JP3747837B2 - レベル判定回路のしきい値電圧設定方法 - Google Patents

レベル判定回路のしきい値電圧設定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微小な入力信号のレベル判定に好適なレベル判定回路のしきい値電圧設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばETC(Electronic Toll Collection System :ノンストップ自動料金収受システム)に代表される車載用電波応用システムでは、バッテリ(電池)の寿命をできるだけ延ばすために低消費電流の設計がなされる。その一手段として、定常的に動作する必要のないシステム部分はその動作不要期間において待機状態(スリープ状態)とされ、ウェイクアップ回路は所定のウェイクアップ条件が満たされた時に当該システムに対して起動信号を出力するようになっている。ETC車載器の場合には、路上器アンテナから送信されてきた電波を受信し、その受信信号が所定のしきい値を超えたことを条件として起動信号を出力し、スリープ状態にあったマイコンを起動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図6は、従来のETC車載器に用いられているウェイクアップ回路の電気的構成を示している。単一極性の電源電圧で動作するウェイクアップ回路1の入力端子2には、検波器を通過した復調信号Sdmの電圧Vinが入力され、出力端子3からはウェイクアップ信号Swkが出力される。このウェイクアップ信号Swkは、復調電圧Vinがしきい値電圧Vthを超えた場合にHレベルとなる。基準電圧生成回路4はD/A変換器の回路構成を有しており、nビットのデコード信号に従って0Vから所定電圧ずつ段階的に設定可能な基準電圧Vref を出力する。コンパレータ5は、反転入力端子に入力される復調電圧Vinと非反転入力端子に入力される基準電圧Vref とを比較し、その比較結果信号はインバータ6を介してウェイクアップ信号Swkとなる。
【0004】
この場合、コンパレータ5は、製造上生じる素子特性のばらつきに起因してオフセット電圧を持っているため、ウェイクアップ回路1のしきい値電圧Vthと上記基準電圧Vref とは必ずしも一致しない。そこで、ETC車載器ごとにしきい値電圧Vthの調整が必要となる。この調整は、ETC車載器にウェイクアップさせるしきい値強度を持つ電波を与えた状態でデコード信号を順次切り替え、Lレベルのウェイクアップ信号Swkが出力される範囲内で最も低い基準電圧Vref を設定することにより行われる。
【0005】
しかし、この調整においては、コンパレータ5が負の向きのオフセット電圧を持っている場合、つまり反転入力端子の電圧が非反転入力端子の電圧よりもオフセット電圧だけ高くならないとコンパレータ5の出力がLレベルにならない場合に問題が生じる。すなわち、このオフセット電圧Voffset(>0)がしきい値電圧Vthよりも高い場合、基準電圧Vref を最小値である0Vに設定しても、復調電圧Vinがオフセット電圧Voffset以上にならないとウェイクアップ信号SwkがHレベルにならない。その結果、しきい値電圧Vthをオフセット電圧Voffset以下に調整することができず、ウェイクアップするための受信感度が低下してしまうという問題があった。
【0006】
これに対しては、例えば負の基準電圧Vref を生成したりオフセット電圧の低いコンパレータ5を採用すれば良いが、新たに負の電源電圧が必要となったり回路構成が複雑となるため設計・製造コストが上昇してしまう。また、回路構成が複雑となることにより消費電流が増加して本来の低消費電流の設計思想に反する結果となる。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、回路構成の複雑化と消費電流の増大とを抑えつつ微小な入力信号に対しても所望するしきい値レベルを設定可能なレベル判定回路のしきい値電圧設定方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した比較回路によれば、第1の入力端子に入力された信号(第1の入力信号)と第2の入力端子に入力された信号(第2の入力信号)は、極性切替信号に従ってそれぞれコンパレータの反転入力端子と非反転入力端子または非反転入力端子と反転入力端子に入力される。これとともに、コンパレータが出力する比較結果信号は、極性切替信号に従って非反転または反転して出力される。このように入力信号の極性切替と比較結果信号の論理切替とが極性切替信号に従って対応して行われるので、極性切替信号にかかわらず比較回路の動作はオフセット電圧の現れ方を除き変わらない。
【0009】
