JP4784303B2 - 積層型電子部品およびその製造方法 - Google Patents

積層型電子部品およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4784303B2
JP4784303B2 JP2005372605A JP2005372605A JP4784303B2 JP 4784303 B2 JP4784303 B2 JP 4784303B2 JP 2005372605 A JP2005372605 A JP 2005372605A JP 2005372605 A JP2005372605 A JP 2005372605A JP 4784303 B2 JP4784303 B2 JP 4784303B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
electrode
thickness
layers
internal electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005372605A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007173725A (ja
Inventor
博文 田中
陽 佐藤
幸恵 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2005372605A priority Critical patent/JP4784303B2/ja
Publication of JP2007173725A publication Critical patent/JP2007173725A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4784303B2 publication Critical patent/JP4784303B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

本発明は、積層セラミックコンデンサなどの積層型電子部品およびその製造方法に係り、さらに詳しくは、誘電体層を薄層、多層化した場合においても、平面から側面にかけて発生する平側クラックが有効に防止された積層型電子部品およびその製造方法に関する。
積層型電子部品としての積層セラミックコンデンサは、小型、大容量、高信頼性の電子部品として広く利用されており、1台の電子機器の中で使用される個数も多数にのぼる。
このような積層セラミックコンデンサは、通常、次のような方法で製造される。すなわち、まず誘電体粉末、バインダ、有機溶剤を含むセラミック塗料を準備する。次に、このセラミック塗料を、ドクターブレード法などを用いてPET製フィルム上に塗布し、加熱乾燥させた後、PET製フィルムを剥離してセラミックグリーンシートを得る。次に、このセラミックグリーンシート上に内部電極を印刷して乾燥させ、これらを積層したものをチップ状に切断してグリーンチップとし、このグリーンチップを焼成後、端子電極を形成することにより製造される。
積層セラミックコンデンサを製造する場合には、コンデンサとして必要とされる所望の静電容量に基づき、内部電極が形成されるシートの層間厚みは、約1μm〜100μm程度の範囲に設定される。また、積層セラミックコンデンサでは、コンデンサチップの積層方向における外側部分には、内部電極が形成されない外層部分が形成される。この内部電極が形成されない部分に対応する誘電体層の厚みは、数十μm〜数百μm程度であり、通常、コンデンサ素子内部を保護するために形成される。
また、内部電極の導電材として、一般にPdやPd合金が用いられているが、Pdは高価であるため、比較的安価なNiやNi合金等の卑金属が使用されるようになってきている。内部電極の導電材として卑金属を用いる場合、大気中で焼成を行なうと内部電極が酸化してしまうという問題があるため、誘電体層と内部電極との同時焼成を、還元性雰囲気中で行なう必要がある。しかしながら、還元性雰囲気中で焼成すると、誘電体層が還元されてしまい、比抵抗が低くなってしまうという問題がある。このため、非還元性の誘電体材料が開発されている。
一方で、Niなどの卑金属は、誘電体層を構成する誘電体粉末よりも低い温度で焼結してしまうという性質を有しているため、焼結温度の差異により、クラックや層間剥離現象(デラミネーション)などの構造欠陥が発生してしまい、そのため、信頼性が低下してしまうという問題があった。
これに対して、たとえば特許文献1では、素子本体を構成する内部電極層が、素子本体の断面において、その先端側の端縁が所定のくさび形形状を有している積層セラミックコンデンサが開示されている。特に、この文献では、このような構成を採用することにより、内部電極層の厚みを3μm以上とした場合において問題となる層間剥離現象(デラミネーション)を防止できる旨が記載されている。
しかしながら、この文献では、素子本体中に含有される全ての内部電極を、先端側の端縁がくさび形形状となるように形成しているため、たとえば内部電極層の厚みを2μm以下、誘電体層の厚みを3μm以下と薄層化し、さらなる薄層、多層化を進めた場合には、得られる積層セラミックコンデンサに静電容量のばらつきが発生してしまい、信頼性に劣るという問題があった。
また、静電容量のばらつきの問題以外にも、薄層、多層化を進めると、内層部と外層部との間における焼成時の収縮挙動の差に基づく構造の歪みがさらに大きくなってしまい、その結果、図4(A)および図4(B)に示すような平面(上面または底面)から側面にかけてクラック(平側クラック)が発生してしまうという問題もあった。なお、この図4(A)および図4(B)は、積層セラミックコンデンサの長さ方向(すなわち、端子電極が形成されている端面と平行な面)における切断面を示す図である。
特開2000−49033号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、誘電体層を薄層、多層化した場合においても、容量ばらつきが低減され、平面から側面にかけて発生する平側クラックが有効に防止され、信頼性の高い積層型電子部品およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記目的を達成するために、鋭意検討を行った結果、外層部付近に配置される内部電極層において、電極端部における厚みと、電極中央部における厚みと、を所定の関係とすることにより、誘電体層を薄層、多層化した場合においても、平側クラックの発生を有効に防止できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明に係る積層型電子部品は、
内部電極層と層間誘電体層とが交互に積層された内層部と、
前記内層部の積層方向の上端面および下端面に配置され、外側誘電体層から構成される上側外層部および下側外層部と、からなる素子本体を有する積層型電子部品であって、
前記内部電極層は、前記素子本体の積層方向に平行な一対の対向する端面に、交互に露出するように形成され、前記内部電極層が露出している一対の端面には、一対の端子電極が形成されており、
一対の前記端子電極が形成された端面と平行な面で前記素子本体を切断した際における切断面において、
前記層間誘電体層の積層数をn(ただし、n≧100)、
