JP4823511B2 - ダッシュボードに対するパイプ取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のダッシュボードと協働するヒーターパイプアッセンブリに関し、特に、ダッシュボードを通り抜けるノイズのレベルを低減するためのノイズ低減部材と協働する取付プレートアッセンブリに関する。
車両のHVACシステムは、一般的に、乗員から遮蔽板、つまりダッシュボードの反対側にエンジンルームに配置されたヒーターコアを有する。従来の構成では、一対のヒーターパイプもしくはチューブが、車室内の適切な金属配管と組み合せられるために、ヒーターコア及びHVACケースからダッシュボード内の通路を通じて伸びる。パイプは、通常、ステンレス鋼、プラスチック、もしくはゴムからなる。
ヒーターパイプとダッシュボード間において、一般的に、シールがヒーターパイプアッセンブリに設けられる。シールは、典型的には、エンジンルームから車室への水の浸入を防止するように設計される。シールは、通常、独立してダッシュボードに保持されない。組み付けの間、適切なシールの適応が、ダッシュボードに対するHVACケースの前後方向の位置決めに依存することになる。
ダッシュボードに取り付けられるHVACユニットのための従来のシール構造は、水の浸入防止の目的のために、エンジンルームと車室間に十分なシールを与えるが、それらは、最小限のノイズ低減能力しか有さない。
本発明は、遮音性が向上された、車両の境界部を貫通するパイプを受容しつつ当該境界部に取り付ける取付構造を提供することを目的とする。
車両の境界部を貫通するパイプを受容しつつ、当該境界部に取り付ける取付構造は、エンジンルームと車室との間の境界部を規定するダッシュボードを含む。ダッシュボードマットが、ダッシュボードの近傍に配置される。パイプがエンジンルームと車室との間のダッシュボードを貫通して伸びる。第1の取付プレートが車室に配置され、そのプレート内の通路を貫くパイプを受容する。第1のノイズ低減部材が、ダッシュボードと第1の取付プレートとの間に、それぞれに接触しつつ配置される。第1のノイズ低減部材は、組み付けられた位置において、パイプの外周表面と接触し、かつダッシュボードマットの一部と重なる。第1の取付プレートの通路は、パイプの外周表面よりも大きな隙間を有する。パイプは、組み付けられた位置において、第1の取付プレートと接触することなく通路を貫いて伸びる。
他の特徴として、第2の取付プレートがエンジンルームに配置され、そのプレート内の通路を貫くパイプを受容し、その通路は、パイプの外周表面よりも大きな隙間を持つ。パイプは、組み付けられた位置において、第2の取付プレートと接触することなく通路を貫いて伸びる。第2のノイズ低減部材が、ダッシュボードと第2の取付プレートとの間に、それぞれに接触しつつ配置される。第2のノイズ低減部材は、組み付けられた位置において、パイプの外周表面と接触する。
車両のダッシュボードを貫通するヒーターパイプを受容しつつ、当該ダッシュボードに取り付ける取付構造は、エンジンルームと車室との間の境界部を規定するダッシュボードを含む。ダッシュボードは、ヒーターパイプを受容するための平坦部に組み込まれた開口部を有する。段差部が、平坦部から所定の角度で伸びる。フランジ部が、段差部から伸びて、車室に向かって横方向にずれて設けられる。ダッシュボードマットが、平坦部、段差部及びフランジ部と接触する。第1の取付プレートがダッシュボードのフランジ部と接触する。第1のノイズ低減部材が、ダッシュボードと第1の取付プレートとの間に、それぞれに接触しつつ配置される。それにより、第1のノイズ低減部材は、ヒーターパイプの外周表面とダッシュボードの段差部とに接触する。ダッシュボードマットと第1のノイズ低減部材とは、段差部において、一部重なる。
本発明のさらなる適用範囲は、以下に与えられる詳細な説明から明らかとなる。ただし、その詳細な説明及び特定の例は、本発明の好ましい実施形態を示すものではあるが、説明のみを目的とすることを意図するもので、本発明の範囲を制限することは何ら意図するものではないことが理解されるべきである。本発明は、詳細な説明及び添付図面からより完全に理解されるようになる。
