JPH1151525A - 製氷機の製氷機構 - Google Patents

製氷機の製氷機構

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Publication number
JPH1151525A
JPH1151525A JP22316797A JP22316797A JPH1151525A JP H1151525 A JPH1151525 A JP H1151525A JP 22316797 A JP22316797 A JP 22316797A JP 22316797 A JP22316797 A JP 22316797A JP H1151525 A JPH1151525 A JP H1151525A
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JP
Japan
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ice
ice making
tilting
water tray
storage unit
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Application number
JP22316797A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kotani
政弘 小谷
Kenji Takahashi
賢二 高橋
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Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製氷機構部のコンパクト化を図り得ると共
に、製氷水貯留ユニットの傾動機構に破損や故障等が発
生するのを防止する。 【解決手段】 支持部12に設けた傾動支軸13に、水
皿10と作動部材14が傾動可能に枢支される。水皿1
0と作動部材14とは、当接金具とコイルバネ24とに
よって一体的に傾動する。作動部材14は、水皿10の
両側面と平行に延在する一対のアーム部14a,14a
を備え、一方のアーム部14aに係合溝14dが設けら
れる。アーム部14aの外側部に配設したモータ18に
軸着した回転部材20に、係合溝14dに係合する支持
ローラ22が配設される。モータ18で回転部材20を
回転することで、水皿10は作動部材14と一体的に水
平姿勢から下死点への傾動および下死点から水平姿勢へ
の傾動を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は製氷機の製氷機構
に関し、更に詳細には、冷凍系に接続する蒸発管が上部
に配設されると共に下部に多数の製氷部が形成された氷
形成ユニットに対し、前記製氷部に氷塊を形成するため
の製氷水が貯留される製氷水貯留ユニットを傾動自在に
枢支した製氷機の製氷機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】角氷等の氷塊を連続的に多数製造する自
動製氷機として、例えば図11に示すクローズドセル式
の製氷機が知られている。この製氷機は、下方に開口す
る多数の製氷小室50aを画成した製氷室50が機枠5
2に水平に配設され、この製氷室50の上面に、図示し
ない冷凍系に接続する蒸発管53が密着的に蛇行配置さ
れている。そして、製氷運転時に冷媒を蒸発管53に循
環させることにより、前記製氷小室50aを強制冷却す
るようになっている。また製氷室50の直下には、製氷
水タンク54を備えた水皿56が、支軸58により傾動
可能に枢支されている。この水皿56は、製氷運転時に
は水平に位置して、前記製氷室50と平行に保持され、
除氷運転に際しては、傾動機構60により付勢されて、
支軸58を中心に反時計方向に傾動して、製氷小室50
aを開放するよう構成されている。前記水皿56には、
製氷小室50aの夫々に対応して噴水孔62が穿設さ
れ、製氷運転に際して、製氷水タンク54中の製氷水を
ポンプ64を介して製氷小室50aに噴射供給すること
により、冷却されている各製氷小室50a内に氷塊を生
成するようになっている。
【0003】前記クローズドセル式製氷機の傾動機構6
0は、図11に示す如く、水皿56の傾動基点側(支軸
