JP4803278B2 - 検査システム、及び車載装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車載装置の故障を検出するための検査システム等に関する。
車両には種々のECUが搭載されており、これらのECUは各種センサやアクチュエータ等を制御して様々な処理を行う。これらのECUは、車内LANにより接続されており、それぞれのECUには、固有の通信用IDが割り当てられている。また、これらのECUの異常を検査する際には、専用の検査装置が用いられる場合がある。特許文献1には、この検査装置の一例として、車内LANを介してECUに接続され、ECUに対して検査を指示し、故障情報等を収集する外部ツールが記載されている。
ところで、近年の車両の高性能化、高機能化に伴い、車両に搭載されるECUの数が増加しており、今後も、車両に搭載されるECUの数の増加が見込まれている。しかしながら、車両内部は限られた空間であるため、搭載可能なECUの数には上限がある。また、ECUの増加により、車両の重量や消費電力が増加することが懸念される。このため、車両に搭載されるECUの数を無制限に増加させることはできない。そこで、複数のECUを統合し、一つのECUとすることが提案されている。以後、複数のECUが統合されたECUを統合ECUとも記載する。
統合ECUは、統合前のECUと同様に、車内LANを介して他のECUと接続されるが、ここで、統合ECUの通信用IDとしてどのような通信用IDを用いるかという点が問題となる。例えば、統合ECUに対して新たな通信用IDを割り当てても良いが、現状、多くの種類のECUが存在しており、これらのECUを統合する際の組み合わせとして非常に多くのパターンが存在する。このため、ECUの統合が進むにつれて、最終的に通信用IDが枯渇してしまうことが懸念される。また、統合ECUに新たな通信用IDを割り当てる場合には、他の統合ECUと通信用IDが重複してしまうことを防ぐために、通信用IDの割り当てを厳重に管理する必要があり、ECUの統合を進めるうえでの負担が大きくなってしまう。
特開2007−38921号広報
そこで、統合ECUの通信用IDとして、統合の対象となった複数のECUの通信用IDを用いることが提案されている。こうすることにより、通信用IDの枯渇や、統合ECUの通信用IDが重複してしまう等の問題の発生を回避することができる。また、統合の対象となったECUと通信を行う他のECUは、統合前と同様にして、統合の対象となった個々のECUを相手として通信を行うことにより、統合ECUと通信を行うことができる。このため、統合の際、統合の対象ではないECUのプログラムを改版する等の作業が不要となる。
しかしながら、上記提案に従った場合、検査装置は、統合ECUと通信を行う他のECUと同様、統合ECUに対してではなく、統合の対象となった個々のECUに対して検査を指示しなければならない。このため、統合ECUに対して検査を行う際には、1台のECUに対して検査を行うにもかかわらず、複数回にわたって検査を指示する必要があり、検査装置の処理負荷が増加してしまう。
本願発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、統合ECUについての検査の処理負荷の増加を抑えることができる検査システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、車内LANに接続されており、少なくとも一つの機能を実現するための一群の処理をコンピュータに実行させるプログラムモジュールである制御単位として、少なくとも第一の制御単位と第二の制御単位とを有する車載装置と、該車載装置と車内LANを介して接続される検査装置とを有する検査システムに関する発明である。そして、車載装置は、車内LANに接続されている他の装置からいずれかの制御単位へのデータを受信すると共に、他の装置に対し、いずれかの制御単位を送信元としてデータを送信する車載装置側通信手段を備える。また、制御単位は、装置側通信手段が受信した当該制御単位へのデータに応じてコンピュータに処理を実行させると共に、当該制御単位に対応する部位における故障情報を検出する故障検出処理部としてコンピュータを動作させ、第一の制御単位に対応する部位と、第二の制御単位に対応する部位とには、同一の電力供給部から電力が供給される。
尚、車載装置とは、例えば、上述した統合ECUであっても良い。また、統合ECUにおいては、統合対象となったECUのプログラムが流用されると考えられるが、制御単位とは、統合対象となったECU(以後、統合対象ECUとも記載)のプログラムに基づき作成されたモジュールやプロセス等であっても良い。
また、検査装置は、車載装置が有するいずれかの制御単位を相手としてデータ通信を行う検査装置側通信手段と、第一の制御単位及び第二の制御単位における故障情報の送信を該制御単位に係る車載装置に指示する故障情報送信指示コマンドを、検査装置側通信手段を介して、第一の制御単位或いは第二の制御単位へのデータとして送信する故障情報読出し手段とを備える。そして、車載装置は、車載装置側通信手段が故障情報送信指示コマンドを受信すると、第一の制御単位と第二の制御単位のそれぞれにおける故障検出処理部により検出された故障情報を、車載装置側通信手段に、検査装置に対して送信させる処理を、コンピュータに実行させるプログラムモジュールである送信制御手段をさらに有する。
既に述べたように、検査装置が統合ECUの全機能の検査を行なうためには、統合対象ECUの通信用IDを全て把握し、それぞれの統合対象ECUに対して個別に検査を指示しなければならない。
また、例えば、複数のセンサやアクチュエータ等(以後、センサ群とも記載)に同時に異常が発生していることを検出することにより、センサ群への電力供給部の異常を検出するといった場合が想定される。このような場合において、統合ECUでは、センサ群の各構成要素が複数の統合対象ECUに対応している場合がある。このとき、検査装置は、センサ群への電力供給部の異常を検出するためには、センサ群に対応する全ての統合対象ECUの通信用IDを把握し、これらの統合対象ECUに対し個別に検査を指示し、センサ群の各構成要素に発生している異常を検出しなければならない。
そこで、請求項1に記載の検査システムでは、検査装置は、第一の制御単位或いは第二の制御単位に対し、これらの制御単位における故障情報送信を指示する故障情報送信指示コマンドを送信する。また、統合ECU等の車載装置では、故障情報送信指示コマンドを受信すると、第一の制御単位及び第二の制御単位にて検出された故障情報が、検査装置に対して送信される。
こうすることにより、検査装置は、第一の制御単位或いは第二の制御単位に対してコマンドを1回だけ送信することにより、これらの制御単位における故障情報の検出を行うことができる。したがって、検査装置は、これらの制御単位に割当てられている通信用IDを把握する手間や、複数回にわたって検査指示を行う手間を省くことができる。このため、請求項1に記載の検査システムによれば、統合ECU等の車載装置についての検査の処理負荷の増加を抑えることができ、検査を行なうためのプログラム容量の増加や、検査時間の増加を抑えることができる。
また、車載装置は、次のようにして検査装置に対しての応答を行なっても良い。
すなわち、請求項2に記載されているように、送信制御手段は、第一の制御単位と第二の制御単位のそれぞれにおける故障検出処理部により検出された故障情報を示す1つの応答コマンドを生成し、該応答コマンドを、車載装置側通信手段に、検査装置に対して送信させても良い。
こうすることにより、検査装置は、故障情報送信指示コマンドの応答として、車載装置から故障情報を一括して受信することができる。したがって、車載装置から複数回にわたって故障情報が送信される場合に比べ、検査装置の処理負荷を低下させることができる。
