JP4820177B2 - 自動販売機 - Google Patents

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本発明は、自動販売機内に収納されている商品を前面透明板を通じて外から視認可能な自動販売機に関する。
この種の自動販売機は自動販売機内に収納されている商品を外から視認可能とするための前面透視板を有しており、購入者は前面透明板を通じて商品を確認した上で希望の商品を購入する。一般に自動販売機内に収納されている商品は所定温度に冷却されているため、購入者は冷却された商品(冷却商品)を入手することができる。
最近では所定温度に加温された商品(加温商品)を冷却商品と併せて収納するタイプの自動販売機も提案されている。この自動販売機によれば、購入者は前面透明板を通じて冷却商品と加温商品を確認した上で希望の冷却商品または加温商品を購入できる。
特許第3621800号公報 特開2000−76535号公報
加温商品を冷却商品と併せて収納する自動販売機にあっては、冷却商品を収納する冷却室と加温商品を収納する加温室とを熱的に仕切る断熱性の隔壁を両室の間に設ける必要がある。また、冷却室及び加温室と前面透明板との間には往々にして間隙が存するため、該間隙を隔壁の前側位置で仕切る断熱性の補助隔壁を隔壁と一体または別体に設ける必要がある。
しかし、前面透明板の後側に存する補助隔壁は購入者の視界を遮るものであるため、冷却室と加温室が横向きの隔壁の上下に設けられている場合には上下一方の室に収納されている商品の視認性が低下し、また、冷却室と加温室が縦向きの隔壁の左右に設けられている場合には左右一方側の室に収納されている商品の視認性が低下する。この視認性低下を補うには購入者自らが視界を変えるために姿勢変更や立ち位置変更等を行う必要があるため、視認性を原因とした迷惑を購入者にかけると共に購買意欲の低下を招来してしまう。
本発明は前記事情に鑑みて創作されたもので、その目的とするところは、冷却室及び加温室と前面透明板との間の間隙を仕切る補助隔壁を前面透明板の後側に設ける場合でも該補助隔壁によって商品の視認性が低下することを防止できる自動販売機を提供することにある。
前記目的を達成するため、前記目的を達成するため、本発明の自動販売機は、冷却室と加温室とを断熱性の隔壁を介して有する前面開口のキャビネットと、冷却室に収納されている商品を所定温度に冷却する冷却手段と、加温室に収納されている商品を所定温度に加温する加温手段と、冷却室及び加温室に収納されている商品を外から視認できるように冷却室及び加温室の前側に間隙を介して設けられた前面透明板と、冷却室及び加温室と前面透明板との間隙に上下方向及び左右方向に移動可能に配置され、販売指令に基づいて冷却室または加温室に収納されている商品を取り出して販売口に導く搬送手段と、冷却室及び加温室と前面透明板との間隙を隔壁の前側位置で仕切るように配置された断熱性の補助隔壁とを備え、該補助隔壁は冷却室または加温室に収納されている商品を前面透明板から補助隔壁を通じて視認できるようにするための透明部を有する、ことをその特徴とする。
この自動販売機によれば、冷却室及び加温室と前面透明板との間隙を隔壁の前側位置で仕切る補助隔壁には透明部が設けられているので、冷却室と加温室が隔壁の上下に設けられている場合や、冷却室と加温室が隔壁の左右に設けられている場合でも、通常姿勢のままで前面透明板から補助隔壁を通じて上下他方の室、或いは、左右他方の室に収納されている商品を視認することができる。
つまり、冷却室及び加温室と前面透明板との間隙を仕切る補助隔壁が前面透明板の後側に存していても該補助隔壁によって商品の視認性が低下することを防止できる。依って、従前のように、視認性低下を補うために購入者自らが姿勢変更や立ち位置変更等を行う必要がなく、視認性を原因とした迷惑を購入者に受けることを回避できると共に購買意欲の低下を未然に防ぐことができる。
