JP4492470B2 - 車載制御装置のデータ書き換え方法および車載制御装置 - Google Patents
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Description
・書き換えが要求されるデータとして同一の識別子が付された複数のデータが受信されたこと。
且つ、
・受信された複数のデータに、特定の法則が満たされるデータが含まれていること。
等々、といった条件がさらに満たされない限り、それらデータに基づく書き換え(不正書き換え)が実行されることは回避されるようになる。すなわち、このようにいわばデータのフィルタリングともいえる処理によって抽出されるデータのみを上記書き換え用のデータとして用いるようにすることで、それらデータの書き換えにかかるセキュリティレベルをより高く維持することができるようになる。
されるようにし、前記データ抽出手段は、受信したそれら2つのデータが互いに補数の関係にあることをもって前記特定の法則の成立を判断して前記妥当性のあるデータを抽出することが、上記データの書き換えにかかるセキュリティレベルをより高く維持する上で望ましい。すなわち、上記受信される複数のデータに、上記書き換えが要求されるデータとしての妥当性のないデータをあえて含ませるようにすれば、無線通信によって授受されるデータのデータ構造がより複雑となり、ひいてはそれら複数のデータから抽出されるデータ自体のセキュリティレベルもより高く維持されるようになる。
そして、請求項16に記載の車載制御装置では、不揮発性メモリの書き換え可能な領域に格納されている車載機器を制御するための制御プログラム及び制御データの少なくとも一方が無線通信によって外部から得られる書き換え用のデータに基づき書き換え可能に構
成された車載制御装置として、前記書き換えが要求されるデータとして同一の識別子が付された複数のデータを受信し、それら受信した複数のデータを照合して特定の法則が満たされる1つのデータを妥当性のあるデータとして抽出するデータ抽出手段を備えるとともに、当該データ抽出手段が、前記特定の法則としての複数の法則にそれぞれ対応して該当する法則の成立の有無を判定する複数の判定手段を備え、前記送信手段との協働のもとに、それら判定手段の選択を動的に決定するようにしている。
・前記データ抽出手段が、前記送信手段、すなわちデータの送信元から送信指示される情報に基づいて前記判定手段を選択する。
若しくは、請求項10に記載の車載制御装置のデータ書き換え方法、あるいは請求項18に記載の車載制御装置によるように、
・前記データ抽出手段が、当該車載制御装置から指示される情報に基づいて前記判定手段を選択する。
若しくは、請求項11に記載の車載制御装置のデータ書き換え方法、あるいは請求項19に記載の車載制御装置によるように、
・前記データ抽出手段が、データが受信された日時の情報に基づいて前記判定手段を選択する。
等々、を採用するようにすることが、上記送信手段、すなわちデータの送信元との協働のもとに上記判定手段を適切に選択する上で実用上望ましい。
によるように、あるいは請求項16〜19のいずれか一項に記載の車載制御装置において、請求項20に記載の車載制御装置によるように、a.前記複数のデータが特定のデータと該特定のデータの補数の関係にあるミラーデータとが対となる態様で受信されるときに、受信した2つのデータが互いに補数の関係にあることをもって前記特定の法則の成立を判断するミラー判定手段、及びb.前記複数のデータが1つのデータにつき3つ以上のデータとして受信されるときに、受信した3つ以上のデータのうちの2つ以上が一致することをもって前記特定の法則の成立を判断する一致判定手段、及びc.前記複数のデータが1つのデータにつき3つ以上のデータとして受信されるときに、受信した3つ以上のデータのうちの過半数が一致することをもって前記特定の法則の成立を判断する過半数判定手段、及びd.前記複数のデータが1つのデータにつき3つ以上のデータとして受信されるときに、受信した3つ以上のデータのうち、一致数が多数を占めるデータが存在することをもって前記特定の法則の成立を判断する多数決判定手段、の少なくとも1つを含むようにすることが、上記データの書き換えにかかるセキュリティレベルを維持する上で実用上望ましい。
以下、この発明にかかる車載制御装置のデータ書き換え方法および車載制御装置の第1の実施の形態について、図1〜図9を参照して詳細に説明する。図1に、この実施の形態の全体構成をブロック図として示す。
・車載エンジンの燃料噴射等の制御を行うエンジン制御装置110。
・トランスミッションの変速比の自動切替制御を行うトランスミッション制御装置120。
・車両のブレーキ制御を行うブレーキ制御装置130。
・同一の識別子が付された複数のデータが受信されたこと。
且つ、
・受信された複数のデータに、特定の法則が満たされるデータが含まれていること。
等々、といった条件がさらに満たされない限り、それらデータに基づく書き換えが実行されることは回避されるようになる。すなわち、このようにいわばデータのフィルタリングともいえる処理によって抽出されるデータのみを上記書き換え用のデータとして用いるため、それらデータの書き換えにかかるセキュリティレベルをより高く維持することができるようになる。