また、請求項3に記載されているように、第一の制御単位或いは第二の制御単位に対して送信される故障情報送信指示コマンドには、これらの制御単位のうち、該コマンドの送信先ではない制御単位における故障情報の検出を指示する付加コードが含まれていても良い。
こうすることにより、従来のプロトコルを大きく変更することなく、統合ECUが有する複数の制御単位における故障情報の検出を指示する新たなコマンドを設けることができる。したがって、従来のハードウェアやソフトウェアを大きく変更することなく統合ECUや検査装置を開発することができ、統合ECU等の開発コストを低減させることができる。
また、請求項4に記載されているように、検査装置は、車載装置を搭載する車両に搭載されていても良い。
こうすることにより、検査装置は、車両の運転中等においても、車載装置の故障情報を検出することができる。
ところで、検査装置が車載装置に対して故障情報の検出を指示する際には、いずれかの制御単位に対して故障情報送信指示コマンドを送信すれば良い。しかしながら、検査装置は、通常、通信用IDにより車内LANに接続されている装置を把握すると考えられる。このため、車載装置における各制御単位に割当てられている通信用IDに関しても、これらの通信用IDが同一の装置に対応するものなのか、個別の装置に対応するものなのかを把握することができない。したがって、検査装置は、車載装置における複数の制御単位に対し故障情報送信指示コマンドを送信してしまう、つまり、車載装置に対して複数回にわたって故障情報送信指示コマンドを送信してしまうおそれがある。
そこで、請求項5に記載の検査システムでは、検査装置は、いずれかの制御単位に対し、該制御単位に係る車載装置が有する全ての制御単位の通信用IDを送信する旨の指示である通信用ID送信指示コマンドを、検査装置側通信手段を介して送信する通信用ID取得指示手段と、通信用ID送信指示コマンドの応答として、検査装置側通信手段を介して複数の通信用IDを受信すると、受信した複数の通信用IDをグループ化して記憶する検査装置側記憶制御手段とをさらに備える。また、車載装置は、車載装置側通信手段が通信用ID送信指示コマンドを受信すると、車載装置側通信手段を介して、該車載装置が有する全ての制御単位の通信用IDを、該通信用ID送信指示コマンドの送信元である検査装置に対して送信する通信用ID通知手段をさらに備える。
こうすることにより、検査装置は、車載装置に割当てられている複数の通信用IDを把握することができる。このため、車載装置の故障情報の検出を行う際に、この車載装置に割当てられているいずれか一つの制御単位に対してのみ、故障情報の読出しを指示することができ、車載装置の検査を効率良く行うことができる。
また、検査装置は、次のようにして車載装置の故障情報の読出しを行っても良い。
すなわち、請求項6に記載されているように、検査装置は、外部に設置されたリモートセンタと無線通信を行う検査装置側無線通信手段をさらに備え、故障情報読出し手段は、検査装置側無線通信手段を介してリモートセンタから受信した指令に応じて、故障情報送信指示コマンドを送信しても良い。そして、検査装置は、検査装置側通信手段を介して、故障情報送信指示コマンドに対する応答として車載装置から故障情報を受信すると、該故障情報を、検査装置側無線通信手段を介してリモートセンタに送信する転送手段をさらに備えていても良い。
こうすることにより、遠隔地から車載装置の故障情報の読出しを行うことができ、検査システムの利便性を高めることができる。
また、検査装置と無線通信を行うリモートセンタにおいても、通信用IDにより、検査装置に接続されている装置を把握することが想定される。このため、リモートセンタでは、車載装置における各制御単位に割当てられている通信用IDが、同一の装置に対応するものなのか、個別の装置に対応するものなのかの判断が困難となる可能性がある。そして、車載装置に対して一括して故障情報の読出しを指示すれば良いところを、車載装置における複数の制御単位に対して、個別に故障情報の送信を指示してしまうおそれがある。
そこで、請求項7に記載の検査装置は、検査装置側無線通信手段を介してリモートセンタから受信した指令に応じて、いずれかの制御単位に対し、該制御単位に係る車載装置が有する全ての制御単位の通信用IDを送信する旨の指示である通信用ID送信指示コマンドを、検査装置側通信手段を介して送信する通信用ID取得指示手段と、通信用ID送信指示コマンドの応答として、検査装置側通信手段を介して通信用IDを受信すると、通信用ID送信指示コマンドの応答として受信した複数の通信用IDを、検査装置側無線通信手段を介してリモートセンタに送信する通信用ID送信手段とを備える。
こうすることにより、リモートセンタにて、車載装置に割当てられている複数の通信用IDを把握することができ、車載装置における故障情報の読出しを効率良く行うことができる。
また、請求項1に記載の検査システムにおける車載装置を、単体で構成して流通させても良い。具体的には、この車載装置は、請求項8に記載されているように、車内LANに接続されている他の装置からいずれかの制御単位へのデータを受信すると共に、他の装置に対し、いずれかの制御単位を送信元としてデータを送信する車載装置側通信手段を備えても良い。そして、制御単位は、車載装置側通信手段が受信した当該制御単位へのデータに応じてコンピュータに処理を実行させると共に、当該制御単位に対応する部位における故障情報を検出する故障検出処理部としてコンピュータを動作させ、第一の制御単位に対応する部位と、第二の制御単位に対応する部位とには、同一の電力供給部から電力が供給されても良い。また、車載装置側通信手段は、車内LANに接続されている検査装置から、第一の制御単位或いは第二の制御単位へのデータとして構成されており、これらの制御単位における故障情報の送信を当該車載装置に指示する故障情報送信指示コマンドを受信しても良い。さらに、車載装置は、車載装置側通信手段が故障情報送信指示コマンドを受信すると、第一の制御単位と第二の制御単位のそれぞれにおける故障検出処理部により検出された故障情報を、車載装置側通信手段に、検査装置に対して送信させる処理を、コンピュータに実行させるプログラムモジュールである送信制御手段をさらに有していても良い。
また、請求項1に記載の検査システムにおける検査装置を、単体で構成して流通させても良い。具体的には、この検査装置は、車載装置が有するいずれかの制御単位を相手としてデータ通信を行う検査装置側通信手段と、検査装置側通信手段を介して、第一の制御単位或いは第二の制御単位に対し、これらの制御単位における前記故障情報の送信を指示する故障情報送信指示コマンドを送信する故障情報読出し手段とを備えていても良い。
請求項1に記載の検査システムにおける車載装置や検査装置を単体で構成しても、対応する車載装置または検査装置と組み合わせることにより、上述した効果を奏する。
また、請求項6や請求項7に記載のリモートセンタは、次のような構成を有していても良い。
すなわち、リモートセンタは、検査装置と無線通信を行うリモートセンタ側無線通信手段と、リモートセンタ側無線通信手段を介して、検査装置に対し、故障情報の送信指令を送信する指令手段とを備えていても良い。
また、指令手段は、リモートセンタ側無線通信手段を介して、検査装置に対し、車載装置が有する制御単位の通信用IDを通知する旨の指令である通信用ID通知指令を送信しても良い。そして、リモートセンタは、リモートセンタ側無線通信手段を介して、通信用ID通知指令の応答として検査装置から複数の通信用IDを受信すると、受信した複数の通信用IDをグループ化し、グループ化した複数の通信用IDと、該検査装置が搭載されている車両の車両IDとを対応付けて記憶するリモートセンタ側記憶制御手段をさらに備えていても良い。
このように構成されたリモートセンタを請求項6や請求項7に記載の検査システムと組み合わせることにより、上述した効果を奏する。