本発明によれば、冷却室及び加温室と前面透明板との間の間隙を仕切る補助隔壁を前面透明板の後側に設ける場合でも該補助隔壁によって商品の視認性が低下することを防止できる。
本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって明らかとなる。
以下、図面に従って本発明の実施形態を説明する。尚、以下の説明では、図1の手前側を前、奥側を後、左側を左、右側を右と表記する。
図1〜図8は本発明の一実施形態を示す。図1は自動販売機の外観斜視図、図2は図1の要部縦断面図、図3は図1の要部斜視図、図4は自動販売機の制御系図、図5〜図8は自動販売機の動作説明図である。
まず、図1〜図3を参照して、自動販売機のメカニズムについて説明する。
図1に示した自動販売機は、前面を開口した箱形のキャビネット1と、キャビネット1の前面開口の一部を開閉自在に覆う縦長の第1ドアと、キャビネット1の前面開口の残部を開閉自在に覆う縦長の第2ドア3を有する。
第1ドア2は、矩形状の枠(符号無し)と、該枠の内側に取り付けられた前面透明板2aを有しており、左端に設けられた軸を中心として開閉できる。前面透明板2は1枚の透明ブラスチック板または透明ガラス板から成っていてもよく、或いは、2枚の透明ブラスチック板または透明ガラス板と両者の間に形成された空気層とから成っていていてもよい。
第2ドア3は、右端に設けられた軸を中心として開閉できる。第2ドア3には、硬貨投入口4と、返却レバー4と、LCD等から成る表示器6と、紙幣投入口7と、複数の商品選択ボタン8と、返却口9と、内蔵ロックを操作するためのレバー10と、販売口11とを有している。複数の商品選択ボタン8は冷却室Rcに収納されている商品CCと加温室Rhに収納されている商品HCが銘柄別に対応している。
キャビネット1内には、断熱性の内箱12aと、該内箱12a内に上下方向に間隔をおいて横向きの複数の棚板12bが設けられている。内箱12aは所定の棚板12を境として下側が冷却室Rcとなっていて上側が加温室Rhとなっている。複数の棚板12bのうち、少なくとも冷却室Rcと加温室Rhとの境目に存する棚板12b(以下、隔壁12bと言う)は断熱性を有している。冷却室Rcには該冷却室Rc内の温度を検出する冷却温度センサTSc(図4参照)が設けられ、加温室Rhには該加温室Rh内の温度を検出する加温温度センサTSh(図4参照)が設けられている。
各棚板12b及び隔壁12bには、複数の商品収納部13が横並びでそれぞれ配置されている。各商品収納部13は、縦断面コ字形のフレーム13aと、フレーム13aの前後位置に回転自在に設けられた1対の回転軸13bと、一方の回転軸13bに連結された減速機付きモータMc(図4参照)と、1対の回転軸13bに巻き付けられた無端ベルト13cと、無端ベルト13cに取り付けられた商品保持板13dとを有する。商品CC,HCは各商品収納部13の無端ベルト13c上に前後に並べて収納されている。
冷却室Rc及び加温室Rhと前面透明板2aとの間には所定の前後寸法,左右寸法及び上下寸法を有する間隙(符号無し)が存在し、該間隙には搬送手段を構成するバケット状の搬送部14が上下方向及び左右方向に移動可能に配置されている。
搬送手段は、搬送部14の他に、上下移動自在なエレベータ15と、エレベータ15を上下方向に移動させるZ方向駆動機構(図示省略)と、エレベータ15上に配置され搬送部14を左右方向に移動させるX方向駆動機構16とを有する。この搬送手段は、前記各商品収納部13との協働によって、冷却室Rcに収納されている商品CCまたは加温室Rhに収納されている商品HCを取り出して販売口11に導く役目を果たす。Z方向駆動機構は、減速機付きモータMz(図4参照)と、モータMzの回転力を上下方向の直線移動力に変換してエレベータ15に伝える動力変換機構(図示省略)を含む。また、X方向駆動機構16は、減速機付きモータMx(図4参照)と、モータMxの回転力を左右方向の直線移動力に変換して搬送部14に伝える動力変換機構(図示省略)を含む。搬送部14の上端には、後述の前側レバー17d及び後側レバーレバー17dを操作すると共に補助隔壁17を押し上げる役目を果たす操作片14aが設けられている。また、搬送部14内には、該搬送部14内への商品CCまたはHCの投入を検出するための投入検知センサSd(図4参照)が設けられている。
