JP4823895B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、強誘電体キャパシタを備えた不揮発性メモリに好適な半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、デジタル技術の進展に伴い、大容量のデータを高速に処理又は保存する傾向が高まっている。このため、電子機器に使用される半導体装置の高集積化及び高性能化が要求されている。
そこで、半導体記憶装置(DRAM)の高集積化を実現するため、DRAMを構成する容量素子の容量絶縁膜として、珪素酸化物又は珪素窒化物に代えて、強誘電体材料又は高誘電率材料を用いる技術について、広く研究及び開発が行われている。
また、低電圧で且つ高速での書き込み動作及び読み出し動作が可能な不揮発性RAMを実現するため、容量絶縁膜として、自発分極特性を有する強誘電体膜を用いた強誘電体メモリ(FeRAM)についても、盛んに研究及び開発が行われている。
強誘電体メモリ(FeRAM)は、強誘電体のヒステリシス特性を利用して情報を記憶する。強誘電体メモリには、1対の電極間のキャパシタ誘電体膜として強誘電体膜を有する強誘電体キャパシタがメモリセル毎に設けられている。強誘電体では、電極間の印加電圧に応じて分極が生じ、印加電圧が取り除かれても、自発分極が残る。また、印加電圧の極性が反転されると、自発分極の極性も反転する。従って、自発分極を検出すれば情報を読み出すことができる。そして、強誘電体メモリは、フラッシュメモリと比較すると、低電圧で動作し、省電力での高速書き込みが可能である。
強誘電体キャパシタの強誘電体膜は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、LaドープPZT(PLZT)等のPZT系材料や、SrBiTa(SBT、Y1)、SrBi(Ta、Nb)(SBTN、YZ)等のBi層状構造化合物等から形成される。
従来、強誘電体膜の成膜方法としては、ゾルゲル法、スパッタ法又はMOCVD法が用いられている。これらの成膜方法により、下部電極膜上にアモルファス相の強誘電体膜を形成し、その後、熱処理によって、強誘電体膜をペロブスカイト構造の結晶へと結晶化させる。強誘電体膜の結晶性は、下部電極膜の結晶性並びに強誘電体膜自体の成膜条件及び結晶化条件等に支配される。このため、従来、これらの条件を調整することにより、強誘電体膜の結晶性の向上が図られているが、近年の更なる結晶性の向上の要請を満たすことができなくなってきている。このため、十分な特性を具えた強誘電体キャパシタを得ることができず、また、同一チップ内でのメモリセルの性能のばらつきを十分に抑えることができない。
また、例えば、特許文献1(特開2003―2647号公報)には、強誘電体膜の結晶化温度の低下を目的として、種々の強誘電体膜の組成を採用することが開示されているが、十分な結晶性を得られるものはない。
特開2003―2647号公報
本発明の目的は、より均一で良好な特性を得ることができる半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
本発明に係る半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の上方に形成され、下部電極、強誘電体膜、及び上部電極を備えた強誘電体キャパシタと、を有する半導体装置を対象とする。前記強誘電体膜は、化学式がABO 3 で表される物質のAサイトにLaが添加され、BサイトにNbが添加されて構成されており、前記強誘電体膜を構成する物質の化学式は、Pb(Zr,Ti)O3、(Pb,Ca)(Zr,Ti)O3、(Pb,Ca)(Zr,Ti,Ta)O3、(Pb,Ca)(Zr,Ti,W)O3、(Pb,Sr)(Zr,Ti)O3、(Pb,Sr)(Zr,Ti,W)O3、(Pb,Sr)(Zr,Ti,Ta)O3、(Pb,Ca,Sr)(Zr,Ti)O3、(Pb,Ca,Sr)(Zr,Ti,W)O3、(Pb,Ca,Sr)(Zr,Ti,Ta)O3、SrBi2Ta29、Bi4Ti39、及びBaBi2Ta29からなる群から選択された1種で表される。前記上部電極は、第1の酸化物膜と、前記第1の酸化物膜上に形成され、前記第1の酸化物膜よりも酸素含有率が高い第2の酸化物膜と、を有する。前記第1の酸化物膜はIrO 1.4 膜であり、前記第2の酸化物膜はIrO 2 膜である。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法では、半導体基板の上方に、下部電極、強誘電体膜、及び上部電極を順に備えた強誘電体キャパシタを形成する。