前記切断面における前記内部電極層の長さ方向において、全電極長さに対し、前記内部電極層の端部から、それぞれ10%の長さを占める部分を電極端部Wfeとし、それ以外の部分を電極中央部Wfcとし、
前記電極端部Wfeにおける電極厚みの平均値をTfe、前記電極中央部Wfcにおける電極厚みの平均値をTfcとした場合に、
前記下側外層部側および前記上側外層部側から、それぞれ15層目までの合計30層の各内部電極層において、前記Tfe、Tfcが、0.4≦Tfe/Tfc≦0.8の関係であり、
前記下側外層部側から、n/2層目(ただし、nが奇数の場合には、n/2+0.5層目)の層間誘電体層を中心とした上下15層の合計30層の各内部電極層において、前記Tfe、Tfcが、0.9≦Tfe/Tfc≦1.0の関係であることを特徴とする。
本発明の積層型電子部品において、好ましくは、前記層間誘電体層の厚みが3μm以下である。
本発明の積層型電子部品において、好ましくは、前記内部電極層の平均厚みが2μm以下である。内部電極層の平均厚みは、素子本体を構成する全ての内部電極層の平均厚みであり、前記電極端部Wfeにおける厚み、および前記電極中央部Wfcにおける厚みを、平均化したものである。
本発明の積層型電子部品において、好ましくは、前記内部電極層に含まれる導電材がNiまたはNi合金である。
本発明に係る積層型電子部品の製造方法は、
内部電極層と層間誘電体層とが交互に積層された内層部、前記内層部の積層方向の上端面に配置され、外側誘電体層から構成される上側外層部、および、前記内層部の積層方向の下端面に配置され、外側誘電体層から構成される下側外層部、からなる素子本体と、
前記素子本体の積層方向に平行な一対の対向する端面に形成された一対の端子電極と、
を有する積層型電子部品を製造する方法であって、
焼成後に前記層間誘電体層となる層間グリーンシートを形成する工程と、
焼成後に前記外側誘電体層となる外側グリーンシートを形成する工程と、
前記層間グリーンシートの表面に、焼成後に内部電極層となる電極ペースト膜を形成する工程と、
前記電極ペースト膜を有する層間グリーンシートを、前記層間グリーンシートの合計の積層数がn(ただし、n≧100)層となるように積層し、内層部用積層体を得る工程と、
前記内層部用積層体の積層方向の上端面および下端面に前記外側グリーンシートを積層し、グリーンチップを得る工程と、
前記グリーンチップを焼成し、素子本体を得る工程と、
前記素子本体の積層方向に平行な一対の対向する端面に、一対の端子電極を形成する工程と、を有し、
前記素子本体において、一対の前記端子電極を形成した面と垂直な方向を長さ方向とし、前記素子本体の積層方向および長さ方向と垂直な方向を幅方向とした場合に、
前記内層部用積層体の積層方向の上端面および下端面から、それぞれm層目(ただし、mは、3以上、30以下)までに位置することとなる電極ペースト膜に関し、
前記電極ペースト膜の幅方向端部から、所定の長さを占める部分を電極ペースト膜端部Wge、それ以外の部分を電極ペースト膜中央部Wgc(ただし、0.05≦Wge/Wgc≦0.3)とし、前記電極ペースト膜端部Wgeにおける電極ペースト膜の厚みの平均値をTge、前記電極ペースト膜中央部Wgcにおける電極ペースト膜の厚みの平均値をTgcとした場合に、前記Tge、Tgcを0.2≦Tge/Tgc≦0.7の関係とする。
本発明に係る積層型電子部品としては、特に限定されないが、積層セラミックコンデンサ、圧電素子、チップインダクタ、チップバリスタ、チップサーミスタ、チップ抵抗、その他の表面実装チップ型電子部品(SMD)などが例示される。
本発明の積層型電子部品では、外層部付近における内部電極層において、電極端部Wfeにおける電極厚みの平均値Tfeと、電極中央部Wfcにおける電極厚みの平均値Tfcと、の関係を0.4≦Tfe/Tfc≦0.8とする。すなわち、外層部付近における内部電極層については、電極中央部と比較して、電極端部における厚みが薄くなるような構成としている。そのため、層間誘電体層の厚みを3μm以下とし、その積層数を100層以上とした場合においても、平面から側面にかけて発生する平側クラックを有効に防止することができ、信頼性の高い積層型電子部品を提供することができる。
しかも、本発明においては、素子本体中心部付近における内部電極層においては、電極端部Wfeにおける電極厚みの平均値Tfeと、電極中央部Wfcにおける電極厚みの平均値Tfcと、の関係を0.9≦Tfe/Tfc≦1.0とする。すなわち、素子本体中心部付近における内部電極層については、内部電極層の厚みが、電極中央部と電極端部とでほぼ同じとなるような構成としている。そのため、本発明により提供される積層型電子部品においては、所望の静電容量を確実に取得することができ、その結果、静電容量のばらつきの低減が可能となる。
さらに、本発明の製造方法においては、外層部付近に位置することとなる電極ペースト膜を製造する際に、電極ペースト膜端部Wgeの厚みTgeと、電極ペースト膜中央部Wgcの厚みTgcと、を上記した所定の関係にする。そのため、焼成時における、内層部と外層部との界面の熱膨張差を緩和することができる。そして、その結果、誘電体層および内部電極層を薄層、多層化した場合においても、平面から側面にかけて発生する平側クラックを有効に防止することができ、信頼性の高い積層型電子部品を提供することができる。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサの断面図、
図2は図1に示すII−II線に沿う積層セラミックコンデンサの概略断面図、
図3(A)、図3(B)、図3(C)は内部電極層の微細構造を示す要部拡大図、
図4(A)、図4(B)は積層セラミックコンデンサの平側クラックを説明するための図である。
積層セラミックコンデンサ
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサ1は、層間誘電体層2と内部電極層3とが交互に積層された構成のコンデンサ素子本体10を有する。このコンデンサ素子本体10の両側端部には、素子本体10の内部で交互に配置された内部電極層3と各々導通する一対の端子電極4,4が形成してある。内部電極層3は、各側端面がコンデンサ素子本体10の対向する2端部の表面に交互に露出するように積層してある。一対の端子電極4,4は、コンデンサ素子本体10の両端部に形成され、交互に配置された内部電極層3の露出端面に接続されて、コンデンサ回路を構成する。
そして、コンデンサ素子本体10において、内部電極層3および層間誘電体層2の積層方向の上端部および下端部には、それぞれ外側誘電体層20が配置してあり、素子本体10の内部を保護している。すなわち、コンデンサ素子本体10は、複数の内部電極層3および層間誘電体層2が積層された内層部100と、この内層部100の上下面に位置し、外側誘電体層20から形成される一対の外層部200とからなる。
コンデンサ素子本体10の形状に特に制限はないが、通常、直方体状とされる。また、その寸法にも特に制限はなく、用途に応じて適当な寸法とすればよいが、通常、長さL(0.6〜5.6mm、好ましくは0.6〜3.2mm)×幅W(0.3〜5.0mm、好ましくは0.3〜1.6mm)×厚みT(0.1〜1.9mm、好ましくは0.3〜1.6mm)程度である。
誘電体層2および20