58の枢支側)から離間する傾動先端側の近傍にモータ
66が配設され、該モータ66に連結する駆動伝達軸6
8を、前記支軸58と平行に配設している。またこの駆
動伝達軸68に、水皿56の幅方向(支軸58の延在方
向)に離間する側板の上面に当接可能な一対の駆動用ア
ーム70,70(一方のみ図示)が一体回転可能に配設さ
れ、駆動伝達軸68を正逆方向に回転することで、一対
の駆動用アーム70,70を介して水皿56が水平姿勢
と斜め下方の下死点との間を傾動するよう構成されてい
る。
【0004】また前述したクローズドセル式製氷機とは
別に、図12に示す簡易型の貯留式製氷機が存在する。
この貯留式製氷機は、支軸13を介して傾動自在に配設
した水皿10に内部画成した製氷室中に製氷水を所要レ
ベルで貯留し、冷凍系に接続する蒸発管40を、蛇行配
設した支持部(製氷基板)12の下面に突設垂下した製氷
突起36を該製氷水に浸漬させることにより、該製氷突
起36の周りに氷塊38を形成させるよう構成される。
そして、製氷運転時に水平姿勢に保持されている水皿1
0は、除氷運転に際して傾動機構44により付勢され
て、支軸13を中心に反時計方向に傾動して、製氷突起
36の下方を開放するよう構成されている。
【0005】前記貯留式製氷機の傾動機構44は、図1
2に示す如く、前記水皿10における支軸13の枢支側
(傾動基点側)の所定個所に連結された傾動アーム46を
備え、該アーム46を図示しないモータで作動すること
で、水皿10を水平姿勢から斜め下方の下死点に向けて
傾動すると共に、該下死点から水平姿勢に傾動復帰させ
るよう構成してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記クローズドセル式
製氷機の傾動機構60では、モータ66および駆動伝達
軸68が、製氷室50および水皿56から外れた位置に
配設されているため、製氷機構部の全体の長さ寸法が長
くなってしまう難点がある。また、水皿56の上方に配
設される駆動用アーム70が製氷室50より上方に延出
するため、該製氷室50の上方に余分な空間が発生し、
これによって製氷機構部全体のコンパクト化を図り得な
かった。
【0007】前記貯留式製氷機の傾動機構44では、前
記水皿10の傾動基点側に連結した傾動アーム46で水
皿10を傾動させているため、該機構44の配設スペー
ス分だけ製氷機構部全体の長さ寸法が長くなってしまう
問題がある。また、傾動機構44で駆動力が伝えられる
水皿10の傾動基点側に対して傾動先端側が離間してい
るため、傾動アーム46やモータ等に大きなトルクが加
わり、傾動アーム46やモータ等に損傷または故障が発
生するおそれがある。しかも、水皿10は傾動基点側に
おいて支軸13で片持ち支持されているだけであるの
で、貯留されている製氷水の重みによって当該水皿10
が歪み、製氷水の水位が変化して各製氷突起36に形成
される氷塊38の大きさにバラツキを生ずる難点も指摘
される。
【0008】
【発明の目的】この発明は、前述した従来の技術に内在
している欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案さ
れたものであって、製氷機構部のコンパクト化を図り得
ると共に、製氷水貯留ユニットの傾動機構に破損や故障
等が発生するのを防止し得る製氷機の製氷機構を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため本発明は、冷凍系に接続す
る蒸発管が上部に配設されると共に下部に多数の製氷部
が形成された氷形成ユニットと、該氷形成ユニットに対
して傾動自在に枢支されて常には水平姿勢を保持し、前
記製氷部に氷塊を形成するための製氷水が貯留される製
氷水貯留ユニットとからなり、前記製氷部に氷塊が形成
されると、前記製氷水貯留ユニットを斜め下方に傾動さ
せて氷形成ユニットの下方を開放して氷塊を放出し、次
いで該製氷水貯留ユニットを再び水平姿勢に上昇復帰さ
せるよう構成した製氷機において、 前記製氷水貯留ユ
ニットの傾動方向と同一方向に傾動自在に枢支され、該
ユニットを挟む両側に臨んで一体的に傾動可能な一対の
傾動手段と、前記傾動手段の少なくとも一方の傾動手段
に形成され、該傾動手段の傾動支軸と交差する方向に延
在する係合溝と、前記傾動手段と製氷水貯留ユニットと
