JP4747677B2 - 角速度センサの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、角速度を検出する角速度センサおよびその製造方法に関する。
振動部を振動させて、角速度に基づくコリオリ力によって角速度を検出する角速度センサの技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2002−350138号公報
前記技術では振動部の封止手段が開示されていない。振動の際に振動部は空気による抵抗を受けることから、振動部を封止して空気抵抗による影響を低減することが好ましい。
しかしながら、この封止の確実性を確保しつつ、角速度センサの小型化を図るのは必ずしも容易ではない。例えば、ガラス基板によって加速度センサを封止すると、強度の関係から厚さが大きくなり易く、角速度センサの厚さ方向の小型化が困難となる。
上記に鑑み、本発明は封止の確実性と小型化の両立を図った角速度センサおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る角速度センサは、開口を有する固定部と、この開口内に配置され、かつ前記固定部に対して変位する変位部と、前記固定部と前記変位部とを接続する接続部と、を有し、かつ第1の半導体材料からなる第1の構造体と、前記変位部に接合される重量部と、前記重量部を囲んで配置され、かつ前記固定部に接合される台座と、を有し、前記第1の構造体に積層して配置され、かつ第2の半導体材料からなる第2の構造体と、第1の金属層と第1の絶縁層とが積層されてなり、前記第1の絶縁層側が前記固定部に接続されて前記第1の構造体に積層配置される第1の基体と、第2の金属層と第2の絶縁層とが積層されてなり、前記第2の絶縁層側が前記台座に接続されて前記第2の構造体に積層配置される第2の基体と、前記変位部に積層方向の振動を付与する振動付与部と、前記変位部の変位を検出する変位検出部と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、封止の確実性と小型化の両立を図った角速度センサおよびその製造方法を提供できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は角速度センサ100を分解した状態を表す分解斜視図である。
角速度センサ100は、互いに積層して配置される第1の構造体110,接合部120,第2の構造体130,および第1、第2の基体140、150を有する。
図2は、角速度センサ100の一部(第1の構造体110,第2の構造体130)をさらに分解した状態を表す分解斜視図である。図3、図4はそれぞれ、第1の構造体110の上面図および第2の構造体130の底面図である。図5、図6はそれぞれ、第1の基体140の底面図および第2の基体150の上面図である。図7は、角速度センサ100を図1のA1−A2に沿って切断した状態を表す断面図である。図8,図9はそれぞれ、第1、第2の基体140、150を図5のB1−B2および図6のC1−C2に沿って切断した状態を表す断面図である。
なお、図1、図2では、見やすさのために後述する電極の記載を省略している。
角速度センサ100は密封され、その内部が減圧されている。これは後述の変位部(振動部)112の振動の際の空気抵抗を低減するためである。変位部112をZ軸方向に振動させると、X軸またはY軸方向の角速度ωx、ωyによるY軸またはX軸方向のコリオリ力Fy,Fxが変位部112に印加される。印加されたコリオリ力Fy,Fxによる変位部112の変位を検出することで角速度ωx、ωyを測定することができる。このように角速度センサ100は、2軸の角速度ωx、ωyを測定できる。なお、この詳細は後述する。
第1の構造体110,接合部120,第2の構造体130,第1、第2の基体140,150は、その外周が例えば、1mmの辺の略正方形状であり、これらの高さはそれぞれ、例えば、3〜12μm、0.5〜3μm、600〜725μm、30〜150μm、30〜150μmである。
第1の構造体110,接合部120,第2の構造体130はそれぞれ、シリコン、酸化シリコン、シリコンから構成可能であり、シリコン/酸化シリコン/シリコンの3層構造をなすSOI(Silicon On Insulator)基板を用いて製造可能である。また、第1、第2の基体140,150はそれぞれ、樹脂材料と金属からなる積層体から構成できる。
第1の構造体110は、外径が略正方形であり、固定部111,変位部112(112a〜112e),接続部113(113a〜113d)から構成される。第1の構造体110は、半導体材料の膜をエッチングして開口114a〜114dを形成することで、作成できる。
