JP4781786B2 - コンテナ連結具 - Google Patents

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本発明は、コンテナを積み重ねる際に上下のコンテナを互いに連結するコンテナ連結具に関し、特に、吊り下げたコンテナのコーナ金具の溝穴に対し、向きを間違えることなく正しく取り付けることができるコンテナ連結具に関するものである。
船舶で多数のコンテナを輸送する際に、上下多段に積み重ねられるコンテナ同士はコンテナ連結具により連結され、船体の揺れ(ローリング、ピッチング)に対し荷崩れしないように積載される。
コンテナ連結具は、積み重ねたコンテナのコーナ金具の間に配設されるプレート状の連結座と、該連結座から突設され、上下のコーナ金具の溝穴にそれぞれコンテナ連結具の位置決めをして嵌合する上下の台座と、該台座の先端に設けられた上下のコーンとを備え、該コーンがコーナ金具の溝穴に係合することによりコンテナを連結するようにしている。
従来のコンテナ連結具としては、連結座及び上下部台座を貫通する回転軸挿入孔を設け、該回転軸挿入孔に回転軸を回動可能に嵌挿するとともに、該回転軸の上下に上部コーンと下部コーンをそれぞれ位相を違えて固設し、前記連結座に外周から回転軸挿入孔に連通するハンドル挿入孔を形成して、該ハンドル挿入孔を介し回転軸を回動させるハンドルを設け、上記回転軸をハンドルの揺動操作により回転させ、上部コーン及び下部コーンをコーナ金具の溝穴に対して係脱させるようにしたものが知られている。
上記コンテナ連結具を用いるコンテナの連結に際しては、コンテナ連結具のハンドル操作により回転軸を回転し、上部コーンを上部台座の外周面内に納めた係合解除状態において、上部台座をスプレッダ等により吊り上げられたコンテナの下側コーナ金具の溝穴に挿入し、上部コーンがコーナ金具内に収納された状態でハンドルの操作により回転軸を回転させて上部コーンを溝穴の周縁部に係合させるとともに、下部コーンを下部台座の外周面内に納め、上部コーンと溝穴の周縁部の係合によってコンテナにコンテナ連結具を連結状態に保持する。
そして、コンテナを予め先に積み重ねられたコンテナ上に載置し、下部台座が下側コンテナの上側コーナ金具の溝穴に挿入された状態において、ハンドル操作(なお、セミオート方式のコンテナ連結具ではスプリング力)により回転軸を回転し、下部コーンの両端をコーナ金具の溝穴に係合させて、上下のコンテナを連結する。
ところで、このようなコンテナの積み重ねに際し、上下のコンテナ間に配置されるコンテナ連結具は、ハンドルが積み重ねられたコンテナの前面から前方に突出するように取り付け、コンテナの積みおろしの際に、コンテナの載置面上から操作できるようにしておく必要がある。
しかしながら、上記従来のコンテナ連結具は、取付方向が規制されるようにしたものがなく、そのコンテナ連結具に設けられた台座は、コーナ金具の溝穴に前後方向共に嵌合する長方形状であるため、吊り下げたコンテナのコーナ金具の溝穴にコンテナ連結具を取り付ける場合に、180°向きを間違えて取り付けることがあった。
ここで、コンテナ連結具の取付に間違いがあると、コンテナを多段に積み重ねた場合、コンテナ連結具のハンドルは上下のコンテナ間に配置されることになり、ハンドルの操作が困難になるという問題があった。
そして、特に、高所に配置されたコンテナ連結具 においては、コンテナ載置面上からハンドル操作することができず、コンテナの積み降ろしができなくなることとなる。
本発明は、上記従来のコンテナ連結具が有する問題点に鑑み、吊り下げたコンテナのコーナ金具の溝穴に対し、向きを間違えることなく正しく取り付けることができるコンテナ連結具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のコンテナ連結具は、積み重ねたコンテナのコーナ金具の間に配設される連結座と、該連結座から突設され、上下のコーナ金具の溝穴にそれぞれコンテナ連結具の位置決めをして嵌合する上下の台座と、各台座の上下に配設され、コーナ金具の溝穴に係合することによりコンテナを連結する上下のコーンとを備えたコンテナ連結具において、前記上