このようなマスタ制御装置140において、上記エンジン制御装置110内のデータの書き換えに際しては、該マスタ制御装置140の中央演算処理装置141がまず、書き換えが要求されるデータとして同一の識別子(ID)が付された複数のデータを無線通信によって取得する。なお、この実施の形態では、これら複数のデータは、上記管理センター200から各々シリアルデータとしてパケット転送によって送信され、同マスタ制御装置140の無線通信部142において、まず、アンテナ142aを介して送受信器142bに取り込まれる。次いで、変復調器142cに取り込まれ、この変復調器142cを通じて適宜に復調される。そしてこの復調されたデータが、シフトレジスタ142dにさらに取り込まれ、このシフトレジスタ142dにおいてシリアル/パラレル変換されて後、上記中央演算処理装置141により取得される。
また、上記プログラムメモリ113は、エンジン制御に用いられるエンジン制御プログラムやエンジン制御データ等のデータが格納されている部分であり、例えばフラッシュメモリやEEPROMなど、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリからなる。ただし、この実施の形態では、このプログラムメモリ113に格納されているこれらデータ(エンジン制御プログラムやエンジン制御データ等)が書き換え(リプログラミング)の対象となっている。したがって、このプログラムメモリ113には、それらデータの書き換えが実行されるときに用いられる書換制御プログラムや書換制御データ等のデータが、上記書き換えの対象となるデータとは別のメモリ領域に併せて格納されている。
次に、こうした内部構造を有するマスタ制御装置140及びエンジン制御装置110の協働の下に行われるデータの書換処理についてその具体態様を図4〜図9を参照しつつ説明する。
・フレームの始まりを示すスタートオブフレーム(SOF)。
・格納データを特定するための識別子(ID)。
・実際のデータが格納されるデータフィールド(DATA)。
・フレームの終わりを示すエンドオブフレーム(EOF)。
ちなみに、先の図8に示したように、上記書き換え用のデータ及びミラーデータは、予め複数のブロック[1]〜[2a]に分割されるとともに、該分割されたブロック毎にデータブロックDB1〜DB2aとして、上記データメモリ114の第1のメモリ領域114aに格納されている。
・上記ブロック[2n]に対応するデータブロックDB[2n]が上記ブロック[2n−1]に対応するデータブロックDB[2n−1]のミラーデータであるか否かの判断を行う(ステップS1002)。
・全ブロック(ブロック[1]〜[2a])に対し、ミラーチェックが実行されたか否かの判断を行う(ステップS1003)。
・上記「n」に「1」を加算する(ステップS1011)。
(1)制御プログラムや制御データの書き換えに際し、書き換えが要求されるデータとして同一の識別子が付された複数のデータをまずは受信する。そして、それら受信した複数のデータを照合して特定の法則が満たされる1つのデータを上記書き換えが要求されるデータとして妥当性のあるデータ、すなわち上記書き換え用のデータとして抽出することとした。このため、それらデータ(プログラム)の書き換えにかかるセキュリティレベルをより高く維持することができるようになる。
次に、この発明にかかる車載制御装置のデータ書き換え方法および車載制御装置についてその第2の実施の形態を示す。なお、この実施の形態も、先の第1の実施の形態(図1)とほぼ同様、大きくは、各種の車載機器を分散制御する複数の電子制御装置と、これら各電子制御装置に関する情報を総括管理するマスタ制御装置とを備え、これら制御装置間での通信をバス型のネットワークシステムを通じて行うものとなっている。また、車載制御装置が備える各制御装置の内部構造も、先の第1の実施の形態(図2)とほぼ同様であり、上記制御プログラムや制御データの書き換えに際し、同車載制御装置がまず、
・書き換えが要求されるデータとして同一の識別子が付された複数のデータを受信すること。
・上記受信される複数のデータを照合して特定の法則が満たされる1つのデータを上記書き換えが要求されるデータとしての妥当性のあるデータ、すなわち上記書き換え用のデータとして抽出すること。
等々、といった処理を行う点についても、先の第1の実施の形態とほぼ同様である。
・上記組とされる3つのデータブロック(ブロック[3n−2]〜[3n])の間で一致チェック(一致比較)を実行する(ステップS2200)。
・一致チェック(一致比較)の結果に基づき、上記組とされる3つのデータブロック(ブロック[3n−2]〜[3n])からデータブロックの1つを抽出する(ステップS2300)。
・全ブロック(ブロック[1]〜[3b])に対し、一致チェックが実行されたか否かの判断を行う(ステップS2400)。
・上記「n」に「1」を加算する(ステップS2700)。
次に、この発明にかかる車載制御装置のデータ書き換え方法および車載制御装置についてその第3の実施の形態を示す。なお、この実施の形態も、先の第2の実施の形態(図1)とほぼ同様、大きくは、各種の車載機器を分散制御する複数の電子制御装置と、これら各電子制御装置に関する情報を総括管理するマスタ制御装置140とを備え、これら制御装置間での通信をバス型のネットワークシステムを通じて行うものとなっている。また、車載制御装置100が備える各制御装置の内部構造も、先の第2の実施の形態(図2)とほぼ同様であり、上記制御プログラムや制御データの書き換えに際し、同車載制御装置100がまず、
