JP2013203236A - 車両用データ出力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】診断に関連するデータの送信を高速化する。
【解決手段】車両の保守支援システム1は、複数の制御装置11−15を含む車載制御システム2と、複数の診断ツール3、4とを備える。制御装置15は、ゲートウェイ機能を有する。データ中継部21は、診断ツール3、4からの要求RQを他の制御装置11−14に転送する。さらに、データ中継部21は、他の制御装置11−14からの診断データを診断ツール3、4へ送信する。キャッシュ管理部22は、特定の診断データをキャッシュ記憶部23に保存する。診断ツール3、4は、保存された特定の診断データの送信を求める場合がある。この場合、キャッシュ管理部22は、他の制御装置11−14に要求を中継することなく、キャッシュ記憶部23に保存された特定の診断データによって診断ツール3、4へ応答する。これにより診断データの送信が高速化される。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の電子制御装置を含む車載システムに適用される車両用データ出力装置に関する。
特許文献1および特許文献2は、複数の電子制御装置(Electronic Control Unit、以下ECUという)が通信回線によって互いにデータ通信可能に接続された車載システムを開示している。車載システムは、複数のECUの診断に関連するデータを通信できるように構成されている。さらに、車載システムは、車両の外部に設けられた外部装置にデータを送信可能に構成されている。例えば、修理工場などにおいて車両の故障の診断を支援するために、診断に関連するデータを外部装置に出力する構成が知られている。
特開2003−87174号公報 特開2011−203082号公報
車載システムには複数のECUが含まれている。しかも、それぞれのECUは、車両に搭載された機器を制御する本来の制御機能を提供する必要がある。このため、外部装置へ診断に関連するデータを送信するために長い時間を要する場合があった。
また、車載システムの通信回線は、車両の制御のためのデータを通信する本来の機能を提供する必要がある。このため、診断に関連するデータを送受信するために長い時間を要する場合があった。さらに、別の観点では、診断に関連するデータを送受信するために通信回線のトラフィックが増加することは望ましくない。
また、他の観点では、車載システムと外部装置との間のデータ通信を可能とするために、それら両者が共通の通信規格に適合する必要があった。ところが、車載システムと外部装置には、それらの製造者の選択によって異なる通信規格が用いられることがある。例えば、外部装置が汎用のマイクロコンピュータによって提供される場合、汎用の通信規格を利用できることが望ましい。したがって、車載システムには、複数の通信規格への対応が求められている。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、診断に関連するデータの送信を高速化することができる車両用データ出力装置を提供することである。
本発明の他の目的は、異なる通信規格間での通信を可能とするゲートウェイ機能を備える制御装置によって、診断に関連するデータの送信を高速化することができる車両用データ出力装置を提供することである。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、車両の外部に設けられた診断ツール(3、4)とデータ通信可能に構成されるとともに、診断ツールからの要求(RQ)に応答して特定診断データを出力する車載の制御装置(11−14)ともデータ通信可能に構成された車両用データ出力装置(15)であって、特定診断データを保存するキャッシュ記憶部(23)と、制御装置から出力された特定診断データをキャッシュ記憶部(23)に保存するキャッシュ保存部(24)と、診断ツールからの要求が、特定診断データを求める要求である場合、キャッシュ記憶部に保存された特定診断データを読出し、この保存された特定診断データに基づいて診断ツールへ応答するキャッシュ読出部(25)を備えることを特徴とする。
この構成によると、キャッシュ保存部によって特定診断データが記憶部に保存される。キャッシュ保存部による保存処理の後に、診断ツールから特定診断データを求める要求が送られる場合がある。この場合、キャッシュ読出部は、キャッシュ記憶部に保存された特定診断データを読出し、この保存された特定診断データに基づいて診断ツールへ応答する。よって、診断ツールから見て、制御装置よりも、診断ツールに近い車両用データ出力部から特定診断データが供給される。この結果、診断に関連するデータの送信が高速化される。
本発明を適用した第1実施形態のシステムを示すブロック図である。 第1実施形態のキャッシュ記憶部の構造を示すブロック図である。 第1実施形態の送受信処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の応答処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の更新処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の収集処理を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態の収集処理の一部を示すフローチャートである。 第3実施形態の収集処理の一部を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態の送受信処理を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照しながら開示された発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。また、後続の実施形態においては、先行する実施形態で説明した事項に対応する部分に百以上の位だけが異なる参照符号を付することにより対応関係を示し、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
