JP2007139090A - 車両用走行制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の走行環境又は走行状態に基づいて、例えば、車間距離制御、コーナー制御又は登降坂制御のような変速点制御として、変速機を変速する場合に、変速先として、最適な変速段が決定されることが可能な車両用走行制御装置を提供する。
【解決手段】車両の走行環境又は走行状態に基づいて、運転者による減速意図(S12)に応答して、車両の走行状態が適切になるように変速機を相対的に低速用の目標変速段(S4)に変速する車両用走行制御装置であって、前記目標変速段に変速したときの車両の駆動力の状態(S9、S10)に基づいて、前記目標変速段への変速を許可するか否かを判定する。前記目標変速段に変速したときの状態において、運転者の加速操作に対して予想される加速度又は駆動力が予め設定された所定値以下である場合(ステップS9−Y)に、前記目標変速段への変速を許可する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、変速機を相対的に低速用の変速段又は変速比に変速する動作により、車両の減速制御を行う車両用走行制御装置に関する。
特開2000−318484号公報(特許文献1)には、先行車との車間距離を検出し、一定距離以下となった場合に変速機のシフト段をダウンしてエンジンブレーキにより減速する技術が開示されている。
特開2000−318484号公報
変速機を相対的に低速用の変速段又は変速比に変速する動作により、車両の減速制御を行う場合に、変速先として、最適な変速段又は変速比が決定されることが望まれている。例えば、変速点制御の一例として、車間距離制御を行う場合において、従来は、車間距離に対応するパラメータ(車間時間、相対車速、衝突時間を含む)のみに基づいて、変速段又は変速比が決定されていたが、その決定方法により決定された変速段又は変速比よりも、更に最適な変速段又は変速比が決定されることが望まれている。
本発明の目的は、車両の走行環境又は走行状態に基づいて、例えば、車間距離制御、コーナー制御又は登降坂制御のような変速点制御として、変速機を相対的に低速用の変速段又は変速比に変速する場合に、変速先として、最適な変速段又は変速比が決定されることが可能な車両用走行制御装置を提供することである。
本発明の車両用走行制御装置は、車両の走行環境又は走行状態に基づいて、運転者による減速意図に応答して、車両の走行状態が適切になるように変速機を相対的に低速用の目標変速段又は目標変速比に変速する車両用走行制御装置であって、前記目標変速段又は目標変速比に変速したときの車両の駆動力の状態に基づいて、前記目標変速段又は目標変速比への変速を許可するか否かを判定することを特徴としている。
本発明の車両用走行制御装置において、前記目標変速段又は目標変速比に変速したときの状態において、運転者の加速操作に対して予想される加速度又は駆動力が予め設定された所定値以下である場合に、前記目標変速段又は目標変速比への変速を許可することを特徴としている。
本発明の車両用走行制御装置において、前記目標変速段又は目標変速比に変速したときの状態において、車両が加速するために必要となるアクセル開度が予め設定された所定値以下である場合に、前記目標変速段又は目標変速比への変速を許可することを特徴としている。
本発明の車両用走行制御装置において、更に、車速、及び前記目標変速段又は目標変速比に変速されたときのエンジン回転数の少なくともいずれか一方に基づいて、前記目標変速段又は目標変速比への変速を許可するか否かを判定することを特徴としている。
本発明の車両用走行制御装置において、更に、前記目標変速段又は目標変速比に変速したときの状態において車両が加速するために必要となるエンジン回転数に基づいて、前記目標変速段又は目標変速比への変速を許可するか否かを判定することを特徴としている。
本発明の車両用走行制御装置は、車両の走行環境又は走行状態に基づいて、運転者による減速意図に応答して、車両の走行状態が適切になるように変速機を相対的に低速用の目標変速段又は目標変速比に変速する車両用走行制御装置であって、前記目標変速段又は目標変速比への変速後の状態において車両が加速するために必要となるエンジン回転数に基づいて、前記目標変速段又は目標変速比への変速を許可するか否かを判定することを特徴としている。
本発明の車両用走行制御装置において、更に、車速、及び前記目標変速段又は目標変速比に変速されたときのエンジン回転数の少なくともいずれか一方に基づいて、前記目標変速段又は目標変速比への変速を許可するか否かを判定することを特徴としている。
本発明の車両用走行制御装置によれば、変速機を相対的に低速用の変速段又は変速比に変速する動作により、車両の減速制御を行う場合に、変速先として、最適な変速段又は変速比が決定されることが可能となる。
以下、本発明の車両用走行制御装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図6を参照して、第1実施形態に係る車両用走行制御装置について説明する。
本実施形態は、変速点制御の一例として、車間距離情報に基づき、運転者の減速意図に応答して、自動変速機の変速段又は変速比のダウンシフト制御を行って減速制御を行うものについての変速段又は変速比の決定方法に関する。
従来より、車間距離情報に基づいて、目標変速段へのダウンシフトを実施し、エンジンブレーキ力を増加させる制御においては、目標変速段は、例えば車間時間と相対車速のパラメータにより決定されている(図3参照)。
しかしながら、現在の変速段よりも低速用の目標変速段にダウンシフトした場合、いかのような問題がある。即ち、特に、車速が低い領域では、駆動力が過大となるため、運転者がアクセルペダルに足をのせただけのつもり(積極的な加速意思はなくアクセル開度が例えば約5〜10%)でも車両が飛び出すという問題がある。また、特に、車速が高い領域では、車両の走行抵抗(後述するFr1)と釣り合うための駆動力(Fdrv)を発生させ得るアクセル踏み込み量(PA2)が大きくなるという問題がある。また、変速後の所定のアクセル開度におけるエンジン回転数が高くなり騒音が大きくなるという問題がある。
そこで、本実施形態では、目標変速段へのダウンシフトの可否判断において、以下の3点を考慮して実施することとする。
(1)変速後の所定アクセル開度での加速抵抗(加速度)
