデータの受信中であっても少なくとも1回は前記ローレベル期間に対応する前記再生信号が判定されるように、複数のタイミングで前記再生信号の論理レベルを判定する
    データ受信装置。
  3. 請求項1又は2に記載されたデータ受信装置であって、
    前記受信回路の前記オフセット値は、予め、前記ローレベル期間に対応する前記再生信号がハイレベルとなるように設定されており、
    前記オフセット調整切替回路は、
    前記オフセット値が段階的に切り替わるように、前記オフセット切替信号を生成し、
    前記ローレベル期間に対応する前記再生信号がハイレベルからローレベルに切り替わった段階を識別し、識別結果に基づいて実動作時に生成する前記オフセット切替信号を決定する
    データ受信装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載されたデータ受信装置であって、
    更に、
    間欠動作信号を生成し、前記受信回路に供給する間欠起動制御回路、
    を具備し、
    前記コマンドデータは、コマンドデータ送信期間の間に繰り返し送信され、
    前記間欠起動制御回路は、前記コマンドデータ送信期間よりも短い周期で、前記間欠動作信号を生成し、
    前記受信回路は、前記間欠動作信号に基づいて、起動する
    データ受信装置。
  5. 請求項4に記載されたデータ受信装置であって、
    前記間欠動作信号は、前記オフセット調整切替回路にも供給され、
    前記オフセット調整切替回路は、前記間欠動作信号が供給される度に動作する
    データ受信装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載されたデータ受信装置であって、
    更に、
    前記オフセット値が実動作時の値に設定された時刻以降に、受信許可信号を生成する受信許可信号生成回路と、
    前記受信許可信号と、前記再生信号とが供給される割り込み生成部と、
    前記再生信号に基づいて、前記再生信号に含まれるコマンドを実行するマイクロコンピュータと、
    を具備し、
    前記割り込み生成部は、前記受信許可信号が供給され、かつ、ハイレベルの前記再生信号が供給されたときに、割り込み信号を生成して前記マイクロコンピュータに供給し、
    前記マイクロコンピュータは、前記割り込み信号が供給されたときに、起動する
    データ受信装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載されたデータ受信装置であって、
    前記アンテナは、コイルとコンデンサとを含むLC共振アンテナであり、
    前記受信回路は、コンパレータを含み、
    前記コンパレータの2つの入力端のそれぞれは、前記LC共振アンテナの両端のそれぞれに接続されている
    データ受信装置。
  8. 請求項7に記載されたデータ受信装置であって、
    前記受信回路は、更に、前記アンテナのダンピング値を調整するダンピング抵抗部を備え、
    前記ダンピング値は、前記オフセット値の調整中の方が、実動作時よりも大きくなるように設定される
    データ受信装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載されたデータ受信装置と、
    前記コマンドデータを送信するデータ送信装置と、
    を具備する
    データ通信システム。
  10. 請求項9に記載されたデータ通信システムであって、
    前記データ受信装置は、車両のタイヤホイル内に装着され、
    前記データ送信装置は、前記車両中における前記タイヤホイル外に装着される
    データ通信システム。
  11. 電波が存在するハイレベル期間と電波の存在しないローレベル期間との組み合わせにより符号化されたコマンドデータを受信し、前記コマンドデータを再生して再生信号を出力する受信回路のオフセット調整方法であって、
    (a)前記受信回路が、アンテナを介して前記コマンドデータを受信するし、
    (b)前記受信回路が、受信した前記コマンドデータを再生して、再生信号を出力し、
    (c)前記受信回路のオフセット値を調整するし、
    前記(c)の調整ステップは、
    (c−1)前記受信回路が前記コマンドデータを受信しているときに、前記コマンドデータの前記ローレベル期間に対応する前記再生信号の論理レベルを判定し、
    (c−2)前記(c−1)における判定結果に基づいて、前記オフセット値を決定する、ことを含む
    受信回路のオフセット調整方法。
  12. 請求項11に記載された受信回路のオフセット調整方法であって、
    前記受信回路は、
    前記アンテナに接続された差動増幅回路と、
    前記差動増幅回路のオフセット値を変更可能とするように設けられた、オフセット制御回路と、を備え、
    前記(c)の調整ステップは、前記オフセット制御回路の状態を調整することで、前記オフセット値を調整する
    受信回路のオフセット調整方法。
  13. 請求項11又は12に記載された受信回路のオフセット調整方法であって、
    前記コマンドデータは、1周期中の少なくとも1期間に必ず前記ローレベル期間が含まれるように符号化されており、
    前記(c−1)の判定ステップは、前記オフセット値を一定にした状態で複数のタイミングで前記再生信号の論理レベルを判定することで、前記ローレベル期間に対応する前記再生信号の論理レベルを判定する
    受信回路のオフセット調整方法。
  14. 請求項13に記載された受信回路のオフセット調整方法であって、
    更に、
