JP2005297814A - 車両用走行制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者のブレーキ又はアクセルの操作による車間距離調整の負荷が低減可能な車両用走行制御装置を提供する。
【解決手段】車両の変速機10を相対的に低速用の変速段又は変速比に変速制御することで、前記車両の前方の先行車との距離を適正に制御する車両用走行制御装置であって、前記先行車の減速度を検出又は推定する先行車減速度検出/推定部と、前記先行車の減速度に基づいて、前記変速制御の際の前記変速機の前記変速段又は変速比を選択する変速段/変速比選択部とを備えている。例えば車間距離や相対車速のような先行車との関係が所定の目標に到達した時点又は以降に、変速制御後の変速段又変速比によるエンジンブレーキ力のみで先行車に対する追従走行が実現されるためには、先行車の減速度に基づいて、変速制御の際の変速段又変速比が決められることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動変速機を相対的に低速用の変速段又は変速比に変速する動作により、車両の減速制御を行う車両用走行制御装置に関する。
特開2000−118369号公報(特許文献1)には、車間距離および自車速度から相対速度および自車加速度を算出し、これらの値に基づいて目標減速度を求め、メモリに記憶し、スロットル弁開度の変化から、運転者の減速操作を検出すると、目標減速度に応じて変速機の変速比を制御して減速制御を行う技術が開示されている。
特開2000−118369号公報
上記特許文献1の技術によれば、減速に必要な変速比を選択して減速することは開示されているが、適正な相対車速になった後の制御については検討されていない。例えば、降坂路で走行しているときなどでは、一旦適正な車間距離になった後で、再び自車両が加速して車間距離が小さくなり、制御が再び行われる制御ハンチングが発生する可能性がある。
先行車と自車の相対車速などの相対的位置関係が適正になった後の追従走行に際して、運転者によるブレーキ又はアクセルの操作による車間距離調整の負荷が低減されることが望まれている。
本発明の目的は、運転者のブレーキ又はアクセルの操作による車間距離調整の負荷が低減可能な車両用走行制御装置を提供することである。
本発明の車両用走行制御装置は、車両の変速機を相対的に低速用の変速段又は変速比に変速制御することで、前記車両の前方の先行車との距離を適正に制御する車両用走行制御装置であって、前記先行車の減速度を検出又は推定する先行車減速度検出/推定部と、前記先行車の減速度に基づいて、前記変速制御の際の前記変速機の前記変速段又は変速比を選択する変速段/変速比選択部とを備えたことを特徴としている。
例えば車間距離や相対車速のような先行車との関係が所定の目標に到達した時点又は以降に、変速制御後の変速段又変速比によるエンジンブレーキ力のみで先行車に対する追従走行が実現されるためには、先行車の減速度に基づいて、変速制御の際の変速段又変速比が決められることが好ましい。さらに、その先行車の減速度は、例えば車間距離や相対車速のような先行車との関係が所定の目標に到達した時点又は以降になるべく近い時点での値であることが好ましい。
上記本発明では、変速機の変速段又は変速比により得られる減速度と、先行車の減速度とが比較され、その比較結果に基づいて、変速制御の際の変速機の変速段又は変速比が選択されることができる。変速制御の際の変速機の変速段又は変速比は、その減速度が先行車の減速度以下であって先行車の減速度に最も近いものが選択されることができる。先行車の減速度よりも大きな減速度を発生させる変速段又は変速比が選択されると、先行車から自車が離間していくことになるため、運転者によりアクセルがONとされることが多く、結果として、エンジンブレーキ力のみによる先行車に対する追従走行が実現されない場合が多いためである。
本発明の車両用走行制御装置において、前記先行車が減速状態ではないときには、前記変速段/変速比選択部は、前記先行車の減速度に基づく前記変速段又は変速比の選択を行わないことを特徴としている。
先行車が減速状態ではない場合には、例えば車間距離や相対車速のような先行車との関係が所定の目標に到達した以降は、エンジンブレーキ力のみによる先行車に対する追従走行がそのまま継続されることは少なく、運転者によりアクセルがONされて通常一般の変速マップによりアップシフトされることが多い。このことから、先行車が減速状態ではない場合には、エンジンブレーキ力のみで先行車に対する追従走行が実現されるべく、先行車の減速度に基づいて、変速動作の際の変速段又変速比が決められるのは必ずしも適当ではない。
本発明の車両用走行制御装置において、更に、前記車両が走行する道路の勾配を検出又は推定する道路勾配計測/推定部を備え、前記変速段/変速比選択部は、前記先行車の減速度及び前記勾配に基づいて、前記変速制御の際の前記変速機の前記変速段又は変速比を選択することを特徴としている。
例えば車間距離や相対車速のような先行車との関係が所定の目標に到達した時点又は以降に、変速制御後の変速段又変速比によるエンジンブレーキ力のみで先行車に対する追従走行が実現されるためには、先行車の減速度と、変速制御の際の変速段又変速比によるエンジンブレーキ力のみが作用する自車の実際の減速度とがなるべく近い値であることが好ましい。この場合、車両に実際に作用する減速度は、変速段又変速比によるエンジンブレーキ力のみではなく、道路勾配により仮想的に車両に作用する減速度が加味された値である。そのため、先行車の減速度のみならず道路勾配に基づいて、変速動作の際の変速機の変速段又は変速比が選択されることが好ましい。
本発明の車両用走行制御装置において、前記道路が降坂路ではないときには、前記変速段/変速比選択部は、前記先行車の減速度及び前記勾配に基づく前記変速段又は変速比の選択を行わないことを特徴としている。