前記強誘電体膜として、化学式がABO 3 で表される物質のAサイトにLaが添加され、BサイトにNbが添加されて構成される膜を形成し、前記強誘電体膜を構成する物質の化学式は、Pb(Zr,Ti)O3、(Pb,Ca)(Zr,Ti)O3、(Pb,Ca)(Zr,Ti,Ta)O3、(Pb,Ca)(Zr,Ti,W)O3、(Pb,Sr)(Zr,Ti)O3、(Pb,Sr)(Zr,Ti,W)O3、(Pb,Sr)(Zr,Ti,Ta)O3、(Pb,Ca,Sr)(Zr,Ti)O3、(Pb,Ca,Sr)(Zr,Ti,W)O3、(Pb,Ca,Sr)(Zr,Ti,Ta)O3、SrBi2Ta29、Bi4Ti39、及びBaBi2Ta29からなる群から選択された1種で表される。前記上部電極を形成する際には、第1の酸化物膜を形成し、次に、熱処理を行い、次に、前記第1の酸化物膜上に、前記第1の酸化物膜よりも酸素含有率が高い第2の酸化物膜を形成する。前記第1の酸化物膜はIrO 1.4 膜であり、前記第2の酸化物膜はIrO 2 膜である。
図1は、本発明の実施形態に係る方法によって製造する強誘電体メモリ(半導体装置)のメモリセルアレイの構成を示す回路図である。 図2Aは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す断面図である。 図2Bは、図2Aに引き続き、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す断面図である。 図2Cは、図2Bに引き続き、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す断面図である。 図2Dは、図2Cに引き続き、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す断面図である。 図2Eは、図2Dに引き続き、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す断面図である。 図2Fは、図2Eに引き続き、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す断面図である。 図2Gは、図2Fに引き続き、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す断面図である。 図2Hは、図2Gに引き続き、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す断面図である。 図2Iは、図2Hに引き続き、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す断面図である。 図2Jは、図2Iに引き続き、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す断面図である。 図2Kは、図2Jに引き続き、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す断面図である。 図2Lは、図2Kに引き続き、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す断面図である。 図2Mは、図2Lに引き続き、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す断面図である。 図2Nは、図2Mに引き続き、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す断面図である。 図3は、配向の面内分布及び結晶性の調査結果を示すグラフである。 図4Aは、非線形容量の調査結果を示すグラフである。 図4Bは、静電容量の調査結果を示すグラフである。 図5Aは、値Pの調査結果を示すグラフである。 図5Bは、値Uの調査結果を示すグラフである。 図6は、スイッチング電荷量Qswの調査結果を示すグラフである。 図7は、抗電圧Vcの調査結果を示すグラフである。 図8は、リーク電流の調査結果を示すグラフである。 図9Aは、スイッチング電荷量Qsw及び差(P−U)の調査結果を示すグラフである(ディスクリート)。 図9Bは、スイッチング電荷量Qsw及び差(P−U)の調査結果を示すグラフである(メモリセルアレイ)。 図10Aは、リーク電流の調査結果を示すグラフである(ディスクリート)。 図10Bは、リーク電流の調査結果を示すグラフである(メモリセルアレイ)。 図11は、印加電圧とスイッチング電荷量Qswとの関係を示すグラフである。 図12は、疲労損失の調査結果を示すグラフである。 図13は、熱減極の調査結果を示すグラフである。 図14Aは、熱処理時間と値P−Uとの関係を示すグラフである。 図14Bは、OS_RATEを示すグラフである。 図15は、印加電圧と分極量との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る方法によって製造する強誘電体メモリ(半導体装置)のメモリセルアレイの構成を示す回路図である。
