JP2001044770A - 増幅回路 - Google Patents
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- JP2001044770A JP2001044770A JP11217480A JP21748099A JP2001044770A JP 2001044770 A JP2001044770 A JP 2001044770A JP 11217480 A JP11217480 A JP 11217480A JP 21748099 A JP21748099 A JP 21748099A JP 2001044770 A JP2001044770 A JP 2001044770A
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Abstract
もオフセット補正できるようにし、さらに、オフセット
補正時間を短縮し、補正精度の向上を図る。 【解決手段】 オペアンプ1を有する増幅回路は、比較
回路3、レベルシフト回路5、及び抵抗R3 を含む加算
回路からなるオフセット補正回路を備えている。入力信
号Sが前記増幅回路で増幅されていないとき、切換え回
路2はオペアンプ1の入力に信号Sの中心値E0 を印加
する。そして比較回路3でオペアンプ1の出力とE0 を
比較し、その結果によりカウンタ6は所定時間毎に1カ
ウントし、DAC7はそのカウント値に対応するアナロ
グ値を加算回路の抵抗R3 に供給する。そして、抵抗R
3 で決まる加算率で所定変化量の補正電圧をオペアンプ
1の入力に加算していくことにより、オフセット補正を
行う。
Description
まれたシステムが動作中でも、オペアンプの出力に発生
するオフセット電圧を補正することができる増幅回路に
関する。
分野で欠くことのできない回路素子となっており、差動
アンプにより構成された応用範囲の広い増幅器である。
そして、ほとんどのオペアンプは他の回路素子とともに
IC化されている。このオペアンプは、差動入力型であ
るため、温度や電源変動等により出力電圧に変動が発生
する。一般に、オペアンプをDCアンプとして動作させ
たとき、この出力電圧をゼロにするために必要な入力電
圧をオフセット電圧と呼んでいる。通常、オペアンプを
使用するときには、オフセット電圧を補正するゼロ調整
が行われている。
このオペアンプ1は、反転増幅回路であり、その利得
は、入力抵抗R1 及び帰還抵抗R2 で決まる。そして、
入力信号Sの中心値がE0 であるため、非反転入力端子
にはバイアス電圧E0 が印加されている。オペアンプ1
の反転入力INに中心値E0 の信号Sを入力したときの
出力波形を、図2及び図3に示した。図2においては、
オペアンプ1の反転入力INに入力される中心値E0 の
信号Sを入力信号INとして示し、その入力信号INを
抵抗R1 、R2 で決まる利得で増幅した出力信号をOU
Tで示している。図2の場合は、出力信号OUTにオフ
セットが発生していない理想状態を示している。
のオフセットが発生し、出力信号OUTの中心値が入力
信号INの中心値から1Vずれている状態を示してい
る。ここで、抵抗値がR1 =1kΩ、R2 =100kΩ
であると、オフセット電圧が10mVあっても、増幅回
路の利得によって、出力信号OUTの中心値がバイアス
電圧E0 から1Vずれてしまう状態を示している。
オペアンプ1の持つオフセットが±10mVであって
も、出力信号の中心値のずれは、100倍の±1Vにな
ってしまう。図1に示した高い利得を有するオペアンプ
では、オペアンプが持つオフセット電圧により出力信号
の中心値がずれ、その結果、出力電圧のダイナミックレ
ンジが減少するという問題がある。
出力ダイナミックレンジが1V狭まるだけでなく、出力
信号に不要なDC成分が重畳されことになって、オペア
ンプの後段処理に影響を与えている。さらに、図3にも
示されているように、入力信号の大きさによっては出力
信号の一部がカットされてしまい、出力信号に歪みが発
生する問題がある。
て、オペアンプの非反転入力側のバイアス電圧E0 を調
整する等の種々の方策が行われていた。しかし、これら
の方策は、オペアンプの使用前に予め調整を行っておく
ものであって、オペアンプの動作中には調整されない。
そこで、本発明は、オペアンプが使用中であっても、出
力信号の中心値のずれを随時調整できるようにするもの
である。
決するため、本発明ではオペアンプを含む増幅回路にお
いて、前記オペアンプの直流出力を基準電圧と比較する
比較回路と、前記比較回路の出力信号に基づいて前記オ
ペアンプの入力に直流出力を加算するレベルシフト回路
とを備え、前記増幅回路が入力信号を増幅していない期
間に、前記直流出力の加算することにより前記オペアン
プのオフセット電圧を補正するようにした。
説明する。 〔第1の実施形態〕第1の実施形態では、オペアンプを
用いた増幅回路において、入力信号の増幅を行わない期
間を有する場合、その期間を利用して、オペアンプに発
生したオフセット電圧を補正するようにした。
正回路を設けた構成を説明する。増幅回路は、オペアン
プ1、入力抵抗R1 及び帰還抵抗R2 で構成され、(R
1 +R2 )/R1 の利得を有している。ここで、たと
えば、R1 =1kΩ、R 2 =100kΩとすると、その
利得は、約100倍となる。そして、オペアンプ1の非
反転入力端子にはバイアス電圧E0 が印加される。オペ
アンプ1の反転入力端子には、入力抵抗R1 を介して、
中心値E0 の入力信号Sが入力される。
換え回路2が接続されている。この切換え回路2は、オ
ペアンプ1の反転入力端子に、入力信号Sとバイアス電
圧E 0 とのいずれかを入力できるように切り換えらるこ
