JP2007040505A - 締結構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】湾曲面に締結される被締結部材の広い範囲に締め付け力を均等に分散し、被締結部材の湾曲面への密着性を向上させる締結構造を提供することを課題とする。
【解決手段】フレア座金10は、放射状にスリット12の入った略なべ蓋形状であり、ボルト40の挿入穴13および平坦な上面14を有する円板状の基端部11と、その周囲にスリット12により区画された複数の脚部17を有する放射状に延びるフレア部16とを備える。基端部11の下面には、凸状の球面からなる凸状球面部15が形成されている。フレア部16のそれぞれの脚部17は、基端部11から、放射状に、半径方向外側に向かってかつ下方に傾斜して延び、外周縁部20近傍で、向きを変え上方に傾斜して延びている。脚部17の傾斜が下方から上方に変わる部分付近は、被締結部材に当接する当接部19を構成する。フレア部16の各脚部17は、内端21が片持ち支持され、外端22は自由端となっている。
【選択図】図1
【解決手段】フレア座金10は、放射状にスリット12の入った略なべ蓋形状であり、ボルト40の挿入穴13および平坦な上面14を有する円板状の基端部11と、その周囲にスリット12により区画された複数の脚部17を有する放射状に延びるフレア部16とを備える。基端部11の下面には、凸状の球面からなる凸状球面部15が形成されている。フレア部16のそれぞれの脚部17は、基端部11から、放射状に、半径方向外側に向かってかつ下方に傾斜して延び、外周縁部20近傍で、向きを変え上方に傾斜して延びている。脚部17の傾斜が下方から上方に変わる部分付近は、被締結部材に当接する当接部19を構成する。フレア部16の各脚部17は、内端21が片持ち支持され、外端22は自由端となっている。
【選択図】図1
Description
この発明は、被締結部材を締結する締結構造に係り、特に、被締結部材を表面が湾曲面形状を有する部分に、締結を行う構造に関する。
湾曲面状の表面を有する湾曲部材上に、例えばプレート状の被締結部材を挟持して固定する場合、球面シート付き座金が用いられる。この球面シート付き座金は、上下に分割された一対の座金で、合わせ面の一方に凹球面、他方に、凸球面が形成され、ボルト締め付け時の軸ズレを吸収できるものである。
また、特許文献1には、タッピングねじの座面とその下部にある座金との当接部分において、いずれか一方が略球面状の凹部を備え、他方が略球面状の凸部を備えている締結具が開示されている。これによれば、タッピングねじが平坦な部材に、垂直ではなく斜めに入った場合であっても、垂直に入った場合と同様に、座面に対して座金が偏りなく、座面と座金との密着性が損なわれない。
また、特許文献1には、タッピングねじの座面とその下部にある座金との当接部分において、いずれか一方が略球面状の凹部を備え、他方が略球面状の凸部を備えている締結具が開示されている。これによれば、タッピングねじが平坦な部材に、垂直ではなく斜めに入った場合であっても、垂直に入った場合と同様に、座面に対して座金が偏りなく、座面と座金との密着性が損なわれない。
しかしながら、球面シート付き座金を用いてプレート状部材を湾曲面にボルト締結しようとしても、ボルトの締め付けによる軸力は、球面シート付き座金の平坦な面から凸状に湾曲した面に、線接触状態で伝えられるため、ボルトの直下で部分的に伝達されるだけで、プレート状部材を面状に広い範囲で押さえ付けることができない。このため、プレート状部材を部分的にしか湾曲面に密着できない。したがって、プレート状部材と湾曲面との間の密着について、ボルトの直下以外の部分での密着は十分ではなく、湾曲面上のプレート状部材に広範囲にわたって均一な軸力が分布されない。
一方、特許文献1に開示された技術は、ねじの座面とその座面と当接する座金との部分に適用したものであり、その目的とするところは、タッピングねじが斜めに打ち込まれた際に、ねじ座面と座金の間に生じた隙間を排除し、タッピングねじの座面と座金との接触面積の低下を防止することであり、湾曲面への締結を目的とするものではない。
一方、特許文献1に開示された技術は、ねじの座面とその座面と当接する座金との部分に適用したものであり、その目的とするところは、タッピングねじが斜めに打ち込まれた際に、ねじ座面と座金の間に生じた隙間を排除し、タッピングねじの座面と座金との接触面積の低下を防止することであり、湾曲面への締結を目的とするものではない。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、湾曲面に締結される被締結部材の広い範囲に締め付け力を均等に分散し、被締結部材の湾曲面への密着性を向上させる締結構造を提供することを目的とする。
