JP2003172199A - 車両用電子制御装置のプログラム書き換えシステム - Google Patents

車両用電子制御装置のプログラム書き換えシステム

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JP2003172199A
JP2003172199A JP2001371233A JP2001371233A JP2003172199A JP 2003172199 A JP2003172199 A JP 2003172199A JP 2001371233 A JP2001371233 A JP 2001371233A JP 2001371233 A JP2001371233 A JP 2001371233A JP 2003172199 A JP2003172199 A JP 2003172199A
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rewriting
electronic control
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ecu
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Toshiyuki Watanabe
敏之 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プログラム書き換えを行わない車両用電子制御
装置の誤判定を防止し、プログラムの書き換えを迅速化
できるプログラム書き換えシステムを提供する。 【解決手段】フラッシュメモリ(24)に記憶された制
御プログラムに従って、互いに車両内ネットワーク
(4)を介してデータ送信する事で制御対象の制御を行
い互いの異常を検出し、制御プログラムの書き換えプロ
グラムを受信すると制御プログラムを書き換える複数の
ECU−X(1)、ECU−A(2)、ECU−B
(3)と、車両内ネットワーク(4)を介して、書き換
えプログラムを複数のECUに送信可能な書き換え装置
(8)からの書き換えプログラムを受信すると、複数の
ECUのうちの書き換え対象のECUは、フラッシュメ
モリ(24)内の制御プログラムの書き換えを行い、複
数のECUのうちの書き換え対象以外のECUは、異常
検出を停止し、車両内ネットワーク(4)へのデータ送
信を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用電子制御装
置のプログラム書き換えシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】消去及び書き換えが可能なメモリに制御
プログラムを記憶し、記憶された制御プログラムに従っ
て動作する複数の電子制御装置を備え、前記メモリ内の
プログラムを外部装置(書き換え装置)に接続して書き
換え又は消去を可能とした車両用電子制御装置が知られ
ている。一方、近年では、前記各電子制御装置が車両内
ネットワーク(通信線)を介して接続されており、これ
らの電子制御装置が互いにデータの通信を行う事によっ
て、エンジン、トランスミッション等の制御対象を制御
すると共に、互いに異常を判定して記憶するシステムが
提案されている。この様なシステムにおいて、ある電子
制御装置のプログラムの書き換えを行った場合、プログ
ラム書き換え中は他の電子制御装置にデータを送信する
事ができない為、プログラム書き換えを行わない電子制
御装置は、プログラム書き換え中の電子制御装置が異常
であると誤判定してしまう。このプログラム書き換え中
の誤判定を防止する為に、プログラム書き換え中は、外
部装置が書き換え対象の電子制御装置に書き換えプログ
ラムを送信すると共に、書き換え対象以外の電子制御装
置に対して、書き換え対象の電子制御装置が送信するデ
ータと同様の内容のダミーデータを送信する技術が考案
されている。(例えば特開2001−123874号公
報)
【発明が解決しようとする課題】ところが、外部装置
は、プログラム書き換え用のデータかダミーデータのど
ちらかを送信する為、例えばプログラム書き換え用のデ