を連繋し、両者を一体的に傾動させる連繋手段と、前記
傾動手段の係合溝に摺動可能に係合する係合部材が一端
部近傍に配設されると共に、他端部近傍が傾動手段の側
方に配設された回転駆動源に接続されて所要方向に回転
される回転部材とからなり、前記回転駆動源により回転
される回転部材の係合部材と係合溝との係合作用下に、
前記連繋手段により連繋されている製氷水貯留ユニット
を傾動手段と一体的に斜め下方の下死点まで傾動すると
共に、該ユニットを傾動手段と一体的に下死点から水平
姿勢に上昇復帰するよう構成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る製氷機の製氷
機構につき、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しな
がら以下説明する。なお、従来の技術で説明した部材と
同一の部材に関しては、同じ符号で示すと共に詳細説明
は省略する。
【0011】
【第1実施例について】図1は、第1実施例に係る貯留
式製氷機を示すものであって、該製氷機では、図4に示
す如く、製氷機の筐体(図示せず)に水平状態で固定され
た支持部12に、所定間隔離間して一対のブラケット1
2a,12aが垂下し、両ブラケット12a,12a間に
挿通された傾動支軸13に、平面長方形状で所要深さに
成形された製氷水貯留ユニットとしての水皿10が、そ
の短手方向の一端部近傍(以下の説明において便宜上「後
面側」と云う)を介して傾動可能に枢支されている。そし
て、この水皿10に内部画成した製氷室中に貯留される
製氷水に、支持部(氷形成ユニット)12に垂設された製
氷突起36が浸漬されるようになっている。なお、水皿
10の内部には、支持部12に傾動自在に配設された氷
塊案内板(図示せず)が収納されており、除氷運転に際し
て当該水皿10が下死点まで傾動した際に、この氷塊案
内板が水皿10の上方に延出して製氷突起36から落下
する氷塊38を図示しない回収部に案内するよう構成さ
れている。また水皿10は、傾動先端側の上端縁が、前
記支持部12に当接することで水平姿勢より上方への傾
動が規制されるよう設定されている。
【0012】前記水皿10の外周囲には、図3に示すよ
うに、平面コ字状に屈曲成形されたステンレス製の作動
部材14が、前記傾動支軸13を介して水皿10の傾動
方向と同一方向に傾動可能に枢支されている。すなわち
作動部材14は、水皿10の後面側と対向する後面部1
4bと、この後面部14bの両端部に連設されて水皿1
0の両側面(傾動支軸13と交差する面)と平行に延在す
る一対の傾動手段としてのアーム部14a,14aとか
ら構成され(図2参照)、各アーム部14aの後面側近傍
に穿設された孔14cに傾動支軸13が挿通されるよう
になっている。なお、アーム部14aおよび後面部14
bは、水皿10の略半分の高さ寸法に設定され、上下方
向の高さを短かくし得るよう構成してある。
【0013】前記作動部材14を構成する一方のアーム
部14aには、図1および図2に示すように、その長手
方向(傾動支軸13と交差する方向)に沿って所要幅の係
合溝14dが設けられている。この係合溝14dは、前
記支持部12から垂下した前記ブラケット12aの前方
端部からアーム部14aの開放端部近傍までの範囲に形
成されており、該係合溝14dに対して後述する支持ロ
ーラ22が摺動可能に係合している。また各アーム部1
4aの内側面に連繋手段としての当接金具16が夫々取
付けられ、各当接金具16は、図4に示す如く、水皿1
0の対応する上端縁に当接するようになっている。そし
て、作動部材14が斜め下方に傾動する際には、当接金
具16,16が水皿10の上端縁に当接した状態で、該
水皿10が作動部材14と一体的に傾動するよう構成し
てある。前記係合溝14dが形成されるアーム部14a
に配設される当接金具16は、該係合溝14dと略同一
長さで平行に延在し、前記支持ローラ22を案内する機
能を兼ねるようになっている。また他方の当接金具16
は、実施例においては作動部材14に一体的に形成した
ものであるが、別体であってもよい。なお、当接金具1
6,16は、水皿10に対して作動部材14が単独で上
方へ傾動するのを許容するよう設定される。また前記作
動部材14の材質としては、前述したステンレス鋼に限
定されるものではなく、例えば硬度の高い合成樹脂で成
