JP6528360B2 - レンズユニット、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

レンズユニット、画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、レンズユニット、画像読取装置及び画像形成装置に関し、詳しくは、原稿の画像情報を画像読取手段上に結像するレンズユニット、このレンズユニットを備える画像読取装置、及びこの画像読取装置を具備する画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ等又はそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置において、画像読取装置を備えるものにあっては、原稿の画像情報を画像読取手段としてのイメージセンサ上に結像するレンズユニットを有している。
画像読取装置の小型化を目的として、結像レンズをより短共役、広画角、更には小径・小型とするため、結像レンズを鏡筒レンズ、単体レンズの二つに分割し、共役長を短くし、小径化を図りながらも収差、解像度等のレンズ特性の劣化を防ぐ技術が知られている。このような技術としては、例えば、特許文献1及び2が挙げられる。
しかしながら、上記特許文献1及び2を含め、今までの二つに分割したレンズユニットでは、通常、大径となる単体レンズを、ラインセンサに合わせて主走査、副走査方向で異なるサイズにし小型化を図っていた。この形状から単体レンズは樹脂を基本とした材料による成型レンズとなり、更には鏡筒レンズと間隔をあけて単体レンズ非光学面の長手方向端部の2点にて、鏡筒レンズの端部に単体レンズを接着剤で固定していた。そのため、温度変動時において単体レンズの熱変形が生じた際、単体レンズ光学面の曲率にも変形が生じてしまい、収差が悪化する等のレンズ特性劣化の問題があった。
本発明は、上述の事情に鑑み、鏡筒レンズと、異方サイズの単体レンズとを備えたレンズユニットにおいて、温度変動時に発生する単体レンズの熱伸縮による、レンズ光学面の曲率変動による特性劣化を防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、鏡筒レンズと、前記鏡筒レンズに対して光入射方向下流側に配置され、前記鏡筒レンズと対向する側のレンズ面が凹面をなし、主走査方向及びこれと直交する副走査方向に異方サイズであり、且つレンズの中心から該レンズの長手方向の両側端に向けて肉厚のレンズ形状であり、なお且つ前記凹面側における非光学面の前記長手方向の両側のみに被固定部を有する単体レンズと、前記鏡筒レンズを支持するとともに、前記鏡筒レンズと前記単体レンズとの間に配置され、前記単体レンズの前記各被固定部に固定されるレンズ保持部を一体に形成した支持部材と、を備え、原稿からの反射光を前記鏡筒レンズ及び前記単体レンズにより画像読取手段上に結像するレンズユニットである。
本発明によれば、上記簡素な構成により、温度変動時に発生する単体レンズの熱伸縮による、レンズ光学面の曲率変動による特性劣化を防止することができる。
本発明の実施形態に係るレンズユニット、画像読取装置が適用される画像形成装置の斜視図である。 本発明の実施形態に係るレンズユニットが適用される画像読取装置の斜視図である。 図2に示す画像読取装置の分解斜視図である。 図2に示す一体型走査光学ユニットの縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るレンズユニットを主として示す外観斜視図である。 (a)は図5のレンズユニットを主として示す平面図、(b)は(a)のA部の拡大図である。 (a)は第1の実施形態に係るレンズユニットの単体レンズの形状を、(b)は第1参考例のレンズユニットの単体レンズの形状を、(c)は第2参考例のレンズユニットの単体レンズの形状を、それぞれ示す平面図である。 (a)、(b)は第1の実施形態の単体レンズ、第1及び第2参考例の単体レンズに温度変動を加えた際の、各レンズ位置に対するレンズ深度方向の熱変形量を示すグラフであって、(a)は各レンズの第1面側の、(b)は各レンズの第2面側の、それぞれのグラフである。 本発明の第2の実施形態に係るレンズユニットを主として示す外観斜視図である。 (a)は図9のレンズユニットを主として示す平面図、(b)は(a)のA部の拡大図である。 本発明に係る第1、第2の実施形態のレンズユニットを適用した差動ミラー方式の画像読取装置の構成図である。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を詳細に説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。
