JP2009258449A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

光走査装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】走査線の傾きまたは曲がりの補正作業を容易に行うことのできる光書込装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】反射ミラーを湾曲させて走査線の曲がりを補正する補正手段たる曲がり補正機構は、反射ミラーの長手方向中央部を押し込んで反射ミラーの湾曲を調整する調整部材たる調整ネジを有している。この調整ネジには、載置された状態の光書込ユニットの外部から挿入される調整治具たる6角レンチを調整ネジの6角穴に案内するためのガイドを設けている。
【選択図】図8

Description

本発明は、光走査装置および画像形成装置に関するものである。
従来、レーザービームプリンタ、デジタル複写機、レーザーファクシミリ等の画像形成装置において、画像情報に基づいて生成した光ビームによって感光体等の潜像担持体を光走査することで、潜像担持体上に潜像を形成するものが知られている。かかる画像形成装置における光走査装置は、一般に、レーザーダイオード等の光源、ポリゴンミラー等からなる走査手段、fθレンズ、反射鏡などを有している。そして、光源から発射した光ビームを、走査手段によって主走査方向に走査せしめたり、fθレンズで集光したりしながら、反射鏡による反射によって潜像担持体の表面に導く。
かかる構成の光走査装置においては、それを構成する光学系部品や支持体などに、製造時の加工誤差などによる微妙な歪みがどうしても発生する。また、光学系部品や支持体には組付誤差が少なからず発生する。そして、これら歪み、組付誤差などにより、潜像担持体の表面上の主走査線を湾曲させたり、傾かせたりすることがある。このような湾曲や傾きが生ずると、正常な画像を形成することができなくなる。
そこで、本出願人は、特許文献1において、主走査線が何れの方向に湾曲していてもそれを補正できるようにした補正手段たる湾曲補正機構を設けた光走査装置を提案した。この湾曲補正機構は、ホルダーによって反射鏡を厚み方向に強制的に湾曲させた状態で保持している。そして、このようにして保持した反射鏡を調整部材たる調整ネジによって押し込むことで、反射鏡に対してホルダーによる強制湾曲方向とは逆方向への湾曲力を付与している。この調整ネジによって反射鏡を僅かに押し込むと、ホルダーによって強制的に湾曲せしめられている反射鏡の湾曲量が減少する。また、反射鏡を更に押し込んでいくと、反射鏡が初期の状態とは逆方向に湾曲する。このように、反射鏡を何れの方向にも湾曲させることができる湾曲補正機構により、主走査線の湾曲を反射鏡の逆方向の湾曲で相殺することで、主走査線の湾曲を補正することができる。
また、主走査線の傾きを補正できるようにした補正手段たる傾き補正機構を設けた光走査装置も一般的に知られている。この傾き補正機構は、反射鏡の一端側を調整ネジで支持する。調整ネジを回転させて調整ネジを上昇または下降させると、反射鏡の調整ネジ側端部は上昇または下降する。これにより、反射鏡は、調整ネジ側端部と反対側の端部を支点にして回動し、その姿勢が変化し、主走査線の傾きを補正することができる。
特開2006−17881号公報
光走査装置においては、主走査線の曲がり補正や傾き補正は、一般的には、次のように行っている。
走査線の傾きまたは曲がり調整を行う調整装置の載置台上に、画像形成装置に搭載されるときの姿勢とほぼ同じ姿勢で光走査装置を載せる。そして、その光走査装置が画像形成装置に搭載されるときに光照射対象となる感光体表面がその光走査装置に対して位置決めされる予定の位置に対応する箇所に、CCD等の受光器を配置する。この受光器は、感光体軸方向に対応する方向の任意の地点に1個又は2個以上配置する。その後、光走査装置を駆動し、感光体軸方向に対応する方向に沿って走査される走査光を受光器で検出する。作業者は、ドライバーなどの調整ネジに回転力を与える調整治具を光走査装置のハウジングに設けられた調整穴から差し込んで、ハウジング内の調整ネジに調整治具をアクセスさせる。そして、受光器で検出した検出結果に基づいてディスプレイ等に表示される調整情報を見ながら、調整治具を回転させることで、主走査線の曲がり補正や傾き補正を行っている。
しかしながら、調整治具を調整穴に差し込むと、調整治具によって調整穴が塞がれるため、調整穴から調整ネジの位置を目視で確認することができない。このため、調整治具を調整ネジにアクセスすることが困難となり、調整治具を調整ネジにアクセスするまでの時間がかかり、走査線の曲がり補正や傾き補正の作業性が悪いという不具合が生じてしまう。
そこで、調整穴を大きくして、調整治具を差し込んでも調整ネジの位置を目視で確認できるようにすることも考えられる。
しかしながら、装置のレイアウト上、調整ネジの頭が下向きになった場合は、調整治具をハウジングの下面に設けた調整穴からアクセスすることとなり、下から調整穴を覗き込むような姿勢で調整作業を行わなければ、調整ネジの位置を目視で確認しながら調整治具を調整ネジにアクセスすることができない。よって、走査線の曲がり補正や傾き補正の作業性が悪いという不具合が生じてしまう。