JP2008127953A - 屋根トラス取付構造 - Google Patents

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Mamiko Matsuo
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Abstract

【課題】屋根トラスの位置決め作業を容易かつ短時間で行うことができる屋根トラス取付構造を得る。
【解決手段】屋根トラス10のガセットプレート28の端部に折り曲げによる位置決め部38を形成し、あおり止め金物30の上部30Aの外側面に当接係止させることにより、屋根トラス10の壁パネル14の上端部に対する左右方向の位置決めを行うようにした。これにより、屋根トラスを左右に移動させて位置決めしたり、位置決め用の新設部品を取り付けるといった作業が不要になるので、作業も容易になり、作業時間も短縮化される。
【選択図】図1

Description

本発明は、屋根トラス取付構造に関する。
下記特許文献1には、屋根骨組の両端部を外壁枠組の上枠の上面に接合金物を介して接合すると共に、隣接する屋根骨組間に別の接合金物を介してころび止めを取り付けた技術が開示されている。
特開平11−217901号公報
しかしながら、上記先行技術による場合、外壁枠組の上枠に対する屋根骨組の位置決めを行うには、その前に建築地で上枠にL型の接合金物を取り付ける必要がある。屋根骨組は所定の間隔で複数個吊り上げられながら設置されていくので、個々の屋根骨組に対してそれぞれ接合金物を取り付けていくと作業時間が長くかかる。
本発明は上記事実を考慮し、屋根トラスの位置決め作業を容易かつ短時間で行うことができる屋根トラス取付構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る屋根トラス取付構造は、屋根トラスの両端側に配置され、上弦材と下弦材とを連結するガセットプレートと、このガセットプレートに一体的に設けられ、屋根トラスの両端側が壁パネルの上端側に載置される際に当該壁パネルの上端側に係合されることで壁パネルに対する屋根トラスの下弦材長手方向の位置決めを成す係合手段と、を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の屋根トラス取付構造において、前記壁パネルの上端側の屋根トラス配置位置には、屋根トラスの倒れ方向の変位を防止又は抑制するあおり止め部材が設置されており、前記係合手段は、前記あおり止め部材に係止される係止部である、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の屋根トラス取付構造において、前記係合手段は、ガセットプレートの下端部から壁パネルの上端側の構造材側へ垂下されると共に当該壁パネルの上端側の構造材に係止可能な脚部である、ことを特徴とする。
請求項4の発明に係る屋根トラス取付構造は、屋根トラスの下弦材における長手方向の端部側及び当該下弦材の長手方向の端部側が載置される壁パネルの上端側のいずれか一方に設けられ、いずれか他方側へ向けて突出された軸状部材と、屋根トラスの下弦材における長手方向の端部側及び当該下弦材の長手方向の端部側が載置される壁パネルの上端側のいずれか他方に設けられ、軸状部材が挿通されることにより壁パネルに対する屋根トラスの下弦材長手方向の位置決めを成す挿通孔と、を有することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4記載の屋根トラス取付構造において、前記軸状部材はボルトで構成されており、当該ボルトは前記挿通孔内へ挿通された状態でナットで固定されている、ことを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、屋根トラスの両端側には上弦材と下弦材とを連結するガセットプレートが配置されている。このガセットプレートには係合手段が一体的に設けられており、屋根トラスの両端側が壁パネルの上端側に載置される際に、係合手段を壁パネルの上端側に係合させることにより、壁パネルに対する屋根トラスの下弦材長手方向の位置決めがなされる。
従って、本発明によれば、屋根トラスを下弦材長手方向に動かしながら位置出し用の目印を壁パネルのラインに合わせたり、或いは先行技術のように建築地で接合金物を予め壁パネルの上端部に取り付ける作業をする必要もない。
請求項2記載の本発明によれば、壁パネルの上端側の屋根トラス配置位置には、屋根トラスの倒れ方向の変位を防止又は抑制するあおり止め部材が設置されており、このあおり止め部材に係止部を係止させることにより、屋根トラスの位置決めがなされる。すなわち、本発明によれば、ガセットプレートにあおり止め部材に係止可能な係止部を設けるだけで、屋根トラスの位置決めが可能となる。しかも、このあおり止め部材は既存部品であるから、部品点数が増加することはない。
