JP4822865B2 - 締結構造体 - Google Patents

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本発明は、構造物(例えば建築構造物)における締結構造体に関する。
ナット及びボルトを用いた締結構造に関して、本願発明者の一人は、発明者として含まれる特許文献1において、強固な締結を可能にするために特有形状のナットとワッシャ(座金)を提案している。
図8は、特許文献1に記載された締結構造体を示すものである。この締結構造体101において、ナット102は、雌ねじ部126の一方の開口側に、軸対称でかつ断面視略台形状の凹部121を有する。ワッシャ103は、ナット102の凹部121に嵌合するよう軸対称でかつ側面視略台形状に突出形成した突出部131を有するとともに、突出部131の上部131aにボルト104の雄ねじ部141が挿通する挿通孔135を有し、しかも挿通孔135が突出部131の中心位置から偏心している。106及び107は被締結体である。この締結構造体101では、螺合締結したとき、ナット102の凹部121とワッシャ103の突出部131が嵌合した状態となる。このとき、ワッシャ103の挿通孔135の中心位置がワッシャ103の突出部131の中心位置に対して偏心しているので、締め付けトルクがボルト104のねじ山に横からの力として作用し、ワッシャ103の挿通孔135の周辺の一部がボルト104のねじ山に食い込む。また、ねじ山と噛み合うことによりその接触部分においてねじれが生じる。それにより、接触部分において集中的な横方向(ボルト104の中心軸に対して垂直方向)の力がかかるため、つまりワッシャ103とボルト104が押し付けあうため、緩み止め効果が生じる。
特開2002−206515号公報
ところで、締結構造体においての緩み止めは、従来からまた将来にかけても極めて重要なテーマであり、常に、緩み止め効果のより高い締結構造体が求められている。特許文献1に記載された締結構造体においても、同様である。
本願発明者は、締結構造体の緩みが微小な振動に大きく影響されることと、特許文献1に記載された締結構造体において、ワッシャ103とボルト104の雄ねじ部141との接触がピンポイントであってワッシャ103とボルト104の雄ねじ部141の間に生じる力のすべてがこの部分にかかっていることに着目し、研究の結果、以下に詳述する締結用組部材及びそれを用いた締結構造体を案出するに至った。
本発明は、係る事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、特許文献1に記載された締結構造体を改良して更に緩み止め効果を向上させることができる締結構造体を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の締結構造体は、雄ねじ部と頭部を有するボルトと、雌ねじ部の一方の開口側に軸対称でかつ断面視略台形状の凹部を有するナットと、ナットの凹部に嵌合するよう軸対称で側面視略台形状に突出形成した突出部を有するとともに、突出部の上部にボルトの雄ねじ部が挿通する挿通孔を有し、しかも挿通孔が突出部の中心位置から偏心している第1のワッシャと、ナットの凹部の内径に略等しい外径で、ナットの凹部の深さよりも小さい厚みで、ボルトの雄ねじ部の外径に略等しい内径の挿通孔を有する弾性材料製の第2のワッシャと、を有してなる締結構造体であって、ナットの凹部に第2のワッシャを嵌着し、ナットの凹部に第1のワッシャの突出部を対向させて、ボルトとナットにより被締結体を介装して螺合締結したとき、ナットの凹部と第1のワッシャの突出部が嵌合し、第1のワッシャの挿通孔がボルトの雄ねじ部と噛み合うことによりその接触部分において第1のワッシャのねじれが生じ、第1のワッシャとボルトの雄ねじ部との非接触部分の隙間を第2のワッシャが弾性変形して埋めていることを特徴とする。
請求項2に記載の締結構造体は、請求項1に記載された締結構造体において、前記ナットの凹部は、第2のワッシャを嵌着する窪み部分を有していることを特徴とする。