冷却室Rc及び加温室Rhと前面透明板2aとの間隙には、該間隙を隔壁12bの前側位置で上下に仕切るための補助隔壁17が配置されている。補助隔壁17は、矩形状の枠17aと、該枠17aの内側に取り付けられた透明部17bとを有し、隔壁12bと同程度の断熱性を有している。透明部17bは1枚の透明ブラスチック板または透明ガラス板から成る。
また、補助隔壁17には、矩形枠17aの左右端それぞれに前後に間隔をおいて取り付けられた1対のブラケット17cと、前側の左右ブラケット17cに回転自在に取り付けられた横長でくの字状の前側レバー17dと、前側レバー17dを図2において時計回り方向に付勢する捻りコイルバネ等のバネ材(図示省略)と、前側レバー17dの前端に取り付けられた横長の前側パッキン17eと、後側の左右ブラケット17cに回転自在に取り付けられた横長でくの字状の後側レバー17dと、後側レバー17dを図2において反時計回り方向に付勢する捻りコイルバネ等のバネ材(図示省略)と、後側レバー17dの前端に取り付けられた横長の後側パッキン17eと、矩形枠17aの左右端それぞれに後ろ向きに取り付けられた支持片17fと、各支持片17fに取り付けられた昇降ガイド17gとが設けられている。各パッキン17eは合成ゴムから成り、枠17aとほぼ同じ左右寸法を有する。
キャビネット1内の左右内壁には、補助隔壁17を昇降自在に支持する2本のガイドレール18が設けられている。各ガイドレール18は、補助隔壁17の昇降ガイド17gが上下移動自在に嵌合するレール部18aと、昇降ガイド17gとの当接によって補助隔壁17の下降限界位置を定めるストッパ部18bが設けられている。2本のガイドレール18の一方には、補助隔壁17が下降限界位置にあることを検出するための位置検知センサSp(図4参照)が設けられている。
図2に示すように、補助隔壁17は外的な力を受けていない状態では自重によって下降限界位置、即ち、隔壁12bの前側位置に止まっている。下降限界位置にある補助隔壁17の前側パッキン17eはバネ付勢力によって前面透明板2aの裏面と補助隔壁17の下面前端に接触していて補助隔壁17と前面透明板2aとの隙間(符号無し)を密封しており、また、後側パッキン17eはバネ付勢力によって隔壁12bの前面と補助隔壁17の下面後端に接触していて、補助隔壁17と隔壁12bとの隙間(符号無し)を密封している。
キャビネット1内には、電動圧縮機COM(図4参照)と、凝縮器(図示省略)と、膨張手段(図示省略)と、蒸発器(図示省略)と、蒸発器で冷却された空気を冷却室Rcに送り込む送風機FM(図4参照)とを含む冷凍回路が設けられている。この冷凍回路は冷却温度センサTScの検知信号に基づいて冷却室Rcに収納されている商品CCを所定温度に冷却する役目を果たす。因みに、本実施形態ではこの冷凍回路が請求範囲における「冷却手段」に相当する。
加温室Rhには、電熱ヒータEH(図4参照)が設けられている。この電熱ヒータEHは加温温度センサTShの検知信号に基づいて加温室Rhに収納されている商品HCを所定温度に加温する役目を果たす。因みに、本実施形態ではこの電熱ヒータEHが請求範囲における「加温手段」に相当する。
次に、図4を参照して、自動販売機の制御系について説明する。
図4に示した制御系は、制御部21と、貨幣処理部22と、選択検知部23と、信号検知部24と、モータ駆動部25と、圧縮機駆動部26と、送風機駆動部27と、ヒータ駆動部28と、表示器駆動部29とを有する。