(2)走行抵抗と釣り合うためのアクセル開度
(3)変速後の所定アクセル開度でのエンジン回転数
上記(1)を考慮することにより、アクセルペダルに足をのせただけで車両が飛び出してしまうことを抑制する。また、上記(2)を考慮することにより、+の加速度を得るためのアクセル踏み込み量を低減する。さらに、上記(3)を考慮することにより、エンジン回転数が高く、騒音が大きくなるという問題を回避することが可能となる。
目標変速段は、主に減速に必要なエンジンブレーキ力の大きさによって決定される。その場合、ベースの考え方としては、車間時間や相対車速をパラメータにして目標変速段を決定する方法でよいが、今回、本発明者により、更に、以下の点を考慮する必要があるという知見が得られた。
即ち、目標変速段にダウンシフトした後の(相対的に低速側の変速段又は変速比での)アクセルに足をのせただけのアクセル開度における予想加速度α1及びエンジン回転数Ne1と、目標変速段にダウンシフトした後の状態で車両の走行抵抗Fr1と釣り合うときのアクセル開度PA2及びエンジン回転数Ne2を考慮して、目標変速段へのダウンシフトの可否を決定しなければならない。
本実施形態の構成としては、以下に詳述するように、自車と前方の車両との車間距離を計測又は推定できる手段と、上記車間距離の情報と運転者の減速意図に基づいて、自動変速機(AT、CVT、ハイブリッド車に搭載されたAT)のダウンシフトを実施し、エンジンブレーキ力を増加させる制御(変速制御)を行う減速制御手段とが前提となる。
図2において、符号10は自動変速機、40はエンジンである。自動変速機10は、電磁弁121a、121b、121cへの通電/非通電により油圧が制御されて6段変速が可能である。図2では、3つの電磁弁121a、121b、121cが図示されるが、電磁弁の数は3に限定されない。電磁弁121a、121b、121cは、制御回路130からの信号によって駆動される。
スロットル開度センサ114は、エンジン40の吸気通路41内に配置されたスロットルバルブ43の開度を検出する。エンジン回転数センサ116は、エンジン40の回転数を検出する。車速センサ122は、車速に比例する自動変速機10の出力軸120cの回転数を検出する。シフトポジションセンサ123は、シフトポジションを検出する。パターンセレクトスイッチ117は、変速パターンを指示する際に使用される。加速度センサ90は、車両の減速度(減速加速度)を検出する。車間距離計測部100は、車両前部に搭載されたレーザーレーダーセンサ又はミリ波レーダーセンサなどのセンサを有し、先行車両との車間距離を計測する。
道路勾配計測・推定部118は、CPU131の一部として設けられることができる。道路勾配計測・推定部118は、加速度センサ90により検出された加速度に基づいて、道路勾配を計測又は推定するものであることができる。また、道路勾配計測・推定部118は、平坦路での加速度を予めROM133に記憶させておき、実際に加速度センサ90により検出した加速度と比較して道路勾配を求めるものであることができる。
ナビゲーションシステム装置95は、自車両を所定の目的地に誘導することを基本的な機能としており、演算処理装置と、車両の走行に必要な情報(地図、直線路、カーブ、登降坂、高速道路など)が記憶された情報記憶媒体と、自立航法により自車両の現在位置や道路状況を検出し、地磁気センサやジャイロコンパス、ステアリングセンサを含む第1情報検出装置と、電波航法により自車両の現在位置、道路状況などを検出するためのもので、GPSアンテナやGPS受信機などを含む第2情報検出装置等を備えている。
制御回路130は、スロットル開度センサ114、エンジン回転数センサ116、車速センサ122、シフトポジションセンサ123、加速度センサ90の各検出結果を示す信号を入力し、また、パターンセレクトスイッチ117のスイッチング状態を示す信号を入力し、また、車間距離計測部100による計測結果を示す信号を入力し、また、ナビゲーションシステム装置95からの信号を入力する。
制御回路130は、周知のマイクロコンピュータによって構成され、CPU131、RAM132、ROM133、入力ポート134、出力ポート135、及びコモンバス136を備えている。入力ポート134には、上述の各センサ114、116、122、123、90からの信号、上述のスイッチ117からの信号、ナビゲーションシステム装置95及び車間距離計測部100のそれぞれからの信号が入力される。出力ポート135には、電磁弁駆動部138a、138b、138cが接続されている。
ROM133には、予め図1のフローチャートに示す動作(制御ステップ)が格納されているとともに、自動変速機10のギヤ段を変速するための変速マップ及び変速制御の動作(図示せず)が格納されている。制御回路130は、入力した各種制御条件に基づいて、自動変速機10の変速を行う。
図1及び図2を参照して、本実施形態の動作を説明する。
[ステップS1]
まず、図1のステップS1に示すように、制御回路130では、車間距離計測部100から入力した車間距離を示す信号に基づいて、前方車両が有るか否か、即ち、自車と前方の車両との車間距離が予め設定された所定値以下であるか否かが判定される。ここで、車間距離が所定値以下である前方の車両とは、自車が追従制御中の対象の車両であってもよいし、追従制御中ではないが一時的に車間距離が所定値以下になったものであってもよい。
ステップS1の結果、前方車両が有る、即ち、車間距離が所定値以下であると判定されれば、ステップS2に進む。一方、前方車両が無い、即ち、車間距離が所定値以下であると判定されなければ、本制御フローはリターンされる。
制御回路130では、車間距離が所定値以下であるか否かを直接的に判定する代わりに、車間距離が所定値以下に詰まったことが判るパラメータ、例えば衝突時間(車間距離/相対車速)、車間時間(車間距離/自車速)、それらの組み合わせなどにより、間接的に車間距離が所定値以下であるか否かを判定してもよい。
[ステップS2]
ステップS2では、車間距離計測部100により、自車と前方の車両との車間距離が計測され、その計測結果を示す信号が制御回路130に出力される。ステップS2の次にステップS3が行われる。
[ステップS3]