とができる。なお、切り換え回路2にバイアス電圧E0
を備えている。これは、オフセット補正時に、増幅回路
の出力信号中に含まれるオフセット電圧を明確にするた
め、入力信号Sの中心値E0 を模擬するものである。
3が接続されており、この比較回路3は、比較器4で構
成され、オペアンプ1の出力が比較器4の反転入力端子
に入力され、そして、非反転入力端子には、比較すべき
バイアス電圧E0 が印加されている。なお、このバイア
ス電圧E0 はオペアンプ1の非反転入力端子に入力され
るバイアス電圧又は上記切換え回路2のバイアス電圧と
共通電源であってもよい。
に入力される。このレベルシフト回路5は、アップダウ
ンカウンタ6及びディジタル・アナログ変換器(DA
C)7で構成される。アップダウンカウンタ6は、比較
器4の出力がHiであるとき、即ちオペアンプ1の直流
出力がバイアス電圧E0 より小さいとき、1をアップカ
ウントし、比較器4の出力がLoであるとき、即ちオペ
アンプ1の直流出力がバイアス電圧E0 より大きいと
き、1をダウンカウントする。そして、DAC7は、比
較器4の出力に応じたカウント値に対するアナログ値の
信号を出力し、保持指定する。
ト動作タイミングは、補正タイミング作成部9により調
整される。補正タイミング作成部9は、基本クロック回
路8から出力されるクロック信号を基準にし、カウンタ
6が比較器4の出力に応じて1カウントしてから次に1
カウントするタイミング時間を作成する。そして、この
タイミング時間によってカウンタ6のカウント動作を調
整している。
ペアンプ1の反転入力端子に接続され、オペアンプ1
と、抵抗R1 、R2 及びR3 とにより、直流電圧に対す
る加算回路を形成している。この加算回路の動作につい
て説明する。オペアンプ1の出力OUTにオフセット電
圧Vが発生しているとすると、オペアンプ1の基準電圧
はE0 であるから、抵抗R2 の両端にはVの電圧が発生
している。そのため、抵抗R2 の両端の電圧Vに相当す
る電圧を抵抗R3 に発生させ、オペアンプ1の反転入力
端子に当該電圧を印加すれば、上記出力電圧からオフセ
ット電圧Vを無くすことができる。
付加抵抗R3 にDAC7のアナログ信号を供給し、オペ
アンプ1の反転入力端子にアナログ値に対応する直流電
圧を付加する。付加抵抗の値は、例えば、R3 =100
kΩとしている。この場合、加算率はR2 /R3 =1で
あるから、直流電圧の大きさをそのまま付加することが
できる。
回路3、レベルシフト回路5及び付加抵抗R3 により、
オフセット補正回路を形成している。次に、上記増幅器
におるオフセット補正回路の動作について、図5を参照
して説明する。図5において、領域Aは入力信号Sを増
幅している期間を、領域Bはオフセット補正中を、そし
て、領域Cはオフセット補正を終了して再び入力信号S
を増幅している期間を示している。
号Sが入力され、図中の領域Aにおいて、オペアンプ1
でオフセットが発生していることを示している。領域A
では、中心値であるバイアス電圧E0 からオフセット電
圧Vだけずれたオペアンプ1の出力を示し、中心値E0
から+Vずれた場合を信号S1 、−Vずれた場合を信号
S2 で表している。
において使用しないとき、切換え回路2のスイッチが、
増幅回路の入力信号側からバイアス電圧E0 側に切り換
えられる。そうすると、オペアンプ1は実質的に信号の
増幅動作を停止する領域Bに入る。このとき、このバイ
アス電圧をE0 としているのは、入力信号のバイアス電
圧がE0 であり、オフセットが発生しているかどうかを
判断できるようにするためである。
S1 の場合について説明する。信号時刻t1 において、
オペアンプ1の反転入力端子に電圧E0 が印加される
と、オペアンプ1の出力OUTには、(E0 +V)の直
流電圧が出力される。比較器4に(E0 +V)の直流電
圧が入力されると、比較器4は、バイアス電圧E0 と前
記直流電圧を比較する。このとき、前記直流電圧がバイ
アス電圧E0より小さいから、比較器4はHi信号を出
力する。
する。図2に示されるように、中心値が2.5Vである
とすると、図4におけるバイアス電圧E0 は2.5Vに
設定される。そして、レベルシフト回路5のDAC7が
10bitで構成されているとすると、DAC7は51
2段階のアナログ値を出力できる。そうすると、カウン
タ6のカウント値に応じては最大2.5Vを512段階
で変更できる。つまり、前述した加算回路の加算率が1
であると、DAC7の変化量は1LSB(最下位ビッ
ト)で約5mVづつ変更が可能となる。オフセット電圧
が1Vであれば、5mVまで小さくできることとなり、
1/200までオフセットの影響を改善できる。
Hi信号を受けると、カウンタ6が1カウントアップ
し、DAC7は5mVに相当するアナログ信号を加算回
路に出力するとともに、その値を保持している。加算回
路において、帰還抵抗R2 と付加抵抗R3 とは同じ値と
なっているので、直流電圧は、そのままの値で加算され
る。そのため、レベルシフト回路5のアナログ信号はオ
ペアンプ1の反転入力端子に印加されているので、オペ
アンプ1の直流出力は、1LSB、つまり5mVだけ低
下することになる。
化までの時間T1 は、補正タイミング作成部9で決めら
れ、アンプを含んだ系が安定する時間以上に設定され
る。また、1LSBの大きさは、DACの分解能と加算
回路のゲインで決まるものである。この様にして、オペ
アンプ1の直流出力は時間T1 毎に1LSBづつ低下
し、中心値E0 に近づき、最後に中心値E0 になる。し
かし、オペアンプ1の直流出力が中心値E0 に近づき、
DACの分解能以下の値になると、比較回路3が比較判
