JP2017163252A - 車両用ゲートウェイ装置及びプログラム - Google Patents

車両用ゲートウェイ装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017163252A
JP2017163252A JP2016044375A JP2016044375A JP2017163252A JP 2017163252 A JP2017163252 A JP 2017163252A JP 2016044375 A JP2016044375 A JP 2016044375A JP 2016044375 A JP2016044375 A JP 2016044375A JP 2017163252 A JP2017163252 A JP 2017163252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication line
message
communication
control unit
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016044375A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6508092B2 (ja
Inventor
啓人 田中
Hiroto Tanaka
啓人 田中
加藤 光敏
Mitsutoshi Kato
光敏 加藤
古田 克彦
Katsuhiko Furuta
克彦 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2016044375A priority Critical patent/JP6508092B2/ja
Publication of JP2017163252A publication Critical patent/JP2017163252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6508092B2 publication Critical patent/JP6508092B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】直接モニタ不能なモニタ対象通信ラインに通信されるメッセージの正確な通信順序をモニタできるようにした車両用ゲートウェイ装置とそのプログラムを提供する。【解決手段】ゲートウェイ装置10の制御部11が、通信ラインBにメッセージM1を中継制御するときには、メッセージM1を通信ラインBに送信し送信完了したときにメッセージM1を通信ラインCのバッファ14に格納し、通信ラインBからメッセージM2を受信したときには当該受信したときにメッセージM2を通信ラインCのバッファ14に格納する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用ゲートウェイ装置及びプログラムに関する。
車両内では、多数の電子制御装置が連携して車両内の各種要素を制御する。近年、車両制御内容は複雑化し、車両内では通信ノード数も通信データ量も増大しており、このため各通信ノードは複数の通信ラインを用いて通信処理するようになっている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の技術によれば、これらの複数の通信ラインの間を接続するための車両用ゲートウェイ装置を設けている。
特開2007−312193号公報
発明者は、車両開発段階や故障発生時において通信ラインにおける通信状況をモニタできるようにすることで、開発のスピード化又は故障発生時の早期原因究明に役立てることを考慮している。しかし、複数の通信ラインのうち一部の通信ラインは車両内部に組み付けられていることがあり、通信ラインに直接アクセスすることが困難であり、車両を分解しなければならない。
車両の分解処理、及び、分解後の現状復帰のための工数を考慮すれば、車両外部から簡単にアクセス可能な場所でモニタできることが望ましい。このような場合、車両用ゲートウェイ装置が、OBD(On-board diagnostics)コネクタに接続されている通信ライン、又は、無線通信モジュールが接続されている通信ラインにメッセージをミラーリングし、モニタツールがOBDコネクタや無線通信モジュールを通じてメッセージを取得する方法が考えられる。しかしながら、通信順序を誤ってモニタしてしまう虞を生じることが判明している。
本発明の開示の目的は、直接モニタ不能なモニタ対象通信ラインに通信されるメッセージの正確な通信順序をモニタできるようにした車両用ゲートウェイ装置、及び、そのプログラムを提供することにある。
前述の課題を解決するため、請求項1記載の発明によれば、送信バッファと制御部とを備える。バッファは複数の通信ラインのうちの外部からモニタ可能なモニタ可能通信ラインへ送信するための先入れ先出し型のバッファである。