形してもよい。
【0014】前記作動部材14を構成する両アーム部1
4a,14aの開放端部(傾動先端部)近傍には、図2に
示す如く、係止孔14eが夫々穿設されている。また係
止孔14e,14eの穿設位置と対応する水皿10の底
面には、図1および図4に示すように、該水皿10の長
手方向(傾動支軸13の延在方向)に沿って幅狭の長尺板
材26が当接配置され、その水皿10から外方に延出す
る両端部に係止孔26aが夫々穿設されている。そし
て、各アーム部14aの係止孔14eと長尺板材26の
対応する端部の係止孔26aとの間に、連繋手段として
のコイルバネ24が夫々張設され、作動部材14と水皿
10とは、コイルバネ24,24によって前記当接金具
16,16が水皿10の上端縁に当接する並列状態に保
持されるよう構成される。すなわち、作動部材14と水
皿10とは、当接金具16,16およびコイルバネ24,
24によって、常には並列状態を保持したまま傾動され
るようになっている。但し、後述する如く、氷噛み等に
より水皿10の上方への傾動が規制された場合には、コ
イルバネ24,24が伸びることで水皿10に対して作
動部材14のみが上方へ傾動するのを許容するよう構成
される。またコイルバネ24,24の弾力は、氷噛み等
により傾動が規制された水皿10が、氷塊38を介して
製氷突起36等に強く押圧されることのない値に設定さ
れる。
【0015】前記係合溝14dが形成されたアーム部1
4aの外側部には、僅かな間隔をおいて回転駆動源とし
てのモータ18が筐体に配設され、その回転軸に対して
回転部材20の一端部近傍が軸着されている。回転部材
20は、図1に示すように、長手方向の両端部が半円状
に成形された所謂小判型の部材であって、その軸着部分
から離間する他端部近傍には、係合溝14dに係合する
係合部材としての支持ローラ22が自由回転可能に配設
されている。この支持ローラ22は、図2に示す如く、
断面が凸状に成形されたものであって、係合溝14dと
係合し得る小径部と、その外側部分において同心的に形
成された薄肉の大径部とからなり、小径部の直径が係合
溝14dの幅寸法と略同一あるいは僅かに小さくなるよ
う設定されている。そして、モータ18により回転部材
20を一方向(実施例では反時計方向)に回転させること
で、支持ローラ22が係合溝14dに対して係合状態を
保持したまま転動して、図5〜図7に示す如く、水皿1
0は作動部材14と一体的に水平姿勢から下死点への傾
動および下死点から水平姿勢への傾動を行なうよう構成
されている。また支持ローラ22における係合溝14d
に挿通されてアーム部14aの内側に臨む小径部が前記
当接金具16により案内されるようになっている。な
お、前記水皿10が製氷運転時における水平姿勢となっ
ている状態では、回転部材20は、図1に示す如く、モ
ータ18の軸着部を通る垂直線に対して水皿10の後面
側に向けて僅かに傾斜した状態で停止するよう設定され
る。
【0016】前記作動部材14における後面部14bに
は、図1に示す如く、その外面に断面凸状に屈曲成形さ
れた取付金具28が配設されると共に、該取付金具28
を介してカバー30が設けられている。このカバー30
は、取付金具28に取付けられて垂下する垂直部位30
aと、前記モータ18および回転部材20の下方に水平
に延在する水平部位30bおよびその間を連接する傾斜
部位30cとから構成され、モータ18および回転部材
20を下方から保護するよう構成されている。なお、カ
バー30の材質としては、合成樹脂が好適に使用され
る。
【0017】前記水皿10の傾動先端部と対応する位置
の支持部12に、水皿10が水平姿勢となったことを検
出する検知スイッチ32が配設されている。この検知ス
イッチ32は、例えばヒンジレバー式のマイクロスイッ
チであって、そのレバー部分32aが水皿10の上端縁
に当接可能な状態で支持部12の下面側に取付けられ
る。そして、除氷運転の完了を検出することで水皿10
が下死点から上方に向けて傾動した際に、検知スイッチ
32のレバー部分32aに水皿10の上端縁が当接して
押圧することで、水皿10が水平姿勢となったことを検
出するようになっている。また検知スイッチ32は図示
しない制御手段に接続され、該スイッチ32の検出信号
に基づいて前記モータ18を停止制御し、これによって
水皿10を水平姿勢に停止保持するよう構成されてい
