JP4809948B2 - 噴射式自動製氷機 - Google Patents

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Description

本発明は、噴射式自動製氷機に関し、更に詳しくは、下向きに開口する製氷小室が画成された製氷室を下方から閉成した状態で該製氷小室に製氷水を噴射供給する水皿を、カムアームの回転により開閉するよう構成した噴射式自動製氷機に関するものである。
下向きに開口する多数の製氷小室に製氷水を下方から噴射供給して、氷塊(例えば角氷)を連続的に製造する噴射式自動製氷機が、喫茶店やレストラン等の施設その他の厨房において好適に使用されている。噴射式自動製氷機の基本構成は、特許文献1に開示されるように、下向きに開口する多数の製氷小室を画成した製氷室の上面に、冷凍系に連通する蒸発管が密着的に蛇行配置され、製氷運転時に該蒸発管に冷媒を循環させて製氷小室を強制冷却するようになっている。また製氷室の直下には、製氷水を貯留する製氷水タンクを下方に一体的に備えた水皿が支軸により片持式に傾動自在に枢支され、アクチュエータモータで回転されるカムアームによって水皿は、支軸を中心として傾動して製氷小室(製氷室)を下方から閉成する閉成位置と、製氷室から下方に傾動して製氷小室(製氷室)を開放する開放位置との間を傾動するよう構成される。なお、製氷水タンクの底部外方にポンプモータが取付けられ、該モータに吸入された製氷水は、前記水皿に吐出供給されると共に、この水皿に穿設した各噴水孔から、前記製氷小室内に対応的に噴射供給されるようになっている。
前記製氷室が配設される取付枠の下面に、前記水皿の枢支部と反対側の他端部に近接する位置において支軸と平行なカムシャフトが軸支されており、該カムシャフトには、水皿における幅方向の両端上面に当接可能な一対のカムアームが軸方向に離間して連結されている。そして、カムシャフトをアクチュエータモータにより回転することで、一対のカムアームが一体的に回転するよう構成される。
各カムアームにおけるカムシャフトとの連結部から径方向に延出するアーム先端部に第1ピン部が突設され、該第1ピン部と、前記水皿の対応する他端部側の側面に突設した第2ピン部との間に引張りコイルばねが夫々弾力的に介装されている。カムアームの閉成姿勢において、水皿は引張りコイルばねの弾力によって略水平な閉成位置に引上げられて、前記製氷室を下方から閉成するようになっている。また、カムアームにおける前記連結部からアームの延出側とは反対側に設けられたカム面は、水皿の上面と当接可能になっており、除氷運転時に前記アクチュエータモータによりカムアームを回転することで、カム面が水皿上面に当接して該水皿を下方に強制的に傾動させ、前記製氷室に生成された氷塊と水皿との氷結による凍り付き状態を解除するよう構成される。そして、カムアームが更に同方向に回転することで、水皿は引張りコイルばねで懸吊された状態で傾動し、所定の開放位置に到達したときにアクチュエータモータが停止して水皿の傾動を開放位置で停止させるよう構成される。
実開昭63−147670号公報
前記水皿、製氷室およびカムアーム等の各構成部品の成形誤差あるいはこれら構成部品の組付け誤差等により、水皿の閉成位置において製氷室との間に隙間を生じたり、あるいは閉成姿勢のカムアームにおけるカム面と水皿上面との間に隙間を生ずることがある。そして、水皿と製氷室との間に隙間が生じると、製氷運転に際して該隙間で製氷水が氷結して水皿と製氷室とが強固に凍り付いてしまい、除氷運転に際してカムアームによる強制剥離に際してアクチュエータモータに過大な負荷が加わる問題がある。また、閉成姿勢のカムアームにおけるカム面と水皿上面との間に隙間が生じると、カムアームが閉成姿勢から回転を開始してカム面が水皿上面に当接し始める位置が、カムアームの回転中心から遠くなるため、水皿と氷塊あるいは製氷室との氷結による凍り付き状態を解除するべく水皿を製氷室から剥がすために大きなトルクが必要となって、アクチュエータモータの負荷が大きくなる問題を招く。
