JP4810730B2 - 車載器位置検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動料金収受システムにおいて、車両に搭載された車載器の位置計測に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動料金収受システムにおいて、料金所内に複数の車両が同時に進入してきた場合、どの車両から料金を収受するかを決定するため、どの車両の車載器と通信しているのかを把握する必要がある。また、隣接車線に車載器を搭載した車両が進入した場合、電波状況によっては、隣接車線の車載器と通信を行ってしまう可能性も否定できないため、電波の到来方向を特定する必要がある。
【0003】
この問題の解決案として、複数のアンテナ、複数の受信機、位相差検出部、および方向算出部から成る電波方位検出器を用い、複数の受信チャンネルの位相差を検出することにより、車載器が送信している電波の到来方位を求め、料金収受対象の車両を判別する方式が提案されている。
【0004】
この料金収受対象の車両を判別する方式については、例えば、NEC技報VOL.50 NO.7/1997 P147〜155「電波到来角計測の手法と通信車両判別システム」に記載されている。
また、自動料金収受システムの料金収受に関する方法については、概略例えば、三菱重工業技報VOL.32 NO.4(1995-7)P264〜267「高速道路の交通管理システムにおけるニーズと技術開発」、あるいは公表特許公報平5−508492「電気的車両料金徴収装置および方法」などに記載されている。
【0005】
図10は、従来装置における料金所周辺を示す外観図である。図において、1は料金所、2は車載器、3は車載器2を搭載した車両、4は車両3を検知するための車両検知器、5は無線装置、6は電波方位検出器である。
さて、料金所1へ進入してきた車両3が車両検知器4によって検知されたならば、利用料金決済のため無線装置5から予め決められたプロトコルに従って車載器2との通信が開始される。
この時、料金所1内に複数の車両が存在した場合、どの車両と通信を行っているかを知るために、支持体上に設置された電波方位検出器6は車載器2からの電波を受信してその方向を検出する。
なお、料金所1は上記設備以外にも各種の設備を備えるが、ここでは車載器位置検出に係わる設備のみを記載する。
【0006】
次に、電波方位検出器6の動作を説明する。図11は、従来装置の構成を示す構成図である。図において、7はアンテナ、8は受信部、9は位相差検出部、10は方向算出部である。
さて、車両3が料金所1へ進入した場合、ここでは図示しないが料金所1に設置される無線装置5との交信により料金の精算を行う。この際に、電波方位検出器6にて車載器2から送信される電波の到来方位を検出する。
【0007】
まず、鉛直方向について考える。車載器2からの電波をアンテナ7a、7bが受信し、受信部8a、8bにて増幅し、A/D変換等の処理を施された後、位相差検出部9aにおいて各々の受信信号の位相差が検出され、その位相差から方向算出部10aにて電波方位検出器6からみた電波発信源、すなわち車載器2の鉛直方向の角度が算出される。
【0008】
図12は、電波方位検出器6の原理を説明するための説明図である。ここでの車載器2の方向とは、図12に示す角度θであり、数1にて求められる。
【0009】
【数1】
λ:車載無線装置送信信号の波長
L:第1のアンテナと第2のアンテナとの距離
【0010】
一方、水平方向についても、車載器2から送信される電波の到来方位を電波方位検出器6にて検出する。
すなわち、車載器2からの電波をアンテナ7a、7cが受信し、受信部8a、8cにて増幅し、A/D変換等の処理を施された後、位相差検出部9bにおいて各々の受信信号の位相差が検出され、その位相差から方向算出部10bにて電波方位検出器6からみた電波発信源、すなわち車載器2の水平方向の角度が算出される。
【0011】
図13は、車載器位置検出装置のアンテナ配置図である。ここで、電波方位検出器6において、アンテナ7a、7b、7cは、図13のように配置される。アンテナ7a、7bを鉛直方向に並べて配置することによって、電波到来角度の鉛直方向の成分(エレベーション成分)を検出することができる。また、アンテナ7a、7cを水平方向に並べて配置することによって、電波到来角度の水平方向の成分(アジマス成分)を検出することができる。
【0012】
上記のようにして得られた車載器2のエレベーション成分情報は、ここでは記載しないが上位処理装置へ送られ、上位処理装置において、予め定数として設定された車載器2の搭載位置高さから車載器2の位置を算出する。
【0013】
図14は、従来装置の活用例を示す説明図である。例えば、図14のように、車載器2を搭載しない車両11が車両検知器4によって検知される位置にあり、かつ、その直後に車載器2を搭載した車両3が存在した場合、車載器2と無線装置5との間で通信が成立することがあり得る。