好ましい実施形態についての以下の説明は、実際のところ単なる例示にすぎず、発明、その適用、もしくは使用を何ら制限することを意図するものではない。
まず、図1及び図2を参照して、概して参照番号10として識別される、本実施形態によるヒーターパイプアッセンブリについて説明する。図1において、ヒーターパイプアッセンブリ10の、車両の遮蔽板、つまりダッシュボード14に作動可能に結合された組み付け位置が示されている。車両のダッシュボード14は、エンジンルーム18と車室20との境界部を規定する。ヒーターパイプアッセンブリ10は、概して、車室20に配置される第1の取付プレート24と、エンジンルーム18に配置される第2の取付プレート26とを備える。第1及び第2の取付プレート24,26は、組み付け位置において、それらに組み込まれている通路32を貫くヒーターパイプ30を支えるために協働する。固定具、つまりスタッド36が第1の取付プレート24から伸び、組み付け位置においてアッセンブリ10を保持するため、第2の取付プレートの外表面40上でナット38に収容される。ただし、他の固定構造が第1の取付プレート24と第2の取付プレート26間において使用されても良いことが理解されるべきである。
特に図2を参照して、ヒーターパイプアッセンブリ10が詳細に説明される。第1のノイズ低減部材42が第1の取付プレート24とダッシュボード14との間に配置される。第2のノイズ低減部材44が、第2の取付プレート26とダッシュボード14との間に配置される。第1および第2のノイズ低減部材42,44は、好ましくは発泡体のような柔軟性材料から構成される。説明されるように、第1および第2のノイズ低減部材42,44は、エンジンルーム18から車室20へのノイズの侵入を減少させるために、パイプ30のそれぞれの外周表面に接触する。
さて、図1〜図3を参照すると、第1の取付プレート24は、車室20に向かって伸びる段差部50を両端に有する平坦部40を備える。段差部50は、それぞれのフランジ部52につながっている。フランジ部52は、好ましくは、平坦部40と平行に伸びる。一対の通路56が、パイプ30を受容するために、第1の取付プレート24に形成されている。通路56は、組み付け位置においてパイプ30と第1の取付プレート24間に隙間A(図3)を与えるために、パイプ30よりも大きな直径を有する。隙間Aは、車室20へのノイズの侵入を減らす第1の取付プレート24と、パイプ30との間の振動を防止する。スタッド36が通路56の間にずらして設けられ、ナット38との結合のため、先端部にねじ切り部58を備える。
次に、ダッシュボード14について、より詳細に説明する。ダッシュボード14は、概して、開口部62を有する平坦部60を備える。開口部62は、単一の楕円として図に示されているが、第1及び第2のノイズ低減部材42,44に関して説明されるように、3個の独立した通路など、他の形態が考慮され得る。段差部64が、車室20に向かって、開口部62の両側に伸びている。図3に最も明瞭に示されるように、段差部64は、ダッシュボード14の平坦部60に対して角度φで伸びている。角度φは、ダッシュボードマット70と第1のノイズ低減部材42との間に、重なり関係(距離B)をもたらす。重なり距離Bは、エンジンルーム18から車室20へのノイズの侵入を抑制する。フランジ部66が、段差部64から伸びており、それはおおよそ平坦部60と平行である。ダッシュボードマット70は、平坦部60とフランジ部66との間に配置される。好ましくは、ダッシュボードマット70の内側表面74が、ダッシュボード14の段差部64の側面に接する。