・書き換えが要求されるデータとして同一の識別子が付された複数のデータ(書き換え用のデータ及びダミーデータ)を受信すること。
・上記受信される複数のデータ(書き換え用のデータ及びダミーデータ)を照合して特定の法則が満たされる1つのデータを上記書き換えが要求されるデータとしての妥当性のあるデータ、すなわち上記書き換え用のデータとして抽出すること。
等々、といった処理を行う点についても、先の第2の実施の形態とほぼ同様である。
(イ)データブロック[1]からデータブロック[c]までの各データブロックにつき5つのデータブロックが組となるかたちで読み出されること。
且つ、
(ロ)組とされる上記5つのデータブロックには、上記第1〜第3のダミーデータのうち、少なくとも1つのダミーデータのデータブロックが含まれること。
且つ、
(ハ)組とされる上記5つのデータブロックにあって、一致数が多数を占めるデータブロックが上記書き換え用のデータのデータブロックであること。
・上記組とされる5つのデータブロック(ブロック[5n−4]〜[5n])の間で一致比較をそれぞれ実施し、その比較結果を記憶するための一致比較処理を行う(ステップS3100)。
・上記一致比較処理の結果に基づき、上記組とされる5つのデータブロック(ブロック[5n−4]〜[5n])に対して上記多数決チェックを実行するとともに、該多数決チェックが成立したことを条件に、多数決チェックが成立したか否かを示す多数決フラグをセットするための多数決チェック処理を行う(ステップS3200)。
・上記多数決フラグのフラグ状態を確認する(ステップS3300)。
・全ブロック(ブロック[1]〜[5c])に対し、多数決チェックが実行されたか否かの判断を行う(ステップS3400)。
・上記「n」に「1」を加算する(ステップS3700)。
上述の通り、この一致比較処理では、先の図16に示したように、上記組とされる5つのデータブロック(ブロック[5n−4]〜[5n])の間で一致比較をそれぞれ実施するとともに、その比較結果をそれらデータブロック((ブロック[5n−4]〜[5n]))毎に記憶する。この点、この実施の形態では、図17に示されるように、適宜に操作可能な変数「j」、「k」、及び上記比較結果としての一致数を演算するための複数の一致数カウンタを以下のようにそれぞれ操作することで、このような一致比較処理を実現している。
・上記変数「j」及び「k」を加算して、該加算値と上記組とされるデータブロックの数である基準値「5」との間での大小比較を行う(ステップS3103)。
・上記ステップS3103の処理において、上記変数「j」及び「k」の加算値が「5」未満であることを条件に、ブロック[5n−4+j]に対応するデータブロックと、ブロック[5n−4+j+k]に対応するデータブロックとの間で一致比較を行う(ステップS3104)。
・上記ステップS3104の処理において、上記2つのデータブロックが一致したことを条件に、上記ブロック[5n−4+j]に対応するデータブロックが、一致数が多数を占めるデータとして抽出されるべきデータの候補(候補データ[5n−4+j])として登録済みか否かを確認する(ステップS3105)。
・上記ステップS3105の処理において、上記抽出されるべきデータの候補として登録されていないことを条件に、上記ブロック[5n−4+j]に対応するデータブロックを候補データ[5n−4+j]として登録する(ステップS3106)。
・上記ステップS3104において、上記2つのデータが一致したことを条件に、ブロック[5n−4+j]に対応するデータブロックの一致数(比較結果)を示す一致数カウンタ[5n−4+j]をカウントアップする(ステップS3107)。
・上記変数「k」に「1」を加算する(ステップS3108)。
上述の通り、先の一致比較処理(ステップS3200)においては、図16(a)〜(d)に示されるように、上記ブロック[5n−4]〜[5n−1]に対応するデータブロックの一致数が、上記一致数カウンタ[5n−4]〜[5n−1]のカウンタ値としてそれぞれ算出される。
・上記変数「j」と、上記基準値「5」から「1」を減算された値「4」との間での大小比較を行う(ステップS3203)。
・上記ステップS3203の処理において、上記変数「j」が「4」未満であることを条件に、ブロック[5n−4+j]に対応するデータブロックの一致数を示す上記一致数カウンタ[5n−4+j]のカウンタ値と、上記Maxカウンタのカウンタ値との間での大小比較を行う(ステップS3204)。
・上記ステップS3204の処理において、上記一致数カウンタ[5n−4+j]のカウンタ値が上記Maxカウンタよりも大きいことを条件に、これら2つのカウンタのカウンタ値が一致するように、同Maxカウンタのカウンタ値を操作(カウントアップ)する(ステップS3205)。
・同じく、上記ステップS3204の処理において、上記一致数カウンタ[5n−4+j]のカウンタ値が上記Maxカウンタよりも大きいことを条件に、ブロック[5n−4+j]の対応するデータブロック(候補データ[5n−4+j])を、一致数が多数を占める確定データ(妥当性のあるデータ)として登録する(ステップS3206)。
