JP2015129949A - ミラー湾曲調整機構、光書込装置、画像形成装置 - Google Patents

ミラー湾曲調整機構、光書込装置、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成装置の光書込装置で、反射ミラーでの走査線曲がりを調整し、外乱に対し反射ミラーを揺れにくくする。
【解決手段】走査線を所定の位置に折り返すミラー3の両端を反射面に対し法線方向に押圧してミラー3を曲げる押圧部材13、押圧部材13と逆方向に押込んで押込量を調整可能な押込手段14、両部材13、14を保持し、押圧位置と押込位置の間でミラー3の湾曲状態を保持する支点16を設けたブラケット15から構成する。両端の押圧部材13、13でミラー3を加圧し、初期的にミラー3を一定量曲げ、押込手段14によりミラー3の中央を押込み、ミラー3の形状を変形させ、変形状態を保ちつつ、一方の端部を光学ハウジング7(受け面)で受け、他方の端部のミラー3背面より駆動手段17の先端の突出量を制御し、ミラー3の傾き量を調整し、走査線傾きを調整する。
【選択図】図3A

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置に搭載されるミラー湾曲調整機構と、これを用いた光書込装置、及び、この光書込装置を用いた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる光書込装置では、光学素子として用いられているレンズやミラーの面精度により、走査された光線(走査線)が湾曲してしまうことがある。そして、曲がった走査線に基づき、作像されるため画像上においても、そのまま曲がった線として表現されてしまう。また、フルカラー4連タンデム構造において、光書込装置は各色ごとに光路を持つため、各色の走査線の曲がり形状が一致せず、そのまま色ずれとなってしまう問題がある。この問題の対策として、走査レンズを湾曲させ、発生する走査線の曲がりをキャンセルさせるように調整する方式がある。
この方式では、走査レンズがポリゴンミラー以降の光学系に複数あることが前提であるが、光書込装置の全体のコストの面から、走査レンズの枚数を抑える方式を選定することが多くなってきている。ポリゴンミラー以降に一つの走査レンズの光学系などには、レンズではなく、反射ミラーをその反射面に対し法線方向に湾曲させて走査線曲がりを調整する方式が既に知られている。
しかし、従来のミラーを湾曲させて走査線曲がりを調整する方式では、ミラーの法線方向に対し湾曲させるが、そもそも反射ミラーはその特性およびレイアウトの面から細長く、両端を光書込装置の筐体(光学ハウジング)に受けさせて設置される場合が多く、ミラー自身が揺れやすい構造であった。そのため、外部からの振動や光書込装置内からの振動に対しミラーが揺れ、共振をする場合もあり、これにより画像上にバンディングと呼ばれる画像不良を発生させてしまうことがあった。
そこで、反射ミラー単品に対しては、ミラー背面にガラスを貼り付けたり、側面に板金を貼り付けたりすることで、ミラーの断面二次モーメントを上げ、ミラーを反射面に対し法線方向に振動しにくくする対策が提案された。しかし、この振動対策を行うことは、ミラーを法線方向に曲げにくくすることと同じである。換言すれば、ミラーによる曲がり調整と振動に対し補強することは背反するという問題があった。
特許文献1には、走査線曲がりを補正する目的で、反射ミラーを湾曲させることで走査線曲がりを調整する機構を搭載した光書込装置について開示されている。この調整する機構は、ミラーを両端および中央にて保持するブラケットと、ブラケット両端の保持部にミラーを押し当てる押圧部材と、ミラー中央を押し、ミラーを自在に凹凸に変形させる調整部材から構成されるミラー曲がり調整機構である。後述する本発明とは、ミラーを湾曲させて走査線曲がりを調整する点では共通しているが、ミラーが外乱に対し振動しやすいと言う問題は解消できていない。
