JP4974795B2 - 列車情報制御システムの診断システム - Google Patents

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Description

本発明は、列車情報制御システムの診断システムに関するものであり、特に、列車の車両に搭載されて列車内における情報を制御する複数の列車情報制御装置と、該複数の列車情報制御装置間を接続する伝送線と、を備えて構成される列車情報制御システムの診断を行う列車情報制御システムの診断システムに関するものである。
従来、列車には、列車の運行に関する情報を収集し管理するために、列車内における情報を制御するシステムとして例えば親装置と、端末装置と、これらを接続する車両間ネットワークと、を備えて構成される列車情報管理システムが設けられている。しかし、この列車情報管理システムは、列車という非常に限定された狭い、電気的に悪環境下に設けられるため、誤作動が生じた場合の障害分析用のデータ採取は簡単には行うことができない。
こうしたシステムは、全てソフトウェアを搭載しているが、不具合の生じた場合の機器診断を行う場合、親装置を使用して行わざるを得ない。そして、親装置が運用中であれば、本来の業務プログラム処理以外に、ある特定機器に対する診断プログラムを実行させることとなり、親装置の負荷が大きくなる。
また、本格的に調査を行うとなると、たとえば列車情報管理システムの親装置や端末装置を取り外して交換するか、狭い車内に調査用の配線を張り巡らせて測定機器を接続する必要がある。これは、時間と労力を要する作業であり、鉄道を運営する側にとっては大きな経営資源(人的資源)の消費が強いられている。
このような列車情報管理システムの分析に関する技術として、たとえば、地上の処理装置が、車両間ネットワーク、モニタ中央装置(親装置)からデータを取得し、予め決められた項目について試験を行う技術がある(たとえば、特許文献1参照)。
特許第3272196号明細書
しかしながら、上記従来の技術によれば、モニタ中央装置(親装置)が運用中であれば、本来の業務プログラム処理以外に処理を行うこととなり、親装置の負荷が大きくなることには変わりない。また、地上の処理装置におけるデータの取得は、車両間ネットワーク、モニタ中央装置(親装置)を用いて行われるため、列車の走行中は分析等の処理を行うことができず、走行中に誤作動が生じた場合等に早急な診断を行うことができない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、列車情報管理システム本来の処理に負担をかけずに列車情報制御システムの診断を容易に行うことが可能な列車情報制御システムの診断システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる列車情報制御システムの診断システムは、列車の車両に搭載されて列車内における情報を制御する複数の列車情報制御装置と、該複数の列車情報制御装置間を接続する伝送線と、を備えて構成される列車情報制御システムと、列車情報制御装置からデータを取得して、該データに基づいて列車情報制御システムの診断を行う可搬型の診断装置と、複数の列車情報制御装置および診断装置に接続された電力線と、診断装置と電力線との間に配置される第1の電力線通信用モデムと、列車情報制御装置と電力線との間に配置される第2の電力線通信用モデムと、を備え、診断装置が、第1の電力線通信用モデムと電力線と第2の電力線通信用モデムとを介して列車情報制御装置にアクセスして列車情報制御装置からデータを取得可能であり、診断装置が、複数の列車情報制御装置のうちの1つの列車情報制御装置が伝送線を介して送信して複数の列車情報制御装置のうちの複数の他の列車情報制御装置が伝送線を介して受信した一斉同報メッセージをそれぞれの複数の列車情報制御装置から電力線を介して取得することにより伝送線を流れるデータが正しいかどうかの確認を行うこと、を特徴とする。
この発明によれば、診断装置が、第1の電力線通信用モデムと電力線と第2の電力線通信用モデムとを介して列車情報制御装置にアクセスして列車情報制御装置からデータを取得して前記列車情報制御システムの診断を行うことで、列車情報管理システム本来の処理に負担をかけずに列車情報制御システムの診断を容易に行うことが可能な列車情報制御システムを得ることができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる列車情報制御システムの診断システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