・同じく、上記ステップS3204の処理において、上記一致数カウンタ[5n−4+j]のカウンタ値が上記Maxカウンタよりも大きいことを条件に、上記多数決フラグをセットする(ステップS3207)。
・上記変数「j」に「1」を加算する(ステップS3208)。
・上記ステップS3203の処理において、上記変数「j」が「4」未満でないことを条件に、ブロック[5n−4+j]に対応するデータブロックの一致数を示す上記一致数カウンタ[5n−4+j]のカウンタ値と、上記Maxカウンタのカウンタ値との間での一致比較を行う(ステップS3211)。
・上記ステップS3211の処理において、上記一致数カウンタ[5n−4+j]のカウンタ値と、上記Maxカウンタのカウンタ値とが一致したことを条件に、上記多数決フラグをリセットする(ステップS3212)。
上記実施の形態では、図15〜図18にそれぞれ示した処理手順及び処理態様をもって上記多数決チェックに基づくデータ抽出処理(ステップS134)を実行することとした。ただし、組とされる3つのデータブロックを1単位として上記多数決チェックを行うとする場合には、これに代えて、例えば図21に示される処理手順及び処理態様をもって上記多数決チェックに基づくデータ抽出処理(ステップS134)を実行するようにすることもできる。
・上記組とされる3つのデータブロック(ブロック[3n−2]〜[3n])の間で多数決チェック(一致比較)を実行する(ステップS4200)。
・上記多数決チェック(一致比較)の結果に基づき、上記組とされる3つのデータブロック(ブロック[3n−2]〜[3n])から一致数が多数を占めるデータブロックの1つを抽出する(ステップS4300)。
・全ブロック(ブロック[1]〜[3d])に対し、多数決チェックが実行されたか否かの判断を行う(ステップS4400)。
・上記「n」に「1」を加算する(ステップS4700)。
(4)データブロックの一致が確認された時点で、それら2つのデータブロックを、上記組とされる3つのデータブロック(ブロック[3n−2]〜[3n])のうちの一致数が多数を占めるデータの組として判断するようにしたため、多数決チェックにかかる処理負荷の軽減が図られるようになる。
といった効果が得られることともなる。
次に、この発明にかかる車載制御装置のデータ書き換え方法および車載制御装置についてその第4の実施の形態を示す。なお、この実施の形態も、先の第3の実施の形態(図1)とほぼ同様、大きくは、各種の車載機器を分散制御する複数の電子制御装置と、これら各電子制御装置に関する情報を総括管理するマスタ制御装置140とを備え、これら制御装置間での通信をバス型のネットワークシステムを通じて行うものとなっている。また、車載制御装置100が備える各制御装置の内部構造も、先の第3の実施の形態(図2)とほぼ同様であり、上記制御プログラムや制御データの書き換えに際し、同車載制御装置100がまず、
・書き換えが要求されるデータとして同一の識別子が付された複数のデータ(書き換え用
のデータ及びダミーデータ)を受信すること。
・上記受信される複数のデータ(書き換え用のデータ及びダミーデータ)を照合して特定の法則が満たされる1つのデータを上記書き換えが要求されるデータとしての妥当性のあるデータ、すなわち上記書き換え用のデータとして抽出すること。
等々、といった処理を行う点についても、先の第3の実施の形態とほぼ同様である。
(ニ)データブロック[1]からデータブロック[e]までの各データブロックにつき5つのデータブロックが組となるかたちで読み出されること。
且つ、
(ホ)組とされる上記5つのデータブロックには、第1〜第3のダミーデータのうち、少なくとも1つのダミーデータのデータブロックが含まれること。
且つ、
(ヘ)組とされる上記5つのデータブロックにあって、過半数を占めるデータブロックが上記書き換え用のデータのデータブロックであること。
・上記組とされる5つのデータブロック(ブロック[5n−4]〜[5n])に対して上記過半数チェックを実行するとともに、該過半数チェックが成立したことを条件に、過半数チェックが成立したか否かを示す過半数フラグをセットするための過半数チェック処理を行う(ステップS5100)。
・上記過半数フラグのフラグ状態を確認する(ステップS5200)。
・全ブロック(ブロック[1]〜[5e])に対し、過半数チェックが実行されたか否かの判断を行う(ステップS5300)。
・上記「n」に「1」を加算する(ステップS5600)。
・上記変数「j」及び「k」を加算して、該加算値と上記組とされるデータブロックの数である基準値「5」との間での大小比較を行う(ステップS5104)。
・上記ステップS5104の処理において、上記変数「j」及び「k」の加算値が「5」未満であることを条件に、ブロック[5n−4+j]に対応するデータブロックと、ブロック[5n−4+j+k]に対応するデータブロックとの間で一致比較を行う(ステップS5105)。
・上記ステップS5105の処理において、上記2つのデータブロックが一致したことを条件に、上記ブロック[5n−4+j]に対応するデータブロックの一致数(比較結果)を示す一致数カウンタ[5n−4+j]をカウントアップする(ステップS5106)。
