JP4770537B2 - 穴かがりミシン - Google Patents

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Description

本発明は、縫製データに基づく動作指令に従って、加工布に対する一連の穴かがり縫いを実行する穴かがりミシンに関する。
従来から、加工布に直線穴(眠り穴)や鳩目穴といったボタン穴を形成すると共に、そのボタン穴の周囲に穴かがり縫目を縫製する穴かがりミシンが供されている。この種の穴かがりミシンでは、一針(例えば内針と外針との2回の針落ち)毎の、送り台のX方向及びY方向の移動量や、針棒及びルーパー土台の回動量等を指示する縫製データが設定され、その縫製データに基づいて縫製動作を実行するようになっている。具体的には、送り台に保持された加工布に対し、ハンマーと下メスとの協働による鳩目穴の形成、鳩目穴の右側直線部分のかがり縫い、鳩目部分のかがり縫い、鳩目穴の左側直線部分のかがり縫い、端部の閂止め縫い、上糸及び下糸の切断、といった一連の縫製動作が実行されるようになっている。
ところで、この種の穴かがりミシンにあっては、上記した穴かがり縫いの動作を自動で実行する自動モードの他にも、作業者がプーリを操作して主軸を回転させることに基づいて一針ずつ縫製動作を行う手動モードや、針棒の上下動を停止し作業者による操作に応じて送り台等を動作させるテストモードといった複数の動作モードの実行を可能としたものがある(例えば特許文献1参照)。前記手動モードの実行により、作業者は、縫製動作を一針ずつ確認することができ、また縫針とルーパーとの出会いを調整したりすることができる。前記テストモードの実行により、布押え、針、ハンマー等の相互の干渉の有無などの確認作業を行うことができる。
特開2000−317159号公報
上記特許文献1に示された穴かがりミシンでは、一連の縫製動作の途中で、作業者がモード切替え操作を行うことにより、手動モードとテストモードとの間で動作モードを切替えることはできるようになっている。ところが、自動モードから、手動モード或いはテストモードに切替えたり、手動モード又はテストモードから自動モードに動作モードを切替えたりすることはできなかった。
この場合、自動モードによる縫製動作の実行時に、作業者がモード切替えのためのスイッチ操作を行うことにより、縫製動作を一時停止させ、他の動作モードに切替えるようにすることも考えられるが、自動モードによる縫製動作を一時停止させる際に、針棒(主軸)がどの位置(位相)で停止するか判らないため、別の動作モードで続きの縫製動作を行った場合に、かがり縫いを行うべき位置がずれてしまう虞があった。また、ミシンに設けられた各種のアクチュエータ(ソレノイドやシリンダ)の動作状態(オン、オフ状態)についても、一時停止時にリセットされてしまい、縫製動作を正しく再開することができなくなる虞もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、複数の動作モードで縫製動作の実行が可能なものにあって、縫製動作の途中でも動作モードの切替を自在に行うことができ、しかも動作モードを切替えた際の縫製位置の位置ずれ等の不具合を防止することができる穴かがりミシンを提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の穴かがりミシンは、縫製データに基づく動作指令に従って、加工布に対する一連の穴かがり縫いを実行する穴かがりミシンであって、穴かがり縫いの動作を自動で行う自動モードと、その他の動作モードとの複数の動作モードでの縫製動作の実行が可能とされたものにおいて、前記動作モードの切替を指示するための操作手段と、縫製動作中に前記操作手段によるモード切替の指示があったときに、前記縫製データの一指令単位で縫製動作を一時停止させる停止制御手段と、この停止制御手段により一時停止した時点での縫製動作の進行状態を記憶する状態記憶手段と、この記憶手段に記憶された一時停止の状態から、切替えられた動作モードでの縫製動作を継続させる動作制御手段とを具備する構成に特徴を有する(請求項1の発明)。
上記構成においては、自動モードとその他の動作モードとの複数の動作モードで縫製動作の実行が可能なものにあって、縫製動作中に、ユーザが操作手段によりモード切替の指示を行なうと、停止制御手段により、縫製データの一指令単位で縫製動作が一時停止されるようになる。そして、状態記憶手段により、一時停止した時点での縫製動作の進行状態が記憶され、動作制御手段により、その一時停止の状態から、切替えられた動作モードでの縫製動作が継続して行われるようになる。
この場合、停止制御手段による一時停止の制御により、縫製動作が中断した位置が明確となると共に、その時点での縫製動作の進行状態が状態記憶手段により記憶されるので、動作制御手段により、その一時停止位置からの切替えられた動作モードでの縫製動作を継続することが可能となる。従って、縫製動作の途中における自動モードからその他のモードへの切替え、更にはその他のモードから自動モードへの切替えも可能となり、それらの際に位置ずれが生ずるといった不具合も防止することができる。
本発明においては、前記状態記憶手段を、上糸の処理に関連して動作するアクチュエータの、一時停止時点における動作状態をも記憶するように構成することができる(請求項2の発明)。これにより、アクチュエータの動作状態を維持したままで、動作モードを切替えることができる。尚、上糸の処理に関連して動作するアクチュエータとしては、自動糸調子装置の駆動源となるソレノイドや、上糸つかみ装置の駆動源となるエアシリンダ等が制御対象となる。