実施の形態
図1は、本発明の実施の形態にかかる列車情報制御システムの診断システムの構成を模式的に説明するための図である。本実施の形態にかかる列車情報制御システムの診断システムは、列車の車両に搭載されて列車内における情報を制御する列車情報制御システムの診断を行うための診断システムである。
まず、診断対象である列車情報制御システムについて説明する。列車情報制御システムは、図1に示すように、列車を構成する各車両に搭載されて列車内における情報を制御する複数の列車情報制御装置10(親装置10Aおよび複数の端末装置10B)と、該複数の列車情報制御装置間を車両間に渡って接続する伝送線20により構成される車両間ネットワークと、を備えている。
列車情報制御装置10は、たとえば車両の天井や床下に配置される。そして、列車情報制御装置10には、実際の監視制御対象装置が接続される。たとえば、列車情報制御システムが列車情報管理システムである場合には、車両の推進制御装置やブレーキ制御装置が列車情報制御装置10に接続される。また、たとえば、列車情報制御システムがトレインビジョンである場合には、車内の案内表示器などが列車情報制御装置10に接続される。また、伝送線20の敷設は天井か床下でなされる。
列車情報制御装置10のうち親装置10Aは、たとえば列車の先頭車両である1号車に搭載されている。また、列車情報制御装置10のうち端末装置10Bは、1号車以外の車両(2号車〜n号車)の各車両に搭載されている。たとえば、2号車には端末装置10B−1、3号車には端末装置10B−3、4号車には端末装置10B−4、n号車には端末装置10B−nが搭載されている。なお、親装置10Aは、通常先頭車両に配置されるが、先頭車両に限定されるものではない。
そして、親装置10Aと複数の端末装置10Bとは、伝送線20による車両間ネットワークにより通信可能に接続されており、列車の運用に関する各種情報の通信を行っている。たとえば、トレインビジョンの場合、親装置10Aは、端末装置10BにUDP/IPの通信制御手順を用いてデータの一斉同報を行う。列車情報管理システムの場合、親装置10Aは、ポーリングセレクティング方式の情報収集を行う。
各車両の端末装置10Bは、それぞれの車両から列車内における情報を収集して車両間ネットワークを介して親装置10Aに送信するとともに、親装置10Aからの各種要求に車両間ネットワークを介して応答する。親装置10Aは、1号車の列車内における情報を収集してする。また、親装置10Aは、各車両の端末装置10Bから車両間ネットワークを介して送信される各車両の列車内における情報を受信し、また各車両の端末装置10Bに対して各種要求を車両間ネットワークを介して行って、2号車〜n号車の端末装置10Bから各車両の列車内における情報を取得し、編成内の列車内における情報を統括して制御する。
列車情報制御装置10(親装置10Aと複数の端末装置10B)は、列車情報制御装置10への電源供給用に設けられた制御機器用電力線30に接続しており、ここから電源を供給されて稼働する。また、親装置10Aおよび各端末装置10Bでは、車両間ネットワーク用のネットワーク接続口の他、もう一口、後述する電力線通信(PLC)用モデム接続専用の接続口を設けてある。
各列車情報制御装置10で用いる通信制御手順として、トランスポート層では通常の情報装置システムで広く用いられている一斉同報のUDP(User Datagram Protocol)の他、TCP(Transmission Control Protocol)を用いることが好ましい。
また、ネットワーク層の通信制御手順としてインターネットプロトコル(IP)を用いる。この際、システムで用いるIPアドレスの割り振りについて、列車情報装置10のネットワーク接続口に対して静的な固定アドレスが割り振られる他、PLCモデム接続専用の口に対して動的ホスト設定プロトコル(DHCP:Dynamic Host Configuration Protocol)のサーバ機能が各列車情報制御装置10に搭載されている。
本実施の形態にかかる列車情報制御システムの診断システムは、診断用の構成として図1に示すように、診断装置100と、サービス用電力線110と、第1の電力線通信用モデム120と、第2の電力線通信用モデム130と、を備える。