このメモリセルアレイには、一の方向に延びる複数本のビット線103、並びにビット線103が延びる方向に対して垂直な方向に延びる複数本のワード線104及びプレート線105が設けられている。また、これらのビット線103、ワード線104及びプレート線105が構成する格子と整合するようにして、本実施形態に係る強誘電体メモリの複数個のメモリセルがアレイ状に配置されている。各メモリセルには、強誘電体キャパシタ(記憶部)101及びMOSトランジスタ(スイッチング部)102が設けられている。
MOSトランジスタ102のゲートはワード線104に接続されている。また、MOSトランジスタ102の一方のソース・ドレインはビット線103に接続され、他方のソース・ドレインは強誘電体キャパシタ101の一方の電極に接続されている。そして、強誘電体キャパシタ101の他方の電極がプレート線105に接続されている。なお、各ワード線104及びプレート線105は、それらが延びる方向と同一の方向に並ぶ複数個のMOSトランジスタ102により共有されている。同様に、各ビット線103は、それが延びる方向と同一の方向に並ぶ複数個のMOSトランジスタ102により共有されている。ワード線104及びプレート線105が延びる方向、ビット線103が延びる方向は、夫々行方向、列方向とよばれることがある。但し、ビット線103、ワード線104及びプレート線105の配置は、上述のものに限定されない。
このように構成された強誘電体メモリのメモリセルアレイでは、強誘電体キャパシタ101に設けられた強誘電体膜の分極状態に応じて、データが記憶される。
次に、本発明の実施形態について説明する。但し、ここでは、便宜上、強誘電体メモリの各メモリセルの断面構造については、その製造方法と共に説明する。図2A乃至図2Nは、本発明の実施形態に係る強誘電体メモリ(半導体装置)の製造方法を工程順に示す断面図である。
本実施形態においては、先ず、図2Aに示すように、Si基板等の半導体基板1の表面に、素子活性領域を区画する素子分離絶縁膜2を、例えばロコス(LOCOS:Local
Oxidation of Silicon)法により形成する。次に、素子分離絶縁膜2により区画された素子活性領域内に、ゲート絶縁膜3、ゲート電極4、シリサイド層5、サイドウォール6、並びに低濃度拡散層21及び高濃度拡散層22からなるソース・ドレイン拡散層を備えたトランジスタ(MOSFET)を形成する。ゲート絶縁膜3としては、例えば、熱酸化により、厚さが100nm程度のSiO膜を形成する。次いで、全面に、シリコン酸窒化膜7を、MOSFETを覆うようにして形成し、更に全面にシリコン酸化膜8aを形成する。シリコン酸窒化膜7は、シリコン酸化膜8aを形成する際のゲート絶縁膜3等の水素劣化を防止するために形成されている。シリコン酸化膜8としては、例えば、CVD法により、厚さが700nm程度のTEOS(tetraethylorthosilicate)膜を形成する。
その後、N雰囲気中で、650℃、30分間のアニール処理を行うことにより、シリコン酸化膜8aの脱ガスを行う。次に、シリコン酸化膜8a上に、下部電極密着層として、例えば、スパッタ法により、厚さが20nm程度のAl膜8bを形成する。なお、下部電極密着層として、厚さが20nm程度のTi膜又はTiO膜等を形成してもよい。続いて、シリコン酸化膜8b上に下部電極膜9を形成する。下部電極膜9としては、例えば、スパッタ法により、厚さが150nm程度のPt膜を形成する。
次に、図2Bに示すように、下部電極膜9上に、化学式がABO3で表される物質から構成される強誘電体膜10をアモルファス状態で形成する。強誘電体膜10としては、例えば、Nbを0.1mol%乃至5mol%含有し、Laを0.1mol%乃至5mol%含有する(Pb,Ca,Sr,La)(Zr,Ti)O3)ターゲットを用い、RFスパッタ法により、厚さが100nm乃至200nm程度の(Pb,Ca,Sr,La)(Zr,Ti)O3)膜を形成する。この強誘電体膜10は、Nbを0.1mol%乃至5mol%含有し、Laを0.1mol%乃至5mol%含有する。Nbは、ABO3で表される物質のサイトに配置され、Laは、サイトに配置される。次いで、Ar及びO2を含有する雰囲気中で600℃以下での熱処理(RTA:Rapid Thermal Annealing)を行う。この結果、強誘電体膜10が結晶化すると共に、下部電極膜9を構成するPt膜が緻密化し、下部電極膜9と強誘電体膜10との界面近傍におけるPtとOとの相互拡散が抑制される。
その後、図2Cに示すように、強誘電体膜10上に上部電極膜11を形成する。上部電極膜11の形成に当たっては、例えば、スパッタ法により、厚さが50nm程度のIrO1.4膜(図示せず)を形成した後、熱処理(RTA)を行い、更にIrO膜(図示せず)を形成する。IrO1.4膜を形成した後の熱処理により、強誘電体膜10が完全に結晶化する。