上記したその他の動作モードには、手動操作部が手動により操作されることに応じて縫製動作を行う手動モードと、針棒の上下動を伴わずに模擬的な布送り動作を行うテストモードとが含ませることができる(請求項3の発明)。自動モードから、手動モード或いはテストモードに切替えたり、手動モード又はテストモードから自動モードに動作モードを切替えたりすることができる。
テストモードによる縫製動作の実行を可能としたものにあっては、テストモードの実行中に、縫製データによる動作指令に拘りなく、上糸の処理に関連して動作するアクチュエータの動作を停止させるように構成することができる(請求項4の発明)。テストモードにおいては、実際に上糸(及び下糸)を用いた縫製が行われるものではないので、それらアクチュエータを無駄に動作させることなく済ませることができる。
このとき、テストモードの実行中には、状態記憶手段により、前記アクチュエータの動作指令中における動作状態が記憶され、該テストモードから別の動作モードに切替えられた際に、動作制御手段により、該アクチュエータが記憶されている動作状態に復帰されるように構成することができる(請求項5の発明)。これによれば、テストモードの実行中にアクチュエータの動作が停止されていても、その後、別の動作モードに切替えられた際に、本来のアクチュエータの動作状態に復帰させることができる。
本発明の穴かがりミシンによれば、複数の動作モードで縫製動作の実行が可能なものにあって、動作モードの切替を指示するための操作手段と、縫製動作中に前記操作手段によるモード切替の指示があったときに縫製データの一指令単位で縫製動作を一時停止させる停止制御手段と、この停止制御手段により一時停止した時点での縫製動作の進行状態を記憶する状態記憶手段と、この記憶手段に記憶された一時停止の状態から切替えられた動作モードでの縫製動作を継続させる動作制御手段とを備えるので、縫製動作の途中でも動作モードの切替を自在に行うことができ、しかも動作モードを切替えた際の縫製位置の位置ずれ等の不具合を防止することができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、この実施形態では、図5に示すように、加工布Wに対して、鳩目穴1を形成すると共に、鳩目穴かがり縫目2を形成する電子鳩目穴かがりミシンに本発明を適用している。また、ここでは、図1,図2に示すように、鳩目穴かがりミシンの前方を矢印Fで示している。
図1は、本実施形態に係る鳩目穴かがりミシンの本体3の外観(右側面)を示している。この鳩目穴かがりミシンのミシン本体3は、略矩形箱状をなすベッド部4、このベッド部4の後部から上方に延びる脚柱部5、この脚柱部5の上部から前方に延びるアーム部6を一体的に有して構成されている。このミシン本体3は、ミシンテーブル7上に載置状に設けられている。
詳しく図示はしないが、前記ミシンテーブル7には、図4にのみ図示するように、縫製機構の駆動源となるミシンモータ8、後述する操作パネル9、足踏み式の起動・停止スイッチ(スタートスイッチ)10等が設けられている。後述するように、このミシンテーブル7には、各機構の動作を制御するマイクロコンピュータ等からなる制御装置11も設けられている。更に、図示はしないが、ミシンテーブル7には、ミシン糸(糸駒)がセットされる糸供給部が設けられ、また、エアシリンダ駆動用の圧縮空気供給源が接続されるようになっている。
図1に示すように、前記アーム部6の先端部には、下端に縫針12を有する針棒13が設けられている。詳しく図示はしないが、針棒13は、針棒案内部材により支持され、アーム部6に対し上下動及び左右揺動可能とされている。このとき、前記脚柱部5内には、左右方向に延びる主軸14が設けられている。この主軸14は、前記ミシンモータ8の駆動によって回転する。また、前記脚柱部5の右側面部には、前記主軸14を手動で回転させるための手動操作部たる手動プーリ15が設けられている。
前記針棒13は、前記主軸14の回転力が図示しない針棒上下動機構(カム機構)を介して伝達されて上下駆動される。これと共に、針棒13は、周知の針棒揺動機構によって所定の針振り幅にて左右に揺動するようになっている。このとき、針棒13の針振り幅は、図示しない調整機構により、自在に調整されるようになっている。更に、前記針棒13は、前記ベッド部4内に設けられた回動機構16により、後述するルーパー土台17と一体的に鉛直軸周りに回動するようになっている。
また、前記アーム部6の上面部には、上糸の張力を自動調整するための糸調子装置18が設けられている。この糸調子装置18は、アクチュエータとしての糸調子用ソレノイド19(図4にのみ図示)により駆動されるようになっている。前記縫針12には、前記糸供給部からの上糸が糸調子装置18を介して供給されるようになっている。
一方、前記ベッド部4の上面部には、図2にも示すように、加工布Wがセットされる送り台20が設けられる。この送り台20は、全体として下面が開放した薄形の矩形箱状をなしている。図1に示すように、ベッド部4には、前記針棒13に対向して、ルーパー土台17が設けられている。図示はしないが、このルーパー土台17には、前記縫針12と協働して加工布Wに穴かがり縫目を形成するための、2個のルーパーを有した二重環のルーパー機構が組込まれている。ルーパー機構には、下糸が供給されるようになっている。このルーパー機構(2個のルーパー)は、前記主軸14の回転により前記針棒13の上下動と同期して駆動されるようになっている。
