JP4813088B2 - 支柱取付構造体 - Google Patents
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Description
この取付構造体においては、図8に示すように、収納庫の奥壁にビス等でレール材(レール部材)100を装着し、このレール材100には長手方向に渡り引っ掛け溝101が設けられており、角パイプ状の天枠材(支柱)102がレール材100に当該レール材100に対し垂直にビス等で取り付けられる。即ち、この天枠材102の後端には端部ブロック103が配置され、端部ブロック103の挿入片104を天枠材102内に挿入するとともに、挿入片104の取り付け穴105を挿通して天枠材102の取り付け穴106に螺合するビス等の固着具107で締結する。端部ブロック103には下方に突出する引っ掛け部108が設けられ、この引っ掛け部108がレール材100の引っ掛け溝101に係止され、このように係止されたレール材100は、端部ブロック103の下部の突出部109に設けられた固定穴及び当該レール材100の挿通穴を挿通するビス等の固着具により奥壁に取り付けられる。
本支柱取付構造体1は、図1に示すような部屋の壁板に直接配置される収納ラックに適用したものであり、同図においては、壁板の適宜位置に固定されたレール部材2に本支柱取付構造体1によって一対の略逆L字状支柱3が取り付けられ、この一対の支柱3間に三つの薄板状の矩形状棚板4が適宜な間隔を空けて取り付けられているところが描かれている。尚、符号5は、支柱3の下端に取り付けられた支柱台であり、この支柱台5により、支柱3の高さ調整が行えるようになっている。
本支柱取付構造体1は、レール部材2に配設されるスライド片6と、このスライド片6のネジ孔6aに進退可能に配設される連結シャフト7と、支柱3に回転可能に取り付けられ、連結シャフト7との係合の進行に従って当該連結シャフト7との結合状態を形成する連結ドラム(連結手段)8とで構成される。
ここで、レール部材2及び支柱3について概説する。
レール部材2は、収納ラック全体の水平度を容易にだすためのものであり、当該レール部材2の長手方向に垂直な切断面形状で見たときに支柱3に対向する側にスリット2aが設けられた、やや縦長で中空の略矩形状をなす型材で、この矩形形状の、支柱3に対向する側の角部が、支柱3の、レール部材2に対向する側の湾曲部3a1に対応して凸状に湾曲して形成されている(この部位を湾曲部2bとする)。ところで、スリット2aが設けられた矩形状の中空部2c内には、スライド片6が挿入される。
また、支柱3は、短寸の横枠3aと、長寸の縦枠3bとで逆L字状をなす型材であり(図1も参照)、型材のコア部は略H字状をなすリブ10で形成されている。そして、横枠3aのリブ10には、このリブ10に垂直に、且つ、貫通する態様で嵌合孔10aが設けられており、この嵌合孔10aに連結ドラム8が嵌合される。また、横枠3aの、レール部材2に対向する側の端面が、レール部材2の湾曲部2bに対応させて凹状に湾曲して形成されている(この部位を湾曲部3a1とする)。ところで、横枠3aが縦枠3bに当接する端面、及び縦枠3bが横枠3aに当接する端面は、45゜で切断された傾斜面をなしており、これら傾斜面部位を接合させることにより横枠3aと縦枠3bとが垂直に交叉する支柱3が形成される。尚、横枠3aと縦枠3bとの接合のしかたについては後述する。
尚、9aは、レール部材2のキャップであり、9bは、支柱3のキャップである。
両者を固定するに先立ち、図3(A)や図4(A)に示すように、レール部材2にスライド片6及び連結シャフト7を配設する一方、支柱3に連結ドラム8を配設する。即ち、レール部材2側については、当該レール部材2の中空部2c内にスライド片6を当該スライド片6の凹状面側が当該レール部材2のスリット2a側に位置するように適宜位置まで挿入し、そして、連結シャフト7の脚部7dの雄ネジ部をレール部材2のスリット2aを通してスライド片6のネジ孔6aに螺合させ、当該脚部7dの雄ネジ部の先端がレール部材2の内壁に当接するまでねじ込み、連結シャフト7をスライド片6を介してレール部材2に固定する。この場合、先に連結シャフト7の脚部7dの雄ネジ部をスライド片6のネジ孔6aに螺合させ、この状態でスライド片6をレール部材2に挿入し、適宜位置まで挿入した後に更にねじ込んで連結シャフト7をレール部材2に固定するようにしてもよい。一方、支柱3側については、当該支柱3の嵌合孔10aに連結ドラム8を嵌合させる。このとき、鍔体8aの十字溝に添えられた矢印の向きに注意しながら嵌合させる。
