JPH10331830A - ボルト構造 - Google Patents
ボルト構造Info
- Publication number
- JPH10331830A JPH10331830A JP14126997A JP14126997A JPH10331830A JP H10331830 A JPH10331830 A JP H10331830A JP 14126997 A JP14126997 A JP 14126997A JP 14126997 A JP14126997 A JP 14126997A JP H10331830 A JPH10331830 A JP H10331830A
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- Japan
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- cylindrical member
- shaft
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボルトの軸部に配置した筒状部材を抜け外れ
ることなしに保持するとともに、そのままでボルトを締
め込みしても、緩みが発生することがなく、十分に締め
付けすること。 【解決手段】 ボルト1の軸部12(円筒部121)外
周にゴム状弾性体3を設け、ボルト1の軸部12(円筒
部121)上に円筒部材2を配置したときに、ゴム状弾
性体3をボルト1の軸部12と円筒部材2との間で圧縮
し、ゴム状弾性体3をボルト1および円筒部材2双方に
対して摩擦により係合させて、ボルト1の軸部12(円
筒部121)上に配置した円筒部材2を一体的に、弾性
的に保持する。
ることなしに保持するとともに、そのままでボルトを締
め込みしても、緩みが発生することがなく、十分に締め
付けすること。 【解決手段】 ボルト1の軸部12(円筒部121)外
周にゴム状弾性体3を設け、ボルト1の軸部12(円筒
部121)上に円筒部材2を配置したときに、ゴム状弾
性体3をボルト1の軸部12と円筒部材2との間で圧縮
し、ゴム状弾性体3をボルト1および円筒部材2双方に
対して摩擦により係合させて、ボルト1の軸部12(円
筒部121)上に配置した円筒部材2を一体的に、弾性
的に保持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルトの軸部上に
筒状部材を配置して、ボルトをその頭部と締め込み先と
の間に筒状部材を介在させて締結するボルト構造に関す
る。
筒状部材を配置して、ボルトをその頭部と締め込み先と
の間に筒状部材を介在させて締結するボルト構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のエンジンを車体に取り付
ける場合などのように、ボルトの締め込み先が薄い板材
である場合、薄い板材ではボルトの締め込みによる弾性
変形が少ないために、ボルトを十分に締め付けることが
できず、緩みが生じやすい。
ける場合などのように、ボルトの締め込み先が薄い板材
である場合、薄い板材ではボルトの締め込みによる弾性
変形が少ないために、ボルトを十分に締め付けることが
できず、緩みが生じやすい。
【0003】そこで一般には、図3に示すように、ボル
ト41に円筒部材44が利用されている。この筒状部材
44は金属材からなり、その軸方向に所定の寸法が設定
され、その内径がボルト41の軸部42の外径よりも少
し大きくなっている。
ト41に円筒部材44が利用されている。この筒状部材
44は金属材からなり、その軸方向に所定の寸法が設定
され、その内径がボルト41の軸部42の外径よりも少
し大きくなっている。
【0004】したがって、ボルト41を薄板に締結する
場合、予めボルト41の軸部42を円筒部材44に差し
通し、ボルト41の軸部42上に円筒部材44を配置し
て、ボルト41を、その頭部43と薄板との間に筒状部
材44を介在して締め込むようにしている。
場合、予めボルト41の軸部42を円筒部材44に差し
通し、ボルト41の軸部42上に円筒部材44を配置し
て、ボルト41を、その頭部43と薄板との間に筒状部
材44を介在して締め込むようにしている。
【0005】このようにして薄板に円筒部材44を圧接
すると、薄板とともに円筒部材44が弾性変形してボル
ト41を十分に締め込むことができる。
すると、薄板とともに円筒部材44が弾性変形してボル
ト41を十分に締め込むことができる。
【0006】ところで、このようにボルト41の締結に
円筒部材44を併用する場合、ボルト41の使用本数が
多いと、ボルト41と円筒部材44の組み立て作業が容
易でなく、その作業だけで多くの時間を費やしている。
このため、ユーザー側からはボルト41と円筒部材44
とを予め一体的に組み合わせておくことが求められてい
るが、円筒部材44の内径がボルト41の軸部42外径