診断装置100は、列車情報制御システムの列車情報制御装置10のいずれか(親装置10Aまたは端末装置10B)からデータを取得して、該データに基づいて列車情報制御システムの診断を行う可搬型の診断装置である。この診断装置100は、可搬型とされており、列車情報制御装置10のいずれか(親装置10Aまたは端末装置10B)のある車両のサービス用電力線110に接続して診断を行う。また、診断を行いたい列車情報制御装置10(親装置10Aまたは端末装置10B)が特定されている場合には、その車情報制御装置10(親装置10Aまたは端末装置10B)がある車両のサービス用電力線110に接続して診断を行う。
サービス用電力線110は、列車情報制御装置10への電源供給用に設けられた制御機器用電力線30とは異なるいわゆるサービス用電力線である。サービス用電力線110には、車両毎に複数のサービス用コンセント111が設けられており、可搬型の診断装置100は、該サービス用コンセント111の1つ(111A)に接続されて電源を得る。サービス用コンセントと列車情報制御装置10とは、元が同一の共通電源から電力供給を受けている。なお、診断装置100は、自身でバッテリーを備えても良い。
また、診断装置100は、第1の電力線通信用モデム120を介してサービス用電力線110のサービス用コンセント111の1つ(111B)に接続される。一方、列車情報制御装置10は、第2の電力線通信用モデム130を介してサービス用電力線110のサービス用コンセント111の1つ(111C)に接続される。これにより、診断装置100は、第1の電力線通信用モデム120、サービス用電力線110、第2の電力線通信用モデム130を介して列車情報制御装置10と通信可能とされている。
第1の電力線通信用モデム120は、診断装置100に接続されて診断装置100とともに診断の際に移動させる。また、サービス用コンセントの近くに予め配置してもよい。第2の電力線通信用モデム130は、列車情報制御装置10の内部に収納するかまたは別置きで列車情報制御装置10の近くに予め配置され、列車情報制御装置10の内部のLAN制御装置と結線されている。
図2は、診断装置100と、列車情報制御装置10との間での通信経路を説明するための図である。図2においては、点線Rが診断装置100と、列車情報制御装置10(親装置10A、端末装置10B)との間での、第1の電力線通信用モデム120、サービス用電力線110、第2の電力線通信用モデム130を介した通信経路を示している。
すなわち、この列車情報制御システムの診断システムにおいては、列車情報制御システムにおいて使用されている車両間ネットワークを使用せずに、診断装置100と列車情報制御装置10(親装置10A、端末装置10B)との間での情報通信が可能とされている。したがって、診断装置100が、第1の電力線通信用モデム120、サービス用電力線110、第2の電力線通信用モデム130を介して列車情報制御装置10にアクセスして該列車情報制御装置10のデータを取得することが可能である。
可搬型の診断装置100は、専用の装置として構成しても良く、列車情報制御システムの診断のための専用の業務プログラムを搭載した通常のノートパソコン等の可搬型計算機を用いることもできる。この診断装置100は、802.11等の仕様で規定される専用のLANの接続口を有しており、10BASE−Tケーブルで第1の電力線通信用モデム120と接続される。また、診断装置100には、DHCPクライアントのネットワーク設定がなされている。
可搬型計算機は、例えば図3に示すように、CPUを含み各種実行プログラムを実行する制御ユニット51と、メモリユニット52と、ディスクユニット(ハードディスク)53と、外部I/Fユニット54と、入力ユニット55と、表示ユニット56と、を備え、これらの各ユニットは、それぞれシステムバスAを介して接続された構成とされている。図3は、可搬型計算機の構成例を説明するための図である。
なお、メモリユニット52は、RAM,ROM等のメモリを含み、制御ユニット51が実行すべき実行プログラム、初期設定データおよび処理の過程で得られたデータ等を記憶する。また、ディスクユニット53には、列車情報制御システムの診断処理の実行プログラムが格納され、また、各種のデータが記憶されるデータベースがある。
図4は、列車情報制御装置10のデータ通信に関する機能構成を説明するためのブロック図である。図4に示すように、列車情報制御装置10は、列車情報制御システム用の主たる機能部として、車両間ネットワーク送受信部211と、受信管理部213と、メッセージ管理テーブル215と、第1の送信管理部217と、制御対象データ収集部219と、データ記憶部220と、を有する。