固定部111は、外周、内周(開口)が共に略正方形の枠形状の基板である。
変位部112は、変位部112a〜112eから構成される。変位部112aは、外周が略正方形の基板であり、固定部111の開口の中央近傍に配置される。変位部112b〜112eは、外周が略正方形の基板であり、変位部112aを4方向(X正方向、X負方向、Y正方向、Y負方向)から囲むように接続、配置される。変位部112a〜112eはそれぞれ、接合部120によって後述の重量部132a〜132eと接合され、固定部111に対して一体的に変位する。
変位部112a〜112e上に、駆動用電極115(115a〜115e)、および検出用電極116(116b〜116e)が配置されている。なお、図示していないが、駆動用電極115および検出用電極116は接続部113を経由する配線によって、固定部111上に設けられた端子に接続されている。
駆動用電極115は、第1の基体140の裏面に設置された後述の駆動用電極146と容量性結合し、この間に印加された電圧によって変位部112をZ軸方向に振動させる。また検出用電極116は、第1の基体140の裏面に設置された後述の検出用電極147と容量性結合し、この間の容量の変化によって変位部112のX軸およびY軸方向の変位を検出する。なお、この駆動および検出の詳細は後述する。
接続部113a〜113dは略長方形の基板であり、固定部111と変位部112とを4方向(X−Y平面のX方向を0°としたとき、45°、135°、225°、315°方向)で接続する。
接続部113a〜113dは、撓みが可能な梁として機能する。接続部113a〜113dが撓むことで、変位部112が固定部111に対して変位可能である。具体的には、変位部112が固定部111に対して、Z正方向、Z負方向に直線的に変位する。また、変位部112は、固定部111に対してX軸およびY軸を回転軸とする正負の回転が可能である。即ち、ここでいう「変位」には、移動および回転(Z軸方向での移動、X,Y軸での回転)の双方を含めることができる。
第2の構造体130は、外径が略正方形であり、台座部131および重量部132(132a〜132e)から構成される。第2の構造体130は、半導体材料の基板をエッチングして開口133を形成することで、作成可能である。なお、台座部131と,重量部132とは、互いに高さがほぼ等しく、また開口133によって分離され、相対的に移動可能である。
台座部131は、外周、内周(開口133)が共に略正方形の枠形状の基板である。台座部131は固定部111と対応した形状を有し、接合部120によって固定部111に接続される。
重量部132は、質量を有し、角速度に起因するコリオリ力を受ける重錘、あるいは作用体として機能する。即ち、角速度が印加されると、重量部132の重心にコリオリ力が作用する。
重量部132は、略直方体形状の重量部132a〜133eに区分される。中心に配置された重量部132aに4方向から重量部132b〜133eが接続され、全体として一体的に変位(移動、回転)が可能となっている。即ち、重量部132aは、重量部132b〜133eを接続する接続部として機能する。
重量部132a〜132eはそれぞれ、変位部112a〜112eと対応する略正方形の断面形状を有し、接合部120によって変位部112a〜112eと接合される。重量部132に加わったコリオリ力に応じて変位部112が変位し、その結果、角速度の測定が可能となる。
重量部132a〜133eによって、重量部132を構成しているのは、角速度センサ100の小型化と高感度化の両立を図るためである。角速度センサ100を小型化(小容量化)すると、重量部132の容量も小さくなり、その質量が小さくなることから、角速度に対する感度も低下する。接続部113a〜113dの撓みを阻害しないように重量部132b〜133eを分散配置することで、重量部132の質量を確保している。この結果、角速度センサ100の小型化と高感度化の両立が図られる。
重量部132aの裏面上に、駆動用電極135が配置されている。駆動用電極135は、第2の基体150の上面に設置された後述の駆動用電極156と容量性結合し、この間に印加された電圧によって変位部112をZ軸方向に振動させる。なお、この駆動の詳細は後述する。
接合部120は、既述のように、第1、第2の構造体110,130を接続するものである。接合部120は、固定部111と台座部131を接続する接合部121と,変位部112a〜112eと重量部132a〜133eを接続する接合部122(122a〜122e)に区分される。接合部120は、これ以外の部分では、第1、第2の構造体110,130を接続していない。接続部113a〜113dの撓み、および重量部132の変位を可能とするためである。
