JP2007071230A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

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Kazuyuki Shiiba
一之 椎葉
Kunihiro Iwatsuki
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Abstract

【課題】コーナを走行するに際して、コーナへの進入及びコーナからの脱出に際してより最適な変速段が選択されることが可能な車両用駆動力制御装置を提供する。
【解決手段】前方のコーナを検出する手段(S1)と、前記コーナの入口側のコーナの曲がり度合いに基づいて、前記コーナに進入するための変速段又は変速比を求める手段(S4)と、前記コーナの出口側のコーナの曲がり度合いに基づいて、前記コーナを脱出するための変速段又は変速比を求める手段(S5)とを備えたことを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用駆動力制御装置に関し、特に、コーナを走行するに際してコーナへの進入及びコーナからの脱出に際してより最適な変速段又は変速比が選択されることの可能な車両用駆動力制御装置に関する。
特開2000−27981号公報(特許文献1)には、車輌進行方向前方の道路状況に応じて算出された各車輌走行位置における最適駆動力に基づき、車輌が進行しようとする道路状況に対応する駆動力を設定するコーナ進入制御手段と、車輌が所定量以上の走行方向の変更を必要とするコーナ中にあることを検出し、該コーナ中に車輌が位置する際に適正な駆動力を設定するコーナ中制御手段と、前記車輌がコーナ中から脱出状態にあることを検出して、車輌がコーナを脱出する際に適正な駆動力を設定するコーナ出口制御手段と、前記コーナ進入制御手段、前記コーナ中制御手段及び前記コーナ出口制御手段により設定された各駆動力の中で、最大正方向駆動力を選択する選択制御手段とを備えた車輌の変速制御装置が開示されている。
特開2002−122225号公報(特許文献2)には、車両周辺或いは車両前方の状況に関連した情報に基づいて自動変速機の協調変速制御を行う場合に、協調変速制御手段において、予め記憶されたダウン変速マップから道路の曲がり情報(曲率半径R)および路面傾斜情報(路面勾配θR )に基づいて自動変速機の変速を直接判断し、その判断された変速が行われるように変速段が切り換えられ、これにより、道路のカーブや路面傾斜に即した変速段或いは変速比が直ちに得られる車両用変速制御装置が開示されている。
特開2000−27981号公報 特開2002−122225号公報
コーナを走行するに際して変速機のダウンシフト制御を行う場合、コーナ進入時に最適な変速段又は変速比(以下「変速段又は変速比」をまとめて単に「変速段」ということがある)と、コーナ脱出時に最適な変速段とは異なる場合がある。この両者の変速段の相違は、前者が、コーナを通過するために必要な減速度から求められ、後者がコーナからの脱出時の駆動力から求められることに起因している。これに対して、上記特許文献2に代表される従来技術では、コーナ進入時とコーナ脱出時の変速段が同じであり、コーナに進入し、コーナを通過するといった一連の走行に対して、必ずしも最適な変速段が選択できていなかった。コーナを走行するに際してコーナへの進入及びコーナからの脱出に際してより最適な変速段が選択されることが望まれる。
また、コーナへの進入及びコーナからの脱出に際して、それぞれ最適な被駆動力・駆動力を実現させるために、変速段の切り替えを考えたとする。しかしながら、仮に、コーナへの進入に際してコーナ進入用の変速段が選択された後、コーナを旋回中にコーナ脱出用の変速段に切り替えられた場合、場合によっては、車両安定性を損なう虞がある。
本発明の目的は、コーナを走行するに際して、コーナへの進入及びコーナからの脱出に際してより最適な変速段が選択されることが可能な車両用駆動力制御装置を提供することである。
本発明の他の目的は、コーナを走行するに際して、コーナ進入用の変速段とコーナ脱出用の変速段の切り替えに伴い車両安定性が損なわれることを抑制可能な車両用駆動力制御装置を提供することを目的としている。
本発明の車両用駆動力制御装置は、前方のコーナを検出する手段と、前記コーナの入口側のコーナの曲がり度合いに基づいて、前記コーナに進入するための変速段又は変速比を求める手段と、前記コーナの出口側のコーナの曲がり度合いに基づいて、前記コーナを脱出するための変速段又は変速比を求める手段とを備えたことを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置は、前方のコーナを検出する手段と、前記コーナに進入するための変速段又は変速比を求める手段と、前記コーナを脱出するための変速段又は変速比を求める手段と、前記コーナに進入するための変速段又は変速比と、前記コーナを脱出するための変速段又は変速比を比較する手段と、前記比較の結果に基づいて、前記コーナに進入するための変速段又は変速比を決定する手段とを備えたことを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記比較の結果、前記コーナに進入するための変速段又は変速比よりも、前記コーナを脱出するための変速段又は変速比の方が低速側の変速段又は変速比である場合、前記コーナに進入する際に前記コーナを脱出するための変速段又は変速比に設定することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記比較の結果、前記コーナに進入するための変速段又は変速比よりも、前記コーナを脱出するための変速段又は変速比の方が高速側の変速段又は変速比である場合、前記コーナに進入する際に前記コーナに進入するための変速段又は変速比に設定することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記コーナからの脱出が完了した時点で前記コーナに関連するパラメータに基づくことなく行われる通常一般の変速制御に復帰することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記コーナを進入するための変速段が設定された状態で、前記コーナに進入するための変速段によるエンジンブレーキの必要性を判断し、前記判断の結果、不要であると判断された場合に、前記コーナを脱出するための変速段を設定することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、更に、前記コーナを通過するための目標車速を設定する手段を備え、前記コーナを進入するための変速段が設定された状態で車速が前記目標車速に対応する値以下となったときに、前記コーナを脱出するための変速段を設定することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、更に、運転者により車両の駆動力を変化させる操作が実行されたときに前記コーナを脱出するための変速段を設定することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記車両の駆動力を変化させる操作は、ブレーキ操作及びアクセル操作のいずれかであることを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記車両の駆動力を変化させる操作は、ブレーキ操作であり、前記ブレーキ操作が行われたときの車両の減速状態が予め設定された所定値以上であるときに前記コーナを脱出するための変速段を設定することを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記車両の減速状態は、ブレーキマスタシリンダ圧、車両の加速度、車両の加速度の変化率、ブレーキペダルストローク、及びブレーキ踏力のいずれかに対応していることを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記アクセル操作は、前記コーナに進入するための変速段によるエンジンブレーキの必要性を判断するために用いられることを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記目標車速に対応する値は、前記コーナの曲がり度合いと目標旋回横Gに基づいて求められる目標旋回車速と、前記コーナの曲がり度合いに基づいて変更される補正量との和であることを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記コーナの曲がり度合いが大きいときには、前記補正量は小さな値に設定されることを特徴としている。