    (d)予め、前記受信回路の前記オフセット値を、前記電波を受信していない時にハイレベルが出力されるように設定しておき、
    前記(c−1)の判定ステップは、更に、前記オフセット値を切り替え、
    前記(c−1)の判定ステップは、前記オフセット値が切り替えられるたびに、前記コマンドデータの前記ローレベル期間に対応する前記再生信号の論理レベルを判定し、
    前記(c−2)の決定ステップは、前記ローレベル期間に対応する前記再生信号がハイレベルからローレベルに切り替わったときの前記オフセット値を識別し、識別した前記オフセット値に基づいて、実動作時の前記オフセット値を決定する
    受信回路のオフセット調整方法。
  15. 請求項11乃至14のいずれか記載された受信回路のオフセット調整方法であって、
    更に、
    (e)前記コマンドデータを、コマンドデータ送信期間の間に繰り返して送信し、
    (f)間欠動作信号を生成し、
    (g)前記間欠動作信号に基づいて、前記受信回路を起動させ、
    前記(f)の生成ステップにおいて、前記コマンドデータ送信期間よりも短い周期で、前記間欠動作信号を生成する
    差動増幅回路のオフセット調整方法。
  16. 請求項15に記載された受信回路のオフセット調整方法であって、
    前記(c)の調整ステップは、前記間欠動作信号が生成される度に、実行される
    受信回路のオフセット調整方法。
  17. 請求項11乃至16のいずれかに記載された受信回路のオフセット調整方法であって、
    更に、
    (h)前記(c)の調整ステップが終了した時刻以降に、受信許可信号を生成し、
    (i)前記受信許可信号が生成され、かつ、前記再生信号がハイレベルとなった時刻以降に、前記再生信号に基づいて、コマンドを実行する
    受信回路のオフセット調整方法。
  18. 請求項11乃至17のいずれかに記載された受信回路のオフセット調整方法であって、
    前記(c)の調整ステップは、更に、
    (c−3)前記アンテナのダンピング値を実動作時の値よりも強くする、ことを備え、
    前記(c−1)の切り替えステップは、前記(c−3)の強くするステップの後に実行される
    受信回路のオフセット調整方法。
  19. 請求項18に記載された受信回路のオフセット調整方法であって、
    更に、
    (j)前記(c)の調整ステップの後に実行され、前記アンテナのダンピング値を前記実動作時の値に変更する、
    ことを具備する
    受信回路のオフセット調整方法。
JP2007220643A 2007-08-28 2007-08-28 データ通信システム、および受信回路のオフセット調整方法 Expired - Fee Related JP4824651B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220643A JP4824651B2 (ja) 2007-08-28 2007-08-28 データ通信システム、および受信回路のオフセット調整方法
US12/230,291 US8311153B2 (en) 2007-08-28 2008-08-27 Circuit and method for improved offset adjustment of differential amplifier within data receiving apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220643A JP4824651B2 (ja) 2007-08-28 2007-08-28 データ通信システム、および受信回路のオフセット調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009055385A JP2009055385A (ja) 2009-03-12
JP4824651B2 true JP4824651B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=40407450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007220643A Expired - Fee Related JP4824651B2 (ja) 2007-08-28 2007-08-28 データ通信システム、および受信回路のオフセット調整方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8311153B2 (ja)
JP (1) JP4824651B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5792645B2 (ja) * 2012-01-13 2015-10-14 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置およびその制御方法
CN103414458B (zh) * 2013-08-05 2016-08-17 深圳市道通科技股份有限公司 通用胎压监控系统传感器激活电路、诊断及初始化工具
KR101548954B1 (ko) * 2014-01-13 2015-09-01 현대자동차주식회사 보안이 강화된 차량용 타이어 압력 관리 시스템 및 그 제어방법
JP6617002B2 (ja) * 2015-10-20 2019-12-04 株式会社 日立パワーデバイス 整流器、それを用いたオルタネータおよび電源
US10857844B2 (en) * 2016-01-15 2020-12-08 Infineon Technologies Ag Tire parameter monitoring system