一般に、コンパレータは製造上生じる素子特性のばらつきに起因してオフセット電圧を持っており、そのオフセット電圧の向きと大きさは製品毎に異なっている。このため、「発明が解決しようとする課題」において説明したように、オフセット電圧よりも低いしきい値電圧を設定することが難しい場合がある。
【0010】
こうした不都合に対し、本手段によれば極性切替信号を反転することにより、第1の入力信号と第2の入力信号のコンパレータへの入力極性を逆にすることができるため、第1の入力信号、第2の入力信号に対するオフセット電圧の現れ方(オフセット電圧の向き)を逆極性にすることができる。そして、第1の入力端子にレベル判定を行う際のしきい値電圧が入力され、第2の入力端子にそのしきい値電圧よりも低い任意の基準電圧が入力された状態において、出力論理切替回路の出力レベルが、しきい値電圧が基準電圧よりも高いことを示す論理レベルとなるように極性切替信号が設定されている。その結果、単一の電源電圧で動作する回路に適用する場合でもコンパレータのオフセット電圧の向きにかかわらず任意のしきい値電圧を設定可能となり、微小な入力信号を対象とする比較回路として好適となる。また、入力極性切替回路および出力論理切替回路の回路規模は小さくできるため、従来の比較回路に対して構成が複雑化したり消費電流が増大することは殆どない。
【0013】
請求項に記載したコンパレータによれば、第1の入力端子に入力された信号(第1の入力信号)と第2の入力端子に入力された信号(第2の入力信号)は、極性切替信号に従ってそれぞれ第1の差動入力トランジスタと第2の差動入力トランジスタまたは第2の差動入力トランジスタと第1の差動入力トランジスタに入力される。これとともに、極性切替信号に従って第1の差動入力トランジスタの出力信号と第2の差動入力トランジスタの出力信号の何れか一方が選択されて後段の増幅回路に与えられる。
【0014】
これは、第1、第2の入力端子と増幅回路とに対する差動増幅回路の第1、第2の差動入力トランジスタの接続形態を入れ替えることに等しく、あたかもコンパレータから差動増幅回路だけを一旦取り出し、第1と第2の差動入力トランジスタ(それに付随して負荷回路)を入れ替えて再びコンパレータに戻すような接続の切り替えがなされる。従って、極性切替信号にかかわらず回路構成自体は変わらず、コンパレータの動作はオフセット電圧の現れ方を除き変わらない。
【0015】
コンパレータのオフセット電圧は、第1、第2の差動入力トランジスタの特性のばらつきに起因して生じるため、極性切替信号を反転して第1の入力信号と第2の入力信号を受ける差動入力トランジスタの組み合わせを逆にすることにより、第1の入力信号、第2の入力信号に対するオフセット電圧の現れ方(オフセット電圧の向き)が逆極性になる。そして、第2の入力端子にレベル判定を行う際のしきい値電圧が入力され、第1の入力端子にそのしきい値電圧よりも低い任意の基準電圧が入力された状態において、出力端子のレベルが、しきい値電圧が基準電圧よりも高いことを示す論理レベルとなるように極性切替信号が設定されている。これにより、しきい値電圧の設定について請求項1に記載した比較回路と同様の効果が得られる。また、入力信号切替回路および出力信号切替回路の回路規模は小さいため、従来のコンパレータに対して構成が複雑化したり消費電流が増大することは殆どない。
【0019】
請求項に記載したレベル判定回路によれば、比較回路の第1の入力端子にレベル判定される被判定信号が入力され、第2の入力端子に基準電圧生成回路から基準電圧が入力される。本回路は、極性切替信号によって第1の入力信号、第2の入力信号に対する比較回路のオフセット電圧の向きを任意に設定できるため、極性切替信号を設定した上で基準電圧を単一の電源電圧(正電圧または負電圧)の範囲内で調整することにより微小なしきい値電圧も設定可能となる。この場合、しきい値電圧設定回路は、比較回路の第1の入力端子に被判定信号のしきい値電圧を入力した状態で基準電圧を複数レベルに変化させた場合に比較回路の判定結果が反転し得るように極性切替信号を出力する。
【0020】
請求項に記載したレベル判定回路のしきい値電圧設定方法によれば、まず基準電圧設定信号により最小の基準電圧を設定し、極性切替信号を所定の初期値に設定し、比較回路の第1の入力端子に被判定信号のしきい値電圧を入力する。しきい値電圧が基準電圧以上であることを示す第1の判定結果が得られた場合には、基準電圧を順次高め、しきい値電圧が基準電圧よりも低いことを示す第2の判定結果が得られた時点で設定されている基準電圧を採用する。一方、第2の判定結果が得られた場合には、極性切替信号を反転設定した上で基準電圧を順次高め、第2の判定結果が得られた時点で設定されている基準電圧を採用する。この極性切替信号と基準電圧を用いることにより任意のしきい値電圧を設定できる。
【0021】