ータを優先して送信すると、ダミーデータの送信が長時
間できず、プログラム書き換え対象以外の電子制御装置
は、ダミーデータが送られないのでプログラム書き換え
中の電子制御装置が異常であると判断してしまう。ま
た、逆にダミーデータの送信を優先して行った場合、ダ
ミーデータを送信する合間にしかプログラム書き換え用
のデータを送信できずに、プログラム書き換えに要する
時間が長くなってしまうという問題が有った。また、プ
ログラム書き換え中の電子制御装置以外の電子制御装置
は、プログラム書き換え中であってもデータを送信する
為、プログラム書き換え中の電子制御装置以外の電子制
御装置がデータを送信している間は、このデータ送信に
よって通信線が使用される為、プログラム書き換え用の
データを送信できずに、プログラム書き換えに要する時
間が長くなってしまうという問題が有った。本発明の目
的は、プログラム書き換えを行わない電子制御装置の誤
判定を防止すると共に、プログラムの書き換えを迅速化
できる車両用電子制御装置のプログラム書き換えシステ
ムを提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては特許請求の範囲に記載するような
構成をとる。すなわち、請求項1に記載の車両用電子制
御装置のプログラム書き換えシステムは、通信線によっ
て互いに接続され、消去及び書き換えが可能なメモリに
記憶された制御プログラムに従って、互いに前記通信線
を介してデータ送信する事で制御対象の制御を行うと共
に、互いの異常を検出する電子制御装置であって、該電
子制御装置の内の少なくとも一つの前記制御プログラム
を書き換える書き換えプログラムを受信すると、前記制
御プログラムを書き換える複数の電子制御装置と、前記
通信線を介して、前記書き換えプログラムを前記複数の
電子制御装置に送信可能な書き換え装置とを備えた車両
用電子制御装置のプログラム書き換えシステムにおい
て、前記書き換え装置からの前記書き換えプログラムを
受信すると、前記複数の電子制御装置のうちの書き換え
対象の電子制御装置は、前記メモリ内の制御プログラム
の書き換えを行い、前記複数の電子制御装置のうちの書
き換え対象の電子制御装置以外の電子制御装置は、異常
検出を停止すると共に、前記通信線へのデータ送信を停
止する事を特徴とする。また、請求項2に記載の車両用
電子制御装置のプログラム書き換えシステムは、請求項
1記載の車両用電子制御装置のプログラム書き換えシス
テムにおいて、前記電子制御装置はそれぞれ、異常を検
出した場合に異常内容を記憶する異常内容記憶手段と、
前記書き換えプログラムを受信すると、書き換え対象の
電子制御装置のプログラムの更新回数、更新日時、又は
更新履歴を記憶する書き換え記憶手段とを備える事を特
徴とする。また、請求項3に記載の車両用電子制御装置
のプログラム書き換えシステムは、請求項1記載の車両
用電子制御装置のプログラム書き換えシステムにおい
て、前記書き換えプログラムには、プログラムを特定す
るプログラム特定情報が含まれ、前記電子制御装置はそ
れぞれ、異常を検出した場合に異常内容を記憶する異常
内容記憶手段と、前記書き換えプログラムを受信する
と、少なくとも前記プログラム特定情報を記憶する書き
換え記憶手段とを備える事を特徴とする。また、請求項
4に記載の車両用電子制御装置のプログラム書き換えシ
ステムは、請求項2または3記載の車両用電子制御装置
のプログラム書き換えシステムにおいて、前記異常内容
記憶手段に記憶される異常内容は、少なくとも異常が発
生した前記電子制御装置を特定する電子制御装置特定情
報を含む事を特徴とする。
【0004】
【発明の効果】本発明の請求項1の車両用電子制御装置
のプログラム書き換えシステムによれば、書き換え装置
からの書き換えプログラムを受信すると、複数の電子制
御装置のうちの書き換え対象の電子制御装置は、メモリ
内の制御プログラムの書き換えを行い、複数の電子制御
装置のうちの書き換え対象の電子制御装置以外の電子制
御装置は、異常検出を停止すると共に、通信線へのデー
タ送信を停止する為、通信線を書き換えプログラムのみ
で占有できて、プログラムの書き換えを迅速化できる。
また、本発明の請求項2の車両用電子制御装置のプログ
