JP6663938B2 - 車両検査装置及び車両検査方法 - Google Patents

車両検査装置及び車両検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両内の複数の電子制御装置と通信を行うことにより、該車両に関する検査項目の合否を判定する車両検査装置及び車両検査方法に関する。
特許文献1には、車両内の複数の電子制御装置に対して通信要求を行い、該通信要求に対する応答を受信することにより、受信した応答の内容に基づいて該車両に関する検査項目の合否を判定する車両検査装置が開示されている。
特許文献2には、外部の管理センタ又はダイアグ端末から既存の通信媒体を介して、車両内の複数の電子制御装置の制御プログラムを書き換えるための手法が開示されている。
特開2016−151471号公報 特開2010−272971号公報
このように、従来は、複数の電子制御装置に対する検査と制御プログラムの書き込みとを、別個の装置で行っていた。また、特許文献1の車両検査装置では、複数の電子制御装置との間の通信速度を平均化するように制御することで、複数の電子制御装置に対して高い通信効率で同時に通信することを可能としていた。
しかしながら、上記の検査と制御プログラムの書き込みとを1つの装置で行う場合、該装置から任意の電子制御装置に送信される制御プログラムは、検査用のデータよりも大きなデータサイズとなる。この結果、通信速度が平均化されている状態では、システム全体の通信効率が低下し、高速且つ高効率な通信を行うことが難しくなる。
また、上記の車両検査装置では、通信要求に対する応答を電子制御装置から受信する毎に、検査項目の合否を判定し、次に行う処理を選択する。そのため、車両検査装置を用いて任意の電子制御装置に対する制御プログラムの書き込みを行う場合、該電子制御装置との間で、さらなる通信遅延が発生する可能性がある。
さらに、上記の検査は、例えば、生産工場で製造された車両の最終検査や、修理工場での車両の検査において実行される。従って、既存の通信方式を維持しつつ、レイアウトの異なる生産ラインや修理工場に適用できることが望ましい。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、既存の通信方式を維持しつつ、車両内の複数の電子制御装置に対する検査と制御プログラムの書き込みとを短時間で且つ効率よく行うことが可能となる車両検査装置及び車両検査方法を提供することを目的とする。
本発明は、車両に関する検査項目に応じて定められた検査プログラムを実行することで、前記車両内の複数の電子制御装置に対する通信要求を生成する検査処理部と、生成された前記通信要求を検査対象の電子制御装置に送信する一方で、前記検査対象の電子制御装置からの前記通信要求に対する応答を受信する通信処理部とを備え、前記検査処理部が前記応答に基づいて前記検査項目の合否を判定する車両検査装置に関するものである。
この車両検査装置において、前記検査処理部は、検査制御部、第1バッファ第2バッファ、送信フロー制御部及び通信要求送信部を有する。前記検査制御部は、前記検査プログラムに基づいて、前記検査対象の電子制御装置に対する第1通信要求を生成するか、又は、前記第1通信要求よりも大きなデータサイズであり、且つ、複数の前記電子制御装置のうち、任意の電子制御装置に対する制御プログラムの書き込みを指示する第2通信要求を生成し、前記検査対象の電子制御装置に対して検査を行う第1モードと、前記書き込み対象の電子制御装置に対して前記制御プログラムの書き込みを行う第2モードとを切り替える。前記第1バッファは、生成された前記第1通信要求を記憶する。前記第2バッファは、生成された前記第2通信要求を記憶する。前記送信フロー制御部は、前記第1モードでは、前記検査制御部が生成した前記第1通信要求を前記第1バッファに記憶させ、一方で、前記第2モードでは、前記検査制御部が生成した前記第2通信要求を前記第2バッファに記憶させる。前記通信要求送信部は、前記第1モードでは、前記第1バッファに記憶されている前記第1通信要求を前記通信処理部に送信し、一方で、前記第2モードでは、前記第2バッファに記憶されている前記第2通信要求を前記通信処理部に送信する。そして、前記通信処理部は、前記第1バッファに記憶された前記第1通信要求を前記検査対象の電子制御装置に送信し、及び/又は、前記第2バッファに記憶された前記第2通信要求を書き込み対象の電子制御装置に送信する。
また、本発明は、車両に関する検査項目に応じて定められた検査プログラムを検査処理部が実行することで、前記車両内の複数の電子制御装置に対する通信要求を生成し、前記検査処理部が生成した前記通信要求を通信処理部から検査対象の電子制御装置に送信する一方で、前記検査対象の電子制御装置からの前記通信要求に対する応答を前記通信処理部が受信し、受信された前記応答に基づいて前記検査処理部が前記検査項目の合否を判定する車両検査方法に関するものである。
前記車両検査方法は、第1〜第ステップを有する。前記第1ステップでは、前記検査処理部の検査制御部により、前記検査プログラムに基づいて、前記検査対象の電子制御装置に対する第1通信要求を生成するか、又は、前記第1通信要求よりも大きなデータサイズであり、且つ、複数の前記電子制御装置のうち、任意の電子制御装置に対する制御プログラムの書き込みを指示する第2通信要求を生成する。前記第2ステップでは、前記検査対象の電子制御装置に対して検査を行う第1モードか、又は、前記書き込み対象の電子制御装置に対して前記制御プログラムの書き込みを行う第2モードかを識別する。前記第ステップでは、前記第1モードで、生成された前記第1通信要求を前記検査処理部の第1バッファに記憶するか、又は、前記第2モードで、生成された前記第2通信要求を前記検査処理部の第2バッファに記憶する。前記第ステップでは、前記第1バッファに記憶された前記第1通信要求を前記通信処理部から前記検査対象の電子制御装置に送信し、及び/又は、前記第2バッファに記憶された前記第2通信要求を前記通信処理部から書き込み対象の電子制御装置に送信する。
これらの発明によれば、前記検査プログラムを実行することなく、前記制御プログラムの書き込み処理を行うことができる。また、前記書き込み処理では、前記第2通信要求に対する応答を受信した場合でも、該応答を直ちに判定しなくてもよい。これにより、前記書き込み処理の時間を短縮することができる。
また、前記任意の電子制御装置に対して前記制御プログラムの書き込みを行う場合、該電子制御装置に対する検査を行わない時間帯で、大きなデータサイズの前記第2通信要求のみを前記電子制御装置にまとめて送信する。これにより、前記電子制御装置に対する検査の合間に前記制御プログラムを細切れに書き込む場合と比較して、前記書き込み処理の時間を短縮することができる。
さらに、前記通信処理部は、前記検査対象の電子制御装置に前記第1通信要求を送信して該電子制御装置に対する検査を行うと共に、該検査対象の電子制御装置とは異なる前記書き込み対象の電子制御装置に前記第2通信要求を送信して該電子制御装置に対する書き込み処理を行うことも可能となる。これにより、複数の前記電子制御装置が存在する場合に、一方の電子制御装置に対する検査と、該一方の電子制御装置とは異なる他方の電子制御装置に対する前記制御プログラムの書き込み処理とを、同時並行で行うことが可能となる。この結果、複数の前記電子制御装置との通信を効率よく行うことができる。
このように、本発明によれば、既存の通信方式を維持しつつ、複数の前記電子制御装置に対する検査と前記制御プログラムの書き込みとを短時間で且つ効率よく行うことが可能となる。この結果、レイアウトの異なる生産ラインや修理工場に、本発明を好適に適用することができる。
また、前記検査制御部が切り替えたモードに応じて、複数の前記電子制御装置に対して適切な通信要求を送信することができる。すなわち、前記送信フロー制御部は、切り替えられたモードに応じて、前記検査制御部が生成した通信要求を、前記第1バッファ又は前記第2バッファに振り分けて記憶する。この結果、前記検査制御部で選択されていないモードの通信要求が前記送信フロー制御部に入力された場合、該送信フロー制御部は、入力された前記通信要求を受け付けず、待ち状態とすることができる。