上記したように、ルーパー土台17(ひいてはルーパー機構)は、回動機構16により前記針棒13と同期して鉛直軸周りに回動されるようになっている。周知のように、この回動機構16は、ベッド部4内に設けられたステッピングモータからなるθ方向駆動モータ21や、その駆動力を針棒13及びルーパー土台17に伝達するギヤ機構等から構成されている。尚、図2に示すように、前記ルーパー土台17の上端部には、針穴22aを有するスロートプレート22が設けられている。
また、ベッド部4には、前記ルーパー土台17の後側に位置して、下メス23が交換可能に取付けられるようになっている。この下メス23は、図2に示すように、上端部に、鳩目穴1に対応した刃部を有している。これに対し、図1に示すように、アーム部6の下部(脚柱部5)側には、この下メス23に対して上方より接離する打抜き用のハンマー24が設けられている。このハンマー24は、ハンマー用エアシリンダ25(図4にのみ図示)の駆動力により上下駆動され、ハンマー24と下メス23との協働により、加工布Wに鳩目穴1が形成されるようになっている。これにて、加工布Wにボタン穴を形成するメス機構が構成されている。尚、前記下メス23は、鳩目穴1の形状の相違する複数種類が用意され、所望のものに付替えられるようになっている。
図2に示すように、前記送り台20の上面部には、前記下メス23に対応する部位に開口部20aが設けられている。また、詳しく図示はしないが、この送り台20には、開口部20aの左右両側部位において、加工布Wを上から押えるための左右一対の布押え26(外形のみを想像線で示す)が設けられる。この布押え26は、送り台20の裏面側に設けられた布押え用エアシリンダ27(図4にのみ図示)により上下に駆動されるようになっている。
さらに、ベッド部4内には、この送り台20ひいては加工布Wを前後方向(Y方向)及び左右方向(X方向)に自在に移動させるための周知のXY移動機構が設けられている。詳しく図示はしないが、このXY移動機構は、送り台20をX方向(左右方向)に送り移動させるためのステッピングモータからなるX方向駆動モータ28(図4にのみ図示)、送り台20をY方向(前後方向)に送り移動させるためのステッピングモータからなるY方向駆動モータ29(図4にのみ図示)等から構成されている。
これにて、針棒13、針棒上下動機構、針棒揺動機構、ルーパー機構、回動機構16、送り台20、XY移動機構等から、加工布Wに対し鳩目穴かがり縫目2を形成する縫製機構が構成される。尚、図1及び図2に示すように、送り台20の開口部20aが、下メス23の真上に来る位置が送り台20の原点位置とされる。加工布Wに対する鳩目穴1の形成作業や、加工布Wのセットや取外しの作業は、この送り台20の原点位置にて行われるようになっている。
また、詳しく図示はしないが、前記ベッド部4内には、縫製動作後の上糸を切断する上糸切り機構、及び、下糸を切断する下糸切り機構が設けられている。図4に示すように、上糸切り機構は、上糸切り用エアシリンダ30を駆動源とし、下糸切り機構は、下糸切り用エアシリンダ31を駆動源として夫々駆動されるようになっている。また、図示はしないが、本実施形態では、前記アーム部6の下部には、縫針12からの上糸の抜けを防止するための上糸つかみ装置が設けられている。この上糸つかみ装置は、アクチュエータたる上糸つかみ用エアシリンダ32(図4にのみ図示)を駆動源として駆動されるようになっている。
図4は、本実施形態の鳩目穴かがりミシンの電気的構成を、前記制御装置11を中心として示している。この制御装置11は、CPU33、ROM34、RAM35、不揮発性メモリ36、入力インターフェース37、出力インターフェース38を、バス39により相互に接続して構成されている。前記ROM34には縫製制御プログラム等が記憶されている。また、前記不揮発性メモリ36には、後述する縫製データや、縫製動作の進行状態のデータ等が記憶されるようになっている。
前記入力インターフェース37には、前記起動・停止スイッチ10、布押え26のオン・オフを指示するための布押えスイッチ40、針棒13の上昇位置を検出する針上センサ41、針棒13の下降位置を検出する針下センサ42、主軸14の回転位相を検出するタイミング信号発生器43、前記操作パネル9が接続され、それらからの信号が入力されるようになっている。
前記出力インターフェース38には、駆動回路44〜53が接続されている。制御装置11は、それら駆動回路44〜53を介して、前記ミシンモータ8、糸調子用ソレノイド19、θ方向駆動モータ21、ハンマー用エアシリンダ25、布押え用エアシリンダ27、X方向駆動モータ28、Y方向駆動モータ29、上糸切り用エアシリンダ30、下糸切り用エアシリンダ31、上糸つかみ用エアシリンダ32を、それぞれ駆動制御するようになっている。
ここで、加工布Wに形成される鳩目穴かがり縫目2について、図5を参照して述べておく。鳩目穴1は、直線部1aとその図で上端に連続する鳩目部1bとからなる。鳩目穴かがり縫目2は、図5に矢印A,B,Cで示すように、直線部1aの右側、鳩目部1bの周囲、直線部1aの左側の順に形成される。このとき、鳩目穴かがり縫目2の幅Lは、針棒13の針振り幅に対応している。また、鳩目部1bの図で上半分の半円形部分については、縫目が放射状に形成される。尚、図5では、鳩目穴かがり縫目2の縫始め部分に、流れ閂止め縫いを付加したものを例示している。また、加工布Wに対する鳩目穴1の形成を、鳩目穴かがり縫目2の形成前に行なう先メス方式と、鳩目穴かがり縫目2の形成後に行なう後メス方式とがある。
