WO2013168499A1 - 外部診断装置、自動二輪車用診断システム及び車両診断方法 - Google Patents
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Abstract
外部診断装置(14)、車両診断方法及び自動二輪車用診断システム(10)では、IGSW(22)がオンであるとき、車載電源(26)から外部診断装置(14)に電力を供給すると共に、外部診断装置(14)に設けられたキャパシタ(64)を充電し、IGSW(22)がオフにされたとき、車載電源(26)から外部診断装置(14)への電力供給を停止すると共に、キャパシタ(64)から外部診断装置(14)内に電力を供給する。
Description
本発明は、車両診断を行う外部診断装置及び車両診断方法並びに自動二輪車用診断システムに関する。
車両において故障が発生した場合、当該車両は、ディーラーの修理拠点等に持ち込まれる。そして、修理を担当する作業者(テクニシャン)は、車両に搭載された電子制御装置(以下「ECU」という。)と外部診断装置とを接続し、ECUから故障に関するデータ(故障コード)を読み取って、不具合箇所又は故障原因を検討することによって必要な修理や調整を行っている。
この種の外部診断装置は、通常、内部電源を有しているが、小型化、軽量化又は低コスト化の観点で内部電源を有していないものも存在する(米国特許第5790965号公報(以下「US 5790965 A」という。))。US 5790965 Aでは、携帯診断装置100のアダプタハーネス34を車輌200の電子制御装置300のコネクタ2aに接続し、携帯診断装置100の電源スイッチ35(図1)をオンにすると、車輌200のバッテリVBから携帯診断装置100に対して電力が供給される(第3欄22~27行目、第4欄22~29行目、図2参照)。
上記のように、US 5790965 Aでは、携帯診断装置100で使用する電力を、車輌200のバッテリVBから供給する。
ところで、自動二輪車等の比較的小型の車両では、四輪車等の比較的大型の車輌と比較して、車載バッテリの容量が小さいことが通常である。このため、外部診断装置で使用する電力を車載バッテリから供給する場合、外部診断装置での電力使用量を極力減らすことが好ましい。この点、US 5790965 Aでは、携帯診断装置100の電源スイッチ35を用いてバッテリVBから携帯診断装置100への電力供給及びその停止を切り替えている。電源スイッチ35を用いる場合、電源スイッチ35をオンオフするタイミングはユーザがその都度判断することになるため、診断作業の開始及び終了に応じて適切な操作がなされないと不要な電力を消費することになる。
本発明は、上記のような事情を考慮したものであり、小型化、軽量化又は低コスト化を図りつつ、車載電源の電力消費を抑制することが可能な外部診断装置、車両診断方法及び自動二輪車用診断システムを提供することを目的する。
本発明に係る外部診断装置は、車両に搭載された電子制御装置(以下「ECU」という。)に対して前記車両の外部からデータ通信することにより、前記ECUを介して前記車両におけるセンサ検出値を取得して診断を行うものであって、前記車両のイグニションスイッチがオンであるとき、車載電源から前記外部診断装置への電力が供給され、前記イグニションスイッチがオフであるとき、前記車載電源からの電力供給が停止される車両側電力線に接続される外部診断装置側電力線と、前記外部診断装置側電力線に接続され、前記イグニションスイッチがオンであるとき前記車載電源からの電力により充電されると共に、前記イグニションスイッチをオフにした後にこの充電電力を前記外部診断装置へ供給する電力を蓄えるキャパシタと、前記外部診断装置への要求作業が入力される要求作業入力部と、前記要求作業入力部に入力された要求作業が、前記ECUのメモリチェックプログラムの起動が必要なメモリ関連作業であるか否かを判定するメモリ関連作業判定部と、前記要求作業が前記メモリ関連作業であると前記メモリ関連作業判定部が判定し且つ前記要求作業が終了した場合、前記ECUを再起動させるため前記イグニションスイッチがオフにされた後再オンされるまでの操作間隔制限時間を表示する制限時間表示部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、イグニションスイッチがオンのとき、車載電源から外部診断装置に電力が供給される。このため、通常使用のための電源を外部診断装置自体に設ける必要がなくなり、外部診断装置の小型化、軽量化又は低コスト化を図ることが可能となる。また、イグニションスイッチがオフのとき、車載電源から外部診断装置への電力供給が停止される。イグニションスイッチがオフの場合、車両に搭載されたECUはオフとなり、外部診断装置は、車両側からセンサ検出値を取得することはなく、車両診断は行われないことが通常である。このため、イグニションスイッチがオフのとき、車載電源から外部診断装置への電力供給を停止することで、車載電源の電力消費を効率的に抑制することが可能となる。
さらに、本発明によれば、外部診断装置は、イグニションスイッチがオンであるとき車載電源からの電力により充電されると共に、イグニションスイッチがオフにされた後、この充電電力を外部診断装置へ供給するキャパシタを有する。このため、車両に対するデータ収集作業の終了に伴ってイグニッションスイッチがオフされたときに、外部診断装置内へのデータ書込み途中の処理があっても、所定時間(例えば10秒から15秒)の動作を維持することによって、書込み動作の終了まで動作を継続することが可能となる。
一方、ECUを再起動させるためイグニションスイッチがオフ操作された後に再オン操作されるまでの一時的な期間のみ外部診断装置を作動させたい場合、操作時間間隔が長くなると、イグニションスイッチのオフ中にキャパシタからの電力供給が停止して外部診断装置がオフになってしまい、その後のイグニションスイッチのオン操作により外部診断装置への電力供給が再開しても、外部診断装置の再起動に時間がかかり、作業が中断されてしまうことになる。これに対して、本発明によれば、外部診断装置への要求作業が、ECUのメモリチェックプログラムの起動が必要なメモリ関連作業である場合、要求作業終了時にイグニションスイッチがオフされた後再オンされるまでの操作間隔制限時間(キャパシタの残容量又は充電率から求められる外部診断装置の動作可能時間の範囲内で設定されるもの)を表示する。このため、キャパシタによる電力供給が停止する前におけるイグニションスイッチのオフ操作及び再オン操作(すなわち、ECUを再起動するための操作)を促して、円滑な作業継続を推進することが可能となる。
