JP2891608B2 - レ−ルクランプ装置及びレ−ルのフラッシュ溶接装置 - Google Patents

レ−ルクランプ装置及びレ−ルのフラッシュ溶接装置

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JP2891608B2
JP2891608B2 JP5158115A JP15811593A JP2891608B2 JP 2891608 B2 JP2891608 B2 JP 2891608B2 JP 5158115 A JP5158115 A JP 5158115A JP 15811593 A JP15811593 A JP 15811593A JP 2891608 B2 JP2891608 B2 JP 2891608B2
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hydraulic cylinder
tip
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三郎 森
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章雄 三井
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K11/00Resistance welding; Severing by resistance heating
    • B23K11/04Flash butt welding
    • B23K11/046Apparatus therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2101/00Articles made by soldering, welding or cutting
    • B23K2101/26Railway- or like rails

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  • Machines For Laying And Maintaining Railways (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は鉄道用のレ−ルをフラ
ッシュ溶接するときに使用するレ−ルクランプ装置及び
それを使用したフラッシュ溶接装置、特にレ−ルのクラ
ンプの容易化と芯出し精度の向上及び溶接装置の小型,
軽量化に関するものである。
【0002】
【産業上の利用分野】近年、鉄道の高速化に伴い、列車
の走行安定性,継目騒音の低減,軌道保守費の低減等を
図るため、長さ25mの定尺レ−ルを溶接して1.0kmか
ら1.5km程度に長大化した溶接ロングレ−ルが使用さ
れている。
【0003】レ−ルの溶接にはフラッシュ溶接,ガス圧
接,エンクロ−ズア−ク溶接あるいはテルミット溶接が
使用されている。フラッシュ溶接はきわめて短時間で能
率良くレ−ルを溶接することができるとともに、信頼度
の高い接合部を得ることできる。
【0004】レ−ルのフラッシュ溶接は、端部をクラン
プした2本のレ−ルに大電流を流して接触と火花飛散を
繰返しながら接触面を加熱し、適温に達したときに急激
に圧力を加えて、すえ込み(アプセット)により圧接す
る方法である。
【0005】一方、レ−ルは一定の寸法許容差のもとに
製造され、例えばレ−ルの高さは+1.0mmから−0.5mmの
寸法許容差があり、頭部の幅は例えば60kgレ−ルで+0.
8mmから−0.5mmの寸法許容差があるためレ−ル個々で寸
法や形状にバラツキがある。このレ−ルを溶接する場合
には列車の走行の安定性や騒音の防止等のため、接合部
の両側のレ−ルの頭部の上面と内軌側の側面を正確に芯
出しる必要がある。
【0006】このため従来は接合する2本のレ−ルの頭
部上面を位置決めした後、固定ヘッド部と可動ヘッド部
に設けたクランプ装置のクランプジョ−で各レ−ルの腹
部の両側をクランプしている。この各レ−ルの腹部の両
側をクランプするときに、調整用スペ−サをレ−ルの腹
部とクランプジョ−の間に挿入して2本のレ−ルの頭部
の内軌側の側面を位置合わせしたり、例えば特開昭63−
238984号公報に示されているように、レ−ル腹部左右の
一方のクランプヘッドの油圧シリンダの位置を可変して