断することができなくなるため、中心値E0 近傍で1L
SBの幅で変動することとなる。
である領域Bが終わり、切換え回路2のスイッチが入力
信号側に切り換えられると、オペアンプ1がオフセット
補正された状態で動作する領域Cが開始される。このと
き、前述したように、オペアンプ1の直流出力は中心値
E0 近傍で1LSBの幅で変動しているから、時刻t 2
のタイミングによっては、1LSBだけ残る場合もあり
得るが、図4で示した設定条件であると、オフセットの
影響を1/200まで改善できる。
2 の場合、そのオフセット補正については、上記した加
算回路が減算となるように動作するものであり、信号S
1 の場合と同様の手順で行われる。以上のオフセット補
正の手順を、図6のフローチャートを参照して、説明す
る。
Sが増幅処理される領域Aであるかどうかが判断される
(ステップS1)。入力信号Sの増幅処理中であると
(Y)、切換え回路2は入力信号側のままであり(ステ
ップS2)、オペアンプ1で入力信号Sは増幅される
(ステップS3)。
(N)、切換え回路2はバイアス電圧E0 側にスイッチ
を切り換え(ステップS4)、オペアンプ1に直流電圧
E0を出力する。そして、オペアンプ1の出力と比較器
4のバイアス電圧E0 とが比較され(ステップS5)、
オペアンプ1の出力が比較器4のバイアス電圧E0 より
大きいとき(Y)、DAC7の出力値を1LSBだけ加
算し(ステップS6)、そうでないとき(N)、DAC
7の出力値を1LSBだけ減算する(ステップS7)。
わると、カウントタイミングT1 はアンプを含んだ系が
安定する時間以上に設定されており、そのため次のカウ
ント動作はT1 後に行われる(ステップS8)。さらに
ステップS1に戻り、そのときに入力信号を増幅処理中
でなければ(N)、オペアンプ1の出力とバイアス電圧
E0 との比較動作が続行され、オペアンプ1の出力電圧
がバイアス電圧E0 になるまでこのループが繰り返され
る。
正の終了に近づいても、中心値E0近傍でオフセット電
圧値は1LSBの幅で変動しているから、その補正がい
つ完了したのか分からない。オフセット電圧Vの大きさ
によっては、領域Bの期間より短い時間で終わる場合も
ある。そこで、図4に示すように、比較回路3の出力変
化を監視するオフセット補正完了検知部10を設ける。
この検出部10は、比較器4の出力がHi又はLoかを
検知する。例えば、時間T1 毎にHi信号が連続すると
きはオフセット補正中であると判断するが、出力Hiか
らLoへの変化を繰り返すときはオフセット補正が完了
したものと判断する。そのとき、図7では、時刻t3 に
オフセット補正完了フラグを出力する。そのフラグを参
照すれば、オフセット補正状態を解除したり、オフセッ
ト補正回路の診断を行なったり、また、補正分解能を切
り換えたりするときに便利である。
オペアンプ1の設定ゲインに影響されることなく、オフ
セット補正を行うことができる。そして、システム的に
動作中に自己補正しているので、温度によるオフセット
変化や、電源電圧の変化による値の変化までも補正する
ことができる。さらに、アナログ回路とディジタル回路
とが混載されているような場合には、上記オフセット補
正回路の実現は非常に容易であり、汎用性が高い。
図4において比較回路3のバイアス電圧E0 は入力信号
Sの中心値と同じ値に設定されていた。これは、オペア
ンプ1においてオフセット発生による出力信号の中心値
のずれを補正しようとするものであった。しかし、オペ
アンプがIC回路に組み込まれて使用される場合、当該
オペアンプの後段にある回路の信号処理で、処理すべき
信号の片振幅が不要である場合がある。例えば、オペア
ンプの後段が半波整流回路、ピークホールド回路等であ
る場合には、信号の片振幅側は使われない。
における比較電圧を任意の値に設定することにより、信
号の中心値を任意に変更できるようにした。図8を参照
して、信号の片振幅側を有効に使えるように信号の中心
値を意図的にずらす場合について説明する。入力信号S
は、図2又は図3で示したものと同様であり、中心値、
即ちバイアス電圧はE0 =2.5Vである。第1の実施
形態では、比較回路3の比較電圧を信号Sの中心値E0
に等しくして、オペアンプの出力信号のオフセット電圧
1Vを0Vに補正するものである。
中心値E0 より高い任意の電圧E1に設定しておく。す
るとオペアンプの出力信号の中心値が図示のように、E
0 より高いE1 となる。中心値E1 より上の信号部分
は、カットされて歪むことになるが、中心値E1 より下
の信号部分は所定利得で増幅される。よって、オペアン
プの後段にある回路は、図8に示された出力信号のE1
より下側の信号部分を処理することができる。さらに、
比較電圧E1 をE0 より高くしたことにより、図示のE
1 より下側の信号部分のダイナミックレンジが拡大され
ることになる。
について、図9を参照して説明する。図9は、図4に示
された第1の実施形態の回路構成と同様であり、同じ部
分には、同じ符号を付した。図8と図4との回路構成で
異なるところは、比較器4に接続されたバイアス電圧
が、図4ではE0 であるのに対し、図8では、E1 とな
っていることである。
作手順は、図6に示したフローチャートと同様である。
そして、図9に示された増幅器でも、図5に示されたよ
うに、入力信号Sの増幅を行わない期間である領域Bに
おいて、図4の増幅器のオフセット補正と同様の信号処
理を行い、出力信号の中心値をE0 からE1 に変更して
いる。
の中心値をE0 からE1 に変更する動作を説明する。例
えば、出力信号の中心値E0 =2.5Vを任意の電圧4
Vに変更する場合を考える。オペアンプ1の直流出力を
4Vにするためには、オペアンプ1の反転入力端子の電
