JP2003087174A - 車両内外間通信システム及び車内通信装置 - Google Patents

車両内外間通信システム及び車内通信装置

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JP2003087174A JP2001272663A JP2001272663A JP2003087174A JP 2003087174 A JP2003087174 A JP 2003087174A JP 2001272663 A JP2001272663 A JP 2001272663A JP 2001272663 A JP2001272663 A JP 2001272663A JP 2003087174 A JP2003087174 A JP 2003087174A
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    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車外通信装置及び車内通信装置の間にて情報
の送受信が可能であり、車載機器が起動していない状況
であっても、車外通信装置からの要求を車内通信装置が
記憶し、車載機器の起動後、前記要求に応答することが
できる車両内外間通信システム及び該システムに用いる
車内通信装置の提供。 【解決手段】 車内通信回線N1を介する通信を制御す
る車内通信装置1は、車外通信回線N2を介して車外通
信装置5との間で通信可能に接続することができ、車内
通信装置1は、スリープ状態時にCPU10に割り込み
を発生させる割込制御部14,車載機器が起動状態であ
るか否かを検知可能な電源モード検知部15,及び車外
通信装置5からの要求情報を記憶するメモリ11等を備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車内LAN等の車
内通信回線と、インターネット等の車外通信回線との間
での情報の送受信を可能とするシステム、特に、車外通
信装置からの要求に対してダイアグ情報等の車載機器に
関する情報を送受信する車両内外間通信システム、及び
該システムに用いる車内通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車を販売するディーラ等に
て、自動車を販売した後、6ヶ月目,12ヶ月目など、
定期的に自動車を点検するサービスが行われている。定
期点検では、対象となる自動車を点検スペースへ持ち込
み、エンジンECU(ECU:Electronic Control Unit
),ステアリングの舵角を検出する舵角センサ等の車
載機器に夫々テスタを接続して点検を行っている。ま
た、車載機器のなかには該車載機器を診断する際に参考
となるダイアグ情報等の情報を蓄積するためのメモリを
備えるものもあり、これらの情報を出力して点検するこ
ともできる。更に、定期点検の際に訪れるドライバに対
し、普段の走行状態に基づいて自動車の不具合等に関し
て気づいた点をヒアリングし、該ヒアリングの内容も参
考にして点検を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
点検の方法では、定期点検を行う前に得られる情報とし
ては、ドライバに対して行うヒアリングの内容のみであ
り、車載機器に不具合が生じている場合であっても、不
具合を有する箇所を予め正確に特定することは困難であ
る。従って、実際には正常に動作している車載機器に関
しても点検を行う必要があるため、点検作業が煩瑣であ
ると共に比較的長時間を費やしてしまうという問題があ
る。
【0004】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであり、自動車等の車両の外部環境に構築さ
れたインターネット等の車外通信回線に接続された車外
通信装置からの要求に応じ、車両の内部環境に構築され
たLAN等の車内通信回線での通信を制御する車内通信
装置から情報を送信することにより、車載機器が蓄積す
る情報、例えば車載機器を診断する際に参考となるダイ
アグ情報をディーラ等へ送信し、点検前に予め車載機器
の動作状態を把握可能な車外及び車内間の情報通信環境
を構築することができる車両内外間通信システム及び該
システムに用いる車内通信装置を提供することを目的と
する。
【0005】また車内通信装置は、車載機器に関するダ
イアグ情報等の車載機器情報を取得して車外通信装置へ
送信することにより、ディーラ等は車両の点検前に予め
車載機器の動作状態等に関する情報を得、不具合の存
否、不具合が存在する箇所、及び不具合の種類等に関し
て把握することができ、車両の点検を効率的に行うこと
ができる車両内外間通信システム及び該システムに用い
る車内通信装置を提供することを目的とする。
【0006】また、車内通信装置は、車載機器が起動し
ていない場合に、車外通信装置から送信された要求情報
を記憶し、エンジンの始動等により車載機器が起動した
後の所定時点に、車内通信回線を介して車載機器情報を
取得し、取得した車載機器情報を車外通信装置へ送信す
ることにより、要求情報を受信した場合に車載機器情報
を取得すべく車載機器を全て起動することがなく、最低
限の電力消費で車外通信装置からの要求に対応し、車両
に搭載されたバッテリの電力消費を低減することがで
き、また、車載機器が起動していないために車載機器情
報を直ちに取得して送信することができない場合であっ
ても、車外通信装置はその後幾度も要求情報を送信する
必要がなく、後に車載機器が起動したときに車載機器情
報を取得し、車外通信装置からの要求に応答することが
できる車両内外間通信システム及び該システムに用いる
車内通信装置を提供することを目的とする。
【0007】また、車内通信装置は、要求情報を記憶し