本発明によれば、コーナを走行するに際して、コーナへの進入及びコーナからの脱出に際してより最適な変速段が選択されることが可能となる。
以下、本発明の車両用駆動力制御装置の一実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1から図7を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、変速機を用いて車両の駆動力制御を行う車両用駆動力制御装置に関する。
本実施形態では、コーナに対してダウンシフト制御を行う場合に、コーナ進入用目標変速段とコーナ脱出用目標変速段の2種類の目標変速段を算出し、それらコーナ進入用目標変速段とコーナ脱出用目標変速段を比較し、その比較の結果に基づいて、コーナへの進入からコーナからの脱出まで最適な変速段を選択する。これにより、コーナ進入から脱出まで、より最適な変速段が選択されるため、ドライバビリティが向上する。
上記において、コーナ進入用目標変速段とコーナ脱出用目標変速段の2種類の目標変速段を算出し、以下のルール(1)〜(3)に従って最終的な変速段を決定する。
(1)コーナ進入用目標変速段<コーナ脱出用目標変速段の場合(コーナ進入用目標変速段よりもコーナ脱出用目標変速段の方が高速段である場合)。
コーナ進入時に運転者の減速意図が検出されたときにコーナ進入用目標変速段にダウンシフト制御を実施する。その後、コーナからの脱出状態であると判定されたときにコーナ脱出用目標変速段にアップシフトを行う。その後、コーナを抜けたら通常時の変速制御(例えば車速とアクセル開度に基づいて変速の有無を判定する変速線図に基づく変速)に復帰する。
(2)コーナ進入用目標変速段=コーナ脱出用目標変速段の場合。
コーナ進入時に運転者の減速意図が検出されたときにコーナ進入用目標変速段(=コーナ脱出用目標変速段)にダウンシフト制御を実施する。その後、コーナを抜けたら通常時の変速制御に復帰する。
(3)コーナ進入用目標変速段>コーナ脱出用目標変速段の場合(コーナ進入用目標変速段よりもコーナ脱出用目標変速段の方が低速段である場合)。
コーナ進入時に運転者の減速意図が検出されたときにコーナ脱出用目標変速段にダウンシフト制御を実施する。その後、コーナを抜けたら通常時の変速制御に復帰する。
上記(3)のケースにおいて、仮に、コーナ進入時に運転者の減速意図が検出されたときにコーナ進入用目標変速段にダウンシフト制御を実施し、その後、コーナからの脱出状態であると判定されたときにコーナ脱出用目標変速段にダウンシフトを行うとすると、車両安定性を損なう可能性がある。コーナ旋回中にダウンシフトが行われると、車両挙動に悪影響を与える可能性がある。そこで、上記(3)のケースにおいては、コーナ進入時に運転者の減速意図が検出されたときから、コーナ脱出用目標変速段にダウンシフト制御を実施し、コーナを抜けて通常時の変速制御に復帰するまでコーナ脱出用目標変速段のままとする。
本実施形態の構成としては、以下に詳述するように、コーナに対してダウンシフト制御を行う手段を有する自動変速機(有段の自動変速機、CVT、自動変速モード付きマニュアルトランスミッション等)と、コーナの曲がり度合い(コーナの半径、コーナの曲率)を検知又は推定する手段(ナビゲーションシステム等)とを備えている。
図2において、符号10は有段の自動変速機、40はエンジンである。自動変速機10は、電磁弁121a、121b、121cへの通電/非通電により油圧が制御されて5段変速が可能である。図2では、3つの電磁弁121a、121b、121cが図示されるが、電磁弁の数は3に限定されない。電磁弁121a、121b、121cは、制御回路130からの信号によって駆動される。
スロットル開度センサ114は、エンジン40の吸気通路41内に配置されたスロットルバルブ43の開度を検出する。エンジン回転数センサ116は、エンジン40の回転数を検出する。車速センサ122は、車速に比例する自動変速機10の出力軸120cの回転数を検出する。シフトポジションセンサ123は、シフトポジションを検出する。パターンセレクトスイッチ117は、変速パターンを指示する際に使用される。加速度センサ90は、車両の減速度(減速加速度)を検出する。
ナビゲーションシステム装置95は、自車両を所定の目的地に誘導することを基本的な機能としており、演算処理装置と、車両の走行に必要な情報(地図、直線路、カーブ、登降坂、高速道路など)が記憶された情報記憶媒体と、自立航法により自車両の現在位置や道路状況を検出し、地磁気センサやジャイロコンパス、ステアリングセンサを含む第1情報検出装置と、電波航法により自車両の現在位置、道路状況などを検出するためのもので、GPSアンテナやGPS受信機などを含む第2情報検出装置等を備えている。
制御回路130は、スロットル開度センサ114、エンジン回転数センサ116、車速センサ122、シフトポジションセンサ123、加速度センサ90の各検出結果を示す信号を入力し、また、パターンセレクトスイッチ117のスイッチング状態を示す信号を入力し、また、ナビゲーションシステム装置95からの信号を入力する。
制御回路130は、周知のマイクロコンピュータによって構成され、CPU131、RAM132、ROM133、入力ポート134、出力ポート135、及びコモンバス136を備えている。入力ポート134には、上述の各センサ114、116、122、123、90からの信号、上述のスイッチ117からの信号、ナビゲーションシステム装置95からの信号が入力される。出力ポート135には、電磁弁駆動部138a、138b、138cが接続されている。
道路勾配計測・推定部118は、CPU131の一部として設けられることができる。道路勾配計測・推定部118は、加速度センサ90により検出された加速度に基づいて、道路勾配を計測又は推定するものであることができる。また、道路勾配計測・推定部118は、平坦路での加速度を予めROM133に記憶させておき、実際に加速度センサ90により検出した加速度と比較して道路勾配を求めるものであることができる。
ROM133には、予め図1のフローチャートに示す動作(制御ステップ)が記述されたプログラム、及び、図4及び図5のマップが格納されているとともに、変速制御の動作(図示せず)が記述されたプログラムが格納されている。制御回路130は、入力した各種制御条件に基づいて、自動変速機10の変速を行う。
図1から図3を参照して、本実施形態の動作を説明する。
コーナの曲がり度合い(大きさ)を示す情報として、コーナの半径、コーナの曲率が考えられる。以下において、コーナの半径Rが用いられて説明される箇所は、コーナの半径Rに代えて、コーナの曲率が用いられることができる。