前記要求作業の終了時における前記キャパシタの残容量又は充電率を検出し、前記充電率又は前記残容量が第1閾値未満のときには、前記第1閾値以上に充電されるまで前記イグニションスイッチのオフ操作を禁止するメッセージを表示してもよい。これにより、イグニッションスイッチの最初のオン操作からキャパシタが第1閾値以上に充電されるまでの間にECUを再起動するオフ操作及びオン操作が行われないように注意を促すとか、ECUの再起動がうまく行かずに再起動操作を繰り返し行う必要が生じたときにキャパシタが放電していて残容量又は充電率が不足している場合、充電率が第1閾値以上となるまでイグニションスイッチのオフを待つようにアドバイスすることが可能となる。このため、イグニションスイッチのオフ中にキャパシタからの電力供給が停止し、外部診断装置がオフとなり、その後の再起動のために作業が中断するリスクを低減させることが可能になる。
前記操作間隔制限時間は、前記キャパシタの残容量又は充電率から求められる前記外部診断装置の動作可能時間に応じて変化するものであり、前記要求作業が終了した後において前記キャパシタの残容量又は充電率を連続的又は断続的に検出し、前記残容量又は充電率の変化に応じて前記操作間隔制限時間の表示を変化させてもよい。これにより、残容量又は充電率の変化に応じて操作間隔制限時間を表示させることが可能となる。従って、ユーザに外部診断装置の動作可能時間の変化を認識させることが可能となる。
前記イグニションスイッチがオフにされた後、前記動作可能時間の減少に伴って前記操作間隔制限時間の表示を変化させてもよい。これにより、イグニションスイッチがオフにされた後、減少していく制限時間をユーザは的確に把握することが可能となる。
本発明に係る自動二輪車用診断システムは、自動二輪車に搭載された電子制御装置(以下「ECU」という。)と外部診断装置との間でデータ通信することにより、前記自動二輪車から前記外部診断装置に前記自動二輪車におけるセンサ検出値を取得して診断を行うものであって、前記自動二輪車のイグニションスイッチがオンであるとき、前記自動二輪車の車載電源から前記外部診断装置に電力を供給し、前記イグニションスイッチがオフであるとき、前記車載電源からの電力供給を停止し、前記外部診断装置は、前記イグニションスイッチがオンであるとき前記車載電源からの電力により充電されると共に、前記イグニションスイッチをオフにした後にこの充電電力を前記外部診断装置へ供給する電力を蓄えるキャパシタを有することを特徴とする。
本発明によれば、イグニションスイッチがオンのとき、車載電源から外部診断装置に電力が供給される。このため、通常使用のための電源を外部診断装置自体に設ける必要がなくなり、外部診断装置の小型化、軽量化又は低コスト化を図ることが可能となる。また、イグニションスイッチがオフのとき、車載電源から外部診断装置への電力供給が停止される。イグニションスイッチがオフの場合、車両に搭載されたECUはオフとなり、外部診断装置は、車両側からセンサ検出値を取得することはなく、車両診断は行われないことが通常である。このため、イグニションスイッチがオフのとき、車載電源から外部診断装置への電力供給を停止することで、車載電源の電力消費を、効率的に抑制することが可能となり、自動二輪車の比較的容量の小さな車載電源を効率よく利用できる。
さらに、本発明によれば、外部診断装置は、イグニションスイッチがオンであるとき車載電源からの電力により充電されると共に、イグニションスイッチをオフにした後にこの充電電力を外部診断装置へ供給する電力を蓄えるキャパシタを有する。このため、車両に対するデータ収集作業の終了に伴ってイグニッションスイッチがオフされたときに、外部診断装置内へのデータ書込み途中の処理があっても、所定時間(例えば10秒から15秒)の動作を維持することによって、書込み動作終了まで動作を継続することが可能となる。
また、ECUを再起動させるためイグニションスイッチがオフにされた後再オンされるまでの一時的な期間のみ外部診断装置の作動を行わせたい場合、そのような作動が可能となる。
本発明に係る車両診断方法は、車両に搭載された電子制御装置(以下「ECU」という。)と外部診断装置との間でデータ通信することにより、前記車両から前記外部診断装置に前記車両におけるセンサ検出値を取得して診断を行うものであって、前記車両のイグニションスイッチがオンであるとき、車載電源から前記外部診断装置に電力を供給すると共に、前記外部診断装置に設けられたキャパシタを充電し、前記イグニションスイッチがオフにされたとき、前記車載電源から前記外部診断装置への電力供給を停止すると共に、前記キャパシタから前記外部診断装置内に電力を供給し、前記外部診断装置において要求作業を受け付け、受け付けた前記要求作業が、前記ECUのメモリチェックプログラムの起動が必要なメモリ関連作業であるか否かを前記外部診断装置において判定し、前記外部診断装置において前記要求作業を実行し、前記要求作業が前記メモリ関連作業であると判定し且つ前記要求作業が終了した場合、前記ECUを再起動させるため前記イグニションスイッチがオフにされた後再オンされるまでの制限時間であり、且つ前記キャパシタの残容量又は充電率から求められる前記外部診断装置の動作可能時間の範囲内で設定される時間である操作間隔制限時間を、前記外部診断装置の表示部に表示することを特徴とする。
A.一実施形態
[1.構成]
(1-1.全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る外部診断装置14を有する車両診断システム10(以下「システム10」ともいう。)の概略的な構成を示すブロック図である。システム10は、診断対象としての車両12(本実施形態では自動二輪車)と、車両12外部から車両12に関する各種診断(故障診断、劣化診断等)を行う外部診断装置14とを有する自動二輪車用診断システムである。
