JP5998689B2 - 車載制御システム - Google Patents

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本発明は、車載制御システムに関し、詳しくは、格納データを適宜更新等する必要のあるものに関する。
近年の車両には、搭載する各種電子機器の制御装置(Electronic Control Unit)を、CAN(Controller Area Network)などのLAN(Local Area Network)により各種データをやり取り可能に接続して連携させることが行われている。
車載制御装置(以下、単にECUともいう)は、予めメモリ内に格納準備されている制御プログラムなどの各種データを読み出して制御処理を実行するようになっている。その各種データは、適宜、書換更新等する場合がある(例えば、特許文献1)。
この特許文献1に記載の車載制御装置では、外部から送信されてきた書換データを受信してメモリ内に一時的に格納した後に、その書換データを照合するなどして整合性を確保することにより、不適正データの書き込み(書換更新)を防止している。
特開2007−11734号公報
しかしながら、この特許文献1に記載のような車載制御システムにあっては、書換データのみを対象としており、汎用性が低い。また、この車載制御システムとしては、マスタとして機能するECUを特定し、そのマスタECUに、あらゆる機能を備えさせる必要がある。
このマスタECUは、例えば、LANを介する通信相手の全てのサブECUに対する通信機能を備えることを前提としている。このことから、マスタECUは、そのサブECUの全機種の通信機能に応じた専用プロトコルや専用シーケンスなどと共に、専用の判定認証(ベリファイ)機能やタイムアウト値などのパラメータデータを予めメモリ内に格納準備しておく必要がある。
また、マスタECU自身においても、連携相手のサブECUを変更・追加する場合などのように、自身で使用するメモリ内の格納データを変更・追加する書換更新が必要になる場合もあり、そのために必要な機能やメモリを確保しておかなければならない。
このため、マスタECUには、大容量のメモリが必要になるとともに、その制御処理を実行する負荷が大きいことから、高性能の演算素子が必要になって、コスト高になってしまう、という問題がある。
また、マスタECUには、メモリ内の格納データを変更・追加した後など、不必要あるいは邪魔になるデータを消去する機能を備える場合もあることから、予期しないタイミングにメモリ内の格納データを消去してしまう恐れがないとも言い切れない。
そこで、本発明は、定常動作を実行する制御処理に必要のない各種データを保持することなく、その定常動作以外の制御処理では必要なデータを都度取得して実行することにより、メモリ容量や処理負荷を軽減することのできる車載制御システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決する車載制御システムに係る発明の第1の態様は、車載LANに接続される複数の車載制御装置の間で各種情報をやり取りする車載制御システムであって、前記車載制御装置は、有線、無線あるいは直接接続される外部記憶装置から記憶する処理情報を直接的に取得あるいは前記他の車載制御装置を介して間接的に取得する情報取得部と、該情報取得部が取得した前記処理情報を処理して該処理情報に応じた各種制御処理を実行する情報処理部と、を備え、前記処理情報は、通信時における通信相手を識別するために設定されている通信相手識別ID情報と、通信プロトコルを実行する際に必要な通信手順情報である通信プロトコル情報と、前記各種制御処理に対応する識別情報や前記制御処理を実行可能にする順序情報などである各種機能別通信順序情報と、正常に各種情報が受け渡されたことを確認するための情報である各種通信毎期待値情報との少なくとも一つを含んでいることを特徴とするものである
上記課題を解決する車載制御システムに係る発明の第の態様は、上記第1の態様の特定事項に加え、前記車載制御装置は、前記処理情報に含まれる特定情報に基づいて定常制御処理とは異なる制御指令のアクセスか否かを判定する情報判定部を備えて、当該車載制御装置の前記情報処理部は、前記情報判定部が前記定常制御処理と異なる制御指令のアクセスと判定したときに、前記処理情報に含まれる制御処理を実行することを特徴とするものである。
上記課題を解決する車載制御システムに係る発明の第の態様は、上記第の態様の特定事項に加え、前記車載制御装置の前記情報判定部は、格納データの消去指令を含む制御指令を前記定常制御処理とは異なる制御指令のアクセスと判定することを特徴とするものである