図3は、コーナ進入時の目標減速度を説明するための図である。図3において、符号Xは車両、符号Pは車両Xの現在位置、符号Cは車両Xの前方のコーナを示している。また、符号QはコーナCの入口、符号RはコーナCの曲率半径、符号Lは車両Xの現在位置PからコーナCの入口Qまでの距離、符号Vは車両Xの現在の車速、符号VreqはコーナCを目標横G(目標横加速度)で旋回するための目標旋回車速、符号Greqxは現在の車速がVである車両XがコーナCの入口Qにおいて目標旋回車速Vreqになるために必要な減速度(コーナ制御において車両に作用させるべき目標減速度)をそれぞれ示している。上記において、目標横Gとは、コーナCを旋回するに当たってどの位の横Gで旋回すべきかを示す目標値であって、予め設定された例えば0.3〜0.4Gの値である。
[ステップS1]
図1のステップS1では、制御回路130により、前方にコーナがあるか否かが判定される。制御回路130は、ナビゲーションシステム装置95から入力した信号に基づいて、ステップS1の判定を行う。ステップS1の判定の結果、前方にコーナがあると判定された場合には、ステップS2に進み、そうでない場合には、本制御フローは終了する。図3の例では、車両Xの前方にコーナCがあるため、ステップS2に進む。
[ステップS2]
ステップS2では、制御回路130により、コーナCの目標旋回車速Vreqが算出される。その算出に際して、まず、制御回路130は、ナビゲーションシステム装置95の地図情報に基づいて、コーナCの曲率半径Rを算出する。次に、制御回路130は、ナビゲーションシステム装置95から入力した信号に基づいて、現在の地点PにおけるコーナCの入口Qまでの距離Lと、現在の車速Vを求める。次に、制御回路130により、予め設定された目標横Gと、コーナCの曲率半径Rに基づいて、コーナCの入口Qにおける車速(目標旋回車速Vreq)が求められる。制御回路130は下記式[数1]より、目標旋回車速Vreq[m/s]を求める。ステップS2の次に、ステップS3が行われる。
Figure 2007071230
[ステップS3]
ステップS3では、制御回路130により、目標減速度が算出される。制御回路130は、現在の位置PからコーナCの入口Qまでの距離Lと、現在の位置Pでの車速Vと、Q地点での目標旋回車速Vreqに基づいて、目標減速度を求める。目標減速度Greqxは下記式[数2]により求められる。ステップS3の次にステップS4が行われる。
Figure 2007071230

[ステップS4]
ステップS4では、制御回路130により、上記ステップS3で求めた目標減速度に基づいて、コーナへの進入時の変速制御に際して選択すべき変速段(コーナ進入用目標変速段)が求められる。予めROM133に、図4に示すようなアクセルOFF時の各変速段の車速毎の減速Gを示す車両特性のデータが登録されている。
ここで、出力回転数が1000[rpm]であり、目標減速度が−0.12Gである場合を想定すると、図4において、出力回転数が1000[rpm]のときの車速に対応し、かつ目標減速度の−0.12Gに最も近い減速度となる変速段は、4速であることが判る。これにより、上記例の場合、コーナ進入用目標変速段は、4速であると決定される。
なお、ここでは、目標減速度に最も近い減速度となる変速段をコーナ進入用目標変速段として選択したが、コーナ進入用目標変速段は、目標減速度以下(又は以上)の減速度であって目標減速度に最も近い減速度となる変速段を選択してもよい。また、上記においては、各変速段のエンジンブレーキと目標減速度とを比較してコーナ進入用目標変速段を求めたが、その求め方に代えて、例えば、目標減速度に応じてコーナ進入用目標変速段が求められる予め設定されたマップ(図示せず)に基づいて求めてもよい。ステップS4の次にステップS5に進む。
[ステップS5]
ステップS5では、制御回路130により、コーナからの脱出時の変速制御に際して選択すべき変速段(コーナ脱出用目標変速段)が求められる。この場合、例えば、図5に示すような予め設定されたマップを用いて、コーナ脱出用目標変速段が求められることができる。図5に示すマップでは、コーナの曲がり度合いと、道路勾配とに基づいて、コーナ脱出用目標変速段が求められるようになっている。コーナからの脱出時においては、一般に、登坂路であれば駆動力が必要となるし、ヘアピンからの脱出であれば車速が落ちている分だけ駆動力が必要とされることから、図5のマップが設定されている。
上記においては、コーナの曲がり度合いと、道路勾配とに基づいて、コーナ脱出用目標変速段が求められたが、コーナ脱出用目標変速段を求め方については、特に限定されず、コーナからの脱出時に必要とされる駆動力に対応した変速段がコーナ脱出用目標変速段として求められる求め方であればよい。ステップS5の次にステップS6に進む。
[ステップS6]
ステップS6では、制御回路130により、アイドル接点ONか否かが判定される。本例では、アイドル接点オン(アクセル開度が全閉)のときに、運転者の減速意思有りと判定される。ステップS6では、スロットル開度センサ114からの信号に基づいて、アクセルがOFFの状態(全閉)か否かが判定される。ステップS6の結果、アクセルがOFFの状態であると判定されれば、ステップS7に進む。一方、アクセルがOFFの状態であると判定されなければ、本制御フローはリターンされる。
[ステップS7]
ステップS7では、制御回路130により、コーナ進入用目標変速段よりもコーナ脱出用目標変速段の方が高速側の変速段であるか否かが判定される。その判定の結果、コーナ進入用目標変速段よりもコーナ脱出用目標変速段の方が高速段である場合には、ステップS8に進み、そうでない場合にはステップS13に進む。上記例では、コーナ進入用目標変速段は、4速であるため、コーナ脱出用目標変速段が5速以上である場合にはステップS8に進み、4速以下である場合にステップS13に進む。
[ステップS8]
ステップS8では、制御回路130により、上記ステップS4で求められたコーナ進入用目標変速段(上記例では4速)に係る変速指令が出力される。即ち、制御回路130のCPU131から電磁弁駆動部138a〜138cにダウンシフト指令(変速指令)が出力される。ダウンシフト指令に応答して、電磁弁駆動部138a〜138cは、電磁弁121a〜121cを通電又は非通電にする。これにより、自動変速機10では、ダウンシフト指令に指示されたコーナ進入用目標変速段への変速が実行される。コーナ進入用目標変速段へのダウンシフトにより、エンジンブレーキ力(減速度)が増加し、車速が低下する。ステップS8の次にステップS9が実行される。
[ステップS9]
ステップS9では、制御回路130により、車両がコーナからの脱出状態であるか否かが判定される。その判定の結果、車両がコーナからの脱出状態であると判定された場合には、ステップS10に進み、そうでない場合には再度ステップS9が実行される。
ここでは、図7を参照して、車両がコーナからの脱出状態であるか否かを判定する判定方法について説明する。
[ステップS101]
ステップS101では、制御回路130により、車速が、目標旋回車速Vreqと予め設定された所定値の和以下であるか否かが判定される。ここで、所定値は、ステップS101の判定に際して、車速のしきい値を目標旋回車速Vreqそのものにすることが必ずしも最適ではない場合に、最適なしきい値を設定するための調整用の値である。即ち、しきい値は、目標旋回車速Vreq近傍の最適な値に設定されるが、その調整用の値として上記所定値が用いられている。このしきい値は、目標旋回車速Vreqと上記所定値の和であり、目標旋回車速Vreqに対応する値である。ステップS101の判定の結果、肯定的に判定されれば、ステップS102に進み、そうでない場合には、図7の制御フローはリターンされる。
