JP3470670B2 - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

Info

Publication number
JP3470670B2
JP3470670B2 JP2000015013A JP2000015013A JP3470670B2 JP 3470670 B2 JP3470670 B2 JP 3470670B2 JP 2000015013 A JP2000015013 A JP 2000015013A JP 2000015013 A JP2000015013 A JP 2000015013A JP 3470670 B2 JP3470670 B2 JP 3470670B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
case
optical housing
optical
scanning device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000015013A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001208992A (ja
Inventor
和博 曽根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2000015013A priority Critical patent/JP3470670B2/ja
Publication of JP2001208992A publication Critical patent/JP2001208992A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3470670B2 publication Critical patent/JP3470670B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタや
複写機等の画像形成装置に適用される光走査装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタ等の画像形成装置におい
て光書き込みに用いられる従来の光走査装置の構成の例
を図14に示す。光学ハウジング1は、光走査装置の構
成部品を覆い、埃等から各構成部品を保護する。レーザ
ダイオード90から出射された光は、コリメートレンズ
91により平行光束とされ、トロイダルレンズ3を通過
し、回転多面鏡4において第一のfθレンズ6方向に偏
向する。回転多面鏡4は、ポリゴンモータ5によって一
定の速度で回転する。回転多面鏡4に到達する光は、こ
の回転により一つの鏡面毎に所定の角度範囲内で偏向
し、光は繰り返し同じ角度範囲内を走査する。回転多面
鏡4で偏向する光は、第一のfθレンズ6および第二の
fθレンズ7を通過して、感光ドラム(図14において
図示せず。)上において等速度の走査を行う。この走査
を主走査とし、感光ドラムを回転することにより副走査
が行われる。なお、光走査装置は、fθレンズを複数備
えるとは限らず、fθレンズを一つだけ備える場合もあ
る。
【0003】各fθレンズ6,7の取り付け方法には、
直接光学ハウジング1に取り付ける方法や、各fθレン
ズ6,7をレンズケース等で保護し、そのレンズケース
等を光学ハウジング1に取り付ける方法がある。従来、
各fθレンズ6,7を保持する光学ハウジング1やレン
ズケース等の保持部には、各fθレンズ6,7とは別の
材料が用いられていた。
【0004】このような光走査装置における問題点を、
第二のfθレンズ7に着目して説明する。環境温度が変
化すると、第二のfθレンズ7および光学ハウジング1
やレンズケース等の保持部が膨張または収縮して変形す
る。第二のfθレンズ7と保持部の変形量が異なる場
合、第二のfθレンズ7と保持部との間に摩擦力が生
じ、この摩擦力によって第二のfθレンズ7は更に変形
する。このような変形が生じると、第二のfθレンズ7
を通過した光が走査する位置がずれてしまう。また、保
持部との間の摩擦力により第二のfθレンズ7内部に歪
みが生じ、ビーム形状が崩れてしまう。これらの問題
は、環境温度の変化による第二のfθレンズ7の変形、
摩擦力による第二のfθレンズ7の変形という二つの変
形が原因である。
【0005】摩擦力による変形は、第二のfθレンズ7
を保持部に固定する力に比例するが、この固定する力を
精度よく管理することは困難であった。このため、光走
査装置を複数搭載したカラー画像形成装置では、各光走
査装置における第二のfθレンズ7と保持部との間の摩
擦力の発生量が異なってしまう場合があった。この場合
には、複数の光走査装置を用いて同じ場所に点を重ねて
印画しようとしても、光を一点に重ねることができず、
ずれが生じてしまう。このずれをレジストレーションず
れという。
【0006】このような問題は、第二のfθレンズ7に
限らず、第一のfθレンズ6についても発生する。