図1において、車両用の保守支援システム1は、車両に搭載された車載制御システム(VH−SYS)2と、診断ツール(DIAG−TL1、DIAG−TL2)3、4とを備える。診断ツール3、4は、車両の販売事業所または修理工場に設置されている。診断ツール3、4は、車載制御システム2から診断に関連するデータ(以下、診断データと呼ぶ)を取得する。診断ツール3、4は、診断データに基づいて車両の保守作業を支援する。例えば、診断ツール3、4は、診断データを作業者に対して表示することにより保守作業を支援する。また、診断ツール3、4は、予め設定された条件判定機能によって、診断データに基づいて車載制御システム2の健全性を自動的に診断してもよい。この場合、診断ツールは、診断結果を作業者に対して表示する。診断ツール3、4は、第1の診断ツール3と、第2の診断ツール4とを含むことができる。
保守作業には、車載制御システム2が健全であるか否かを判定する診断を含むことができる。また、保守作業には、車載制御システム2の故障個所を探索する診断を含むことができる。また、保守作業には、車載制御システム2の故障を修理する作業を含むことができる。
診断データには、車両の保守作業に貢献することができる種々のデータを含むことができる。例えば、診断データには、現在の制御装置の作動状態を示すリアルタイムデータを含むことができる。診断データには、特定の事象が発生した時の車載制御システム2の作動状態を示す記録データを含むことができる。記録データは、過去の作動状態を示すデータであって、比較的大容量であるとともに、変更されることなく記録される。記録データが記録される事象として、例えば、何らかの異常、特定の運転状態、または特定の運転操作を用いることができる。また、診断データには、車載制御システム2内において得られた自己診断結果を示すデータを含むことができる。
第1の診断ツール3は、有線または無線の接続によって車載制御システム2に接続される。第1の診断ツール3と車載制御システム2との間には、ケーブルとコネクタを含む有線接続装置、または無線通信のための送受信システムを設けることができる。第1の診断ツール3は、特定の通信プロトコルによって有線接続によるデータ通信を提供する。第1の診断ツール3は、例えば、車両用LAN(Local Area Network)として利用されているCAN(Controller Area Network)またはLIN(Local Interconnect Network)に準拠することができる。よって、第1の診断ツール3は、特定の車両用通信規格に適合した専用インターフェースを有する専用ツールと呼ぶことができる。
第2の診断ツール4は、外部の通信回線5を経由する有線または無線の接続によって車載制御システム2に接続される。通信回線5と車載制御システム2との間には、ケーブルとコネクタを含む有線接続装置、または無線通信のための送受信システムを設けることができる。通信回線5は、携帯電話回線、またはインターネットによって提供することができる。第2の診断ツール4は、特定の通信プロトコルによって通信回線5を経由するデータ通信を提供する。第2の診断ツール4は、例えば、Ethernet(登録商標)と呼ばれる汎用の通信規格に準拠することができる。よって、第2の診断ツール4は、汎用の通信規格に適合した汎用インターフェースを有する汎用ツールと呼ぶことができる。
診断ツール3、4は、制御装置11−14のひとつに対して診断データを要求するための要求信号RQを車載制御システム2に向けて送信する。診断ツール3、4は、複数の種類の診断データの中のひとつである特定診断データを要求する場合にも、要求信号RQを車載制御システム2に向けて送信する。診断ツール3、4は、診断データDATAを車載制御システム2から受信する。さらに、診断ツール3、4は、要求信号RQに対する応答が遅れていることを示す保留信号DFを受信する。
車載制御システム2は、複数の車載の制御装置(ECU)11−15を備える。複数の制御装置11−15は、電子制御装置(Electronic Control Unit)によって提供されている。電子制御装置は、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納している。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクによって提供されうる。プログラムは、電子制御装置によって実行されることによって、電子制御装置をこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される制御方法を実行するように電子制御装置を機能させる。電子制御装置が提供する手段は、所定の機能を達成する機能的ブロック、またはモジュールとも呼ぶことができる。