この場合、例えば直線部1aの右側に対する縫製動作は、縫針12が加工布Wに対し、図5でN1,N2,N3,N4‥の順に落ちるのであるが、前記主軸14の1回転により、針棒13は2回上下動し、N1(内針),N2(外針)の2箇所に針落ちがなされる。ここでは、内針及び外針の2回の針落ちがなされることを一針と数える。そして、次の針落ち点N3に針落ちがなされるまでの針棒13の上昇時に、加工布W(送り台20)が、縫目ピッチPだけY方向に移動されることが繰返される。
また、鳩目部1bの周囲については、一針毎に加工布W(送り台20)がX方向及びY方向の双方に移動されるようになる。また、鳩目部1bの図で上半分の半円形部分については、針棒13及びルーパー土台17が、一針毎に一定角度(180度をその部分の針数で除算した角度)ずつ、上面から見て反時計回り方向に回動(全体で180度)されるようになっている。直線部1aの左側に対する縫製動作は、針棒13及びルーパー土台17が、180度回動(反転)したままの状態で行われ、内針,外針の左右の関係が右側とは逆になる。送り台20の移動、並びに、針棒13及びルーパー土台17の回動のタイミングは、前記タイミング信号発生器43からの信号により得られるようになっている。
前記操作パネル9には、図示はしないが、ユーザ(作業者)が、先メス方式か後メス方式かを選択するための選択スイッチや、形成すべき鳩目穴かがり縫目2の形状(鳩目穴1の形状)、幅寸法、縫目ピッチ(針数)、閂止め縫いの有無やその種類等の各種の設定入力を行うためのキー、一時停止スイッチ、リセットスイッチ等を備えて構成されている。これと共に、操作パネル9には、後述するような動作モードを設定するための動作モード設定部54(図3参照)が設けられている。
前記制御装置11は、ユーザによる前記操作パネル9の操作に基づいて、縫製データを作成し、記憶するようになっている。そして、制御プログラム及び前記縫製データに従って、各モータ8,21,28,29や、ソレノイド19やエアシリンダ25,27,30,31,32などの各アクチュエータを駆動制御し、上記したような加工布Wに対する一連の穴かがり縫いを実行するようになっている。
このとき、前記縫製データは、例えば、図6に示すように、一針ごとの、送り台20のX方向移動量(x1、x2‥)、Y方向移動量(y1、y2‥)、針棒13及びルーパー土台17の回動角度(θ1、θ2‥)、並びに、各アクチュエータの動作状態(ON,OFF)を指示した単位データの集合からなる。この場合、1つの単位データ(一針)が一指令単位となる。
さて、本実施形態に係る鳩目穴かがりミシンにおいては、上記したような加工布Wに対する一連の鳩目穴かがり縫いの動作を自動で行う自動モードと、作業者が手動操作部たる手動プーリ15を回転操作して主軸14を回転させることに基づいて一針ずつ縫製動作を行う手動モードと、針棒13の上下動を停止し作業者による起動・停止スイッチ10のオン操作時間に応じて送り台20等を動作させるテストモードと3つの動作モードでの縫製動作の実行が可能とされている。
前記手動モードの実行により、作業者は、縫製動作を一針ずつ確認することができ、また縫針12とルーパーとの出会いを調整したりすることができる。前記テストモードの実行により、布押え26、縫針12、ハンマー24等の相互の干渉の有無などの確認作業を行うことができる。これらの動作モードの選択は、ユーザが、操作パネル9の動作モード設定部54を操作することにより行うことができる。
図3に示すように、前記動作モード設定部54は、下端部にモード選択キー55を有すると共に、その上部に、各動作モードに応じた表示部をこの場合上下4段に有している。各表示部は、上から順に、自動モード、テストモード、手動モード、プログラムモードに対応しており、それらの左側部には、それぞれ表示ランプ56〜59が設けられている。選択されている動作モードに応じたいずれかの表示ランプ56〜59が点灯されるようになっており、前記モード選択キー55が押圧操作される都度、選択される動作モード(表示ランプ56〜59の点灯)が一つずつ移動するようになっている。尚、前記プログラムモードとは、複数の穴かがり縫いの縫製動作を、設定された順序で繰返し行うためのモードであり、本発明の要旨とは直接的には関係が無いので、以下説明を省略する。
そして、次の作用説明(フローチャート説明)でも述べるように、ユーザは、ある動作モードで縫製動作を実行している途中で、別の動作モードに切替えることができるようになっている。本実施形態では、このモードの切替えは、ユーザが、操作パネル9の一時停止スイッチをオン操作した後に、モード選択キー55により別の動作モードへの切替え操作を行うことによりなされる。従って、操作パネル9の一時停止スイッチ及びモード選択キー55が、動作モードの切替えを指示するための操作手段として機能する。
このとき、前記制御装置11は、そのソフトウエア的構成により、縫製動作中に上記したモード切替えの指示があったときに、前記縫製データの一指令単位で縫製動作を一時停止させる。つまり、実行中の一針分の動作を完了した状態で縫製動作を一時停止させる。これと共に、一時停止した時点での縫製動作の進行状態を不揮発性メモリ36に記憶する。本実施形態では、不揮発性メモリ36には、一時停止時点における各アクチュエータ(ソレノイド19やエアシリンダ25,27,30,31,32)の動作状態をも記憶されるようになっている。そして、不揮発性メモリ36に記憶された一時停止の状態から、切替えられた動作モードでの縫製動作を継続させるようになっている。
従って、制御装置11が停止制御手段及び動作制御手段として機能し、不揮発性メモリ36が状態記憶手段として機能する。尚、上記テストモードに関しては、実際に上糸(及び下糸)を用いた縫製が行われるものではないので、上糸の処理に関連して動作するアクチュエータ、即ち、糸調子用ソレノイド19及び上糸つかみ用エアシリンダ32は、縫製データによる動作指令に拘りなく、動作が停止(OFF)されるようになっている。