本発明は、反射ミラーで走査線曲がりを調整する方式で、外乱に対しミラーを今まで以上に揺れにくくすることを目的とする。
本発明に係るミラー湾曲調整機構は、光源と、該光源からのビーム光を主走査方向に走査させる回転多面鏡と、該回転多面鏡により走査されたビーム光を所定の位置に導く光学素子と、前記多面鏡及び前記光学素子を配置する光学ハウジングとを備えた光書込装置において用いるミラー湾曲調整機構であって、前記光学ハウジングに対し長手方向両端にて支持される反射ミラーと、該反射ミラーをその反射面に対する法線方向に押圧し、該反射ミラーを一定量湾曲させる押圧部材と、前記反射ミラーの両端支持位置より該反射ミラーの長手方向中央にあって、前記押圧部材により湾曲した方向とは反対に前記反射ミラーを押し込んで該反射ミラーの湾曲量を調整可能な押込手段を有し、前記押込手段は前記反射ミラーの前記光学ハウジングへの支持位置より内側の、該反射ミラーの長手方向両端部にて該反射ミラーを保持するブラケットに支持されつつ前記反射ミラーに固定されることを特徴とする。
請求項2に係るものは、請求項1に記載のミラー湾曲調整機構において、前記押込手段を、前記反射ミラーの長手方向に対し、該反射ミラーの端部から以下の不等式(式中、Lは前記反射ミラーの長手方向長さ、Xは前記反射ミラーの端部から前記押込手段までの距離)
(1/4)L<X<(2/4)Lまたは(2/4)L<X<(3/4)L
が成立する位置に配したことを特徴とする。
請求項3に係るものは、請求項1または2に記載のミラー湾曲調整機構において、前記押込手段を複数備えたことを特徴とする。
請求項4に係るものは、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のミラー湾曲調整機構において、前記押込手段を前記反射ミラーに接着剤にて固定したことを特徴とする。
請求項5に係るものは、請求項4のミラー湾曲調整機構において、前記接着剤が光硬化性(UV)の接着剤であることを特徴とする。
請求項6に係る光書込装置は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のミラー湾曲調整機構を少なくとも一つの反射ミラー用として搭載していることを特徴とする。
請求項6に係る画像形成装置は、請求項8の光書込装置を搭載したことを特徴とする。
本発明によれば、反射ミラー中央に位置し、反射ミラーの湾曲を調整するための押し込み部材を反射ミラーと固定することで、その位置を振動状態の節とし、反射ミラーの固有振動数を大幅に上昇させ、反射ミラーで走査線曲がりを調整する構造において、振動などの外乱に対し反射ミラーを今まで以上に揺れにくくすることができる。
本発明に係る画像形成装置を用いたシステムの一例であるデジタルカラー書込処理システムの概略内部構成例を示す概念的断面図 発明に係る画像形成装置の一例であるデジタルカラー機の概略について示す概念的断面図 反射ミラーによる曲がり調整機構について説明するための概念図 反射ミラーによる曲がり調整機構について説明するための概念図 反射ミラーによる曲がり調整機構について説明するための概念図 反射ミラーによる曲がり調整機構について説明するための概念図 反射ミラーによる曲がり調整機構について説明するための概念図 反射ミラーによる曲がり調整機構について説明するための概念図 反射ミラーによる曲がり調整機構について説明するための概念図 ミラーと押込手段が固定されている調整機構について説明するための概念図 ミラーと押込手段が固定されている調整機構について説明するための概念図 ミラーと押込手段が固定されている調整機構について説明するための概念図 ミラーと押込手段が固定されている調整機構について説明するための概念図 ミラーと押込手段が固定されている調整機構について説明するための概念図 ミラーと押込手段が固定されている調整機構について説明するための概念図 ミラーと押込手段の固定状態を拡大して示す概念的斜視図