[1.構成]
(1-1.全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る外部診断装置14を有する車両診断システム10(以下「システム10」ともいう。)の概略的な構成を示すブロック図である。システム10は、診断対象としての車両12(本実施形態では自動二輪車)と、車両12外部から車両12に関する各種診断(故障診断、劣化診断等)を行う外部診断装置14とを有する自動二輪車用診断システムである。
(1-2.車両12)
本実施形態における車両12は、いわゆるガソリン車である。後述するように、ディーゼルエンジン車、電気自動車、ハイブリッド車等の車両であってもよい。また、本実施形態における車両12は、自動二輪車であるが、三輪車、四輪車又は六輪車等であってもよい。
本実施形態における車両12は、いわゆるガソリン車である。後述するように、ディーゼルエンジン車、電気自動車、ハイブリッド車等の車両であってもよい。また、本実施形態における車両12は、自動二輪車であるが、三輪車、四輪車又は六輪車等であってもよい。
車両12は、電子制御装置20(以下「ECU20」という。)と、ECU20のオンオフを制御するイグニションスイッチ22(以下「IGSW22」という。)と、各種センサ24と、車載バッテリ26(以下「バッテリ26」ともいう。)と、データリンクコネクタである車両側コネクタ28(以下「コネクタ28」ともいう。)とを有する。ECU20は、図示しないエンジン、トランスミッション、ブレーキ等の制御を行うものであり、図1に示すように、入出力部30、演算部32及び記憶部34を有する。
各種センサ24には、例えば、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサと、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサとが含まれる。
バッテリ26は、車両側電力線36(以下「電力線36」ともいう。)を介して車両12内の各部(ECU20及び各種センサ24を含む。)に電力を供給する。加えて、バッテリ26は、電力線36及びコネクタ28を介して外部診断装置14のテスタ40に電力を供給する。
ECU20、各種センサ24及びテスタ40と、バッテリ26との間には、IGSW22が配置されている。このため、IGSW22がオンのとき、ECU20、各種センサ24及びテスタ40に電力が供給され、IGSW22がオフのとき、ECU20、各種センサ24及びテスタ40には電力が供給されない。
(1-3.外部診断装置14)
(1-3-1.全体)
外部診断装置14は、テスタ40に加え、パーソナルコンピュータ42(以下「PC42」という。)を備える。外部診断装置14により、車両12の各種診断並びにECU20の記憶部34を対象としてのメモリ書込み、メモリ消去及びプログラム書替えを行うことができる。
(1-3-1.全体)
外部診断装置14は、テスタ40に加え、パーソナルコンピュータ42(以下「PC42」という。)を備える。外部診断装置14により、車両12の各種診断並びにECU20の記憶部34を対象としてのメモリ書込み、メモリ消去及びプログラム書替えを行うことができる。
(1-3-2.テスタ40)
テスタ40は、販売店、整備工場等において車両12のECU20に接続して車両12のデータを読み出したりするための通信用インターフェースとして各種診断(検査)に用いるものである。PC42と比較して、テスタ40は、演算能力、記憶容量等で劣るが、小型であり携帯が容易である。テスタ40は、車両12から読み出した各種データ(センサ検出値)を用いてテスタ40自身が車両12の各種診断(又は検査)を行うことができると共に、読み出した各種データを保存しておき、その後PC42に送信することもできる。さらに、テスタ40は、ECU20の記憶部34を対象としてのメモリ書込み、メモリ消去及びプログラム書替えを行うこともできる。
テスタ40は、販売店、整備工場等において車両12のECU20に接続して車両12のデータを読み出したりするための通信用インターフェースとして各種診断(検査)に用いるものである。PC42と比較して、テスタ40は、演算能力、記憶容量等で劣るが、小型であり携帯が容易である。テスタ40は、車両12から読み出した各種データ(センサ検出値)を用いてテスタ40自身が車両12の各種診断(又は検査)を行うことができると共に、読み出した各種データを保存しておき、その後PC42に送信することもできる。さらに、テスタ40は、ECU20の記憶部34を対象としてのメモリ書込み、メモリ消去及びプログラム書替えを行うこともできる。
図1に示すように、テスタ40は、車両12のECU20に接続するためのテスタ側コネクタ50(以下「コネクタ50」ともいう。)と、コネクタ50からのテスタ側信号線51(以下「信号線51」ともいう。)が連結されて車両12との間で信号の入出力を行う入出力回路52と、PC42との間で信号の入出力等を行う入出力部54と、ユーザからの入力を受け付ける操作部56と、各部の制御を行う演算部58と、演算部58で用いる制御プログラム、ECU20用の書替えプログラム等の各種のプログラムやデータ及び記憶する記憶部59と、表示部60と、電源回路62と、キャパシタ64と、残容量センサ66とを有する。
入出力部54は、図示しないワイヤハーネス(信号線及び電力線を含む。)が連結されているとき、PC42との間で信号の入出力を行うと共に、PC42からの供給電力を、テスタ側電力線68(以下「電力線68」ともいう。)を介してテスタ40内の各部に供給する。
操作部56(要求作業入力部)は、必要に応じて車両12のECU20又は各種センサ24に出力指令(擬似信号)を送信する操作を行うための操作ボタン等を有する。
演算部58は、作業実行機能70及びECU再起動関連機能72(以下「再起動関連機能72」ともいう。)を備える。作業実行機能70(メモリ関連作業判定部)は、操作部56を介してテスタ40に要求される各種作業(診断作業、プログラム書替え作業等)を実行する機能であり、ユーザから実行要求があった各種の作業を実行する機能である。前記診断作業には、例えば、ECU20を介して車両12から各種データ(センサ出力値)を収集し、記憶部59に保存する作業が含まれる。