図1に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置101は、画像読取装置102と、画像読取装置102の上部に搭載した原稿搬送装置103とを備えている。画像形成装置101としては、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置が含まれる。
図2及び図3に示すように、画像読取装置102は、スキャナカバー部201、スキャナフレーム部202、コンタクトガラス203、一体型走査光学ユニット301、ガイドロッド302及びレール303を含んで構成されている。
スキャナカバー部201は、矩形状の平面形状を有し、四角枠状のスキャナフレーム部202の上縁部に嵌め込まれた状態で固定されている。また、スキャナカバー部201は、図示しない原稿が載置されるコンタクトガラス203を支持している。
一体型走査光学ユニット301は、後述する構成要素・部品を含んでスキャナフレーム部202の内側に配置されている。一体型走査光学ユニット301は、スキャナフレーム部202に取り付けられたガイドロッド302及びレール303に沿って、図示しないユニット移動機構により図中矢印で示す副走査方向Fへ水平に往復移動するよう構成されている。
図4に示すように、一体型光学走査ユニット301は、点光源401、ミラー群402、鏡筒レンズ403、単体レンズ404X、イメージセンサ405及びレンズユニット受台409等を含んで構成されている。鏡筒レンズ403、単体レンズ404X、レンズバンド407及びレンズユニット受台409は、レンズユニット600Xを構成している。
点光源401は、コンタクトガラス203に載置された原稿501に向けて光を照射するようになっており、LEDアレイなどで構成されている。ミラー群402は、複数の反射ミラー402a,402b,402c,402d,402eを有し、原稿501からの反射光を鏡筒レンズ403及び単体レンズ404Xに入射させてイメージセンサ405に導くようになっている。
鏡筒レンズ403は、少なくとも1個のレンズを有し、レンズバンド407によりレンズユニット受台409に固定されている。
単体レンズ404Xは、鏡筒レンズ403に対して光入射方向下流側に位置し、レンズユニット受台409に保持・固定されている。鏡筒レンズ403及び単体レンズ404Xは、ミラー群402により折り曲げられた反射光をイメージセンサ405上に結像するようになっている。単体レンズ404Xは、鏡筒レンズ403との組み合わせで結像レンズとして必要な性能を発揮すべく主走査方向及びこれと直交する副走査方向に異方サイズに形成されている。そのため、後述する図5等に示すレンズユニット600及び図9等に示すレンズユニット600Aを構成する単体レンズ404と同様に、製造方法の容易化及びコストの面から、通常、レンズ用の樹脂で形成されている。レンズ用の樹脂としては、例えばメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)等が挙げられる。
イメージセンサ405は、基板406に実装され、イメージセンサ調整/固定ブラケット413を介してレンズユニット受台409に取り付けられている。イメージセンサ405は、画像読取手段として機能する。イメージセンサ405には、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子、1次元光電変換素子)イメージセンサやCMOSイメージセンサなどを用いる。
上述した鏡筒レンズ403、単体レンズ404X、レンズバンド407及びレンズユニット受台409は、レンズユニット600Xの構成要素である。このレンズユニット600Xは、図3、図4に示す一体型走査光学ユニット301だけではなく、後述する第1及び第2の実施形態のレンズユニットと同様に、後述する示す差動ミラー方式の画像読取装置にも適用することができる。
(第1の実施形態)
