JP4769033B2 - インダクタ - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話、携帯機器等の各種電子機器または車載用電子機器に用いられるインダクタに関する。
従来のインダクタは、フェライト焼成体や金属粉末のプレス成形体をコア本体に使用している。また、フープ等を電極に使用したタイプのインダクタにおいても、コア本体の剛性が強く、インダクタはほとんど変形することはない。このため、インダクタは曲げに弱く、さらには落下試験等の衝撃にも弱いものとなっている。また、インダクタをフレキシブル基板へ実装する場合、従来の剛成の強いインダクタでは、小型のものであれば基板に実装可能であるが、大型のものでは基板の曲げに追従できなくなり、フレキシブル基板への実装は不可能となる。このような問題を解決するものとして、例えば、特許文献1に開示されているインダクタが知られている。
特開2000−91135号公報(図1〜図3)
特許文献1に開示されているインダクタは、銅薄板により一体的に形成された蛇行導体からなるインダクタ部に、柔軟性を有する絶縁性の樹脂シートが両面から貼り合わされている。インダクタ部および樹脂シートは可撓性を有するため、特許文献1に開示されているインダクタは可撓性を有する。
しかしながら、特許文献1に開示されているインダクタは、銅薄板を絶縁性樹脂シートで狭持する構成となっており、磁性材料は当該インダクタの構成には含まれていない。したがって、当該インダクタは空芯コイル型のインダクタとなり、当該インダクタのインダクタンス値は小さい。そのため、空芯コイル型のインダクタは、高周波・低インダクタで微小電流の信号ラインにて使用可能であるが、高インダクタンス・高重畳特性の大電流の信号ラインあるいは電源ライン等において使用するのは困難である。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、フレキシブル基板への実装が可能であると共に、大電流の信号ラインあるいは電源ラインに使用可能なインダクタを提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、本発明のインダクタは、耐熱性樹脂フィルムと、可撓性を有する導体コイルと、導体コイルを被覆するための絶縁膜と、を順に配することにより形成されるフィルム型コイルを有し、フィルム型コイルの両面に磁性粉末と樹脂とを複合した複合磁性体のみが配置され、耐熱性樹脂フィルム、絶縁膜および複合磁性体は、インダクタの長さの1/3の撓みを与えても破損せず、初期と同等の性能を維持することができる可撓性を有し、導体コイルの両端は、耐熱性樹脂フィルムの端面から露出すると共に、外部電極に接続されており、当該外部電極と複合磁性体との間には絶縁体が配置されており、外部電極は、フィルム型コイルの一方の面から他方の面に亘って設けられているものである。
このように構成した場合には、インダクタの構成要素である耐熱性樹脂フィルム、絶縁膜および複合磁性体が少なくとも可撓性を有するものとなるため、インダクタは可撓性を有するものとなる。したがって、基板の曲げにも追従でき、フレキシブル基板への実装も可能となる。また、可撓性を有するため、落下試験等の衝撃にも耐えることが可能となる。さらに、フィルム型コイル上に複合磁性体が配置されていることにより、インダクタのインダクタンス値が高くなり、大電流が流れる電源ライン等においても使用できる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、導体コイルは、耐熱性樹脂フィルム上に、導電性の薄膜として形成されているものである。このように構成した場合には、導体コイルは薄膜として形成されているため、導体コイルは可撓性を有する。そのため、フィルム型コイルは、実装する基板の曲げにも追従できるものとなる。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、導体コイルおよび絶縁膜は、耐熱性樹脂フィルムに、導電性ペーストと樹脂溶液をパターン印刷することにより形成されているものである。このように構成した場合には、導体コイルと絶縁膜の形成に導電性ペーストおよび印刷を使用しているため、高精度で、且つ安価に導コイルと絶縁膜を耐熱性樹脂フィルム上に形成することができる。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、導体コイルは、耐熱性樹脂フィルムに、金属をエッチング、メッキ、電鋳、印刷または蒸着することでパターン形成されているものである。このように構成した場合には、導体コイルの厚さを容易に変化させることが可能となる。そのため、インダクタ全体の可撓性の大きさを容易に変化させることが可能となる。また、複雑な形状に対しても均一な膜厚を得ることができるため、導体コイルの成形精度を高めることができる。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、耐熱性樹脂フィルムにおいて導体コイルが形成さてれていない部分に打抜き穴が形成されているものである。このように構成した場合には、複合磁性体が打抜き穴に入り込むため、導体コイルが発する磁束に対してギャップができない。そのため、インダクタのインダクタンス値を高くすることが可能となり、大電流を有する電源ラインにおいて使用することが可能となる。