続いて、背面洗浄を行った後、上部電極膜11をパターニングすることにより、図2Dに示すように、上部電極11aを形成する。次に、O雰囲気中で、650℃、60分間の回復アニール処理を行う。この熱処理は、上部電極11aを形成する際に強誘電体膜10が受けた物理的なダメージ等を回復させるためのものである。
その後、図2Eに示すように、強誘電体膜10のパターニングを行うことにより、容量絶縁膜10aを形成する。続いて、後に形成するAl膜の剥がれ防止用の酸素アニールを行う。
次に、図2Fに示すように、保護膜としてAl膜12をスパッタリング法にて全面に形成する。次いで、スパッタリングによる損傷を緩和するために、酸素アニールを行う。保護膜(Al膜12)により、外部からの水素の強誘電体キャパシタへの侵入が防止される。
その後、図2Gに示すように、Al膜12及び下部電極膜9のパターニングを行うことにより、下部電極9aを形成する。続いて、後に形成するAl膜の剥がれ防止用の酸素アニールを行う。
次に、図2Hに示すように、保護膜としてAl膜13をスパッタリング法にて全面に形成する。次いで、キャパシタリークを低減させるために、酸素アニールを行う。
その後、図2Iに示すように、層間絶縁膜14を高密度プラズマ法により全面に形成する。層間絶縁膜14の厚さは、例えば1.5μm程度とする。
続いて、図2Jに示すように、CMP(化学機械的研磨)法により、層間絶縁膜14の平坦化を行う。次に、NOガスを用いたプラズマ処理を行う。この結果、層間絶縁膜14の表層部が若干窒化され、その内部に水分が浸入しにくくなる。なお、このプラズマ処理は、N又はOの少なくとも一方が含まれたガスを用いていれば有効的である。次いで、トランジスタの高濃度拡散層22まで到達する孔を、層間絶縁膜14、Al膜13、シリコン酸化膜8b、シリコン酸化膜8a及びシリコン酸窒化膜7に形成する。その後、スパッタリング法により、Ti膜及びTiN膜を連続して孔内に形成することにより、バリアメタル膜(図示せず)を形成する。続いて、更に、孔内に、CVD(化学気相成長)法にてW膜を埋め込み、CMP法によりW膜の平坦化を行うことにより、Wプラグ15を形成する。
次に、図2Kに示すように、Wプラグ15の酸化防止膜としてSiON膜16を、例えばプラズマ増速CVD法により形成する。
次いで、図2Lに示すように、上部電極11aまで到達する孔及び下部電極9aまで到達する孔を、SiON膜16、層間絶縁膜14、Al膜13及びAl膜12に形成する。その後、損傷を回復させるために、酸素アニールを行う。
続いて、図2Mに示すように、SiON膜16をエッチバックにより全面にわたって除去することにより、Wプラグ15の表面を露出させる。次に、図2Nに示すように、上部電極11aの表面の一部、下部電極9aの表面の一部、及びWプラグ15の表面が露出した状態で、Al膜を形成し、このAl膜のパターニングを行うことにより、Al配線17を形成する。このとき、例えば、Wプラグ15と上部電極11a又は下部電極9aとをAl配線17の一部で互いに接続する。
その後、更に、層間絶縁膜の形成、コンタクトプラグの形成及び下から第2層目以降の配線の形成等を行う。そして、例えばTEOS酸化膜及びSiN膜からなるカバー膜を形成して強誘電体キャパシタを有する強誘電体メモリを完成させる。
本実施形態では、上述のように、Nbを0.1mol%乃至5mol%含有し、Laを0.1mol%乃至5mol%含有する強誘電体膜10を形成している。そして、このような組成の強誘電体膜10は、その上に形成される強誘電体膜11の配向の面内分布及び結晶性を向上させることができる。従って、高いスイッチング電荷量Qswを得ながら、抗電圧及びリーク電流を低く抑制することができる。
次に、本願発明者が実際に行った試験の結果について説明する。
(第1の試験)
第1の試験では、平面形状が、一辺の長さが50μmである正方形の強誘電体キャパシタを形成し、その中の強誘電体膜の配向の面内分布及び結晶性、並びに電気的特性(非線形容量、静電容量、スイッチング電荷量Qsw、抗電圧Vc並びにリーク電流等)を調査した。強誘電体膜としては、(Pb,Ca,Sr)(Zr,Ti)O膜にLa及びNbを添加したものを形成した。各試料の強誘電体膜中のLa及びNbの含有量(mol%)並びに強誘電体膜の厚さ(nm)を表1に示す。
Figure 0004823895
図3に、配向の面内分布及び結晶性の調査結果を示す。この調査では、強誘電体膜を形成し、その上に厚さが50nmのIrO膜をスパッタ法により形成し、90秒間のRTA(熱処理)を行った後に、4軸X線回折法によって各試料の結晶性の測定を行った。図3中のロッキング幅は、(111)面のロッキング幅を示しており、その値が小さいほど結晶性が良好であることを表す。
