JP4768512B2 - 軌道のレールを溶接するための溶接機及び方法 - Google Patents

Description

本発明は、請求項１の前提部分に記載の特徴に従う、溶接機に関する。

この形式の機械は、特許文献１、特許文献２又は特許文献３から知られており、軌道のレールを溶接するために使用される。溶接動作は、溶接に必要な距離まで、クランプされたレール端部を大きな力で互いに近づくように引っ張るレール引張装置によって補助される。レール引張装置は、機械フレームにおいて振子状に吊り下げられ、また作業動作のために、レール上に下げられるように垂直に調節可能である。レールを把持できるようにするために、最初に、ベースプレートとレールベースとの間のくさびを面倒な方法で駆動させることによって、前記レールをベースプレートから持ち上げなければならない。
米国特許第５１３６１４０号明細書 欧州特許第０３２６７９４号明細書 米国特許第４９２９８１６号明細書

本発明の目的は、レール引張装置によってレールを簡単な方法で把持できる冒頭に述べた種類の機械を提供することである。

本発明のこの目的は、主請求項の特徴部分に記載の特徴により特定された種類の機械によって達成される。

本発明の補助クランプにより、追加の構造的な経費を低く抑えて、互いに溶接されるレール端部を迅速に把持して持ち上げることが可能である。レール引張装置は、常に、レール上にセンタリングされなければならないので、有利な方法でそうなるように、レール引張装置に固定されたクランプが、把持されるレールに対して自動的にセンタリングせしめられる。この結果、極めて迅速で、正確かつ自動的に実行可能なレールの把持が保証される。さらに、レール引張装置に組み込まれているセンタリング装置による引き続き必要なレールの把持を問題なく自動的に完全に実行できる。

本発明の別の目的は、レール引張装置が、溶接されるレールをより容易に把持することを可能にする請求項５の前提部分に記載の種類の方法を提供することでもある。

本発明のこの別の目的は、請求項５の特徴部分に記載の特徴によって達成される。

本発明の追加の利点が図面の説明から明らかになる。図面に示した実施形態を参照して、本発明について、以下により詳細に説明する。

図１に示した溶接機１は、橋状の機械フレーム２を有し、また動力駆動部７を用いて、端部に取り付けられた軌道上の車台３によって、レール４と枕木５とを備える軌道６上を移動可能である。駆動モータと油圧ポンプと発電機とを含む中央動力装置８は、必要なエネルギを供給する。２つの車台３の間の中央には、入れ子式に伸長可能でありかつ垂直に調節可能なブーム１０に連結されたフラッシュバット電気溶接ユニット９が配置され、前記ブームは機械フレーム２に固定されかつ垂直軸線１１を中心として回転可能である。フラッシュバット溶接ユニット９の真下には、機械フレーム２に連結されたガイド１３に取り付けられるレール引張装置１２が配置される。２つの車台３の１つの領域には、機械の横方向に互いに離間した２つの昇降ジャッキ１４が配置され、これらの昇降ジャッキは、枕木の上面に配置されるように設計され、このようにして、機械フレーム２を昇降させる。

レール４を長手方向に移動させるための図２に拡大して示したレール引張装置１２は、互いに離間しかつ機械又はレールの長手方向に対して横方向に延びる２つの横ビーム１５から成る。前記横ビーム１５には、それぞれのクランプ部材対１６を形成するクランプ部材１７が取り付けられ、前記クランプ部材対は、軌道面に対して垂直又は直角に延びる旋回軸１８を中心として旋回するために、横ビーム１５にそれぞれ連結される。図面の上部に示した２つのクランプ部材１７は開放位置にあり、一方、下部のクランプ部材１７は閉鎖位置にある。レールウェブに適用するための旋回可能なクランプジョー１９を有する各クランプ部材１７は、旋回軸１８の反対側の端部領域において、２つの油圧駆動部２０に関節連結される。互いに対面する側においては、横ビーム１５が、溶接動作のためにレール４をセンタリングできるセンタリング装置２１にそれぞれ連結される（センタリング装置２１は、米国特許第５１３６１４０号明細書により詳細に記載されている）。

各横ビーム１５には、その下に配置されたレール４を把持するために設けられたレールクランプ２２が固定される。前記レールクランプ２２は、いずれの場合も、調節駆動部２３を用いて、横ビーム１５に対して垂直に、すなわち、油圧駆動部２０によって形成された引張装置面２４（図３）に対して直角に延びる方向に位置を調節可能である。各レールクランプ２２は、引張装置面２４に対して直角にまた各クランプ部材対１６の旋回軸１８の間の中央に配置される対称面２５に対して対称的に配置される。