また、前記送信フロー制御部は、前記第2モードにおいて、前記検査制御部が生成した前記第2通信要求を、前記通信処理部から前記書き込み対象の電子制御装置に送信可能なデータサイズの複数のパケットデータに分割し、分割した複数の前記パケットデータを順に前記第2バッファに記憶してもよい。この場合、前記通信要求送信部は、前記第2バッファに記憶された複数の前記パケットデータを、記憶した順に読み出して前記通信処理部に送信する。また、前記通信処理部は、前記通信要求送信部から受信した順に、複数の前記パケットデータを前記書き込み対象の電子制御装置に送信する。
これにより、簡単な構成且つ低コストで前記第2バッファに前記第2通信要求(複数の前記パケットデータ)を記憶させることができる。
ここで、前記通信処理部は、通信要求受信部、第3バッファ、第4バッファ及び車両通信部を有する。前記通信要求受信部は、前記通信要求送信部からの前記第1通信要求又は前記第2通信要求を受信する。前記第3バッファは、受信された前記第1通信要求を記憶する。前記第4バッファは、受信された前記第2通信要求を記憶する。前記車両通信部は、複数の前記電子制御装置との間で通信を行う。
具体的に、前記車両通信部は、前記第1モードでは、前記第3バッファに記憶されている前記第1通信要求を前記検査対象の電子制御装置に送信する一方で、前記検査対象の電子制御装置から前記第1通信要求に対する第1応答を受信する。また、前記車両通信部は、前記第2モードでは、前記第4バッファに記憶されている前記第2通信要求を前記書き込み対象の電子制御装置に送信する一方で、前記書き込み対象の電子制御装置から前記第2通信要求に対する第2応答を受信する。
これにより、前記検査対象の電子制御装置に対する検査と、前記書き込み対象の電子制御装置に対する前記制御プログラムの書き込みとを、より短時間で行うことが可能となる。また、前記第1応答及び前記第2応答を確実に受信することができる。
また、前記車両は、複数の通信ラインを備え、複数の前記通信ラインの各々には、1以上の電子制御装置が接続され、前記第3バッファ及び前記第4バッファは、複数の前記通信ライン毎に区画されたメモリ領域をそれぞれ有してもよい。
この場合、前記検査制御部は、複数の前記通信ライン毎に前記第1モードと前記第2モードとの切り替えを行う。前記通信要求受信部は、前記第1モードでは、前記検査対象の電子制御装置が接続された通信ラインに対応する前記第3バッファのメモリ領域に前記第1通信要求を記憶し、一方で、前記第2モードでは、前記書き込み対象の電子制御装置が接続された通信ラインに対応する前記第4バッファのメモリ領域に前記第2通信要求を記憶する。
前記車両通信部は、複数の前記通信ラインを介して複数の前記電子制御装置と接続され、複数の前記通信ラインの各々について、前記第1モードでは、前記第3バッファに記憶されている前記第1通信要求を前記検査対象の電子制御装置に送信する一方で、該検査対象の電子制御装置から前記第1応答を受信し、前記第2モードでは、前記第4バッファに記憶されている前記第2通信要求を前記書き込み対象の電子制御装置に送信する一方で、該書き込み対象の電子制御装置から前記第2応答を受信すればよい。
これにより、複数の前記通信ライン毎に、前記電子制御装置に対する検査と前記制御プログラムの書き込みとを短時間で且つ効率よく行うことができる。この結果、例えば、一方の通信ラインに接続されている電子制御装置(前記検査対象の電子制御装置)に対する検査と、他方の通信ラインに接続されている電子制御装置(前記書き込み対象の電子制御装置)に対する書き込み処理とを同時並行で行うことも可能となる。
なお、前記第1〜第4バッファの各々は、前記第1通信要求又は前記第2通信要求が書き込まれた順に出力されるFIFO(First In First Out)バッファであれば、複数の前記電子制御装置に対する検査と前記制御プログラムの書き込みとを高速で且つ効率よく行うことができる。
さらに、前記第1通信要求は、前記検査対象の電子制御装置を特定するための第1アドレスと、該検査対象の電子制御装置に対する第1コマンドとを含んでいる。前記第2通信要求は、前記書き込み対象の電子制御装置を特定するための第2アドレスと、該書き込み対象の電子制御装置に対する第2コマンドとを含んでいる。
この場合、前記第1バッファ及び前記第2バッファは、複数の前記電子制御装置毎に区画されたメモリ領域をそれぞれ有する。前記送信フロー制御部は、前記第1モードでは、前記第1アドレスに対応する前記第1バッファのメモリ領域に前記第1通信要求を記憶し、一方で、前記第2モードでは、前記第2アドレスに対応する前記第2バッファのメモリ領域に前記第2通信要求を記憶する。
これにより、複数の前記電子制御装置に対する検査と前記制御プログラムの書き込みとを正確に且つ短時間で行うことができる。この結果、例えば、同一の電子制御装置に対する検査又は制御プログラムの書き込みを効率よく行うことが可能となる。あるいは、複数の前記電子制御装置に対する検査と、該検査とは異なる時間帯での任意の電子制御装置に対する前記制御プログラムの書き込みとを効率よく行うことも可能となる。
また、前記検査処理部及び前記通信処理部のうち、少なくとも一方は、前記検査対象の電子制御装置からの前記第1通信要求に対する第1応答と、前記書き込み対象の電子制御装置からの前記第2通信要求に対する第2応答とを記憶する第5バッファを有してもよい。この場合、前記検査制御部は、前記第1モードでは、前記通信処理部が前記検査対象の電子制御装置から前記第1応答を受信し、受信した前記第1応答を前記第5バッファに記憶する毎に、記憶された前記第1応答に基づいて前記検査項目の合否を判定し、一方で、前記第2モードでは、前記第5バッファに記憶された前記第2応答を不定期に読み出し、読み出した前記第2応答をチェックする。
これにより、前記第1モードでは、前記第1通信要求の送信と前記第1応答の受信とが行われることで、複数の前記電子制御装置に対する検査を確実に行うことができる。一方、前記第2モードでは、前記車両検査装置と複数の前記電子制御装置との通信を遅延させることなく、前記第2応答に対するチェックを行うことができる。
また、前記検査対象の電子制御装置からの前記第1通信要求に対する第1応答を前記通信処理部が受信し、及び/又は、前記書き込み対象の電子制御装置からの前記第2通信要求に対する第2応答を前記通信処理部が受信する場合、前記第1応答は、前記第1通信要求よりもデータサイズが大きく、前記第2応答は、前記第2通信要求よりもデータサイズが小さければよい。これにより、複数の前記電子制御装置に対する検査と前記制御プログラムの書き込みとを、より短時間に且つ一層効率よく行うことができる。
本発明によれば、既存の通信方式を維持しつつ、複数の電子制御装置に対する検査と制御プログラムの書き込みとを短時間で且つ効率よく行うことが可能となる。
本実施形態に係る車両検査装置と車両との概略ブロック図である。 図1の車両検査装置を構成する検査処理部及び通信処理部のブロック図である。 ECU毎にメモリ領域等を設けた場合の検査処理部及び通信処理部のブロック図である。 複数の通信ライン毎にメモリ領域等を設けた場合の検査処理部及び通信処理部のブロック図である。 図5Aは、図3の要求送信先登録部で受信された第2通信要求を複数のパケットデータに分割する場合を示した図であり、図5Bは、図5Aのパケットデータを高速通信用送信バッファに記憶する場合を示した図である。 第1モードのシーケンス図である。 第1モードと第2モードとの切り替え動作を示すフローチャートである。 第1モードのシーケンス図である。 第1モードのシーケンス図である。 第1モードのシーケンス図である。 第2モードのシーケンス図である。 第2モードのシーケンス図である。 第1モードと第2モードとを切り替えて図1の車両検査装置を動作させる場合のシーケンス図である。
以下、本発明に係る車両検査装置及び車両検査方法について好適な実施形態を例示し、添付の図面を参照しながら説明する。
[1.車両検査装置10及び車両12の概略構成]
図1は、本実施形態に係る車両検査装置10と、車両12との接続関係を示す概略ブロック図である。車両検査装置10は、検査処理部14及び通信処理部16を有する。一方、車両12は、所定の通信規格(例えば、CAN(Controller Area Network)、K−Line)に基づく第1〜第3通信ライン18〜22と、第1〜第3通信ライン18〜22の各々に接続される複数のECU(電子制御装置)24とを有する。第1〜第3通信ライン18〜22は、データリンクコネクタ等のテストポートのコネクタ26と接続されている。なお、図1では、p個のECU24(ECU11〜ECU1p)が第1通信ライン18に接続され、q個のECU24(ECU21〜ECU2q)が第2通信ライン20に接続され、r個のECU24(ECU31〜ECU3r)が第3通信ライン22に接続される場合を図示している。