第2の取付プレート26は、ネック部84によって肩部80に接続され、その肩部80から横方向にずれた平坦面78を備えている。ネック部84は、内部に第2のノイズ低減部材44を収容するのに十分な距離だけ、平坦面78を肩部80からずらしている。通路32が、パイプ30を受容するために、平坦面78に配列されている。第1の取付プレート24と同様に、通路32は、組み付け位置においてパイプ30と第2の取付プレート26間に隙間を与えるために、パイプ30よりも大きな直径を有する。隙間は、パイプ30からダッシュボード14、そして最終的には車室20へのノイズの中継を減らす第2の取付プレート26と、パイプ30との間の振動を防止する。中央孔88が、スタッド36を受け入れるために、通路32の間に設けられている。
ノイズ低減部材42,44は、組み付けの間に、所定量だけ圧縮するように形成されている。第1のノイズ低減部材42は、その垂直面90が、第1の取付プレート24及びダッシュボード14のそれぞれの平坦部40、60に隣接する。ダッシュボード14の段差部64は、第1のノイズ低減部材42の両側面と隣接する。第2のノイズ低減部材44の外周面94は、第2の取付プレート26のネック部84の内周面96(図3)と隣接する。第2のノイズ低減部材44の垂直面100は、第2の取付プレート26の平坦面78の内側面102(図3)及びダッシュボード14の平坦面60に隣接する。
第1のノイズ低減部材42は、パイプ30を受け入れるための一対の孔108を備える。同様に、第2のノイズ低減部材44もパイプ30を受け入れるための一対の孔110を備える。各々のノイズ低減部材42,44は、スタッド36を収容するために、それぞれ中央孔114,116を備えている。組み付けの間に、第1及び第2のノイズ低減部材42,44は、それぞれの隣接境界部内で圧縮される。圧縮は、各パイプ30の外周面との密な接触だけでなく、それぞれの隣接境界部との密な接触を促進する。第1および第2のノイズ低減部材42,44の好ましい圧縮率は、30%から60%までの縮小である。ただし、それ以外の圧縮率も採用されえることを理解すべきである。
特に、図3及び図4を参照して、ヒーターパイプアッセンブリ10をダッシュボード14の設置位置に取り付ける手順を説明する。ステップ120において、パイプ30がダッシュボード14の開口部62を貫通して配置される。ステップ124では、第1のノイズ低減部材42が、その通路108をパイプ30が貫通するように配置される。ステップ126では、第1の取り付けプレートが、その通路56をパイプが貫通するように配置される。ステップ128では、第2のノイズ低減部材44と第2の取付プレート26とが、パイプ30の周囲に配置される。ステップ130では、重なり距離C(図3)が、第1の取付プレート24のフランジ部52とダッシュボード14のフランジ部66との間に確保される。ダッシュボード14の開口部62は、ヒーターパイプ30と十分なクリアランス(隙間A)を有するように形成されるので、パイプ30は、組み付け位置においてダッシュボード14と非接触のままである。
組み付けの間、第1の取付プレート24とパイプ30とは、ダッシュボード14に対して横方向への移動について所定の許容範囲が与えられている。重なり距離Cは、パイプ30がダッシュボード14からのクリアランス(隙間A)が確保できるように、十分に小さい。さらに説明すると、第1の取付プレート24のフランジ部52の1つが、横方向への所定量を超えて移動されると、ダッシュボード14のそれぞれのフランジ66から落ちる。その所定量は、不適切な設置を示すダッシュボード14とパイプ30の1つとの接触の前に、第1の取付プレート24が、ダッシュボード14から落ちることを確実にする。このようにして、いくらかの重なり距離Cが設置の際に得られたならば、バイプ30がダッシュボード14に非接触であることを保証するクリアランス(隙間A)も確保されたことになる。
ステップ132では、ヒーターパイプアッセンブリ10が、スタッド36とナット38によって、設置位置にしっかりと固定される。スタッド36とナット38は、他の固定機構に置き換えられても良い。なお、組み付けの順序は例示であることを理解すべきである。例えば、第2の取付プレート26と第2のノイズ低減部材44が、第1の取付プレート24と第1のノイズ低減部材42よりも前にパイプ30に対して位置決めされても良い。