【0014】
この場合、電波方位検出器6によって得られた車載器2の位置と、車両検知器4が検知する車両位置とを比較することにより、現在通信を行っている車両3と車両検知器4が検知している車両11が、別々の車両であることを識別することができる。
【0015】
一方、車載器2のアジマス成分情報は、ここでは記載しないが上位処理装置に送られ、この上位処理装置において、予め定数として設定された角度以内であるかが判断される。該当レーン内に車両が存在する場合の角度範囲を設定しておくことにより、該当レーンに隣接するレーンからの電波を受信した場合でも、これを該当レーン外からの電波であることを判別できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
図15は、従来装置の問題点の例を示す説明図である。従来の装置では、車載器搭載高さを予め設定しているため、この図に示すように、例えば、車載器2を搭載した車両3が牽引部を取り外した大型トレーラ車のような車高の高く車長の短い車両であった場合、車載器2が車両3の直後の小型車12に搭載されていると誤検出される恐れがあった。
【0017】
また、このような事態を回避するために、予め設定する車載器搭載高さを大型車と小型車の平均値とした場合、検出位置精度に著しい誤差を生じる恐れがあった。
【0018】
また、図16は、従来装置の問題点の例を示す別の説明図である。従来の装置では、この図に示すように、アンテナ前面方向の1次元的な角度情報しか得られないため、将来的に自動料金収受システムにおいて実施されると考えられるが、複数の車両が停止すること無く、かつ、同時に並走して同一レーンを通過する、いわゆる“フリーフロー料金所”に対応することが不可能であった。
【0019】
この発明に係わる車載器位置検出装置は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、精度の高い車載器位置検出を可能とする装置を提供するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の車載器位置検出装置は、方位を検出するための複数のアンテナを直交方向に配列し、アンテナの設置場所から見た車載器の方位を検出する電波方位検出器と、電波方位検出器のアンテナと同一平面上で、かつアンテナの上下方向に複数のアンテナを配列し、車載器の方位の内、エレベーション成分を検出する電波方位エレベーション成分検出器と、電波方位検出器、および電波方位エレベーション成分検出器によって検出する車載器の方位情報により、車載器の設置高さ、および電波方位検出器から車載器までの距離を算出する電波源位置算出部とを備えるようにしたものである。
【0021】
第2の発明の車載器位置検出装置は、方位を検出するための複数のアンテナを直交方向に配列し、アンテナの設置場所から見た車載器の方位を検出する電波方位検出器と、電波方位検出器のアンテナと同一平面上で、かつアンテナの水平方向に複数のアンテナを配列し、車載器の方位の内、アジマス成分を検出する電波方位アジマス成分検出器と、電波方位検出器、および電波方位アジマス成分検出器によって検出する車載器の方位情報により、車載器の方位、および電波方位検出器から車載器までの距離を算出する電波源位置算出部とを備えるようにしたものである。
【0022】
第3の発明の車載器位置検出装置は、方位を検出するための複数のアンテナを直交方向に配列し、アンテナの設置場所から見た車載器の方位を検出する電波方位検出器と、電波方位検出器のアンテナと同一平面上で、かつアンテナの上下方向に複数のアンテナを配列し、車載器の方位の内、エレベーション成分を検出する電波方位エレベーション成分検出器と、電波方位検出器のアンテナと同一平面上で、かつアンテナの水平方向に複数のアンテナを配列し、車載器の方位の内、アジマス成分を検出する電波方位アジマス成分検出器と、電波方位検出器、および電波方位エレベーション成分検出器、並びに電波方位アジマス成分検出器によって検出する前記車載器の方位情報により、車載器の空間上の位置を計算する、電波源位置算出部とを備えるようにしたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、車載器位置検出装置の構成を表す構成図である。図において、
2は車載器、6は電波方位検出器、7はアンテナ、8は受信部、9は位相差検出部、10は方向算出部、12aは車載器2の位置を検出する車載器位置検出装置、13は電波方位のエレベーション成分を検出する電波方位エレベーション成分検出器、14は車載器2からの電波発生源の位置を検出する電波源位置検出部である。
また、図2は、車載器位置検出装置12aのアンテナ配置図であり、図3は、車載器の位置検出の原理を説明するための説明図である。