このように、本発明の上記の第1の態様によれば、車載制御装置毎に、外部記憶装置から取得した処理情報を処理して該処理情報に従う制御処理を実行することができる。したがって、車載制御装置に必要な制御処理を、メモリ内に処理情報を常に保持することなく適宜取得して実行することができ、定常動作と異なる制御処理を実行するための処理情報のために、メモリ内の大容量の記憶保持領域が占有されてしまうことを回避することができる。この結果、必要なメモリ容量を軽減することができ、また、該当車載制御装置に処理させることにより処理負荷を分散して軽減することができ、要求される装置性能を低減して低コスト化を図ることができる
本発明の上記の第の態様によれば、定常制御処理とは異なる制御指令のアクセスであることを示す特定情報が取得した処理情報内に含まれるときに、その処理情報を処理して制御処理を実行させることができる。したがって、特定情報が含まれない限り、取得した処理情報の処理を開始してしまうことはなく、意図した制御指令に従う制御処理の実行を開始させることができる。
本発明の上記の第の態様によれば、定常制御処理とは異なる制御指令のアクセスとして格納データの消去指令(特定情報)が取得した処理情報内に含まれるときに、その処理情報を処理して消去制御処理を実行させることができる。したがって、格納データを誤動作により消去してしまうことを回避することができ、保持する処理情報(制御処理)を信頼性高く実行することができる
図1は、本発明に係る車載制御システムの一実施形態を示す図であり、そのシステム構成を示すブロック図である。 図2は、そのシステムを構築する車載制御装置(マスタ)の全体構成を示すブロック図である。 図3は、外部に持たせる要部構成を示すブロック図である。 図4は、その制御処理を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1〜図4は本発明に係る車載制御システムの一実施形態を示す図である。
図1において、車載制御装置10(10M、10S1〜10S3)は、車両が備える機能(エンジンやブレーキ等の駆動部およびエアコンディショナ等の電子機器など)を分散制御するように複数台がCANなどのLAN100に接続されて、車載制御システムを構築している。本実施形態では、複数台の車載制御装置10のうちのメインECU10Mがマスタとして機能して、第1〜第3サブECU10S1〜10S3の連携動作がスムーズに実行されるように制御処理することにより、それぞれの間で各種データをやり取りして最適条件で稼働できるようになっている。
メインECU10Mと第1〜第3サブECU10S1〜10S3は、それぞれワークエリアとして利用するメモリ領域11M、11S1〜11S3がそれぞれ準備されている。このメインECU10Mと第1〜第3サブECU10S1〜10S3は、車載LAN100を介する通信相手から取得した、あるいはメモリ領域11M、11S1〜11S3内に予め格納されている各制御プログラムに従う制御処理を設定パラメータに基づいて実行する。なお、このメモリ領域11M、11S1〜11S3は、メインECU10Mと第1〜第3サブECU10S1〜10S3と同一基板上に設置される内蔵タイプでも、別基板上に設置される接続タイプの何れでもよい。
メインECU10Mは、単独でも駆動可能であるとともに、第1〜第3サブECU10S1〜10S3のそれぞれの駆動を監視して各種調整を行って各種情報を接続されている情報表示装置15に表示出力する。例えば、このメインECU10Mは、車載機能に関する診断処理を行って診断結果と共に対応するDTC(Diagnostic Trouble Code)を情報表示装置15に表示出力する。
第1〜第3サブECU10S1〜10S3は、それぞれ特定の通信プロトコルで通信するようになっている。本実施形態では、第1サブECU10S1は、KWP(KeyWord Protocol)のプロトコル通信を実行し、また、第2、第3サブECU10S2、10S3は、UDS(Unified Diagnostic Services)のプロトコル通信を実行する。
このメインECU10Mは、外部装置と有線、無線あるいは挿込など直接接続する機能を備えている。例えば、図2に示すように、メインECU10Mは、携帯端末などを無線受信部17として接続することにより、外部インフラストラクチャー、所謂、インフラ装置50のサーバなどと無線通信可能に直接接続して、必要な各種格納情報の送受信をすることができる。また、メインECU10Mは、USB(Universal Serial Bus)メモリ60などをコネクタ接続(直接接続)して、必要な各種記憶情報の読み出しや書き込みをすることができる。また、メインECU10Mは、不図示のサービス端末を有線接続(直接接続)して、後述するように第1〜第3サブECU10S1〜10S3との間での間接的なデータ通信を実現して、各種メンテナンスなどのサービス作業を可能にする。