ステップS101において、肯定的に判定されれば、車両がコーナを走行する(コーナに進入する)に際して減速する必要はないので、他の条件(ステップS102)を満たせば、コーナ脱出状態であると判定されて(ステップS103)、後述する図1のステップS10にて、コーナ脱出用目標変速段への変速が実施される。
なお、上記において、上記所定値は、例えば、コーナの曲率半径に基づいて変更されることができる。この場合、コーナ曲率半径が小さいほど、上記所定値を小さく設定することができる。車速が目標旋回車速Vreqに達したら減速制御を終了する場合、コーナ曲率半径が大きい場合には運転者は違和感(過剰減速感)を受けることが多いため、それを効果的に抑制するためである。
[ステップS102]及び[ステップS103]
ステップS102では、制御回路130により、運転者によるフットブレーキ操作がなされているか否かが判定される。その判定の結果、フットブレーキがONの状態であると判定されれば、コーナ脱出状態であると判定され(ステップS103)、そうでない場合には、図7の制御フローはリターンされる。
[ステップS10]
図1のステップS10では、制御回路130により、上記ステップS5で求められたコーナ脱出用目標変速段に係る変速指令が出力される。即ち、制御回路130のCPU131から電磁弁駆動部138a〜138cに変速指令が出力される。これにより、自動変速機10では、変速指令に指示されたコーナ脱出用目標変速段への変速が実行される。コーナ脱出用目標変速段への変速により、コーナ脱出時に適した駆動力が発生する。ステップS10の次にステップS11が実行される。
[ステップS11]
ステップS11では、制御回路130により、車両がコーナを通過したか否かが判定される。制御回路130は、ナビゲーションシステム装置95からの情報に基づいて、ステップS11の判定を行うことができる。その判定の結果、車両がコーナを通過したと判定された場合には、ステップS12に進み、そうでない場合には、ステップS11に戻る。
[ステップS12]
ステップS12において、制御回路130は、変速制御を通常変速パターンに基づく変速に復帰させる。ここで、通常変速パターンとは、アクセル開度と車速に基づいて変速段が決定される通常一般の変速マップに基づくものである。ステップS12の次に、本制御フローはリターンされる。
[ステップS13]
ステップS13では、制御回路130により、コーナ進入用目標変速段よりもコーナ脱出用目標変速段の方が低速側の変速段であるか否かが判定される。その判定の結果、コーナ進入用目標変速段よりもコーナ脱出用目標変速段の方が低速段である場合には、上記ステップS10に進んでコーナ脱出用目標変速段への変速が実施され、そうでない場合にはステップS14に進む。上記例では、コーナ進入用目標変速段は、4速であるため、コーナ脱出用目標変速段が3速以下である場合にはステップS10に進み、4速である場合にステップS14に進む。
上記において、コーナ進入用目標変速段よりもコーナ脱出用目標変速段の方が低速段である場合(ステップS13−Y)、仮に、コーナ進入時に運転者の減速意図が検出されたときに(ステップS6)、コーナ進入用目標変速段(上記例では4速)にダウンシフト制御を実施し(ステップS8)、その後、コーナからの脱出状態であると判定されたときに(ステップS9−Y)、コーナ脱出用目標変速段(上記例では3速以下)にダウンシフトを行う(ステップS10)とすると、車両安定性を損なう可能性がある。コーナ旋回中にダウンシフトが行われると、車両挙動に悪影響を与える可能性があるためである。そこで、コーナ進入用目標変速段よりもコーナ脱出用目標変速段の方が低速段である場合(ステップS13−Y)には、コーナ進入時に運転者の減速意図が検出されたとき(ステップS6−Y)から、コーナ脱出用目標変速段にダウンシフト制御を実施し、コーナを抜けて(ステップS11−Y)、通常時の変速制御に復帰するまで(ステップS12)、コーナ脱出用目標変速段のままとする。
[ステップS14]
ステップS14では、制御回路130により、上記ステップS4で求められたコーナ進入用目標変速段(上記例では4速=コーナ脱出用目標変速段)に係る変速指令が出力される。これにより、自動変速機10では、ダウンシフト指令に指示されたコーナ進入用目標変速段への変速が実行される。コーナ進入用目標変速段(=コーナ脱出用目標変速段)へのダウンシフトにより、コーナ進入時に適したエンジンブレーキ力(減速度)が付与され、車速が低下する。また、コーナ脱出時には、コーナ脱出時に適した駆動力が発生する。ステップS14の次に上記ステップS11が実行される。
本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)コーナ進入用目標変速段とコーナ脱出用目標変速段の2種類の目標変速段を求め(ステップS4、ステップS5)、コーナ進入用目標変速段とコーナ脱出用目標変速段の大小関係に基づいて、以下の(1)〜(3)のように最終的な変速段を決定する。
(1)コーナ進入用目標変速段よりもコーナ脱出用目標変速段の方が高速段である場合(ステップS7−Y)には、コーナ進入時に運転者の減速意図が検出されたときに(ステップS6−Y)コーナ進入用目標変速段にダウンシフト制御を実施する(ステップS8)。その後、コーナからの脱出状態であると判定されたときに(ステップS9−Y)、コーナ脱出用目標変速段にアップシフトを行う(ステップS10)。その後、コーナを抜けたら(ステップS11−Y)、通常時の変速制御に復帰する(ステップS12)。
即ち、コーナ進入用目標変速段よりもコーナ脱出用目標変速段の方が高速段である場合には、コーナへの進入時にコーナ進入用目標変速段にダウンシフトを行い(ステップS8)、その後、コーナ脱出用目標変速段への切り替え(ステップS10)を行うので、コーナ進入から脱出時まで、最適な被駆動力(エンジンブレーキ力)、駆動力が得られ、ドライバビリティが向上する。
上記ステップS9(図7参照)及びステップS10に示したように、コーナ進入用目標変速段よりもコーナ脱出用目標変速段の方が高速段である場合(ステップS7−Y)のコーナ進入用目標変速段とコーナ脱出用目標変速段の切り替えタイミングは、目標旋回車速に基づいて決定される。具体的には、現在の車速≦目標旋回車速近傍かつフットブレーキONの条件が成立したタイミングで変速段を切り替える。これにより、コーナの走行に際してエンジンブレーキの必要性がなくなったタイミングを検出し、その最適なタイミングで、コーナ進入用目標変速段からコーナ脱出用目標変速段への切り替えを行うことができる(ステップS10)。
また、コーナ進入用目標変速段からコーナ脱出用目標変速段への変速段の切り替え時は、フットブレーキがONとされているため(ステップS102−Y)、コーナ進入用目標変速段からコーナ脱出用目標変速段に対してアップシフトが行われても、運転者に与える、駆動力変化や変速ショックによる違和感が抑制されることが可能となる。即ち、フットブレーキがONにされているときには、フットブレーキがONにされていないときと比べて、そのフットブレーキによる減速度の分だけ、車両に大きな減速度が発生する。そのため、コーナ進入用目標変速段からコーナ脱出用目標変速段へのアップシフトによる減速度の減少があっても、フットブレーキによる減速度を含む全体の減速度が大きい分だけ、全体の減速度に占める、アップシフトによる減速度の減少分の割合は相対的に低くなる。そのため、フットブレーキがONにされている状態で、コーナ進入用目標変速段からコーナ脱出用目標変速段への変速が行われることにより、アップシフトによる駆動力変化、変速ショックが運転者にとって大きな違和感とならないようにすることができる。本実施形態によれば、この意味においても、コーナ進入用目標変速段からコーナ脱出用目標変速段への切り替えを最適なタイミングで行うことができる。