よりも大きいために、ボルト41の軸部42を円筒部材
44に差し通すだけでは円筒部材44は簡単に外れてし
まう。
円筒部材44を併用する場合、ボルト41の使用本数が
多いと、ボルト41と円筒部材44の組み立て作業が容
易でなく、その作業だけで多くの時間を費やしている。
このため、ユーザー側からはボルト41と円筒部材44
とを予め一体的に組み合わせておくことが求められてい
るが、円筒部材44の内径がボルト41の軸部42外径
よりも大きいために、ボルト41の軸部42を円筒部材
44に差し通すだけでは円筒部材44は簡単に外れてし
まう。
【0007】そこで、従来においては、図4に示すよう
に、ボルト41の軸部42を円筒部材44に差し通して
から、止め部材46で円筒部材44の抜け止めを施して
いるものがある。この止め部材46は紙製のリング状部
材で、その内周がボルト41の軸部42の外径よりも僅
かに小さく、凹凸状に形成されている。なお、図4中、
45はOリングである。
に、ボルト41の軸部42を円筒部材44に差し通して
から、止め部材46で円筒部材44の抜け止めを施して
いるものがある。この止め部材46は紙製のリング状部
材で、その内周がボルト41の軸部42の外径よりも僅
かに小さく、凹凸状に形成されている。なお、図4中、
45はOリングである。
【0008】したがって、ボルト41の軸部42上に円
筒部材44を配置した後、軸部42を止め部材46に差
し通し、軸部42のねじ山42a間に止め部材46内周
を係止して、止め部材46を取り付ける。
筒部材44を配置した後、軸部42を止め部材46に差
し通し、軸部42のねじ山42a間に止め部材46内周
を係止して、止め部材46を取り付ける。
【0009】これにより、ボルト41に配置した円筒部
材44を抜け止めすることができ、ボルト41と円筒部
材44とを一体化したままで利用することができ、締結
作業の作業性向上を図ることができる。
材44を抜け止めすることができ、ボルト41と円筒部
材44とを一体化したままで利用することができ、締結
作業の作業性向上を図ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のボルト構造では、ボルトに配置した円筒部材を止め
部材で確実に抜け止めすることができるものの、止め部
材が紙製であるために、止め部材を付けたままで、ボル
トを締め込むと、その締め付け後にへたりが生じ、ボル
トに緩みが発生するという問題があった。また、このよ
うな不具合を防止するためにボルトの使用毎に止め部材
を取り除いていくと、今度はその除去作業分だけ、工数
が増大するという問題があった。
来のボルト構造では、ボルトに配置した円筒部材を止め
部材で確実に抜け止めすることができるものの、止め部
材が紙製であるために、止め部材を付けたままで、ボル
トを締め込むと、その締め付け後にへたりが生じ、ボル
トに緩みが発生するという問題があった。また、このよ
うな不具合を防止するためにボルトの使用毎に止め部材
を取り除いていくと、今度はその除去作業分だけ、工数
が増大するという問題があった。
【0011】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、ボルトの軸部に配置した筒状部材を抜け
外れることなしに一体的に保持するとともに、そのまま
でボルトを締め込みしても、緩みが発生することがな
く、十分に締め付けすることのできるボルト構造を提供
することを目的とする。
るものであり、ボルトの軸部に配置した筒状部材を抜け
外れることなしに一体的に保持するとともに、そのまま
でボルトを締め込みしても、緩みが発生することがな
く、十分に締め付けすることのできるボルト構造を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のボルト構造においては、ボルトの軸部外周
にゴム状弾性体を設け、ボルトの軸部上に筒状部材を取
り付けたときに、ゴム状弾性体をボルトの軸部と筒状部
材との間で圧縮し、ゴム状弾性体をボルトおよび筒状部
材双方に対して摩擦により係合させて、ボルトの軸部上
に配置した筒状部材を一体的に保持するようにしてい
る。
に、本発明のボルト構造においては、ボルトの軸部外周
にゴム状弾性体を設け、ボルトの軸部上に筒状部材を取
り付けたときに、ゴム状弾性体をボルトの軸部と筒状部
材との間で圧縮し、ゴム状弾性体をボルトおよび筒状部
材双方に対して摩擦により係合させて、ボルトの軸部上
に配置した筒状部材を一体的に保持するようにしてい
る。
【0013】これにより、ボルトに配置した筒状部材が
抜け外れることなく一体的に保持できるとともに、その
ままでボルトを締め込みし、緩みが発生することなく、
十分に締め付けすることができる。
抜け外れることなく一体的に保持できるとともに、その
ままでボルトを締め込みし、緩みが発生することなく、