また、メインECU10Mは、データ記憶部21と、通信部23と、を備えている。データ記憶部21は、インフラ装置50やUSBメモリ60などから受け取った取得データを一時的に記憶保持するように、メモリ領域11Mの一部に必要に応じて確保される。通信部23は、無線受信部17を含めて車載LAN100などを接続して、各種データのやり取り通信を確立する各種通信機能を備えており、第1〜第3サブECU10S1〜10S3の車載LAN100を介する中継通信機能も備えている。なお、データ記憶部21や通信部23は、図2では他の機能と並列に説明するために、内蔵タイプのように図示している。
そして、このメインECU10Mは、後述する特定の制御指令を受けたときに、その制御指令に該当する制御処理に必要な各種データを外部から受け取ってデータ記憶部21内に一時的に記憶保持するように構築されている。また、メインECU10Mは、データ記憶部21内の取得データをその制御処理対象として指定された通信相手の第1〜第3サブECU10S1〜10S3に通信部23や車載LAN100を介して順次送信して受け渡するように構築されている。
これにより、メインECU10Mは、一般的なマスタとして機能するECUの場合に備えるはずの通信用情報記憶部25やデータ整理部27を自身で準備する必要をなくしている。ここで、通信用情報記憶部25は、制御処理対象の第1〜第3サブECU10S1〜10S3との間で行う通信に必要な通信用情報を格納(記憶)するメモリ領域である。データ整理部27は、その通信用情報記憶部25内の通信用情報に基づいてデータ記憶部21内に記憶する制御処理に必要な取得データを制御処理対象の第1〜第3サブECU10S1〜10S3で処理可能に適宜分割する制御処理機能である。
例えば、通常、マスタECUでは、書き込み用のデータの場合には対象サブECUが採用する通信プロトコルなどの情報に基づいて取得データを整理する必要がある。このため、マスタECUは、各サブECUに対応して、書き込み用の通信順序など後述する各種情報を全て準備する。ここでは、制御処理対象の第1〜第3サブECU10S1〜10S3が存在することから、各制御プログラム対応の3セット、データ初期化を含めてキャリブレーション対応の3セット、故障情報読み出し対応の3セット、データ読み出し対応の3セットなど各種制御処理毎に3セット分が必要になる。本実施形態では、これを外部に肩代わりして貰うようになっている。
この通信用情報記憶部25としては、図3に示すように、通信相手識別ID情報31と、通信プロトコル情報33と、各種機能別通信順序情報35と、各種通信毎期待値情報37とを、インフラ装置50やUSBメモリ60などの外部装置に準備させる。この通信用情報記憶部25内の各種情報は、通信時に、メインECU10Mが車載LAN100を介して順に受け取ってデータ記憶部21内に記憶した後に、制御処理対象の第1〜第3サブECU10S1〜10S3に送信して受け渡す。
通信相手識別ID情報31は、制御処理対象の第1〜第3サブECU10S1〜10S3に対応して準備されている識別情報(ID:Identification)であり、通信時における通信相手を識別するために設定されている。通信プロトコル情報33は、制御処理対象の第1〜第3サブECU10S1〜10S3に対応する通信プロトコルを実行する際に必要な通信手順情報である。各種機能別通信順序情報35は、第1〜第3サブECU10S1〜10S3による各種制御処理に対応する識別情報(例えば、サービスID)や、その制御処理を実行可能にする順序情報などである。各種通信毎期待値情報37は、各種制御処理毎、例えば、サービスID毎に設定されている期待値であり、制御処理対象の第1〜第3サブECU10S1〜10S3からの応答から正常に各種情報が受け渡されたことを確認(ベリファイ)するための情報である。
具体的には、メインECU10Mは、例えば、定常制御として準備されていない制御指令を入力操作などから受けたと判定したときに、インフラ装置50などの外部装置を接続して通信制御処理を開始し送られてくる通信用情報記憶部25内の各種情報などを順番にデータ記憶部21内に記憶して、その制御指令を実行する。また、このメインECU10Mは、その通信制御処理の成否を判定して、成功している場合には、データ記憶部21内に一時記憶保持する各種データを廃棄する。すなわち、メインECU10Mは、情報取得部、情報処理部および情報判定部を構成するのに加えて、成否判定部および情報廃棄部をも構成している。なお、この制御指令は、外部装置から受け取る格納データのヘッダ部に設定して実行させるようにしてもよい。
要するに、メインECU10Mは、外部の通信用情報記憶部25内から各種情報を受け取って制御指令を実行する機能を備える。まず、通信相手識別ID情報31内に格納されていた識別IDでは、制御指令の制御処理対象として第1〜第3サブECU10S1〜10S3の何れかを特定する。通信プロトコル情報33内に格納されていた通信プロトコル情報では、その制御処理対象の第1〜第3サブECU10S1〜10S3との間で実行する通信機能を備えさせる。各種機能別通信順序情報35内に格納されていた通信順序では、識別IDで特定された制御処理対象に、制御指令に該当するサービスIDや使用データなど必要な各種情報をその順序に従って順次送信する。各種通信毎期待値情報37内に格納されているサービスIDなどの各種制御処理毎に設定されている期待値では、その制御処理対象の第1〜第3サブECU10S1〜10S3からの応答を照合(ベリファイ)して送信処理(制御処理)の成否を検証する。なお、後述する制御処理(サービス)には、この制御処理対象からの応答の要否を制御する機能が付加されている場合もあり、その場合には、ベリファイ処理は割愛されることになる。