図5〜図8を参照して、本発明の第1の実施形態に係るレンズユニット600を説明する。図5は本発明の第1の実施形態に係るレンズユニットを主として示す外観斜視図、図6(a)は図5のレンズユニットを主として示す平面(上面)図、図6(b)は図6(a)のA部(一点鎖線で丸く囲んだ部分)の拡大図である。
第1の実施形態に係るレンズユニット600は、図4に示したレンズユニット600Xと比較して、単体レンズ404Xに代えて、図5及び図6に示すように、単体レンズ404を用いる点、単体レンズ保持部材410を新設した点が主に相違する。この相違点以外の第1の実施形態は、図4に示した画像読取装置102の一体型走査光学ユニット301と同様である。以下、上記相違点を中心に、レンズユニット600について詳述する。
図5及び図6に示すように、レンズユニット600は、鏡筒レンズ403、単体レンズ404、レンズバンド407、レンズユニット受台409及び単体レンズ保持部材410を含んで構成されている。レンズユニット600は、図示しない原稿からの反射光をイメージセンサ405上に結像するようになっている。なお、図5及び図6は、図4の上下を反転させた状態を表している。
鏡筒レンズ403は、鏡筒と、鏡筒に内包・保持される複数の回転対称レンズとで構成されている。複数の回転対称レンズは、光軸415を中心として回転調整可能に構成されている。鏡筒レンズ403は、鏡筒レンズ403の周方向に延びるレンズバンド407と、レンズバンド407の両端部をレンズユニット受台409に締結・固定する締結手段としてのボルト408とにより、レンズユニット受台409に固定されている。
レンズユニット受台409は、適度の剛性を確保して上記構成部材を位置決め支持するために板金(鋼板)で形成されている。レンズユニット受台409は、レンズバンド407を介して鏡筒レンズ403を支持するとともに、後述するように単体レンズ保持部材410を介して、単体レンズ404を保持・固定する支持部材ないし保持部材として機能する。
単体レンズ404は、鏡筒レンズ403に対して光入射方向下流側に配置されていて、鏡筒レンズ403と対向する側のレンズ面が凹面(図7に示す第1面404aでもある)をなし、反対・背面側のレンズ面が凸面(図7に示す第2面404bでもある)をなす。単体レンズ404は、主走査方向S及びこれと直交する副走査方向F(図5に示すイメージセンサ405のセンサ面と平行な図の上下方向)に異方サイズのレンズであり、レンズの中心からレンズの長手方向(主走査方向S)の両側端に向けて肉厚のレンズ形状である。更に、単体レンズ404には、凹面(図7の第1面404a)側における非光学部・非光学面の主走査方向Sの両側に被固定部としての被固定面404c,404dが形成されている。
言い換えれば、単体レンズ404の各被固定面404c,404dは、凹面(図7の第1面404a)側において反射光が透過する単体レンズ404の光学部・光学面の一側縁部及び他側縁部から外方へ向けてそれぞれ突出した一対の突出部に形成されている。単体レンズ404の各被固定面404c,404dは、反射光の光路から外れた非光学部・非光学面に形成されている。なお、単体レンズの被固定部としては、反射光の光路から外れた非光学部・非光学面でその結像機能に問題を発生させない位置に形成されていればよく、図5及び図6に例示したような突出部形状の被固定面404c,404dに限定されないことは無論である。
単体レンズ保持部材410は、鏡筒レンズ403と単体レンズ404との間のレンズユニット受台409に配置されている。単体レンズ保持部材410は、単体レンズ404を保持し、位置決めする機能を発揮できるよう、適度の剛性を備えた板金で折り曲げ形成されている。単体レンズ保持部材410は、単体レンズ404の被固定面404c,404dに対向して、後述する位置決め調整後に最終的に各被固定面404c,404dに接着剤411を介して固定される平坦面状のレンズ保持部410a,410bを有する。
次に、レンズユニット600の位置決め・調整方法を説明する。
先ず、鏡筒レンズ403の外周にレンズバンド407を掛け渡し、レンズバンド407の両端部を各ボルト408でレンズユニット受台409に締結することにより、鏡筒レンズ403をレンズユニット受台409に固定する。次いで、単体レンズ保持部材410のレンズ保持部410a,410bが鏡筒レンズ403の光軸415に対して所定の範囲内となるように、単体レンズ保持部材410の底部がレンズユニット受台409に固定される。この際の固定方法としては、一般的な締結手段であるネジやカシメ、あるいは接着剤等が用いられる。
