JP4812890B2 - 燃料集合体 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料集合体に係り、特に、沸騰水型原子炉に用いるのに好適な燃料集合体に関する。
沸騰水型原子炉の炉心には、四角筒であるチャンネルボックス内に燃料バンドルを収納して構成される燃料集合体が多数配置されている。各燃料バンドルは、ウランを含む複数の燃料ペレットを封入した多数の燃料棒、燃料棒の上端部を支持する上部タイプレート、燃料棒の下端部を支持する下部タイプレート、および燃料棒間の間隔を保持する燃料スペーサを有する。この炉心は、燃料集合体間に挿入される制御棒、および燃料ペレットに含まれる可燃性毒物によって余分に発生した中性子を吸収し、これにより運転期間を通じて臨界状態を維持している。可燃性毒物としては、例えばガドリニア等、熱中性子吸収断面積の大きな物質が用いられる。可燃性毒物を含む燃料棒を備えた燃料集合体としては、例えば、特開平10−170674号公報に記載されているように、ガドリニア含有ウラン燃料棒を有する燃料集合体が知られている。
このような可燃性毒物による反応度抑制挙動の一例を以下に説明する。ガドリニアを含む燃料棒を有する燃料集合体の無限増倍率の燃焼度に対する変化の一例を、図3に実線で示す。横軸は燃焼度を、縦軸は無限増倍率を示している。また、比較のために、可燃性毒物を含む燃料棒の本数を減らした場合の挙動を破線で、可燃性毒物の濃度を濃くした場合の挙動を一点鎖線で併せて示している。図3に実線で示すように、無限増倍率は、燃焼度が増大して可燃性毒物が燃えるにつれて緩やかに上昇し、可燃性毒物が燃え尽きたところでピークを迎え、そのピークを超えた後は緩やかに下降する。この特性は、可燃性毒物を含む燃料棒の本数を増減させることで制御可能である。すなわち、可燃性毒物を含む燃料棒の本数を増加させると、中性子吸収が増加する分、燃焼初期での無限増倍率が減少する。逆に、その本数を減少させると、燃焼初期での無限増倍率が増大する。また、燃料棒に含まれる可燃性毒物の濃度の増減によっても特性の制御が可能である。その濃度が増大すれば、可燃性毒物の燃え尽きる時期を遅らせることが可能になるため、無限増倍率の最大値を低下させることができる。逆に、可燃性毒物の濃度が減少すれば、無限増倍率の最大値を増加させることができる。可燃性毒物入り燃料棒の本数の増減および可燃性毒物濃度の増減を組み合わせることにより、炉心の余剰反応度および軸方向出力分布を適切に制御することが可能となる。
沸騰水型原子炉の運転中における反応度は、一般的に、炉心流量および給水温度と制御棒により制御される。沸騰水型原子炉では、運転中において炉心流量を減少させることにより炉心内の冷却材のボイドが増大し、原子炉出力が低下する。逆に、炉心流量を増大することにより炉心内の冷却材のボイドが減少し、原子炉出力を上昇させることができる。
また、給水温度を低下させることで炉心流量を増大したことと同等の効果が得られる。給水温度を上昇させることで炉心流量を低下させたことと同等の効果が得られる。炉心流量及び給水温度による反応度制御幅は、炉心のボイド率変化幅と燃料集合体のボイド反応度係数に依存しており、燃料集合体のボイド反応度係数を負側に増大させることで反応度制御幅を拡大できる。一般に、炉心の反応度制御幅を拡大することにより燃料集合体の取り出し燃焼度を増大させ、燃料経済性を向上できる。
特開昭58−216989号公報の第5図及び第7図に示された各燃料集合体は、最外層のコーナー部に、ガドリニア含有ウラン燃料棒を配置している。ガドリニア含有ウラン燃料棒は、原子炉の運転時における燃料集合体横断面の出力分布制御に着目し、中性子スペクトルが柔らかく、局所出力ピークが増大する最外層に配置している。このため、燃料集合体の横断面における出力分布が平坦化される。また、そのようなガドリニア含有ウラン燃料棒の配置は、炉停止時において出力が高くなる最外周の燃料棒の出力を低減することができる。第7図に示す燃料集合体は、水ロッドに隣接してガドリニア含有ウラン燃料棒を配置している。
特開2000−9870号公報は、各燃料物質としてウラン酸化物およびプルトニウム酸化物を混合した混合酸化物(MOX)を含むMOX燃料集合体を記載している。このMOX燃料集合体は、ガドリニア含有ウラン燃料棒を、最外層のコーナー部に配置し、さらに水ロッドに隣接させて配置している。特許第387446号公報も、ガドリニア含有ウラン燃料棒を同様に配置したMOX燃料集合体を記載している。
特開昭63−133086号公報は、ガドリニア含有ウラン燃料棒を有する燃料集合体を記載している。この燃料集合体は、ガドリニア含有ウラン燃料棒を水ロッドに隣接した位置及び最外層に配置している。最外層においては、各コーナーの両隣にガドリニア含有ウラン燃料棒をそれぞれ配置している。
特開平10−170674号公報 特開昭58−216989号公報 特開2000−9870号公報 特許第387446号公報 特開昭63−133086号公報
低コストに燃料経済性を向上するには炉心機器の変更を最小に抑えつつ反応度制御幅を向上させることが必要である。これを実現するために、発明者らは種々の検討を行った。
この結果、発明者らは、沸騰水型原子炉ではボイド率が制御可能であるために、炉心の安定性が許容される範囲において燃料集合体の負のボイド反応度係数を増大することが望ましいことを新たに見出した。発明者らは、さらに、その際において炉停止余裕を損なわないために、燃料集合体の高温−冷温の状態変化時の反応度変化率を従来と同等にする必要があることを見出した。
特開昭58−216989号公報、特開昭63−133086号公報、特開2000−9870号公報および特許第387446号公報は、炉心の安定性が許容される範囲における燃料集合体の負のボイド反応度係数の増大、および炉心の高温−冷温の状態変化時における反応度の変化については着目していない。
本発明の目的は、高温−冷温の状態変化時における反応度変化率の増大を抑制でき、負のボイド反応度係数を増大することができる燃料集合体を提供することにある。
上記した目的を達成する本発明の特徴は、ウランを含み可燃性毒物を含まない複数の第1燃料棒と、ウランおよび可燃性毒物を含む複数の第2燃料棒と、水ロッドとを備え、燃料棒配列の最外層のコーナーに第2燃料棒を配置し、最外層において他の第2燃料棒をコーナーに配置した前記第2燃料棒に隣接して配置し、水ロッドに他の第2燃料棒を隣接して配置し、燃料集合体の燃料有効長をL、および燃料集合体の軸方向におけるこの燃料有効長Lの下端からの距離をhとしたとき、第2燃料棒内の可燃性毒物充填領域を、L/8≦h≦L/2となる領域に配置し、h=L/2で燃料有効長を上部領域と下部領域に分割したとき、最外層で隣接して配置された各記第2燃料棒は、下部領域の大部分で可燃性毒物を含んでおり、上部領域の大部分で可燃性毒物を含んでいなく、第2燃料棒が配置される最外層のコーナーを含む、燃料集合体の第2コーナー部は、燃料集合体が炉心に装荷されたときに制御棒と向かい合う第1コーナー部以外のコーナー部であり、第1コーナー部に配置される第2燃料棒の本数は、第2コーナー部に配置される第2燃料棒の本数よりも少なく、第1コーナー部では燃料棒配列の外側から二層目に、第2燃料棒を配置することにある。
燃料棒配列の最外層のコーナーに第2燃料棒を配置し、最外層において他の第2燃料棒をそのコーナーに配置した第2燃料棒に隣接して配置し、水ロッドに他の第2燃料棒を隣接して配置しているので、高温−冷温の状態変化時における反応度変化率の増大を抑制でき、負のボイド反応度係数を増大することができる。第2燃料棒内の可燃性毒物充填領域を、L/8≦h≦L/2となる領域に配置しているので、高温−冷温の状態変化時における反応度変化率の増大をさらに抑制することができる。
本発明によれば、高温−冷温の状態変化時における反応度変化率の増大を抑制でき、負のボイド反応度係数を増大することができる。