第一の検査システム等の構成を示すブロック図である。 統合プログラムの構成を示すブロック図である。 CAN−ID読出し処理のフローチャートである。 CAN−ID送信指示コマンド等の構成を示すブロック図と、CAN−IDテーブルを示す表である。 CAN−ID送信処理のフローチャートである。 故障情報読出し処理のフローチャートである。 故障情報送信処理のフローチャートである。 故障情報送信指示コマンド等の構成を示すブロック図である。 第二の検査システム等の構成を示すブロック図である。 リモートセンタの構成を示すブロック図と、CAN−ID読出し指令処理のフローチャートである。 CAN−IDデータベースを示す表と、故障情報送信指令処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第一実施形態]
まず、第一実施形態における第一の検査システムについて説明する。
[構成の説明]
(1)第一の検査システム等の物理的構成について
図1の(a)は、第一実施形態における第一の検査システム1の物理的構成を示すブロック図である。第一の検査システム1は、車両に搭載されているシステムであり、第一の検査装置10と、統合ECU20と、第一のECU30と、第二のECU40とを有している。そして、これらの構成要素は、車内LANとして用いられるCAN50により接続されている。また、第一の検査システム1は、これらのECU以外にも、CAN50に接続されている図示しないECUを有している。
次に、第一の検査装置10の物理的構成について、図1の(b)を用いて説明する。第一の検査装置10は、記憶部11と、CAN通信部12と、制御部13とを有している。
記憶部11は、フラッシュメモリやHDD等といった記憶保持動作が不要なデバイスから構成され、各種の情報を記憶することができる。
CAN通信部12は、CAN50を介して接続された装置との通信を行う部位である。
制御部13は、CPU、ROM、RAM、I/O等から構成され、第一の検査装置10の各部位を統括的に制御する部位である。制御部13は、ROMに記憶されているプログラムや、記憶部11からRAMにロードされたプログラムに基づき種々の処理を行う。
次に、統合ECU20の物理的構成について、図1の(c)を用いて説明する。統合ECU20は、AECUとBECUとを一つに統合したものであり、それぞれのECUが有していた機能を全て有している。統合ECU20は、第一の検査装置10と同様の記憶部21と、CAN通信部22と、制御部23とを有している。また、AECUやBECUが有していた各種アクチュエータ等を有している。
また、第一のECU30,第二のECU40は、それぞれ、統合ECU20と同様の記憶部と、CAN通信部と、制御部とを有している。
(2)統合ECUのプログラムの構成について
次に、統合ECU20に搭載されている統合プログラム100の構成について、図2に記載のブロック図を用いて説明する。統合プログラム100は、通信データ処理部110と、A制御部120と、B制御部130というモジュールを有している。
通信データ処理部110は、CAN50を介しての他の装置との通信を制御するモジュールである。
また、A制御部120は、統合の対象となったAECUに搭載されていたプログラムを流用して作成されたモジュールであり、AECUが有していた機能を実現するためのモジュールである。
また、B制御部130は、統合の対象となったBECUに搭載されていたプログラムを流用して作成されたモジュールであり、BECUが有していた機能を実現するためのモジュールである。
尚、AECU,BECUは、統合ECU20と同様にCAN50に接続され、それぞれ、0x7E0,0x7B2というCAN−IDを有している。そして、A制御部120,B制御部130には、それぞれ、AECUとBECUのCAN−IDが割当てられている。つまり、統合ECU20には、0x7E0,0x7B2の二つのCAN−IDが割当てられている。そして、第一の検査システム1を構成する他のECUは、AECUのCAN−IDまたはBECUのCAN−IDを用いて、A制御部120またはB制御部130を通信相手としてCAN50を介して通信を行う。尚、A制御部120やB制御部130を総称して制御単位とも記載する。
次に、A制御部120の構成について説明する。A制御部120は、応答データ作成部121と、ダイアグコード記憶部122と、フリーズデータ記憶部123と、故障検出処理部124というモジュールを有している。
応答データ作成部121は、第一の検査装置10から送信された故障情報送信指示コマンド等に対しての応答データである故障情報コマンド(詳細については後述する)を生成するモジュールである。
また、ダイアグコード記憶部122は、故障検出処理部124にて生成されたダイアグコードを記憶部21に記憶させると共に、応答データ作成部121等からの指示に応じ、記憶部21に記憶されているダイアグコードの読み出しを行なうモジュールである。
また、フリーズデータとは、統合ECU20に何らかの故障が検出された際の、自車両の挙動や自装置の状態を示すデータのことである。フリーズデータ記憶部123は、故障検出処理部124にて生成されたフリーズデータを記憶部21に記憶させると共に、応答データ作成部121等からの指示に応じ、記憶部21に記憶されているフリーズデータの読み出しを行なうモジュールである。
故障検出処理部124は、自装置におけるA制御部120に対応する部位で発生した故障を検出する処理を行い、検出した故障を示すダイアグコードを生成し、ダイアグコード記憶部122により記憶部21に記憶させるモジュールである。尚、故障検出処理部124は、例えば、自装置が第一の検査装置10から故障情報送信指示コマンド等を受信した際に、応答データ作成部121からの指示に応じて故障を検出する処理を行っても良いし、故障情報送信指示コマンド等の受信に関らず所定のタイミングで故障を検出する処理を行っても良い。また、故障検出処理部124は、故障を検出すると、自車両の速度等といった自車両の挙動や自装置の状態を示すフリーズデータを生成し、フリーズデータ記憶部123により記憶部21に記憶させる。
また、A制御部120は、AECUが有していた機能を実現するための他のモジュール(図示なし)をさらに有している。
また、B制御部130に関しても、A制御部120と同様の、応答データ作成部と、ダイアグコード記憶部と、フリーズデータ記憶部と、故障検出処理部というモジュールを有していると共に、BECUが有していた機能を実現するための他のモジュールを有している(図示なし)。
尚、第一のECU30や第二のECU40等といったECUに関しても、統合ECU20と同様に複数の制御単位を有し、複数のCAN−IDが割当てられていても良い。
[動作の説明]
次に、第一実施形態における第一の検査システム1の動作について説明する。
(1)CAN−ID読出し処理について
まず、第一の検査装置10が、CAN50に接続されているECUから、該ECUに割当てられている全てのCAN−IDを読み出す処理であるCAN−ID読出し処理について、図3に記載のフローチャートを用いて説明する。本処理は、第一の検査システム1が初期化された際や、自車両の運転開始時や、第一の検査装置10が第一の検査システム1を構成するECUの検査を開始する際等に実行される。
第一の検査装置10の記憶部11には、第一の検査システム1に含まれているECUのCAN−IDが記憶されており、制御部13は、これらのECUに対しCAN−IDの送信を要求する。本実施形態では、記憶部11には、第一のECU30,第二のECU40,統合ECU20が有するA制御部120及びB制御部130のCAN−IDが少なくとも記憶されている。そして、制御部13は、これらを送信先として、同一ECUに割当てられている全てのCAN−IDの送信を要求するCAN−ID送信指示コマンドを、CAN通信部12によりCAN50を介して送信する(S205)。尚、図4の(a)には、CAN−ID送信指示コマンドの一例として、A制御部120へのCAN−ID送信指示コマンドを示すブロック図が記載されている。
