JP2004211406A - 柵の継手構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】景観性、施工性に優れた柵の継手構造を提供する。
【解決手段】パイプの支柱3に、ビーム嵌入用の開口部6aとその下部の受け金具載置用の開口部6bとを連続形成してなるビーム嵌入孔6をあける。受け金具4は、ビーム2を受ける受け部8の両側に設けた側壁部9に係合溝9aを持つ。受け金具4の係合溝9aを、支柱3の受け金具載置用の開口部6bの下部の筒壁3aに嵌合させて、受け金具4を支柱3に係合させる。ビーム2の端部を受け金具4に乗せてビーム嵌入孔6に挿入し、ワンサイドボルト10を下からボルト孔8、2aに通し締着して、ビーム2を受け金具4に固定する。支柱3とビーム2以外では受け金具4とボルト10のみでビーム接合が可能であり、また、受け金具4の支柱3への係合操作も極めて単純であり、施工性がよい。ボルト10が見えず景観性に優れる。平面角度にも縦断勾配にも容易に対応できる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明に属する技術分野】
この発明は、パイプからなる支柱にビームを受け金具を介して接合する柵の継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
支柱間にビーム(横梁)を架け渡した道路用等の柵を設置する場合、ビームを支柱に接合する継手構造は、柵の美観や施工性やコスト等の面で大きな影響を持つが、支柱がパイプである場合の継手構造として、以下のような種々の構造が提案がされている。
【0003】
例えば、垂直部とテーパ状(クサビ状)の水平部とを持つ略L形の受け金具(差込み片)の前記垂直部をビーム嵌入孔から支柱内に入れ水平部を孔の外に突出させ、この状態で支柱の外側から挿入したボルトを前記垂直部に螺合させ、ビーム(横梁)を前記水平部に乗せてビーム嵌入孔内に挿入した後、ボルトを締め付けて、受け金具の水平部を外側に移動させ、その時の水平部のクサビ作用によりビームを支柱に接合するものがある(特許文献1参照)。
【0004】
また、同じく、単なる板状の垂直部と水平部とを持つL形の受け金具(固定金具)を、前記と同様にしてボルトで支柱に固定し、パイプであるビームを前記水平部がビーム内に入るようにビーム嵌入孔に嵌入させ、ビームの下面側から挿入したボルトでビームを水平部に固定して、ビームを支柱に接合するものがある(特許文献2参照)。
【0005】
また、抜け止め部を持ち上下合わせた時に円筒体となる二つ割りブラケットをビーム嵌入孔に係合させ、受け金具であるこの二つ割りのブラケットでビームを挟持し、下側のブラケットの下面から挿入したボルトででビームを固定するものもある(特許文献3参照)
【0006】
また、詳細は省略するが、支柱からの抜け止めピンをビームに付設した継手構造もある(特許文献4、特許文献5、特許文献6等参照)。
【0007】
【特許文献1】
実用新案登録第2506391号参照)。
【特許文献2】
実開平5−24828号参照)。
【特許文献3】
特開平10−238170号参照)。
【特許文献4】
実公昭46−19009号
【特許文献5】
実公昭58−40091号
【特許文献6】
実用新案登録第2502540号参照
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1、2、3の継手構造はいずれも、ビーム接合作業時に、受け金具とビームとを同時に微調整しながら組み立てる必要があり、接合作業が煩雑である。
また、特許文献1のものは、くさび作用による接合なので、接合の信頼性にやや欠ける。また、ボルトで受け金具を支柱に固定するので、それほど目立たないといっても、その固定用のボルトが見えて景観性が十分とは言えない。