また、本発明のインダクタは、耐熱性樹脂フィルムと、可撓性を有する導体コイルと、導体コイルを被覆するための絶縁膜と、を順に配することにより形成されるフィルム型コイルを有し、フィルム型コイルの両面に磁性体のみが配置され、耐熱性樹脂フィルム、絶縁膜および磁性体は、インダクタの長さの1/3の撓みを与えても破損せず、初期と同等の性能を維持することができる可撓性を有し、導体コイルの両端は、耐熱性樹脂フィルムの端面から露出すると共に、外部電極に接続されており、当該外部電極と磁性体との間には絶縁体が配置されており、外部電極は、フィルム型コイルの一方の面から他方の面に亘って設けられているものである。

このように構成した場合には、インダクタの構成要素である耐熱性樹脂フィルム、絶縁膜および磁性体が少なくとも可撓性を有するものとなるため、インダクタは可撓性を有するものとなる。したがって、基板の曲げにも追従でき、フレキシブル基板への実装も可能となる。また、可撓性を有するため、落下試験等の衝撃にも耐えることが可能となる。さらに、フィルム型コイル上に磁性体が配置されていることにより、インダクタの可撓性を維持すると共に、インダクタのインダクタンス値を高くできる。これにより、大電流が流れる電源ライン等においても使用することが可能となる。また、このように構成した場合には、絶縁体が配置された部位が、磁性体に対してギャップを形成し、インダクタに配置された磁性体の透磁率が大きくなる。したがって、磁性体が磁気飽和するのを防止することが可能となり、インダクタの直流重畳特性を向上させることが可能となる。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、導体コイルは、複数個配置されているものである。このように構成した場合には、複数の導体コイルを1つのインダクタ中に配置することで、インダクタの機能を向上させることができ、インダクタの小型化が可能となる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、磁性体を金属磁性膜としたものである。このように構成した場合には、磁性体を薄膜として形成することができるため、磁性体は可撓性を有するものとなる。そのため、インダクタの薄型化を図ることができ、実装する基板の曲げにも追従できるものとなる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、金属磁性膜を、圧延により製造された箔体または溶湯を急冷することにより形成された箔体としたものである。このように構成した場合には、金属磁性体を薄膜として形成することができ、インダクタの薄型化が可能となる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、金属磁性膜は、電鋳、メッキ法またはPVDを含む蒸着法により形成されるものである。このように構成した場合には、金属磁性膜を薄膜として形成でき、インダクタの薄型化が可能となる。また、金属磁性膜の厚さを容易に変化させることが可能となるため、インダクタ全体の可撓性の大きさを容易に変化させることが可能となる。また、複雑な形状に対しても均一な膜厚を得ることができるため、金属磁性膜の形成精度を高めることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、金属磁性膜は、熱処理されているものである。このように構成した場合には、金属磁性膜の残留ひずみを除去することが可能となり、金属磁性膜のもろさを消失させることができる。したがって、金属磁性膜の可撓性を維持することが容易となる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、導体コイルは、耐熱性樹脂フィルム上に、導電性の薄膜として形成されているものである。このように構成した場合には、導体コイルは薄膜として形成されているため、導体コイルは可撓性を有する。そのため、フィルム型コイルは、実装する基板の曲げにも追従できるものとなる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、導体コイルおよび絶縁膜は、耐熱性樹脂フィルムに、導電性ペーストと樹脂溶液をパターン印刷することにより形成されているものである。このように構成した場合には、導体コイルと絶縁膜の形成に導電性ペーストおよび印刷を使用しているため、高精度で、且つ安価に導コイルと絶縁膜を耐熱性樹脂フィルム上に形成することができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、導体コイルは、耐熱性樹脂フィルムに、金属をエッチング、メッキ、電鋳、印刷、PVDまたは蒸着することでパターン形成されているものである。このように構成した場合には、導体コイルの厚さを容易に変化させることが可能となる。そのため、インダクタ全体の可撓性の大きさを容易に変化させることが可能となる。また、複雑な形状に対しても均一な膜厚を得ることができるため、導体コイルの形成精度を高めることができる。
本発明によると、インダクタのフレキシブル基板への実装が可能となると共に、大電流の信号ラインあるいは電源ラインに使用することも可能となる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係るインダクタ10について、図1から図10の各図面および表1に基づいて説明する。図1は、インダクタ10を基板に実装されない面から透視した場合の平面図である。図2は、図1のインダクタ10をA−A線に沿って切断した場合の構成を示す側断面図である。図3は、図2のインダクタ10において矢示Bで示した部分の拡大図である。図4は、フィルム型コイル12の構成を示す図であり、(a)は、その上方から見た場合の平面図であり、(b)は、その下方から見た場合の平面図である。図5は、図4に示すフィルム型コイル12の側断面図である。図6は、図5のフィルム型コイル12において矢示Cで示した部分の拡大図である。