ステップS3では、制御回路130により、ダウンシフト(減速制御)の必要性があるか否かが判定される。制御回路130は、上記ステップS2で得られた車間距離情報に基づき、衝突時間又は車間時間が予め設定された設定値以下であるか否かを判定し、その判定の結果、衝突時間又は車間時間が設定値以下である場合には、ダウンシフトの必要性があると判定する。ステップS3の判定の結果、ダウンシフトの必要性があると判定された場合には、ステップS4に進み、そうではないと判定された場合には、本制御フローはリターンされる。
[ステップS4]
ステップS4では、制御回路130により、車間時間及び相対車速に基づいて、変速制御による目標変速段(ダウンシフト先としての変速段)が算出される。ステップS4において、変速段は、予めROM133に記憶された、車間時間・相対車速による目標変速段決定マップ(図3)を参照して求められる。図3に示すように、目標変速段は、自車と前方車両との相対車速[km/h]と車間時間[sec]に基づいて求められる。
図3において、例えば、相対車速が−40[km/h]であって、車間時間が1.0[sec]であるときの目標変速段は3速である。自車と前方車両との関係が安全な相対車速や車間距離に近づく程、目標変速段は、高い変速段として(減速しないように)設定される。即ち、目標変速段は、自車と前方車両との距離が十分に確保される程、図3のマップの右上側の高い変速段として求められ、自車と前方車両とが接近している程、同マップの左下側の低い変速段として求められる。
上記では、目標変速段決定マップ(図3)を用いて、目標変速段を算出する方法について説明したが、上記方法に代えて、以下に説明するような方法により、目標変速段を算出することもできる。
即ち、制御回路130により、自動変速機10による目標減速度(以下、変速段目標減速度)が求められ、その変速段目標減速度に基づいて、自動変速機10の変速制御(シフトダウン)に際して選択すべき変速段(目標変速段)が決定される。以下、この方法の内容を(1)、(2)に項分けして説明する。
(1)まず、変速段目標減速度を求める。
変速段目標減速度は、自動変速機10の変速制御により得ようとするエンジンブレーキ力(減速加速度)に対応したものである。変速段目標減速度は、後述する目標減速度以下の値として設定される。変速段目標減速度の求め方としては、以下の3つの方法が考えられる。
変速段目標減速度の第1の求め方について説明する。
まず、図4の目標減速度マップにより目標減速度を求め、その求めた目標減速度に、0よりも大きく1以下の係数を乗算した値として、変速段目標減速度を設定する。
目標減速度は、予めROM133に記憶された目標減速度マップ(図4)を参照して求められる。図4に示すように、目標減速度は、自車と前方車両との相対車速[km/h]と車間時間[sec]に基づいて求められる。なお、ここで、車間時間は、上記の通り、車間距離/自車速である。
図4において、例えば、相対車速が−40[km/h]であって、車間時間が1.0[sec]であるときの目標減速度は−0.26(G)である。自車と前方車両との関係が安全な相対車速や車間距離に近づく程、目標減速度は、小さな値として(減速しないように)設定される。即ち、目標減速度は、自車と前方車両との距離が十分に確保される程、図4の目標減速度マップの右上側の小さな値として求められ、自車と前方車両とが接近している程、同目標減速度マップの左下側の大きな値として求められる。
例えば、目標減速度が−0.26Gである場合には、例えば0.5の係数を乗算してなる値である、−0.13Gが変速段目標減速度として設定されることができる。
次に、変速段目標減速度の第2の求め方について説明する。
予めROM133に、変速段目標減速度マップ(図5)が登録されている。図5の変速段目標減速度マップが参照されて、変速段目標減速度が求められる。図5に示すように、変速段目標減速度は、図4の目標減速度と同様に、自車と前方車両との相対車速[km/h]と車間時間[sec]に基づいて求められる。例えば、上記例の場合と同様に、相対車速が−40[km/h]であって、車間時間が1.0[sec]である場合には、−0.15Gが変速段目標減速度として求められる。図4及び図5から明らかなように、相対車速が大きく急激に接近する場合、車間時間が短い場合、あるいは車間距離が短い場合は、早期に車間距離を適正な状態にする必要があるため、減速度をより大きくする必要がある。また、このことから、上記の状況ではより低速段が選択されることになる。
次に、変速段目標減速度の第3の求め方について説明する。
まず、本制御開始前の自動変速機10の現状のギヤ段のアクセルOFF時のエンジンブレーキ力(減速G)を求める(以下、変速前減速度と称する)。予めROM133に各ギヤ段減速度マップ(図6)が登録されている。図6の各ギヤ段減速度マップが参照されて、変速前減速度が求められる。図6に示すように、変速前減速度は、ギヤ段と自動変速機10の出力軸120cの回転数NOに基づいて求められる。例えば、現状ギヤ段が5速で出力回転数が1000[rpm]であるときには、変速前減速度は−0.04Gである。
なお、変速前減速度は、車両のエアコン作動の有無やフューエルカットの有無などの諸状況に応じて、各ギヤ段減速度マップにより求めた値を補正してもよい。また、車両のエアコン作動の有無やフューエルカットの有無などの諸状況毎に、複数の各ギヤ段減速度マップをROM133に用意しておき、それらの諸状況に応じて使用する各ギヤ段減速度マップを切り換えてもよい。
次いで、変速前減速度と目標減速度との間の値として、変速段目標減速度が設定される。即ち、変速段目標減速度は、変速前減速度よりも大きく、目標減速度以下の値として求められる。変速段目標減速度と変速前減速度及び目標減速度との関係の一例を図7に示す。
変速段目標減速度は、以下の式により求められる。
変速段目標減速度=(目標減速度−変速前減速度)×係数+変速前減速度
上記式において、係数は0より大きく1以下の値である。
上記例では、目標減速度=−0.26G、変速前減速度=−0.04Gであり、係数を0.5と設定して計算すると、変速段目標減速度は−0.15Gとなる。
上記のように、変速段目標減速度の第1及び第3の求め方では、係数が用いられたが、その係数の値は、理論上から求まる値ではなく、各種条件から適宜設定可能な適合値である。即ち、例えば、スポーツカーでは、減速すべきときには相対的に大きな減速度が好まれるため、上記係数の値を大きな値に設定することができる。また、同じ車両であっても、車速やギヤ段に応じて、上記係数の値を可変に制御することができる。運転者の操作に対する車両の応答性を高め、きびきびとした車両走行を意図した所謂スポーツモードと、運転者の操作に対する車両の応答性をゆったりとしたものとして、低燃費となるような車両走行を意図した所謂ラグジュアリーモードやエコノミーモードと呼ばれるモードが選択可能な車両の場合、スポーツモード選択時には、変速段目標減速度はラグジュアリーモードやエコノミーモードよりも大きな変速段変化が起きるように設定される。