これにより、メインECU10Mは、制御指令に応じた各種情報を、制御処理対象の第1〜第3サブECU10S1〜10S3に応じたKWPまたはUDSのプロトコル処理に従って順次送信して実行させることができる。例えば、制御プログラムデータやパラメータデータなどの書換更新処理の場合には、その書換更新処理を実行するサービスIDや使用データなどの各種情報を制御処理対象に順次送信して実行させることができる。また、登録などの書き込み処理の場合には、その登録処理を実行するサービスIDや登録データなどの各種情報を制御処理対象に順次送信して実行させることができる。履歴管理などに伴う故障情報の読出の場合や故障部品交換などに伴う故障情報の初期化の場合やドアロックなどの故障確認などに伴う強制駆動の場合等では、その該当処理を実行するサービスID(コマンド)を制御処理対象に送信して実行させることができる。なお、キャリブレーション(調整)処理の場合には、その制御処理対象や制御処理(サービス)内容に応じた各種情報を送信して実行させることができ、同様に、上記のサービスIDにその制御処理対象や制御処理(サービス)内容に応じたサブパラメータと称される各種データを付加する場合もある。
詳細に、車両に搭載のナビゲーションシステムのメインECU10Mがマスタとして機能する場合を一例にして説明する。そのメインECU10Mは、例えば、次のような場合に、通信用情報記憶部25やデータ整理部27を備える必要のないメモリ領域11M内の制御プログラムに従う図4のフローチャートに示す制御処理(方法)を実行する。
まず、メインECU10Mは、ステップS11において、そのナビゲーションシステムへのユーザによる入力操作が定常制御と異なる制御指令のアクセスであることを確認した場合に、ステップS12において、例えば、その制御指令に応じて設定されているインフラ装置50に対して無線通信要求を送出して通信接続制御を行う。
次いで、ステップS13において、各種データをやり取り可能な接続状態に通信確立したことを確認した場合に、ステップS14において、入力操作で指示された制御指令に応じた目的の通信用情報記憶部25内の各種情報と共にその制御処理で使用する各種データの送信要求をそのインフラ装置50に送出する。
次いで、ステップS15において、そのインフラ装置50から送られてくる目的データの受信処理を行って、ステップS16において、その受信した目的データをデータ記憶部21内に受信順に格納し、ステップS17において、インフラ装置50から全ての目的データの受信が完了したことを確認できるまでステップS15に戻って同様の処理を繰り返す。
これにより、ナビゲーションシステムを入力操作することで、頻度の少ない更新処理などの制御処理を開始して、その制御指令に該当する通信用情報記憶部25内の各種情報と共にその制御処理で使用する各種データをインフラ装置50から取得してデータ記憶部21内に一時的に記憶保持することができる。
ここで、USBメモリ60を接続しての制御指令の場合には、そのUSBメモリ60から所望のデータを読み出してデータ記憶部21内に読出データを順次格納すればよく、また、そのUSBメモリ60を直接利用できる場合には、データ記憶部21内への格納を省略して、後述するステップではそのUSBメモリ60内から直接読み出して制御処理対象に送出するようにしてもよい。
この後には、ステップS18において、制御指令に該当するインフラ装置50から取得した通信用情報記憶部25内の各種情報に基づいて送信制御処理を実行する。具体的には、その制御処理対象の識別IDが割り当てられている第1〜第3サブECU10S1〜10S3のうちのいずれかに該当プロトコル送信制御を行って送出し、備えるメモリ領域11内に一時的に記憶保持させる。このとき、インフラ装置50との間での通信時には、通信データを暗号化してセキュリティレベルを上げてもよい。
次いで、ステップS19において、予め設定されている各データの区切り単位分の各種データの送信が完了したことを確認できるまでステップS18に戻って同様の処理を繰り返す。
この後に、ステップS20において、制御処理対象から送られてくる各種データの受信完了の旨の応答情報の受信を確認したときに、ステップS21において、その応答情報をインフラ装置50から受け取った通信用情報記憶部25の各種通信毎期待値情報37内に格納されていた期待値との照合(ベリファイ)を行う。