図7は、図1のインダクタ10をA−A線に沿って切断した場合の構成を示す図であり、(a)は、複合磁性体30の合計の厚さを100μmとした場合の側断面図であり、(b)は、複合磁性体30の合計の厚さを200μmとした場合の側断面図であり、(c)は、複合磁性体30の合計の厚さを400μmとした場合の側断面図である。図8は、フィルム型コイル61の側断面図である。図9は、図8のフィルム型コイル6を上方から見た場合の導体コイル16の構成を示す平面図である。図10は、図8のフィルム型コイル61を用いて構成されたインダクタ60の側断面図である。表1は、インダクタ10に使用される複合磁性体30の厚さとインダクタ10のインダクタンス値との関係を示す表である。なお、以下の説明において、一端側とは左側を指し、他端側とは、右側を指すものとする。また、図2,図3および図5から図9において、上方とは上側を指すものとし、下方とは下側を指すものとする。
図1および図2に示すように、インダクタ10は、インダクタ部31と、インダクタ10と当該インダクタ10が実装される基板とを導電可能に接続する外部電極34とから主に構成されている。また、インダクタ部31は、可撓性を有するフィルム型コイル12と、当該フィルム型コイル12を狭持するように配置された複合磁性体30と、から主に構成されている。なお、本実施の形態において定義する可撓性とは、撓み方向において、インダクタ10の長さの1/3の撓みを与えた場合、当該インダクタ10が破損せず、初期と同等の性能を維持することをいう。
さらに、フィルム型コイル12は、図4(a),図4(b)および図5に示すように、耐熱性樹脂フィルム14と、耐熱性樹脂フィルム14の上面15aおよび下面15bに形成された渦巻状の導体コイル16a,16b(以下、導体コイル16a,16bをまとめていう場合には導体コイル16という。)と、その導体コイル16を覆うように配置された絶縁膜20a,20b(以下、絶縁膜20a,20bをまとめていう場合には絶縁膜20という。)と、から構成されている。
図4に示すように、導体コイル16は、可撓性を有する耐熱性樹脂フィルム14の上面15aおよび下面15bに円形の渦巻形状となるように形成されている。耐熱性樹脂フィルム14の外形は、六角形における対向する一組の頂部を、それらの頂部を結ぶ対角線に対して垂直方向に切断した八角形の形状となっている。そして、切断された部分は端面14a,14bを形成している。なお、耐熱性樹脂フィルム14としては、ポリイミドフィルムまたはPET(ポリエチレンテレフタレート)のフィルムが採用されている。図4(a)に示すように、耐熱性樹脂フィルム14の上面15aには、導体コイル16aが、反時計回り方向の渦巻形状となるように形成されており、導体コイル16aの一端16cは渦巻の中央部下方から下面15bに向かって耐熱性樹脂フィルム14をスルーホールしている。また、導体コイル16aの他端は、渦巻の外側から端面14bに向かって延出し、端面14bに接している。導体コイル16aは、耐熱性樹脂フィルム14上に圧延銅箔を貼り付け、レジスト露光によりパターニングを行った後、圧延銅箔をエッチングすることによって形成されている。なお、必要に応じて、耐熱性樹脂フィルム14上に圧延銅箔を貼り付けた後、当該圧延銅箔に銅メッキを施すようにしても良い。本実施の形態では、エッチングとしては、薄膜やレジストを化学的に除去するケミカルエッチングが採用されている。導体コイル16aの形成方法は、レジスト露光により形成されたパターンをエッチングすることに限らず、集束イオンビーム等のレーザを照射することにより銅箔のパターンを形成するようにしても良いし、マスクを用いたプラズマエッチングにより銅箔のパターンを形成するようにしても良い。また、エッチングに限らず、導電性ペーストのパターン印刷、メッキ処理、電鋳、金属箔印刷またはPVD(物理気相成長法)等の蒸着によりパターン形成するようにしても良い。これらの方法により導体コイル16aは薄膜として形成されるため、当該導体コイル16aは可撓性を有するものとなる。
耐熱性樹脂フィルム14の下面15bには、図4(b)に示すように、導体コイル16bが、時計回り方向に円形の渦巻形状となるように形成されている。この導体コイル16bの他端16eは、渦巻の中央部下方において上面15から耐熱性樹脂フィルム14をスルーホールする導体コイル16aの一端16cと繋がっている。また、導体コイル16bの一端16fは、渦巻の外側から端面14aに向かって延出し、端面14aに接している。導体コイル16bの形成方法は、導体コイル16aの場合と同様である。
耐熱性樹脂フィルム14の上面15aおよび下面15bには、導体コイル16a,16bを覆うように絶縁膜20a,20bが形成されている。絶縁膜20は、導体コイル16の表面が外部と導通させないために設けられている。絶縁膜20aは、図4(a)に示すように、導体コイル16aを覆うような形状となる円筒形状の外側から他端側の端面14bに向かって延出するように形成されている。また、絶縁膜20aは、図5に示すように、渦巻状に形成された導体コイル16aにおいて隣接する導体コイル16a,16aの間に入り込んでいる。そのため、隣接する導体コイル16a,16a同士が導通することも防止できる。また、絶縁膜20aは、導体コイル16aの上方から絶縁膜形成樹脂溶液を流し込み、パターン印刷することにより形成される。そのため、絶縁膜20aは薄膜を形成し、可撓性を有するものとなる。絶縁膜20bも、図4(b)に示すように、絶縁膜20aと同様に、下面15bに形成されている。絶縁膜20bの形状は、導体コイル16bを覆うような形状となる円筒形状の外側から一端側の端面14aに向かって延出するような形状となっている。また、絶縁膜20bは、絶縁膜20aと同様に、渦巻状に形成された導体コイル16bにおいて隣接する導体コイル16b,16bの間に入り込み、当該導体コイル16b,16b同士が導通することを防止している。