ラム書き換えシステムによれば、電子制御装置はそれぞ
れ、異常を検出した場合には、異常内容を記憶する異常
内容記憶手段と、書き換えプログラムを受信すると、書
き換え対象の電子制御装置のプログラムの更新回数、更
新日時、又は更新履歴を記憶する書き換え記憶手段とを
備える為、異常が発生した場合には、異常内容記憶手段
と書き換え記憶手段に記憶された記憶内容を読み出す事
によって、何回又は何時書き換えたプログラムによって
異常が発生したかを判断して、異常発生時のプログラム
を特定する事ができる。また、本発明の請求項3の車両
用電子制御装置のプログラム書き換えシステムによれ
ば、書き換えプログラムには、プログラムを特定するプ
ログラム特定情報が含まれ、電子制御装置はそれぞれ、
異常を検出した場合には、異常内容を記憶する異常内容
詞億手段と、書き換えプログラムを受信すると、少なく
ともプログラム特定情報を記憶する書き換え記憶手段と
を備える為、異常が発生した場合には、異常内容記憶手
段と書き換え記憶手段に記憶された記憶内容を読み出す
事によって、どのプログラムによって異常が発生したか
を判断して、異常発生時のプログラムを特定する事がで
きる。また、本発明の請求項4の車両用電子制御装置の
プログラム書き換えシステムによれば、異常内容記憶手
段に記憶される異常内容は、少なくとも異常が発生した
電子制御装置を特定する電子制御装置特定情報を含む
為、異常が発生した場合には、異常内容記憶手段に記憶
された記憶内容を読み出す事によって、どの電子制御装
置に異常が発生したかを判断する事ができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について詳細に説明する。なお、以下で説明する
図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。 《プログラム書き換えシステム及び電子制御装置の構
成》図1は、本発明の実施の形態の車両用電子制御装置
のプログラム書き換えシステムの要部構成を示す図であ
る。図1に示すように、車両用電子制御装置であるEC
U−X(1)、ECU−A(2)、ECU−B(3)
は、車両内ネットワーク(4)を介して接続されてい
る。各ECUは、車両のイグニッションスイッチ(5)
がオンされることによりバッテリ(6)からの電圧を動
作電源として供給される。この様にして電圧が供給され
ると、送信データに付加されたプライオリティデータに
より送信優先度の高い送信データが優先して車両ネット
ワーク(4)上に送出され、送信優先度の低い送信デー
タは、送信優先度の高い送信データが送信されていない
時間にのみ送信できるというCSMA/CD通信方式を
持ったCAN(Control Area Network)通信を用いて、
各ECUは、車両の制御情報、診断情報などの交換を開
始する。ここで、例えばECU−X(1)の内蔵フラッ
シュメモリに記憶されたプログラムの書き換えをオンボ
ードで行う場合には、車両内ネットワーク(4)に予め
設置されたコネクタ(7)に、各ECUのメモリのプロ
グラム書き換え装置(8)のコネクタ(9)を接続する
ことで、ECU−X(1)と書き換え装置(8)とを車
両内ネットワーク(4)を介して接続する。書き換え装
置(8)は、プログラム書き換えを制御するCPU(1
0)、プログラム書き換えを行う作業者に対して様々な
情報を提供するディスプレイ(11)、メモリ、スイッ
チ等を備えている。この書き換え装置(8)により、書
き換え装置(8)内のメモリに一時的に記憶された新し
いプログラムを、ECU−X(1)に対してCAN通信
を用いて送信し、ECU−X(1)のプログラムの書き
換えを行う。
【0006】図2は、ECU−X(1)の内部構成を示
す図である。図2に示すように、ECU−X(1)に
は、図1のバッテリ(6)から供給される電源電圧をE
CUの動作電圧に変換し、マイクロコンピュータ(2
1)などの内部回路に電源を供給する電源回路(22)
と、車両内ネットワーク(4)を介して他のECUと制
御情報等の交換を行うために、CAN通信信号の送受信
を行う通信IC(23)と、フラッシュメモリ(24)
と、このフラッシュメモリ(24)内に記憶された車両