次いで、図6(b)に示すように、単体レンズ404の被固定面404c,404dを単体レンズ保持部材410のレンズ保持部410a,410bに接着剤411を介して固定する。この際、単体レンズ404の被固定面404c,404dが、図6(a)に示すように、レンズ保持部410a,410bとの間に隙間cが形成されるよう、位置決め用治具を使用しながら単体レンズ404を保持しつつ、鏡筒レンズ403に対して位置決め調整を行う。この隙間cは、接着剤411の塗布層を形成するためのものであり、この際の接着剤としては、例えば紫外線硬化樹脂などの接着剤を用いる。
図6(a)に示すように、単体レンズ404の被固定面404c,404dと、レンズ保持部410a,410bとの間に隙間cが形成されて位置決め調整されたならば、紫外線硬化樹脂を隙間cに塗布充填した後、紫外線照射を行う。すると、紫外線硬化樹脂が即座に硬化することにより、単体レンズ404の被固定面404c,404dが単体レンズ保持部材410のレンズ保持部410a,410bに固定される。このように、単体レンズ404は、その各被固定面404c,404dのみにて単体レンズ保持部材410のレンズ保持部410a,410bに固定され、単体レンズ404の被固定面404c,404d以外の部位はフリー状態になっている。
単体レンズ保持部材410が鏡筒レンズ403に対して固定された後、単体レンズ保持部材410を介して単体レンズ404を鏡筒レンズ403に対して位置決め調整する方法としては、専用の調整装置(図示せず)を使用しながら行うようになっている。この調整装置では、鏡筒レンズ403と、単体レンズ404とがなすレンズ特性を見ながら調整を行うようになっている。
次に、第1の実施形態に係るレンズユニットの単体レンズ、第1及び第2参考例のレンズユニットの各単体レンズを、単体レンズ形状のみ異なる他は同一の条件で温度変動を加えた際の各レンズ位置に対するレンズ深度方向の熱変形量について説明する。
図7(a)は第1の実施形態に係るレンズユニットの単体レンズの形状を、図7(b)は第1参考例のレンズユニットの単体レンズの形状を、図7(c)は第2参考例のレンズユニットの単体レンズの形状を、それぞれ示す平面(上面)図である。図8(a)、図8(b)は第1の実施形態の単体レンズ、第1及び第2参考例の単体レンズに温度変動を加えた際の、各レンズ位置に対するレンズ深度方向の熱変形量を示すグラフであって、図8(a)は各レンズの第1面側の、図8(b)は各レンズの第2面側の、それぞれのグラフである。
図7(a)、図7(b)、図7(c)に示すように、単体レンズ404と、単体レンズ404Aと、単体レンズ404Bとは、レンズの光学面及び肉厚形状は同一であり、またその結像性能も同じである。単体レンズ404と、単体レンズ404Aと、単体レンズ404Bとは、単体レンズ保持部材410に接着剤を介して保持・固定される被固定部の位置のみ異なる。
ちなみに、単体レンズ404の被固定面404c,404dは、上述したとおり、レンズ凹面である第1面404a側における非光学面の主走査方向Sの両側に形成されている。404bは、単体レンズ404の第1面404aと反対側の第2面を示す。
レンズ保持部410a,410bに固定される単体レンズ404Aの被固定面404Ac,404Adは、レンズ凹面である第1面404Aaよりレンズ凸面の第2面404Ab側に偏倚した非光学面の主走査方向Sの両側に形成されている。レンズ保持部410a,410bに固定される単体レンズ404Bの被固定面404Bc,404Bdは、レンズ凸面である第2面404Bb側における非光学面の主走査方向Sの両側に形成されている。
単体レンズ404、単体レンズ404A、単体レンズ404Bを、単体レンズ保持部材410のレンズ保持部410a,410bに上記各被固定面を同一の接着剤で同様に固定し、これらに22℃から60℃へ温度変動(温度ストレス)を加える試験を行った。接着剤は、紫外線硬化樹脂を用い、単体レンズ404、単体レンズ404A、単体レンズ404Bは、レンズ用の同じ樹脂(同じ線膨張係数)で形成したものを用いた。そして、図8(a)、図8(b)に示すように、各単体レンズの第1面、第2面における各レンズ位置に対するレンズ深度方向の熱変形量をグラフ(線図)にして比較した。図8(a)、図8(b)において、横軸にはレンズ位置(図7に示す各単体レンズのレンズ中心より左側に位置するレンズ位置を−とし、レンズ中心より右側に位置するレンズ位置を+とする)を取り、縦軸にはレンズ深度方向の熱変形量[mm]を取っている。