本発明の好適な一実施例である、沸騰水型原子炉に適用する実施例1の燃料集合体の縦断面図である。 図1に示す燃料集合体の横断面図である。 ガドリニアを含む燃料集合体の無限増倍率の、燃焼度対する変化の一例を示した説明図である。 ガドリニアを含まない燃料集合体にガドリニアを添加したときのボイド反応度係数の増大量と、燃料集合体の横断面の平均ウラン濃縮度の関係を示す特性図である。 ガドリニアを含んでいない燃料集合体の出力が一定であると想定したとき、この燃料集合体に配置された各燃料棒の、原子炉運転時に対する冷温時での出力増加割合を示す説明図である。 燃料集合体の中央部に配置された水ロッドが占める燃料棒の本数とこの水ロッドに隣接して配置される燃料棒の炉心冷温時における出力変化割合の関係を示す説明図である。 各比較例の燃料集合体の横断面図である。 他の比較例である燃料集合体の横断面図である。 各燃料集合体における、燃焼度に対するボイド反応度係数の増大量の変化を示す説明図である。 各燃料集合体Aにおける、燃焼度に対する反応度変化率の増大率の変化を示す説明図である。 炉心流量が10%上昇したときの燃料集合体の軸方向におけるボイド率の変化を示す説明図である。 本発明の他の実施例である実施例2の燃料集合体の横断面図である。 本発明の他の実施例である実施例3の燃料集合体の横断面図である。 本発明の他の実施例である実施例4の燃料集合体の縦断面図である。 本発明の他の実施例である実施例5の燃料集合体の横断面図である。 本発明の他の実施例である実施例6の燃料集合体の下部領域の横断面図である。 本発明の他の実施例である実施例6の燃料集合体の中央領域の横断面図である。 本発明の他の実施例である実施例6の燃料集合体の上部領域の横断面図である。 本発明の他の実施例である実施例7の燃料集合体の横断面図である。 図19に示す燃料集合体に配置される各燃料棒のウラン濃縮度およびGd濃度を示す説明図である。
前述したように、発明者らは、炉心機器の変更を最小に抑えつつ反応度制御幅を向上させる対応策について、種々の検討を行った。発明者らは、それらの検討の結果、炉心の安定性が許容される範囲において燃料集合体の負のボイド反応度係数を増大することが望ましいこと、および、その際において、炉停止余裕を損なわないために、燃料集合体の高温−冷温の状態変化時における反応度変化率を少なくとも従来と同等にする必要があることを新たに見出した。上記の検討結果を、具体的に説明する。
ガドリニアを含まない燃料集合体にガドリニアを添加したときのボイド反応度係数の増大量と、燃料集合体の横断面での平均ウラン濃縮度の関係を、図4に示す。一方で、ガドリニアは、燃料集合体の高温−冷温の状態変化時における反応度変化率を低減させる。ガドリニアは前述の反応度制御の観点から総量を大きく変化させることはできないが、燃料集合体内におけるガドリニア含有燃料棒の配置を変えることは可能である。
燃料集合体内の、ガドリニアを含まないウラン燃料棒は、中性子スペクトルが柔らかくなるにつれて出力が増大するため、ボイド反応度係数が大きく負である。これに対し、ガドリニアは中性子スペクトルが柔らかくなるにつれて中性子の吸収断面積が急激に増大する。このガドリニアの機能により、ボイド反応度係数が正側へシフトされるので、燃料集合体の負のボイド反応度係数が減少する。燃料集合体内のガドリニアを含むガドリニア含有燃料棒は、ガドリニアを含まないウラン燃料棒に比べて出力がボイド増大時に、出力低下が抑えられ、燃料集合体断面の負のボイド反応度係数を減少させる。
燃料集合体の横断面での平均濃縮度を3.7wt%以上にした場合には、ガドリニアは、ボイド率が低下して中性子スペクトルが柔らかくなるに従い、吸収の反応断面積が大きくなる。さらに、燃料集合体の平均濃縮度が増大するにつれて、炉心の余剰反応度を抑えるためにガドリニアの総量が増大する。したがって、ガドリニアの作用による負のボイド反応度係数の大きな減少は、図4に示すように燃料集合体の横断面での平均濃縮度3.7wt%以上でもたらされる。図4の特性に基づけば、燃料集合体の横断面での平均濃縮度が約3.7wt以上になると、ボイド反応度係数が正側に増大する、すなわち、負のボイド反応度係数が減少する。
そこで、発明者らは、ガドリニア含有燃料棒による負の反応度係数の減少、特に、燃料集合体の横断面での平均濃縮度3.7wt%以上で生じる、ガドリニア含有燃料棒による負の反応度係数の大きな減少に対処するため、下記に示す第一および第二の対策を行うことを新たに考え付いた。これらの対策によって、実効的なガドリニアの量を低減することにより負のボイド反応度係数を増大することができた。なお、燃料集合体の横断面での平均濃縮度は、10.0wt%以下にすることが望ましい。
第一の対策は、複数の可燃性毒物含有燃料棒、例えば、複数のガドリニア含有燃料棒を隣接して配置することである。このようなガドリニア含有燃料棒の配置によって、周囲のエネルギーの低い中性子が吸収されることで中性子スペクトルが硬くなるため、ガドリニア含有燃料棒を単独で配置するよりも吸収反応が抑制される。このため、燃料集合体における実効的なガドリニアの量を低減することができる。
第二の対策は、可燃性毒物含有燃料棒、例えば、ガドリニア含有燃料棒を、チャンネルボックスに隣接する、燃料棒の正方格子配列の最外層で少なくとも一つのコーナー(望ましくは四つのコーナー)の位置または燃料棒配列の最外層にあってコーナーに隣接する位置、および水ロッドの周囲で中性子スペクトルの柔らかい位置に配置することである。このようなガドリニア含有燃料棒の配置によって、ガドリニアの吸収断面積が大きくなり、中性子の吸収が燃料ペレットの外周部でほとんど起こるために中性子が燃料ペレットの中心部に到達しにくくなる。この結果、燃料集合体は、実効的なガドリニアの量が低減された状態になる。さらに、沸騰水型原子炉のチャンネルボックス相互間に形成されたギャップ領域、および水ロッド内では、原子炉の運転時においてボイド率変化がほとんど無いために、燃料集合体の横断面における最外層および水ロッド付近に配置されたそれぞれの燃料棒の周囲における実効的なボイド率変化が小さくなる。したがって、燃料集合体の横断面における最外層、および水ロッド付近に配置されたガドリニア含有燃料棒の、燃料集合体横断面のボイド反応度係数に対する正側への寄与を低減させることができる。結果として、燃料集合体の負のボイド反応度係数を増大させることができる。
ところで、ガドリニアは、燃料集合体の高温−冷温の状態変化時の反応度変化率を低減させる機能を有する。上記したように、燃料集合体内の実効的なガドリニアの量が低減されることによって、高温−冷温の状態変化時の反応度変化率が大きくなり、炉停止余裕が低下する。原子炉の運転時(高温状態時)および原子炉の冷温時における、ガドリニアを含んでいない燃料集合体の出力が一定であると想定したとき、この燃料集合体に配置された各燃料棒の、原子炉運転時に対する冷温時での出力増加割合、すなわち、高温−冷温の状態変化時におけるその燃料集合体の局所出力ピークの変化割合を、図5に示す。燃料集合体の一つのコーナーは制御棒CRと向かい合っている。ガドリニアを含まない燃料集合体では、チャンネルボックスに隣接する最外層に配置された燃料棒および水ロッド付近に配置された燃料棒の、炉心冷温時における出力が著しく増大する。燃料棒4本分の太径水ロッドWRを2本用いた場合には、燃料集合体の横断面の四つのコーナーに配置された燃料棒、および水ロッドWRに隣接する中央部に位置する燃料棒のそれぞれの出力の増加割合は、ほぼ等しい。
燃料集合体の中央部に配置された水ロッドが占める燃料棒の本数とこの水ロッドに隣接して配置される燃料棒の炉心冷温時における出力変化割合の関係を、図6に示す。横断面積が1本の燃料棒のそれと同じである水ロッドを配置することによって、その水ロッドの周囲における冷温時の出力は著しく増大する。横断面積が燃料棒1本分よりも大きくなった水ロッド、例えば、横断面積が燃料棒4本分の水ロッドを配置することによって、水ロッドの周囲における冷温時の出力はさらに増大する。この結果、チャンネルボックスに隣接する最外層、特に四つのコーナーの位置またはコーナーに隣接する位置、および水ロッドに隣接する位置のそれぞれに、ガドリニア含有燃料棒を配置することにより、炉心冷温時における出力を低減することができる。特に、燃料棒4本分の横面積を占有する太径水ロッドを中央部に配置した場合には、燃料集合体内外において出力をバランスよく低減することが可能である。さらに、スペクトルが柔らかいために燃料集合体の横断面の平均燃焼度よりも燃焼が進む最外層の燃料棒の燃焼を抑制できるため、その横断面内での各燃料棒の燃焼度のばらつきを小さくし、効率の良い燃焼によってウランを節約することができる。
