JP3133662U - 仕切板用固定具 - Google Patents
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Abstract
【課題】支柱に仕切板を取り付ける際に使用する固定具の取付作業を容易に行うことができる構造とし、さらにこの固定具の取付部の強度を簡単な構造で強化するようにした仕切板用固定具を提供する。
【解決手段】支柱2の側部に沿って上下方向に形成された断面C型からなる縦溝3内に挿着する固定具1であって、縦溝3内に挿着した固定具1に仕切板Pを固定するようにした間仕切用固定具1において、該固定具1は合成樹脂により形成すると共に、該固定具1の本体4と支柱2の縦溝3内に嵌合される嵌合部5とを連結してなる連結部6の内部に本体4と嵌合部5とを貫く金属製棒部材7が内設されたことにより連結部6の強度を補完した。
【選択図】図2
【解決手段】支柱2の側部に沿って上下方向に形成された断面C型からなる縦溝3内に挿着する固定具1であって、縦溝3内に挿着した固定具1に仕切板Pを固定するようにした間仕切用固定具1において、該固定具1は合成樹脂により形成すると共に、該固定具1の本体4と支柱2の縦溝3内に嵌合される嵌合部5とを連結してなる連結部6の内部に本体4と嵌合部5とを貫く金属製棒部材7が内設されたことにより連結部6の強度を補完した。
【選択図】図2
Description
本考案は、間仕切り等のように支柱に成形された縦溝に仕切板を簡易に取り付けることができる仕切板用固定具に関する。
近時、オフィス等において、「ブース」と称せられる仕切り型小部屋が普及している。このブース等に使用される仕切板用固定具について、以下に示す特許文献を参照する。特許文献1に記載されている「間仕切りパネルの連結構造」は、間仕切りパネルの木口面に縦溝部を設け、この縦溝部にC字型の断面形状を有するレールを固定すると共に、このレールの縦溝部に締結用ボルトの頭部をスライド自在に挿入した状態として、締結用ボルトを他の間仕切りパネルの穴部に挿入してナットで固定することにより、間仕切りパネルの木口面に他の間仕切りパネルを固定したものである。
ところが、この特許文献1においては、金属製の締結用ボルトの頭部をレールに係止して、他の間仕切りパネルにナットで固定する際、締結用ボルトの頭部をレールの端部からC字型の断面形状内に挿入する必要があるため、縦溝部の任意位置から締結用ボルトを挿入できないという不都合がある。また、金属製の締結用ボルトの頭部をレールにスライド自在に挿入した際、このボルトを任意高さで停止状態にすることができないため、間仕切りパネルの取付作業が厄介であるという不都合がある。
また、特許文献2に記載されている「仕切り壁構造」は、支持体に形成された溝の内部に被連結体(ナットの機能を有するもの)を挿脱自在に設け、この被連結体に連結体(ボルトの機能を有するもの)を締結可能にしてあり、また連結体に当接部材の貫通孔を挿入した状態で回動することにより、この当接部材によってパネル体の端部を係止するようにしている。
従って、この文献の構造においても、支持体に形成された溝の端部からナットとして機能する被連結体を挿入し、この被連結体を所定高さまでスライドさせてからボルトとして機能する連結体を螺合するという作業を必要とするうえ、支持体の溝内に被連結体を任意高さで停止させることができないため、効率的な作業を行うことが困難であるという不都合があった。
特開2003−129597号公報
特開2004−263485号公報
また、上記の仕切板用固定具を工業用ロボットの安全カバーに使用した場合、ロボットの大型化や高速化に伴い、安全確保のために、仕切板用固定具の強度アップが必要となるため、このような要請にも応える必要がある。
本考案は、上記の問題点を解消するために、支柱に仕切板を取り付ける際に使用する固定具の取付作業を容易に行うことができる構造とし、さらにこの固定具の取付部の強度を簡単な構造で強化するようにした仕切板用固定具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案の請求項1における仕切板用固定具は、支柱の側部に沿って上下方向に形成された断面C型からなる縦溝内に挿着する固定具であって、前記縦溝内に挿着した固定具に仕切板を固定するようにした間仕切用固定具において、該固定具は合成樹脂により形成すると共に、該固定具の本体と前記支柱の縦溝内に嵌合される嵌合部とを連結してなる連結部の内部に本体と嵌合部とを貫く金属製棒部材が内設されたことにより連結部の強度を補完したことを特徴とする。