制御部は、予め中継テーブルに保持された通信元ラインと通信先ラインとメッセージの識別子との関係に応じて複数の通信ラインの間にメッセージを中継制御する。また、制御部は、管理機能により複数の通信ラインのうち何れの通信ラインをモニタするかを管理する。このとき制御部は、管理機能によりモニタ対象とする通信ラインがモニタ対象通信ラインとされたときには、他の通信ラインから第1メッセージを受信しモニタ対象通信ラインに中継制御するときには、第1メッセージをモニタ対象通信ラインに送信し送信完了したときに第1メッセージをバッファに格納する。また、制御部は、モニタ対象通信ラインから第2メッセージを受信するときには、当該受信したときに第2メッセージをバッファに格納する。
このとき、車両用ゲートウェイ装置が第1メッセージを受信した後、当該第1メッセージをモニタ対象通信ラインに中継制御する前に、モニタ対象通信ラインから第2メッセージを受信した場合、第1メッセージをモニタ対象通信ラインに送信し送信完了したときに第1メッセージをバッファに格納するため、第1メッセージがバッファに格納される前に第2メッセージがバッファに格納されることになる。
このため、その後、制御部が、第1メッセージをモニタ対象通信ラインに中継制御したときに第1メッセージがバッファに格納され、これにより、バッファの先入れ先出し処理により、第2メッセージ、第1メッセージの順に処理されたことがモニタされることになる。これにより、モニタ対象通信ラインにおけるメッセージの通信順序を正確にモニタできる。
第1実施形態における車両用システムの構成を概略的に示すブロック図 フレームの一部を構成するメッセージの説明図 車両用ゲートウェイ装置の内部構成を機能的に示す説明図 中継テーブルに保持される内容の説明図 処理手順を示すフローチャート メッセージの通信処理例の説明図(その1) メッセージの通信処理例の説明図(その2) メッセージの通信処理例の説明図(その3) メッセージの通信処理例の説明図(その4) メッセージの通信処理例の説明図(その5) 第2実施形態における処理手順を示すフローチャート
以下、車両用システムを構成する車両用ゲートウェイ装置の幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1〜図10は第1実施形態の説明図を示す。図1は車両用システムの構成を概略的に示している。図1に示すように、車両内には多数の電子制御装置(以下ECUと称す(ECUはElectronic Control Unit))2,3,4,5が配置されており、これらの多数のECU2〜5が、複数の通信ラインA、Bを用いてネットワーク接続されている。これらの多数のECU2〜5は、他のECUと連携動作することで車両内の様々な制御を行う。なお、図1中の通信ラインCにはECUが接続されていないが、これは説明の便宜上記載していないものであり、通信ラインCにECUが接続されていても良い。複数の通信ラインA〜Cは、例えばCAN、LINなどの車載LAN用のバスであり、複数のECU2〜5は予め定められたプロトコルに基づいて送受信用のメッセージをフレームとして送受信可能になっている。
図2はフレームの一部のメッセージMの内容例を示す。このメッセージMは、例えばデータフレーム内の一部を示しており、データフレームの種別を識別する識別子フィールドIDと、データを格納するデータフィールドDATAとを備える。例えば、CANのデータフレームでは、このメッセージMの識別子フィールドに設定される識別子に基づいてデータ内容や送信ノードを識別できる。データフレームは、識別子フィールドやデータフィールド以外の領域にも各値が設定されるが、本願には関係しないため説明を省略する。以下では、データフレームのメッセージMを通信対象として説明を行うが、本願の特徴はデータフレームに限られるものではなく、どのようなフレームにも適用できる。
図1に示すように、通信ラインA〜Cのうち、通信ラインCには、OBD(On Board Diagnostics)コネクタ6、又は/及び、無線通信モジュール(Wireless Communication Module:所謂データコミュニケーションモジュール(DCM:Data Communication Module))7が接続されている。
OBDコネクタ6は、例えば車両設計者、ディーラや修理工場の作業者が必要なときに外部からモニタツール8を接続可能なコネクタである。すなわち、OBDコネクタ6は例えば車両開発時や車両故障時にモニタツール8を接続可能になっている。モニタツール8は、これらの車両設計者や作業者により操作されることにより、通信ラインA〜Cのうち選択した通信ラインをモニタ指令可能になっている。また、通信ラインCに接続される無線通信モジュール7は、外部のモニタツール9との間で無線通信可能になっている。外部のモニタツール9は、モニタツール8と同様に、車両設計者や作業者により操作されることにより、通信ラインA〜Cのうち選択した通信ラインをモニタ指令可能になっている。
通信ラインA〜Cの間には、車両用ゲートウェイ装置(GateWay;以下ゲートウェイ装置と略す)10が設けられている。このゲートウェイ装置10は、制御部(Controller)11、バッファ(Buffer)12〜14を備える。制御部11は、内蔵された非遷移的実体的記録媒体としてのメモリに格納されたプログラムを実行する。制御部11が、プログラムを実行することで、プログラムに対応する各手順を処理できる。このゲートウェイ装置10は、制御部11による制御動作モードとして、通常の中継制御処理を行う通常動作モードと、通信ラインA〜Cのうちの所定の通信ラインのメッセージMの通信状況をモニタするモニタモードと、を備える。