部コーンが、該上部コーンの前の突出部を、溝穴への逆向き挿入時にコーナ金具の後部壁に当接して上部コーンの挿入を阻止する長さに形成するとともに、上部コーンがコーナ金具に挿入された状態で、上部台座を、コーナ金具の溝穴内で水平面内で所定の範囲で回転可能とし、連結座に設けた固定ピンをコーナ金具の溝穴に突出させることにより、上部コーンがコーナ金具の溝穴に係合する回転後の位置で固定するようにされ、前記下部コーンが、下部台座から垂下する首部と、該首部の先端から溝穴の幅方向の一方側に突出する固定突部と、該固定突部の先端より基端側に先端が位置するように首部から前記固定突部の突出方向と反対方向の溝穴の幅方向に突出し、先端が溝穴内面に当接することによって、ばねの付勢力に抗して上方に揺動することにより退入する可動突部とを備え、該可動突部の上部に、荷揚時の引き抜き動作により溝穴の縁部に摺接し、コンテナ連結具を前記固定突部の突出方向に案内して、可動突部の先端を溝穴内面に当接させる傾斜面を形成するとともに、前記固定突部の上部に、前記可動突部が溝穴内面に当接した時点から溝穴の縁部に摺接し、コンテナ連結具を前記可動突部の突出方向に案内して、溝穴内面に当接した可動突部を退入させる傾斜面を形成したことを特徴とする。
この場合において、積付時に溝穴の縁部に摺接し下部台座を嵌合位置まで案内する傾斜面を、前記固定突部の突出方向の下部台座の下部に形成することができる。
本発明のコンテナ連結具によれば、規格によりコーナ金具の後部壁に近接して形成される溝穴に対し、上部コーンが前後逆向きのときには、前の突出部がこの後部壁に当接し、後ろの突出部が溝穴につかえて入らなくなり、これにより、コンテナ連結具のコーナ金具への前後逆向きの取付を防止することができるとともに、上部コーンがコーナ金具に挿入された状態で、上部台座を、コーナ金具の溝穴内で水平面内で所定の範囲で回転可能として、上部台座に設けられた上部コーンを、コーナ金具の溝穴に係合する回転後の位置で、連結座に設けた固定ピンを溝穴に突出させることにより、固定することができる。
また、積付時は、下部コーンをコーナ金具の溝穴に挿入すると、可動突部が溝穴の縁部に摺接し上に押されて退入することから、コンテナをほとんど横振れさせることなく、また下部コーンを真上から溝穴に係合させることができる。
この場合、左右のコンテナ連結具の一方が先にコーナ金具に入ってしまったり、上部コーンの形状が前後逆向きの取付が可能な構造の場合に、左右のコンテナ連結具の一方を逆に取り付けてしまいコンテナ連結具を取り外すことができなくなっても、コーナ金具の他の穴から開放用治具等によって可動突部を退入させることにより、溝穴に対するクリアランスを確保し、こじり現象も生じることなくコンテナ連結具を容易に取り外すことができる。
そして、積付後、可動突部の突出方向に船の揺れが作用した場合は、斜め上方に浮き上がろうとする力に対し、下部台座と可動突部とが溝穴の縁部に係合することから、コンテナ連結具は抜けることがなく、また、固定突部の突出方向に船の揺れが作用した場合は、逆の斜め上方に浮き上がろうとする力に対し、固定突部が溝穴の反対側の縁部に係合することから、コンテナ連結具は抜けることがない。
また荷揚時は、可動突部の上部傾斜面が荷揚時の引き抜き動作により溝穴の縁部に摺接し、コンテナ連結具を前記固定突部の突出方向に案内して、可動突部の先端を溝穴内面に当接させる一方、固定突部の上部傾斜面が、この可動突部が溝穴内面に当接した時点から溝穴の縁部に摺接し、コンテナ連結具を前記可動突部の突出方向に案内して、溝穴内面に当接した可動突部を退入させることから、コンテナをほとんど横振れさせることなく下部コーンを溝穴から真上に離脱させることができる。
また、積付時に溝穴の縁部に摺接し下部台座を嵌合位置まで案内する傾斜面を、前記固定突部の突出方向の下部台座の下部に形成することにより、下部台座を溝穴の嵌合位置に確実に案内することができる。
以下、本発明のコンテナ連結具の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図4に、本発明のコンテナ連結具の一実施例を示す。