請求項3に記載の締結構造体は、請求項1又は2に記載された締結構造体において、前記第2のワッシャの挿通孔は、その内周縁が径方向に凹凸状にしてあることを特徴とする。
本発明の締結構造体によれば、締結状態で第1のワッシャとボルトの雄ねじ部の間で微小振動が生じた場合に、第1のワッシャとボルトの雄ねじ部の接触部分における力を第1のワッシャとボルトの雄ねじ部の非接触部分の隙間を埋める第2のワッシャに分散させることにより緩み止め効果を向上させることが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態に係る締結用組部材1Aの要部断面図である。同図には、締結用組部材1Aとともに用いられるボルト4も記載している。ボルト4は、従来から広く用いられているものであり、雄ねじ部41と頭部42からなる。締結用組部材1Aは、ナット2と、第1のワッシャ3と、第2のワッシャ5と、を有する。ナット2、第1のワッシャ3、ボルト4は、硬度が大きく、金属製(例えば鉄やステンレスなど)である。第1のワッシャ3は、少なくともナット2と同等又はそれ以上の硬度であるのが望ましい。第2のワッシャ5は弾性材料製である。
図2は、ナット2を示すものであり、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)は底面図である。このナット2は、角柱(例えば正六角形の角柱)であり、ボルト4の雄ねじ部41と噛み合う雌ねじ部26が形成されている。この雌ねじ部26の一方の開口側(図2(b)において下方側)には、軸対称でかつ断面視略台形状の凹部21が下面28から窪むように形成されている。なお、軸対称とはナット2の中心軸Tに関して対称の意である。
この凹部21は、詳細には、凹部側面22と凹部上面23からなる。前述の雌ねじ部26の開口は、凹部上面23の中心部に存在することになる。さらに詳細には、凹部側面22は、傾斜角度が途中で変わっており、傾斜が比較的緩やかな表面側部分(傾斜部分)22Aと傾斜が急で垂直か或いはほとんど垂直な奥側部分(窪み部分)22Bを有している。傾斜部分22Aの傾斜xは、中心軸Tに対して約10度〜約15度が望ましい。窪み部分22Bは、後述する第2のワッシャ5をナット2に嵌着するための部分であり、第2のワッシャ5が安定して嵌まり込み得る内径と深さを有する。
なお、窪み部分22Bがあると、第2のワッシャ5を安定して凹部上面23付近に位置させることができるが、窪み部分22Bは傾斜が急なために金型の離型性が一般には良くない。よって、金型の寿命を縮めたり、窪み部分22Bを別に加工したりする必要性が生じることもあるため、窪み部分22Bを省略して傾斜部分22Aのみにする場合もある。この場合、後述のように第1のワッシャ3をナット2の凹部21に嵌め込む際に、同時に第2のワッシャ5も嵌め込むことになる。
ナット2は、凹部側面22と下面28との交点(凹部下部点)25、凹部側面22と凹部上面23の交点(凹部上部点)24、雌ねじ部26の内径(最小の径)の円27は、図2(c)の底面図に示すように、実質的に同心円である。
図3は、第1のワッシャ3を示すものであり、(a)は平面図、(b)はB−B断面図である。この第1のワッシャ3は、ナット2の凹部21に嵌合するよう軸対称でかつ側面視略台形状に基部32から突出形成した突出部31を有するとともに、突出部31の上部31aにボルト4の雄ねじ部41が挿通する挿通孔35を有し、しかも挿通孔35が突出部31の中心位置から偏心している。突出部31の側面(突出側面)36は傾斜しており、突出部31の上部31aの上面(突出上面)39は傾斜が少ないか又はほとんど傾斜がない。突出部31の下方に位置する基部32は、第1のワッシャ3を支持するものであり、若干傾斜しているか或いは平坦でもよく、少なくともその外周縁(支持下部点)33において被締結体等と接触する。
突出側面36と突出上面39との交点(突出上部点)38が描く円の直径は、前述のナット2の凹部上部点24の直径以下の寸法となっている。また、突出側面36と基部32との交点(突出下部点)34が描く円の直径は、ナット2の凹部下部点25の直径と等しいかそれ以上の寸法となっている。これらの円の中心位置は、図3に示すX−X軸上のi点にあり、このX−X軸は前述した図2におけるナット2の中心軸Tと共通である。
