JP2007146998A - 変速機の制御装置 - Google Patents

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Kunihiro Iwatsuki
邦裕 岩月
Kazuyuki Shiiba
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Abstract

【課題】運転者に違和感を与えることを抑制しつつ、いわゆるΔTa制御によって、より大きな効果を生じさせることが可能な変速機の制御装置を提供する。
【解決手段】変速線に基づいて変速機を制御する変速機の制御装置であって、アクセルの踏み込みに関するパラメータと、予め設定された閾値(α1)とに基づいて、異なる前記変速線(S60、S80)が使用され、車両の走行環境(S20、S70)、走行状態、又は運転者の運転指向に基づいて、前記閾値を変更する。前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合(S50−Y)には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され(S60)、前記走行環境は、前方車両との相対的位置関係に関し、前記前方車両との車間距離及び衝突時間の少なくともいずれか一方が予め設定された所定値よりも小さいときには、前記閾値を大きな値に変更する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、変速機の制御装置に関する。
特開平5−39861号公報(特許文献1)には、変速線図の切り換えに関連してシフトダウンおよびシフトアップが連続して発生することのない、または発生しても不都合の生じない車両用自動変速機の変速制御装置が記載されている。同装置は、単位回転当たりの吸入空気量および車速に基づく変速線から成る第1変速線図、またはアクセルペダル踏み込み量および車速に基づく変速線から成る第2変速線図に基づいて変速点を決定し、実際の車速が該変速点を通過したことを以てギヤ段を切り換える変速制御手段を備えた車両用自動変速機の変速制御装置であって、前記第2変速線図に基づくダウンシフトを判定するTAダウンシフト判定手段と、該TAダウンシフト判定手段により前記第2変速線図に基づくダウンシフトが判定された場合には、それからの経過時間が所定の値に到達するまで前記変速制御手段の第1変速線図に基づくアップシフトを禁止するアップシフト禁止手段と、を含むものである。
図4に示すように、例えば、アクセルの踏み込み速度(図4の例ではアクセル開度がθ1からθ2に変化したときの踏み込み速度)のようなアクセルの踏み込みに関するパラメータ(物理量)が予め設定された所定値以上である場合に、変速機のダウン点をアクセル開度の低開度側に移行(符号X1からX2に移行)させることで、ダウンシフトし易くする制御(以下、ΔTa制御という)が知られている。
特開平5−39861号公報 特開平11−34696号公報
例えば車両の走行環境によっては、アクセルの踏み込みに関するパラメータが比較的小さな状態でアクセルが踏まれたときにΔTa制御が行われてダウンシフトが行われると、運転者に違和感を与えることがある。以下、車両の走行環境の一例として前方車両と自車両の間の車間距離を用いるとともに、アクセルの踏み込みに関するパラメータの一例としてアクセルの踏み込み速度を用いて説明する。
前方車両との車間距離が小さい場合(追従走行時)に比較的小さな踏み込み速度でアクセルが踏まれたときにΔTa制御が行われてダウンシフト(パワーオンダウン)が行われると、運転者に違和感を与える場合がある。そこで、ΔTa制御の開始条件(アクセルの踏み込み速度)の閾値は、このような比較的小さな踏み込み速度でアクセルが踏まれた場合にはΔTa制御が実行されない(運転者に違和感を与えない)程度に高い値に設定されている。
しかしながら、ΔTa制御の開始条件がそのような高い値に設定されていると、非追従走行時(前方に車両がない場合又は前方車両との車間距離が大きい場合)であっても、その閾値を超える大きなアクセルの踏み込み速度でアクセルが踏まれないと、ΔTa制御が行われず、ダウンシフトしない。そのため、ΔTa制御による効果を十分に得ることができない。
このように、従来は追従走行時でも非追従走行時でもΔTa制御の制御開始条件の閾値が同一であるため、その閾値を低く(制御が開始され易い側に)設定することができず、そのため、ΔTa制御による大きな効果を得ることができなかった。
本発明の目的は、運転者に違和感を与えることを抑制しつつ、いわゆるΔTa制御によって、より大きな効果を生じさせることが可能な変速機の制御装置を提供することである。
本発明の変速機の制御装置は、変速線に基づいて変速機を制御する変速機の制御装置であって、アクセルの踏み込みに関するパラメータと、予め設定された閾値とに基づいて、異なる前記変速線が使用され、車両の走行環境、走行状態、又は運転者の運転指向に基づいて、前記閾値を変更することを特徴としている。