内軌側の側面の位置合わせをしてレ−ルをクランプして
いる。
【0007】このようにレ−ルをクランプするときに、
接合する左右のレ−ルを確実にクランプするために、例
えば図10のフラッシュ溶接装置の正面図に示すよう
に、固定ヘッド部12と可動ヘッド部13にそれぞれ2
組のクランプ装置2を設け、左右のレ−ル1の腹部をそ
れぞれ2個所でクランプしている。そして固定ヘッド部
12と可動ヘッド部13にそれぞれ設けた電極からレ−
ル1に大電流を流しながら、可動ヘッド部13でクラン
プしたレ−ル1を移動して接合面で接触と火花飛散を繰
返して、接合面を加熱し圧接している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように接合する
レ−ルの内軌側頭部の側面を位置合せするときに、調整
用スペ−サを使用したり、一方のクランプヘッドの油圧
シリンダの位置を可変したりしていると、調整用スペ−
サを繰返して付け替えたり、油圧シリンダの位置を繰返
して移動する必要があり、接合するレ−ルを正確に芯合
わせするのが容易でなく、そのための作業時間に多くの
時間がかかるという短所があった。
【0009】また、レ−ルをクランプした状態でインチ
ングにより芯出し位置合わせをしてレ−ルの公差を吸収
することも行われているが、この場合は装置の構造が複
雑になり、装置全体が大型になるという短所があった。
【0010】さらに、従来のフラッシュ溶接装置は接合
する左右のレ−ルを確実にクランプするために、固定ヘ
ッド部と可動ヘッド部にそれぞれ独立した2組のクラン
プ装置を有し、また各クランプ装置にはレ−ルの位置合
わせをするために一方の油圧シリンダの位置を可変する
機構を設けたり、さらにクランプ装置とは別にレ−ルに
電流を流す電極を設けているため、固定ヘッド部と可動
ヘッド部の構造が複雑になり、固定ヘッド部と可動ヘッ
ド部が大型になって、溶接装置本体のみで最低20トン程
度の重量になってしまった。このため工場では使用する
ことはできるがレ−ルの敷設現場に搬送して使用するこ
とは困難であった。
【0011】この発明はかかる短所を解消するためにな
されたものであり、接合するレ−ルを容易に位置合わせ
することができるレ−ルクランプ装置を得るとともに、
小型,軽量化したフラッシュ溶接装置を得ることを目的
とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係るレ−ルク
ランプ装置は、レ−ルの腹部を挾んで相対して設けられ
た第1のクランプヘッドと第2のクランプヘッドとを有
し、各クランプヘッドはクランプジョ−と電極ブロック
とを有する給電クランプジョ−と油圧シリンダとを有
し、クランプジョ−はレ−ルの腹部を押圧して保持する
ものであり、後端部が油圧シリンダのピストンロッド先
端に固定され、先端部に凹状のガイド部を有し、電極ブ
ロックはレ−ルに電力を供給するものであり、先端部が
クランプジョ−の先端部より僅かに突出してクランプジ
ョ−のガイド部に挿入され、後端部が弾性部材を介して
クランプジョ−に取り付けられたことを特徴とする。
【0013】また、第1のクランプヘッドの油圧シリン
ダはストロ−ク可変手段を有し、ストロ−ク可変手段は
油圧シリンダの後側のピストンロッドの先端部に設けら
れたねじ部と、該ねじ部に螺合するナットとを有し、第
1のクランプヘッドの油圧シリンダの推力を第2のクラ
ンプヘッドの油圧シリンダの推力より大きくすることを
特徴とする。
【0014】また、この発明に係るフラッシュ溶接装置
は、給電クランプジョ−を有するクランプ装置と、該ク
ランプ装置を装着した固定ヘッド部と可動ヘッド部と、
固定ヘッド部に装着した溶接変圧器と、可動ヘッド部に
装着されたバリ取り部とを有し、給電クランプジョ−は
接合するレ−ルの腹部を挾んで相対して設けられ、後端
部が油圧シリンダのピストンロッド先端に固定され、先
端部に凹状のガイド部を有するクランプジョ−と、先端
部がクランプジョ−の先端部より僅かに突出してクラン
プジョ−のガイド部に挿入され、後端部が弾性部材を介
してクランプジョ−に取り付けられ、溶接変圧器に接続
された電極ブロックとを有し、一方の給電クランプジョ
−を取り付けた油圧シリンダは、後側のピストンロッド
の先端部に設けられたねじ部と、該ねじ部に螺合するナ
ットを有するストロ−ク可変手段を備え、バリ取り部は