圧は切換え回路2のバイアス電圧E0 によって2.5V
となっているので、抵抗R2 の両端には、1.5Vの電
位差がなければならない。一方、抵抗R2 とR3 には同
じ電流が流れているので、抵抗R2 の両端に1.5Vの
電圧が発生するようにDAC7から電流を供給してやれ
ばよい。この様に、付加抵抗R3 を介してオペアンプ1
の反転入力端子に2.5Vの電圧を付加することにな
る。したがって、レベルシフト回路5は2.5Vの電圧
を補正することになる。
なバイアス電圧E0 からのずれVが発生していても、切
換え回路2のバイアス電圧をE0 としているので、抵抗
R3の両端電圧を1.5Vになるように動作することに
より、出力信号における中心値のずれの補正も含めて補
正される。一方、この実施形態では、比較電圧値E1 は
固定して説明したが、信号の中心値を補正中に変えるこ
とにより、当該オペアンプを含むシステム動作中に信号
の中心値を変更することが可能である。この場合、比較
器4に接続された比較電圧を可変電圧とすればよい。オ
フセット補正時間=T1 ×(オフセット電圧)/(1L
SB)が領域Bの期間内であれば、中心値の変更幅は任
意である。
図5に示されるように、時間T1 内に変化量1LSBづ
つ増減してオフセット電圧を変更し、出力信号の中心値
をバイアス電圧E0 に近づけるようにしたものである。
これは、図4に示された増幅器のオフセット補正回路に
示すように、比較器4の出力に応じてカウンタ6が+1
又は−1づつカウントし、DAC7がこのカウントに応
じて1LSBづつ変化する。そのため、オフセット電圧
の大きさによっては、オフセット補正完了までに時間を
要する。
テムのリセット時等では、オフセット補正を急速に完了
しないと、システムの稼働開始を遅らせる原因となって
しまう。そのため、第3の実施形態では、DAC7の変
化量を大きくして、オフセット補正を急速に完了させる
ようにした。
イメージを図10に示す。第3の実施形態は、図4に示
されたオフセット補正回路で行われる。図10では、オ
フセット電圧Vの補正を時刻t1 に開始し、オフセット
電圧Vを減らして信号の中心値をE0 にするものであ
る。ここでは、時間T1 内に通常1LSBづつ変化させ
ていたのを、例えば、nLSBづつ変化させている(n
はn≧1の整数)。
とにより、早くE0 近づけている。しかし、この場合、
早くE0 近づくことができるが、前述したように、E0
近傍に到達しても、nLSBの変化幅でしか比較判断さ
れないため、nLSBの幅で変動してしまう。それ故、
オフセット電圧Vを補正しても、nLSBの幅の誤差が
残りうる。
にE0 近傍での精度を上げるため、図7で示したものと
同様の手段で、nLSB幅の補正完了フラグを得るよう
にする。そのフラグが得られた時刻t3 に、DAC7の
変化量をnLSBから1LSBに変える。そうすると、
時刻t3 以降は、オフセット電圧V´を補正することと
なり、時刻t3 以前より細かい幅で補正することができ
る。
大きい数にすると、DAC7の変化量を大きくでき、E
0 近傍での精度を上げたことにより多少の時間を要して
も、オフセット電圧Vの補正に要する時間は、オフセッ
ト補正全体としては大幅に短縮される。これまでの第3
の実施形態の具体例では、時刻t1 にオフセット補正開
始の最初からDAC7の出力をnLSBとして、補正の
時間短縮を図った。それは、E 0 近傍に到達するまでn
LSBの同じ幅で補正を行っている。しかし、時間T1
経過毎のDAC7の変化量を一定とするのでなく、時間
経過とともにその変化量を増加すれば、補正時間の短縮
を図ることができる。
ト補正動作を監視し、DAC7の変化量を増加するもの
である。図11では、3回アップ(又はダウン)が連続
したならば、1を加えて1LSBを2LSBに変更し、
さらに、3回アップ(又はダウン)が連続したならば、
2LSBを3LSBに変更する。E0 近傍に到達するま
で1LSBづつ増加させていく。つまり、図10の具体
例では、補正電圧がE 0 になるまで、nLSBを時間T
1 毎に一定としたが、図11の具体例では、いくつかの
時間T1 毎にnの値を1づつ増加するものである。
には、nが大きな値になっているから、DAC7の変化
量nLSBは大きな幅となっている。したがって、補正
電圧はE0 を大きく越えることになる。そうすると、比
較回路3の出力はHi信号からLo信号に変化する。今
度は、補正電圧がE0 を越えた分の電圧を補正するよう
に動作する。このときにも、上記nLSBにおけるnの
値をいくつかの時間T 1 毎に1づつ増加していく。その
ため、再び補正電圧はE0 を越えることになる。よっ
て、このような動作を繰り返して、図11の曲線a(実
線)で示すように、補正目標である電圧E0 に収斂し、
オフセット電圧補正を完了する。
でオフセット電圧補正を行う第1の実施形態の補正イメ
ージを図11の破線bで示した。これから、上記具体例
によるオフセット電圧補正の方が第1の実施形態より早
く補正を完了できることが分かる。ところで、上記具体
例では、補正電圧がE0 を越えた分の電圧を補正する際
にも、nLSBにおけるnの値をいくつかの時間T1 毎
に1づつ増加していくようにしたが、変形例として、補
正電圧がE0 を越えた分の電圧を補正するときには、D
AC7の変化量を1LSBに戻すようにしてもよい。こ
の補正イメージを、図11の破線cとして示した。この
変形例の場合も、第1の実施形態より早く補正を完了で
きることが分かる。
毎にnLSBづつの変化量を出力することにより、オフ
セット電圧を補正するものであったが、DACを逐次比
較方式で動作するようにしてオフセット電圧を補正する