次に、上記構成の作用について、図7ないし図9も参照して説明する。上記のように、ユーザ(作業者)は、操作パネル9を操作して、先メス方式か後メス方式かの選択、形成すべき鳩目穴かがり縫目2の形状等の設定、動作モードの選択等を行う。これと共に、加工布Wを、原点位置に停止されている送り台20上に載置し、布押えスイッチ40をオン操作することにより、布押え26が下降し、加工布Wのセットが完了する。そして、起動・停止スイッチ10を操作することにより、選択された動作モードでの縫製動作が開始される。
図7、図8、図9のフローチャートは、夫々、自動モード、手動モード、テストモードにおいて制御装置11が実行する処理手順を示している。尚、ここでは、後メス方式が採用されている場合を例としている。以下、これらフローチャートに従って、各動作モードにおける動作を説明する。
図7に示すように、自動モードにおいては、まず、布押えスイッチ40が操作されたかどうかが判断される(ステップS1)。布押えスイッチ40が操作されると(ステップS1にてON)、布押え用シリンダ27が駆動されて布押え26が下降され、加工布Wが保持される(ステップS2)。このとき、ユーザが、加工布Wのセット位置を間違ったような場合には、再度布押えスイッチ40を操作することにより(ステップS3にてON)、布押え26が上昇され(ステップS4)、この後ステップS1に戻る。従って、ユーザは、加工布Wのセット作業をやり直すことができる。
加工布Wのセット作業が完了し、ユーザにより起動・停止スイッチ10が操作されると(ステップS5にてON)、ステップS6にて、1針目の縫製データ(動作指令)に従って、XY移動機構(X方向駆動モータ28及びY方向駆動モータ29)が駆動され、送り台20(加工布W)が1針目の位置に移動する。そして、ステップS7にて、ミシンモータ8が起動されて主軸14が回転し、針棒12及びルーパーが駆動されて縫製動作が開始される。ステップS8では、針数(何針目か)をカウントするカウンタiに2がセットされる。
この縫製動作中には、常に一時停止スイッチの状態が監視される(ステップS9)。一時停止スイッチの操作が無い場合には(ステップS9にてOFF)、ステップS10にて、針上センサ41からの検出信号に基づき、主軸14が一回転したかどうかが判断される。主軸14が一回転した(一針分の縫製動作が終了した)場合には(ステップS10にてYes)、ステップS11にて、i針目の縫製データ(動作指令)に従って、XY移動機構が駆動されて送り台20が移動されると共に、回動機構(θ方向駆動モータ21)、更には各アクチュエータが駆動される。
ステップS12では、最終針かどうかが判断され、最終針でない場合には(ステップS12にてNo)、ステップS13にて、カウンタiが1だけインクリメントされ、ステップS9に戻り、縫製動作が継続される。縫製動作が最終針まで進み、加工布Wに対する鳩目穴かがり縫目2の形成が完了すると(ステップS12にてYes)、ステップS14にて、ミシンモータ8が停止される。
引続き、ステップS15にて、上糸切り用エアシリンダ30の駆動による上糸切断動作が行われる。ステップS16にて、送り台20が原点位置に移動される。この送り台20の原点移動時に、回動機構16により、針棒13及びルーパー土台17も、180度の位置から0度の位置へ戻り動作(反転)される。次のステップS17にて、メス機構(ハンマー用エアシリンダ25)の駆動による加工布Wに対する鳩目穴1の形成がなされる。ステップS18では、下糸切り用エアシリンダ31の駆動による下糸切断動作が行われ、ステップS19にて、布押え26が上昇され、ステップS1に戻るようになる。
ここで、上記した縫製動作中に、一時停止スイッチがオン操作されると(ステップS9にてON)、ステップS20にて、主軸14が一回転したかどうかが判断される。主軸14が一回転した(一針分の縫製動作が終了した)場合には(ステップS20にてYes)、i針目の縫製データ(動作指令)に従って、送り台20が一針分移動される(ステップS21)。そして、その時点での縫製動作の進行状態が、不揮発性メモリ36に記憶され(ステップS22)、ミシンモータ8が停止される(ステップS23)。つまり、縫製動作途中に、一時停止スイッチがオン操作されても、その一針分の縫製動作は継続され、その後に縫製動作が一時停止されることになる。
ミシンモータ8の停止後は、ユーザによる操作を待って次の処理が行われる。ステップS24では、リセットスイッチがオン操作されたかどうかが判断され、ステップS25では起動・停止スイッチ10がオン操作されたかどうかが判断される。ステップS26では、操作パネル9の動作モード設定部54の操作によりテストモードへの切替え操作があったかどうかが判断され、ステップS27では、手動モードへの切替え操作があったかどうかが判断される。
リセットスイッチがオン操作された場合には(ステップS24にてON)、ステップS28にて布押えが上昇されると共に、ステップS29にて送り台20が原点位置に移動され、ステップS1に戻るようになる。また、起動・停止スイッチ10がオン操作された(ステップS25にてON)、ステップS30にてミシンモータ8が再び起動され、ステップS9に進み、縫製動作が継続して実行される。そして、テストモードへの切替え操作が行われた場合には(ステップS26にてYes)、後述するテストモードの処理(図9)のステップS78に進む。手動モードへの切替え操作が行われた場合には(ステップS27にてYes)、後述するように、図8の手動モードの処理のステップS67に進む。尚、ステップS31の処理については後述する。