本発明の実施の形態を説明する。本発明は、反射ミラーを自在に湾曲させ、走査線曲がりを調整する機構に係るものであって、以下の特徴を有する。すなわち、反射ミラーの湾曲を調整した後、反射ミラー中央に位置し、湾曲を調整するための押し込み部材を反射ミラーと固定することで、その位置を振動状態の節とし、反射ミラーの固有振動数を大幅に上昇させる構成となる。それにより、反射ミラーの固有振動数を大幅に上昇させることができるので、反射ミラーで走査線曲がりを調整する構造において、振動などの外乱に対し反射ミラーを今まで以上に揺れにくくする。
そのため本願に係る光書込装置では、光源と、光源からのビーム光を主走査方向に走査させる回転多面鏡と、回転多面鏡により走査されたビーム光を所定の位置に導く光学素子と、多面鏡及び光学素子を配置する光学ハウジングとを備えた光書込装置において、光学ハウジングに対し長手方向両端にて支持される反射ミラーと、反射ミラーを反射面に対し法線方向に押圧し、ミラーを一定量湾曲させる押圧部材と、反射ミラーの両端支持位置より長手方向中央にあって、押圧部材により湾曲した方向とは反対に押し込み、ミラーの湾曲量を調整可能な押込手段を有するミラー湾曲調整機構であって、押込手段がミラーに固定されているものを備える。これにより、ミラー湾曲調整機構の調整用押込手段をミラーに固定し、制振対策を図っている。また本方式を取ることで、ミラーの送りねじの配置されている位置を節とすることができ、固有振動数を上げることが出来る。
ミラーの湾曲量を調整可能な押込手段を光学ハウジングに配置し、押込手段をブラケット等だけでなく、光学ハウジングにも配置可能である。
また、ミラーの一端側を光学ハウジングに支持させ、他方の端部に取り付けられた駆動手段によりミラーの傾きを制御可能とする。ミラーの湾曲量を調整可能な押込手段は、ミラーの光学ハウジング支持位置より内側の、長手方向両端部にてミラーを保持するブラケットに配置する。ブラケットに調整用押込手段を配置した湾曲調整機構の制振対策を図ったものである。ブラケット等でミラーを抱きかかえた場合の調整機構であっても、ミラー自身が振動してしまい、画像にバンディング等の不良を招いてしまうので、ミラーの押込手段とミラーを固定することにより、その位置をミラーの長手方向の節とし、そのことで、固有振動数を上げ、良好な画像を得ることを可能にする。また、一方の端部にパルスモータなどの駆動手段を取り付けることで、ミラーの傾きを調整し、走査線曲がりと同時に走査線の傾きを調整する機能をもたせることも出来る。
また本願に係る光書込装置では、押込手段はミラー長手方向に対し、ミラー端部から以下の不等式が成立するような位置に配置する。すなわちミラーの長手方向長さL、ミラー端部から押込手段までの距離Xとするとき、
(1/4)L<X<(2/4)L、または(2/4)L<X<(3/4)L
とする。これにより、ミラーの長手方向に対し押込手段を上記式の成立する位置に置くことで、固定位置から左右のミラーの振動が互いに強めあうことを防ぐ。
また本願に係る光書込装置では、1つのミラー湾曲調整機構に押込手段を複数配し、ミラーの湾曲状態をより微細に調整することを可能とする。またこの構成とすることで、それぞれの位置とミラーを固定することで、その位置を節とすることができ、更なる固有振動数の上昇が見込める。
また本願に係る光書込装置では、押込手段をミラーに接着剤にて固定する。こうすると、押込手段により、ミラーの湾曲を調整した後にミラーと押込手段の接触部に接着剤を用いることができ、安価でレイアウト性にも優れた固定を図ることが可能である。接着剤には光硬化性(UV)の接着剤が好ましい。ミラーと押込手段の接触部に事前にUV接着剤をつけておき、調整後に光を当て固めることで、固定を図れる。また、調整後に接着剤をつけて固める場合、ミラーと押込手段の接触部に接着剤をつける際に、押込手段の調整状態を変えてしまう恐れがあるが、UV接着剤を用いると、調整後の状態を変えることなく固定を図ることが出来る。