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、走査線の傾きまたは曲がりの補正作業を容易に行うことのできる光書込装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光源と、前記光源から照射された光を光照射対象に照射してこれを走査する走査手段と、前記光源から前記光照射対象までの光路上に設けられる光学素子と、前記光学素子の姿勢または形状を調整することで、走査線の傾きまたは曲がりを補正する補正手段と前記光学素子および前記補正手段を収納するハウジングとを備えた光走査装置において、前記補正手段は、前記光学素子と当接する当接部と、前記ハウジングに設けられた調整穴から挿入される調整治具と係合する係合部とを有し、前記調整治具から力を加えられることで前記当接部の前記光学素子との当接位置が変位し、前記光学素子の姿勢または形状を調整する調整部材を備え、前記走査線の傾きまたは曲がり調整するための調整装置に載置された状態の光走査装置、あるいは、画像形成装置に載置された状態の光走査装置の前記調整穴から挿入された前記調整治具を前記調整部材の係合部に案内するためのガイドを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の光走査装置において、前記ガイドを前記調整部材に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の態様を備えた請求項3の光走査装置において、前記ガイドを、前記係合部に向かって径が小さくなるすり鉢形状としたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかの光走査装置において、前記係合部を、6角穴としたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の光走査装置において、前記調整部材は、ネジ部を有しており、前記調整部材の前記6角穴が形成されている部分の外径を、前記ネジ部の外径よりも大きくしたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれかの光走査装置において、前記調整部材以外の部材に前記ガイドを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6の光走査装置において、前記光源および前記光学素子の少なくともひとつを収納するハウジングに前記ガイドを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれかの光走査装置において、前記光学素子がレンズまたはミラーであることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8いずれかの光走査装置を搭載することを特徴とする画像形成装置である。
請求項1乃至9の発明においては、調整治具を調整部材の係合部に係合させるとき、調整治具がガイドによって調整部材の係合部へ案内されるので、調整部材の位置を目視で確認できなくても、調整治具を容易に調整部材の係合部に係合させることができる。その結果、光走査線の補正作業を容易に行うことができる。
以下、本発明を、電子写真方式のカラーレーザープリンタ(以下、単にプリンタという)に適用した実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。このプリンタは、筐体1と、この筐体1から引き出し可能な給紙カセット2とを備えている。筐体1の中央部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、黒(K)の各色のトナー像(可視像)を形成するための作像ステーション3Y,3C,3M,3Kを備えている。以下、各符号の添字Y、C、M、Kは、それぞれイエロー、シアン、マゼンダ、黒用の部材であることを示す。
図2は、イエロー(Y)用の作像ステーションを示す概略構成図である。なお、他の作像ステーションも同様の構成である。
図1及び図2に示すように、作像ステーション3Y,3C,3M,3Kは、図中矢印A方向に回転する潜像担持体としてのドラム状の感光体10Y,10C,10M,10Kを備えている。感光体10Y,10C,10M,10Kは、直径40[mm]のアルミニウム製の円筒状基体と、その表面を覆う、例えばOPC(有機光半導体)感光層とから構成されている。各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kは、それぞれ、感光体10Y,10C,10M,10Kの周囲に、感光体を帯電する帯電装置11Y,11C,11M,11Kを備えている。また、感光体に形成された潜像を現像する現像手段としての現像装置12Y,12C,12M,12K、感光体上の残留トナーをクリーニングするクリーニング装置13Y,13C,13M,13Kも感光体の周囲に備えている。
各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kの下方には、感光体10Y,10C,10M,10Kに対し、書込光Lによる光走査を行う光走査装置としての光書込ユニット4を備えている。また、各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kの上方には、各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kによって形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト20を具備する中間転写ユニット5を備えている。また、中間転写ベルト20に転写されたトナー像を転写体としての記録紙Pに定着せしめる定着ユニット6を備えている。また、筐体1の上部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、黒(K)の各色のトナーを収容するトナーボトル7Y,7C,7M,7Kが装填されている。このトナーボトル7Y,7C,7M,7Kは、筐体1の上部に形成される排紙トレイ8を開くことにより、筐体1から脱着可能になっている。
光走査装置としての光書込ユニット4は、光源であるレーザーダイオードを有しており、このレーザーダイオードから、回転駆動される正多角柱構造のポリゴンミラーに向けて光ビームとしての書込光Lを発射する。発射された書込光Lは、回転するポリゴンミラーの鏡面によって主走査方向に偏向せしめられながら反射する。そして、複数の反射鏡によって折り返された後、帯電装置11Y,11C,11M,11Kによって一様帯電せしめられた感光体10Y,10C,10M,10Kの周面を走査する。これにより、潜像担持体としての感光体10Y,10C,10M,10Kの周面に、それぞれY,C,M,K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット4の詳しい説明は後述する。