以上のように、フィルム型コイル12では、導体コイル16a,16bは、端面14a,14bの部分を除いて、それぞれ絶縁膜20a,20bによって完全に被覆されており、導体コイル16a,16bが端面14a,14b以外の部位から外部と導通しない。本実施の形態では、図6に示すように、フィルム型コイル12の厚みは、耐熱性樹脂フィルム14、導体コイル16および絶縁膜20の厚みをそれぞれ50μm,30μm,20μmとした合計150μmとなっている。ここで、耐熱性樹脂フィルム14の厚みを20〜100μm、導体コイル16の厚みを10〜50μm、絶縁膜20の厚みを5〜40μmの各範囲とすることもできる。
フィルム型コイル12の両側には、図2に示すように、複合磁性体30が配置されている。複合磁性体30は、フィルム型コイル12の上下両面に密着するように配置されている。複合磁性体30は、可撓性を有しており、磁性粉末を樹脂材に充填することによって形成されている。磁性粉末としては、例えば、鉄を主成分とするの形状が限定されない金属磁性粉末または軟磁性のフェライト粉末が採用され、樹脂としては、例えば、可撓性を有するエラストマーやプラストマーが採用されている。
複合磁性体30によりフィルム型コイル12が狭持されたインダクタ部31における、一端側の端面に相当する一端面35aと他端側の端面に相当する他端面35bには外部電極34a,34b(以下、外部電極34a,34bをまとめていう場合には外部電極34という。)が形成されている。外部電極34a,34bは、図2に示すように、断面がコの字状をした薄膜となっており、インダクタ部31の一端面35aおよび他端面35bから複合磁性体30の上端面30cおよび下端面30dにかけて形成されている。そのため、外部電極34a,34bは、インダクタ部31の一端面35aおよび他端面35bに接している。したがって、外部電極34a,34bは、フィルム型コイル12の端面14a,14bとも接することとなる。また、導体コイル16bの一端16fおよび導体コイル16aの他端16dは、端面14a,14bから露出しているため、外部電極34a,34bは、導体コイル16bの一端16fおよび導体コイル16aの他端16dと確実に接触する。そのため、導体コイル16は、外部電極34を介して実装基板に対して導電可能となる。したがって、導体コイル16には、外部電極34を通して電流が流れる。外部電極34としては、無電解メッキ膜、金属箔またはPVD等による蒸着膜が採用されている。
上述したように、インダクタ10は、フィルム型コイル12を複合磁性体30によって狭持したインダクタ部31の一端面35aと他端面35bに外部電極3a,3bを形成することによって構成されている。また、本実施の形態では、インダクタ10の厚さは、図3に示すように、上述した厚さ150μmのフィルム型コイル12を、厚さ50μmの複合磁性体30によって狭持した合計250μmである。また、インダクタ10の可撓性を維持することが可能であることを前提に、図7(b),図7(c)に示すように両複合磁性体30の合計の厚さを200μmまたは400μmとしても良い。さらに、図8および図9に示すように、フィルム型コイル12の中央に打抜き穴62を形成したフィルム型コイル61としても良い。フィルム型コイル61を採用してインダクタ60を形成した場合、図10に示すように、フィルム型コイル61の上下両側のみならず打抜き穴62の内部にも複合磁性体30が配置される。
表1は、複合磁性体30の厚さとインダクタ10,60のインダクタンス値との関係を示している。
Figure 0004769033
表1に示すように、インダクタ10のインダクタンス値は、複合磁性体30の厚さにほぼ比例して大きくなっている。そのため、複合磁性体30の厚さを変化させることで、インダクタ10のインダクタンス値を変化させることが可能となる。また、表1から、フィルム型コイル12に打抜き穴62を設けたフィルム型コイル61の場合には、打抜き穴62を設けないフィルム型コイル12の場合と比較してインダクタンス値は2倍以上の値となっていることがわかる。これは、図10に示すように、インダクタ60では、打抜き穴62に複合磁性体30が入り込むことで、インダクタ60において発生する磁束に対してギャップができなくなるためである。したがって、インダクタ10に打抜き穴62を設けることでインダクタンス値を大きくすることが可能である。
次に、インダクタ10の製造方法について説明する。
まず、所定の形状に加工された耐熱性樹脂フィルム14の上面15aにおける端面14bから内側に向かって反時計回り方向となる渦巻状の導体コイル16aを形成する。導体コイル16aは、耐熱性樹脂フィルム14の上面15aに圧延銅箔を貼り付け、当該圧延銅箔をレジスト露光によりパターニングを行って、当該圧延銅箔をエッチングすることにより形成される。そして、導体コイル16aの一端16cを耐熱性樹脂フィルム14の上面15aから下面15bにスルーホ−ルさせる。そして、下面15bにスルーホールされた導体コイル16bの他端16eから、導体コイル16bを外側に向かって時計回り方向となるような渦巻状に形成する。そして、導体コイル16bを端面14まで到達させる。導体コイル16bも導体コイル16aと同様なエッチングにより形成する。
次に、導体コイル16aの上方から絶縁膜形成樹脂溶液を流し込み、パターン印刷することにより絶縁膜20aを形成させる。絶縁膜20aは、導体コイル16aが形成されている円筒形状の部分から端面14bに向かうように形成される。また、絶縁膜20aが形成された耐熱性樹脂フィルム14を裏返して、導体コイル16aの場合と同様に、導体コイル16bの上方から絶縁膜形成樹脂溶液を流し込み、パターン印刷することにより絶縁膜20bを形成させる。以上の工程により、フィルム型コイル12が形成される。