このコンテナ連結具は、積み重ねたコンテナのコーナ金具Cの間に配設される連結座1と、該連結座1から突設され、上下のコーナ金具Cの溝穴C1にそれぞれコンテナ連結具の位置決めをして嵌合する上部台座2及び下部台座3と、該上部台座2及び下部台座3から突設され、コーナ金具Cの溝穴C1に係合することによりコンテナを連結する上部コーン4及び下部コーン5とを備えている。
連結座1は、所定厚さに形成された板状の金属からなり、上下に上部台座2と下部台座3とを一体に突設している。
なお、連結座1の形状は、特に限定されるものではなく、コンテナ連結具の上下左右の位置決めができれば、例えば、上下のコーナ金具Cの面取り部であるC面にのみ挟まれるような断面三角か断面台形状の突条として形成することもできる。
上部台座2は、図4に示すように断面略菱形をなし、コーナ金具Cの溝穴C1内で左右にそれぞれ所定の範囲で回転可能に設けられるとともに、連結座1に設けた固定ピン6を溝穴C1に突出させることにより、上部コーン4が溝穴C1に係合する回転後の位置で固定することができる。
固定ピン6は、図2に示すように、ばね61により突出方向に付勢された状態で、軸62により連結座1に枢支されており、連結座1の下面側からレバー63を操作することにより退入することができる。
下部台座3は、図1又は図6(c)に示すように、その上部がコーナ金具Cの溝穴C1に略一致して嵌合するよう形成されるとともに、その下部には、偏倚方向(ここで、「偏倚方向」とは、図6に示すように、積付時に、下部台座3から垂下する首部7が溝穴C1に対して片寄って位置方向をいう。)の反対側(後述の固定突部8の突出方向をいう。)で、積付時に溝穴C1の縁部に摺接し下部台座3を嵌合位置まで案内する傾斜面31が形成されている。
上部コーン4は、図4〜図5に示すように、固定位置で溝穴C1に対し斜め方向に突出するように上部台座2の先端に固定されており、該上部コーン4の前の突出部41は、溝穴C1への逆向き挿入時にコーナ金具Cの後部壁C2に当接して上部コーン4の挿入を阻止する長さに形成されている。
コーナ金具Cの溝穴C1は、ISO規格によりコーナ金具Cの後部壁C2に近接する位置に形成されており、図5(a)に示すように、上部コーン4が正しい向きのときには装着できるが、図5(b)に示すように、上部コーン4が前後逆向きのときには、前の突出部41がコーナ金具Cの後部壁C2に当接することから、後ろの突出部42が溝穴C1につかえて入らなくなり、これにより、コンテナ連結具のコーナ金具Cへの前後逆向きの取付が防止される。
下部コーン5は、溝穴C1の幅方向の一方に偏倚(ここで、「偏倚」とは、図6に示すように、積付時に、下部台座3から垂下する首部7が溝穴C1に対して片寄って位置することをいう。)して下部台座3から垂下する首部7と、該首部7の先端から前記偏倚方向の反対側に突出する固定突部8と、該固定突部8より基端側で首部7から前記偏倚方向に出し、ばね92の付勢力に抗して上方に揺動することにより退入する可動突部9とを備えている。
首部7は、下部台座3から可動突部9の突出幅を差し引いた程度に細く形成されており、下部台座3の片側から垂下している。
可動突部9は、図1に示すように、その下部が首部7の先端付近に軸91によって枢着されており、その上部がばね92により外側に付勢されている。
可動突部9の上部には、図7(a)〜(b)に示すように、荷揚時の引き抜き動作により溝穴C1の縁部に摺接し、コンテナ連結具を前記偏倚方向の反対側に案内して、可動突部9の先端を溝穴C1内面に当接させる傾斜面93が形成されている。
可動突部9は下部にも傾斜面94を備え、また、可動突部9が最も突出する位置では、首部7と合わせた幅がコーナ金具Cの溝穴C1の幅に近いものとなっている。
なお、可動突部9は、首部7に形成した凹部に、ばね92により押圧された状態で嵌め込まれているため、軸91を省略してもその位置を保持しながら揺動することが可能である。
固定突部8の上部には、図7(b)に示すように、可動突部9が溝穴C1内面に当接した時点から溝穴C1の縁部に摺接し、コンテナ連結具を前記偏倚方向に案内して、溝穴C1内面に当接した可動突部9を退入させる傾斜面81が形成されている。