層間誘電体層2および外側誘電体層20は、誘電体磁器組成物で構成される。誘電体層2,20を構成する誘電体磁器組成物の組成は、特に限定されないが、たとえば、{(Ba(1−x−y) Ca Sr)O}(Ti(1−z) Zr で表される誘電体酸化物を含む主成分を有するものが挙げられる。なお、A,B,x,y,zは、いずれも任意の範囲である。誘電体磁器組成物中に主成分と共に含まれる副成分としては、Sr,Y,Gd,Tb,Dy,V,Mo,Ho,Yb,Zn,Cd,Ti,Sn,W,Ba,Ca,Mn,Mg,Cr,Si,およびPの酸化物から選ばれる1種類以上を含む副成分が例示される。
副成分を添加することにより、主成分の誘電特性を劣化させることなく低温焼成が可能となり、層間誘電体層2を薄層化した場合の信頼性不良を低減することができ、長寿命化を図ることができる。ただし、本発明では、各誘電体層2,20を構成するセラミック粒子の組成は、上記に限定されるものではない。
層間誘電体層2の積層数や厚み等の諸条件は、目的や用途に応じ適宜決定すればよいが、本実施形態では、層間誘電体層2の厚みは、3μm以下、好ましくは0.5〜2.8μm、より好ましくは1.0〜2.5μmである。内部電極層3に挟まれた層間誘電体層2の積層数は、100層以上であり、好ましくは150層以上と多層化されている。また、外側誘電体層20の厚みは、たとえば30μm〜数百μm程度である。
内部電極層3
内部電極層3に含有される導電材は特に限定されないが、誘電体層2,20の構成材料として、耐還元性を有する材料を使用する場合には、卑金属を用いることができる。導電材として用いる卑金属としては、Ni、Cu、Ni合金またはCu合金が好ましい。内部電極層3の主成分をNiなどの卑金属にした場合には、誘電体が還元されないように、低酸素分圧(還元雰囲気)で焼成するという方法がとられている。
内部電極層3の微細構造
次いで、内部電極層3の微細構造について、図2、図3(A)〜図3(C)を使用して説明する。図2は、図1に示すII−II線に沿う概略断面図(長さ方向の断面図)であり、図3(A)〜図3(C)は、内部電極層3の微細構造を示す要部拡大図である。なお、図2においては、図1と比較して、素子本体10の内部の構造を簡素化して表してある。また、図2に示す断面においては、内部電極層3は各側端面に露出することなく、両側面に配置された側面余白部22により保護された構成となっている。この側面余白部22は、層間誘電体層2や外側誘電体層20と同様に誘電体磁器組成物で構成されている。
本実施形態では、図2に示す外層側に位置する内部電極層の微細構造を次のような構成とする。
すなわち、外層側に位置する内部電極層に関し、図2、図3(A)に示す、電極端部Wfeにおける電極厚みの平均値をTfe[μm]、電極中央部Wfcにおける電極厚みの平均値をTfc[μm]とした場合に、これらTfe、Tfcの比である電極厚み比(Tfe/Tfc)を、0.4≦Tfe/Tfc≦0.8の関係、好ましくは0.45≦Tfe/Tfc≦0.75の関係とする。つまり、本実施形態では、外層側に位置する内部電極層を図3(A)に示すように、幅方向(W方向)の端部に向かって厚みが薄くなっていくような構成とする。なお、図3は内部電極層3の要部拡大断面図である。
電極端部Wfeは、図2、図3(A)に示す、素子本体10の幅方向(W方向)における、全電極長さに対して幅方向(W方向)端部から、それぞれ10%の長さを占める部分である。また、電極端部Wfeにおける電極厚みの平均値Tfeは、電極端部Wfeにおける電極厚みを平均したものであり、同様に、電極中央部Wfcにおける電極厚みの平均値Tfcは、電極中央部Wfcにおける電極厚みを平均したものである。たとえば、図3(A)においては、電極端部Wfeにおける電極厚みは、端部側に向かって徐々に薄くなっていく構成となっている。そのため、電極端部Wfeにおける電極厚みの平均値Tfeは、徐々に薄くなっていく形状における各部分の厚みを測定し、平均した厚みとなる。
外層側に位置する内部電極層に関し、電極端部Wfeにおける電極厚みの平均値Tfeと、電極中央部Wfcにおける電極厚みの平均値Tfcと、の比である電極厚み比(Tfe/Tfc)を上記範囲とすることにより、層間誘電体層を薄層、多層化した場合においても、平面から側面にかけて発生する平側クラックを有効に防止することができる。外層側に位置する内部電極層において、電極厚み比(Tfe/Tfc)が大きすぎると(すなわち、Tfe、Tfcの値が近すぎると)、平側クラックの防止効果が得られなくなってしまう。一方、外層側に位置する内部電極層において、電極厚み比(Tfe/Tfc)が小さすぎると、取得容量が低下し易くなり、容量ばらつきが発生し易くなってしまう。
本実施形態において、外層側に位置する内部電極層とは、素子本体10の下側に配置された外層部200、および上側に配置された外層部200から、それぞれ15層目まで(合計30層)の内部電極層を意味し、上記した電極厚み比(Tfe/Tfc)は、これら30層の各内部電極層における比率を平均したものである。
なお、外層側に位置する内部電極層3は、電極厚み比(Tfe/Tfc)が上記範囲となるように制御されていれば良く、その構造は、特に限定されないが、たとえば図3(A)のような構造の他、図3(B)や図3(C)のような構成となっていても良い。すなわち、図3(A)のように、電極端部Wfeと電極中央部Wfcとの境界付近から端部側に向かって、その厚みが除々に薄くなるような構成となっていても良く、あるいは、図3(B)のように、電極中央部Wfcのうち電極端部Wfeに近接した部分から端部側に向かって、その厚みが除々に薄くなるような構成となっていても良い。さらには、図3(C)のように、電極端部Wfeの途中から端部側に向かって、その厚みが除々に薄くなるような構成となっていても良い。
本実施形態では、図2に示す、外層側に位置する内部電極層の他、中心部に位置する内部電極層における電極厚み比(Tfe/Tfc)についても、次のような範囲とする。
すなわち、中心部に位置する内部電極層における電極厚み比(Tfe/Tfc)を、0.9≦Tfe/Tfc≦1.0の関係、好ましくは0.91≦Tfe/Tfc≦0.99の関係とする。つまり、中心部に位置する内部電極層は、図3(A)〜図3(C)に示すような、電極端部Wfeに向かって、その厚みが除々に薄くなるような構成ではなく、実質的にその厚みが平坦となるように形成する。
外層側に位置する内部電極層3に加えて、中心部に位置する内部電極層についても、電極厚み比(Tfe/Tfc)を上記範囲とすることにより、次のような効果を得ることができる。すなわち、平側クラックの防止効果に加えて、容量ばらつきを低減する効果を得ることができる。中心部に位置する内部電極層において、電極厚み比(Tfe/Tfc)が小さすぎると、取得容量が低下し易くなり、容量ばらつきが発生し易くなってしまう。
なお、本実施形態において、素子本体10の中心部に位置する内部電極層とは、層間誘電体層2の積層数をnとした場合に、n/2層目(ただし、nが奇数の場合には、n/2+0.5層目)の層間誘電体層2を中心とした上下15層(合計30層)の内部電極層を意味し、上記した電極厚み比(Tfe/Tfc)は、これら30層の各内部電極層における比率を平均したものである。たとえば、層間誘電体層2の積層数が200層(すなわち、n=200)の場合、素子本体10の中心部に位置する内部電極層は、100層目の層間誘電体層2を挟んでいる一対の内部電極層、およびこれと連続する上下14層の各内部電極層となる。
また、各内部電極層の電極厚み比(Tfe/Tfc)は、素子本体の長さを100%とした場合に、長さ方向(L方向)の15〜85%の深さにおける断面において、上記範囲となっていることが好ましい。