また、特許文献2のものは、上記と同じく景観性の問題があるが、さらに、受け金具と支柱と、および受け金具とビームとの2箇所においてボルト締め作業が必要なので、ビーム接合の作業が煩雑になる。
特許文献3のものは、二つ割のブラケットの構造自体が複雑であり、また、ビームを支柱に接合する作業も煩雑で、作業性が良好とは言えない。
また、特許文献4、5、6の各継手構造も景観性、構造の複雑さ、ビーム接合時の作業性等の点でそれぞれに問題がある。
【0009】
本発明は上記従来の欠点がなく、景観性、構造の簡潔さ、ビーム接合時の作業性等の種々の点で優れた性能を有する柵の継手構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1の発明は、パイプからなる支柱にビーム嵌入孔を形成し、このビーム嵌入孔に嵌入させたビームを、前記ビーム嵌入孔に係合させた受け金具を介して支柱に接合する柵の継手構造であって、
前記ビーム嵌入孔は、ビームの断面形状に合わせたビーム嵌入用の開口部とその下部の受け金具載置用の開口部とを連続形成してなり、前記受け金具は、支柱の一のビーム嵌入孔のみを貫通して支柱の片側のビームを受ける受け部を有するとともに、この受け部の下側の部位に、支柱の前記受け金具載置用の開口部の下側の筒壁に嵌合する係合溝を形成する係合部を備えていることを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、パイプからなる支柱にビーム嵌入孔を形成し、このビーム嵌入孔に嵌入させたビームを、前記ビーム嵌入孔に係合させた受け金具を介して支柱に接合する柵の継手構造であって、
前記ビーム嵌入孔は、支柱の直径方向の両側に設けられるとともに、それぞれビームの断面形状に合わせたビーム嵌入用の開口部とその下部の受け金具載置用の開口部とを連続形成してなり、前記受け金具は、前記2つのビーム嵌入孔を貫通して支柱両側のビームを共に受ける受け部を有するとともに、この受け部の下側の部位に、支柱の直径方向両側の前記受け金具載置用の開口部の下側の筒壁外面を挟む態様の下向きコ字形切欠きを形成する係合部を備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明は、パイプからなる支柱にビーム嵌入孔を形成し、このビーム嵌入孔に嵌入させたビームを、前記ビーム嵌入孔に係合させた受け金具を介して支柱に接合する柵の継手構造であって、
前記ビーム嵌入孔は、支柱の直径方向の両側に設けられるとともに、それぞれビームの断面形状に合わせたビーム嵌入用の開口部とその下部の受け金具載置用の開口部とを連続形成してなり、前記受け金具は、前記2つのビーム嵌入孔を貫通して支柱両側のビームを共に受ける受け部を有するとともに、この受け部の下側の部位に、支柱の直径方向両側の前記受け金具載置用の開口部の下側の筒壁にそれぞれ嵌合する係合溝を形成する係合部を備えていることを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明は、パイプからなる支柱にビーム嵌入孔を形成し、このビーム嵌入孔に嵌入させたビームを、前記ビーム嵌入孔に係合させた受け金具を介して支柱に接合する柵の継手構造であって、
前記ビーム嵌入孔は、支柱の直径方向の両側に設けられるとともに、それぞれビームの断面形状に合わせたビーム嵌入用の開口部とその下部の受け金具載置用の開口部とを連続形成してなり、前記受け金具は、前記2つのビーム嵌入孔を貫通して支柱両側のビームを共に受ける受け部を有し、かつ、この受け部の支柱内における下側に、支柱内面間に嵌合する下向き凸片からなる係合部を有することを特徴とする。
【0014】
請求項5は、請求項1〜4記載の柵の継手構造におけるビームがパイプであることを特徴とする。
【0015】