図3に示すように、Nbが添加されていない試料No.1〜No.4とNbが添加された試料No.5〜No.8とを比較すると、試料No.5〜No.8において、より良好な結晶性及びより均一な面内分布が得られた。ロッキング幅が0.4度小さくなったことは、結晶性が著しく向上していることを示している。
図4A及び図4Bに、夫々非線形容量及び静電容量の調査結果を示す。この調査では、上述の結晶性の調査等を行った後、上部電極膜、強誘電体膜及び下部電極膜のパターニングを行い、各試料の容量の測定を面内の40箇所で行った。非線形容量の測定では、測定電圧を0V±10mVとし、静電容量の測定では、測定電圧を3V±10mVとした。図4A及び図4B中には、平均値(菱形の点)と共に、最大値及び最小値を示してある。また、図4A及び図4B中の試料No.9は、試料No.6に対し、RTAによる熱処理の時間を30秒間とした試料である。
図4A及び図4Bに示すように、Laの含有量が3.0mol%の試料No.1及びNo.2と、1.5mol%の試料No.3及びNo.4とを比較すると、試料No.1及びNo.2において、より高い非線形容量及び静電容量が得られた。また、Nbの含有量に着目すると、Nbの含有量が多い試料ほど、高い非線形容量及び静電容量が得られた。更に、強誘電体膜の厚さに着目すると、厚さが120nmの試料No.2、No.4、No.6、No.8及びNo.9において、厚さが150nmの試料No.1、No.3、No.5及びNo.7よりも高い非線形容量及び静電容量が得られた。
また、各試料に対して、図15に示すような印加電圧と分極量との関係を示すヒステリシスループを求め、このヒステリシスループから種々の値を求めた。これらの結果を図5A及び図5B並びに図6に示す。なお、スイッチング電荷量Qswは、ヒステリシスループから得られる値P、U、N及びDを用いて下記数式1により求めた値である。
数式1
Figure 0004823895
試料No.1及びNo.2と試料No.3及びNo.4とを比較すると、Laの含有量が少ないほど、値Pが大きくなり(図5A)、値Uが小さくなった(図5B)。また、Nbの含有量に着目すると、Nbの含有量が多い試料ほど、値Pが小さくなり(図5A)、値Uが大きくなった(図5B)。但し、Nbの含有量が0mol%の試料No.3及び4と1mol%の試料No.5及びNo.6とを比較すると、値P及びUの差は比較的小さかった。その一方で、Nbの含有量が1mol%の試料No.5及びNo.6と4mol%の試料No.7及び8とを比較すると、値P及びUの差は比較的大きかった。更に、強誘電体膜の厚さに着目すると、薄い試料No.2、No.4、No.6、No.8及びNo.9において、より高い値P及びUが得られた。
また、図6に示すように、試料No.1及びNo.2と試料No.3及びNo.4とを比較すると、Laの含有量が少ない試料ほど、スイッチング電荷量Qswが高くなった。また、Nbの含有量に着目すると、Nbの含有量が多い試料ほど、スイッチング電荷量Qswが低くなった。但し、Nbの含有量が0mol%の試料No.3及び4と1mol%の試料No.5及びNo.6とを比較すると、飽和スイッチング電荷量(印加電圧:3V)の変化は小さかったが、印加電圧を1.8Vとしたときのスイッチング電荷量の変化は大きかった。また、Nbの含有量が1mol%の試料No.5及びNo.6と4mol%の試料No.7及び8とを比較すると、飽和スイッチング電荷量及び印加電圧を1.8Vとしたときのスイッチング電荷量の変化は、いずれも大きかった。更に、強誘電体膜の厚さに着目すると、薄い試料No.2、No.4、No.6、No.8及びNo.9において、印加電圧を1.8Vとしたときのスイッチング電荷量が高くなり、飽和スイッチング電荷量が小さくなった。
また、抗電圧Vcの調査に当たっては、印加電圧と値Pとの関係を得た後、印加電圧の変化に対する値Pの変化の割合が最も高い印加電圧を抗電圧Vcとした。この結果を図7に示す。なお、抗電圧Vcが小さいほど、極性の反転速度が速くなる。
図7に示すように、試料No.1及びNo.2と試料No.3及びNo.4とを比較すると、Laの含有量が少ない試料ほど、抗電圧Vcが高くなった。また、Nbの含有量に着目すると、Nbの含有量が多い試料ほど、抗電圧Vcが小さくなった。更に、強誘電体膜の厚さに着目すると、薄い試料No.2、No.4、No.6、No.8及びNo.9において、抗電圧Vcが小さくなった。
また、図8に示すように、試料No.1及びNo.2と試料No.3及びNo.4とを比較すると、Laの含有量が少ない試料ほど、リーク電流が若干大きくなった。Nbの含有量に着目すると、Nbの含有量が多い試料ほど、リーク電流が小さくなった。更に、強誘電体膜の厚さに着目すると、薄い試料No.2、No.4、No.6、No.8及びNo.9において、リーク電流が大きくなった。なお、「+5V」の印加電圧は、上部電極の電位を基準として下部電極に「+5V」の電圧を印加したことを示し、「−5V」の印加電圧は、上部電極の電位を基準として下部電極に「−5V」の電圧を印加したことを示す。