道路が降坂路ではない場合には、例えば車間距離や相対車速のような先行車との関係が所定の目標に到達した以降は、エンジンブレーキ力のみによる先行車に対する追従走行がそのまま継続されることは少なく、運転者によりアクセルがONされて通常一般の変速マップによりアップシフトされることが多い。このことから、道路が降坂路ではない場合には、エンジンブレーキ力のみで先行車に対する追従走行が実現されるべく、先行車の減速度及び道路勾配に基づいて、変速動作の際の変速段又変速比が決められるのは必ずしも適当ではない。
本発明の車両用走行制御装置において、前記変速段/変速比選択部は、更に、前記先行車の減速度に基づく前記変速段又は変速比の選択を行う前に、前記距離に基づいて、前記変速制御の際の前記変速機の前記変速段又は変速比を選択することを特徴としている。
上記本発明では、前記距離に基づいて、前記変速制御の際の前記変速機の前記変速段又は変速比が選択されることで、先行車と車両との車間距離や相対車速のような関係が適正になるように制御され、その車間距離や相対車速のような先行車との関係が適正になった時点又は以降に、先行車の減速度に基づいて、変速制御の際の変速段又変速比が決められることができる。
本発明の車両用走行制御装置において、前記変速段/変速比選択部は、前記先行車と前記車両の相対車速に基づいて、前記距離に基づく前記変速段又は変速比の選択から、前記先行車の減速度に基づく前記変速段又は変速比の選択に切り替えることを特徴としている。
上記本発明では、前記距離に基づいて、前記変速制御の際の前記変速機の前記変速段又は変速比が選択されることで、先行車と車両との相対車速が適正になるように制御され、その相対車速が適正になった時点又は以降に、先行車の減速度に基づいて、変速制御の際の変速段又変速比が決められる。
上記本発明において、前記減速度は、減速加速度又は減速トルクに代表される前記車両の減速の程度(量)を示すものの意味である。
本発明の車両用走行制御装置によれば、運転者によるブレーキ又はアクセルの操作による車間距離調整の負荷を低減することができる。
以下、本発明の車両用走行制御装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図13を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、自動変速機の変速段又は変速比を制御して減速制御を行う車両用走行制御装置に関する。
本実施形態は、車間距離情報に基づき、運転者の減速意図に応答して、自動変速機のダウンシフト制御を行って減速制御を行うものについての変速段の決定方法に関する。本実施形態では、図9及び図10に示すように、制御実施領域が二つに分けられる。その一つは、ダウンシフトの開始(本制御の開始)から適正相対車速になるまでの間の領域Aである。もう一つは、適正相対車速になった以降の領域Bである。
前者の領域Aでは、車間距離・相対車速により目標変速段が決定され、後者の領域Bでは、道路勾配・前車加速度により目標変速段が決定される。領域A,Bが切り替わるタイミングで目標変速段を切り替える。これにより、車間距離が詰まったことによる減速、及び相対車速が適正になった後の追従走行のそれぞれに対応できる変速段が設定されることができ、運転者のブレーキやアクセル操作による車間距離調整の負荷が低減される。
本実施形態の構成としては、以下に詳述するように、自車と前方の車両との車間距離を計測できる手段と、上記車間距離の情報と運転者の減速意図に基づいて、自動変速機(AT、CVT、ハイブリッド車に搭載されたAT)の変速制御を行う減速制御手段と、走行道路の勾配を計測又は推定できる手段が前提となる。
図2において、符号10は自動変速機、40はエンジンである。自動変速機10は、電磁弁121a、121b、121cへの通電/非通電により油圧が制御されて6段変速が可能である。図2では、3つの電磁弁121a、121b、121cが図示されるが、電磁弁の数は3に限定されない。電磁弁121a、121b、121cは、制御回路130からの信号によって駆動される。
スロットル開度センサ114は、エンジン40の吸気通路41内に配置されたスロットルバルブ43の開度を検出する。エンジン回転数センサ116は、エンジン40の回転数を検出する。車速センサ122は、車速に比例する自動変速機10の出力軸120cの回転数を検出する。シフトポジションセンサ123は、シフトポジションを検出する。パターンセレクトスイッチ117は、変速パターンを指示する際に使用される。加速度センサ90は、車両の減速度(減速加速度)を検出する。車間距離計測部100は、車両前部に搭載されたレーザーレーダーセンサ又はミリ波レーダーセンサなどのセンサを有し、先行車両との車間距離を計測する。路面μ検出・推定部115は、路面の摩擦係数μ、又は滑りやすさを検出、あるいは推定する。
道路勾配計測・推定部118は、CPU131の一部として設けられることができる。道路勾配計測・推定部118は、加速度センサ90により検出された加速度に基づいて、道路勾配を計測又は推定するものであることができる。また、道路勾配計測・推定部118は、平坦路での加速度を予めROM133に記憶させておき、実際に加速度センサ90により検出した加速度と比較して道路勾配を求めるものであることができる。
制御回路130は、スロットル開度センサ114、エンジン回転数センサ116、車速センサ122、シフトポジションセンサ123、加速度センサ90の各検出結果を示す信号を入力し、また、パターンセレクトスイッチ117のスイッチング状態を示す信号を入力し、また、路面μ検出・推定部115による検出又は推定の結果を示す信号を入力し、また、車間距離計測部100による計測結果を示す信号を入力する。
制御回路130は、周知のマイクロコンピュータによって構成され、CPU131、RAM132、ROM133、入力ポート134、出力ポート135、及びコモンバス136を備えている。入力ポート134には、上述の各センサ114、116、122、123、90からの信号、上述のスイッチ117からの信号、路面μ検出・推定部115及び車間距離計測部100のそれぞれからの信号が入力される。出力ポート135には、電磁弁駆動部138a、138b、138cが接続されている。