図8(a)、図8(b)のグラフから、以下のことが判明した。即ち、レンズ保持部410a,410bに固定する被固定部である上記各被固定面を、よりレンズ凹面側(第1面404a)に配備した本実施形態の単体レンズ404が第1面404a、第2面404b共に、レンズ深度方向の変形を抑制していることが明らかである。単体レンズ404では、単体レンズ404A,404Bと比べ、温度変動が生じた際、レンズ保持部410a,410bと各被固定面404c,404dとのレンズ固定部間での熱伸縮がレンズ光学面法線方向に逃げるよう変動する。これにより、レンズ光学面の湾曲による曲率変動が小さくなることが分かった。
レンズユニット全体に対する光学性能の評価(単体レンズ404A,404Bがレンズユニットとして採用できるか否かの最終判断)は別途行う予定であるが、少なくとも本実施形態のレンズユニット600の単体レンズ404は問題ないと判断される。
上述したとおり、本実施形態のレンズユニット600では、温度変動が生じた際、レンズ固定部間での単体レンズ404の熱伸縮がレンズ光学面法線方向に逃げるよう変動するため、レンズ光学面の湾曲による曲率変動を抑制することができる。即ち、本実施形態によれば、温度変動時に発生する単体レンズ404の熱伸縮による、レンズ光学面の曲率変動による特性劣化を防止することができる。
(第2の実施形態)
図9及び図10を参照して、本発明の第2の実施形態に係るレンズユニット600Aを説明する。図9は本発明の第2の実施形態に係るレンズユニットを主として示す外観斜視図、図10(a)は図9のレンズユニットを主として示す平面(上面)図、図10(b)は図10(a)のA部(一点鎖線で丸く囲んだ部分)の拡大図である。
第2の実施形態に係るレンズユニット600Aは、第1の実施形態のレンズユニット600と比較して、単体レンズ保持部材410を除去し、これに代えて、レンズユニット受台409に一体的に形成したレンズ保持部409A,409Bを用いる点が相違する。この相違点以外の第2の実施形態は、図5、図6等に示したレンズユニット600と同様である。以下、上記相違点を中心に、レンズユニット600Aについて詳述する。
図9及び図10に示すように、レンズユニット600Aは、鏡筒レンズ403、単体レンズ404、レンズバンド407及びレンズユニット受台409を含んで構成されている。レンズユニット600Aは、図示しない原稿からの反射光をイメージセンサ405上に結像するようになっている。なお、図9及び図10は、図4の上下を反転させた状態を表している。
レンズユニット受台409は、図5、図6等に示したそれと比較して、図において左右一対のレンズ保持部409A,409Bが切り曲げ成形によって、レンズユニット受台409に一体形成されている点のみ相違する。各レンズ保持部409A,409Bは、鏡筒レンズ403と単体レンズ404との間のレンズユニット受台409に配置され、単体レンズ404を保持し、位置決めする機能を発揮できるよう、適度の剛性を備えている。レンズ保持部409A,409Bには、単体レンズ404の被固定面404c,404dに対向して、第1の実施形態と略同様の位置決め調整後に最終的に各被固定面404c,404dに接着剤411を介して固定されるレンズ保持面409Aa,409Bbを有する。
なお、レンズユニット600Aの位置決め・調整方法は、当業者であれば第1の実施形態から容易に理解して実施できるため、重複説明を避ける上からその説明を省略する。
上述したとおり、本実施形態のレンズユニット600Aでも、温度変動が生じた際、レンズ固定部間での単体レンズ404の熱伸縮がレンズ光学面法線方向に逃げるよう変動するため、レンズ光学面の湾曲による曲率変動を抑制することができる。本実施形態によれば、第1の実施形態よりも部品点数が1つ減っており、第1の実施形態よりも簡素な構成によって、温度変動時に発生する単体レンズ404の熱伸縮による、レンズ光学面の曲率変動による特性劣化を防止することができる。
本発明に係る第1、第2の実施形態のレンズユニット600又は600Aは、図3、図4に示す一体型走査光学ユニット301だけではなく、図11に示す差動ミラー方式の画像読取装置にも適用することができる。図11は、本発明に係る第1、第2の実施形態のレンズユニット600又は600Aを適用した差動ミラー方式の画像読取装置の構成図である。