制御部21はマイクロコンピュータから成る。制御部21のメモリには、商品CC,HCの販売に係るプログラムと、商品CCの冷却及び商品HCの加温に係るプログラムと、表示器6の表示に係るプログラムと、表示データ等が記憶されている。
貨幣処理部22は、前記硬貨投入口4に投入された硬貨または前記紙幣投入口7に投入された紙幣の真偽の判定と、投入金額の検出と、硬貨及び紙幣の貯蔵と、投入された硬貨または紙幣が偽の場合の返却を行うと共に、投入金額に係る信号を制御部21に受け渡す役割を果たす。
選択検知部23は、前記商品選択ボタン8の操作信号を制御部21に受け渡す役割を果たす。信号検知部24は、前記投入検知センサSd,前記位置検知センサSp,前記冷却温度センサTSc及び前記加温温度センサTShの検出信号を制御部21に受け渡す役割を果たす。
モータ駆動部25は、制御部21からの制御信号に基づいて、前記商品収納部13のモータMcへの電源供給と、前記Z方向駆動機構のモータMzと前記X方向駆動機構16のモータMxへの電源供給を行う役割を果たす。圧縮機駆動部21は、制御部21からの制御信号に基づいて、前記冷却手段の電動圧縮機COMへの電源供給を行う役割を果たす。送風機駆動部27は、制御部21からの制御信号に基づいて、前記冷却手段の送風機FMへの電源供給を行う役割を果たす。ヒータ駆動部28は、制御部21からの制御信号に基づいて、前記加温手段の電熱ヒータEHへの電源供給を行う役割を果たす。表示器駆動部29は、制御部21からの表示信号に基づいて、前記表示器6へのデータ表示を行う役割を果たす。
次に、図2,図5〜8を参照して、自動販売機の動作について説明する。
図2に示すように、搬送部14が冷却室Rcの前側(待機位置を含む)にある状態では補助隔壁17は隔壁12bの前側位置にあり、該補助隔壁17は冷却室Rc及び加温室Rhと前面透明板2aとの間隙を上下に仕切っている。
詳しくは、同状態では、補助隔壁17は外的な力を受けていないため、自重によって下降限界位置(隔壁12bの前側位置)に止まっている。また、下降限界位置にある補助隔壁17の前側パッキン17eはバネ付勢力によって前面透明板2aの裏面と補助隔壁17の下面前端に接触していて補助隔壁17と前面透明板2aとの隙間を密封しており、また、後側パッキン17eはバネ付勢力によって隔壁12bの前面と補助隔壁17の下面後端に接触していて、補助隔壁17と隔壁12bとの隙間を密封している。
冷却室Rcに収納されている商品CCは、冷却温度センサTScの検知信号に基づく冷却手段の作動によって所定温度に冷却されている。また、加温室Rhに収納されている商品HCは、加温温度センサTShの検知信号に基づく加温手段の作動によって所定温度に加温されている。
自動販売機で商品CC,HCを購入しようとする者(購入者)は、まず、前面透明板2aを通じて商品CC,HCを目で確認する。前面透明板2aの後側には冷却室Rc及び加温室Rhと前面透明板2aとの間隙を上下に仕切る補助隔壁17が存在するが、該補助隔壁17には透明部17bが設けられている。依って、目の高さが補助隔壁17よりも上にある購入者にあっては、図2に矢印ESで示すように、通常姿勢のままで前面透明板2aから補助隔壁17を通じて冷却室Rcに収納されている商品CCを視認することができる。また、目の高さが補助隔壁17よりも下にある購入者にあっては、通常姿勢のままで前面透明板2aから補助隔壁17を通じて加温室Rhに収納されている商品HCを視認することができる。つまり、冷却室Rc及び加温室Rhと前面透明板2aとの間隙を上下に仕切る補助隔壁17が前面透明板2aの後側に存していても該補助隔壁17によって商品CC,HCの視認性が低下することを防止できる。
購入者は前記視認によって商品CCまたはHCを決定し、硬貨または紙幣を投入して決定した商品CCまたはHCに対応した選択ボタン8を押す。