制御プログラムに従って処理を行うCPU(25)と、
処理中のデータを一時的に記憶するRAM(26)を内
蔵したマイクロコンピュータ(21)と、EEPROM
(27)とが備えられている。ここで、マイクロコンピ
ュータ(21)は、通信信号の受信周期などをモニタす
ることにより、他のECUからの通信信号が途絶えた場
合には、通信信号の送出元のECUが異常状態にあると
判断し、異常が発生したECUのプログラムバージョ
ン、異常検出時の各種制御パラメータ、及び異常が発生
したECUのアドレスなどの内部情報を故障情報として
ECU−X(1)に備えられているEEPROM(elec
trically erasable programmable read-only memory)
(27)に記憶する。なお、図1のECU−A(2)、
ECU−B(3)の構成も、図2に示すECU−X
(1)の構成と同様なものである。
【0007】《フローチャート》以下、図3、4、5、
6に示すフローチャートに従って、図1に示す実施の形
態におけるECU−X(1)のプログラム書き換え時の
動作について説明する。図3は、プログラム書き換え対
象であるECU−X(1)の動作を示すフローチャー
ト、図4は、書き換え装置(8)の動作を示すフローチ
ャート、図5は、プログラム書き換え対象以外のECU
−A(2)、ECU−A(3)の動作を示すフローチャ
ート、図6は、プログラム書き換え対象以外のECU−
A(2)、ECU−A(3)のCAN送受信の動作を示
すフローチャートである。まず、図3を用いて、プログ
ラム書き換え対象のECU−X(1)の動作について説
明する。イグニッションスイッチ(5)(図1参照)が
オンされ、電源が供給されると、(A1)では、他のE
CUと車両の制御情報、診断情報などを交換するため
に、CAN通信信号の送信、受信処理を行う。ここで、
車両内ネットワーク(4)に書き換え装置(8)が接続
されている場合には、他のECUとの情報交換の他にプ
ログラム書き換え情報の受信も行う。(A2)では、E
CU−X(1)がプログラム書き換え処理を実行中(す
なわち、書き換えモード)であるかどうか判断し、実行
中(書き換えモード)である場合には、(A4)のプロ
グラム書き換え処理を継続しておこない、実行していな
い場合は、(A1)による書き換え装置(8)からのプ
ログラム書き換え処理要求信号が受信されているかどう
かを(A3)で判断し、受信されている場合は、プログ
ラム書き換えモードに移行し、(A4)の処理に進む。
一方で、プログラム書き換え処理要求信号が受信されな
い場合、ECU−X(1)は通常制御処理(A5)を実
施する。ECU−X(1)がプログラム書き換えモード
状態では、(A6)でプログラム書き換えが終了するま
での間、(A4)のプログラム書き換え処理を実施し、
プログラム書き換えが終了した場合には、それが正常終
了したものであるか、異常終了したものであるかを(A
7)で判断し、それぞれ(A8)、(A9)において、
正常終了、異常終了のいずれかを書き換え装置(8)に
対してCAN通信を用いて通知する。プログラム書き換
えが終了した後は、(A10)でイグニッションスイッ
チ(5)がオフされるまでプログラム書き換えモードの
状態を維持する。
【0008】次に、図4を用いて、プログラム書き換え
時の書き換え装置(8)の動作について説明する。プロ
グラム書き換えを行う場合は、作業者が書き換え装置
(8)のコネクタ(9)(図1参照)を車両内ネットワ
ーク(4)のコネクタ(7)に接続した後、以下に説明
する書き換え装置(8)の動作フローチャートが実行さ
れる。(B1)では、作業者は、書き換え装置(8)の
スイッチ、ディスプレイ(11)などを用いて車両内ネ
ットワーク(4)に接続されているECUからプログラ
ム書き換え対象ECUの選択、及び書き換え対象プログ
ラムの選択を指示する。ここでは、例えばECU−X
(1)のプログラム書き換えを選択する。(B2)で
は、書き換え対象ECUが識別できる例えば、CAN通
信フォーマット中のメッセージID(個別認識)のよう
な固有の情報を付加したプログラム書き換え処理要求信
号をECU−X(1)に対して送信する。この信号を受