また、本実施形態では、内部電極層3の平均厚みは、好ましくは2μm以下、特に1.5μm以下と薄層化されていることが好ましい。この内部電極層3の平均厚みは、素子本体10を構成する全ての内部電極層3の平均厚みであり、各内部電極層の電極端部Wfeにおける厚み、および電極中央部Wfcにおける厚みを、平均化したものである。
端子電極4
端子電極4に含有される導電材は特に限定されないが、通常、CuやCu合金あるいはNiやNi合金等を用いる。なお、AgやAg−Pd合金等も、もちろん使用可能である。なお、本実施形態では、安価なNi,Cuや、これらの合金を用いることができる。
端子電極4の厚さは用途等に応じて適宜決定されればよいが、通常、10〜50μm程度であることが好ましい。
積層セラミックコンデンサの製造方法
次に、本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサの製造方法について説明する。
(1)まず、焼成後に図1に示す層間誘電体層2を構成することになるセラミックグリーンシート(層間グリーンシート)を製造するために、層間グリーンシート用ペーストを準備する。
層間グリーンシート用ペーストは、誘電体磁器組成物原料を塗料化することにより調製される。層間グリーンシート用ペーストは、誘電体磁器組成物原料と有機ビヒクルとを混練した有機系の塗料であってもよく、水系の塗料であってもよい。
誘電体磁器組成物原料としては、複合酸化物や酸化物となる各種化合物、たとえば炭酸塩、硝酸塩、水酸化物、有機金属化合物などから適宜選択され、混合して用いることができる。誘電体磁器組成物原料は、通常、平均粒子径が0.4μm以下、好ましくは0.1〜0.3μm程度の粉体として用いられる。なお、層間グリーンシートをきわめて薄いものとするためには、グリーンシート厚みよりも細かい粉体を使用することが望ましい。
有機ビヒクルとは、バインダを有機溶剤中に溶解したものである。有機ビヒクルに用いるバインダは特に限定されず、エチルセルロース、ポリビニルブチラール等の通常の各種バインダから適宜選択すればよい。また、用いる有機溶剤も特に限定されず、印刷法やシート法など、利用する方法に応じて、ターピネオール、ブチルカルビトール、アセトン、トルエン等の各種有機溶剤から適宜選択すればよい。
また、層間グリーンシート用ペーストを水系の塗料とする場合には、水溶性のバインダや分散剤などを水に溶解させた水系ビヒクルと、誘電体磁器組成物原料とを混練すればよい。水系ビヒクルに用いる水溶性バインダは特に限定されず、たとえば、ポリビニルアルコール、セルロース、水溶性アクリル樹脂などを用いればよい。
(2)次いで、図1に示す内部電極層3を形成するための電極層用ペーストを準備する。電極層用ペーストは、上記した各種導電性金属や合金からなる導電材、あるいは焼成後に上記した導電材となる各種酸化物、有機金属化合物、レジネート等と、上記した有機ビヒクルとを混練して調製する。なお、電極層用ペーストには、必要に応じて、共材としてセラミック粉末が含まれていても良い。共材は、焼成過程において導電性粉末の焼結を抑制する作用を奏する。
(3)上記にて調製した層間グリーンシート用ペースト、および電極層用ペーストを使用して、焼成後に層間誘電体層2となる層間グリーンシートと、焼成後に内部電極層3となる電極ペースト膜と、を交互に積層し、焼成後に内層部100となる内層部用積層体を製造する。
具体的には、まず、ドクターブレード法などにより、支持体としてのキャリアシート上に、層間グリーンシートを形成する。層間グリーンシートは、キャリアシート上に形成された後に乾燥される。層間グリーンシートの乾燥温度は、好ましくは50〜100℃であり、乾燥時間は、好ましくは1〜20分である。乾燥後の層間グリーンシートの厚みは、乾燥前に比較して、5〜25%の厚みに収縮する。
次いで、上記にて形成した層間グリーンシートの表面に、電極層用ペーストを用いて、電極ペースト膜を所定パターンで形成し、電極ペースト膜を有する層間グリーンシートを得る。そして、得られた電極ペースト膜を有する層間グリーンシートを交互に積層し、内層部用積層体を得る。なお、電極ペースト膜の形成方法としては、特に限定されないが、印刷法、転写法などが例示される。また、必要に応じて、電極ペースト膜が形成されていない部分に、余白パターン膜を形成しても良い。余白パターン膜は、上記した層間グリーンシート用ペーストを用いて、印刷法や転写法などで形成すれば良い。
本実施形態では、焼成後に内層部100となる内層部用積層体の積層方向の上端面および下端面から、それぞれm層目(ただし、mは3以上、30以下であり、好ましくは5以上、25以下)に位置することとなる電極ペースト膜(以下、外側電極ペースト膜とする)と、それ以外の部分に位置することとなる電極ペースト膜(以下、内側電極ペースト膜とする)と、で異なる構成とし、特に外側電極ペースト膜を次のような構成とする。すなわち、図2に示す幅方向(W方向)において、外側電極ペースト膜の幅方向端部から、所定の長さを占める部分を電極ペースト膜端部Wge、それ以外の部分を電極ペースト膜中央部Wgc(ただし、0.05≦Wge/Wgc≦0.3であり、好ましくは0.07≦Wge/Wgc≦0.25)とし、電極ペースト膜端部Wgeにおける電極ペースト膜の厚みの平均値をTge[μm]、電極ペースト膜中央部Wgcにおける電極ペースト膜の厚みの平均値をTgc[μm]とした場合に、これらTge、Tgcの比である外側電極ペースト膜厚み比(Tge/Tgc)を0.2≦Tge/Tgc≦0.7の関係、好ましくは0.3≦Tge/Tgc≦0.7の関係とする。
このように、積層方向の上端面および下端面から所定の積層数(すなわち、m層目まで)の外側電極ペースト膜の厚みを、幅方向(W方向)における中央部Wgcと、端部Wgeと、で異なる厚みとするとともに、中央部の厚みTgcと端部の厚みTgeを上記関係とすることにより、次のような効果を得ることができる。すなわち、焼成後の内部電極層3(特に、外層側の内部電極層3)を、図3(A)〜図3(C)に示すような構成とすることができるため、焼成時における、内層部100と外層部200との界面に掛かる応力を緩和することができ、その結果、層間誘電体層2を薄層、多層化した場合においても、平面から側面にかけて発生する平側クラックを有効に防止することができ、得られる積層セラミックコンデンサの信頼性の向上を図ることができる。
上記Wge/Wgcは、電極ペースト膜中央部Wgcと電極ペースト膜端部Wgeとの長さの比率を表す。たとえば、Wge/Wgc(以下、適宜、「外側電極ペースト膜長さ比」という)を比較的に大きく設定すると、すなわち電極ペースト膜端部Wgeの長さを比較的に長く設定すると、焼成後の内部電極層3は図3(B)のような構成となり、一方、Wge/Wgcを比較的に小さく設定すると、すなわち電極ペースト膜端部Wgeの長さを比較的に短く設定すると、焼成後の内部電極層3は図3(C)のような構成となる。
外側電極ペースト膜厚み比(Tge/Tgc)が小さすぎると、焼成時における、応力緩和効果が得られなくなり、平側クラックが発生し易くなる。一方、大きすぎると、取得容量が低下し易くなり、容量ばらつきが発生し易くなってしまう。また、外側電極ペースト膜長さ比(Wge/Wgc)を0.05未満、あるいは0.3超とすると、焼成時における、応力緩和効果が得られなくなり、平側クラックが発生し易くなる。