る。更に、検知スイッチ32が水皿10を検出した時点
で、前記蒸発管40に冷媒が供給されると共に、水皿1
0に製氷水が供給されて製氷運転が開始されるよう設定
してある。
【0018】
【第1実施例の作用】次に、第1実施例に係る貯留式製
氷機の作用について説明する。前述した構成に係る貯留
式製氷機で製氷を行なう際には、図1に示すように、前
記水皿10および作動部材14を、水皿10の傾動先端
側の上端縁が支持部12に当接した水平姿勢で並列的に
保持する。なお、このとき水皿10に対して作動部材1
4は、前記コイルバネ24,24の弾性力によって各ア
ーム部14aの当接金具16が水皿10の上端縁に当接
している。また前記回転部材20は、垂直線に対して支
持ローラ22が配設される端部側が水皿10の後面側に
向けて若干傾斜する回転開始位置に臨んでいる。この状
態において、水皿10に製氷水が供給されると共に、前
記支持部12に配設した蒸発管40に冷媒が供給されて
製氷突起36が冷却されることにより、該突起36の製
氷水に浸漬されている部分に氷塊38が形成される。
【0019】製氷機において製氷運転が完了したことを
所定の検出器(図示せず)で検出すると、除氷運転に切換
わって制御手段からの指令によって前記モータ18が始
動され、前記回転部材20は反時計方向に回転を開始す
ると共に、前記蒸発管40にはホットガスが供給されて
製氷突起36が加熱される。回転部材20は、前述した
ように、その支持ローラ22が、モータ18との軸着部
位の垂直線上から若干後方に位置している。このため回
転部材20の回転により、図5(a)に示す如く、支持ロ
ーラ22がその回転軌跡における上死点にまで達するこ
とになる。また支持ローラ22が作動部材14のアーム
部14aにおける前記係合溝14dを摺動することに伴
い、水平姿勢に保持されている水皿10に対し作動部材
14のみが若干上方に押し上げられて傾動すると共に、
作動部材14に支持固定された前記カバー30も一体的
に傾動する。また前記検知スイッチ32のレバー部分3
2aは、水皿10の傾動先端側の上端縁で押圧された状
態を保持している。
【0020】前記回転部材20が回転を継続し、図5
(b)に示す如く、支持ローラ22がモータ18との軸着
部位に対して左側の水平位置に達すると、該ローラ22
が係合溝14dを介して係合する作動部材14と共に水
皿10が所要角度まで傾動する。なおこの時点において
は、水皿10の傾動先端部が前記検知スイッチ32のレ
バー部分32aから離間している。また作動部材14と
水皿10とは、前記当接金具16,16が水皿10の上
端縁に当接した並列状態となっている。
【0021】前述した状態から回転部材20が更に回転
し、図6(a)に示すように、前記支持ローラ22がその
回転軌跡における下死点に達する間に、製氷運転時に氷
結に至らなかった製氷水の残留分が水皿10から図示し
ない排出部に排出される。この回転部材20が作動部材
14のアーム部14aと直交する位置まで回転した際
に、図6(b)に示す如く、水皿10の傾動角度が前記支
持部12に対して最大(下死点)となり、この時点で前記
モータ18が停止制御される。そして、この状態におい
て、それまでホットガスで加熱されていた前記製氷突起
36から氷塊38が順次自重落下し、この氷塊38は、
前記氷塊案内板を介して回収部に案内される。
【0022】前記全ての製氷突起36から氷塊38が落
下して除氷運転が完了したことを適宜の検出器(図示せ
ず)が検出すると、前記制御手段の指令によりモータ1
8が始動され、前記回転部材20が反時計方向の回転を
再開する。これにより、作動部材14に対してコイルバ
ネ24,24を介して並列状態に保持されている水皿1
0は、作動部材14と一体的に上方に向けて傾動する。
そして回転部材20が回転を継続し、図7(a)に示すよ
うに、その支持ローラ22がモータ18との軸着部位に
対して右側の水平位置を通過した後、該支持ローラ22
が回転開始位置の直前に達した時点で、水皿10の上端
縁が前記検知スイッチ32のレバー部分32aに当接す
る(図7(b)参照)。この位置から回転部材20が更に回
転して回転開始位置に復帰することにより、作動部材1
4が上方に押し上げられると共に、水皿10もこれと一
体的に傾動開始位置である水平姿勢に復帰する。また、
これと同時に水皿10によりレバー部分32aが押圧さ