信したECU−X(1)は、図3の動作フローチャート
で説明した(A3)の処理を行い、プログラム書き換え
モードに移行する。次に、(B3)で、ECU−X
(1)がフラッシュメモリ(24)のプログラムを書き
換えるための書き換えプログラムを送信した後、(B
4)では、書き換え対象プログラムの送信を行い、全て
のプログラムの送信が完了すると、ECU−X(1)か
ら通知されるプログラムの書き換えが正常終了(A8)
(図3)したか、異常終了(A9)したかの情報に墓づ
き、ディスプレイ(11)上に、正常終了の場合には、
(B6)で作業者にイグニッションスイッチのオフを指
示し、異常終了の場合には、(B7)で作業者に異常終
了したことを警告する。
【0009】次に、図5、6を用いて、プログラム書き
換え対象以外のECU−A(2)、ECU−A(3)の
動作、及びCAN送受信の動作について説明する。ま
ず、イグニッションスイッチ(5)がオンされ、電源が
供給されると、(C1)では、前述のECU−X(1)
の動作フローチャートと同様に、他のECUと車両の制
御情報、診断情報などを交換するために、CAN通信信
号の送信、受信処理を行う。ここで、車両内ネットワー
ク(4)に接続されたECUのいずれかが、書き換え装
置(8)から送出された(B2)(図4)のプログラム
書き換え処理要求信号を受信している(C2)と判断す
ると、(C3)で実施されている異常判断処理(異常検
出)を停止する。なお、この異常判断処理は、自ECU
内の各種異常を自己診断する他、車両内ネットワーク
(4)を介して接続され、かつ、CAN通信を用いて制
御情報等の交換を行っているECUからの通信信号が途
絶えた場合には、通信信号の送出元ECUが異常状態に
あると判断し、故障したECUのプログラムバージョ
ン、及び故障検出時の各種制御パラメータなどの内部情
報を故障情報として、ECUに内蔵されているEEPR
OM(27)(図2)に記憶する。また、(C1)のC
AN送受信処理では、図6の(C11)でプログラム書
き換え処理要求信号を受信している否かを判断し、受信
していると、(C12)でCAN送信処理を停止し、
(C13)のCAN受信処理のみを実施する。その後、
はじめの状態に戻る。次に、図5の(C4)では、プロ
グラム書き換え対象ECUから通知されるプログラム書
き換えが正常終了(A8)(図3)したか、異常終了
(A9)したかの情報に墓づき、正常終了した場合に
は、図5の(C5)で、プログラム書き換え対象ECU
のプログラムバージョンをEEPROM(27)に記憶
する。ここで、プログラム書き換え対象ECUのプログ
ラムバージョンは、書き換え装置(8)から送出される
(B2)(図4)のプログラム書き換え処理要求信号に
含まれる。ただし、(B2)にプログラムバージョンが
含まれない場合には、プログラムの更新回数(プログラ
ムが書き換えられた回数)を加算し、それをEEPRO
M(27)に記憶する。なお、プログラムバージョンや
プログラムの更新回数に替えて、プログラムの更新日時
をEEPROM(27)に記憶する様に構成しても良
い。一方、(C2)でプログラム書き換え処理要求信号
を受信していない場合には、(C3)異常判断処理、
(C6)通常制御処理を行う。なお、(C2)のプログ
ラム書き換え処理要求信号を一度受信すると、この情報
はイグニッションスイッチをオフするまで、継続され
る。すなわち、例えばECU−X(1)のプログラムの
書き換えを行う場合、ECU−A(2)、ECU−B
(3)は、CAN通信言号の送出(車両内ネットワーク
(4)へのデータ送信)を停止すると共に、ECU−X
(1)に対するプログラム書き換え処理要求信号(B
2)に従って、(C3)異常判断処理を停止し、正常に
書き換えが終了した場合には、ECU−X(1)の新し
いプログラムバージョン情報、更新回数、又は更新日時
を記憶する。従って、プログラムの書き換え中ではなく
通常制御が行われている状態で、ECU−X(1)に何
らかの異常が発生し、通信が出来なくなった場合には、
ECU−A(1)、ECU−B(2)では、(C3)の
異常判断処理によって、ECU−X(1)の異常を判断
し、ECU−X(1)の新しいプログラムバージョ