この発明に係る締結構造は、湾曲面状の表面を有する湾曲面部材上に被締結部材を締結する締結構造において、軸部にねじ部を有する締結具と、前記締結具の前記軸部に遊嵌するフレア座金と、前記締結具の前記軸部に遊嵌し、前記被締結部材側に、前記フレア座金に対向して配置されるスペーサとを備えている。前記フレア座金は、前記締結具が遊嵌する基端部と、前記基端部の周囲に設けられ、前記凸部球面部の半径方向外側に広がるフレア部とを有している。前記フレア部には、前記フレア部の外周縁側で開口し半径方向外側に放射状に延びる複数のスリットが形成され、隣接する前記スリット間には、内端が片持ち支持された脚部が形成され、前記脚部には、前記脚部が撓んだ状態で前記被締結部材と当接可能な当接部を備えている。
フレア座金のそれぞれの脚部が被締結部材を湾曲面上に押さえ付け、湾曲面の広い範囲に締め付け力が均等に分散され、被締結部材の密着性が向上する。
フレア座金のそれぞれの脚部が被締結部材を湾曲面上に押さえ付け、湾曲面の広い範囲に締め付け力が均等に分散され、被締結部材の密着性が向上する。
前記フレア部の前記脚部は、前記スリットにより区画されて複数形成され、複数の前記脚部が、全体として略円形形状を形成することができる。
前記フレア座金の前記基端部は、前記スペーサに対向する位置に前記スペーサが当接可能な凸部球面部を有し、前記スペーサは、前記凸部球面部に当接可能な凹部球面部を有することができる。
前記フレア座金の前記基端部は、前記スペーサに対向する位置に前記スペーサが当接可能な凸部球面部を有し、前記スペーサは、弾性を有するようにしてもよい。
前記スペーサにおける前記締結具が遊嵌する内径は、前記フレア座金の前記凸部球面部における前記締結具が遊嵌する内径より大きくすることができる。
前記フレア座金の前記基端部は、前記スペーサに対向する位置に前記スペーサが当接可能な凸部球面部を有し、前記スペーサは、前記凸部球面部に当接可能な凹部球面部を有することができる。
前記フレア座金の前記基端部は、前記スペーサに対向する位置に前記スペーサが当接可能な凸部球面部を有し、前記スペーサは、弾性を有するようにしてもよい。
前記スペーサにおける前記締結具が遊嵌する内径は、前記フレア座金の前記凸部球面部における前記締結具が遊嵌する内径より大きくすることができる。
この発明によれば、湾曲面に締結される被締結部材の広い範囲に締め付け力が均等に分散され、被締結部材の湾曲面への密着性を向上させることができる。
以下に、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
ここでは、この発明に係る締結構造を、エンジンのチェーンケースの湾曲した表面に防音防振プレートを取り付ける場合を例に説明する。
図1および2は、この発明に係る締結構造に用いられるフレア座金10、スペーサ30、ボルト40の分解組立図である。
実施の形態1.
ここでは、この発明に係る締結構造を、エンジンのチェーンケースの湾曲した表面に防音防振プレートを取り付ける場合を例に説明する。
図1および2は、この発明に係る締結構造に用いられるフレア座金10、スペーサ30、ボルト40の分解組立図である。
フレア座金10は、例えば薄板状のばね鋼からなり、放射状にスリット12の入った略なべ蓋形状である。
このフレア座金10は、中央にボルト40の軸部42が遊嵌する挿入穴13を有しかつ平坦な上面14を有する基端部11と、その周囲にスリット12により区画された複数の脚部17を有する放射状に延びるフレア部16とを備える。
基端部11の下面には、凸状の球面からなる凸状球面部15が形成されている。
一方、フレア部16のそれぞれの脚部17は、基端部11側から、放射状に、半径方向外側に向かってかつ下方に傾斜して延び、外周縁部20近傍で、向きを変え上方に傾斜して延びる。脚部17の傾斜が下方から上方に変わる部分付近は、被締結部材に当接する当接部19を構成する。
このフレア座金10は、中央にボルト40の軸部42が遊嵌する挿入穴13を有しかつ平坦な上面14を有する基端部11と、その周囲にスリット12により区画された複数の脚部17を有する放射状に延びるフレア部16とを備える。
基端部11の下面には、凸状の球面からなる凸状球面部15が形成されている。
一方、フレア部16のそれぞれの脚部17は、基端部11側から、放射状に、半径方向外側に向かってかつ下方に傾斜して延び、外周縁部20近傍で、向きを変え上方に傾斜して延びる。脚部17の傾斜が下方から上方に変わる部分付近は、被締結部材に当接する当接部19を構成する。