【0007】環境温度の変化による影響を排除する光走
査装置は、これまで種々提案されている。例えば、特開
平11−202232号公報には、光源およびコリメー
トレンズを保持する保持部と光学ハウジングの変形によ
る走査位置のずれを低減させる光走査装置が記載されて
いる。
【0008】また、特開平3−163411号公報に
は、光源およびコリメートレンズの保持部の線膨張係
数、コリメートレンズの焦点距離、fθレンズの焦点距
離、屈折率、線膨張係数、温度変化に伴う屈折率の変化
等が所定の関係を満足するように構成することで、温度
変化による走査位置のずれを低減させる光走査装置が記
載されている。
【0009】また、特許第2583899号公報には、
光学ハウジングの線膨張係数および各構成部品を保持す
るホルダの線膨張係数と長さが所定の関係を満足するよ
うに構成し、そのホルダを光学ハウジング上に配置する
ことで、温度変化による走査位置のずれを低減させる光
走査装置が記載されている。
【0010】また、温度変化による走査位置のずれを低
減させる目的を有する発明ではないが、走査位置のずれ
を低減させる効果を有する発明が、特開昭63−210
807号公報に記載されている。この発明によれば、f
θレンズと光学ハウジングとを一体成型しているので摩
擦力による影響を排除することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平11−
202232号公報記載の発明は、温度変化に伴う光源
およびコリメートレンズの位置の変動による走査位置の
ずれを低減させる効果を有するが、fθレンズの変形に
よる走査位置のずれを低減させるものではない。また、
特開平3−163411号公報記載の発明は、各構成部
品の諸特性が所定の関係を満たす必要があり、設計の自
由度が制限される。同様に、特許第2583899号公
報記載の発明も、ホルダの長さおよびホルダや光学ハウ
ジングの線膨張係数が所定の関係を満たす必要があり、
構成部品の配置や材料選定の自由度が制限される。ま
た、特開昭63−210807号公報記載の発明では、
保持部である光学ハウジングに大きな変形が生じた場
合、その変形がfθレンズに伝わりfθレンズが歪んで
しまう。
【0012】本発明は、環境温度が変化してもfθレン
ズと保持部との間の摩擦力によるfθレンズの変形量を
少なくし、走査位置のずれやビーム形状の崩れを低減さ
せる光走査装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による光走査装置
は、各構成部品を取り付ける光学ハウジングを備え、光
源から出射された光を偏向し、レンズを介して感光体面
上を光走査する光走査装置であって、レンズの材料の線
膨張係数とほぼ等しい線膨張係数を有する材料を用いて
レンズを保持する保持部を成型し、レンズを保持部に取
り付け、前記保持部は、レンズに対して一方向から接す
る補強板であり、レンズを取り付けた補強板を光学ハウ
ジングに取り付けることを特徴とする。また、各構成部
品を取り付ける光学ハウジングを備え、光源から出射さ
れた光を偏向し、レンズを介して感光体面上を光走査す
る光走査装置であって、レンズの材料の線膨張係数とほ
ぼ等しい線膨張係数を有する材料を用いてレンズを保持
する保持部を成型し、レンズを保持部に取り付け、前記
保持部は、レンズを内部に収めるレンズケースであり、
レンズを取り付けたレンズケースを光学ハウジングに取
り付けることを特徴とする。
【0014】保持部は、光学ハウジングであり、レンズ
を直接光学ハウジングに取り付ける構成であってもよ
い。このような構成によれば、光学ハウジングとは別に
保持部を設ける必要がないので、光走査装置を小型化
し、価格を低くすることができる。
【0015】また、保持部は、レンズに対して一方向か
ら接する補強板またはレンズを内部に収めるレンズケー
スであり、レンズを取り付けた補強板またはレンズケー
スを光学ハウジングに取り付ける構成であってもよい。
このような構成によれば、ポリゴンモータの振動等によ
る影響を受けにくくすることができる。また、レンズを
レンズケースに収めた場合には、レンズに直接触れにく
くなるので、レンズの取り扱いが容易になる。
【0016】
【0017】また、保持部または光学ハウジングが、保
持部と光学ハウジングとの接触部分にボールベアリング
を備えた構成としてもよい。このような構成によれば、
保持部と光学ハウジングのいずれか一方に大きな変形が
生じても、保持部と光学ハウジングの接触部分における
摩擦力の発生を防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明による光走査装置
の実施の一形態を示す斜視図である。光学ハウジング1
は、レーザダイオードアッセンブリー(以下、LD−A
ssyと記す。)2、トロイダルレンズ3、ポリゴンモ
ータ5、第一のfθレンズ6、第二のfθレンズ7、お
よびレンズケース8を覆い、埃等から各部を保護する。
LD−Assy2は、図14に示すレーザダイオード9