例えば、購入者が加熱室Rhに収納されている商品HCを選択して該選択に基づく販売指令が生じたときには、図6及び図7に示すように、選択された商品HCを収納している商品収納部13と向き合う位置に搬送手段の搬送部14が移動して停止する。このとき、下降限界位置に止まっている補助隔壁17が、上方移動する搬送部14による押し上げによって下降限界位置から上昇する。
詳しくは、搬送部14が上方移動すると、該搬送部14の操作片14aによって補助隔壁17の前側レバー17dがバネ付勢力に抗して図2において反時計回り方向に回転し、且つ、後側レバーレバー17dがバネ付勢力に抗して図2において時計回り方向に回転する。この前側レバー17dの回転によって前側パッキン17eが前面透明板2aの裏面と補助隔壁17の下面前端から離れて補助隔壁17と前面透明板2aとの隙間の密封が解かれ、且つ、後側レバー17dの回転によって後側パッキン17eが隔壁12bの前面と補助隔壁17の下面後端から離れて補助隔壁17と隔壁12bとの隙間の密封が解かれる。そして、搬送部14の操作片14aによって補助隔壁17全体が押し上げられ、該補助隔壁17がガイドレール18に沿って横向き状態のまま上昇する。
下降限界位置からの補助隔壁17の上昇は搬送部14の上方移動が停止するまで継続するが、図5〜図7に矢印ESで示すように、該補助隔壁17の上昇過程でも先に述べた商品CC,HCの視認性は確保される。
選択された商品HCを収納している商品収納部13と向き合う位置に搬送手段の搬送部14が停止すると、図7に示すように、該商品収納部13のモータMcの所定角度回転して無端ベルト13c上の先頭の商品HCが搬送部14内に投入される。
搬送部14内への商品HCの投入が投入検知センサSdによって検出されると、図8に示すように、搬送部14は販売口11の後側に向かって移動して停止する。このとき、搬送部14によって押し上げられていた補助隔壁17が、下方移動する搬送部14と一緒に下降する。補助隔壁17は下降限界位置までしか下降できないため、該補助隔壁17は下降限界位置で停止する。
補助隔壁17が下降限界位置で停止した後にさらに搬送部14が下方移動すると、該補助隔壁17の前側パッキン17eがバネ付勢力により復帰して前面透明板2aの裏面と補助隔壁17の下面前端に接触し、補助隔壁17と前面透明板2aとの隙間が再び密封され、また、後側パッキン17eがバネ付勢力により復帰して隔壁12bの前面と補助隔壁17の下面後端に接触し、補助隔壁17と隔壁12bとの隙間が再び密封される。
上昇位置からの補助隔壁17の下降は該補助隔壁17が下降限界位置に達するまで継続するが、図8に矢印ESで示すように、該補助隔壁17の下降過程でも先に述べた商品CC,HCの視認性は確保される。
補助隔壁17の上昇開始と復帰完了は位置検知センサSpの検出信号によって認識できるので、熱的な仕切りが解かれた冷却室Rcと加温室Rhとの間で熱交換が行われることを防止するために、該補助隔壁17が上昇を開始してから復帰が完了するまでの間は冷却手段による冷却と加温手段による加温をともに停止するようにしてもよい。
購入者が冷却室Rcに収納されている商品CCを選択して該選択に基づく販売指令が生じたときには、前記のような補助隔壁17の上昇及び復帰動作は行われずに、前記同様の商品搬送が実施される。
前述の実施形態によれば、冷却室Rc及び加温室Rhと前面透明板2aとの間隙を隔壁12bの前側位置で上下に仕切る補助隔壁17には透明部17bが設けられているので、目の高さが補助隔壁17よりも上にある購入者にあっては通常姿勢のままで前面透明板2aから補助隔壁17を通じて冷却室Rcに収納されている商品CCを視認することができ、また、目の高さが補助隔壁17よりも下にある購入者にあっては通常姿勢のままで前面透明板2aから補助隔壁17を通じて加温室Rhに収納されている商品HCを視認することができる。