次に、フィルム型コイル12の両側に、当該フィルム型コイル12を狭持するように複合磁性体30を配置させる。複合磁性体30は、フィルム型コイル12の上下両面に密着するように配置される。以上の工程によりインダクタ部31が形成される。そして、インダクタ部31における、一端面35aと他端面35bに無電解メッキ法またはPVDによる蒸着等により外部電極34a,34bを形成する。外部電極34a,34bは、インダクタ部31の一端面35aおよび他端面35bから複合磁性体30の上端面30cおよび下端面30dにかけて形成される(図2参照)。以上の各工程を行うことにより、インダクタ10は製造される。
以上のように構成されたインダクタ10では、インダクタ10の構成要素である耐熱性樹脂フィルム14、導体コイル16、絶縁膜20および複合磁性体30は、全て可撓性を有しているため、インダクタ10は全体として可撓性を有する。したがって、インダクタ10は実装する基板の曲げにも追従でき、フレキシブル基板への実装も可能となる。また、インダクタ10は、可撓性を有するため、落下試験等の衝撃にも耐えることが可能となる。さらに、フィルム型コイル12の両側に可撓性を有する複合磁性体30を配置することにより、インダクタ10の可撓性を維持すると共に、インダクタンス値を高くできる。これにより、大電流が流れる電源ライン等の低周波領域においても使用することが可能となる。
また、インダクタ10では、導体コイル16は、圧延銅箔をレジスト露光によりパターニングした後、当該圧延銅箔をエッチングすることにより形成されている。このように、エッチングを使用して導体コイル16を形成しているため、高精度で、且つ安価に、導体コイル16を耐熱性樹脂フィルム14上にパターン化して形成することができる。
また、インダクタ10では、導体コイル16は、耐熱性樹脂フィルム14に、金属をエッチング、メッキ、電鋳、印刷または蒸着することでパターン成形されている。このような方法により導体コイル16が形成されているため、導体コイル16の厚さを容易に変化させることが可能となる。そのため、インダクタ全体の可撓性の大きさを容易に変化させることが可能となる。また、複雑な形状に対しても均一な膜厚を得ることができるため、導体コイル16の成形精度を高めることができる。
また、インダクタ10では、外部電極34として、無電解メッキ膜、金属箔またはPVD等の蒸着膜が用いられている。これらの薄膜は、メッキ、印刷または蒸着により形成されているため、外部電極34を薄くて均一な膜厚として形成することが可能となる。また、外部電極34の膜厚を容易に変化させることも可能となる。
また、インダクタ10では、フィルム型コイル12の両側には、複合磁性体30が配置されている。そのため、複合磁性体30を設けない場合と比較して、インダクタ10のインダクタンス値を大きくすることができる。さらに、複合磁性体30の厚さを調整することにより、インダクタ10のインダクタンス値を調整することが可能である。したがって、インダクタ10を大電流の電源ラインにおいても使用可能となる。
また、インダクタ60では、打抜き穴62が形成されており、当該打抜き穴62に複合磁性体30が入り込む構成となっている。したがって、導体コイル16が発する磁束に対してギャップができない。そのため、インダクタ60のインダクタンス値をさらに高くすることが可能となり、大電流を有する電源ラインにおいて使用するのに好適となる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係るインダクタ80について、図11から図17の各図面および表2に基づいて説明する。図11は、インダクタ80を基板に実装されない面から透視した場合の平面図である。図12は、図11のインダクタ80をD−D線に沿って切断した場合の構成を示す側断面図である。図13は、図11のインダクタ80をD−D線に沿って切断した場合の構成を示す図であり、金属磁性膜82の合計の厚さを20μmとした場合の側断面図である。図14は、図11のインダクタ80をD−D線に沿って切断した場合の構成を示す図であり、金属磁性膜82の合計の厚さを100μmとした場合の側断面図である。図15は、図11のインダクタ80をD−D線に沿って切断した場合の構成を示す図であり、金属磁性膜82の合計の厚さを200μmとした場合の側断面図である。図16は、図11のインダクタ80をD−D線に沿って切断した場合の構成を示す図であり、金属磁性膜82の合計の厚さを400μmとした場合の側断面図である。図17は、図11のインダクタ80をD−D線に沿って切断した場合の構成を示す図であり、金属磁性膜82の合計の厚さを1000μmとした場合の側断面図である。表2は、インダクタ80に使用される金属磁性膜82の厚さとインダクタ80のインダクタンス値との関係を示す表である。なお、以下の説明において、一端側とは左側を指し、他端側とは、右側を指すものとする。また、図12〜図17において、上方とは上側を指すものとし、下方とは下側を指すものとする。また、第1の実施の形態と同一の部材、同一の部分には同一の符号を付すと共に、その説明を省略または簡略化する。なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様な構成となっているため、第1の実施の形態との相違部分について述べる。
図11および図12に示すように、インダクタ80は、インダクタ部81と、インダクタ80と当該インダクタ80が実装される基板とを導電可能に接続する外部電極84と、から主に構成されている。また、インダクタ部81は、可撓性を有するフィルム型コイル12と、当該フィルム型コイル12を狭持するように配置された金属磁性膜82と、金属磁性膜82における一端と他端に配置される絶縁被膜86とから主に構成されている。