ゲートウェイ装置10は、通常動作モードにおいて、複数の通信ラインA〜Cのうちの選択された2つの通信ライン(例えばAとB、BとC、CとA)間にわたるメッセージMの通信処理を中継する。またゲートウェイ装置10は、モニタモードにおいて、通常動作モードの処理を行うと共に、モニタツール8又は9によりモニタ指令された通信ライン(例えばB)の通信状況を取得し、当該取得された通信状況を、要求されたモニタツール8又は9に応答可能になっている。
図3はゲートウェイ装置10の内部構成を機能的にも示している。制御部11は、中継テーブル(Routing Table)15を備え、動作割当制御機能(Dispatch)16、及び、管理機能(Monitor Mode Manage)17を備える。図4は中継テーブル15に保持された内容を概略的に示している。中継テーブル15には、メッセージM1〜M4…の識別子(ID)と通信元ラインと通信先ラインとの関係が予め保持されている。
図3に示す制御部11は、動作割当制御機能16により制御処理内容や用途に応じて動作の割当制御を行う。また制御部11は、管理機能17により複数の通信ラインA〜Cのうち何れの通信ラインをモニタするか管理する。バッファ12〜14は、各通信ラインA〜Cに対応してそれぞれ設けられており、それぞれ送信バッファ及び受信バッファ(符号なし)を備えるが、これらのバッファ12〜14は先入れ先出し型(FIFO)のキュー構造とされている。
以下、通常動作モード、モニタモードにおける動作について図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。図5に示すように、ゲートウェイ装置10の制御部11は、ステップT1において通信ラインA〜Cのうち何れかの通信ラインからメッセージMを受信した場合にステップT2以降の処理を行う。制御部11は、ステップT1においてメッセージMを受信すると、ステップT2においてモニタモードがオンされているか否かを判定する。
制御部11は、モニタモードがオフされているとステップT2にてNOと判定し、ステップT5において通常動作モードの中継制御処理を行う。制御部11が、通常動作モードにおいて通常の中継制御処理を行うときには、制御部11は、メッセージMから識別子を読取り、中継テーブル15に保持されたメッセージMの識別子と照合して通信先ラインを特定し、当該メッセージMを通信先ラインに対応したバッファ(12〜14の何れか)に格納し、そしてバッファ(12〜14の何れか)から通信先ライン(A〜Cの何れか)に送信する。これにより、通信先ラインに接続された送信先ノードのECUにメッセージMを伝達できる。
例えば、図4に示されるメッセージM1には識別子が「100」と付与されており、通信元ラインが通信ラインA、通信先ラインが通信ラインBとして予め定められている。このため、制御部11がメッセージM1の識別子を「100」と読取ると、この識別子「100」に応じて通信先ラインBに対応したバッファ13にメッセージM1を格納し、その後、制御部11が通信先ラインとなる通信ラインBに出力することで通信ラインBに接続された送信先ノードのECUにメッセージM1を伝達できる。その他のメッセージM2〜M4についても同様となるが、識別子「210」のメッセージM3に示すように、通信先ラインが複数の通信ラインB、Cとなる場合もあれば、識別子「300」のメッセージM4に示すように、通信先ラインはなく、メッセージM4が中継されることなくゲートウェイ装置10の内部で消滅する場合もある。
他方、設計者や作業者が通信ラインをモニタしたいときには、外部のモニタツール8又は9を操作する。これにより、通信ラインA〜Cのうちいずれか一つの通信ラインがモニタ指令される。ここでは、通信ラインBがモニタ対象通信ラインとして指令されたものとして説明する。すると、制御部11はこの指令された内容を読み取り、モニタモードをオンに設定する。
この後、制御部11が、ステップT1において通信ラインA〜Cのうち何れかの通信ラインからメッセージMを受信し、ステップT2においてモニタモードがオンされていることを確認すると、ステップT2にてYESと判定する。このとき、制御部11はステップT3以降に示すモニタモードの処理を行う。制御部11は、ステップT3においてモニタツール8又は9から要求されたモニタ対象通信ラインを判断する。モニタ対象通信ラインが通信ラインBに指令されているため、ステップT4において通信ラインBをモニタ対象通信ラインに設定する。
そして、制御部11は、ステップT1にて受信したメッセージMがモニタ対象通信ラインである通信ラインBから受信したメッセージMであるときには、ステップT6においてYESと判定し、当該受信したときにモニタ可能通信ラインである通信ラインCへのバッファ14にメッセージMを格納する。すなわち、受信メッセージMが通信ラインBから受信されたときには、制御部11は、その受信メッセージMが中継対象メッセージであるか否かにかかわらず、通信ラインCのバッファ14に強制的に格納する。