複数の制御装置11−15は、車両に搭載された内部の通信回線16によって直接的に、または間接的に、互いにデータ通信ができるように接続されている。通信回線16は、CANまたはLINといった車両用ネットワークによって提供される。制御装置11、13、14および15は、直接的に通信回線16に接続されている。制御装置12は、制御装置11を介して間接的に通信回線16に接続されている。車載制御システム2は、図示される数より多い複数の制御装置を備えることができる。
制御装置11−14は、要求信号RQを受信すると、予め定められた診断処理を実行する。制御装置11−14が提供する診断処理のひとつは、要求信号RQに応答して、診断データを含む応答データを返信する。制御装置11−14は、要求信号RQが特定の診断データを要求する場合、特定の診断データを含む応答データを返信する。
制御装置(ECU1)11と制御装置(ECU2)12とは、車両の動力源を制御する動力源制御システムを提供する。例えば、制御装置11はエンジンを制御するエンジン制御装置である。制御装置12は、エンジンに付随する機器を制御する従属的な制御装置である。制御装置(ECU3)13は、例えば、ドアロック装置、灯火機器、メータ機器などの車両のボディ機器を制御する制御装置である。制御装置(ECUn)14は、例えば、車両の空調装置を制御する制御装置である。
制御装置(ECU5)15は、通信回線16を経由して他の制御装置11−14と通信可能に構成されている。さらに、制御装置15は、診断ツール3、4とも通信可能に構成されている。制御装置15は、車載制御システム2に設けられ、車載制御システム2の外へデータを出力するための車両用データ出力装置を提供する。
制御装置15は、複数の通信規格に適合しており、それら複数の通信規格の間でのデータ通信を提供する。制御装置15は、複数の通信規格の間のデータ交換を提供するゲートウェイ機能を提供する。制御装置15は、ゲートウェイ制御装置(GW−ECU)、または外部接続用制御装置とも呼ばれる。例えば、制御装置15は、診断ツール3との間においてCANに準拠した通信を提供する。制御装置15は、通信回線16との間においてCANに準拠した通信を提供する。さらに、制御装置15は、診断ツール4、すなわち通信回線5との間でEthernet(登録商標)に準拠した通信を提供する。
制御装置15は、ゲートウェイ機能を提供するデータ中継部(DATA−TRF)21を備える。データ中継部21は、診断ツール3、4と通信回線16との間における異種通信規格間の通信を提供する。データ中継部21は、互いに異なる通信規格に準拠する診断ツール3、4と制御装置11−14との間においてデータを中継するゲートウェイ機能をもつ。この構成によると、診断ツール3、4の通信規格と制御装置11−14の通信規格とが異なっていても、データ中継部21がもつケートウェイ機能によって、相互間のデータ通信が提供される。このため、ゲートウェイ機能を備える制御装置15によって、診断に関連するデータの送信を高速化することができる。
制御装置15は、キャッシュ管理部(CASH−MNG)22と、キャッシュ記憶部(CASH−MRD)23とを備える。キャッシュ管理部22は、キャッシュ保存部(CASH−IN)24とキャッシュ読出部(CASH−OUT)25とを備える。
キャッシュ保存部24は、データ中継部21が通信回線16を経由して制御装置11−14から受信するデータを監視する。さらに、キャッシュ保存部24は、データ中継部21が受信する複数のデータから、特定のデータだけを選び出し、特定のデータだけをキャッシュ記憶部23に書込むことによって保存する。
キャッシュ読出部25は、データ中継部21が診断ツール3、4から受信するデータを監視する。キャッシュ保存部24は、データ中継部21が受信するデータによって要求される特定の診断データが、キャッシュ記憶部23に保存されているか否かを判定する。さらに、キャッシュ読出部25は、診断ツール3、4から要求され、かつキャッシュ記憶部23に保存されている特定のデータをキャッシュ記憶部23から読出す。キャッシュ読出部25は、読み出した特定のデータをデータ中継部21を経由して診断ツール3、4に送信する。
キャッシュ記憶部23に保存される特定のデータは、複数の種類の診断データの中の一部の固定的かつ大容量の特定診断データだけを含むことができる。すなわち、制御装置11−14は、特定診断データを含む複数の種類の診断データを出力するよう構成されている。しかし、キャッシュ保存部24は、特定診断データだけをキャッシュ記憶部23に保存する。よって、キャッシュ記憶部23の容量が抑制される。特定診断データは、時間の経過によって変化することが求められないデータである。特定診断データの典型的な一例は、特定の時点において記録された履歴データである。固定されたデータだけがキャッシュ記憶部23に保存されるから、時間が経過してもキャッシュ記憶部23に保存されたデータを利用することができる。
診断ツール3、4と車載制御システム2とは、ひとつのデータ通信システムを構成する。このデータ通信システムにおいては、末端の制御装置11−14において得られた診断データが診断ツールに送信される。キャッシュ管理部22とキャッシュ記憶部23とは、データ通信システムの中においては、診断ツール3、4から見て、末端の制御装置11−14よりも、近接した位置に配置されている。キャッシュ管理部22とキャッシュ記憶部23とは、予備的に、診断データを保存し、要求に応答して診断データを返送する。よって、キャッシュ管理部22とキャッシュ記憶部23とは、診断ツール3、4から見て、近接した位置に配置されたプロキシデータ提供部とも呼ぶことができる。