ROM133には、予め図1のフローチャートに示す動作(制御ステップ)が格納されているとともに、自動変速機10のギヤ段を変速するための変速マップ及び変速制御の動作(図示せず)が格納されている。制御回路130は、入力した各種制御条件に基づいて、自動変速機10の変速を行う。
次に、図9を参照して、本実施形態におけるダウンシフト量の考え方について説明する。図9は、車間距離情報に基づく追従制御が行われる際に自動変速機の変速制御がなされることで車両に作用する減速度を示す図である。
図9において、縦軸は加速度、横軸は時間である。変速前減速度501は、本実施形態の変速制御が開始される前の減速度であり、現状のギヤ段により得られるエンジンブレーキ力に対応する減速度である。目標減速度305とは、自車に対してその目標減速度305に基づく減速制御が行われたときに、前方車両との関係が目標の車間距離や相対車速になるような値(減速加速度)である。目標減速度305は、リアルタイムで求められることができる。また、目標減速度305は、所定の判断がなされたときに再度求められることができる。
第1変速後減速度503aは、相対車速が適正になる前の変速制御によりダウンシフトされた後の変速段により発生する減速度である。第2変速後減速度503bは、相対車速が適正になった後の変速制御によりダウンシフトされた後の変速段により発生する減速度である。
図9において、自動変速機の変速制御が開始されて、相対車速が適正になる前の変速制御によりダウンシフトされると、自車に作用する減速度は、変速前減速度501から、第1変速後減速度503aまで増大する。これにより、制御開始時点よりも車間距離が大きくされ、相対車速が小さくなり、やがて、相対車速が適正値となる。
そして、相対車速が適正になった後の変速制御によりダウンシフトされると、自車に作用する減速度は、第1変速後減速度503aから、第2変速後減速度503bまで減少する。相対車速が適正値となる前の領域Aは、自車と前方車両との間の相対車速を小さくしている領域である。相対車速が適正になった後の領域Bは、相対車速が所定の値になった後に、前方車両に自車が追従している領域である。
上記のように、第2変速後減速度503bの設定(相対車速が適正になった後の変速制御におけるダウンシフト後の変速段の選択)に関しては、車間距離や相対車速が所定の値になった後に、前方車両に自車が追従していく上で、最適な変速段が選択される必要がある。
次に、図13を参照して、車間距離又は相対車速が適正な値になった後の自車の状態予測をシチュエーション別に整理する。
(1)走行道路が平坦路である場合
走行道路が平坦路である場合には、車間距離又は相対車速が適正な値になった後に、前方車両が定常運転又は加速すると、自車は、アクセルをONにして前方車両に対する追従走行を行うと予想される。アクセルがONにされると、車間距離情報に基づく減速制御の実施が停止され、通常一般の変速マップに従う変速に復帰するため、第2変速後減速度503bの選択に際して、特別な配慮は不要である。一方、前方車両が減速すると、その前方車両の車速に合わせるべく、自車は、アクセルをOFFのままブレーキをONにすると思われる。そのため、前方車両が減速した場合には、第2変速後減速度503bの設定に関して特に配慮する必要がある。
(2)走行道路が降坂路である場合
走行道路が降坂路である場合には、車間距離又は相対車速が適正な値になった後に、前方車両が定常運転すると、自車は、アクセルをOFFにして前方車両に対する追従走行を行うと予想される。また、前方車両が加速すると、自車は、アクセルをOFF又はアクセルをONにして前方車両に対する追従走行を行うと予想される。また、前方車両が減速すると、その前方車両の車速に合わせるべく、自車は、アクセルをOFFのままブレーキをONにすると思われる。以上のことから、前方車両が定常運転、加速又は減速した場合には、第2変速後減速度503bの設定に関して特に配慮する必要がある。
(3)走行道路が登坂路である場合
走行道路が登坂路である場合には、車間距離又は相対車速が適正な値になった後に、前方車両が定常運転又は加速すると、自車は、アクセルをONにして前方車両に対する追従走行を行うと予想される。アクセルがONにされると、車間距離情報に基づく減速制御の実施が停止され、通常一般の変速マップに従う変速に復帰するため、変速後減速度503の選択に際して、特別な配慮は不要である。一方、前方車両が減速すると、その前方車両の車速に合わせるべく、自車は、アクセルをOFFのままブレーキをONにすると思われる。そのため、前方車両が減速した場合には、第2変速後減速度503bの設定に関して特に配慮する必要がある。
図13の上記(1)〜(3)の自車の状態予想結果から、相対車速が適正値になった後のエンジンブレーキ力の大きさに関して特別な配慮が必要であるのは、主に、降坂路である場合と、前方車両が減速した場合であることが分かる。即ち、図13の網掛けで示したケースは、アクセル全閉で前方車両に追従していく場面であるため、それらのケースにおいて適切な減速度が発生するような変速段が選択されることが必要である。
図1及び図2を参照して、本実施形態の動作を説明する。
[ステップS1]
まず、図1のステップS1に示すように、制御回路130では、車間距離計測部100から入力した車間距離を示す信号に基づいて、自車と前方の車両との車間距離が所定値以下であるか否かを判定する。ステップS1の結果、車間距離が所定値以下であると判定されれば、ステップS2に進む。一方、車間距離が所定値以下であると判定されなければ、本制御フローは終了する。
制御回路130では、車間距離が所定値以下であるか否かを直接的に判定する代わりに、車間距離が所定値以下に詰まったことが判るパラメータ、例えば衝突時間(車間距離/相対車速)、車間時間(車間距離/自車速)、それらの組み合わせなどにより、間接的に車間距離が所定値以下であるか否かを判定してもよい。
[ステップS2]
ステップS2では、制御回路130により、スロットル開度センサ114からの信号に基づいて、アクセルがOFFの状態か否かが判定される。ステップS2では、運転者による減速意図が確認される。ステップS2の結果、アクセルがOFFの状態であると判定されれば、ステップS3に進む。ステップS3から車両の追従制御が開始される。一方、アクセルがOFFの状態であると判定されなければ、本制御フローは終了する。