転写手段たる中間転写ユニット5の中間転写ベルト20は、駆動ローラ21、テンションローラ22及び従動ローラ23に掛け回されながら、所定タイミングで図中反時計回り方向に回転駆動される。また、中間転写ユニット5は、感光体10Y,10C,10M,10Kに形成されたトナー像を中間転写ベルト20に1次転写する1次転写ローラ24Y,24C,24M,24Kを備えている。また、中間転写ベルト20上に1次転写されたトナー像を記録紙Pに転写する2次転写ローラ25、記録紙P上に転写されなかった中間転写ベルト20上の転写残トナーをクリーニングするベルトクリーニング装置26も備えている。
次に、本プリンタにおいて、カラー画像を得る工程について説明する。
まず、作像ステーション3Y,3C,3M,3Kにおいて、感光体10Y,10C,10M,10Kが帯電装置11Y,11C,11M,11Kによって一様に帯電される。その後、画像情報に基づいて生成された書込光Lによって走査露光されて、感光体10Y,10C,10M,10Kの表面に静電潜像が形成される。これらの静電潜像は、現像装置12Y,12C,12M,12Kの現像ローラ15Y,15C,15M,15K上に担持された各色のトナーによって現像されて、Y,C,M,Kトナー像となる。感光体10Y,10C,10M,10K上のY,C,M,Kトナー像は、各1次転写ローラ24Y,24C,24M,24Kの作用によって反時計回りに回転駆動する中間転写ベルト20上に順次重ねて1次転写される。このときの各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト20上の同じ位置に重ねて転写されるように、中間転写ベルト20の移動方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
1次転写終了後の感光体10Y,10C,10M,10Kは、クリーニング装置13Y,13C,13M,13Kのクリーニングブレード13aによってその表面がクリーニングされて、次の画像形成に備えられる。
トナーボトル7Y,7C,7M,7Kに充填されているトナーは、必要性に応じて図示しない搬送経路によって各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kの現像装置12Y,12C,12M,12Kに所定量補給される。
一方、上記給紙カセット2内の記録紙Pは、給紙カセット2の近傍に配設された給紙ローラ27によって、筐体1内に搬送され、レジストローラ対28によって所定のタイミングで2次転写部に搬送される。そして、2次転写部において、中間転写ベルト20上に形成されたトナー像が記録紙Pに転写される。トナー像が転写された記録紙Pは、定着ユニット6を通過することでトナー像が定着せしめられた後、排出ローラ29によって排紙トレイ8に排出される。感光体10と同様に、中間転写ベルト20上に残った転写残のトナーは、中間転写ベルト20に接触するベルトクリーニング装置26によってクリーニングされる。
次に、光書込ユニット4の構成について説明する。
図3は、本実施形態に係るプリンタおける光書込ユニット4を、4つの感光体とともに示す概略構成図である。この光書込ユニット4は、正多角柱構造の形状からなる2つのポリゴンミラー41a,41bと、これらポリゴンミラー41a,41bを回転せしめる不図示のポリゴンモータとを有する走査手段たる不図示のポリゴンスキャナを備えている。これらポリゴンミラー41a,41bは、その6つの側面に反射鏡を有しており、互いに正多角柱の中心を重ねるようにして上下方向に接続されている。そして、図示しないポリゴンモータによって同一回転軸線上で高速回転する。これにより、その側面にレーザーダイオード(光ビーム発射手段)からの書込光(レーザー光)が入射すると、この書込光が偏向・走査される。なお、ポリゴンミラー41aは、それに対して互いに反対方向から進んでくるC,M用の書込光Lc,Lmを主走査方向に偏向せしめるものである。また、ポリゴンミラー41bは、それに対して互いに反対方向から進んでくるY,K用の書込光Ly,Lkを主走査方向に偏向せしめるものである。
図示の光書込ユニット4においては、ポリゴンミラー41a,41bや図示しないポリゴンモータ等により、光ビームとしての書込光Lを偏向せしめる偏向手段が構成されている。光書込ユニット4は、かかる偏向手段の他、4つの反射光学系、防音ガラス42a,42b、走査レンズ43a,43b、防塵ガラス48Y,48C,48M,48Kなども有している。
ポリゴンモータやポリゴンミラー41a,41bは、防音のためにポリゴンカバー46によって覆われている。このポリゴンカバー46の内外で書込光を通過させる目的から、ポリゴンカバー46には、防音ガラス42a,42bが設けられている。光ビームとしての書込光は、この防音ガラス42a,42bを透過することで、ポリゴンカバー46の内外を行き来することが可能になっている。なお、防音ガラス42aは、Y,C用の書込光Ly,Lcを透過させるためのものである。また、防音ガラス42bは、M,K用の書込光Lm,Lkを透過させるためのものである。
ポリゴンミラーによって主走査方向に偏向せしめられながら、防音ガラス42aを透過したY,C用の書込光Ly,Lcは、それぞれ上下方向に並んだ状態で走査レンズ43aを透過する。この走査レンズ43aは、書込光Ly,Lcを主走査線方向および副走査線方向に集光することでポリゴンミラーによる主走査方向の等角度運動を等速直線運動へと変えるとともに、ポリゴンミラーの面倒れ補正を行う役割を担っている。防音ガラス42bを透過したM,K用の書込光Lm,Lkは、ポリゴンカバーを介して前述の走査レンズ43aとは反対側に位置している走査レンズ43bを透過する。
光書込ユニット4における4つの反射光学系は、それぞれ、上述したレーザーダイオード、反射鏡等から構成されている。具体的には、Y,C,M,Kの各色のうち、Y用の反射光学系を例にすると、これは、図示しないY用のレーザーダイオード、第1反射鏡44Y、第2反射鏡45Y等を有している。これら反射鏡は、何れもレンズ機能を有さないミラーである。C,M,K用の反射光学系も、同様にして、レーザーダイオード、第1反射鏡(44C〜K)、第2反射鏡(45C〜K)を有している。
走査レンズ43a,43bを透過したY,C,M,K用の書込光Ly,Lc,Lm,Lkは、Y,C,M,K用の反射光学系の各反射鏡に向かう。例えば、走査レンズ43aを透過したY用の書込光Lyは、第1反射鏡44Y、第2反射鏡45Yの鏡面を順次反射することで2回折り返されることで、Y用の感光体10Yの表面に導かれていく。C,M,K用のレーザー光Lc,Lm,Lkも同様にしてそれぞれ専用の2つの反射鏡で折り返されることで、C,M,K用の感光体10C,M,Kの表面に導かれていく。なお、第2反射鏡46Y,C,M,Kの鏡面で反射したY,C,M,K用の書込光Ly,Lc,Lm,Lkは、光書込ユニット4の上面に設けられた防塵ガラス48Y,48C,48M,48Kを透過した後、感光体10Y,M,C,Kの表面に到達する。
次に、本プリンタの特徴的な構成について説明する。
本プリンタの光書込ユニット4は、Y,C,M,K用の反射光学系にそれぞれ、何れか1つの反射鏡の湾曲状態を調整することで主走査線の湾曲方向や湾曲量を補正する補正手段たる湾曲補正機構と、その反射鏡の傾きを調整して主走査線の傾きを補正する傾き補正機構とを設けている。以下、Y用の反射光学系を例にして、湾曲補正機構や傾き補正機構について説明する。
図4は、Y用の第2反射鏡45Yとその周囲構成とを、第2反射鏡45Yの鏡面側から示す斜視図である。また、図5は、Y用の第2反射鏡45Yの縦断面と、その周囲構成とを示す構成図である。図6は、Y用の第2反射鏡45Yの上面と、その周囲構成とを示す構成図である。これらの同図において、第2反射鏡45Yは、その裏面側に存在するコの字状の断面形状を有するホルダー52Yによって保持されている。そして、長手方向の両端部をそれぞれホルダー52Yの長手方向両端から突出させている。
第2反射鏡45Yの長手方向の一端部裏面には、傾き補正機構が当接している。そして、この傾き補正機構は、図5に示すように、傾き調整パルスモータ56Y、モータホルダ57Y、傾き調整アジャスタ58Y等を有している。
一方、第2反射鏡45Yにおける傾き調整パルスモータ56Yとは反対側の端部(以下、「支点側端部」という。)は、図示しないプリンタ本体のハウジングに形成された支持部66の上に載せられている。この状態で、図示しないハウジングに固定された板バネ69が裏面に押し当てられることで、支持部と板バネ69との間に挟み込まれている。
傾き調整パルスモータ56Yの回転軸に螺合せしめられた傾き調整アジャスタ(図5の58Y)が回転軸の回動に伴って昇降すると、第2反射鏡45Yの一端部に対する傾き調整アジャスタの押込量が変化する。これにより、第2反射鏡45Yのモータ側端部が、支持部66と板バネ69との間に挟み込まれている支点側端部を支点にして、アジャスタ昇降方向に揺動する。そして、この揺動によって第2反射鏡45Yの傾きが変化する。つまり、図示の第2反射鏡45Yは、傾き調整パルスモータ56Yの回動量の調整によって傾きが調整される。
図7は、第2反射鏡45Yの長手方向中央部付近の横断面と周囲構成とを示す構成図である。図8は、第2反射鏡45Yの長手方向中央部付近とその周囲構成とを、第2反射鏡45Yの裏面側から示す斜視図である。
図7に示すように、ホルダー52の長手方向中央部には、第2反射鏡45Yの裏面に対して傾斜する面を有する調整ネジ取り付け面52fYが設けられている。この調整ネジ取り付け面52fYにはネジ穴(不図示)が設けられており、このネジ穴に調整部材たる調整ネジ165Yが螺合し、調整ネジ165Yの先端が第2反射鏡45Yの長手方向の中央部裏面に当接している。
図4に示すように第2反射鏡45Yの裏面側に位置しながら第2反射鏡45Yを保持しているホルダー52Yは、第2反射鏡45Yの幅方向に並ぶ2つの爪52aYを、長手方向の両端部にそれぞれ有している。これらの爪52aYは、ホルダー52Yの本体に一体形成されたものである。ホルダー52Yは、図4に示すようにそれぞれの爪52aYを第2反射鏡45Yの鏡面に引っ掛けることで、第2反射鏡45Yを鏡面側で支持している。また、図5に示すように、ホルダー52Yは、長手方向の両端部にそれぞれ押圧部材としての板バネ52bYを有している。これら板バネ52bYはそれぞれ、支持部材たる爪52aYよりも長手方向の端側で、第2反射鏡45Yの裏面(非鏡面)を鏡面側に向けて付勢している。
第2反射鏡45Yの両端部がそれぞれ板バネ(52bY)によって裏面側から付勢されると、図9に点線で示すように、第2反射鏡45Yが、爪52aYを支点にして長手方向の中央部を裏面側に向けて撓ませるように強制的に湾曲せしめられる。つまり、保持体としてのホルダー52Yは、第2反射鏡45Yを強制的に裏面側に向けて湾曲させた状態で保持している。
図10は、調整ネジ165Yを当接部165aY側から見た斜視図であり、図11は、調整ネジ165Yを係合部165cY側から見た斜視図である。図12は、調整ネジ165Yの部分断面図である。
調整ネジ165Yは、第2反射鏡45Yの裏面に当接する当接部165aYと、ネジ穴に螺合するネジ部165bYと、調整治具166が係合する係合部165cYと、調整治具166が案内されるガイド部165dYとを有している。
調整ネジ165Yの先端に設けられた当接部165aYは、ネジ部165bYよりも外径が小さく、先端部にRを設けて、第2反射鏡45Yの裏面に対して当接部165aYが反射鏡の裏面に対して斜めに当接しても、第2反射鏡45Yの裏面が傷つかないようになっている。