・上記ステップS5106の処理においてカウントアップされた一致数カウンタ[5n−4+j]のカウンタ値が過半数チェック成立を示しているか否かの判断を行う(ステップS5107)。
・上記変数「k」に「1」を加算する(ステップS5108)。
上記実施の形態では、図23及び図24にそれぞれ示した処理手順及び処理態様をもって上記過半数チェックに基づくデータ抽出処理(ステップS134)を実行することとした。ただし、組とされる3つのデータブロックを1単位として上記過半数チェックを行うとする場合には、これに代えて、例えば図26に示される処理手順及び処理態様をもって上記過半数チェックに基づくデータ抽出処理(ステップS134)を実行するようにすることもできる。
・上記組とされる3つのデータブロック(ブロック[3n−2]〜[3n])の間で過半数チェック(一致比較)を実行する(ステップS6200)。
・上記過半数チェック(一致比較)の結果に基づき、上記組とされる3つのデータブロック(ブロック[3n−2]〜[3n])のうちの過半数を占めるデータブロックの組から1つのデータブロックを抽出する(ステップS6300)。
・全ブロック(ブロック[1]〜[3f])に対し、過半数チェックが実行されたか否かの判断を行う(ステップS6400)。
・上記「n」に「1」を加算する(ステップS6700)。
(6)データブロックの一致が確認された時点で、それら2つのデータブロックを、上記組とされる3つのデータブロック(ブロック[3n−2]〜[3n])のうちの過半数を占めるデータの組として判断するようにしたため、過半数チェックにかかる処理負荷のさらなる軽減が図られるようになる。
次に、この発明にかかる車載制御装置のデータ書き換え方法および車載制御装置についてその第5の実施の形態を示す。なお、この実施の形態も、先の第4の実施の形態(図1)とほぼ同様、大きくは、各種の車載機器を分散制御する複数の電子制御装置と、これら各電子制御装置に関する情報を総括管理するマスタ制御装置140とを備え、これら制御装置間での通信をバス型のネットワークシステムを通じて行うものとなっている。また、車載制御装置100が備える各制御装置の内部構造も、先の第4の実施の形態(図2)とほぼ同様であり、上記制御プログラムや制御データの書き換えに際し、同車載制御装置100がまず、
・書き換えが要求されるデータとして同一の識別子が付された複数のデータ(書き換え用のデータ及びダミーデータ)を受信すること。
・上記受信される複数のデータ(書き換え用のデータ及びダミーデータ)を照合して特定の法則が満たされる1つのデータを上記書き換えが要求されるデータとしての妥当性のあるデータ、すなわち上記書き換え用のデータとして抽出すること。
等々、といった処理を行う点についても、先の第4の実施の形態とほぼ同様である。
(a)上記複数のデータが特定のデータと該特定のデータの補数の関係にあるミラーデータとが対となる態様で受信されるときに、受信した2つのデータが互いに補数の関係にあることをもって上記特定の法則の成立を判断するミラー判定手段(第1の実施の形態)。
(b)上記複数のデータが1つのデータにつき3つ以上のデータとして受信されるときに、受信した3つ以上のデータのうちの2つ以上が一致することをもって上記特定の法則の成立を判断する一致判定手段(第2の実施の形態)。
(c)上記複数のデータが1つのデータにつき3つ以上のデータとして受信されるときに、受信した3つ以上のデータのうち、一致数が多数を占めるデータが存在することをもって上記特定の法則の成立を判断する多数決判定手段(第3の実施の形態)。
(d)上記複数のデータが1つのデータにつき3つ以上のデータとして受信されるときに、受信した3つ以上のデータのうちの過半数が一致することをもって上記特定の法則の成立を判断する過半数判定手段(第4の実施の形態)。
なお、上記各実施の形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・受信される複数のデータを照合して特定の法則が満たされる1つのデータを妥当性のあるデータとして抽出するためのデータ抽出処理については、上記複数のデータをメモリに格納することなく、それらの受信と並行して実行するようにしてもよい。
(a)余り「0」(例えば、4日、8日など)…ミラー判定手段(第1の実施の形態)。
(b)余り「1」(例えば、1日、5日など)…一致判定手段(第2の実施の形態)。
(c)余り「2」(例えば、2日、6日など)…多数決判定手段(第3の実施の形態)。
(d)余り「3」(例えば、3日、7日など)…過半数判定手段(第4の実施の形態)。
ただしこの場合、上記管理センター200も同様に、上記複数のデータを送信する日時の情報に基づいてその送信態様を決定することとなる。
・一致チェックが成立したときにセットされる一致フラグのフラグ状態を確認する(ステップS6004)。
・上記ステップS6004の処理において、一致フラグがリセット状態にあることを条件に、データメモリにデータブロックが既に格納されているか否かの判断を行う(ステップS6005)。
・上記ステップS6005の処理において、データメモリ144にデータブロックが格納されていないことを条件に、受信したデータブロックをデータメモリ144に格納する(ステップS6006)。