ておく場合には、要求情報を記憶する旨の情報を車外通
信装置へ送信することにより、車外通信装置は、対象と
なる車両が要求に対して直ちに応答できる状態である
か、後に応答する状態であるかを把握することができる
車両内外間通信システム及び該システムに用いる車内通
信装置を提供することを目的とする。
【0008】また、車内通信装置は、車載モニタなどの
情報出力装置と、タッチパネル方式液晶ディスプレイな
どの情報入力装置とに通信可能に接続されており、車内
通信装置が、車外通信装置から受信した要求情報を記憶
している場合は、前記情報出力装置にその旨を出力し、
また、情報入力装置により入力された情報に基づいて要
求情報に応じるか否かを決定することにより、ドライバ
が一時的に車両から離れている間などに車外通信装置か
らの要求があった場合、車両へ戻ったドライバは情報出
力装置の出力からその旨を確認することができ、また、
要求の内容によって該要求に応じるか否かをドライバが
選択して不必要な要求に対する応答を拒否するなど、要
求に対する応答に関してドライバが選択することができ
る車両内外間通信システム及び該システムに用いる車内
通信装置を提供することを目的とする。
【0009】また、記憶した要求情報を車載機器へ送信
する前記所定時点として、車両の電源が投入されたと
き、例えば、IG(IGnition)キーがACC( ACCesso
ry)に位置したときとすることにより、車載機器が起動
した場合に車外通信装置からの要求に応答することがで
きる車両内外間通信システム及び該システムに用いる車
内通信装置を提供することを目的とする。
【0010】また、前記所定時点として、車両のエンジ
ンが駆動したときとすることにより、駆動するエンジン
による発電によってバッテリが充電状態にあるときに、
車外通信装置からの要求に応答することができ、バッテ
リの消費を低減することができる車両内外間通信システ
ム及び該システムに用いる車内通信装置を提供すること
を目的とする。
【0011】更に、車内通信装置は、車外通信装置から
送信された信号に基づいて起動する、例えば、前記信号
をトリガとして車内通信装置が起動することにより、車
両のエンジンが停止していて車載機器が通電されておら
ず、車載機器が起動していない場合であっても、車外通
信装置から送信された信号により車内通信装置は起動す
ることができ、車外通信装置からの要求を記憶してその
旨を報せるなど、要求に対応することができる車両内外
間通信システム及び該システムに用いる車内通信装置を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る車両内外
間通信システムは、車内通信回線を介する通信を制御す
る車内通信装置と、車外通信回線に接続された車外通信
装置との間にて情報の送受信を行う車両内外間通信シス
テムにおいて、前記車外通信装置は、前記車内通信装置
に対し、前記車外通信回線を介して情報の送信を要求す
る要求情報を送信する手段を備え、前記車内通信装置
は、前記要求情報を受信する手段と、受信した要求情報
に応じて前記車内通信回線を介して情報を取得する情報
取得手段と、取得した情報を前記車外通信回線を介して
前記車外通信装置へ送信する手段とを備えることを特徴
とする。
【0013】第2発明に係る車両内外間通信システム
は、第1発明に係る車両内外間通信システムにおいて、
前記車内通信回線を介して前記車内通信装置との間にて
通信可能に接続された車載機器を更に備え、前記情報取
得手段は、前記車載機器に関する車載機器情報を取得す
ることを特徴とする。
【0014】第3発明に係る車両内外間通信システム
は、第2発明に係る車両内外間通信システムにおいて、
前記情報取得手段は、車載機器が起動しているか否かを
判別する手段と、起動していないと判別した場合に前記
要求情報を記憶する手段と、前記車載機器が起動した後
の所定時点に、記憶された要求情報に応じて前記車内通
信回線を介して車載機器情報を取得する手段とを有する
ことを特徴とする。
【0015】第4発明に係る車両内外間通信システム
は、第3発明に係る車両内外間通信システムにおいて、
前記車内通信装置は、要求情報を記憶しておく場合に、
前記車外通信回線を介して前記車外通信装置へ、要求情
報を記憶する旨を示す情報を送信する手段を備えること
を特徴とする。
【0016】第5発明に係る車両内外間通信システム
は、第3又は第4発明に係る車両内外間通信システムに
おいて、情報を出力するための情報出力装置と、情報の
入力を受け付けるための情報入力装置とを更に備え、前
記情報出力装置は、前記車内通信装置が要求情報を記憶
している旨を示す情報を出力する手段を備え、前記情報
入力装置は、要求情報に応じるか否かを示す情報の入力
を受け付ける手段を備え、前記車内通信装置は、前記情
報入力装置が受け付けた情報に基づき、前記車外通信回
線を介して前記車外通信装置へ車載機器情報を送信する
手段を備えることを特徴とする。
【0017】第6発明に係る車両内外間通信システム
は、第3乃至第5発明の何れかに係る車両内外間通信シ
ステムにおいて、前記車内通信装置は、車両の電源が投
入された旨の電源投入信号を受け付ける手段を備え、前
記所定時点は、前記電源投入信号を受け付けたときとす
ることを特徴とする。
【0018】第7発明に係る車両内外間通信システム
は、第3乃至第5発明の何れかに係る車両内外間通信シ
ステムにおいて、前記車内通信装置は、車両のエンジン
が駆動している状況を表すエンジン駆動信号を受け付け
る手段を備え、前記所定時点は、前記エンジン駆動信号
を受け付けたときとすることを特徴とする。
【0019】第8発明に係る車両内外間通信システム
は、第1乃至第7発明の何れかに係る車両内外間通信シ
ステムにおいて、前記車内通信装置は、前記車外通信装
置から送信された信号に基づいて起動する起動手段を備
えることを特徴とする。