(2)次に、上記(1)で求めた変速段目標減速度に基づいて、自動変速機10の変速制御に際して選択すべき変速段が算出される。予めROM133に、図8に示すようなアクセルOFF時の各ギヤ段の車速毎の減速Gを示す車両特性のデータが登録されている。
ここで、上記例と同様に、出力回転数が1000[rpm]であり、変速段目標減速度が−0.15Gである場合を想定すると、図8において、出力回転数が1000[rpm]のときの車速に対応し、かつ変速段目標減速度の−0.15Gに最も近い減速度となるギヤ段は、3速であることが判る。これにより、上記例の場合、ステップS4では、目標変速段は、3速であると算出される。
なお、ここでは、変速段目標減速度に最も近い減速度となるギヤ段を目標変速段として算出したが、目標変速段は、変速段目標減速度以下(又は以上)の減速度であって変速段目標減速度に最も近い減速度となるギヤ段を選択してもよい。図1のステップS4の次にステップS5が実行される。
[ステップS5]
ステップS5では、制御回路130により、上記ステップS4で求められた目標変速段にダウンシフトされた場合のタービン回転数Nt1が算出される。
ステップS5の次に、ステップS6が行われる。
[ステップS6]
ステップS6では、制御回路130により、現在の車速、道路勾配での走行抵抗Fr1を下記式により算出する。
Fr1=空気抵抗+転がり抵抗(引きずりを含む)+勾配抵抗+コーナ−リング抵抗(+ブレーキ抵抗) ‥‥式1
ステップS6の次に、ステップS7が行われる。
[ステップS7]
ステップS7では、制御回路130により、上記ステップS4で求められた目標変速段でアクセル開度PA1のときのエンジン回転数Ne1、予想加速度α1を算出する。
α1=(Fdrv−Fr1)/等価慣性重量 ‥‥式2
Fdrv=エンジントルク×トルクコンバータトルク比×ギヤ比×デフ比×トランスミッション効率×デフ効率/タイヤ半径 ‥‥式3
上記において、アクセル開度PA1は、運転者がアクセルペダルに足をのせただけの開度(車両により異なるが、例えば約5〜10%)であり、運転者による積極的な加速意図によるものではない程度に小さな開度である。
また、Fdrvは車両の駆動力である。
アクセル開度とスロットル開度の関係は予めマップに登録されており、同様に、トルクコンバータ速度比とトルク比の関係、スロットル開度とエンジン回転数から求められるエンジントルクの関係も、予めマップに登録されている。
ここで、トルクコンバータ速度比から発進時以外の容量係数は一意に決まり、
コンバータ特性からエンジントルク=容量係数×エンジン回転数2より、
(スロットル開度、エンジン回転数)→エンジントルクの関係を以下のように変換できる。
(スロットル開度、エンジン回転数)→容量係数
(スロットル開度、エンジン回転数)→トルクコンバータ速度比
(スロットル開度、エンジン回転数)→タービン回転数
(スロットル開度、タービン回転数)→エンジン回転数
上記のスロットル開度とタービン回転数から求められるエンジン回転数の関係を予めマップに登録しておく。
上記関係から、タービン回転数とアクセル開度が決まれば、エンジン回転数Ne1、エンジントルク、トルク比が決まり、上記式2及び式3からFdrv、予想加速度α1が算出可能となる。ステップS7の次にステップS8が実行される。
[ステップS8]
ステップS8では、制御回路130により、上記ステップS4で求められた目標変速段において上記ステップS5で求めたタービン回転数Nt1で上記走行抵抗Fr1と釣り合うときのエンジン回転数Ne2、アクセル開度PA2を算出する。
Fdrv=Fr1より、
エンジントルク×トルクコンバータトルク比=Fr1/ギヤ比/デフ比/トランスミッション効率/デフ効率×タイヤ半径 ‥‥式4
上記の(スロットル開度、タービン回転数)→エンジン回転数の関係を変形すると、
(エンジン回転数、タービン回転数)→スロットル開度となる。
このエンジン回転数とタービン回転数から求められるスロットル開度の関係を予めマップに登録しておく。
エンジン回転数を仮定すると、タービン回転数が分かっているため、トルクコンバータ速度比が決まり、よってトルクコンバータトルク比が決まり、また、スロットル開度が決まり、エンジントルクも決まる。ここで決まったトルクコンバータトルク比、エンジントルクが上記式4を満たすか否かを判定し、上記式4を満たすまでエンジン回転数を変更して収斂計算する。
[ステップS9]
ステップS9では、制御回路130により、上記ステップS7により算出された予想加速度α1と、予め設定された所定値とが比較され、予想加速度α1が所定値以下であるか否かが判定される。その判定の結果、予想加速度α1が所定値以下である場合(ステップS9−Y)には、ステップS10に進み、そうでない場合(ステップS9−N)には、本制御フローはリターンされる。
[ステップS10]
ステップS10では、制御回路130により、上記ステップS8により算出されたアクセル開度PA2と、予め設定された所定値とが比較され、アクセル開度PA2が所定値以下であるか否かが判定される。その判定の結果、アクセル開度PA2が所定値以下である場合(ステップS10−Y)には、ステップS11に進み、そうでない場合(ステップS10−N)には、本制御フローはリターンされる。
[ステップS11]
ステップS11では、制御回路130により、上記ステップS7により算出されたエンジン回転数Ne1と、上記ステップS8により算出されたエンジン回転数Ne2と、予め設定された所定値とが比較され、エンジン回転数Ne1及びNe2の両方が所定値以下であるか否かが判定される。その判定の結果、エンジン回転数Ne1及びNe2の両方が所定値以下である場合(ステップS11−Y)には、ステップS12に進み、そうでない場合(ステップS11−N)には、本制御フローはリターンされる。
[ステップS12]