したがって、例えば図4のメッセージM2のように、メッセージM2が通信先ラインCに送信されるときには、当然、メッセージM2は通信先ラインCのバッファ14に格納され、これ以外の例えば図4のメッセージM4に示すように、通信先ラインが存在しておらず、メッセージM4がゲートウェイ装置10で消滅し中継されない場合においても、メッセージM4が通信ラインBから受信されたときには、通信先ラインCのバッファ14に強制的に格納される。そして、制御部11はバッファ14に格納されたメッセージMを通信ラインCに送信する。これにより、モニタツール8又は9がメッセージMの識別子を参照して当該メッセージMをモニタできる。
また制御部11は、ステップT1にて受信したメッセージMが通信ラインBに中継制御するメッセージであると判断したときには、ステップT6でNO、ステップT9でYESと判定し、ステップT10において通信ラインBへのバッファ13にメッセージMを格納する。そして制御部11は、ステップT11において通信ラインBにメッセージMを送信完了するまで待機し、送信完了したことを条件として、ステップT7の処理に移行し、通信ラインCへのバッファ14にメッセージMを格納する。そして制御部11は、バッファ14に格納されたメッセージMを通信ラインCに送信する。これにより、モニタツール8又は9がメッセージMの識別子を参照してモニタできる。なお、モニタツール8又は9が要求したモニタ対象通信ラインが通信ラインAであっても、通信ラインAをモニタ対象通信ラインとして同様の処理を行うため、通信ラインBを対象として説明したステップT4、T6〜T11の対応処理の図示、及び、その説明を省略する。
この図5に示す流れでメッセージMを通信処理する場合の具体例について図6から図10を参照しながら説明する。なお、図5に示す流れと同様に、通信ラインBをモニタ対象通信ラインとして設定し、通信ラインCをモニタ可能通信ラインとして説明を行う。
図6に示すように、ゲートウェイ装置10が、通信ラインAから受信した第1メッセージM1を通信ラインBに中継制御するときに、通信ラインBから第2メッセージM2を受信し通信ラインCに中継する場合について考慮する。ゲートウェイ装置10が、通信ラインAから第1メッセージM1を受信し通信ラインBに中継するときには、制御部11は、図5のステップT6にてNO、ステップT9にてYESと判定する。
このため、図7に示すように、STEP1にて通信ラインAから受信した第1メッセージM1を通信ラインBの送信用のバッファ13に格納し、STEP2にてバッファ13から通信ラインBに送信し、その後、STEP3にて通信ラインBのバッファ13から通信ラインCの送信用のバッファ14に第1メッセージM1を格納する。そして、制御部11は通信ラインCに第1メッセージM1を送信する。このとき制御部11は、通信ラインAから第1メッセージM1を受信し通信ラインBのバッファ13に格納するタイミングであるSTEP1と同時期に、通信ラインCのバッファ14にメッセージM1を格納することはない(図7の×印参照)。
また、ゲートウェイ装置10の制御部11が、通信ラインBから第2メッセージM2を受信し通信ラインCに中継制御するときには、制御部11は、図5のステップT6にてYESと判定する。このため、図8に示すように、STEP1にて通信ラインBから受信した第2メッセージM2を通信ラインCのバッファ14に格納する。そして、制御部11は通信ラインCにメッセージM2を送信する。
図9は、ゲートウェイ装置10が、通信ラインAからメッセージM1を受信し通信ラインBに中継した後に、通信ラインBからメッセージM2を受信し通信ラインCに中継するときのメッセージM1、M2の流れを示している。
このような場合、制御部11は、通信ラインAから第1メッセージM1を受信したときに、図9のSTEP1にて当該第1メッセージM1をバッファ13に格納し、図9のSTEP2にてバッファ13から通信ラインBに第1メッセージM1を送信する。そして制御部11は、バッファ13から第1メッセージM1を送信完了した後に、図9のSTEP3にてバッファ14に第1メッセージM1を格納する。そして制御部11は第1メッセージM1を通信ラインCに送信する。その後、制御部11は、通信ラインBから第2メッセージM2を受信したときに、図9のSTEP4にて第2メッセージM2を通信ラインCのバッファ14に格納する。そして制御部11は第2メッセージM2を通信ラインCに送信する。このとき、バッファ14へのメッセージM1、M2の格納順序はM1→M2の順序であり、このメッセージM1、M2が先入れ先出しされ、通信ラインCにメッセージM1、M2が送信されることで、モニタツール8又は9はこの順序でメッセージM1、M2をモニタできる。
通信ラインBにおける実際のメッセージM1、M2の送受信順序は、メッセージM1の送信、メッセージM2の受信、の順序であるため、通信ラインBにおける実際のメッセージM1、M2の送受信順序通りに当該メッセージM1、M2を通信ラインCに送信でき、これにより、モニタツール8又は9は、ゲートウェイ装置10が通信ラインBを用いてメッセージM1、M2を実際に送受信した順序で通信状況をモニタできる。
図10は、ゲートウェイ装置10が、通信ラインAから第1メッセージM1を受信した後、通信ラインBに中継する前に、通信ラインBから第2メッセージM2を受信し、その後、第1メッセージM1を通信ラインBに中継したときのメッセージM1、M2の流れを示している。