[ステップS3]
ステップS3では、制御回路130により、車間時間及び相対車速に基づいて、変速制御によるダウンシフト先としての変速段が決定される。ステップS3において、変速段は、予めROM133に記憶された、車間時間・相対車速による変速段決定マップ(図3)を参照して求められる。図3に示すように、変速段は、自車と前方車両との相対車速[km/h]と車間時間[sec]に基づいて求められる。
図3において、例えば、相対車速が−40[km/h]であって、車間時間が1.0[sec]であるときの変速段は3速である。自車と前方車両との関係が安全な相対車速や車間距離に近づく程、変速段は、高い変速段として(減速しないように)設定される。即ち、変速段は、自車と前方車両との距離が十分に確保される程、図3のマップの右上側の高い変速段として求められ、自車と前方車両とが接近している程、同マップの左下側の低い変速段として求められる。なお、図10の例では、車間距離、相対車速により減速度が決まる領域Aにおける変速段は、3速として示されている。
上記では、変速段決定マップ(図3)を用いて、変速段を決定する方法について説明したが、上記方法に代えて、以下に説明するような方法により、変速段を決定することもできる。
即ち、制御回路130により、自動変速機10による目標減速度(以下、変速段目標減速度)が求められ、その変速段目標減速度に基づいて、自動変速機10の変速制御(シフトダウン)に際して選択すべき変速段が決定される。以下、この方法の内容を(1)、(2)に項分けして説明する。
(1)まず、変速段目標減速度を求める。
変速段目標減速度は、自動変速機10の変速制御により得ようとするエンジンブレーキ力(減速加速度)に対応したものである。変速段目標減速度は、後述する最大目標減速度以下の値として設定される。変速段目標減速度の求め方としては、以下の3つの方法が考えられる。
まず、変速段目標減速度の第1の求め方について説明する。
変速段目標減速度は、図4の目標減速度マップにより求めた最大目標減速度に、0よりも大きく1以下の係数を乗算した値として設定する。
目標減速度は、予めROM133に記憶された目標減速度マップ(図4)を参照して求められる。図4に示すように、目標減速度は、自車と前方車両との相対車速[km/h]と車間時間[sec]に基づいて求められる。なお、ここで、車間時間は、上記の通り、車間距離/自車速である。
図4において、例えば、相対車速が−40[km/h]であって、車間時間が1.0[sec]であるときの目標減速度は−0.26(G)である。自車と前方車両との関係が安全な相対車速や車間距離に近づく程、目標減速度は、小さな値として(減速しないように)設定される。即ち、目標減速度は、自車と前方車両との距離が十分に確保される程、図4の目標減速度マップの右上側の小さな値として求められ、自車と前方車両とが接近している程、同目標減速度マップの左下側の大きな値として求められる。
ここで求められる目標減速度は、減速制御の開始条件(ステップS1及びS2)が成立した後、変速制御(ステップS4)が実際に実行される前の時点(減速制御開始時点)での目標減速度として、特に、最大目標減速度と称される。即ち、目標減速度は、後述するように、減速制御の途中段階においてもリアルタイムに求められることが可能であるため、変速制御が実際に実行された後(実行継続中)に求められる目標減速度と区別する意味で、ここで求められる目標減速度は、特に、最大目標減速度と称される。
例えば、最大目標減速度が−0.26Gである場合には、例えば0.5の係数を乗算してなる値である、−0.13Gが変速段目標減速度として設定されることができる。
次に、変速段目標減速度の第2の求め方について説明する。
予めROM133に、変速段目標減速度マップ(図5)が登録されている。図5の変速段目標減速度マップが参照されて、変速段目標減速度が求められる。図5に示すように、変速段目標減速度は、図4の目標減速度と同様に、自車と前方車両との相対車速[km/h]と車間時間[sec]に基づいて求められる。例えば、上記例の場合と同様に、相対車速が−40[km/h]であって、車間時間が1.0[sec]である場合には、−0.15Gが変速段目標減速度として求められる。図4及び図5から明らかなように、相対車速が大きく急激に接近する場合、車間時間が短い場合、あるいは車間距離が短い場合は、早期に車間距離を適正な状態にする必要があるため、減速度をより大きくする必要がある。また、このことから、上記の状況ではより低速段が選択されることになる。
次に、変速段目標減速度の第3の求め方について説明する。
まず、本制御開始前の自動変速機10の現状のギヤ段のアクセルOFF時のエンジンブレーキ力(減速G)を求める(以下、変速前減速度501と称する)。予めROM133に各ギヤ段減速度マップ(図6)が登録されている。図6の各ギヤ段減速度マップが参照されて、変速前減速度501が求められる。図6に示すように、変速前減速度501は、ギヤ段と自動変速機10の出力軸120cの回転数NOに基づいて求められる。例えば、現状ギヤ段が5速で出力回転数が1000[rpm]であるときには、変速前減速度501は−0.04Gである。なお、図10の例では、現状ギヤ段は、5速として示されている。
なお、変速前減速度501は、車両のエアコン作動の有無やフューエルカットの有無などの諸状況に応じて、各ギヤ段減速度マップにより求めた値を補正してもよい。また、車両のエアコン作動の有無やフューエルカットの有無などの諸状況毎に、複数の各ギヤ段減速度マップをROM133に用意しておき、それらの諸状況に応じて使用する各ギヤ段減速度マップを切り換えてもよい。
次いで、変速前減速度501と最大目標減速度との間の値として、変速段目標減速度が設定される。即ち、変速段目標減速度は、変速前減速度501よりも大きく、最大目標減速度以下の値として求められる。変速段目標減速度と変速前減速度501及び最大目標減速度との関係の一例を図7に示す。
変速段目標減速度は、以下の式により求められる。