本発明の変速機の制御装置であって、前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され、前記走行環境は、前方車両との相対的位置関係に関し、前記前方車両との車間距離及び衝突時間の少なくともいずれか一方が予め設定された所定値よりも小さいときには、前記閾値を大きな値に変更することを特徴としている。
本発明の変速機の制御装置であって、前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され、前記走行環境は、後続車両との相対的位置関係に関し、前記後続車両との車間距離及び衝突時間の少なくともいずれか一方が予め設定された設定値よりも小さいときには、前記閾値を小さな値に変更することを特徴としている。
本発明の変速機の制御装置であって、前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され、前記走行環境は、前記車両が走行する路面の摩擦係数に関し、前記車両が走行する路面の摩擦係数が予め設定された所定値よりも小さいときには、前記閾値を大きな値に変更することを特徴としている。
本発明の変速機の制御装置であって、前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され、前記走行状態は、前記車両がコーナリング中であるか否かに関し、前記車両がコーナリング中である場合には、前記閾値を大きな値に変更することを特徴としている。
本発明の変速機の制御装置であって、前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され、前記走行状態は、前記車両がオーバーステアの状態であるか否かに関し、前記車両がオーバーステアの状態である場合には、前記閾値を大きな値に変更することを特徴としている。
本発明の変速機の制御装置であって、前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され、前記走行環境は、前記車両が前方車両又は障害物の追い抜きをする状態であるか否かに関し、前記車両が前方車両又は障害物の追い抜きをする状態である場合には、前記閾値を小さな値に変更することを特徴としている。
本発明の変速機の制御装置であって、前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され、前記運転指向がスポーツ走行指向である場合には、前記閾値を小さな値に変更することを特徴としている。
本発明の変速機の制御装置であって、前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され、前記走行環境は、前記車両が走行する道路がワイディング路であるか否かに関し、前記車両が走行する道路がワイディング路である場合には、前記閾値を小さな値に変更することを特徴としている。
本発明の変速機の制御装置によれば、運転者に違和感を与えることを抑制しつつ、いわゆるΔTa制御によって、より大きな効果を生じさせることが可能となる。
以下、本発明の変速機の制御装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図4を参照して、第1実施形態について説明する。
本実施形態は、通常時に比べてΔTa制御の必要性が相対的に低い場合(ΔTa制御の実行が運転者に違和感を与えるような場合)には、ΔTa制御のアクセルの踏み込みに関するパラメータの閾値を通常時に比べて大きな値にしてΔTa制御が開始され難くする。
本実施形態は、変速線に基づいて変速機を制御する変速機の制御装置であって、アクセルの踏み込みに関するパラメータと、予め設定された閾値とに基づいて、異なる前記変速線が使用され、車両の走行環境に基づいて、前記閾値を変更する。前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され、前記走行環境は、前方車両との相対的位置関係に関し、前記前方車両との車間距離及び衝突時間の少なくともいずれか一方が予め設定された所定値よりも小さいときには、前記閾値を大きな値に変更する。
本実施形態によれば、通常時と、通常時に比べてΔTa制御の必要性が相対的に低い場合(ΔTa制御の実行が運転者に違和感を与えるような場合)とでは、ΔTa制御のアクセルの踏み込みに関するパラメータの閾値を変更することができるため、従来のように、通常時の閾値を、ΔTa制御の実行が運転者に違和感を与えるような場合を考慮して設定する必要がなく、独自に設定することができる。このことから、本実施形態によれば、運転者に違和感を与えることを抑制しつつ、ΔTa制御によって、より大きな効果を生じさせることが可能となる。