本発明の第1燃料集合体に対する比較例である燃料集合体A,B,C,D,EおよびFを、図7および図8に示す。これらの燃料集合体は、いずれも、燃料棒を10行10列の正方格子に配置し、横断面中央部に2本の水ロッドWRを配置した構成を有する。水ロッドWRは、燃料棒が4本配置可能な領域を占有している。
本発明の第1燃料集合体は、ウランを含み可燃性毒物を含まない複数の第1燃料棒、ウランおよび可燃性毒物を含む複数の第2燃料棒、および水ロッドを備え、燃料棒配列の最外層のコーナーに第2燃料棒を配置し、最外層において他の第2燃料棒をそのコーナーに配置した第2燃料棒に隣接して配置し、水ロッドに他の第2燃料棒を隣接して配置した構成を有する。
燃料集合体A(図7参照)は、基準となる従来の燃料集合体であり、複数のガドリニア含有ウラン燃料棒Gを、燃料棒配列の外側から二層目およびこの二層目よりも内側に配置している。ガドリニア含有ウラン燃料棒Gは、燃料有効長の全長に亘ってガドリニアを含有している。ガドリニア含有ウラン燃料棒Gの一部は、水ロッドWRに隣接して配置される。ガドリニア含有ウラン燃料棒G以外は、ガドリニアを含まないウラン燃料棒Uである。燃料集合体B(図7参照)は、特開昭58−216989号公報の第5図に記載された燃料集合体に相当し、複数のガドリニア含有ウラン燃料棒Gを燃料集合体の横断面のコーナー部で最外層に配置している。ガドリニア含有燃料棒Gは、水ロッドWRに隣接して配置されていない。燃料集合体C(図7参照)は、燃料集合体Aにおけるガドリニア含有燃料棒Gの配置の思想を踏襲し、さらに部分長燃料棒を配置している。燃料集合体Cは、上部領域での横断面を示しており、燃料棒が図示されていない位置に複数の部分長燃料棒が配置されている。燃料集合体D(図7参照)は、燃料集合体Bにおけるガドリニア含有燃料棒Gの配置の思想を踏襲し、さらに部分長燃料棒を配置している。燃料集合体Dも、上部領域での横断面を示している。燃料集合体Eは、特開昭58−216989号公報の第7図に記載された燃料集合体に相当し、複数のガドリニア含有ウラン燃料棒Gを燃料集合体の横断面のコーナー部で最外層に配置している。ガドリニア含有燃料棒Gの一部は、水ロッドWRに隣接して配置されている。燃料集合体Bはガドリニア含有燃料棒Gを最外層のコーナーに配置しているのに対し、燃料集合体Eはガドリニア含有燃料棒Gを最外層のそのコーナーに配置していない。燃料集合体A〜Eで用いられるそれぞれのガドリニア含有燃料棒Gは、ガドリニアを、濃縮ウランを含む核燃料物質に混入している。
燃料集合体Fは、MOX燃料集合体であり、複数のガドリニア含有燃料棒Gを、燃料集合体の横断面で最外層のコーナー、および水ロッドWRに隣接する位置に配置している。
この燃料集合体は、特開2000−9870号公報の図2に記載された燃料集合体に相当し、概念的には特許第3874466号公報の図1に記載された燃料集合体にも相当している。燃料集合体Fに用いられるガドリニア含有燃料棒Gは、ガドリニアを混入した天然ウランを核燃料物質として充填している。残りの燃料棒は、混合酸化物を含むMOX燃料棒Mである。
発明者らは、本発明の第1燃料集合体、燃料集合体B,EおよびFの各燃料集合体に対して、燃焼度によるボイド反応度係数の変化を検討した。この検討結果を図9に示す。図9に示す本発明の第1燃料集合体は、代表例として、後述する実施例1の燃料集合体1(図1参照)を示している。図9に示す各燃料集合体のボイド反応度係数の増大量は前述の燃料集合体Aを基準にして示したものである。可燃性毒物(例えばガドリニア)が燃料集合体内に存在する期間、すなわち、原子炉の運転を開始してから燃焼度が約2.0×104MWd/tになるまでの期間では、本発明の第1燃料集合体および燃料集合体Bの各ボイド反応度係数の増大量は、これら以外の燃料集合体のそれよりも極めて少なくなる。このため、本発明の第1燃料集合体および燃料集合体Bにおける負のボイド反応度係数が大きくなる。燃料集合体Fは、上記の期間では、ボイド反応度係数の増大量が大きく、本発明の第1燃料集合体とは逆に、負のボイド反応度係数が減少する。約2.0×104MWd/tを超えた可燃性毒物が消滅した期間では、本発明の第1燃料集合体が負のボイド反応度係数が最も大きくなるが、本発明の第1燃料集合体における負のボイド反応度係数は他の燃料集合体のそれとはあまり違いがなくなる。
さらに、発明者らは、図9に示す結果を考慮し、燃料集合体Fを除く残りの燃料集合体、すなわち、本発明の第1燃料集合体、燃料集合体Bおよび燃料集合体Eにおける、燃焼度の変化による高温−冷温時の反応度の変化について、検討を行った。図10は、その結果を示し、燃焼度と反応度変化率の増大率の関係を、本発明の第1燃料集合体、燃料集合体Bおよび燃料集合体E毎に示したものである。図10に示す本発明の第1燃料集合体も、後述する実施例1の燃料集合体1(図1参照)を代表として示している。本発明の第1燃料集合体は、可燃性毒物(例えばガドリニア)が燃料集合体内に存在する期間、すなわち、原子炉の運転を開始してから燃焼度が約2.0×104MWd/tになるまでの期間での高温−冷温時の反応度変化率の増大率を、燃料集合体Bおよび燃料集合体Eのそれらよりもさらに5〜10%抑えることができる。図10に示す各燃料集合体の高温−冷温時の反応度変化率の増大率も前述の燃料集合体Aを基準にして示している。
図9および図10には、燃料集合体CおよびDのボイド反応度係数の増大量および高温−冷温時の反応度変化率の増大率が示されていないが、燃料集合体CおよびDは部分長燃料棒を有しているだけであるので、燃料集合体Cのボイド反応度係数の増大量および高温−冷温時の反応度変化率の増大率は、値は異なるが、燃料集合体Aのそれらと同じ傾向を示す。また、燃料集合体Dのボイド反応度係数の増大量および高温−冷温時の反応度変化率の増大率は、値は異なるが、燃料集合体Bのそれらと同じ傾向を示す。
発明者らは、炉心流量が変化するときにおける燃料集合体の軸方向のボイド率の変化についても検討した。この検討結果を図11に示す。負のボイド反応度係数を増大することにより反応度制御幅を増大させるためには、本発明の前述の特徴的な構成を燃料集合体の軸方向においてボイド率変化が大きくなる位置に適用するのが好ましい。燃料集合体の核燃料物質充填領域の軸方向における長さである燃料有効長をLおよび燃料有効長Lの下端からの高さをhとしたとき、図11に示す特性によれば、ボイド率変化量が燃料集合体の軸方向における平均ボイド率変化量以上になる領域、すなわち、L/8≦h≦L/2の領域に、本発明の前述の特徴的な構成を適用することが望ましい。このような配置によって、可燃性毒物含有燃料棒のL/8≦h≦L/2の領域に可燃性毒物を配置するという最小の構成の変更で図9および図10に示す効果を得ることができる。
発明者らは、さらに、検討することによって、第一の対策を実施せず第2の対策を実施することによって燃料集合体Aよりも高温−冷温の状態変化時における反応度変化率の増大を抑制でき、負のボイド反応度係数を増大することができる燃料集合体を創生することができた。この燃料集合体は、ウランおよび可燃性毒物を含む第2燃料棒が、それぞれ可燃性毒物を有する複数の第3燃料棒および複数の第4燃料棒を含んでおり、ウランを含み可燃性毒物を含まない上記の第1燃料棒が燃料棒配列の最外層のコーナーに配置され、第3燃料棒が最外層でコーナーに配置された第1燃料棒に隣接して配置され、第4燃料棒が水ロッドに隣接して配置され、燃料集合体の燃料有効長をL、および燃料集合体の軸方向におけるこの燃料有効長Lの下端からの距離をhとし、h=L/2で燃料有効長を上部領域と下部領域に分割したとき、そのコーナーの第1燃料棒に隣接して配置された、最外層の第3燃料棒は、下部領域の大部分に可燃性毒物を含んでおり、上部領域の大部分に可燃性毒物を含んでいない、という構成を有する。この燃料集合体を便宜的に本発明の第2燃料集合体という。