なお、請求項に記載したコンパレータを用いたしきい値電圧設定方法も上記比較回路を用いたしきい値電圧設定方法の場合と同様となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明をETC車載器に適用した第1の実施形態について図1ないし図3を参照しながら説明する。
ETCは、料金所に設定されたETC用送受信端局とETC車載器との間で時分割双方向通信を行い、車両を停止させることなく利用者から所定の通行料金を自動徴収するシステムである。この双方向通信には振幅変調された5.8GHz帯の電波が利用されている。
【0023】
図3は、ETC車載器の電気的構成のうち主として受信に関する構成部分を示すブロック図である。送信回路、表示部、操作部、カードリーダ・ライタ部などは省略されている。この図3において、ETC車載器11は、路上器アンテナから送信されてくる電波を受信するアンテナ12、受信した信号に対し包絡線検波を行って250kHz/500kHzの周波数変調(FM0)された復調信号Sdmを出力する検波器13、バンドパスフィルタ14、増幅回路15とウェイクアップ回路16とを含むIC17、ワンチップ化されたマイコン18、電圧レギュレータ19および電池20から構成されている。電池電圧Vbat は例えば3Vであって、IC17とマイコン18には電圧レギュレータ19から電源線21、22を介して電源電圧Vdd(例えば2.5V)が供給されている。
【0024】
増幅回路15は、復調信号Sdmを増幅した後ディジタル信号に変換し、それをマイコン18に出力する回路である。また、ウェイクアップ回路16は、詳しくは後述するように、復調信号Sdmの電圧Vin(以下、復調電圧Vinと称す)が所定のしきい値電圧Vth以上になった場合にマイコン18に対し起動信号Swkを出力する回路である。
【0025】
図1は、本発明のレベル判定回路の電気的構成を示している。このレベル判定回路は、IC17内のウェイクアップ回路16とマイコン18(しきい値電圧設定回路に相当)とから構成されるものである。ウェイクアップ回路16は、比較回路23、D/Aコンバータ24(基準電圧生成回路に相当)およびデコード回路25から構成されており、その比較回路23は、切替回路26(入力極性切替回路に相当)、コンパレータ27、インバータ28および排他的論理和実行回路29(出力論理切替回路に相当し、以下の説明においてExOR回路29と称す)から構成されている。以下、各回路の具体的な構成について説明する。
【0026】
コンパレータ27は、図2に示す一般的な回路構成を備えている。すなわち、電源線21と22との間には、MOSトランジスタQ11〜Q15からなる差動増幅回路30とMOSトランジスタQ16、Q17からなる増幅回路31とから構成されている。MOSトランジスタQ12、Q13の各ゲートはそれぞれ非反転入力端子27p、反転入力端子27nに接続されており、カレントミラー回路を構成するMOSトランジスタQ14、Q15は、MOSトランジスタQ12、Q13の負荷回路(能動負荷)となっている。MOSトランジスタQ16とQ17の共通に接続されたドレインは出力端子27cに接続されており、定電流を出力するMOSトランジスタQ11とQ16のゲートにはバイアス電圧が与えられている。
【0027】
図1において、切替回路26は、Nチャネル型のMOSトランジスタQ18〜Q21とインバータ32とを備えている。端子17aとコンパレータ27の反転入力端子27n、非反転入力端子27pとの間にはそれぞれMOSトランジスタQ18、Q19が接続され、D/Aコンバータ24の出力線33と上記反転入力端子27n、非反転入力端子27pとの間にはそれぞれMOSトランジスタQ20、Q21が接続されている。MOSトランジスタQ19、Q20のゲートには端子17bを介して極性切替信号Spが与えられるようになっており、MOSトランジスタQ18、Q21のゲートにはインバータ32によって反転された極性切替信号Spが与えられるようになっている。
【0028】
なお、MOSトランジスタQ18〜Q21はそれぞれ本発明でいう第1〜第4のアナログスイッチ回路に相当し、図中に示すノード26a、26b、26c、26dはそれぞれ本発明でいう第1の入力端子、第2の入力端子、第1の出力端子、第2の出力端子に相当する。
【0029】
コンパレータ27の出力端子27cはインバータ28を介してExOR回路29の一方の入力端子に接続され、そのExOR回路29の他方の入力端子には極性切替信号Spが与えられるようになっている。
【0030】