次に、図8のフローチャートに示す手動モードについて説明する。手動モードが設定された場合には、まずステップS41〜S44にて、上記図7のステップS1〜S4と同様の布押えの処理が行われる。ステップS45では、起動・停止スイッチ10の操作状態が監視され、ユーザにより起動・停止スイッチ10が操作されると(ステップS45にてON)、ステップS46にて、1針目の縫製データ(動作指令)に従って、XY移動機構(X方向駆動モータ28及びY方向駆動モータ29)が駆動され、送り台20(加工布W)が1針目の位置に移動する。この手動モードでは、ミシンモータ8が起動されることはなく、次のステップS47にて、カウンタiに2がセットされる。
ここでは、ユーザが手動プーリ15を操作して主軸14を手動回転させることにより、針棒13及びルーパーが駆動される。ステップS48では、一時停止スイッチの状態が監視され、一時停止スイッチの操作が無い場合には(ステップS48にてOFF)、針上センサ41からの検出信号に基づき、主軸14が一回転したかどうかが判断される(ステップS49)。主軸14が一回転した場合には(ステップS49にてYes)、ステップS50にて、i針目の縫製データ(動作指令)に従って、XY移動機構が駆動されて送り台20が一針分だけ移動されると共に、回動機構(θ方向駆動モータ21)、更には各アクチュエータが駆動される。
次のステップS51では、最終針かどうかが判断され、最終針でない場合には(ステップS51にてNo)、ステップS52にて、カウンタiが1だけインクリメントされ、ステップS48に戻り、手動による縫製動作が継続される。縫製動作が最終針まで進み、加工布Wに対する鳩目穴かがり縫目2の形成が完了すると(ステップS51にてYes)、次のステップS53にて、起動・停止スイッチ10がオン操作されたかどうかが判断される。
起動・停止スイッチ10がオン操作されると(ステップS53にてON)、図7のステップS15〜S19と同様に、上糸切り用エアシリンダ30の駆動による上糸切断動作が行われ(ステップS54)、送り台20が原点位置に移動され(ステップS55)、メス機構による加工布Wに対する鳩目穴1の形成がなされ(ステップS56)、下糸切り用エアシリンダ31の駆動による下糸切断動作が行われ(ステップS57)、布押え26が上昇され(ステップS58)、ステップS41に戻るようになる。
上記した手動モードによる縫製動作中に、一時停止スイッチがオン操作されると(ステップS48にてON)、ステップS59にて、主軸14が一回転したかどうかが判断される。主軸14が一回転した(一針分の縫製動作が終了した)場合には(ステップS59にてYes)、i針目の縫製データ(動作指令)に従って、送り台20が一針分移動される(ステップS60)。そして、その時点での縫製動作の進行状態が、不揮発性メモリ36に記憶される(ステップS61)。
この後は、やはりユーザによる操作を待って次の処理が行われる。ステップS62では、リセットスイッチがオン操作されたかどうかが判断される。ステップS63では、操作パネル9の動作モード設定部54の操作によりテストモードへの切替え操作があったかどうかが判断され、ステップS64では、自動モードへの切替え操作があったかどうかが判断される。
リセットスイッチがオン操作された場合には(ステップS62にてON)、ステップS65にて布押えが上昇されると共に、ステップS66にて送り台20が原点位置に移動され、ステップS41に戻るようになる。そして、テストモードへの切替え操作が行われた場合には(ステップS63にてYes)、後述するテストモードの処理(図9)のステップS78に進む。自動モードへの切替え操作が行われた場合には(ステップS64にてYes)、図7の自動モードの処理のステップS31に進む。尚、ステップS67の処理を含め、動作モードが切替えられた際の処理についてはまとめて後述する。
次に、図9のフローチャートに示すテストモードについて説明する。テストモードが設定された場合には、まずステップS71〜S74にて、上記図7のステップS1〜S4と同様の布押えの処理が行われる。ステップS75では、起動・停止スイッチ10の操作状態が監視され、ユーザにより起動・停止スイッチ10が操作されると(ステップS75にてON)、ステップS76にて、1針目の縫製データ(動作指令)に従って、XY移動機構(X方向駆動モータ28及びY方向駆動モータ29)が駆動され、送り台20(加工布W)が1針目の位置に移動する。このテストモードでも、ミシンモータ8が起動されることはなく、次のステップS77にて、カウンタiに2がセットされる。
ステップS78では、一時停止スイッチの状態が監視され、一時停止スイッチの操作が無い場合には(ステップS78にてNo)、起動・停止スイッチ10がオンされたかどうかが判断される(ステップS79)。起動・停止スイッチ10がオンされた場合に(ステップS79にてYes)、ステップS80にて、i針目の縫製データ(動作指令)に従って、XY移動機構が駆動されて送り台20が一針分だけ移動される。
このテストモードでは、ミシンモータ8は駆動されないので、針棒13及びルーパーが駆動されることはない。また、縫製データ(動作指令)に拘わらず、各アクチュエータが駆動されることはない。但し、ここでは、ステップS81にて、縫製データ中における各アクチュエータのオン・オフ状態が記憶される(動作は伴わない)ようになる。次のステップS82では、最終針かどうかが判断され、最終針でない場合には(ステップS82にてNo)、ステップS83にて、カウンタiが1だけインクリメントされ、ステップS78に戻る。従って、このテストモードでは、起動・停止スイッチ10がオンされ続けると、連続して送り台20が移動されるようになる。