本発明の第2燃料集合体は、下部領域の大部分(例えば、L/24<h≦L/2)に可燃性毒物を有し、上部領域の大部分(例えば、14L/24<h)に可燃性毒物を有しない第3燃料棒を最外層のコーナーに配置された第1燃料棒の両隣で最外層に配置しているので、第3燃料棒の可燃性毒物充填領域が下部領域において中性子スペクトルの柔らかい位置に配置される。このため、下部領域では実効的なGdの量が低減された状態になる。
また、第3燃料棒が配置された、本発明の第2燃料集合体のコーナー部では、原子炉の運転時において実効的なボイド率変化が少なくなる。最外層のコーナーに配置された第1燃料棒の両隣にそれぞれ配置された各可燃性毒物領域の、第2燃料集合体の横断面におけるボイド反応度係数に対する寄与度を低減できる。結果として、本発明の第2燃料集合体は燃料集合体Aに比べて負の反応度係数を増大させることができる。
本発明の第2燃料集合体は、上記のような第3燃料棒の配置および第4燃料棒の配置によって、炉心冷温時における出力を低減することができる。したがって、燃料集合体1Eの高温−冷温の状態変化時における反応度変化率の増大を抑制できる。本発明の第2燃料集合体は、L/8≦h≦L/2の領域を含むL/2よりも下方の領域で第二の対策を実施しているので、本発明の第1燃料集合体よりも、高温−冷温の状態変化時における反応度変化率の増大を抑制することができる。
本発明の第2燃料集合体に対する図9および図10の特性について説明する。本発明の第2燃料集合体(例えば実施例6の燃料集合体1E)では、図9に示す負のボイド反応度係数の増大量は、原子炉の運転開始してから燃焼度が約2.0×104MWd/tになるまでの期間において基準とする燃料集合体Aよりも大きくなるが、特開昭63−133086号公報の第1図に示された燃料集合体に相当する燃料集合体Eで生じる負のボイド反応度係数の増大量よりも小さくなる。本発明の第2燃料集合体において、負のボイド反応度係数の増大量が燃料集合体Eに比べて小さくなる理由は、燃料集合体の軸方向の一部に限定して第二の対策を実施しているからである。
本発明の第2燃料集合体では、図10に示す反応度変化率の増大率、すなわち、高温−冷温の状態変化時における反応度変化率の増大が、原子炉の運転開始してから燃焼度が約2.0×104MWd/tになるまでの期間において本発明の第1燃料集合体よりも抑制される。
本発明の第2燃料集合体では燃料集合体BおよびEに対して原子炉の運転開始時の抑制効果は3%程度であるが、燃焼が進んで燃焼度が約1.0×104MWd/tになると、燃料集合体BおよびEに対して抑制効果を15%に増大させることができる。このため、本発明の第2燃料集合体において炉心の運転開始時の高温−冷温時での反応度変化率を抑えるために、例えば実施例6で述べるように、高温−冷温時の反応度変化率が小さくなる可燃性毒物領域の配置(例えば燃料集合体Aの可燃性毒物燃料棒の配置)を適用した領域を燃料集合体の軸方向の一部に適用する必要がある。これは、燃料集合体のコーナー部の最外層に配置された第3燃料棒の一部の領域(例えば上部領域の大部分)に可燃性毒物領域を配置しないことによって実現できる。
以上に述べたガドリニアを用いて検討して得られた結果は、ガドリニアの替りにサマリウムおよびユーロピウムを用いても得ることができる。
以上の検討結果を反映した、本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の好適な一実施例である、沸騰水型原子炉に適用する実施例1の燃料集合体を、図1および図2を用いて詳細に説明する。
本実施例の燃料集合体1は、複数の燃料棒2、上部タイプレート5、下部タイプレート6、複数の燃料スペーサ8、複数の水ロッドWRおよびチャンネルボックス7を備えている。燃料棒2は、複数の燃料ペレット(図示せず)を密封された被覆管(図示せず)内に充填している。下部タイプレート6は各燃料棒2の下端部を支持し、上部タイプレート5は各燃料棒2の上端部を保持する。これらの燃料棒2は、図2に示すように、燃料集合体1の横断面において10行10列に配置されている。その横断面の中央部には、燃料棒2が4本配置できる領域を占有する横断面積を有する水ロッドWRが2本配置されている。
これらの水ロッドWRの下端部は下部タイプレート6に支持され、それらの上端部は上部タイプレート5に保持される。複数の燃料スペーサ8は、燃料集合体1の軸方向において所定の間隔に配置され、燃料棒2の相互間、および燃料棒2と水ロッドWRの間に、冷却水が流れる流路を形成するように、燃料棒2および水ロッドWRを保持している。横断面が正方形状をしている角筒であるチャンネルボックス7は、上部タイプレート5に取り付けられ、下方に向かって伸びている。燃料スペーサ8によって束ねられた各燃料棒2は、チャンネルボックス7内に配置されている。なお、チャンネルボックス7の外幅は約15cm、燃料棒2の外径は約1.0cm、および水ロッドWRの外径は約2.5cmである。燃料集合体1内の燃料棒2は実施例2で述べる部分長燃料棒を含んでいない。水ロッドWRは、少なくとも2本の燃料棒2が配置可能な領域を占有する横断面積を有する太径水ロッドである。
燃料集合体1は、沸騰水型原子炉の炉心に装荷されたとき、一つのコーナーが炉心に挿入された横断面が十字形をしている制御棒CRと向かい合うように配置される。チャンネルボックス7は、チャンネルファスナ(図示せず)によって上部タイプレート5に取り付けられる。チャンネルファスナは、燃料集合体1が炉心に装荷されたとき、制御棒CRが燃料集合体1の相互間に挿入できるように、燃料集合体1の相互間に必要な幅の間隙を保持する機能を有する。このため、チャンネルファスナは、制御棒CRと向かい合うコーナーに位置するように、上部タイプレート6に取り付けられている。燃料集合体1の制御棒CRに向かい合うコーナー部は、換言すれば、チャンネルファスナが取り付けられたコーナー部である。
各燃料棒2内に充填される各燃料ペレットは、核燃料物質である二酸化ウランを用いて製造され、核分裂性物質であるウラン−235を含んでいる。燃料集合体1内の複数の燃料棒2は、ウランを含み可燃性毒物であるガドリニアを含まない複数の燃料棒(以下、ウラン燃料棒という)3、およびウランおよびガドリニアを含む複数の燃料棒(以下、可燃性毒物含有燃料棒という)4を含んでいる。可燃性毒物含有燃料棒4は、燃料ペレットがガドリニアを含んでいる。可燃性毒物含有燃料棒4以外は、ウラン燃料棒3である。92本の燃料棒2のうち、79本がウラン燃料棒3であり、残りの13本が可燃性毒物含有燃料棒4である。燃料集合体1の横断面の平均濃縮度は、約4.6wt%である。すなわち、燃料集合体1は、燃料有効長の上端部及び下端部にブランケット領域を有し、上端部と下端部の両ブランケット領域の間に濃縮ウラン領域を有している。燃料集合体1は、濃縮ウラン領域の横断面における平均濃縮度が約4.6wt%である。両ブランケット領域は、濃縮ウランではなく天然ウランが充填されている。ブランケット領域にはガドリニアが含まれていなく、濃縮ウラン領域にはガドリニアが含まれている。このため、燃料集合体4は、燃料有効長のガドリニアを含む領域の横断面における平均濃縮度が約4.6wt%である。
可燃性毒物含有燃料棒4の燃料集合体1内での配置を、図2を用いて詳細に説明する。