係合部165cYは、6角穴形状となっており、ガイド部165dYは、開口端から係合部165cYに向けて径が小さくなるようなすり鉢形状となっている。また、係合部165cY、ガイド部165dYが設けられた所謂ネジの頭部の外径をネジ部165bYの外径よりも大きくしている。これにより、頭部の強度が確保され、6角穴165cYやガイド165dYを形成するための加工を行う際に、ネジに多少の応力がかかっても、変形や破損が生じないため、6角穴やガイドの加工を容易に行うことが可能となる。
この状態で、図7や図8に示すように、調整治具である6角レンチ166を係合部である6角穴165cYに係合させて、6角レンチ166で調整ネジ165Yを回転させて第2反射鏡45Yの長手方向の中央部裏面を押し込む。すると、図13に矢印Bで示すように、第2反射鏡45Yの長手方向の中央部に対し、両端部側の板バネ52bYに打ち勝って逆方向に湾曲させ始めるほどの押込力が付与される。そして、一点鎖線や点線で示すように、第2反射鏡45Yが裏面側への湾曲量を減少させたり、逆方向に湾曲したりする。
Y用の反射光学系における傾き補正機構や湾曲補正機構(ホルダー及び押込手段)について説明したが、C,M,K用の反射光学系も同様の構成になっている。また、傾き調整機構や湾曲補正機構を第2反射鏡に設けた例について説明したが、第1反射鏡に設けてもよい。また、Y,C,M,K用の全ての反射光学系に傾き補正機構や湾曲補正機構を設けた例について説明したが、何れか1つの反射光学系における主走査線の傾きや湾曲に合わせて、他の反射光学系における主走査線の傾きや湾曲を補正する場合には、基準となる反射光学系に傾き補正機構や湾曲補正機構を設ける必要はない。この場合、レーザーダイオードの数よりも1つ少ない数だけ、傾き補正機構や湾曲補正機構を設ければよいのである。
次に、走査線補正作業について説明する。
図14は、図示しない調整装置の載置台上に載せて保持された状態の光書込ユニット4を感光体軸方向から見たときの構成を示す説明図である。
本実施形態では、光書込ユニット4を調整装置の載置台上に載せるとき、その光書込ユニット4が本プリンタの装置本体1に搭載されるときの姿勢(図1参照)とほぼ同じ姿勢となるようにする。このような姿勢で光書込ユニット4を調整装置の載置台上に載せた後、その光書込ユニット4の使用時すなわちその光書込ユニット4を本プリンタの装置本体1に搭載した時に、各感光体10Y,10C,10M,10Kが光書込ユニット4に対して位置決めされる位置に対応した箇所にCCD等から構成される光検出器201Y,201C,201M,201Kをそれぞれ配置する。光検出器201Y,201C,201M,201Kは、各色ごとに、それぞれ感光体軸方向に対応する方向(図中紙面法線方向)に沿って、感光体表面上における感光体軸方向中央部に対応する箇所と感光体軸方向両端部に対応する箇所の3箇所にそれぞれ1つずつ配置される。なお、各色ごとに配置する光検出器の数や配置箇所はこれに限られない。
これらの光検出器201Y,201C,201M,201Kは、調整装置の制御部202に接続されており、その光検出器201Y,201C,201M,201Kで検出した検出結果(受光量やスポット径などを示す検出信号)が制御部202に送られる。制御部202は、入力される検出信号に基づいて各種演算処理を行い、各光検出器201Y,201C,201M,201Kで受光した光の受光量などの走査線調整用情報を、ほぼリアルタイムで連続的に表示部203に出力する。これにより、走査線調整作業を行う作業者は、その表示部203に表示される走査線調整用情報を見ながら、調整ネジを回転させて走査線の曲がり調整作業を行うことができる。
Y色に対応する走査線の曲がり補正は、下カバー47に設けられた調整穴49Yから調整治具たる6角レンチ166を図中矢印AY方向に挿入する。図に示すように、Y色の走査線の曲がりを補正するときは、下から6角レンチ166を挿入することになるため、調整ネジ165Yを目視で確認しながら6角レンチ166の先端を調整ネジ165Yの6角穴165cYに係合させることができない。このため、6角レンチ166の先端の位置がずれる場合があるが、この場合は、調整ネジ165Yのガイド部165dYに6角レンチ166の先端が突き当たる。ガイド部165dYは、6角穴165cYから径が広がるすり鉢状の形状となっているため、6角レンチ166がガイド部165dYに突き当たった状態から更に6角レンチ166を挿入すると、6角レンチ166の先端がガイド部165dYにより6角穴165cYに案内される。よって、6角レンチ166の先端の位置がずれていても、容易に6角穴165cYにアクセスすることができる。
また、本実施形態においては、係合部を6角穴としているので、6角レンチ166と6角穴165cYとが合わなかったとしても、6角レンチ166を30°回転させるだけで、6角レンチ166を6角穴165cYと係合させることができる。通常のネジ同様、係合部を十字穴とした場合、調整治具を十字穴に係合するためには、最大で約90°回転する必要がある。一方、本実施形態のように係合部を6角穴形状とすることで係合部を十字穴としたものに比べて、最大回転量(1/3)で調整治具を係合部に係合させることができる。よって、十字穴に比べて、湾曲補正の作業性を向上させることができる。
6角レンチ166が調整ネジ165Yに設けられたガイド部165dYに案内されて、6角穴165cYと係合したら、光書込ユニット外から6角レンチ166を回転させて、調整ネジ165Yに回転力を付与して、第2反射鏡45Yの裏面側への湾曲量を減少させたり、逆方向に湾曲させたりして、Y色の走査線の曲がりを補正する。
同様にして、C色の走査線の曲がりを補正する場合は、調整穴49cから矢印Ac方向に6角レンチ166を挿入して、調整ネジ165CにアクセスしてC色の走査線の曲がりを補正する。M色の走査線の曲がりを補正する場合は、調整穴49Mから矢印AM方向に6角レンチ166を挿入して、調整ネジ165Mにアクセスして走査線の曲がりを補正する。K色の走査線の曲がりを補正する場合は、調整穴49Kから矢印AK方向に6角レンチ166を挿入して、調整ネジ165Kにアクセスして走査線の曲がりを補正する。