再起動関連機能72は、ECU20の記憶部34においてメモリチェックを要する作業が行われた際に行うECU20の再起動に関連した制御を行う機能である。再起動関連機能72は、キャパシタ充電状態関連機能80(以下「充電状態関連機能80」ともいう。)及びテスタ動作可能時間関連機能82(以下「動作可能時間関連機能82」ともいう。)を有する。
充電状態関連機能80は、ECU20を再起動する際において、キャパシタ64の充電状態に関連して行われる制御を実行する機能である。動作可能時間関連機能82は、ECU20の再起動をする際において、キャパシタ64の残容量又は充電率に応じて設定されるテスタ40の動作可能時間に関連した制御を実行する機能である。各機能72、80、82の詳細は、図3等を参照して後述する。
表示部60(制限時間表示部)は、ECU20から読み出したデータをモニタ表示する等の各種の表示を行う。
電源回路62は、テスタ側電力線68(外部診断装置側電力線)、コネクタ50及び車両側電力線36を介して車載バッテリ26に接続されていると共に、電力線68を介してテスタ40内の各部に接続されている。電源回路62は、例えば、レギュレータ、DC/DCコンバータ等の降圧装置であり、バッテリ26からの出力電圧を降圧して(例えば、12Vから5Vに下げて)テスタ40内の各部に電力を供給する。
キャパシタ64は、IGSW22がオンのとき、電源回路62を介して供給されたバッテリ26からの電力を充電する。また、キャパシタ64は、IGSW22がオフのとき、それまでに充電した電力をテスタ40の各部に供給する。
本実施形態において、キャパシタ64は、電気二重層キャパシタと称されるいわゆるウルトラキャパシタであり、キャパシタとしては比較的容量が大きいが、テスタ40が診断作業等の作業を行う際、キャパシタ64単独での電力供給では不十分である。すなわち、本実施形態のキャパシタ64は、ECU20を再起動させるためにIGSW22のオフ及び再オンが行われる間(例えば、5~15秒間のいずれかの値の間)にテスタ40をオン状態に維持するのに必要な電力を蓄積する能力しか有しない。このため、テスタ40の通常動作時(診断作業、ECU20のプログラム書替え等)の場合、テスタ40が消費する電力は、車載バッテリ26から供給される。
残容量センサ66は、キャパシタ64の残容量を検出して演算部58に出力する。本実施形態において、キャパシタ64及び残容量センサ66は、テスタ40に内蔵されているが、外付けタイプとしてもよい。
(1-3-3.PC42)
PC42は、図示しない入出力部、操作部、演算部、記憶部及び表示部を有するものであり、PC42のハードウェア構成としては、例えば、市販のノート型パーソナルコンピュータを用いることができる。
PC42は、図示しない入出力部、操作部、演算部、記憶部及び表示部を有するものであり、PC42のハードウェア構成としては、例えば、市販のノート型パーソナルコンピュータを用いることができる。
テスタ40を用いて車両12の診断等の作業を行うに際しては、事前にPC42からテスタ40に対して所望の診断プログラム、ECU20の書替え用プログラム、データ等を送信して、テスタ40の記憶部59に記憶させておく。また、テスタ40が取得した車両12のデータは、テスタ40からPC42に対して送信し、PC42の記憶部に保存される。
上記のように、テスタ40とPC42との間の通信は、図示しないワイヤハーネス(例えば、USBケーブル)中の通信線を介して行われる。
また、上記のように、テスタ40自体はその電源としてキャパシタ64のみを有し、キャパシタ64のみではテスタ40の通常動作を行うことができない。このため、テスタ40とPC42とで通信を行う場合、前記ワイヤハーネス中の電力線を介してPC42からテスタ40に対して電力が供給される。
[2.テスタ40内部の電力供給]
テスタ40内部の電力供給についてさらに説明する。
テスタ40内部の電力供給についてさらに説明する。
図2は、車両診断時におけるテスタ40内部への電力供給の状態をフローチャートの形式で示した動作説明図である。車両12のIGSW22がオンである場合(S1:YES)、車載バッテリ26からテスタ40に対して電力が供給される(S2)。この際、バッテリ26からの電力の一部は、キャパシタ64に充電される。
車両12のIGSW22がオフであり(S1:NO)且つキャパシタ64に残容量Qrが残っている場合(換言すると、残容量Qrがゼロでない場合)(S3:YES)、キャパシタ64からテスタ40の各部に対して電力が供給される(S4)。
車両12のIGSW22がオフであり(S1:NO)且つキャパシタ64に残容量Qrが残っていない場合(S3:NO)、テスタ40内部には電力が供給されない(テスタ40はオフとなる。)(S5)。
[3.テスタ40の動作]
図3は、テスタ40の動作のフローチャートである。図3の処理を始めるに際し、ユーザ(テクニシャン)は、テスタ側コネクタ50を車両側コネクタ28に接続しておく。
図3は、テスタ40の動作のフローチャートである。図3の処理を始めるに際し、ユーザ(テクニシャン)は、テスタ側コネクタ50を車両側コネクタ28に接続しておく。
IGSW22がオフである場合(S11:NO)、ステップS11を繰り返す。テスタ40と車両12が接続された状態でIGSW22がオンにされると(S11:YES)、車載バッテリ26からテスタ40に電力が供給される(図2のS2)。これに伴い、ステップS12において、テスタ40の演算部58(作業実行機能70)は、診断メニュー(図示せず)を表示部60に表示する。当該診断メニューでは、ユーザがテスタ40に対して要求する作業(以下「要求作業」という。)が複数表示され、ユーザは、操作部56の操作により要求作業を入力することができる。また、診断メニューの表示内容は、操作部56の操作により切り替わる。
診断メニュー中に表示されている要求作業のいずれかも選択されず、要求作業の入力がない場合(S13:NO)、ステップS12に戻る。要求作業のいずれかが選択され、要求作業の入力があった場合(S13:YES)、ステップS14に進む。