可燃性毒物含有燃料棒4は、4つのコーナー部および水ロッドWR付近に配置される。可燃性毒物含有燃料棒4は、制御棒CRと向かい合っている1つのコーナーを通る第1の対角線を基準に対称になるように配置される。10行10列の燃料棒配列において、チャンネルボックス7の内面に隣接する最外層に、8本の可燃性毒物含有燃料棒4が配置され、外側から二層目に1本の可燃性毒物含有燃料棒4が配置されている。4本の可燃性毒物含有燃料棒4が2本の水ロッドWRに隣接して配置される。複数の可燃性毒物含有燃料棒を第1の対角線に対して対称になるように配置する理由は、制御棒CRの炉心への挿入度合いが変化しても第1の対角線に対して対称な燃料集合体1の横断面の出力分布を形成するためである。
二層目に配置された1本の可燃性毒物含有燃料棒4は、第1の対角線上で制御棒CRに向かい合ったコーナー部(第1コーナー部)に配置され、二層目のコーナーに位置している。第1の対角線上で制御棒CRとは反対側、すなわち、第1コーナー部とは反対側に位置するコーナー部(第3コーナー部)には、2本の可燃性毒物含有燃料棒が配置され、これらの可燃性毒物含有燃料棒4は、最外層において、コーナーに位置するウラン燃料棒3に隣接して配置されている。第1の対角線と直交する他の対角線(第2の対角線)上に、第2コーナー部および第4コーナー部の2つのコーナー部が位置する。図2において、第2コーナー部は左下に位置するコーナー部であり、第4コーナー部は右上に位置するコーナー部である。第2および第4コーナー部には、最外層に配置される3本の可燃性毒物含有燃料棒4がそれぞれ存在する。これらの3本の可燃性毒物含有燃料棒4のうち、1本の可燃性毒物含有燃料棒4が最外層のコーナーに配置され、残りの2本の可燃性毒物含有燃料棒4が最外層においてそのコーナーに配置された可燃性毒物含有燃料棒4に隣接して配置されている。
水ロッドWRに隣接している4本の可燃性毒物含有燃料棒4のうち、2本の可燃性毒物燃料棒4は、2本の水ロッドWRの間に位置し、これらの水ロッドWRにそれぞれ隣接する。残りの2本の可燃性毒物含有燃料棒4は、外側から三層目に配置され、それぞれの水ロッドWRに別々に隣接している。2本の水ロッドWRは、第2の対角線上に配置される。
炉心内で、下部タイプレート6の下端から流入した冷却水は、燃料棒2の相互間に形成された流路および水ロッドWR内を上昇し、上部タイプレート5を通って上方に流出する。この冷却水の一部は、燃料棒内のウラン−235の核分裂で発生する熱によって加熱され、蒸気になる。
本実施例は、4つのコーナー部のうち第2の対角線上にある2つのコーナー部で、最外層において可燃性毒物含有燃料棒4を互いに隣接させて配置し、これらの可燃性毒物含有燃料棒4のうち1本の可燃性毒物含有燃料棒4を最外層のそれぞれのコーナーに配置している。複数の可燃性毒物含有燃料棒4は前述したように水ロッドWRに隣接して配置される。このような可燃性毒物含有燃料棒4の配置構成を有する本実施例の燃料集合体1は、第2の対角線上にある2つのコーナー部において、前述した第一および第二の対策を適用していることになる。
上記の可燃性毒物含有燃料棒4の配置を有する本実施例は、図9および図10に示すように、ガドリニアが燃料集合体内に存在している期間、すなわち、原子炉の運転を開始してから燃焼度が約2.0×104MWd/tになるまでの期間において、燃料集合体A,C,EおよびFよりも負のボイド反応度係数が大きくなり、高温−冷温時の反応度変化率の増大率も燃料集合体A,B,C,DおよびEよりも低減される。具体的に説明すると、本実施例は、燃料集合体Aと比較して負のボイド反応度係数を約70%増大することができる。炉心高温時−冷温時の反応度変化率の増大率は、燃料集合体Bが燃料集合体Aに対して約23%増大するのに対して、本実施例が燃料集合体Aに対して約14%の増大に抑えられる。
最外層のコーナーに配置された可燃性毒物含有燃料棒4およびこの可燃性毒物含有燃料棒4に隣接して最外層に配置された他の可燃性毒物含有燃料棒4を組み合わせた可燃性毒物含有燃料棒配置構成は、第2および第4コーナー部と共に、第3コーナー部にも配置してもよい。この場合にも、その可燃性毒物含有燃料棒の配置構成を第2および第4コーナー部に配置した燃料集合体1と同じ効果を得ることができる。しかしながら、燃料集合体1に比べて第3コーナー部にもそのような可燃性毒物含有燃料棒配置構成が配置されているので、負のボイド反応度係数がさらに増大する。
前述の可燃性毒物含有燃料棒の配置構成は、第2および第4コーナー部に配置せず、第3コーナー部にのみ配置しても燃料集合体1と同じ効果を得ることができる。しかしながら、この場合には、上記の可燃性毒物含有燃料棒配置構成が配置されないコーナー部が3箇所存在するため、燃料集合体の横断面における出力の増大箇所が3箇所に分散され、横断面における出力分布の不均衡の抑制効果は小さくなる。
なお、上記の可燃性毒物含有燃料棒配置構成を制御棒CR側のコーナー部(第1コーナー部)に配置した場合には、制御棒価値の低下により、炉停止余裕が低下する。
燃料集合体1は、第一の対策を実施しているので、この対策を実施していない後述の実施例6に比べて負の反応度係数の増大量を増加させることができる。
本発明の他の実施例である、沸騰水型原子炉に適用する実施例2の燃料集合体を、図12を用いて説明する。本実施例の燃料集合体1Aは、実施例1の燃料集合体1において複数のウラン燃料棒3の一部を部分長燃料棒に替え、可燃性毒物含有燃料棒4の本数および配置位置を替えた構成を有する。燃料集合体1Bの他の構成は燃料集合体1と同じである。本実施例では、部分長燃料棒は、ウランを含みガドリニアを含まない燃料棒であり、燃料有効長がウラン燃料棒3のそれよりも短くなっている。燃料集合体1Aは92本の燃料棒2を含んでいる。これらの燃料棒2のうち、67本がウラン燃料棒であり、14本が部分長燃料棒であり、11本が可燃性毒物含有燃料棒4である。部分長燃料棒は、外側から二層目に間にウラン燃料棒2を挟んで配置され、さらに2本の水ロッドWRの間に配置される。図1との比較で図12において燃料棒の印である○が記入されていない複数の領域10に配置されている。図12は、部分長燃料棒の上端よりも上方の位置での、燃料集合体1Aの横断面を示している。チャンネルボックス7の外幅、燃料棒2の外径および水ロッドWRの外径の各寸法は実施例1と同じである。燃料集合体1Aの濃縮ウラン領域のうち、部分長燃料棒が存在しない横断面での平均ウラン濃縮度が、約4.6wt%である。
燃料集合体1Aの濃縮ウラン領域のうち、部分長燃料棒が存在する横断面での平均ウラン濃縮度も、約4.6wt%である。
本実施例は、4本の可燃性毒物含有燃料棒4が水ロッドWRにそれぞれ2本ずつ隣接して配置されており、7本の可燃性毒物含有燃料棒4が最外層に配置されている。最外層に配置された各可燃性毒物含有燃料棒4は、3つのコーナー部にそれぞれ配置される。第2、第3および第4コーナー部におけるそれぞれの最外層のコーナーに、可燃性毒物含有燃料棒4が1本ずつ配置されている。第2および第4コーナー部では、コーナーに位置する可燃性毒物含有燃料棒4に隣接して、最外層に位置する1本の可燃性毒物含有燃料棒4がそれぞれ配置される。第3コーナー部においては、コーナーに位置する可燃性毒物含有燃料棒4に、最外層に位置する2本の可燃性毒物含有燃料棒4が隣接して配置される。本実施例は、第2、第3および第4のコーナー部に前述の第一および第二の対策を適用している。
前述した可燃性毒物含有燃料棒4の配置を有する本実施例は、原子炉の運転を開始してから燃焼度が約2.0×104MWd/tになるまでの期間において、燃料集合体A,C,EおよびFよりも負のボイド反応度係数が大きくなり、高温−冷温時の反応度変化率の増大率も燃料集合体A,B,C,DおよびEよりも低減される。本実施例は、燃料集合体Aと同じ傾向を示す燃料集合体Cと比較して負のボイド反応度係数を約79%増大することができる。また、炉心高温時−冷温時の反応度変化率は、燃料集合体Bと同じ傾向を示す燃料集合体Dが燃料集合体Cに対して約3%増大することに対して、本実施例が燃料集合体Cよりも約9%低減できる。
本発明の他の実施例である、沸騰水型原子炉に適用する実施例3の燃料集合体を、図13を用いて説明する。本実施例の燃料集合体1Bは、燃料集合体1において水ロッドWRに隣接する2本の可燃性毒物含有燃料棒4の配置位置を変更したものである。燃料集合体1Bの他の構成は燃料集合体1と同じである。ウラン燃料棒3の本数および可燃性毒物含有燃料棒4の本数は、実施例1と同じである。