ステップS12では、制御回路130により、スロットル開度センサ114からの信号に基づいて、アクセルがOFF(アイドル接点ON)の状態か否かが判定される。ステップS12では、運転者による減速意図が確認され、減速制御の開始トリガとされる。ステップS12の結果、アクセルがOFFの状態であると判定されれば、ステップS13に進む。一方、アクセルがOFFの状態であると判定されなければ、本制御フローはリターンされる。
[ステップS13]
ステップS13では、制御回路130により、変速制御が開始される。即ち、ステップS4で決定された目標変速段に変速制御される。それに伴い、エンジンブレーキ力が増加する。ステップS13の次に、本制御フローはリターンされる。
以上説明したように、本実施形態では、目標変速段の算出が車間時間及び相対車速に基づいて行われると(ステップS4)、その算出された目標変速段にダウンシフトされたときのアクセルペダルに足をのせただけの開度(車両によるが例えば約5〜10%)でのエンジン回転数Ne1と予想加速度α1が算出(推定)される(ステップS7)とともに、その目標変速段にダウンシフトされたときのタービン回転数Nt1で走行抵抗Fr1と釣り合うときのエンジン回転数Ne2とアクセル開度PA2が算出(推定)される(ステップS8)。
目標変速段にダウンシフトしたときの予想加速度α1が所定値以下である場合(ステップS9−Y)であって、かつ目標変速段にダウンシフトしたときに+の加速度を得るためのアクセル踏み込み量PA2が所定値以下である場合(ステップS10−Y)であって、かつ、目標変速段にダウンシフトしたときのエンジン回転数Ne1と、目標変速段にダウンシフトしたときに+の加速度を得るときのエンジン回転数Ne2の両方が所定値以下である場合(ステップS11)にのみ目標変速段へのダウンシフトが許可される。これにより、目標変速段へのダウンシフトによる車両の飛び出しが抑制されるとともに、+の加速度を得るためのアクセル踏み込み量が低減し、エンジン回転数が高いことにより騒音が大きくなることが抑制される。以上のことから、車両の減速制御を行う場合に、変速先として、最適な変速段又は変速比が決定されることが可能となる。
なお、上記ステップS7では予想加速度α1が算出されて(ステップS7)、所定値と比較されたが(ステップS9)、予想加速度α1に代えて、予想駆動力が算出されて、予め設定された設定値と比較されることができる。また、エンジン回転数Ne1に代えて、エンジン回転数の代用値である車速を用いることができる。
また、上記実施形態では、ステップS9〜ステップS11の判定が行われたが、これに限定されることなく、例えば、ステップS9のみ、ステップS10のみ、又はステップS11のみの判定が行われ、その判定の結果、肯定的に判定されれば目標変速段への変速を許可するように構成することができる。この場合、ステップS11は、エンジン回転数Ne1、Ne2の両方について判定するのではなく、いずれか一方のみを判定し、その判定の結果、肯定的に判定されれば目標変速段への変速を許可するように構成することができる。
(第2実施形態)
次に、図9から図13を参照して、変速点制御の一例として、先方のコーナーRに基づく変速点制御が行われる場合の最適な目標変速段の決定方法について説明する。
図10は、本実施形態の減速制御を説明するためのチャートである。図10には、制御実施境界線L、必要減速度401、道路形状上面視、アクセル開度301が示されている。
図10の符号Aに対応する場所(時点)407では、符号301に示すように、アクセルがOFF(アクセル開度が全閉)の状態で、かつ、図示はしないがブレーキがOFF(ブレーキ力がゼロ)の状態である。
[ステップS15]
図9のステップS15では、制御回路130により、スロットル開度センサ114からの信号に基づいて、アクセルがOFFの状態(全閉)か否かが判定される。ステップS15の結果、アクセルがOFFの状態であると判定されれば、ステップS20に進む。アクセルが全閉である場合(ステップS15−Y)に、運転者に減速の意図があると判断されて、本実施形態の減速制御が行われる。一方、アクセルがOFFの状態であると判定されなければ、本制御フローはリターンされる。上記のように、図10では、符号Aの位置(時点)にてアクセル開度301がゼロ(全閉)とされている。
[ステップS20]
ステップS20では、制御回路130により、必要減速度が計算により求められる。必要減速度は、先方のコーナーを予め設定された所望の旋回Gで旋回するために(所望の車速でコーナーに進入するために)必要とされる減速度である。図10において、必要減速度は、符号401で示されている。
図10において、横軸は距離を示しており、「道路形状上面視」に示すように、先方のコーナー402は、符号Dの地点403からFの地点404に存在している。そのコーナー402を予め設定された所望の旋回Gで旋回するために、コーナー402の入口403において、コーナー402の半径(又は曲率)R405に対応した、目標車速406にまで減速されている必要がある。即ち、目標車速406は、コーナー402のR405に対応した値である。
上記ステップS15においてアクセルが全閉であると判定された符号Aの場所407の車速から、コーナー402の入口403で要求される目標車速406まで減速するには、必要減速度401で示すような減速が必要とされる。制御回路130は、車速センサ122から入力した現在の車速と、ナビゲーションシステム装置95から入力した、現在位置からコーナー402の入口403までの距離及びコーナー402のR405に基づいて、必要減速度401を算出する。
図10において、コーナー402のR405よりもRが小さいコーナー(以下、仮想コーナーと称する。図示せず)を考える。比較のため、その仮想コーナーは、コーナー402の入口403と同じ位置に入口が存在しているとする。その仮想コーナーの入口403では、仮想コーナーのRがR405よりも小さいため、コーナー402の目標車速406よりも低い車速406vにまで減速されている必要がある。このことから、その仮想コーナーの必要減速度は、必要減速度401よりも勾配が大きな符号401vで示され、必要減速度401よりも、大きな減速度が要求されていることが示される。
なお、ステップS20では、制御回路130がナビゲーションシステム装置95から入力したデータに基づいて、先方にコーナーが無いと判定すれば、必要減速度は求められない。ステップS20の次に、ステップS30が実行される。
[ステップS30]