前述した隙間の発生に対する対策としては、カムアームにおける回転中心から第1ピン部までの寸法を充分に長く設定し、カムアームが閉成姿勢となったときの引張りコイルばねの引き伸ばし量が多くなるようにしたり、または引張りコイルばね自体の寸法を短かくして、カムアームが閉成姿勢となったときの引張りコイルばねによる水皿の引上げ力を強くすることが提案される。
しかるに、前者の場合は、カムアームの回転中心から引張りコイルばねが係止される第1ピン部までの寸法が長くなることから、水皿を開放位置から閉成位置に引上げる際の回転モーメントが大きくなり、アクチュエータモータの負荷が大きくなる問題がある。
また後者の場合は、カムアームの回転量(回転角度)が従来と同一であれば閉成位置における水皿の製氷室に対する開放量が小さくなってしまい、除氷運転に際して製氷小室から落下して開放位置の水皿における傾斜面上を滑落する氷塊の貯氷室への放出に支障を来たすおそれがある。従って、引張りコイルばねを短かくした場合は、カムアームの回転量を多くして、水皿の開放位置での所定の開放量を確保する必要がある。しかしながら、噴射式自動製氷機では、カムアームに設けられて一体的に回転するレバーによって、取付枠に配設されたスイッチを操作してアクチュエータモータの停止制御や製氷水タンクヘの給水制御を行なっているため、カムアームの回転量を変更した場合は、レバーとスイッチとの位置関係を変更したり制御系の設定変更を行なわなければならず、大きな設計変更が必要となってコストが嵩む問題を招くこととなる。なお、前者のようにカムアームにおける回転中心から第1ピン部までの寸法を長くした場合も、閉成位置と開放位置との間で水皿を傾動させる際のカムアームの回転量が変わるから、同様の問題を生ずる。
すなわちこの発明は、従来の技術に内在する前記課題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、アクチュエータモータに大きな負荷が加わるようになったり、大きな設計変更を伴うことなく、水皿の閉成位置において製氷室およびカムアームと確実に当接させることができる噴射式自動製氷機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本願の請求項1の発明に係る噴射式自動製氷機は、
下向きに開口する製氷小室を画成した製氷室と、この製氷室の下方に傾動自在に枢支されて製氷小室に製氷水を噴射供給する水皿と、アクチュエータモータにより回動するカムアームと、一端に設けた第1係合部をカムアームの第1被係合部に係合すると共に他端に設けた第2係合部を水皿の第2被係合部に係合した弾性手段とを備え、カムアームの閉成姿勢において水皿が弾性手段の弾力によって製氷室に対する閉成位置に向けて付勢され、カムアームが開放姿勢まで回転するのに伴い水皿が製氷室から下方に傾動して弾性手段を介して開放位置に懸吊支持される噴射式自動製氷機において、
前記第1被係合部または第2被係合部に、カムアームの閉成姿勢において第1係合部または第2係合部における他方の係合部から離間する側に係合する付勢部と、カムアームの開放姿勢において第1係合部または第2係合部における他方の係合部から離間する側に係合する非付勢部とが設けられ、付勢部に第1係合部または第2係合部が係合したときは、非付勢部に第1係合部または第2係合部が係合したときより弾性手段を引き伸ばすよう構成したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、弾性手段が係合する第1被係合部または第2被係合部のみを変更するだけの簡単な構成で、各構成部品の成形誤差や組付け誤差等に伴う水皿と製氷室およびカムアームとの間に隙間が発生するのを防止し得る。すなわち、アクチュエータモータに大きな負荷が加わったり、大きな設計変更を必要とせず、コストが上昇するのを抑制し得る。
本発明に係る噴射式自動製氷機によれば、各構成部品の成形誤差や組付け誤差等に伴う水皿と製氷室およびカムアームとの間に隙間が生ずるのを、簡単かつ低コストで解消し得る。