請求項6は、請求項1〜4記載の柵の継手構造における受け金具が、ビームを受ける受け部とその両側の側壁部とで概ね下向きコ字形の断面形状をなすことを特徴とする。
【0016】
請求項7は、請求項1〜4記載の柵の継手構造において、ビームを、受け金具の受け部にあけたボルト孔に下方から上向きに挿通させた締結部材により、受け金具に固定したことを特徴とする。
【0017】
請求項8は、請求項1記載の柵の継手構造を、傾斜面に設置され、鉛直な支柱と傾斜面に平行なビームとからなる柵に適用したものであって、前記受け金具の受け部が支柱に対して該ビームの傾斜角度で傾斜していることを特徴とする。
【0018】
請求項9は、請求項2〜4記載の柵の継手構造を、傾斜面に設置され、鉛直な支柱と傾斜面に平行なビームとからなる柵に適用したものであって、前記支柱の上面から見た直径方向の両側に設けられる2つのビーム嵌入孔が、該ビームの傾斜角度に合わせて互いに上下方向にずれており、かつ、前記受け金具の受け部が支柱に対して該ビームの傾斜角度で傾斜していることを特徴とする請求項2〜4記載の柵の継手構造を、。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態の柵の継手構造を適用して設置した柵1の正面図、図2は図1のA部の一部切り欠き拡大図、図3は図2の要部のB−B断面図、図4(イ)は図2のC−C断面図、図5は図2の要部の分解斜視図である。
本発明は、図1に示すように、柵1のビーム2をパイプからなる支柱3に受け金具4を介して接合する継手構造であり、図示例では丸パイプの3本のビーム2を丸パイプの支柱3に取り付けている。この継手構造の詳細を図2〜図5を参照して説明する。ビーム2を嵌入するために支柱3にあけたビーム嵌入孔6は、図4(ロ)に示すように、丸パイプであるビーム2の円形断面形状に合わせたビーム嵌入用の円形の開口部6aとその下部の受け金具載置用の開口部6bとを連続形成した形状であり、全体形状としては、縦溝部を著しく広くかつ浅くした鍵穴状である。
【0020】
前記受け金具4は、支柱3の一のビーム嵌入孔6のみを貫通して支柱3の片側のビーム2を受ける受け部8を有するとともに、この受け部8の幅方向両縁の下部に、支柱3の前記受け金具載置用の開口部6bの下側の筒壁3aに嵌合する係合溝9aを形成する側壁部(係合部)9を備えている。図示例の受け金具4は、図4に示される通り、ビーム2を受ける円弧状に湾曲した受け部8とその両側の側壁部9とで概ね下向きコ字形の断面形状をなしている。また、図示例の側壁部9は、図2に示される通り、支柱3内に入る先端側が高くその反対の外側が次第に低くなる形状である。これにより、先端側は必要な深さの係合溝9aを設けることができ、その反対の外側は、目立たない外観を呈するとともに後述するボルトを隠蔽することはできる。また、受け金具4の受け部8にはビーム2を固定するワンサイドボルト10を挿入する長孔のボルト孔8aをあけ、これに対応してビーム2に丸孔のボルト孔2aをあけている。
【0021】
前記受け金具4とワンサイドボルト10を用いてビーム2を支柱3に接合する手順を説明すると、まず、受け金具4の先端側をビーム嵌入孔6から支柱3内に入れた後に下げて、側壁部9の係合溝9aを支柱3のビーム嵌入孔6の受け金具載置用の開口部6bの下側の筒壁3aに嵌合させると、受け金具4が支柱3に係合する。次いで、ビーム2を受け金具4の受け部8に乗せてビーム嵌入孔6内に挿入する。その後、ワンサイドボルト10を受け金具4のボルト孔8aおよびビーム2のボルト孔2aに下方から通し、次いで、図示せぬワンサイドボルト専用工具を用いて、ワンサイドボルト10のボルト軸10aを掴みナット10bを捻じ込んでいくと、ワッシャ10cより先端側の複数の花弁状爪10dが頭部10eにより押し広げられて、図2、図4のように、ビーム2が受け金具4に固定される。こうして、ビーム2が受け金具4を介して支柱3に接合される。