また、図4は、実施の形態1における料金所周辺を示す外観図である。図において、1は料金所、3は車載器2を搭載した車両、4は車両3を検知するための車両検知器、5は無線装置である。
【0024】
さて、図4において、料金所1へ進入してきた、車載器2を搭載した車両3が車両検知器4によって検知されたならば、無線装置5から予め決められたプロトコルに従って、車載器2との通信が開始される。
この時、料金所1内に複数の車両が存在した場合、どの車両と通信を行っているかを知るために、支持体上に設置された車載器位置検出装置12は、車載器2からの電波を受信してその方向を検出し、かつ、その車載器2の搭載高さ、および車載器位置検出装置12aから車載器2までの距離を算出する。
【0025】
以下に、この一連の算出過程を示すための説明をする。
まず、車載器位置検出装置12aの動作について、図1〜図4を用いて説明する。始めに、電波方位検出器6の動作を説明する。
車両3が料金所1へ進入した場合、ここでは図示しないが、料金所1に設置される無線装置5との交信により料金の精算を行う。この際、車載器2から送信される電波の到来方位を電波方位検出器6にて検出する。
【0026】
ここで、鉛直方向について考える。車載器2からの電波をアンテナ7a、7bが受信し、受信部8a、8bにて増幅し、A/D変換等の処理を施された後、位相差検出部9aにおいて各々の受信信号の位相差が検出され、その位相差から方向算出部10aにて電波方位検出器6からみた電波発信源、すなわち車載器2の鉛直方向の角度が算出される。
【0027】
図12は、電波方位検出器6の原理を説明するための説明図である。ここでの車載器2の方向とは、図12に示す角度θであり、数1にて求められる。
【0028】
また、水平方向についても、車載器2から送信される電波の到来方位を電波方位検出器6にて検出する。
すなわち、車載器2からの電波をアンテナ7a、7cが受信し、受信部8a、8cにて増幅し、A/D変換等の処理を施された後、位相差検出部9bにおいて各々の受信信号の位相差が検出され、その位相差から方向算出部10bにて車載器位置検出装置12aからみた電波発信源、すなわち車載器2の水平方向の角度が算出される。
【0029】
次に、電波方位エレベーション成分検出器13の動作については、電波方位検出器6と動作原理は同様であり、電波発信源、すなわち車載器2のエレベーション成分が検出される。
従って、電波方位検出器6、および電波方位エレベーション成分検出器13の検出結果を基に、電波源位置算出部14において、電波発信源、すなわち車載器2の設置高さh、および車載器位置検出装置12aから車載器2までの距離dが算出される。
【0030】
ここで、車載器位置検出装置12aにおける電波方位検出器6のアンテナ7a、7b、7c、および電波方位エレベーション成分検出器13のアンテナ7d、7eは、図2のように配置される。すなわち、電波方位検出器6、および電波方位エレベーション成分検出器13は、鉛直方向に並べて配置される。
アンテナ7a、7bを鉛直方向に並べて配置した電波方位検出器6とアンテナ7d、7eを鉛直方向に並べて配置した電波方位エレベーション成分検出器13は、各々電波到来方向のエレベーション成分を検出することができる。
なお、図2において、電波方位エレベーション成分検出器13は、電波方位検出器6の上方に配置されているが、電波方位検出器6の下方に配置した場合においても同様の動作が可能である。
【0031】
さらに、電波源位置算出部14における処理について、図3を用いて説明する。
ここで、Haは電波方位エレベーション成分検出器13の設置高さ、 Hbは電波方位検出器6の設置高さ、Dは電波方位検出器6と電波方位エレベーション成分検出器13の取付け部の水平方向成分の間隔、φは車載器位置検出装置12aの取付け角度であり、これらの値は既知である。
【0032】
高さhの位置に設置された車載器2が、車載器位置検出装置12aから距離dだけ離れた位置にある時に、電波方位エレベーション成分検出器13、および電波方位検出器6にて受信された電波の到来角度において、エレベーション成分の角度をそれぞれα、βとする。
ここで、α、βは電波方位エレベーション成分検出器13、および電波方位検出器6にて算出される。この場合のh、dは、それぞれ数2、数3によって求められる。
【0033】
【数2】
【0034】
【数3】
【0035】
なお、図3および図4において、車載器位置検出装置12aが車載器を搭載した車両3の走行方向に対して、対向する状態で前傾してあるが、直立した状態においても同様の機能を発揮することは論を待たない。
【0036】
すなわち、上記のような実施の形態によれば、車載器の設置高さ、および車載器位置検出装置前方方向における車載器の位置を精度よく算出できる効果があり、正確な位置計測および車種判別等の用途に使用することができる。
さらに、車載器の搭載高さを限定せずに、高い位置検出精度を得ることができる。
【0037】
実施の形態2.