【0020】第9発明に係る車内通信装置は、車両内部
の通信回線である車内通信回線を介する通信を制御する
車内通信装置において、車両外部から送信された、情報
の送信を要求する要求情報を受信する手段と、受信した
要求情報に応じて前記車内通信回線を介して情報を取得
する情報取得手段と、取得した情報を前記車両外部へ送
信する手段とを備えることを特徴とする。
【0021】第10発明に係る車内通信装置は、第9発
明に係る車内通信装置において、前記情報取得手段が取
得する情報は、前記車両に搭載された車載機器に関する
車載機器情報であることを特徴とする。
【0022】第11発明に係る車内通信装置は、第10
発明に係る車内通信装置において、前記情報取得手段
は、車載機器が起動しているか否かを判別する手段と、
起動していないと判別した場合に前記要求情報を記憶す
る手段と、前記車載機器が起動した後の所定時点に、前
記要求情報に応じて前記車内通信回線を介して車載機器
情報を取得する手段とを有することを特徴とする。
【0023】第12発明に係る車内通信装置は、第11
発明に係る車内通信装置において、要求情報を記憶して
おく場合に、要求情報を記憶する旨を示す情報を車両外
部へ送信する手段を備えることを特徴とする。
【0024】第13発明に係る車内通信装置は、第11
又は第12発明に係る車内通信装置において、情報を出
力するための情報出力装置、及び情報の入力を受け付け
るための情報入力装置との間にて通信可能に接続する手
段と、要求情報を記憶している旨を示す情報を前記情報
出力装置にて出力させるべく送信する手段と、前記情報
入力装置を用いて要求情報に応じるか否かに関して入力
された情報を受信する手段と、受信した情報に基づき、
車載機器情報を車両外部へ送信する手段とを備えること
を特徴とする。
【0025】第14発明に係る車内通信装置は、第11
乃至第13発明の何れかに係る車内通信装置において、
車両の電源が投入された旨の電源投入信号を受け付ける
手段を備え、前記所定時点は、前記電源投入信号を受け
付けたときとすることを特徴とする。
【0026】第15発明に係る車内通信装置は、第11
乃至第13発明の何れかに係る車内通信装置において、
車両のエンジンが駆動している状況を表すエンジン駆動
信号を受け付ける手段を備え、前記所定時点は、前記エ
ンジン駆動信号を受け付けたときとすることを特徴とす
る。
【0027】第16発明に係る車内通信装置は、第9乃
至第15発明の何れかに係る車内通信装置において、車
両外部から送信された信号に基づいて起動する起動手段
を備えることを特徴とする。
【0028】第1発明及び第9発明による場合は、車外
通信装置は車内通信装置に対し、車外通信回線を介して
要求情報を送信し、車内通信装置は受信した要求情報に
応じて車内通信回線を介して情報を取得すると共に前記
車外通信装置へ情報を送信するため、車両が搭載する車
載機器が蓄積するダイアグ情報等の各種情報を車外通信
回線に接続された通信機器を有するディーラ等へ送信
し、車両の点検前に予め車載機器の動作状態を把握可能
である車外と車内との間の情報通信環境を構築すること
ができる車両内外間通信システム及び該システムに用い
る車内通信装置を実現することができる。
【0029】第2発明及び第10発明による場合は、車
外通信装置からの要求情報に応じて取得する情報を、車
両が搭載する車載機器に関する車載機器情報とするた
め、該車載機器情報に基づいてディーラ等は、車両の点
検前に予め車載機器の不具合の存否、不具合が存在する
箇所、不具合の種類等に関して把握することができ、車
両の点検を行う際には効率的に行うことができる車両内
外間通信システム及び該システムに用いる車内通信装置
を実現することができる。
【0030】第3発明及び第11発明による場合は、前
記車載機器が起動していない場合に車内通信装置は要求
情報を記憶しておき、車載機器が起動した後の所定時点
に要求情報に対応した車載機器情報を取得するため、要
求情報を受信した場合に車載機器情報を取得すべく車載
機器を全て起動することがなく、最低限の電力消費で車
外通信装置からの要求に対応し、車両に搭載されたバッ
テリの電力消費を低減することができ、また、車載機器
が起動していないために車載機器情報を直ちに取得して
送信することができない場合であっても、車外通信装置
はその後幾度も要求情報を送信する必要がなく、後に車
載機器が起動したときに車載機器情報を取得し、車外通
信装置からの要求に応答することができる車両内外間通
信システム及び該システムに用いる車内通信装置を実現
することができる。
【0031】第4発明及び第12発明による場合は、要
求情報を記憶しておく場合には車内通信装置から車外通
信装置へその旨を通知するため、車外通信装置は、対象
となる車両が要求に対して直ちに応答できる状態である
か、後に応答する状態であるかを把握することができる
車両内外間通信システム及び該システムに用いる車内通
信装置を実現することができる。
【0032】第5発明及び第13発明による場合は、要
求情報を記憶している旨を情報出力装置にて出力し、情
報入力装置を用いて入力された情報に基づき、要求に応
じるか否かを決定するため、ドライバが一時的に車両か
ら離れている間などに車外通信装置からの要求があった
場合、車両へ戻ったドライバは情報出力装置の出力から
その旨を確認することができ、また、要求の内容によっ
て該要求に応じるか否かをドライバが選択して不必要な
要求に対する応答を拒否するなど、要求に対する応答に
関してドライバが選択することができる車両内外間通信
システム及び該システムに用いる車内通信装置を実現す
ることができる。
【0033】第6発明及び第14発明による場合は、車
両の電源が投入された旨の電源投入信号に基づいて車載
機器情報の取得を行うため、車載機器が起動した場合に