次いで、ステップS22において、インフラ装置50から受け取って制御処理に必要な各種データの制御処理対象への受け渡しに成功したか否かをステップS21の照合結果から確認する。このステップS22において、その照合結果が失敗の場合にはステップS14に戻って同様の処理を繰り返す一方、その照合結果が成功の場合には、ステップS23において、制御指令の完了やその実施の内容や取得データなどの必要な各種データを情報表示装置15に表示出力して、ナビゲーションシステムを入力操作したユーザに報知する。
次いで、ステップS24において、データ記憶部21やメモリ領域11内に一時的に記憶保持する定常制御では不要なデータを消去する初期化処理を実行する。
これにより、メインECU10Mは、制御処理対象となる第1〜第3サブECU10S1〜10S3に対する頻度の少ない制御処理用の各種データを、適宜、外部から受け取って、その第1〜第3サブECU10S1〜10S3でそのまま処理可能な順序で送信することができる。
したがって、メインECU10Mは、頻度の少ない制御処理用の制御プログラムなどの各種データを保持するためにメモリ領域11Mを占有されてしまうことなく、通信用情報記憶部25の準備をインフラ装置50やUSBメモリ60などの外部装置に受け持たせることができ、データ整理部27をも備える必要をなくすことができる。
また、この制御指令には、更新処理などだけでなく、該当データの消去処理も含ませることができ、その消去制御機能を常備させることを回避して、何らかの誤動作により必要なデータが消去されてしまうことを未然に防止するシステムにすることができる。
なお、本実施形態では、第1〜第3サブECU10S1〜10S3を制御処理対象とする場合を一例にして説明するが、これに限るものではなく、メインECU10M自体を処理対象として、受け取った処理順に従ってデータ記憶部21内の各種データを処理して書換更新などの制御処理を実行することもできる。
このように本実施形態においては、メインECU10Mに予め備えさせておくことなく、頻度の少ない制御処理に必要な各種情報を外部のインフラ装置50などから適宜取得して実行することができる。したがって、定常制御に必要のないデータによりメモリ領域11Mの記憶領域が占有されることを回避して、大容量メモリを確保する必要性をなくすことができる。また、メインECU10Mに制御処理の実行が集中して処理負荷が過大になってしまうことを回避して、高性能化を不要にすることができる。この結果、システム全体のコストを低減することができる。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、各請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
10 車載制御装置
10M メインECU
10S1〜10S3 サブECU
100 車載LAN
11、11M、11S1〜11S3 メモリ領域
15 情報表示装置
17 無線受信部
21 データ記憶部
23 通信部
25 通信用情報記憶部
27 データ整理部
31 通信相手識別ID情報
33 通信プロトコル情報
35 各種機能別通信順序情報
37 各種通信毎期待値情報
50 インフラ装置
60 USBメモリ

Claims (3)

  1. 車載LANに接続される複数の車載制御装置の間で各種情報をやり取りする車載制御システムであって、
    前記車載制御装置は、
    有線、無線あるいは直接接続される外部記憶装置から記憶する処理情報を直接的に取得あるいは前記他の車載制御装置を介して間接的に取得する情報取得部と、
    該情報取得部が取得した前記処理情報を処理して該処理情報に応じた各種制御処理を実行する情報処理部と、を備え
    前記処理情報は、
    通信時における通信相手を識別するために設定されている通信相手識別ID情報と、通信プロトコルを実行する際に必要な通信手順情報である通信プロトコル情報と、前記各種制御処理に対応する識別情報や前記制御処理を実行可能にする順序情報などである各種機能別通信順序情報と、正常に各種情報が受け渡されたことを確認するための情報である各種通信毎期待値情報との少なくとも一つを含んでいることを特徴とする車載制御システム。
  2. 前記車載制御装置は、前記処理情報に含まれる特定情報に基づいて定常制御処理とは異なる制御指令のアクセスか否かを判定する情報判定部を備えて、
    当該車載制御装置の前記情報処理部は、前記情報判定部が前記定常制御処理と異なる制御指令のアクセスと判定したときに、前記処理情報に含まれる制御処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の車載制御システム。
  3. 前記車載制御装置の前記情報判定部は、格納データの消去指令を含む制御指令を前記定常制御処理とは異なる制御指令のアクセスと判定することを特徴とする請求項に記載の車載制御システム。
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