D/Aコンバータ24は、電源線21と22との間に直列に接続されたラダー抵抗R1、R2、…、Rnと、その各分圧点と出力線33との間に接続されたスイッチ回路としてのMOSトランジスタQ1、Q2、…、Qnとから構成されている。端子17d1〜17dmには、これらMOSトランジスタQ1、Q2、…、Qnの何れか1つを選択的にオンさせるためのバイナリー形式のm本の選択信号Sc1〜Scmが入力されている。デコード回路25は、これら選択信号Sc1〜Scmをデコードしてn本(n=2)のデコード信号Sd1〜Sdnを生成し、これらをそれぞれMOSトランジスタQ1〜Qnのゲートに与えるようになっている。
【0031】
マイコン18は、増幅回路15から入力した信号に基づいて料金収受処理を行うものであるが、上述したようにウェイクアップ回路16に対するしきい値電圧設定回路として機能も備えている。マイコン18は、CPU34、書き換え可能な不揮発性のメモリ35(例えばEEPROM)、レジスタ36、入出力インターフェース回路37(例えば入出力ポート)などを備えている。また、図示しないが、プログラムを格納するフラッシュメモリ、表示部I/F部、操作部I/F部、カードI/F部なども備えている。なお、図1には増幅回路15との間で送受信される信号線は省略されている。
【0032】
次に、ETC車載器内のレベル判定回路の動作と、そのしきい値電圧を設定するためのしきい値電圧調整方法について説明する。
電池20を電源として動作するETC車載器は、電池寿命をできるだけ延ばすために低消費電流の設計が必要とされる。ETC車載器は、車両が料金所を通過する時だけ動作すればよいため、路上器アンテナからの電波を監視し、電波を受信していない時には増幅回路15やマイコン18などを待機状態(スリープ状態)としている。そして、ウェイクアップ回路16は、復調電圧Vinが所定のしきい値電圧Vth以上になったか(ウェイクアップ条件)を常に監視しており、しきい値電圧Vth以上になるとマイコン18に対してHレベルの起動信号Swkを出力する。マイコン18は、この起動信号Swkが入力されるとスリープ状態から動作状態に移行し、増幅回路15に対して起動信号Swk′を出力するとともに料金収受処理を開始する。
【0033】
増幅回路15に入力される前の復調電圧Vinは小さく、特に電波を受信し始めるウェイクアップ時には比較回路23を構成するコンパレータ27のオフセット電圧に近い値となる。そこで、コンパレータ27のオフセット電圧の向きや大きさにかかわらずしきい値電圧Vthが所定値となるように、ETC車載器の出荷検査時に以下に述べるしきい値電圧Vthの設定(調整)を行う。
【0034】
まず、外部からETC車載器に対し調整実行コマンドを送信する。マイコン18は、この調整実行コマンドを受信すると調整モードに入り、図示しないフラッシュメモリから調整用プログラムを読み出して実行する。続いて、ETC車載器に対しウェイクアップさせる時のしきい値強度を持つ電波を送信する。この時、ウェイクアップ回路16に入力される復調電圧Vinの大きさがしきい値電圧Vthである。
【0035】
この電波環境の下で、マイコン18は、D/Aコンバータ24のMOSトランジスタQ1をオンさせるための選択信号Sc1〜Scm(0H)を出力する。これにより、デコード信号Sd1がHレベルとなって、D/Aコンバータ24は出力可能な電圧値のうち最小値0Vを持つ基準電圧Vref を出力する。これとともに、マイコン18は極性切替信号Spを初期値(ここではLレベル)に設定する。これにより、MOSトランジスタQ18とQ21とがオンとなり、コンパレータ27の反転入力端子27n、非反転入力端子27pにはそれぞれ復調電圧Vin(=しきい値電圧Vth)、基準電圧Vref (=0V)が入力される。この時、起動信号Swkは、コンパレータ27のオフセット電圧の影響により必ずしもHレベルになるとは限らない。
【0036】
(1)起動信号SwkがHレベルになった場合
コンパレータ27は、Lレベルつまり復調電圧Vinが基準電圧Vref よりも高いとの比較結果を出力している。そこで、マイコン18は、極性切替信号Spをそのままにし、選択信号Sc1〜ScmによりオンさせるMOSトランジスタをQ2、Q3、…の順に変えていく。これに伴って基準電圧Vref が一定電圧(例えば0.5mV)ずつ段階的に上昇する。やがて起動信号SwkがHレベルからLレベルに変化するので、マイコン18は、この最初にLレベルに変化した時の選択信号Sc1〜Scmと極性切替信号Sp(Lレベル)のデータをメモリ35とレジスタ36に書き込む。
【0037】
(2)起動信号SwkがLレベルになった場合
コンパレータ27は、Hレベルつまり復調電圧Vinが基準電圧Vref よりも低いとの比較結果を出力している。この状態は、コンパレータ27が負の向きのオフセット電圧を持ち、且つ、そのオフセット電圧Voffset(>0)がしきい値電圧Vthよりも高い場合に生じる。負の向きのオフセット電圧があると、反転入力端子27nの電圧が非反転入力端子27pの電圧よりもオフセット電圧Voffsetだけ高くならないとコンパレータ27の出力がLレベルにならない。