フィルム型コイル12は、第1の実施の形態の場合と同様に、耐熱性樹脂フィルム14と、耐熱性樹脂フィルム14の上面15aおよび下面15bに円形の渦巻形状となるように形成された導体コイル16と、その導体コイル16を覆うように配置された絶縁膜20と、から構成されている。
本実施の形態では、耐熱性樹脂フィルム14の外形は、長方形となっており、当該耐熱性樹脂フィルム14の一端側と他端側の端面は、端面14a,14bとなっている。また、導体コイル16a,16bの一端と他端は、端面14a,14bに接している。本実施の形態においても、導体コイル16は、耐熱性樹脂フィルム14の上面15aおよび下面15bに圧延銅箔を貼り付け、レジスト露光をパターニングした後、当該圧延銅箔をエッチングすることによって薄膜として形成されている。このため、当該導体コイル16は可撓性を有するものとなる。
絶縁膜20は、第1の実施の形態の場合と同様に、導体コイル16の表面が外部と導通しないために設けられている。また、絶縁膜20は、導体コイル16を覆うような円筒形状をしており、端面14a,14bに接している。絶縁膜20は、導体コイル16の上方から絶縁膜形成樹脂溶液を流し込み、パターン印刷することにより形成される。そのため、絶縁膜20は薄膜を形成し、可撓性を有するものとなる。本実施の形態におけるフィルム型コイル12の厚みは、第1の実施の形態の場合と同様である。
フィルム型コイル12の両側には、図12に示すように、金属磁性膜82が配置されている。金属磁性膜82は、フィルム型コイル12の上下両面に密着するように配置されている。金属磁性膜82は、可撓性を有しており、磁性体を圧延することによって形成される箔体または磁性体の溶湯を急冷することによって形成される箔体となっている。磁性体としては、例えば、鉄、パーマロイまたはフェライト等が採用されている。圧延方法としては、粉末を通電加熱しながら圧延して薄膜状に形成する粉末圧延または材料を高温で圧延する熱間圧延等が採用されている。また、金属磁性膜82を、電鋳、メッキ法またはPVD等による蒸着法によって形成された金属磁性体の薄膜としても良い。また、金属磁性膜82は、熱処理されることにより、金属磁性膜82中に存在する残留ひずみが除去されている。熱処理は、真空中、アルゴン中または窒素中等の非酸化空間内で行われる。また、熱処理温度に関しては、その下限は、材料に関わらず400℃、特に600℃以上が好適であり、その上限は、各材料の融点における温度の70%となる温度が好適である。以上のようにして形成される金属磁性膜82の厚さは、数μm〜100μmである。
図11および図12に示すように、フィルム型コイル12を狭持する2つの金属磁性膜82,82の双方の一端と他端には、絶縁体から形成される絶縁被膜86が配置されている。さらに、金属磁性膜82によりフィルム型コイル12が狭持されたインダクタ部81における一端側と他端側の端面88a、88bには、外部電極84a,84b(以下、外部電極84a,84bをまとめていう場合には外部電極84という。)が形成されている。外部電極84a,84bは、図12に示すように、断面がコの字状をした薄膜となっており、インダクタ部81の一端面88a並びに他端面88bから絶縁被膜86の上端面86aおよび絶縁被膜86の下端面86bにかけて形成されている。また、外部電極84は、図11におけるインダクタ部81の上端部81a近傍から下端部81b近傍に渡って形成されている。外部電極8a,8bは、インダクタ部81の一端面88aおよび他端面88bに接している。したがって、外部電極84a,84bは、フィルム型コイル12の端面14a,14bとも接している。また、導体コイル16の一端16fおよび他端16dは、端面14a,14bから露出している。そのため、外部電極84a,84bは、導体コイル16bの一端16fおよび他端16dと確実に接触する。したがって、導体コイル16は、外部電極84を介して実装基板に対して導電可能となる。その結果、導体コイル16には、外部電極84を通して電流が流れる。外部電極84としては、無電解メッキ膜、金属箔またはPVD等による蒸着膜が採用されている。
本実施の形態においても、インダクタ80の厚さは、図3に示すように、厚さ150μmのフィルム型コイル12を、厚さ50μmの金属磁性膜82によって狭持した合計250μmである。また、インダクタ80の可撓性を維持することが可能であることを前提に、図13〜図17に示すように両金属磁性膜82の合計の厚さを20μm、100μm、200μm、400μmまたは1000μmとしても良い。
表2は、金属磁性膜82の厚さとインダクタ80のインダクタンス値との関係を示している。
Figure 0004769033
表2に示すように、インダクタ80のインダクタンス値は、金属磁性膜82の厚さにほぼ比例して大きくなっている。そのため、金属磁性膜82の厚さを変化させることで、インダクタ80のインダクタンス値を変化させることが可能となる。また、表1と表2を比較すると、本実施の形態では、第1の実施の形態の場合と比較してインダクタンス値は約3倍の値となっていることがわかる。これは、第1の実施の形態に係るインダクタ10で採用される複合磁性体30の透磁率の値が10〜100[H/m]の範囲であるのに対して、本実施の形態に係る金属磁性膜82の透磁率の値が3000〜20000[H/m]の範囲であり、金属磁性膜82の透磁率の値が複合磁性体30の透磁率の値より大きいためである。また、インダクタ80では、絶縁被膜86がインダクタ80において発生する磁束に対してギャップを形成しており、インダクタ80においてより高い直流重畳特性が得られる。インダクタ80の製造方法については、インダクタ10の製造方法と絶縁被膜86の配置以外同様なので、その説明を省略する。