このような場合、制御部11は、通信ラインAから第1メッセージM1を受信したときに、図10のSTEP1において当該第1メッセージM1を通信ラインBのバッファ13に格納する。この後、制御部11は、通信ラインBから第2メッセージM2を受信すると、図10のSTEP2において通信ラインCのバッファ14に第2メッセージM2を強制的に格納する。その後、制御部11は、図10のSTEP3において第1メッセージM1を通信ラインBに送信し送信完了した後に、図10のSTEP4において通信ラインCのバッファ14にメッセージM1を格納する。
このとき、バッファ14へのメッセージM1、M2の格納順序はM2→M1の順序であり、このメッセージM2、M1が先入れ先出しされ、通信ラインCにメッセージM2、M1が送信されることで、モニタツール8又は9はこの順序でメッセージM2、M1をモニタできる。
ゲートウェイ装置10が、通信ラインBにおいて実際にメッセージM1、M2を送受信する順序は、メッセージM2の受信、メッセージM1の送信の順序であるため、通信ラインBにおける実際のメッセージM2、M1の送受信順序通りに当該メッセージM2、M1を通信ラインCに送信でき、これにより、モニタツール8又は9は、ゲートウェイ装置10が通信ラインBを用いてメッセージM2、M1を実際に送受信した順序で通信状況をモニタできる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ゲートウェイ装置10の制御部11が、通信ラインBにメッセージM1を中継制御するときには、メッセージM1を通信ラインBに送信し送信完了したときにメッセージM1を通信ラインCのバッファ14に格納し、通信ラインBからメッセージM2を受信したときには当該受信したときにメッセージM2を通信ラインCのバッファ14に格納するようにした。
これにより、ゲートウェイ装置10の制御部11が、通信ラインCに先入れ先出しでメッセージMを送信し、モニタツール8又は9がこれらのメッセージMを取得すれば、モニタツール8又は9は、通信ラインBのメッセージMの送受信順序通りに通信ラインCから当該メッセージMを取得できる。これにより、モニタツール8又は9は、ゲートウェイ装置10が通信ラインBを用いてメッセージMを実際に送受信した順序で通信状況をモニタできる。また、たとえ通信ラインBにモニタツール8又は9から直接接続不能な状態とされていたとしても、車両を分解することなくモニタ対象通信ラインBの通信状況を遠隔モニタできる。また、ゲートウェイ装置10の内部に記憶されたソフトウェアを都度更新する必要がなくなる。
なお、制御部11が、通信ラインBからメッセージM4を受信したときには、当該メッセージM4がたとえ中継対象とされないメッセージであったとしても、強制的に通信ラインCのバッファ14に格納される。このため、モニタツール8又は9はモニタ対象通信ラインBの受信メッセージM4をモニタできる。
制御部11は、管理機能17によりモニタツール8又は9から通信ラインA〜Cのうち何れの通信ラインがモニタ要求されたかを判定し、制御部11は、モニタ要求された通信ラインBをモニタ対象通信ラインとする。このため、外部から要求された通信ラインBをモニタ対象通信ラインとして設定できる。
(第2実施形態)
図11は第2実施形態の追加説明図を示している。図11は、図5に代わる制御部11による処理手順を示すもので、同一処理を行うステップでは同一のステップ番号を付してその説明を省略し、異なる部分に添え字「a」を付している。
例えば、ゲートウェイ装置10が、通信ラインA〜Cを通じて通信するときに生じる異常を検出する異常検出機能を備えていても良い。この異常検出機能は、例えば特許文献1に開示されているように、周期的に識別情報を監視することにより、発信元の健全度を監視し、この監視される健全度が所定より悪化したときに異常であると検出することが考えられる。このような異常検出トリガは、従来より様々提案されているため、その詳細説明を省略する。
このとき、図11のステップT2aに示すように、制御部11が異常検出したか否かを判断し、図11のステップT3aにおいて異常検出された通信ラインを判断すると良い。そして制御部11は、図11のステップT4aにおいて、当該異常が検出された通信ラインBを管理機能17によりモニタ対象通信ラインとすると良い。
この場合、制御部11は、モニタモードがオンになっているか否かに拘わらず、自主的に通信ライン(例えばB)の異常を検出し、この異常が検出されたときに当該異常が検出された通信ライン(例えばB)をモニタ対象通信ラインとして、モニタ可能通信ラインCのバッファ14にメッセージMを格納し、通信ラインCに送信する。これにより、外部のモニタツール8又は9が異常検出された通信ラインBに関する通信状況を把握できる。その他、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
(他の実施形態)
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができ、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。例えば以下に示す変形又は拡張が可能である。