さらに本願に係る光書込装置は、上述のようなミラー湾曲調整機構を一つないし複数のミラーに搭載した構成とすることができる。上述のミラー湾曲調整機構を、各ステーションのミラーに搭載することで、走査線を良好且つ、振動に強い光書込装置を提供できる。また、振動に対し、揺れやすい箇所にのみ選択することで、コストを抑えることも可能である。このような光書込装置を画像形成装置に搭載すれば、色ずれが小さく、またバンディングの発生しにくい画像形成装置とすることができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお本発明は図示の画像形成装置への実施には限定されず、画像形成を行う種々の装置に適用可能である。
図1、図2は、デジタルカラー機の概略と本発明の対象となる光書込走査装置の全体について説明する図である。図1は本発明に係る画像形成装置を用いたシステムの一例であるデジタルカラー書込処理システムの概略内部構成例を示す。本システムは、図示のように、正多角形の側面に反射ミラーを有し、高速回転により、レーザー光を偏向・走査させるポリゴンミラー1a、1b、ポリゴンミラー1a、1bによる走査ビームの等角度運動を等速直線運動へと変えるfθレンズ2a〜2d、像を形成する感光体6a〜6dへとレーザー光を導く反射ミラー3a〜3d、4a〜4d、これら光学素子が配置される光学ハウジング7内への塵などの落下を防止する防塵ガラス5a〜5d、光学ハウジング7を密閉するための上段蓋8で構成されている。
図2は、本発明に係る画像形成装置の一例であるデジタルカラー機10の概略を示す。この図においては、上述した光学系から射出される書込レーザー光を符号9a〜9dで示してある。図中符号11は中間転写ベルト、12は給紙トレイである。また図中の矢印Aは、中間転写ベルト11の駆動方向を示す。
図3A〜図3Gは、反射ミラー3a〜3d、4a〜4dによる曲がり調整機構について説明する図である。なお以下の詳細な説明では反射ミラーを特に必要がなければ単にミラー3と記載する。
図3A、図3Bに、反射ミラーによる湾曲調整機構の一例を示す。走査線を所定の位置に折り返すミラー3、ミラー3の両端を反射面に対し法線方向に押圧し、強制的にミラー3を曲げる板ばねなどの押圧部材13、押圧部材13と逆方向に押込み、その押込量を調整可能な押込手段14、押圧部材13と押込手段14を保持し、その押圧位置と押込位置の間でミラー3の湾曲状態を保持するため支点16を設けたブラケット15から構成される。
図3Cに示すように、両端の押圧部材13、13によりミラー3を加圧し、初期的にミラー3を一定量曲げる(図で上方に凸の方向)。その状態から、ねじなどの押込手段によりミラー3の中央を押込み、ミラー3の形状をその押込量により凸から凹へと変形させる。このミラー変形状態を保ちつつ、一方の端部を光学ハウジング7(受け面)で受けることで支点とし、他の端部のミラー背面よりパルスモータなどの駆動手段17の先端の突出量を制御することで、ミラー3の傾き量を調整し走査線傾きを調整する機構となる。
この機構は、一つのミラー3で走査線曲がりを調整しつつ、その曲がり形状を変化させることなく走査線傾きを調整可能であり、性能・コスト共に優れた構成である。
本実施例では、ミラー3の反射面側にブラケット15の支点を、反射面と反対の面側に押圧部材13、押込手段14を配置した湾曲調整機構を示したが、図3Dのように、ミラー3の反射面側に押圧部材13を、反射面と反対の面側にブラケット15の支点、押込手段14を配置することでも、同様に機能を果たし得る。