0およびコリメートレンズ91を備えた光学部品であ
る。図14に示すように、レーザダイオード90および
コリメートレンズ91を別個に配置する構成であっても
よい。トロイダルレンズ3は、曲面状の凸部を有してい
る。ポリゴンモータ5は、回転多面鏡4を備え、回転多
面鏡4を一定の速度で回転させる。
【0019】図1において、レーザダイオード90とコ
リメートレンズ91をLD−Assy2として一つの部
品で示している点が図14と異なっているが、出射され
た光の経路は図14と同様である。
【0020】第二のfθレンズ7は、レンズケース8に
収められる。第一のfθレンズ6もレンズケースに収め
てよいが、以下の説明では、第二のfθレンズ7をレン
ズケース8に収めた場合について説明する。
【0021】レンズケース8は、ケース下部8aとケー
ス上部8bとの間に第二のfθレンズ7を収め、保護す
る。図2は、レンズケース8およびレンズケース8に収
められた第二のfθレンズ7を示す平面図である。ただ
し、図2において、後述する板ばねは省略している。図
3は、図2におけるC−C線に沿った断面図である。図
3に示すように、第二のfθレンズ7は、上下方向から
レンズケース8に覆われる。
【0022】また、第二のfθレンズ7の線膨張係数と
ケース下部8a、ケース上部8bの線膨張係数とがほぼ
等しくなるように、レンズケース8の材料を選定する。
例えば、第二のfθレンズ7およびレンズケース8をい
ずれも、線膨張係数が6×10−5/℃のPMMA(ア
クリル樹脂)により形成する。
【0023】図4は、第二のfθレンズ7、ケース下部
8a、および板ばね10〜12の構成の例を示す斜視図
である。板ばね10〜12は、第二のfθレンズ7をケ
ース下部8aに押し当て、固定する。板ばね10〜12
は、それぞれ取付穴13a,14a,15aを備える。
ケース下部8aは、取付穴13aに対応する突起13
b、取付穴14aに対応する突起14b、取付穴15a
に対応する突起15bを備える。板ばね10〜12は、
それぞれ取付穴13a,14a,15aを突起13b,
14b,15bに通すことにより、ケース下部8aに取
り付けられる。
【0024】図5は、第二のfθレンズ7を図4とは反
対方向から見た外観図である。第二のfθレンズ7は、
突起30を備え、突起30をケース下部8aの中央に設
けられた溝20に挿入するようにして、ケース下部8a
に取り付けられる。このとき、板ばね11のばね部17
は、突起30をケース下部8aの接触部21に押し当て
る。また、板ばね10のばね部16は、第二のfθレン
ズ7の端部31aをケース下部8aの接触部22に押し
当てる。同様に、板ばね12のばね部18は、端部31
bを接触部23に押し当てる。また、ケース下部8a
は、突起24a〜24cを備え、突起24a〜24cが
第二のfθレンズ7の底面と接する。上記のように第二
のfθレンズ7をケース下部8aに取り付けた状態の平
面図を図6に示す。
【0025】図7は、ケース上部8b、板ばね40〜4
2、およびねじ49の構成の例を示す斜視図である。板
ばね40〜42は、第二のfθレンズ7をケース下部8
aに押し当て、固定する。板ばね40〜42は、それぞ
れ取付穴43a,44a,45aを備える。ケース上部
8bは、取付穴43aに対応する突起43b、取付穴4
4aに対応する突起44b、取付穴45aに対応する突
起45bを備える。図8に示すように、板ばね40〜4
2は、それぞれ取付穴43a,44a,45aを突起4
3b,44b,45bに通すことにより、ケース上部8
bに取り付けられる。板ばね40〜42を取り付けたケ
ース上部8bは、ねじ49によりケース下部8aに取り
付けられる。このとき、板ばね40〜42のそれぞれの
ばね部46〜48は、第二のfθレンズ7を、ケース下
部8aの突起24a〜24cに押し当てる。
【0026】以上のように、第二のfθレンズ7は、板
ばね10〜12、板ばね40〜42によってレンズケー
ス8に固定される。また、固定された第二のfθレンズ
7がケース下部8aや板ばね10等と接触する部分の面
積は非常に小さい。したがって、レンズケース8(各板
ばねも含む。)と第二のfθレンズとの間の摩擦力が、
第二のfθレンズ7を固定しようとする力より大きくな
ると、レンズケース8と第二のfθレンズ7との間には
滑りが生じる。
【0027】なお、ケース下部8aにケース上部8bを
取り付けたときに、第二のfθレンズ7を通過する光を
遮らないように、図3に示す隙間9a,9bが設けられ
る。
【0028】次に、レンズケース8の光学ハウジング1
への取付方法について説明する。図9は、光学ハウジン
グ1およびレンズケース8の断面図である。光学ハウジ
ング1は、図9に示すボス50を複数備える。レンズケ
ース8は、光学ハウジング1のボス50と接触し、板ば
ね(図面において図示せず。)によりボス50に押し当
てられる。
【0029】また、光学ハウジング1はボス50を備え
ずに、ケース下部8aがボールベアリングを備えた構成
としてもよい。図10は、ケース下部8aがボールベア