【0038】
この場合、マイコン18は、極性切替信号Spを反転してHレベルにする。これにより、MOSトランジスタQ19とQ20とがオンとなり、コンパレータ27の反転入力端子27n、非反転入力端子27pにはそれぞれ基準電圧Vref (=0V)、復調電圧Vin(=しきい値電圧Vth)が入力される。これにより、基準電圧Vref および復調電圧Vinに対するオフセット電圧の現れ方(オフセット電圧の向き)が逆極性になる。
【0039】
その後の処理は上記(1)と同様である。マイコン18は、MOSトランジスタをQ2、Q3、…の順にオンさせて基準電圧Vref を順次上昇させ、起動信号Swkが最初にLレベルに変化した時の選択信号Sc1〜Scmと極性切替信号Sp(Hレベル)のデータをメモリ35とレジスタ36に書き込む。
【0040】
このしきい値電圧Vthの調整が完了すると、ウェイクアップ回路16は、コンパレータ27のオフセット電圧の向きや大きさにかかわらず、受信電波が上記しきい値強度を超えた場合に起動信号SwkがLレベルからHレベルに変化するようになる。また、出荷後に電池20が一旦外されても、マイコン18はパワーオンリセット時にメモリ35から選択信号Sc1〜Scmと極性切替信号Spのデータを読み出してレジスタ36に格納する。
【0041】
以上説明したように、本実施形態のETC車載器に用いたレベル判定回路は、比較回路23を構成するコンパレータ27の入力側に切替回路26を設けるとともに出力側にExOR回路29を設け、極性切替信号Spに従って入力側の極性切替と出力側の論理切替とが対応して行われるので、極性切替信号Spにかかわらず比較回路23の動作は変わらない。従って、従来の比較回路をそのまま比較回路23に置き替えることができる。
【0042】
そして、極性切替信号Spを反転することにより、復調電圧Vinと基準電圧Vref のコンパレータ27への入力極性を逆にすることができるため、復調電圧Vinと基準電圧Vref に対するオフセット電圧の現れ方(オフセット電圧の向き)を逆極性にすることができる。これにより、復調電圧Vinのしきい値電圧Vthがオフセット電圧よりも小さく且つ正の電源電圧しか持たないETC車載器において、コンパレータ27のオフセット電圧の向きにかかわらず任意のしきい値電圧Vthを設定可能となり、復調電圧Vinに対する検出感度を高められる。
【0043】
また、付加した切替回路26とExOR回路29は回路規模が小さいため、従来の比較回路に対して構成が複雑化することがない。さらに、両回路の消費電流は極めて小さいため、ETC車載器全体の消費電流も従来のものと比べ殆ど変わらない。
【0044】
(第2の実施形態)
次に、本発明をETC車載器に適用した第2の実施形態について図4および図5を参照しながら説明する。なお、図4および図5において、それぞれ図1および図2と同一部分には同一符号を付して示し、ここでは異なる構成部分について説明する。
【0045】
図4に示すレベル判定回路において、比較回路38はコンパレータ39とインバータ28とから構成されている。インバータ28の出力端子は端子17cに接続されており、コンパレータ39には極性切替信号Spが入力されている。
【0046】
図5は、コンパレータ39の電気的構成を示している。コンパレータ39は、切替回路40(入力信号切替回路に相当)、差動増幅回路41、切替回路42(出力信号切替回路に相当)および増幅回路31から構成されている。
【0047】
切替回路40は、入力端子39p、39n(第1、第2の入力端子に相当)と差動増幅回路41との間に設けられ、図1に示す切替回路26と同様の構成を備えている。すなわち、入力端子39pとMOSトランジスタQ12、Q13(第1、第2の差動入力トランジスタに相当)の各ゲートとの間にはそれぞれMOSトランジスタQ22、Q23が接続され、入力端子39nとMOSトランジスタQ12、Q13の各ゲートとの間にはそれぞれMOSトランジスタQ24、Q25が接続されている。MOSトランジスタQ23、Q24のゲートには極性切替信号Spが与えられるようになっており、MOSトランジスタQ22、Q25のゲートにはインバータ43によって反転された極性切替信号Spが与えられるようになっている。ここで、MOSトランジスタQ22〜Q25が第1〜第4のアナログスイッチ回路に相当する。
【0048】
差動増幅回路41は、図1に示す差動増幅回路30に対し、MOSトランジスタQ14、Q15(第1、第2の負荷トランジスタに相当)の各ゲート・ドレイン間にそれぞれMOSトランジスタQ26、Q27(第7、第8のアナログスイッチ回路に相当)を付加した回路形態を有している。これらMOSトランジスタQ26、Q27は切替回路42の一部をなすものである。
【0049】