図3E、図3Fに、ブラケット15がなく、押圧部材19および押込手段14が光学ハウジング15に配置されている調整機構の例を示す。ミラー3は両端にて光学ハウジング7上の受け面にて支持し、ミラー3を支持している位置より外側(両端側)に板ばねなどの押圧部材19を配置することで、光学ハウジング7の受け点を支点とし、押圧部材19による加圧点を力点とし、ミラー3を一定量湾曲させる。押圧部材19は光学ハウジング7上にネジ留めなどで固定する。そして、ミラー3の中央付近の光学ハウジング7に固定された板材20に保持されたねじなどの押込手段14により、ミラー3の中央を押圧部材19の湾曲させた方向とは逆方向に押し込むことで、ミラー3を凹凸に湾曲調整する。
図3Gに示すように、板材を用いず、光学ハウジング7にナット21を圧入し、ナット21に押込手段14を配置する方式でも同様に湾曲調整を行うことが出来る。または光学ハウジング7にネジ穴を直接切って、そこに保持する方式でもよい。
図4A〜図4Fは、具体的なミラー3と押込手段14が固定されている調整機構について説明する図である。図4A図に、ミラー調整機構を側面から見た図を、図4Bに斜視図を示す。ミラー3の背面から押込手段14(具体的には先端のネジ18)にて押し込むことで、ミラー3の湾曲具合を調整するが、振動がミラー3に加わった場合、ミラー3の中央においてネジ18のある図中で右方向には振動しないが、ネジ18のない図中で左側はフリーとなっている。そのため、図中の左側には揺れてしまう構造となっている。
ミラー3は、湾曲調整するためのブラケット15、押圧部材13、押込手段14を支えつつ、両端を光学ハウジング7で受けているため、複雑なモードで振動しているが、ミラー3の長手方向で比較すると、端部より中央付近で振動レベルが高い結果となっている。このため、最も揺れやすいミラー3の中央において、押込手段14のネジ18とミラー3を接着剤22などで固定することで、その位置を揺れない場所、すなわち節とし、ミラー3の固有振動数を上昇させている。
図4Cにその一例を示す。ミラー3の背面のネジ18の押し込み量によりミラー3を自在に湾曲させている。このミラー3の背面とネジ18の先端の接触部を接着剤22で固定する(もちろん、その他の固着手段も採用できる)。これにより、ミラー3に振動が加わっても中央は節となっているため、揺れない構造とすることができ、ミラー3の固有振動数を上げることができる。
接着剤22などで固定する場合は、調整の前後で押込手段14とミラー3との接触部が変化する。そのため、固定はミラー3の湾曲調整後に行うことが望ましい。また、ネジ18はブラケット15に留められているため、ネジ18が動いてミラー3が振動することはない。ネジ18またはブラケット15のメネジに緩み止め剤23(ネジロック剤)をつけることで、ネジ18のさらなる固定を図ることも可能である。
なお押込手段14をミラー3の長手方向中央に配置した例のみを示してきたが、下記の条件の位置に押込手段を配置した例を図4Dに示す。ミラー3の中央を節とすることで、固有振動数を上げることができるが、中央の固定位置(節)から左側の端部までと、右側の端部までのミラー3の長さが同じのため、中央から左側と右側の固有振動数は同じ、または近い値となることが考えられる。元のミラーの固有振動数より高い値になっているが、もしその固有振動数により共振した場合、左右の固有振動数が同じ、または近い値のため、互いの振動を強めあう可能性がある。そこで、下記の条件のように、固定位置を中央からずらすことで、左右の固有振動数の値をずらすことができる。これにより、固定位置からミラーの左右部分で互いの振動を強め合うことを防ぐことが出来る。ただし、押込手段14を中央に配置するほうが、走査線曲がりを精度よく調整できるため、ミラー3に掛かる振動と、走査線曲がりの状況から押込手段14の位置を選択することが望ましい。
[条件]
ミラーの長手方向の長さをL、ミラー端部から押込手段までの距離をXとするとき、
(1/4)L<X<(2/4)L
または
(2/4)L<X<(3/4)L
とする。
次に一つのミラー3の曲がり調整機構に対し、押込手段を複数設けた実施例を図4Eに示す。複数の押込手段14とミラー3を固定することで、それぞれの位置を節とすることができ、更なる振動対策になる。また、走査線曲がりを調整する上でも、複数の押込手段により調整することで、走査線曲がりをより微細に調整することができる。