燃料集合体1で三層目に配置されて水ロッドWRに隣接しており、かつ2本の水ロッドWRよりも制御棒CR側に位置する2本の可燃性毒物含有燃料棒4を、その三層目で第3コーナー部側に配置してかつ水ロッドWRに隣接させている。
本実施例では、負のボイド反応度係数、および高温−冷温の状態変化時の反応度変化率の増大率が実施例1とほぼ同等である。本実施例は、実施例1に比べて冷温時の制御棒価値が約5%増大するので、炉停止余裕が向上する。
本発明の他の実施例である、沸騰水型原子炉に適用する実施例4の燃料集合体を、図14を用いて説明する。燃料集合体1,1Aおよび1Bは図11に示した特性を反映していないが、本実施例の燃料集合体1Cは図11に示した特性を反映している。この燃料集合体1Cは、可燃性毒物(例えばガドリニア)の軸方向の分布が以下に述べるように燃料集合体1と異なっている。なお、チャンネルボックス7の外幅、燃料棒2の外径および水ロッドWRの外径の各寸法は実施例1と同じである。燃料集合体1Cは、領域βにおける横断面の平均濃縮度が約4.6wt%で、領域β以外の濃縮ウラン領域での横断面の平均濃縮度も約4.6wt%である。燃料集合体1Cも、燃料集合体1と同様に、燃料有効長の上端部および下端部にそれぞれブランケット領域を備えている。
燃料集合体1Cの燃料有効長Lの下端から上方に向ってL/8の位置までを領域γ、燃料有効長Lの下端からL/8の位置と燃料有効長Lの下端からL/2の位置の間の領域を領域β、および燃料有効長Lの下端からL/2の位置と燃料有効長Lの上端の間の領域を領域αとする。燃料集合体1Cは、領域αでは横断面におけるガドリニア配置が図7に示す燃料集合体Cのガドリニア配置と同じであり、領域βでは横断面におけるガドリニア配置が図2に示す燃料集合体1のガドリニア配置と同じであり、領域γでは横断面におけるガドリニア配置が図7に示す燃料集合体Aのガドリニア配置と同じである。燃料集合体1Cは、14本の部分長燃料棒を有し、これらの部分長燃料棒の燃料集合体横断面での配置は実施例2と同じである。部分長燃料棒は、ウランを含みガドリニアを含んでいない燃料棒であり、その上端が燃料有効長Lの下端からL/2の位置にある。
燃料集合体1Cでは、複数のウラン燃料棒3が、図2の燃料集合体1、および図7の燃料集合体AおよびCの全ての横断面で可燃性毒物含有燃料棒4が配置されていない位置で、かつ燃料集合体Cの横断面で部分長燃料棒が配置されていない位置に配置される。また、燃料集合体1Cでは、可燃性毒物含有燃料棒4が、図2の燃料集合体1、および図7の燃料集合体AおよびCの各横断面のいずれかで可燃性毒物含有燃料棒4が配置されている位置に配置される。
部分長燃料棒のうち、領域βで2本の水ロッドWRの間に配置される2本の可燃性毒物含有燃料棒4(図2参照)はウランおよびガドリニアを含む燃料棒である。残りの12本の部分長燃料棒は、ウランを含みガドリニアを含んでいない燃料棒である。14本の部分長燃料棒の上端が燃料有効長Lの下端からL/2の位置にある。
燃料集合体1Cは、図9および図10に示すように、ガドリニアが燃料集合体内に存在してい期間、すなわち、原子炉の運転を開始してから燃焼度が約2.0×104MWd/tになるまでの期間において、燃料集合体A,C,EおよびFよりも負のボイド反応度係数が大きくなり、高温−冷温時の反応度変化率の増大率も燃料集合体A,B,C,DおよびEよりも低減される。具体的に説明すると、燃料集合体1Cは、領域β及び領域γのガドリニア配置を燃料集合体Aの横断面におけるガドリニア配置と同じにし、領域αのガドリニア配置を燃料集合体Cの横断面におけるガドリニア配置と同じにした燃料集合体と比較して、負のボイド反応度係数を約37%増大することができ、炉心高温時−冷温時の反応度変化率の増加率を約4.7%に抑えることができる。このため、燃料集合体1Cは、実施例1に比べて炉心高温時−冷温時の反応度変化率の増加を最小限にすることができ、負のボイド反応度係数を効率的に増大させることができる。また、本実施例は、L/8≦h≦L/2の領域にガドリニアを含み、燃料有効長のその領域以外にガドリニアが含まれていない複数の可燃性毒物含有燃料棒4を燃料集合体1と同じように配置している。このような可燃性毒物含有燃料棒4を用いることによって、本実施例は、可燃性毒物含有燃料棒4のL/8≦h≦L/2の領域に可燃性毒物を配置するという最小の構成の変更で図9および図10に示す効果を得ることができる。hは燃料有効長Lの下端からの距離である。本実施例では、L/2<hの燃料集合体上部の横断面における燃料棒配列最外周のコーナー部での可燃性毒物含有燃料棒4の本数が、h≦L/2の燃料集合体下部の横断面におけるそのコーナー部での可燃性毒物含有燃料棒4の本数よりも少なくなっている。
燃料集合体1Cの領域βの横断面におけるガドリニア位置を、図1の配置に替えて図12および図13に示すガドリニア配置にしてもよい。
本発明の他の実施例である、沸騰水型原子炉に適用する実施例5の燃料集合体1Dを、図15を用いて説明する。本実施例の燃料集合体1Dは、燃料集合体1において最外層の燃料棒配列のコーナー部での可燃性毒物含有燃料棒4の配置及び水ロッドWRに隣接する可燃性毒物含有燃料棒4の配置を変更し、可燃性毒物含有燃料棒4の本数も変更している。可燃性毒物含有燃料棒4は、最外層のコーナー部に6本、水ロッドWRに隣接する位置に11本それぞれ配置されている。最外層のコーナー部では、可燃性毒物含有燃料棒4は、第2、第3及び第4コーナー部にそれぞれ配置されており、第1コーナー部に配置されていない。第2及び第4コーナー部では、可燃性毒物含有燃料棒4がコーナー及びコーナーに隣接する第3コーナー側の位置にそれぞれ配置される。第3コーナー部では、可燃性毒物含有燃料棒4がコーナーに配置されず、そのコーナーに隣り合う両側の位置にそれぞれ配置されている。さらに、燃料集合体1Dの二層目の燃料棒配列に、3本の可燃性毒物含有燃料棒4が配置されている。これらのうち1本の可燃性毒物含有燃料棒4は、二層目の燃料棒配列の、制御棒CR側のコーナーに配置される。二層目に配置された残りの2本の可燃性毒物含有燃料棒4は、制御棒CR側のコーナーから燃料棒1本離れた位置に配置される。燃料集合体1Dの横断面での平均濃縮度は約6.4wt%であり、実施例1の燃料集合体1と比較して横断面平均の濃縮度が増大している。燃料集合体1Dの他の構成は燃料集合体1と同じである。
本実施例は、第一及び第二の各対策を実施しているので、実施例1の燃料集合体と同程度に、負のボイド反応度係数を増大させることができ、さらに、高温−冷温の状態変化時における反応度変化率の増大を抑制することができる。
本発明の他の実施例である、沸騰水型原子炉に適用する実施例6の燃料集合体を、図16、図17および図18を用いて説明する。本実施例の燃料集合体1Eは、複数の燃料棒2である複数のウラン燃料棒3及び複数の可燃性毒物含有燃料棒4を備え、図16、図17及び図18に示されるそれぞれの横断面を軸方向に有している。ウラン燃料棒3は、燃料集合体1Eの燃料有効長Lを有する複数のウラン燃料棒3A(40本)および燃料有効長が14L/24である部分長の複数のウラン燃料棒3B(10本)を含んでいる。これらのウラン燃料棒3は、可燃性毒物を含んでいない。可燃性毒物含有燃料棒4は、複数の可燃性毒物含有燃料棒4A(10本)、複数の可燃性毒物含有燃料棒4B(22本)、複数の可燃性毒物含有燃料棒4C(6本)および複数の可燃性毒物含有燃料棒4D(4本)を含んでいる。可燃性毒物含有燃料棒4A,4B,4Cは燃料有効長Lを有し、可燃性毒物含有燃料棒4Dは、ウラン燃料棒3Bと同様に、燃料有効長が14L/24である部分長燃料棒である。