・上記ステップS6005の処理において、データメモリ144にデータブロックが格納されていないことを条件に、データメモリ144にデータブロックが格納されていることを示す受信格納フラグをセットする(ステップS6007)。
・受信回数「k」に「1」を加算する(ステップS6008)。
すなわちこうした処理を通じて、上記データメモリ114にブロック[1]に対応するデータブロックを格納するとともに(ステップS6006)、上記受信格納フラグをセットし(ステップS6007)、受信回数「k」を「1」に操作することとなる(ステップS6008)。これにより、ブロック[2]に対応するデータブロックが新たに受信された場合には(ステップS6001)、上記ステップS6005の処理において、上記受信格納フラグがセット状態にあることに基づき、上記データメモリ144にデータブロックが既に格納されていると判断されるようになる。そしてこの場合、同マスタ制御装置140は、データメモリ144に格納されているデータブロックと新たに受信されたデータブロックとの間での一致比較を行うための処理として、以下のステップS6011及びS6012の処理を実行することとなる。
・受信されたデータブロックとデータメモリに格納されているデータブロックとが一致するか否かの判断を行う(ステップS6011)。
・上記ステップS6011の処理において、上記2つのデータブロックが一致したことを条件に、上記一致フラグをセットする(ステップS6012)。
すなわちここでは、図31(a)に示されるように、ブロック[1]に対応するデータブロックと、新たに受信されたブロック[2]に対応するデータブロックとが一致すると判断され(ステップS6011)、上記一致フラグをセットすることとなる(ステップS6012)。そしてこの後に、ステップS6008の処理として、上記受信回数「k」に「1」をさらに加算し、該受信回数「k」を「2」とする。これにより、これ以降のブロック(ブロック[3]〜[5])に対応する各データブロックが新たに受信された場合には(ステップS6001)、上記ステップS6004の処理において、上記一致フラグのセット状態が確認され、これらデータブロックの受信がキャンセルされるようになる。すなわちこの場合、同マスタ制御装置140は、上記一致フラグのセット状態を確認した時点で、上記受信回数「k」に「1」をさらに加算することとなる(ステップS6008)。他方、ブロック[1]〜[5]に対応する5つのデータブロックの間での一致比較が完了し、ブロック[6]に対応するデータブロックが受信された場合には(ステップS6001)、上記ステップS6003の処理において、上記受信回数「k」が「5」未満でないと判断される。そしてこの場合、上記組とされる5つのデータブロックの次の単位(組)を対象としての上記一致チェックを行うための処理として、以下のステップS6021〜S6025、S6031の処理を実行することとなる。
・受信回数「k」をクリアする(ステップS6021)。
・一致フラグのフラグ状態を確認する(ステップS6022)。
・上記ステップS6022の処理において、上記一致フラグがセット状態にあることを条件に、一致フラグをリセットする(ステップS6023)。
・上記ステップS6022の処理において、上記一致フラグがセット状態にあることを条件に、受信したデータブロックをデータメモリ144に格納する(ステップS6024)。
・上記ステップS6022の処理において、上記一致フラグがセット状態にあることを条件に、受信回数「k」を「1」に設定する(ステップS6025)。
・上記ステップS6022の処理において、上記一致フラグがリセット状態にあることを条件に、管理センター200にデータ再送要求を通知する(ステップS6031)。
すなわちこうした処理を通じて、上記一致フラグをリセットするとともに(ステップS6022)、ブロック[6]に対応するデータブロックをデータメモリ144に格納し(ステップS6024)、受信回数「k」を「1」に設定することとなる(ステップS6025)。これにより、ブロック[7]に対応するデータブロックが新たに受信された場合には(ステップS6001)、上記ステップS6003の処理において、受信回数「k」が「5」未満であると判断されるようになる。そして、上記ステップS6004〜S6008、S6011、S6012の処理が再度繰り返し実行されることにより、ブロック[6]〜[10]に対応するデータブロックの間での一致チェックが図31に示される態様で実行されるようになる。このように、ステップS6001〜S6008、S6011、S6012、S6021〜S6025の処理が繰り返し実行されることで、一致判定手段(第2の実施の形態)によるデータ抽出処理として、図31に示される処理態様が実現されるようになる。
・第2及び第5の実施の形態において、受信した3つ以上のデータのうちの3つ以上が一致することをもって一致チェックが成立したと判断するようにしてもよい。
・2つのデータブロックを一致比較する場合、任意のデータ長(例えば2バイト)を単位として行うようにしてもよい。
・受信される複数のデータの照合をデータブロック単位で行わなくてもよい。