続いて、S210では、制御部13は、CAN−ID送信指示コマンドの送信先から、該コマンドに対する応答として、送信先のECUに割当てられている全てのCAN−IDを通知するコマンドであるCAN−ID応答コマンドを受信する。尚、図4の(b)には、CAN−ID応答コマンドの一例として、統合ECU20のA制御部120から送信されたCAN−ID応答コマンドを示すブロック図が記載されている。そして、CAN−ID送信指示コマンドの全ての送信先からCAN−ID応答コマンドを受信すると、制御部13は、S215に処理を移行する。
S215では、制御部13は、受信したCAN−ID応答コマンドに基づき、CAN−ID送信指示コマンドの送信先のECUと、該ECUに割当てられている全てのCAN−IDを示すCAN−IDテーブルを生成し、記憶部11に記憶する。尚、図4の(c)には、CAN−IDテーブルを示す表が記載されている。そして、制御部13は、本処理を終了する。
(2)CAN−ID送信指示コマンド等の構成について
次に、第一の検査装置10から送信されるCAN−ID送信指示コマンド等について説明する。
(2−1)CAN−ID送信指示コマンドについて
まず、第一の検査装置10から送信されるCAN−ID送信指示コマンドの構成について説明する。第一の検査システム1では、ECUに対しての故障検出に関するコマンドのIDとして、テストモードID(0x13)が用いられる。そして、テストモードIDには所定の要求識別IDが付され、この要求識別IDの値により、故障検出に関する具体的な指示の内容が特定される。CAN−ID送信指示コマンドは、第一の検査装置10からの故障検出に関するコマンドの一つである。
図4の(a)には、CAN−ID送信指示コマンドの一例として、A制御部120へのCAN−ID送信指示コマンド300の構成を示すブロック図が記載されている。このCAN−ID送信指示コマンド300は、A制御部120に対し、統合ECU20に割当てられている全てのCAN−IDの送信を指示するコマンドである。
CAN−ID送信指示コマンド300は、CAN−ID301,要求識別ID302,テストモードID303というデータ構成されている。
CAN−ID301は、CAN−ID送信指示コマンド300の送信先を示すデータであり、A制御部120のCAN−IDである0x7E0を示している。
また、要求識別ID302は0x01を示しており、テストモードID303は0x13を示している。この要求識別ID302とテストモードID303とにより、本コマンドがCAN−ID送信指示コマンドであることが特定される。
(2−2)CAN−ID応答コマンドについて
次に、CAN−ID送信指示コマンドの応答として送信されるCAN−ID応答コマンドの構成について説明する。図4の(b)には、一例として、A制御部120から送信されたCAN−ID応答コマンド310を示すブロック図が記載されている。CAN−ID応答コマンド310は、応答CAN−ID311,応答テストモードID312,割当数313,割当CAN−ID314というデータから構成されている。
応答CAN−ID311は、A制御部120から送信されたことを示すデータであり、A制御部120のCAN−IDである0x7E0に0x08を加算した値である0x7E8を示している。
また、応答テストモードID312は、故障検出に関するコマンドであるテストモードIDに対しての応答であることを示すデータであり、テストモードID(0x13)に0x40を加算した値である0x53を示している。
また、割当数313は、A制御部120を有する統合ECU20に割当てられている全てのCAN−IDの数を示すデータである。
また、割当CAN−ID314は、統合ECU20に割当てられている全てのCAN−IDを示すデータである。割当CAN−ID314は、A制御部314a,B制御部314bというデータを有しており、統合ECU20に、統合の対象となったAECUとBECUのCAN−IDが割当てられていることを示している。尚、A制御部314aは、AECUのCAN−IDである0x7E0に0x08を加算した値である0x7E8という値を示している。また、B制御部314bは、BECUのCAN−IDである0x7B2に0x08を加算した値である0x7BAという値を示している。
(3)CAN−IDテーブルについて
次に、第一の検査システム1を構成する各ECUに割当てられているCAN−IDを示すCAN−IDテーブルについて説明する。図4の(c)には、CAN−IDテーブルを示す表が記載されている。CAN−IDテーブルは、「ID」,「CAN−ID」という項目を有している。
「ID」は、第一の検査システム1を構成するECUの識別IDを示す項目である。
「CAN−ID」は、ECUに割当てられているCAN−IDを示す項目である。
CAN−IDテーブルは、「ID」が“1”であるレコードと、“2”であるレコードと、“3”であるレコードとを有している。「ID」が“1”であるレコードは統合ECU20に対応しており、「CAN−ID」は、CAN−ID応答コマンドにおけるA制御部120とB制御部130のCAN−IDである“0x7E8”と、“0x7BA”とを示している。また、「ID」が“2”であるレコードは第一のECU30に、「ID」が“3”であるレコードは第二のECU40に対応している。
(4)CAN−ID送信処理について
次に、第一の検査装置10から送信されたCAN−ID送信指示コマンドを受信した統合ECU20が、このコマンドに対する応答としてCAN−ID応答コマンドを第一の検査装置10に送信する処理であるCAN−ID送信処理について、図5に記載のフローチャートを用いて説明する。本処理は、統合ECU20にて定期的に実行される。また、第一の検査システム1を構成する他のECUでも、同様の処理が実行される。
S405では、統合ECU20の制御部23は、CAN通信部22を介してCAN−ID送信指示コマンドを受信したか否かを判定する。CAN−ID送信指示コマンドを受信した場合(S405:Yes)、S410に処理を移行し、CAN−ID送信指示コマンドを受信していない場合(S405:No)、本処理を終了する。
S410では、制御部23は、自装置に割当てられているCAN−ID、つまり、A制御部120及びB制御部130のCAN−IDを特定する。そして、制御部23は、これらのCAN−IDに基づき、図4の(b)に記載されているCAN−ID応答コマンドを生成し、CAN通信部22を介して送信し(S415)、本処理を終了する。尚、S410,S415の処理は、CAN−ID送信指示コマンドの送信先のである制御単位にて実行される。
(5)故障情報読出し処理について
次に、第一の検査装置10が、第一の検査システム1における全てのECUから故障情報を読み出す処理である故障情報読出し処理について説明する。本処理は、例えば、第一の検査装置10が、図示しない操作部を介してユーザから所定の操作を受け付けた際に開始される処理である。
S505では、第一の検査装置10の制御部13は、記憶部11に記憶されているCAN−IDテーブルを構成するレコードの「CAN−ID」を、故障情報を読み出すECUのCAN−IDとして特定する。尚、統合ECU20に対応するレコードのように、「CAN−ID」が複数のCAN−IDを示している場合には、値が最大であるCAN−IDを、故障情報を読み出すECUのCAN−IDとして特定する。
続いてS510では、制御部13は、特定したECUに対し、CAN通信部12を介して故障情報の送信を指示するコマンドである故障情報送信指示コマンドを送信し、S515に処理を移行する。このとき、統合ECU20のように複数の制御単位を有し、複数のCAN−IDが割当てられているECUに対しては、全ての制御単位における故障情報の送信を指示する。図8の(a)には、統合ECU20への故障情報送信指示コマンドを示すブロック図が記載されている。
S515では、制御部13は、故障情報送信指示コマンドの送信先のECUから、故障情報コマンドを受信する。尚、図8の(b)には、統合ECU20により送信された故障情報コマンドを示すブロック図が記載されている。そして、制御部13は、故障情報コマンドに含まれているダイアグコードと、ダイアグコードが検出されたECU或いは制御単位のCAN−IDとを対応付けて記憶部11に記憶し(S520)、本処理を終了する。