変速段目標減速度=(最大目標減速度−変速前減速度501)×係数+変速前減速度501
上記式において、係数は0より大きく1以下の値である。
上記例では、最大目標減速度=−0.26G、変速前減速度501=−0.04Gであり、係数を0.5と設定して計算すると、変速段目標減速度は−0.15Gとなる。
上記のように、変速段目標減速度の第1及び第3の求め方では、係数が用いられたが、その係数の値は、理論上から求まる値ではなく、各種条件から適宜設定可能な適合値である。即ち、例えば、スポーツカーでは、減速すべきときには相対的に大きな減速度が好まれるため、上記係数の値を大きな値に設定することができる。また、同じ車両であっても、車速やギヤ段に応じて、上記係数の値を可変に制御することができる。運転者の操作に対する車両の応答性を高め、きびきびとした車両走行を意図した所謂スポーツモードと、運転者の操作に対する車両の応答性をゆったりとしたものとして、低燃費となるような車両走行を意図した所謂ラグジュアリーモードやエコノミーモードと呼ばれるモードが選択可能な車両の場合、スポーツモード選択時には、変速段目標減速度はラグジュアリーモードやエコノミーモードよりも大きな変速段変化が起きるように設定される。
(2)次に、上記(1)で求めた変速段目標減速度に基づいて、自動変速機10の変速制御に際して選択すべき変速段が決定される。予めROM133に、図8に示すようなアクセルOFF時の各ギヤ段の車速毎の減速Gを示す車両特性のデータが登録されている。
ここで、上記例と同様に、出力回転数が1000[rpm]であり、変速段目標減速度が−0.15Gである場合を想定すると、図8において、出力回転数が1000[rpm]のときの車速に対応し、かつ変速段目標減速度の−0.15Gに最も近い減速度となるギヤ段は、3速であることが判る。これにより、上記例の場合、ステップS3では、選択すべきギヤ段は、3速であると決定される。
なお、ここでは、変速段目標減速度に最も近い減速度となるギヤ段を選択すべきギヤ段として選択したが、選択すべきギヤ段は、変速段目標減速度以下(又は以上)の減速度であって変速段目標減速度に最も近い減速度となるギヤ段を選択してもよい。ステップS3の次にステップS4が実行される。
[ステップS4]
ステップS4では、制御回路130により、変速制御が開始される。即ち、ステップS3で決定された選択すべきギヤ段(ステップS3の上記例では、3速)に変速制御される。それに伴い、エンジンブレーキ力が増加する。ステップS4の次に、ステップS5が実行される。図10の例では、制御開始前のギヤ段が5速であり、制御が開始されると、上記ステップS3において車間時間、相対車速に基づいて決定された、3速の変速段に変速制御される。
[ステップS5]
ステップS5では、制御回路130により、相対車速が予め設定された所定値より小さいか否かが判定される。ステップS5の判定の結果、相対車速が所定値よりも小さければ、ステップS6に進み、そうでなければ、相対車速が所定値より小さくなるまでステップS5が繰り返し行われる。ステップS5において、相対車速が所定値よりも小さいと判定されると、図10において、相対車速が適正値であると判定された後の領域Bに入る。
なお、ステップS5は、車間時間、衝突時間、相対車速などの前車との関係を示すパラメータに基づいて判定してもよいし、これらのパラメータを適宜組み合わせることにより判定してもよい。
[ステップS6]
ステップS6では、制御回路130の道路勾配計測・推定部118により、自車が走行する道路の勾配が求められる。ROM133には、上述したように、図6に示すような各ギヤ段でのアクセル全閉時の減速度が記述された各ギヤ段減速度マップが格納されている。図6に示すように、そのマップには、平坦路における各ギヤ段の車速毎の減速度が記述されている。道路勾配計測・推定部118は、予めROM133にマップとして記憶された平坦路での加速度と、実際に加速度センサ90により検出した加速度とを比較して、実加速度がマップの加速度よりも大きい場合には降坂路であり、実加速度がマップの加速度よりも小さい場合には登坂路である。この場合、実加速度とマップの加速度の偏差0.01G≒道路勾配1%に対応する。
いま、5速の変速段で自動変速機10の出力軸120cの回転数Noが1000rpmで走行しているとする。その場合の実加速度は、−0.06Gであったとする。同じ条件で、マップ(図6)には平坦路である場合の加速度として、−0.04Gと記述されている。この場合には、道路勾配2%の降坂路であると計測又は推定される。ステップS6の次には、ステップS7が行われる。
[ステップS7]
ステップS7では、制御回路130により、前方車両の加速度が求められる。前方車両と自車との車間距離を2回微分することにより相対加速度が求められ、その相対加速度と自車の加速度との差をとることで、前方車両の加速度が求められる。本例では、例えば前方車両の減速度は、−0.082Gであるとする。ステップS7の次には、ステップS8が行われる。
[ステップS8]
ステップS8では、制御回路130により、上記ステップS6及びステップS7の演算結果に基づいて、自車が走行している道路が降坂路であるか否か、又は前方車両が減速状態にあるか否かが判定される。その判定の結果、自車が走行している道路が降坂路又は前方車両が減速状態である場合には、ステップS9に進み、そうでない場合にはステップS12に進む。
[ステップS9]
ステップS9では、制御回路130により、上記ステップS6の演算結果に基づいて、各変速段の道路勾配を考慮した減速度が算出される。ステップS9では、ステップS6にて求められた道路勾配分だけ図6のマップに記述された各減速度の値を補正する。その補正に際して、上記ステップS6において求められた道路勾配1%=0.01Gで近似することができ、登坂路では正の値、降坂路では負の値として加算される。
上記例では、道路勾配が2%の降坂路であると判定されているため、ステップS9では、図6のマップに記述された各減速度の値には、−0.02Gがそれぞれ加算される。例えば、自動変速機10の出力軸120cの回転数Noが2000rpmである各変速段の減速度は、5速が−0.07G、4速が−0.08G、3速が−0.09Gとされる。なお、道路勾配が無い平坦路であり、上記ステップS6にて道路勾配が0%であるとされた場合には、ステップS9の結果としての各変速段の減速度は、図6のマップに記述された値と同じである。ステップS9の次に、ステップS10が行われる。