前述の説明から、当業者は、本発明が種々の形態において実施されえるとの広範な開示を理解することができたであろう。例えば、本発明は、上述の実施形態では、自動車におけるヒーターパイプアッセンブリに用いられるものとして説明されたが、同じ取付構造が、第1の空間とノイズ源を有する第2の空間とを区画する境界部を貫通して伸びるパイプや、他の連絡媒体のために用いられても良い。すなわち、本発明が特定の例に関連して説明されたが、図面、明細書及び請求の範囲の検討に基づいて他の変形が可能であることが当業者に明らかであるので、本発明の実質的な範囲は、その例に制限されるものではない。
取り付けられた位置におけるヒーターパイプアッセンブリを示す斜視図である。 ヒーターパイプアッセンブリの分解組立図である。 図1の線3−3に沿って切り取られたヒーターパイプアッセンブリの断面図である。 ヒーターパイプアッセンブリを組み立てるための手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 ヒーターパイプアッセンブリ
14 ダッシュボード
24 第1の取付プレート
26 第2の取付プレート
30 パイプ
42 第1のノイズ低減部材
44 第2のノイズ低減部材
70 ダッシュボードマット

Claims (9)

  1. 車両の境界部を貫通するパイプを受容しつつ、当該境界部に取り付ける取付構造であって、
    エンジンルームと車室との間の境界部を規定するダッシュボードと、
    前記ダッシュボードの近傍に配置されるダッシュボードマットと、
    前記エンジンルームと前記車室との間の前記ダッシュボードに組み込まれた開口部を貫通して伸びるパイプと、
    前記車室に配置され、通路を有し、その通路を貫くパイプを受容する第1の取付プレートと、
    前記ダッシュボードと前記第1の取付プレートとの間に、それぞれに接触しつつ配置され、組み付けられた位置において、前記パイプの外周表面と接触し、かつ前記ダッシュボードマットの一部と重なる第1のノイズ低減部材とを備え、
    前記通路は、前記パイプの外周表面よりも大きなクリアランスを有し、前記パイプは、前記組み付けられた位置において、前記第1の取付プレートと接触することなく前記通路を貫いて伸びるとともに、前記開口部は、前記パイプの外周表面よりも大きなクリアランスを有し、前記パイプは、前記組み付けられた位置において、前記ダッシュボードと接触することなく前記開口部を貫いて伸びるものであり、
    前記ダッシュボードは、
    前記組み込まれた開口部を有する平坦部と、
    前記車室に向けて、前記平坦部から伸びる第1および第2の段差部と、
    前記第1および第2の段差部のそれぞれから伸びるものであって、前記パイプから遠ざかり、かつ前記平坦部と実質的に平行に伸びる第1および第2のフランジ部とを備え
    前記第1の取付プレートは、
    前記通路を有する平坦部と、
    前記車室に向けて、前記平坦部から伸びる第1および第2の段差部と、
    前記第1および第2の段差部のそれぞれから伸びる第1および第2のフランジ部と、を備え、
    前記第1の取付プレートの第1および第2のフランジ部は、前記パイプから遠ざかるように伸びて、かつ前記ダッシュボードの前記第1および第2のフランジ部の一部と重なって重なり距離を定義し、その重なり距離は、前記組み付けられた位置において、前記ダッシュボードの開口部と前記パイプの外周表面との間の距離よりも短い取付構造。
  2. 前記第1および第2の段差部は、その内向き側において、前記第1のノイズ低減部材と接する請求項1に記載の取付構造。
  3. 前記ダッシュボードマットは、前記ダッシュボードの前記平坦部と前記第1及び第2のフランジ部のそれぞれとの間に配置される請求項2に記載の取付構造。
  4. 車両の境界部を貫通するパイプを受容しつつ、当該境界部に取り付ける取付構造であって、
    エンジンルームと車室との間の境界部を規定するダッシュボードと、