制御部11が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のICによりハードウェア的に構成しても良い。前述した複数の実施形態を組み合わせて構成しても良い。なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、本発明の一つの態様として前述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図面中、A、B、Cは通信ライン(Bはモニタ対象通信ライン、Cはモニタ可能通信ライン)、11は制御部、14はバッファ、15は中継テーブル、19は管理機能、M、M1〜M4…はメッセージ(M1は第1メッセージ、M2は第2メッセージ)、を示す。

Claims (4)

  1. 複数の通信ライン(A〜C)に少なくとも一つ設けられ外部からモニタ可能なモニタ可能通信ライン(C)へ送信するための先入れ先出し型のバッファであり前記モニタされるメッセージ(M、M1〜M4…)を格納するバッファ(14)と、
    予め中継テーブル(15)に保持された通信元ラインと通信先ラインと前記メッセージの識別子との関係に応じて前記複数の通信ラインの間に前記メッセージを中継制御する制御部(11)と、を備え、
    前記制御部は、
    前記複数の通信ラインのうち何れの通信ラインをモニタするか管理する管理機能(17)を備え、当該管理機能によりモニタ対象とする通信ラインがモニタ対象通信ライン(B)とされたときには、
    前記モニタ対象通信ライン(B)とは異なる他の前記通信ライン(A)から第1メッセージ(M1)を受信し前記モニタ対象通信ライン(B)に中継制御するときには、前記第1メッセージを前記モニタ対象通信ライン(B)に送信し送信完了したときに前記第1メッセージ(M1)を前記バッファに格納し、
    前記モニタ対象通信ライン(B)から第2メッセージ(M2)を受信したときには、当該受信したときに前記第2メッセージ(M2)を前記バッファに格納する車両用ゲートウェイ装置。
  2. 請求項1記載の車両用ゲートウェイ装置において、
    前記制御部は、前記管理機能により外部のモニタツール(8、9)から何れの通信ラインをモニタ要求されたかを判定し、前記モニタ要求された通信ラインを前記モニタ対象通信ラインとする車両用ゲートウェイ装置。
  3. 請求項1記載の車両用ゲートウェイ装置において、
    前記制御部は、前記通信ラインに生じた異常を検出する異常検出機能を備え、前記異常検出機能により異常が検出されたときに当該異常が検出された前記通信ラインを前記モニタ対象通信ラインとする車両用ゲートウェイ装置。
  4. 複数の通信ラインに少なくとも一つ設けられ外部からモニタ可能なモニタ可能通信ライン(C)へ送信するための先入れ先出し型のバッファであり前記モニタされるメッセージ(M、M1〜M4…)を格納するバッファ(14)と、予め中継テーブルに保持された通信元ラインと通信先ラインと前記メッセージの識別子との関係に応じて前記複数の通信ラインの間に前記メッセージを中継制御する制御部(11)と、を備え、前記制御部は前記複数の通信ラインのうち何れの通信ラインをモニタするか管理する管理機能(17)を備えた車両用ゲートウェイ装置であり、前記管理機能によりモニタ対象とする通信ラインがモニタ対象通信ライン(B)とされたときに前記車両用ゲートウェイ装置に実行させるプログラムであって、
    前記制御部に、
    前記モニタ対象通信ライン(B)とは異なる他の前記通信ライン(A)から第1メッセージ(M1)を受信し前記モニタ対象通信ライン(B)に中継制御するときには、前記第1メッセージを前記モニタ対象通信ライン(B)に送信し送信完了したときに前記第1メッセージ(M1)を前記バッファに格納させる手順と、
    前記モニタ対象通信ライン(B)から第2メッセージ(M2)を受信したときには、当該受信したときに前記第2メッセージ(M2)を前記バッファに格納させる手順と、
    を実行させるプログラム。
JP2016044375A 2016-03-08 2016-03-08 車両用ゲートウェイ装置及びプログラム Active JP6508092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016044375A JP6508092B2 (ja) 2016-03-08 2016-03-08 車両用ゲートウェイ装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016044375A JP6508092B2 (ja) 2016-03-08 2016-03-08 車両用ゲートウェイ装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017163252A true JP2017163252A (ja) 2017-09-14
JP6508092B2 JP6508092B2 (ja) 2019-05-08

Family