車両間ネットワーク送受信部211は、車両間ネットワークとの情報の送受信を行う。受信管理部213は、車両間ネットワークから受信した受信データをメッセージ管理テーブル215を参照して判別し、自装置に関連する受信データを取捨選択する。メッセージ管理テーブル215には、自装置が取り込むべきメッセージ(受信データ)が何であるかの情報が保持されている。
受信管理部213は、受信した受信データが自装置に取り込むべきものでない場合には、該受信データをそのまま第1の送信管理部217に渡し、さらに第1の送信管理部217から車両間ネットワーク送受信部211を経て車両間ネットワークに送り出す。一方、自らの中では自装置に取り込むべきものでないからこれを廃棄する。また、受信管理部213は、受信した受信データが自装置に取り込むべきものである場合には、そのまま該受信データを第1の送信管理部217、車両間ネットワーク送受信部211を経て車両間ネットワークに送り出すと共に自装置内に受信データを取り込み記憶する。自装置が親装置10Aからデータを要求される場合、第1の送信管理部217は、該受信データに基づいて所定のデータをデータ記憶部220から取得する。データ記憶部220には、制御対象データ収集部219が監視・制御対象装置300から取得した各種データが記憶されている。そして、第1の送信管理部217は、取得した所定のデータを、車両間ネットワーク送受信部211を介して車両間ネットワークに向けて送信する。
また、図4に示すように、列車情報制御装置10は、列車情報制御システムの診断処理用の主たる機能部として、電力線通信(PLC)送受信部221と、電力線通信(PLC)データ管理部223と、電力線通信(PLC)データ記憶部225と、第2の送信管理部227と、を備える。
電力線通信(PLC)送受信部221は、診断装置100との間での電力線通信(PLC)を用いた情報の送受信を行う。電力線通信(PLC)データ管理部223は、電力線通信(PLC)送受信部221が受信した診断装置100からの受信データに基づいて所定のデータをデータ記憶部220から取得する。また、データ記憶部220に記憶されていないデータが診断装置100から要求された場合には、制御対象データ収集部219に監視・制御対象装置300から取得させて取得することもできる。
電力線通信(PLC)データ管理部223は、取得したデータをデータ記憶部225に記憶させる。第2の送信管理部227は、診断装置100から要求され、データ記憶部225に記憶されたデータを電力線通信(PLC)送受信部221を介して電力線通信(PLC)を用いて診断装置100へ向けて送信する。
次に、本実施の形態にかかる列車情報制御システムの診断システムの処理の概要について説明する。可搬型の診断装置100が第1の電力線通信用モデム120と接続され、電源が入れられると、診断装置100の立ち上がりシーケンスの一環としてOSが周辺入力出力装置を検索する。ここで、ネットワーク機器があればMACアドレスが読まれてそれが検出される。列車情報制御システムの各端末装置10B−nはすべて診断装置100に対してPROXYサーバとなりうるので、何号車の列車情報制御システムの端末装置10B−nに接続するか診断装置100の操作者(ここでは調査者と呼ぶ)が接続を決める必要がある。調査者はOSの有する「ローカルエリアネットワーク(LAN)の設定機能」を用いてDHCP接続を指定し、合わせてPROXYサーバアドレスを入力する。PROXYサーバアドレスは各車両の列車情報制御システム各端末装置10B−n毎に予め割り付けられたIPアドレスであり、調査者はそれを知っているものとする。以上の設定を行って調査者はネットワーク接続を開始させる。診断装置100のOSに内蔵されたネットワーク管理プログラムがDHCPクライアント機能を働かせて、サーバとなる列車情報制御装置10(親装置10Aまたは端末装置10B)に対して、IPアドレスを入手するためにIPアドレス要求を行う。
列車情報制御装置10は、診断装置100から送信されたIPアドレス要求に対して応答し、診断装置100に適当なIPアドレスを付与する。これによって、診断装置100と、該診断装置100が接続した列車情報制御装置10(親装置10Aまたは端末装置10B)との間で通信接続がなされる。