一方、挿通孔35の周縁37が描く円の中心位置は、図3に示すY−Y軸上のj点にある。従って、突出部31の中心位置i点は図示するX−X軸上にあるので、挿通孔35の中心位置j点と突出部31の中心位置i点とは異なっている。すなわち、突出部31の中心位置i点は、挿通孔35の中心位置j点に対して偏心している。
図4は、第2のワッシャ5を示すものであり、(a)は平面図、(b)はC−C断面図である。第2のワッシャ5は、締結に際してはナット2と第1のワッシャ3の間に設けられる。第2のワッシャ5は、ナット2の凹部21の内径に略等しい外径で、ボルト4の雄ねじ部41の外径(最大の径)に略等しい内径の挿通孔51を有して平板状をなしている。第2のワッシャ5の外周縁53と挿通孔51を形成する内周縁52とは実質的に同心円である。さらに詳細には、内周縁52の径(第2のワッシャ5の内径)は、締結時にボルト4の雄ねじ部41との間に隙間が生じないように、ボルト4の雄ねじ部41の外径と同じか若干小さいことが望ましい。外周縁53の径(第2のワッシャ5の外径)は、ナット2の凹部21の窪み部分22Bに嵌着可能な大きさ(例えば窪み部分22Bの内径の10%前後)である。厚みは、締結したときにナット2の凹部21と第1のワッシャ3の突出部31との接触を阻害しないように、少なくともナット2の凹部21の深さよりも小さくしている。また、この実施形態では窪み部分22Bの深さより若干大きくしている。また、第2のワッシャ5の下面(第1のワッシャ3側の面)54は、締結したときにボルト4の雄ねじ部41と第1のワッシャ3の突出部31との接触を阻害しないように、平坦(突起がない)であることが望ましい。
第2のワッシャ5の材質は、ゴム(例えば、耐候性が優れたネオプレーン系のゴム)とするのが望ましいが、シリコンその他合成樹脂等の同様の弾性を有するものであればよい。
以上、ナット2、第1のワッシャ3、第2のワッシャ5について説明したが、これらは1組となって締結用組部材1Aを構成し、市場に提供される。或いは、締結用組部材1Aを構成することを前提に、各々が単独で市場に提供されることも有り得る。なお、ボルト4は前述のとおり、従来から広く用いられている一般のものであるので、締結用組部材1Aと一緒又はそれと独立して市場に提供される。
次に、締結用組部材1Aを用いた締結構造体1Bを図5に基づいて説明する。同図は、締結構造体1Bの要部断面図であり、(a)は締結完了前、(b)は締結完了後のものである。
図5(a)に示すように、ボルト4の頭部42の上に、雄ねじ部41を挿通して被締結体6、7、第1のワッシャ3をこの順で置き、窪み部分22Bに第2のワッシャ5を嵌着した状態で、雌ねじ部26を雄ねじ部41に螺合させてナット2を回していく。すると、ナット2の凹部下部点25が第1のワッシャ3の突出側面36に接触する。
更に、ナット2を回していくと、第1のワッシャ3の突出側面36は、ナット2の凹部下部点25から圧力を受けながら徐々に凹部21に嵌まり込んでいく。
このとき、前述のように、第1のワッシャ3の挿通孔35の中心位置j点と突出部31の中心位置i点とは偏心しているため、図5(b)の図面上中央右側に示されるように、第1のワッシャ3の挿通孔35の周辺の一部がボルト4の雄ねじ部41と接触し、大きい硬度のもの同士であるので強く反発し合いながらそのねじ山間に食い込む形になる。
また、雄ねじ部41のねじ山は螺旋状であるため、第1のワッシャ3の挿通孔35の周辺部分が雄ねじ部41の螺旋状のねじ山と大きい硬度のもの同士強く反発し合いながら噛み合うことにより、その接触部分付近において第1のワッシャ3に一種のねじれが生じる。
また、第1のワッシャ3がボルト4の雄ねじ部41に接触する面積は極めて小さく、ピンポイントである。その他の第1のワッシャ3とボルト4の雄ねじ部41の間は、非接触部分であって隙間が生じている。その隙間は、第1のワッシャ3とボルト4の雄ねじ部41の接触部分の軸対称の反対側(図5(b)の図面上中央左側)で、最も大きくなっている。