固定突部8は、下部にも傾斜面82を備え、また、固定突部8が最も突出する位置では、首部7と合わせた幅がコーナ金具Cの溝穴C1の幅に近いものとなっている。
次に、本実施例のコンテナ連結具の作用を説明する。
このコンテナ連結具は、図6に示すように、積付時は、下部コーン5をコーナ金具Cの溝穴C1に挿入すると、可動突部9が溝穴C1の縁部に摺接し上に押されて退入することから、コンテナをほとんど横振れさせることなく、また下部コーン5を溝穴C1に真上から係合させることができる。
この場合、積付時に溝穴C1の縁部に摺接し、下部台座3を嵌合位置まで案内する傾斜面31を、前記偏倚方向の反対側で該下部台座3の下部に形成することにより、図6(b)〜(c)に示すように、下部台座3を溝穴C1の嵌合位置に確実に案内することができる。
また、この積付時に、左右のコンテナ連結具の一方が先にコーナ金具Cに入ってしまったり、左右のコンテナ連結具の一方を逆に取り付けてしまいコンテナ連結具を取り外すことができなくなっても、例えば、図9に示すような開放用治具20を用い、コーナ金具Cの他の穴に開放用治具20の操作片20aを挿入し、回転操作部20bの先端に回転操作部20bとは自由に回転するように形成した支持部20cをコーナ金具Cの穴の周縁に係止した状態で回転操作部20bを回転操作して操作片20aによって可動突部9を退入させることにより、溝穴C1に対するクリアランスを確保し、こじり現象も生じることなくコンテナ連結具を容易に取り外すことができる。
そして、積付後、図7(a)に示すように、前記偏倚側に船の揺れが作用した場合は、斜め上方に浮き上がろうとする力P1に対し、下部台座3と可動突部9とが溝穴C1の縁部に係合することから、コンテナ連結具は抜けることがない。
また、図7(b)に示すように、前記偏倚側と反対側に船の揺れが作用した場合は、逆の斜め上方に浮き上がろうとする力P2に対し、固定突部8が溝穴C1の反対側の縁部に係合することから、コンテナ連結具は抜けることがない。
また、荷揚時は、図8(a)〜(b)に示すように、可動突部9の上部傾斜面93が荷揚時の引き抜き動作により溝穴C1の縁部に摺接し、コンテナ連結具を前記偏倚方向の反対側に案内して、可動突部9の先端を溝穴内面に当接させる。
そして、図8(b)〜(c)に示すように、固定突部8の上部傾斜面81が、この可動突部9が溝穴内面に当接した時点から溝穴C1の縁部に摺接し、コンテナ連結具を前記偏倚方向に案内して、溝穴内面に当接した可動突部9を退入させる。
最後は、図8(c)に示すように、固定突部8と首部7が溝穴C1内で位置決めしながら引き抜かれることから、コンテナをほとんど横振れさせることなく下部コーン5を溝穴C1から真上に離脱させることができる。
そして、溝穴C1に対し斜め方向に突出する上部コーン4を上部台座2の先端に固定するとともに、該上部コーン4の前の突出部41を、溝穴C1への逆向き挿入時にコーナ金具Cの後部壁C2に当接して上部コーン4の挿入を阻止する長さに形成することにより、コンテナ連結具のコーナ金具Cへの前後逆向きの取付を防止することができる。
次に、図10〜図11に、コンテナ連結具の参考例を示す。
このコンテナ連結具は、積み重ねたコンテナのコーナ金具Cの間に配設される連結座1と、該連結座1から突設され、上下のコーナ金具Cの溝穴C1にそれぞれコンテナ連結具の位置決めをして嵌合する上部台座2及び下部台座3と、該上下部台座2、3の上下に配設され、コーナ金具Cの溝穴C1に係合することによりコンテナを連結する上部コーン4及び下部コーン5とを備えている。
そして、このコンテナ連結具は、連結座1及び上下部台座2、3を貫通する回転軸挿入孔(図示省略)を設け、該回転軸挿入孔に回転軸11を回動可能に嵌挿するとともに、該回転軸11の上下に上部コーン4と下部コーン5をそれぞれ位相を違えて固設し、前記連結座1に外周から回転軸挿入孔に連通するハンドル挿入孔12を形成して、該ハンドル挿入孔12を介し回転軸11を回動させるハンドル13を設け、前記上部コーン4の前の突出部41を、溝穴C1への逆向き挿入時にコーナ金具Cの後部壁C2に当接して上部コーン4の挿入を阻止する長さに形成している。