ステップS14において、演算部58(作業実行機能70)は、ステップS13で入力された要求作業が、ECU20のメモリチェックを必要とするものであるか否かを判定する。メモリチェックは、ECU20の記憶部34を対象としてのメモリ書込み、メモリ消去、プログラム書替え等が行われたときに必要となる。換言すると、メモリチェックは、ECU20の再起動を要するものである。
要求作業が、ECU20のメモリチェックを必要としない場合(S14:NO)、ステップS15において、演算部58(作業実行機能70)は、当該要求作業を実行する。要求作業が、ECU20のメモリチェックを必要とする場合(S14:YES)、ステップS16において、演算部58(作業実行機能70)は、当該要求作業を実行する。
この要求作業の終了後に、ステップS17において、演算部58(キャパシタ充電状態関連機能80)は、残容量センサ66からキャパシタ64の残容量Qrを取得する。続くステップS18において、演算部58(充電状態関連機能80)は、ステップS17で取得した残容量Qrが、閾値TH1(第1閾値)以上であるか否かを判定する。
閾値TH1は、キャパシタ64の残容量Qrの観点からECU20の再起動を行ってよいか否かを判定するための閾値であり、オフ操作からオン操作するまでの時間間隔について、ある程度余裕の持てる所定時間保持することが可能な値に設定される。すなわち、残容量Qrが閾値TH1以上である場合、ECU20を再起動させるためIGSW22をオフ操作した後に再オン操作を行う迄の間、テスタ40をオン状態に所定時間保持することが可能となる。なお、上記のように、ECU20を再起動させるためIGSW22をオフ操作した後に再オン操作を行う迄の猶予時間としては、例えば、5~15秒のうちいずれかの値が設定される。一方、残容量Qrが閾値TH1未満である場合、ECU20を再起動させるためIGSW22のオフ操作した後に再オン操作を行う迄、電源を維持できない可能性がある。
なお、本実施形態における閾値TH1は100%であるが、その他の数字であってもよい。
残容量Qrが閾値TH1未満である場合(S18:NO)、ステップS19において、演算部58(充電状態関連機能80)は、IGSW22のオフを禁止する要求(以下「IGSWオフ禁止要求」という。)及びステップS17で取得した残容量Qrを表示部60に表示させる。
図4は、IGSWオフ禁止要求及び残容量Qrを表示する画面の一例を示す図である。図4において、表示枠90内における「キャパシタが満充電状態となるまでイグニションスイッチをオフにしないでください」との表示がIGSWオフ禁止要求である。また、電池の外形を有するアニメーション表示92が、残容量Qrを示している。すなわち、電池の外形内に表示される黒色の部位(以下「残量目盛り94」という。)は、残容量Qrを4段階表示でレベル表示している。例えば、残容量Qrが100%である場合、電池の外形内は、4つの残量目盛り94で満たされる。残容量Qrが0%である場合、電池の外形内には、残量目盛り94が1つも表示されない。
ステップS19の後は、ステップS17に戻る。従って、キャパシタ64の残容量Qrが閾値TH1以上となるまでは、図4のような操作禁止を要求する画面が表示され続ける。この際、残容量Qrの増加に応じて残量目盛り94の数が増加する。
残容量Qrが閾値TH1以上になると(S18:YES)、ステップS20において、演算部58(テスタ動作可能時間関連機能82)は、テスタ40の動作可能時間Tcを算出する。例えば、テスタ40全体における電力消費量(推定値又は実測値)と、キャパシタ64の残容量Qrとから動作可能時間Tcを算出する。なお、テスタ40全体における電力消費量を推定可能である場合、閾値TH1との関係から動作可能時間Tcを求めることも可能である。この場合、ステップS20の処理は省略してもよい。
続くステップS21において、演算部58(動作可能時間関連機能82)は、IGSW22のオフ操作及びその後の再オン操作の要求(以下「IGSWオフ後再オン要求」という。)及びステップS20で算出した動作可能時間Tcを表示部60に表示させる。
図5は、IGSWオフ後再オン要求及び動作可能時間Tcを表示する画面の一例を示す図である。図5において、表示枠100内における「イグニションスイッチをオフにした後、~再オンして下さい」との表示がIGSWオフ後再オン要求である。また、「10秒以内に」との表示が、動作可能時間Tcを示している。表示枠100内には、タイマのイラストレーション102が含まれる。
タイマのイラストレーション102は、ステップS20で算出された動作可能時間Tcに応じてタイマの指示位置を変化させてもよい。さらに、その後の動作可能時間Tcの変化に応じてタイマの指示位置を変化させることもできる。
IGSWオフ後再オン要求の表示にもかかわらず、IGSWオフ操作及びその後の再オン操作が実行されない場合(S22:NO)、ステップS21に戻る。
なお、IGSW22がオフ操作された後の再オンされる迄の動作可能時間Tcの表示は、時間の経過と共に減少させてもよい。例えば、「残り時間X秒です」との文字を表示させることができる。
この場合、減少後の動作可能時間Tcを算出する方法としては、IGSW22がオフにされたことを検出し、IGSW22がオフにされた後の時間をカウンタでカウントすることができる。IGSW22のオフの検出は、例えば、残容量Qrが増加又は一定値から減少に転じたこと、残容量Qrの減少度合いが所定値を超えたこと等により検出することができる。或いは、残容量センサ66による残容量Qrの検出及び残容量Qrからの動作可能時間Tcの算出を継続することで行ってもよい。
また、閾値TH1が100%より小さい値である場合、キャパシタ64の残容量Qrの増加及びこれに伴うテスタ40の動作可能時間Tcの増加に応じて、動作可能時間Tcの表示を変化させることもできる。
IGSW22のオフ操作及びその後の再オン操作が実行された場合(S22:YES)、ステップS23において、演算部58(ECU再起動関連機能72)は、ECU20との間で通信し、メモリチェックの終了を確認する。
その後、IGSW22がオフにされていない場合(S24:NO)、ステップS12に戻る。