十分に締め付けすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のボルト
構造は、ボルトの軸部と筒状部材の内周との間に圧縮し
て介装され、ボルトおよび筒状部材双方の接触面に対し
て摩擦により係合可能な弾性体を備え、ボルトの軸部上
に配置した筒状部材を一体的に、弾性的に保持するよう
にしたものである。
構造は、ボルトの軸部と筒状部材の内周との間に圧縮し
て介装され、ボルトおよび筒状部材双方の接触面に対し
て摩擦により係合可能な弾性体を備え、ボルトの軸部上
に配置した筒状部材を一体的に、弾性的に保持するよう
にしたものである。
【0015】上記構成により、ボルトの軸部を筒状部材
に通してボルトの軸部に筒状部材を取り付けると、弾性
体がボルトの軸部外周と筒状部材の内周との間で圧縮さ
れ、その摩擦力によりボルトと筒状部材とを一体的に保
持する。
に通してボルトの軸部に筒状部材を取り付けると、弾性
体がボルトの軸部外周と筒状部材の内周との間で圧縮さ
れ、その摩擦力によりボルトと筒状部材とを一体的に保
持する。
【0016】本発明の請求項2に記載のボルト構造は、
請求項1の構成において、弾性体としてリング状に形成
されたゴム状弾性体を用い、このゴム状弾性体をその弾
性力と摩擦力によりボルトの軸部上に取り付けている。
請求項1の構成において、弾性体としてリング状に形成
されたゴム状弾性体を用い、このゴム状弾性体をその弾
性力と摩擦力によりボルトの軸部上に取り付けている。
【0017】本発明の請求項3に記載のボルト構造は、
請求項1の構成において、ゴム状弾性体を溶着または接
着によりボルトの軸部上に取り付けている。
請求項1の構成において、ゴム状弾性体を溶着または接
着によりボルトの軸部上に取り付けている。
【0018】
【実施例】図1は本発明の一実施例の構成を示してい
る。図1において、1はボルトであり、頭部11と軸部
12とからなり、軸部12に頭部11に連続する円筒部
121と、先端側のねじ部122とを備えている。2は
ボルト1の軸部12上に配置する筒状部材であり、ここ
では円筒部材が用いられている。この円筒部材2におい
ては軸方向にボルト1の円筒部121の軸方向よりも少
し短い寸法が設定され、内径にボルト1の軸部12の外
径よりも僅かに大きな寸法が設定されている。
る。図1において、1はボルトであり、頭部11と軸部
12とからなり、軸部12に頭部11に連続する円筒部
121と、先端側のねじ部122とを備えている。2は
ボルト1の軸部12上に配置する筒状部材であり、ここ
では円筒部材が用いられている。この円筒部材2におい
ては軸方向にボルト1の円筒部121の軸方向よりも少
し短い寸法が設定され、内径にボルト1の軸部12の外
径よりも僅かに大きな寸法が設定されている。
【0019】図1において、3はボルト1の軸部12に
配置した円筒部材2を保持するためのゴム状弾性体であ
り、ボルト1および円筒部材2の接触面双方に対して大
きな摩擦力を有するゴム材からなり、全体としてリング
状に形成されている。なお、このゴム状弾性体3は常態
としてボルト1の軸部12を嵌挿可能な程度の大きさに
なっている。予めボルト1の軸部12の円筒部121に
取り付けて、ボルト1の軸部12上に配置する円筒部材
2の内周との間で圧縮して介装するようになっている。
配置した円筒部材2を保持するためのゴム状弾性体であ
り、ボルト1および円筒部材2の接触面双方に対して大
きな摩擦力を有するゴム材からなり、全体としてリング
状に形成されている。なお、このゴム状弾性体3は常態
としてボルト1の軸部12を嵌挿可能な程度の大きさに
なっている。予めボルト1の軸部12の円筒部121に
取り付けて、ボルト1の軸部12上に配置する円筒部材
2の内周との間で圧縮して介装するようになっている。
【0020】ボルト1の円筒部121にゴム状弾性体3
を取り付ける場合、まず、ゴム状弾性体3を円形または
楕円形に少し広げた状態から一回捻り、一部を交差させ
て、2つに分かれた両側の輪を重ねて合わせる。この2
重の輪になったゴム状弾性体3にボルト1の軸部12を
差し通すことにより、ボルト1の円筒部121の回りに
ゴム状弾性体3を2重巻きにしてその弾性力と摩擦力に
より巻き付けるとともに、その交差部に突状部31を形
成しておく。なお、ここでは突状部31が、図2中想像
線で示すように、ピラミッド形に盛り上げられている。
を取り付ける場合、まず、ゴム状弾性体3を円形または
楕円形に少し広げた状態から一回捻り、一部を交差させ
て、2つに分かれた両側の輪を重ねて合わせる。この2
重の輪になったゴム状弾性体3にボルト1の軸部12を
差し通すことにより、ボルト1の円筒部121の回りに
ゴム状弾性体3を2重巻きにしてその弾性力と摩擦力に
より巻き付けるとともに、その交差部に突状部31を形
成しておく。なお、ここでは突状部31が、図2中想像
線で示すように、ピラミッド形に盛り上げられている。