リング51を備えた構成とした場合の光学ハウジング1
およびレンズケース8の断面図である。ボールベアリン
グ51が備えるボール52が光学ハウジング1と接触
し、レンズケース8は、板ばね(図面において図示せ
ず。)により光学ハウジング1に押し当てられる。この
ような構成とすれば、光学ハウジング1とレンズケース
8の変形量が異なる場合に滑りが生じる。
【0030】次に、環境温度が変化した場合におけるレ
ンズケース8および第二のfθレンズ7の動作について
説明する。環境温度が変化すると、レンズケース8およ
び第二のfθレンズ7はともに膨張または収縮すること
により変形する。このとき、両者の線膨張係数はほぼ等
しいので変形量もほぼ等しく、第二のfθレンズ7とレ
ンズケース8との間には、わずかな摩擦力しか発生しな
い。特に、線膨張係数が等しいならば摩擦力は発生しな
い。したがって、摩擦力による変形は、従来の光走査装
置よりも低減する。
【0031】さらに、レンズケース8は、箱形構造をし
ているために剛性が高く、また、変形方向に対する断面
積が大きいため、第二のfθレンズ7に歪みを発生させ
るような摩擦力は生じずに変形することができる。例え
ば、図11に示す矢印方向に変形する場合であっても、
その方向に対する断面積(図11に示す斜線部分)が大
きいため、第二のfθレンズ7を変形させるような摩擦
力が生じにくい。なお、図11においてレンズケース8
は、簡略化して単純な箱形形状として示している。
【0032】また、保持部であるレンズケース8と第二
のfθレンズ7のいずれか一方に、温度変化による大き
な変形が生じた場合には、摩擦力が生じて第二のfθレ
ンズ7を変形させる。しかし、レンズケース8は、前述
のように板ばねを用いて第二のfθレンズ7を固定する
構成である。したがって、保持部であるレンズケース8
の歪みが非常に大きくなり、摩擦力が第二のfθレンズ
7を固定しようとする力より大きくなると、レンズケー
ス8と第二のfθレンズ7との間に滑りが生じる。滑り
が生じた場合には、第二のfθレンズ7は、より大きな
摩擦力を受けることはない。すなわち、保持部に大きな
変形が生じた場合であっても、第二のfθレンズ7の変
形量は一定範囲内に抑えることができる。
【0033】また、光学ハウジング1とレンズケース8
のいずれか一方に温度変化による大きな変形が発生した
場合、図9に示すようにボス50がレンズケース8と接
触していると、接触部分において摩擦力が発生する。し
かし、図10に示すようにボールベアリング51が光学
ハウジング1に接触しているならば、接触部分に摩擦力
は発生せず、光学ハウジング1とレンズケース8の変形
量が異なる場合であっても、第二のfθレンズに影響を
及ぼさない。
【0034】以上のように、この光走査装置は、環境温
度が変化しても第二のfθレンズ7とその保持部である
レンズケース8との間にはわずかな摩擦力しか発生しな
いので、摩擦力による変形で生じる走査位置のずれやビ
ーム形状の歪みを低減させることができる。また、レン
ズケース8に大きな変形が発生しても、滑りを生じさせ
ることにより、第二のfθレンズ7の変形量は一定範囲
内に抑えることができる。さらに、ボールベアリング5
1を用いてレンズケース8を光学ハウジング1に取り付
ける構成とした場合には、光学ハウジング1とレンズケ
ース8の変形量が異なる場合であっても、第二のfθレ
ンズ7に影響を及ぼさない。
【0035】また、第二のfθレンズ7をレンズケース
8に収めることにより、第二のfθレンズ7がポリゴン
モータ5の振動等の影響を受けにくくなる。したがっ
て、ビーム形状が崩れにくく、印字品質を向上させるこ
とができる。さらに、第二のfθレンズ7を扱う際にレ
ンズ面に触れにくくなるので、第二のfθレンズ7の取
り扱いを容易化することができる。
【0036】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。図12は、本発明による光走査装置の他の実施
の形態を示す斜視図である。図12において、第二のf
θレンズ7および補強板60以外の構成は、図1に示し
た場合と同様である。
【0037】補強板60は、第二のfθレンズ7に対し
て一方向から接して、第二のfθレンズ7を固定する。
補強板60の材料は、補強板60の線膨張係数が第二の
fθレンズ7の線膨張係数とほぼ等しくなるように選定
する。第二のfθレンズ7の取付方法は、図1に示す実
施例において第二のfθレンズ7をケース下部8aに取
り付ける場合と同様である。すなわち、補強板60は、
突起13b〜15b、溝20、接触部21〜23、突起
24a〜24cを備え、第二のfθレンズ7は、板ばね
10〜12と同様の板ばねにより、補強板60に押し当
てられる。ただし、図12に示す構成では、ケース上部
8bが存在しない。そのため、第二のfθレンズ7を補
強板60に上方向から押し当てる板ばね(図12におい
て図示せず。)を取り付ける。
【0038】また、補強板60の剛性は、図1に示した
実施例におけるケース下部8aのみの剛性より高くする