[ステップS10]
ステップS10では、制御回路130により、相対車速が適正になった後の変速制御によるダウンシフト先として、最適な変速段が選択される。その選択された変速段による減速度が第2変速後減速度503bである(図9)。ここで、選択される最適な変速段とは、“上記ステップS9で求められた道路勾配が考慮された変速段の減速度が、上記ステップS7にて求められた前方車両の減速度以上の変速段である”という条件を満たす変速段のうち、一番低速段である。
上記例では、上記ステップS7にて求められた前方車両の減速度は、−0.082Gである。上記ステップS9で求められた道路勾配が考慮された変速段の減速度が、−0.082G以上である変速段は、4速、5速になり、それらのうちで一番低速段である変速段は4速である。そのため、本例では、4速の変速段が選択される。なお、図10の例では、道路勾配、前車減速度より減速度が決定される領域Bの変速段は、4速として示されている。
なお、有段の自動変速機10である場合には、上記のような関係を満たす変速段のうちの一番低い変速段が選択されるのに対し、無段変速機である場合には、道路勾配を加味した変速比の減速度が、前方車両の減速度と等しい変速比が選択されることができる。ステップS10の次に、ステップS11が行われる。
[ステップS11]
ステップS11では、制御回路130により、変速制御が行われる。即ち、ステップS10で決定された選択すべきギヤ段(ステップS10の上記例では、4速)に変速制御される。それに伴い、エンジンブレーキ力が減少する。本実施形態によれば、相対車速が適正値になった後も、道路勾配、前車減速度より決定される変速段に変速制御されるため、従来技術のように、降坂路などにおいて制御ハンチングが発生することが最小限に抑制される。ステップS11の次に、ステップS12が実行される。
[ステップS12]
ステップS12では、制御回路130により、アクセルがONにされ、そのアクセルのONに応答してスタートした復帰タイマーカウント値が所定値以上であるか否かが判定される。カウント値が所定値以上でなければ、ステップS12に戻る。カウント値が所定値以上になれば、ステップS13に進む。
[ステップS13]
ステップS13では、制御回路130による、変速制御(ダウンシフト制御)が終了し、予めROM133に格納された通常の変速マップ(変速線)に従いアクセル開度と車速に基づき決定される変速段に復帰する。ステップS13が実施されると、本制御フローは終了する。
図13を参照して説明したように、走行道路が降坂路である、又は前方車両が減速状態である場合以外(ステップS8−N)には、相対車速が適正値になった後においてアクセルがONにされて、変速点制御が解除されて、通常の変速マップに従う変速に復帰する可能性が高い。即ち、走行道路が降坂路である、又は前方車両が減速状態である場合以外(ステップS8−N)には、変速点制御の状態のまま、図9及び図10の領域Bに入る可能性は少ないことから、変速点制御により発生させる領域Bにおける減速度の設定(領域Bにおけるダウンシフト先の変速段の選択)に関して、道路勾配や前方車両の減速度のような前方車両との車間距離や相対車速に影響を与えるパラメータを特に考慮する必要はない。そのため、領域Bには行った後にも、領域Aの変速段が切り替えられることが無い(ステップS8−N)。
本実施形態においては、相対車速が適正になる時点の前後で2つの領域A,Bに分けられている。領域Aでは、変速段は、車間時間と相対車速に基づいて決定される(ステップS3)が、領域Bでは、相対車速が適正になった後の追従走行に際しての運転者のブレーキやアクセル操作による車間距離調整が低減されるべく、走行道路が降坂路である場合、又は前方車両が減速している場合には、自車が走行する降坂路の勾配を考慮した変速段による減速度と、前方車両の減速度とに基づいて、変速段が選択される(ステップS8−Y、ステップS9、ステップS10)。
なお、ステップS10では、実際には、3〜5速の変速段の中から変速段が選択されることが好ましい。また、ステップS10において、最大目標減速度よりも大きな減速度を発生する変速段は選択されない。
以上に述べた本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
車間距離情報に基づいて、ダウンシフトにより減速制御を行う場合、目標の車間距離や車速になるような目標変速段を設定する。この目標変速段への変速制御により、相対車速が適正値になる。
相対車速が適正になった後のダウンシフトによるエンジンブレーキ力(減速度)に関しては、降坂路走行時又は前方車両が減速時には、アクセル全閉で前方車両に追従可能な変速段が設定される。即ち、降坂路走行時又は前方車両が減速時には、その道路勾配や前方車両の減速度に基づいて、ダウンシフト先の変速段が選択される。これにより、状況に応じた最適な変速段が選択され、降坂路での制御ハンチングが防止され、ドライバビリティが向上する。
なお、上記の例では、相対車速が適正になる前の領域Aにおける、車間時間、相対車速に基づく変速段の決定は、1回のみ行われた。これに代えて、以下のような動作にしてもよい。即ち、図11及び図12に示すように、領域Aでは、図3のマップ(又は図4〜図8のマップ)を用いて、車間時間、相対車速に応じて、リアルタイムに変速段を更新することができる。減速制御によって、時間の経過と共に減少する車間時間、相対車速に対応した変速段が設定されるため、領域Aの終期においてエンジンブレーキ力が掛かり過ぎることは無い。この場合、領域Aにおいて、予め、領域Bでの変速段を求めておき、領域Aにおいて相対車速の減少に応じてリアルタイムに求められる変速段は、その予め求めておいた領域Bにおける変速段よりも高速段に設定されない(アップシフトされない)ようにガードをかけるのがよい。適正相対車速になる前にアップシフトされて、相対車速になった直後にその変速段からダウンシフトされるのは、運転者に違和感を与え、ドライバビリティの面で良くないためである。