図5に示す支柱取付構造体20が上記支柱取付構造体1と異なるところは、連結シャフト7の代わりに連結シャフト21を、連結ドラム8の代わりにジョイントアセンブリ(連結手段)22を用いている点が異なっている。尚、これに伴って、支柱3において、その嵌合孔10aの代わりに湾曲部3a1に連設される態様で同図のような形状の嵌合孔10bが設けられている。
連結シャフト21は、一方端部に設けられた略半球状の頭部21aと、この頭部21aに連なる短寸な、当該頭部21aから離隔するに従い拡開する円筒状の首部21bと、この首部21bに連なって当該連結シャフト21の他方端部を形成している、雄ネジが螺刻された脚部21cとで構成されている。
また、偏心カム24は、ドライバ等の工具のための十字溝が設けられた操作部と上述したカム本体24aとで構成される。
そして、レール部材2に対し支柱3を近づけて連結シャフト21の頭部21a及び首部21bをケース体23の挿入部23bに挿入するに際しては、支柱3をレール部材2の長手方向から近づけて挿入部23bを頭部21a及び首部21bに被せる態様で挿入し、しかる後、操作部の十字溝に差し込まれた工具で偏心カム24を所定方向に回転させる。すると、偏心カム24のカム本体24aが連結シャフト21の頭部21aに当接し両者間の相対移動が規制されるため連結シャフト21とジョイントアセンブリ22間に強固な結合状態が形成される(図5(B))。これによりレール部材2と支柱3間が強固に固定される。
本実施の形態では、横枠3aと縦枠3bとは、両者の、45゜で切断された傾斜面が、連結金具25を用いることにより両者間に隙間を生ずることなく接合されるようになっている。ここで用いる連結金具25は、図6(B)に示すような薄厚な矩形状横板26と矩形状縦板27とからなるL字状金具であり、横板26及び縦板27には、この両者が向き合う面側の略中央に細長な突起26a,27aがそれぞれ設けられ、突起26aを隔ててビス孔26a1,26a2が、また、突起27aを隔ててビス孔27a1,27a2がそれぞれ設けられている。
まず、横枠3aと縦枠3bとを、両者の、45゜で切断された傾斜面がほぼ重なり合うように近づけ、横枠3aと縦枠3bの所定位置に連結金具25をビス28で仮止めする。この仮止めに際しては、連結金具25のコーナー側のビス止めを行う。即ち、横枠3aと連結金具25とを、当該連結金具25の横板26のビス孔26a1の方にビス28を挿通して仮止めし、また、縦枠3bと連結金具25とを、当該連結金具25の縦板27のビス孔27a1の方にビス28を挿通して仮止めする。このとき、横枠3aと縦枠3bとが重なり合う外側の傾斜面が、図7(A)のように少し開いた状態になる。この状態から、横板26のビス孔26a2の方にビス28を挿通して本締めし、また、縦板27のビス孔27a2の方にビス28を挿通して本締めするとともに、上述の仮止め状態のビス28を本締めする。すると、図7(B)のように、横枠3aと縦枠3bとは、両者の傾斜面が隙間を生ずることなく重なり合って接合されるようになる。
2 レール部材
2a スリット
2c 中空部
3 支柱
6 スライド片
6a ネジ孔
7,21 連結シャフト
8 連結ドラム(連結手段)
22 ジョイントアセンブリ(連結手段)
Claims (2)
- 支柱が家屋や収納家具の壁板等に配置されたレール部材に取り付けられる支柱取付構造体であって、前記レール部材に当該レール部材の長手方向にのみ移動可能に配設されるスライド片と、このスライド片の、前記長手方向に垂直な方向に螺刻されたネジ孔に進退可能に配設される連結シャフトと、前記支柱に回転可能に取り付けられ、外部からの回転操作により前記連結シャフトと係合するとともに、この係合の進行に従って前記連結シャフトとの結合状態を形成する連結手段とを備え、
前記レール部材は、当該レール部材の長手方向に垂直な切断面形状で見たときに前記支柱に対向する側にスリットが設けられた中空の略矩形状をなす型材で、また、前記スライド片は、前記レール部材の中空内に挿入され、当該スライド片のネジ孔に対し前記レール部材のスリットを通して前記連結シャフトが螺合する薄板状材であり、前記連結シャフトは前記ネジ孔にねじ込まれたときに前記レール部材の内壁に当接して固定されることを特徴とする支柱取付構造体。 - 前記連結シャフトは、その一方端部に設けられた略逆円錐台状の頭部が、前記連結手段内に設けられた偏心カム軌道に係合し、当該係合の進行に従って引き込まれる態様で前記連結手段との結合状態が形成されることを特徴とする請求項1に記載の支柱取付構造体。
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