【0021】なお、ボルト1の軸部12回りに対してゴ
ム状弾性体3が大きい場合など、必要に応じて、ゴム状
弾性体3を同様にして3重、4重またはそれ以上に巻き
付けることがある。また、これに対して、ゴム状弾性体
3に予め突状部31を一体に形成しておき、ボルト1の
軸部12に一重巻きにして取り付けるようにしてもよ
い。
ム状弾性体3が大きい場合など、必要に応じて、ゴム状
弾性体3を同様にして3重、4重またはそれ以上に巻き
付けることがある。また、これに対して、ゴム状弾性体
3に予め突状部31を一体に形成しておき、ボルト1の
軸部12に一重巻きにして取り付けるようにしてもよ
い。
【0022】このようにしてボルト1の円筒部121に
ゴム状弾性体3を取り付けた後、この軸部12を円筒部
材2に通してボルト1の円筒部121に円筒部材2を取
り付けると、ボルト1の円筒部121回りのゴム状弾性
体3が円筒部材2の内周との間で圧縮され、ボルト1の
軸方向に伸展されて変形される。特に突状部31にあっ
ては、図2に示すように、ボルト1の軸部12と円筒部
材2との間で偏平状に伸展されて、両者間に圧接され
る。その結果、ゴム状弾性体3の持つ弾性力および摩擦
力によりボルト1および円筒部材2双方の接触面に対し
て係合し、ボルト1と円筒部材2とを一体的に、かつ弾
性的に連結する。
ゴム状弾性体3を取り付けた後、この軸部12を円筒部
材2に通してボルト1の円筒部121に円筒部材2を取
り付けると、ボルト1の円筒部121回りのゴム状弾性
体3が円筒部材2の内周との間で圧縮され、ボルト1の
軸方向に伸展されて変形される。特に突状部31にあっ
ては、図2に示すように、ボルト1の軸部12と円筒部
材2との間で偏平状に伸展されて、両者間に圧接され
る。その結果、ゴム状弾性体3の持つ弾性力および摩擦
力によりボルト1および円筒部材2双方の接触面に対し
て係合し、ボルト1と円筒部材2とを一体的に、かつ弾
性的に連結する。
【0023】したがって円筒部材2をボルト1の軸部1
2方向に押したり引いたりすれば、ゴム状弾性体3の伸
長により、円筒部材2はその押し方向または引き方向に
変移するが、その押し引きを解除すると、ゴム状弾性体
3の収縮により、円筒部材2は元の取付位置に弾性復帰
する。すなわち、ボルト1の軸部12から円筒部材2が
抜け外れることなく、この状態が保持される。
2方向に押したり引いたりすれば、ゴム状弾性体3の伸
長により、円筒部材2はその押し方向または引き方向に
変移するが、その押し引きを解除すると、ゴム状弾性体
3の収縮により、円筒部材2は元の取付位置に弾性復帰
する。すなわち、ボルト1の軸部12から円筒部材2が
抜け外れることなく、この状態が保持される。
【0024】そして、このボルト1を薄板などの締め込
み先に締め付けていくと、ボルト1の頭部11とその締
め込み先との間に円筒部材2を介在して締結され、薄板
とともに円筒部材2の弾性変形により、ボルト1を十分
に締め込むことができる。なお、ボルト1の軸部12上
で円筒部材2がねじ部122側に片寄っていても、ボル
ト1の締め付けにともない、円筒部材2がゴム状弾性体
3の伸長とともに締め込み先に押されて、ボルト1の頭
部11と締め込み先との間に挟み込まれていく。また、
ボルト1の締め付け中に、ゴム状弾性体3が切断するこ
とがあっても、ボルト1がその締め込み先に締結途中に
あるから、円筒部材2がボルト1から抜け落ちることが
ない。
み先に締め付けていくと、ボルト1の頭部11とその締
め込み先との間に円筒部材2を介在して締結され、薄板
とともに円筒部材2の弾性変形により、ボルト1を十分
に締め込むことができる。なお、ボルト1の軸部12上
で円筒部材2がねじ部122側に片寄っていても、ボル
ト1の締め付けにともない、円筒部材2がゴム状弾性体
3の伸長とともに締め込み先に押されて、ボルト1の頭
部11と締め込み先との間に挟み込まれていく。また、
ボルト1の締め付け中に、ゴム状弾性体3が切断するこ
とがあっても、ボルト1がその締め込み先に締結途中に
あるから、円筒部材2がボルト1から抜け落ちることが
ない。
【0025】なお、このようなリング状のゴム状弾性体
3を、一部または全部をボルト1の軸部12に溶着また
は接着により取り付けるようにしてもよく、このように
しても上記実施例と同様の作用効果を得ることができ
る。
3を、一部または全部をボルト1の軸部12に溶着また
は接着により取り付けるようにしてもよく、このように
しても上記実施例と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0026】
【発明の効果】本発明は上記実施例から明らかなよう
に、ボルトの軸部外周にゴム状弾性体を設け、ボルトの
軸部上に筒状部材を配置したときに、ゴム状弾性体をボ
ルトの軸部と筒状部材との間で圧縮し、ゴム状弾性体を
ボルトおよび筒状部材双方に対して摩擦により係合させ