このように、例えば、Nbが含有されていない試料No.3及びNo.4とNbが含有されている試料No.5及びNo.6とを比較すると、試料No.5及びNo.6において、良好な結晶性及び均一な配向が得られると共に、スイッチング電荷量Qswが高く、抗電圧Vc及びリーク電流が小さくなった。なお、La及びNbの添加によって抗電圧Vc及びリーク電流を低減することが可能であるが、これらの添加量が多くなるほどスイッチング電荷量が低下してしまう。従って、これらの添加量は、夫々5mol%以下であることが好ましく、4mol%以下であることがより好ましい。また、第1の試験では、ドナー元素としてSr及びCaを含有する強誘電体膜を形成したが、これらが含有されていなくとも、ドナー元素としてNbが含有されていれば同様の結果が得られる。
(第2の試験)
第2の試験では、平面形状が、一辺の長さが50μmである正方形の強誘電体キャパシタ(ディスクリート)を形成し、その電気的特性を調査し、平面形状が、長辺の長さが1.80μm、短辺の長さが1.15μmである長方形の強誘電体キャパシタを1428個備えたメモリセルアレイを形成し、その電気的特性も調査した。この調査は、配線を形成した後に行った。強誘電体膜としては、(Pb,Ca,Sr)(Zr,Ti)O膜にLa及びNbを添加したものを形成した。各試料の強誘電体膜中のLa及びNbの含有量(mol%)並びに強誘電体膜の厚さ(nm)を表2に示す。
Figure 0004823895
電気的特性の一種として印加電圧を3Vとしたときのヒステリシスループを得、これからスイッチング電荷量Qsw及び値Pと値Uとの差(P−U)を求めた。この結果を図9A及び図9Bに示す。図9Aは、ディスクリートの結果を示し、図9Bは、メモリセルアレイの結果を示す。
図9A及び図9Bに示すように、試料No.12では、試料No.11と比較すると、ディスクリートでは16%程度、メモリセルアレイでは18%程度、スイッチング電荷量Qswが高くなった。これは、試料No.12において、Laの含有量が低いためである。
また、電気的特性の一種としてリーク電流を測定した。この結果を図10A及び図10Bに示す。図10Aは、ディスクリートの結果を示し、図10Bは、メモリセルアレイの結果を示す。
図10A及び図10Bに示すように、リーク電流は、試料No.11と試料No.12との間で同程度となった。このことは、Laの含有量を低くしただけでは、リーク電流は増加してしまうが、試料No.12ではNbが含有されているため、リーク電流の増加が抑制されたことを意味している。つまり、Nbの添加によりLaの減少が相殺されたのである。
図11は、メモリセルアレイにおける印加電圧とスイッチング電荷量Qswとの関係を示すグラフである。分極量の測定は、室温(24℃)、−45℃及び90℃で行った。
−45℃での測定により求められたスイッチング電荷量Qswについては、1.8以下の印加電圧では、試料No.11及びNo.12の間にほとんど差がなかった。これに対し、印加電圧が1.9V以上となると、試料No.12において、スイッチング電荷量Qswがより顕著に増加した。また、室温での測定により求められたスイッチング電荷量Qswについては、1.7V以上の印加電圧で、試料No.12において、スイッチング電荷量Qswがより顕著に増加した。更に、90℃での測定により求められたスイッチング電荷量Qswについては、1.0V以上の印加電圧で、試料No.12において、スイッチング電荷量Qswがより顕著に増加した。このように、いずれの測定温度においても、試料No.12において、試料No.11よりもスイッチング電荷量Qswが高くなった。これは、Laの含有量が、試料No.12において、より低くなっているからである。
図12に、メモリセルアレイの疲労損失について調査した結果を示す。この調査では、読み出し電圧を3Vとし、ストレス電圧を7Vとして、電圧の印加を2.0×10回繰り返した。
試料No.12における初期値に対するスイッチング電荷量Qswの減少率(疲労損失)は12.86%であった。これに対し、試料No.11における初期値に対するスイッチング電荷量Qswの減少率(疲労損失)は13.56%であった。Laの含有量を下げた場合には、疲労損失が増大する虞があるが、試料No.12には、Nbが含有されているため、このような疲労損失の増大が生じなかった。
図13に、メモリセルアレイの熱減極について調査した結果を示す。この調査では、室温で書き込みを行い、種々の温度下に1時間放置した後、室温で読み出しを行ったときの値Pと値Uとの差を求めた。室温に放置した後に読み出しを行ったときの値P−Uを100%とすると、250℃に放置した後に読み出しを行った場合には、試料No.11では50%程度まで値P−Uが減少したが、試料No.12では、70%程度と高い値が得られた。つまり、試料No.12において、熱減極の程度がより低く抑えられた。これは、試料No.11におけるキュリー温度が340℃程度であるのに対し、試料No.12におけるキュリー温度が360℃程度と高くなっているためであると考えられる。