また、外側電極ペースト膜の厚みを、幅方向(W方向)における中央部Wgcと、端部Wgeと、で異なる厚みとする方法としては、特に限定されず種々の方法を採用することができる。たとえば2種類の印刷製版を用いて2回印刷する方法や、中央部Wgcと端部Wgeとで印刷膜厚が異なるように、中央部Wgcと端部Wgeとで開口部が異なる構成となっている印刷製版を用いる方法などが挙げられる。
なお、上記した外側電極ペースト膜以外の電極ペースト膜、すなわち、内側電極ペースト膜は、外側電極ペースト膜と異なり、その厚みが平坦となるように形成すれば良い。すなわち、端部と中央部とで、その厚みが略同じとなるように形成すれば良い。
(4)次いで、上記にて得られた内層部用積層体の積層方向の上端部および下端部に、焼成後に外側誘電体層20となる外側グリーンシートを単層または複層で積層する。外側グリーンシートは、外側グリーンシート用ペーストを用いて、支持体としてのキャリアシート上に形成したのちに、キャリアシートを剥離することにより製造される。外側グリーンシートは、好ましくは5〜100μm、より好ましくは5〜30μm程度の厚みで形成される。なお、外側グリーンシート用ペーストは、上述した層間グリーンシート用ペーストと同様にして製造すれば良い。
そして、このようにして得られた積層体を、所定のサイズに切断し、グリーンチップとした後、脱バインダ処理および焼成を行い、さらに、層間誘電体層2および外側誘電体層20を再酸化させるため熱処理することにより、図1に示すコンデンサ素子本体10を得る。
脱バインダ処理は、内部電極層3を形成するための電極層用ペースト中の導電材の種類に応じて適宜決定すれば良いが、導電材としてNiやNi合金等の卑金属を用いる場合、脱バインダ雰囲気中の酸素分圧を10−45 〜10Paとすることが好ましい。酸素分圧が前記範囲未満であると、脱バインダ効果が低下する。また酸素分圧が前記範囲を超えると、内部電極層が酸化する傾向にある。
また、それ以外の脱バインダ条件としては、昇温速度を好ましくは5〜300℃/時間、より好ましくは10〜100℃/時間、保持温度を好ましくは180〜400℃、より好ましくは200〜350℃、温度保持時間を好ましくは0.5〜24時間、より好ましくは2〜20時間とする。また、焼成雰囲気は、空気もしくは還元性雰囲気とすることが好ましく、還元性雰囲気における雰囲気ガスとしては、たとえばNとHとの混合ガスを加湿して用いることが好ましい。
グリーンチップ焼成時の雰囲気は、電極層用ペースト中の導電材の種類に応じて適宜決定されればよいが、導電材としてNiやNi合金等の卑金属を用いる場合、焼成雰囲気中の酸素分圧は、10−7〜10−3Paとすることが好ましい。酸素分圧が前記範囲未満であると、内部電極層の導電材が異常焼結を起こし、途切れてしまうことがある。また、酸素分圧が前記範囲を超えると、内部電極層が酸化する傾向にある。
また、焼成時の保持温度は、好ましくは1100〜1400℃、より好ましくは1150〜1380℃、さらに好ましくは1200〜1350℃である。保持温度が前記範囲未満であると緻密化が不十分となり、前記範囲を超えると、内部電極層の異常焼結による電極の途切れや、内部電極層構成材料の拡散による容量温度特性の悪化、誘電体磁器組成物の還元が生じやすくなる。
これ以外の焼成条件としては、昇温速度を好ましくは50〜500℃/時間、より好ましくは200〜300℃/時間、温度保持時間を好ましくは0.5〜8時間、より好ましくは1〜3時間、冷却速度を好ましくは50〜500℃/時間、より好ましくは200〜300℃/時間とする。また、焼成雰囲気は還元性雰囲気とすることが好ましく、雰囲気ガスとしてはたとえば、NとHとの混合ガスを加湿して用いることが好ましい。
還元性雰囲気中で焼成した場合、コンデンサ素子本体にはアニールを施すことが好ましい。アニールは、誘電体層を再酸化するための処理であり、これによりIR寿命を著しく長くすることができるので、信頼性が向上する。
アニール雰囲気中の酸素分圧は、0.1Pa以上、特に0.1〜10Paとすることが好ましい。酸素分圧が前記範囲未満であると誘電体層の再酸化が困難であり、前記範囲を超えると内部電極層が酸化する傾向にある。
アニールの際の保持温度は、1100℃以下、特に500〜1100℃とすることが好ましい。保持温度が前記範囲未満であると誘電体層の酸化が不十分となるので、IRが低く、また、IR寿命が短くなりやすい。一方、保持温度が前記範囲を超えると、内部電極層が酸化して容量が低下するだけでなく、内部電極層が誘電体素地と反応してしまい、容量温度特性の悪化、IRの低下、IR寿命の低下が生じやすくなる。なお、アニールは昇温過程および降温過程だけから構成してもよい。すなわち、温度保持時間を零としてもよい。この場合、保持温度は最高温度と同義である。
これ以外のアニール条件としては、温度保持時間を好ましくは0〜20時間、より好ましくは2〜10時間、冷却速度を好ましくは50〜500℃/時間、より好ましくは100〜300℃/時間とする。また、アニールの雰囲気ガスとしては、たとえば、加湿したNガス等を用いることが好ましい。
上記した脱バインダ処理、焼成およびアニールにおいて、Nガスや混合ガス等を加湿するには、例えばウェッター等を使用すればよい。この場合、水温は5〜75℃程度が好ましい。
脱バインダ処理、焼成およびアニールは、連続して行なっても、独立に行なってもよい。これらを連続して行なう場合、脱バインダ処理後、冷却せずに雰囲気を変更し、続いて焼成の際の保持温度まで昇温して焼成を行ない、次いで冷却し、アニールの保持温度に達したときに雰囲気を変更してアニールを行なうことが好ましい。一方、これらを独立して行なう場合、焼成に際しては、脱バインダ処理時の保持温度までNガスあるいは加湿したNガス雰囲気下で昇温した後、雰囲気を変更してさらに昇温を続けることが好ましく、アニール時の保持温度まで冷却した後は、再びNガスあるいは加湿したNガス雰囲気に変更して冷却を続けることが好ましい。また、アニールに際しては、Nガス雰囲気下で保持温度まで昇温した後、雰囲気を変更してもよく、アニールの全過程を加湿したNガス雰囲気としてもよい。
このようにして得られた焼結体(素子本体10)には、例えばバレル研磨、サンドブラスト等にて端面研磨を施し、その後、端子電極用ペーストを焼きつけて端子電極4が形成される。端子電極用ペーストの焼成条件は、たとえば、加湿したNとHとの混合ガス中で600〜800℃にて10分間〜1時間程度とすることが好ましい。そして、必要に応じ、端子電極4上にめっき等を行うことによりパッド層を形成する。なお、端子電極用ペーストは、上記した電極層用ペーストと同様にして調製すればよい。
このようにして製造された本発明の積層セラミックコンデンサは、ハンダ付等によりプリント基板上などに実装され、各種電子機器等に使用される。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、上述した実施形態では、本発明に係る積層型電子部品として積層セラミックコンデンサを例示したが、本発明に係る積層型電子部品としては、積層セラミックコンデンサに限定されず、上記構成を有するものであれば何でも良い。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
実施例1
層間グリーンシート用ペースト、外側グリーンシート用ペーストの作製
まず、出発原料として、主成分原料としてのBaTiO粉末と、副成分原料としてのMgO、MnO、Y、V、SiOおよびCrとを準備した。そして、これらの出発原料をボールミルにより16時間湿式混合することにより、誘電体磁器組成物原料を調製した。