次に、図6を参照して、コーナ進入用目標変速段よりもコーナ脱出用目標変速段の方が高速段である場合(ステップS7−Y)の動作について説明する。
時刻t1にてアクセル開度301がOFFであることが検出されると(ステップS6−Y)、自動変速機10の変速段302は、上記ステップS4で求められたコーナ進入用目標変速段に変速される(ステップS8)。本例では、コーナ進入用目標変速段は2速であり、アクセル開度301のOFFにより変速段302は2速にダウンシフト制御される。これにより、車速303が低下していく。
その後、車両がコーナの入口に近づくと、運転者はブレーキを踏み、ブレーキ接点304がONになる(ステップS102−Y)。これにより更に車速303が低下していく。その後、時刻t2にて、車速303が目標旋回車速Vreqの近傍305に到達する(ステップS101−Y)と、変速段302は、コーナ脱出用目標変速段である3速に変速(アップシフト)される(ステップS10)。その後、時刻t3にて車両がコーナを通過したことが検出されると(ステップS11−Y)、通常変速パターンに基づく変速に復帰し(ステップS12)、その結果、本例では変速段302がアップシフトされる。
(2)コーナ進入用目標変速段と、コーナ脱出用目標変速段が同じである場合(ステップS13−N)には、コーナ進入時に運転者の減速意図が検出されたときに(ステップS6−Y)、コーナ進入用目標変速段(=コーナ脱出用目標変速段)にダウンシフト制御を実施する(ステップS14)。その後、コーナを抜けたら(ステップS11−Y)、通常時の変速制御に復帰する(ステップS12)。
(3)コーナ進入用目標変速段よりもコーナ脱出用目標変速段の方が低速段である場合(ステップS13−Y)には、コーナ進入時に運転者の減速意図が検出されたときに(ステップS6−Y)、直ちにコーナ脱出用目標変速段にダウンシフト制御を実施する(ステップS10)。即ち、コーナ脱出用目標変速段へのダウンシフトが実施されるための条件は、コーナ進入時に運転者の減速意図が検出されればよく、コーナ脱出状態が検出されることは条件とされない。その後、コーナを抜けたら(ステップS11−Y)、通常時の変速制御に復帰する(ステップS12)。これにより、コーナ旋回中にダウンシフト制御が抑制されるため、車両安定性が損なわれることが抑制される。
なお、上記ステップS4では、目標減速度(ステップS3)に基づいてコーナ進入用目標変速段を求めたが、コーナ進入用目標変速段の求め方は、特にこの方法に限定されるわけではない。コーナ進入用目標変速段は、コーナの進入段階で、どれくらいの減速度が必要かという観点から目標変速段が決められればよい。例えば、コーナ進入用目標変速段(目標減速度)は、コーナの大きさ(曲がり具合)のみから求めてもよいし、コーナの大きさと道路勾配のマップに基づいて求めてもよい。同様に、コーナ脱出用目標変速段の求め方についても、上記ステップS5で述べた求め方に特に限定されない。コーナ脱出用目標変速段は、コーナの脱出段階で、どれくらいの減速度が必要かという観点から目標変速段が決められればよい。コーナ脱出用目標変速段は、コーナの脱出段階で運転者が要求する駆動力に対応していることから、運転指向を考慮して決めることができる。
この場合、コーナ進入用目標変速段及びコーナ脱出用目標変速段のそれぞれを求めるに際して、同じ求め方(例えば、コーナの大きさと道路勾配のマップから決定する)を用いたとしても、それぞれマップの中の目標変速段の値が異なるマップを用いればよい。即ち、コーナ進入用目標変速段を求めるマップの中の値と、コーナ脱出用目標変速段を求めるマップの中の値がそれぞれ、コーナの進入段階、コーナからの脱出段階でどれくらいの減速度が必要かという異なる観点から目標変速段が設定されていればよい。
(第1実施形態の第1変形例)
上記第1実施形態の第1変形例について説明する。
上記第1実施形態の上記ステップS4では、目標減速度(ステップS3)に基づいてコーナ進入用目標変速段を求めたが、その目標減速度は、特に上記ステップS3で述べた方法に限定されるわけではない。本変形例では、コーナから遠方では、コーナまでの距離を含むパラメータに基づいて設定される第1減速度Greqxが目標減速度とされ、コーナ近くでは、コーナまでの距離のパラメータに依存することなく設定される第2減速度Greqyが目標減速度とされることができる。以下、この場合の目標減速度の考え方について説明する。
即ち、コーナから遠方とコーナ近くでは、互いに異なるパラメータに基づいて算出される第1及び第2減速度Greqx、Greqyを目標減速度として切替える。より具体的には、コーナから遠方では、現在の車速とコーナ進入地点における推奨車速とコーナまでの距離に基づいて設定される第1減速度Greqxが目標減速度とされ、一方、コーナの近くでは、現在の車速でコーナに進入したと仮定したときに予想される横加速度に基づいて設定される第2減速度Greqyが目標減速度とされる。これにより、運転者の感覚に合った運転支援となり、運転者の運転負荷が軽減される。
図8は、車両Xの現在位置PからコーナCの入口Qまでの距離Lと、上記数2に従って求めた目標減速度Greqxとの関係を示している。上記数2によれば、距離Lの項が分母にあることから、たとえ現在の車速Vが推奨車速Vreqを僅かにオーバーしているに過ぎない場合であっても、図8に示すように、距離Lが小さいと、目標減速度Greqxは無限大に近づく。そのため、距離Lが小さい領域では、その目標減速度Greqxに基づいて決定されたコーナ進入用目標変速段に変速制御されると、ドライバに違和感を与える。
図8に示すように、距離Lが相対的に大きい領域では、目標減速度Greqxは本来必要とされる値に対して過大とならないため、その目標減速度Greqxに基づいてコーナ進入用目標変速段を決定することに問題がないのに対して、距離Lが小さい領域では、目標減速度Greqxは本来必要とされる値よりも過大な値となるため、その目標減速度Greqxに基づいてコーナ進入用目標変速段を決定することは好ましくないことがわかる。即ち、常に上記式[数2]に従って求めた目標減速度Greqxのみに基づいてコーナ進入用目標変速段を決定することは適当ではなく、距離Lが相対的に小さい領域では、目標減速度が補正される必要がある。
そこで、第1減速度Greqxと、第2減速度Greqyを求める。第1減速度Greqxは、現在の車速Vと、ナビゲーションシステム装置95から供給されるノード点毎のコーナRと自車からの距離Lに基づいて、求められる。即ち、上記第1減速度Greqxは、上記式[数1]及び式[数2]に従って求められる。
一方、第2減速度Greqyは、目標横Gと予想横G(予想横加速度)の差に基づいて求められる。上記第2減速度Greqyは、下記式[数3]により表される。
Figure 2007071230
上記予想横Gとは、現在の車速VでコーナCに進入した場合の横Gであり、予想横GをGyfとすると、下記式[数4]により求められる。
Figure 2007071230
本変形例では、横G差ΔGyに基づいて、コーナ進入に際して、車両Xがどの程度減速すべきなのかの目安をつけることができるという知見を得て、目標減速度を求める際の指標としている。
例えば図9に示すように予め設定された関係(マップ)に従って、横G差ΔGyに基づいて、第2減速度Greqyを求めることができる。この第2減速度GreqyとΔGyとの関係は、予め実験、経験等により設定される。理論的に目標減速度を求めようとすると、上記数2に示すように距離Lの項が入ることになり、その結果、距離Lが小さいときには目標減速度が過大(無限大)になるという不都合が生じる。そのため、本変形例では、距離Lに依存しないパラメータであって、目標減速度を求める際の好適な指標となるべきものとして、横G差ΔGyを用いている。