車外通信装置からの要求に応答することができる車両内
外間通信システム及び該システムに用いる車内通信装置
を実現することができる。
【0034】第7発明及び第15発明による場合は、車
両のエンジンが駆動している状況を表すエンジン駆動信
号に基づいて車載機器情報の取得を行うため、駆動する
エンジンによる発電によってバッテリが充電状態にある
ときに、車外通信装置からの要求に応答することがで
き、バッテリの消費を低減することができる車両内外間
通信システム及び該システムに用いる車内通信装置を実
現することができる。
【0035】第8発明及び第16発明による場合は、車
内通信装置が車外通信装置から送信された信号に基づい
て起動するため、車両のエンジンが停止していて車載機
器が通電されておらず、車載機器が起動していない場合
であっても、車外通信装置から送信された信号により車
内通信装置は起動することができ、車外通信装置からの
要求を記憶してその旨を報せるなど、要求に対応するこ
とができる車両内外間通信システム及び該システムに用
いる車内通信装置を実現することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る車
両内外間通信システムの本実施の形態における構成を示
す模式図である。図中Cは車両であり、該車両Cには、
エンジンの動作を制御するエンジンECU41,急ブレ
ーキ等によりタイヤがロックされるのを防ぐABS(An
tilockBrake System )の制御装置であるABSECU
42,ステアリングの舵角を検出する舵角センサ43,
タイヤの空気圧を検出するDWS(Deflation Wheel Se
nsor)44,カーナビゲーションシステムにて用いるタ
ッチパネル式液晶ディスプレイなどのモニタ45等の各
種車載機器が備えられており、該車載機器は、車内LA
N等からなる車内通信回線N1に接続されている。
【0037】該車内通信回線N1の例としては、前記モ
ニタ45の他、オーディオ等、比較的高速通信を必要と
する車載機器にはIEEE1394等の高速バス規格を採用し、
パワーウィンドウ,ワイパ等、比較的低速通信でも支障
がない車載機器にはCAN(Control Area Network)等
の低速バス規格を採用すればよい。
【0038】また、車両Cには、専用回線,インターネ
ット等の車外の通信回線である車外通信回線N2に接続
可能な携帯電話3を備えており、該携帯電話3は、デー
タを送受信する際の通信プロトコル変換及びデータ中の
ノイズ除去等を行う接続装置2に、有線又は Bluetooth
等の無線により接続され、該接続装置2はまた、前記車
内通信回線N1を介して各種車載機器との通信を制御す
るゲートウェイ機能を有する本発明に係る車内通信装置
1に接続されている。
【0039】更に、前記車外通信回線N2は、ディーラ
50に備えられたパーソナルコンピュータ等からなる車
外通信装置5に接続されており、これにより本実施のシ
ステムでは、車外通信装置5及び車内通信装置1間に
て、車外通信回線N2を介して情報の送受信を行うこと
ができる構成となっている。
【0040】なお、車内通信装置1は携帯電話3と組み
合わされることにより、該携帯電話3のダイヤル番号に
より特定することが可能である。また、前記車内通信装
置1は、携帯電話3を用いることにより車外通信回線N
2に接続して通信を行う他、衛星通信,DSRC(Dedi
cated Short Range Communication :専用挟域通信)等
の路車間通信,車車間通信等を利用して車外通信装置5
との間にて通信を行ってもよい。また、前記車外通信装
置5は、ディーラ50が備える他、車両Cの所有者であ
る個人、車両Cが企業等にて用いる営業車又は特殊車両
等である場合には前記企業等にて備えるようにしてもよ
い。
【0041】次に、前記車内通信装置1の構成について
説明する。車内通信装置1はCPU10を備え、該CP
U10は、メモリ11,外部通信インタフェース12,
内部通信インタフェース13,割込制御部14,及び電
源モード検知部15等の動作を制御する。
【0042】メモリ11は本発明に係る車内通信装置1
を動作させるために必要な各種コンピュータプログラム
が格納されている他、CPU10の演算処理中に発生し
たデータを一時的に記憶し、また、外部通信インタフェ
ース12及び内部通信インタフェース13を介して送受
信されるデータを記憶することができる。例えば、内部
通信インタフェース13を介して受信し、メモリ11に
一時的に記憶されるデータとしては、車内通信回線N1
を介して各種車載機器から受信した、該車載機器のダイ
ログ情報等があり、外部通信インタフェース12を介し
て受信し、メモリ11に一時的に記憶されるデータとし
ては、前記ダイログ情報を要求する旨の要求情報等があ
る。また、上記の他、車外通信装置5との間で通信する
に当たって認証をするために必要なID情報等も、参照
テーブル等により記憶されている。
【0043】外部通信インタフェース12は前記接続装
置2に接続されており、携帯電話3及び車外通信回線N
2を介して車外通信装置5との間での通信を行うための
インタフェースである。内部通信インタフェース13は
車内通信回線N1に接続されており、エンジンECU4
1,ABSECU42,舵角センサ43,DWS44,
モニタ45等の車載機器との間にて通信を行うためのイ
ンタフェースである。
【0044】割込制御部14は、CPU10が起動して
おりコンピュータプログラムが実行されているとき、又
は、CPU10が省電力のスタンバイ状態(スリープ状
態)にあるときに、外部通信インタフェース12又は内
部通信インタフェース13を介して要求された割込要求
に応じ、CPU10に所定の演算処理を実行させるため
のものである。また、電源モード検知部15は、各種車
載機器への電力供給状態を検知するためのものであり、