尚、第一の検査装置10は、同様の方法で、図示しない操作部を介してユーザから指定されたECUに対して故障の検出を指示しても良い。
(6)故障情報送信処理について
次に、統合ECU20が、第一の検査装置10から送信された故障情報送信指示コマンドに応じて故障情報の読出し及び検出を行い、故障情報を送信する処理である故障情報送信処理について説明する。本処理は、統合ECU20にて定期的に行なわれる処理である。尚、ここでは、統合ECU20における故障情報送信処理について説明するが、第一の検査システム1を構成する他のECUにおいても、同様の処理が行なわれる。
S605では、統合ECU20の制御部23は、第一の検査装置10から故障情報送信指示コマンドを受信したか否かを判定する。故障情報送信指示コマンドを受信した場合(S605:Yes)には、制御部23は、S610に処理を移行し、故障情報送信指示コマンドを受信していない場合(S605:No)には、本処理を終了する。
S610では、制御部23は、受信した故障情報送信指示コマンドが、自装置におけるA制御部120及びB制御部130の両方への指示であるか判定する。両方への指示である場合(S610:Yes)には、制御部23は、S640に処理を移行し、A制御部120またはB制御部130のいずれか一方への指示である場合(S610:No)には、S615に処理を移行する。
S615では、制御部23は、受信した故障情報送信指示コマンドが、A制御部120への指示であるか判定する。そして、制御部23は、A制御部120への指示である場合(S615:Yes)にはS620に処理を移行し、B制御部130への指示である場合(S615:No)にはS630に処理を移行する。
S620では、制御部23は、記憶部21に記憶されているA制御部120についてのダイアグコードを読み出すと共に、A制御部120についての故障検出処理を実行する。そして、記憶部21から読み出したダイアグコードと、故障検出処理により検出された故障を示すダイアグコードとを有する故障情報コマンドを生成し、故障情報コマンドを第一の検査装置10に送信する(S625)。このコマンドを送信すると、制御部23は、本処理を終了する。
ここで、S620,S625における処理についてより詳しく説明する。故障情報送信指示コマンドの受信は通信データ処理部110にて行なわれ、通信データ処理部110は、受信した故障情報送信指示コマンドを、このコマンドの送信先であるA制御部120の応答データ作成部121に渡す。そして、応答データ作成部121は、ダイアグコード記憶部122に記憶部21からのダイアグコードの読み出しを指示すると共に、故障検出処理部124に故障検出処理の実行を指示する。そして、応答データ作成部121は、ダイアグコード記憶部122により読み出されたダイアグコードと、故障検出処理により生成されたダイアグコードとを有する故障情報コマンドを生成する。そして、通信データ処理部110は、第一の検査装置10に対し、生成された故障情報コマンドを送信する。
受信した故障情報送信指示コマンドが、B制御部130への指示である場合に移行するS630では、制御部23は、記憶部21に記憶されているB制御部130についてのダイアグコードを読み出すと共に、B制御部130についての故障検出処理を実行する。そして、記憶部21から読み出したダイアグコードと、故障検出処理により検出された故障を示すダイアグコードとを有する故障情報コマンドを生成し、故障情報コマンドを第一の検査装置10に送信する(S635)。尚、S630,S635では、S620,S625と同様にしてB制御部130にて故障情報コマンドが生成される。このコマンドを送信すると、制御部23は、本処理を終了する。
受信した故障情報送信指示コマンドが、A制御部120及びB制御部130の両方への指示である場合に移行するS640では、制御部23は、A制御部120における故障情報の読出し及び検出を行ない、さらに、B制御部130における故障情報の読出し及び検出を行う(S645)。そして、制御部23は、読出し或いは生成されたダイアグコードに基づき故障情報コマンドを生成し、第一の検査装置10に送信し(S650)、本処理を終了する。
ここで、S640〜S650における処理についてより詳しく説明する。故障情報送信指示コマンドの送信先がA制御部120である場合には、通信データ処理部110は、受信した故障情報送信指示コマンドを、このコマンドの送信先であるA制御部120の応答データ作成部121に渡す。そして、応答データ作成部121では、S620と同様にして、ダイアグコードの読出しや生成が行なわれる。また、応答データ作成部121は、故障情報送信指示コマンドに従い、B制御部130の応答データ作成部に対し故障情報の読出しや検出を指示する。そして、S630と同様にして、B制御部130にてダイアグコードの読出しや生成が行なわれる。
そして、A制御部120の応答データ作成部121は、A制御部120についてのダイアグコードと、B制御部130についてのダイアグコードとを有する故障情報コマンドを生成する。そして、通信データ処理部110は、第一の検査装置10に対し、生成された故障情報コマンドを送信する。
尚、故障情報送信指示コマンドの送信先がB制御部130である場合には、通信データ処理部110は、故障情報送信指示コマンドをB制御部130の応答データ作成部に渡す。そして、送信先がA制御部120である場合と同様にして、B制御部130の応答データ作成部により故障情報コマンドが生成される。
(7)故障情報送信指示コマンド等の構成について
次に、第一の検査装置10から送信される故障情報送信指示コマンドや、統合ECU20等から送信される故障情報コマンドについて説明する。
(7−1)故障情報送信指示コマンドについて
まず、第一の検査装置10から送信される故障情報送信指示コマンドの構成について説明する。故障情報送信指示コマンドは、先に説明した故障検出に関するコマンドの一つである。
図8の(a)には、故障情報送信指示コマンドの一例として、統合ECU20が有するA制御部120のCAN−IDを送信先とした故障情報送信指示コマンド320を示すブロック図が記載されている。この故障情報送信指示コマンド320は、統合ECU20が有する全ての制御単位における故障の検出を指示するコマンドである。
故障情報送信指示コマンド320は、CAN−ID321,要求識別ID322,テストモードID323というデータ構成されている。
CAN−ID321は、故障情報送信指示コマンド320の送信先を示すデータであり、統合ECU20が有するA制御部120のCAN−IDである0x7E0を示している。
また、要求識別ID322は0xFFを示しており、テストモードID323は0x13を示している。統合ECU20では、この要求識別ID302とテストモードID303とにより、本コマンドが、統合ECU20が有する全ての制御単位における故障の検出を指示するコマンドであることが特定される。
(7−2)故障情報コマンドについて
次に、故障情報送信指示コマンドの応答として送信される故障情報コマンドの構成について説明する。図8の(b)には、一例として、統合ECU20のA制御部120から送信された故障情報コマンド330を示すブロック図が記載されている。故障情報コマンド330は、応答CAN−ID331,応答テストモードID332,応答制御数333,A制御部CAN−ID334,ダイアグコード数335,ダイアグコード336,B制御部CAN−ID337,ダイアグコード数338,ダイアグコード339というデータから構成されている。
応答CAN−ID331は、A制御部120からの応答であることを示すデータであり、A制御部120のCAN−IDである0x7E0に0x08を加算した値である0x7E8を示している。