ことが望ましい。例えば、補強板60は、レンズケース
8と同等の剛性を有するようにする。補強板60の剛性
は、例えば、厚みを変更することにより調節することが
できる。
【0039】補強板60を光学ハウジング1に取り付け
る方法は、図1に示す実施例においてレンズケース8を
光学ハウジング1に取り付ける場合と同様である。光学
ハウジング1にボス50を設け、板ばねにより補強板6
0をボス50に押し当ててもよく、また、ボールベアリ
ング51を補強板60に設け、ボールベアリング51を
光学ハウジング1に押し当ててもよい。
【0040】このような構成によっても、環境温度が変
化した場合における第二のfθレンズ7と補強板60の
変形量はほぼ等しいので、両者の間にはわずかな摩擦力
しか発生しない。特に、線膨張係数が等しいならば摩擦
力は発生しない。したがって、第二のfθレンズ7は温
度変化により変形するが、摩擦力による変形量は少なく
なり、走査位置のずれやビーム形状の崩れを低減させる
ことができる。また、補強板60に大きな変形が発生し
ても、第二のfθレンズ7と補強板60との間に滑りが
生じ、第二のfθレンズの変形量を一定範囲内に抑える
ことができる。
【0041】さらに、補強板60にボールベアリング5
1を取り付けた構成とすれば、光学ハウジング1と補強
板60の変形量が異なる場合であっても、第二のfθレ
ンズ7に影響を及ぼさない。
【0042】また、レンズケース8より小型で簡易な構
成の補強板60を用いることにより、光走査装置を小型
化し、価格を低くすることができる。
【0043】上記の各実施例では、第二のfθレンズ7
の変形量を低減させる場合について述べたが、第一のf
θレンズ6の変形量を低減させる場合は、第一のfθレ
ンズ6をレンズケースや補強板に設置すればよい。この
レンズケースや補強板の材料は、線膨張係数が第一のf
θレンズ6の線膨張係数とほぼ等しくなるように選定す
る。fθレンズをレンズケースや補強板へ設置する場
合、二つのfθレンズを双方ともレンズケースや補強板
に設置してもよい。また、変形による影響を減少させよ
うとするfθレンズのみをレンズケースや補強板に設置
してもよい。
【0044】また、レンズケース8や補強板60と光学
ハウジング1との接触部分にボールベアリング51を設
ける場合に、レンズケース8や補強板60にボールベア
リング51を設けるのではなく、光学ハウジング1にボ
ールベアリングを設けてもよい。
【0045】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。図13は、本発明による光走査装置の他の実施
の形態を示す斜視図である。図13において、第二のf
θレンズ7は光学ハウジング1に直接取り付けられる構
成であり、他の構成は図1に示した場合と同様である。
【0046】第二のfθレンズ7は、光学ハウジング1
に固定される。光学ハウジング1の材料は、光学ハウジ
ング1の線膨張係数が第二のfθレンズ7の線膨張係数
とほぼ等しくなるように選定する。第二のfθレンズ7
の取付方法は、図1に示す実施例において第二のfθレ
ンズ7をケース下部8aに取り付ける場合と同様であ
る。すなわち、光学ハウジング1は、突起13b〜15
b、溝20、接触部21〜23、突起24a〜24cを
備え、第二のfθレンズ7は、板ばね10〜12と同様
の板ばねにより、光学ハウジング1に押し当てられる。
ただし、図13に示す構成では、ケース上部8bが存在
しない。そのため、第二のfθレンズ7を光学ハウジン
グ1に上方向から押し当てる板ばね(図13において図
示せず。)を取り付ける。
【0047】このような構成によっても、環境温度が変
化した場合に、第二のfθレンズ7と光学ハウジング1
の変形量はほぼ等しいので、両者の間にはわずかな摩擦
力しか発生しない。特に、線膨張係数が等しいならば摩
擦力は発生しない。したがって、第二のfθレンズ7は
温度変化により変形するが、摩擦力による変形量は少な
くなり、走査位置のずれやビーム形状の崩れを低減させ
ることができる。また、光学ハウジング1に大きな変形
が発生しても、第二のfθレンズ7と光学ハウジング1
との間に滑りが生じ、第二のfθレンズの変形量を一定
範囲内に抑えることができる。
【0048】また、レンズケース8や補強板60を用い
ていないので、光走査装置を小型化し、価格を低くする
ことができる。
【0049】第一のfθレンズ6の変形による影響を減
少させる場合には、光学ハウジング1の材料を、線膨張
係数が第一のfθレンズ6の線膨張係数とほぼ等しくな
るように選定して、第二のfθレンズ7と同様に光学ハ
ウジング1に取り付ければよい。また、二つのfθレン
ズ6,7双方の変形による影響を減少させる場合には、
各fθレンズ6,7の線膨張係数と光学ハウジング1の
線膨張係数がほぼ等しくなるようにfθレンズ6,7お
よび光学ハウジング1の材料を選定すればよい。
【0050】上記の各実施例において、各fθレンズ
6,7を、ケース下部8a、補強板60、光学ハウジン
グ1に取り付ける場合、接着して取り付けてもよい。た