複数のECU24の各々は、車両12に搭載されている不図示のエンジン、排気浄化装置及びセンサ等の車両部品を制御する。図1において、第1通信ライン18及び第2通信ライン20は、CANの通信ラインであり、第3通信ライン22は、K−Lineの通信ラインである。第1〜第3通信ライン18〜22の各々において、複数のECU24は、接続されている通信ラインを介して、相互に通信可能である。なお、本実施形態において、通信ラインは、1つ以上あればよい。
車両検査装置10の検査処理部14は、車両12に関する検査項目に応じて予め定められた検査プログラムP1〜Pm(図2参照)の実行や、検査項目の合否の判定等の各種処理を行う。通信処理部16は、検査処理部14による検査プログラムP1〜Pmの実行に伴い、コネクタ26及び第1〜第3通信ライン18〜22を介して、複数のECU24との間でデータの送受信を行う。さらに、検査処理部14は、通信処理部16、コネクタ26及び第1〜第3通信ライン18〜22を介して、複数のECU24のうち、任意のECU24に対して、該ECU24の制御プログラムの書き込み(書き換え)を行う。なお、制御プログラムとは、ECU24が制御対象の車両部品を制御するための動作プログラムである。
以下の説明では、検査対象のECU24に対して検査を行う場合を第1モードと呼称し、書き込み対象のECU24に対して制御プログラムの書き込みを行う場合を第2モードと呼称する。なお、本実施形態では、後述するように、同一のECU24に対して、第1モード又は第2モードに切り替えることで、検査と制御プログラムの書き込みとを異なる時間帯に行うことが可能である。また、本実施形態では、複数のECU24毎に、第1モード又は第2モードに切り替えることで、同じECU24に対する検査又は制御プログラムの書き込み、あるいは、複数のECU24に対する検査と、該検査とは異なる時間帯での任意のECU24に対する制御プログラムの書き込みとを行うことも可能である。さらに、本実施形態では、第1〜第3通信ライン18〜22毎に、第1モード又は第2モードに切り替えることで、一方の通信ラインに接続されているECU24に対する検査と、他方の通信ラインに接続されているECU24に対する制御プログラムの書き込みとを、同時並行で行うことも可能である。
[2.検査処理部14及び通信処理部16の構成]
次に、図2〜図5Bを参照しながら、本実施形態に係る車両検査装置10を構成する検査処理部14及び通信処理部16の詳細な構成について説明する。
図2に示すように、検査処理部14は、検査制御部30、送信フロー制御部32、通信要求送信バッファ(第1バッファ)34、高速通信用送信バッファ(第2バッファ)36、通信要求送信部38、通信結果受信部40、及び、通信結果受信バッファ(第5バッファ)42を有する。一方、通信処理部16は、通信要求受信部44、通信要求受信バッファ(第3バッファ)46、高速通信用受信バッファ(第4バッファ)48、車両通信部50、通信結果送信バッファ(第5バッファ)52、及び、通信結果送信部54を有する。
なお、車両検査装置10は、後述するように、第1モードと第2モードとに切り替えて動作するため、検査処理部14及び通信処理部16の説明では、第1モードでの構成を説明した後に、第2モードでの構成を説明する。第1モードと第2モードとの切り替えは、検査制御部30及び送信フロー制御部32によって行われる。
<2.1 第1モードでの構成>
先ず、第1モードでの車両検査装置10の構成について説明する。なお、第1モードでの車両検査装置10の構成は、特許文献1の車両検査装置と略同様の構成であることに留意する。
検査処理部14の検査制御部30は、予め定められた複数の検査プログラムの中から、検査対象の車両12の機種に応じたm個(m:1以上の整数)の検査プログラムP1〜Pmを選択し、選択した検査プログラムP1〜Pmを所定の順序で実行する。選択したm個の検査プログラムP1〜Pmを実行する順序は、検査内容に応じて予め定められているか、又は、車両検査装置10の利用者(例えば、図1の車両12の生産工場の作業者)によって定められる。なお、以下の説明では、m個の検査プログラムP1〜Pmは、番号の小さいものから順に実行されるものとして説明する。
複数の検査プログラムP1〜Pmの各々は、車両12の特定のECU24、又は、特定のECU24によって制御される特定の車両部品に関する検査項目に応じて定められている。ここで、検査項目とは、例えば、上述の特定のECU24又は車両部品が正常に機能しているか否かを評価するものである。また、複数の検査プログラムP1〜Pmには、各検査項目の良否を判定する手順も規定されている。より具体的には、複数の検査プログラムP1〜Pmの各々には、検査項目に応じた通信要求(第1通信要求)を生成する手順と、生成した第1通信要求に対する車両12からの返信内容を示す第1応答を用いて検査項目の良否を判定する手順とが規定されている。なお、第1応答は、第1通信要求よりもデータサイズが大きい。
検査制御部30は、これらの検査プログラムP1〜Pmを実行することで、m個の検査項目の良否を判定する。この場合、検査制御部30は、所定の検査プログラムP1〜Pmを実行すると、検査項目に応じた第1通信要求を生成する。第1通信要求は、例えば、送信先(検査対象)のECU24を特定するための第1アドレスと、該ECU24に対する指令が記述された第1コマンドとを含む送信コマンド(第1送信コマンド)である。生成された第1通信要求は、第1アドレスによって特定されるECU24に送信される。第1通信要求を受信したECU24は、第1コマンドに従って所定の処理を実行し、その実行結果を第1応答として車両検査装置10に送信する。
これにより、検査制御部30は、ECU24から送信された第1応答を受信し、受信した第1応答に基づいて検査項目の良否を判定することができる。従って、1つの検査プログラムP1〜Pmの実行により、第1通信要求の生成から第1応答に基づく検査項目の良否判定まで行われる。検査制御部30は、このような検査プログラムP1〜Pmを、複数並列して実行可能である。
なお、1つの検査プログラムP1〜Pmの実行によって車両検査装置10と車両12との間で送受信される第1通信要求及び第1応答の数は、それぞれ1つとは限らず、複数あってもよい。すなわち、1つの検査プログラムP1〜Pmにおいて、車両検査装置10から車両12への第1通信要求の送信、及び、車両12から車両検査装置10への第1応答の送信を、複数回繰り返すことで、1つの検査項目の良否を判定してもよい。
送信フロー制御部32は、検査制御部30で生成される複数の第1通信要求を、生成順に取得し、取得した複数の第1通信要求を、順次、通信要求送信バッファ34に一時的に記憶する。通信要求送信バッファ34は、順次書き込まれた第1通信要求を、書き込まれた順に出力するFIFOバッファである。通信要求送信部38は、通信要求送信バッファ34に一時的に記憶された第1通信要求を順に読み込んで通信処理部16に送信する。
通信結果受信部40は、通信処理部16から送信される第1応答を受信し、受信した第1応答を通信結果受信バッファ42に一時的に記憶する。なお、複数の第1通信要求を通信処理部16から車両12に順次送信する場合、通信結果受信部40は、複数の第1応答の受信順に通信結果受信バッファ42に書き込む。通信結果受信バッファ42は、順次書き込まれた第1応答を、書き込まれた順に検査制御部30に出力するFIFOバッファである。
一方、通信処理部16の通信要求受信部44は、検査処理部14の通信要求送信部38から送信された第1通信要求を受信し、受信した第1通信要求を、順次、通信要求受信バッファ46に一時的に記憶する。なお、複数の第1通信要求を車両12に順次送信する場合、通信要求受信部44は、複数の第1通信要求を受信順に通信要求受信バッファ46に書き込む。通信要求受信バッファ46は、通信要求送信バッファ34と同様に、順次書き込まれた第1通信要求を、書き込まれた順に車両通信部50に出力するFIFOバッファである。