図5は、車載器位置検出装置の構成を表す構成図であり、15は電波方位アジマス成分検出器、16は車載器位置検出装置である。また、図6は、車載器位置検出装置のアンテナ配置図であり、図7は、車載器の位置検出の原理を説明するための説明図である。また、図8は、実施の形態2における料金所周辺を示す外観図である。図において、実施の形態1と同一または相当部分には同一符号を付してあるので説明は省略する。
【0038】
さて、図8において、料金所1へ進入してきた、車載器2を搭載した車両3が車両検知器4によって検知されたならば、無線装置5から予め決められたプロトコルに従って、車載器2との通信が開始される。
この時、料金所1内に複数の車両が存在した場合、どの車両と通信を行っているかを知るために、支持体上に設置された車載器位置検出装置16は車載器2からの電波を受信してその方向を検出し、かつ、その車載器2の搭載高さ、および車載器位置検出装置16から車載器2までの距離、および車載器2の車載器位置検出装置16の中心軸からのずれ量を算出する。
【0039】
以下に、この一連の算出過程を示すための説明をする。
まず、車載器位置検出装置16の動作について、図5〜図8を用いて説明する。始めに、電波方位検出器6の動作は、実施の形態1における電波方位検出器と同様であり、車載器位置検出装置16からみた電波発信源、すなわち車載器2の鉛直方向の角度、および水平方向の角度が算出される。
【0040】
次に、電波方位エレベーション成分検出器13の動作については、電波方位検出装置6と動作原理は同様であり、電波発信源、すなわち車載器2のエレベーション成分が検出される。
【0041】
同様に、電波方位アジマス成分検出器15の動作についても、電波方位検出器6と動作原理は同様であり、電波発信源、すなわち車載器2のアジマス成分が検出される。
【0042】
従って、電波方位検出器6、電波方位エレベーション成分検出器13、電波方位アジマス成分検出器15からの車載器方位情報により、電波源位置算出部14において、電波発信源すなわち車載器2の空間上の位置情報が算出される。
【0043】
ここで、車載器位置検出装置16における電波方位検出器6のアンテナ7a、7b、7c、および電波方位エレベーション成分検出器13のアンテナ7d、7e、および電波方位アジマス成分検出器15のアンテナ7f、7gは、図6のように配置される。
すなわち、電波方位検出器6、および電波方位エレベーション成分検出器13は、鉛直方向に並べて配置される。また、電波方位検出器6、および電波方位アジマス成分検出器15は、水平方向に並べて配置される。
電波方位検出器6は、鉛直方向に並べて配置されたアンテナ7a、7bによって電波到来方向エレベーション成分を、水平方向に並べて配置されたアンテナ7a、7cによって、アジマス成分を検出することができる。
なお、図6において、電波方位アジマス成分検出器15は、電波方位検出器6の右側に配置されているが、電波方位検出装置6の左側に配置した場合においても同様の動作が可能である。
【0044】
また、電波方位エレベーション成分検出器13は、アンテナ7d、7eを鉛直方向に並べて配置することにより、電波到来方向のエレベーション成分を検出することができる。
一方、電波方位アジマス成分検出器15は、アンテナ7f、7gを水平方向に並べて配置することにより、電波到来方向のアジマス成分を検出することができる。
【0045】
次に、車載器位置算出部14における処理について、図7を用いて説明する。
ここで、Wは、電波方位検出器6と電波方位アジマス成分検出器15との取り付け間隔距離であり、この値は既知である。電波方位検出器6、および電波方位アジマス成分検出器15にて受信された電波の到来角度において、アジマス成分の角度をそれぞれγ、δとする。
ここで、γ、δは電波方位検出器6、および電波方位アジマス成分検出器15にて算出される。この場合、電波方位検出器6の中心軸から、車載器を搭載した車両3の走行方向に車載器2の中心を延長したラインまでのずれ量wは、数4によって求められる。
【0046】
【数4】
【0047】
なお、図7および図8において、車載器位置検出装置16が車載器を搭載した車両3の走行方向に対して、対向する状態で前傾してあるが、直立した状態においても同様の機能を発揮することは論を待たない。
【0048】
すなわち、上記のような実施の形態によれば、車載器の空間位置を精度よく算出できる効果があり、フリーフロー料金所において、複数の車載器を識別する等の用途に使用することができる。
さらに、車載器の搭載高さを限定せずに、高い位置検出精度を得ることができる。
【0049】
実施の形態3.