図３と図４に示した図によれば、レール引張装置１２は、枕木５から離間した作業位置にある。２つのレールクランプ２２は、レール４の両方のレール端部２６を把持して（図４）、クランプ部材１７の位置（図３）によって画定された引張装置面２４の高さに前記レール端部を持ち上げるために、調節駆動部２３の作動により、レール引張装置１２に対して下方にある。このことにより、２つのレール端部２６は、クランプ部材１７の間に位置することになり、油圧駆動部２０の補助により前記クランプ部材の間で確実にクランプされる。その後、レールクランプ２２はレール端部２６から分離される。

さらに次に、２つのレール端部２６は、油圧駆動部２０によって、溶接に必要な距離まで互いに近づくように引っ張られ、溶接ユニット９によって互いに溶接される。

図示した実施形態の代わりに、ガイド１３にレールクランプ２２を直接配置することも可能であろう。

レール引張装置を含む溶接機の側面図である。 レール引張装置の拡大平面図である。 レール引張装置のレールの部分側面図である。 レール引張装置のレールの長手方向に見た図面である。

符号の説明

１ 溶接機
２ 橋状の機械フレーム
３ 軌道上の車台
４ レール
５ 枕木
６ 軌道
７ 動力駆動部
８ 中央動力装置
９ フラッシュバット電気溶接ユニット
１０ ブーム
１１ 垂直軸線
１２ レール引張装置
１３ ガイド
１４ 昇降ジャッキ
１５ 横ビーム
１６ クランプ部材対
１７ クランプ部材
１８ 旋回軸線
１９ クランプジョー
２０ 油圧駆動部
２１ センタリング装置
２２ レールクランプ
２３ 調節駆動部
２４ 引張装置面
２５ 対称面
２６ レール端部

Claims (5)

1. 軌道のレールを溶接するための溶接機であって、該溶接機が、溶接ユニット（９）と、軌道上の車台（３）で移動可能な機械フレーム（２）と、互いに溶接されるレール端部（２６）を把持するためのレール引張装置（１２）とを含み、該レール引張装置が、旋回可能に取り付けられたクランプ部材（１７）を備え、該クランプ部材（１７）が、前記レールの長手方向に互いに離間したそれぞれの対（１６）を形成し、前記レール（４）に適用するために設けられたクランプジョー（１９）を有し、互いに平行に延びる旋回軸（１８）を有する前記２つのクランプ部材対（１６）が、油圧駆動部（２０）によって互いに連結され、前記レール引張装置（１２）が、前記機械フレーム（２）に固定される溶接機において、前記レール引張装置（１２）からは独立して調節駆動部（２３）によってそれぞれが垂直に調節可能である２つのレールクランプ（２２）が、前記レール端部（２６）を把持して枕木（５）から持ち上げるために設けられることを特徴とする溶接機。
2. レールクランプ（２２）が、前記レール引張装置（１２）の横ビーム（１５）に、いずれの場合も固定され、前記レールクランプ（２２）が、いずれの場合も、調節駆動部（２３）を用いて、前記クランプ部材（１７）の位置によって形成された引張装置面（２４）に延在する方向において、前記横ビーム（１５）に対してその位置を調節可能であることを特徴とする請求項１に記載の溶接機。
3. 各レールクランプ（２２）が、前記引張装置面（２４）に対して直角に延在すると共に各クランプ部材対（１６）の前記旋回軸（１８）の間の中央に延在する対称面（２５）に対して対称的に配置されることを特徴とする請求項２に記載の溶接機。
4. 前記レールクランプ（２２）の上端位置が、前記引張装置面（２４）によって画定されることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の溶接機。
5. 軌道（６）のレール（４）を溶接する方法であって、互いに溶接されるレール端部（２６）が、枕木（５）から持ち上げられ、レール引張装置（１２）のクランプ部材（１７）によって把持され、互いに近づくように引っ張られて溶接される方法において、
   ａ）前記枕木（５）に載置された前記レール端部（２６）が、レールクランプ（２２）によって把持され、前記枕木（５）から離間されて、前記レール引張装置（１２）の前記クランプ部材（１７）に引き渡され、
   ｂ）前記レール端部（２６）が前記クランプ部材（１７）の間に位置するや否や、前記２つのレール端部（２６）は、前記クランプ部材（１７）によって確実にクランプされ、前記レールクランプ（２２）が開放されることを特徴とする方法。

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