次に、本発明に係る噴射式自動製氷機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明において前・後とは、特に断りのない限り、図2に示すように製氷ユニットを正面側から見た場合において指称するものとする。
実施例に係る噴射式自動製氷機は、全体が略箱形をなす筐体の内部に、所要形状の貯氷室が画成されると共に、筐体の内部上方には、図2に示す如き製氷室10,水皿12および製氷水タンク14等からなる製氷ユニット16が配設されている。すなわち筐体の頂部に水平に配置した取付枠18の下方に、下向きに開口する多数の製氷小室(図示せず)を画成した製氷室10が固定支持され、この製氷室10の上面に、図示しない冷凍系に連通する蒸発管20が密着的に蛇行配置され、製氷運転時に該蒸発管20に冷媒を循環させて前記製氷小室を強制冷却するようになっている。また製氷室10の直下には、製氷水を貯留する製氷水タンク14を下方に一体的に備えた水皿12が、支軸22により片持式に傾動可能に枢支され、後述するアクチュエータモータ34やカムアーム30,30等からなる水皿開閉機構により付勢されて、前記支軸22を支点として傾動して前記製氷小室(製氷室10)を下方から閉成する閉成位置(図2参照)と、製氷室10から下方に傾動して製氷小室(製氷室10)を開放する開放位置(図5参照)との間を傾動するよう構成される。なお、前記水皿12は、筐体の前後方向に延在する支軸22により図2における左端が片持式に枢支され、右端部側が上下方向に傾動するようになっている。
前記製氷水タンク14にはポンプモータ24が取付けられ、このモータ24により吸入されたタンク内の製氷水は、前記水皿12に吐出供給され、この水皿12に穿設した各噴水孔(図示せず)から、前記製氷小室内に対応的に噴射供給される。なお、製氷小室内で氷結しなかった製氷水(未氷結水)は、水皿12に穿設した図示しない戻り孔から製氷水タンク14に回収されて再循環に供されるようになっている。
前記水皿12の枢支部と反対側の他端部に近接する取付枠18の下面には、図3に示す如く、前記筐体の前後方向に所要間隔離間して一対の軸受26,26が垂下固定され、両軸受26,26に共通的にカムシャフト28が挿通軸支されている。カムシャフト28における軸方向の両端部に、カムアーム30が、その基部に形成されたボス30aを介して夫々連結される。また取付枠18の前面には、前側のカムアーム30を上方から覆うように、下方に開放するコ字状に形成されたブラケット32が配設される。更に、ブラケット32の前面には、ギャードモータに代表されるアクチュエータモータ34が取付けられ、該モータ34の回転軸が前側のカムアーム30のボス30aに連結してある。すなわち、アクチュエータモータ34を正逆回転することで、一対のカムアーム30,30が一体的に正逆方向の回転するよう構成される。
図2および図4に示す如く、各カムアーム30におけるボス部30aから径方向に延出するよう形成されたアーム部30bの先端部に、第1被係合部としての第1ピン部36がカムシャフト28に沿って突設されている。なお、前側のカムアーム30では第1ピン部36が前側に向けて突設され、後側のカムアーム30では第1ピン部36は後側に向けて突設される(図3参照)。また、前記水皿12における各カムアーム30の配設位置に対応する他端部側の前後の面(側面)に第2被係合部としての第2ピン部38が夫々突設されており、第1ピン部36と第2ピン部38との間に弾性手段としての引張りコイルばね40が夫々弾力的に介装されている。図2に示すカムアーム30の閉成姿勢において、前記アーム部30bはボス部30aに対して上方に延出するように臨み、第1ピン部36と第2ピン部38との間に介装されている引張りコイルばね40を引き伸ばして、前記水皿12を略水平な閉成位置に引上げて、前記製氷室10を下方から閉成するよう構成される。また、図5に示すカムアーム30の開放姿勢において、前記アーム部30bはボス部30aに対して斜め下方に延出するように臨み、第1ピン部36と第2ピン部38との間に介装されている引張りコイルばね40を介して水皿12を、製氷室10から下方に離間して開放する開放位置に懸吊支持するようになっている。