ステップS30では、制御回路130により、例えば制御実施境界線Lに基づいて、本制御の要否が判定される。その判定では、図10において、現在の車速とコーナー402の入口403までの距離との関係で、制御実施境界線Lよりも上方に位置すれば、本制御が必要と判定され、制御実施境界線Lよりも下方に位置すれば、本制御は不要と判定される。ステップS30の判定の結果、本制御が必要と判定された場合には、ステップS40に進み、本制御が不要と判定された場合には、本制御フローはリターンされる。
制御実施境界線Lは、現在の車速とコーナー402の入口403までの距離との関係で、予め設定された通常制動による減速度を超えた減速度が車両に作用しない限り、コーナー402の入口403において目標車速406に到達できない(コーナー402を所望の旋回Gで旋回できない)範囲に対応した線である。即ち、制御実施境界線Lよりも上方に位置する場合には、コーナー402の入口403において目標車速406に到達するためには、予め設定された通常制動による減速度を超えた減速度が車両に作用することが必要である。
そこで、制御実施境界線Lよりも上方に位置する場合には、本実施形態のコーナーRに対応した減速制御が実行されて(ステップS40以降)、減速度の増大によって、運転者によるブレーキの操作量が相対的に小さくても(フットブレーキを少ししか踏まなくても)、コーナー402の入口403において目標車速406に到達できるようにしている。
図12は、制御実施境界線Lを説明するための図である。図の斜線部分において、車両進行方向の道路のコーナー402の曲率半径Rから決定される目標車速406に基づいて算出された減速領域を示している。この減速領域は、高車速側且つコーナーからの距離が小さい側の位置に設けられており、その減速領域の境界を示す制御実施境界線Lは、コーナー402の曲率半径Rが大きくなるほど高車速側且つコーナー402に接近する側へ移動させられるように設定されている。コーナー領域手前を走行する車両の実際の車速が、図12の制御実施境界線Lを越えたときに、本実施形態のコーナーRに対応した減速制御が実行される。
本実施形態の制御実施境界線Lとしては、従来一般のコーナーRに対応した変速点制御に使用される制御実施境界線がそのまま適用可能である。制御実施境界線Lは、ナビゲーションシステム装置95から入力した、コーナー402のR405とコーナーまでの距離を示すデータに基づいて、制御回路130により作成される。
本実施形態では、図10において、アクセル開度301がゼロとされた符号Aに対応する時点(場所407)は、制御実施境界線Lよりも上方に位置するため、本制御が必要と判定され(ステップS30−Y)、ステップS40に進む。
[ステップS40]
ステップS40では、制御回路130により、自動変速機10による目標減速度(以下、変速段目標減速度)が求められ、その変速段目標減速度に基づいて、自動変速機10の変速制御(シフトダウン)に際しての目標減速度が算出される。以下、このステップS40の内容を(1)、(2)に項分けして説明する。
(1)まず、変速段目標減速度を求める。
変速段目標減速度は、自動変速機10の変速制御により得ようとするエンジンブレーキ力(減速加速度)に対応したものである。変速段目標減速度は、必要減速度401以下の値として設定される。
変速段目標減速度の求め方としては、以下の3つの方法が考えられる。
まず、変速段目標減速度の第1の求め方について説明する。
変速段目標減速度は、ステップS20において求めた必要減速度401に、0よりも大きく1以下の係数を乗算した値として設定する。例えば、必要減速度401が−0.20Gである場合には、例えば0.5の係数を乗算してなる値である、−0.10Gが変速段目標減速度として設定されることができる。
次に、変速段目標減速度の第2の求め方について説明する。
まず、自動変速機10の現状の変速段のアクセルOFF時のエンジンブレーキ力(減速G)を求める(以下、現状変速段減速度と称する)。図6の上記各ギヤ段減速度マップが参照されて、現状変速段減速度(減速加速度)が求められる。図6に示すように、現状変速段減速度は、変速段と自動変速機10の出力軸120cの回転数NOに基づいて求められる。例えば、現状変速段が5速で出力回転数が1000[rpm]であるときには、現状変速段減速度は−0.04Gである。
なお、現状変速段減速度は、車両のエアコン作動の有無やフューエルカットの有無などの諸状況に応じて、現状変速段減速度マップにより求めた値を補正してもよい。また、車両のエアコン作動の有無やフューエルカットの有無などの諸状況毎に、複数の現状変速段減速度マップをROM133に用意しておき、それらの諸状況に応じて使用する現状変速段減速度マップを切り換えてもよい。
次いで、現状変速段減速度と必要減速度との間の値として、変速段目標減速度が設定される。即ち、変速段目標減速度は、現状変速段減速度よりも大きく、必要減速度以下の値として求められる。変速段目標減速度と現状変速段減速度及び必要減速度との関係の一例を図11に示す。
変速段目標減速度は、以下の式により求められる。
変速段目標減速度=(必要減速度−現状変速段減速度)×係数+現状変速段減速度
上記式において、係数は0より大きく1以下の値である。
上記例では、必要減速度=−0.20G、現状変速段減速度=−0.04Gであり、係数を0.7と設定して計算すると、変速段目標減速度は−0.15Gとなる。
上記のように、変速段目標減速度の第1及び第2の求め方では、係数が用いられたが、その係数の値は、上記第1実施形態で用いた係数と同様に、理論上から求まる値ではなく、各種条件から適宜設定可能な適合値である。
(2)次に、上記(1)で求めた変速段目標減速度に基づいて、自動変速機10の変速制御に際しての目標変速段が算出される。上述した図8のアクセルOFF時の各ギヤ段の車速毎の減速Gを示す車両特性のデータが用いられる。
ここで、上記例と同様に、出力回転数が1000[rpm]であり、変速段目標減速度が−0.15Gである場合を想定すると、図8において、出力回転数が1000[rpm]のときの車速に対応し、かつ変速段目標減速度の−0.15Gに最も近い減速度となる変速段は、3速であることが判る。これにより、上記例の場合、ステップS40では、目標変速段は、3速であると算出される。