レ−ルを挾んで相対して設けられ、先端部がレ−ルの形
状に合わせて複数に分割した切削刃と、該切削刃をレ−
ルの長手方向と直交する方向に前後退させる油圧シリン
ダとを有することを特徴とする。
【0015】上記フラッシュ溶接装置の固定ヘッド部と
可動ヘッド部をAl−Zn合金で形成することが好まし
い。
【0016】
【作用】この発明においては、レ−ルの腹部を挾んで相
対して設けられた第1のクランプヘッドと第2のクラン
プヘッドの各油圧シリンダのピストンロッド先端に固定
されたクランプジョ−の先端部の凹状のガイド部に電極
ブロックを挿入して取付け、レ−ルを固定するクランプ
ジョ−とレ−ルに電力を供給する電極ブロックを一体化
する。
【0017】この電極ブロックをクランプジョ−に取付
けるときに、電極ブロックの後端部に弾性部材を介して
クランプジョ−に取付け、電極ブロックの先端部をクラ
ンプジョ−より僅かに突出させることにより、クランプ
ヘッドでレ−ルをクランプしたときに、電極ブロックを
レ−ルの腹部表面に倣わせて密着させるとともに、電極
ブロックをレ−ルの腹部表面に十分な押圧力で圧接す
る。
【0018】また、第1のクランプヘッドの油圧シリン
ダのシリンダ内径を第2のクランプヘッドの油圧シリン
ダのシリンダ内径より大きくしたり、第1のクランプヘ
ッドの油圧シリンダには第2のクランプヘッドの油圧シ
リンダに供給する作動油より圧力の高い作動油を供給し
たりして、第1のクランプヘッドの油圧シリンダの推力
を第2の油圧シリンダの推力より大きくし、第1のクラ
ンプヘッドでレ−ル腹部の芯出しをして位置決めをする
基準位置を定める。
【0019】第1のクランプヘッドの油圧シリンダは、
ピストンの後側のピストンロッドの先端部に設けられた
ねじ部に螺合するナットの位置を可変することによりピ
ストンのストロ−クを可変し、レ−ル腹部の位置決めを
する基準位置を調整する。
【0020】また、この発明のフラッシュ溶接装置は、
固定ヘッド部と可動ヘッド部に装着したクランプ装置の
レ−ルをクランプする部分とレ−ルに電流を流す部分を
一体化した給電クランプジョ−とし、固定ヘッド部と可
動ヘッド部の構造を単純化して小型にする。
【0021】さらに、可動ヘッド部に設けたバリ取り部
に、先端部がレ−ルの形状に合わせて複数に分割した切
削刃を設け、溶接部に生じたバリを1回の動作で確実に
除去する。
【0022】また、固定ヘッド部と可動ヘッド部を磁束
密度の極めて小さいAl−Zn合金で形成し、溶接時に
流れる電流によるうず電流損を低減するとともに、固定
ヘッド部と可動ヘッド部を軽量化する。
【0023】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す断面図であ
る。図に示すように、レ−ル1の腹部をクランプするク
ランプ装置2は、レ−ル1の腹部を挾んで相対して設け
られた第1のクランプヘッド3と第2のクランプヘッド
4とを有する。第1のクランプヘッド3は給電クランプ
ジョ−5aと油圧シリンダ6aとを有し、第2のクラン
プヘッド4も給電クランプジョ−5bと油圧シリンダ6
bとを有する。給電クランプジョ−5a,5bはレ−ル
1をクランプするクランプジョ−7と、レ−ル1に電流
を流す電極ブロック8とを有する。クランプジョ−7
は、図2の断面詳細図と図3の正面図に示すように、先
端部には山形の筋目を有する先端部71の中央部には凹
状のガイド部72が設けられ、後端部はそれぞれ油圧シ
リンダ6a,6bのピストンロッド61の先端部に固定
されている。電極ブロック8はクランプジョ−7のガイ
ド部72に挿入され、後端部が複数組例えば4組の皿バ
ネ9を介してクランプジョ−7に取り付けられている。
この電極ブロック8の先端部はクランプジョ−7の先端
部71より僅かに突出している。
【0024】第1のクランプヘッド3の油圧シリンダ6
aのシリンダ内径は第2のクランプヘッド4の油圧シリ
ンダ6bのシリンダ内径よりも大きく形成され、第1の
クランプヘッド3の油圧シリンダ6aの推力が第2のク
ランプヘッド4の油圧シリンダ6bの推力より例えば20
%程度大きくなるようになっている。
【0025】この第1のクランプヘッド3の油圧シリン
ダ6aにはストロ−ク可変手段10を有する。ストロ−
ク可変手段10は油圧シリンダ6aのピストン62の後
側に設けられ、ロッドカバ−63を貫通したピストンロ