切替回路42は、これらMOSトランジスタQ26、Q27の他に、MOSトランジスタQ12の出力ノードNaとMOSトランジスタQ17のゲートとの間に接続されたMOSトランジスタQ28(第5のアナログスイッチ回路に相当)、MOSトランジスタQ13の出力ノードNbとMOSトランジスタQ17のゲートとの間に接続されたMOSトランジスタQ29(第6のアナログスイッチ回路に相当)およびインバータ44から構成されている。MOSトランジスタQ26、Q29のゲートには極性切替信号Spが与えられるようになっており、MOSトランジスタQ27、Q28のゲートにはインバータ44によって反転された極性切替信号Spが与えられるようになっている。
【0050】
次に、本実施形態の作用について説明する。レベル判定回路の動作およびそのしきい値電圧調整方法は第1の実施形態と同じであるため、主としてコンパレータ39の動作について説明する。
【0051】
マイコン18がLレベルの極性切替信号Spを出力している場合、コンパレータ39の切替回路40のMOSトランジスタQ22とQ25がオンとなる。これにより、入力端子39pに入力された基準電圧Vref 、入力端子39nに入力された復調電圧Vinは、それぞれ差動増幅回路41のMOSトランジスタQ12、Q13の各ゲートに与えられる。また、切替回路42のMOSトランジスタQ27とQ28がオンとなる。これにより、MOSトランジスタQ15のゲート・ドレイン間が短絡され、MOSトランジスタQ12からの出力信号がMOSトランジスタQ17のゲートに与えられる。
【0052】
一方、マイコン18がHレベルの極性切替信号Spを出力している場合、コンパレータ39の切替回路40のMOSトランジスタQ23とQ24がオンとなる。これにより、入力端子39pに入力された基準電圧Vref 、入力端子39nに入力された復調電圧Vinは、それぞれ差動増幅回路41のMOSトランジスタQ13、Q12の各ゲートに与えられる。また、切替回路42のMOSトランジスタQ26とQ29がオンとなる。これにより、MOSトランジスタQ14のゲート・ドレイン間が短絡され、MOSトランジスタQ13からの出力信号がMOSトランジスタQ17のゲートに与えられる。
【0053】
すなわち、切替回路40と42により、極性切替信号Spに従って入力信号の切り替えと出力信号の切り替えとが対応して行われる。つまり、差動増幅回路41において、入力端子39pを介して基準電圧Vref が入力されるMOSトランジスタ側から増幅回路31に対し出力信号が取り出されるため、極性切替信号Spの切替状態にかかわらずコンパレータ39の動作は変わらない。従って、従来のコンパレータをそのままコンパレータ39に置き替えることができる。
【0054】
そして、極性切替信号Spに従って入力端子39p、39nと増幅回路31とに対するMOSトランジスタQ12、Q13の接続形態を入れ替えるため、入力端子39p(基準電圧Vref )、39n(復調電圧Vin)に対するオフセット電圧の現れ方(オフセット電圧の向き)を逆極性にすることができる。さらに、差動増幅回路41のオフセット電圧は、製造上生じるMOSトランジスタQ12とQ13、Q14とQ15の特性のばらつきに起因して発生するが、コンパレータ39ではMOSトランジスタQ12とQ14、Q13とQ15の各組み合わせを保持しているので、極性切替信号Spのレベルを反転してもオフセット電圧の大きさは変化しない。
【0055】
従って、レベル判定回路における復調電圧Vinのしきい値電圧Vthを調整する場合、第1の実施形態で説明したしきい値電圧調整方法に従って、差動増幅回路41のオフセット電圧の向きに応じた極性切替信号Spを設定することにより、差動増幅回路41のオフセット電圧よりも小さいしきい値電圧Vthを設定することができる。
【0056】
さらに、ETC車載器の比較回路38にコンパレータ39を採用すると、より消費電流を低減することができる。すなわち、コンパレータ27の場合、極性切替信号SpがHレベルに設定されていると、起動信号SwkがLレベルの時(スリープ状態の時)にコンパレータ27の出力信号がLレベルとなる。この時、MOSトランジスタQ17がオンしており、電源線21、22間にMOSトランジスタQ16、Q17を通して電流が流れてしまう。ETC車載器の場合にはスリープ期間が非常に長いので、このスリープ期間における消費電流を極力減らすことが好ましい。
【0057】
これに対し、本実施形態のコンパレータ39の場合、極性切替信号Spの設定レベルにかかわらず、起動信号SwkがLレベルの時(スリープ状態の時)にコンパレータ39の出力信号は常にHレベルとなる。従って、スリープ状態においてMOSトランジスタQ17は常にオフとなり、MOSトランジスタQ16、Q17を介して流れる電流をカットすることができる。
【0058】