前記引張りコイルばね40は、図1に示す如く、長手方向の一端に形成した円弧鉤状の第1係合部40aを、前記カムアーム30の第1ピン部36に対して自由回転可能に係合すると共に、長手方向の他端に形成した円形の第2係合部40bを、前記水皿12の第2ピン部38に対して自由回転可能に係合している。すなわち、カムアーム30の回転に伴って、第1ピン部36と第1係合部40aおよび第2ピン部38と第2係合部40bとの接触部位が相対的に変位可能に構成されている。
図4に示す如く、前記カムアーム30のボス部30aにおけるアーム部30bの延出側と反対側にカム部42が設けられており、該カム部42の外周面が水皿12の上面に当接するカム面42aとなっている。カム部42は、ボス部30aから径方向に膨出し、カム面42aは、カムアーム30の閉成姿勢において最下端位置を始点として、カムアーム30の回転中心から漸次離間するよう上方に延在する軌跡で形成される。すなわち、カムアーム30が閉成姿勢から開放方向(実施例では図2の反時計方向)に回転するにつれてカム面42aが水皿12の上面に強く押付けられ、前記製氷室10に生成された氷塊と水皿12との氷結による凍り付き状態を強制的に解除するよう構成される。なお、水皿12におけるカムアーム30との当接部には、両者12,30が当接しつつ回転する際の摩擦力を軽減する摩擦軽減板44が設けられている。
前記カムアーム30の第1ピン部36における引張りコイルばね40の第1係合部40aが係合する部位は、図1に示すように断面円形に形成された基部36aで構成され、該基部36aの外周所定位置には、径方向に突出する付勢部としての突起36bが突設されている。この突起36bは、図4に示す如く、基部36aにおけるカムアーム30の回転中心から離間する側に位置して、カムアーム30の閉成姿勢において引張りコイルばね40の第1係合部40aにおける第2係合部40bから離間する側に係合して、該引張りコイルばね40を第2係合部40bが係合する第2ピン部38から離間させる方向に押上げるよう構成される。すなわち、基部36aにおける突起36bが形成されていない外周面(非付勢部)36cに第1係合部40aが係合する場合に比べて、第1係合部40aが突起36bに係合したときには、該突起36bの突出寸法分だけ引張りコイルばね40を余分に引き伸ばすようになっている。また突起36bは、図1(b)および図5に示す如く、カムアーム30が開放姿勢となったときには、第1係合部40aに対して引張りコイルばね40を第2ピン部38から離間する方向に引き伸ばすことがない位置に接触するよう設定されている。このカムアーム30の開放姿勢においては、引張りコイルばね40の第1係合部40aにおける第2係合部40bから離間する側には、基部36aの外周面(非付勢部)36cが係合するようになっている。
前記前側のカムアーム30には、図2に示す閉成姿勢において前記ボス部30aにおけるカム部42とは反対側に向けて斜め下方に延出する切替レバー46が形成されている。また、前記取付枠18のブラケット32が配設される前板に、前側のカムアーム30により切替えられて水皿12の傾動終了を検知する切替スイッチ48が取付けられている。切替スイッチ48は、前板から前方に延出するトグルレバー48aを備え、該トグルレバー48aは、カムアーム30におけるアーム部30bおよび切替レバー46の回動軌跡上に臨んでいる。そして、製氷運転が終了して除氷運転に移行し、前記アクチュエータモータ34を回転することで前記カムアーム30が所定角度回転したときにトグルレバー48aが切替レバー46で切替えられ(図5参照)、このときにアクチュエータモータ34が停止して水皿12の傾動を開放位置で停止させるよう構成される。また、除氷運転が終了してアクチュエータモータ34を逆転することでカムアーム30が所定角度回転したときにトグルレバー48aがアーム部30bで切替えられ(図2参照)、このときにアクチュエータモータ34が停止して水皿12の傾動を閉成位置で停止させるよう構成される。なお、噴射式自動製氷機では、除氷運転から製氷運転に移行する際に製氷水タンク14に供給される製氷水の給水停止制御が、前記トグルレバー48aがアーム部30bで切替えられたことに基づいて行なわれている。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る噴射式自動製氷機の作用につき説明する。