図2〜図5に示した継手構造は支柱3の両側にビーム2を接合する場合、すなわち柵1の中間部に適用する場合であるが、この継手構造は、柵1の端末部にも適用できる。柵の端末部に適用する場合には、支柱3のビーム嵌入孔6は当然片側のみである。
【0022】
図示は省略するが、柵を道路の曲がり部に設置する場合等のように、支柱3の両側のビーム2に平面角度(上面から見て角度)を持たせる場合には、受け金具4を変える必要はなく、支柱3にあける2つのビーム嵌入孔6の孔あけ角度を変えることで、簡単に対応できる。
【0023】
図6に本発明の継手構造の他の実施形態を示す。この実施形態は、柵1の端末部には適用せず中間部のみに適用されるもので、図2〜図5の実施形態と同様に、支柱3の直径方向の両側にビーム嵌入孔6を設ける。そして、図2〜図5で説明した受け金具4に代えて、図示のような1つの受け金具14で、支柱3両側のビーム2を受けるものである。
この受け金具14は、図6(ロ)のように支柱3の直径方向の2つのビーム嵌入孔6を貫通して支柱3両側のビーム2を共に受ける受け部18を有するとともに、この受け部18の両縁の下部に、支柱3の直径方向両側の受け金具載置用の開口部6bの下側の筒壁3aの外面3bを挟む態様の下向きコ字形切欠き19aを形成する側壁部(係合部)19を備えている。また、受け部18の長手方向両端近傍に、それぞれボルト孔18aをあけている。この構成により、受け金具14の両側に一方のビーム2を受ける部分14aと他方のビーム2を受ける部分14bとを具備するものとなる。図示例の受け金具14は、前述の受け金具4と同様に受け部18と側壁部9とで概ね下向きコ字形の断面形状をなしている。その他の点は、図2〜図5の実施形態と概ね同様である。
【0024】
図7に示した受け金具24は、図6の受け金具14と同様に、柵1の中間部のみに適用されるものであるが、図6の受け金具14に代えて、図示のような受け金具24を用いる。
この受け金具24は、図6の受け金具14と同様に、2つのビーム嵌入孔6を貫通して支柱3両側のビーム2を共に受ける受け部28を有するとともに、この受け部28の幅方向両縁の下部に、支柱3の直径方向両側の受け金具載置用の開口部6bの下側の筒壁3aにそれぞれ嵌合する係合溝29aを形成する側壁部(係合部)9を備えた構成である。この構造により、受け金具24の両側に一方のビーム2を受ける部分24aと他方のビーム2を受ける部分24bとを具備するものとなる。その他の点は図6の実施形態と概ね同様である。
【0025】
図8に示した受け金具34は、図6の受け金具14と同様に、柵1の中間部のみに適用されるものであるが、図6の受け金具14に代えて、図示のような受け金具34を用いる。
この受け金具34は、図6の受け金具14と同様に、2つのビーム嵌入孔6を貫通して支柱3両側のビーム2を共に受ける受け部38を有し、かつ、この受け部38の支柱3内における幅方向両側縁部に、当該側縁部に沿う支柱内面3c間に嵌合する例えば長方形状の下向き凸片39からなる係合部を有する構成である。
この構造により、受け金具34の両側に一方のビーム2を受ける部分34aと他方のビーム2を受ける部分34bとを具備するものとなる。その他の点は図6の実施形態と概ね同様である。
【0026】
図9に示した実施形態は、傾斜面に設置され、鉛直な支柱3と傾斜面に平行なビーム2とからなる柵に適用される継手構造であって、支柱3の上面から見た直径方向の両側に設けられる2つのビーム嵌入孔6が、図示のようにビーム2の傾斜角度に合わせて互いに上下方向にずれており、かつ
図6の受け金具14に代えて、図示のような受け金具14’を用いる。