IGSW22がオフにされた場合(S24:YES)、テスタ40は、電源オフとなり動作が終了する。なお、この際、キャパシタ64に蓄積されている電力は、図示しない放電抵抗等により放電することが可能である。
また、ECU20の再起動がうまく行かずに再起動操作を繰り返し行う必要が生じた場合、IGSW22を一旦オフにした後、再度、ステップS17からの処理を行ってもよい。この場合、演算部58のECU再起動関連機能72は、ECU20の再起動がうまく行かなかったことをECU20との通信により検出すると共に、ECU20の再起動がうまく行かなかったため、再度の再起動が必要である旨のメッセージを表示部60に表示させてもよい。
[4.本実施形態の効果]
以上のように、本実施形態によれば、IGSW22がオンのとき、車載バッテリ26(車載電源)から外部診断装置14のテスタ40に電力が供給される。このため、通常使用のための電源をテスタ40自体に設ける必要がなくなり、テスタ40の小型化、軽量化又は低コスト化を図ることが可能となる。また、IGSW22がオフのとき、バッテリ26からテスタ40への電力供給が停止される。IGSW22がオフの場合、ECU20はオフとなり、テスタ40は、車両12側からセンサ検出値を取得することはなく、車両診断は行われないことが通常である。このため、IGSW22がオフのとき、バッテリ26からテスタ40への電力供給を停止することで、バッテリ26の電力消費を効率的に抑制することが可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、IGSW22がオンのとき、車載バッテリ26(車載電源)から外部診断装置14のテスタ40に電力が供給される。このため、通常使用のための電源をテスタ40自体に設ける必要がなくなり、テスタ40の小型化、軽量化又は低コスト化を図ることが可能となる。また、IGSW22がオフのとき、バッテリ26からテスタ40への電力供給が停止される。IGSW22がオフの場合、ECU20はオフとなり、テスタ40は、車両12側からセンサ検出値を取得することはなく、車両診断は行われないことが通常である。このため、IGSW22がオフのとき、バッテリ26からテスタ40への電力供給を停止することで、バッテリ26の電力消費を効率的に抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、テスタ40は、IGSW22がオンであるときバッテリ26からの電力により充電されると共に、IGSW22がオフにされた後、この充電電力をテスタ40へ供給するキャパシタ64を有する。このため、車両12に対するデータ収集作業の終了に伴ってIGSW22がオフされたときに、テスタ40内へのデータ書込み途中の処理があっても、所定時間(例えば10秒から15秒)の動作を維持することによって、書込み動作の終了まで動作を継続することが可能となる。
一方、ECU20を再起動させるためIGSW22がオフ操作された後再オン操作されるまでの一時的な期間のみテスタ40を作動させたい場合、操作時間間隔が長くなると、IGSW22のオフ中にキャパシタ64からの電力供給が停止してテスタ40がオフになってしまい、その後のIGSW22のオン操作によりテスタ40への電力供給が再開しても、テスタ40の再起動に時間がかかり、作業が中断されてしまうことになる。これに対して、本実施形態によれば、外部診断装置14のテスタ40への要求作業が、ECU20のメモリチェックプログラムの起動が必要なメモリ関連作業である場合、要求作業終了時にIGSW22をオフ操作した後、再オン操作するまでの操作間隔制限時間(キャパシタ64の残容量Qrから求められるテスタ40の動作可能時間Tcの範囲内で設定されるもの)として動作可能時間Tcを表示する。このため、キャパシタ64による電力供給が停止する前におけるIGSW22のオフ操作及び再オン操作(すなわち、ECU20を再起動するための操作)を促して、円滑な作業継続を推進することが可能となる。
本実施形態において、要求作業の終了時におけるキャパシタ64の残容量Qrを検出し、残容量Qrが閾値TH1(第1閾値)未満のときには、閾値TH1以上に充電されるまでIGSW22のオフ操作を禁止するメッセージを表示する(図4)。これにより、IGSW22の最初のオン操作からキャパシタ64が閾値TH1以上に充電されるまでの間にECU20を再起動するオフ操作及びオン操作が行われないように注意を促すとか、ECU20の再起動がうまく行かずに再起動操作を繰り返し行う必要が生じたときにキャパシタ64が放電していて残容量Qrが不足している場合、残容量Qrが閾値TH1以上となるまでIGSW22のオフを待つようにアドバイスすることが可能となる。このため、IGSW22のオフ中にキャパシタ64からの電力供給が停止してテスタ40がオフとなり、その後の再起動のために作業が中断するリスクを低減させることが可能になる。
本実施形態では、要求作業が終了した後においてキャパシタ64の残容量Qrを連続的又は断続的に検出し、残容量Qrの変化に応じて動作可能時間Tcの表示を変化させる。これにより、残容量Qrの変化に応じて動作可能時間Tcを表示させることが可能となる。従って、ユーザにテスタ40の動作可能時間Tcの変化を認識させることが可能となる。
本実施形態では、IGSW22がオフにされた後、動作可能時間Tcの減少に伴って、表示する動作可能時間Tcを減少させる。これにより、IGSW22がオフにされた後、減少していく動作可能時間Tcをユーザは的確に把握することが可能となる。
B.変形例
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下に示す構成を採ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下に示す構成を採ることができる。
[1.診断対象(車両12)]
上記実施形態における車両12は、いわゆるガソリン車であったが、外部診断装置14による診断が可能な車両としての観点からすれば、ディーゼルエンジン車、電気自動車、ハイブリッド車等の車両であってもよい。