だし、接着した場合には、各fθレンズ6,7と、ケー
ス下部8a、補強板60、光学ハウジング1との間に滑
りが生じなくなるので、接着ではなく、板ばねを利用し
て取り付けることが望ましい。なお、板ばねを利用する
場合において、板ばねが各fθレンズ6,7を押し当て
る位置およびその数等は、上記のように限定するもので
はなく、各fθレンズ6,7の他の部分を押し当てる構
成であってもよい。
【0051】また、上記の各実施例において、複数のf
θレンズを備えた光走査装置について説明したが、fθ
レンズを一つのみ備えた光走査装置であってもよい。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、レンズの材料の線膨張
係数とほぼ等しい線膨張係数を有する材料を用いてレン
ズを保持する保持部を成型しているので、環境温度が変
化してもレンズとそのレンズの保持部との間にわずかな
摩擦力しか発生しない。したがって、環境温度が変化し
たときの摩擦力によるレンズの変形量を少なくし、走査
位置のずれやビーム形状の崩れを低減させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による光走査装置の実施の一形態を示
す斜視図である。
【図2】 レンズケースおよびレンズケースに収められ
たfθレンズを示す平面図である。
【図3】 レンズケースおよびレンズケースに収められ
たfθレンズの断面図である。
【図4】 fθレンズ、ケース下部、および板ばねの構
成の例を示す斜視図である。
【図5】 fθレンズの外観図である。
【図6】 fθレンズをケース下部に取り付けた状態を
示す平面図である。
【図7】 ケース上部、板ばね、およびねじの構成の例
を示す斜視図である。
【図8】 板ばねをケース上部に取り付けた状態を示す
斜視図である。
【図9】 光学ハウジングおよびレンズケースの断面図
である。
【図10】 光学ハウジングおよびボールベアリングを
用いたレンズケースの断面図である。
【図11】 レンズケースの剛性を説明する説明図であ
る。
【図12】 本発明による光走査装置の他の実施の形態
を示す斜視図である。
【図13】 本発明による光走査装置の他の実施の形態
を示す斜視図である。
【図14】 従来の光走査装置の構成の例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 光学ハウジング 2 レーザダイオードアッセンブリー 3 トロイダルレンズ 4 回転多面鏡 5 ポリゴンモータ 6 第一のfθレンズ 7 第二のfθレンズ 8 レンズケース

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各構成部品を取り付ける光学ハウジング
    を備え、光源から出射された光を偏向し、レンズを介し
    て感光体面上を光走査する光走査装置であって、レンズ
    の材料の線膨張係数とほぼ等しい線膨張係数を有する材
    料を用いてレンズを保持する保持部を成型し、レンズを
    保持部に取り付け、前記保持部は、レンズに対して一方
    向から接する補強板であり、レンズを取り付けた補強板
    を光学ハウジングに取り付けることを特徴とする光走査
    装置。
  2. 【請求項2】各構成部品を取り付ける光学ハウジングを
    備え、光源から出射された光を偏向し、レンズを介して
    感光体面上を光走査する光走査装置であって、レンズの
    材料の線膨張係数とほぼ等しい線膨張係数を有する材料
    を用いてレンズを保持する保持部を成型し、レンズを保
    持部に取り付け、前記保持部は、レンズを内部に収める
    レンズケースであり、レンズを取り付けたレンズケース
    を光学ハウジングに取り付けることを特徴とする光走査
    装置。
  3. 【請求項3】 保持部は、保持部と光学ハウジングとの
    接触部分にボールベアリングを備えたことを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の光走査装置。
  4. 【請求項4】 光学ハウジングは、保持部と光学ハウジ
    ングとの接触部分にボールベアリングを備えたことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の光走査装置。
JP2000015013A 2000-01-24 2000-01-24 光走査装置 Expired - Fee Related JP3470670B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000015013A JP3470670B2 (ja) 2000-01-24 2000-01-24 光走査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000015013A JP3470670B2 (ja) 2000-01-24 2000-01-24 光走査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001208992A JP2001208992A (ja) 2001-08-03