このボルト4の雄ねじ部41と第1のワッシャ3の非接触部分の隙間は、図5(b)に示すように、第2のワッシャ5によって埋められる。すなわち、第1のワッシャ3の突出上面39は、ナット2の凹部下部点25が第1のワッシャ3の突出側面36に接触するときと前後して、第2のワッシャ5に接触する。第2のワッシャ5は、第1のワッシャ3の突出部31がナット2の凹部21に嵌まり込むにつれて弾性変形し、ボルト4の雄ねじ部41と第1のワッシャ3の非接触部分の隙間に突出して隙間を埋めることになる。
こうして、以下に述べる効果が生じる。
第1のワッシャ3が同じく大きい硬度のものであるボルト4の雄ねじ部41に小面積で接触し、強く反発し合いながら食い込むことで、いわゆるくさび効果が生じ、第1のワッシャ3とボルト4の雄ねじ部41間の位置関係が固定化される。なお、第1のワッシャ3の肉厚がボルト4の雄ねじ部41のねじ山のピッチよりも小さい方が第1のワッシャ3がねじ山に食い込みやすくなる。また、第1のワッシャ3がボルト4の雄ねじ部41に強く反発し合ってねじれながら噛み合っている。よって、第1のワッシャ3とボルト4の雄ねじ部41の接触部分において集中的な横方向の力がかかり(第1のワッシャ3とボルト4が互いに押し付けあい)、強力な緩み止め効果が得られる。更には、第1のワッシャ3とボルト4の雄ねじ部41の接触部分における力が中心軸(ナット2の中心軸T)に対して反対側のボルト4の雄ねじ部41とナット2の接触部分に伝達され、そこにも集中的な横方向の力がかかる。よって、その箇所においてボルト4とナット2が互いに押し付けあい、強力な緩み止め効果が得られる。
一方、第2のワッシャ5が変形してボルト4の雄ねじ部41と第1のワッシャ3の非接触部分の隙間を埋めると、締結状態で第1のワッシャ3とボルト4の雄ねじ部41の間で微小振動が生じた場合、第1のワッシャ3とボルト4の雄ねじ部41は大きい硬度のもの同士であるのでその接触部分では強く反発し合う力が働くが、その力を第1のワッシャ3とボルト4の雄ねじ部41の非接触部分の隙間を埋めた弾性材料製の第2のワッシャ5に分散させることができる。その結果、微小振動による緩みを抑制することが可能になる。そのためには、第2のワッシャ5は、弾性変形して、望ましくは少なくとも第1のワッシャ3の厚みの半分以上、更に望ましくは厚み以上にボルト4の雄ねじ部41と第1のワッシャ3の非接触部分の隙間を埋める。
表1は、締結構造体1Bについて過度の条件下で実施した緩み止めの耐久試験の結果を表したものである。この試験では、図6に示すように、保持部材8の細長い孔81に締結構造体1Bを係合して保持する。締結構造体1Bは、孔81に沿って横方向(ボルト4の中心軸に対して垂直方向)に最大距離19mm移動できる。この試験は、NAS規格の振動試験の1つであり、保持部材8を横方向に振動させて締結構造体1Bに衝撃を与え、その結果緩みが生じるか否かをテストするものである。ボルト4はJIS規格の強度区分10.8Tの一般のものを使用し、締め付けトルクは200kg・f/cm、振動周波数は29.7Hz(1780rpm)、振動復振幅は11mm、振動時間は17分(振動回数は約3万回連続)とした。そうすると、締結構造体1Bにおける最大の加速度は約39Gとなる。また、ねじ山には油を塗布した。
Figure 0004822865
結果として、締結構造体1において第2のワッシャ5がないものは、2回の試験のうち両方とも緩みが見られたが、第2のワッシャ5があるものは、2回の試験のうち両方において緩みは見られなかった。
なお、締結構造体1Bでは、変形した第2のワッシャ5を介して第1のワッシャ3とボルト4の雄ねじ部41の間に互いを押し付け合うある程度の力が広い面積で生じる。このため、第1のワッシャ3とボルト4の雄ねじ部41の間に極端に大きな振動が加わったために仮に第1のワッシャ3とボルト4の雄ねじ部41の接触の位置が多少ずれて緩みが生じた場合でも、第1のワッシャ3がボルト4の雄ねじ部41から外れるのが抑止される。その結果、締結構造体1Bでは、被締結体から第1のワッシャ3及びナット2が脱落することも抑制することができる。