ウラン燃料棒3A,3Bおよび可燃性毒物含有燃料棒4A,4B,4C,4Dのそれぞれの下端部、すなわち、燃料有効長の下端とこの下端からL/24の位置の間の領域は、天然ウランが充填された天然ウラン領域である。ウラン燃料棒3Aおよび可燃性毒物含有燃料棒4A,4B,4Cのそれぞれの上端部、すなわち、燃料有効長の下端から23L/24の位置と燃料有効長Lの上端の間の領域も、天然ウラン領域である。ウラン燃料棒3Aおよび可燃性毒物含有燃料棒4A,4B,4Cは、下端部の天然ウラン領域と上端部の天然ウラン領域との間に、濃縮ウランが充填された濃縮ウラン領域を有する。ウラン燃料棒3Bおよび可燃性毒物含有燃料棒4Dは、下端部の天然ウラン領域と燃料有効長の上端(14L/24の位置)との間に、濃縮ウラン領域を有する。
可燃性毒物含有燃料棒4Aでは、燃料有効長Lの下端部を除く燃料有効長Lの下端から上方に向かってL/2の位置よりも下方の領域(L/24<h≦L/2の範囲)が可燃性毒物(例えば、Gd)を含む可燃性毒物領域G1となっている。可燃性毒物含有燃料棒4Aでは、可燃性毒物領域G1以外の領域でのGd濃度は0%である。可燃性毒物含有燃料棒4Bでは、燃料有効長Lの上端部を除く燃料有効長Lの下端からL/2の位置よりも上方の領域(L/2<h≦23L/24の範囲)が可燃性毒物(例えば、Gd)を含む可燃性毒物領域G2となっている。可燃性毒物含有燃料棒4Bでは、可燃性毒物領域G2以外の領域でのGd濃度は0%である。可燃性毒物含有燃料棒4Cでは、L/24<h≦23L/24の領域が可燃性毒物(例えば、Gd)を含む可燃性毒物領域G3となっている。
可燃性毒物含有燃料棒4Dでは、L/24≦h≦L/2の領域が可燃性毒物(例えば、Gd)を含む可燃性毒物領域GPとなっている。可燃性毒物含有燃料棒4A〜4Dのそれぞれの天然ウラン領域は、可燃性毒物を含んでいない。図16、図17および図18において、「0」および「0P」はGd濃度が0%であることを意味している。
燃料集合体1Eは、L/24<h≦L/2の範囲である下部領域の横断面において図16に示すように可燃性毒物領域G1,G3,GPを配置し、L/2<h≦14L/24の範囲である中央領域の横断面において図17に示すような可燃性毒物領域G2,G3を配置し、14L/24<h≦23L/24の範囲である上部領域の横断面において図18に示すような可燃性毒物領域G2,G3を配置している。上部領域には、部分長燃料棒であるウラン燃料棒3Bおよび可燃性毒物含有燃料棒4Dは存在しない。
下部領域の横断面における燃料棒の配置は、実施例5の図15に示す燃料棒の配置において、最外層の第2及び第4コーナー部のそれぞれのコーナーに位置する可燃性毒物含有燃料棒4を、第1コーナー部側に燃料棒1本分だけ移動させた配置となっている。すなわち、下部領域では、最外層の第2及び第4コーナー部のそれぞれのコーナーには可燃性毒物含有燃料棒4が配置されていなくウラン燃料棒3Aが配置されている。これらのウラン燃料棒3Aの両隣に可燃性毒物含有燃料棒4Aの可燃性毒物領域G1がそれぞれ配置されている。2本の水ロッドWRに隣接して可燃性毒物含有燃料棒4A,4B,4C,GPが配置される。可燃性毒物含有燃料棒4B以外の可燃性毒物含有燃料棒4A,4C,GPの可燃性毒物領域G1,G3,GPが2本の水ロッドWRに隣接して配置されている。可燃性毒物領域GPが下部領域に配置される3本の可燃性毒物含有燃料棒4Dが燃料棒配列の2層目に配置される。1本の可燃性毒物含有燃料棒4Dが第1コーナー部で2層目のコーナーに配置される。残りの2本の可燃性毒物含有燃料棒4Dは、前述のコーナーに配置された1本の可燃性毒物含有燃料棒4Dとの間に1本の可燃性毒物含有燃料棒4Bを置いて配置される。全ての可燃性毒物含有燃料棒4Bの可燃性毒物領域G2は下部領域に配置されていない。下部領域に可燃性毒物領域が配置された可燃性毒物含有燃料棒4の本数は20本である。
中央領域では、燃料集合体Aと同様に、燃料棒配列の最外層に可燃性毒物領域が配置されていない。すなわち、中央領域に配置される可燃性毒物領域G2,G3を有する可燃性毒物含有燃料棒4B,4Cは、燃料棒配列の外から二層目より内側に配置され、水ロッドWRに隣接する位置にも配置されている。二層目には、16本の可燃性毒物含有燃料棒4Bのそれぞれの可燃性毒物領域G2が配置される。可燃性毒物含有燃料棒4B,4Cの可燃性毒物領域G2,G3が2本の水ロッドWRに隣接して配置されている。中部領域に可燃性毒物領域が配置された可燃性毒物含有燃料棒4の本数は28本である。
上部領域の横断面における可燃性毒物含有燃料棒4の配置は中央領域のその配置と同じである。
燃料集合体1Eの横断面の平均濃縮度は約6.3wt%であり、下部領域、中央領域および上部領域のそれぞれの横断面における平均濃縮度も約6.3wt%である。
本実施例の燃料集合体1Eは、燃料有効長Lの下端からL/2の位置よりも下方に存在する下部領域において第1コーナー部を除く第2、第3及び第4コーナー部のそれぞれの最外層でコーナーの両隣に可燃性毒物含有燃料棒4Aの可燃性毒物充填領域G1をそれぞれ配置している。中部領域及び上部領域における第2、第3及び第4コーナー部の最外層では、これらのコーナーの両隣に配置されたそれぞれの可燃性毒物含有燃料棒4Aは可燃性毒物領域G1を配置していない。このように、燃料集合体1Eは、L/2よりも下方の領域、特に、図11に示すボイド率変化量が燃料集合体の軸方向における平均ボイド率変化量以上になる領域(L/8≦h≦L/2の領域)に第二の対策を実施しており、燃料有効長LのL/2よりも上方の領域(中央領域および上部領域)で第二の対策を実施していない。このため、燃料有効長LのL/2よりも下方の領域で最外層のコーナー部に可燃性毒物領域が配置される可燃性毒物含有燃料棒4の本数は6本であるのに対し、燃料有効長LのL/2よりも上方の領域における同じ位置に可燃性毒物領域が配置される可燃性毒物含有燃料棒4の本数は6本である。最外層のコーナー部では、燃料集合体1Eの上部に可燃性毒物領域が配置される可燃性毒物含有燃料棒4の本数が、燃料集合体1Eの下部に可燃性毒物領域が配置される可燃性毒物含有燃料棒4の本数よりも少なくなっている。
燃料集合体1Eは、第2、第3及び第4コーナー部で最外層のコーナーの両隣にそれぞれ可燃性毒物含有燃料棒4Bを配置している。これらの可燃性毒物含有燃料棒4Bの各可燃性毒物領域G1は中性子スペクトルが柔らかい位置である各コーナー部に配置されるので、前述したように、燃料集合体1Eの下部領域では実効的なGdの量が低減された状態になる。また、第2、第3及び第4コーナー部では、原子炉の運転時において実効的なボイド率変化が少なくなる。したがって、第2、第3及び第4コーナー部で最外層のコーナーの両隣にそれぞれ配置された各可燃性毒物領域G1の、燃料集合体1Eの横断面におけるボイド反応度係数に対する寄与度を低減できる。
結果として、本実施例は、原子炉の運転を開始してから燃焼度が約2.0×104MWd/tになるまでの期間において、コーナー部に第二の対策を実施していない中央領域を下部領域にも適用した燃料集合体(図7に示す燃料集合体A)に対して負のボイド反応度係数を約30%増大させることができる。
燃料集合体1Eは、図11に示す新たな知見を適用した構成としている。すなわち、燃料集合体1Eは、ボイド率変化量が燃料集合体の軸方向における平均ボイド率変化量以上になるL/8≦h≦L/2の領域を含むL/2よりも下方の領域で第二の対策(コーナー部の最外層における可燃性毒物含有燃料棒4Aの配置および水ロッドWRに隣接した可燃性毒物含有燃料棒4A,4C等の配置)を実施している。燃料集合体1Eは、L/2よりも上方の領域の大部分において、コーナー部の最外層に可燃性毒物領域G1を配置していない。このような可燃性毒物領域の配置を有する燃料集合体1Eは、第二の対策の実施を燃料集合体の軸方向のボイド変化が大きな領域に限定することにより、負のボイド反応度係数の増大量が特開昭63−133086号公報の第1図に示された燃料集合体に相当する燃料集合体Eにおける負のボイド反応度係数の増大量(図9参照)よりも小さくなるが、前記公知例に対する減少量を約30%に抑えられる。一方で、原子炉の運転を開始してから燃焼度が約2.0×104MWd/tになるまでの期間において、高温−冷温の状態変化時における反応度変化率の増大は前記公知例に相当する燃料集合体Eの増大量(図10参照)に対して約50%低減することができ、燃料集合体1の増大量よりもさらに抑えることができる。