接着剤にUV硬化型の接着剤を用いる実施例を図4Fに示す。ミラー3の中央を節とするために接着剤を用いることで、ミラー3と押込手段14を固定することができるが、調整後に押込手段14とミラー3の接触部に接着剤22をつける際に、調整状態を変えないよう、慎重を要することが考えられる。そこで、調整前の組み付け時等に、押込手段14とミラー3の接触部にUV硬化型の接着剤をつけておき、調整後にUVを照射することで、調整後の状態を変化させる危険なく固定を図れる。
1a、1b:ポリゴンミラー
2a〜2d:fθレンズ
3a〜3d、4a〜4d:反射ミラー
5a〜5d:防塵ガラス
6a〜6d:感光体
7:光学ハウジング(受け面)
8:上段蓋
9a〜9d:書込レーザー光
10:デジタルカラー機
11:中間転写ベルト
12:給紙トレイ
13:押圧部材
14:押込手段
15:ブラケット
16:支点
17:駆動手段
18:ネジ
19:押圧部材
20:板材
21:ナット
22:接着剤
特開2006−017881号公報

Claims (7)

  1. 光源と、該光源からのビーム光を主走査方向に走査させる回転多面鏡と、該回転多面鏡により走査されたビーム光を所定の位置に導く光学素子と、前記多面鏡及び前記光学素子を配置する光学ハウジングとを備えた光書込装置において用いるミラー湾曲調整機構であって、
    前記光学ハウジングに対し長手方向両端にて支持される反射ミラーと、
    該反射ミラーをその反射面に対する法線方向に押圧し、該反射ミラーを一定量湾曲させる押圧部材と、
    前記反射ミラーの両端支持位置より該反射ミラーの長手方向中央にあって、前記押圧部材により湾曲した方向とは反対に前記反射ミラーを押し込んで該反射ミラーの湾曲量を調整可能な押込手段を有し、
    前記押込手段は前記反射ミラーの前記光学ハウジングへの支持位置より内側の、該反射ミラーの長手方向両端部にて該反射ミラーを保持するブラケットに支持されつつ前記反射ミラーに固定される
    ことを特徴とするミラー湾曲調整機構。
  2. 請求項1に記載のミラー湾曲調整機構において、前記押込手段を、前記反射ミラーの長手方向に対し、該反射ミラーの端部から以下の不等式(式中、Lは前記反射ミラーの長手方向長さ、Xは前記反射ミラーの端部から前記押込手段までの距離)
    (1/4)L<X<(2/4)Lまたは(2/4)L<X<(3/4)L
    が成立する位置に配したことを特徴とするミラー湾曲調整機構。
  3. 請求項1または2に記載のミラー湾曲調整機構において、前記押込手段を複数備えたことを特徴とするミラー湾曲調整機構。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のミラー湾曲調整機構において、前記押込手段を前記反射ミラーに接着剤にて固定したことを特徴とするミラー湾曲調整機構。
  5. 請求項4のミラー湾曲調整機構において、前記接着剤が光硬化性(UV)の接着剤であることを特徴とするミラー湾曲調整機構置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のミラー湾曲調整機構を少なくとも一つの反射ミラー用として搭載していることを特徴とする光書込装置。
  7. 請求項6の光書込装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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CN111781407B (zh) * 2020-07-03 2022-11-01 四川中迪电力工程有限公司 一种可多向调节的特高压变压器局放试验专用操作台

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