また、変速段目標減速度に最も近い減速度となる変速段を目標変速段として算出する方法としては、以下の方法を用いることができる。自動変速機10の変速による減速度の最大値(最大減速度)は、予めROM133に格納された最大減速度マップが参照されて求められる。その最大減速度マップには、最大減速度の値が変速の種類(例えば4速→3速、3速→2速のように、変速前の変速段と変速後の変速段の組合わせ)と車速(出力回転数)に基づく値として定められている。その最大減速度マップを参照して、現在の車速と現在の変速段から、変速段目標減速度に最も近い減速度となる変速段を、目標変速段として算出する。
なお、ここでは、変速段目標減速度に最も近い減速度となる変速段を目標変速段として算出したが、目標変速段は、変速段目標減速度以下(又は以上)の減速度であって変速段目標減速度に最も近い減速度となる変速段を選択してもよい。
更に、ステップS40では、以下の方法により、目標変速段が算出されることができる。
ステップS40では、目標変速段の算出に際しては、図13に示すダウンシフトの判定マップが使用されることができる。図13には、コーナー402の半径(又は曲率)Rと、アクセルがOFFかつブレーキもOFFの場所A(ステップS15−Y)の道路勾配θRに基づいて、コーナー制御におけるダウンシフト先の変速段が定められている。
図13は、車両の前方の曲がり道路の曲率半径Rを表す横軸と走行路面の勾配θRを表す縦軸との二次元座標内において、運転操作に対応した複数種類の領域を有するダウンシフト判定マップである。このダウンシフト判定マップでは、第1ダウン変速領域A1、第2ダウン変速領域A2、非ダウン変速領域A3が設けられている。ダウンシフト判定マップでは、登坂駆動力或いは降坂時のエンジンブレーキ力が、変速点制御以外のときに使用される変速線図を用いた自動変速制御による場合に比較して一層得られるように設定されている。
第1ダウンシフト領域A1は、比較的大きな登坂駆動力(降坂時にはエンジンブレーキ力)を必要とする道路カーブがきつく(曲率半径Rが小さく)且つ路面傾斜θRがきつい(大きい)路面、又は比較的大きなエンジンブレーキを必要とする比較的大きな勾配θRの直線的降坂路に対応するものであって、その曲率半径Rおよび路面傾斜θRを示す点がその領域A1内にある場合には第3速ギヤ段への変速が判定される。
第2ダウンシフト領域A2は、中程度の登坂駆動力(降坂時にはエンジンブレーキ力)を必要とする道路カーブが中程度(曲率半径Rが中程度)であり且つ路面傾斜θRも中程度の路面、又は比較的小さな登坂駆動力(降坂時にはエンジンブレーキ力)増量ですむ道路カーブがゆるく(曲率半径Rが比較的大きく)且つ路面傾斜θRも比較的緩い(小さい)路面に対応するものであって、その曲率半径Rおよび路面傾斜θRを示す点がその領域A2内にある場合は第4速ギヤ段への変速が判定される。
非ダウンシフト領域A3は、エンジンブレーキ力の増加を必要としない直線的な登坂路或いは緩い降坂路に対応するものであって、曲率半径Rおよび路面傾斜θRを示す点がその領域A3内にある場合は運転操作状態に拘らずダウンシフトが判定されないためのものである。
いま、コーナー402のコーナーRが中程度の中コーナーであり、場所Aが緩降坂であるとする。この場合には、図13のダウンシフト判定マップによれば、4速が最適な変速段であることが示されている。ステップS40では、ダウンシフト判定マップに定められる最適な変速段と、現在の変速段とが比較されて、現在の変速段の方が最適な変速段よりも高い変速段であるか否かが判定される。その判定の結果、現在の変速段の方が最適な変速段よりも高い場合には、その最適な変速段が目標変速段として算出される。
本例では、場所Aでの現在の変速段は5速であるとすると、ステップS40では、4速が目標変速段として算出される。
ステップS40の次には、ステップS50に進む。ステップS50は、上記第1実施形態(図1)のステップS5と同様である。また、図9のステップS60〜ステップS130は、上記第1実施形態のステップS6〜ステップS13と同様である。よって、これらの説明を省略する。
以上説明した第2実施形態によれば、目標変速段の算出が、必要減速度に基づいて、又は、コーナーの半径(又は曲率)Rと、アクセルがOFFかつブレーキもOFFの場所(ステップS15−Y)の道路勾配に基づいて行われ(ステップS40)、その算出された目標変速段にダウンシフトされたときのアクセルペダルに足をのせただけの開度(車両によるが例えば約5〜10%)でのエンジン回転数Ne1と予想加速度α1が算出(推定)される(ステップS70)とともに、その目標変速段にダウンシフトされたときのタービン回転数Nt1で走行抵抗Fr1と釣り合うときのエンジン回転数Ne2とアクセル開度PA2が算出(推定)される(ステップS80)。
目標変速段にダウンシフトしたときの予想加速度α1が所定値以下である場合(ステップS90−Y)であって、かつ目標変速段にダウンシフトしたときに+の加速度を得るためのアクセル踏み込み量PA2が所定値以下である場合(ステップS100−Y)であって、かつ、目標変速段にダウンシフトしたときのエンジン回転数Ne1と、目標変速段にダウンシフトしたときに+の加速度を得るときのエンジン回転数Ne2の両方が所定値以下である場合(ステップS110)にのみ目標変速段へのダウンシフトが許可される。これにより、目標変速段へのダウンシフトによる車両の飛び出しが抑制されるとともに、+の加速度を得るためのアクセル踏み込み量が低減し、エンジン回転数が高いことにより騒音が大きくなることが抑制される。以上のことから、車両の減速制御を行う場合に、変速先として、最適な変速段又は変速比が決定されることが可能となる。
即ち、第2実施形態では、コーナーの大きさRに基づき、自動変速機のダウンシフトを行い、減速度(エンジンブレーキ力)を増加させる制御において、コーナーの大きさRに基づいて、目標変速段を求めた後、その目標変速段にダウンシフトしたときの予想加速度α1と、+の加速度を得るためのアクセル踏み込み量PA2と、目標変速段にダウンシフトしたときのエンジン回転数Ne1と、目標変速段にダウンシフトしたときに+の加速度を得るときのエンジン回転数Ne2に基づいて、目標変速段にダウンシフトを許可してよいか否かが決定される。これにより、運転者の感覚に合ったダウンシフトが実行され、ドライバビリティが向上する。