つまり、冷却室Rc及び加温室Rhと前面透明板2aとの間隙を上下に仕切る補助隔壁17が前面透明板2aの後側に存していても該補助隔壁17によって商品CC,HCの視認性が低下することを防止できる。依って、従前のように、視認性低下を補うために購入者自らが姿勢変更や立ち位置変更等を行う必要がなく、視認性を原因とした迷惑を購入者に受けることを回避できると共に購買意欲の低下を未然に防ぐことができる。
また、補助隔壁17を下降限界位置(隔壁12bの前側位置)から上昇でき、且つ、下降限界位置に復帰できるように構成すると共に、該補助隔壁17を上方移動する搬送部14による押し上げによって下降位置から上昇させ、且つ、下方移動する搬送部14と一緒に下降させて下降限界位置に復帰できるように構成しているので、加温室Rhが隔壁12bを介して冷却室Rcの上側に設けられていても、該加温室Rhに収納されている商品HCの販売を支障なく行うことができる。
しかも、補助隔壁17が下降限界位置から上昇する過程及び上昇位置から下降限界位置に復帰する過程でも先に述べた商品CC,HCの視認性を確保できるので、補助隔壁17が昇降するときに該補助隔壁17によって商品CC,HCの視認性が低下することも防止できる。
さらに、補助隔壁17と前面透明板2aとの隙間と補助隔壁17と隔壁12bとの隙間をそれぞれ密封する可動式の前側パッキン17eと後側パッキン17eを補助隔壁17に設け、搬送部14が上方移動するときには両隙間の密封が解かれるように両パッキン17eを回転変位させ、搬送部14が上昇位置から下方移動するときには両パッキン17eを回転変位させて両隙間を再び密封するように構成しているので、補助隔壁17を昇降可能に構成した結果として前後に生じ得る隙間を確実に密封して冷却室Rcと加温室Rhとの間で熱交換が行われることを防止できると共に、補助隔壁17の昇降が両パッキン17eの存在によって邪魔されることを防止できる。
さらに、位置検知センサSpの検出信号に基づいて補助隔壁17が上昇を開始してから復帰が完了するまでの間の冷却手段による冷却と加温手段による加温を停止すれば、該補助隔壁17の上昇により熱的な仕切りが解かれた冷却室Rcと加温室Rhとの間で熱交換が行われることを防止して、冷却及び加温に係るエネルギーが無駄に消費されることを防ぐことができる。
尚、前述の実施形態では、補助隔壁17の前側パッキン17eをバネ付勢力によって前面透明板2aの裏面と補助隔壁17の下面前端に接触させることによって補助隔壁17と前面透明板2aとの隙間を密封し、また、後側パッキン17eをバネ付勢力によって隔壁12bの前面と補助隔壁17の下面後端に接触させることによって補助隔壁17と隔壁12bとの隙間するようにしたが、図9(A)に示すように、前面透明板2aの裏面に冷温表示板等の横長部品19を設けて該横長部品19の下面と補助隔壁17の下面前端に前側パッキン17e接触させ、また、補助隔壁17の下降限界位置或いは隔壁12bの厚さを変えることで隔壁12bの下面前端と補助隔壁17の下面後端に後側パッキン17eを接触させるようにしても同様の隙間密封が行える。
また、前述の実施形態では、1枚の透明ブラスチック板または透明ガラス板から成る透明部17bを有するものを補助隔壁17として示したが、図9(B)に示すように、2枚の透明ブラスチック板または透明ガラス板17b1と該2枚の透明ブラスチック板または透明ガラス板17b1の間に形成された空気層17b2(好ましくは密閉された空気層)とから成る透明部17b’を有するものを補助隔壁17’として用いてもよい。
さらに、前述の実施形態では、搬送部14とエレベータ15とZ方向駆動機構とX方向駆動機構16とを有するものを、冷却室Rcに収納されている商品CCまたは加温室Rhに収納されている商品HCを取り出して販売口11に導く役目を果たす搬送手段として示したが、モータ駆動のメカニカルハンドと該ハンドを上下方向と左右方向に移動させるX−Z方向駆動機構とを有するものを搬送手段として採用して、メカニカルハンドによって商品収納部13の商品CC,HCを掴み取るようにしても、前記同様の商品搬送を実施することができる。この場合の商品収納部13は後続の商品を先頭に送り込めるだけでよいので、モータ駆動の無端ベルト13cを有しない他形式の収納部構造が採用できる。例えば、先頭の商品の落下を阻止するストッパを有し、縦断面コ字形の本体の底面上に前後に並べて収納した商品をバネ付勢力によってストッパに向けて押圧する構造のものや、先頭の商品の落下を阻止するストッパを有し、縦断面コ字形の本体の底面上に前後に並べて収納した商品を底面の傾斜を利用してストッパに向けて自重移動させる構造のもの等が商品収納部として採用できる。