れて、検知スイッチ32が水皿10の傾動復帰を検出
し、制御手段によりモータ18が停止制御されることで
水皿10は水平姿勢に停止保持される。そして、検知ス
イッチ32の検出信号により、前記蒸発管40に冷媒が
供給されると共に、水皿10に製氷水が供給されて製氷
運転が開始される。
【0023】ここで、前記除氷運転に際して、図8に示
す如く、製氷突起36から落下した氷塊38が前記水皿
10の内部に残留したり、あるいは製氷突起36から一
部の氷塊38が落下することなく残っている状態で、水
皿10が傾動下死点から上方に向けて傾動すると、製氷
突起36と水皿10との間で所謂氷噛みが発生する。こ
の場合において、前記実施例では作動部材14と水皿1
0とは、コイルバネ24,24を介して弾性的に並列状
態に保持されているので、水皿10が傾動途次の所要位
置で傾動が氷塊38により規制されても、作動部材14
自体はコイルバネ24,24を引延ばしつつ上方へ傾動
する。すなわち、水皿10はコイルバネ24,24の弾
力によってのみ氷塊38を介して製氷突起36に圧接さ
れるので、水皿10や製氷突起36に強い力が加わって
変形または破損するのを防止することができる。また、
作動部材14は氷噛みを生じていても傾動するので、前
記モータ18における回転軸の回転が規制されてロック
されることはなく、該モータ18に過負荷が加わること
により生ずる焼付きやギヤ抜けと云った不具合の発生を
未然に防止し得る。
【0024】また前述した氷噛みが生じた場合には、前
記回転部材20が回転開始位置に復帰しても水皿10は
前記検知スイッチ32のレバー部分32aを押圧しない
ので、制御手段ではモータ18を停止することなく回転
部材20の回転を継続させる。そして、この残留氷塊3
8が融解あるいは落下して水皿10の傾動を阻止しない
状態となり、該水皿10が水平姿勢に傾動復帰すると、
これを検知スイッチ32が検出して回転部材20の回転
を停止すると共に製氷運転が開始される。
【0025】前記第1実施例の貯留式製氷機に採用され
る製氷機構では、水皿10を傾動させる作動部材14が
水皿10の傾動支軸13に共通的に傾動自在に枢支され
ると共に、両アーム部14a,14aを水皿10を挟む
両側に臨むよう構成したから、傾動機構を配設するため
のスペースによって製氷機構部全体の長さ寸法が長くな
るのを防ぎ得る。また、水皿10および作動部材14を
傾動させる回転部材20は、水皿10および作動部材1
4の傾動基点部と傾動先端部との略中間位置の作動部材
14に係合してこれを傾動させるので、傾動基点側に駆
動力を与えて水皿10を傾動させる構成に比べて回転部
材20およびモータ18に加わる負荷を小さくすること
ができ、例えば水皿10に貯留される製氷水の量が多く
なっても、回転部材20やモータ18等の部品の破損を
有効に防止し得る。更には、水皿10はその傾動基点部
と傾動先端部との略中間位置において長尺板材26およ
びコイルバネ24,24を介して両側から支持されるの
で、製氷水の重さによって当該水皿10が歪むのを防ぐ
ことができる。
【0026】なお、第1実施例ではモータ18と水皿1
0とが独立して配設されているから、モータ18の着脱
を容易に行ない得る。また水皿10の傾動機構の構造は
簡単であるので、点検や部品交換等のメンテナンスが容
易である。更には、部品点数が少ないから、全体のコス
トを低廉に抑えることができる等の利点を有している。
【0027】
【変形例について】図9は、前記作動部材14の変形例
を示すものである。この作動部材14は、前記アーム部
14a,14aが別体で構成されると共に、各アーム部
14aが、例えば断面円形に成形された所要長さの連結
棒(傾動支軸)34で連結される構造となっている。この
作動部材14の場合にも、後面部14bを設けた前記作
動部材14と同様に、一方のアーム部14aにのみ係合
溝14dが設けられている。また連結棒34自体は、前
記後面部14bと略同一の長さに設定されたものであっ
て、その両端部には、断面長方形の係止部34aが夫々
突出成形されている。更に、両アーム部14a,14a
の後面側近傍における内側面には、図に示すように、係
止部34aが挿入可能な寸法で挿入孔14fが凹設され
ると共に、該挿入孔14fと対向する外側面に断面長円
形状を呈する突起部14gが、アーム部14aの板厚よ