JP3470670B2 true JP3470670B2 (ja) 2003-11-25

Family

ID=18542377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000015013A Expired - Fee Related JP3470670B2 (ja) 2000-01-24 2000-01-24 光走査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3470670B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7301554B2 (en) 2002-09-20 2007-11-27 Ricoh Company, Ltd. Light scanning device, scanning line adjusting method, scanning line adjusting control method, image forming apparatus, and image forming method
JP2011033900A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Ntt Electornics Corp 光学部品保持ホルダ及び光構造物
JP2011154208A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Kyocera Mita Corp 光走査装置及び画像形成装置
JP6167739B2 (ja) * 2013-08-06 2017-07-26 富士ゼロックス株式会社 光学部材の支持構造、照射装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001208992A (ja) 2001-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4654074B2 (ja) 光学ユニット及び画像形成装置
US7782352B2 (en) Optical scanning device and image forming apparatus
US7443556B2 (en) Optical scanning apparatus and image forming apparatus
JP5075616B2 (ja) 画像形成装置
KR20120060481A (ko) 다면경, 광주사장치 및 이를 채용한 화상형성장치
JP5119588B2 (ja) レーザ走査光学装置
WO2004079430A1 (ja) マルチビーム露光装置
KR20010051320A (ko) 광 주사 장치 및 이를 이용한 화상 형성 장치
JP3470670B2 (ja) 光走査装置
US20010052927A1 (en) Light source unit for optical scanning device
US6950216B2 (en) Light source apparatus and optical scanner
JP6124113B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP5123117B2 (ja) 光走査装置、画像形成装置
JP2004054019A (ja) 走査光学装置及び画像形成装置
JP3085397B2 (ja) ミラー保持装置
JP2001264666A (ja) レーザ書込み装置
JPH103052A (ja) 光学部品の保持方法、光学装置、走査光学装置および画像形成装置
JPH10293261A (ja) 光走査装置
JP4792921B2 (ja) レーザ走査光学装置
JP4669656B2 (ja) 電子写真装置
JP5049220B2 (ja) レンズ鏡筒
JP4355546B2 (ja) マルチビーム走査装置
JP3016496B2 (ja) 走査光学装置
JPH10246864A (ja) 光偏向走査装置
JP2928553B2 (ja) 走査式光学装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070912

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080912

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090912

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100912

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees