JP2007284134A - コンテナ連結具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下部コーン5が、溝穴C1の幅方向の一方に変位して下部台座3から垂下する首部7と、この首部7の先端から変位方向の反対側に突出する下側突部8と、この下側突部8より基端側で首部7から変位方向に突出する上側突部9とを備え、引き抜き動作により溝穴C1の縁部に摺接し、コンテナ連結具を変位方向の反対側に案内する傾斜面91を上側突部9の上部に形成し、かつ上側突部9の傾斜面91と溝穴縁部C1の摺接が終了してから溝穴C1の縁部に摺接し、コンテナ連結具を変位方向に案内する傾斜面81を下側突部8の上部に形成する。
【選択図】図1
Description
コンテナ連結具は、積み重ねたコンテナのコーナ金具の間に配設されるプレート状の連結座と、該連結座から突設され、上下のコーナ金具の溝穴にそれぞれコンテナ連結具の位置決めをして嵌合する上下の台座と、該台座の先端に設けられた上下のコーンとを備え、該コーンがコーナ金具の溝穴に係合することによりコンテナを連結するようにしている。
そして、コンテナの積付時に溝穴C1の縁部に摺接し台座11を嵌合位置まで案内する下部傾斜面14を、前記変位方向の反対側で台座11の下部に形成するとともに、前記下側突部13の上部に、荷揚時の引き抜き動作により溝穴C1の縁部に摺接し、コンテナ連結具を前記変位方向の反対側に案内することにより、下側突部13を溝穴C1と係合しない位置まで移動させる上部傾斜面15を形成している。
なお、図中、16は連結座、17は上部コーンを示している。
一方、荷揚時には、その引き抜き動作により、下側突部13の上部傾斜面15が溝穴C1の縁部に摺接し、コンテナ連結具を変位方向の反対側に案内することから、下側突部13が溝穴C1と係合しない位置まで移動して抜き取ることができる。
すなわち、図10(a)に示すように、コンテナが水平に積載されていても、図10(b)に示すように、船体の揺れ(ローリングやピッチング)や風等で上方のコンテナが斜め上方に浮き上がると、図10(c)に示すように、前記下側突部13が溝穴C1と係合しない位置まで移動することから、外側のコンテナ連結具が下方のコンテナのコーナ金具Cから抜けて外れようとする。
そして、積付後、変位側に船の揺れが作用した場合は、斜め上方に浮き上がろうとする力に対し、下部台座と上側突部とが溝穴の縁部に係合することから、コンテナ連結具は抜けることがなく、また、変位側と反対側に船の揺れが作用した場合は、逆の斜め上方に浮き上がろうとする力に対し、下側突部が溝穴の反対側の縁部に係合することから、コンテナ連結具は抜けることがない。
また、荷揚時は、上側突部の傾斜面が荷揚時の引き抜き動作により溝穴の縁部に摺接して、コンテナ連結具を前記変位方向の反対側に案内することにより、上側突部を溝穴と係合しない位置まで移動させるとともに、下側突部の傾斜面が溝穴の縁部に摺接して、コンテナ連結具を前記変位方向の反対側に案内することにより、下側突部を溝穴と係合しない位置まで移動させ、これにより、下部コーンを溝穴から自動的に離脱させることができる。
そして、本発明のコンテナ連結具は、下部コーンを下部台座から垂下する首部に上側突部及び下側突部を一体形成して構成することによって、簡易かつ強固な構造とすることができるとともに、輸送中に揺れても容易に外れることがなく、さらに、容易に係脱することができる。
このコンテナ連結具は、積み重ねたコンテナのコーナ金具Cの間に配設される連結座1と、該連結座1から突設され、上下のコーナ金具Cの溝穴C1にそれぞれコンテナ連結具の位置決めをして嵌合する上部台座2及び下部台座3と、該上部台座2及び下部台座3から突設され、コーナ金具Cの溝穴C1に係合することによりコンテナを連結する上部コーン4及び下部コーン5とを備えている。
なお、連結座1の形状は、特に限定されるものではなく、コンテナ連結具の上下左右の位置決めができれば、例えば、上下のコーナ金具Cの面取り部であるC面にのみ挟まれるような断面三角か断面台形状の突条として形成することもできる。
固定ピン6は、図2に示すように、ばね61により突出方向に付勢された状態で、軸62により連結座1に枢支されており、連結座1の下面側からレバー63を操作することにより退入することができる。
下部台座3の下部には、前記変位方向の反対側で、積付時に溝穴C1の縁部に摺接し下部台座3を嵌合位置まで案内する傾斜面31が形成されている。
なお、下部台座3を嵌合位置まで案内する傾斜面31(図9(a))を、図9(b)〜(d)に示すような曲面からなる案内面31B、31C、31Dで以て構成することもできる。
コーナ金具Cの溝穴C1は、ISO規格によりコーナ金具Cの後部壁C2に近接する位置に形成されており、図5(a)に示すように、上部コーン4が正しい向きのときには装着できるが、図5(b)に示すように、上部コーン4が前後逆向きのときには、前の突出部41がコーナ金具Cの後部壁C2に当接することから、後ろの突出部42が溝穴C1につかえて入らなくなり、これにより、コンテナ連結具のコーナ金具Cへの前後逆向きの取付が防止される。
首部7は、下部台座3から下側突部8及び上側突部9の各突出幅を差し引いた程度に細く形成されており、下部台座3の片側から垂下している。
首部7の幅、下側突部8の突出幅及び上側突部9の突出幅の比は、略1:1:1であり、これら首部7の幅、下側突部8の突出幅及び上側突部9の突出幅を足した幅は、本実施例では、溝穴C1の幅よりやや小さく設定されている。
上側突部9は、首部7と一体に形成されており、下部にも傾斜面92を備えている。
下側突部8の傾斜面81と前記下部台座3の傾斜面31との間には、溝穴C1の厚み(深さ)程度の凹部71が形成されている。
下側突部8は、首部7と一体に形成されており、下部にも傾斜面82を備えている。
このコンテナ連結具は、図6に示すように、積付時は、下部コーン5をコーナ金具Cの溝穴C1に挿入すると、下側突部8と上側突部9が真っ直ぐに溝穴C1を挿通した後、下部台座3に形成した傾斜面31により、下部台座3が溝穴C1の嵌合位置に案内される。
また、図7(b)に示すように、変位側と反対側に船の揺れが作用した場合は、逆の斜め上方に浮き上がろうとする力P2に対し、下側突部8が溝穴C1の反対側の縁部に係合することから、コンテナ連結具は抜けることがない。
そして、図8(b)〜(c)に示すように、下側突部8の傾斜面81が溝穴C1の縁部に摺接して、コンテナ連結具を前記変位方向の反対側に案内することにより、下側突部8を溝穴C1と係合しない位置まで移動させ、これにより、下部コーン5を溝穴C1から自動的に離脱させることができる。
2 上部台座
3 下部台座
31 傾斜面
31B、31C、31D 案内面
4 上部コーン
41 前の突出部
42 後の突出部
5 下部コーン
6 固定ピン
7 首部
71 凹部
8 下側突部
81 傾斜面
82 下部傾斜面
9 上側突部
91 傾斜面
92 下部傾斜面
C コーナ金具
C1 溝穴
C2 後部壁
Claims (2)
- 積み重ねたコンテナのコーナ金具の間に配設される連結座と、該連結座から突設され、上下のコーナ金具の溝穴にそれぞれコンテナ連結具の位置決めをして嵌合する上下の台座と、該台座から突設され、コーナ金具の溝穴に係合することによりコンテナを連結する上下のコーンとを備えたコンテナ連結具において、前記下部コーンが、溝穴の幅方向の一方に変位して下部台座から垂下する首部と、該首部の先端から変位方向の反対側に突出する下側突部と、該下側突部より基端側で首部から前記変位方向に突出する上側突部とを備え、引き抜き動作により溝穴の縁部に摺接し、コンテナ連結具を前記変位方向の反対側に案内する傾斜面を上側突部の上部に形成し、かつ該上側突部の傾斜面と溝穴縁部の摺接が終了してから溝穴の縁部に摺接し、コンテナ連結具を前記変位方向に案内する傾斜面を下側突部の上部に形成したことを特徴とするコンテナ連結具。
- 溝穴に対し斜め方向に突出する上部コーンを上部台座の先端に固定するとともに、該上部コーンの前の突出部を、溝穴への逆向き挿入時にコーナ金具の後部壁に当接して上部コーンの挿入を阻止する長さに形成したことを特徴とする請求項1記載のコンテナ連結具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006115824A JP2007284134A (ja) | 2006-04-19 | 2006-04-19 | コンテナ連結具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006115824A JP2007284134A (ja) | 2006-04-19 | 2006-04-19 | コンテナ連結具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007284134A true JP2007284134A (ja) | 2007-11-01 |
Family
ID=38756279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006115824A Pending JP2007284134A (ja) | 2006-04-19 | 2006-04-19 | コンテナ連結具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007284134A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20150203287A1 (en) * | 2012-09-03 | 2015-07-23 | Sec Ships Equipment Centre Bremen Gmbh & Co. Kg | Coupler for coupling two containers stacked on top of one another, especially aboard a ship |
JP2016204024A (ja) * | 2015-04-22 | 2016-12-08 | 港製器工業株式会社 | コンテナ固定装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE20317703U1 (de) * | 2003-11-14 | 2004-03-11 | Sec Ship's Equipment Centre Bremen Gmbh | Kupplungselement zum Kuppeln zweier übereinander gestapelter Container, insbesondere an Bord von Schiffen |
WO2006021579A1 (de) * | 2004-08-26 | 2006-03-02 | Sec Ship's Equipment Centre Bremen Gmbh | Kuppelstück zum verbinden zweier übereinander gestapelter container |
-
2006
- 2006-04-19 JP JP2006115824A patent/JP2007284134A/ja active Pending
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