この受け金具14’は、図6の実施形態の受け金具14と概ね同様な構造であり、受け部8’とその両縁の側壁部9’とでコ字形断面形状をなし、かつ側壁部9’に切り欠き9’aを持ち、長手方向両側に一方のビーム2を受ける部分14’aと他方のビーム2を受ける部分14’bとを具備するが、受け部8’が支柱3に対してビーム2の傾斜角度で傾斜している。一方、側壁部9’の切り欠き9’aの縦縁9’bは当然支柱3に沿って鉛直とするので、この受け金具14’は、切り欠き9’aの縦縁9’bが受け金具長手方向に対して角度を持つ点で、図6の受け金具14と異なるのみである。
【0027】
傾斜面に設置する受け金具の他の実施形態を図10(イ)、(ロ)、(ハ)に示す。図10(イ)の受け金具24’は図7の実施形態の受け金具24を傾斜面用にしたものである。図10(ロ)の受け金具34’は図8の実施形態の受け金具34を傾斜面用にしたものである。図10(ハ)の受け金具4’は図2〜図5の実施形態の受け金具4を傾斜面用にしたものである。
図10(イ)の受け金具24’は、係合溝29’aが受け金具長手方向に対して角度を持つ点で、図7の受け金具24と異なるのみである。
図10(ロ)の受け金具34’は、下向き凸片39’が長方形状でなく平行四辺形状である点、すなわち、縦縁39’aが受け金具長手方向に対して角度を持つ点で、図8の受け金具34と異なるのみである。
図10(ハ)の受け金具4’は、係合溝9’aが受け金具長手方向に対して角度を持つ点で、図2〜図5の受け金具4と異なるのみである。
本発明の継手構造は、上記の通り、受け金具の係合溝や切り欠きや下向き凸片の角度を変えるだけで、縦断勾配のある場合(傾斜面に設置する柵の場合)にもきわめて簡単に対応できる。
【0028】
図11にビーム2’として角パイプを用いた場合の実施形態を示す。この場合のビーム嵌入孔6’は、ビーム2’の四角形断面形状に合わせたビーム嵌入用の四角形の開口部6’aとその下部の受け金具載置用の開口部6’bとを連続形成したものとなるが、受け金具載置用の開口部6’bの幅は、ビーム嵌入用の開口部6’aの幅と同じにすることができるので、ビーム嵌入孔6’を単なる長方形とすることができ、図4(ロ)に示した、縦溝部を著しく広くかつ浅くした鍵穴状のビーム嵌入孔6と異なり、孔あけ加工が容易になる。
なお、受け金具4”は、四角形のビーム2’に合わせてフラットな受け部8”を持つ。9”は側壁部である。その他の点は図2〜図5の受け金具4と概ね同様である。
【0029】
なお、実施形態はビームとして丸パイプを用いたが、ビーム2として角パイプを用いることもでき、さらにはパイプ以外の部材を用いることもできる。その場合には、ビーム嵌入孔の形状をビームの断面形状に合わせる。
また、支柱はパイプを用いるが、丸パイプに限らず角パイプを用いることもできる。
また、実施形態ではビームを受け金具に固定する締着手段としてワンサイドボルト10を用いたが、これに限定されない。例えば、ビーム2の内面のボルト孔2aの位置にナットを溶接固定する等しておけば、通常のボルトを使用できる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の柵の継手構造によれば、次のような種々の優れた効果を奏する。
▲1▼図2〜図5に付した符号を参照して述べると、ビーム接合作業において、受け金具4を支柱3の受け受け金具載置用の開口部6bに係合させる作業と、ビーム2をビーム嵌入孔6に嵌入させる作業とが分離した作業なので、従来の特許文献1〜3のように受け金具とビームとを同時に微調整しながら組み立てるものと異なり、組み立てがし易く作業性がよい。
▲2▼受け金具4が下向きコ字形断面をなしており、ビーム2を固定するボルト10は受け金具4の側壁部9で隠蔽されるので、しかも、受け金具4を支柱3に固定するボルトは存在しないので、単なる通行人からはボルトが一切見えず、景観性が極めて良好である。また、受け金具4自体もビーム2の下面側で目立たず、しかも、簡潔な形状なので、この点でも景観性に優れている。