また、走査線の傾きの調整は、光検出器201Y,201C,201M,201Kで検出した検出結果に基づいて、傾き調整パルスモータ56Yを駆動させる。すると、回転軸に螺合せしめられた傾き調整アジャスタが回転軸の回動に伴って昇降し、第2反射鏡45Yの一端部に対する傾き調整アジャスタの押込量が変化する。これにより、第2反射鏡45Yのモータ側端部が、支持部66と板バネとの間に挟み込まれている支点側端部を支点にして、アジャスタ昇降方向に揺動する。そして、この揺動によって第2反射鏡45Yの傾き(姿勢)が変化し、走査線が補正される。
[変形例1]
次に、変形例1について説明する。
変形例1においては、調整ネジと別部材であるハウジングにガイドを設けたものである。
以下の変形例1においては、調整穴49Cについて説明するが、他の色の調整穴49Y、49M、49Kにも適用することができる。
図15は、ハウジングの調整穴49Cにガイドを設けた例を示す斜視図であり、図16は、ハウジング調整穴49Cにガイドを設けた例を示す概略断面図である。
図に示すように、C色の調整穴49Cの外側端部は、6角レンチ166を調整穴49Cに導くための開口ガイド491Cを有している。開口ガイド491Cは、調整穴49Cから外側に向かって径が拡径するようなすり鉢状となっている。また、図16に示すように、調整穴49Cの内側端部には、調整穴49Cに挿入された6角レンチ166の先端を調整ネジ165Cに案内するための第2ガイド492Cを備えている。第2ガイド492Cは、調整穴49Cの内側端部から、調整ネジ165Cに向かって伸びている。
この変形例1においては、開口ガイド491Cを有することで、6角レンチ166を調整穴49Cに挿入する際に、6角レンチ166の挿入位置が調整穴49Cの位置とずれていた場合、6角レンチ166が開口ガイド491Cに案内されて、6角レンチ166が調整穴49Cに挿入される。これにより、6角レンチ166を調整穴49Cに容易に挿入させることができ、走査線調整の作業性を向上させることができる。特に、先の図14に示したように、6角レンチ166を下から挿入する必要がある調整穴49Yにおいて、上記開口ガイドを設けることが有効である。これは、調整穴49は、下カバーにあり、調整穴を目視で確認できないため、6角レンチの先端が調整穴からずれることが多い。よって、調整穴49Yにおいて、上記開口ガイドを設けることで6角レンチの先端が調整穴からずれていても開口ガイドに案内されて、6角レンチの先端を調整穴に挿入することができる。
また、調整穴49Cに挿入された6角レンチ166は、第2ガイド492Cによって調整ネジの6角穴に案内されるので、6角レンチ166を調整ネジの6角穴と容易に係合させることができる。これにより、走査線調整の作業性を向上させることができる。
さらに、調整ネジにもガイドを設けることで、第2反射鏡の取り付け誤差などによって調整ネジの位置が変動して、第2ガイドによって案内された6角レンチの位置と、調整ネジの6角穴の位置とがずれても、6角レンチは、調整ネジのガイドに案内されて、6角穴と係合することができる。よって、より走査線調整の作業性を向上させることができる。
また、図17、図18に示すように、ポリゴンカバー46にガイドを設けてもよい。図18に示す、調整穴49Cと調整ネジ165Cの6角穴とを結ぶ線分上にポリゴンカバー46の上部が重なるように、ポリゴンカバー46を上方に延長させる。そして、ポリゴンカバー46の調整穴49Cと調整ネジ165Cの6角穴とを結ぶ線分がぶつかる部分を窪ませてガイド493Cとした。このように構成することで、調整穴46Cに挿入された6角レンチは、ガイド493Cにガイドされて、6角レンチの先端を調整ネジ165Cの6角穴に案内することができる。
また、同様に、ポリゴンカバー46を上方に延在させて調整穴49Mと調整ネジ165Mの6角穴とを結ぶ線分がぶつかる部分を窪ませてガイド493Mとしてもよい。
また、上述では、傾き調整を装置内部に設けたパルスモータを用いて調整しているが、曲がり調整同様、調整ネジにして、装置外部から調整治具を挿入して調整治具で走査線の傾きを補正してもよい。この場合においても、調整ネジやハウジングなどにガイドを設けることで、傾き調整のための調整治具がガイドに案内されて、調整治具と調整ネジとの係合を容易に行うことができる。これにより、傾き調整作業を容易に行うことができる。
また、上述では、ひとつの走査レンズで副走査線方向および主走査線方向に集光させている書込ユニットについて説明したが、図19に示すように、光を副走査方向に集光させる走査レンズ(長尺レンズ)と、主走査線方向に集光させる走査レンズ(fθレンズ)とを備えた光書込ユニットにも適用することができる。
また、図19に示す副走査方向に集光させる走査レンズ(長尺レンズ)と、主走査線方向に集光させる走査レンズ(fθレンズ)とを備えた光書込ユニットにおいては、反射鏡の変わりに、副走査方向に集光させる走査レンズ(長尺レンズ)の姿勢を変化させたり、曲げたりすることで、走査線の傾きや曲がりを補正してもよい。
図20は、長尺レンズにより走査線の曲がりを補正する湾曲補正機構の概略構成図である。
図20に示すように、この曲がり補正機構は、ブラケット、曲がり調整バネ、固定用バネ、調整ネジなどで構成されている。
長尺レンズは、その長手方向両端が固定用板バネ354,355によってブラケット352に固定されている。ブラケットの長手方向中央部には、調整ネジがネジ止めされている。