以上のように構成されたインダクタ80では、インダクタ80の構成要素である耐熱性樹脂フィルム14、導体コイル16、絶縁膜20および金属磁性膜82は、全て可撓性を有しているため、インダクタ80は全体として可撓性を有する。したがって、インダクタ80は実装する基板の曲げにも追従でき、フレキシブル基板への実装も可能となる。また、インダクタ80は、可撓性を有するため、落下試験等の衝撃にも耐えることが可能となる。さらに、フィルム型コイル12の両側に可撓性を有する金属磁性膜82を配置することにより、インダクタ80の可撓性を維持すると共に、インダクタンス値を高くできる。これにより、大電流が流れる電源ライン等の低周波領域においても使用することが可能となる。
また、インダクタ80では、磁性体を薄膜となる金属磁性膜82としているため、磁性体は可撓性を有するものとなる。そのため、インダクタ80は可撓性を有すると共に、インダクタ80の薄型化を図ることがでる。また、金属磁性膜82の透磁率は3000〜20000[H/m]と大きな値となっているため、インダクタ80におけるインダクタンス値が大きくなる。
また、インダクタ80では、金属磁性膜82の一端と他端には絶縁被膜86が配置されている。このため、絶縁被膜86が配置された部位が、金属磁性膜8に対してギャップを形成し、インダクタ80に配置された金属磁性膜82の透磁率が大きくなる。したがって、金属磁性膜82の磁気飽和を防止でき、当該インダクタ80の直流重畳特性を向上させることが可能となる。
また、インダクタ80では、金属磁性膜82を、圧延により製造された箔体または溶湯を急零することにより製造された箔体としている。このため、金属磁性膜82を薄膜として形成することができ、インダクタ80の薄型化が可能となる。
また、インダクタ80では、金属磁性膜82は、電鋳、メッキ法またはPVD等によるは蒸着法により製造されている。このため、金属磁性膜82を薄膜として形成できインダクタ80の薄型化が可能となる。また、金属磁性膜82の厚さを容易に変化させることが可能となるため、インダクタ80全体の可撓性の大きさを容易に変化させることができる。また、複雑な形状に対しても均一な膜厚を得ることができるため、金属磁性膜82の成形精度を高めることができる。
また、インダクタ80では、金属磁性膜82は、熱処理されている。このため、金属磁性膜82中に存在する残留ひずみを除去することが可能となり、金属磁性膜82のもろさを消失させることができる。したがって、金属磁性膜82の可撓性を維持することが容易となる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。
上述の各実施の形態では、外部電極34,84の形成にはPVDが採用されているが、これに限らず、化学気相析出(CVD)法等の別の手段を採用しても良い。また、マスクによりマスクレスの部分を形成し、当該部分に薄膜を形成するようにしても良い。
また、上述の各実施の形態では、インダクタ10,80は、導体コイル16を2層に渡って形成した2層構造としているが、これに限ることなく、3層以上の多層構造としても良いし、1層のみの構造としても良い。多層構造とした場合、複数の導体コイル16を1つのインダクタ中に配置することで、インダクタ10,80の機能を向上させることができると共に、インダクタ10,80の小型化が可能となる。
また、上述の各実施の形態では、複合磁性体30および金属磁性膜82をフィルム型コイル12の両側に設けているが、フィルム型コイル12のどちらか一方のみに設けるようにしても良い。
また、上述の各実施の形態では、導体コイル16は、円形の渦巻状に形成されているが、この形状に限らず、四角形の渦巻状に形成するようにしても良いし、蛇行するような形状としても良い。
また、上述の第2の実施の形態では、金属磁性膜82の熱処理温度の下限を400℃以上とし、上限を材料の融点の70%の温度としているが、これに限られることなく、その下限を400℃以下としても良いし、その上限を材料の融点の70%の温度以上としても良い。
また、上述の第2の実施の形態では、金属磁性膜82の透磁率の値は3000〜20000[H/m]の範囲であるが、これに限られることなく、3000[H/m]以下としても良いし、20000[H/m]以上としても良い。
また、上述の第2の実施の形態では、インダクタ80の一端および他端に絶縁被膜86を配置させているが、配置させないようにしても良い。
上述の第2の実施の形態では、金属磁性膜82の形成には電鋳、メッキ法またはPVDが採用されているが、これに限らず、化学気相析出(CVD)法等の別の手段を採用しても良い。
上述の第2の実施の形態では、インダクタ80の中央には打抜き穴は設けられていないが、打抜き穴を設けるようにしても良い。
本発明のインダクタは、携帯電話、携帯機器または車載用電子機器等の各種機器において利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るインダクタを基板に実装されない面から透視した場合の平面図である。 図1中のインダクタをA−A線に沿って切断した場合の構成を示す側断面図である。 図2のインダクタにおいて矢示Bで示す部分の拡大図である。 フィルム型コイルの構成を示す図であり、(a)は、その上方から見た場合の平面図であり、(b)は、その下方から見た場合の平面図である。 図4に示すフィルム型コイルの側断面図である。 図5のインダクタにおいて矢示Cで示す部分の拡大図である。 