噴射式自動製氷機の製氷運転に際し、前記水皿12は、図2に示す如く、前記製氷室10を下方から閉成する閉成位置に保持されている。すなわち、閉成姿勢に保持されている前記カムアーム30,30の第1ピン部36,36と、水皿12の第2ピン部38,38との間に弾力的に介装されている引張りコイルばね40,40の弾力によって、水皿12は略水平に保持されている。この場合において、図1(a)に示す如く、各第1ピン部36に設けられて基部36aの上側(第2ピン部38から離間する側)に位置する突起36bに、引張りコイルばね40の第1係合部40aが上側から係合し、該第1係合部40aは第1ピン部36の基部36aより上方に押上げられている。すなわち、第2係合部40bが第2ピン部38に係合している引張りコイルばね40は、突起36bの基部外周面(非付勢部)36cからの突出寸法分だけ余分に引き伸ばされる。これにより、水皿12、製氷室10およびカムアーム30等の各構成部品に成形誤差や組付け誤差等が生じていたとしても、引張りコイルばね40により水皿12を余分に引上げているから、水皿12と製氷室10との間に隙間が生じるのを防止し得る。従って、製氷運転に際して水皿12から製氷小室に噴射供給された製氷水が水皿12と製氷室10との間で強固に氷結することはなく、水皿12と製氷室10との強固な氷結による凍り付きを防止し得る。
前記水皿12が閉成位置に臨む状態で製氷運転が行なわれ、前記製氷小室に氷塊が生成されたことを図示しない製氷検知手段が検知することで製氷運転を終了して除氷運転に移行すると、前記アクチュエータモータ34が所定方向に回転し、一対のカムアーム30,30は図2の反時計方向に回転される。両カムアーム30,30の回転に伴い、各カムアーム30のカム面42aが水皿12の上面(摩擦軽減板44)に当接して該水皿12を押下げる。これにより、製氷室10に生成された氷塊と水皿12との氷結による凍り付きが解除され、水皿12は斜め下方へ傾動する。前述したように製氷室10と水皿12との強固な氷結による凍り付きはないから、水皿12を氷塊から剥がして傾動させる際のトルクは小さく、アクチュエータモータ34に加わる負荷は小さい。
更に、製氷運転に際して前記突起36bにより余分に引き伸ばされている引張りコイルばね40により引上げられている水皿12の上面は、閉成姿勢におけるカムアーム30のカム面42aに当接して隙間は生じていない(図2参照)。従って、除氷運転に移行した際に回転するカムアーム30のカム面42aは、該カムアーム30の回転始めから水皿12の上面に当接した状態で該水皿12を押下げるように作用する。すなわち、氷塊との氷結による凍り付きを解除するべく水皿12を剥がす際のカムアーム30の回転中心からカム面42aが水皿上面に当接する位置までの距離は短かく、アクチュエータモータ34に加わる負荷は小さくて済む。
氷塊との凍り付きが解除された前記水皿12は、カムアーム30,30の第1ピン部36,36に第1係合部40a,40aが係合している引張りコイルばね40,40による懸吊状態で、該カムアーム30,30の回転に伴って前記支軸22を支点として傾動する。そして、カムアーム30,30が所要角度だけ回転した時点で、前側のカムアーム30の切替レバー46が切替スイッチ48のトグルレバー48aを付勢して該スイッチ48を切替える(図5参照)。これにより水皿12の開放位置への到達が検知され、アクチュエータモータ34が停止して、該水皿12は引張りコイルばね40,40で懸吊された状態で閉成位置に停止保持される。なお、水皿12を閉成位置で保持している各カムアーム30の第1ピン部36は、図5に示す如く、該カムアーム30の回転中心より下側に位置する。すなわち、第1ピン部36の突起36bは、図1(b)に示す如く、前記基部36aに対して下側(第2ピン部38に近接する側)に臨み、前記引張りコイルばね40の第1係合部40aにおける下側に接触する状態となる。言い替えれば、引張りコイルばね40の第1係合部40aは、第1ピン部36の基部外周面(非付勢部)36cに係合した状態で垂下している。