ッド64の先端部に設けられたねじ部65と、ねじ部6
5にねじ込まれたナット66を有する。ナット66の表
面には図4の正面図に示すように、等角度に分割した目
盛を有し、ナット66の周囲にはロッドカバ−63に取
り付けられた指標板67を有する。
【0026】図5は上記のように構成されたクランプ装
置2を使用したフラッシュ溶接装置11の正面図であ
る。図に示すように、フラッシュ溶接装置11は門型を
した固定ヘッド部12と可動ヘッド部13とステ−ショ
ン部14とを有する。固定ヘッド部12と可動ヘッド部
13にはそれぞれクランプ装置2が設けられている。固
定ヘッド部12とステ−ション部14とは、接合するレ
−ル1の長手方向に沿って設けられた複数、例えば4本
のガイド軸15で連結され、可動ヘッド部13は固定ヘ
ッド部12とステ−ション部14の間のガイド軸15に
滑動自在に支持されている。そして可動ヘッド部13は
ステ−ション部14に取付けた油圧シリンダ16により
ガイド軸15に沿って移動できるようになっている。
【0027】また、固定ヘッド部12と可動ヘッド部1
3とステ−ション部14は磁束密度が極めて小さいAl
−Zn合金である超々ジュラルミンで形成されている。
【0028】このように、固定ヘッド部12と可動ヘッ
ド部13には、レ−ル1をクランプするクランプジョ−
7とレ−ル1に電流を流す電極ブロック8とを一体にし
た給電クランプジョ−5a,5bを有するクランプ装置
2がそれぞれ1個ずつ設けられているから、固定ヘッド
部12と可動ヘッド部13の構造を単純化することがで
き、固定ヘッド部12と可動ヘッド部13を小型にする
ことができる。この小型化した固定ヘッド部12と可動
ヘッド部13を超々ジュラルミンで形成することによ
り、固定ヘッド部12と可動ヘッド部13の重量を大幅
に軽くすることができる。
【0029】この固定ヘッド部12と可動ヘッド部13
の門型の中央部には、図1の断面図に示すように、レ−
ル1の頭部上面位置を定める基準レベラ−17があらか
じめ上下方向の位置を一致させて固定してある。
【0030】固定ヘッド部13の上面には溶接変圧器1
8が設けられ、溶接変圧器18の出力端子が固定ヘッド
部12と可動ヘッド部13に設けられたクランプ装置2
の各電極ブロック8に接続されている。可動ヘッド部1
3の固定ヘッド部12側の側面にはレ−ル1を挾んで1
対のバリ取り部19が設けられている。バリ取り部19
は、図6の断面図に示すように、レ−ル1の断面の形状
に合った切削刃20と油圧シリンダ21とを有する。切
削刃20はレ−ル1の頭部のバリを切削する頭部切削刃
20aと、レ−ル1の腹部のバリを切削する腹部切削刃
20bと、レ−ル1の底部のバリを切削する底部切削刃
20cに分割され、頭部切削刃20a,底部切削刃20
cと腹部切削刃20bとが一部重複しながら異なる位置
に設けられている。
【0031】ステ−ション部13には不図示の油圧ユニ
ットに接続された電磁弁等を有する駆動制御部22が設
けられ、固定ヘッド部12の外側面中央と可動ヘッド部
13のステ−ション部14側の側面中央にはすべり検出
器23が取り付けられている。すべり検出器23は、図
8の正面断面図と図9の側面断面図に示すように、回転
型のポテンショメ−タ25と、ポテンショメ−タ25の
回転軸に連結された可動部26と、可動部26の回転軸
と直交する方向に軸受27を介して挿通され、圧縮バネ
28で保持された可動子29と、可動部26の回転軸に
取り付けられた復帰用バネ30とを有する。また、可動
ヘッド部13のステ−ション部14との間には直線型の
ポテンショメ−タを有する移動量検出器24が取り付け
られている。
【0032】次ぎに、上記のように構成されたフラッシ
ュ溶接装置11でレ−ル1を接合するときの動作を説明
する。
【0033】まず、端面を軽く接触させた2本のレ−ル
1を門型をしたフラッシュ溶接装置11の中央部に配置
し、接合部を固定ヘッド部12と可動ヘッド部13の間
の中央部に位置決めする。次ぎに、2本のレ−ル1を昇
降装置(不図示)で上昇させてレ−ル1の頭部上面を固
定ヘッド部12と可動ヘッド部13の基準レベラ−17
に押し付けて、接合する左右のレ−ル1の頭部上面を位
置決めする。この状態で固定ヘッド部12と可動ヘッド
部13にそれぞれ設けられたクランプ装置2の第1のク
ランプヘッド3と第2のクランプヘッド4の各油圧シリ
ンダ6a,6bに作動油を供給してピストン62を前進
させ、第1のクランプヘッド3の給電クランプジョ−5
aのクランプジョ−7と第2のクランプヘッド4の給電
クランプジョ−5bのクランプジョ−7とでレ−ル1の
腹部側面を挾み込みレ−ル1をクランプする。このレ−
ル1をクランプするときに、先端部71に凹部を有し、
左右に2分割したクランプジョ−7により接合する各レ
−ル1を2個所で挾み込んでクランプするから、レ−ル
1を確実にクランプすることができる。
【0034】このようにレ−ル1をクランプするとき
に、第1のクランプヘッド3の油圧シリンダ6aのシリ
ンダ内径は第2のクランプヘッド4の油圧シリンダ6b
のシリンダ内径よりも大きく形成され、第1のクランプ
ヘッド3の油圧シリンダ6aの推力が第2のクランプヘ
ッド4の油圧シリンダ6bの推力より大きくなっている
から、第1のクランプヘッド3の油圧シリンダ6aは最
大ストロ−クまで前進し、第1のクランプヘッド3の油
圧シリンダ6aに取り付けたクランプジョ−7の先端面
71でレ−ル1の腹部側面を位置決めする基準位置を定
める。
【0035】また、第1のクランプヘッド3の給電クラ
ンプジョ−5aと第2のクランプヘッド4の給電クラン
プジョ−5bをレ−ル1の腹部側面に押し付けるとき
に、各クランプジョ−7に取り付けられた電極ブロック
8は先端がクランプジョ−7の先端より突出し、かつク
ランプジョ−7に皿バネ9を介して取り付けられている
から、電極ブロック8の先端がレ−ル1の腹部側面に押
し付けられたときに、電極ブロック8をレ−ル1の腹部
表面に倣わせて密着させることができる。したがって接
合するレ−ル1の形状,寸法にバラツキがあっても電極
ブロック8の先端面全体を確実にレ−ル1の腹部表面に
圧接することができる。また、電極ブロック8がレ−ル
1の腹部に押し付けられたときに、電極ブロック8の先
端がクランプジョ−7の先端より突出した分だけ皿バネ
9を圧縮するから、皿バネ9の弾性力により電極ブロッ
ク8をレ−ル1の腹部表面に十分な押圧力で圧接するこ
とができる。したがって電極ブロック8をレ−ル1との
間の接触抵抗を小さくすることができる。
【0036】このようにして接合する2本のレ−ル1を
固定ヘッド部12と可動ヘッド部13のクランプ装置2
でクランプした後、2本のレ−ル1の内軌側の頭部側面
が一致しているか否を確認する。この確認の結果2本の
レ−ル1の内軌側の頭部側面にずれがある場合には、第
1のクランプヘッド3と第2のクランプヘッド4の油圧
シリンダ6a,6bを後退させて、固定ヘッド部12又
は可動ヘッド部13の第1のクランプヘッド3に設けら
れたストロ−ク可変手段10のナット66をずれ量に応
じて時計方向あるいは反時計方向に回転し、第1のクラ
ンプヘッド3の油圧シリンダ6aのストロ−クを可変す
る。その後、油圧シリンダ6a,6bを前進させてレ−
ル1をクランプし、内軌側の頭部側面が一致しているか
否を確認する。
【0037】このようにストロ−ク可変手段10のナッ
ト66を回転して第1のクランプヘッド3の油圧シリン
ダ6aのストロ−クを微調整してレ−ル1の内軌側の頭
部側面の芯出しをして位置合わせをするから、接合する
レ−ル1の芯出しと位置合わせを簡単かつ正確に行うこ
とができる。
【0038】2本のレ−ル1を芯出してクランプした
後、溶接変圧器18から各電極ブロック8を介して固定
ヘッド部12と可動ヘッド部13の間のレ−ル1に所定
の電流を流し、可動ヘッド部13をステ−ション部14
に取付けた油圧シリンダ16で前進させながら2本のレ
−ル1を接合する。このレ−ル1に溶接変圧器18から
電流を流すときに、溶接変圧器18と電極ブロック8と
を連結した導体が内部を通る固定ヘッド部12と可動ヘ
ッド部13を磁束密度の極めて小さいAl−Zn合金で
形成しているから、溶接時に流れる電流により生じるう
ず電流損を低減することができ、固定ヘッド部12と可
動ヘッド部13のみならず溶接変圧器18も小型にする
ことができる。
【0039】この溶接時に可動ヘッド部13でクランプ
したレ−ル1の移動量を、移動量検出器24で検出しな
がら移動するから、可動ヘッド部13の移動量を正確に
制御することができる。またアプセット時に、アプセッ
ト加圧力により固定ヘッド部12と可動ヘッド部13で
それぞれクランプしたレ−ル1にすべりが生じるか否
と、すべり量をすべり検出器23で検出するから、溶接
の適否を自動的に判断することができる。
【0040】レ−ル1の溶接が終了した後、バリ取り部
19の油圧シリンダ21をレ−ル1側に前進させ、かつ
可動ヘッド部13を固定ヘッド部12側に前進させて溶
接部にあるバリを除去し溶接作業を終了する。この溶接
部のバリを除去するときに、バリ取り部19の切削刃2
0が頭部切削刃20aと腹部切削刃20bと底部切削刃
20cに分割され、かつ一部が重複しているから、溶接
部のバリを1回の動作で確実に除去することができる。
【0041】なお、上記実施例は第1のクランプヘッド
3の油圧シリンダ6aのシリンダ内径を第2のクランプ
ヘッド4の油圧シリンダ6bのシリンダ内径よりも大き
くして、第1のクランプヘッド3の油圧シリンダ6aの
推力を第2のクランプヘッド4の油圧シリンダ6bの推
力より大きくした場合について説明したが、第1のクラ
ンプヘッド3と第2のクランプヘッド4に同じシリンダ
内径の油圧シリンダを使用し、第1のクランプヘッド3
の油圧シリンダに供給する作動油の圧力を第2のクラン
プヘッド4の油圧シリンダに供給する作動油の圧力より
大きくして、上記実施例と同様にレ−ル1の腹部の基準
位置を定めることができる。
【0042】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、レ−ル
の腹部を挾んで相対して設けられた第1のクランプヘッ
ドと第2のクランプヘッドの各油圧シリンダのピストン
ロッド先端に固定されたクランプジョ−の先端部の凹状
のガイド部に電極ブロックを挿入して取付け、レ−ルを
固定するクランプジョ−とレ−ルに電力を供給する電極
ブロックを一体化したから、レ−ルをクランプして給電
する給電クランプ部を小型化することができ、クランプ
装置の構造を単純化することができる。
【0043】また、電極ブロックをクランプジョ−に取
付けるときに、電極ブロックの後端部に弾性部材を介し
てクランプジョ−に取付け、電極ブロックの先端部をク
ランプジョ−より僅かに突出させることにより、クラン
プヘッドでレ−ルをクランプしたときに、電極ブロック
をレ−ルの腹部表面に倣わせて密着させるとともに、電
極ブロックをレ−ルの腹部表面に十分な押圧力で圧接す
ることができ、電極ブロックとレ−ルとの間の接触抵抗
を大幅に低下させることができる。
【0044】さらに、第1のクランプヘッドの油圧シリ
ンダのシリンダ内径を第2のクランプヘッドの油圧シリ
ンダのシリンダ内径より大きくしたり、第1のクランプ
ヘッドの油圧シリンダには第2のクランプヘッドの油圧
シリンダに供給する作動油より圧力の高い作動油を供給
したりして、第1のクランプヘッドの油圧シリンダの推
力を第2の油圧シリンダの推力より大きくし、第1のク
ランプヘッドでレ−ル腹部の芯出しをする基準位置を定
めるから、腹部の芯出しと位置決め用の基準位置を簡単
に定めることができる。
【0045】また、第1のクランプヘッドの油圧シリン
ダのピストンのストロ−クを、ピストンの後側のピスト
ンロッドの先端部に設けられたねじ部に螺合するナット
の位置を可変することにより調整してレ−ル腹部の芯出
しと位置決めをする基準位置を微調整してレ−ル1の内
軌側の頭部側面の位置合わせをするから、接合するレ−
ルの内軌側の頭部側面の位置合わせ簡単かつ正確に行う
ことができる。
【0046】また、この発明のフラッシュ溶接装置は、
固定ヘッド部と可動ヘッド部に装着したクランプ装置の
レ−ルをクランプする部分とレ−ルに電流を流す部分を
一体化した給電クランプジョ−としたから、固定ヘッド
部と可動ヘッド部の構造を単純化することができ、固定
ヘッド部と可動ヘッド部を小型化することができる。
【0047】さらに、固定ヘッド部と可動ヘッド部を小
型化することにより、固定ヘッド部と可動ヘッド部との
間隔に余裕があるから、可動ヘッド部の固定ヘッド部側
に取り付けたバリ取り部に、レ−ルの形状に合わせて複
数に分割し、一部重複した切削刃を設けることができ、
溶接部に生じたバリを1回の動作で確実に除去すること
ができる。
【0048】また、固定ヘッド部と可動ヘッド部を磁束
密度の極めて小さいAl−Zn合金で形成し、溶接時に
流れる電流によるうず電流損を低減するから、固定ヘッ
ド部と可動ヘッド部のみならず溶接変圧器も小型にする