車両通信部50は、通信要求受信バッファ46に一時的に記憶された複数の第1通信要求を順次読み込み、読み込んだ第1通信要求を、コネクタ26及び第1〜第3通信ライン18〜22を介して、第1アドレスの示す送信先のECU24に順次送信する。また、車両通信部50は、該ECU24から第1〜第3通信ライン18〜22及びコネクタ26を介して順次受信した第1応答を、順次、通信結果送信バッファ52に一時的に記憶する。通信結果送信バッファ52は、通信結果受信バッファ42と同様に、順次書き込まれた第1応答を、書き込まれた順に通信結果送信部54に出力するFIFOバッファである。通信結果送信部54は、通信結果送信バッファ52に一時的に記憶された第1応答を順に読み込んで通信結果受信部40に送信する。
なお、検査処理部14と通信処理部16との間の通信は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等のシリアル通信規格に準拠したものであることが望ましい。この場合、通信要求送信バッファ34、通信結果受信バッファ42、通信要求受信バッファ46及び通信結果送信バッファ52は、シリアル通信規格に基づくキャッシュメモリとして構成される。
<2.2 第2モードでの構成>
次に、第2モードでの車両検査装置10の構成について説明する。この場合、車両検査装置10は、第2モードで動作するため、キューである高速通信用送信バッファ36及び高速通信用受信バッファ48を有する。また、送信フロー制御部32は、第1モードと第2モードとの切り替えの有無を判定するためのモード判定テーブル60を有する。さらに、車両検査装置10内の各部は、第2モードで動作するため、下記のように構成される。
検査制御部30は、第1モード中、複数のECU24のうち、任意のECU24に対する制御プログラムの書き込みが必要となった場合、第1モードから第2モードに切り替えるべく、制御プログラムの書き込みを指示する第2通信要求を生成する。第2通信要求は、第1通信要求よりも大きなデータサイズである。検査制御部30は、生成した第2通信要求と、第1モードから第2モードへの切り替えを指示する識別信号とを、送信フロー制御部32に直接送信する。
モード判定テーブル60は、識別信号の種類と、該識別信号に応じたモード切り替えのパターンとが記憶されている。送信フロー制御部32は、第2通信要求と識別信号とを受信した場合、モード判定テーブル60を参照して、受信した識別信号に対応するモード切り替えのパターンを特定する。これにより、送信フロー制御部32は、受信した識別信号が第1モードから第2モードへの切り替えを指示する識別信号であると認識すると共に、受信した通信要求が第2通信要求であると認識する。
前述のように、第2通信要求は、第1通信要求よりも大きなデータサイズである。そのため、送信フロー制御部32は、図5Aに示すように、受信データである第2通信要求を、車両通信部50から車両12に送信可能なサイズの複数のパケットデータ(送信コマンド)に分割する。第2通信要求は、第1通信要求と同様に、例えば、送信先(書き込み対象)のECU24を特定するための第2アドレスと、該ECU24に対する制御プログラムの書き込み指令が記述された第2コマンドとを含む。そのため、図5Aでは、受信した第2通信要求を、第2アドレスと第2コマンドとを含む複数のパケットデータ(送信コマンド1〜n)に分割する場合を図示している。
そして、図2の送信フロー制御部32は、第1モードから第2モードに切り替わったことを通信要求送信部38に通知すると共に、複数のパケットデータを、順次、高速通信用送信バッファ36に一時的に記憶する。高速通信用送信バッファ36は、図5Bに示すように、順次書き込まれた複数のパケットデータ(送信コマンド1〜n)を、書き込まれた順に通信要求送信部38に出力するFIFOバッファである。なお、複数のパケットデータは、制御プログラムの書き換えを指示すべく、同じECU24に送信される。そのため、送信フロー制御部32は、複数の第2コマンドのみを高速通信用送信バッファ36に順次書き込んでもよい。
図2の通信要求送信部38は、送信フロー制御部32からの通知内容に基づき、第1モードから第2モードに切り替わったことを認識し、高速通信用送信バッファ36に一時的に記憶された複数のパケットデータを順に読み込んで通信要求受信部44に送信する。また、通信要求送信部38は、複数のパケットデータと共に、送信フロー制御部32からの通知内容を通信要求受信部44に通知してもよい。
通信要求受信部44は、通信要求送信部38からの通知内容に基づき、第1モードから第2モードに切り替わったことを認識すると共に、順次受信した複数のパケットデータを高速通信用受信バッファ48に一時的に記憶する。なお、通信要求受信部44は、受信した通知内容を車両通信部50に通知してもよい。また、高速通信用受信バッファ48は、高速通信用送信バッファ36と同様に、図5Bに示すように、順次書き込まれた複数のパケットデータを、書き込まれた順に車両通信部50に出力するFIFOバッファである。さらに、高速通信用送信バッファ36及び高速通信用受信バッファ48もシリアル通信規格に基づくキャッシュメモリとして構成される。
図2の車両通信部50は、高速通信用受信バッファ48に一時的に記憶された複数のパケットデータを読み込み、順次読み込んだパケットデータを、コネクタ26及び第1〜第3通信ライン18〜22を介して、送信先のECU24に送信する。これにより、送信先のECU24では、順次受信した複数のパケットデータに基づいて、制御プログラムの書き込みが行われ、その書き込み結果(書き込み完了)を示す返信内容が第2応答として、第1〜第3通信ライン18〜22及びコネクタ26を介して、車両通信部50に順次送信される。なお、第2応答は、第2通信要求よりもデータサイズが小さい。
また、第2モードにおいて、送信先のECU24に複数のパケットデータ(第2通信要求)を送信する場合、送信先のECU24に接続されている通信ラインは、車両検査装置10と送信先のECU24との間で、第2通信要求及び第2応答を送受信するための通信ラインとして占有される。そのため、第2モード中、当該通信ラインに接続される他のECU24は、第1通信要求及び第1応答を送受信することができない。なお、第1モードである場合、又は、第2モードから第1モードに切り替わった場合、当該通信ラインに接続される全てのECU24は、第1通信要求及び第1応答の送受信が可能である。
車両通信部50は、順次受信した第2応答を通信結果送信バッファ52に一時的に記憶する。通信結果送信バッファ52は、順次書き込まれた第2応答を、書き込まれた順に通信結果送信部54に出力する。通信結果送信部54は、通信結果送信バッファ52に一時的に記憶された第2応答を順に読み込んで通信結果受信部40に送信する。
通信結果受信部40は、順次受信した第2応答を通信結果受信バッファ42に一時的に記憶する。通信結果受信バッファ42は、順次書き込まれた第2応答を、書き込まれた順に検査制御部30に出力する。但し、検査制御部30は、通信結果受信バッファ42に一時的に記憶された第2応答を、書き込まれた順に不定期に読み出すことで、読み出した第2応答の内容をチェックする。
なお、検査制御部30が第2モードから第1モードへの切り替えを指示する識別信号を送信フロー制御部32に送信した場合、送信フロー制御部32は、モード判定テーブル60を参照して、受信した識別信号に応じたモード切り替えのパターンを特定することで、第2モードから第1モードへの切り替えを認識することができる。これにより、第1モードから第2モードに切り替わった場合と同様に、車両検査装置10における送信フロー制御部32よりも下流側と、第1応答の受信側とでは、上述の第1モードの動作を行うことができる。
<2.3 送信フロー制御部32等の構成>
図3は、送信フロー制御部32の内部を詳細に図示した検査処理部14及び通信処理部16のブロック図である。なお、図3では、通信要求(第1通信要求、第2通信要求)を車両12に送信する側の車両検査装置10の構成を図示している。
送信フロー制御部32は、モード判定テーブル60、要求送信先登録部62、ECU24毎に設けられたメモリ領域である複数のバッファ64、及び、要求送信読出部66を有する。また、通信要求送信バッファ34及び高速通信用送信バッファ36の各々は、ECU24毎のメモリ領域68、70を有する。すなわち、図3では、車両12に搭載された4個のECU24に対応して、送信フロー制御部32、通信要求送信バッファ34及び高速通信用送信バッファ36の各々が、4つのECU24毎のメモリ領域を有している場合を図示している。