通常、列車情報制御装置10の親装置10Aは端末装置10Bに対して一定周期でポーリング情報を送信し、各端末装置10Bは親装置10Aに対してステータス情報等を返信している。この情報授受にUDP手順が用いられる。通信の都度、一局指定のTCPを用いていたのでは十分な実時間処理ができないため、基本的に一斉同報に用いられているUDPで通信し、必要な異常処理や特定装置のみが行う処理は業務ソフトウェアで行う。
これに対し、列車情報制御システムの通常動作に何らかの不具合が生じて分析や診断が必要になった場合に、既に物理接続がなされて通信接続が確立している可搬型の診断装置100からデータ要求がいずれか1つの列車情報制御装置10(親装置10Aまたは端末装置10B)に対してなされる。この際に用いられる通信制御手順は基本的に接続相手が一局のみで明確であり、時間を多少要しても確実な情報授受が好ましいため、TCPが用いられる。
列車情報制御装置10(親装置10Aまたは端末装置10B)は、このデータ要求に対してファイル転送プロトコル(FTP)等の上位の制御手段を用いて応答する。本来の列車情報制御システムとのデータ授受が最優先のタスクであり、こうした本来の業務処理の合間にFTPを用いたデータ授受が行われる。
次に、本実施の形態にかかる列車情報制御システムの診断システムの通常時の処理について詳細に説明する。図5は、本実施の形態にかかる列車情報制御システムの通常時の処理を説明するための図である。
基本的にUDP手順で通信を行うため、列車情報制御システムの業務プログラムの処理で一斉同報する場合も特定装置のみに送信する場合も業務プログラムがメッセージの中に送付先情報を付けて制御している。親装置10Aと端末装置10Bとが授受するデータには、一意な種別番号が取り決められている。親装置10Aは、車両間ネットワークを用いて複数の端末装置10Bに対して情報要求メッセージM1をポーリングにより与える。
端末装置10Bは、親装置10Aから送られてきたメッセージM1にあるデータ種別番号を判読し、自装置宛であると判断した場合は、ポーリング応答M2として必要なデータを車両間ネットワークを用いて親装置10Aに対して送信する。この際にもUDP手順が用いられる。自装置宛でないと判断した場合は、メッセージを廃棄する。
図5では、各端末装置10Bから親装置10Aに送り返す場合を示しているが、UDP手順を用いているので、実際には各端末装置10Bでは別の端末装置10Bから送られてきたデータ(メッセージ)も受信している。すなわち、図5に示すように、親装置10Aは各端末装置10Bに対して一斉同報でポーリングを行う。各端末装置10Bは、列車情報制御システムの業務プログラムでメッセージを分析して、自装置宛であると判断した場合は、必要なデータを、親装置10Aを含んだ一斉同報で車両間ネットワークを用いて送信する。
また、各端末装置10Bは、列車情報制御システムの業務プログラムでメッセージを分析して、自装置宛でないと判断した場合にはデータは廃棄する。図5では、ある端末装置10Bから送り出したデータが別の端末装置10Bで受け取られる部分は省略して記してある。上述した処理は、例えば所定の周期Tで行われる。
次に、本実施の形態にかかる列車情報制御システムの診断システムにおける診断時の処理について詳細に説明する。図6は、本実施の形態にかかる列車情報制御システムの診断時の処理を説明するための図である。
周期T1においては、車両間ネットワークを用いて上記において説明した通常時の処理が行われている。この通常のデータ授受の中で列車情報制御システムの診断のためのデータ授受が行われる。まず、時刻T1で診断装置100の電源が投入され、該診断装置100のOSが立ち上がる。OSの起動処理時の一環としては周辺装置を自動検出し、ネットワーク設定も行われる。なお、以下の列車情報制御システムの診断時の診断装置100と列車情報制御装置10(親装置10Aまたは端末装置10B)との間の通信は、第1の電力線通信用モデム120、サービス用電力線110、第2の電力線通信用モデム130を介して行われる。
この診断装置100のネットワーク設定は、診断装置100のOSに内蔵されたネットワーク管理プログラムがDHCPクライアント機能を働かせることで、動的かつ自動的にIPが決められる。すなわち、OSがホストである列車情報制御装置10(親装置10Aまたは端末装置10B)にIPアドレスを入手するためにIPアドレス要求のメッセージM3を送信する。