図2に図示されるように、キャッシュ記憶部23は、複数の診断データDATAをキャッシュしている。複数の診断データDATAは、それらを特定するための複数のインデックス情報をもつことができる。図示の例においては、診断データの発生源となる制御装置を示すソース情報23aと、診断データの種別を示すサービス情報23bとによって、診断データ23cが特定される。例えば、キャッシュ記憶部23には、発生源がECU1であり、サービスIDが02であるフリーズフレームデータ(FFD)が記憶される。キャッシュ記憶部23には、発生源がECU2であり、サービスIDが0Aであるフリーズフレームデータ(FFD)が記憶される。キャッシュ記憶部23には、発生源がECU1であり、サービスIDがABであるROBデータ(ROB)が記憶される。キャッシュ記憶部23には、発生源がECU3であり、サービスIDがA4である作動要因データ(UOD)が記憶される。
フリーズフレームデータは、制御装置において異常が検出されたときの車両の状態を記録したひとかたまりのデータである。フリーズフレームデータには、異常が検出された日時情報、異常の種類を示す情報、対応する制御装置の作動状態を示す信号、複数のセンサからの信号、通信回線16の信号などが含まれる。
ROBデータは、制御装置において異常以外の事象が検出されたときの車両の状態を記録したひとかたまりのデータである。ROBデータは、レコードオフビヘイビアとも呼ばれ、車両が所定の挙動を示したときに記録されたデータを含む。例えば、ROBデータには、事象が検出された日時情報、異常の種類を示す情報、対応する制御装置の作動状態を示す信号、複数のセンサからの信号、通信回線16の信号などが含まれる。
作動要因データは、車両の利用者の特定の操作が検出されたときの車両の状態を記録したひとかたまりのデータである。作動要因データには、事象が検出された日時情報、異常の種類を示す情報、対応する制御装置の作動状態を示す信号、複数のセンサからの信号、通信回線16の信号などが含まれる。
フリーズフレームデータと、ROBデータと、作動要因データとは、診断データである。さらに、フリーズフレームデータと、ROBデータと、作動要因データとは、診断データの中でも、キャッシュの対象となる特定の診断データである。これら特定の診断データは、通信回線16を経由して通信されるデータの中では比較的大きいデータ容量を有する。このため、特定の診断データは、対応する制御装置から通信回線16を経由して送信されるために比較的長い所定の時間を要する。特定の診断データは、固定されたデータであって、それ自体が変更されることはない。ただし、それらが記録される要因の数に対応して、複数の特定の診断データが生成される場合がある。
図3は、制御装置15によって実行される送受信処理140を示す。送受信処理140は、データ中継部21を提供する中継処理と、キャッシュ保存部24を提供する保存処理と、キャッシュ読出部25を提供する読出処理とを含む。
ステップ141では、制御装置15は、診断ツール3、4から要求RQを受信する。ステップ142では、制御装置15は、要求RQがキャッシュ処理の対象となっている特定診断データを求めているか否かを判定する。要求RQが求めるデータがキャッシュ対象ではない場合、ステップ143へ進む。
ステップ143では、制御装置15は、要求RQを対象となっている制御装置、すなわちデータの発生源である制御装置に転送する。例えば、要求RQが制御装置11のデータを求める場合、制御装置15は、通信回線16を経由して制御装置11に要求RQを転送する。例えば、要求RQが制御装置12のデータを求める場合、制御装置15は、通信回線16を経由して制御装置11に要求RQを転送する。さらに、制御装置11は、要求RQを制御装置12に転送する。ステップ143では、制御装置15は、異なる通信規格の間でのデータ交換を提供する。例えば、Ethernet(登録商標)に適合した診断ツール4からの要求RQを、CANに準拠した要求RQに変換し、変換された要求RQを通信回線16に送出する。
ステップ144では、制御装置15は、要求RQに応答した応答データを受信したか否かを判定する。対象となっている制御装置から応答データが戻ってきた場合、ステップ145へ進む。対象となっている制御装置から応答データが戻ってきていない場合、ステップ148へ進む。
ステップ145では、制御装置15は、受信された応答データがキャッシュ対象であるか否か、すなわち受信された応答データが特定診断データであるか否かを判定する。応答データがキャッシュ対象ではない場合、ステップ146へ進む。応答データがキャッシュ対象である場合、ステップ147へ進む。
ステップ146では、制御装置15は、受信された応答データを診断ツール3、4へ送信する。ステップ146では、制御装置15は、異なる通信規格の間でのデータ交換を提供する。例えば、CANに適合した応答データを、Ethernet(登録商標)に準拠した応答データに変換し、変換された応答データを通信回線5に送出する。