図9は、車載器位置検出装置のまた別のアンテナ配置図であり、12bは車載器の方位を検出する車載器位置検出装置である。
この実施の形態3は、実施の形態2の装置のアンテナ配置図(図6)に対して、電波方位検出器6、および電波方位アジマス成分検出器15で構成されたものである。図において、実施の形態2と同一または相当部分には同一符号を付してあるので説明は省略する。
また、個々の動作は、実施の形態1および2において説明した内容と同様であるので、ここでは省略する。
【0050】
すなわち、上記のような実施の形態によれば、車載器位置検出装置16から見た電波発信源、すなわち車載器2の水平方向の角度が算出されるため、車載器の方位および車載器位置検出装置前方方向における車載器の位置を精度よく算出できる効果があり、正確な位置計測および車種判別等の用途に使用することができる。
【0051】
【発明の効果】
第1の発明によれば、車載器の設置高さおよび車載器位置検出装置前方方向における車載器の位置を精度よく算出できる効果があり、正確な位置計測および車種判別等の用途に使用することができる。
【0052】
第2の発明によれば、車載器の方位および車載器位置検出装置前方方向における車載器の位置を精度よく算出できる効果があり、正確な位置計測および車種判別等の用途に使用することができる。
【0053】
第3の発明によれば、車載器の空間位置を精度よく算出できる効果があり、フリーフロー料金所において複数の車載器を識別する等の用途に使用することができる。
【0054】
第1〜第3の発明によれば、車載器の搭載高さを限定せずに、高い位置検出精度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施の形態1の装置構成を表す構成図である。
【図2】 この発明による実施の形態1の装置におけるアンテナ配置図である。
【図3】 この発明による実施の形態1の装置における車載器の位置検出の原理を説明するための説明図である。
【図4】 この発明による実施の形態1の装置における料金所を示す外観図である。
【図5】 この発明による実施の形態2の装置構成を表す構成図である。
【図6】 この発明による実施の形態2の装置におけるアンテナ配置図である。
【図7】 この発明による実施の形態2の装置における車載器の位置検出の原理を説明するための説明図である。
【図8】 この発明による実施の形態2の装置における料金所を示す外観図である。
【図9】 この発明による実施の形態3の装置におけるアンテナ配置図である。
【図10】 従来装置における料金所を示す外観図である。
【図11】 従来装置の構成を表す構成図である。
【図12】 電波方位検出装置の原理を説明するための説明図である。
【図13】 従来装置のアンテナ配置図である。
【図14】 従来装置の活用例を表す説明図である。
【図15】 従来装置の問題点の例を表す説明図である。
【図16】 従来装置の問題点の例を表す説明図である。
【符号の説明】
1 料金所、2 車載器、3 車載器を搭載した車両、4 車両検知器、5 無線装置、6 電波方位検出器、7 アンテナ、8 受信部、9 位相検出部、10 方向算出部、11 車載器を搭載しない車両、12a、12b 車載器位置検出装置、13 電波方位エレベーション成分検出器、14 電波源位置算出部、15 電波方位アジマス成分検出器、16 車載器位置検出装置
Claims (1)
- 無線装置を介して車両に搭載された車載器との間で利用料金の収受に関する情報の授受を行う自動料金収受システムにおいて、車載器が複数存在した場合に通信を行っている車載器を特定するために用いられる車載器位置検出装置であって、
方位を検出するための複数のアンテナを直交方向に配列し、前記アンテナの設置場所から見た前記車載器から到来する電波の鉛直方向及び水平方向の方位を共に検出する電波方位検出器と、
前記電波方位検出器のアンテナと同一平面上で、かつ前記電波方位検出器のアンテナにおける鉛直方向の異なる位置に複数の他のアンテナを配列し、前記車載器の方位の内、鉛直方向であるエレベーション成分を検出する電波方位エレベーション成分検出器と、
前記電波方位検出器、および前記電波方位エレベーション成分検出器によって検出する前記車載器の方位情報により、前記車載器の設置高さ、および前記電波方位検出器から前記車載器までの距離を算出する電波源位置算出部と、
を備えたことを特徴とする車載器位置検出装置。
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