図1のインダクタをA−A線に沿って切断した場合の構成を示す図であり、(a)は、複合磁性体の合計の厚さを100μmとした場合の側断面図であり、(b)は、複合磁性体の合計の厚さを200μmとした場合の側断面図であり、(c)は、複合磁性体の合計の厚さを400μmとした場合の側断面図である。 図5におけるフィルム型コイルの中心部を打ち抜いた状態の側断面図である。 図8のフィルム型コイルを上方から見た場合の導体コイルの構成を示す平面図である。 図8のフィルム型コイルを用いて構成されたインダクタの側断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るインダクタを基板に実装されない面から透視した場合の平面図である。 図11中のインダクタをD−D線に沿って切断した場合の構成を示す側断面図である。 図11のインダクタをD−D線に沿って切断した場合の構成を示す図であり、金属磁性膜の合計の厚さを20μmとした場合の側断面図である。 図11のインダクタをD−D線に沿って切断した場合の構成を示す図であり、金属磁性膜の合計の厚さを100μmとした場合の側断面図である。 図11のインダクタをD−D線に沿って切断した場合の構成を示す図であり、金属磁性膜の合計の厚さを200μmとした場合の側断面図である。 図11のインダクタをD−D線に沿って切断した場合の構成を示す図であり、金属磁性膜の合計の厚さを400μmとした場合の側断面図である。 図11のインダクタをD−D線に沿って切断した場合の構成を示す図であり、金属磁性膜の合計の厚さを1000μmとした場合の側断面図である。
符号の説明
10,60,80…インダクタ
12,61…フィルム型コイル
14…耐熱性樹脂フィルム
16…導体コイル
20…絶縁膜
30…複合磁性体
34,84…外部電極
62…打抜き穴
82…金属磁性膜(磁性体)
86…絶縁被膜(絶縁体)

Claims (14)

  1. インダクタにおいて、
    耐熱性樹脂フィルムと、
    可撓性を有する導体コイルと、
    上記導体コイルを被覆するための絶縁膜と、
    を順に配することにより形成されるフィルム型コイルを有し、
    上記フィルム型コイルの両面に磁性粉末と樹脂とを複合した複合磁性体のみが配置され、
    上記耐熱性樹脂フィルム、上記絶縁膜および上記複合磁性体は、上記インダクタの長さの1/3の撓みを与えても破損せず、初期と同等の性能を維持することができる可撓性を有し、
    上記導体コイルの両端は、上記耐熱性樹脂フィルムの端面から露出すると共に、外部電極に接続されており、当該外部電極と上記複合磁性体との間には絶縁体が配置されており、
    上記外部電極は、上記フィルム型コイルの一方の面から他方の面に亘って設けられていることを特徴とするインダクタ。
  2. 前記導体コイルは、前記耐熱性樹脂フィルム上に、導電性の薄膜として形成されていることを特徴とする請求項1記載のインダクタ。
  3. 前記導体コイルおよび絶縁膜は、前記耐熱性樹脂フィルムに、導電性ペーストと樹脂溶液をパターン印刷することにより形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のインダクタ。
  4. 前記導体コイルは、前記耐熱性樹脂フィルムに、金属をエッチング、メッキ、電鋳、印刷または蒸着することでパターン形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のインダクタ。
  5. 前記耐熱性樹脂フィルムにおいて前記導体コイルが形成さてれていない部分には、打抜き穴が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のインダクタ。
  6. インダクタにおいて、
    耐熱性樹脂フィルムと、
    可撓性を有する導体コイルと、
    上記導体コイルを被覆するための絶縁膜と、
    を順に配することにより形成されるフィルム型コイルを有し、
    上記フィルム型コイルの両面に圧延により形成された磁性体のみが配置され、
    上記耐熱性樹脂フィルム、上記絶縁膜および上記磁性体は、上記インダクタの長さの1/3の撓みを与えても破損せず、初期と同等の性能を維持することができる可撓性を有し、
    上記導体コイルの両端は、上記耐熱性樹脂フィルムの端面から露出すると共に、外部電極に接続されており、当該外部電極と上記磁性体との間には絶縁体が配置されており、
    上記外部電極は、上記フィルム型コイルの一方の面から他方の面に亘って設けられていることを特徴とするインダクタ。
  7. 前記導体コイルは、複数個配置されていることを特徴とする請求項記載のインダクタ。
  8. 前記磁性体は金属磁性膜であることを特徴とする請求項記載のインダクタ。
  9. 前記金属磁性膜は、圧延により製造された箔体または溶湯を急冷することにより形成された箔体であることを特徴とする請求項記載のインダクタ。
  10. 前記金属磁性膜は、電鋳、メッキ法またはPVDを含む蒸着法により形成されることを特徴とする請求項記載のインダクタ。
  11. 前記金属磁性膜は、熱処理されていることを特徴とする請求項記載のインダクタ。
  12. 前記導体コイルは、前記耐熱性樹脂フィルム上に、導電性の薄膜として形成されていることを特徴とする請求項6記載のインダクタ。
  13. 前記導体コイルおよび絶縁膜は、前記耐熱性樹脂フィルムに、導電性ペーストと樹脂溶液をパターン印刷することにより形成されていることを特徴とする請求項記載のインダクタ。
  14. 前記導体コイルは、前記耐熱性樹脂フィルムに、金属をエッチング、メッキ、電鋳、印刷、PVDまたは蒸着することでパターン形成されていることを特徴とする請求項記載のインダクタ。
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