また、応答テストモードID332は、故障検出に関するコマンドであるテストモードIDに対しての応答であることを示すデータであり、テストモードID(0x13)に0x40を加算した値である0x53を示している。
また、応答制御数333は、A制御部120を有する統合ECU20に割当てられている全てのCAN−IDの数を示すデータである。
また、A制御部CAN−ID334は、A制御部120のCAN−IDを示すデータである。そして、A制御部CAN−ID334に続くダイアグコード数335は、A制御部120において検出されたダイアグコードの数を示すデータであり、これに続くダイアグコード336は、A制御部120において検出されたダイアグコードを示すデータである。尚、A制御部CAN−ID334は、A制御部120のCAN−IDである0x7E0に0x08を加算した値である0x7E8という値を示している。
また、B制御部CAN−ID337は、B制御部130のCAN−IDを示すデータである。そして、B制御部CAN−ID337に続くダイアグコード数338は、B制御部130において検出されたダイアグコードの数を示すデータであり、これに続くダイアグコード339は、B制御部130において検出されたダイアグコードを示すデータである。尚、B制御部CAN−ID337は、B制御部130のCAN−IDである0x7B2に0x08を加算した値である0x7BAという値を示している。
[効果]
第一の検査システム1では、第一の検査装置10は、統合ECU20におけるA制御部120を送信先として、統合ECU20における全ての制御単位における故障情報の送信を指示する故障情報送信指示コマンドを送信する。このため、A制御部120及びB制御部130に対して個別に故障情報送信指示コマンドを送信する場合に比べ、統合ECU20から故障情報を読み出す際の処理負荷を低減させることができ、検査を行なうためのプログラム容量の増加や、検査時間の増加を抑えることができる。
また、第一の検査システム1では、第一の検査装置10から統合ECU20に送信される故障情報送信指示コマンドは、ECUに対しての故障検出に関するコマンドのIDであるテストモードID(0x13)を有しており、さらに、要求識別IDとして0xFFが付加されている。そして、統合ECU20では、テストモードIDと要求識別IDとにより、このコマンドが、統合ECU20における全ての制御単位における故障情報の送信を指示するコマンドであることが特定される。このため、従来から存在するCAN50のプロトコルを大きく変更することなく、新たに、統合ECU20における全ての制御単位における故障情報の送信を指示するコマンドを設けることができる。したがって、従来のハードウェアやソフトウェアを大きく変更することなく統合ECU20や第一の検査装置10を開発することができ、統合ECU20等の開発コストを低減させることができる。
また、第一の検査システム1では、第一の検査装置10は、第一のECU30や、A制御部120やB制御部130を送信先としてCAN−ID送信指示コマンドを送信し、このコマンドの応答として受信したCAN−ID応答コマンドに基づき、CAN−IDテーブルを生成する。したがって、第一の検査装置10は、CAN50に接続されている各ECUに割当てられているCAN−IDを正確に把握することができる。このため、統合ECU20に対して故障情報の送信を指示する際に、誤って、A制御部120とB制御部130とに対し、複数回にわたって故障情報送信指示コマンドを送信してしまうといった事態を回避することができ、故障情報の読出しを効率良く行うことができる。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態における第二の検査システムについて説明する。
[構成の説明]
図9の(a)、第二実施形態における第二の検査システム5の物理的構成を示すブロック図である。第二の検査システム5は、車両に搭載されているシステムであり、第二の検査装置60と、第一実施形態と同様の統合ECU20、第一のECU30、及び第二のECU40とを有している。そして、これらの構成要素は、CAN50により接続されている。また、第二の検査装置60は、外部に設置されたリモートセンタ70と無線通信を行うことができる。また、第二の検査システム5は、これらのECU以外にも、CAN50に接続されているECU(図示なし)を有している。
次に、第二の検査装置60の物理的構成について、図9の(b)を用いて説明する。第二の検査装置60は、第一実施形態における第一の検査装置10と同様の記憶部61、CAN通信部62、及び制御部63と、無線通信部64とを有している。
記憶部61、CAN通信部62、及び制御部63については、第一の検査装置10と同様の構成であるため、説明を省略する。
無線通信部64は、リモートセンタ70と無線通信を行うための部位である。尚、無線通信部64は、例えば、無線通信により移動体通信網(図示なし)にアクセスし、移動体通信網を介してリモートセンタ70と無線通信を行っても良い。
次に、リモートセンタ70の物理的構成について、図10の(a)に記載のブロック図を用いて説明する。リモートセンタ70は、記憶部71と、操作部72と、制御部73と、通信部74と、表示部75とを有している。
記憶部71は、フラッシュメモリやHDD等といった記憶保持動作が不要なデバイスから構成され、各種の情報を記憶することができる。
操作部72は、ユーザからの各種操作を受け付ける部位である。
制御部73は、CPU、ROM、RAM、I/O等から構成され、リモートセンタ70の各部位を統括的に制御する部位である。制御部73は、ROMに記憶されているプログラムや、記憶部71からRAMにロードされたプログラムに基づき種々の処理を行う。
通信部74は、第二の検査装置60と通信を行うための部位である。尚、例えば、通信部74は、有線或いは無線通信により移動体通信網(図示なし)にアクセスし、移動体通信網を介して第二の検査装置60と通信を行っても良い。
表示部75は、種々の情報を表示する部位である。
[動作の説明]
次に、第二実施形態における第二の検査システム5や、リモートセンタ70の動作について説明する。
(1)CAN−ID読出し指令処理について
まず、リモートセンタ70が、いずれかの車両に搭載されている第二の検査装置60に対して、第二の検査システム5を構成する各ECUに割当てられているCAN−IDの送信を指令するCAN−ID読出し指令処理について、図10の(b)に記載されているフローチャートを用いて説明する。本処理は、ユーザからの指示に応じて実行される処理である。
S705では、リモートセンタ70の制御部73は、操作部72を介してユーザから、第二の検査装置60が搭載されている車両の識別情報である車体コードの入力を受け付ける。そして、制御部73は、入力された車体コードに基づき、通信相手となる第二の検査装置60を特定し、特定した第二の検査装置60に対して、この第二の検査装置60に接続されている各ECUに割当てられている全てのCAN−IDの送信を指令するCAN−ID通知指令を送信する(S710)。
尚、CAN−ID通知指令を受信した第二の検査装置60や、この第二の検査装置60を有する第二の検査システム5を構成するECUでは、第一実施形態と同様にしてCAN−ID読出し処理やCAN−ID送信処理が実行され、CAN−IDテーブルが生成される。そして、第二の検査装置60は、CAN−ID通知指令の応答として、CAN−IDテーブルと同様の情報であるCAN−ID情報をリモートセンタ70に送信する。
続いてS715では、制御部73は、CAN−ID通知指令の送信先の第二の検査装置60からCAN−ID情報を受信する。そして、制御部73は、受信したCAN−ID情報を用いて、図11の(a)に記載されているCAN−IDデータベースを更新し(S720)、本処理を終了する。
(2)CAN−IDデータベースについて