差動ミラー方式の画像読取装置では、図11に示すように、第1走行体511を、光路長(共役長)を一定に維持するため、第2走行体512の倍速で副走査方向Fに移動させる。この移動の際に、第1走行体511に搭載した光源513で原稿台ガラス514に載せた原稿501を露光し、原稿501からの反射光を第1走行体511と第2走行体512との複数のミラーM1,M2,M3で反射させる。そして、原稿501からの反射光を、装置内に配置した結像レンズとしてのレンズユニット600又は600Aを通して、CCDイメージセンサ等からなる画像センサ515に導くように構成されている。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上記第1実施形態と第2の実施形態、あるいはそれら実施形態に含まれている実施例等を適宜組み合わせたものであってもよい。
例えば、単体レンズ404は、レンズ用樹脂で形成されたものに限らず、レンズ用ガラス等で形成したものでもよい。これは、将来、レンズ製造技術の発達、レンズ材料等の開発により、主走査方向及び副走査方向に異方サイズの単体レンズであっても、ガラス製等のレンズが樹脂製のそれと比べてコストの面からも同等程度となる可能性があるからである(請求項1)。
例えば、本発明を適用する画像形成装置は、上述のタイプの画像形成装置に限らず、他のタイプの画像形成装置であってもよい。即ち、本発明を適用する画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等に限らず、プロッタ等又はそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置でもよい。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
101 画像形成装置
102 画像読取装置
403 鏡筒レンズ
404 単体レンズ
404a 第1面(凹面)
404b 第2面(凸面)
404c,404d 被固定面(被固定部)
405 イメージセンサ(画像読取手段の一例)
407 レンズバンド
409 レンズユニット受台(支持部材の一例)
409A,409B レンズ保持部
409Aa,409Bb レンズ保持部のレンズ保持面
410 単体レンズ保持部材(レンズ保持部材の一例)
410a,410b レンズ保持部
411 接着剤
415 光軸
501 原稿
600,600A レンズユニット
特許第4994753号公報 特開2012−137751号公報

Claims (6)

  1. 鏡筒レンズと、
    前記鏡筒レンズに対して光入射方向下流側に配置され、前記鏡筒レンズと対向する側のレンズ面が凹面をなし、主走査方向及びこれと直交する副走査方向に異方サイズであり、且つレンズの中心から該レンズの長手方向の両側端に向けて肉厚のレンズ形状であり、なお且つ前記凹面側における非光学面の前記長手方向の両側のみに被固定部を有する単体レンズと、
    前記鏡筒レンズを支持するとともに、前記鏡筒レンズと前記単体レンズとの間に配置され、前記単体レンズの前記各被固定部に固定されるレンズ保持部を一体に形成した支持部材と、
    を備え、
    原稿からの反射光を前記鏡筒レンズ及び前記単体レンズにより画像読取手段上に結像するレンズユニット。
  2. 前記レンズ保持部が前記鏡筒レンズに対して位置決め調整された後、前記単体レンズの前記各被固定部が、接着剤を介して前記レンズ保持部に固定されることを特徴とする請求項1記載のレンズユニット。
  3. 前記レンズ保持部は、前記支持部材と別体のレンズ保持部材に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズユニット。
  4. 前記単体レンズは、樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1つに記載のレンズユニット。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載のレンズユニットを備えることを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項5に記載の画像読取装置を具備することを特徴とする画像形成装置。
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