図9に示すように、横G差ΔGyが大きいほど、その車両の走行状態は、コーナに進入するに際して減速の要請が高いといえることから、第2減速度Greqyが大きな値となるように設定され、その逆に、横G差ΔGyが小さいほど、コーナへの進入に際して減速の要請が低いことから、第2減速度Greqyが小さな値となるように設定される。また、横G差ΔGyが所定値以下であるときには、第2減速度Greqyは、ゼロとなるように設定される。推奨車速Vreqよりも僅かに大きい車速でコーナに進入したとき(横G差ΔGyが所定値以下であるとき)には、コーナを問題なく旋回することが可能であるため、このようなときには、第2減速度Greqyが発生しないようにしている。ここで、横G差ΔGyに代えて、距離Lに依存しないパラメータとして、例えばコーナRのみに基づいて減速度の上限値を設定することも考えられる。しかしながら、上記のように、横G差ΔGyには、車両の走行状態(車速)が反映されるのに対して、コーナRのみに基づく場合には車両の走行状態が反映されないことから、横G差ΔGyに基づいて第2減速度Greqyを設定することは有利である。また、図9では、横G差ΔGyが所定値以上に大きいときには、第2減速度Greqyは所定値(0.2G)以上にはならないように設定されているが、この設定に代えて、図10に示すように、上限値を設けることなく、横G差ΔGyが大きいほど、第2減速度Greqyが大きな値となるように設定されてもよい。
本変形例においては、第1減速度Greqxと第2減速度Greqyのミニマムセレクト(減速しない方を選択)を行い、その選択結果を上記目標減速度に設定する。上記第1及び第2減速度Greqx、Greqyのミニマムセレクトを行なうことにより、上記目標減速度として、自車から遠いコーナに対しては上記式2で算出された上記第1減速度Greqxが選択され、自車から近いコーナに対しては上記式[数3]で算出された上記第2減速度Greqyが選択される。これにより、コーナまでの距離にかかわらず最適な減速度を算出することができる。
上記のように、上記第1減速度Greqx及び第2減速度Greqyを算出し、それらのミニマムセレクトの結果が上記目標減速度とされる。その結果、図10に示すように、コーナ入口Qから遠方の符号(1)の範囲では、上記第1減速度Greqxが目標減速度Greqiとされ、コーナ入口Qから近くの符号(2)の範囲では、上記第2減速度Greqyが目標減速度Greqiとされる。即ち、コーナの近くにおいて、非常に大きな値となる上記第1減速度Greqxが選択されないように、上記第2減速度Greqyはガードの役割を果たしているといえる。
(第1実施形態の第2変形例)
次に、図12を参照して、第1実施形態の第2変形例について説明する。
上記第1実施形態において、コーナの脱出状態であるか否かの判定は、上記図7を参照して説明したように、車速が目標旋回車速近傍の値以下であり(ステップS101−Y)、かつブレーキがONのときに(ステップS102−Y)、コーナ脱出状態であると判定されていた(ステップS103)。これに代えて、本変形例では、図12に示すように、車速が目標旋回車速近傍の値以下であり(ステップS101−Y)、かつアクセルがONのときに(ステップS202−Y)、コーナ脱出状態であると判定することができる(ステップS103)。運転者による加速の意思の表れであるアクセルONの動作を検出することにより、運転者にとってエンジンブレーキの必要性がなくなり、コーナ脱出状態であることを、より確実に判断することができる。
(第1実施形態の第3変形例)
次に、第1実施形態の第3変形例について説明する。
上記第1実施形態において、コーナの脱出状態であるか否かの判定は、上記図7を参照して説明したように、車速が目標旋回車速近傍の値以下であり(ステップS101−Y)、かつブレーキがONのときに(ステップS102−Y)、コーナ脱出状態であると判定されていた(ステップS103)。これに代えて、本変形例では、図示はしないが、車速が目標旋回車速近傍の値以下であるとき(ステップS101−Yに相当)に、コーナ脱出状態であると判定することができる。
本変形例では、車速に基づいて、エンジンブレーキの必要性が少なくなり、コーナの脱出状態であると判断可能である。上記第1実施形態と異なり、ブレーキONをせずに、エンジンブレーキだけで目標旋回車速近傍の値以下まで減速できてしまった場合にもコーナ脱出状態であると判定することが可能である。
(第1実施形態の第4変形例)
次に、図13を参照して、第1実施形態の第4変形例について説明する。
本変形例は、上記第1実施形態と上記第1実施形態の第2変形例とを組み合わせたものに対応している。上記第1実施形態では、ブレーキをONせずにエンジンブレーキだけで車速が目標旋回車速近傍の値以下まで下がった場合(図7のステップS101−Y、ステップS102−N)には、コーナ脱出状態である(ステップS103)と判定されずに、コーナ脱出用目標変速段への変速(ステップS10)は行わず、ブレーキがONされたときに車速が目標旋回車速近傍の値以下まで下がった場合にコーナ脱出用目標変速段への変速を行うことにより、アップシフトによる駆動力変化、変速ショックを運転者に感じ難くしている。一方、上記第3変形例では、ブレーキONをせずに、エンジンブレーキだけで目標旋回車速近傍の値以下まで減速できてしまった場合にもコーナ脱出状態であると判定してコーナ脱出用目標変速段に切り替える。そこで、本変形例では、ブレーキが踏まれた場合にも、踏まれていない場合であっても、それぞれの最適なタイミングでコーナ脱出用目標変速段への切り替えを行うこととしている。
図13において、ステップS301〜ステップS308は、図1のステップS1〜ステップS8と同様であり、また、ステップS312〜ステップS314は、図1のステップS10〜ステップS12と同様であるため、説明を省略する。
[ステップS309]
ステップS309では、図7のステップS102と同様に、運転者がブレーキをONにしているか否かを判定する。その判定の結果、肯定的に判定されればステップS310に進み、そうでない場合にはステップS311に進む。
[ステップS310]
ステップS310では、制御回路130により、車速が、予め設定された目標旋回車速Vreqの近傍の第1の値以下であるか否かが判定される。ステップS310の判定の結果、肯定的に判定されれば、ステップS312に進み、そうでない場合にはステップS310に戻る。
ステップS310において、肯定的に判定されれば、車両がコーナを走行する(コーナに進入する)に際して減速する必要はないので、次に述べるステップS312にて、コーナ脱出用目標変速段への変速が実施される。
[ステップS311]
ステップS311では、制御回路130により、車速が、予め設定された目標旋回車速Vreqの近傍の第2の値以下であるか否かが判定される。ステップS311の判定の結果、肯定的に判定されれば、ステップS312に進み、そうでない場合にはステップS313に進む。
ここで、目標旋回車速Vreqの近傍の第2の値は、上記ステップS310の目標旋回車速Vreqの近傍の第1の値以下の値とする。これにより、ブレーキが踏まれない場合(ステップS309−N)に変速段の切り替えが行われるタイミング(ステップS311−Y)が、必ず、ブレーキがONとされた場合の変速段の切り替えが行われるタイミング(ステップS310−Y)よりも遅くなるため、ブレーキが踏まれる可能性があるときに、ブレーキが踏まれるときよりも先に、ステップS311のブレーキを踏まない場合の条件が成立するのを抑制することができる。このようにしたのは、なるべくブレーキONを検出することにより(ステップS309−Y)、エンジンブレーキの必要性の判断をより高精度に行うためである。