ホストとなる列車情報制御装置10(親装置10Aまたは端末装置10B)は、IPアドレス要求に対して応答し、メッセージM4により診断装置100に適当なIPアドレスを付与する。図6では、一例としてホストとなる列車情報制御装置10を端末装置10B−3として記している。これによって、診断装置100と、該診断装置100が接続した列車情報制御装置10(端末装置10B−3)との間で通信接続がなされる。
診断装置100のオペレータは、ネットワークが確立されていることを確認後、列車情報制御システムの診断のための診断プログラムを立ち上げる。オペレータは、列車情報制御装置10(端末装置10B−3)に内蔵されているデータを取得するためのデータ取得要求を診断装置100に入力する。診断プログラムは、オペレータから入力されるデータ取得要求に基づいて、列車情報制御装置10(端末装置10B−3)の内蔵しているデータを要求するデータ要求情報を生成し、接続した列車情報制御装置10(端末装置10B−3)にメッセージM5により送信する。
このデータ要求情報を受信した列車情報制御装置10(端末装置10B−3)は、FTP等の通信手順を用いて、要求されたデータを一括ファイル転送(M6)する。以上の処理により、診断装置100は、第1の電力線通信用モデム120、サービス用電力線110、第2の電力線通信用モデム130を介して列車情報制御装置10(端末装置10B−3)にアクセスして、該列車情報制御装置10に内蔵されたデータを取得することができ、このデータを用いて列車情報制御システムの診断を行うことができる。
たとえば、診断方法の一例としては、各列車情報制御装置10が受信した一斉同報メッセージをそれぞれの列車情報制御装置10から取得して、車両間ネットワークを流れるデータが正しいかどうかの確認を行うことができる。また、診断対象装置の切り離し(ただし親装置10Aに対して切り離し申請を診断装置100から行い、許可を得て切り離すことが前提)後、診断対象装置の記憶装置内容を読み出して診断を行うことができる。
このような本実施の形態にかかる列車情報制御システムの診断システムによれば、予め第2の電力線通信用モデム130を列車情報制御装置10の近くに設けておき、サービス用電力線110をデータ通信に使用することによって、列車情報制御システムの障害分析や機器診断等を行うことができる診断システムを簡素な構成で構築することができる。
また、本実施の形態にかかる列車情報制御システムの診断システムによれば、従来のシステム構成に対して追加する追加要素が非常に少なく、また追加要素の一つであるPLCモデムは一般に広く普及しているものであるため、安価に診断システムを構築することができる。
また、本実施の形態にかかる列車情報制御システムの診断システムによれば、列車情報制御システムに問題が発生したとき、調査用の機器接続のために調査対象装置の取り外しと交換が不要であり、また特殊な配線等の設置が不要なため、鉄道運営における人的資源(調査に要する時間と労力、人件費)を大幅に削減することができる。
また、本実施の形態にかかる列車情報制御システムの診断システムによれば、調査員が各車両の単位で移動して、診断装置100に接続した第1の電力線通信用モデム120をサービス用コンセントに差し込むことによって一斉同報データそのものを取得することができるので、問題発生に対して車両間ネットワークが異常であるのか、個別の列車情報制御装置10が異常であるのかの切り分けをすることができる。また、車両間ネットワークに対する雑音の影響や信号の減衰なども、各車両の単位で診断することができる。
そして、本実施の形態にかかる列車情報制御システムの診断システムによれば、調査員が各車両の単位で移動して、診断装置100に接続した第1の電力線通信用モデム120をサービス用コンセントに差し込むことによって、列車情報制御装置10内のデータを取得して診断を行うことができるため、電車の走行中においても、迅速に診断を行うことができる。
以上のように、本発明にかかる列車情報制御システムの診断システムは、列車情報制御システムに誤作動や不具合など発生した場合の列車情報制御システムの迅速な診断に有用である。