ことができ、溶接装置全体を小型,軽量化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す断面図である。
【図2】上記実施例のクランプジョ−を示す断面図であ
る。
【図3】クランプジョ−を示す正面図である。
【図4】上記実施例のストロ−ク可変手段の正面図であ
る。
【図5】フラッシュ溶接装置の正面図である。
【図6】バリ取り部を示す断面図である。
【図7】バリ取り部の切削刃を示す斜視図である。
【図8】すべり検出器を示す正面断面図である。
【図9】すべり検出器を示す側面断面図である。
【図10】従来のフラッシュ溶接装置を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 レ−ル 2 クランプ装置 3 第1のクランプヘッド 4 第2のクランプヘッド 5a,5b 給電クランプジョ− 6a,6b 油圧シリンダ 7 クランプジョ− 8 電極ブロック 9 皿バネ 10 ストロ−ク可変手段 11 フラッシュ溶接装置 12 固定ヘッド部 13 可動ヘッド部 14 ステ−ション部 19 バリ取り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三井 章雄 神奈川県座間市緑ケ丘5−6−10 (72)発明者 藤井 充 神奈川県横浜市港南区日野8−20−15− 501 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 11/04 510

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レ−ルの腹部を挾んで相対して設けられ
    た第1のクランプヘッドと第2のクランプヘッドとを有
    し、 各クランプヘッドはクランプジョ−と電極ブロックとを
    有する給電クランプジョ−と油圧シリンダとを有し、ク
    ランプジョ−はレ−ルの腹部を押圧して保持するもので
    あり、後端部が油圧シリンダのピストンロッド先端に固
    定され、先端部に凹状のガイド部を有し、電極ブロック
    はレ−ルに電力を供給するものであり、先端部がクラン
    プジョ−の先端部より僅かに突出してクランプジョ−の
    ガイド部に挿入され、後端部が弾性部材を介してクラン
    プジョ−に取り付けられたことを特徴とするレ−ルクラ
    ンプ装置。
  2. 【請求項2】 第1のクランプヘッドの油圧シリンダは
    ストロ−ク可変手段を有し、ストロ−ク可変手段は油圧
    シリンダの後側のピストンロッドの先端部に設けられた
    ねじ部と、該ねじ部に螺合するナットとを有し、 第1のクランプヘッドの油圧シリンダの推力を第2のク
    ランプヘッドの油圧シリンダの推力より大きくする請求
    項1記載のレ−ルクランプ装置。
  3. 【請求項3】 給電クランプジョ−を有するクランプ装
    置と、該クランプ装置を装着した固定ヘッド部と可動ヘ
    ッド部と、固定ヘッド部に装着した溶接変圧器と、可動
    ヘッド部に装着されたバリ取り部とを有し、 給電クランプジョ−は接合するレ−ルの腹部を挾んで相
    対して設けられ、後端部が油圧シリンダのピストンロッ
    ド先端に固定され、先端部に凹状のガイド部を有するク
    ランプジョ−と、先端部がクランプジョ−の先端部より
    僅かに突出してクランプジョ−のガイド部に挿入され、
    後端部が弾性部材を介してクランプジョ−に取り付けら
    れ、溶接変圧器に接続された電極ブロックとを有し、一
    方の給電クランプジョ−を取り付けた油圧シリンダは、
    後側のピストンロッドの先端部に設けられたねじ部と、
    該ねじ部に螺合するナットを有するストロ−ク可変手段
    を備え、 バリ取り部はレ−ルを挾んで相対して設けられ、先端部
    がレ−ルの形状に合わせて複数に分割した切削刃と、該
    切削刃をレ−ルの長手方向と直交する方向に前後退させ
    る油圧シリンダとを有することを特徴とするレ−ルのフ
    ラッシュ溶接装置。
  4. 【請求項4】固定ヘッド部と可動ヘッド部をAl−Zn
    合金で形成した請求項3記載のレ−ルのフラッシュ溶接
    装置。
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