本考案は、上記のように構成されているため、間仕切用固定具の本体と嵌合部と連結とが合成樹脂で形成されている構造であるにもかかわらず、連結部の内部に、本体と連結部と嵌合部とを貫く金属製棒部材が内設された構成により、特に連結部及び嵌合部が補強され、固定具に外力が作用しても、連結部或いは嵌合部が折れたりすることがなく、この固定具に安全且つ確実に仕切板をネジ止めしておくことが可能となる。
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。
本考案による間仕切用固定具は、図2(a)又は(b)に示すように、支柱2の側部に沿って上下方向に形成された断面C型からなる縦溝3内に挿着する間仕切用固定具1(以下、単に「固定具」という)であって、該固定具1は合成樹脂により形成すると共に、固定具1の本体4と支柱2の縦溝3内に嵌合される嵌合部5とを連結してなる連結部6の内部に本体4と嵌合部5とを貫く金属製棒部材7が内設されたことにより連結部6の強度を補完した構成としたものである。
このような本実施例の固定具1を取付けるべき支柱2の一例を図2(a)又は(b)に示すと、この支柱2はブースの隅部に立設し、又は四方に配設した仕切板を連結するのに適するものであり、断面形状が正方形に形成されてなるアルミ素材から作成され、支柱2の各側部に沿って上下方向に断面C型からなる縦溝3、3…が形成されている。
本実施例の固定具1は、上記の支柱2の縦溝3に取付け可能に形成されたものであり、図1に示すように、四角立方体形状に形成された本体4の一面に連結部6を介して長形に膨出した形状の嵌合部5が形成され、本体4は全体的に合成樹脂により形成されているが、図1又は図3(d)に示すように、本体4と嵌合部5とを連結する連結部6の内部に貫通孔6aが形成され、この貫通孔6aに金属製棒部材7を挿着したことにより、特に固定具1の連結部6及び嵌合部5が金属製棒部材7によって補強され、外力によって連結部6が折れたり、嵌合部5が本体4から外れてしまうような不都合を解消するようにしている。
さらに、図1に示すように、固定具1の連結部6に対して長形に膨出した形状を有する嵌合部5は、支柱2の縦溝3における開口の間に挿入される細幅5a(図3(a)参照)に形成され、図2(a)に示すように、この嵌合部5を支柱2の縦溝3内に挿入した状態で回動することにより、嵌合部5の長形側の両部が支柱2の縦溝3の両側突出片3a、3bを挟持することによって固定される。このような構造においては、嵌合部5と本体4の上面との隙間幅g(図3(b)参照)が支柱2の縦溝3の両側突出片3a、3bを挟み込んで、支柱2の縦溝3に対して滑りが生じないように固定することが可能とされている。
さらに、図3(a)〜(e)に示すように、固定具1の本体4の側部にはネジ挿通孔8が形成され、また本体4の内部においてネジ挿通孔8に直交するようにナット収嵌溝9が形成されている。なお、ネジ挿通孔8はやや長形に形成され、その長形幅の範囲でネジの締結位置を調整することが可能とされている。
また、ナット収嵌溝9は、その溝の入口付近の内部に突出係止部9aが形成され、ナット10をナット収嵌溝9に挿入した後、ナット10が突出係止部9aに係止されることによってナット10の離脱を防止すると共に、ナット収嵌溝9内に挿着されたナット10のネジ穴10aをネジ挿通孔8に対して位置決めすることができるようにされている。
なお、本実施例の固定具は、図3(a)に示すように、固定具1の本体4の上面に設けられた嵌合部5及び連結部6の位置が本体4の上面の中心ではなく、L1<L2、T1<T2の大小関係で、本体4の上面の中心からずれた位置に設けられている。このうちL1<L2の関係としたのは、本体4の略中心位置に設けられたネジ挿通孔8とナット収嵌溝9との形成位置を確保するためである。
また、T1<T2の関係としたのは、固定具1に固定する仕切板Pの厚さに対応させたものであり、支柱2の縦溝3に嵌合部5を挿着する際、T1側又はT2側のいずれを前方に向けた状態で挿着するかによって、固定具1に固定すべき仕切板Pの厚さに対応させ、固定具1の前面と支柱2の前面とが略一致した均等面とすることが可能となる。
上記の固定具1を用いて仕切板Pを取り付けるには、図2(a)に示すように、支柱2の縦溝3における任意高さの開口隙間の前方から固定具1の嵌合部5を挿入して回動することにより、ネジ挿通孔8を前面に向けた状態で固定具1が所定高さに定着された状態となる。このように、本実施例の固定具1は、支柱2の縦溝3の端部から挿入するのではなく、縦溝3の前方の任意高さから、その縦溝3の開口隙間に対して固定具1の嵌合部5の細幅5aを通過させた後に回動することによって挿着するようにしてあるため、固定具1の取付作業性が良くなり、また固定具1の高さ調整も容易に行うことができ、さらには固定具1を取り外す際にも、任意位置で固定具1を回動するだけで支柱2の縦溝3の隙間から取り外し可能となる。