本実施形態の構成としては、以下に詳述するように、自動変速機と、ミリ波レーダー等の前方車両又は後続車両との車間距離を計測又は算出する手段と、アクセルの踏み込み速度検出手段と、アクセル開度検出手段と、車速検出手段と、車間距離とアクセルの踏み込み速度とアクセル開度と車速に基づいて自動変速機を制御する手段とを備えている。
上記において、自動変速機としては、有段変速機、CVT、ハイブリッド車に搭載された自動変速機、MMT(自動変速モード付きマニュアルトランスミッション)を含む。
図2において、符号10は自動変速機、40はエンジンである。自動変速機10は、電磁弁121a、121b、121cへの通電/非通電により油圧が制御されて5段変速が可能である。図2では、3つの電磁弁121a、121b、121cが図示されるが、電磁弁の数は3に限定されない。電磁弁121a、121b、121cは、制御回路130からの信号によって駆動される。
エンジン40の吸気配管41には、電子式スロットルバルブ43が設けられている。アクセル開度センサ114は、アクセル115の開度を検出する。アクセルペダル115の操作によって変化するアクセル開度がアクセル開度センサ114によって検出されると、制御回路130は、そのアクセル開度に基づいて、スロットル弁制御指令をスロットル開度制御装置(図示せず)に出力する。そのスロットル開度制御装置は、そのスロットル弁制御指令に基づいて、電子スロットルバルブ43の開度を制御する。
エンジン回転数センサ116は、エンジン40の回転数を検出する。車速センサ122は、車速に比例する自動変速機10の出力軸120cの回転数を検出する。シフトポジションセンサ123は、シフトポジションを検出する。パターンセレクトスイッチ117は、変速パターンを指示する際に使用される。
車間距離計測部100は、車両前部及び車両後部のそれぞれに搭載されたレーザーレーダーセンサ又はミリ波レーダーセンサなどのセンサを有し、前方の車両との車間距離及び後方の車両との車間距離をそれぞれ計測する。相対車速計測部112は、ミリ波レーダーセンサなどのセンサを有し、自車と前方の車両及び後方の車両のそれぞれとの相対車速を直接計測することができる。また、計測した車間距離の時間経過率より算出することもできる。車間距離計測部100と相対車速計測部112は、単一の(同一の)ミリ波レーダーにより構成される。
ナビゲーションシステム装置113は、自車両を所定の目的地に誘導することを基本的な機能としており、演算処理装置と、車両の走行に必要な情報(地図、直線路、カーブ、登降坂、高速道路など)が記憶された情報記憶媒体と、自立航法により自車両の現在位置や道路状況を検出し、地磁気センサやジャイロコンパス、ステアリングセンサを含む第1情報検出装置と、電波航法により自車両の現在位置、道路状況などを検出するためのもので、GPSアンテナやGPS受信機などを含む第2情報検出装置等を備えている。
制御回路130は、アクセル開度センサ114、エンジン回転数センサ116、車速センサ122、シフトポジションセンサ123の各検出結果を示す信号を入力し、また、パターンセレクトスイッチ117のスイッチング状態を示す信号を入力し、また、ナビゲーションシステム装置113からの信号を入力し、また、相対車速計測部112による計測結果を示す信号を入力し、また、車間距離計測部100による計測結果を示す信号を入力する。
制御回路130は、周知のマイクロコンピュータによって構成され、CPU131、RAM132、ROM133、入力ポート134、出力ポート135、及びコモンバス136を備えている。入力ポート134には、上述の各センサ114、116、122、123からの信号、上述のスイッチ117からの信号、車間距離計測部100、相対車速計測部112、及びナビゲーションシステム装置113のそれぞれからの信号が入力される。出力ポート135には、電磁弁駆動部138a、138b、138cが接続されている。
ROM133には、予め図1のフローチャートに示す動作(制御ステップ)が記述されたプログラムが格納されているとともに、自動変速機10のギヤ段を変速するための変速マップ及び変速制御の動作(図示せず)が格納されている。制御回路130は、入力した各種制御条件に基づいて、自動変速機10の変速を行う。
図1及び図2を参照して、本実施形態の動作を説明する。
[ステップS10]
まず、図1のステップS10に示すように、制御回路130では、フラグFがチェックされる。フラグFは、車間距離情報に基づいて、ΔTa制御のアクセルの踏み込みに関するパラメータ(アクセルの踏み込み速度)の閾値α1を変更しているか否かを示すものであり、変更していれば1である。フラグFが0であればステップS20に進み、1であればステップS90に進む。本制御フローの実行開始当初は、フラグFは0であるので、ステップS20に進む。
[ステップS20]
ステップS20において、制御回路130では、車間距離計測部100から入力した車間距離を示す信号に基づいて、前方車両との車間距離が予め設定された距離L1以下であるか否かが判定される。その判定の結果、車間距離がL1以下であればステップS30に進み、そうでない場合にはステップS70に進む。