図14A及び図14Bに、メモリセルアレイのインプリント特性について調査した結果を示す。図14Aには、熱処理時間と値P−Uとの関係を示し、図14Bには、OS_RATEを示してある。但し、図14A及び図14Bには、各試料における最も悪い結果を示してある。値P−Uが大きいほど、装置のマージンが大きくなる。また、OS_RATEの絶対値が小さいほど、インプリントが生じにくくなる。図14A及び図14Bに示すように、試料No.12において、試料No.11よりも、マージンを大きく確保しながら、インプリントが生じにくくなるという結果が得られた。
このように、試料No.12では、試料No.11と比較して、高いスイッチング電荷量Qswを得ることができ、熱減極及びインプリントが生じにくかった。また、試料No.12では、疲労後のマージンが高く、また、より厳しい環境での使用にも耐えることができる。
なお、上述の実施形態では、プレーナ型の強誘電体キャパシタを作製しているが、本発明をスタック型の強誘電体キャパシタに適用してもよい。この場合、MOSFET等のトランジスタに接続されたWプラグ等のコンタクトプラグの一部は、強誘電体キャパシタの下部電極に接続される。また、スタック型を採用する場合には、高温一括エッチングを行ってもよい。
また、強誘電体膜を構成する物質の結晶構造は、ペロブスカイト型構造に限定されるものではなく、例えばBi層状構造であってもよい。また、強誘電体膜を構成する物質の組成も特に限定されるものではない。例えば、Aサイト元素として、Pb(鉛)、Sr(ストロンチウム)、Ca(カルシウム)、Bi(ビスマス)、Ba(バリウム)、Li(リチウム)及び/又はY(イットリウム)が含有されていてもよく、Bサイト元素として、Ti(チタン)、Zr(ジルコニウム)、Hf(ハフニウム)、V(バナジウム)、Ta(タンタル)、W(タングステン)、Mn(マンガン)、Al(アルミニウム)、Bi(ビスマス)及び/又はSr(ストロンチウム)が含有されていてもよい。
強誘電体膜を構成する物質の化学式としては、例えば、Pb(Zr,Ti)O、(Pb,Ca)(Zr,Ti)O、(Pb,Ca)(Zr,Ti,Ta)O、(Pb,Ca)(Zr,Ti,W)O、(Pb,Sr)(Zr,Ti)O、(Pb,Sr)(Zr,Ti,W)O、(Pb,Sr)(Zr,Ti,Ta)O、(Pb,Ca,Sr)(Zr,Ti)O、(Pb,Ca,Sr)(Zr,Ti,W)O、(Pb,Ca,Sr)(Zr,Ti,Ta)O、SrBiTa、BiTi、及びBaBiTaが挙げられるが、これらに限定されない。また、これらにSiが添加されていてもよい。
また、上部電極及び下部電極の組成も特に限定されない。下部電極は、例えば、Pt(プラチナ)、Ir(イリジウム)、Ru(ルテニウム)、Rh(ロジウム)、Re(レニウム)、Os(オスミウム)及び/又はPd(パラジウム)から構成されていてもよく、これらの酸化物から構成されていてもよい。上部電極は、例えば、Pt、Ir、Ru、Rh、Re、Os及び/又はPdの酸化物から構成されていてもよい。また、上部電極は、複数の膜が積層されて構成されていてもよい。
更に、強誘電体メモリのセルの構造は、1T1C型に限定されるものでなく、2T2C型であってもよい。また、強誘電体メモリにおいては、強誘電体キャパシタ自体が、記憶部及びスイッチング部を兼用する構成となっていてもよい。この場合、MOSトランジスタのゲート電極の代わりに強誘電体キャパシタが形成されたような構造となる。即ち、半導体基板上にゲート絶縁膜を介して強誘電体キャパシタが形成される。
また、強誘電体キャパシタが論理回路等に設けられていてもよい。この場合、このような強誘電体キャパシタを備えたDRAMが構成されていてもよい。
また、強誘電体膜の形成方法は特に限定されない。例えば、ゾル−ゲル法、有機金属分解(MOD)法、CSD(Chemical Solution Deposition)法、化学気相蒸着(CVD)法、エピタキシャル成長法、スパッタ法、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法等を採用することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、強誘電体膜の結晶性をより均一にしながら、向上させることができる。この結果、強誘電体キャパシタの特性を向上させることができる。

Claims (9)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上方に形成され、下部電極、強誘電体膜、及び上部電極を備えた強誘電体キャパシタと、