フレア部16のスリット12は、フレア部16の外周縁部20側に開口した細長い溝である。このスリット12は、円周上に等間隔で配置されている。フレア部16の各脚部17は、隣接する2つのスリット12に挟まれ、フレア部16が8つに枝分かれして設けられ、それぞれ放射状に広がっている。脚部17の内端21は片持ち支持され、外端22は自由端となっている。
フレア座金10の基端部11に、ボルト40の軸力が加わり当接部19が被締結部材を介して湾曲面に押さえ付けられると、脚部17がそれぞれの脚部17ごとに異なる状態で撓んで、それぞれの脚部17が、被締結部材をチェーンケースの湾曲面に均一に密着させやすい構造になっている。
フレア座金10の基端部11に、ボルト40の軸力が加わり当接部19が被締結部材を介して湾曲面に押さえ付けられると、脚部17がそれぞれの脚部17ごとに異なる状態で撓んで、それぞれの脚部17が、被締結部材をチェーンケースの湾曲面に均一に密着させやすい構造になっている。
次に、図3は、チェーンケース60の湾曲面61に、防音防振プレート50を締結させる様子を示している。
チェーンケース60の湾曲面61には、ボルト40に対応した雌ねじ62が形成されている。また、この雌ねじ62は、湾曲面61に対する接線に対して傾いた状態で湾曲面61上に形成されている。図には、説明の便宜のため一つの雌ねじ62だけ示されているが、実際には防音防振プレート50の大きさに対応した複数の雌ねじ62が形成されている。
防音防振プレート50は、鋼板等の鉄板にゴムを焼き付けたものであり、ボルト40が貫通する取付穴51が形成されている。防音防振プレート50は、雌ねじ62に対応した位置に防音防振プレート50の取付穴51が位置するように、湾曲面61の上に配置される。
スペーサ30は、略中空円板状であり、フレア座金10の凸状球面部15に対向する側に凹状球面部31を有する。凹状球面部31は、凸状球面部15に対して、同一かわずかに大きい曲率となる球面を形成している。スペーサ30の凹状球面部31の外縁の直径DL1は、フレア座金10の凸状球面部15の外縁の直径DU1よりも小さく形成されている。また、ボルト40の軸部42が遊嵌されるスペーサ30の内径DL2はフレア座金10の内径DU2に対して大きく形成されている。凸状球面部15と凹状球面部31との間の上述した寸法関係により、スペーサ30が、チェーンケース60の湾曲面61の形状に応じて傾いて、防音防振プレート50上を横方向に移動することが許容され、フレア座金10に対して傾いた状態で装着されることを可能にしている。
チェーンケース60の湾曲面61には、ボルト40に対応した雌ねじ62が形成されている。また、この雌ねじ62は、湾曲面61に対する接線に対して傾いた状態で湾曲面61上に形成されている。図には、説明の便宜のため一つの雌ねじ62だけ示されているが、実際には防音防振プレート50の大きさに対応した複数の雌ねじ62が形成されている。
防音防振プレート50は、鋼板等の鉄板にゴムを焼き付けたものであり、ボルト40が貫通する取付穴51が形成されている。防音防振プレート50は、雌ねじ62に対応した位置に防音防振プレート50の取付穴51が位置するように、湾曲面61の上に配置される。
スペーサ30は、略中空円板状であり、フレア座金10の凸状球面部15に対向する側に凹状球面部31を有する。凹状球面部31は、凸状球面部15に対して、同一かわずかに大きい曲率となる球面を形成している。スペーサ30の凹状球面部31の外縁の直径DL1は、フレア座金10の凸状球面部15の外縁の直径DU1よりも小さく形成されている。また、ボルト40の軸部42が遊嵌されるスペーサ30の内径DL2はフレア座金10の内径DU2に対して大きく形成されている。凸状球面部15と凹状球面部31との間の上述した寸法関係により、スペーサ30が、チェーンケース60の湾曲面61の形状に応じて傾いて、防音防振プレート50上を横方向に移動することが許容され、フレア座金10に対して傾いた状態で装着されることを可能にしている。
次に、図4は、この実施の形態1に係る締結構造を用いて、チェーンケース60の湾曲面61に、防音防振プレート50を締結させた状態を示している。
ボルト40の雄ねじ41が湾曲面61の雌ねじ62に締め付けられると、スペーサ30は、フレア座金10の凸状球面部15と防音防振プレート50との隙間を埋めるように、ボルト40に対して、図4の紙面右側にずれた状態で締め付けられる。しかしながら、スペーサ30の凹状球面部31が、フレア座金10の凸状球面部15と球面で接触しているので、ボルト40の締結力である軸力は、凹状球面部31から凸状球面部15に均一に伝達され、スペーサ30が防音防振プレート50に対して片当たりすることなく、防音防振プレート50に均等な締め付け力を与える。