上記実施形態における車両12は、いわゆるガソリン車であったが、外部診断装置14による診断が可能な車両としての観点からすれば、ディーゼルエンジン車、電気自動車、ハイブリッド車等の車両であってもよい。
同様に、上記実施形態における車両12は、自動二輪車であったが、外部診断装置14による診断が可能な車両としての観点からすれば、三輪車、四輪車又は六輪車等であってもよい。
上記実施形態では、テスタ40に電力を供給する車載電源としてバッテリ26を用いたが、IGSW22のオンオフに伴って電力供給の開始及び停止をする観点からすれば、これに限らない。例えば、車載電源としてキャパシタ(テスタ40のキャパシタ64とは異なるもの)を用いてもよい。
[2.外部診断装置14の構成]
上記実施形態では、テスタ40で用いる診断ソフトウェア又はECU20の書替え用プログラムは、テスタ40の記憶部59に予め記憶されていたが、これに限らず、テスタ40が無線通信機能を有する場合、PC42若しくは外部(例えば、公衆ネットワークを介して通信可能な外部サーバ)からダウンロードしたものであってもよい。
上記実施形態では、テスタ40で用いる診断ソフトウェア又はECU20の書替え用プログラムは、テスタ40の記憶部59に予め記憶されていたが、これに限らず、テスタ40が無線通信機能を有する場合、PC42若しくは外部(例えば、公衆ネットワークを介して通信可能な外部サーバ)からダウンロードしたものであってもよい。
上記実施形態において、キャパシタ64は、テスタ40に内蔵されていたが(図1参照)、テスタ40に外付けするものであってもよい。
[3.電力供給]
上記実施形態では、車載バッテリ26とテスタ40とを結ぶ車両側電力線36上にはIGSW22自体が設けられ(図1)、車載バッテリ26からテスタ40への電力供給の開始及び停止をIGSW22自体で切り替えた(図2)。しかしながら、IGSW22のオンオフに連動して車載バッテリ26からテスタ40への電力供給の開始及び停止を行う観点からすれば、電力線36上にIGSW22自体を設けることは必ずしも必要ではない。例えば、IGSW22に連動してオンオフされる別スイッチを電力線36上に設けてもよい。
上記実施形態では、車載バッテリ26とテスタ40とを結ぶ車両側電力線36上にはIGSW22自体が設けられ(図1)、車載バッテリ26からテスタ40への電力供給の開始及び停止をIGSW22自体で切り替えた(図2)。しかしながら、IGSW22のオンオフに連動して車載バッテリ26からテスタ40への電力供給の開始及び停止を行う観点からすれば、電力線36上にIGSW22自体を設けることは必ずしも必要ではない。例えば、IGSW22に連動してオンオフされる別スイッチを電力線36上に設けてもよい。
[4.要求作業]
上記実施形態では、テスタ40に設けられ、ユーザが操作する操作部56を介して要求作業を入力したが、テスタ40に要求作業を入力する観点からすれば、それ以外の方法により要求作業を入力することもできる。例えば、テスタ40が無線通信機能を有する場合、外部機器(例えば、PC42)からテスタ40に要求作業を入力してもよい。
上記実施形態では、テスタ40に設けられ、ユーザが操作する操作部56を介して要求作業を入力したが、テスタ40に要求作業を入力する観点からすれば、それ以外の方法により要求作業を入力することもできる。例えば、テスタ40が無線通信機能を有する場合、外部機器(例えば、PC42)からテスタ40に要求作業を入力してもよい。
[5.ECU再起動関連制御]
上記実施形態では、キャパシタ64の残容量Qrと比較する閾値TH1を100%としたが、ECU20を再起動するためのIGSW22のオフ操作及び再オン操作迄の間においてテスタ40をオン状態に保つ観点からすれば、その他の数字(例えば、50~99%のいずれかの数字)であってもよい。
上記実施形態では、キャパシタ64の残容量Qrと比較する閾値TH1を100%としたが、ECU20を再起動するためのIGSW22のオフ操作及び再オン操作迄の間においてテスタ40をオン状態に保つ観点からすれば、その他の数字(例えば、50~99%のいずれかの数字)であってもよい。
なお、閾値TH1が100%であれば、残容量Qrが閾値TH1以上となった場合(図3のS18:YES)、動作可能時間Tcを1つの固定値に特定することが可能である。この場合、動作可能時間Tcの算出を省略することが可能となる。
上記実施形態では、要求作業を完了した後、キャパシタ64の残容量Qrが閾値TH1以上となるまで、IGSWオフ禁止要求及び残容量Qrを表示したが(図3のS19、図4)、動作可能時間Tcに着目すれば、IGSWオフ禁止要求及び残容量Qrに加えて又はこれらに代えて、動作可能時間Tcを表示してもよい。
また、上記実施形態では、図3のステップS20の後、IGSW22が再オンされるまでの間、動作可能時間Tcを表示したが、要求作業が完了した後、IGSW22が再オンされるまでの間のいずれかのタイミングに行うものであれば、これに限らない。例えば、図3のステップS20の後、動作可能時間Tcよりも短い一定時間のみ表示してもよい。或いは、要求作業が完了した後、IGSW22がオフにされる前まで動作可能時間Tcを表示してもよい。或いは、IGSW22がオフにされた後再オンされるまでの間のみ表示することもできる。或いは、残容量Qrが所定の閾値TH2(第2閾値)以上となったとき、表示してもよい。閾値TH2は、閾値TH1より大きい値、小さい値又は等しい値のいずれに設定してもよい。
上記実施形態では、動作可能時間Tcをそのまま表示部60に表示したが(図3のS21及び図4)、ECU20を再起動させるためのIGSW22のオフ操作及び再オン操作を所定時間(但し、動作可能時間Tc以下の時間)内に行うことを促す観点からすれば、IGSW22のオフ操作後に再オン操作するまでの制限時間(以下「操作間隔制限時間Tlim」という。)を表示しさえすればよい。例えば、閾値TH1との関係で動作可能時間Tcよりも短い時間を操作間隔制限時間Tlimとして表示してもよい。なお、操作間隔制限時間Tlimには、動作可能時間Tcが含まれる。
また、上記実施形態では、数字としての動作可能時間Tcを表示したが(図4)、タイマのイラストレーション102におけるタイマの指示位置のみを用いて動作可能時間Tcを表示してもよい。或いは、その他の表示で動作可能時間Tcを表示することもできる。
