JP4792938B2 - レーザ走査光学装置 - Google Patents
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Description
図1に本発明に係るレーザ走査光学装置の概略構成を示す。このレーザ走査光学装置1は、レーザダイオード2から放射されたレーザビームをコリメータレンズやシリンダレンズからなる第1光学系3でポリゴンミラー4の反射面に集光し、該ポリゴンミラー4の回転に基づいてレーザビームを主走査方向Yに等角速度で偏向し、さらに収差補正機能を有するレンズ6,7などからなる第2光学系5で結像/走査し、防塵ガラス8を介して矢印方向Xに回転駆動される感光体ドラム10上を主走査方向Yに走査露光する。
第1実施例において、図2に示すように、レーザ走査光学装置のハウジングの一部を構成する基台20にはビーム透過用のスリット21が形成されており、該スリット21に沿って長尺のレンズ7が設けられている。レンズ7は両端部と中央部の一側面にて接着剤31を介して基台20の表面及び剛性を有する突部22の一面に接着固定されている。レンズ7はスリット21を通過したビームが透過し、その光軸を符号Pで示す。
(1)レンズ7を図示しない治具で保持する。
(2)レンズ7の両端を基台20の表面に押し当てて光軸Pと直交する面内での位置調整を行う。
(3)治具によってレンズ7の中央部に矢印A方向又は矢印A’方向の押圧力を加えて曲線状に変形させ、ボウを補正する。
(4)前記補正の後、接着剤31にてレンズ7の両端部及び中央部を基台20に固定する。
(1)レンズ7を図示しない治具で保持する。
(2)レンズ7の両端部を基台20の表面に押し当てて光軸Pと直交する面内で位置調整を行う。
(3)レンズ7の両端部を接着剤にて基台20に固定する。
(4)治具によってレンズ7の中央部に矢印A方向又は矢印A’方向の押圧力を加えて曲線状に変形させ、ボウを補正する。
(5)前記補正の後、レンズ7の中央部を接着剤31にて突部22又は23に固定する。
前記第1実施例では、レンズ7の両端部をボウ補正時の押圧方向から見て剪断方向に相当する面で基台20に接着固定している。これに対して、本第2実施例では、図4に示すように、基台20上に中央部の突部22に対向する側に一対の突部24,24を設け、該突部24,24の一面に接着剤31にてレンズ7の両端部一側面を固定したものである。レンズ7の中央部に関しては第1実施例と同様の構成で接着固定されている。
第3実施例は、図5に示すように、レンズ7の両端部を固定する一対の突部25,25を中央部の突部22と同じ側に設けたものであり、他の構成は前記第2実施例と同様である。従って、その作用効果も第2実施例と同様である。
第4〜第6実施例は、それぞれ、図7〜図9に示すように、突部22とレンズ7の中央部一側面との間のギャップに薄板状のスペーサ35を介在させ、接着剤31にて固定したものである。スペーサ35を介在させる以外の構成は、図7に示す第4実施例は前記第1実施例と同じであり、図8に示す第5実施例は前記第2実施例と同じであり、突部24とレンズ7の両端部一側面との間のギャップにもスペーサ35が介在されている。図9に示す第6実施例は前記第3実施例の変形例と同様である。
第7実施例は、図10に示すように、基本的には前記第1実施例と同様の構成を備えたもので、突部22にねじ27を螺着し、ねじ27を出し入れすることでレンズ7に押圧力を作用させ、ボウを補正するようにしている。ボウの補正後、レンズ7の一側面と突部22の一面との間には接着剤31が充填される。
第8実施例は、図11に示すように、基台20に弾性変形しない突部36と弾性変形可能な突部37とを設け、突部36に螺着したねじ38が突部37に当接し、ねじ38の出し入れによって突部36,37の間隔を調整可能としたものである。レンズ7の両端部は前記第1実施例と同様に接着剤31にて基台20上に固定されており、レンズ7の中央部は弾性変形可能な突部37に接着剤31にて固定されている。
第9実施例は、図12に示すように、前記第8実施例の構成に加えて、レンズ7の両端部においても、基台20に弾性変形しない突部41と弾性変形可能な突部42とを設け、突部41に螺着したねじ43が突部42に当接し、ねじ43の出し入れによって突部41,42の間隔を調整可能としたものである。本第9実施例においては、レンズ7の変形(矯正)状態をより確実に維持することができる。
第10実施例は、図13に示すように、基台50に対してレンズ7を光軸Pが基台20の表面と平行に位置するように設け、レンズ7に対して矢印B方向に押圧力を作用させることでレンズ7を変形させ、感光体面上での像面湾曲を補正するように構成したものである。
第11実施例は、図14に示すように、突部22,23にレンズ7の裏面側を支持する突起部22a,23aを設け、突起部22a,23aにても接着剤31でレンズ7の中央部裏面を固定可能としたものである。本第11実施例において他の構成は前記第1実施例と同様である。なお、第1実施例以外の他の実施例に適用することも可能である。
第12実施例は、図16に示すように、レンズ7の中央部を固定する構造は前記第11実施例と同様であり、さらに、レンズ7の両端部をも裏面及び側面を接着剤31を介して固定したもので、レンズ7の両端部側面は突部25,25の一面に充填された接着剤31にて固定されている。
なお、本発明に係るレーザ走査光学装置は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できる。
20,50…基台
22,23,24,25…突部
26…突条
27,38,43…ねじ
31…接着剤
35…スペーサ
36,37,41,42,51,52…突部
Claims (3)
- 長尺状の光学素子を基台に固定したレーザ走査光学装置において、
少なくとも前記光学素子の両端部2箇所とほぼ中央部1箇所を前記基台又は前記基台に設けられた突部に対する接着固定部とし、
前記光学素子は接着固定に際して押圧力により変形を加えられており、
前記接着固定部のうち、前記押圧力が作用する方向と一致する方向の法線を有する前記光学素子の面の少なくとも一方における接着固定部は、対向する前記突部の面と接着固定されており、
前記突部の面と接着固定されている前記接着固定部のうちの少なくとも1箇所において前記光学素子と前記突部との間にギャップが設けられ、
前記ギャップにはスペーサが介在されており、
前記光学素子への押圧力による変形に伴う前記ギャップの変化に応じて前記スペーサの厚みが調整されていること、
を特徴とするレーザ走査光学装置。 - 長尺状の光学素子を基台に固定したレーザ走査光学装置において、
少なくとも前記光学素子の両端部2箇所とほぼ中央部1箇所を前記基台又は前記基台に設けられた突部に対する接着固定部とし、
前記光学素子は接着固定に際して押圧力により変形を加えられており、
前記接着固定部のうち、前記押圧力が作用する方向と一致する方向の法線を有する前記光学素子の面の少なくとも一方における接着固定部は、対向する前記突部の面と接着固定されており、
前記突部の面と接着固定されている前記接着固定部のうちの少なくとも1箇所において前記突部は弾性変形しない部分と弾性変形可能な部分とを有し、弾性変形しない部分と弾性変形可能な部分との間隔が調整可能であり、
前記弾性変形可能な部分と前記光学素子とが接着固定されており、
前記間隔の調整によって前記光学素子を変形させる押圧力が付与されていること、
を特徴とするレーザ走査光学装置。 - 前記突部と接着固定されている前記接着固定部のうちの少なくとも1箇所において前記光学素子と前記突部との間にギャップが設けられ、
前記光学素子への押圧力による変形に伴う前記ギャップの変化に応じて接着剤量が調整されていること、
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレーザ走査光学装置。
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