次に、CAN−ID通知指令の送信先の第二の検査装置60が搭載されている車両の車体コードと、この車両に搭載されている第二の検査システム5を構成する各ECUに割当てられているCAN−IDとが対応付けて登録されているCAN−IDデータベースについて、図11の(a)に記載されている表を用いて説明する。CAN−IDデータベースは、「車体コード」,「ID」,「CAN−ID」という項目を有している。
「車体コード」は、CAN−ID通知指令の送信先である第二の検査装置60が搭載されている車両の識別情報である。
また、「ID」は、対応する「車体コード」により特定される車両に搭載されている第二の検査システム5を構成する各ECUの識別IDを示す項目であり、「CAN−ID」は、「ID」が示すECUに割当てられているCAN−IDを示す項目である。尚、「ID」及び「CAN−ID」は、第一実施形態におけるCAN−IDテーブルにおける「ID」及び「CAN−ID」と同様の項目である。
(3)故障情報送信指令処理について
次に、リモートセンタ70が、いずれかの車両に搭載されている第二の検査装置60に対して、第二の検査システム5を構成する各ECUの故障情報の送信を指令する故障情報送信指令処理について、図11の(b)に記載されているフローチャートを用いて説明する。本処理は、ユーザからの指示に応じて実行される処理である。
S805では、リモートセンタ70の制御部73は、操作部72を介してユーザから、第二の検査装置60が搭載されている車両の識別情報である車体コードの入力を受け付ける。そして、制御部73は、記憶部71に記憶されているCAN−IDデータベースに基づき、車体コードに対応する車両に搭載されているECUと、ECUに割当てられているCAN−IDのリストを表示部75に表示し、故障情報の読み出しの対象となるECUの選択を受け付ける。
続いて、S810では、制御部73は、入力された車体コードに基づき、通信相手となる第二の検査装置60を特定し、特定した第二の検査装置60に対して、選択されたECUの故障情報の送信指令を、通信部74を介して送信する。
尚、故障情報の送信指令を受信した第二の検査装置60や、この第二の検査装置60を有する第二の検査システム5を構成するECUでは、第一実施形態と同様にして故障情報読出し処理や故障情報送信処理が実行される。そして、第二の検査装置60では、ECUから受信したダイアグコードと、ダイアグコードが検出されたECU或いは制御単位とを対応付けた情報である故障情報リストが生成される。そして、第二の検査装置60は、無線通信により、生成した故障情報リストをリモートセンタ70に送信する。
続いてS815では、制御部73は、故障情報の送信指令の送信先の第二の検査装置60から故障情報リストを受信する。そして、制御部73は、受信した故障情報リストを記憶部71に記憶し(S820)、本処理を終了する。
[効果]
第二の検査システム5における第二の検査装置60は、リモートセンタ70からの無線通信を介しての指令に応じて、統合ECU20等の故障情報の読出しを行う。そして、第二の検査装置60は、統合ECU20等から受信したダイアグコード等を含む故障情報リストをリモートセンタ70に送信する。このため、遠隔地からでも統合ECU20等の故障情報の読出しを行うことができ、利便性を高めることができる。
また、リモートセンタ70は、第二の検査装置60に対し、この第二の検査装置60に接続されている各ECUに割当てられている全てのCAN−IDの送信を指令するCAN−ID通知指令を送信する。そして、この指令に対しての応答としてCAN−ID情報を受信すると、リモートセンタ70は、受信したCAN−ID情報に基づきCAN−IDデータベースを更新する。このため、リモートセンタ70にて、統合ECU20に割当てられている複数のCAN−IDを把握することができ、統合ECU20からの故障情報の読出しを効率良く行うことができる。
[他の実施形態]
(1)統合ECU20は、A制御部120とB制御部130という二つの制御単位を有しているが、統合ECU20は、三つ以上の制御単位を有していても良い。また、第一実施形態では、第一の検査装置10は、統合ECU20に割当てられている全ての制御単位における故障情報の読出しを指示している。しかし、故障情報送信指示コマンドを、故障情報の読出しを指示する制御単位のCAN−IDを設定可能に構成し、この故障情報送信指示コマンドを受信した統合ECU20は、このコマンドに設定されたCAN−IDに対応する制御単位におけるダイアグコードを第一の検査装置10に送信しても良い。このような構成を有する場合であっても、複数の制御単位における故障情報の読出しを一括して行うことができ、故障情報を読み出す際の処理負荷を低減させることができる。
(2)また、第一実施形態における第一の検査装置10は、第一の検査システム1の構成要素として車両に搭載されているが、第一の検査装置10は、車両に搭載されておらず、検査を行う場合に一時的にCAN50に接続されても良い。このような構成を有する場合であっても、同様の効果を得ることができる。
(3)また、統合ECU20では、A制御部120及びB制御部130に対しての故障情報送信指示コマンドを受信した場合には、送信先の制御単位にて応答データである故障情報コマンドが生成される。しかし、例えば、通信データ処理部110が、故障情報送信指示コマンドに応じて、A制御部120及びB制御部130に対して故障検出等を指示しても良い。そして、通信データ処理部110が、それぞれの制御単位にて生成されたダイアグコードに基づき故障情報コマンドを生成し、検査装置に送信しても良い。このような構成を有する場合であっても、同様の効果を得ることができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
統合ECU20が車載装置に、CAN50が車内LANに、CAN−IDが通信用IDに相当する。
また、第一の検査装置10におけるCAN通信部12が検査装置側通信手段に相当し、制御部13が、故障情報読出し手段,請求項5に記載の通信用ID取得指示手段にそれぞれ相当し、記憶部11及び制御部13が検査装置側記憶制御手段に相当する。
また、統合ECU20におけるCAN通信部22が車載装置側通信手段に相当し、制御部23が信用ID通知手段に当する。
また、第二の検査装置60におけるCAN通信部62が検査装置側通信手段に相当し、制御部63が、故障情報読出し手段,転送手段,請求項7に記載の通信用ID取得指示手段,通信用ID送信手段にそれぞれ相当し、無線通信部64が検査装置側無線通信手段に相当する。
また、リモートセンタ70における制御部73が指令手段に、通信部74がリモートセンタ側無線通信手段に、記憶部71及び制御部73がリモートセンタ側記憶制御手段に相当する。
また、故障情報コマンドが応答コマンドに、CAN−ID送信指示コマンドが通信用ID送信指示コマンドに相当する。また、要求識別IDが付加コードに相当する。
また、CAN−ID通知指令が、通信用ID通知指令に相当する。
1…第一の検査システム、5…第二の検査システム、10…第一の検査装置、11…記憶部、12…CAN通信部、13…制御部、20…統合ECU、21…記憶部、22…CAN通信部、23…制御部、30…第一のECU、40…第二のECU、50…CAN、60…第二の検査装置、61…記憶部、62…CAN通信部、63…制御部、64…無線通信部、70…リモートセンタ、71…記憶部、72…操作部、73…制御部、74…通信部、75…表示部、100…統合プログラム、110…通信データ処理部、120…A制御部、121…応答データ作成部、122…ダイアグコード記憶部、123…フリーズデータ記憶部、124…故障検出処理部、130…B制御部、300…CAN−ID送信指示コマンド、301…CAN−ID、302…要求識別ID、303…テストモードID、310…CAN−ID応答コマンド、311…応答CAN−ID、312…応答テストモードID、313…割当数、314…割当CAN−ID、320…故障情報送信指示コマンド、321…CAN−ID、322…要求識別ID、323…テストモードID、330…故障情報コマンド、331…応答CAN−ID、332…応答テストモードID、333…応答制御数、334…A制御部CAN−ID、335…ダイアグコード数、336…ダイアグコード、337…B制御部CAN−ID、338…ダイアグコード数、339…ダイアグコード。