ことができる。この方式によると、まず、補正開始時刻
t1 にDACの最高位ビットに対応する変化量を出力す
る。次の時間T1 にその変化量の1/2の変化量を、そ
して、その次の時間T1 に1/4の変化量を出力する。
以降時間T1 毎に前回の変化量の1/2を逐次出力して
いく。その都度、各時間T1 毎にオペアンプ1の出力電
圧と比較電圧E0 とを比較する。この様にして、オフセ
ット電圧を暫時E0 に近づけていく。
ば、10ビットDACであれば、10回の演算で済み、
大幅に補正時間の短縮を図ることができる。これらの具
体例におけるDAC7の変化量の変更は、図4におい
て、比較器4の出力に応じたカウンタ6のカウントの仕
方を変えることによって行える。つまり、カウンタ6の
1回のカウント値を、例えば、毎回同じ場合は固定と
し、また、変化させる場合は各回毎に又は所定回毎に1
づつ増加するように設定すればよい。また、逐次比較方
式の場合には、最初の時間T1 でDACが最高位ビット
値を出力するカウント値、次の時間T1 で1/2の変化
量となるカウント値等のようにカウンタ6を設定してお
けばよい。
急速にシステムを立ち上げる等の場合に、オフセット補
正の時間を大幅に短縮することができる。 〔第4の実施形態〕第3の実施形態では、電源投入時
や、システムのリセット時等における急速なオフセット
補正を完了させるために、図4に示されたカウンタ6に
おける1回のカウント値を大きくすることにより補正時
間を短縮していた。
補正時間=T1 ×(オフセット電圧)/(1LSB)の
関係を考慮して、図5に示された1LSBづつ増減する
時間T1 を短かくすることにより、補正時間を短縮し、
この急速なオフセット補正を実現した。図12に示され
たオフセット補正イメージ図を参照して、この第4の実
施形態を説明するが、これに用いるオフセット補正回路
は、図4に示されたものと同様である。
時刻t1 に補正を開始し、オフセット電圧Vを減らして
信号の中心値E0 にするものである。ところで、図5に
示されたオフセット補正イメージ図では、時間T1 内
に、1LSBづつ変化させていた。そこで、上記関係を
考慮すると、オフセット補正時間を短縮するには、1L
SBを変えないのであれば、時間T1 を短くすればよ
い。よって、第4の実施形態では、この時間T1 を短く
し、時間T2 とする。
4に示されたオフセット補正回路において、カウンタ6
のカウントスピードを早くしてやればよい。これは、カ
ウンタ6に接続されている補正タイミング作成部9によ
って行われる。この作成部9でカウンタ6のカウントタ
イミング時間T1 を調整する。この様にして、時間T1
を短くして時間T2 とすることにより、オフセット補正
時間を短縮することができるが、短い時間T2 とするこ
とは、オフセット補正回路系の安定時間より短くなる可
能性がある。この場合には、オフセット補正回路系が安
定しないうちに次の時間T2 の処理が開始されることに
なり、安定しないまま信号の中心値E0 に近づくことに
なる。この安定性に対処するために、第4の実施形態で
は、図7に示したように、時刻t3 でオフセット補正完
了のフラグを検出する。そして、このフラグが検出され
たら、カウンタ6のカウントスピードを遅くする。つま
り、時間T2 より長い時間T3 とする。この時間T3 の
長さは、時間T1 と同じであっても、又はさらに長くて
もよい。
SBづつ減らしていたが、オフセット補正時間をさらに
早めるために、この第4の実施形態と上記第3の実施形
態の両方を採用し、DAC7の変化量の増加と時間T1
の短縮とを共に用いてもよい。 〔第5の実施形態〕オフセット補正時間を短縮するため
に、第3及び第4の実施形態では、DAC7の変化量の
増加と時間T1 の短縮とを採用したが、第5の実施形態
では、図4に示されたカウンタ6のカウント初期値をオ
フセット補正電圧付近に設定しておくようにした。
して、第5の実施形態を説明する。そして、この形態に
おけるオフセット補正回路の構成は、図4に示されたも
のと同様である。上記の実施形態では、図中aで示され
るように、オフセット電圧Vを時刻t1から補正を開始
し、1LSB又は数LSBづつ減少させることにより、
信号の中心値E0 に近づけるものであるが、第5の実施
形態では、図中bで示すように、時刻t1 に補正を開始
する際に、オフセット電圧Vより小さい電圧V′から開
始できるように、レベルシフト回路5を設定しておく。
の初期値を(V−V′)の大きさに対応するカウント値
に設定しておく。そうすると、カウンタ6はこの設定さ
れた初期値からカウントを開始するから、DAC7は時
刻t1 には、(V−V′)の大きさのアナログ値を出力
し、保持している。そのため、図4に示す加算回路に
は、既に電圧(V−V′)が印加されている。そして、
補正を開始した時刻t1以降は、電圧V′を補正し、信
号の中心値E0 に近づけることになる。
LSB又は数LSBづつによる補正を必要としないこと
から、その分、時間を短縮できる。時刻t1 には、予め
電圧V′を決めておく必要があるが、電圧V′を任意に
選択してカウンタ6の初期値を(V−V′)に対応する
カウント値に予め設定しておいても良いし、また、オペ
アンプ1の直流出力を検出するようにし、オフセット量
の大きさを把握した上で電圧V′を選択して、カウンタ
6の初期値を(V−V′)に対応するカウント値に設定
しても良い。
にし、例えば、電源をオンにしたとき、記憶された初期
値を読み出し、カウンタ6に初期値を設定できるように
してもよい。初期値が変更されたときには、メモリの値
も書き換えられるようにする。この様にすれば、電源の
オンの度に設定しなくてよい。 〔第6の実施形態〕上記各実施形態では、図4に示され