・マスタ制御装置140による書き換えの対象は、電子制御装置110〜130に限られず、任意である。また、電子制御装置110〜130を書き換えの対象としなくてもよい。
・受信される複数のデータを照合して特定の法則が満たされる1つのデータを妥当性のあるデータとして抽出するためのデータ抽出処理については、ミラーチェック、一致チェック、多数決チェック、過半数チェックの他の手段を用いて行うようにしてもよい。要は、上記受信される複数のデータを照合して特定の法則が満たされる1つのデータを妥当性のあるデータとして抽出することのできる手段であればよい。また、それら手段を実現するためのアルゴリズムも任意である。
Claims (24)
- 不揮発性メモリの書き換え可能な領域に格納されている車載機器を制御するための制御プログラム及び制御データの少なくとも一方が無線通信によって外部の送信手段から送信される書き換え用のデータに基づき書き換え可能に構成された車載制御装置のデータ書き換え方法であって、
前記送信手段から送信される書き換え用のデータには、同送信手段に予め用意された妥当性のあるデータと該妥当性のあるデータに対して不一致となる妥当性のないデータとの複数のデータが含まれ、それら妥当性のあるデータと妥当性のないデータとの複数のデータが同一の識別子が付されて送信手段から送信されるとともに、前記車載制御装置は、受信したそれら複数のデータを照合して特定の法則が満たされる1つのデータを妥当性のあるデータとして抽出するデータ抽出手段を備え、この抽出される妥当性のあるデータを用いて前記書き換えを行う
ことを特徴とする車載制御装置のデータ書き換え方法。 - 前記複数のデータは、前記妥当性のあるデータと前記妥当性のないデータとしてこの妥当性のあるデータの補数の関係にあるミラーデータとが対となる態様で構成されるものであり、前記データ抽出手段は、受信したそれら2つのデータが互いに補数の関係にあることをもって前記特定の法則の成立を判断して妥当性のあるデータを抽出する
請求項1に記載の車載制御装置のデータ書き換え方法。 - 前記複数のデータは、2つ以上の妥当性のあるデータと、1つの妥当性のないデータとから構成されるものであり、前記データ抽出手段は、受信した3つ以上のデータのうちの2つ以上が一致することをもって前記特定の法則の成立を判断し、それら一致したデータの1つを前記妥当性のあるデータとして抽出する
請求項1に記載の車載制御装置のデータ書き換え方法。 - 前記データ抽出手段は、前記複数のデータの受信中、前記2つ以上のデータの一致が確認された時点で、当該複数のデータに関する以降の受信をキャンセルする
請求項3に記載の車載制御装置のデータ書き換え方法。 - 前記複数のデータは、2つ以上の妥当性のあるデータと、該妥当性のあるデータの数よりも少ない数で1つ以上の妥当性のないデータとから構成されるものであり、前記データ抽出手段は、受信した3つ以上のデータのうちの過半数が一致することをもって前記特定の法則の成立を判断し、それら一致した過半数のデータの1つを前記妥当性のあるデータとして抽出する
請求項1に記載の車載制御装置のデータ書き換え方法。 - 前記複数のデータは、2つ以上の妥当性のあるデータと、該妥当性のあるデータの数よりも少ない数で1つ以上の妥当性のないデータとから構成されるものであり、前記データ抽出手段は、受信した3つ以上のデータのうち、一致数が多数を占めるデータが存在することをもって前記特定の法則の成立を判断し、それら一致数が多数を占めるデータの1つを前記妥当性のあるデータとして抽出する
請求項1に記載の車載制御装置のデータ書き換え方法。 - 前記データ抽出手段は、前記一致数が同数で多数を占めるデータの組が複数組存在するとき、前記特定の法則の不成立を判断して前記データの抽出を保留する
請求項6に記載の車載制御装置のデータ書き換え方法。 - 前記データ抽出手段は、前記特定の法則としての複数の法則にそれぞれ対応して該当する法則の成立の有無を判定する複数の判定手段を備え、前記複数のデータの送信元となる前記送信手段との協働のもとに、それら判定手段の選択を動的に決定する
請求項1に記載の車載制御装置のデータ書き換え方法。 - 前記データ抽出手段は、前記送信手段から送信指示される情報に基づいて前記判定手段を選択する
請求項8に記載の車載制御装置のデータ書き換え方法。 - 前記データ抽出手段は、当該車載制御装置から指示される情報に基づいて前記判定手段を選択する
請求項8に記載の車載制御装置のデータ書き換え方法。 - 前記データ抽出手段は、前記複数のデータが受信された日時の情報に基づいて前記判定手段を選択する
請求項8に記載の車載制御装置のデータ書き換え方法。 - 前記判定手段は、
a.前記複数のデータが特定のデータと該特定のデータの補数の関係にあるミラーデータとが対となる態様で受信されるときに、受信した2つのデータが互いに補数の関係にあることをもって前記特定の法則の成立を判断するミラー判定手段、及び
b.前記複数のデータが1つのデータにつき3つ以上のデータとして受信されるときに、受信した3つ以上のデータのうちの2つ以上が一致することをもって前記特定の法則の成立を判断する一致判定手段、及び
c.前記複数のデータが1つのデータにつき3つ以上のデータとして受信されるときに、受信した3つ以上のデータのうちの過半数が一致することをもって前記特定の法則の成立を判断する過半数判定手段、及び