上部台座2と下部台座3は略長方形状をなし、その両端は円弧面とされている。この上部台座2と下部台座3は、コンテナのコーナ金具Cに設けられた溝穴C1に対してほぼ隙間なく嵌り合う形状と大きさに形成されている。
一方、連結座1は、所定厚さに形成された板状の金属からなり、上下に上部台座2と下部台座3とを一体に突設している。
この連結座1には、上下部台座2、3をそれらの端面まで貫通する回転軸挿入孔が形成されるとともに、連結座1の外周から回転軸挿入孔に連通する扇形のハンドル挿入孔12が形成されている。
回転軸挿入孔には回転軸11が挿入され、その回転軸11の外周部に連結されたハンドル13は上記ハンドル挿入孔12に挿入されて先端部が外部に臨んでいる。
回転軸11の上端及び下端には、上部台座2及び下部台座3の端面上で、所定範囲の角度で回転するように、上部コーン4と下部コーン5とが設けられている。
上部コーン4は、図4〜図5に示すように、前の突出部41が、溝穴C1への逆向き挿入時にコーナ金具Cの後部壁C2に当接して上部コーン4の挿入を阻止する長さに形成されている。
コーナ金具Cの溝穴C1は、ISO規格によりコーナ金具Cの後部壁C2に近接する位置に形成されており、図5(a)に示すように、上部コーン4が正しい向きのときには装着できるが、図5(b)に示すように、上部コーン4が前後逆向きのときには、前の突出部41がコーナ金具Cの後部壁C2に当接することから、後ろの突出部42が溝穴C1につかえて入らなくなり、これにより、コンテナ連結具のコーナ金具Cへの前後逆向きの取付が防止される。
なお、下部コーン5は、側面視略二等辺三角形の従来と同じ形状に形成されている。
ハンドル13は、図示省略するラッチ機構によって、ハンドル挿入孔12の一端、他端及び中央の3つの位置において仮止めされるとともに、図示省略するロック機構により、上記各位置で選択的に固定される。
図11(a)に示すように、ハンドル13がハンドル挿入孔12の略中央に配置される位置で、上部コーン4が上部台座2の外周面内に納められるアンロック状態となり、上部コーン4はこの状態で上のコーナ金具Cの溝穴C1に挿入される。
なお、このとき下部コーン5は、その両側部が下部台座3の外周面より外側に突出する状態となっている。
また、図11(b)に示すように、ハンドル挿入孔12の一端部にハンドル13が配置される位置で、上部コーン4はその両端部が上部台座2の外周面より外側に突出し、溝穴C1に係合するロック状態とされる。
一方、下部コーン5は、下部台座3の外周面内に納められるアンロック状態とされ、下部コーン5は、この状態で下のコーナ金具Cの溝穴C1に挿入される。
さらに、図11(c)に示すように、ハンドル挿入孔12の他端部にハンドル13が配置される位置で、上部コーン4及び下部コーン5のそれぞれは、両側部が上下部台座2、3の両側面より外側に突出し、溝穴C1に係合するロック状態となる。
かくして、本実施例のコンテナ連結具は、積み重ねたコンテナのコーナ金具Cの間に配設される連結座1と、該連結座1から突設され、上下のコーナ金具Cの溝穴C1にそれぞれコンテナ連結具の位置決めをして嵌合する上下の台座2、3と、各台座2、3の上下に配設され、コーナ金具Cの溝穴C1に係合することによりコンテナを連結する上下のコーン4、5とを備えたコンテナ連結具において、前記上部コーン4の前の突出部41を、溝穴C1への逆向き挿入時にコーナ金具Cの後部壁C2に当接して上部コーン4の挿入を阻止する長さに形成することから、規格によりコーナ金具Cの後部壁C2に近接して形成される溝穴C1に対し、上部コーン4が前後逆向きのときには、前の突出部41がこの後部壁C2に当接し、後ろの突出部41が溝穴C1につかえて入らなくなり、これにより、コンテナ連結具のコーナ金具Cへの前後逆向きの取付を防止することができる。
さらに、連結座1及び上下の台座2、3を貫通する回転軸挿入孔を設け、該回転軸挿入孔に回転軸11を回動可能に嵌挿するとともに、該回転軸11の上下に上部コーン4と下部コーン5をそれぞれ位相を違えて固設し、前記連結座1に外周から回転軸挿入孔に連通するハンドル挿入孔12を形成して、該ハンドル挿入孔12を介し回転軸11を回動させるハンドル13を設けることにより、上部コーン4と下部コーン5をそれぞれ回転させながら、上下のコーナ金具Cの溝穴C1に順次係合させて、積み重ねたコンテナを連結することができる。