ID=59857275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016044375A Active JP6508092B2 (ja) 2016-03-08 2016-03-08 車両用ゲートウェイ装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6508092B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019084899A (ja) * 2017-11-03 2019-06-06 アルパイン株式会社 車両用後方画像表示装置
JP2019161299A (ja) * 2018-03-08 2019-09-19 トヨタ自動車株式会社 車載通信装置
JP2020150442A (ja) * 2019-03-14 2020-09-17 トヨタ自動車株式会社 ゲートウェイ装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009538024A (ja) * 2006-05-18 2009-10-29 エヌエックスピー ビー ヴィ データバスシステム用のゲートウェイ
JP2015039924A (ja) * 2013-08-21 2015-03-02 スズキ株式会社 車載ネットワークシステム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009538024A (ja) * 2006-05-18 2009-10-29 エヌエックスピー ビー ヴィ データバスシステム用のゲートウェイ
JP2015039924A (ja) * 2013-08-21 2015-03-02 スズキ株式会社 車載ネットワークシステム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019084899A (ja) * 2017-11-03 2019-06-06 アルパイン株式会社 車両用後方画像表示装置
JP2019161299A (ja) * 2018-03-08 2019-09-19 トヨタ自動車株式会社 車載通信装置
JP2020150442A (ja) * 2019-03-14 2020-09-17 トヨタ自動車株式会社 ゲートウェイ装置
JP7140011B2 (ja) 2019-03-14 2022-09-21 トヨタ自動車株式会社 ゲートウェイ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6508092B2 (ja) 2019-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5637190B2 (ja) 通信システム及び通信方法
JP5672275B2 (ja) ネットワークシステム
JP2007038921A (ja) 車両通信システム及び電子制御装置
JP2006352553A (ja) 車載通信システム及び車載ゲートウェイ装置
KR101855753B1 (ko) 차량 진단 게이트웨이 장치 및 이를 포함하는 시스템
JP2006222649A (ja) ネットワーク監視機能付のゲートウェイ装置
JP2009253557A (ja) 車載用の中継接続ユニット
JP6508092B2 (ja) 車両用ゲートウェイ装置及びプログラム
JP2013203236A (ja) 車両用データ出力装置
KR101886076B1 (ko) 네트워크 제어기 관리 시스템 및 방법
US10250434B2 (en) Electronic control apparatus
CN115336233B (zh) 车载中继装置、信息处理方法及程序
JP2008131362A (ja) 中継接続ユニット及び車載用通信システム
JP2007028411A (ja) ネットワーク診断装置及びネットワーク診断方法
JP2016055673A (ja) 故障診断装置、および電子制御装置
JP7310570B2 (ja) 車載更新装置、プログラム及び、プログラムの更新方法
CN110309649B (zh) 支持装置、非易失性的计算机可读记录介质以及设定方法
JP2009253464A (ja) ゲートウェイ装置及びゲートウェイ方法
WO2018012322A1 (ja) 演算装置
US10459816B2 (en) Communication setting notification apparatus
JP2019209945A (ja) 車載制御装置、制御プログラム及び制御方法
JP7140011B2 (ja) ゲートウェイ装置
JP6264066B2 (ja) 中継システム
JP2017114406A (ja) ネットワークシステム
JP2007243322A (ja) ゲートウェイ装置、データ転送方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190318

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6508092

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250