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に示す各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
レベル判定回路をはじめとする各回路は、MOSトランジスタに替えてバイポーラトランジスタにより構成しても良い。
第1の実施形態において入力極性切替回路は切替回路26に限られない。例えば、第1、第2の入力端子と第1、第2の出力端子をIC17の端子に接続し、このIC17の端子間の接続態様を外部でスイッチやジャンパ線により切り替えるようにしても良い。また、出力論理切替回路の構成はExOR回路29に限られず、例えばマイコン18が行うようにしても良い。
基準電圧生成回路はD/Aコンバータ24に限られず例えば可変抵抗器であっても良い。
【0059】
しきい値電圧設定回路は、比較回路23、38に対して所定の極性切替信号Spを出力するとともにデコード回路25に対して選択信号Sc1〜Scmを出力可能な回路であればマイコン18に限られない。例えばスイッチやジャンパ線を用いた設定回路、フリップフロップ、CPUを伴わないメモリやレジスタでも良い。また、マイコン18にメモリ35を設けず、出荷時にレジスタ36に書き込むだけの構成としても良い。ただし、この場合には電池20が外されると設定データが消えてしまう。
しきい値電圧Vthの調整は、マイコン18が調整用プログラムに従って実行する他、作業者が調整用治具などを用いて行うようにしても良い。
【0060】
本発明のレベル判定回路とそのしきい値電圧調整方法、比較回路23、38、コンパレータ39は、ETC車載器のウェイクアップ回路16に限らず、入力信号と所定のしきい値レベルとを比較する回路に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すレベル判定回路の電気的構成図
【図2】コンパレータの電気的構成図
【図3】ETC車載器の電気的構成のうち主として受信に関する構成部分を示すブロック図
【図4】本発明の第2の実施形態を示す図1相当図
【図5】図2相当図
【図6】従来技術を示す図1相当図
【符号の説明】
18はマイコン(しきい値電圧設定回路)、23、38は比較回路、24はD/Aコンバータ(基準電圧生成回路)、26は切替回路(入力極性切替回路)、26aはノード(第1の入力端子)、26bはノード(第2の入力端子)、26cはノード(第1の出力端子)、26dはノード(第2の出力端子)、27、39はコンパレータ、27pは非反転入力端子、27nは反転入力端子、29は排他的論理和実行回路(出力論理切替回路)、30、41は差動増幅回路、31は増幅回路、39pは入力端子(第1の入力端子)、39nは入力端子(第2の入力端子)、39cは出力端子、40は切替回路(入力信号切替回路)、42は切替回路(出力信号切替回路)、Q12はMOSトランジスタ(第1の差動入力トランジスタ)、Q13はMOSトランジスタ(第2の差動入力トランジスタ)、Q14はMOSトランジスタ(第1の負荷トランジスタ)、Q15はMOSトランジスタ(第2の負荷トランジスタ)、Q18、Q22はMOSトランジスタ(第1のアナログスイッチ回路)、Q19、Q23はMOSトランジスタ(第2のアナログスイッチ回路)、Q20、Q24はMOSトランジスタ(第3のアナログスイッチ回路)、Q21、Q25はMOSトランジスタ(第4のアナログスイッチ回路)、Q26はMOSトランジスタ(第7のアナログスイッチ回路)、Q27はMOSトランジスタ(第8のアナログスイッチ回路)、Q28はMOSトランジスタ(第5のアナログスイッチ回路)、Q29はMOSトランジスタ(第6のアナログスイッチ回路)である。

Claims (2)

  1. 第1の入力端子に入力された信号と第2の入力端子に入力された信号を極性切替信号に従ってそれぞれ第1の出力端子と第2の出力端子または第2の出力端子と第1の出力端子から出力する入力極性切替回路と、前記第1の出力端子から出力された信号が反転入力端子に入力され、前記第2の出力端子から出力された信号が非反転入力端子に入力されるコンパレータと、このコンパレータが出力する比較結果信号を前記極性切替信号に従って非反転または反転して出力する出力論理切替回路とを備え、前記第1の入力端子にレベル判定を行う際のしきい値電圧が入力され、前記第2の入力端子に前記しきい値電圧よりも低い任意の基準電圧が入力された状態において、前記出力論理切替回路の出力レベルが、前記しきい値電圧が前記基準電圧よりも高いことを示す論理レベルとなるように前記極性切替信号が設定されている比較回路と、
    単一の電源電圧の範囲内で複数レベルの基準電圧を生成可能であって基準電圧設定信号に応じたレベルの基準電圧を出力する基準電圧生成回路とを備え、