このような縫製動作(送り台20の移動)が最終針まで進むと(ステップS82にてYes)、次のステップS84にて、起動・停止スイッチ10がオン操作されたかどうかが判断される。起動・停止スイッチ10がオン操作されると(ステップS84にてON)、ステップS85にて送り台20が原点位置に移動され、ステップS86にて、布押え26が上昇され、ステップS71に戻るようになる。
上記したテストモードによる縫製動作中に、一時停止スイッチがオン操作されると(ステップS78にてON)、ステップS87にて、その時点での縫製動作の進行状態が、不揮発性メモリ36に記憶される。この後は、やはりユーザによる操作を待って次の処理が行われる。ステップS88では、リセットスイッチがオン操作されたかどうかが判断される。ステップS89では、操作パネル9の動作モード設定部54の操作により手動モードへの切替え操作があったかどうかが判断され、ステップS90では、自動モードへの切替え操作があったかどうかが判断される。
リセットスイッチがオン操作された場合には(ステップS88にてON)、ステップS91にて布押えが上昇されると共に、ステップS92にて送り台20が原点位置に移動され、ステップS71に戻るようになる。そして、手動モードへの切替え操作が行われた場合には(ステップS89にてYes)、手動モードの処理(図8)のステップS67に進む。自動モードへの切替え操作が行われた場合には(ステップS90にてYes)、図7の自動モードの処理のステップS31に進む。
ここで、上記した各動作モードでの縫製動作中に、動作モードの切替え操作が行われた場合について述べる。まず、図7に示す自動モードの実行中に、手動モードへの切替え操作があった場合には(ステップS27にてYes)、図8に示す手動モードのステップS67に進む。このステップS67では、不揮発性メモリ36に記憶されていた縫製動作の進行状態(各アクチュエータのオン・オフ状態など)が再現され、その後ステップS48に進む。
従って、自動モードにおいて縫製動作を、(i−1)針目まで実行した一時停止状態で、手動モードへの切替えが行われた場合、次に、ユーザが手動プーリを回動させることによって(ステップS49にてYes)、i針目からの縫製動作を継続することができる。この場合、自動モードにおける縫製動作の一時停止時点では、(i−1)針目の動作が完了しており、また、各アクチュエータ(ソレノイドやシリンダ)の動作状態(オン、オフ状態)についても再現されるので、縫製位置がずれることなく、縫製動作を正しく再開することができる。
自動モードの実行中に、テストモードへの切替え操作があった場合には(ステップS26にてYes)、図9に示すテストモードのステップS78に進む。従って、この場合には、ユーザが、起動・停止スイッチ10をオン操作することにより(ステップS79にてYes)、i針目からの送り台20の動作が継続されることになる(ステップS80)。この場合、縫製データ(動作指令)に拘わらず、各アクチュエータが駆動されることはないが、縫製データ中における各アクチュエータのオン・オフ状態は記憶されることになる(ステップS81)。
一方、図8に示す手動モードの実行中に、自動モードへの切替え操作があった場合には(ステップS64にてYes)、図7に示す自動モードのステップS31に進む。このステップS31では、不揮発性メモリ36に記憶されていた縫製動作の進行状態(各アクチュエータのオン・オフ状態など)が再現され、その後ステップS24に進む。従って、ユーザが、自動モードによる縫製動作を実行(再開)したい場合には、起動・停止スイッチ10をオン操作すれば(ステップS25にてON)、ステップS30にてミシンモータ8が起動され、i針目からの縫製動作が自動で再開されるようになる。
この場合、手動モードにおける縫製動作の一時停止時点では、(i−1)針目の動作が完了しており、また、各アクチュエータ(ソレノイドやシリンダ)の動作状態(オン、オフ状態)についても再現されるので、縫製位置がずれることなく、縫製動作を正しく再開することができる。
また、図9に示すテストモードの実行中に、自動モードへの切替え操作があった場合にも(ステップS90にてYes)、図7に示す自動モードのステップS31に進むようになる。この場合には、テストモードにおいて、(i−1)針目までの実際の縫製動作は行われていない(送り台20のみが移動する)が、自動モードに切替えられた際に、記憶されていた各アクチュエータ(ソレノイドやシリンダ)の動作状態(オン、オフ状態)などが再現されるので、縫製位置がずれることなく、途中から(i針目から)の縫製動作を自動で実行することが可能となる。
さらに、図8に示す手動モードの実行中に、テストモードへの切替え操作があった場合には(ステップS63にてYes)、図9に示すテストモードのステップS78に進み、上記と同様に、i針目からのテストモードでの縫製動作を実行することができる。図9に示すテストモードの実行中に、手動モードへの切替え操作があった場合には(ステップS89にてYes)、図8に示す手動モードのステップS67に進み、上記と同様に、i針目からの手動モードでの縫製動作を実行することができる。