次いで、上記にて調製した誘電体磁器組成物原料:100重量部と、アクリル樹脂:4.8重量部と、酢酸エチル:100重量部と、ミネラルスピリット:6重量部と、トルエン:4重量部とをボールミルで混合して塗料化し、層間グリーンシート用ペーストおよび外側グリーンシート用ペーストを作製した。
電極層用ペーストの作製
Ni粒子:44.6重量部と、テルピネオール:52重量部と、エチルセルロース:3重量部と、ベンゾトリアゾール:0.4重量部とを、3本ロールにより混練し、スラリー化して電極層用ペーストを作製した。
グリーンチップの形成
まず、層間グリーンシート用ペーストを用いて、PETフィルム上に、乾燥後の厚みが2.5μmとなるように層間グリーンシートを形成した。そして、この上に電極層用ペーストを用いて、電極ペースト膜を所定パターンで印刷した後、PETフィルムからシートを剥離した。
一方、上記とは別に、外側グリーンシート用ペーストを用いて、PETフィルム上に、乾燥後の厚みが10μmとなるように外側グリーンシートを形成した後、PETフィルムからシートを剥離した。
次いで、電極ペースト膜を形成した層間グリーンシートを複数積層して、焼成後に内層部100を構成することとなる内層部用積層体を形成し、この積層体の積層方向の上端面および下端面に、外側グリーンシートを複数積層することにより、グリーンチップを得た。
なお、本実施例では、層間グリーンシート上に電極ペースト膜を形成する際には、内層部用積層体の積層方向の上端面および下端面から、それぞれm層目(ただし、mは表1に示す各値とした。)に位置することとなる外側電極ペースト膜を、次のようにして形成した。
すなわち、まず、図2に示す幅方向(W方向)における、外側電極ペースト膜の幅方向端部から、所定の長さを占める部分を電極ペースト膜端部Wgeと、それ以外の部分である電極ペースト膜中央部Wgcとの比である、外側電極ペースト膜長さ比(Wge/Wgc)をWge/Wgc=0.10とした。さらに、電極ペースト膜端部Wgeの厚みTgeと、電極ペースト膜中央部Wgcの厚みTgcとの比である、外側電極ペースト膜厚み比(Tge/Tgc)がTge/Tgc=0.5となるように設定した。
具体的には、電極ペースト膜端部Wgeにおける電極ペースト膜の厚みTgeが0.6μm、電極ペースト膜中央部Wgcにおける電極ペースト膜の厚みTgcが1.2μmとなるように、2種類の印刷製版を用いて2度印刷する方法により、外側電極ペースト膜を形成した。本実施例では、このような方法により形成した外側電極ペースト膜の積層数をそれぞれ変化させ、複数の試料(表1に示す試料番号1〜6)を調製した。
次いで、グリーンチップを所定サイズに切断し、脱バインダ処理、焼成およびアニールを下記条件にて行って、積層セラミック焼成体を得た。
脱バインダ処理条件は、昇温速度:30℃/時間、保持温度:250℃、温度保持時間:8時間、雰囲気:空気中とした。
焼成条件は、昇温速度:200℃/時間、保持温度:1250℃、温度保持時間:2時間、冷却速度:300℃/時間、雰囲気ガス:加湿したN+H混合ガス(酸素分圧:10−2Pa)とした。
アニール条件は、昇温速度:200℃/時間、保持温度:1000℃、温度保持時間:2時間、冷却速度:300℃/時間、雰囲気ガス:加湿したNガス(酸素分圧:10−1Pa)とした。
なお、焼成およびアニールの際の雰囲気ガスの加湿には、水温を5〜75℃としたウエッターを用いた。
次いで、得られた積層セラミック焼成体の端面をサンドブラストにて研磨した後、端子電極としてCuペーストを塗布し、その後、焼付けを行い、その上にめっき処理を施すことにより、図1に示す積層セラミックコンデンサの試料を得た。
得られたコンデンサ試料のサイズは、1.0mm×0.5mm×0.5mmであり、内部電極層に挟まれた層間誘電体層の数は150とし、1層あたりの層間誘電体層の厚みは2.0μmとした。
次いで、得られた各コンデンサ試料について、次の方法により、外層側および中心部の内部電極層の電極厚み比(Tfe/Tfc)、容量ばらつき、ならびに平側クラック発生数を、それぞれ測定した。
内部電極層の電極厚み比(Tfe/Tfc)
得られたコンデンサ試料を、その切断面が、図2に示す断面(端子電極4を形成した端面に平行な面)となるように切断し、その切断面を研磨した。そして、その研磨面について、顕微鏡により観察を行い、上述した実施形態に記載した方法に従い、図2に示す外層側に位置する各内部電極層の電極厚み比(Tfe/Tfc)と、中心部に位置する各内部電極層の電極厚み比(Tfe/Tfc)と、をそれぞれ測定した。結果を表1に示す。
容量ばらつき
容量ばらつきは、まず、10000個のコンデンサ試料に対し、基準温度25℃において、デジタルLCRメータにて、周波数1kHz、入力信号レベル1.0Vrmsの条件下で静電容量を測定した。そして、10000個の試料の測定結果を平均することにより、平均容量を求めた。次いで、平均容量に対し、静電容量が±10%の範囲から外れた試料の割合を求め、これを容量ばらつきとした。本実施例においては、容量ばらつきが0%(すなわち、10000個の試料のうち、静電容量が±10%の範囲から外れた試料が0個)であった試料を良好と判断した。結果を表1に示す。なお、表1においては、容量ばらつきが0%となった試料を「○」で示し、一方、容量ばらつきが0%を超えた試料(すなわち、容量ばらつきが発生した試料)を「×」で示した。
平側クラック発生数
得られた各コンデンサ試料について、焼上げ素地を研磨し、図2に示す断面(端子電極4を形成した端面に平行な面)を目視にて観察することにより、平側クラックの発生の有無を確認した。本実施例では、図4(A)または図4(B)に示すような、平面(上面または下面)から、素子本体内部を経て、側面(端子電極4を形成していない端面)にかけて発生したクラックを平側クラックとし、その発生の有無を確認した。平側クラックの有無の確認は、100個のコンデンサ試料について行った。外観検査の結果、100個のコンデンサ試料に対する、平側クラックの発生した試料の数を求めた。結果を表1に示す。
Figure 0004784303
表1中、試料番号1は、全ての電極ペースト膜を同様の厚みで形成した試料である。また、表1中における、外側電極ペースト膜の層数は、上端面、下端面からの層数をそれぞれ表1に示す数とした。すなわち、たとえば、試料番号4においては、それぞれ、上端面からの層数を15、下端面からの層数を15とし、合計で30層とした。
表1に示すように、外側電極ペースト膜長さ比をWge/Wgc=0.10、および外側電極ペースト膜厚み比をTge/Tgc=0.5の条件で、外側電極ペースト膜を形成し、外側電極ペースト膜の層数(すなわち、mの値)を、それぞれ3層、15層、30層とした試料番号3〜5においては、外層側の内部電極層の電極厚み比(Tfe/Tfc)が0.4〜0.8の範囲、中心部の内部電極層の電極厚み比(Tfe/Tfc)が0.9〜1.0の範囲となった。そして、これら試料番号3〜5においては、容量ばらつきが低減され、さらには、平側クラックも確認されず、良好な結果となった。
これに対し、全ての電極ペースト膜を同じ厚みで形成した試料番号1、および外側電極ペースト膜の層数を1層とした試料番号2においては、外層側の内部電極層の電極厚み比(Tfe/Tfc)が大きくなり過ぎてしまい、平側クラックが発生し、信頼性に劣る結果となった。また、外側電極ペースト膜の層数を45層とした試料番号6においては、中心部の内部電極層の電極厚み比(Tfe/Tfc)が小さくなり過ぎてしまい、容量ばらつきが発生し、信頼性に劣る結果となった。