りも若干厚くなる寸法で側面方向に突設成形されてい
る。すなわち、変形例に係る作動部材14は、連結棒3
4の各係止部34aをアーム部14aに設けた挿入孔1
4fに夫々嵌入させることにより、該アーム部14aが
連結棒34に対して回動を規制された状態で一体的に構
成される。
【0028】変形例の作動部材14では、前記連結棒3
4を支持部12のブラケット12a,12aに挿通する
ことで該作動部材14を傾動自在に枢支すると共に、前
記水皿10を連結棒34に傾動自在に枢支することで、
作動部材14と水皿10とを相対的に傾動することが可
能に構成される。なお作動部材14に前記カバー30を
取付ける場合には、各アーム部14aに設けた突起部1
4gに対し、これと係合し得る係止部を設けることによ
り取付け得る。また当接金具としては、図9に示す一対
の支持片72,72から構成されるものであってもよ
い。
【0029】
【第2実施例について】図10は、第2実施例に係るク
ローズドセル式製氷機を示すものであって、その基本的
構成は、図11を参照して説明した製氷機の構成と同一
である。但し、製氷水タンク54を備えた水皿(製氷水
貯留ユニット)56の傾動機構が、前述した第1実施例
に係る貯留式製氷機に採用されているものとなってい
る。すなわち、氷形成ユニットとしての製氷室50(製
氷小室50aが製氷部として機能する)の直下に水皿5
6を傾動可能に枢支する支軸58に、第1実施例と同一
構成の作動部材14が傾動自在に枢支される。そして、
該作動部材14の一方のアーム部14aに形成した係合
溝14dに、該アーム部14aの外側部に配設したモー
タ18で回転される回転部材20の支持ローラ22が係
合するよう構成してある。また作動部材14と水皿56
とは、当接金具16,16およびコイルバネ24,24を
介して一体的に傾動可能に構成されている。なお、第2
実施例で長尺板材26は、製氷水タンク54の底面に当
接配置されて、該板材26の各係合孔26aとアーム部
14aの係合孔14eとの間にコイルバネ24が張設さ
れるようになっている。
【0030】前記第2実施例のクローズドセル式製氷機
においては、水皿56を傾動させる作動部材14の両ア
ーム部14a,14aおよび作動部材14を傾動させる
回転部材20を回転させるモータ18を水皿56の側方
に配置したので、傾動機構を配設するためのスペースに
よって製氷機構部全体の長さおよび上下の寸法が大きく
なるのを防ぎ得る。すなわち、製氷機構部全体のコンパ
クト化を図ることで、製氷機自体の小型化を達成し得る
利点を有する。
【0031】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る製氷
機の製氷機構によれば、製氷水貯留ユニットの傾動機構
を該ユニットの側方に配置することで、製氷機構部をコ
ンパクトに纏めることができ、製氷機自体の小型化に寄
与し得る利点がある。また製氷水貯留ユニットの両側に
回転駆動源の動力を伝えて傾動させるので、該ユニット
に貯留される製氷水の量が多くなっても、回転部材や回
転駆動源に大きな負荷が加わることはなく、部品の破損
等を防止し得ると共に使用寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る貯留式製氷機の製
氷機構を示す側面図である。
【図2】 第1実施例に係る貯留式製氷機の製氷機構に
配設される作動部材を示す斜視図である。
【図3】 第1実施例に係る貯留式製氷機の製氷機構を
示す要部切欠き平面図である。
【図4】 第1実施例に係る貯留式製氷機の製氷機構を
示す正面図である。
【図5】 第1実施例に係る貯留式製氷機の動作説明図
である。
【図6】 第1実施例に係る貯留式製氷機の動作説明図
である。
【図7】 第1実施例に係る貯留式製氷機の動作説明図
である。
【図8】 第1実施例に係る貯留式製氷機の動作説明図
である。
【図9】 実施例に係る作動部材の変形例を示す斜視図
である。
【図10】 第2実施例に係るクローズドセル式製氷機
の製氷機構を示す側面図である。
【図11】 従来の技術に係るクローズドセル式製氷機
の製氷機構を示す概略構成図である。
【図12】 従来の技術に係る貯留式製氷機の製氷機構
を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 水皿(製氷水貯留ユニット),12 支持部(氷形成