    前記ダッシュボードの近傍に配置されるダッシュボードマットと、
    前記エンジンルームと前記車室との間の前記ダッシュボードを貫通して伸びるパイプと、
    前記車室に配置され、通路を有し、その通路を貫くパイプを受容する第1の取付プレートと、
    前記エンジンルームに配置され、通路を有し、その通路を貫くパイプを受容する第2の取付プレートと、
    前記ダッシュボードと前記第1の取付プレートとの間に、それぞれに接触しつつ配置され、組み付けられた位置において、前記パイプの外周表面と接触し、かつ前記ダッシュボードマットの一部と重なる第1のノイズ低減部材と、
    前記ダッシュボードと前記第2の取付プレートとの間に、それぞれに接触しつつ配置され、前記組み付けられた位置において、前記パイプの外周表面と接触する第2のノイズ低減部材と、
    前記第1のノイズ低減部材、前記ダッシュボード、および前記第2のノイズ低減部材を貫通しつつ、前記第1および第2の取付プレート間を連結する固定具と、を備え
    前記第1の取付プレートの通路および前記第2の取付プレートの通路は、前記パイプの外周表面よりも大きなクリアランスを有し、前記パイプは、前記組み付けられた位置において、前記第1の取付プレートおよび第2の取付プレートと接触することなく前記通路を貫いて伸び、
    前記固定具によって前記第1および第2の取付プレート間が連結されたとき、前記第1および第2のノイズ低減部材が圧縮されて、それぞれ、前記パイプの外周表面、前記ダッシュボード、および前記第1および第2の取付プレートの対応する一方に密接される取付構造。
  5. 車両のダッシュボードを貫通するヒーターパイプを受容しつつ、当該ダッシュボードに取り付ける取付構造であって、
    エンジンルームと車室との間の境界部を規定するダッシュボードと、
    前記ダッシュボードの近傍に配置されるダッシュボードマットと、
    前記エンジンルームと前記車室との間の前記ダッシュボードを貫いて伸びる一対のヒーターパイプと、
    前記車室に配置され、通路を有し、その通路を貫くパイプを受容する第1の取付プレートと、
    前記エンジンルームに配置され、通路を有し、その通路を貫くパイプを受容する第2の取付プレートと、
    前記ダッシュボードと前記第1の取付プレートとの間に、それぞれに接触しつつ配置され、前記ダッシュボードマットの一部と重なる第1のノイズ低減部材と、
    前記ダッシュボードと前記第2の取付プレートとの間に、それぞれに接触しつつ配置される第2のノイズ低減部材とを備え、
    前記パイプは、組み付けられた位置において、前記第1および第2のノイズ低減部材と接触し、かつ前記ダッシュボードならびに前記第1及び第2の取付プレートと接触せず、
    前記ダッシュボードは、
    開口部を有する平坦部と、
    前記車室に向けて、前記平坦部から伸びる第1および第2の段差部と、
    前記第1および第2の段差部のそれぞれから伸びるものであって、前記パイプから遠ざかり、かつ前記平坦部と実質的に平行に伸びる第1および第2のフランジ部とを備え、
    前記第1および第2の段差部は、前記ダッシュボードの前記平坦部に対して所定の角度で伸びて、前記第1のノイズ低減部材と、その内向き側で接し、
    前記第1の取付プレートは、
    前記通路を有する平坦部と、
    前記車室に向けて、前記平坦部から伸びる第1および第2の段差部と、
    前記第1および第2の段差部のそれぞれから伸びる第1および第2のフランジ部とを備え、
    前記第1の取付プレートの第1および第2のフランジ部は、前記パイプから遠ざかるように伸びて、かつ前記ダッシュボードの前記第1および第2のフランジ部の一部と重なって重なり距離を定義し、その重なり距離は、前記組み付けられた位置において、前記ダッシュボードの開口部と前記パイプの外周表面との間の距離よりも短い取付構造。
  6. 車両のダッシュボードを貫通するヒーターパイプを受容しつつ、当該ダッシュボードに取り付ける取付構造であって、
