JP4816112B2 - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用駆動力制御装置に関し、特に、前方車両との位置関係を適正な状態にするために減速度を変更させる車両用駆動力制御装置に関する。
特開2000−326761号公報(特許文献1)には、前方車両との車間距離が適正となるようにシフトダウンを行う技術が開示されている。同技術では、ハンチングを防止するため、走行路面の勾配状態に基づいて、シフトアップを禁止する時間を設定している。
上記特許文献1の技術では、変速により減速度を得る構成となっている場合、車速の上昇により変速線を横切らないため、なかなかダウンシフトせずに運転者は違和感を感じることがある。
特開2000−326761号公報 特開平11−151952号公報 特開2000−145937号公報
前方車両との位置関係を適正な状態にするために減速度を変更させる制御では、前方車両と自車両との相対車速又は相対車速に基づくパラメータが制御開始条件とされている。例えば、緩降坂路等でゆっくりと自車両が前方車両に接近していくような状況では、相対車速が小さく制御開始条件を満たさないため、減速アシストされず、運転者にじれったい感じを与える場合がある。
また、減速アシストに際して付与される減速度は、目標減速度に基づいて決定されるが、目標減速度は、相対車速又は相対車速に基づくパラメータに基づいて設定される。そのため、例えば上記のような相対車速が小さい状況では、目標減速度が小さく設定されることになり、減速アシストに際して減速度が付与されないか、又は付与されたとしても十分な減速度が付与されない場合がある。
本発明の目的は、前方車両との位置関係を適正な状態にするために減速度を変更させる制御において、運転者にとって適正な減速アシストを与えることが可能な車両用駆動力制御装置を提供することである。
本発明の車両用駆動力制御装置は、前方車両との位置関係を適正な状態にするために運転者の減速意図に基づいて減速度を変更させる減速制御を行う車両用駆動力制御装置であって、前記運転者の減速意図は、前記運転者によるアクセルオフ操作であり、前記アクセルオフ操作が検出されてからの時間又は走行距離が長いときには、前記時間又は走行距離が長くないときに比べて、前記減速制御が実行され易くすることを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記減速制御が実行され易くすることは、前記減速制御の制御開始条件の閾値を変更することを含むことを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記減速制御が実行され易くすることは、前記減速度の大きさを大きくすることを含むことを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記減速制御は、変速機の変速比を低速側に変更すること、車輪を制動すること、モータジェネレータにより回生することの少なくともいずれか一つによって実行されることを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記減速制御が実行されたときの前記前方車両との位置関係の推定を行い、前記推定の結果に基づいて、前記減速制御の実行の有無を決定することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置によれば、前方車両との位置関係を適正な状態にするために減速度を変更させる制御において、運転者にとって適正な減速アシストを与えることが可能となる。
以下、本発明の車両用駆動力制御装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図7を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、自動変速機の変速段を制御して減速制御を行う車両用駆動力制御装置に関する。
本実施形態は、追従走行時に運転者の減速意図を検出して減速装置により減速度を制御するものにおいて、運転者の減速意図が検出されてからの時間に基づいて、制御開始条件の閾値や減速度の大きさ(制御ゲイン)を変更するものである。
上記制御は、制御後の車間距離の変化態様を推定し、その推定結果が予め設定された範囲内である時のみ制御が許可される。
本実施形態の構成としては、以下に詳述するように、自動変速機等の減速度を制御可能な減速装置と、車間距離(相対車速)の検出手段と、運転者の減速意図を検出する手段と、運転者の減速意図が継続する時間に基づいて、制御開始条件又は減速制御量を変更する手段と、減速意図の検出時にその他の制御開始条件が成立した場合に上記減速装置によって減速度を付与する手段とが前提となる。
図2において、符号10は自動変速機、40はエンジンである。自動変速機10は、電磁弁121a、121b、121cへの通電/非通電により油圧が制御されて6段変速が可能である。図2では、3つの電磁弁121a、121b、121cが図示されるが、電磁弁の数は3に限定されない。電磁弁121a、121b、121cは、制御回路130からの信号によって駆動される。
スロットル開度センサ114は、エンジン40の吸気通路41内に配置されたスロットルバルブ43の開度を検出する。エンジン回転数センサ116は、エンジン40の回転数を検出する。車速センサ122は、車速に比例する自動変速機10の出力軸120cの回転数を検出する。シフトポジションセンサ123は、シフトポジションを検出する。パターンセレクトスイッチ117は、変速パターンを指示する際に使用される。加速度センサ90は、車両の減速度(減速加速度)を検出する。車間距離計測部100は、車両前部に搭載されたレーザーレーダーセンサ又はミリ波レーダーセンサなどのセンサを有し、先行車両との車間距離を計測する。
閾値・制御ゲイン変更部118は、CPU131の一部として設けられることができる。閾値・制御ゲイン変更部118は、アクセルが継続的にOFFにされている時間(アクセルオフ継続時間)に基づいて、制御開始条件の閾値、及び制御ゲイン(減速度の大きさ、具体的には、後述するように、行き先変速段を決定するためのオフセット量)を変更する。
制御回路130は、スロットル開度センサ114、エンジン回転数センサ116、車速センサ122、シフトポジションセンサ123、加速度センサ90の各検出結果を示す信号を入力し、また、パターンセレクトスイッチ117のスイッチング状態を示す信号を入力し、また、車間距離計測部100による計測結果を示す信号を入力する。
制御回路130は、周知のマイクロコンピュータによって構成され、CPU131、RAM132、ROM133、入力ポート134、出力ポート135、及びコモンバス136を備えている。入力ポート134には、上述の各センサ114、116、122、123、90からの信号、上述のスイッチ117からの信号、車間距離計測部100からの信号が入力される。出力ポート135には、電磁弁駆動部138a、138b、138cが接続されている。
ROM133には、予め図1のフローチャートに示す動作(制御ステップ)が格納されているとともに、自動変速機10のギヤ段を変速するための変速マップ及び変速制御の動作(図示せず)が格納されている。制御回路130は、入力した各種制御条件に基づいて、自動変速機10の変速を行う。
図1及び図2を参照して、本実施形態の動作を説明する。以下の動作は、主として、制御回路130により行われる。
[ステップS10]
ステップS10では、スロットル開度センサ114からの信号に基づいて、アクセルがOFF(全閉)の状態か否かが判定される。ステップS10の結果、アクセルがOFFの状態であると判定されれば、ステップS20に進む。一方、アクセルがOFFの状態であると判定されなければ、ステップS70に進む。
ステップS10では、運転者による減速意図の有無が確認される。
[ステップS20]
ステップS20では、アクセルがOFFされた状態の継続時間に基づいて、車間距離制御の制御開始条件の閾値及び行き先変速段を決定するためのオフセット量(制御ゲイン)が変更される。
A.まず、車間距離制御の制御開始条件の閾値の変更について説明する。
本実施形態では、車間距離制御の制御開始条件は、以下の二つの両方を満足することである。
(1)相対車速が予め設定された第1閾値以上であること
(2)衝突時間(=車間距離/相対車速)が予め設定された第2閾値以下であること
上記(1)はビジーシフトの抑制のためであり、(2)は前方車両との接近状態をチェックするものである。車間距離計測部100として、例えばミリ波レーダーが使用される場合には、車間距離と、相対車速が直接計測されることができる。アクセルがOFFされた状態の継続時間は、上記ステップS10において、アクセルのOFFが検出されてからタイマーで計測が開始される(後述するように、アクセルがOFFではなくなったときに(ステップS10−N)、アクセルOFFの継続時間が0にリセットされる(ステップS70))。
図3に示すように、アクセルOFFの継続時間が長くなると、相対車速の第1閾値は、小さな値に変更される。これにより、アクセルOFF継続時間が大きな値になると、相対車速が第1閾値以上となり易くなる。この場合の第1閾値の変更の形態は、符号301に示すように、アクセルOFFの継続時間が予め設定された値を超えたことを境として、第1閾値が小さな値に変更されることができる。または、これに代えて、符号302に示すように、アクセルOFF継続時間の長さに比例して第1閾値が小さな値に設定されることができる。
図4に示すように、アクセルOFFの継続時間が長くなると、衝突時間の第2閾値は、大きな値に変更される。これにより、アクセルOFF継続時間が大きな値になると、衝突時間が第2閾値以下となり易くなる。この場合の第2閾値の変更の形態は、符号401に示すように、アクセルOFFの継続時間が予め設定された値を超えたことを境として、第2閾値が大きな値に変更されることができる。または、これに代えて、符号402に示すように、アクセルOFF継続時間の長さに比例して第2閾値が大きな値に設定されることができる。
なお、本実施形態では、制御開始条件が相対車速と衝突時間であるため、それぞれの閾値がアクセルOFF継続時間の長さに応じて可変に設定された。これに代えて、制御開始条件が例えば車間距離や車間時間(=車間距離/自車速)やそれらの組合わせである場合には、それぞれの閾値がアクセルOFF継続時間の長さに応じて可変に(アクセルOFF継続時間が長くなると条件を満足し易くなるように)設定される。
B.次に、行き先変速段を決定するためのオフセット量(α)の変更について説明する。
本実施形態の車間距離制御において、ダウンシフト制御後の行き先変速段は、以下の方法により決定される。下記式1を満たす最も高速段側の変速段が行き先変速段として選択される。
Figure 0004816112
上記式1において、目標減速度は、図5に例示するように、車間距離と相対車速のマップに基づいて求められることができる。目標減速度は、同マップに従って、車間距離と相対車速に基づいて求められることから、衝突時間(=車間距離/相対車速)と同じ傾向を有する。
上記式1のα(行き先変速段を決定するためのオフセット量)は、図6に示すように、アクセルOFFの継続時間が長くなると、大きな値に変更される。この場合のαの変更の形態は、符号601に示すように、アクセルOFFの継続時間が予め設定された値を超えたことを境として、αが大きな値に変更されることができる。または、これに代えて、符号602に示すように、アクセルOFF継続時間の長さに比例してαが大きな値に設定されることができる。
図7に示すように、目標減速度の大きさが符号701で示され、αの大きさが符号702で示されるとき、上記式1によれば、行き先変速段は(N−1)段となる。これに対して、アクセルOFF継続時間が長くなることにより、αが符号703で示される大きな値に変更されると、行き先変速段は(N−2)段となる。このように、アクセルOFF継続時間が長くなり、αが大きな値とされることにより、行き先変速段は相対的に低速段とされる。
また、図7に示すように、目標減速度701が小さい場合には、ダウンシフトできない場合が生ずるが、この場合であってもアクセルOFF継続時間が長くなり、αが大きくなることにより、ダウンシフトを行うことができる。ステップS20の次にステップS30に進む。
[ステップS30]
ステップS30では、アクセルがOFF状態であること以外の上記車間距離制御の制御開始条件が成立したか否かが判定される。即ち、本例では、ステップS30において、相対車速が第1閾値以上であること、及び、衝突時間が第2閾値以下であることの両方を満たしているか否かが判定される。ここで判定される第1閾値及び第2閾値は、上記ステップS20において、アクセルOFF継続時間に応じて設定された値が使用される。ステップS30の判定の結果、制御開始条件が成立している場合には、ステップS40に進み、そうでない場合には本制御フローはリセットされる。
[ステップS40]
ステップS40では、上記行き先変速段へのダウンシフトが行われた後に前方車両と自車両の車間距離が急増しないか否かが判定される。この判定は、当業者にとって容易に考えられる各種方法にて行うことができる。その判定の結果、ダウンシフト後に車間距離が急増しないと判定された場合には、ステップS50に進み、そうでない場合には本制御フローはリセットされる。
本実施形態では、従来(上記ステップS20が行われない場合)よりも、衝突時間が大きい場合や相対車速が小さい場合であっても、ダウンシフトが生じる可能性があり、また、従来よりも行き先変速段が低速段になる可能性があるため、行き先変速段へのダウンシフトが行われた後に前方車両との車間距離が極端に増大していく可能性がある。そこで、そのようなことがないように、ステップS40が行われる。
[ステップS50]及び[ステップS60]
ステップS50では、行き先変速段へのダウンシフトが行われる。ここで、行き先変速段は、上記ステップS20において、アクセルOFF継続時間に応じて設定されたαの値に基づいて設定されたものである。行き先変速段へのダウンシフトが行われることにより、エンジンブレーキ力(減速度)が増加し、前方車両との位置関係を適正なものにすることができる。次に、ステップS60では、フラグFが1にセットされた後に本制御フローがリセットされる。
[ステップS60の後の次サイクル以降の制御フロー]
ステップS60の後、本制御フローがリセットされた後に、再度(次サイクル)の本制御フローでは、アクセルがOFF状態である限り(ステップS10−Y)、再度ステップS20においてアクセルOFF継続時間(前回の制御フローのアクセルOFFからアクセルOFF継続時間は継続されている)に応じて、制御開始条件の閾値や上記行き先変速段を決定するためのオフセット量αが変更される。