請求項3記載の本発明によれば、ガセットプレートの下端部から壁パネルの上端側の構造材側へ脚部が垂下されており、この脚部を壁パネルの上端側の構造材に係止させることにより、屋根トラスの位置決めがなされる。
請求項4記載の本発明によれば、屋根トラスの両端部を一対の壁パネルの上端部間に架け渡されるように載置する際に、屋根トラスの下弦材における長手方向の端部側及び当該下弦材の長手方向の端部側が載置される壁パネルの上端側のいずれか一方に設けられた軸状部材を、いずれか他方に設けられた挿通孔内へ挿通させることにより、壁パネルに対する屋根トラスの下弦材長手方向の位置決めがなされる。
従って、本発明によれば、屋根トラスを下弦材長手方向に動かしながら位置出し用の目印を壁パネルのラインに合わせたり、或いは先行技術のように建築地で接合金物を予め壁パネルの上端部に取り付ける作業をする必要もない。
請求項5記載の本発明によれば、軸状部材がボルトで構成されており、ボルトを挿通孔内へ挿通させた後にナットが螺合されることにより、屋根トラスの端部側を壁パネルの上端部に固定することができる。従って、軸状部材をボルトとせず位置決めピンにして挿通孔内へ位置決めピンを通すのみで位置決めをなし、屋根トラスと壁パネルとの接合を別途設ける場合に比し、屋根トラスの位置決め作業と固定作業を同時にできる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る屋根トラス取付構造は、屋根トラスの位置決め作業を容易かつ短時間で行うことができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る屋根トラス取付構造は、部品点数の増加を招くことなく、屋根トラスの位置決めを行うことができるので、構造が簡素であり、コスト及び重量の増加を抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る屋根トラス取付構造は、部品点数の増加を招くことなく、屋根トラスの位置決めを行うことができるので、構造が簡素であり、コスト及び重量の増加を抑制することができるという優れた効果を有する。さらに、本発明は、屋根トラスの据付時の据付方向に脚部が延びているため、屋根トラスの据付と同時に位置決めがなされるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る屋根トラス取付構造は、屋根トラスの位置決め作業を容易かつ短時間で行うことができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る屋根トラス取付構造は、屋根トラスの位置決め作業と固定作業を同時に行うことができ、その結果、作業効率の向上及び作業時間の短縮化を図ることができるという優れた効果を有する。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図6を用いて、本発明に係る屋根トラス取付構造の第1実施形態について説明する。
図1には、本実施形態に係る屋根トラス取付構造の要部であるトラス接合部の斜視図が示されている。また、図2にはトラス接合部であるA線矢視部の水平断面図が示されている。さらに、図3には、A線矢視部の拡大斜視図が示されている。
これらの図に示されるように、屋根トラス10は二等辺三角形状に構成されており、建物12の外壁を構成する左右の壁パネル14の上端部間に所定の間隔で複数個架け渡されて接合されることにより、建物12の屋根の骨組を構成している。壁パネル14は、パネル下端部に配置された長尺状の下枠ランナ材(図示省略)と、この下枠ランナ材の内側に所定の間隔で配置された複数本のスタッド16と、複数本のスタッド16の上端部に被嵌されて下枠ランナ材材と平行に配置される上枠ランナ材18と、これらの構造材の外側面(屋外側の面)に取り付けられる合板20と、これらの構造材の内側面(屋内側の面)に取り付けられるプラスターボード(図示省略)と、を含んで構成されている。なお、下枠ランナ材及び上枠ランナ材18は溝形鋼によって構成されており、スタッド16はリップ付き溝形鋼によって構成されている。但し、鋼材の断面形状はこれに限定されない。
上述した壁パネル14の上枠ランナ材18上には頭つなぎ22が配置されており、この頭つなぎ22に平面視で直交するように屋根トラス10の端部側が接合されている。屋根トラス10は斜辺側に上弦材24が配置されており、又屋根トラス10の底辺側には下弦材26が配置されている。なお、上弦材24及び下弦材26はいずれも溝形鋼によって構成されている。下弦材26の長手方向の端部は頭つなぎ22の上面に載置されており、上弦材24は下弦材26の長手方向の端部の上を通って壁パネル14よりも外側(屋外側)へ張り出されている。なお、上弦材24が軒先より出ない構成にしてもよい。