ステップ144へ戻り、制御装置15が応答データを受信するまでに長い時間を要する場合がある。車載制御システム2は、複数の制御装置11−14を含んでいる。また、車載制御システム2内における通信経路、通信優先度は複雑である。例えば、制御装置11は、通信回線16だけを経由して応答データを返信することができる。しかし、制御装置12は、制御装置11を経由して、さらに通信回線16を経由して応答データを返信する。このため、制御装置15が応答データを受信するまでに長い時間を要する場合がある。また、特定診断データは、比較的大容量のデータである。このため、通信回線16を経由して送信するために長い時間を要する場合がある。応答データが特定診断データである場合、制御装置15が応答データを受信するまでに長い時間を要することとなる。
ステップ148および149により、応答データが受信されるまでに長時間を要した場合に、診断ツール3、4に対してデータ通信の保留を示す保留応答を送信する補修処理が提供される。ステップ148では、制御装置15は、ステップ144の継続時間が所定の規定時間を超過したか否かを判定する。規定時間を超過するまではステップ144が繰り返される。規定時間を超過するとステップ149へ進む。ステップ149では、制御装置15は、保留応答DFを診断ツール3、4に送信する。
ステップ148およびステップ149は、診断ツール3、4からの要求に対する応答の時間が規定の時間を超える場合に、診断ツール3、4に応答の保留DFを送信する保留応答部を提供する。これにより、応答に長時間を要する場合であっても、他の制御装置11−14に依存することなく、データ出力装置である制御装置15から保留応答を提供することができる。
ステップ141、142、143、145、146を経由する処理によって、キャッシュ対象ではない診断データに対する中継処理が提供される。この中継処理は、特定診断データ以外の診断データに対する中継処理である。
ステップ142に戻り、要求RQが求めるデータがキャッシュ対象である場合、ステップ150へ進む。ステップ150では、制御装置15は、要求RQが示す特定診断データが既にキャッシュ済みであるか否か、すなわち、キャッシュ記憶部23に記憶されているか否かを判定する。要求RQが求めるデータがキャッシュ対象であり、かつそのデータがまだキャッシュされていない場合、ステップ143へ進む。以後、上述のステップ143−145が実行される。ステップ142からステップ150を経由してステップ143へ戻る場合、応答データはキャッシュ対象である。処理は、ステップ145からステップ147へ分岐する。
ステップ147では、制御装置15は、受信された応答データをキャッシュ記憶部23に保存する。言い換えると、ステップ147では、制御装置15は、受信された応答データを保存することにより、キャッシュ処理を実行する。この後、ステップ146へ進み、受信された応答データが診断ツール3、4へ送信される。
ステップ141、142、150、143、145、147、146を経由する処理によって、ひとつの特定診断データを最初に中継した場合の中継処理と保存処理とが提供される。ステップ145および47は、キャッシュ保存部24を提供する。ステップ145および147は、診断ツール3、4からの要求に応答して制御装置11−14から送信される特定診断データを受信し、キャッシュ記憶部23に保存する。このため、診断ツール3、4からの要求を利用して特定診断データが収集される。
ステップ150に戻り、要求RQが求めるデータがキャッシュ対象であり、かつそのデータがキャッシュ済である場合、ステップ151へ進む。ステップ151では、制御装置15は、キャッシュ記憶部23から、要求RQによって求められており、かつ、保存されている特定診断データを読み出す。この後、ステップ146へ進み、読み出されたデータが診断ツール3、4へ送信される。すなわち、キャッシュ処理された特定診断データを用いて、診断ツール3、4へ特定診断データが送信される。この場合、制御装置15は、中継処理を実行することなく、予備的に保存された特定診断データによって診断ツール3、4からの要求に応答する。言い換えると、制御装置15は、特定診断データの発生源である制御装置11−14に要求RQを転送することなく、診断ツール3、4からの要求に応答する。すなわち、制御装置15は、発生源である制御装置11−14にアクセスすることなく、診断ツール3、4からの要求に応答する。
ステップ141、142、150、151、146を経由する処理によって、保存された特定診断データが要求された場合の読出処理と応答処理とが提供される。
図4は、制御装置11−14のそれぞれによって実行される応答処理160を示す。ステップ161では、制御装置11−14は、制御装置15によって中継された要求RQを受信する。ステップ162では、制御装置11−14は、応答データを制御装置15に向けて送信する。ここで送信される応答データは、診断データである。
図5は、制御装置15によって実行される更新処理170を示す。更新処理170には、キャッシュ記憶部23に保存された特定診断データを消去する消去処理が含まれている。さらに、更新処理170には、キャッシュ記憶部23に保存された特定診断データに基づいて、発生源である制御装置におけるデータを復元するリカバリ処理が含まれている。
ステップ171では、制御装置15は、各種の信号を入力する。ここで入力される信号には、車載制御システム2または診断ツール3、4から入力される指令信号、および複数の制御装置11−14の状態を示す状態信号が含まれる。指令信号は、キャッシュ記憶部23に保存されたデータの消去を求める指令信号が含まれる。状態信号には、制御装置11−14における初期化処理を示す信号と、制御装置11−14における故障を示す信号とが含まれる。
ステップ172では、制御装置15は、入力された信号がキャッシュ記憶部23の消去を要求しているか否かを判定する。キャッシュ記憶部23の消去が要求されている場合、ステップ173へ進む。ステップ173では、制御装置15は、キャッシュ記憶部23に保存された特定診断データを消去する。
ステップ172を経由した後のステップ173は、診断ツール3、4からの要求に応答して、キャッシュ記憶部23に保存された特定診断データを消去する消去部を提供する。この構成によると、キャッシュ記憶部23に保存された特定診断データを消去することができる。
ステップ172において、キャッシュ記憶部23の消去が要求されていない場合、ステップ174へ進む。ステップ174では、制御装置15は、他の制御装置11−14のいずれかにおいて初期化処理が実行されたか否かを判定する。例えば、他の制御装置11−14への電源供給が一時的に遮断されると、初期化処理が実行される場合がある。他の制御装置11−14が初期化されると、それら制御装置11−14に保存されたデータが消去される。さらに、ステップ175では、制御装置15は、他の制御装置11−14に何らかの故障が発生して、それら制御装置11−14に保存されたデータが破壊されたか否かを判定する。例えば、メモリ装置の故障に起因してデータが破壊される場合がある。他の制御装置11−14において初期化処理が実行されるか、またはデータが破壊されるような故障が発生した場合、ステップ176へ進む。初期化処理も故障も発生しない場合、処理を終了する。
ステップ174またはステップ175を経由した後のステップ173は、制御装置11−14において特定診断データが失われた場合、キャッシュ記憶部23に保存された特定診断データを消去する消去部を提供する。この構成によると、制御装置11−14に保存されるオリジナルの特定診断データとキャッシュ記憶部23に保存された特定診断データとの不一致を回避することができる。
ステップ176では、制御装置15は、リカバリ処理が要求されているか否かを判定する。リカバリ処理は、キャッシュ記憶部23に保存された特定診断データによって、他の制御装置11−14に保存されるべき特定診断データを復元する処理である。リカバリ処理の要否は、制御装置15において予め設定することができる。また、リカバリ処理の要否は、診断ツール3、4から入力されてもよい。リカバリ処理が要求されていない場合、ステップ173へ進む。リカバリ処理が要求されている場合、ステップ177へ進む。
ステップ177では、制御装置15は、リカバリ処理を実行する。リカバリ処理においては、制御装置15は、キャッシュ記憶部23に保存された特定診断データを、対象となっている他の制御装置11−14に送信する。対象となっている他の制御装置11−14は、特定診断データを受信し、受信した特定診断データを自らに保存する。これにより、キャッシュとして保存された特定診断データによって、発生源である制御装置における特定診断データを復元することができる。
ステップ177は、制御装置11−14において特定診断データが失われた場合、キャッシュ記憶部23に保存された特定診断データに基づいて、制御装置11−14における特定診断データを復元する復元部を提供する。この構成により、キャッシュ記憶部23に保存された特定診断データを用いて、制御装置11−14における特定診断データを復元することができる。
この実施形態によると、キャッシュ管理部22とキャッシュ記憶部23とは、特定のデータに関して、キャッシュ機能を提供する。このキャッシュ機能においては、特定のデータの発生源へアクセスすることなく、特定のデータが提供される。キャッシュ機能には、特定のデータを予備的に保存する段階が含まれる。また、キャッシュ機能には、特定のデータが要求されたことを判定する段階が含まれる。さらに、キャッシュ機能には、特定のデータの発生源へアクセスすることなく、予備的に保存された特定のデータによって要求に応える段階が含まれる。制御装置15にキャッシュ機能を設けることにより、診断ツール3、4からの要求に対して、高速に診断データを提供することが可能となる。
しかも、制御装置15は、ゲートウェイ機能を有しているから、通信回線16の通信規格とは異なる通信規格に適合した診断ツール4とデータ通信することができる。しかも、制御装置15は、診断ツール3とのデータ通信、および診断ツール4とのデータ通信を提供できる。このような制御装置15にキャッシュ機能を設けることにより、通信回線16のトラフィックを増加させることなく、高速に診断データを提供することが可能となる。
また、診断ツール4は、インターネットのような汎用の通信回線5を経由して車載制御システム2に接続される。このような構成では、車両の運転状態に関係なく診断ツール4からの要求が入力されることがある。例えば、車両が走行状態にあり、車載制御システム2内における演算処理の負荷が高く、通信回線16のトラフィックが大きいときでも、診断ツール4からの要求が入力されることが想定される。しかし、この実施形態では、診断ツール4から見て近接した制御装置15にキャッシュ機能が設けられている。よって、汎用性の高い診断ツール4との接続を許容した構成であっても、車載制御システム2内の機能への影響を抑制しながら、高速に診断データを提供することができる。
(第2実施形態)
上記実施形態では、キャッシュ管理部22は、キャッシュ処理の対象となるべき特定診断データが最初に中継されるときに、その特定診断データをキャッシュ記憶部23に保存した。すなわち、キャッシュ管理部22は、特定診断データを受動的に収集する収集部を提供した。上記実施形態に加えて、または、上記実施形態に代えて、キャッシュ管理部22は、キャッシュ処理の対象となるべき特定診断データを積極的に収集する収集部を提供してもよい。
図6は、制御装置15によって実行される収集処理280を示す。収集処理280は、収集部を提供する。
ステップ281では、制御装置15は、他の制御装置11−14に対して特定診断データの送信を要求する。他の制御装置11−14は、上述の応答処理を実行することにより応答データを返信する。ステップ282では、制御装置15は、他の制御装置11−14から応答データを受信したか否かを判定する。応答データが受信されるとステップ283へ進む。ステップ183では、制御装置15は、受信した特定診断データをキャッシュ記憶部23に保存する。
制御装置15は、所定の事象をトリガとして、ステップ281を実行するように構成される。例えば、制御装置15は、車両の運行単位ごとに、ステップ281を実行するように構成することができる。運行単位は、例えばトリップと呼ばれる。運行単位は、車両の電源がON状態に操作されてからOFF状態に操作されるまでの期間とすることができる。
収集処理280は、キャッシュ保存部24を提供する。収集処理280は、診断ツール3、4からの要求に依存することなく、制御装置11−14に特定診断データの送信を要求し、受信した特定診断データをキャッシュ記憶部23に保存する。この構成によると、特定診断データが自動的に収集される。
この構成によると、制御装置15は、車両の運行単位ごとに、応答データの容量が所定の容量を超えるような診断サービスだけを他の制御装置11−14へ要求することとなる。応答データを受信した制御装置15は、応答データをキャッシュ記憶部23に保存する。この後に、診断ツール3、4から上記診断サービスが要求されると、制御装置15は、他の制御装置11−14に診断サービスを求めることなく、キャッシュ記憶部23に保存されたデータによって診断ツール3、4への応答を実行する。よって、診断データの送信が高速化される。
(第3実施形態)
上記実施形態では、キャッシュ処理の対象となるべき特定診断データは、キャッシュ管理部22からの要求によって収集された。上記実施形態に加えて、または、上記実施形態に代えて、キャッシュ管理部22は、他の制御装置11−14から強制的に送信される特定診断データを受信し収集するプッシュ通信による収集部を提供してもよい。
図7および図8は、制御装置15および他の制御装置11−14によって実行される収集処理390を示す。図7は、他の制御装置11−14によって実行される送信処理を示す。図8は、制御装置15によって実行される受信処理を示す。収集処理390は、収集部を提供する。
ステップ391では、他の制御装置11−14は、特定診断データが発生したか否かを判定する。特定診断データ、すなわちキャッシュ処理の対象となるデータが発生した場合、ステップ392へ進む。ステップ392では、他の制御装置11−14は、発生した特定診断データを制御装置15に向けて送信する。
ステップ393では、制御装置15は、データを受信する。ステップ394では、制御装置15は、受信したデータがキャッシュ処理の対象であるか否かを判定する。受信したデータがキャッシュ処理の対象ではない場合、処理は終了する。受信したデータがキャッシュ処理の対象である場合、ステップ395へ進む。ステップ395では、制御装置15は、受信したデータ、すなわち特定診断データをキャッシュ記憶部23に保存する。
収集処理390は、キャッシュ保存部24を提供する。収集処理390は、所定の事象に応答して制御装置11−14から送信される特定診断データを受信し、キャッシュ記憶部23に保存する。この構成によると、特定診断データが自動的に収集される。
この構成によると、他の制御装置11−14は、所定の容量を超えるような容量をもつ診断データが発生した場合に、その診断データを強制的に制御装置15へ送信する。この診断データを受信した制御装置15は、受信した診断データをキャッシュ記憶部23に保存する。この後に、診断ツール3、4から上記診断サービスが要求されると、制御装置15は、他の制御装置11−14に診断サービスを求めることなく、キャッシュ記憶部23に保存されたデータによって診断ツール3、4への応答を実行する。よって、診断データの送信が高速化される。
(第4実施形態)
上記実施形態では、特定診断データを応答するために長時間を要する場合に、制御装置15から保留応答が実行された。これに代えて、または加えて、診断ツール3、4から特定診断データが要求される場合に、長時間を経過する前に、診断ツール3、4に応答の保留を送信してもよい。
図9において、送受信処理440は、ステップ150とステップ143との間にステップ452を有する。ステップ452では、制御装置15は、診断ツール3、4に応答の保留を送信する。ステップ452は、ステップ142からYESに分岐した後に設けられている。よって、ステップ452は、診断ツール3、4から特定診断データが要求される場合に実行される。また、ステップ452は、ステップ143の前に設けられている。よって、ステップ452は、制御装置15が他の制御装置11−14に要求信号RQを転送し、特定診断データを要求する前に実行される。ステップ452は、事前保留応答部を提供する。
この構成によると、応答に長時間を要する可能性が高い特定診断データが要求された場合に、長時間を経過する前に、応答の保留を診断ツールに知らせることができる。
(他の実施形態)
以上、開示された発明の好ましい実施形態について説明したが、開示された発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、開示された発明の技術的範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。開示された発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
例えば、制御装置が提供する手段と機能は、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、制御装置をアナログ回路によって構成してもよい。
1 保守支援システム、
2 車載制御システム、 3 診断ツール、 4 診断ツール、
5 通信回線、
11−15 制御装置、 16 通信回線、
21 データ中継部、 22 キャッシュ管理部、 23 キャッシュ記憶部、
24 キャッシュ保存部、 25 キャッシュ読出部。

Claims (12)

  1. 車両の外部に設けられた診断ツール(3、4)とデータ通信可能に構成されるとともに、前記診断ツールからの要求(RQ)に応答して特定診断データを出力する車載の制御装置(11−14)ともデータ通信可能に構成された車両用データ出力装置(15)であって、
    前記特定診断データを保存するキャッシュ記憶部(23)と、
    前記制御装置から出力された前記特定診断データを前記キャッシュ記憶部(23)に保存するキャッシュ保存部(24)と、
    前記診断ツールからの要求が、前記特定診断データを求める要求である場合、前記キャッシュ記憶部に保存された特定診断データを読出し、この保存された特定診断データに基づいて前記診断ツールへ応答するキャッシュ読出部(25)を備えることを特徴とする車両用データ出力装置。
  2. 前記制御装置(11−14)は、前記特定診断データを含む複数の種類の診断データを出力するよう構成されており、
    前記キャッシュ保存部(24)は、前記特定診断データだけを前記キャッシュ記憶部(23)に保存することを特徴とする請求項1に記載の車両用データ出力装置。
  3. 前記特定診断データは固定されたデータであることを特徴とする請求項2に記載の車両用データ出力装置。
  4. 互いに異なる通信規格に準拠する前記診断ツールと前記制御装置との間においてデータを中継するゲートウェイ機能をもつデータ中継部(21)を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用データ出力装置。
  5. さらに、前記診断ツールからの要求に応答して、前記キャッシュ記憶部(23)に保存された前記特定診断データを消去する消去部(171、172、173)を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両用データ出力装置。
  6. さらに、前記制御装置において前記特定診断データが失われた場合、前記キャッシュ記憶部(23)に保存された前記特定診断データを消去する消去部(171、172、174、175、173)を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両用データ出力装置。
  7. さらに、前記制御装置において前記特定診断データが失われた場合、前記キャッシュ記憶部(23)に保存された前記特定診断データに基づいて、前記制御装置における前記特定診断データを復元する復元部(171、172、174、175、176、177)を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の車両用データ出力装置。
  8. 前記キャッシュ保存部(24、145、147)は、前記診断ツールからの要求に応答して前記制御装置(11−14)から送信される前記特定診断データを受信し、前記キャッシュ記憶部(23)に保存することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の車両用データ出力装置。
  9. さらに、前記診断ツールから前記特定診断データが要求される場合に、前記制御装置に前記特定診断データを要求する前に、前記診断ツールに応答の保留を送信する事前保留応答部(452)を備えることを特徴とする請求項8に記載の車両用データ出力装置。
  10. さらに、前記診断ツールからの要求に対する応答の時間が規定の時間を超える場合に、前記診断ツールに応答の保留を送信する保留応答部(148、149)を備えることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の車両用データ出力装置。
  11. 前記キャッシュ保存部(24、280)は、前記診断ツールに依存することなく、前記制御装置(11−14)に前記特定診断データの送信を要求し、受信した前記特定診断データを前記キャッシュ記憶部(23)に保存することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の車両用データ出力装置。
  12. 前記キャッシュ保存部(24、390)は、所定の事象に応答して前記制御装置(11−14)から送信される前記特定診断データを受信し、前記キャッシュ記憶部(23)に保存することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の車両用データ出力装置。
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