実施例2
層間グリーンシート上に電極ペースト膜を形成する際に、内層部積層体の積層方向の上端面および下端面から、それぞれ15層目(すなわち、m=15)までを、以下の条件により作製される外側電極ペースト膜で形成した以外は、実施例1の試料番号4と同様にして、積層セラミックコンデンサの試料(試料番号7〜10)を作製した。すなわち、実施例2においては、外側電極ペースト膜厚み比をTge/Tgc=0.5に固定し、外側電極ペースト膜長さ比(Wge/Wgc)を表2のように変化させることにより、複数の積層セラミックコンデンサの試料(試料番号7〜10)を作製した。そして、得られたコンデンサ試料について、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 0004784303
表2中、試料番号4は、実施例1の試料番号4と同じ試料である。
表2より、外側電極ペースト膜を15層とし、外側電極ペースト膜厚み比をTge/Tgc=0.5とし、外側電極ペースト膜長さ比をWge/Wgc=0.05、0.30に変更した試料番号8,9においても、実施例1と同様に良好な結果が得られることが確認できる。
これに対して、Wge/Wgc=0.02とした試料番号7においては、外層側の内部電極層の電極厚み比(Tfe/Tfc)が大きくなり過ぎてしまい、平側クラックが発生し、信頼性に劣る結果となった。また、Wge/Wgc=0.40とした試料番号10においては、外層側の内部電極層の電極厚み比(Tfe/Tfc)が小さくなり過ぎてしまい、平側クラックおよび容量ばらつきが発生し、信頼性に劣る結果となった。なお、試料番号10においては、Wge/Wgc=0.40としたため、外側電極ペースト膜端部Wgeの長さが長くなってしまい、その結果、形成される外側電極ペースト膜が平坦化してしまったため、外層側の内部電極層の電極厚み比(Tfe/Tfc)が大きくなり過ぎる結果となったと考えられる。
実施例3
層間グリーンシート上に電極ペースト膜を形成する際に、内層部積層体の積層方向の上端面および下端面から、それぞれ15層目(すなわち、m=15)までを、以下の条件により作製される外側電極ペースト膜で形成した以外は、実施例1の試料番号4と同様にして、積層セラミックコンデンサの試料(試料番号11〜14)を作製した。すなわち、実施例3においては、外側電極ペースト膜長さ比をWge/Wgc=0.10に固定し、外側電極ペースト膜厚み比(Tge/Tgc)を表3のように変化させることにより、複数の積層セラミックコンデンサの試料(試料番号11〜14)を作製した。なお、実施例3においては、電極ペースト膜中央部Wgcの厚みTgcを1.2μmに固定し、電極ペースト膜端部Wgeの厚みTgeを変化させることにより、Tge/Tgcを調整した。そして、得られたコンデンサ試料について、実施例1と同様にして評価を行った。結果を表3に示す。
Figure 0004784303
表3中、試料番号4は、実施例1の試料番号4と同じ試料である。
表3より、外側電極ペースト膜を15層とし、外側電極ペースト膜長さ比をWge/Wgc=0.10とし、外側電極ペースト膜厚み比(Tge/Tgc)をTge/Tgc=0.3、0.7に変更した試料番号12,13においても、同様に良好な結果が得られることが確認できる。
これに対して、Tge/Tgc=0.1とした試料番号11においては、外層側の内部電極層の電極厚み比(Tfe/Tfc)が小さくなり過ぎてしまい、容量ばらつきが発生し、信頼性に劣る結果となった。また、Tge/Tgc=0.9とした試料番号14においては、外層側の内部電極層の電極厚み比(Tfe/Tfc)が大きくなり過ぎてしまい(すなわち、平坦化してしまい)、平側クラックが発生し、信頼性に劣る結果となった。
図1は本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサの断面図である。 図2は図1に示すII−II線に沿う積層セラミックコンデンサの概略断面図である。 図3(A)、図3(B)、図3(C)は内部電極層の微細構造を示す要部拡大図である。 図4(A)、図4(B)は積層セラミックコンデンサの平側クラックを説明するための図である。
符号の説明
1… 積層セラミックコンデンサ
10… コンデンサ素子本体
2… 層間誘電体層
20… 外側誘電体層
22… 側面余白部
3… 内部電極層
4… 端子電極
100… 内層部
200… 外層部

Claims (5)

  1. 内部電極層と層間誘電体層とが交互に積層された内層部と、
    前記内層部の積層方向の上端面および下端面に配置され、外側誘電体層から構成される上側外層部および下側外層部と、からなる素子本体を有する積層型電子部品であって、
    前記内部電極層は、前記素子本体の積層方向に平行な一対の対向する端面に、交互に露出するように形成され、前記内部電極層が露出している一対の端面には、一対の端子電極が形成されており、
    一対の前記端子電極が形成された端面と平行な面で前記素子本体を切断した際における切断面において、
    前記層間誘電体層の積層数をn(ただし、n≧100)、
    前記切断面における前記内部電極層の長さ方向において、全電極長さに対し、前記内部電極層の端部から、それぞれ10%の長さを占める部分を電極端部Wfeとし、それ以外の部分を電極中央部Wfcとし、
    前記電極端部Wfeにおける電極厚みの平均値をTfe、前記電極中央部Wfcにおける電極厚みの平均値をTfcとした場合に、
    前記下側外層部側および前記上側外層部側から、それぞれ15層目までの合計30層の各内部電極層において、前記Tfe、Tfcが、0.4≦Tfe/Tfc≦0.8の関係であり、
    前記下側外層部側から、n/2層目(ただし、nが奇数の場合には、n/2+0.5層目)の層間誘電体層を中心とした上下15層の合計30層の各内部電極層において、前記Tfe、Tfcが、0.9≦Tfe/Tfc≦1.0の関係であることを特徴とする積層型電子部品。
  2. 前記層間誘電体層の厚みが3μm以下である請求項1に記載の積層型電子部品。
  3. 前記内部電極層の平均厚みが2μm以下である請求項1または2に記載の積層型電子部品。
  4. 前記内部電極層に含まれる導電材がNiまたはNi合金である請求項1〜3のいずれかに記載の積層型電子部品。
  5. 内部電極層と層間誘電体層とが交互に積層された内層部、前記内層部の積層方向の上端面に配置され、外側誘電体層から構成される上側外層部、および、前記内層部の積層方向の下端面に配置され、外側誘電体層から構成される下側外層部、からなる素子本体と、
    前記素子本体の積層方向に平行な一対の対向する端面に形成された一対の端子電極と、
    を有する積層型電子部品を製造する方法であって、
    焼成後に前記層間誘電体層となる層間グリーンシートを形成する工程と、
    焼成後に前記外側誘電体層となる外側グリーンシートを形成する工程と、
    前記層間グリーンシートの表面に、焼成後に内部電極層となる電極ペースト膜を形成する工程と、
    前記電極ペースト膜を有する層間グリーンシートを、前記層間グリーンシートの合計の積層数がn(ただし、n≧100)層となるように積層し、内層部用積層体を得る工程と、