なお、上記第1及び第2実施形態では、変速点制御(走行環境(コーナー、道路勾配を含む)又は走行状態(車間距離、前方車両との位置関係を含む)に基づいて変速機を相対的に低速用の変速段又は変速比に変速させることにより行う減速制御)として、車間距離制御と、コーナー制御について述べたが、同様に、登降坂制御や交差点制御のような他の変速点制御についても、同様に上記技術を適用可能である。例えば、登降坂制御の場合には、道路の勾配に基づいて、目標変速段が算出され、その算出された目標変速段にダウンシフトしたときの予想加速度α1と、+の加速度を得るためのアクセル踏み込み量PA2と、目標変速段にダウンシフトしたときのエンジン回転数Ne1と、目標変速段にダウンシフトしたときに+の加速度を得るときのエンジン回転数Ne2に基づいて、目標変速段にダウンシフトを許可してよいか否かが決定される。
なお、上記においては、有段の自動変速機10を例にとり説明したが、CVTに適用することも可能である。その場合、上記の「ギヤ段」や「変速段」は「変速比」に置き換え、「ダウンシフト」は「CVTの調整」に置き換えればよい。また、上記においては、車両が減速すべき量を示す減速度は、減速加速度(G)を用いて説明したが、減速トルクをベースに制御を行うことも可能である。
本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態の概略構成図である。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態における目標変速段決定マップを示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態における目標減速度マップを示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態における変速段目標減速度マップを示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態における各ギヤ段減速度マップを示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態における変速度目標減速度と、変速前減速度と目標減速度との関係を示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態における各ギヤ段の車速毎の減速度を示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用走行制御装置の第2実施形態の減速制御を説明するためのチャートである。 本発明の車両用走行制御装置の第2実施形態における変速度目標減速度と、現状変速段減速度と必要減速度との関係を示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第2実施形態における制御実施境界線を示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第2実施形態におけるダウンシフト判定マップを示す図である。
符号の説明
10 自動変速機
40 エンジン
90 加速度センサ
95 ナビゲーションシステム装置
100 車間距離計測部
114 スロットル開度センサ
116 エンジン回転数センサ
118 道路勾配計測・推定部
122 車速センサ
123 シフトポジションセンサ
130 制御回路
131 CPU
133 ROM

Claims (7)

  1. 車両の走行環境又は走行状態に基づいて、運転者による減速意図に応答して、車両の走行状態が適切になるように変速機を相対的に低速用の目標変速段又は目標変速比に変速する車両用走行制御装置であって、
    前記目標変速段又は目標変速比に変速したときの車両の駆動力の状態に基づいて、前記目標変速段又は目標変速比への変速を許可するか否かを判定する
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用走行制御装置において、
    前記目標変速段又は目標変速比に変速したときの状態において、運転者の加速操作に対して予想される加速度又は駆動力が予め設定された所定値以下である場合に、前記目標変速段又は目標変速比への変速を許可する
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用走行制御装置において、
    前記目標変速段又は目標変速比に変速したときの状態において、車両が加速するために必要となるアクセル開度が予め設定された所定値以下である場合に、前記目標変速段又は目標変速比への変速を許可する
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用走行制御装置において、
    更に、
    車速、及び前記目標変速段又は目標変速比に変速されたときのエンジン回転数の少なくともいずれか一方に基づいて、前記目標変速段又は目標変速比への変速を許可するか否かを判定する
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用走行制御装置において、
    更に、
    前記目標変速段又は目標変速比に変速したときの状態において車両が加速するために必要となるエンジン回転数に基づいて、前記目標変速段又は目標変速比への変速を許可するか否かを判定する
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
  6. 車両の走行環境又は走行状態に基づいて、運転者による減速意図に応答して、車両の走行状態が適切になるように変速機を相対的に低速用の目標変速段又は目標変速比に変速する車両用走行制御装置であって、
    前記目標変速段又は目標変速比への変速後の状態において車両が加速するために必要となるエンジン回転数に基づいて、前記目標変速段又は目標変速比への変速を許可するか否かを判定する
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
  7. 請求項6記載の車両用走行制御装置において、
    更に、
    車速、及び前記目標変速段又は目標変速比に変速されたときのエンジン回転数の少なくともいずれか一方に基づいて、前記目標変速段又は目標変速比への変速を許可するか否かを判定する
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
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