Claims (8)

  1. 車内LANに接続されており、少なくとも一つの機能を実現するための一群の処理をコンピュータに実行させるプログラムモジュールである制御単位として、少なくとも第一の制御単位と第二の制御単位とを有する車載装置と、該車載装置と前記車内LANを介して接続される検査装置とを有する検査システムであって、
    前記車載装置は、前記車内LANに接続されている他の装置からいずれかの前記制御単位へのデータを受信すると共に、前記他の装置に対し、いずれかの前記制御単位を送信元としてデータを送信する車載装置側通信手段を備え、
    前記制御単位は、前記車載装置側通信手段が受信した当該制御単位へのデータに応じて前記コンピュータに前記処理を実行させると共に、当該制御単位に対応する部位における故障情報を検出する故障検出処理部として前記コンピュータを動作させ、
    前記第一の制御単位に対応する前記部位と、前記第二の制御単位に対応する前記部位とには、同一の電力供給部から電力が供給され、
    前記検査装置は、
    前記車載装置が有するいずれかの前記制御単位を相手としてデータ通信を行う検査装置側通信手段と、
    前記第一の制御単位及び前記第二の制御単位における前記故障情報の送信を該制御単位に係る前記車載装置に指示する故障情報送信指示コマンドを、前記検査装置側通信手段を介して、前記第一の制御単位或いは前記第二の制御単位へのデータとして送信する故障情報読出し手段と、
    を備え、
    前記車載装置は、前記車載装置側通信手段が前記故障情報送信指示コマンドを受信すると、前記第一の制御単位と前記第二の制御単位のそれぞれにおける前記故障検出処理部により検出された前記故障情報を、前記車載装置側通信手段に、前記検査装置に対して送信させる処理を、前記コンピュータに実行させるプログラムモジュールである送信制御手段をさらに有すること、
    を特徴とする検査システム。
  2. 請求項1に記載の検査システムにおいて、
    前記送信制御手段は、前記第一の制御単位と前記第二の制御単位のそれぞれにおける前記故障検出処理部により検出された前記故障情報を示す1つの応答コマンドを生成し、該応答コマンドを、前記車載装置側通信手段に、前記検査装置に対して送信させること、
    を特徴とする検査システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の検査システムにおいて、
    前記第一の制御単位或いは前記第二の制御単位に対して送信される前記故障情報送信指示コマンドには、これらの制御単位のうち、該コマンドの送信先ではない前記制御単位における前記故障情報の検出を指示する付加コードが含まれていること、
    を特徴とする検査システム。
  4. 請求項3に記載の検査システムにおいて、
    前記検査装置は、前記車載装置を搭載する車両に搭載されていること、
    を特徴とする検査システム。
  5. 請求項3または請求項4に記載の検査システムにおいて、
    それぞれの前記制御単位には、固有の通信用IDが割当てられており、
    前記検査装置は、
    いずれかの前記制御単位に対し、該制御単位に係る前記車載装置が有する全ての前記制御単位の前記通信用IDを送信する旨の指示である通信用ID送信指示コマンドを、前記検査装置側通信手段を介して送信する通信用ID取得指示手段と、
    前記通信用ID送信指示コマンドの応答として、前記検査装置側通信手段を介して複数の前記通信用IDを受信すると、受信した複数の前記通信用IDをグループ化して記憶する検査装置側記憶制御手段と、
    をさらに備え、
    前記車載装置は、前記車載装置側通信手段が前記通信用ID送信指示コマンドを受信すると、前記車載装置側通信手段を介して、該車載装置が有する全ての前記制御単位の前記通信用IDを、該通信用ID送信指示コマンドの送信元である前記検査装置に対して送信する通信用ID通知手段をさらに備えること、
    を特徴とする検査システム。
  6. 請求項4に記載の検査システムにおいて、
    前記検査装置は、外部に設置されたリモートセンタと無線通信を行う検査装置側無線通信手段をさらに備え、
    前記故障情報読出し手段は、前記検査装置側無線通信手段を介して前記リモートセンタから受信した指令に応じて、前記故障情報送信指示コマンドを送信し、
    前記検査装置は、前記検査装置側通信手段を介して、前記故障情報送信指示コマンドに対する応答として前記車載装置から前記故障情報を受信すると、該故障情報を、前記検査装置側無線通信手段を介して前記リモートセンタに送信する転送手段をさらに備えること、
    を特徴とする検査システム。
  7. 請求項6に記載の検査システムにおいて、
    それぞれの前記制御単位には、固有の通信用IDが割当てられており、
    前記検査装置は、
    前記検査装置側無線通信手段を介して前記リモートセンタから受信した指令に応じて、いずれかの前記制御単位に対し、該制御単位に係る前記車載装置が有する全ての前記制御単位の前記通信用IDを送信する旨の指示である通信用ID送信指示コマンドを、前記検査装置側通信手段を介して送信する通信用ID取得指示手段と、
    前記通信用ID送信指示コマンドの応答として、前記検査装置側通信手段を介して前記
    通信用IDを受信すると、前記通信用ID送信指示コマンドの応答として受信した複数の前記通信用IDを、前記検査装置側無線通信手段を介して前記リモートセンタに送信する通信用ID送信手段と、
    をさらに備え、
    前記車載装置は、前記車載装置側通信手段を介して前記通信用ID送信指示コマンドを受信すると、前記車載装置側通信手段を介して、該車載装置が有する全ての前記制御単位の前記通信用IDを、該通信用ID送信指示コマンドの送信元である前記検査装置に対して送信する通信用ID通知手段をさらに備えること、
    を特徴とする検査システム。
  8. 車内LANに接続されており、少なくとも一つの機能を実現するための一群の処理をコンピュータに実行させるプログラムモジュールである制御単位として、少なくとも第一の制御単位と第二の制御単位とを有する車載装置であって、
    前記車載装置は、前記車内LANに接続されている他の装置からいずれかの前記制御単位へのデータを受信すると共に、前記他の装置に対し、いずれかの前記制御単位を送信元としてデータを送信する車載装置側通信手段を備え、
    前記制御単位は、前記車載装置側通信手段が受信した当該制御単位へのデータに応じて前記コンピュータに前記処理を実行させると共に、当該制御単位に対応する部位における故障情報を検出する故障検出処理部として前記コンピュータを動作させ、
    前記第一の制御単位に対応する前記部位と、前記第二の制御単位に対応する前記部位とには、同一の電力供給部から電力が供給され、
    前記車載装置側通信手段は、前記車内LANに接続されている検査装置から、前記第一の制御単位或いは前記第二の制御単位へのデータとして構成されており、これらの制御単位における前記故障情報の送信を当該車載装置に指示する故障情報送信指示コマンドを受信し、
    前記車載装置は、前記車載装置側通信手段が前記故障情報送信指示コマンドを受信すると、前記第一の制御単位と前記第二の制御単位のそれぞれにおける前記故障検出処理部により検出された前記故障情報を、前記車載装置側通信手段に、前記検査装置に対して送信させる処理を、前記コンピュータに実行させるプログラムモジュールである送信制御手段をさらに有すること、
    を特徴とする車載装置。
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