本実施形態における領域Bでの変速制御の変速段の設定方法としては、以下のように考えることができる。即ち、相対車速が適正値になった後の第2変速後減速度503bは、例えば相対車速がゼロを含む所定の範囲に収まり(維持され)、前方車両への追従走行がエンジンブレーキ力のみで実現されるための値であることが好ましい。この観点から、基本的な考え方としては、第2変速後減速度503b、即ち、相対車速が適正値になった後のダウンシフト先の変速段は、前方車両の減速度と同じ値であるか、又は近い値であることが好ましい。そのため、有段の自動変速機が使用される本実施形態では、前方車両の減速度以下のエンジンブレーキ力を発生させる変速段のうち、前方車両の減速度に最も近いエンジンブレーキ力を発生させる変速段が選択される(ステップS10)。
上記基本的な考え方を更に発展させると、次のようになる。即ち、相対車速が適正値になった後に、車両にエンジンブレーキ力のみが作用している場合において、車両に実際に作用する減速度が前方車両の減速度になるべく近くであることが好ましい。この場合、車両に実際に作用する減速度は、変速段により発生するエンジンブレーキ力のみではなく、仮想的に道路勾配により生じる減速度を加味した値である。そのため、仮想的に道路勾配により生じる減速度を加味した、変速段により発生するエンジンブレーキ力と、前方車両の減速度に基づいて、変速制御の変速段が設定されることとしている(ステップS9、ステップS10)。
更に、本実施形態では、図13に示したように、相対車速が適正値になった後のエンジンブレーキ力を上記考え方(ステップS9、ステップS10)に基づいて決定すべき状況が、走行道路が降坂路である場合と、前方車両が減速時である場合に鑑みて、これらの場合に限って、上記考え方(ステップS9、ステップS10)を適用している。走行道路が降坂路である場合、又は前方車両が減速時である場合以外のケース(ステップS8−N)では、相対車速が適正値に到達した以降も、相対車速が適正値になる前の変速段から変更が無いとしている(ステップS8−N)。
ここで、本発明では、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、走行道路が降坂路である場合、又は前方車両が減速時である場合以外のケース(ステップS8−N)であっても、上記基本的考え方(ステップS10)、ないしは、上記ステップS9をも含めた考え方(ステップS9、ステップS10)を適用することが可能である。
(第2実施形態)
次に、図14を参照して、第2実施形態について説明する。
第2実施形態では、上記第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
上記第1実施形態では、前方車両との車間距離、相対車速が適正値になるまでの減速(領域A)が、自動変速機10の変速制御により行われた例について説明した。第2実施形態では、領域Aでの減速は、運転者がフットブレーキの操作により行い、相対車速が適正になった後の領域Bでは、自動変速機10の変速制御が行われる例について説明する。
図14のステップSA1は、図1のステップS1と同様であり、図14のステップSA4は、図1のステップS5と同様である。以下同様に、図14のステップSA5、ステップSA6、ステップSA7、ステップSA8〜ステップSA10、ステップSA12、ステップSA13は、それぞれ、図1のステップS6、ステップS7、ステップS2、ステップS8〜ステップS10、ステップS12、ステップS13と同様である。よって、これらのステップの詳細な説明は、省略する。
[ステップSA2]
図14に示すように、車間距離が所定値以下である場合(ステップSA1−Y)に、制御回路130により、運転者によってフットブレーキがONにされたか否かが判定される。ブレーキがONにされた場合には、ステップSA3に進み、そうでない場合には、本制御フローはリターンされる。
[ステップSA3]
制御回路130により、運転者によってフットブレーキがOFFにされたか否かが判定される。ステップSA3の判定の結果、フットブレーキがOFFにされたと判定されない場合には、そのように判定されるまでステップSA3が繰り返し行われる。
[ステップSA7]
ステップSA7では、図1のステップS2と同様に、運転者による減速意図が確認される。
[ステップSA11]
ステップSA11では、制御回路130により、ステップSA10で決定された変速段への変速制御が実行される。相対車速が適正値になった後(ステップSA4−Y)に、自動変速機10が道路勾配、前車減速度に基づいて決定された変速段に変速制御される点(ステップSA8〜ステップSA11)は、上記第1実施形態と共通である。
第2実施形態は、相対車速が適正値になったことが検出された後に、前車に追従走行していくときの変速段の決定方法に関するものである。第2実施形態によれば、相対車速が適正になった後の追従走行に際して、運転者のブレーキやアクセル操作による車間距離調整の負荷が低減される。上記第2実施形態では、領域Aにおける減速が、運転者によるフットブレーキの操作により行われた例について説明したが、領域Aにおける減速の手段については、特に限定されず、例えば、運転者が手動により自動変速機10を低速段に変速する動作(マニュアルシフト)であってもよい。
(第3実施形態)
次に、図15を参照して、第3実施形態について説明する。
第3実施形態において、上記実施形態と共通する部分についての説明は省略する。
第3実施形態は、車間距離が所定値以下であった状態(ステップSB1−Y)から、ブレーキ操作なしで(アクセル操作のみで)、相対車速が所定値より小さくなった後に、前車に追従走行していくときの変速段の決定方法に関するものである。相対車速が適正値になった後(ステップSB2−Y)に、自動変速機10が道路勾配、前車減速度に基づいて決定された変速段に変速制御される点(ステップSB5〜ステップSB9)は、上記第1、第2実施形態と共通である。