▲3▼受け金具4はコ字形断面という極めて単純な形状であり、かつ突起物がないので、効率のよい梱包が可能であり、保管時の省力化が図られ、また、輸送費の軽減も図られる。
▲4▼前記のように受け金具4には突起物がないので、輸送時に突起物で傷が付く問題は発生せず、出荷後の不良品発生によるクレームを少なくできる。
▲5▼ビーム接合に係わる部材構成は、支柱3、ビーム2、受け金具4、ボルト10の4種類のみと極めて少ないので、施工管理の省力化が図られる。また、現場でも突発的な乱尺スパンの発生(すなわち、支柱3間隔を設計時の標準スパンと異なるスパンに変更する必要が生じた場合)にも、ビーム2の切断とそのビーム2に1つの丸孔2aをあける孔あけのみで済み、素早い対応が可能である。
▲6▼上記のことから、現場での施工性が格段に向上し、施工費を大きく低減させることができる。
▲7▼受け金具の係合溝や切り欠きや下向き凸片部の角度を変えるだけで、縦断勾配のある場合(傾斜面に設置する柵の場合)にもきわめて簡単に対応できる。
▲8▼支柱3の両側のビーム2に平面角度を持たせる場合には、支柱3にあける2つのビーム嵌入孔6の孔あけ角度を変えることで、簡単に対応できる。
【0031】
請求項2〜4の柵の継手構造によれば、上記▲1▼〜▲7▼の各効果に加えて、1つの受け金具14で、支柱両側のビーム2を支柱3に接合できるので、部品点数をさらに少なくでき、ビーム接合作業の作業性が向上し、施工管理が容易になり、コスト低減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の柵の継手構造を適用して設置した柵の正面図である。
【図2】本発明の柵の継手構造の一実施形態を示す一部切り欠き正面図(図1のA部の拡大図)である。
【図3】図2における、支柱と受け金具のみを示したB−B断面図である。
【図4】図2のC−C断面図である。
【図5】図2の要部の分解斜視図である。
【図6】本発明における受け金具の他の実施形態を示すもので、(イ)は斜視図、(ロ)は(イ)の受け金具を支柱に係合させた状態を示す一部切り欠き正面である。
【図7】本発明における受け金具のさらに他の実施形態を示すもので、受け金具を支柱に係合させた状態を示す一部切り欠き正面である。
【図8】本発明における受け金具のさらに他の実施形態を示すもので、(イ)は受け金具を支柱に係合させた状態を示す一部切り欠き正面、(ロ)は(イ)のD−D断面図である。
【図9】本発明の柵の継手構造を傾斜面に設置する柵に適用した実施形態を示す正面断面図である。
【図10】(イ)、(ロ)、(ハ)はいずれも、傾斜面に設置する柵に適用する場合の受け金具のそれぞれ異なる実施形態を示す正面図である。
【図11】本発明の柵の継手構造を、ビームが角パイプである柵に適用した場合の実施形態を示すもので、図4に相当する図である。
【符号の説明】
1 柵
2、2’ ビーム
2a ボルト孔
3 支柱
3a 筒壁
3b 筒壁の外面
4、4’、4”、14、14’、24、24’、34、34’ 受け金具
6、6’ ビーム嵌入孔
6a、6’a ビーム嵌入用の開口部
6b、6’b 受け金具載置用の開口部
8、8’、18、18’、28、28’、38、38’ 受け部
8a、18a ボルト孔
9、9’、19、19’、29、29’ 側壁部
9a、9’a、29、29’a 係合溝
10 ワンサイドボルト(ボルト)
14a、24a、34a 一方のビームを受ける部分
14b、24b、34b 他方のビームを受ける部分
19a 下向きコ字形切り欠き
39、39’ 下向き凸片
39’a 縦縁

Claims (9)

  1. パイプからなる支柱にビーム嵌入孔を形成し、このビーム嵌入孔に嵌入させたビームを、前記ビーム嵌入孔に係合させた受け金具を介して支柱に接合する柵の継手構造であって、