なお、接合部121,122は、シリコン酸化膜をエッチングすることで構成可能である。
第1の基体140は、略直方体の外形を有し、基体本体141と補強部142とを有する。基体本体141は、枠部143と底板部144とを有する。基板に略直方体状(例えば、縦横800μm、深さ10μm)の凹部145を形成することで基体本体141を作成できる。
枠部143は、外周、内周が共に略正方形の枠形状の基板形状である。枠部143は固定部111と対応した形状を有し、固定部111に種々の手段(例えば、接着剤、合金)で接合される。
底板部144は、外周が枠部143と略同一の略正方形の基板形状である。
基体140に凹部145が形成されているのは、変位部112が変位するための空間を確保するためである。但し、基体140に凹部145を形成するのに替えて、あるいはこれと共に、固定部111および変位部112の高さ(厚さ)を異ならせることも可能である。変位部112の厚さを固定部111の厚さより薄くすることで、変位部112が変位する空間を確保できる。
補強部142は、外周、内周が共に略正方形の枠形状の基板形状であり、種々の手段(例えば、接着)で基体本体141に接合される。補強部142は、第1の基体140の機械的強度の向上および第1の基体140の気体透過性を低減するためのものである。
例えば、基体本体141の主要構成要素が樹脂材料(例えば、ポリイミド材料)の場合には、第1の基体140の強度を確保するためにその厚さをある程度大きくする必要が生じる。これに加えて、第1の基体140が外部からの気体を透過して、角速度センサ100内部の真空度(減圧の程度)が低下する可能性がある。
補強部142の構成材料をその強度および気体非透過性の確保が容易な高強度・気体非透過性材料、例えば、金属とすることができる。このようにすると、第1の基体140の厚さの低減(即ち、角速度センサ100の小型化)および気体透過性の低減(即ち、角速度センサ100の長寿命化)が容易となる。
底板部144上(第1の基体140の裏面上)に、駆動用電極146(146a〜146e)、および検出用電極147(147b〜147e)が配置されている。駆動用電極146および検出用電極147には端子148,149が接続されている。底板部144および補強部142に貫通孔が設けられ、角速度センサ100の外部から端子148,149への電気的接続を可能としている。
駆動用電極146a〜146eはそれぞれ、駆動用電極115a〜115eと容量性結合し、この間に印加された電圧によって変位部112をZ軸方向に振動させる。また検出用電極147b〜147eはそれぞれ、検出用電極116b〜116eと容量性結合し、この間の容量の変化によって変位部112のX軸およびY軸方向の変位を検出する。なお、この駆動および検出の詳細は後述する。
基体本体141には、樹脂材料、例えば、ポリイミドを用いることができる。ポリイミドの基板をエッチング液(例えば、アルカリ−アミド系エッチング液)でウェットエッチングすることで凹部145を形成することができる。その後に駆動用電極146および検出用電極147を形成すればよい。
また、基体本体141に、樹脂基板(例えば、ポリイミド)と金属基板(例えば、銅)の積層体を用いることができる。金属基板をエッチング液(例えば、FeClの水溶液)でウェットエッチングすることで凹部145を形成することができる。この場合、枠部143の下面は金属材料から構成されることになる。
この金属基板は駆動用電極146および検出用電極147の構成材料としても用いることが可能であり、この場合、金属基板が2段階にエッチングされる。金属基板が浅くエッチングされた箇所が駆動用電極146および検出用電極147となる。金属基板が深くエッチングされて、樹脂基板が露出した箇所が凹部145の底面となる。
既述のように、基体本体141に凹部145を形成しないことも考えられる(例えば、変位部112および接続部113の高さを固定部111の高さより低くする)。このときには、この金属基板を2段階エッチングすることを要しない。金属基板は、枠部143の下面に対応する箇所、および駆動用電極146、検出用電極147の構成材料として用いることが可能である。
補強部142には、金属、例えば、Fe−Ni系合金、Fe−Ni−Co系合金、より具体的には、ステンレス、インバーを用いることができる。
第1の基体140の作成に、第1の金属基板と樹脂基板と第2の金属基板の3層積層体を用いることができる。この3層の積層体は、例えば、樹脂基板と金属基板との間に接着層を設けて積層、接着することで形成できる。接着時には適宜、プレス等により加圧、加熱を行うことができる。