即ち、アクセルOFFがなされた直後に行われるステップS20では、アクセルOFF継続時間が未だ小さいため、閾値やαは初期値のままであるか、又は、初期値からの変更量が少ない状態である。これに対して、次サイクル以降の制御フローのステップS20では、アクセルがOFF状態である限り、アクセルOFF継続時間が累積されていくため、閾値やαの初期値からの変更量が大きくなっていく。
これにより、アクセルがOFFにされた直後は、閾値は初期値のままであるか、又は、初期値からの変更量が少ないため、制御開始条件を満たさない場合であっても、アクセルOFFの継続時間が長くなり、閾値の初期値からの変更量が大きくなることによって、制御開始条件を満たすようにすることができる。同様に、アクセルがOFFにされた直後は、αは初期値のままであるか、又は、初期値からの変更量が少ないため、行き先変速段が現状変速段よりも低速側ではない場合(ダウンシフトをできない場合)であっても、アクセルOFFの継続時間が長くなり、αの初期値からの変更量が大きくなることによって、現状変速段よりも低速側の変速段を行き先変速段とすることができる(これによりダウンシフトが可能となる)。
また、アクセルがOFFにされた直後は、αは初期値のままであるか、又は、初期値からの変更量が少ないため、行き先変速段が現状変速段よりも1段のみ低いに過ぎない場合であっても、アクセルOFFの継続時間が長くなり、αの初期値からの変更量が大きくなることによって、2段以上低速側の変速段を行き先変速段とすることができる。この場合には、始めの制御フローのステップS50では、現状変速段から1段下の変速段へのダウンシフトが行われ、その後アクセルOFFの継続時間が長くなった後の制御フローのステップS50において、2段目へのダウンシフト(更に1段のダウンシフト)が行われる。
[ステップS70]
一方、上記ステップS10において、アクセルがOFFではないと判定された場合には、ステップS70において、アクセルオフ継続時間が0にリセットされる。次に、ステップS80において、フラグFが判定され、フラグFが0である場合には、何も制御が実行されていない段階であるため、本制御フローはリセットされる。
ステップS80の判定の結果、フラグFが1である場合には、既にダウンシフトが実行されているので(ステップS50、ステップS60)、ステップS90にて、ダウンシフト制御(低速段を選択する制御)の制御終了条件が成立したか否かを判定する。ここで、ダウンシフト制御の制御終了条件とは、例えば、アクセルがON(アイドル接点切れ)されてから予め設定された所定時間が経過したか否かである。ステップS90の判定の結果、否定的に判定された場合には、本制御フローはリセットされる。この場合、ステップS10、ステップS70、ステップS80経由でステップS90の成立を待つ。
ステップS90において、肯定的に判定された場合には、ステップS100において、衝突時間が予め設定された所定値よりも大きいか否かが判定される。その判定において、否定的に判定された場合には、本制御フローはリセットされ、肯定的に判定された場合には、ステップS110において、ダウンシフト制御を終了させて、通常時の変速制御(アクセル開度と車速に基づいて変速段が決定される)に復帰する。その後、ステップS120において、フラグFが0にリセットされた後に、本制御フローがリセットされる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
例えば、緩降坂路などにおいて、自車両が徐々に前方車両に接近していくような場合には、相対車速が小さい場合、及び/又は、目標減速度が小さい場合があり、この場合、従来は、制御開始条件を満たさないと判定されてダウンシフトによる減速制御が実行されなかったり、実行されたとしても行き先変速段が高く減速度が不足していたケースがあった。
これに対して、本実施形態によれば、上記緩降坂路等で自車両がゆっくりと(徐々に)前方車両に接近していく場合には、運転者はアクセルをOFFにしたままであれば(減速意図を継続して有していれば)、アクセルOFF継続時間が長くなることに応じて、閾値及びαが可変に設定されるため、ダウンシフトによる減速制御が可能になり、また、より低速段へのダウンシフト制御が可能となる。また、ダウンシフト制御実行後には、アクセルがオフにされたとき(ステップS10−N)以外には、アップシフト(ステップS110による通常の変速制御の実行によるアップシフト)がなされないため、ダウンシフトとアップシフトが交互に起きるなどのビジーシフトを抑制することができる。
アクセルOFF継続時間が大幅に長くなると、閾値やαが初期値から大きく変更されるため、制御開始条件を容易に満足し易くなったり、行き先変速段が大幅に低速段となることが想定される。しかしながら、この場合においても、上記ステップS40において、ダウンシフト後に車間距離が急増しないか否かがチェックされた上で、ダウンシフトの実行の有無が判定されるため、運転者にとって違和感を与えるような変速が実行されることは抑制される。