さらに、上記のように、支柱2の縦溝3の所定高さに所定個数の固定具1、1…の各ネジ挿通孔8が前面に向けられた状態とした後、図2(b)に示すように、各固定具1の前面に仕切板Pを当てて、各固定具1のネジ挿通孔8に仕切板Pのネジ穴11(図2(a)参照)からネジ12を挿入して固定具1内のナット10のネジ穴10aに締結することによって、仕切板Pの取り付けが完了する。このような状態において、固定具1に外力が作用しても、連結部6或いは嵌合部5が折れたりすることがなく、この固定具1に安全且つ確実に仕切板Pをネジ止めしておくことが可能となる。
本考案の仕切板用固定具は、支柱に仕切板を取り付ける際に使用する固定具の取付作業を容易に行うことができ、さらにこの固定具の取付け強度を簡単な構成で向上するようにした仕切板用固定具として利用可能である。また、本考案の仕切板用固定具を工業用ロボットの安全カバーに使用することによって、ロボットの大型化や高速化に伴う安全確保の要請に応えることができるように、強度をアップした仕切板用固定具としても利用可能である。
1 間仕切用固定具(固定具)
2 支柱
3 縦溝
3a、3b 両側突出片
4 本体
5 嵌合部
5a 細幅
6 連結部
6a 貫通孔
7 金属製棒部材
8 ネジ挿通孔
9 ナット収嵌溝
9a 突出係止部
10 ナット
10a ネジ穴
11 ネジ穴
12 ネジ
P 仕切板
g 隙間幅
L1、L2、T1、T2 偏心距離
2 支柱
3 縦溝
3a、3b 両側突出片
4 本体
5 嵌合部
5a 細幅
6 連結部
6a 貫通孔
7 金属製棒部材
8 ネジ挿通孔
9 ナット収嵌溝
9a 突出係止部
10 ナット
10a ネジ穴
11 ネジ穴
12 ネジ
P 仕切板
g 隙間幅
L1、L2、T1、T2 偏心距離
Claims (1)
- 支柱の側部に沿って上下方向に形成された断面C型からなる縦溝内に挿着する固定具であって、前記縦溝内に挿着した固定具に仕切板を固定するようにした間仕切用固定具において、該固定具は合成樹脂により形成すると共に、該固定具の本体と前記支柱の縦溝内に嵌合される嵌合部とを連結してなる連結部の内部に本体と嵌合部とを貫く金属製棒部材が内設されたことにより連結部の強度を補完したことを特徴とする間仕切用固定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007003263U JP3133662U (ja) | 2007-05-08 | 2007-05-08 | 仕切板用固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007003263U JP3133662U (ja) | 2007-05-08 | 2007-05-08 | 仕切板用固定具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3133662U true JP3133662U (ja) | 2007-07-19 |
Family
ID=43284311
Family Applications (1)
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JP2007003263U Expired - Fee Related JP3133662U (ja) | 2007-05-08 | 2007-05-08 | 仕切板用固定具 |
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JP (1) | JP3133662U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200449942Y1 (ko) * | 2008-03-12 | 2010-08-23 | (주) 나라디자인 | 조립식 구조물의 패널 체결장치 |
JP6923058B1 (ja) * | 2020-09-23 | 2021-08-18 | 凸版印刷株式会社 | 衝立型間仕切り、及び衝立型間仕切り用の構成物 |
JP6996646B1 (ja) | 2021-03-23 | 2022-01-17 | 凸版印刷株式会社 | 衝立型間仕切り |
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2007
- 2007-05-08 JP JP2007003263U patent/JP3133662U/ja not_active Expired - Fee Related
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