[ステップS30]
ステップS30では、制御回路130により、アクセルの踏み込み速度の閾値α1に予め設定された値Δαを加算する。即ち、閾値α1を大きな値として(ΔTa制御の開始条件を厳しい条件に設定して)、変速点の変更(ΔTa制御)が行われ難くする。
[ステップS40]
ステップS40では、フラグFを1にインクリメントする。ステップS40の次にステップS50に進む。
[ステップS50]
ステップS50において、制御回路130は、アクセル開度センサ114から入力したアクセル開度を示す信号に基づいて、アクセル115の踏み込み速度を検出し、踏み込み速度が閾値α1以上であるか否かを判定する。その判定の結果、踏み込み速度が閾値α1以上である場合にはステップS60に進み、そうでない場合にはステップS80に進む。
[ステップS60]
ステップS60において、制御回路130は、自動変速機10のダウン点を変更する。即ち、ΔTa制御を行い、ダウンシフトし易くなるように、ダウン点をアクセル開度の低開度側に変更する。ステップS60の次には、本制御フローはリセットされる。
[ステップS70]
ステップS70において、制御回路130では、前方車両との衝突時間(車間距離/相対車速)が予め設定された時間t1以下であるか否かを判定する。その判定の結果、衝突時間がt1以下である場合には、上記ステップS30の処理が行われ、そうでない場合にはステップS50に進む。
[ステップS80]
ステップS80において、制御回路130は、ΔTa制御を停止し、自動変速機10のダウン点を復帰させる。なお、ダウン点を変更していない場合にはそのままとする。ステップS60の次には、本制御フローはリセットされる。
[ステップS90]
ステップS90において、制御回路130は、前方車両との車間距離が予め設定された距離L2以上であるか否かを判定する。L2>L1である。その判定の結果、車間距離がL2以上であればステップS100に進み、そうでない場合にはステップS50に進む。
[ステップS100]
ステップS100において、制御回路130では、衝突時間が予め設定された時間t2以上であるか否かを判定する。t2>t1である。その判定の結果、衝突時間がt2以上である場合には、ステップS110に進み、そうでない場合にはステップS50に進む。
[ステップS110]
ステップS110において、制御回路130では、アクセル115の踏み込み速度の閾値α1を元の値に復帰させる。即ち、上記ステップS30において、Δαを加算する前の値に復帰させる。ステップS110の次に、ステップS120に進む。
[ステップS120]
ステップS120では、フラグFを0にリセットする。ステップS120の次に、ステップS50に進む。
上記のように、本実施形態によれば、前方車両との車間距離が予め設定された値L1以下である場合や前方車両との衝突時間が予め設定された所定値t1以下である場合(前方車両と接近する場合)には、アクセル115の踏み込み速度の閾値α1が通常時に比べて大きな値に変更されるため、運転者は、多少ラフなアクセル115の操作を行っても(多少踏み込み速度が高くても)、ΔTa制御が開始され難く、不意のダウンシフトを生じることが抑制される。一方、前方車両が自車両の近くにいない場合には、アクセル115の踏み込み速度の閾値α1が通常時の値に復帰するため、加速意図に応じて相当に高い踏み込み速度でアクセル115の操作を行わなくても、ΔTa制御が開始されるため、ダウンシフトによる加速走行が可能となる。
(第2実施形態)
次に、図3を参照して、第2実施形態について説明する。
第2実施形態において、上記第1実施形態と共通する部分についての説明は省略する。
[ステップS25]
ステップS25において、制御回路130では、車間距離計測部100から入力した車間距離を示す信号に基づいて、後続車両との車間距離が予め設定された距離L3以下であるか否かが判定される。その判定の結果、車間距離がL3以下であればステップS35に進み、そうでない場合にはステップS75に進む。
[ステップS35]
ステップS35では、制御回路130により、アクセルの踏み込み速度の閾値α1から予め設定された値Δαを減算する。即ち、閾値α1を小さな値として変速点の変更(ΔTa制御)が行われ易くする。
[ステップS75]
ステップS75において、制御回路130では、後続車両との衝突時間が予め設定された時間t3以下であるか否かを判定する。その判定の結果、衝突時間がt3以下である場合には、上記ステップS35の処理が行われ、そうでない場合にはステップS50に進む。
上記のように、本実施形態によれば、後続車両との車間距離が予め設定された値L3以下である場合や後続車両との衝突時間が予め設定された所定値t3以下である場合(後続車両が接近している場合)には、アクセル115の踏み込み速度の閾値α1が通常時に比べて小さな値に変更されるため、運転者は、相対的に低い踏み込み速度でアクセル115の操作を行ってもΔTa制御が開始され易く、ダウンシフトし易く加速し易くしている。