なお、ブレーキがONではないときに(ステップS309−N)、ステップS311で肯定的に判定されたときには、ステップS310で肯定的に判定される場合よりも車速が低下しているため、ブレーキONが検出されていない状態(ステップS309−N)であっても、エンジンブレーキの必要性がないと判断することができる。このことから、ステップS311にて肯定的に判定された場合には、コーナ脱出用目標変速段への切り替えを行うことができる。
(第1実施形態の第5変形例)
次に、図14から図16を参照して、第1実施形態の第5変形例について説明する。
上記第1実施形態において、コーナの脱出状態であるか否かの判定は、上記図7を参照して説明したように、車速が目標旋回車速近傍の値以下であり(ステップS101−Y)、かつブレーキがONのときに(ステップS102−Y)、コーナ脱出状態であると判定されていた(ステップS103)。これに代えて、本変形例では、図14に示すように、ブレーキマスタシリンダ圧が所定値以上であるときであり(ステップ401−Y)、車速が目標旋回車速近傍の値以下であるときに(ステップS402−Y)、コーナ脱出状態であると判定されることができる(ステップS403)。
上記第1実施形態で述べたように、変速段の切り替え(アップシフト)時に減速度の抜けが発生する。一般に、変速比が高速側にシフトすれば減速度は減少するが、変速機の構成によってはアップシフト側の変速段が形成される(各係合要素が係合完了する)までニュートラル状態となり、減速度が著しく減少する。
その対応策として、上記第1実施形態の“車速≦目標旋回車速近傍の値、かつブレーキON”の条件があるが、これでは、ブレーキON接点がONとなった状態、つまり、フットブレーキによる減速度が実質的に発生していない状態でアップシフトし、フィーリングがよくない場合があった。図15は、この問題点を説明するための図である。
次に、図15を参照して、上記第1実施形態において、コーナ脱出用目標変速段の方がコーナ進入用目標変速段よりも高速段である場合の動作について説明する。
時刻t1にてアクセル開度401がOFFであることが検出されると(ステップS6−Y)、自動変速機10の変速段402は、コーナ進入用目標変速段に変速される(ステップS7)。本例では、コーナ進入用目標変速段は2速であり、アクセル開度401のOFFにより変速段402は2速にダウンシフト制御される。これにより、車両実加速度406が増大していく。
その後、車両がコーナの入口に近づくと、運転者はブレーキを踏み、ブレーキ接点404がONになる(ステップS102−Y)。時刻t2にて、車速が目標旋回車速近傍の値以下になると(ステップS101−Y)、変速段402はコーナ脱出用目標変速段に変速(アップシフト)される(ステップS10)。この場合、ブレーキ接点404がONになったときに、ブレーキマスタシリンダ圧407が低い場合には、フットブレーキによる減速度が小さい。時刻t2の直後において、実線で示される車両実加速度406のうち、破線で示す部分がエンジンブレーキによる減速度であり、残りの網掛けの部分がフットブレーキによる減速度である。
図15に示すように、現在の減速度(車両実加速度406)の中で、フットブレーキ操作による減速度の占める割合が低い(ブレーキマスターシリンダ圧407が低い)とき、アップシフトすると、減速度が変化する割合が大きい。図15の例では、アップシフト直後に、減速度が50%程度減少している。運転者は、ブレーキを踏み、減速度を要求中であるにもかかわらず、運転者の意思に反して減速度が大きく抜けるため(図中符号A.)運転者の違和感が大きい。
次に、図16を参照して、本変形例について説明する。
図16の例では、ブレーキマスタシリンダ圧507が所定値以上であるときにのみ(ステップS401−Y)、コーナ脱出状態であると判定されて(ステップS403)、コーナ脱出用目標変速段へのアップシフトが行われる(ステップS10)。現在の減速度(車両実加速度506)の中で、フットブレーキ操作による減速度の占める割合が高い(ブレーキマスターシリンダ圧507が高い)とき、アップシフトしても減速度が変化する割合が小さい。図16の例では、アップシフト直後に減速度が減少する割合は15%程度である。したがって、減速度はあまり変化せずに、運転者の違和感は小さく抑えられる。このように、本変形例によれば、フットブレーキによる制動力がしっかりと発生している状態で変速段が切り替えられるので、変速段の切り替えによる減速度抜けによる違和感を抑制することができる。
なお、本変形例では、ブレーキマスタシリンダ圧が所定値以上であることが条件とされたが、これに代えて、ブレーキ踏力のようにブレーキがしっかりと踏まれていることが検出又は推定できる手段を用いることができる。例えば、ブレーキ操作時の車両の実加速度が所定値以下であることや、車両の実加速度の変化率が所定値以下であることや、ブレーキペダルストロークが所定値以上であることや、ブレーキ踏力が所定値以上であることが条件とされることができる。
(第1実施形態の第6変形例)
次に、第1実施形態の第6変形例について説明する。
上記第1実施形態において、コーナの脱出状態であるか否かの判定は、上記図7を参照して説明したように、車速が目標旋回車速近傍の値以下であり(ステップS101−Y)、かつブレーキがONのときに(ステップS102−Y)、コーナ脱出状態であると判定されていた(ステップS103)。これに代えて、本変形例では、例えば、ナビゲーションシステム装置95による地図情報によって車両位置がコーナの後半部分にあるときに、コーナの脱出状態であると判定することができる。または、本変形例では、ハンドルの舵角が中立へ戻し方向であるときにコーナの脱出状態であると判定することができる。更に、本変形例では、単に、アクセルがON状態であるときにコーナの脱出状態であると判定することができる。
また、上記各実施形態における変速機として、CVTの適用が可能である。また、上記においては、車両が減速すべき量を示す減速度は、減速加速度(G)を用いて説明したが、減速トルクをベースに制御を行うことも可能である。
本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の概略構成図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態のコーナ制御を説明するための図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態において車速と減速度に対応する変速段を示す図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態におけるコーナ脱出用目標変速段算出用マップを示す図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態における動作を示すタイムチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の他の動作を示すフローチャートである。 図3の算出方法により求められた目標減速度を示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第1実施形態の第1変形例における第2減速度の求め方を説明するための図である。 本発明の車両の減速制御装置の第1実施形態の第1変形例における第2減速度の求め方を説明するための他の図である。 本発明の車両の減速制御装置の第1実施形態における効果を説明するための図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の第2変形例の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の第4変形例の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の第5変形例の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の第5変形例で解決しようとする点を示すタイムチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の第5変形例の効果を示すタイムチャートである。