IG信号,ALT−L信号(発電機の駆動状態を示す信
号),ACC信号等が入力される。即ち、入力されたI
G信号,ACC信号に基づき、IGキーがオン,オフ,
ACCの何れに位置しているかを検知することができ、
これにより、各種車載機器への電力供給状態を判別する
ことができる。また、入力されたALT−L信号に基づ
き、各種車載機器へ供給される電力が、バッテリのみか
ら供給されているのか、又はエンジンの駆動により発電
されて電力が供給されているのかを判別することができ
る。
【0045】なお、上述した車内通信装置1は単体で構
成する他、他の電子機器に組み込まれた電子ユニットの
一部と構成を共有してもよい。
【0046】次に、車両内外間通信システムの動作の流
れについて説明する。図2及び図3は、車外通信装置5
から車内通信装置1へダイアグ情報の送信が要求された
場合における車両内外間通信システムの動作の流れを説
明するためのフローチャートである。初めに、車外通信
装置5は携帯電話3へダイヤルし、車外通信回線N2を
介して車内通信装置1とのアクセスを要求するアクセス
要求情報を送信する(S1)。該アクセス要求情報は車
外通信回線N2を介して携帯電話3にて受信され、更に
接続装置2にて中継されて車内通信装置1の外部通信イ
ンタフェース12にて受信される(S2)。
【0047】車内通信装置1では、外部通信インタフェ
ース12にて受信されたアクセス要求情報が割込制御部
14へ入力され、車外通信装置5からのアクセス要求に
対応すべくCPU10への割り込みを発生させる(S
3)。即ち、CPU10がメモリ11に格納されたコン
ピュータプログラムに基づいて演算処理を実行している
場合には、該演算処理が中断され、前記メモリ11に格
納されているアクセス要求に対応するためのコンピュー
タプログラムが実行される。また、CPU10がスタン
バイ状態である場合には、該スタンバイ状態が解除され
てアクセス要求に対応するためのコンピュータプログラ
ムが実行される。
【0048】車内通信装置1は、アクセス要求に対応す
るためのコンピュータプログラムに基づくCPU10の
動作により、車外通信装置5を認証するために必要な、
ID及びパスワードの送信を要求する旨の情報を送信す
る(S4)。車外通信回線N2を介して前記情報を受信
した車外通信装置5は(S5)、自身が有するID及び
パスワードを車内通信装置1へ送信する(S6)。な
お、ID及びパスワードは、車内通信装置1からの要求
があった場合に自動的に送信してもよいし、また、車外
通信装置5を操作するオペレータがキーボード等により
入力した場合に送信するようにしてもよい。
【0049】車外通信装置5から送信されたID及びパ
スワードを受信した車内通信装置1は(S7)、メモリ
11に記憶されているID及びパスワードに関する参照
テーブルを参照し、車外通信装置5の認証を行う(S
8)。即ち、送信されてきたID及びパスワードの組合
せと一致するものが、前記参照テーブルに存在するか否
かにより認証を行う。認証の結果、一致するものがなく
不正なアクセスと認められた場合には(S9)、アクセ
ス要求に対して接続を確立することができない旨の接続
エラー情報を送信する(S10)。車外通信装置5が前
記接続エラー情報を受信した場合には(S11)、本シ
ステムの動作は終了する。
【0050】ステップ8での認証の結果、送信されてき
たID及びパスワードの組合せと一致するものが参照テ
ーブルに存在し、正当なアクセスであると認められた場
合には(S9)、接続が完了した旨の接続完了情報を送
信する(S12)。該接続完了情報を受信した車外通信
装置5は(S13)、車内通信装置1が搭載された車両
に備えられた各種車載機器に関するダイアグ情報を要求
する旨の情報を、車内通信装置1へ送信する(S1
4)。
【0051】ダイアグ情報を要求する旨の情報を受信し
た車内通信装置1は(S15)、電源モード検知部15
からの信号に基づいて電源モードを検知し(S16)、
車載機器に電力が供給されているか否かを判別する(S
17)。即ち、電源モード検知部15へ入力されるIG
信号がオフの状態であることを示している場合は、車載
機器に電力が供給されていないため起動状態ではなく、
ダイアグ情報を直ちに取得することはできないと判別で
きる。また、IG信号がACCの状態であることを示し
ている場合は、バッテリのみから、或いは、エンジンが
駆動してバッテリが充電されている状態にてバッテリか
ら電力が車載機器へ供給されて起動状態となっており、
ダイアグ情報を直ちに取得することができると判別でき
る。更に、電源モード検知部15へ入力されるALT−
L信号が、発電機が駆動されていること、即ちエンジン
が駆動していることを示している場合は、バッテリが充
電されている状態にてバッテリから電力が車載機器へ供
給されて起動状態となっており、ダイアグ情報を直ちに
取得することができると判別できる。
【0052】なお、本実施の形態では、車載機器に電力
が供給されている場合は、要求情報に対応すべくダイア
グ情報を取得するが、エンジンが駆動することによりバ
ッテリが充電されている状態にて車載機器へ電力が供給
されている場合にのみダイアグ情報を取得すべくなして
もよい。また更には、要求情報が示す内容に応じて動作
できるように設定することも可能であり、例えば、要求
情報の内容が、60km/hでの走行中におけるエンジ
ンECU41のリアルタイムのダイアグ情報を要求する
旨である場合には、車両Cの車速が60km/hになっ
たときにダイアグ情報を取得できるように動作条件を設
定しておけばよい。
【0053】ステップ17にて車載機器に電力が供給さ
れていると判別した場合は、車載機器の全て、又は要求
情報により指定された車載機器に関するダイアグ情報を
取得する(S18)。即ち、内部通信インタフェース1
3を通じ、車内通信回線N1を介してエンジンECU4