前記水皿12が開放位置で停止している間に除氷運転が進行し、各製氷小室から脱氷された氷塊は、水皿12の傾斜上面を滑落して前記貯氷室に向けて放出される。この場合に、水皿12を開放位置に保持する各引張りコイルばね40は、図1(b)に示す如く、第1係合部40aがカムアーム30の基部外周面36cに係合した状態で垂下しており、水皿12の開放位置での製氷室10に対する開放角度は従来装置と同じとなる。従って、水皿12を滑落した氷塊の貯氷室への放出は円滑に行なわれる。
前記製氷室10から全ての氷塊が落下したことを図示しない除氷検知手段が検知すると、前記アクチュエータモータ34は先とは逆方向に回転される。これにより一対のカムアーム30,30は時計方向に回転し、前記引張りコイルばね40,40を介して連繋されている水皿12は、支軸22を支点として斜め上方への傾動を開始する。そして、水皿12が略水平な閉成位置に復帰すると、前側のカムアーム30のアーム部30bが切替スイッチ48のトグルレバー48aを逆付勢してスイッチ48が切替えられ、アクチュエータモータ34が停止して、該水皿12は閉成位置で停止して再び製氷運転に入る。なお、水皿12が開放位置から閉成位置に向けて傾動を開始した後のタイミングで、図示しない給水弁が開放されて前記製氷水タンク14への給水が開始されると共に、切替スイッチ48のトグルレバー48aがアーム部30bで切替えられたことに基づいて給水弁が閉成されて製氷水タンク14への給水が停止される。また、前述したように閉成姿勢に戻ったカムアーム30の突起36bは基部36aの上側に臨んで、第1係合部40aが係合する引張りコイルばね40を、該突起36bの突出寸法分だけ余分に引き伸ばすことで、水皿12は製氷室10の下面およびカムアーム30のカム面42aに確実に当接する状態となる。
実施例の噴射式自動製氷機では、カムアーム30の第1ピン部36に突起36bを設けた簡単な構成で、閉成位置において水皿12を製氷室10やカムアーム30のカム面42aに確実に当接することができる。従って、閉成位置の水皿12を開放位置に向けて傾動させる際に要するトルクを小さくすることができ、アクチュエータモータ34の負担を軽減できる。しかも、引張りコイルばね40で水皿12を開放位置に懸吊保持した際には、該コイルばね40の第1係合部40aに対し突起36bは、該第1係合部40aを第2ピン部38から引き離す側に接触しないようにしたから、水皿12の開放位置は従来装置と変わらない。すなわち、カムアーム30の回転量や切替レバー46および切替スイッチ48等の各構成部品の位置関係を変更したり、あるいは給水停止制御の設定変更を行なう必要はなく、従来装置をそのまま使用することができ、新たな機能を追加する際の製造コストの上昇を抑制し得る。
〔変更例〕
本願は前述した実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1. 実施例では、カムアームの第1ピン部に突起を設けた場合で説明したが、水皿の第2ピン部に突起を設けてもよい。例えば、図6に示す如く、水皿12の第2ピン部38における引張りコイルばね40の円弧鉤状に形成した第2係合部40bが係合する部位を断面円形に形成した基部38aとし、該基部38aの外周所定位置に突起38bを径方向に突設する。そして、基部38aに対する突起38bの突設位置を、カムアーム30が閉成姿勢に保持されているときには、図6(a)に示す如く、基部38aの下側に位置して引張りコイルばね40の第2係合部40bを第1ピン部36から離間させる位置に係合保持し、カムアーム30が開放姿勢となったときには、図6(b)に示す如く、第2係合部40bに対して引張りコイルばね40を第1ピン部36から離間する方向に引き伸ばすことがない位置に接触するよう設定する。なお、この場合も基部38aにおける突起38bが形成されていない外周面36cが非付勢部となり、カムアーム30の開放姿勢において引張りコイルばね40の第2係合部40bは該外周面36cに係合する。