ン、、更新回数、又は更新日時、及び故障検出時の各種
制御パラメータなどの内部情報を故障情報として、EC
Uに内蔵されているEEPROM(27)に記憶する。
この情報により、作業者は、故障発生時のECUのプロ
グラムバージョンを特定した上で、効率良く故障解析を
実施することができる。なお、EEPROM(27)に
記憶されている情報がプログラムバージョンではなく、
更新情報、又は更新日時であっても、あるいは作業者が
入力した更新履歴であってもプログラムバージョンの特
定は可能となる。
【0010】上記の様に、本実施の形態の車両用ECU
のプログラム書き換えシステムは、通信線である車両内
ネットワーク(4)によって互いに接続され、消去及び
書き換えが可能なメモリであるフラッシュメモリ(2
4)に記憶された制御プログラムに従って、互いに車両
内ネットワーク(4)を介してデータ送信する事で制御
対象の制御を行うと共に、互いの異常を検出するECU
であって、該ECUの内の少なくとも一つの制御プログ
ラムを書き換える書き換えプログラムを受信すると、制
御プログラムを書き換える複数のECU−X(1)、E
CU−A(2)、ECU−B(3)と、車両内ネットワ
ーク(4)を介して、書き換えプログラムを複数のEC
Uに送信可能な書き換え装置(8)とを備えた車両用電
子制御装置のプログラム書き換えシステムにおいて、書
き換え装置(8)からの書き換えプログラムを受信する
と、複数のECUのうちの書き換え対象のECUは、フ
ラッシュメモリ(24)内の制御プログラムの書き換え
を行い、複数のECUのうちの書き換え対象のECU以
外のECUは、異常検出を停止すると共に、車両内ネッ
トワーク(4)へのデータ送信を停止する事を特徴とす
る。この様な構成により、本実施の形態のプログラム書
き換えシステムでは、通信線を書き換えプログラムのみ
で占有できて、プログラムの書き換えを迅速化できる。
また、ECUはそれぞれ、異常を検出した場合に異常内
容を記憶する異常内容記憶手段であるEEPROM(2
7)と、書き換えプログラムを受信すると、書き換え対
象のECUのプログラムのバージョン、更新回数、更新
日時、又は更新履歴を記憶する書き換え記憶手段である
EEPROM(27)とを備える事を特徴とする。この
様な構成により、本実施の形態のプログラム書き換えシ
ステムでは、異常が発生した場合には、異常内容記憶手
段と書き換え記憶手段であるEEPROM(27)に記
憶された記憶内容を読み出す事によって、どのバージョ
ン、何回又は何時書き換えたプログラムによって異常が
発生したかを判断して、異常発生時のプログラムを特定
する事ができる。また、書き換えプログラムには、プロ
グラムを特定するプログラム特定情報が含まれ、ECU
はそれぞれ、異常を検出した場合に異常内容を記憶する
異常内容記憶手段であるEEPROM(27)と、書き
換えプログラムを受信すると、少なくともプログラム特
定情報を記憶する書き換え記憶手段であるEEPROM
(27)とを備える事を特徴とする。この様な構成によ
り、本実施の形態のプログラム書き換えシステムでは、
異常が発生した場合には、EEPROM(27)に記憶
された記憶内容を読み出す事によって、どのプログラム
によって異常が発生したかを判断して、異常発生時のプ
ログラムを特定する事ができる。また、異常内容記憶手
段であるEEPROM(27)に記憶される異常内容
は、少なくとも異常が発生したECUを特定する電子制
御装置特定情報を含む事を特徴とする。この様な構成に
より、本実施の形態のプログラム書き換えシステムで
は、どのECUに異常が発生したかを判断する事ができ
る。
【0011】以上本発明を実施の形態に基づいて具体的
に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変
更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の車両用電子制御装置のプ
ログラム書き換えシステムの要部構成を示す図である。
【図2】図1の電子制御装置の内部構成を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態のプログラム書き換え対象