上述した上弦材24の長手方向の端部の手前部分と下弦材26の長手方向の端部とは上下に対向して配置されており、両者は一対のガセットプレート28によって接合されている。ガセットプレート28は平板で形成されており、屋根トラス10の正面側から見ると台形状をなしている。
また、屋根トラス10の長手方向の端部側は、あおり止め金物30によって壁パネル14の上端部に接合されている。あおり止め金物30は、壁パネル14側から見て、等脚台形状の上部30Aと、その下方に連続して延出された矩形状の下部30Bと、を備えている。下部30Bは壁パネル14の上端部にビス32で固定されている。上部30Aの中央には、屋根トラス10と一対のガセットプレート28を受け入れることが可能な矩形状の切欠34が形成されている。さらに、上部30Aにおける切欠形成部位の両側は屋根トラス10の中心方向へ直角に折り曲げられており、この切欠34内に屋根トラス10と一対のガセットプレート28が挿入された状態では一対の折り曲げ部36がガセットプレート28の側面28Aに当接するようになっている。そして、折り曲げ部36をガセットプレート28の側面28Aにビス(図示省略)で固定することにより、風によって屋根トラス10が倒れ方向へ傾くのを規制している。
ここで、上述した一対のガセットプレート28の外側の端部は、屋根トラス10の上弦材24から離間する方向へそれぞれ折り曲げられており、位置決め部38を構成している。あおり止め金物30の切欠34内に屋根トラス10及び一対のガセットプレート28が挿入された状態では、あおり止め金物30の上部30Aの外側面にガセットプレート28の一対の折り曲げ部36が当接係止された状態で配置されるようになっており、この状態で位置決め部38と折り曲げ部36とがビス40で固定されている。
すなわち、ガセットプレート28の位置決め部38の内側面をあおり止め金物30の上部30Aの外側面に当接係止させることにより、壁パネル14の上端部に対する屋根トラス10の左右方向(図2の矢印B方向)の位置決めがなされる構成である。因みに、ガセットプレート28の側面28Aの下縁側には上方へ延びる一条のスリット42が形成されているが、これは後述するように従来から設定されている位置決め手段であり、ガセットプレート28の位置決め部38をあおり止め金物30の上部30Aの外側面に当接係止させると、スリット42が頭つなぎ22の内側面に位置されるようになっている。その意味では、本実施形態の場合、位置決め部38がスリット42の替わりをするので、スリット42を廃止しても一向に差し支えない。またそのままスリット42を残しておけば、位置決め手段を二重に備えているということになる。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
壁パネル14が設置された後にクレーンで屋根トラス10が吊り込まれて、左右の壁パネル14の上端部間に架け渡されるように据え付けられる。なお、屋根トラス10は所定の間隔で複数個設置される。
ここで、本実施形態では、屋根トラス10の端部側に設けられたガセットプレート28に、折り曲げによる一対の位置決め部38が形成されている。屋根トラス10の設置に際しては、この位置決め部38を利用して設置される。すなわち、屋根トラス10の端部側及び一対のガセットプレート28を、壁パネル14の上端外側面に固定されて頭つなぎ22の上面から立設されたあおり止め金物30の切欠34内に挿入し(落とし込み)、その際に一対の位置決め部38があおり止め金物30の上部30Aの外側面に当接係止されるように挿入していく。屋根トラス10の両端側にて一対の位置決め部38が左右のそれぞれのあおり止め金物30の上部30Aの外側面に当接係止されるように挿入していくことで、壁パネル14に対する屋根トラス10の下弦材長手方向の位置決めがなされる。
従って、図5及び図6に示される従来の手法のように、屋根トラス44を下弦材長手方向(図6の矢印C方向)に動かしながら位置出し用のスリット46を壁パネル48の内側ライン50に合わせたり、或いは先行技術のように建築地で接合金物を予め壁パネルの上端部に取り付ける作業をする必要もない。
その結果、本実施形態によれば、建築地での施工工数を低減することができ、屋根トラス10の位置決め作業を容易かつ短時間で行うことができる。また、位置決め部38があおり止め金物30の上部30Aの外側面に面接触していれば、屋根トラス10の位置決めが正確になされたことが解るので、屋根トラス10の配置精度を向上させることができる。