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3514111B2 (ja) * 1997-07-09 2004-03-31 株式会社デンソー オフセット電圧補正回路
JP2001044770A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Fujitsu Ten Ltd 増幅回路
JP2002335296A (ja) * 2001-05-08 2002-11-22 Sony Corp 受信装置、受信方法、並びに復号装置
JP4277599B2 (ja) * 2003-07-14 2009-06-10 ヤマハ株式会社 オフセット補正方法、オフセット補正回路及び電子ボリューム
JP2006107146A (ja) * 2004-10-05 2006-04-20 Nec Electronics Corp データ通信装置
JP2006109105A (ja) * 2004-10-05 2006-04-20 Nec Electronics Corp 半導体集積回路及びその制御方法
JP2006109274A (ja) * 2004-10-07 2006-04-20 Nec Electronics Corp データ通信装置及びその制御方法
JP2006261826A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 受信装置及び受信方法
JP4650237B2 (ja) * 2005-11-28 2011-03-16 株式会社デンソーウェーブ 通信装置及び搬送波検出方法
JP2007201793A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Denso Corp Ask復調回路

Also Published As

Publication number Publication date
US8311153B2 (en) 2012-11-13
JP2009055385A (ja) 2009-03-12
US20090060092A1 (en) 2009-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4824651B2 (ja) データ通信システム、および受信回路のオフセット調整方法
JP3747837B2 (ja) レベル判定回路のしきい値電圧設定方法
US20190097681A1 (en) Ringing suppression circuit
US10164620B1 (en) Ringing suppression circuit
US20060293009A1 (en) AGC Circuit
JP4539591B2 (ja) 電波モジュール
JP2018092631A (ja) 低消費電力信号受信回路及び信号受信システムの節電方法
JP4374005B2 (ja) ウェークアップ制御装置および方法
JP4589462B2 (ja) 入出力信号制御装置
CN107833453B (zh) 信号处理装置
JP5139948B2 (ja) データ通信装置、それを用いた空気圧圧力監視システム、及びデータ通信方法
JP2008022233A (ja) アンテナのオープン異常検出装置及び無線送信装置
JP2008098816A (ja) アンテナ装置
CN214315268U (zh) Swp主接口电路及终端
JP2019106724A (ja) ネットワーク制御装置
US10038459B2 (en) Network control device
JP4831016B2 (ja) アンテナ装置
JP3906704B2 (ja) 送受信装置
CN110475324B (zh) 用于低功率模式的低功率心跳
JP2012175648A (ja) 無線送信装置
JP2009253913A (ja) 受信装置、リーダライタ及びrfidシステム
KR101338194B1 (ko) 차량의 리모트 컨트롤 시스템 및 그 제어방법
JP4817045B2 (ja) 分散型電源システム
JP2007291800A (ja) 受信装置
JP2019110379A (ja) 受信回路、伝送回路、及びシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110823

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4824651

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees