JP4661438B2 - 車両通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載された複数の制御装置が車両内の通信用のネットワークによって接続されると共に、そのネットワークには車両外の故障診断装置が有線又は無線にて通信可能に接続される車両通信システムに関するものである。
従来より、この種の車両通信システムにおいては、送信するメッセージのヘッダ領域に、送信先の制御装置を示すアドレスを含ませることで、その制御装置との通信が実現されるようになっている。
そして、車両の故障診断を行う際には、作業者が、車両内のネットワークに故障診断装置(いわゆる故障診断ツール)を通信可能に接続すると共に、その故障診断装置に備えられた入力キー等を操作して、その故障診断装置に、故障診断をしたい目的の機能が実装された制御装置と、故障診断に関する処理内容(即ち、その制御装置に実施させたい故障診断処理の内容)とのそれぞれを示す情報を入力すると、故障診断装置から上記目的の機能が実装された制御装置へ、その制御装置を送信先とし且つ上記処理内容の実施を指令する要求メッセージが送信させるようになっていた。
尚、故障診断用の要求メッセージとしては、例えば、制御装置内に記憶されている制御データを返送させるためのデータ要求メッセージや、アクチュエータを強制的に駆動させるための駆動要求メッセージなどがある。
一方、車両通信システムではないが、異なるネットワークを相互に接続するルータ機器に関する技術として、特許文献1がある。
特開2000−244549号公報
ところで、上記従来の技術では、故障診断装置を扱う作業者(換言すれば、車両の故障診断を行う作業者)は、どの機能がどの制御装置に実装されているかを事前に調査して把握していなければならず、故障診断の作業が非常に面倒なものになっていた。
つまり、近年の車両においては、車両内における通信システムのハードウェアの標準化が進み、機能を実現するアプリケーションソフトの可搬性が高くなっているため、たとえ同じ機能であっても、車種によって、その機能が搭載される制御装置が異なる、ということが起こっているからである。また、同じ車種であっても、グレードやオプション設定によって、機能の違いや有無が生じるため、やはり同様である。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、車両の故障診断を行う作業者が、どの機能がどの制御装置に実装されているかを把握していなくても、目的の機能の故障診断を実施できるようにすることを目的としている。
本発明の車両通信システムでは、車両に搭載された複数の制御装置が車両内の通信用のネットワークによって接続されると共に、車両外の故障診断装置がそのネットワークに有線又は無線にて通信可能に接続され、その故障診断装置が各制御装置と故障診断用の通信を行う。
そして故障診断装置は、複数の制御装置のうち、故障診断対象である目的の機能が実装された制御装置を特定する特定手段を備えており、その特定手段により特定された制御装置に対して、目的の機能の故障診断を行うための要求メッセージを送信するようになっている。
尚、故障診断対象である目的の機能と、実施する故障診断の内容は、作業者が故障診断装置の入力キーなどを操作して、その故障診断装置に入力するように構成することができる。この場合、故障診断装置は、作業者により入力された目的の機能が実装された制御装置を特定手段により特定し、その特定した制御装置へ、作業者により入力された故障診断の内容に応じた故障診断用処理の実施を指示する要求メッセージを送信することとなる。また、故障診断装置の構成としては、作業者により故障診断の内容が入力されると、その内容から目的の機能を自動的に判別し、その判別した機能の実装された制御装置が、特定手段により特定される、という構成でも良い。
そして、このよう車両通信システムによれば、車両の故障診断を行う作業者が、故障診断をしたい目的の機能が実装された制御装置が何れであるかを知らなくても、その制御装置が特定手段により自動的に特定されて、その特定された制御装置へ故障診断装置から故障診断用の要求メッセージが送信されることとなる。よって、作業者は、どの機能がどの制御装置に実装されているかを把握していなくても、目的の機能の故障診断を実施することができるようになる。
ところで、参考構成例について述べると、例えば故障診断装置は、複数の機能の各々が複数の制御装置の何れに実装されているかを示すデータテーブルを有し特定手段は、そのデータテーブルに基づいて、目的の機能が実装された制御装置を特定するように構成することができる。
また、上記データテーブルが、故障診断装置に着脱可能な記憶手段に記憶され、故障診断装置は、その記憶手段からデータテーブルを読み込むように構成すれば、使い勝手が一層良好となる。
つまり、機能と制御装置との組み合わせが異なる車両毎について、データテーブルを記憶した記憶手段をそれぞれ用意しておけば、故障診断装置に取り付ける記憶手段を取り替えるだけで、異なる車両に素早く対応することができるからである。
更にデータテーブルの変更に対しても容易に対応でき、拡張性が向上する。尚、着脱可能な記憶手段としては、例えば、ディスクタイプの記憶媒体や、メモリカードや、USB接続式のリムーバブルメモリなどがある。
一方、請求項1の車両通信システムでは、上記のデータテーブルを故障診断装置に予め記憶させておくのではなく故障診断装置は、複数の各制御装置へ、その制御装置に実装されている機能を問い合わせる機能確認要求メッセージを送信し、各制御装置は、故障診断装置からの機能確認要求メッセージを受信すると、自装置に実装されている機能を示す機能識別情報及び自装置を示す装置識別情報を含んだ機能確認応答メッセージを、故障診断装置に送信するようになっている。更に、故障診断装置は、各制御装置からの機能確認応答メッセージに基づいて、どの機能が複数の制御装置の何れに実装されているかを示すデータテーブルを作成し、特定手段は、その作成されたデータテーブルに基づいて、目的の機能が実装された制御装置を特定する。
このような請求項の車両通信システムによれば、故障診断装置にデータテーブルを事前に記憶させておく必要がない上に、機能と制御装置との組み合わせが異なる車両毎にデータテーブルを用意しておく必要もなくなる。つまり、データテーブルを人為的に管理する必要がなく、高い利便性が得られる。
しかも、請求項の車両通信システムにおいて、故障診断装置は、機能確認要求メッセージの送信を実施する前に、ネットワークに接続された全ての制御装置へ、通信可能であるか否かを確認するための通信確認要求メッセージを送信し、その通信確認要求メッセージに対して規定時間以内に応答があった制御装置へ、機能確認要求メッセージを送信するようになっている。
このため、ネットワークに接続されていない通信不能な制御装置あての機能確認要求メッセージが、故障診断装置から送信されることがなく、ネットワークを効率良く使用することができる。
一方、特定手段は請求項に記載のように構成することもできる。
即ち、請求項に記載の車両通信システムでは特定手段は、複数の各制御装置へ、目的の機能を示す機能識別情報を含んだ機能問い合わせ要求メッセージを送信し、各制御装置は、その機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、その機能問い合わせ要求メッセージに含まれている機能識別情報に該当する機能が自装置に実装されているか否かを判定して、その機能が実装されているならば、自装置を示す装置識別情報を含んだ機能問い合わせ応答メッセージを故障診断装置に送信するようになっている。そして、特定手段は、制御装置から送信されてきた機能問い合わせ応答メッセージ内の装置識別情報に該当する制御装置を、目的の機能が実装された制御装置であると特定する。
このような請求項の車両通信システムによれば故障診断装置は上述したようなデータテーブルを保持したり作成したりする必要がないため、故障診断装置の必要メモリ容量と処理負荷を低減することができる。
次に、請求項の車両通信システムでは、請求項の車両通信システムにおいて、ネットワークは、故障診断装置の接続される通信線が最上位通信線であると共に、上位の通信線と下位の通信線とがゲートウェイを介して接続される階層構造のネットワークとなっている。そして、複数の制御装置のうちの何れかが、ゲートウェイとして機能するゲートウェイ制御装置となっている。
そして更に、そのゲートウェイ制御装置は、自装置よりも下位側の制御装置から、その下位側の制御装置に実装されている機能の機能識別情報を通信により取得すると共に、その取得した機能識別情報を記録した機能リストを作成し、その後、故障診断装置からの(詳しくは、故障診断装置の特定手段により送信された)機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、その機能問い合わせ要求メッセージに含まれている機能識別情報が前記作成した機能リストに記録されている場合にのみ、その機能問い合わせ要求メッセージの中継を実施する。
尚、ゲートウェイ制御装置であっても、ゲートウェイ制御装置ではない制御装置(以下、非ゲートウェイ制御装置という)と同様に、故障診断装置からの機能問い合わせ要求メ
ッセージに含まれている機能識別情報に該当する機能が自装置に実装されているならば、自装置を示す装置識別情報を含んだ機能問い合わせ応答メッセージを故障診断装置に送信する。
このような請求項の車両通信システムによれば、ネットワークを構成する通信線のうち、故障診断対象である目的の機能が実装されている制御装置がその通信線にも下位の通信線にも接続されていない通信線へは、故障診断装置からの機能問い合わせ要求メッセージが中継されなくなる(換言すれば、目的の機能が実装されていない制御装置だけからなる下位の部分ネットワークへは、故障診断装置からの機能問い合わせ要求メッセージが中継されなくなる)ため、ネットワークの通信負荷と各制御装置の通信処理負荷を抑制することができる。また、ネットワークの通信負荷が低減されることから、目的の機能が実装されている制御装置から故障診断装置への機能問い合わせ応答メッセージの応答時間(延いては、故障診断装置にて目的の機能が実装された制御装置を特定できるまでの時間)も短縮することができる。
ところで、請求項の車両通信システムにおいて、ゲートウェイ制御装置にて前記機能リストを作成するために各制御装置間で行われる通信は、請求項に記載のように、各制御装置への電源供給が開始された直後に実施されるように構成するのが好ましい。
このように構成すれば、故障診断装置から機能問い合わせ要求メッセージが送信される前にゲートウェイ制御装置にて機能リストを作成しておくことを、確実に達成することができる。
更に、請求項の車両通信システムにおいて、ネットワークの階層が3階層以上である(つまり、最上位通信線の下位に少なくとも2階層以上の通信線が存在する)ならば、請求項のように構成することができる。
即ち、請求項の車両通信システムでは、最上位通信線よりも下位の通信線に接続された非ゲートウェイ制御装置は、電源供給が開始されると、自装置の接続された通信線と該通信線より1つ上位の通信線との間に設けられたゲートウェイ制御装置へ、自装置に実装されている機能を示す機能識別情報を通知する。
また、最上位通信線に接続されたゲートウェイ制御装置以外のゲートウェイ制御装置は、電源供給が開始されると、自装置の接続された下位側の通信線に接続されている制御装置から通知される機能識別情報を受信して前記機能リストを作成すると共に、その作成した機能リストに記録された機能識別情報と自装置の機能を示す機能識別情報とを、自装置よりも1つ上位のゲートウェイ制御装置へ通知する。
そして、最上位通信線に接続されたゲートウェイ制御装置は、電源供給が開始されると、自装置の接続された下位側の通信線に接続されている制御装置から通知される機能識別情報を受信して前記機能リストを作成する。
このような請求項の構成によれば、ネットワークの階層が3階層以上である場合に、各ゲートウェイ制御装置にて機能リストを効率良く確実に作成することができる。
尚、請求項4,5の車両通信システムにおいて、各制御装置へ電源供給が開始されるタイミングとしては、請求項に記載のように、車両のイグニッションスイッチがオンされたときや、請求項に記載のように、車両のイグニッションキーシリンダにキーが挿入されて該イグニッションキーシリンダに設けられたキースイッチがオンされたときが考えられる。
次に、請求項の車両通信システムでは、請求項の車両通信システムにおいて、ゲートウェイ制御装置にて前記機能リストを作成するために、そのゲートウェイ制御装置へ他の制御装置から送信されるメッセージ(即ち、ゲートウェイ制御装置へ下位側の制御装置が機能識別情報を通知するためのメッセージ)のヘッダ領域には、そのメッセージが機能リスト作成用の通信メッセージであることを示す識別情報が含まれている。この車両通信システムによれば、ゲートウェイ制御装置は、機能リスト作成用の通信メッセージと通常の通信メッセージとを、確実且つ簡単に区別することができるようになり有利である。
一方、請求項の車両通信システムでは、請求項の車両通信システムにおいて、ネットワークは、故障診断装置の接続される通信線が最上位通信線であると共に、上位の通信線と下位の通信線とがゲートウェイを介して接続される階層構造のネットワークとなっている。そして、複数の制御装置のうちの何れかが、ゲートウェイとして機能するゲートウェイ制御装置となっている。
そして更に、そのゲートウェイ制御装置は、自装置よりも下位側の制御装置から、その下位側の制御装置に実装されている機能の機能識別情報及びその下位側の制御装置の装置識別情報を通信により取得して、その取得した機能識別情報及び装置識別情報を用い、更に自装置に実装されている機能があれば該機能の機能識別情報及び自装置の装置識別情報も用いて、機能識別情報とその機能識別情報が示す機能が実装された制御装置の装置識別情報とを対応させて記録したデータテーブルを作成し、その後、故障診断装置からの(詳しくは、故障診断装置の特定手段により送信された)機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、その機能問い合わせ要求メッセージに含まれている機能識別情報が前記データテーブルに記録されているか否かを判定して、その機能識別情報が記録されているならば、その機能識別情報に対応して前記データテーブルに記録されている装置識別情報を含んだ機能問い合わせ応答メッセージを、故障診断装置に送信する。
このような請求項の車両通信システムによれば、故障診断装置からの機能問い合わせ要求メッセージに対して、目的の機能が搭載された制御装置の代わりに、その制御装置よりも上位側のゲートウェイ制御装置が応答する(即ち、機能問い合わせ応答メッセージを送信する)こととなる。
よって、ネットワークの通信負荷と各制御装置の通信処理負荷を抑制することができる。更に、故障診断装置が機能問い合わせ要求メッセージを送信してから、それに対する機能問い合わせ応答メッセージを受け取るまでの応答時間(延いては、故障診断装置にて目的の機能が実装された制御装置を特定できるまでの時間)を短縮することができる。
ところで、請求項の車両通信システムにおいて、ゲートウェイ制御装置にて前記データテーブルを作成するために各制御装置間で行われる通信は、請求項10に記載の如く、各制御装置への電源供給が開始された直後に実施されるように構成するのが好ましい。
このように構成すれば、故障診断装置から機能問い合わせ要求メッセージが送信される前にゲートウェイ制御装置にてデータテーブルを作成しておくことを、確実に達成することができる。
更に、請求項10の車両通信システムにおいて、ネットワークの階層が3階層以上である(つまり、最上位通信線の下位に少なくとも2階層以上の通信線が存在する)ならば、請求項11のように構成することができる。
即ち、請求項11の車両通信システムでは、最上位通信線よりも下位の通信線に接続された非ゲートウェイ制御装置は、電源供給が開始されると、自装置の接続された通信線と該通信線より1つ上位の通信線との間に設けられたゲートウェイ制御装置へ、自装置に実装されている機能を示す機能識別情報及び自装置の装置識別情報を、データテーブル作成用情報として通知する。
また、最上位通信線に接続されたゲートウェイ制御装置以外のゲートウェイ制御装置は、電源供給が開始されると、自装置の接続された下位側の通信線に接続されている制御装置から通知されるデータテーブル作成用情報を用いて前記データテーブルを作成すると共に、その作成したデータテーブルを表す情報を、自装置よりも1つ上位のゲートウェイ制御装置へデータテーブル作成用情報として通知する。
そして、最上位通信線に接続されたゲートウェイ制御装置は、電源供給が開始されると、自装置の接続された下位側の通信線に接続されている制御装置から通知されるデータテーブル作成用情報を用いて前記データテーブルを作成し、故障診断装置からの機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、その機能問い合わせ要求メッセージに含まれている機能識別情報が前記データテーブルに記録されているか否かを判定して、その機能識別情報が記録されているならば、その機能識別情報に対応して前記データテーブルに記録されている装置識別情報を含んだ機能問い合わせ応答メッセージを、故障診断装置に送信する。
このような請求項11の構成によれば、ネットワークの階層が3階層以上である場合に、最上位通信線に接続されたゲートウェイ制御装置にてデータテーブルを効率良く確実に作成することができる。そして、最上位通信線よりも下位の通信線に接続された制御装置は、故障診断装置からの能問い合わせ要求メッセージに応答しなくても良く、ネットワークの階層が多くても、ネットワークの通信負荷と各制御装置の通信処理負荷を抑制することができると共に、故障診断装置が機能問い合わせ要求メッセージを送信してから、それに対する機能問い合わせ応答メッセージを受け取るまでの応答時間を短縮することができる。
尚、請求項10,11の車両通信システムにおいて、各制御装置へ電源供給が開始されるタイミングとしては、請求項12に記載のように、車両のイグニッションスイッチがオンされたときや、請求項13に記載のように、車両のイグニッションキーシリンダにキーが挿入されて該イグニッションキーシリンダに設けられたキースイッチがオンされたときが考えられる。
次に、請求項14の車両通信システムでは、請求項13の車両通信システムにおいて、ゲートウェイ制御装置にて前記データテーブルを作成するために、そのゲートウェイ制御装置へ他の制御装置から送信されるメッセージのヘッダ領域には、そのメッセージがデータテーブル作成用の通信メッセージであることを示す識別情報が含まれている。この車両通信システムによれば、ゲートウェイ制御装置は、データテーブル作成用の通信メッセージと通常の通信メッセージとを、確実且つ簡単に区別することができるようになり有利である。
次に、請求項15の車両通信システムでは、請求項14の車両通信システムにおいて、故障診断装置の特定手段は、機能問い合わせ要求メッセージを各制御装置へ送信することに代えて、機能問い合わせ要求メッセージを最上位通信線に接続されている特定の制御装置へ送信する。そして、その特定の制御装置は、機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、その機能問い合わせ要求メッセージを他の各制御装置へ送信すると共に、その機能問い合わせ要求メッセージに対して返送されてくる機能問い合わせ応答メッセージを受信して、その機能問い合わせ応答メッセージを故障診断装置へ送信する。
つまり、請求項15の車両通信システムでは、車両内のネットワークに接続された特定の制御装置が、故障診断装置からの機能問い合わせ要求メッセージを他の制御装置に中継すると共に、他の制御装置から返送されてくる機能問い合わせ応答メッセージを故障診断装置に中継するようになっている。
そして、このような車両通信システムによれば、故障診断装置は、目的の機能が搭載された制御装置を特定するために、特定の制御装置とだけ通信すれば良いため、その故障診断装置の通信処理負荷を軽減することができる。また、上記特定の制御装置はデータテーブルを持つ必要がないため、その制御装置におけるデータ記憶用のリソースを増大させてしまうこともない。
一方、特定手段は請求項16に記載のように構成することもできる。
即ち、請求項16に記載の車両通信システムでは複数の制御装置のうちの特定の制御装置が、複数の機能の各々が複数の制御装置の何れに実装されているかを示すデータテーブルを有しており、特定手段は、その特定の制御装置へ、目的の機能を示す機能識別情報を含んだ機能問い合わせ要求メッセージを送信する。そして、特定の制御装置は、機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、その機能問い合わせ要求メッセージに含まれている機能識別情報に該当する機能が実装されている制御装置を前記データテーブルから検索して、その検索した制御装置の装置識別情報を含んだ機能問い合わせ応答メッセージを故障診断装置に送信する。そして更に、特定手段は、特定の制御装置から送信されてきた機能問い合わせ応答メッセージ内の装置識別情報に該当する制御装置を、目的の機能が実装された制御装置であると特定する。
このような請求項16の車両通信システムによれば、請求項の車両通信システムと同様に、故障診断装置にてデータテーブルを保持したり作成したりする必要がないため、故障診断装置の必要メモリ容量と処理負荷を低減することができる。また、故障診断装置は、目的の機能が搭載された制御装置を特定するために、特定の制御装置とだけ通信すれば良いため、その故障診断装置の通信処理負荷を軽減することができる。
しかも、請求項16の車両通信システムにおいて、前記特定の制御装置以外の制御装置は、電源供給が開始されると、前記特定の制御装置へ、自装置に実装されている機能を示す機能識別情報及び自装置の装置識別情報を通知し、前記特定の制御装置は、電源供給が開始されると、他の制御装置から通知される機能識別情報及び装置識別情報に基づいて前記データテーブルを作成する。
このため、故障診断装置から機能問い合わせ要求メッセージが送信される前に、特定の制御装置にて、データテーブルを確実に作成しておくことができ、故障診断装置が機能問い合わせ要求メッセージを送信してから、それに対する機能問い合わせ応答メッセージを受け取るまでの応答時間(延いては、故障診断装置にて目的の機能が実装された制御装置を特定できるまでの時間)を短縮することができる。
尚、請求項16の車両通信システムにおいて、各制御装置へ電源供給が開始されるタイミングとしては、請求項17に記載のように、車両のイグニッションスイッチがオンされたときや、請求項18に記載のように、車両のイグニッションキーシリンダにキーが挿入されて該イグニッションキーシリンダに設けられたキースイッチがオンされたときが考えられる。
次に、請求項19の車両通信システムでは、請求項1618の車両通信システムにおいて、前記特定の制御装置にて前記データテーブルを作成するために、その特定の制御装置へ他の制御装置から送信されるメッセージのヘッダ領域には、そのメッセージがデータテーブル作成用の通信メッセージであることを示す識別情報が含まれている。この車両通信システムによれば、特定の制御装置は、データテーブル作成用の通信メッセージと通常の通信メッセージとを、確実且つ簡単に区別することができるようになり有利である。
以下に、本発明が適用された実施形態の車両通信システムについて説明する。尚、以下の説明においては、車両に搭載された電子制御装置のことを、ECUといい、車両外の故障診断装置のことを、外部ツールという。
[第1実施形態]
まず図1に示すように、第1実施形態の車両通信システムでは、複数のECU(この例では符号1〜7,10を付した8個のECU)が、車両内に配設された通信用のネットワーク50によって通信可能に接続されている。また、ネットワーク50には、外部ツール63がコネクタ61によって着脱可能に接続されるようになっており、その外部ツール63は、ネットワーク50を介して各ECUと故障診断用の通信を行う。
具体的には、本第1実施形態において、ネットワーク50は、外部ツール63がコネクタ61により接続される最上位の通信線51と、下位の通信線52とからなると共に、その上位と下位の通信線51,52がゲートウェイ(G/W)を介して接続される2階層のネットワークとなっている。そして、下位の通信線52には5つのECU1〜5とECU10が接続され、上位の通信線51には2つのECU6,7とECU10が接続されており、更に、ECU10は、通信線51と通信線52との間で通信データを中継するゲートウェイとして機能するようになっている。尚、本第1実施形態において、ECU10は、ゲートウェイ専用のECUである。
また、本第1実施形態では、エンジン制御やエアコン制御など、車両に関する制御の各機能であって、ECUに実装される(換言すれば、ECUに備えられる)各機能には、車両開発時において、その機能毎にユニークなID(即ち、その機能を示す機能識別情報に相当し、以下、FIDという)が静的に設定されており、同様に、各ECUには、車両開発時において、そのECU毎にユニークなID(即ち、そのECUを示す装置識別情報に相当し、以下、UIDという)が静的に設定されている。尚、このことは、後述する他の実施形態についても同様である。
この例では、図1に示すように、ECU1〜7,10の各々には、そのECUの符号と同じ値のUIDが設定されている。そして、ECU1には、FID=1の機能(○×制御機能)が実装されており、ECU2には、FID=1の機能とFID=2の機能(○×診断機能)とが実装されており、ECU3には、FID=2の機能が実装されており、ECU4には、FID=3の機能(△△機能)が実装されており、ECU5には、FID=4の機能(××制御機能)が実装されており、ECU6とECU7には、FID=5の機能(□×システムの機能)が実装されている。
更に、外部ツール63には、メモリカード65(故障診断装置に着脱可能な記憶手段に相当)が着脱可能となっている。
そして、メモリカード65には、図3に示すように、FIDとそのFIDが示す機能が実装されたECUのUIDとを対応させて記録したデータテーブルであるFID−UIDテーブルが記憶されている。つまり、このFID−UIDテーブルは、複数の機能の各々が複数のECUの何れに実装されているか(更に簡単に言うと、どの機能がどのECUに実装されているか)を示すデータテーブルである。また、こうしたFID−UIDテーブルは、機能とECUとの組み合わせが異なる車両毎に用意され、その車両毎のFID−UIDテーブルは、それぞれ異なるメモリカード65に記憶されている。
次に、図2は、外部ツール63がネットワーク50に接続されたECU1〜7,10へ
アクセスする際に実行するアクセス制御処理を表すフローチャートである。
尚、外部ツール63はコンピュータを備えており、図2のアクセス制御処理は、実際にはそのコンピュータによって実行される。また、車両の故障診断を行う作業者は、故障診断を行う車両用のFID−UIDテーブルが記憶されたメモリカード65を外部ツール63に取り付ける。そして、作業者が、外部ツール63に備えられた入力キー(図示省略)を操作して、故障診断対象である目的の機能のFIDと、実施する故障診断の内容とを外部ツール63に入力すると、図2のアクセス制御処理が開始される。また、外部ツール63の構成としては、作業者が目的の機能のFIDを入力しなくても、故障診断の内容が入力されると、その内容から目的の機能のFIDを自動的に判別する、という構成でも良い。
図2に示すように、外部ツール63がアクセス制御処理を開始すると、まずS110にて、メモリカード65からFID−UIDテーブルを読み込み、そのFID−UIDテーブルから、目的の機能のFIDに対応するUIDを検索して取得する処理を行う。
そして、次のS120にて、上記S110でUIDを取得できたか否かを判定し、UIDを取得できなかった場合(即ち、目的の機能が実装されたECUが車両に存在しない場合)には、そのまま当該アクセス制御処理を終了する。
また、S120にて、上記S110でUIDを取得できたと判定した場合には、S130に進み、上記S110で取得したUIDのリストを作成する。
次に、続くS140にて、上記S130で作成したリスト中の1つのUIDに該当するECUを送信先として、作業者により入力された故障診断の内容に応じた故障診断用処理の実施を指示する要求メッセージ(故障診断用の要求メッセージ)を送信する。そして更に、その後、上記S130で作成したリストから、今回、故障診断用の要求メッセージを送信したECUのUIDを削除する。
尚、外部ツール63とECUとの間、或いは、ECU同士の間で通信されるメッセージは、少なくとも、データが配置されるデータ領域と、そのデータ領域の前に設けられるヘッダ領域とを有しており、そのヘッダ領域には、宛先(送信先)を示す宛先情報が配置されるが、ECUへのメッセージのヘッダ領域に配置される宛先情報は、そのECUのUIDであっても良いし、また、UIDとは別の宛先情報用のデータであっても良い。そして、後者の場合には、送信先ECUのUIDを宛先情報用のデータに変換して、メッセージのヘッダ領域に配置することとなる。一方、故障診断用の要求メッセージとしては、例えば、ECU内に記憶されている制御データを指定して、その制御データを返送させるためのデータ取得要求メッセージや、アクチュエータを指定して、そのアクチュエータを強制的に駆動させるためのアクチュエータ駆動要求メッセージなどがある。
次に、S150にて、上記S130で作成したリストに他のUIDが存在するか否かを判定し、他のUIDが存在しなければ、そのまま当該アクセス制御処理を終了するが、他のUIDが存在するならば(S150:YES)、S140へ戻る。
つまり、図2のアクセス制御処理では、メモリカード65内のFID−UIDテーブルから、目的の機能が実装されたECUのUIDを検索し(S110)、その検索した全てのUIDに該当する各ECUへ、故障診断用の要求メッセージを送信するようにしている(S130〜S150)。
以上のような第1実施形態の車両通信システムによれば、車両の故障診断を行う作業者
が、故障診断をしたい目的の機能が実装されたECUが何れであるかを知らなくても、そのECUが図2におけるS110の処理により自動的に特定されて、その特定されたECUへ外部ツール63から故障診断用の要求メッセージが送信されることとなる。よって、作業者は、どの機能がどのECUに実装されているかを把握していなくても、目的の機能の故障診断を実施することができるようになる。
また、機能とECUとの組み合わせが異なる車両毎について、FID−UIDテーブルを記憶したメモリカード65がそれぞれ用意されているため、外部ツール63に取り付けるメモリカード65を取り替えるだけで、異なる車両に素早く対応することができる。
尚、本第1実施形態では、図2におけるS110の処理が、特定手段に相当している。[第2実施形態]
次に、第2実施形態の車両通信システムは、第1実施形態の車両通信システムと比較すると、外部ツール63が各ECUからの情報を元にFID−UIDテーブルを自動的に作成する点が異なっている。このため、外部ツール63は、メモリカード65が着脱可能となっている必要はない。尚、他のハードウェア構成については、第1実施形態と同じであるが、各ECUには、そのECUのUIDと、そのECUに実装されている機能のFIDとが記憶されている。
そこで、第2実施形態の車両通信システムについて、図4を用いて説明する。尚、図4は、外部ツール63と各ECUとの通信及び動作の流れを表すシーケンス図である。
まず、外部ツール63は、ネットワーク50に接続された状態で、電源投入または起動スイッチのオンにより動作を開始すると、図4(1)に示すように、ネットワーク50に接続された全てのECUへ、通信可能であるか否かを確認するための通信確認要求メッセージを送信する。この通信確認要求メッセージは、ヘッダ領域の宛先情報として、宛先が全てのECUである(換言すれば、不特定多数のECUである)ことを示す宛先情報が付加されたメッセージ(つまり、ブロードキャストされるメッセージ)である。
そして、図4(2)に示すように、ネットワーク50に接続された各ECUは、外部ツール63からの通信確認要求メッセージを受信すると、外部ツール63へ、自装置のUIDを含んだ通信確認応答メッセージを返送する。
そこで、図4(3)に示すように、外部ツール63は、通信確認要求メッセージに対して規定時間以内に応答があったECU(即ち、通信確認応答メッセージを返送してきたECU)を、通信可能なECUとして記憶する。具体的な処理としては、返送されてきた通信確認応答メッセージの各々に含まれているUIDを、通信可能なECUのUIDとして記憶する。
そして、作業者が、故障診断対象である目的の機能のFIDと、実施する故障診断の内容とを外部ツール63に入力すると、図4(4)に示すように、外部ツール63は、図4(3)で記憶した各ECU(即ち、通信可能であると確認できているECU)へ、そのECUに実装されている機能を問い合わせる機能確認要求メッセージを送信する。
また、図4(5)に示すように、各ECUは、外部ツール63からの機能確認要求メッセージを受信すると、自装置に実装されている機能を示すFIDと自装置のUIDとを含んだ機能確認応答メッセージを、外部ツール63に送信する。
そこで、外部ツール63は、図4(6)に示すように、各ECUからの機能確認応答メッセージに基づいて、図3に示したようなFID−UIDテーブルを作成し、そのFID
−UIDテーブルを内部のメモリ(例えばRAM)に記憶する。
そして、図4(7)に示すように、外部ツール63は、第1実施形態で説明した図2のS110と同様に、図4(6)で作成したFID−UIDテーブルから、目的の機能のFIDに対応するUIDを検索して取得する。
そして更に、図4(8)に示すように、外部ツール63は、第1実施形態で説明した図2のS120〜S150と同様の処理を実行して、図4(7)で取得した全てのUIDに該当する各ECUへ、故障診断用の要求メッセージを送信する。
尚、図4(8)では、外部ツール63からECU4へ、故障診断用の要求メッセージとして、アクチュエータを強制的に駆動させるためのアクチュエータ駆動要求メッセージが送信される場合を例示している。よって、図4の例では、ECU4が、外部ツール63からのアクチュエータ駆動要求メッセージによって指示されるアクチュエータを駆動することとなり、作業者は、そのアクチュエータに関連する機器の動作状態によって、正常/異常の判断をすることとなる。
以上のような第2実施形態の車両通信システムによれば、外部ツール63にFID−UIDテーブルを事前に記憶させておく必要がない上に、機能とECUとの組み合わせが異なる車両毎にFID−UIDテーブルを用意しておく必要もなくなる。つまり、FID−UIDテーブルを人為的に管理する必要がなく、高い利便性が得られる。
更に、第2実施形態の車両通信システムによれば、図4(1)〜(3)の動作により、外部ツール63からは、通信不能なECUあての機能確認要求メッセージが送信されることがないため、ネットワーク50を効率良く使用することができる。
尚、本第2実施形態では、外部ツール63の動作のうち、図4(7)の動作が、特定手段に相当している。
一方、図4(1)〜(3)の動作は、例えば、作業者が外部ツール63に対して通信確認実施の指令入力を行った際に実施されるように構成しても良く、また、作業者が外部ツール63に目的の機能のFIDと故障診断の内容とを入力すると、機能確認要求メッセージの送信に先立って実施されるように構成しても良い。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の車両通信システムは、第1,2実施形態の車両通信システムと比較すると、外部ツール63が、全ての機能についてのFID−UIDテーブルを用いずに、目的の機能が実装されているECU(即ち、故障診断用の要求メッセージを送信すべきECU)を特定する点が異なっている。尚、本第3実施形態においても、外部ツール63は、メモリカード65が着脱可能となっている必要はなく、それ以外のハードウェア構成については、第1実施形態と同じである。また、各ECUには、そのECUのUIDと、そのECUに実装されている機能のFIDとが記憶されている。
そこで、第3実施形態の車両通信システムについて、図5を用いて説明する。尚、図5は、外部ツール63と各ECUとの通信及び動作の流れを表すシーケンス図である。
まず、外部ツール63は、作業者により、故障診断対象である目的の機能のFIDと、実施する故障診断の内容とが入力されると、図5(1)に示すように、ネットワーク50に接続された各ECUへ、目的の機能のFIDを含んだ機能問い合わせ要求メッセージを送信する。
そして、各ECUは、図5(2)に示すように、外部ツール63からの機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、その機能問い合わせ要求メッセージに含まれているFIDに該当する機能が自装置に実装されているか否かを判定し、その機能が実装されているならば、図5(3)に示すように、自装置のUIDを含んだ機能問い合わせ応答メッセージを外部ツール63に送信する。尚、図5の例では、外部ツール63から、FIDとして「01」を含んだ機能問い合わせ要求メッセージが送信されているため、FID=01の機能が実装されているECU1とECU2との各々が、外部ツール63へ機能問い合わせ応答メッセージを送信しており、他のECU(図5ではECU4)は、機能問い合わせ応答メッセージを送信しない。
そこで、外部ツール63は、図5(4)に示すように、ECUからの機能問い合わせ応答メッセージを全て受信して、その機能問い合わせ応答メッセージに含まれているUIDのリストを作成する。つまり、ここで作成されるリストは、第1実施形態で説明した図2のS130で作成されるリストと同じ意味のものであり、目的の機能が実装されたECUのUIDを列挙したものとなる。
そして、図5(5),(7)に示すように、外部ツール63は、第1実施形態で説明した図2のS140,S150と同様の処理を実行して、図5(4)で作成したリスト中の各UIDに該当するECUへ、故障診断用の要求メッセージを送信する。
尚、図5の例では、外部ツール63から、故障診断用の要求メッセージとして、データ取得要求メッセージが送信される場合を例示している。このため、図5(5)に示すように、外部ツール63がECU2へデータ取得要求メッセージを送信すると、図5(6)に示すように、ECU2は、そのデータ取得要求メッセージによって指定される制御データ(即ち、外部ツール63から要求されたデータ)をデータ領域に配置したデータ取得応答メッセージを、外部ツール63へ送信することとなる。また、図5(7)に示すように、外部ツール63がECU1へデータ取得要求メッセージを送信すると、図5(8)に示すように、ECU1は、そのデータ取得要求メッセージによって指定される制御データをデータ領域に配置したデータ取得応答メッセージを、外部ツール63へ送信することとなる。そして、外部ツール63は、各ECU1,2から受信したデータ取得応答メッセージ内の制御データを、当該外部ツール63に備えられた表示器に表示させることとなる。よって、作業者は、その表示された制御データの値や内容等により、正常/異常の判断をすることとなる。
つまり、本第3実施形態の車両通信システムにおいて、外部ツール63は、各ECUへ、目的の機能のFIDを含んだ機能問い合わせ要求メッセージを送信し、そのメッセージに対してECUから送信されてきた機能問い合わせ応答メッセージ内のUIDに該当するECUを、目的の機能が実装されたECUであると特定するようになっている。
このような第3実施形態車両通信システムによれば、第2実施形態の車両通信システムと同様の効果が得られる上に、外部ツール63は全ての機能についてのFID−UIDテーブルを保持したり作成したりする必要がなく、その外部ツール63の必要メモリ容量と処理負荷を低減することができる。
尚、本第3実施形態では、外部ツール63の動作のうち、図5(1),(4)の動作が、特定手段に相当している。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態の車両通信システムについて、図6を用いて説明する。
第4実施形態の車両通信システムでは、外部ツール63と車両側の各ECUが第3実施
形態と同様に、図5(1)〜(8)で説明した動作を行うが、ネットワーク50が図6のようになっていると共に、ECUの数が第3実施形態よりも増えており(この例では12個)、更に、各ECUは後述する(A)〜(D)の動作を追加して行う。
まず、図6に示すように、本第4実施形態の車両通信システムでは、ネットワーク50が、3階層のネットワークとなっている。
即ち、ネットワーク50は、外部ツール63がコネクタ61により接続される最上位の通信線51と、それよりも1つ下位で別系統の2つの通信線52,53と、その各通信線52,53よりも1つ下位の2つの通信線54,55とからなっている。
そして、通信線51には、ECU1,2とECU10,20が接続され、通信線52には、ECU3とECU10,30が接続され、通信線53には、ECU6とECU20,40が接続され、通信線54には、ECU4,5とECU30が接続され、通信線55には、ECU7,8とECU40が接続されている。
そして更に、ECU10が、通信線51と通信線52との間で通信データを中継するゲートウェイとして機能し、ECU20が、通信線51と通信線53との間で通信データを中継するゲートウェイとして機能し、ECU30が、通信線52と通信線54との間で通信データを中継するゲートウェイとして機能し、ECU40が、通信線53と通信線55との間で通信データを中継するゲートウェイとして機能するようになっている。
また、ECU20とECU30は、ゲートウェイ専用のECUであるが、ECU10とECU40は、ECU1〜8と同様に、車両に関する制御も実施する。尚、以下の説明において、ゲートウェイとして機能するECU10〜40と、ゲートウェイとして機能しないECU1〜8とを特に区別する場合には、前者をゲートウェイECUといい、後者を非ゲートウェイECUという。
そして、本第4実施形態においても、図6に示すように、ECU1〜8,10〜40の各々には、そのECUの符号と同じ値のUIDが設定されている。
また、ECU1にはFID=1の機能が、ECU2にはFID=2の機能が、ECU3にはFID=3の機能が、ECU4にはFID=2の機能が、ECU5にはFID=1の機能とFID=2の機能が、ECU6にはFID=6の機能が、ECU7にはFID=1の機能が、ECU8にはFID=8の機能が、ECU10にはFID=11の機能が、ECU40にはFID=13の機能が、それぞれ実装されている。そして、各ECUには、そのECUに実装されている機能のFIDと、そのECUのUIDとが記憶されている。
更に、本第4実施形態において、各ECUは、図5(2),(3)で説明した動作に加えて、下記(A)〜(D)の動作を行う。
(A)まず、最上位の通信線51よりも下位の通信線52〜55に接続された非ゲートウェイECU3〜8は、電源供給が開始されると、自装置の接続された通信線と該通信線より1つ上位の通信線との間に設けられたゲートウェイECU(即ち、その両通信線を中継するゲートウェイECU)へ、自装置に実装されている機能のFIDを通知する。
尚、本第4実施形態及び後述する他の実施形態において、各ECUへは、車両のイグニッションスイッチがオンされると電源供給が開始されるが、例えば、車両のイグニッションキーシリンダにキーが挿入されて、そのイグニッションキーシリンダに設けられたキースイッチがオンされると、各ECUへの電源供給が開始される構成も考えられる。
(B)また、ゲートウェイECU10,20以外のゲートウェイECU30,40は、電源供給が開始されると、自装置の接続された下位側の通信線に接続されているECU(ゲートウェイECUも含む)から通知されるFIDを受信して、その受信したFIDを記録した機能リストL30,L40を作成すると共に、その作成した機能リストL30,L40に記録されたFIDと自装置の機能を示すFIDとを、自装置よりも1つ上位のゲートウェイECUへ通知する。
このため、ある非ゲートウェイECUから、あるゲートウェイECUへ通知されたFIDは、そのゲートウェイECUにて機能リストを作成するために用いられ、また、あるゲートウェイECUから、それよりも1つ上位のゲートウェイECUへ通知されたFIDは、その上位のゲートウェイECUにて、機能リストを作成するために用いられることとなる。
(C)そして、最上位の通信線51に接続されたゲートウェイECU10,20は、電源供給が開始されると、自装置の接続された通信線のうち、下位側の通信線に接続されているECU(ゲートウェイECUも含む)から通知されるFIDを受信して、その受信したFIDを記録した機能リストL10,L20を作成する。
(D)そして更に、各ゲートウェイECU10〜40は、外部ツール63からの機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、その機能問い合わせ要求メッセージに含まれているFIDが、自装置で作成した機能リストL10〜L40に記録されている場合にのみ、その機能問い合わせ要求メッセージの中継を実施する。
尚、ゲートウェイECU10〜40も、非ゲートウェイECU1〜8と同様に、図5(2),(3)で説明した動作を行う。つまり、ゲートウェイECU10〜40も、外部ツール63からの機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、その機能問い合わせ要求メッセージに含まれているFIDに該当する機能が自装置に実装されているか否かを判定し、その機能が実装されているならば、自装置のUIDを含んだ機能問い合わせ応答メッセージを外部ツール63に送信する。
また、本第4実施形態において、各ECUへの電源供給開始時にゲートウェイECUへ下位側のECUがFIDを通知するためのメッセージ(即ち、ゲートウェイECUにて機能リストを作成するために、そのゲートウェイECUへ他のECUから送信されるメッセージ)のヘッダ領域には、そのメッセージが機能リスト作成用の通信メッセージであることを示す識別情報が含まれている。これは、ゲートウェイECUが、機能リスト作成用の通信メッセージと通常の通信メッセージとを、確実且つ簡単に区別することができるようにするためである。
次に、上記(A)〜(D)の動作を、図6の例で具体的に説明する。
車両のイグニッションスイッチがオンされて各ECUへの電源供給が開始されると、上記(A)の動作により、非ゲートウェイECU4,5の各々はゲートウェイECU30へ自装置の機能のFID(=01,02)を通知し、非ゲートウェイECU3はゲートウェイECU10へ自装置の機能のFID(=03)を通知し、非ゲートウェイECU7,8の各々はゲートウェイECU40へ自装置の機能のFID(=01,08)を通知し、非ゲートウェイECU6はゲートウェイECU20へ自装置の機能のFID(=06)を通知する。
そして、上記(B)の動作により、ゲートウェイECU30は、下位側の通信線54に
接続されているECU4,5から通知されるFIDを受信して、機能リストL30を作成するが、このゲートウェイECU30には車両の制御に関する機能がないため、作成した機能リストL30に記録されたFID(=01,02)のみを、1つ上位のゲートウェイECU10へ通知する。
また、上記(B)の動作により、ゲートウェイECU40は、下位側の通信線55に接続されているECU7,8から通知されるFIDを受信して、機能リストL40を作成すると共に、その作成した機能リストL40に記録されたFID(=01,08)と自装置の機能を示すFID(=13)とを、1つ上位のゲートウェイECU20へ通知する。
そして、上記(C)の動作により、ゲートウェイECU10は、下位側の通信線52に接続されているECU3,30から通知されるFIDを受信して、FID=01,02,03からなる機能リストL10を作成することとなる。
また、上記(C)の動作により、ゲートウェイECU20は、下位側の通信線53に接続されているECU6,40から通知されるFIDを受信して、FID=01,06,08,13からなる機能リストL20を作成することとなる。
その後、例えば、外部ツール63が、図5(1)で説明した動作により、ネットワーク50に接続された各ECUへ、FIDとして「02」を含んだ機能問い合わせ要求メッセージを送信したとする。
すると、この場合、ゲートウェイECU10,30の各々で作成された機能リストL10,L30には、FID=02が記録されているため、そのゲートウェイECU10,30の各々は、上記(D)の動作により、図6における二点鎖線の矢印で示すように、外部ツール63からの機能問い合わせ要求メッセージを下位側の通信線に中継することとなる。
また、ゲートウェイECU20,40の各々で作成された機能リストL20,L40には、FID=02が記録されていない。このため、上位のゲートウェイECU20は、上記(D)の動作により、外部ツール63からの機能問い合わせ要求メッセージを下位側の通信線に中継しないこととなる。このため、外部ツール63がFIDとして「02」を含んだ機能問い合わせ要求メッセージを送信すると、その機能問い合わせ要求メッセージは、通信線53,55には中継されない。
そして、この場合、外部ツール63からの機能問い合わせ要求メッセージに対しては、ECU2,4,5の各々が自装置のUIDを含んだ機能問い合わせ応答メッセージを送信することとなるが、図6における点線の矢印で示すように、ECU2からの機能問い合わせ応答メッセージは、通信線51のみを経由して外部ツール63に受信され、ECU4とECU5からの機能問い合わせ応答メッセージは、通信線54、ゲートウェイECU30、通信線52、ゲートウェイECU10、及び通信線51を経由して、外部ツール63に受信されることとなる。
以上のような第4実施形態の車両通信システムによれば、目的の機能が実装されていないECUだけからなる下位の部分ネットワーク(図6の例では、通信線53,55からなるネットワーク)へは、外部ツール63からの機能問い合わせ要求メッセージが中継されなくなり、ネットワーク50の通信負荷と各ECUの通信処理負荷を抑制することができる。更に、ネットワーク50の通信負荷が低減されることから、目的の機能が実装されているECUから外部ツール63への機能問い合わせ応答メッセージの応答時間(延いては、外部ツール63にて目的の機能が実装されたECUを特定できるまでの時間であり、具
体的には、図5(4)で説明した動作によりUIDのリストを作成できるまでの時間)も短縮することができる。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態の車両通信システムについて、図7を用いて説明する。
第5実施形態の車両通信システムは、第4実施形態の車両通信システムと比較すると、図7に示すように、ハードウェア構成は同じであるが、各ECUが、前述した(A)〜(D)の動作に代えて、下記の(a)〜(d)の動作を行う点が異なっている。
(a)まず、最上位の通信線51よりも下位の通信線52〜55に接続された非ゲートウェイECU3〜8は、電源供給が開始されると、自装置の接続された通信線と該通信線より1つ上位の通信線との間に設けられたゲートウェイECU(即ち、その両通信線を中継するゲートウェイECU)へ、自装置に実装されている機能のFID及び自装置のUIDを、データテーブル作成用情報として通知する。
(b)また、ゲートウェイECU10,20以外のゲートウェイECU30,40は、電源供給が開始されると、自装置の接続された通信線のうち、下位側の通信線に接続されているECU(ゲートウェイECUも含む)から通知されるデータテーブル作成用情報を受信して、その受信したデータテーブル作成用情報を用い、更に自装置に実装されている機能があれば該機能のFID及び自装置のUIDも用いて、FID−UIDテーブル(即ち、FIDとそのFIDが示す機能が実装されたECUのUIDとを対応させて記録したデータテーブル)T30,T40を作成すると共に、その作成したFID−UIDテーブルT30,T40を表す情報(詳しくは、そのFID−UIDテーブルT30,T40を構成する各FIDとUIDとの組み合わせの情報)を、自装置よりも1つ上位のゲートウェイECUへデータテーブル作成用情報として通知する。
(c)そして、最上位の通信線51に接続されたゲートウェイECU10,20は、電源供給が開始されると、自装置の接続された通信線のうち、下位側の通信線に接続されているECU(ゲートウェイECUも含む)から通知されるデータテーブル作成用情報を受信して、その受信したデータテーブル作成用情報を用い、更に自装置に実装されている機能があれば該機能のFID及び自装置のUIDも用いて、FID−UIDテーブルT10,T20を作成する。
(d)そして更に、ゲートウェイECU10,20は、外部ツール63からの機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、その機能問い合わせ要求メッセージに含まれているFIDが、自装置で作成したFID−UIDテーブル(以下、自装置のFID−UIDテーブルという)に記録されているか否かを判定して、そのFIDが記録されているならば、そのFIDに対応して自装置のFID−UIDテーブルに記録されているUIDを検索し、その検索したUID含んだ機能問い合わせ応答メッセージを、外部ツール63に送信する。
尚、本第5実施形態において、各ECUへの電源供給開始時にゲートウェイECUへ下位側のECUがデータテーブル作成用情報を通知するためのメッセージ(即ち、ゲートウェイECUにてFID−UIDテーブルを作成するために、そのゲートウェイECUへ他のECUから送信されるメッセージ)のヘッダ領域には、そのメッセージがFID−UIDテーブル作成用の通信メッセージであることを示す識別情報が含まれている。これは、ゲートウェイECUが、FID−UIDテーブル作成用の通信メッセージと通常の通信メッセージとを、確実且つ簡単に区別することができるようにするためである。
次に、上記(a)〜(d)の動作を、図7の例で具体的に説明する。
車両のイグニッションスイッチがオンされて各ECUへの電源供給が開始されると、上記(a)の動作により、非ゲートウェイECU4,5の各々はゲートウェイECU30へ自装置の機能のFID及び自装置のUIDを通知し、非ゲートウェイECU3はゲートウェイECU10へ自装置の機能のFID及び自装置のUIDを通知し、非ゲートウェイECU7,8の各々はゲートウェイECU40へ自装置の機能のFID及び自装置のUIDを通知し、非ゲートウェイECU6はゲートウェイECU20へ自装置の機能のFID及び自装置のUIDを通知する。
そして、上記(b)の動作により、ゲートウェイECU30は、車両の制御に関する機能がないため、下位側の通信線54に接続されているECU4,5から通知されるFID及びUIDのみを用いて、図7に示すようなFID−UIDテーブルT30を作成し、その作成したFID−UIDテーブルT30を表す情報を、1つ上位のゲートウェイECU10へ通知する。
また、上記(b)の動作により、ゲートウェイECU40は、下位側の通信線55に接続されているECU7,8から通知されるFID及びUIDと、自装置のFID及びUIDとから、図7に示すようなFID−UIDテーブルT40を作成し、その作成したFID−UIDテーブルT40を表す情報を、1つ上位のゲートウェイECU20へ通知する。
そして、上記(c)の動作により、ゲートウェイECU10は、下位側の通信線52に接続されているECU3,30から通知されるFID及びUIDと、自装置のFID及びUIDとから、図7に示すようなFID−UIDテーブルT10を作成することとなる。
また、上記(c)の動作により、ゲートウェイECU20は、車両の制御に関する機能がないため、下位側の通信線53に接続されているECU6,40から通知されるFID及びUIDのみを用いて、図7に示すようなFID−UIDテーブルT20を作成することとなる。
その後、例えば、外部ツール63が、図5(1)で説明した動作により、各ECUへ、FID=02を含んだ機能問い合わせ要求メッセージを送信したとする。
すると、この場合、ゲートウェイECU10で作成されたFID−UIDテーブルT10には、FID=02が記録されているため、ゲートウェイECU10は、そのFID=02に対応してFID−UIDテーブルT10に記録されているUIDを検索し、その検索したUID(この例では、UID=04とUID=05)含んだ機能問い合わせ応答メッセージを、外部ツール63に送信する。
一方、ゲートウェイECU20で作成されたFID−UIDテーブルT20には、FID=02が記録されていないため、ゲートウェイECU20は、外部ツール63に機能問い合わせ応答メッセージを送信しない。
尚、図7の例では、外部ツール63からのFID=02を含んだ機能問い合わせ要求メッセージに対して、最上位の通信線51に接続されたECU2も、図5(2),(3)で説明した動作により、自装置のUID(=02)を含んだ機能問い合わせ応答メッセージを、外部ツール63へ送信することとなる。
また、本第5実施形態において、外部ツール63からの機能問い合わせ要求メッセージは、通信線51よりも下位の通信線52〜55に中継する必要がないため、ゲートウェイ
ECU10,20の各々は、外部ツール63からの機能問い合わせ要求メッセージを通信線52,53に中継しない。
よって、図7の例では、二点差線の矢印で示すように、外部ツール63からFID=02を含んだ機能問い合わせ要求メッセージが送信されると、点線の矢印で示すように、ECU2とゲートウェイECU10が、外部ツール63へ機能問い合わせ応答メッセージを送信することとなる。そして、外部ツール63は、図5(4)に示したように、ECU2,10からの機能問い合わせ応答メッセージを全て受信して、その機能問い合わせ応答メッセージに含まれているUIDのリストを作成することとなる。尚、この例で作成されるリストは、FID=02の機能が実装されたECU2,4,5のUID(=02,04,05)を列挙したものとなる。
以上のような第5実施形態の車両通信システムによれば、故障診断対象である目的の機能が搭載されたECUのうち、下位の通信線52〜55に接続されたECUの代わりに、最上位の通信線51に接続されたゲートウェイECU10,20の両方又は一方が、外部ツール63からの機能問い合わせ要求メッセージに対して応答することとなる。つまり、下位の通信線52〜55に接続されたECUは、外部ツール63からの能問い合わせ要求メッセージに応答しなくても良い。
よって、ネットワーク50の通信負荷と各ECUの通信処理負荷を一層抑制することができる。更に、外部ツール63が機能問い合わせ要求メッセージを送信してから、それに対する機能問い合わせ応答メッセージを受け取るまでの応答時間(延いては、外部ツール63にて目的の機能が実装されたECUを特定できるまでの時間)を一層短縮することができる。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態の車両通信システムについて、図8を用いて説明する。
第6実施形態の車両通信システムは、第5実施形態の車両通信システムと比較すると、下記の2点が異なっている。
まず、第1の相違点として、図8に示すように、ECU9が追加されており、そのECU9は最上位の通信線51に接続されている。そして、そのECU9には、FID=09の機能が実装されていると共に、その機能のFID(=09)と、そのECU9のUID(=09)とが記憶されている。尚、ECU9は、請求項15における特定の制御装置に相当するものであり、以下の説明では、マスタECU9と言う。
次に、第2の相違点として、外部ツール63は、図8における二点鎖線で示すように、目的の機能のFIDを含んだ機能問い合わせ要求メッセージを、マスタECU9だけに送信する。尚、本実施形態では、この外部ツール63の動作が、請求項15に記載の特定手段の動作に相当している。
そして、マスタECU9は、外部ツール63からの機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、その機能問い合わせ要求メッセージを他の各ECUへ送信すると共に、その機能問い合わせ要求メッセージに対して他のECUから返送されてくる機能問い合わせ応答メッセージを受信して、その機能問い合わせ応答メッセージを、図8における点線で示すように、外部ツール63へ送信する。
このため、例えば、外部ツール63からマスタECU9へ、FID=02を含んだ機能問い合わせ要求メッセージが送信された場合には、その機能問い合わせ要求メッセージが、マスタECU9から通信線51に接続された各ECU1,2,10,20へ送信される
。すると、図7で説明した例と同様に、ECU2,10の各々がマスタECU9へ機能問い合わせ応答メッセージを送信することとなる。そして、マスタECU9は、ECU2,10からの機能問い合わせ応答メッセージを受信して、その機能問い合わせ応答メッセージを外部ツール63へ送信することとなる。
つまり、本第6実施形態の車両通信システムでは、マスタECU9が、外部ツール63からの機能問い合わせ要求メッセージを他のECUに中継すると共に、他のECUから返送されてくる機能問い合わせ応答メッセージを外部ツール63に中継するようになっている。
よって、この車両通信システムによれば、外部ツール63は、目的の機能が搭載されたECUを特定するために、マスタECU9とだけ通信すれば良いため、その外部ツール63の通信処理負荷を軽減することができる。また、マスタECU9はFID−UIDテーブルを持つ必要がないため、そのマスタECU9におけるデータ記憶用のリソースを増大させてしまうこともない。
尚、本第6実施形態において、マスタECU9は、他のECUと同様に、図5(2),(3)で説明した動作も行う。つまり、もし、外部ツール63からFID=09を含んだ機能問い合わせ要求メッセージが送信されたならば、マスタECU9は、その機能問い合わせ要求メッセージを、通信線51に接続された各ECU1,2,10,20へ送信するだけでなく、自装置のUID(=09)を含んだ機能問い合わせ応答メッセージを、外部ツール63に送信することとなる。
[第7実施形態]
次に、第7実施形態の車両通信システムは、第1実施形態の車両通信システムと比較すると、ハードウェア構成は同じであるが、外部ツール63が、特定のECUと通信することで、目的の機能が実装されているECU(即ち、故障診断用の要求メッセージを送信すべきECU)を特定する点が異なっている。
尚、本第7実施形態においても、外部ツール63は、メモリカード65が着脱可能となっている必要はなく、それ以外のハードウェア構成については、第1実施形態(図1)と同じである。そして、各ECUには、そのECUのUIDと、そのECUに実装されている機能のFIDとが記憶されている。また、本第7実施形態では、ネットワーク50で接続されたECUのうちの1つ(ここでは、例えばECU7とする)が、上記特定のECUとしてのマスタECUとなっている。
そこで、第7実施形態の車両通信システムについて、図9を用いて説明する。尚、図9は、外部ツール63と各ECUとの通信及び動作の流れを表すシーケンス図である。
まず、ネットワーク50で接続されたECUのうち、マスタECU7及びゲートウェイECU10以外の各ECU1〜6は、電源供給が開始されると、図9(1)に示すように、マスタECU7へ、自装置に実装されている機能のFID及び自装置のUIDを通知する。具体的には、通知すべきFIDとUIDとを含んだ機能登録通知メッセージを、マスタECU7に送信する。
また、図9(2)に示すように、マスタECU7は、電源供給が開始されると、他のECUの各々から送信されてくる上記機能登録通知メッセージを受信し、その機能登録通知メッセージに含まれているFID及びUIDに基づいて、図3に示したようなFID−UIDテーブルを作成する。
尚、この例において、ECU10は、ゲートウェイ専用のECUであるため、機能登録
通知メッセージを送信しないが、そのECU10にFIDが記憶されているならば(つまり、そのECU10が車両の制御に関する機能を有しているならば)、そのECU10もマスタECU7へ機能登録通知メッセージを送信することとなる。
また、本第7実施形態において、各ECUへの電源供給開始時にマスタECU7へ他のECUが送信する機能登録通知メッセージ(即ち、マスタECU7にてFID−UIDテーブルを作成するために、そのマスタECU7へ他のECUから送信されるメッセージ)のヘッダ領域には、そのメッセージが機能登録通知メッセージであることを示す識別情報が含まれている。これは、マスタECU7が、機能登録通知メッセージと通常の通信メッセージとを、確実且つ簡単に区別することができるようにするためである。
そして、その後、外部ツール63は、作業者により、故障診断対象である目的の機能のFIDと、実施する故障診断の内容とが入力されると、図9(3)に示すように、マスタECU7へ、目的の機能のFID(図9の例ではFID=3)を含んだ機能問い合わせ要求メッセージを送信する。
また、マスタECU7は、外部ツール63からの機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、図9(4)に示すように、その機能問い合わせ要求メッセージに含まれているFIDの機能が実装されているECUのUIDを、図9(2)の動作で作成したFID−UIDテーブルから検索して取得し、図9(5)に示すように、その取得したUIDを含む機能問い合わせ応答メッセージを、外部ツール63に送信する。
尚、図9の例では、外部ツール63からマスタECU7へ、FID=03を含んだ機能問い合わせ要求メッセージが送信されているため、マスタECU7から外部ツール63へは、FID=03の機能が実装されているECU4のUID(=04)を含んだ機能問い合わせ応答メッセージが送信されることとなる。
そして、外部ツール63は、図9(6)に示すように、マスタECU7からの機能問い合わせ応答メッセージを受信して、その機能問い合わせ応答メッセージに含まれているUIDのリストを作成する。つまり、ここで作成されるリストは、第1実施形態で説明した図2のS130で作成されるリストと同じ意味のものであり、目的の機能が実装されたECUのUIDを列挙したものとなる。
そして、図9(7)に示すように、外部ツール63は、第1実施形態で説明した図2のS140,S150と同様の処理を実行して、図9(6)の動作で作成したリスト中の各UIDに該当するECUへ、故障診断用の要求メッセージを送信する。
尚、図9の例では、外部ツール63からECU4へ、故障診断用の要求メッセージとして、アクチュエータを強制的に駆動させるためのアクチュエータ駆動要求メッセージが送信される場合を例示している。よって、図9の例では、ECU4が、外部ツール63からのアクチュエータ駆動要求メッセージによって指示されるアクチュエータを駆動することとなり、作業者は、そのアクチュエータに関連する機器の動作状態によって、正常/異常の判断をすることとなる。
以上のような第7実施形態の車両通信システムによれば、第3実施形態の車両通信システムと同様に、外部ツール63にてFID−UIDテーブルを保持したり作成したりする必要がないため、外部ツール63の必要メモリ容量と処理負荷を低減することができる。また、外部ツール63は、目的の機能が搭載されたECUを特定するために、マスタECU7とだけ通信すれば良いため、その外部ツール63の通信処理負荷を軽減することができる。
尚、本第7実施形態では、外部ツール63の動作のうち、図9(3),(6)の動作が、特定手段に相当している。
一方、マスタECU7は、各ECUへの電源供給開始時ではなく、例えば、外部ツール63からの機能問い合わせ要求メッセージを受信した際に、FID−UIDテーブルを作成するように構成することもできる。具体的に説明すると、マスタECU7は、外部ツール63からの機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、他の各ECUへ、そのECUに実装されている機能を問い合わせる機能確認要求メッセージを送信し、そのメッセージに対して各ECUが返送するメッセージであって、そのECUに実装されている機能のFIDとそのECUのUIDとを含んだメッセージに基づいてFID−UIDテーブルを作成する、というように構成することもできる。
但し、図9に示したように、各ECUへの電源供給開始時にマスタECU7がFID−UIDテーブルを作成するように構成した方が、外部ツール63が機能問い合わせ要求メッセージに対する応答としての機能問い合わせ応答メッセージを受け取るまでの時間を短縮することができ、有利である。
[第8実施形態]
次に、第8実施形態の車両通信システムは、第1実施形態の車両通信システムと比較すると、ハードウェア構成は同じであるが、外部ツール63とECUとの通信のやり方が異なっている。尚、本第8実施形態においても、外部ツール63は、メモリカード65が着脱可能となっている必要はない。
そこで、第8実施形態の車両通信システムについて、図10を用いて説明する。尚、図10は、外部ツール63と各ECUとの通信及び動作の流れを表すシーケンス図である。
まず、外部ツール63は、作業者により、故障診断対象である目的の機能のFIDと、実施する故障診断の内容とが入力されると、図10(1),(4)の各々に示すように、その目的の機能のFIDが含まれると共に、作業者により入力された故障診断の内容に応じた故障診断用処理の実施を指示する要求メッセージ(故障診断用の要求メッセージ)を、ネットワーク50中の各ECU1〜7,10に送信する。尚、第1実施形態でも述べたが、外部ツール63の構成としては、目的の機能のFIDが入力されなくても、故障診断の内容が入力されると、その内容から目的の機能のFIDを自動的に判別する構成でも良い。
そして、各ECU1〜7,10は、図10(2),(5)の各々に示すように、外部ツール63からの故障診断用の要求メッセージを受信すると、その要求メッセージに含まれているFIDに該当する機能(即ち、外部ツール63によって指定された機能)が自装置に実装されているか否かを判定し、その機能が実装されているならば、図10(3),(6)の各々に示すように、外部ツール63からの故障診断用の要求メッセージが示す処理を実施する。
尚、図10(1)の例では、外部ツール63から各ECUへ、故障診断用の要求メッセージとして、FID=01を含むデータ取得要求メッセージが送信されている。このため、図10(3)では、FID=01の機能を有したECU1とECU2との各々が、外部ツール63からのデータ取得要求メッセージにより指定される制御データ(即ち、要求されたデータ)を含んだデータ取得応答メッセージを、外部ツール63へ送信することとなる。また、図10(3)の例では、外部ツール63から各ECUへ、故障診断用の要求メッセージとして、FID=02を含むアクチュエータ駆動要求メッセージが送信されている。このため、図10(6)では、FID=02の機能を有したECU2が、外部ツール
63からのアクチュエータ駆動要求メッセージにより指示されるアクチュエータを駆動することとなる。
そして、このような第8実施形態の車両通信システムによっても、車両の故障診断を行う作業者は、どの機能がどのECUに実装されているかを把握していなくても、目的の機能の故障診断を実施することができるようになる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、図6〜図8に示した第4〜第6実施形態の車両通信システムにおいて、車両内のネットワーク50は4階層以上のネットワークであっても良い。
また、上記各実施形態では、外部ツール63と車両側のネットワーク50との接続が、コネクタ61による有線接続であったが、外部ツール63とネットワーク50との接続は、無線接続であっても良い。具体的には、車両側に、外部ツール63と無線通信を行って、その外部ツール63とネットワーク50との間での通信データの中継を行う無線通信制御用の装置を設ければ良く、また、その装置の機能は、既存のゲートウェイECU又は非ゲートウェイECUに実装するようにしても良い。
第1実施形態の車両通信システムを表す構成図である。 第1実施形態の外部ツールが実行するアクセス制御処理を表すフローチャートである。 FID−UIDテーブルの説明図である。 第2実施形態の外部ツールと各ECUとの通信及び動作の流れを表すシーケンス図である。 第3実施形態の外部ツールと各ECUとの通信及び動作の流れを表すシーケンス図である。 第4実施形態の車両通信システムを説明する説明図である。 第5実施形態の車両通信システムを説明する説明図である。 第6実施形態の車両通信システムを説明する説明図である。 第7実施形態の外部ツールと各ECUとの通信及び動作の流れを表すシーケンス図である。 第8実施形態の外部ツールと各ECUとの通信及び動作の流れを表すシーケンス図である。
符号の説明
1〜9,10〜40…ECU(電子制御装置)、50…ネットワーク、51〜55…通信線、61…コネクタ、63…外部ツール(故障診断装置)、65…メモリカード、L10〜L40…機能リスト、T10〜T40…FID−UIDテーブル

Claims (19)

  1. 車両に搭載された複数の制御装置が前記車両内の通信用のネットワークによって接続されると共に、前記車両外の故障診断装置が前記ネットワークに有線又は無線にて通信可能に接続され、その故障診断装置が前記各制御装置と故障診断用の通信を行う車両通信システムであって、
    前記故障診断装置は、前記複数の制御装置のうち、故障診断対象である目的の機能が実装された制御装置を特定する特定手段を備えており、その特定手段により特定された制御装置に対して、前記目的の機能の故障診断を行うための要求メッセージを送信するようになっており、
    前記故障診断装置は、前記複数の各制御装置へ、その制御装置に実装されている機能を問い合わせる機能確認要求メッセージを送信し、
    前記各制御装置は、前記機能確認要求メッセージを受信すると、自装置に実装されている機能を示す機能識別情報及び自装置を示す装置識別情報を含んだ機能確認応答メッセージを、前記故障診断装置に送信し、
    前記故障診断装置は、前記各制御装置からの前記機能確認応答メッセージに基づいて、どの機能が前記複数の制御装置の何れに実装されているかを示すデータテーブルを作成し、
    前記特定手段は、前記データテーブルに基づいて、前記目的の機能が実装された制御装置を特定し、
    しかも、前記故障診断装置は、前記機能確認要求メッセージの送信を実施する前に、前記ネットワークに接続された全ての制御装置へ、通信可能であるか否かを確認するための通信確認要求メッセージを送信し、その通信確認要求メッセージに対して規定時間以内に応答があった制御装置へ、前記機能確認要求メッセージを送信すること、
    を特徴とする車両通信システム。
  2. 車両に搭載された複数の制御装置が前記車両内の通信用のネットワークによって接続されると共に、前記車両外の故障診断装置が前記ネットワークに有線又は無線にて通信可能に接続され、その故障診断装置が前記各制御装置と故障診断用の通信を行う車両通信システムであって、
    前記故障診断装置は、前記複数の制御装置のうち、故障診断対象である目的の機能が実装された制御装置を特定する特定手段を備えており、その特定手段により特定された制御装置に対して、前記目的の機能の故障診断を行うための要求メッセージを送信するようになっており、
    前記特定手段は、前記複数の各制御装置へ、前記目的の機能を示す機能識別情報を含んだ機能問い合わせ要求メッセージを送信し、
    前記各制御装置は、前記機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、その機能問い合わせ要求メッセージに含まれている機能識別情報に該当する機能が自装置に実装されているか否かを判定して、その機能が実装されているならば、自装置を示す装置識別情報を含んだ機能問い合わせ応答メッセージを前記故障診断装置に送信し、
    更に、前記特定手段は、前記制御装置から送信されてきた前記機能問い合わせ応答メッセージ内の装置識別情報に該当する制御装置を、前記目的の機能が実装された制御装置であると特定すること、
    を特徴とする車両通信システム。
  3. 請求項2に記載の車両通信システムにおいて、
    前記ネットワークは、前記故障診断装置の接続される通信線が最上位通信線であると共に、上位の通信線と下位の通信線とがゲートウェイを介して接続される階層構造のネットワークであり、
    前記複数の制御装置のうちの何れかが、前記ゲートウェイとして機能するゲートウェイ制御装置であり、
    更に、前記ゲートウェイ制御装置は、自装置よりも下位側の制御装置から、その下位側の制御装置に実装されている機能の機能識別情報を通信により取得すると共に、その取得した機能識別情報を記録した機能リストを作成し、その後、前記機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、その機能問い合わせ要求メッセージに含まれている機能識別情報が前記作成した機能リストに記録されている場合にのみ、その機能問い合わせ要求メッセージの中継を実施すること、
    を特徴とする車両通信システム。
  4. 請求項に記載の車両通信システムにおいて、
    前記ゲートウェイ制御装置にて前記機能リストを作成するために各制御装置間で行われる通信は、前記各制御装置への電源供給が開始された直後に実施されること、
    を特徴とする車両通信システム。
  5. 請求項4に記載の車両通信システムにおいて、
    前記ゲートウェイ制御装置ではない制御装置(以下、非ゲートウェイ制御装置という)のうち、前記最上位通信線よりも下位の通信線に接続された非ゲートウェイ制御装置は、電源供給が開始されると、自装置の接続された通信線と該通信線より1つ上位の通信線との間に設けられたゲートウェイ制御装置へ、自装置に実装されている機能を示す機能識別情報を通知し、
    前記最上位通信線に接続されたゲートウェイ制御装置以外のゲートウェイ制御装置は、電源供給が開始されると、自装置の接続された下位側の通信線に接続されている制御装置から通知される機能識別情報を受信して前記機能リストを作成すると共に、その作成した機能リストに記録された機能識別情報と自装置の機能を示す機能識別情報とを、自装置よりも1つ上位のゲートウェイ制御装置へ通知し、
    前記最上位通信線に接続されたゲートウェイ制御装置は、電源供給が開始されると、自装置の接続された下位側の通信線に接続されている制御装置から通知される機能識別情報を受信して前記機能リストを作成すること、
    を特徴とする車両通信システム。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の車両通信システムにおいて、
    前記各制御装置には、前記車両のイグニッションスイッチがオンされると、電源供給が開始されること、
    を特徴とする車両通信システム。
  7. 請求項4又は請求項5に記載の車両通信システムにおいて、
    前記各制御装置には、前記車両のイグニッションキーシリンダにキーが挿入されて該イグニッションキーシリンダに設けられたキースイッチがオンされると、電源供給が開始されること、
    を特徴とする車両通信システム。
  8. 請求項3ないし請求項7の何れか1項に記載の車両通信システムにおいて、
    前記ゲートウェイ制御装置にて前記機能リストを作成するために、そのゲートウェイ制御装置へ他の制御装置から送信されるメッセージのヘッダ領域には、そのメッセージが機能リスト作成用の通信メッセージであることを示す識別情報が含まれていること、
    を特徴とする車両通信システム。
  9. 請求項に記載の車両通信システムにおいて、
    前記ネットワークは、前記故障診断装置の接続される通信線が最上位通信線であると共に、上位の通信線と下位の通信線とがゲートウェイを介して接続される階層構造のネットワークであり、
    前記複数の制御装置のうちの何れかが、前記ゲートウェイとして機能するゲートウェイ制御装置であり、
    更に、前記ゲートウェイ制御装置は、自装置よりも下位側の制御装置から、その下位側の制御装置に実装されている機能の機能識別情報及びその下位側の制御装置の装置識別情報を通信により取得して、その取得した機能識別情報及び装置識別情報を用い、更に自装置に実装されている機能があれば該機能の機能識別情報及び自装置の装置識別情報も用いて、機能識別情報とその機能識別情報が示す機能が実装された制御装置の装置識別情報とを対応させて記録したデータテーブルを作成し、その後、前記機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、その機能問い合わせ要求メッセージに含まれている機能識別情報が前記データテーブルに記録されているか否かを判定して、その機能識別情報が記録されているならば、その機能識別情報に対応して前記データテーブルに記録されている装置識別情報を含んだ機能問い合わせ応答メッセージを、前記故障診断装置に送信すること、
    を特徴とする車両通信システム。
  10. 請求項に記載の車両通信システムにおいて、
    前記ゲートウェイ制御装置にて前記データテーブルを作成するために各制御装置間で行われる通信は、前記各制御装置への電源供給が開始された直後に実施されること、
    を特徴とする車両通信システム。
  11. 請求項10に記載の車両通信システムにおいて、
    前記ゲートウェイ制御装置ではない制御装置(以下、非ゲートウェイ制御装置という)のうち、前記最上位通信線よりも下位の通信線に接続された非ゲートウェイ制御装置は、電源供給が開始されると、自装置の接続された通信線と該通信線より1つ上位の通信線との間に設けられたゲートウェイ制御装置へ、自装置に実装されている機能を示す機能識別情報及び自装置の装置識別情報を、データテーブル作成用情報として通知し、
    前記最上位通信線に接続されたゲートウェイ制御装置以外のゲートウェイ制御装置は、電源供給が開始されると、自装置の接続された下位側の通信線に接続されている制御装置から通知されるデータテーブル作成用情報を用いて前記データテーブルを作成すると共に、その作成したデータテーブルを表す情報を、自装置よりも1つ上位のゲートウェイ制御装置へデータテーブル作成用情報として通知し、
    前記最上位通信線に接続されたゲートウェイ制御装置は、電源供給が開始されると、自装置の接続された下位側の通信線に接続されている制御装置から通知されるデータテーブル作成用情報を用いて前記データテーブルを作成し、前記機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、その機能問い合わせ要求メッセージに含まれている機能識別情報が前記データテーブルに記録されているか否かを判定して、その機能識別情報が記録されているならば、その機能識別情報に対応して前記データテーブルに記録されている装置識別情報を含んだ機能問い合わせ応答メッセージを、前記故障診断装置に送信すること、
    を特徴とする車両通信システム。
  12. 請求項10又は請求項11に記載の車両通信システムにおいて、
    前記各制御装置には、前記車両のイグニッションスイッチがオンされると、電源供給が開始されること、
    を特徴とする車両通信システム。
  13. 請求項10又は請求項11に記載の車両通信システムにおいて、
    前記各制御装置には、前記車両のイグニッションキーシリンダにキーが挿入されて該イグニッションキーシリンダに設けられたキースイッチがオンされると、電源供給が開始されること、
    を特徴とする車両通信システム。
  14. 請求項9ないし請求項13の何れか1項に記載の車両通信システムにおいて、
    前記ゲートウェイ制御装置にて前記データテーブルを作成するために、そのゲートウェイ制御装置へ他の制御装置から送信されるメッセージのヘッダ領域には、そのメッセージがデータテーブル作成用の通信メッセージであることを示す識別情報が含まれていること、
    を特徴とする車両通信システム。
  15. 請求項9ないし請求項14の何れか1項に記載の車両通信システムにおいて、
    前記特定手段は、前記機能問い合わせ要求メッセージを各制御装置へ送信することに代えて、前記機能問い合わせ要求メッセージを前記最上位通信線に接続されている特定の制御装置へ送信し、
    前記特定の制御装置が、前記機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、その機能問い合わせ要求メッセージを他の各制御装置へ送信すると共に、その機能問い合わせ要求メッセージに対して返送されてくる前記機能問い合わせ応答メッセージを受信して、その機能問い合わせ応答メッセージを前記故障診断装置へ送信すること、
    を特徴とする車両通信システム。
  16. 車両に搭載された複数の制御装置が前記車両内の通信用のネットワークによって接続されると共に、前記車両外の故障診断装置が前記ネットワークに有線又は無線にて通信可能に接続され、その故障診断装置が前記各制御装置と故障診断用の通信を行う車両通信システムであって、
    前記故障診断装置は、前記複数の制御装置のうち、故障診断対象である目的の機能が実装された制御装置を特定する特定手段を備えており、その特定手段により特定された制御装置に対して、前記目的の機能の故障診断を行うための要求メッセージを送信するようになっており、
    前記複数の制御装置のうちの特定の制御装置が、複数の機能の各々が前記複数の制御装置の何れに実装されているかを示すデータテーブルを有しており、
    前記特定手段は、前記特定の制御装置へ、前記目的の機能を示す機能識別情報を含んだ機能問い合わせ要求メッセージを送信し、
    前記特定の制御装置は、前記機能問い合わせ要求メッセージを受信すると、その機能問い合わせ要求メッセージに含まれている機能識別情報に該当する機能が実装されている制御装置を前記データテーブルから検索して、その検索した制御装置の装置識別情報を含んだ機能問い合わせ応答メッセージを前記故障診断装置に送信し、
    更に、前記特定手段は、前記特定の制御装置から送信されてきた前記機能問い合わせ応答メッセージ内の装置識別情報に該当する制御装置を、前記目的の機能が実装された制御装置であると特定し、
    しかも、前記特定の制御装置以外の制御装置は、電源供給が開始されると、前記特定の制御装置へ、自装置に実装されている機能を示す機能識別情報及び自装置の装置識別情報を通知し、
    前記特定の制御装置は、電源供給が開始されると、他の制御装置から通知される前記機能識別情報及び前記装置識別情報に基づいて前記データテーブルを作成すること、
    を特徴とする車両通信システム。
  17. 請求項16に記載の車両通信システムにおいて、
    前記各制御装置には、前記車両のイグニッションイッチがオンされると、電源供給が開始されること、
    を特徴とする車両通信システム。
  18. 請求項16に記載の車両通信システムにおいて、
    前記各制御装置には、前記車両のイグニッションキーシリンダにキーが挿入されて該イグニッションキーシリンダに設けられたキースイッチがオンされると、電源供給が開始されること、
    を特徴とする車両通信システム。
  19. 請求項16ないし請求項18の何れか1項に記載の車両通信システムにおいて、
    前記特定の制御装置にて前記データテーブルを作成するために、その特定の制御装置へ他の制御装置から送信されるメッセージのヘッダ領域には、そのメッセージがデータテーブル作成用の通信メッセージであることを示す識別情報が含まれていること、
    を特徴とする車両通信システム
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