調整ネジ365を締めない状態においては、長尺レンズ351の長手方向中央部分は曲がり調整用板バネ353によってブラケット352の天面側に付勢されている。この状態から調整治具を調整ネジ365に係合させて、調整ネジ365を調整治具によって締めると、その調整用ネジ365の頂部である当接部が長尺レンズ351の長手方向中央部分に当接し、この部分とブラケット352の天面との間隔が広がっていく。長尺レンズ51は、その長手方向両端が固定用板バネ354,355によってブラケット352に固定されており、かつ、長尺レンズ351の剛性はブラケット352よりも剛性が低い。そのため、調整ネジ365を締めることにより、長尺レンズ351は、図20に示すようにその長手方向に撓んだ状態になる。このように長尺レンズ351が撓むと、その撓み量に応じて長尺レンズ351を通過するレーザ光による走査線の曲がり度合が変化する。よって、曲がり調整用ネジ365の締め量を調整することで、走査線の曲がりを補正することができる。
この長尺レンズにより走査線の曲がりを補正するようにした構成においては、図19に示すように、長尺レンズユニット50aや50dに設けた曲がり補正機構の調整ネジに調整治具を係合させる際は、調整治具をハウジングの下面から挿入する必要がある。
よって、このような構成においても、調整ネジやハウジングなどに本発明のガイドを設けることで、曲がり調整作業を容易に行うことができる。
図21は、長尺レンズにより走査線の傾き補正する傾き補正機構の概略構成図である。
ブラケットに固定された長尺レンズの底面(ブラケット352の天面とは反対側に位置する面)における長手方向中央部は、ハウジングに固定されたかまぼこ形状の支持台366に支持されている。また、傾き調整ネジの頂部である当接部をブラケットの端部に当接させる。
また、ブラケット352の天面の長手方向両端には、ハウジングに固定されたユニット支持用板バネ361,362が当接する。このユニット支持用板バネ361,362の付勢力により、ブラケット352の天面の長手方向両端はその底面側に向けて押し下げられる力を受ける。これにより、長尺レンズ351の長手方向と光路Lの方向の両方に直交する方向(鉛直方向)について、長尺レンズユニット50は、傾き調整ネジ363、ユニット支持用板バネ361、支持台366、ユニット支持用板バネ362によって支持される。
調整治具を装置に挿入して、調整ネジ363に調整治具を係合させて、調整ネジ363を回転させて調整ネジ363を上昇させると、長尺レンズユニット50の調整ネジ側端部はユニット支持用板バネ361の付勢力に抗して上昇する。これにより、長尺レンズユニット50は、支持台366を支点にして図21中右回りに回動し、その姿勢を変化させる。一方、調整ネジを下降させると、長尺レンズユニット50の調整ネジ側端部はユニット支持用板バネ361の付勢力により下降する。これにより、長尺レンズユニット50は、支持台366を支点にして図21中左回りに回動し、その姿勢を変化させる。
このようにして長尺レンズユニット50の姿勢が変化すると、長尺レンズ351の入射面に対してレーザ光Lが入射する位置が変わる。長尺レンズ351は、長尺レンズ351の入射面に対するレーザ光Lの入射位置が長尺レンズ351の長手方向と光路の方向とに直交する方向(鉛直方向)に変化すると、長尺レンズ351の出射面から出射されるレーザ光の鉛直方向に対する角度(出射角)が変化するという特性を有している。この特性により、上記昇降ネジにより長尺レンズユニット50の姿勢が変化すると、これに応じて長尺レンズ351の出射面から出射するレーザ光の出射角が変わり、その結果、このレーザ光による感光体上の走査線の傾きが変わる。
この長尺レンズの姿勢を変化させて走査線の傾きを補正する傾き補正機構においても、調整ネジやハウジングなどに本発明のガイドを設けることで、傾き調整治具を容易に傾き調整用の調整ネジと係合させることができ、走査線の傾き補正作業を容易に行うことができる。
なお、上述では、走査線の傾きまたは曲がり調整を行うための調整装置に載置して走査線の傾き補正・曲がり補正を行っているが、画像形成装置に載置された状態の光走査装置に対して曲がり補正・傾き補正を行うことができる。この場合は、まず、中間転写ベルトなどに、走査線の湾曲や傾きを調べるためのパターン画像を形成し、そのパターン画像を光学センサで検知する。その検知結果に基づいて、走査線の曲がり量、傾き量を演算して、画像形成装置のディスプレイに表示する。作業者は、このディスプレイ表示に基づいて、傾き調整や曲がり調整を行う。
本実施形態の光走査装置たる光書込ユニットにおいては、光源たるレーザーダイオードと、レーザーダイオードから照射された光を光照射対象たる感光体に照射してこれを走査する走査手段たるポリゴンスキャナと、レーザーダイオードから感光体までの光路上に設けられる反射ミラーや長尺レンズなどの光学素子とを有している。また、反射ミラーや長尺レンズを湾曲させて走査線の曲がりを補正する補正手段たる曲がり補正機構を備えている。曲がり補正機構は、反射ミラー(長尺レンズ)と当接する当接部と、装置外部から挿入された調整治具と係合する係合部とを有し、調整治具から力を加えられることで反射ミラー(長尺レンズ)との当接位置が変位し、反射ミラー(長尺レンズ)の湾曲を調整する調整部材たる調整ネジを有している。そして、載置された状態の光書込ユニットの外部から挿入される調整治具を調整ネジの係合部に案内するためのガイドを設けている。
これにより、調整治具を調整部材の係合部に係合するとき、調整治具がガイドによって調整部材の係合部へ案内されるので、調整部材の位置を目視で確認できなくても、調整治具を容易に調整ネジに係合させることができる。その結果、走査線の補正作業を容易に行うことができる。
また、ガイドを調整ネジに設けることで、ハウジングに挿入された調整治具を調整ネジの係合部に案内することができる。
また、ガイドを、係合部に向かって径が小さくなるすり鉢形状としたことで、調整治具の先端がガイドに突き当たってから更に調整治具を挿入した際に、スムーズに調整ネジの係合部に案内することができる。
また、係合部の形状を6角穴とすることで、調整治具を係合部と係合させるための最大回転量が、係合部を十字穴にしたものに比べて、(1/3)にすることができ、係合部を十字穴にしたものに比べて、調整治具を調整ネジの係合部に係合させやすくできる。