さらに、前述の実施形態では、冷却室Rcと加温室Rhを横向きの隔壁12bの上下に設けたものを示したが、冷却室と加温室とを縦向きの隔壁の左右に設けた場合でも前記補助隔壁17等を縦向きに配置し、且つ、縦向きの補助隔壁を隔壁の前側位置で保持するためのバネ材を追加すれば前記同様の作用効果を得ることができる。
本発明の一実施形態を示す自動販売機の外観斜視図である。 図1の要部縦断面図である。 図1の要部斜視図である。 自動販売機の制御系図である。 自動販売機の動作説明図である。 自動販売機の動作説明図である。 自動販売機の動作説明図である。 自動販売機の動作説明図である。 補助隔壁のパッキンの変形例を示す要部縦断面図と、補助隔壁の透明部の変形例を示す縦断面図である。
符号の説明
1…キャビネット、2a…前面透明板、11…販売口、12b…隔壁、Rc…冷却室、Rh…加温室、CC,HC…商品、14…搬送部、17,17’…補助隔壁、17b,17b’…透明部、17b1…透明ブラスチック板または透明ガラス板、17b2…空気層、17e…前側パッキン及び後側パッキン。

Claims (5)

  1. 冷却室と加温室とを断熱性の隔壁を介して有する前面開口のキャビネットと、
    冷却室に収納されている商品を所定温度に冷却する冷却手段と、
    加温室に収納されている商品を所定温度に加温する加温手段と、
    販売指令に基づいて冷却室または加温室に収納されている商品を取り出して販売口に導く搬送手段と、
    冷却室及び加温室に収納されている商品を外から視認できるように冷却室及び加温室の前側に間隙を介して設けられた前面透明板と、
    冷却室及び加温室と前面透明板との間隙を隔壁の前側位置で仕切るように配置された断熱性の補助隔壁とを備え、
    該補助隔壁は冷却室または加温室に収納されている商品を前面透明板から補助隔壁を通じて視認できるようにするための透明部を有する、
    ことを特徴とする自動販売機。
  2. 補助隔壁の透明部は1枚の透明板から成る、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 補助隔壁の透明部は2枚の透明板と該2枚の透明板の間に形成された空気層とから成る、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  4. 加温室は横向きの隔壁を介して冷却室の上側に設けられ、
    搬送手段は冷却室及び加温室と前面透明板との間隙に上下方向及び左右方向に移動可能に配置された搬送部を有し、
    補助隔壁は隔壁の前側位置に横向きに配置された下降限界位置からの上昇及び復帰を可能としており、
    補助隔壁は上方移動する搬送部による押し上げによって前記下降限界位置から上昇し、且つ、下方移動する搬送部と一緒に下降して前記下降限界位置に復帰する、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の自動販売機。
  5. 補助隔壁には、下降限界位置において隔壁との隙間と前面透明板との隙間をそれぞれ密封するパッキンが設けられている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の自動販売機。
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