    前記内層部用積層体の積層方向の上端面および下端面に前記外側グリーンシートを積層し、グリーンチップを得る工程と、
    前記グリーンチップを焼成し、素子本体を得る工程と、
    前記素子本体の積層方向に平行な一対の対向する端面に、一対の端子電極を形成する工程と、を有し、
    前記素子本体において、一対の前記端子電極を形成した面と垂直な方向を長さ方向とし、前記素子本体の積層方向および長さ方向と垂直な方向を幅方向とした場合に、
    前記電極ペースト膜のうち、前記内層部用積層体の積層方向の上端面および下端面から、それぞれm層目(ただし、mは、3以上、30以下)までに位置することとなる外側電極ペースト膜に関し、
    前記外側電極ペースト膜の幅方向端部から、所定の長さを占める部分を外側電極ペースト膜端部Wge、それ以外の部分を外側電極ペースト膜中央部Wgc(ただし、0.05≦Wge/Wgc≦0.3)とし、前記外側電極ペースト膜端部Wgeにおける外側電極ペースト膜の厚みの平均値をTge、前記外側電極ペースト膜中央部Wgcにおける外側電極ペースト膜の厚みの平均値をTgcとした場合に、前記Tge、Tgcを0.2≦Tge/Tgc≦0.7の関係であり、
    前記外側電極ペースト膜以外の電極ペースト膜である内側電極ペースト膜は、端部と中央部とで、その厚みが略同じである積層型電子部品の製造方法。
JP2005372605A 2005-12-26 2005-12-26 積層型電子部品およびその製造方法 Active JP4784303B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005372605A JP4784303B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 積層型電子部品およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005372605A JP4784303B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 積層型電子部品およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007173725A JP2007173725A (ja) 2007-07-05
JP4784303B2 true JP4784303B2 (ja) 2011-10-05

Family

ID=38299846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005372605A Active JP4784303B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 積層型電子部品およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4784303B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008258468A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 積層セラミックコンデンサおよびその製造方法
KR101946259B1 (ko) * 2011-05-31 2019-02-12 삼성전기 주식회사 적층 세라믹 전자부품
KR20130007301A (ko) * 2011-06-30 2013-01-18 삼성전기주식회사 적층 세라믹 전자부품 및 그의 제조방법
KR20140080291A (ko) * 2012-12-20 2014-06-30 삼성전기주식회사 적층 세라믹 전자부품 및 이의 제조방법

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08298227A (ja) * 1995-04-25 1996-11-12 Taiyo Yuden Co Ltd 積層コンデンサ
JPH09190947A (ja) * 1996-01-11 1997-07-22 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品
JP4359914B2 (ja) * 2003-05-28 2009-11-11 京セラ株式会社 積層型電子部品およびその製法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007173725A (ja) 2007-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4267614B2 (ja) 積層型セラミック電子部品の製造方法
JP4779615B2 (ja) 積層型電子部品およびその製造方法
JP4362079B2 (ja) 積層型チップコンデンサおよびその製造方法
KR100651021B1 (ko) 적층 세라믹 콘덴서
JP4098329B2 (ja) 電子部品およびその製造方法
JP4438659B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2007173480A (ja) 積層型電子部品およびその製造方法
JP5293951B2 (ja) 電子部品
JP4276642B2 (ja) 積層型セラミック電子部品
JP3924286B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP4784303B2 (ja) 積層型電子部品およびその製造方法
JP4788323B2 (ja) 積層型電子部品およびその製造方法
JP4735071B2 (ja) 電子部品の製造方法および電子部品
JP2007234330A (ja) 導電体ペーストおよび電子部品
JP4888572B2 (ja) 導電性ペーストおよび電子部品の製造方法
KR100581398B1 (ko) 유전체 자기조성물, 전자부품 및 이들의 제조방법
JP4432882B2 (ja) 積層型電子部品およびその製造方法
JP2007149780A (ja) 積層型セラミック電子部品およびその製造方法
JP4548392B2 (ja) 電子部品の内部電極層形成用合金粉、導電性粒子、導電性ペーストおよびそれを用いた電子部品の製造方法
JP4858233B2 (ja) グリーンシート積層ユニット、電子部品の製造方法、および電子部品
JP4983307B2 (ja) 積層型電子部品およびその製造方法
JP2007157769A (ja) 積層型電子部品
JP4088428B2 (ja) 積層型電子部品の製造方法
JP4163637B2 (ja) 電子部品、積層セラミックコンデンサおよびその製造方法
JP2002124433A (ja) 電子部品およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110614

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4784303

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140722

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250