また、調整ネジの6角穴が形成されている部分の外径を、ネジ部の外径よりも大きくすることで、6角穴を形成するときの調整ネジの強度を増すことができ、6角穴形成時に生じる調整ネジの変形を抑制することができ、調整ネジの不良品の発生を抑制することができる
調整ネジ以外の部材にガイドを設けることでも、調整治具を調整ネジに案内することができる。
ハウジングにガイドを設けることで、調整治具を調整ネジに案内することができる。
また、走査線の傾き補正や曲がり補正は、副走査線方向に集光する長尺レンズまたは反射ミラーの姿勢や形状を変化させることで補正することができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタにおけるY用の作像ステーションを示す概略構成図。 同プリンタおける光書込ユニットを、4つの感光体とともに示す概略構成図。 同光書込ユニットのY用の第2反射鏡とその周囲構成とを、第2反射鏡の鏡面側から示す斜視図。 同第2反射鏡の縦断面と、その周囲構成とを示す構成図。 同第2反射鏡の上面と、その周囲構成とを示す構成図。 同第2反射鏡の長手方向中央部付近の横断面と周囲構成とを示す構成図。 同第2反射鏡の長手方向中央部付近とその周囲構成とを、第2反射鏡の裏面側から示す斜視図。 同第2反射鏡の強制的な撓みを説明する模式図。 調整ネジを当接部側から見た斜視図。 調整ネジを係合部側から見た斜視図。 調整ネジの部分断面図。 湾曲調整機構の押込手段によって強制的な湾曲を直される状態の第2反射鏡を示す模式図。 調整装置の載置台上に載せて保持された状態の同光書込ユニットを感光体軸方向から見たときの構成を示す説明図。 ハウジングの調整穴にガイドを設けた例を示す斜視図。 ハウジング調整穴49Cにガイドを設けた例を示す概略断面図。 ポリゴンカバーにガイドを設けた例を示す概略斜視図。 ポリゴンカバーにガイドを設けた例を示す概略構成図。 光を副走査方向に集光させる走査レンズと、主走査線方向に集光させる走査レンズとを備えた光書込ユニットを、4つの感光体とともに示す概略構成図。 長尺レンズにより走査線の曲がりを補正する湾曲補正機構の概略構成図。 長尺レンズにより走査線の傾き補正する傾き補正機構の概略構成図。
符号の説明
4:光書込ユニット(光走査装置)
5:中間転写ユニット(転写手段)
10Y,C,M,K:感光体(走査対象物、潜像担持体)
12Y,C,M,K:現像装置(現像手段)
41a,b:ポリゴンミラー(偏向手段の一部)
44Y,C,M,K:第1反射鏡
45Y,C,M,K:第2反射鏡
52Y:ホルダー(保持体、湾曲補正機構の一部)
52aY:爪(支持部材)
52bY:板バネ(押圧部材)
56Y:傾き調整パルスモータ(傾き補正機構の一部)
57Y:モータホルダ(傾き補正機構の一部)
58Y:傾き調整アジャスタ(傾き補正機構の一部)
65Y:曲がり調整パルスモータ(押圧手段の一部、湾曲補正機構の一部)
67Y:モータホルダ(押圧手段の一部、湾曲補正機構の一部)
68Y:曲がり調整アジャスタ(押圧手段の一部、湾曲補正機構の一部)

Claims (9)

  1. 光源と、
    前記光源から照射された光を光照射対象に照射してこれを走査する走査手段と、
    前記光源から前記光照射対象までの光路上に設けられる光学素子と、
    前記光学素子の姿勢または形状を調整することで、走査線の傾きまたは曲がりを補正する補正手段と
    前記光学素子および前記補正手段を収納するハウジングとを備えた光走査装置において、
    前記補正手段は、前記光学素子と当接する当接部と、前記ハウジングに設けられた調整穴から挿入される調整治具と係合する係合部とを有し、前記調整治具から力を加えられることで前記当接部の前記光学素子との当接位置が変位し、前記光学素子の姿勢または形状を調整する調整部材を備え、
    前記走査線の傾きまたは曲がり調整するための調整装置に載置された状態の光走査装置、あるいは、画像形成装置に載置された状態の光走査装置の前記調整穴から挿入された前記調整治具を前記調整部材の係合部に案内するためのガイドを設けたことを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1の光走査装置において、
    前記ガイドを前記調整部材に設けたことを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項2の態様を備えた請求項3の光走査装置において、
    前記ガイドを、前記係合部に向かって径が小さくなるすり鉢形状としたことを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかの光走査装置において、
    前記係合部を、6角穴としたことを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項4の光走査装置において、
    前記調整部材は、ネジ部を有しており、
    前記調整部材の前記6角穴が形成されている部分の外径を、前記ネジ部の外径よりも大きくしたことを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項1乃至5いずれかの光走査装置において、
    前記調整部材以外の部材に前記ガイドを設けたことを特徴とする光走査装置。
  7. 請求項6の光走査装置において、
    前記光源および前記光学素子の少なくともひとつを収納するハウジングに前記ガイドを設けたことを特徴とする光走査装置。
  8. 請求項1乃至7いずれかの光走査装置において、
    前記光学素子がレンズまたはミラーであることを特徴とする光走査装置。
  9. 請求項1乃至8いずれかの光走査装置を搭載することを特徴とする画像形成装置。
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