要求送信先登録部62は、検査制御部30によって新たな通信要求(第1通信要求、第2通信要求)が生成された場合、該通信要求に含まれているアドレス(第1アドレス、第2アドレス)を調べることで、通信要求を送信すべきECU24を特定する。これにより、要求送信先登録部62は、アドレスの示すECU24に対応するバッファ64に通信要求を一時的に記憶する。また、要求送信先登録部62は、検査制御部30から認識信号が送られてきた場合、モード判定テーブル60を用いて、検査制御部30がモードの切り替えを指示したか否かを判定する。各バッファ64は、書き込まれた順で通信要求が出力されるFIFOバッファである。
なお、図3において、「Cmdi_j_k」は、通信要求を示す。「i」は、第i番目の検査プログラムP1〜Pmの実行に起因して生成される通信要求であることを意味する。また、「j」は、該検査プログラムP1〜Pmにおいて、第j回目に生成された通信要求であることを意味する。さらに、「k」は、第k番目のECU24を送信先とした通信要求であることを意味する。
要求送信読出部66は、複数のバッファ64毎に予め規定した走査順序に従って各バッファ64に一時的に記憶された通信要求を読み込み、読み込んだ通信要求に含まれるアドレスに基づいて、通信要求送信バッファ34又は高速通信用送信バッファ36の各ECU24に対応するメモリ領域68、70に書き込む。この場合、現在のモードが第1モードであると要求送信先登録部62が判断した場合、要求送信読出部66は、読み込んだ通信要求が第1通信要求であると認識し、該第1通信要求を通信要求送信バッファ34の対応するECU24のメモリ領域68に一時的に記憶する。一方、現在のモードが第2モードであると要求送信先登録部62が判断した場合、要求送信読出部66は、読み込んだ通信要求が第2通信要求であると認識し、該第2通信要求を高速通信用送信バッファ36の対応するECU24のメモリ領域70に一時的に記憶する。
そのため、通信要求送信部38は、送信フロー制御部32からの通知内容に基づき、通信要求送信バッファ34の該当するメモリ領域68から第1通信要求を順次読み出して通信要求受信部44に送信するか、又は、高速通信用送信バッファ36の該当するメモリ領域70から第2通信要求を順次読み出して通信要求受信部44に送信する。これにより、通信要求受信部44は、通信要求送信部38からの通知内容に基づき、順次受信した第1通信要求を通信要求受信バッファ46に一時的に記憶するか、又は、順次受信した第2通信要求を高速通信用受信バッファ48に一時的に記憶することができる。
従って、図3の構成では、複数のECU24毎に、第1モード又は第2モードに切り替えることができるので、例えば、同一のECU24に対する検査と制御プログラムの書き込みとを異なる時間帯に行うことが可能である。また、同じ通信ラインに接続されている複数のECU24について、複数のECU24に対して検査を行い、その後、任意のECU24のみに対して制御プログラムの書き込みを行うことも可能である。
<2.4 通信ライン18〜22が複数ある場合の車両検査装置10の構成>
図2及び図3の構成は、1つの通信ライン18〜22に複数のECU24が接続されている場合に、車両検査装置10と車両12との間でデータの送受信を行うための該車両検査装置10の構成である。図1のように、第1〜第3通信ライン18〜22が存在する場合、車両検査装置10は、図4のように構成されていればよい。
図4では、第1〜第3通信ライン18〜22毎に送信フロー制御部32が設けられている。また、通信要求送信バッファ34、高速通信用送信バッファ36、通信要求受信バッファ46及び高速通信用受信バッファ48は、第1〜第3通信ライン18〜22毎のメモリ領域72〜78を有する。従って、検査制御部30は、第1〜第3通信ライン18〜22毎に第1モードと第2モードとの切り替えを行う。また、3つの送信フロー制御部32の各々は、モード判定テーブル60を用いて、第1モード又は第2モードの切り替えの有無を判定する。
さらに、複数の送信フロー制御部32の各々は、通信要求送信バッファ34又は高速通信用送信バッファ36の該当するメモリ領域72、74に通信要求(第1通信要求、第2通信要求)を書き込む。さらにまた、通信要求送信部38は、通信要求送信バッファ34又は高速通信用送信バッファ36の該当するメモリ領域72、74から通信要求を読み出し、読み出した通信要求を通信要求受信部44に送信する。通信要求受信部44は、受信した通信要求を、通信要求受信バッファ46又は高速通信用受信バッファ48の該当するメモリ領域76、78に書き込む。従って、図4の構成では、第1〜第3通信ライン18〜22毎に、第1モード又は第2モードに切り替えることができるので、例えば、一方の通信ラインに接続されているECU24に対する検査と、他方の通信ラインに接続されているECU24に対する制御プログラムの書き込みとを、同時並行で行うことが可能である。
なお、車両検査装置10では、図3及び図4の構成を組み合わせて、第1〜第3通信ライン18〜22毎及び複数のECU24毎にメモリ領域を設けることも可能である。
[3.本実施形態の動作]
以上のように構成される本実施形態に係る車両検査装置10について、その動作(車両検査方法)について、図6〜図13を参照しながら説明する。なお、この動作説明では、図1〜図5Bも参照しながら説明する。
<3.1 第1モードの動作>
先ず、車両検査装置10が第1モードで動作する場合について、図6を参照しながら説明する。なお、第1モードの動作は、基本的には、特許文献1の車両検査装置の動作と同様である。
図6は、第1モードにおいて、複数の検査項目の良否を判定する際の第1通信要求の送信と、第1応答の受信との流れを示すシーケンス図である。この場合、判定すべき検査項目の数(実行すべき検査プログラムP1〜Pmの数)を4つとし、車両12(図1参照)に搭載されているECU24の総数を4個とする。また、通信処理部16において、同時並行で処理可能な第1通信要求の数(通信処理部16で受付可能な第1通信要求の数)を2つとする。さらに、説明の便宜上、通信処理部16は、送付先のECU24への第1通信要求の送信後、該ECU24から第1応答を受信するまでは、同じECU24に対して第1通信要求を送信しないものとする。
また、図6では、4つの検査プログラムP1〜P4を数字の小さい順から実行する。この場合、4つの検査プログラムP1〜P4の各々は、車両検査装置10(図1参照)と車両12との間で2回ずつ第1通信要求及び第1応答の送受信を行うものとする。さらに、検査処理部14と通信処理部16との間では、上述のシリアル通信によって、一定の周期で定期的に第1通信要求及び第1応答の送受信を行うものとする。
なお、図6において、「Resi_j_k」は第1応答を示す。「i」は、第i番目の検査プログラムP1〜Pmの実行に起因して生成される第1通信要求に対する第1応答であることを意味する。また、「j」は、検査プログラムP1〜Pmにおいて第j回目に生成された第1通信要求に対する第1応答であることを意味する。さらに、「k」は、第k番目のECU24(図1参照)を送信元とした第1応答であることを意味する。
先ず、検査制御部30(図2及び図4参照)によって4つの検査プログラムP1〜P4が順に実行される。これにより、各検査プログラムP1〜P4に応じた1回目の第1通信要求Cmd1_1_1、Cmd2_1_1、Cmd3_1_3、Cmd4_1_4が、順に生成される。ここでは、4つのECU24のうち、1番目のECU24(ECU1)に送信する2つの第1通信要求Cmd1_1_1、Cmd2_1_1が続けて生成される。
そして、生成された複数の第1通信要求は、要求送信先登録部62(図3参照)によって、ECU24毎のバッファ64に書き込まれる。要求送信読出部66は、各バッファ64に記憶された第1通信要求を、ECU24毎に定められた走査順序に従って読み込む。これにより、1回目の通信周期(第1周期)では、検査処理部14(送信フロー制御部32)から通信処理部16へ、2つの第1通信要求Cmd1_1_1、Cmd3_1_3が送信される。第1通信要求Cmd1_1_1は、1番目のECU24に対する通信要求であり、第1通信要求Cmd3_1_3は、3番目のECU24(ECU3)に対する通信要求である。
この場合、通信処理部16は、第1通信要求Cmd1_1_1に対する第1応答Res1_1_1を待つことなく、3番目のECU24へ向けて第1通信要求Cmd3_1_3を送信する。従って、1回目の通信周期と2回目の通信周期(第2周期)との間では、2つのECU24を、検査のために並行して稼働させることができる。