なお、上記各実施形態は以下のように変形することができる。以下、5つの変形例について説明する。
(第1変形例)
上記第1実施形態では、前方車両との車間距離及び衝突時間に基づいて、アクセル115の踏み込み速度の閾値を変更し、第2実施形態では、後続車両との車間距離及び衝突時間に基づいて、アクセル115の踏み込み速度の閾値を変更した。これに代えて、上記第1実施形態では、前方車両との車間距離及び衝突時間のいずれか一方に基づいて、アクセル115の踏み込み速度の閾値を変更し、第2実施形態では、後続車両との車間距離及び衝突時間のいずれか一方に基づいて、アクセル115の踏み込み速度の閾値を変更することができる。
(第2変形例)
上記各実施形態では、ΔTa制御の開始条件がアクセル115の踏み込み速度のみであったが、更に、アクセル115の踏み込み速度に加えて、踏み込み幅もΔTa制御の開始条件とすることができる。この場合、アクセル115の踏み込み幅の閾値も、上記第1実施形態におけるアクセル115の踏み込み速度と同様に、前方車両との車間距離が予め設定された値L1以下である場合や前方車両との衝突時間が予め設定された所定値t1以下である場合には、通常時に比べて大きな値に変更され、これにより、運転者は、多少ラフなアクセル115の操作を行っても(多少踏み込み幅が高くても)、ΔTa制御が開始され難く、不意のダウンシフトを生じることが抑制されるように構成することができる。また、上記第2実施形態におけるアクセル115の踏み込み速度と同様に、後続車両との車間距離が予め設定された値L3以下である場合や後続車両との衝突時間が予め設定された所定値t3以下である場合には、通常時に比べて小さな値に変更され、これにより、運転者は、相対的に小さな踏み込み幅でアクセル115の操作を行ってもΔTa制御が開始され易く、ダウンシフトし易く加速し易くなるように構成することができる。
(第3変形例)
上記各実施形態においてΔTa制御が適用される対象は、変速機が有段の変速機であったが、これに代えて、無段変速機(CVT)であってもよい。図5において、CVTの出力回転数Noと入力回転数Ninの比が変速比である。通常時(ΔTa制御が行われていないとき)は、図5-1に示すマップが使用され、ΔTa制御が行われるときには、図5-2に示すマップが使用される。図5−1及び図5−2に示すように、アクセル115の開度θが同じ値(例えばアクセル開度θ2)であっても、ΔTa制御が行われる場合の方が入力回転数が高い値となるので、ローギヤ側となる。
(第4変形例)
上記第1実施形態では、アクセルオンによるダウンシフトを抑制すべき状況の一例として、前方車両との車間距離や衝突時間が小さい場合を挙げたが、これに限定されずに以下の場合もアクセルオンによるダウンシフトを抑制すべき状況であるため、アクセル115の踏み込み速度の閾値を大きくすることができる。
・車両が走行する路面の摩擦係数μが低い場合
・車両がコーナーリング中である場合(車両が走行している道路の曲がり度合いが大きい場合)
・車両がオーバーステアの状況であると判定された場合
・変速段が低速段であるほどアクセル115の踏み込み速度の閾値を大きくしてダウンシフトし難くすることができる。
(第5変形例)
上記第2実施形態では、アクセルオンによるダウンシフトを実行し易くすべき状況の一例として、後続車両との車間距離や衝突時間が小さい場合を挙げたが、これに限定されずに以下の場合もアクセルオンによるダウンシフトを実行し易くすべき状況であるため、アクセル115の踏み込み速度の閾値を小さくすることができる。
・前方車両や前方の障害物の追い抜き時
・運転者の指向がスポーツ走行指向である場合
・車両が走行するエリアがワイディング路である場合
上記第4変形例及び第5変形例から分かるように、通常時に比べてΔTa制御の必要性が相対的に高い場合には、ΔTa制御のアクセルの踏み込みに関するパラメータの閾値を通常時に比べて小さな値にしてΔTa制御が開始され易くし、一方、通常時に比べてΔTa制御の必要性が相対的に低い場合には、ΔTa制御のアクセルの踏み込みに関するパラメータの閾値を通常時に比べて大きな値にしてΔTa制御が開始され難くすることができる。
本発明の変速機の制御装置の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の変速機の制御装置の第1実施形態の概略構成図である。 本発明の変速機の制御装置の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。 ΔTa制御の概要を説明するためのグラフである。 本発明の変速機の制御装置の実施形態における第3変形例を説明するためのグラフである。 本発明の変速機の制御装置の実施形態における第3変形例を説明するための他のグラフである。
符号の説明
10 自動変速機
40 エンジン
41 吸気配管
43 電子式スロットルバルブ
100 車間距離計測部
112 相対車速計測部