    エンジンルームと車室との間の境界部を規定するダッシュボードと、
    前記ダッシュボードの近傍に配置されるダッシュボードマットと、
    前記エンジンルームと前記車室との間の前記ダッシュボードを貫いて伸びる一対のヒーターパイプと、
    前記車室に配置され、通路を有し、その通路を貫くパイプを受容する第1の取付プレートと、
    前記エンジンルームに配置され、通路を有し、その通路を貫くパイプを受容する第2の取付プレートと、
    前記ダッシュボードと前記第1の取付プレートとの間に、それぞれに接触しつつ配置され、前記ダッシュボードマットの一部と重なる第1のノイズ低減部材と、
    前記ダッシュボードと前記第2の取付プレートとの間に、それぞれに接触しつつ配置される第2のノイズ低減部材と、
    前記一対のパイプ間に配置され、前記第1のノイズ低減部材、前記ダッシュボード、および前記第2のノイズ低減部材を貫通しつつ、前記第1および第2の取付プレート間を連結する固定具と、を備え
    前記パイプは、組み付けられた位置において、前記第1および第2のノイズ低減部材と接触し、かつ前記ダッシュボードならびに前記第1及び第2の取付プレートと接触せず、
    前記固定具によって前記第1および第2の取付プレート間が連結されたとき、前記第1および第2のノイズ低減部材が圧縮されて、それぞれ、前記パイプの外周表面、前記ダッシュボード、および前記第1および第2の取付プレートの対応する一方に密接される取付構造。
  7. 車両のダッシュボードを貫通するヒーターパイプを受容しつつ、当該ダッシュボードに取り付ける取付構造であって、
    エンジンルームと車室との間の境界部を規定するダッシュボードを備え、当該ダッシュボードは、平坦部に組み込まれ、前記ピーターパイプを受容するための開口部と、前記平坦部から車室に向かって所定の角度で伸びる段差部と、前記段差部から伸びて、車室に向かって横方向にずれて設けられるフランジ部とを有し、
    前記平坦部、前記段差部及び前記フランジ部と接触するダッシュボードマットと、
    前記ダッシュボードの前記フランジ部と接触する第1の取付プレートと、
    前記エンジンルームに配置され、通路を有し、その通路を貫くパイプを受容する第2の取付プレートと、
    前記ダッシュボードと前記第1の取付プレートとの間に、それぞれに接触しつつ配置され、前記ヒーターパイプの外周表面と前記ダッシュボードの前記段差部とに接触する第1のノイズ低減部材と、
    前記ダッシュボードと前記第2の取付プレートとの間に配置され、前記組み付けられた位置において、前記パイプと接触する第2のノイズ低減部材と、
    前記第1のノイズ低減部材、前記ダッシュボード、および前記第2のノイズ低減部材を貫通しつつ、前記第1および第2の取付プレート間を連結する固定具と、を備え、
    前記ダッシュボードマットと前記第1のノイズ低減部材とは、前記段差部において重なり、
    前記第1および第2の取付プレートは、それぞれ、通路を有し、前記ヒータパイプが、その通路を貫くものであって、前記第1の取付プレートの通路および第2の取付プレートの通路は、前記パイプの外周表面よりも大きなクリアランスを有し、前記パイプは、前記組み付けられた位置において、前記第1および第2の取付プレートと接触することなく前記通路を貫いて伸び
    前記固定具によって前記第1および第2の取付プレート間が連結されたとき、前記第1および第2のノイズ低減部材が圧縮されて、それぞれ、前記パイプの外周表面、前記ダッシュボード、および前記第1および第2の取付プレートの対応する一方に密接される取付構造。
  8. 前記段差部は、その内向き側において、前記第1のノイズ低減部材と接する請求項7に記載の取付構造。
  9. 前記ダッシュボードマットは、前記ダッシュボードの前記平坦部と前記フランジ部との間に配置される請求項7に記載の取付構造。
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