ユニット) 13 傾動支軸,14a アーム部(傾動手段),14d
係合溝 16 当接金具(連繋手段),18 モータ(回転駆動源),
20 回転部材 22 支持ローラ(係合部材),24 コイルバネ(連繋手
段) 36 製氷突起(製氷部),38 氷塊,40 蒸発管 50 製氷室(氷形成ユニット),50a 製氷小室(製氷
部),53 蒸発管 56 水皿(製氷水貯留ユニット)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍系に接続する蒸発管(40,53)が上部
    に配設されると共に下部に多数の製氷部(36,50a)が形成
    された氷形成ユニット(12,50)と、該氷形成ユニット(1
    2,50)に対して傾動自在に枢支されて常には水平姿勢を
    保持し、前記製氷部(36,50a)に氷塊(38)を形成するため
    の製氷水が貯留される製氷水貯留ユニット(10,56)とか
    らなり、前記製氷部(36,50a)に氷塊(38)が形成される
    と、前記製氷水貯留ユニット(10,56)を斜め下方に傾動
    させて氷形成ユニット(12,50)の下方を開放して氷塊(3
    8)を放出し、次いで該製氷水貯留ユニット(10,56)を再
    び水平姿勢に上昇復帰させるよう構成した製氷機におい
    て、 前記製氷水貯留ユニット(10,56)の傾動方向と同一方向
    に傾動自在に枢支され、該ユニット(10,56)を挟む両側
    に臨んで一体的に傾動可能な一対の傾動手段(14a,14a)
    と、 前記傾動手段(14a,14a)の少なくとも一方の傾動手段(14
    a)に形成され、該傾動手段(14a)の傾動支軸(13)と交差
    する方向に延在する係合溝(14d)と、 前記傾動手段(14a,14a)と製氷水貯留ユニット(10,56)と
    を連繋し、両者(14a,14a,10,56)を一体的に傾動させる
    連繋手段(16,24)と、 前記傾動手段(14a)の係合溝(14d)に摺動可能に係合する
    係合部材(22)が一端部近傍に配設されると共に、他端部
    近傍が傾動手段(14a)の側方に配設された回転駆動源(1
    8)に接続されて所要方向に回転される回転部材(20)とか
    らなり、 前記回転駆動源(18)により回転される回転部材(20)の係
    合部材(22)と係合溝(14d)との係合作用下に、前記連繋
    手段(16,24)により連繋されている製氷水貯留ユニット
    (10,56)を傾動手段(14a,14a)と一体的に斜め下方の下死
    点まで傾動すると共に、該ユニット(10)を傾動手段(14
    a,14a)と一体的に下死点から水平姿勢に上昇復帰するよ
    う構成したことを特徴とする製氷機の製氷機構。
  2. 【請求項2】 前記製氷水貯留ユニット(10,56)と傾動
    手段(14a,14a)とは共通の支軸(13,34)を介して傾動自在
    に枢支される請求項1記載の製氷機の製氷機構。
  3. 【請求項3】 前記氷形成ユニットは、蒸発管(40)が上
    面に配設されると共に下面に多数の製氷突起(36)を備え
    た支持部(12)で構成され、また製氷水貯留ユニットは、
    内部に画成した製氷室中に製氷水を貯留する水皿(10)で
    構成され、この水皿(10)の製氷室中の製氷水に前記支持
    部(12)の製氷突起(36)を浸漬して、該突起(36)の周囲に
    氷塊(38)を形成するようにした請求項1または2記載の
    製氷機の製氷機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011058732A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Toshiba Electric Appliance Co Ltd 製氷機
US20220349640A1 (en) * 2018-11-16 2022-11-03 Lg Electronics Inc. Ice maker for refrigerator

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