さらに、図4に示されるように、屋根トラス10を左右の壁パネル14の上端部間に架け渡して設置する際に、左右のガセットプレート28の位置決め部38を左右の対応するあおり止め金物30の上部30Aの外側面にそれぞれ当接係止させて位置決めすることにより、左右の壁パネル14の傾き(図4の矢印D参照)を補正することができる。従って、屋根トラス10の据付工程を利用して、壁パネル14の直角精度を向上させることができる。
加えて、本実施形態では、屋根トラス10に元々設置されているガセットプレート28の外側の端部を折り曲げて位置決め部38を形成しているので、位置決め手段としては何ら部品点数は増加していない。また、あおり止め金物30もこれ自体は元々使われている部品であるから、壁パネル14側の構成の部品点数も増加していない。従って、本実施形態によれば、部品点数の増加を招くことなく、屋根トラス10の位置決めを行うことができることになり、その意味において構造の簡素化を図ることができ、かつコスト及び重量の増加を抑制することができる。
〔第2実施形態〕
以下、図7及び図8を用いて、本発明に係る屋根トラス取付構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図7及び図8に示されるように、この第2実施形態では、ガセットプレート60の形状及び構造に特徴がある。
具体的に説明すると、図7(A)はガセットプレート60を頭つなぎ22及び上枠ランナ材18から分離した状態を描いた斜視図であり、図7(B)はガセットプレート60を別の角度から見た単体の斜視図である。これらの図に示されるように、ガセットプレート60は、前述した第1実施形態のガセットプレート28とは異なり、屋根トラス10の端部側の両側面に配置されて上弦材24と下弦材26とを接合する一対の側部60Aと、この一対の側部60Aの上縁同士を繋ぐ頂部60Bと、各側部60Aの内側の端部から互いに離間する方向へ直角に屈曲された一対の脚部60Cと、各脚部60Cの下端部に形成された係止部(クリップ)60Dと、によって構成されている。なお、ガセットプレート60はプレス成形によって構成されている。
図8(A)には上記構成のガセットプレート60を用いた屋根トラス10の組付状態の側面図が示されており、図8(B)には当該組付状態を屋内側から見た正面図が示されている。これらの図に示されるように、屋根トラス10が壁パネル14の上端部に組付けられた状態では、ガセットプレート60の脚部60Cは頭つなぎ22を越えて上枠ランナ材18の屋内側のフランジ18Aに達しており、係止部60Dは当該屋内側のフランジ18Aに弾性的に係止されている。逆に言えば、脚部60Cの延出方向の長さは、屋根トラス10が壁パネル14の上端部に組付けられた際に、係止部60Dが上枠ランナ材18の屋内側のフランジ18Aの下縁に係止される長さに設定されている。なお、脚部60Cはその板厚方向へ弾性変形可能であり、係止部60Dはフランジ18Aから容易に外れることがないようにレの字状に屈曲されている。
(作用・効果)
上記構成によっても、前述した第1実施形態の場合と同様の作用・効果が得られる。すなわち、クレーンで吊り上げられた屋根トラス10を、左右の壁パネル14の上端部間に架け渡すように載置する際、ガセットプレート60の一対の脚部60Cが上枠ランナ材18のフランジ18A側に降りてくる。脚部60Cには係止部60Dが形成されているため、フランジ18Aの屋内側の面に干渉するが脚部60Cはその板厚方向へ弾性変形可能であるため、自らを弾性変形させながらフランジ18Aの屋内側の面上を摺動していき、ガセットプレート60の両側部60Aの下縁が頭つなぎ22の上面に当接した時点で、係止部60Dが弾性復元力でフランジ18Aに係止される。上記の位置決め動作が屋根トラス10の左右両端側で行われることにより、屋根トラス10の壁パネル14の上端部に対する下弦長手方向の位置決めがなされる。
その結果、本実施形態によっても、前述した第1実施形態の場合と同様に、建築地での施工工数を低減することができ、屋根トラス10の位置決め作業を容易かつ短時間で行うことができる。また、屋根トラス10の左右両側でガセットプレート60の合計4個の係止部60Dが左右の上枠ランナ材18のフランジ18Aにそれぞれ同時に係止されることにより、屋根トラス10の左右方向(屋根トラス10の下弦長手方向)の位置決めが正確になされたことが解るので、屋根トラス10の配置精度を向上させることができる。
さらに、この実施形態においても、屋根トラス10を左右の壁パネル14の上端部間に架け渡して設置する際に、左右のガセットプレート60の係止部60Dを左右の対応する上枠ランナ材18のフランジ18Aの屋内側の面にそれぞれ弾性的に係止させて位置決めすることにより、左右の壁パネル14の傾きをある程度補正することができる。従って、屋根トラス10の据付工程を利用して、壁パネル14の直角精度をある程度向上させることができる。
加えて、この本実施形態においても、元々使用されているガセットプレートの形状及び構造を変更した構成なので、位置決め手段としては何ら部品点数は増加していない。また、前述した第1実施形態と異なり、位置決めのためにあおり止め金物が必要になることもない。従って、本実施形態によれば、前述した第1実施形態のときよりも、位置決めに要する部品点数は少なくなり、より一層の構造の簡素化を図ることができ、かつコスト及び重量の増加を抑制することができる。
さらに、この実施形態では、屋根トラス10の据付時の据付方向(鉛直下方)に脚部60Cが延びているため、屋根トラス10の据付と同時に屋根トラス10の壁パネル14の上端部に対する位置決めがなされるというメリットがある。つまり、屋根トラス10の据付作業と位置決め作業とを一工程で同時に行うことができる。従って、この点においても、施工作業効率の向上及び施工時間の短縮化を図ることができ、最終的には工期の短縮化に貢献する。
〔第3実施形態〕
以下、図9及び図10を用いて、本発明に係る屋根トラス取付構造の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図9及び図10に示されるように、この第3実施形態では、前述した第1実施形態及び第2実施形態と異なり、屋根トラス10の下弦材26の下側のフランジ26Aに軸状部材としてのボルト70及びウエルドナット72が予め固着されている。ボルト70は下弦材26の下側のフランジ26Aから下方側へ突出されている。
一方、壁パネル14の上端部に配置された頭つなぎ22及び上枠ランナ材18のウェブ18Bには、ボルト70と同軸上にボルト挿通孔74が形成されている。そして、ボルト挿通孔74内へボルト70が挿通され、貫通端部にナット76(図10(B)参照)が螺合されることにより、屋根トラス10の端部側が壁パネル14の上端部に固定されるようになっている。
(作用・効果)
上記構成によっても、前述した第1実施形態の場合と同様の作用・効果が得られる。すなわち、クレーンで吊り上げられた屋根トラス10を、左右の壁パネル14の上端部間に架け渡すように載置する際、下弦材26の長手方向の両端部側から下向きに立設された一対のボルト70を、左右の壁パネル14の上端部にそれぞれ形成された一対のボルト挿通孔74内へ挿通させる。その後、ボルト70の貫通端部にナット76を螺合させれば、屋根トラス10の壁パネル14の上端部に対する下弦長手方向の位置決めがなされると同時に固定もなされる。
その結果、本実施形態によっても、前述した第1実施形態の場合と同様に、建築地での施工工数を低減することができ、屋根トラス10の位置決め作業を容易かつ短時間で行うことができる。また、屋根トラス10の左右両側で2本のボルト70が左右の壁パネル14の上端部のボルト挿通孔74内へそれぞれ同時に挿通されることにより、屋根トラス10の左右方向(屋根トラス10の下弦長手方向)の位置決めが正確になされたことが解るので、屋根トラス10の配置精度を向上させることができる。
さらに、この実施形態においても、屋根トラス10を左右の壁パネル14の上端部間に架け渡して設置する際に、左右一対のボルト70を左右の壁パネル14のボルト挿通孔74内へ挿入させ、ナット76で締結することにより、左右の壁パネル14の傾きを補正することができる。従って、屋根トラス10の据付工程を利用して、壁パネル14の直角精度を向上させることができる。
加えて、本実施形態では、ボルト70をボルト挿通孔74内へ挿通させた後にナット76が螺合されることにより、屋根トラス10の端部側を壁パネル14の上端部に固定することができる。従って、軸状部材をボルトとせず位置決めピンにして挿通孔内へ位置決めピンを通すのみで位置決めをなし、屋根トラスと壁パネルとの接合を別途設ける場合に比し、屋根トラス10の位置決め作業と固定作業を同時にできる。その結果、本実施形態によれば、施工作業効率の向上及び施工時間の短縮化をより一層図ることができる。なお、請求項4記載の発明には、軸状部材をボルトとせず位置決めピンにして挿通孔内へ位置決めピンを通すのみで位置決めをなし、屋根トラスと壁パネルとの接合を別途設ける構成も含まれる。
さらに、この実施形態でも、第2実施形態の場合と同様に、屋根トラス10の据付時の据付方向(鉛直下方)にボルト70が突出されているため、屋根トラス10の据付と同時に屋根トラス10の壁パネル14の上端部に対する位置決めがなされるというメリットがある。つまり、屋根トラス10の据付作業と位置決め作業とを一工程で同時に行うことができる。従って、この点においても、施工作業効率の向上及び施工時間の短縮化を図ることができ、最終的には工期の短縮化に貢献する。