ボルト40の雄ねじ41が湾曲面61の雌ねじ62に締め付けられると、スペーサ30は、フレア座金10の凸状球面部15と防音防振プレート50との隙間を埋めるように、ボルト40に対して、図4の紙面右側にずれた状態で締め付けられる。しかしながら、スペーサ30の凹状球面部31が、フレア座金10の凸状球面部15と球面で接触しているので、ボルト40の締結力である軸力は、凹状球面部31から凸状球面部15に均一に伝達され、スペーサ30が防音防振プレート50に対して片当たりすることなく、防音防振プレート50に均等な締め付け力を与える。
フレア座金10の脚部17は、スペーサ30の半径方向外側で、当接部19が湾曲面61上の防音防振プレート50に密着し、湾曲面61までの距離に応じて撓んで、それぞれの脚部17が防音防振プレート50に均等な締め付け力を与える。
このように、フレア座金10のそれぞれの脚部17は、スペーサ30による押し付け範囲よりも、広範囲の位置で防音防振プレート50を押さえつけることができ、防音防振プレートの湾曲面61に対する密着性を向上させることができる。
このように、フレア座金10のそれぞれの脚部17は、スペーサ30による押し付け範囲よりも、広範囲の位置で防音防振プレート50を押さえつけることができ、防音防振プレートの湾曲面61に対する密着性を向上させることができる。
以上説明したように、上述したようなフレア座金10およびスペーサ30を用いれば、湾曲面61の広い範囲に均等に締め付け力が分散し、広い範囲で防音防振プレート50の密着性を向上させることができる。これにより、防音防振プレート50を固定するための締結箇所の数を削減することができ、使用する締結具の数を削減しコストを低減することができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2に係る締結構造を説明する。尚、以下の実施の形態において、実施の形態1の図1〜4の参照符号と同一の符号は、同一又は同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
図5に示されるように、実施の形態2に係る締結構造は、実施の形態1に対して、フレア座金およびスペーサの形状を変更したものである。
フレア座金110は、実施の形態1におけるフレア座金10に対して、凸状球面部15が、中空円柱状の段付き部111の下方に形成されている。また、スペーサ130は、凹状球面部31の外縁の直径DL3は、フレア座金110の凸状球面部15の外縁の直径DU3とほぼ同じに形成されている。また、ボルト40が遊嵌されるスペーサ130の内径DL2はフレア座金110の内径DU2に対して大きく形成されている。フレア座金110とスペーサ130とをこのように構成にしても、スペーサ130が、チェーンケース60の湾曲面61の形状に応じて傾いて、防音防振プレート50上を横方向に移動することが許容され、フレア座金110に対して傾いた状態で装着される。
上述したようなフレア座金110およびスペーサ130を用いても、実施の形態1と同様な効果が得られる。
次に、この発明の実施の形態2に係る締結構造を説明する。尚、以下の実施の形態において、実施の形態1の図1〜4の参照符号と同一の符号は、同一又は同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
図5に示されるように、実施の形態2に係る締結構造は、実施の形態1に対して、フレア座金およびスペーサの形状を変更したものである。
フレア座金110は、実施の形態1におけるフレア座金10に対して、凸状球面部15が、中空円柱状の段付き部111の下方に形成されている。また、スペーサ130は、凹状球面部31の外縁の直径DL3は、フレア座金110の凸状球面部15の外縁の直径DU3とほぼ同じに形成されている。また、ボルト40が遊嵌されるスペーサ130の内径DL2はフレア座金110の内径DU2に対して大きく形成されている。フレア座金110とスペーサ130とをこのように構成にしても、スペーサ130が、チェーンケース60の湾曲面61の形状に応じて傾いて、防音防振プレート50上を横方向に移動することが許容され、フレア座金110に対して傾いた状態で装着される。
上述したようなフレア座金110およびスペーサ130を用いても、実施の形態1と同様な効果が得られる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3に係る締結構造を説明する。
図6および7に示されるように、実施の形態3に係る締結構造は、実施の形態1におけるスペーサ30を、弾性を有する例えば硬質ゴムからなる中空円筒状のスペーサ230に変更したものである。また、スペーサ230がクリープ変形して、ボルト40が緩むのを防止するため、ボルト40の雄ねじ41には、例えば、ロックタイト等の緩み止め材料が塗布されている。