て、ボルトの軸部上に配置した筒状部材を一体的に、弾
性的に保持するようにしているので、ボルトの軸部上に
筒状部材を抜け外れることなく保持することができると
ともに、そのままでボルトを締め込みしても、緩みを発
生することなく、十分に締め付けすることができる。
に、ボルトの軸部外周にゴム状弾性体を設け、ボルトの
軸部上に筒状部材を配置したときに、ゴム状弾性体をボ
ルトの軸部と筒状部材との間で圧縮し、ゴム状弾性体を
ボルトおよび筒状部材双方に対して摩擦により係合させ
て、ボルトの軸部上に配置した筒状部材を一体的に、弾
性的に保持するようにしているので、ボルトの軸部上に
筒状部材を抜け外れることなく保持することができると
ともに、そのままでボルトを締め込みしても、緩みを発
生することなく、十分に締め付けすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例においてボルトの軸部にゴム
状弾性体を介して円筒部材を配置したボルト構造の構成
を示す断面図
状弾性体を介して円筒部材を配置したボルト構造の構成
を示す断面図
【図2】同ボルト構造においてボルトの軸部と円筒部材
との間で圧縮変形されたゴム状弾性体の拡大断面図(図
1中、P部の拡大断面図)
との間で圧縮変形されたゴム状弾性体の拡大断面図(図
1中、P部の拡大断面図)
【図3】従来のボルトの軸部に円筒部材を配置したボル
ト構造の構成を示す断面図
ト構造の構成を示す断面図
【図4】従来のボルト構造においてボルトの軸部と筒状
部材とを止め部材により保持している構成を示す断面図
部材とを止め部材により保持している構成を示す断面図
1 ボルト 11 頭部 12 軸部 121 円筒部 122 ねじ部 2 円筒部材 3 ゴム状弾性体 31 突状部
Claims (3)
- 【請求項1】 ボルトとボルトの軸部を挿通可能な筒状
部材とを備え、ボルトの軸部上に筒状部材を配置して、
ボルトを、その頭部と締め込み先との間に筒状部材を介
在させて締結するボルト構造において、 ボルトの軸部と筒状部材の内周との間に圧縮して介装さ
れ、ボルトおよび筒状部材双方の接触面に対して摩擦に
より係合可能な弾性体を備え、ボルトの軸部上に配置し
た筒状部材を一体的に、弾性的に保持していることを特
徴とするボルト構造。 - 【請求項2】 弾性体としてリング状に形成されたゴム
状弾性体が用いられ、このゴム状弾性体はその弾性力と
摩擦力によりボルトの軸部上に取り付けられている請求
項1記載のボルト構造。 - 【請求項3】 ゴム状弾性体は溶着または接着によりボ
ルトの軸部上に取り付けられている請求項1記載のボル
ト構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14126997A JPH10331830A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | ボルト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14126997A JPH10331830A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | ボルト構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10331830A true JPH10331830A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15287972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14126997A Pending JPH10331830A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | ボルト構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10331830A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007211892A (ja) * | 2006-02-09 | 2007-08-23 | Teruo Nakagami | 締結用組部材及びそれを用いた締結構造体 |
-
1997
- 1997-05-30 JP JP14126997A patent/JPH10331830A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007211892A (ja) * | 2006-02-09 | 2007-08-23 | Teruo Nakagami | 締結用組部材及びそれを用いた締結構造体 |
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