符号の説明
10 自動変速機
40 エンジン
90 加速度センサ
95 ナビゲーションシステム装置
114 スロットル開度センサ
116 エンジン回転数センサ
118 道路勾配計測・推定部
122 車速センサ
123 シフトポジションセンサ
130 制御回路
131 CPU
133 ROM
301 アクセル開度
302 変速段指令値
303 車速
304 ブレーキ接点
305 目標旋回車速近傍
401 アクセル開度
402 変速段指令値
404 ブレーキ接点
406 車両実加速度
407 ブレーキマスタシリンダ圧
501 アクセル開度
502 変速段指令値
504 ブレーキ接点
506 車両実加速度
507 ブレーキマスタシリンダ圧
C コーナ
L コーナまでの距離
G 横G
Greqx 目標減速度
P 現在位置
Q 入口
R コーナの曲率半径
X 車両

Claims (14)

  1. 前方のコーナを検出する手段と、
    前記コーナの入口側のコーナの曲がり度合いに基づいて、前記コーナに進入するための変速段又は変速比を求める手段と、
    前記コーナの出口側のコーナの曲がり度合いに基づいて、前記コーナを脱出するための変速段又は変速比を求める手段と
    を備えたことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  2. 前方のコーナを検出する手段と、
    前記コーナに進入するための変速段又は変速比を求める手段と、
    前記コーナを脱出するための変速段又は変速比を求める手段と、
    前記コーナに進入するための変速段又は変速比と、前記コーナを脱出するための変速段又は変速比を比較する手段と、
    前記比較の結果に基づいて、前記コーナに進入するための変速段又は変速比を決定する手段と
    を備えたことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  3. 請求項2記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記比較の結果、前記コーナに進入するための変速段又は変速比よりも、前記コーナを脱出するための変速段又は変速比の方が低速側の変速段又は変速比である場合、前記コーナに進入する際に前記コーナを脱出するための変速段又は変速比に設定する
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  4. 請求項2または3に記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記比較の結果、前記コーナに進入するための変速段又は変速比よりも、前記コーナを脱出するための変速段又は変速比の方が高速側の変速段又は変速比である場合、前記コーナに進入する際に前記コーナに進入するための変速段又は変速比に設定する
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記コーナからの脱出が完了した時点で前記コーナに関連するパラメータに基づくことなく行われる通常一般の変速制御に復帰する
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記コーナを進入するための変速段が設定された状態で、前記コーナに進入するための変速段によるエンジンブレーキの必要性を判断し、前記判断の結果、不要であると判断された場合に、前記コーナを脱出するための変速段を設定する
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用駆動力制御装置において、
    更に、
    前記コーナを通過するための目標車速を設定する手段を備え、
    前記コーナを進入するための変速段が設定された状態で車速が前記目標車速に対応する値以下となったときに、前記コーナを脱出するための変速段を設定する
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  8. 請求項6または7に記載の車両用駆動力制御装置において、
    更に、
    運転者により車両の駆動力を変化させる操作が実行されたときに前記コーナを脱出するための変速段を設定する
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  9. 請求項8記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記車両の駆動力を変化させる操作は、ブレーキ操作及びアクセル操作のいずれかである
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  10. 請求項8または9に記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記車両の駆動力を変化させる操作は、ブレーキ操作であり、
    前記ブレーキ操作が行われたときの車両の減速状態が予め設定された所定値以上であるときに前記コーナを脱出するための変速段を設定する
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  11. 請求項10記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記車両の減速状態は、ブレーキマスタシリンダ圧、車両の加速度、車両の加速度の変化率、ブレーキペダルストローク、及びブレーキ踏力のいずれかに対応している
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  12. 請求項9記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記アクセル操作は、前記コーナに進入するための変速段によるエンジンブレーキの必要性を判断するために用いられる
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  13. 請求項7記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記目標車速に対応する値は、前記コーナの曲がり度合いと目標旋回横Gに基づいて求められる目標旋回車速と、前記コーナの曲がり度合いに基づいて変更される補正量との和である
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  14. 請求項13記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記コーナの曲がり度合いが大きいときには、前記補正量は小さな値に設定される
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
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