次に、この発明の実施の形態3に係る締結構造を説明する。
図6および7に示されるように、実施の形態3に係る締結構造は、実施の形態1におけるスペーサ30を、弾性を有する例えば硬質ゴムからなる中空円筒状のスペーサ230に変更したものである。また、スペーサ230がクリープ変形して、ボルト40が緩むのを防止するため、ボルト40の雄ねじ41には、例えば、ロックタイト等の緩み止め材料が塗布されている。
以上のような構成によっても、スペーサ230が弾性を有しているので、ボルト40を締め付けた時に、スペーサ230は、フレア座金10と、湾曲面61に配置された防音防振プレート50との隙間を埋めるように撓んで変形する。これによってもスペーサ230が防音防振プレート50に対して防音防振プレート50に均等な締め付け力を与える。また、フレア座金10の脚部17は、スペーサ30による押しつけ範囲よりも、広範囲の位置で防音防振プレート50を押さえつけることができ、防音防振プレートの湾曲面61に対する密着性を向上させることができる。スペーサ230の弾性により、スペーサ230の防音防振プレート50との密着面も変形しやすいので、より防音防振プレート50を均等に押し付けることができる。
なお、この実施の形態では、ボルト40の軸部42が遊嵌されるスペーサ230の内径はフレア座金10の凸状球面部15の内径とほぼ同一形成されているが、スペーサ230の内径は凸状球面部15の内径より大きく形成してもよい。こうすることにより、スペーサ230は、防音防振プレート50に沿って移動しやすくなり、湾曲面61上の防音防振プレート50との密着性が高められる。
なお、この実施の形態では、ボルト40の軸部42が遊嵌されるスペーサ230の内径はフレア座金10の凸状球面部15の内径とほぼ同一形成されているが、スペーサ230の内径は凸状球面部15の内径より大きく形成してもよい。こうすることにより、スペーサ230は、防音防振プレート50に沿って移動しやすくなり、湾曲面61上の防音防振プレート50との密着性が高められる。
実施の形態1〜3においては、フレア座金の上方に頭部を有するボルト40を用いたが、このようなボルトの代わりに、スタッドボルトを湾曲面61の雌ねじ62にねじ込んで、防音防振プレート50を組み付け、さらに実施の形態1〜3におけるスペーサ、フレア座金を挿入した後、ナットを用いて防音防振プレート50を締め付けてもよい。
10,110 フレア座金、11 基端部、12 スリット、15 凸状球面部、16 フレア部、17 脚部、19 当接部、30,130,230 スペーサ、31 凹状球面部、40 ボルト(締結具)、41 雄ねじ(ねじ部)、42 軸部、50 防音防振プレート(被締結部材)、60 チェーンケース(湾曲面部材)、61 湾曲面。
Claims (4)
- 湾曲面状の表面を有する湾曲面部材上に被締結部材を締結する締結構造において、
軸部にねじ部を有する締結具と、
前記締結具の前記軸部に遊嵌するフレア座金と、
前記締結具の前記軸部に遊嵌し、前記被締結部材側に、前記フレア座金に対向して配置されるスペーサと
を備え、
前記フレア座金は、
前記締結具が遊嵌する基端部と、
前記基端部の周囲に設けられ、前記凸部球面部の半径方向外側に広がるフレア部と
を有し、
前記フレア部には、前記フレア部の外周縁側で開口し半径方向外側に放射状に延びる複数のスリットが形成され、隣接する前記スリット間には、内端が片持ち支持された脚部が形成され、
前記脚部には、前記脚部が撓んだ状態で前記被締結部材と当接可能な当接部を備える
ことを特徴とする締結構造。 - 前記フレア座金の前記基端部は、前記スペーサに対向する位置に前記スペーサが当接可能な凸部球面部を有し、
前記スペーサは、前記凸部球面部に当接可能な凹部球面部を有する
請求項1に記載の締結構造。 - 前記フレア座金の前記基端部は、前記スペーサに対向する位置に前記スペーサが当接可能な凸部球面部を有し、
前記スペーサは、弾性を有する
請求項1に記載の締結構造。 - 前記スペーサにおける前記締結具が遊嵌する内径は、前記フレア座金の前記凸部球面部における前記締結具が遊嵌する内径より大きい請求項1〜3のいずれか一項に記載の締結構造。
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2005
- 2005-08-05 JP JP2005227931A patent/JP2007040505A/ja active Pending
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