たオフセット補正回路を基本構成としている。この補正
回路においては、各抵抗値が、それぞれR1 =1kΩ、
R2 =100kΩ及びR3 =100kΩである例で説明
されている。
フセット補正回路で時間T1 の間に加減できる補正幅
は、1LSB=5mVであった。この幅は、DAC7の
1ビットに対応するアナログ値の他に、図4に示された
加算回路の構成要素である抵抗R2 と抵抗R3 による加
算率によっても変わるものである。上記実施形態では、
R2 =R3 であって、加算率が1であるから、加算回路
は、オペアンプ1の反転入力端子に5mVを加算する。
の変化幅が上記5mVでは精度が十分でない場合もあ
る。そこで、第6の実施形態では、補正可能レンジを犠
牲にしても、補正の分解能を上げて、精度を向上した。
図14を参照して、第6の実施形態を説明する。図14
に示された増幅器におけるオフセット補正回路の基本構
成は、図4と変わりなく、図14中には、同じ部分には
同じ符号を付した。
は、加算回路における抵抗の重み付けを変えて、加算率
を変更している。付加抵抗R3 の大きさを、R4 =1M
Ωに換え、加算率は、R2 /R4 =1/10としてい
る。したがって、第6の実施形態では、補正の分解能は
1/10に改善される。つまり、1LSB=0.5mV
となる。
さを1MΩのように固定とし、つまり加算率は一定とし
て説明したが、付加抵抗R4 の大きさを変更できるよう
にしてもよい。付加抵抗R4 の大きさを変更するには、
要求信号に応じて、アナログスイッチで切り換えるか、
スイッチにより抵抗ショートするか、又は可変抵抗素子
を用いれば、IC回路中で簡単に行える。
レンジは1/10に制限される。しかし、増幅器として
のゲインが低い場合には、広い補正レンジは不要なの
で、分解能を小さくできるよう付加抵抗R4 の抵抗値を
大きくし、また、高ゲインの場合は、その抵抗値を小さ
くすることにより補正可能レンジを広げることができ
る。
の改善について説明したが、上記各実施形態に第6の実
施形態を組み合わせて、必要なときに分解能を小さくす
ることもできる。 〔第7の実施形態〕図10に示したオフセット補正イメ
ージ図によれば、時刻t1 に補正を開始し、時刻t3 ま
ではnLSBの変化幅で信号の中心値E0 に近づけ、時
刻t3 を過ぎると、変化幅を1LSBに戻してさらに中
心値E0 に近づけようとするものである。これは、時刻
t3 までを粗補正、時刻t3 以降を微補正とみることが
できる。
補正完了時には、1LSB、即ち5mV幅の変動が相変
わらず残るものである。そこで、第7の実施形態では、
粗補正と微補正とを別経路で補正し、しかも微補正にお
いては、さらに精度を向上するものである。図15を参
照して、第7の実施形態におけるオフセット補正回路に
ついて説明する。図15に示した増幅回路において、図
4で示した部分と同じ部分については同じ符号を付し
た。
ペアンプ1のオフセットを補正するため、比較回路3、
第1レベルシフト回路11と第2レベルシフト回路1
2、そして、付加抵抗R3 とR4 が接続されている。こ
こで、比較回路3の出力を受ける第1レベルシフト回路
11と付加抵抗R3 とでオフセット補正経路[1]を形
成し、比較回路3の出力を受ける第2レベルシフト回路
12と付加抵抗R4 とでオフセット補正経路[2]を形
成する。つまり、オフセット補正回路を2段並列に設け
ている。
カウンタ13とディジタルアナログ変換器14とからな
り、そして第2レベルシフト回路12はアップダウンカ
ウンタ15とディジタルアナログ変換器16とからな
る。また、図4と同様に抵抗R1 、抵抗R2 、抵抗R3
及びオペアンプ1で加算回路を形成するが、図15で
は、さらに抵抗R4 が加えられている。各抵抗値は、例
えば、R1 =1kΩ、R2 =100kΩ、R3 =100
kΩ、R4 =1MΩである。そのため、オフセット補正
経路[1]に係る加算率は、R2 /R3 =1であり、オ
フセット補正経路[2]に係る加算率はR2 /R4 =1
/10であるように重み付けされる。
を参照して、図15のオフセット補正回路の動作を説明
する。図16に示した場合も、オフセット補正を行うと
きは、切換え回路2をバイアス電圧E0 側に切り換え
る。そして、入力信号が増幅されない期間Bが始まる時
刻t1 に、オフセット電圧Vの補正を開始する。比較回
路3は、オペアンプ1の出力とバイアス電圧E0 とを比
較し、Hi又はLoの出力信号を第1及び第2レベルシ
フト回路に出力する。
4の信号に応じて±1のカウントを行う。DAC14と
16は、ともに同じビット数、例えば、図4で示したD
AC7と同様に10ビットとする。そうすると、カウン
タ13及び15の出力に応じて、DAC14と16は1
LSBのアナログ信号を出力するとともに、そのアナロ
グ値を保持する。
付加抵抗R3 にアナログ値を供給する。補正経路[1]
の加算比率は、1であるので、図5の補正イメージ図で
も説明したように、各抵抗値が上記のようであると、1
LSB=5mVとなる。そこで、補正経路[1]によ
り、オペアンプ1の反転入力端子には、時間T1 毎に5
mVづつ加算されることになる。
属し、付加抵抗R4 にアナログ値を供給する。ところ
が、補正経路[2]の加算率は、1/10であるので、
補正経路[1]とは異なり、1LSB=0.5mVとな
る。このため、補正経路[1]と同様に、オペアンプ1
の反転入力端子に、さらに時間T1 毎に0.5mVづつ
加算されることになる。
たようなオフセット補正完了フラグを得て、補正経路
[1]から補正経路[2]に切り換える。そうすると、
時刻t 3 までは、1LSB=5mVであるが、それ以降
は、1LSB=0.5mVとなって、オフセット電圧V