また、2回目の通信周期において、通信処理部16は、1回目の通信周期で送信した2つの第1通信要求に対する第1応答を受信する。そのため、2回目の通信周期で新たに受け付けることができる第1通信要求の数は2つとなる。この結果、2回目の通信周期と3回目の通信周期(第3周期)との間では、新たに2つの異なるECU24に対して、第1通信要求Cmd2_1_1、Cmd4_1_4を送信することができる。
そして、3回目の通信周期以降では、同様にして、新たな2つのECU24に対して、第1通信要求を送信し、一方で、前回の通信周期で送信した第1通信要求に対する第1応答を受信する。このように、第1モードでは、同一のECU24へ向けて第1通信要求が集中して生成されても、複数のECU24が並行して稼働するように、第1通信要求の送信順序が並び替えられる。この結果、4つの検査プログラムP1〜P4が終了するまで、検査処理部14と通信処理部16との間で行われる通信回数を少なくして、検査にかかる時間を短くすることができる。
<3.2 第1モードと第2モードとの切り替え動作>
次に、第1モードと第2モードとの切り替え動作について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。ここでは、主として、車両検査装置10(図1参照)が第1モードで動作しているときに、第1モードから第2モードに切り替わる場合について説明する。なお、図7のフローチャートの動作主体は、検査処理部14である。
先ず、図7のステップS1(第1ステップ)において、検査制御部30(図2及び図4参照)は、通信要求(第1通信要求又は第2通信要求)を生成する。検査制御部30は、生成した通信要求と、識別信号とを送信フロー制御部32(図2〜図4参照)に送信する。送信フロー制御部32の要求送信先登録部62は、検査制御部30から通信要求と識別信号とを受信する。
次のステップS2(第2ステップ)において、要求送信先登録部62は、モード判定テーブル60を参照して、受信した識別信号に対応するモード切り替えのパターンを特定する。そして、受信した識別信号が、第1モードから第2モードに切り替えることを指示する識別信号であった場合(ステップS2:YES)、次のステップS3に進む。
ステップS3において、要求送信先登録部62は、受信した通信要求が第2通信要求であると認識し、該第2通信要求を複数のパケットデータに分割して、第2送信コマンドを作成する。作成された第2送信コマンドは、第2送信コマンドに含まれる第2アドレスに該当するECU24に対応したバッファ64に記憶される。
ステップS4において、要求送信先登録部62は、第2通信要求の受信が完了したか否かを判定する。検査制御部30から第2通信要求を受信中である場合(ステップS4:NO)、要求送信先登録部62は、ステップS3に戻り、受信した第2通信要求から第2送信コマンドを繰り返し作成する。この結果、ステップS3、S4の処理が繰り返し行われることで、バッファ64に複数のパケットデータが第2送信コマンドとして順次書き込まれる。
そして、検査制御部30からの第2通信要求の受信が完了した場合(ステップS4:YES)、次のステップS5(第ステップ)に進む。ステップS5において、要求送信読出部66は、バッファ64から複数の第2送信コマンドを順次読み出し、高速通信用送信バッファ36に順次書き込む。
次のステップS6(第ステップ)において、通信要求送信部38は、高速通信用送信バッファ36に一時的に記憶された複数の第2送信コマンドを順次読み出し、通信処理部16に送信する。これにより、通信処理部16内では、順次受信された第2送信コマンドが高速通信用受信バッファ48に書き込まれた後、車両通信部50から書き込み対象のECU24に送信される。この結果、書き込み対象のECU24では、順次受信した複数の第2送信コマンドに基づいて、制御プログラムの書き換えが行われる。
一方、ステップS2(第2ステップ)において、第2モードから第1モードに切り替えることを指示する識別信号であった場合、又は、第1モードから第2モードに切り替わることを指示する識別信号の受信がなかった場合(ステップS2:NO)、ステップS7に進む。
ステップS7において、要求送信先登録部62は、受信した通信要求が第1通信要求であると認識し、該第1通信要求から第1送信コマンドを作成する。作成された第1送信コマンドは、第1送信コマンドに含まれる第1アドレスに該当するECU24に対応したバッファ64に記憶される。なお、第1通信要求についても、データサイズがある程度大きければ、第2通信要求の場合と同様に、車両通信部50から車両12に送信可能なサイズの複数のパケットデータ(第1送信コマンド)に分割してもよい。
ステップS8において、要求送信先登録部62は、第1通信要求の受信が完了したか否かを判定する。検査制御部30から第1通信要求を受信中である場合(ステップS8:NO)、要求送信先登録部62は、ステップS7に戻り、受信した第1通信要求から第1送信コマンドを繰り返し作成する。この結果、ステップS7、S8の処理が繰り返し行われることで、バッファ64に複数の第1送信コマンドが順次書き込まれる。
そして、検査制御部30からの第1通信要求の受信が完了した場合(ステップS8:YES)、ステップS9(第ステップ)に進む。ステップS9において、要求送信読出部66は、バッファ64から複数の第1送信コマンドを順次読み出し、通信要求送信バッファ34に順次書き込む。
その後、ステップS6において、通信要求送信部38は、通信要求送信バッファ34に一時的に記憶された複数の第1送信コマンドを順次読み出し、通信処理部16に送信する。これにより、通信処理部16内では、順次受信された第1送信コマンドが通信要求受信バッファ46に書き込まれた後、車両通信部50から検査対象のECU24に送信される。この結果、検査対象のECU24は、順次受信した複数の第1送信コマンドに基づいて、所定の検査を行うことができる。
<3.3 第1モードと第2モードとの切り替えによる利点>
次に、図8〜図13を参照して、第1モードと第2モードとを切り替えることによる利点について説明する。
図8は、第1モードによる第1通信要求及び第1応答の送受信を示したシーケンス図である。第1モードでは、検査制御部30(図2及び図4参照)が検査プログラムP1〜Pmの実行を開始することで、第1通信要求の送信動作が開始され、該第1通信要求に対してECU24(図1参照)から送信された第1応答が検査制御部30で受信されることにより、検査プログラムP1〜Pmの実行が完了する。つまり、第1モードでは、第1通信要求の送信と、第1応答の受信とが同期している。そのため、1つのECU24について、1つの検査プログラムP1〜Pmの実行が完了するまでは、次の検査プログラムP1〜Pmを実行することができない。
図9は、第1モードによる第1通信要求及び第1応答の送受信をデータサイズの観点から示したシーケンス図である。第1モードでは、第1通信要求(第1送信コマンド)のデータサイズよりも、第1応答のデータサイズが大きい。具体的に、第1通信要求は、車両12(図1参照)内のデータ取得を指示する旨の指示データであり、一方で、第1応答は、車両12から実際に取得したデータである。
また、図9に示すように、検査制御部30(図2及び図4参照)側では、第1通信要求を複数のパケットデータに分割し、分割したパケットデータを第1送信コマンドとして車両通信部50側に送信する。なお、図9において、検査制御部30側で積み上がっている複数のブロックは、第1通信要求を示し、検査制御部30から通信処理部16に送信されるブロックは、分割されたパケットデータを示している。
車両通信部50(図2〜図4参照)は、複数のECU24との間での通信を効率よく行うため、第1送信コマンドを、第1〜第3通信ライン18〜22で送信可能なデータサイズのパケットにさらに分割して、検査対象のECU24に送信する。該ECU24は、受信したパケットに対する通信結果を第1応答として検査制御部30まで送信する。この結果、第1モードでは、複数の検査プログラムP1〜Pmを実行して第1通信要求を送信する場合、車両検査装置10と検査対象のECU24との間で通信時間がかかってしまう。
図10は、第1モードの状態で、第1通信要求と、制御プログラムの書き換えの指示のような大容量のデータとをECU24(図1参照)に送信する場合を図示したシーケンス図である。この場合、大容量のデータについては、小さなサイズの複数のデータに分割して、第1通信要求及び第1応答の送受信の時間帯の合間に挿入して、書き込み対象のECU24に送信することになる。なお、図10において、検査制御部30(図2及び図4参照)側で積み上がっている複数のブロックは、第1通信要求(通常検査1〜3)及び第2通信要求(大容量データ通信)を示している。また、図10の場合、大容量のデータを細切れに送るので、車両検査装置10と車両12との間での通信時間が却ってかかってしまう。