[6.その他]
上記実施形態では、外部診断装置14(特に、テスタ40)に本発明を適用したが、例えば、通常時には車載電源から電力供給を受け、ECU20の再起動時は内蔵又は外付けのキャパシタ64により電力を賄う観点からすれば、車両12に搭載されたECU20のプログラム書替え機能を有するプログラム書替え装置に本発明を適用することも可能である。
上記実施形態では、外部診断装置14(特に、テスタ40)に本発明を適用したが、例えば、通常時には車載電源から電力供給を受け、ECU20の再起動時は内蔵又は外付けのキャパシタ64により電力を賄う観点からすれば、車両12に搭載されたECU20のプログラム書替え機能を有するプログラム書替え装置に本発明を適用することも可能である。
Claims (6)
- 車両(12)に搭載された電子制御装置(以下「ECU」という。)(20)に対して前記車両(12)の外部からデータ通信することにより、前記ECU(20)を介して前記車両(12)におけるセンサ検出値を取得して診断を行う外部診断装置(14)であって、
前記車両(12)のイグニションスイッチ(22)がオンであるとき、車載電源(26)から前記外部診断装置(14)への電力が供給され、前記イグニションスイッチ(22)がオフであるとき、前記車載電源(26)からの電力供給が停止される車両側電力線(36)に接続される外部診断装置側電力線(68)と、
前記外部診断装置側電力線(68)に接続され、前記イグニションスイッチ(22)がオンであるとき前記車載電源(26)からの電力により充電されると共に、前記イグニションスイッチ(22)をオフにした後にこの充電電力を前記外部診断装置(14)へ供給する電力を蓄えるキャパシタ(64)と、
前記外部診断装置(14)への要求作業が入力される要求作業入力部(56)と、
前記要求作業入力部(56)に入力された要求作業が、前記ECU(20)のメモリチェックプログラムの起動が必要なメモリ関連作業であるか否かを判定するメモリ関連作業判定部(70)と、
前記要求作業が前記メモリ関連作業であると前記メモリ関連作業判定部(70)が判定し且つ前記要求作業が終了した場合、前記ECU(20)を再起動させるため前記イグニションスイッチ(22)がオフにされた後再オンされるまでの操作間隔制限時間を表示する制限時間表示部(60)と
を有することを特徴とする外部診断装置(14)。 - 請求項1記載の外部診断装置(14)において、
前記要求作業の終了時における前記キャパシタ(64)の残容量又は充電率を検出し、前記充電率又は前記残容量が第1閾値未満のときには、前記第1閾値以上に充電されるまで前記イグニションスイッチ(22)のオフ操作を禁止するメッセージを表示する
ことを特徴とする外部診断装置(14)。 - 請求項1又は2記載の外部診断装置(14)において、
前記操作間隔制限時間は、前記キャパシタ(64)の残容量又は充電率から求められる前記外部診断装置(14)の動作可能時間に応じて変化するものであり、
前記要求作業が終了した後において前記キャパシタ(64)の残容量又は充電率を連続的又は断続的に検出し、前記残容量又は充電率の変化に応じて前記操作間隔制限時間の表示を変化させる
ことを特徴とする外部診断装置(14)。 - 請求項3記載の外部診断装置(14)において、
前記イグニションスイッチ(22)がオフにされた後、前記動作可能時間の減少に伴って前記操作間隔制限時間の表示を変化させる
ことを特徴とする外部診断装置(14)。 - 自動二輪車(12)に搭載された電子制御装置(以下「ECU」という。)(20)と外部診断装置(14)との間でデータ通信することにより、前記自動二輪車(12)から前記外部診断装置(14)に前記自動二輪車(12)におけるセンサ検出値を取得して診断を行う自動二輪車用診断システム(10)であって、
前記自動二輪車(12)のイグニションスイッチ(22)がオンであるとき、前記自動二輪車(12)の車載電源(26)から前記外部診断装置(14)に電力を供給し、前記イグニションスイッチ(22)がオフであるとき、前記車載電源(26)からの電力供給を停止し、
前記外部診断装置(14)は、前記イグニションスイッチ(22)がオンであるとき前記車載電源(26)からの電力により充電されると共に、前記イグニションスイッチ(22)をオフにした後にこの充電電力を前記外部診断装置(14)へ供給する電力を蓄えるキャパシタ(64)を有する
ことを特徴とする自動二輪車用診断システム(10)。 - 車両(12)に搭載された電子制御装置(以下「ECU」という。)(20)と外部診断装置(14)との間でデータ通信することにより、前記車両(12)から前記外部診断装置(14)に前記車両(12)におけるセンサ検出値を取得して診断を行う車両診断方法であって、
前記車両(12)のイグニションスイッチ(22)がオンであるとき、車載電源(26)から前記外部診断装置(14)に電力を供給すると共に、前記外部診断装置(14)に設けられたキャパシタ(64)を充電し、
前記イグニションスイッチ(22)がオフにされたとき、前記車載電源(26)から前記外部診断装置(14)への電力供給を停止すると共に、前記キャパシタ(64)から前記外部診断装置(14)内に電力を供給し、
前記外部診断装置(14)において要求作業を受け付け、
受け付けた前記要求作業が、前記ECU(20)のメモリチェックプログラムの起動が必要なメモリ関連作業であるか否かを、前記外部診断装置(14)において判定し、
前記外部診断装置(14)において前記要求作業を実行し、
前記要求作業が前記メモリ関連作業であると判定し且つ前記要求作業が終了した場合、前記ECU(20)を再起動させるため前記イグニションスイッチ(22)がオフにされた後再オンされるまでの制限時間であり、且つ前記キャパシタ(64)の残容量又は充電率から求められる前記外部診断装置(14)の動作可能時間の範囲内で設定される時間である操作間隔制限時間を、前記外部診断装置(14)の表示部(60)に表示する
ことを特徴とする車両診断方法。
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