に対するオフセット補正は、微補正で完了する。また、
時刻t3 まで、補正経路[1]と補正経路[2]の両方
で、オペアンプ1の反転入力端子に加算してもよい。こ
の場合、オペアンプ1の反転入力端子に時間T1 毎に
5.5mVづつ加算されることになる。そして、時刻t
3 に上記と同様にオフセット補正完了フラグを得て、補
正経路[1]を止め、補正経路[2]のみを動作させれ
ば、オフセット電圧Vに対するオフセット補正は、微補
正で完了する。この場合は、それぞれの補正経路を切り
換える場合より、オフセット電圧Vに対するオフセット
補正を早く完了できる。
DAC16を10ビットで構成した場合を説明したが、
このDACを、例えば4ビットで構成して、DACの変
動幅をもっと大きくすることにより、オフセット補正を
より早く完了することもできる。 〔第8の実施形態〕第7の実施形態では、補正経路
[1]と補正経路[2]とをそれぞれ独立して設けた。
第8の実施形態では、DACを粗補正用と微補正用とに
複数独立して設け、アップダウンカウンタを1つにし、
補正経路の切り換えを不要とした。
する。図17に示された増幅回路におけるオフセット補
正回路の基本構成は、図15と変わりなく、図17中に
は、同じ要素には同じ符号を付した。ただ、図17で
は、独立した2つのDACを1つのカウンタに上位ビッ
ト側と下位ビット側に分けて接続して点が第7の実施形
態と異なる。
ップダウンカウンタ17に入力される。そして、カウン
タ17の上位ビット側にDAC14が接続されて第1レ
ベルシフト回路11を構成し、カウンタ17の下位ビッ
ト側にDAC16が接続されて第2レベルシフト回路1
2を構成する。その他のオフセット補正回路の構成は、
第7の実施形態と同様である。
態におけるDACの変化量について説明する。ここで
は、説明の便宜上、4ビットのDACを1つで構成した
場合aと、2ビットのDACを2つで構成した場合bと
について模式的に比較して示した。これらの場合におい
て、簡単化のため、加算回路の加算率をいずれも1とし
た。
ているから、1LSB=V/8となり、時間T1 毎にV
/8づつオフセット電圧Vを信号の中心値E0 に補正し
ていく。しかし、カウンタの上位ビットと下位ビットで
は同じ変化量であり、補正値が中心値E0 に近づいても
変化量はV/8である。一方、場合bでは、2ビットの
DACが、カウンタの上位ビット側と下位ビット側とに
それぞれ分けて接続されている。カウンタが上位ビット
で動作中には、1LSB=V/4であり、時間T1 毎に
V/4づつオフセット電圧Vを信号の中心値E0 に補正
していく。しかし、カウンタが下位ビットに移行すると
きには、オフセット補正電圧はV/2になっているの
で、下位ビット側では、このV/2の電圧を補正するこ
とになり、下位ビットに対応する2ビットDACの変化
量は、1LSB=V/8となる。
的に同じ変化量で補正を完了するが、場合bは、場合a
に比較して、早く補正を完了でき、DACを少ない素子
数で実現できる。そこで、図17に示されたオフセット
補正回路で説明すると、補正経路[1]と補正経路
[2]とは、カウンタ17を共有し、補正経路[1]の
DAC14は、カウンタ17の上位ビット側に、そして
補正経路[2]のDAC16は、カウンタ17下位ビッ
ト側にそれぞれ接続されている。
補正経路[1]における加算率は1であるので、DAC
14のアナログ出力に対応する変化量がそのままオペア
ンプ1の反転入力端子に印加される。DAC14が、例
えば、2ビットであると、その変化量はV/4である。
オフセット補正を開始してからはDAC14の変化幅で
補正されていく。
ットから下位ビットに移行するときには、補正電圧はオ
フセット電圧の1/2になっている。そして、カウンタ
17のカウントが下位ビットに移行すると、オフセット
電圧の1/2を補正することになるから、カウンタ17
の下位ビット側に接続されたDAC16は、例えば、2
ビットならば、V/8の変化量のアナログ値を出力す
る。
る加算率は、1/10となっているから、実際にオペア
ンプ1の反転入力端子に印加される電圧は、時間T1 毎
にV/80づつ印加される。続いて、DAC16の出力
が時間T1 毎に変化して信号の中心値E0 まで補正され
る。以上のように、第8の実施形態によれば、1つのカ
ウンタの上位ビット側と下位ビット側とに独立したDA
Cを接続することにより、粗補正と微補正とを切り換え
ることなく連続して行うことができた。しかも、微補正
の精度を向上できる。また、例えば、2つの4ビットD
ACと8ビットのカウンタの組み合わせ等にすれば、さ
らにオフセット補正の精度を上げることができる。
してきた。本発明では、オフセット補正回路を、比較回
路、アップダウンカウンタ、ディジタルアナログ変換器
及び加算回路で構成したため、各回路要素におけるパラ
メータを変更することにより、オフセット補正の特性を
容易に選択でき、上記各実施形態を種々組み合わせるこ
とが可能であり、オフセット補正時間の短縮、補正精度
の向上を図ることができる。
をオペアンプに入力する切換え回路を接続したので、入
力信号の増幅を行わない期間に、オフセット補正を行う
ことができる。そのため、増幅回路が組み込まれたシス
テムが動作中にオフセット補正することができる。
示す。
ていることを示す。
るオフセット補正回路の全体構成を示す。
回路の動作タイミングチャートを示す。
ーチャートを示す。
示す。
信号の関係を示す。
るオフセット補正回路の全体構成を示す。
けるオフセット補正イメージ図を示す。
回路におけるオフセット補正イメージ図を示す。
けるオフセット補正イメージ図を示す。
けるオフセット補正イメージ図を示す。