    前記比較回路の第1の入力端子にレベル判定される被判定信号が入力され、前記比較回路の第2の入力端子に前記基準電圧生成回路から基準電圧が入力されるように構成され、
    さらに、前記比較回路の第1の入力端子に前記被判定信号のしきい値電圧を入力した状態で前記基準電圧を前記複数レベルに変化させた場合に前記比較回路の判定結果が反転し得るように前記比較回路に対して極性切替信号を出力するとともに、前記基準電圧生成回路に対して所定の基準電圧設定信号を出力するしきい値電圧設定回路を備えたレベル判定回路のしきい値電圧設定方法であって、
    基準電圧生成回路から最小の基準電圧が出力されるように基準電圧設定信号を設定し、極性切替信号を所定の初期値に設定し、比較回路の第1の入力端子に被判定信号のしきい値電圧を入力するステップと、
    前記しきい値電圧が前記基準電圧以上であることを示す第1の判定結果を前記比較回路が出力した場合には、前記基準電圧設定信号の設定を変更して前記基準電圧を順次高め、前記しきい値電圧が前記基準電圧よりも低いことを示す第2の判定結果を前記比較回路が出力した時点で前記設定の変更を停止し、
    前記比較回路が前記第2の判定結果を出力した場合には、前記極性切替信号を反転設定した上で前記基準電圧設定信号の設定を変更して前記基準電圧を順次高め、前記比較回路が前記第2の判定結果を出力した時点で前記設定の変更を停止するステップと、
    しきい値電圧設定回路が前記比較回路に対して前記設定した極性切替信号を出力するとともに、前記基準電圧生成回路に対して前記設定変更により得られた基準電圧設定信号を出力するように設定するステップとからなるレベル判定回路のしきい値電圧設定方法。
  2. 第1と第2の入力端子および出力端子と、第1の差動入力トランジスタ、第2の差動入力トランジスタおよびこれら差動入力トランジスタに対する負荷回路からなる差動増幅回路と、この差動増幅回路と前記出力端子との間に介在する増幅回路と、前記第1の入力端子に入力された信号と前記第2の入力端子に入力された信号を極性切替信号に従ってそれぞれ前記第1の差動入力トランジスタと前記第2の差動入力トランジスタまたは前記第2の差動入力トランジスタと前記第1の差動入力トランジスタに与える入力信号切替回路と、前記極性切替信号に従って前記第1の差動入力トランジスタの出力信号と前記第2の差動入力トランジスタの出力信号の何れか一方を選択して前記増幅回路に与える出力信号切替回路とを備え、前記第2の入力端子にレベル判定を行う際のしきい値電圧が入力され、前記第1の入力端子に前記しきい値電圧よりも低い任意の基準電圧が入力された状態において、前記出力端子のレベルが、前記しきい値電圧が前記基準電圧よりも高いことを示す論理レベルとなるように前記極性切替信号が設定されているコンパレータと、
    単一の電源電圧の範囲内で複数レベルの基準電圧を生成可能であって基準電圧設定信号に応じたレベルの基準電圧を出力する基準電圧生成回路とを備え、
    前記コンパレータの第1の入力端子に前記基準電圧生成回路から基準電圧が入力され、前記コンパレータの第2の入力端子にレベル判定される被判定信号が入力されるように構 成され、
    さらに、前記コンパレータの第2の入力端子に被判定信号のしきい値電圧を入力した状態で前記基準電圧を前記複数レベルに変化させた場合に前記コンパレータの判定結果が反転し得るように前記コンパレータに対して極性切替信号を出力するとともに、前記基準電圧生成回路に対して所定の基準電圧設定信号を出力するしきい値電圧設定回路を備えたレベル判定回路のしきい値電圧設定方法であって、
    基準電圧生成回路から最小の基準電圧が出力されるように基準電圧設定信号を設定し、極性切替信号を所定の初期値に設定し、コンパレータの第2の入力端子に被判定信号のしきい値電圧を入力するステップと、
    前記しきい値電圧が前記基準電圧以上であることを示す第1の判定結果を前記コンパレータが出力した場合には、前記基準電圧設定信号の設定を変更して前記基準電圧を順次高め、前記しきい値電圧が前記基準電圧よりも低いことを示す第2の判定結果を前記コンパレータが出力した時点で前記設定の変更を停止し、
    前記コンパレータが前記第2の判定結果を出力した場合には、前記極性切替信号を反転設定した上で前記基準電圧設定信号の設定を変更して前記基準電圧を順次高め、前記コンパレータが前記第2の判定結果を出力した時点で前記設定の変更を停止するステップと、
    しきい値電圧設定回路が前記コンパレータに対して前記設定した極性切替信号を出力するとともに、前記基準電圧生成回路に対して前記設定変更により得られた基準電圧設定信号を出力するように設定するステップとからなるレベル判定回路のしきい値電圧設定方法。
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