(第1実施形態の第1変形例)
次に、上記第1実施形態の変形例について説明する。
上記第1実施形態では、ダウンシフト制御(ステップS50)が実行された後は、アクセルがONされたとき(ステップS10−N)以外には、アップシフトが許可(ステップS110)されない構成とされていた。これに代えて、例えば、アクセルがOFFのままでも車間距離が予め設定された設定された所定値を超える場合には、アップシフトが許可される構成とすることができる(図示せず)。
(第1実施形態の第2変形例)
次に、第1実施形態の第2変形例について説明する。
上記第1実施形態では、車間距離制御(減速制御)を行う減速装置として有段の自動変速機を用いたが、これに代えて、無段の自動変速機(CVT)であってもよい。また、減速装置は、自動変速機に代えて、ブレーキ又はモータジェネレータの回生装置であってもよい。更に、減速装置には、自動変速機とブレーキの協調制御(例えば、特開2005−162175号公報参照)を適用することができる。
(第1実施形態の第3変形例)
次に、第1実施形態の第3変形例について説明する。
上記第1実施形態では、上記ステップS20において、アクセルオフ継続時間に基づいて、制御開始条件の閾値及び行き先変速段を決定するためのオフセット量(α)の両方を変更した。これに代えて、制御開始条件の閾値及び行き先変速段を決定するためのオフセット量(α)のうち一方のみを変更することができる。
(第1実施形態の第4変形例)
次に、第1実施形態の第4変形例について説明する。
上記第1実施形態では、上記ステップS20において、アクセルオフ継続時間に基づいて、閾値やαを変更した。これに代えて、アクセルオフが継続している間の走行距離に基づいて、閾値やαを変更することができる。
本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の概略構成図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態におけるアクセルオフ継続時間と相対車速の閾値との関係を示す図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態におけるアクセルオフ継続時間と衝突時間の閾値との関係を示す図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態における目標減速度マップを示す図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態におけるアクセルオフ継続時間と行き先変速段を決定するためのオフセット量との関係を示す図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態における車速と減速度と行き先変速段との関係を示す図である。
符号の説明
10 自動変速機
40 エンジン
90 加速度センサ
100 車間距離計測部
114 スロットル開度センサ
116 エンジン回転数センサ
118 閾値・制御ゲイン変更部
122 車速センサ
123 シフトポジションセンサ
130 制御回路
131 CPU
133 ROM
701 目標減速度
702 初期値のα
703 変更後のα
α 行き先変速段を決定するためのオフセット量

Claims (5)

  1. 前方車両との位置関係を適正な状態にするために運転者の減速意図に基づいて減速度を変更させる減速制御を行う車両用駆動力制御装置であって、
    前記運転者の減速意図は、前記運転者によるアクセルオフ操作であり、
    前記アクセルオフ操作が検出されてからの時間又は走行距離が長いときには、前記時間又は走行距離が長くないときに比べて、前記減速制御が実行され易くする
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記減速制御が実行され易くすることは、前記減速制御の制御開始条件の閾値を変更することを含む
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記減速制御が実行され易くすることは、前記減速度の大きさを大きくすることを含む
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記減速制御は、変速機の変速比を低速側に変更すること、車輪を制動すること、モータジェネレータにより回生することの少なくともいずれか一つによって実行される
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記減速制御が実行されたときの前記前方車両との位置関係の推定を行い、前記推定の結果に基づいて、前記減速制御の実行の有無を決定する
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
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