けるオフセット補正回路の全体構成を示す。
けるオフセット補正回路の全体構成を示す。
けるオフセット補正イメージ図を示す。
けるオフセット補正回路の全体構成を示す。
正回路におけるディジタルアナログ変換器の動作イメー
ジ図を示す。
Claims (24)
- 【請求項1】 入力信号を増幅するオペアンプの入力
に、前記入力信号の代わりに参照基準電圧を供給するこ
とができる増幅回路であって、 前記オペアンプの直流出力を基準電圧と比較する比較回
路と、 前記比較回路の出力信号に基づいて前記オペアンプの入
力に直流出力を加算するレベルシフト回路とを有し、 前記直流出力の加算により前記オペアンプのオフセット
電圧を補正するようにした増幅回路。 - 【請求項2】 前記比較回路の前記基準電圧は前記参照
基準電圧と同じであることを特徴とする請求項1に記載
の増幅回路。 - 【請求項3】 前記比較回路の前記基準電圧は前記参照
基準電圧とは、異なる大きさであることを特徴とする請
求項1に記載の増幅回路。 - 【請求項4】 前記比較回路の出力信号の変化からオフ
セット補正を完了したことを検出することを特徴とする
請求項1に記載の増幅回路。 - 【請求項5】 前記レベルシフト回路は、所定時間毎に
所定幅づつ変化する直流出力を前記オペアンプの入力に
加算することを特徴とする請求項1に記載の増幅回路。 - 【請求項6】 前記所定幅の大きさを変更できることを
特徴とする請求項5に記載の増幅回路。 - 【請求項7】 前記所定幅は、前記所定期間毎に、段階
的に大きくなるように変化すること特徴とする請求項6
に記載の増幅回路。 - 【請求項8】 前記所定幅は、オフセット電圧を補正す
る途中において前記所定幅の大きさより小さい幅に変わ
ることを特徴とする請求項6に記載の増幅回路。 - 【請求項9】 前記所定幅によるオフセット補正後にお
いて、残った前記所定幅のオフセット電圧を、前記所定
幅の大きさより小さい幅で補正することを特徴とする請
求項6に記載の増幅回路。 - 【請求項10】 前記レベルシフト回路は、所定時間毎
に所定幅づつ変化する直流出力を所定の加算率で前記オ
ペアンプの入力に加算することを特徴とする請求項1に
記載の増幅回路。 - 【請求項11】 前記加算率を変更することができるこ
とを特徴とする請求項10に記載の増幅回路。 - 【請求項12】 前記所定幅づつ変化する直流出力を所
定の加算率で前記オペアンプの入力に加算するとき、前
記加算率を複数の率から選択できることを特徴とする請
求項11に記載の増幅回路。 - 【請求項13】 前記所定幅づつ変化する直流出力を前
記オペアンプの入力に加算するとき、前記所定時間の長
さを変更できることを特徴とする請求項5−12のいず
れか一項に記載の増幅回路。 - 【請求項14】 前記所定幅でオフセット補正を完了し
た後に、前記所定時間の長さ補正完了前の時間より長く
したことを特徴とする請求項13に記載の増幅回路。 - 【請求項15】 前記レベルシフト回路は、前記所定時
間内に前記比較回路の出力信号を受けてカウントするア
ップダウンカウンタ、該カウンタのカウント値に応じた
直流信号を出力するディジタルアナログ変換器、及び前
記直流出力を前記オペアンプの入力に加算する加算回路
を含むことを特徴とする請求項1に記載の増幅回路。 - 【請求項16】 前記レベルシフト回路は、複数の補正
経路を有し、前記各経路にそれぞれアップダウンカウン
タ及びディジタルアナログ変換器を含んでいることを特
徴とする請求項15に記載の増幅回路。 - 【請求項17】 前記複数の補正経路における前記加算
回路の加算率が異なることを特徴とする請求項16に記
載の増幅回路。 - 【請求項18】 前記レベルシフト回路は、前記加算回
路の加算率が異なる第1補正経路と第2補正経路を有
し、前記第1補正経路に含まれるディジタルアナログ変
換器がアップダウンカウンタの上位ビット側に、そして
前記第2補正経路に含まれるディジタルアナログ変換器
がアップダウンカウンタの下位ビット側にそれぞれ接続
されていることを特徴とする請求項16に記載の増幅回
路。 - 【請求項19】 前記アップダウンカウンタは前記所定
時間の長さを変えることができることを特徴とする請求
項15に記載の増幅回路。 - 【請求項20】 前記アップダウンカウンタは前記所定
時間毎のカウント数を変更できることを特徴とする請求
項15に記載の増幅回路。 - 【請求項21】 前記アップダウンカウンタは初期値を
設定でき、オフセット補正開始時に前記初期値からカウ
ントを開始することを特徴とする請求項20に記載の増
幅回路。 - 【請求項22】 前記初期値は次のオフセット補正のた
めに保持されていることを特徴とする請求項21に記載
の増幅回路。 - 【請求項23】 前記ディジタルアナログ変換器は、前
記アップダウンカウンタの出力に応じた異なる変化幅の
アナログ値を出力するこができ、前記所定時間保持する
ことを特徴とする請求項15に記載の増幅回路。 - 【請求項24】 前記加算回路は、前記オペアンプの入
力に接続されかつ加算率を決める抵抗を含み、該抵抗値
の大きさを変えることができることを特徴とする請求項
15に記載の増幅回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11217480A JP2001044770A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 増幅回路 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=16704903
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