本発明の他の実施例である、沸騰水型原子炉に適用する実施例7の燃料集合体を、図19および図20を用いて説明する。本実施例の燃料集合体1Fは、複数の燃料棒2である複数のウラン燃料棒3及び複数の可燃性毒物含有燃料棒4を備えている。これらのウラン燃料棒3は、複数のウラン燃料棒U1,U2,U3,P1を含んでいる。それらの可燃性毒物含有燃料棒4は、複数の可燃性毒物含有燃料棒G5,G6,G7,G8,P2を含んでいる。ウラン燃料棒U1,U2,U3および可燃性毒物含有燃料棒G5,G6,G7,G8の燃料有効長はLである。ウラン燃料棒P1および可燃性毒物含有燃料P2は、燃料有効長が14L/24である部分長燃料棒である。ウラン燃料棒U1〜U3,P1および可燃性毒物含有燃料棒G5〜G8,P2の下端部(燃料有効長の下端からL/24の範囲)は天然ウラン領域NUである。ウラン燃料棒U1〜U3および可燃性毒物含有燃料棒G5〜G8の上端部(燃料有効長の下端から23L/24と燃料有効長Lの上端との間の範囲)も天然ウラン領域NUである。各燃料棒2の天然ウラン領域NU以外の領域は濃縮ウラン領域である。各燃料棒2のウラン濃縮度およびGd濃度の分布を図20に示す。図20において、A,B,Cはウラン濃縮度を示しており、これらのウラン濃縮度はA>B>Cの関係にある。図20に記載されたa,b,cはGd濃度を示しており、これらのGd濃度はa>b>cの関係にある。可燃性毒物含有燃料棒G5,G6,P2はL/24<h≦14L/24の範囲に可燃性毒物であるGdを含んでおり、この範囲以外ではGdを含んでいない。可燃性毒物含有燃料棒G7はL/24<h≦23L/24の範囲に可燃性毒物であるGdを含んでおり、この範囲以外ではGdを含んでいない。可燃性毒物含有燃料棒G8は14L/24<h≦23L/24の範囲にGdを含んでおり、この範囲以外ではGdを含んでいない。燃料集合体1Fは、部分長燃料棒であるウラン燃料棒P1および可燃性毒物含有燃料棒P2を有しているので、14L/24<h≦23L/24の範囲での燃料棒2の本数が78本である。下端部を除く燃料有効長14L/24よりも下方における燃料集合体1Fの横断面での平均濃縮度は約4.7wt%である。上端部を除く燃料有効長14L/24よりも上方における燃料集合体1Fの横断面での平均濃縮度も約4.7wt%である。
燃料集合体1Fにおけるウラン燃料棒3および可燃性毒物含有燃料棒4の配置について説明する。ウラン燃料棒U3が第1、第3コーナー部の最外層のコーナーにそれぞれ配置される。可燃性毒物含有燃料棒G5が第2、第4コーナー部の最外層のコーナーにそれぞれ配置される。各ウラン燃料棒U2は、最外層に配置され、第1コーナー部ではウラン燃料棒U3の両隣に配置され、第2、第4コーナー部では可燃性毒物含有燃料棒G5に隣接して第1コーナー部側に配置される。可燃性毒物含有燃料棒G6は、最外層に配置され、第3コーナー部ではウラン燃料棒U3の両隣に配置され、第2、第4コーナー部では可燃性毒物含有燃料棒G5に隣接して第3コーナー部側に配置される。各可燃性毒物含有燃料棒G7は、水ロッドWRに隣接して配置される。各可燃性毒物含有燃料棒G8は燃料棒配列の外から二層目に配置されている。各可燃性毒物含有燃料棒P2は2本の水ロッドWRの間に配置される。
燃料集合体1Fの14L/24よりも下方の横断面では、可燃性毒物含有燃料棒G5〜G7,P2が配置される位置に可燃性毒物領域が配置される。燃料集合体1Fの14L/24よりも上方の横断面では、可燃性毒物含有燃料棒G7,G8が配置される位置に可燃性毒物領域が配置される。
燃料集合体1Fの他の構成は燃料集合体1と同じである。
燃料集合体1Fは、下端部を除く燃料有効長Lの14L/24よりも下方の領域において第一および第二の対策を実施している。これにより、14L/24よりも下方の領域ではコーナー部の最外層に配置された可燃性毒物含有燃料棒4の本数は6本であり、14L/24よりも上方の領域ではこの最外層に配置されたその燃料棒の本数が0本である。つまり、最外層に配置された可燃性毒物含有燃料棒G5および可燃性毒物含有燃料棒G6は、燃料有効長Lの下端からL/2の位置よりも下方の領域における大部分の領域である、燃料有効長Lの下端からL/24の位置とその下端からL/2の位置との間の領域で可燃性毒物含んでおり、そのL/2の位置よりも上方の領域における大部分の領域である、燃料有効長Lの下端から14L/24の位置とその下端から23L/24の位置との間の領域で可燃性毒物を含んでいない。このことから、L/2よりも下方の領域でコーナー部の最外層に配置された可燃性毒物含有燃料棒4の本数が、L/2よりも上方の領域でのその本数よりも多くなっている。燃料集合体1Fは、第1コーナー部以外の第2、第3および第4コーナー部のそれぞれの最外層に可燃性毒物含有燃料棒4を配置している。
本実施例は、L/2よりも下方の領域で第一および第二の対策を実施しているので、原子炉の運転を開始してから燃焼度が約2.0×104MWd/tになるまでの期間において、コーナー部に第一および第二の対策を実施していない燃料集合体に対して負のボイド反応度係数を約50%増大することができる。さらに、本実施例は、第1コーナー部に可燃性毒物含有燃料棒4を配置しないことにより制御棒の価値が増大し、14L/24よりも上方の領域で第一および第二の対策を適用していないので、高温−冷温の状態変化時における反応度変化率の増大を抑制することができる。このため、炉停止余裕を第一および第二の対策を実施しない燃料集合体とほぼ同等にすることができる。
以上に述べた各実施例は、可燃性毒物含有燃料棒4にガドリニアを充填しているが、ガドリニアの替りに、可燃性毒物であるサマリウムおよびユーロピウムを用いることも可能である。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F…燃料集合体、2,3,4…燃料棒、5…上部タイプレート、6…下部タイプレート、7…チャンネルボックス、8…燃料スペーサ、WR…水ロッド。

Claims (3)

  1. ウランを含み可燃性毒物を含まない複数の第1燃料棒と、ウランおよび可燃性毒物を含む複数の第2燃料棒と、水ロッドとを備え、
    燃料棒配列の最外層のコーナーに第2燃料棒を配置し、前記最外層において他の前記第2燃料棒を前記コーナーに配置した前記第2燃料棒に隣接して配置し、
    前記水ロッドに他の前記第2燃料棒を隣接して配置し、
    燃料集合体の燃料有効長をL、および燃料集合体の軸方向におけるこの燃料有効長Lの下端からの距離をhとしたとき、前記第2燃料棒内の可燃性毒物充填領域を、L/8≦h≦L/2となる領域に配置し
    h=L/2で前記燃料有効長を上部領域と下部領域に分割したとき、前記最外層で隣接して配置された各前記第2燃料棒は、前記下部領域の大部分で前記可燃性毒物を含んでおり、前記上部領域の大部分で前記可燃性毒物を含んでいなく、
    前記第2燃料棒が配置される前記最外層の前記コーナーを含む、燃料集合体の第2コーナー部は、前記燃料集合体が炉心に装荷されたときに制御棒と向かい合う第1コーナー部以外のコーナー部であり、
    前記第1コーナー部に配置される前記第2燃料棒の本数は、前記第2コーナー部に配置される前記第2燃料棒の本数よりも少なく、
    前記第1コーナー部では燃料棒配列の外側から二層目に、前記第2燃料棒を配置することを特徴とする燃料集合体。
  2. 燃料集合体の横断面での平均濃縮度が3.7wt%以上10.0wt%以下の範囲にある請求項1に記載の燃料集合体。
  3. 前記水ロッドは少なくとも2本の燃料棒が配置可能な領域を占有する太径水ロッドであ
    る請求項1または2に記載の燃料集合体。
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