113 ナビゲーションシステム装置
114 アクセル開度センサ
115 アクセル
116 エンジン回転数センサ
117 パターンセレクトスイッチ
122 車速センサ
123 シフトポジションセンサ
130 制御回路
131 CPU
133 ROM

Claims (9)

  1. 変速線に基づいて変速機を制御する変速機の制御装置であって、
    アクセルの踏み込みに関するパラメータと、予め設定された閾値とに基づいて、異なる前記変速線が使用され、
    車両の走行環境、走行状態、又は運転者の運転指向に基づいて、前記閾値を変更する
    ことを特徴とする変速機の制御装置。
  2. 請求項1記載の変速機の制御装置であって、
    前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され、
    前記走行環境は、前方車両との相対的位置関係に関し、
    前記前方車両との車間距離及び衝突時間の少なくともいずれか一方が予め設定された所定値よりも小さいときには、前記閾値を大きな値に変更する
    ことを特徴とする変速機の制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の変速機の制御装置であって、
    前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され、
    前記走行環境は、後続車両との相対的位置関係に関し、
    前記後続車両との車間距離及び衝突時間の少なくともいずれか一方が予め設定された設定値よりも小さいときには、前記閾値を小さな値に変更する
    ことを特徴とする変速機の制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の変速機の制御装置であって、
    前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され、
    前記走行環境は、前記車両が走行する路面の摩擦係数に関し、
    前記車両が走行する路面の摩擦係数が予め設定された所定値よりも小さいときには、前記閾値を大きな値に変更する
    ことを特徴とする変速機の制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の変速機の制御装置であって、
    前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され、
    前記走行状態は、前記車両がコーナリング中であるか否かに関し、
    前記車両がコーナリング中である場合には、前記閾値を大きな値に変更する
    ことを特徴とする変速機の制御装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の変速機の制御装置であって、
    前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され、
    前記走行状態は、前記車両がオーバーステアの状態であるか否かに関し、
    前記車両がオーバーステアの状態である場合には、前記閾値を大きな値に変更する
    ことを特徴とする変速機の制御装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の変速機の制御装置であって、
    前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され、
    前記走行環境は、前記車両が前方車両又は障害物の追い抜きをする状態であるか否かに関し、
    前記車両が前方車両又は障害物の追い抜きをする状態である場合には、前記閾値を小さな値に変更する
    ことを特徴とする変速機の制御装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の変速機の制御装置であって、
    前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され、
    前記運転指向がスポーツ走行指向である場合には、前記閾値を小さな値に変更する
    ことを特徴とする変速機の制御装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の変速機の制御装置であって、
    前記アクセルの踏み込みに関するパラメータが前記閾値以上となった場合には、前記変速機の低速側への変速が相対的に行われ易い前記変速線が使用され、
    前記走行環境は、前記車両が走行する道路がワイディング路であるか否かに関し、
    前記車両が走行する道路がワイディング路である場合には、前記閾値を小さな値に変更する
    ことを特徴とする変速機の制御装置。
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