本発明の実施の形態にかかる列車情報制御システムの診断システムの構成を模式的に説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる列車情報制御システムの診断装置と、列車情報制御装置との間での通信経路を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる列車情報制御システムの診断装置に用いる可搬型計算機の構成例を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる列車情報制御システムの車情報制御装置におけるデータ通信に関する機能構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる列車情報制御システムの通常時の処理を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる列車情報制御システムの診断時の処理を説明するための図である。
符号の説明
10 車情報制御装置
10A 親装置
10B 端末装置
20 伝送線
30 制御機器用電力線
51 制御ユニット
52 メモリユニット
53 ディスクユニット
54 ユニット
55 入力ユニット
56 表示ユニット
100 診断装置
110 サービス用電力線
111 サービス用コンセント
120 電力線通信用モデム
130 電力線通信用モデム
211 車両間ネットワーク送受信部
213 受信管理部
215 メッセージ管理テーブル
217 第1の送信管理部
219 制御対象データ収集部
220 データ記憶部
221 PLC送受信部
223 PLCデータ管理部
225 PLCデータ記憶部
227 第2の送信管理部
300 監視・制御対象装置

Claims (6)

  1. 列車の車両に搭載されて列車内における情報を制御する複数の列車情報制御装置と、該複数の列車情報制御装置間を接続する伝送線と、を備えて構成される列車情報制御システムと、
    前記列車情報制御装置からデータを取得して、該データに基づいて前記列車情報制御システムの診断を行う可搬型の診断装置と、
    前記複数の列車情報制御装置および前記診断装置に接続された電力線と、
    前記診断装置と前記電力線との間に配置される第1の電力線通信用モデムと、
    前記列車情報制御装置と前記電力線との間に配置される第2の電力線通信用モデムと、
    を備え、
    前記診断装置が、第1の電力線通信用モデムと前記電力線と第2の電力線通信用モデムとを介して前記列車情報制御装置にアクセスして前記列車情報制御装置から前記データを取得可能であり、
    前記診断装置が、前記複数の列車情報制御装置のうちの1つの列車情報制御装置が前記伝送線を介して送信して前記複数の列車情報制御装置のうちの複数の他の列車情報制御装置が前記伝送線を介して受信した一斉同報メッセージをそれぞれの前記複数の列車情報制御装置から前記電力線を介して取得することにより前記伝送線を流れるデータが正しいかどうかの確認を行うこと、
    を特徴とする列車情報制御システムの診断システム。
  2. 前記電力線が、前記複数の列車情報制御装置への電源供給用に設けられた電力線とは異なるサービス用電力線であること、
    を特徴とする請求項1に記載の列車情報制御システムの診断システム。
  3. 前記サービス用電力線は、前記車両毎に複数のサービス用コンセントを備え、
    前記第1の電力線通信用モデムは、1つの車両内に設けられた前記複数のサービス用コンセントのうち第1のサービス用コンセントを介して前記サービス用電力線に接続され、
    前記第2の電力線通信用モデムは、1つの車両内に設けられた前記複数のサービス用コンセントのうち第2のサービス用コンセントを介して前記サービス用電力線に接続され、
    前記診断装置は、1つの車両内に設けられた前記複数のサービス用コンセントのうち第3のサービス用コンセントを介してサービス用電力線に接続されて電源を得ること、
    を特徴とする請求項2に記載の列車情報制御システムの診断システム。
  4. 前記診断装置は、前記複数の列車情報制御装置のいずれにもアクセス可能であること、
    を特徴とする請求項1に記載の列車情報制御システムの診断システム。
  5. 前記列車情報制御装置が、車両毎に搭載されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の列車情報制御システムの診断システム。
  6. 前記診断装置が、前記列車情報制御装置に対して前記データを要求するデータ要求情報を前記列車情報制御装置に送信し、
    前記列車情報制御装置が、前記データ要求情報に基づいて前記データを前記診断装置に送信すること、
    を特徴とする請求項1に記載の列車情報制御システムの診断システム。
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