一方、図11に示す第2モードでは、第2通信要求をECU24(図1参照)に送信しても、第2応答は、通信結果受信バッファ42(図2参照)に一時的に蓄積される。検査制御部30(図2及び図4参照)は、必要に応じて不定期に通信結果受信バッファ42から第2応答を読み出してチェックする。すなわち、第2モードでは、第2通信要求及び第2応答の送受信が同期していない。従って、第2モードでは、検査プログラムP1〜Pmの影響を受けずに、高速通信用送信バッファ36(図2〜図4参照)等を用いて通信処理を行うことができる。なお、検査制御部30でのチェックは、上述のように不定期に行ってもよいし、第2通信要求の送信を一時的に停止した状態で行ってもよい。
また、図12に示すように、第2モードでは、第2送信コマンドのデータサイズが第2応答のデータサイズよりも大きい。そのため、高速通信用送信バッファ36(図2〜図4参照)及び高速通信用受信バッファ48に一時的に第2送信コマンドを記憶し、第2モード中に、ECU24(図1参照)にまとめて送信することで、車両通信部50とECU24との通信時間を短くすることができる。
さらに、図13に示すように、本実施形態では、第1モードから第2モードに切り替えた状態で、大容量データである第2送信コマンドを送る。つまり、第1モードでは第1通信要求をECU24(図1参照)にまとめて送り、一方で、第2モードでは第2通信要求をECU24にまとめて送る。これにより、第1モードの状態で全てのデータの送受信を行う場合と比較して、車両通信部50(図2〜図4参照)とECU24との間での通信時間を短くすることができる。
[4.本実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態に係る車両検査装置10及び車両検査方法によれば、検査プログラムP1〜Pmを実行することなく、制御プログラムの書き込み処理を行うことができる。従って、書き込み処理では、第2通信要求に対する第2応答を受信した場合でも、該第2応答を直ちに判定しなくてもよい。これにより、書き込み処理の時間を短縮することができる。
また、任意のECU24に対して制御プログラムの書き込みを行う場合、該ECU24に対する検査を行わない時間帯で、大きなデータサイズの第2通信要求のみをECU24にまとめて送信する。これにより、ECU24に対する検査の合間に制御プログラムを細切れに書き込む場合と比較して、書き込み処理の時間を短縮することができる。
さらに、通信処理部16は、検査対象のECU24に第1通信要求を送信して該ECU24に対する検査を行うと共に、該検査対象のECU24とは異なる書き込み対象のECU24に第2通信要求を送信して該ECU24に対する書き込み処理を行うことも可能となる。これにより、複数のECU24が存在する場合に、一方のECU24に対する検査と、該一方のECU24とは異なる他方のECU24に対する制御プログラムの書き込み処理とを、同時並行で行うことが可能となる。この結果、複数のECU24との通信を効率よく行うことができる。
このように、本実施形態によれば、既存の通信方式を維持しつつ、複数のECU24に対する検査と制御プログラムの書き込みとを短時間で且つ効率よく行うことが可能となる。この結果、レイアウトの異なる生産ラインや修理工場に、本実施形態を好適に適用することができる。
また、本実施形態では、検査制御部30が切り替えたモードに応じて、複数のECU24に対して適切な通信要求を送信することができる。すなわち、送信フロー制御部32は、切り替えられたモードに応じて、検査制御部30が生成した通信要求を、通信要求送信バッファ34又は高速通信用送信バッファ36に振り分けて記憶する。この結果、検査制御部30で選択されていないモードの通信要求が送信フロー制御部32に入力された場合、該送信フロー制御部32は、入力された通信要求を受け付けず、待ち状態とすることができる。
また、送信フロー制御部32は、第2モードにおいて、検査制御部30が生成した第2通信要求を、通信処理部16から書き込み対象のECU24に送信可能なデータサイズの複数のパケットデータに分割し、分割した複数のパケットデータを順に高速通信用送信バッファ36に記憶する。通信要求送信部38は、高速通信用送信バッファ36に記憶された複数のパケットデータを、記憶した順に読み出して通信処理部16に送信する。さらに、通信処理部16は、通信要求送信部38から受信した順に、複数のパケットデータを書き込み対象のECU24に送信する。これにより、簡単な構成且つ低コストで高速通信用送信バッファ36に第2通信要求(複数のパケットデータ)を記憶させることができる。
さらに、通信処理部16では、通信要求受信バッファ46が第1通信要求を一時的に記憶し、高速通信用受信バッファ48が第2通信要求を一時的に記憶する。この場合、第1モードでは、通信要求受信バッファ46に記憶されている第1通信要求を検査対象のECU24に送信する一方で、該ECU24から第1通信要求に対する第1応答を受信する。また、第2モードでは、高速通信用受信バッファ48に記憶されている第2通信要求を書き込み対象のECU24に送信する一方で、該ECU24から第2通信要求に対する第2応答を受信する。これにより、検査対象のECU24に対する検査と、書き込み対象のECU24に対する制御プログラムの書き込みとを、より短時間で行うことが可能となる。また、第1応答及び第2応答を確実に受信することができる。
また、車両検査装置10が図3の構成を有することにより、複数のECU24に対する検査と制御プログラムの書き込みとを正確に且つ短時間で行うことができる。この結果、例えば、同一のECU24に対する検査又は制御プログラムの書き込みを効率よく行うことが可能となる。あるいは、同じ通信ラインに接続されている複数のECU24に対する検査と、該検査とは異なる時間帯での任意のECU24に対する制御プログラムの書き込みとを効率よく行うことも可能となる。
また、車両検査装置10が図4の構成を有することにより、第1〜第3通信ライン18〜22毎に、ECU24に対する検査と制御プログラムの書き込みとを短時間で且つ効率よく行うことができる。この結果、例えば、一方の通信ラインに接続されているECU24(検査対象のECU24)に対する検査と、他方の通信ラインに接続されているECU24(書き込み対象のECU24)に対する書き込み処理とを同時並行で行うことも可能となる。
また、通信要求送信バッファ34、高速通信用送信バッファ36、通信要求受信バッファ46及び高速通信用受信バッファ48の各々は、第1通信要求又は第2通信要求が書き込まれた順に出力されるFIFOバッファであるので、複数のECU24に対する検査と前記制御プログラムの書き込みとを高速で且つ効率よく行うことができる。
また、車両検査装置10が通信結果送信バッファ52及び通信結果受信バッファ42を有することにより、第1モードでは、第1通信要求の送信と第1応答の受信とが行われることで、複数のECU24に対する検査を確実に行うことができる。一方、第2モードでは、車両検査装置10と複数のECU24との通信を遅延させることなく、第2応答に対するチェックを行うことができる。
また、第1応答は、第1通信要求よりもデータサイズが大きく、第2応答は、第2通信要求よりもデータサイズが小さいので、複数のECU24に対する検査と制御プログラムの書き込みとを、より短時間に且つ一層効率よく行うことができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることは勿論である。
10…車両検査装置 12…車両
14…検査処理部 16…通信処理部
24…ECU 30…検査制御部
34…通信要求送信バッファ 36…高速通信用送信バッファ

Claims (9)

  1. 車両に関する検査項目に応じて定められた検査プログラムを実行することで、前記車両内の複数の電子制御装置に対する通信要求を生成する検査処理部と、生成された前記通信要求を検査対象の電子制御装置に送信する一方で、前記検査対象の電子制御装置からの前記通信要求に対する応答を受信する通信処理部とを備え、前記検査処理部が前記応答に基づいて前記検査項目の合否を判定する車両検査装置において、
    前記検査処理部は、