d.前記複数のデータが1つのデータにつき3つ以上のデータとして受信されるときに、受信した3つ以上のデータのうち、一致数が多数を占めるデータが存在することをもって前記特定の法則の成立を判断する多数決判定手段、
の少なくとも1つを含む
請求項8〜11のいずれか一項に記載の車載制御装置のデータ書き換え方法。 - 前記データ抽出手段は、前記判定手段として前記一致判定手段が選択されているとき、データの受信中、前記2つ以上のデータの一致が確認された時点で当該データに関する以降の受信をキャンセルする
請求項12に記載の車載制御装置のデータ書き換え方法。 - 前記データ抽出手段は、前記判定手段として前記多数決判定手段が選択されているとき、前記一致数が同数で多数を占めるデータの組が複数組存在することに基づき前記特定の法則の不成立を判断して前記データの抽出を保留する
請求項12に記載の車載制御装置のデータ書き換え方法。 - 前記複数のデータは予め複数のブロックに分割されるとともに、該分割されたブロック毎にデータブロックとして前記特定の法則に対応して予め取り決められた態様で各々パケット転送されるものであり、前記データ抽出手段は、前記複数のデータの照合をそれら分割されたデータブロック単位で行い、妥当性のあるデータブロックとして抽出したブロックを順次結合して前記書き換えが要求されるデータを復号する
請求項1〜14のいずれか一項に記載の車載制御装置のデータ書き換え方法。 - 不揮発性メモリの書き換え可能な領域に格納されている車載機器を制御するための制御プログラム及び制御データの少なくとも一方が無線通信によって外部から得られる書き換え用のデータに基づき書き換え可能に構成された車載制御装置において、
前記書き換えが要求されるデータとして同一の識別子が付された複数のデータを受信し、それら受信した複数のデータを照合して特定の法則が満たされる1つのデータを妥当性のあるデータとして抽出するデータ抽出手段を備えるとともに、当該データ抽出手段は、前記特定の法則としての複数の法則にそれぞれ対応して該当する法則の成立の有無を判定する複数の判定手段を備え、前記データの送信元との協働のもとに、それら判定手段の選択を動的に決定する
ことを特徴とする車載制御装置。 - 前記データ抽出手段は、前記データの送信元から送信指示される情報に基づいて前記判定手段を選択する
請求項16に記載の車載制御装置。 - 前記データ抽出手段は、当該車載制御装置から指示される情報に基づいて前記判定手段を選択する
請求項16に記載の車載制御装置。 - 前記データ抽出手段は、データが受信された日時の情報に基づいて前記判定手段を選択する
請求項16に記載の車載制御装置。 - 前記判定手段は、
a.前記複数のデータが特定のデータと該特定のデータの補数の関係にあるミラーデータとが対となる態様で受信されるときに、受信した2つのデータが互いに補数の関係にあることをもって前記特定の法則の成立を判断するミラー判定手段、及び
b.前記複数のデータが1つのデータにつき3つ以上のデータとして受信されるときに、受信した3つ以上のデータのうちの2つ以上が一致することをもって前記特定の法則の成立を判断する一致判定手段、及び
c.前記複数のデータが1つのデータにつき3つ以上のデータとして受信されるときに、
受信した3つ以上のデータのうちの過半数が一致することをもって前記特定の法則の成立を判断する過半数判定手段、及び
d.前記複数のデータが1つのデータにつき3つ以上のデータとして受信されるときに、受信した3つ以上のデータのうち、一致数が多数を占めるデータが存在することをもって前記特定の法則の成立を判断する多数決判定手段、
の少なくとも1つを含む
請求項16〜19のいずれか一項に記載の車載制御装置。 - 前記データ抽出手段は、前記判定手段として前記一致判定手段が選択されているとき、データの受信中、前記2つ以上のデータの一致が確認された時点で当該データに関する以降の受信をキャンセルする
請求項20に記載の車載制御装置。 - 前記データ抽出手段は、前記判定手段として前記多数決判定手段が選択されているとき、前記一致数が同数で多数を占めるデータの組が複数組存在することに基づき前記特定の法則の不成立を判断して前記データの抽出を保留する
請求項20に記載の車載制御装置。 - 前記受信されるデータは予め複数のブロックに分割されるとともに、該分割されたブロック毎にデータブロックとして前記特定の法則に対応して予め取り決められた態様で各々パケット転送されるものであり、前記データ抽出手段は、前記複数のデータの照合をそれら分割されたデータブロック単位で行い、妥当性のあるデータブロックとして抽出したブロックを順次結合して前記書き換えが要求されるデータを復号する
請求項16〜22のいずれか一項に記載の車載制御装置。 - 当該車載制御装置が分散制御を実行する複数の電子制御装置からなるとともに、車内LANを構成する通信バスによって相互に接続されており、それら電子制御装置の1つに、前記データの送信元との間での通信を行う通信手段、及び前記データ抽出手段が設けられてなる
請求項16〜23のいずれか一項に記載の車載制御装置。
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