このように本実施形態によれば、自動モード、手動モード、テストモードの3つの動作モードでの縫製動作の実行を可能とした鳩目穴かがりミシンにあって、縫製動作中に動作モードの切替えの指示があったときに、一針分(一指令単位)の動作を行った後に、動作を一時停止させるように構成すると共に、一時停止した時点での縫製動作の進行状態、特にアクチュエータのオン・オフ状態を記憶するように構成した。これにより、その切替えられた別の動作モードでの縫製動作を、一時停止位置から正確に継続することが可能となった。
従って、本実施形態によれば、従来では不可能であった縫製動作の途中における自動モードから手動モードやテストモードへの切替え、更には、手動モード或いはテストモードから自動モードへの切替えも可能となり縫製動作の途中でも動作モードの切替えを自在に行うことができ、しかも動作モードを切替えた際の縫製位置の位置ずれ等の不具合を防止することができるという優れた効果を得ることができる。特に本実施形態では、模擬的な布送り動作のみを行い各アクチュエータの動作が停止させるテストモードにおいても、縫製データ中のアクチュエータの動作状態を記憶しておくことにより、テストモードから別の動作モードへの切替えも確実に行なうことができるものである。
尚、上記実施形態では、縫製データ中に、各アクチュエータのオン,オフのデータを含ませるようにしたが、オン或いはオフに切替える位置のみを示すトリガデータを縫製データ中に含ませるものであっても良い。この場合も、各動作モードにおいて、トリガデータの有無でなく、各アクチュエータの動作状態(オン・オフ状態)を例えばフラグデータとして記憶しておくことにより、モード切替えを確実に行うことができる。
上記実施形態では、主軸14の一回転により針棒13が2回上下動するように構成し、これを一針と数えてその一針分を縫製データの一指令単位としたが、針棒13の1回の上下動を一針と数える(一指令単位とする)ものであっても良い。上記実施形態では、自動、手動、テストの3つの動作モードの実行を可能としたが、そのうち、2つの動作モードのみが実行可能なものであっても良い。更に、上記とは異なる別の動作モード(例えば送り台を動作させずに針棒の揺動及び回動のみを行うモードなど)の実行を可能とするようにしても良い。
また、穴かがりミシンの機械的な構成としても、様々な変形が可能である。例えば、送り台を用いずに、加工布を送り歯等により前後方向(X方向)にのみ移動させ、左右方向については、針振りによって対応させるものであっても良い。針棒の揺動を別の独立した駆動源(モータ)により行う構成としても良い。その他、上記実施形態では、鳩目穴かがり縫いを行う場合を例としたが、眠り穴かがり縫いを行う場合でも本発明を適用できることは勿論である等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
本発明の一実施形態を示すもので、ミシン本体の右側面図 送り台の平面図 操作パネルの要部構成を示す正面図 電気的構成を示すブロック図 加工布に形成される鳩目穴かがり縫目の例を示す図 縫製データの構成を模式的に示す図 自動モードにおける制御手順を示すフローチャート 手動モードにおける制御手順を示すフローチャート テストモードにおける制御手順を示すフローチャート
符号の説明
図面中、1は鳩目穴、2は鳩目穴かがり縫目、3はミシン本体、8はミシンモータ、9は操作パネル(操作手段)、10は起動・停止スイッチ、11は制御装置(停止制御手段、動作制御手段)、13は針棒、14は主軸、19は糸調子ソレノイド、20は送り台、21はθ方向駆動モータ、27は布押え用ソレノイド、28はX方向駆動モータ、29はY方向駆動モータ、30は上糸切り用エアシリンダ、31は下糸切り用エアシリンダ、32は上糸つかみ用エアシリンダ、36は不揮発性メモリ(状態記憶手段)、54は動作モード設定部、Wは加工布を示す。

Claims (5)

  1. 縫製データに基づく動作指令に従って、加工布に対する一連の穴かがり縫いを実行する穴かがりミシンであって、穴かがり縫いの動作を自動で行う自動モードと、その他の動作モードとの複数の動作モードでの縫製動作の実行が可能とされたものにおいて、
    前記動作モードの切替を指示するための操作手段と、
    縫製動作中に前記操作手段によるモード切替の指示があったときに、前記縫製データの一指令単位で縫製動作を一時停止させる停止制御手段と、
    この停止制御手段により一時停止した時点での縫製動作の進行状態を記憶する状態記憶手段と、
    この記憶手段に記憶された一時停止の状態から、切替えられた動作モードでの縫製動作を継続させる動作制御手段とを具備することを特徴とする穴かがりミシン。
  2. 前記状態記憶手段は、上糸の処理に関連して動作するアクチュエータの、一時停止時点における動作状態も記憶することを特徴とする請求項1記載の穴かがりミシン。
  3. 前記その他の動作モードには、手動操作部が手動により操作されることに応じて縫製動作を行う手動モードと、針棒の上下動を伴わずに模擬的な布送り動作を行うテストモードとが含まれることを特徴とする請求項1又は2記載の穴かがりミシン。
  4. 前記テストモードの実行中には、縫製データによる動作指令に拘りなく、上糸の処理に関連して動作するアクチュエータの動作が停止されることを特徴とする請求項3記載の穴かがりミシン。
  5. 前記テストモードの実行中には、前記状態記憶手段は、前記アクチュエータの前記動作指令中における動作状態を記憶し、該テストモードから別の動作モードに切替えられた際に、前記動作制御手段は、該アクチュエータを記憶されている動作状態に復帰させること特徴とする請求項4記載の穴かがりミシン。
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