第3実施形態によっても、相対車速が適正になった後の追従走行に際して、運転者のブレーキやアクセル操作による車間距離調整の負荷が低減される。
なお、上記においては、有段の自動変速機10を例にとり説明したが、CVTに適用することも可能である。その場合、上記の「ギヤ段」や「変速段」は「変速比」に置き換え、「ダウンシフト」は「CVTの調整」に置き換えればよい。特に、第2、第3実施形態においては、最初からアクセルOFFであって(ステップSA7−Y、ステップSB8−Y)、ダウンシフト条件が成立してしまった場合には、トリガなしで突然ダウンシフトが実施されてしまうため運転者が違和感を感じる場合が考えられるが、CVTであれば、その点の問題が無い。また、上記においては、車両が減速すべき量を示す減速度は、減速加速度(G)を用いて説明したが、減速トルクをベースに制御を行うことも可能である。
本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態の概略構成図である。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態における変速段決定マップを示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態における目標減速度マップを示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態における変速段減速度マップを示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態における各ギヤ段減速度マップを示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態における変速度目標減速度と、変速前減速度と最大目標減速度との関係を示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態における各ギヤ段の車速毎の減速度を示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態における2つの制御領域における減速度を示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態における2つの制御領域における変速段を示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態における2つの制御領域における減速度の他の例を示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態における2つの制御領域における変速段の他の例を示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第1実施形態におけるダウンシフト量の設定方法に関して、シチュエーション別の動作を示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用走行制御装置の第3実施形態の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 自動変速機
40 エンジン
90 加速度センサ
100 車間距離計測部
114 スロットル開度センサ
115 路面μ検出・推定部
116 エンジン回転数センサ
118 道路勾配計測・推定部
122 車速センサ
123 シフトポジションセンサ
130 制御回路
131 CPU
133 ROM
305 目標減速度
501 変速前減速度
503a 第1変速後減速度
503b 第2変速後減速度

Claims (6)

  1. 車両の変速機を相対的に低速用の変速段又は変速比に変速制御することで、前記車両の前方の先行車との距離を適正に制御する車両用走行制御装置であって、
    前記先行車の減速度を検出又は推定する先行車減速度検出/推定部と、
    前記先行車の減速度に基づいて、前記変速制御の際の前記変速機の前記変速段又は変速比を選択する変速段/変速比選択部と
    を備えたことを特徴とする車両用走行制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用走行制御装置において、
    前記先行車が減速状態ではないときには、前記変速段/変速比選択部は、前記先行車の減速度に基づく前記変速段又は変速比の選択を行わない
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用走行制御装置において、
    更に、
    前記車両が走行する道路の勾配を検出又は推定する道路勾配計測/推定部を備え、
    前記変速段/変速比選択部は、前記先行車の減速度及び前記勾配に基づいて、前記変速制御の際の前記変速機の前記変速段又は変速比を選択する
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
  4. 請求項3記載の車両用走行制御装置において、
    前記道路が降坂路ではないときには、前記変速段/変速比選択部は、前記先行車の減速度及び前記勾配に基づく前記変速段又は変速比の選択を行わない
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用走行制御装置において、
    前記変速段/変速比選択部は、更に、前記先行車の減速度に基づく前記変速段又は変速比の選択を行う前に、前記距離に基づいて、前記変速制御の際の前記変速機の前記変速段又は変速比を選択する
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
  6. 請求項5記載の車両用走行制御装置において、
    前記変速段/変速比選択部は、前記先行車と前記車両の相対車速に基づいて、前記距離に基づく前記変速段又は変速比の選択から、前記先行車の減速度に基づく前記変速段又は変速比の選択に切り替える
    ことを特徴とする車両用走行制御装置。
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