1,ABSECU42等の車載機器へダイアグ情報を要
求する旨の指示を出し、指示を受けた車載機器は、各車
載機器が備えるメモリ等に蓄積されているダイアグ情報
を、車内通信回線N1を介して車内通信装置1へ転送す
る。
【0054】車内通信回線N1を介してダイアグ情報を
取得した車内通信装置1は、車外通信回線N2を介して
ダイアグ情報を送信し(S19)、車外通信装置5は前
記ダイアグ情報を受信する(S20)。また、車外通信
装置5は、ダイアグ情報の受信を完了した場合には、そ
の旨を示す受信完了通知を車内通信装置1へ送信し(S
21)、車内通信装置1が前記受信完了通知を受信した
場合に(S22)、車外通信回線N2を介する車外通信
装置5との間の接続を切断し(S23)、本システムの
動作は終了する。
【0055】また、ステップ17にて車載機器に電力が
供給されていないと判別した場合、車内通信装置1は、
車外通信装置5から送信された要求情報をメモリ11へ
記憶させる(S24)。更に、車外通信装置5へは、直
ちに要求に応じてダイアグ情報を送信することができな
いため、一時接続を切断し、要求に対する応答を中断す
る旨の中断情報を送信する(S25)。該中断情報を受
信した車外通信装置5は(S26)、受信が完了した旨
の受信完了通知を車内通信装置1へ送信し(S27)、
車内通信装置1は前記受信完了通知を受信した場合(S
28)、車外通信回線N2を介する車外通信装置5との
間の接続を切断し(S29)、本システムの動作を終了
する。
【0056】次に、車載機器に電力が供給されていなか
ったために車外通信装置5からの要求に対する応対を一
時中断した場合の、その後の本システムにおける動作の
流れを、図4及び図5に示すフローチャートを用いて説
明する。車両Cのエンジンが始動される等して車内通信
装置1が起動した場合(S30)、該車内通信装置1
は、メモリ11内に要求情報が記憶されているかを判別
する(S31)。
【0057】判別した結果、要求情報がメモリ11に記
憶されていない場合は本システムの動作は終了し、記憶
されている場合は、車載機器に電力が供給されているか
否かを判別する(S32)。即ち、ステップ17での動
作と同様に、IG信号,ALT−L信号等により車載機
器に電力が供給されておりダイアグ情報を直ちに取得す
ることができる状態であるか否かを判別する。車載機器
に電力が供給されていない場合は、電力が供給されるま
で待機状態となり、電力が供給されている場合には、要
求情報がメモリ11に記憶されている旨を示す情報,及
び記憶されている要求情報の内容を、車内通信回線N1
を介してモニタ45に表示する(S33)。
【0058】車両Cのドライバは、モニタ45に表示さ
れた情報を確認し、要求情報の内容から判断して該要求
情報に対する応答を行うか否かについて選択する。そし
て、応答するか否かの選択結果を示す選択情報を入力
し、車内通信装置1は入力された前記選択情報を受け付
ける(S34)。なお、本実施の形態では、モニタ45
がタッチパネル式液晶ディスプレイであり、該モニタ4
5を用いて情報を入力することができるが、モニタ45
の他にキーボード等を備えることにより、該キーボード
から入力してもよく、また、音声認識機能を有するHM
I(Human Machine Interface )装置を備えている場合
には、ドライバの発声により情報を入力することも可能
である。
【0059】次に、車内通信装置1は、ステップ34に
て入力を受け付けた選択情報の内容が、車外通信装置5
からの要求に応答するものであるか否かを判別し(S3
5)、応答しない旨の内容である場合には、本システム
の動作を終了する。また、応答する旨の内容である場合
にはダイアグ情報を取得し(S36)、車外通信装置5
との間にて車内通信回線N1を介する接続を確立すると
共に取得したダイアグ情報を送信する(S37)。車外
通信装置5は、ダイアグ情報を受信した場合(S3
8)、受信が完了した旨を示す受信完了通知を送信し
(S39)、車内通信装置1は前記受信完了通知を受信
した場合に(S40)、車外通信回線N2を介する車外
通信装置5との間の接続を切断し(S41)、本システ
ムの動作を終了する。
【0060】なお、ステップ37にてダイアグ情報を送
信する際に、車外通信装置5との間で接続を確立する場
合、車内通信装置1は車外通信装置5へアクセス要求を
し、同時に製品番号,ID等の自己を特定する情報を送
信し、車外通信装置5はこの情報に基づいて車内通信装
置1について認証を行う。また、車外通信装置5からの
要求に応じて車載機器情報を送信する際に、車内通信装
置1側にて通信料金を負担するのを回避するため、ディ
ーラ50にコールバックを依頼する、又は無料通話サー
ビスを利用する等も可能である。
【0061】上述した構成をなす本実施の形態に係る車
両内外間通信システム及び車内通信装置によれば、車外
通信回線N2,携帯電話3及び接続装置2を介し、車外
通信装置5及び車内通信装置1間での情報通信環境を構
築し、車外通信装置5からの要求情報に応じて車載機器
情報を送信することができ、例えば、ディーラ50での
車両Cの定期点検前に、車載機器の不具合等の情報を把
握でき、効率的な点検を行うことができる。
【0062】また、車載機器に電力が供給されていない
場合には、要求情報を記憶しておき、後に電力が供給さ
れた場合、エンジンが始動した場合等の所定時点に前記
要求情報に基づく車載機器情報を取得して車外通信装置
5へ送信するため、要求情報を受信したときに全ての車
載機器を起動させることがなく、バッテリの電力消費を
低減することができ、また、車外通信装置5が再度、要
求情報を送信して情報を要求する必要もない。
【0063】また、要求情報を記憶しておく場合には車
外通信装置5へその旨を通知するため、車外通信装置5
にて車内通信装置1の状態を把握することができる。