2. 実施例や変更例1では、第1または第2ピン部に付勢部としての突起を設けたが、カムアームの閉成姿勢において引張りコイルばねの引き伸ばし量を稼ぐことができ、かつカムアームの開放姿勢においては引張りコイルばねを余分に引き伸ばすことがないものであれば、引張りコイルばねの第1または2係合部が係合する第1または第2ピン部における基部の形状を、例えば楕円形状等とする構成を採用し得る。そして、基部を楕円形状とした場合は、長軸側の端部が付勢部となり、短軸側の端部が非付勢部となる。
実施例に係る噴射式自動製氷機におけるカムアームと引張りコイルばねとの関係を示す説明図であって、(a)はカムアームが閉成姿勢の状態を示し、(b)はカムアームが開放姿勢の状態を示す。 実施例に係る噴射式自動製氷機の製氷ユニットを、水皿が閉成位置に保持されている状態で示す正面図である。 実施例に係る噴射式自動製氷機の製氷ユニットを、水皿が閉成位置に保持されている状態で示す側面図である。 実施例に係るカムアームを示す正面図である。 実施例に係る噴射式自動製氷機の製氷ユニットを、水皿が開放位置に保持されている状態で示す正面図である。 変更例に係る噴射式自動製氷機における水皿と引張りコイルばねとの関係を示す説明図であって、(a)は水皿が閉成位置の状態を示し、(b)は水皿が開放位置の状態を示す。
符号の説明
10 製氷室,12 水皿,30 カムアーム,34 アクチュエータモータ
36 第1ピン部(第1被係合部),36b 突起(付勢部),36c 外周面(非付勢部)
38 第2ピン部(第2被係合部),38b 突起(付勢部),38c 外周面(非付勢部)
40 引張りコイルばね(弾性手段),40a 第1係合部,40b 第2係合部

Claims (1)

  1. 下向きに開口する製氷小室を画成した製氷室(10)と、この製氷室(10)の下方に傾動自在に枢支されて製氷小室に製氷水を噴射供給する水皿(12)と、アクチュエータモータ(34)により回動するカムアーム(30)と、一端に設けた第1係合部(40a)をカムアーム(30)の第1被係合部(36)に係合すると共に他端に設けた第2係合部(40b)を水皿(12)の第2被係合部(38)に係合した弾性手段(40)とを備え、カムアーム(30)の閉成姿勢において水皿(12)が弾性手段(40)の弾力によって製氷室(10)に対する閉成位置に向けて付勢され、カムアーム(30)が開放姿勢まで回転するのに伴い水皿(12)が製氷室(10)から下方に傾動して弾性手段(40)を介して開放位置に懸吊支持される噴射式自動製氷機において、
    前記第1被係合部(36)または第2被係合部(38)に、カムアーム(30)の閉成姿勢において第1係合部(40a)または第2係合部(40b)における他方の係合部(40b,40a)から離間する側に係合する付勢部(36b,38b)と、カムアーム(30)の開放姿勢において第1係合部(40a)または第2係合部(40b)における他方の係合部(40b,40a)から離間する側に係合する非付勢部(36c,38c)とが設けられ、付勢部(36b,38b)に第1係合部(40a)または第2係合部(40b)が係合したときは、非付勢部(36c,38c)に第1係合部(40a)または第2係合部(40b)が係合したときより弾性手段(40)を引き伸ばすよう構成した
    ことを特徴とする噴射式自動製氷機。
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