    前記検査プログラムに基づいて、前記検査対象の電子制御装置に対する第1通信要求を生成するか、又は、前記第1通信要求よりも大きなデータサイズであり、且つ、複数の前記電子制御装置のうち、任意の電子制御装置に対する制御プログラムの書き込みを指示する第2通信要求を生成し、前記検査対象の電子制御装置に対して検査を行う第1モードと、前記書き込み対象の電子制御装置に対して前記制御プログラムの書き込みを行う第2モードとを切り替える検査制御部と、
    生成された前記第1通信要求を記憶する第1バッファと、
    生成された前記第2通信要求を記憶する第2バッファと、
    前記第1モードでは、前記検査制御部が生成した前記第1通信要求を前記第1バッファに記憶させ、一方で、前記第2モードでは、前記検査制御部が生成した前記第2通信要求を前記第2バッファに記憶させる送信フロー制御部と、
    前記第1モードでは、前記第1バッファに記憶されている前記第1通信要求を前記通信処理部に送信し、一方で、前記第2モードでは、前記第2バッファに記憶されている前記第2通信要求を前記通信処理部に送信する通信要求送信部と、
    を有し、
    前記通信処理部は、前記第1バッファに記憶された前記第1通信要求を前記検査対象の電子制御装置に送信し、及び/又は、前記第2バッファに記憶された前記第2通信要求を書き込み対象の電子制御装置に送信することを特徴とする車両検査装置。
  2. 請求項記載の車両検査装置において、
    前記送信フロー制御部は、前記第2モードにおいて、前記検査制御部が生成した前記第2通信要求を、前記通信処理部から前記書き込み対象の電子制御装置に送信可能なデータサイズの複数のパケットデータに分割し、分割した複数の前記パケットデータを順に前記第2バッファに記憶し、
    前記通信要求送信部は、前記第2バッファに記憶された複数の前記パケットデータを、記憶した順に読み出して前記通信処理部に送信し、
    前記通信処理部は、前記通信要求送信部から受信した順に、複数の前記パケットデータを前記書き込み対象の電子制御装置に送信することを特徴とする車両検査装置。
  3. 請求項又は記載の車両検査装置において、
    前記通信処理部は、前記通信要求送信部からの前記第1通信要求又は前記第2通信要求を受信する通信要求受信部と、受信された前記第1通信要求を記憶する第3バッファと、受信された前記第2通信要求を記憶する第4バッファと、複数の前記電子制御装置との間で通信を行う車両通信部とを有し、
    前記車両通信部は、
    前記第1モードでは、前記第3バッファに記憶されている前記第1通信要求を前記検査対象の電子制御装置に送信する一方で、前記検査対象の電子制御装置から前記第1通信要求に対する第1応答を受信し、
    前記第2モードでは、前記第4バッファに記憶されている前記第2通信要求を前記書き込み対象の電子制御装置に送信する一方で、前記書き込み対象の電子制御装置から前記第2通信要求に対する第2応答を受信することを特徴とする車両検査装置。
  4. 請求項記載の車両検査装置において、
    前記車両は、複数の通信ラインを備え、
    複数の前記通信ラインの各々には、1以上の電子制御装置が接続され、
    前記第3バッファ及び前記第4バッファは、複数の前記通信ライン毎に区画されたメモリ領域をそれぞれ有し、
    前記検査制御部は、複数の前記通信ライン毎に前記第1モードと前記第2モードとの切り替えを行い、
    前記通信要求受信部は、前記第1モードでは、前記検査対象の電子制御装置が接続された通信ラインに対応する前記第3バッファのメモリ領域に前記第1通信要求を記憶し、一方で、前記第2モードでは、前記書き込み対象の電子制御装置が接続された通信ラインに対応する前記第4バッファのメモリ領域に前記第2通信要求を記憶し、
    前記車両通信部は、
    複数の前記通信ラインを介して複数の前記電子制御装置と接続され、
    複数の前記通信ラインの各々について、前記第1モードでは、前記第3バッファに記憶されている前記第1通信要求を前記検査対象の電子制御装置に送信する一方で、該検査対象の電子制御装置から前記第1応答を受信し、前記第2モードでは、前記第4バッファに記憶されている前記第2通信要求を前記書き込み対象の電子制御装置に送信する一方で、該書き込み対象の電子制御装置から前記第2応答を受信することを特徴とする車両検査装置。
  5. 請求項又は記載の車両検査装置において、
    前記第1〜第4バッファの各々は、前記第1通信要求又は前記第2通信要求が書き込まれた順に出力されるFIFOバッファであることを特徴とする車両検査装置。
  6. 請求項のいずれか1項に記載の車両検査装置において、
    前記第1通信要求は、前記検査対象の電子制御装置を特定するための第1アドレスと、該検査対象の電子制御装置に対する第1コマンドとを含み、
    前記第2通信要求は、前記書き込み対象の電子制御装置を特定するための第2アドレスと、該書き込み対象の電子制御装置に対する第2コマンドとを含み、
    前記第1バッファ及び前記第2バッファは、複数の前記電子制御装置毎に区画されたメモリ領域をそれぞれ有し、
    前記送信フロー制御部は、前記第1モードでは、前記第1アドレスに対応する前記第1バッファのメモリ領域に前記第1通信要求を記憶し、一方で、前記第2モードでは、前記第2アドレスに対応する前記第2バッファのメモリ領域に前記第2通信要求を記憶することを特徴とする車両検査装置。
  7. 請求項のいずれか1項に記載の車両検査装置において、
    前記検査処理部及び前記通信処理部のうち、少なくとも一方は、前記検査対象の電子制御装置からの前記第1通信要求に対する第1応答と、前記書き込み対象の電子制御装置からの前記第2通信要求に対する第2応答とを記憶する第5バッファを有し、
    前記検査制御部は、前記第1モードでは、前記通信処理部が前記検査対象の電子制御装置から前記第1応答を受信し、受信した前記第1応答を前記第5バッファに記憶する毎に、記憶された前記第1応答に基づいて前記検査項目の合否を判定し、一方で、前記第2モードでは、前記第5バッファに記憶された前記第2応答を不定期に読み出し、読み出した前記第2応答をチェックすることを特徴とする車両検査装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両検査装置において、
    前記通信処理部は、前記検査対象の電子制御装置からの前記第1通信要求に対する第1応答を受信し、及び/又は、前記書き込み対象の電子制御装置からの前記第2通信要求に対する第2応答を受信し、
    前記第1応答は、前記第1通信要求よりもデータサイズが大きく、
    前記第2応答は、前記第2通信要求よりもデータサイズが小さいことを特徴とする車両検査装置。
  9. 車両に関する検査項目に応じて定められた検査プログラムを検査処理部が実行することで、前記車両内の複数の電子制御装置に対する通信要求を生成し、前記検査処理部が生成した前記通信要求を通信処理部から検査対象の電子制御装置に送信する一方で、前記検査対象の電子制御装置からの前記通信要求に対する応答を前記通信処理部が受信し、受信された前記応答に基づいて前記検査処理部が前記検査項目の合否を判定する車両検査方法において、
    前記検査処理部の検査制御部により、前記検査プログラムに基づいて、前記検査対象の電子制御装置に対する第1通信要求を生成するか、又は、前記第1通信要求よりも大きなデータサイズであり、且つ、複数の前記電子制御装置のうち、任意の電子制御装置に対する制御プログラムの書き込みを指示する第2通信要求を生成する第1ステップと、
    前記検査対象の電子制御装置に対して検査を行う第1モードか、又は、前記書き込み対象の電子制御装置に対して前記制御プログラムの書き込みを行う第2モードかを識別する第2ステップと、
    前記第1モードで、生成された前記第1通信要求を前記検査処理部の第1バッファに記憶するか、又は、前記第2モードで、生成された前記第2通信要求を前記検査処理部の第2バッファに記憶する第ステップと、
    前記第1バッファに記憶された前記第1通信要求を前記通信処理部から前記検査対象の電子制御装置に送信し、及び/又は、前記第2バッファに記憶された前記第2通信要求を前記通信処理部から書き込み対象の電子制御装置に送信する第ステップと、
    を有することを特徴とする車両検査方法。
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