【0064】また、ドライバがエンジンを始動した場合
などに、車両Cに搭載されたモニタ45にて要求情報が
記憶されている旨、要求情報の内容等を表示するため、
ドライバは要求情報を確認し、これに対して応答するか
否かを選択できる。選択した場合には、その選択に基づ
いて車内通信装置1は車載機器情報を送信する、又は送
信を拒否することができる。
【0065】更に、車外通信装置5からのアクセス要求
情報等の信号に基づき、車内通信装置1のCPU10に
割り込みが発生し、車内通信装置1が起動するため、ド
ライバが車両Cのエンジンを停止させて車両Cから離れ
ている場合であっても、車外通信装置5からの要求に対
して応答することができる。
【0066】
【発明の効果】第1発明及び第9発明によれば、車両が
搭載する車載機器が蓄積するダイアグ情報等の各種情報
を車外通信回線に接続された通信機器を有するディーラ
等へ送信し、車両の点検前に予め車載機器の動作状態を
把握可能である車外と車内との間の情報通信環境を構築
することができる車両内外間通信システム及び該システ
ムに用いる車内通信装置を実現することができる。
【0067】第2発明及び第10発明によれば、車載機
器情報に基づいてディーラ等は、車両の点検前に予め車
載機器の不具合の存否、不具合が存在する箇所、不具合
の種類等に関して把握することができ、車両の点検を行
う際には効率的に行うことができる車両内外間通信シス
テム及び該システムに用いる車内通信装置を実現するこ
とができる。
【0068】第3発明及び第11発明によれば、要求情
報を受信した場合に車載機器情報を取得すべく車載機器
を全て起動することがなく、最低限の電力消費で車外通
信装置からの要求に対応し、車両に搭載されたバッテリ
の電力消費を低減することができ、また、車載機器が起
動していないために車載機器情報を直ちに取得して送信
することができない場合であっても、車外通信装置はそ
の後幾度も要求情報を送信する必要がなく、後に車載機
器が起動したときに車載機器情報を取得し、車外通信装
置からの要求に応答することができる車両内外間通信シ
ステム及び該システムに用いる車内通信装置を実現する
ことができる。
【0069】第4発明及び第12発明によれば、車外通
信装置は、対象となる車両が要求に対して直ちに応答で
きる状態であるか、後に応答する状態であるかを把握す
ることができる車両内外間通信システム及び該システム
に用いる車内通信装置を実現することができる。
【0070】第5発明及び第13発明によれば、ドライ
バが一時的に車両から離れている間などに車外通信装置
からの要求があった場合、車両へ戻ったドライバは情報
出力装置の出力からその旨を確認することができ、ま
た、要求の内容によってドライバが該要求に応じるか否
かを選択することができ、不必要な要求に対する応答を
拒否するなど、要求に対する応答に関してドライバが選
択することができる車両内外間通信システム及び該シス
テムに用いる車内通信装置を実現することができる。
【0071】第6発明及び第14発明によれば、車載機
器が起動している場合に車外通信装置からの要求に応答
することができる車両内外間通信システム及び該システ
ムに用いる車内通信装置を実現することができる。
【0072】第7発明及び第15発明によれば、駆動す
るエンジンによる発電によってバッテリが充電状態にあ
るときに、車外通信装置からの要求に応答することがで
き、バッテリの消費を低減することができる車両内外間
通信システム及び該システムに用いる車内通信装置を実
現することができる。
【0073】第8発明及び第16発明によれば、車両の
エンジンが停止して車載機器に電力が供給されておら
ず、車載機器が起動していない場合であっても、車外通
信装置から送信された信号により車内通信装置は起動す
ることができ、車外通信装置からの要求を記憶してその
旨を報せるなど、要求に対応することができる車両内外
間通信システム及び該システムに用いる車内通信装置を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両内外間通信システムの本実施
の形態における構成を示す模式図である。
【図2】車外通信装置から車内通信装置へダイアグ情報
の送信が要求された場合における車両内外間通信システ
ムの動作の流れを説明するためのフローチャートであ
る。
【図3】車外通信装置から車内通信装置へダイアグ情報
の送信が要求された場合における車両内外間通信システ
ムの動作の流れを説明するためのフローチャートであ
る。
【図4】車載機器に電力が供給されていなかったために
車外通信装置からの要求に対する応対を一時中断した場
合の、その後の本システムにおける動作の流れを説明す
るためのフローチャートである。
【図5】車載機器に電力が供給されていなかったために
車外通信装置からの要求に対する応対を一時中断した場
合の、その後の本システムにおける動作の流れを説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 車内通信装置 2 接続装置 3 携帯電話 5 車外通信装置 14 割込制御部 15 電源モード検知部 N1 車内通信回線 N2 車外通信回線

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車内通信回線を介する通信を制御する車
    内通信装置と、車外通信回線に接続された車外通信装置
    との間にて情報の送受信を行う車両内外間通信システム
    において、 前記車外通信装置は、前記車内通信装置に対し、前記車
    外通信回線を介して情報の送信を要求する要求情報を送
    信する手段を備え、 前記車内通信装置は、前記要求情報を受信する手段と、
    受信した要求情報に応じて前記車内通信回線を介して情