    を有し、
    前記強誘電体膜は、化学式がABO 3 で表される物質のAサイトにLaが添加され、BサイトにNbが添加されて構成されており、
    前記強誘電体膜を構成する物質の化学式は、
    Pb(Zr,Ti)O3
    (Pb,Ca)(Zr,Ti)O3
    (Pb,Ca)(Zr,Ti,Ta)O3
    (Pb,Ca)(Zr,Ti,W)O3
    (Pb,Sr)(Zr,Ti)O3
    (Pb,Sr)(Zr,Ti,W)O3
    (Pb,Sr)(Zr,Ti,Ta)O3
    (Pb,Ca,Sr)(Zr,Ti)O3
    (Pb,Ca,Sr)(Zr,Ti,W)O3
    (Pb,Ca,Sr)(Zr,Ti,Ta)O3
    SrBi2Ta29
    Bi4Ti39、及び
    BaBi2Ta29からなる群から選択された1種で表され、
    前記上部電極は、
    第1の酸化物膜と、
    前記第1の酸化物膜上に形成され、前記第1の酸化物膜よりも酸素含有率が高い第2の酸化物膜と、
    を有し、
    前記第1の酸化物膜はIrO 1.4 膜であり、
    前記第2の酸化物膜はIrO 2 膜であることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記強誘電体膜中のLaの含有量は、0.1mol%乃至5mol%であること特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記強誘電体膜中のNbの含有量は、0.1mol%乃至5mol%であること特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記強誘電体膜中のLaの含有量は、0.1mol%乃至5mol%であり、Nbの含有量は、0.1mol%乃至5mol%であること特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記強誘電体膜を構成する物質は、Aサイト元素として、Pb、Sr、Ca、Bi、Ba、Li及びYからなる群から選択された少なくとも1種の元素を含有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記強誘電体膜を構成する物質は、Bサイト元素として、Ti、Zr、Hf、V、Ta、W、Mn、Al、Bi及びSrからなる群から選択された少なくとも1種の元素を含有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  7. 前記強誘電体キャパシタは、Pt、Ir、Ru、Rh、Re、Os及びPdからなる群から選択された少なくとも1種の元素の酸化物を含有する上部電極を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  8. 前記強誘電体キャパシタを複数個備えたメモリセルアレイを有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  9. 半導体基板の上方に、下部電極、強誘電体膜、及び上部電極を順に備えた強誘電体キャパシタを形成する工程を有し、
    前記強誘電体膜として、化学式がABO 3 で表される物質のAサイトにLaが添加され、BサイトにNbが添加されて構成される膜を形成し、
    前記強誘電体膜を構成する物質の化学式は、
    Pb(Zr,Ti)O3
    (Pb,Ca)(Zr,Ti)O3
    (Pb,Ca)(Zr,Ti,Ta)O3
    (Pb,Ca)(Zr,Ti,W)O3
    (Pb,Sr)(Zr,Ti)O3
    (Pb,Sr)(Zr,Ti,W)O3
    (Pb,Sr)(Zr,Ti,Ta)O3
    (Pb,Ca,Sr)(Zr,Ti)O3
    (Pb,Ca,Sr)(Zr,Ti,W)O3
    (Pb,Ca,Sr)(Zr,Ti,Ta)O3
    SrBi2Ta29
    Bi4Ti39、及び
    BaBi2Ta29からなる群から選択された1種で表され、
    前記上部電極を形成する工程は、
    第1の酸化物膜を形成する工程と、
    次に、熱処理を行う工程と、
    次に、前記第1の酸化物膜上に、前記第1の酸化物膜よりも酸素含有率が高い第2の酸化物膜を形成する工程と、
    を有し、
    前記第1の酸化物膜はIrO 1.4 膜であり、
    前記第2の酸化物膜はIrO 2 膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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