また更に、本実施形態では、平面視で見た場合に、屋根トラス10の厚さ(下弦材26のフランジ26Aの高さ)の範囲内にボルト70が下向きに突出されており、このボルト70を壁パネル14の頭つなぎ22及び上枠ランナ材18に形成されたボルト挿通孔74内へ挿通させて位置決めする構成であるので、屋根トラス10の上弦材24、下弦材26の厚さの範囲内に位置決め手段が納まる。従って、位置決め手段を設置するための設置スペースを特別に確保する必要がなく、部材レイアウトに影響を及ぼさない(他部品と干渉することがない)というメリットがある。
なお、上述した本実施形態では、屋根トラス10の下弦材26にボルト70を設け、壁パネル14の上端部側にボルト挿通孔74を形成する構成を採ったが、これに限らず、壁パネル14の上端部側にボルトを立設させ、屋根トラス10の下弦材26側にボルト挿通孔を形成してもよい。
第1実施形態に係る屋根トラス取付構造の要部を示す斜視図である。 図1に示される屋根トラス取付構造の要部であるA線矢視部の水平断面図である。 図1に示される屋根トラス取付構造の要部であるA線矢視部の拡大図である。 第1実施形態に係る屋根トラス取付構造の効果を説明するための説明図である。 従来の屋根トラス取付構造の要部を拡大した正面図である。 図5に示される従来の屋根トラス取付構造を用いた場合の課題を説明するための説明図である。 第2実施形態に係る屋根トラス取付構造の要部を示した図であり、(A)はガセットプレートを頭つなぎ及び上枠ランナ材から分離した状態を描いた斜視図であり、(B)はガセットプレートを別の角度から見た単体の斜視図である。 (A)は図7に示されるガセットプレートを用いた屋根トラスの組付状態を示す側面図であり、(B)は当該組付状態を屋内側から見た正面図である。 第3実施形態に係る屋根トラス取付構造の要部を示す斜視図である。 作業手順を示しており、(A)はボルト差込み前の状態を示す正面図であり、(B)はボルト差込み後にナットを締めた状態を示す正面図である。
符号の説明
10 屋根トラス
14 壁パネル
18 上枠ランナ材(請求項3の構造材)
24 上弦材
26 下弦材
28 ガセットプレート
30 あおり止め金物(あおり止め部材)
38 位置決め部(係合手段、請求項2の係止部)
60 ガセットプレート
60C 脚部(係合手段、請求項3の脚部)
60D 係止部(係合手段、請求項3の脚部)
70 ボルト(軸状部材)
74 ボルト挿通孔(挿通孔)
76 ナット

Claims (5)

  1. 屋根トラスの両端側に配置され、上弦材と下弦材とを連結するガセットプレートと、
    このガセットプレートに一体的に設けられ、屋根トラスの両端側が壁パネルの上端側に載置される際に当該壁パネルの上端側に係合されることで壁パネルに対する屋根トラスの下弦材長手方向の位置決めを成す係合手段と、
    を有することを特徴とする屋根トラス取付構造。
  2. 前記壁パネルの上端側の屋根トラス配置位置には、屋根トラスの倒れ方向の変位を防止又は抑制するあおり止め部材が設置されており、
    前記係合手段は、前記あおり止め部材に係止される係止部である、
    ことを特徴とする請求項1記載の屋根トラス取付構造。
  3. 前記係合手段は、ガセットプレートの下端部から壁パネルの上端側の構造材側へ垂下されると共に当該壁パネルの上端側の構造材に係止可能な脚部である、
    ことを特徴とする請求項1記載の屋根トラス取付構造。
  4. 屋根トラスの下弦材における長手方向の端部側及び当該下弦材の長手方向の端部側が載置される壁パネルの上端側のいずれか一方に設けられ、いずれか他方側へ向けて突出された軸状部材と、
    屋根トラスの下弦材における長手方向の端部側及び当該下弦材の長手方向の端部側が載置される壁パネルの上端側のいずれか他方に設けられ、軸状部材が挿通されることにより壁パネルに対する屋根トラスの下弦材長手方向の位置決めを成す挿通孔と、
    を有することを特徴とする屋根トラス取付構造。
  5. 前記軸状部材はボルトで構成されており、当該ボルトは前記挿通孔内へ挿通された状態でナットで固定されている、
    ことを特徴とする請求項4記載の屋根トラス取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014524524A (ja) * 2011-08-04 2014-09-22 ウィークス ホールディングス ピーティーワイ リミテッド 多角度屋根トラス固着装置及び方法

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