    報を取得する情報取得手段と、取得した情報を前記車外
    通信回線を介して前記車外通信装置へ送信する手段とを
    備えることを特徴とする車両内外間通信システム。
  2. 【請求項2】 前記車内通信回線を介して前記車内通信
    装置との間にて通信可能に接続された車載機器を更に備
    え、前記情報取得手段は、前記車載機器に関する車載機
    器情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の車
    両内外間通信システム。
  3. 【請求項3】 前記情報取得手段は、車載機器が起動し
    ているか否かを判別する手段と、起動していないと判別
    した場合に前記要求情報を記憶する手段と、前記車載機
    器が起動した後の所定時点に、記憶された要求情報に応
    じて前記車内通信回線を介して車載機器情報を取得する
    手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の車両
    内外間通信システム。
  4. 【請求項4】 前記車内通信装置は、要求情報を記憶し
    ておく場合に、前記車外通信回線を介して前記車外通信
    装置へ、要求情報を記憶する旨を示す情報を送信する手
    段を備えることを特徴とする請求項3に記載の車両内外
    間通信システム。
  5. 【請求項5】 情報を出力するための情報出力装置と、
    情報の入力を受け付けるための情報入力装置とを更に備
    え、 前記情報出力装置は、前記車内通信装置が要求情報を記
    憶している旨を示す情報を出力する手段を備え、 前記情報入力装置は、要求情報に応じるか否かを示す情
    報の入力を受け付ける手段を備え、 前記車内通信装置は、前記情報入力装置が受け付けた情
    報に基づき、前記車外通信回線を介して前記車外通信装
    置へ車載機器情報を送信する手段を備えることを特徴と
    する請求項3又は4に記載の車両内外間通信システム。
  6. 【請求項6】 前記車内通信装置は、車両の電源が投入
    された旨の電源投入信号を受け付ける手段を備え、前記
    所定時点は、前記電源投入信号を受け付けたときとする
    ことを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載の車両
    内外間通信システム。
  7. 【請求項7】 前記車内通信装置は、車両のエンジンが
    駆動している状況を表すエンジン駆動信号を受け付ける
    手段を備え、前記所定時点は、前記エンジン駆動信号を
    受け付けたときとすることを特徴とする請求項3乃至5
    の何れかに記載の車両内外間通信システム。
  8. 【請求項8】 前記車内通信装置は、前記車外通信装置
    から送信された信号に基づいて起動する起動手段を備え
    ることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の車
    両内外間通信システム。
  9. 【請求項9】 車両内部の通信回線である車内通信回線
    を介する通信を制御する車内通信装置において、 車両外部から送信された、情報の送信を要求する要求情
    報を受信する手段と、受信した要求情報に応じて前記車
    内通信回線を介して情報を取得する情報取得手段と、取
    得した情報を前記車両外部へ送信する手段とを備えるこ
    とを特徴とする車内通信装置。
  10. 【請求項10】 前記情報取得手段が取得する情報は、
    前記車両に搭載された車載機器に関する車載機器情報で
    あることを特徴とする請求項9に記載の車内通信装置。
  11. 【請求項11】 前記情報取得手段は、車載機器が起動
    しているか否かを判別する手段と、起動していないと判
    別した場合に前記要求情報を記憶する手段と、前記車載
    機器が起動した後の所定時点に、前記要求情報に応じて
    前記車内通信回線を介して車載機器情報を取得する手段
    とを有することを特徴とする請求項10に記載の車内通
    信装置。
  12. 【請求項12】 要求情報を記憶しておく場合に、要求
    情報を記憶する旨を示す情報を車両外部へ送信する手段
    を備えることを特徴とする請求項11に記載の車内通信
    装置。
  13. 【請求項13】 情報を出力するための情報出力装置、
    及び情報の入力を受け付けるための情報入力装置との間
    にて通信可能に接続する手段と、要求情報を記憶してい
    る旨を示す情報を前記情報出力装置にて出力させるべく
    送信する手段と、前記情報入力装置を用いて要求情報に
    応じるか否かに関して入力された情報を受信する手段
    と、受信した情報に基づき、車載機器情報を車両外部へ
    送信する手段とを備えることを特徴とする請求項11又
    は12に記載の車内通信装置。
  14. 【請求項14】 車両の電源が投入された旨の電源投入
    信号を受け付ける手段を備え、前記所定時点は、前記電
    源投入信号を受け付けたときとすることを特徴とする請
    求項11乃至13の何れかに記載の車内通信装置。
  15. 【請求項15】 車両のエンジンが駆動している状況を
    表すエンジン駆動信号を受け付ける手段を備え、前記所
    定時点は、前記エンジン駆動信号を受け付けたときとす
    ることを特徴とする請求項11乃至13の何れかに記載
    の車内通信装置。
  16. 【請求項16】 車両外部から送信された信号に基づい
    て起動する起動手段を備えることを特徴とする請求項9
    乃至15に記載の車内通信装置。
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