次に、第2のワッシャの変形例を説明する。図7は、その第2のワッシャ9の平面図である。この第2のワッシャ9は、先の例とは挿通孔を形成する内周縁の形状が異なっている。すなわち、第2のワッシャ9の挿通孔91の内周縁92は径方向に凹凸状にしてある。それ以外の構成は、第2のワッシャ5と同様である。
この第2のワッシャ9は、内周縁92が径方向に凹凸状であることにより、内周縁92の領域は変形し易くなり、ボルト4の雄ねじ部41と第1のワッシャ3の非接触部分の隙間を更に効率的に埋めることができる。また、ボルト4の雄ねじ部41を挿通孔91に挿通する際に、内周縁92の最小の径がボルト4の雄ねじ部41の外径よりも小さくても挿通し易くなる。
以上、本発明の望ましい実施形態に係る締結構造体について説明したが、本発明は、実施形態に記載したものに限られることなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内でのさまざまな設計変更が可能である。例えば、第1のワッシャ3を硬度が大きく耐ねじれ性を有するプラスチック製(例えばガラス繊維を含んだ強化プラスチック製)とすることも可能である。また、実施形態に記載したナット2の凹部21、第1のワッシャ3の突出部31、第2のワッシャ5、の大きさや細かな形状などは、それらが用いられる環境や被締結物に合わせて任意に変更可能である。
本発明の実施形態に係る締結用組部材の要部断面図である。 同上の締結用組部材のナットを示すもので、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)は底面図である。 同上の締結用組部材の第1のワッシャを示すもので、(a)は平面図、(b)はB−B断面図である。 同上の締結用組部材の第2のワッシャを示すもので、(a)は平面図、(b)はC−C断面図である。 同上の締結構造体の要部断面図であり、(a)は締結完了前、(b)は締結完了後のものを示す。 同上の締結構造体の試験を示す要部断面図である。 同上の締結用組部材の別の第2のワッシャの平面図である。 従来の締結構造体の要部断面図である。
1A 締結用組部材
1B 締結構造体
2 ナット
3 第1のワッシャ
4 ボルト
5、9 第2のワッシャ
21 ナットの凹部
22B ナットの凹部の窪み部分
26 ナットの雌ねじ部
31 第1のワッシャの突出部
35 第1のワッシャの挿通孔
41 ボルトの雄ねじ部
51、91 第2のワッシャの挿通孔

Claims (3)

  1. 雄ねじ部と頭部を有するボルトと、
    雌ねじ部の一方の開口側に軸対称でかつ断面視略台形状の凹部を有するナットと、
    ナットの凹部に嵌合するよう軸対称で側面視略台形状に突出形成した突出部を有するとともに、突出部の上部にボルトの雄ねじ部が挿通する挿通孔を有し、しかも挿通孔が突出部の中心位置から偏心している第1のワッシャと、
    ナットの凹部の内径に略等しい外径で、ナットの凹部の深さよりも小さい厚みで、ボルトの雄ねじ部の外径に略等しい内径の挿通孔を有する弾性材料製の第2のワッシャと、を有してなる締結構造体であって、
    ナットの凹部に第2のワッシャを嵌着し、ナットの凹部に第1のワッシャの突出部を対向させて、ボルトとナットにより被締結体を介装して螺合締結したとき、ナットの凹部と第1のワッシャの突出部が嵌合し、第1のワッシャの挿通孔がボルトの雄ねじ部と噛み合うことによりその接触部分において第1のワッシャのねじれが生じ、第1のワッシャとボルトの雄ねじ部との非接触部分の隙間を第2のワッシャが弾性変形して埋めていることを特徴とする締結構造体。
  2. 請求項1に記載された締結構造体において、
    前記ナットの凹部は、第2のワッシャを嵌着する窪み部分を有していることを特徴とする締結構造体。
  3. 請求項1又は2に記載された締結構造体において、
    前記第2のワッシャの挿通孔は、その内周縁が径方向に凹凸状にしてあることを特徴とする締結構造体。
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