以上、本発明のコンテナ連結具について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができる。
以上、本発明のコンテナ連結具は、コンテナ連結具のコーナ金具への前後逆向きの取付を防止するという特性を有していることから、その取り外しを的確に行いコンテナの積み降ろしを円滑に行うコンテナ連結具の用途に好適に用いることができる。
本発明のコンテナ連結具の一実施例を示す正面図である。 同左側面図である。 同右側面図である。 (a)は同平面図、(b)は上部コーンの正面図である。 上部コーンのコーナ金具への取付を示し、(a)は正しい向きの取付を示す説明図、(b)は前後逆向きの取付を示す説明図である。 コンテナ連結具のコーナ金具への固定を示す段階図である。 コンテナ連結具のコーナ金具への係合を示す説明図である。 コンテナ連結具のコーナ金具からの離脱を示す段階図である。 可動突部を退入させるときに用いる開放用治具を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 コンテナ連結具の参考例を示す三面図である。 同コンテナ連結具の上部コーンと下部コーンの関係を示し、(a)はハンドルをハンドル挿入孔の中央位置にしたときの上部コーンと下部コーンを示す平面図、(b)はハンドルをハンドル挿入孔の一端位置にしたときの上部コーンと下部コーンを示す平面図、(c)はハンドルをハンドル挿入孔の他端位置にしたときの上部コーンと下部コーンを示す平面図、(d)は回転軸により連結された上部コーンと下部コーンを示す正面図である。
1 連結座
2 上部台座
3 下部台座
31 傾斜面
4 上部コーン
41 前の突出部
42 後の突出部
5 下部コーン
6 固定ピン
7 首部
8 固定突部
81 傾斜面
82 下部傾斜面
9 可動突部
91 軸
92 ばね
93 傾斜面
94 下部傾斜面
11 回転軸
12 ハンドル挿入孔
13 ハンドル
20 開放用治具
C コーナ金具
C1 溝穴
C2 後部壁

Claims (2)

  1. 積み重ねたコンテナのコーナ金具の間に配設される連結座と、該連結座から突設され、上下のコーナ金具の溝穴にそれぞれコンテナ連結具の位置決めをして嵌合する上下の台座と、各台座の上下に配設され、コーナ金具の溝穴に係合することによりコンテナを連結する上下のコーンとを備えたコンテナ連結具において、
    前記上部コーンが、該上部コーンの前の突出部を、溝穴への逆向き挿入時にコーナ金具の後部壁に当接して上部コーンの挿入を阻止する長さに形成するとともに、上部コーンがコーナ金具に挿入された状態で、上部台座を、コーナ金具の溝穴内で水平面内で所定の範囲で回転可能とし、連結座に設けた固定ピンをコーナ金具の溝穴に突出させることにより、上部コーンがコーナ金具の溝穴に係合する回転後の位置で固定するようにされ、
    前記下部コーンが、下部台座から垂下する首部と、該首部の先端から溝穴の幅方向の一方側に突出する固定突部と、該固定突部の先端より基端側に先端が位置するように首部から前記固定突部の突出方向と反対方向の溝穴の幅方向に突出し、先端が溝穴内面に当接することによって、ばねの付勢力に抗して上方に揺動することにより退入する可動突部とを備え、該可動突部の上部に、荷揚時の引き抜き動作により溝穴の縁部に摺接し、コンテナ連結具を前記固定突部の突出方向に案内して、可動突部の先端を溝穴内面に当接させる傾斜面を形成するとともに、前記固定突部の上部に、前記可動突部が溝穴内面に当接した時点から溝穴の縁部に摺接し、コンテナ連結具を前記可動突部の突出方向に案内して、溝穴内面に当接した可動突部を退入させる傾斜面を形成した
    ことを特徴とするコンテナ連結具。
  2. 積付時に溝穴の縁部に摺接し下部台座を嵌合位置まで案内する傾斜面を、前記固定突部の突出方向の下部台座の下部に形成したことを特徴とする請求項1記載のコンテナ連結具。
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