    前記ビーム嵌入孔は、ビームの断面形状に合わせたビーム嵌入用の開口部とその下部の受け金具載置用の開口部とを連続形成してなり、前記受け金具は、支柱の一のビーム嵌入孔のみを貫通して支柱の片側のビームを受ける受け部を有するとともに、この受け部の下側の部位に、支柱の前記受け金具載置用の開口部の下側の筒壁に嵌合する係合溝を形成する係合部を備えていることを特徴とする柵の継手構造。
  2. パイプからなる支柱にビーム嵌入孔を形成し、このビーム嵌入孔に嵌入させたビームを、前記ビーム嵌入孔に係合させた受け金具を介して支柱に接合する柵の継手構造であって、
    前記ビーム嵌入孔は、支柱の直径方向の両側に設けられるとともに、それぞれビームの断面形状に合わせたビーム嵌入用の開口部とその下部の受け金具載置用の開口部とを連続形成してなり、前記受け金具は、前記2つのビーム嵌入孔を貫通して支柱両側のビームを共に受ける受け部を有するとともに、この受け部の下側の部位に、支柱の直径方向両側の前記受け金具載置用の開口部の下側の筒壁外面を挟む態様の下向きコ字形切欠きを形成する係合部を備えていることを特徴とする柵の継手構造。
  3. パイプからなる支柱にビーム嵌入孔を形成し、このビーム嵌入孔に嵌入させたビームを、前記ビーム嵌入孔に係合させた受け金具を介して支柱に接合する柵の継手構造であって、
    前記ビーム嵌入孔は、支柱の直径方向の両側に設けられるとともに、それぞれビームの断面形状に合わせたビーム嵌入用の開口部とその下部の受け金具載置用の開口部とを連続形成してなり、前記受け金具は、前記2つのビーム嵌入孔を貫通して支柱両側のビームを共に受ける受け部を有するとともに、この受け部の下側の部位に、支柱の直径方向両側の前記受け金具載置用の開口部の下側の筒壁にそれぞれ嵌合する係合溝を形成する係合部を備えていることを特徴とする柵の継手構造。
  4. パイプからなる支柱にビーム嵌入孔を形成し、このビーム嵌入孔に嵌入させたビームを、前記ビーム嵌入孔に係合させた受け金具を介して支柱に接合する柵の継手構造であって、
    前記ビーム嵌入孔は、支柱の直径方向の両側に設けられるとともに、それぞれビームの断面形状に合わせたビーム嵌入用の開口部とその下部の受け金具載置用の開口部とを連続形成してなり、前記受け金具は、前記2つのビーム嵌入孔を貫通して支柱両側のビームを共に受ける受け部を有し、かつ、この受け部の支柱内における下側に、支柱内面間に嵌合する下向き凸片からなる係合部を有することを特徴とする柵の継手構造。
  5. 前記ビームがパイプであることを特徴とする請求項1〜4記載の柵の継手構造。
  6. 前記受け金具は、ビームを受ける受け部とその両側の側壁部とで概ね下向きコ字形の断面形状をなすことを特徴とする請求項1〜4記載の柵の継手構造。
  7. 前記ビームを、受け金具の受け部にあけたボルト孔に下方から上向きに挿通させた締結部材により、受け金具に固定したことを特徴とする請求項1〜4記載の柵の継手構造。
  8. 傾斜面に設置され、鉛直な支柱と傾斜面に平行なビームとからなる柵の継手構造であって、前記受け金具の受け部が支柱に対して該ビームの傾斜角度で傾斜していることを特徴とする請求項1記載の柵の継手構造。
  9. 傾斜面に設置され、鉛直な支柱と傾斜面に平行なビームとからなる柵の継手構造であって、前記支柱の上面から見た直径方向の両側に設けられる2つのビーム嵌入孔が、該ビームの傾斜角度に合わせて互いに上下方向にずれており、かつ、前記受け金具の受け部が支柱に対して該ビームの傾斜角度で傾斜していることを特徴とする請求項2〜4記載の柵の継手構造。
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