の電子制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態の書き換え装置の動作を示
すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態のプログラム書き換え対象
以外の電子制御装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】本発明の実施の形態のプログラム書き換え対象
以外の電子制御装置のCAN送受信の動作を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
(1)…ECU−X(プログラム書き換え対象の電子制
御装置)、(2)…ECU−A(プログラム書き換え対
象以外の電子制御装置)、(3)…ECU−B(プログ
ラム書き換え対象以外の電子制御装置)、(4)…車両
内ネットワーク、(5)…イグニッションスイッチ、
(6)…バッテリ、(7)…車両内ネットワーク側コネ
クタ、(8)…書き換え装置、(9)…書き換え装置側
コネクタ、(10)…CPU、(11)…ディスプレ
イ、(21)…マイクロコンピュータ、(22)…電源
回路、(23)…通信IC、(24)…フラッシュメモ
リ、(25)…CPU、(26)…RAM、(27)…
EEPROM。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信線によって互いに接続され、消去及び
    書き換えが可能なメモリに記憶された制御プログラムに
    従って、互いに前記通信線を介してデータ送信する事で
    制御対象の制御を行うと共に、互いの異常を検出する電
    子制御装置であって、該電子制御装置の内の少なくとも
    一つの前記制御プログラムを書き換える書き換えプログ
    ラムを受信すると、前記制御プログラムを書き換える複
    数の電子制御装置と、 前記通信線を介して、前記書き換えプログラムを前記複
    数の電子制御装置に送信可能な書き換え装置とを備えた
    車両用電子制御装置のプログラム書き換えシステムにお
    いて、 前記書き換え装置からの前記書き換えプログラムを受信
    すると、前記複数の電子制御装置のうちの書き換え対象
    の電子制御装置は、前記メモリ内の制御プログラムの書
    き換えを行い、前記複数の電子制御装置のうちの書き換
    え対象の電子制御装置以外の電子制御装置は、異常検出
    を停止すると共に、前記通信線へのデータ送信を停止す
    る事を特徴とする車両用電子制御装置のプログラム書き
    換えシステム。
  2. 【請求項2】前記電子制御装置はそれぞれ、異常を検出
    した場合に異常内容を記憶する異常内容記憶手段と、 前記書き換えプログラムを受信すると、書き換え対象の
    電子制御装置の少なくともプログラムの更新回数、更新
    日時、又は更新履歴を記憶する書き換え記憶手段とを備
    える事を特徴とする請求項1記載の車両用電子制御装置
    のプログラム書き換えシステム。
  3. 【請求項3】前記書き換えプログラムには、プログラム
    を特定するプログラム特定情報が含まれ、 前記電子制御装置はそれぞれ、異常を検出した場合に異
    常内容を記憶する異常内容記憶手段と、 前記書き換えプログラムを受信すると、少なくとも前記
    プログラム特定情報を記憶する書き換え記憶手段とを備
    える事を特徴とする請求項1記載の車両用電子制御装置
    のプログラム書き換えシステム。
  4. 【請求項4】前記異常内容記憶手段に記憶される異常内
    容は、少なくとも異常が発生した前記電子制御装置を特
    定する電子制御装置特定情報を含む事を特徴とする請求
    項2または3記載の車両用電子制御装置のプログラム書
    き換えシステム。
JP2001371233A 2001-12-05 2001-12-05 車両用電子制御装置のプログラム書き換えシステム Pending JP2003172199A (ja)

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