第2の金属基板を2段階にエッチングして凹部145、および駆動用電極146と検出用電極147を形成する。このとき、第2の金属基板は補強部142を構成する。また、前述のように、凹部145を形成しない場合には、第2の金属基板をエッチングして、駆動用電極146と検出用電極147を形成する(枠部143の下面に対応する箇所も第2の金属基板となる)。
なお、3層積層体に替えて、金属基板と樹脂基板との2層積層体を用いることも可能である。このときには、樹脂基板をエッチングして凹部145を形成し、その後に駆動用電極146および検出用電極147を付加する。このとき、金属基板は補強部142を構成する。
基体140に樹脂材料と金属材料の積層体を用いることで、例えば、ガラス材料のみを用いた場合と比較して、基体140の高さの低減、ひいては角速度センサ100の薄型化を図ることができる。具体的には、基体140の高さ(厚さ)をガラス材料の場合での600μm程度に対して、60〜90μm程度(樹脂材料20μm、金属材料40〜70μm)とすることができる。ガラス材料よりも金属材料の方が破壊に強いからである。
第1の基体140と第1の構造体110は、接着材や合金で接続することができる。
例えば、第1の構造体110側に金(Au)の層を第1の基体140側に錫(Sn)の層を形成し、これらを接触した状態で加熱する。この結果、金と錫とが合金化されて合金(金スズ共晶合金)の接合層が形成され、第1の基体140と第1の構造体110が接合される。
このとき、第1の構造体110と金層の間にNi,Ti,Cr等からなるバリア層を付加することが好ましい。金が第1構造体110内に拡散して、角速度センサ100の特性が劣化するのを防止できる。また、バリア層は第1構造体110上に金の層を形成するに際して、第1構造体110とこの膜とを接着させるためのいわば接着剤としても機能する(金は反応性が低いため、例えば、シリコンへの付着強度が小さい)。
第2の基体150は、略直方体の外形を有し、基体本体151と補強部152とを有する。基体本体151は、枠部153と底板部154とを有する。基板に略直方体状(例えば、縦横800μm、深さ10μm)の凹部155を形成することで基体本体151を作成できる。
枠部153は、外周、内周が共に略正方形の枠形状の基板形状である。枠部153は台座部131と対応した形状を有し、台座部131に種々の手段(例えば、接着剤、合金)で接合される。
底板部154は、外周が枠部153と略同一の略正方形の基板形状である。
基体150に凹部155が形成されているのは、重量部132が変位するための空間を確保するためである。但し、第2の基体150に凹部155を形成するのに替えて、あるいはこれと共に、台座部131および重量部132の高さ(厚さ)を異ならせることも可能である。重量部132の厚さを台座部131の厚さより薄くすることで、重量部132が変位する空間を確保できる。
補強部152は、外周、内周が共に略正方形の枠形状の基板形状であり、種々の手段(例えば、接着)で基体本体151に接合される。補強部152は、第2の基体150の機械的強度の向上および第2の基体150の気体透過性を低減するためのものである。
例えば、基体本体151の主要構成要素が樹脂材料(例えば、ポリイミド材料)の場合には、第2の基体150の強度を確保するためにその厚さをある程度大きくする必要が生じる。これに加えて、第2の基体150が外部からの気体を透過して、角速度センサ100内部の真空度(減圧の程度)が低下する可能性がある。
補強部152の構成材料をその強度および気体非透過性の確保が容易な高強度・気体非透過性材料、例えば、金属とすることができる。このようにすると、第2の基体150の厚さの低減(即ち、角速度センサ100の小型化)および気体透過性の低減(即ち、角速度センサ100の長寿命化)が容易となる。
底板部154上(第2の基体150の上面上)に、駆動用電極156が配置されている。駆動用電極156には端子158が接続されている。底板部154および補強部152に貫通孔が設けられ、角速度センサ100の外部から端子158への電気的接続を可能としている。
駆動用電極156はそれぞれ、駆動用電極135と容量性結合し、この間に印加された電圧によって変位部112をZ軸方向に振動させる。なお、この駆動の詳細は後述する。
第2の基体150は、第1の基体140と近似する構造を有することから、第1の基体と同様の構成材料を用いることができる。具体的には、第1の金属基板と樹脂基板と第2の金属基板の3層積層体(あるいは、金属基板と樹脂基板の2層積層体)を用いることができる。この点、第2の基体150は、第1の基体140と本質的に異なるものではないので詳細な説明を省略する。
第2の基体150に樹脂材料と金属材料の積層体を用いることで、例えば、ガラス材料のみを用いた場合と比較して、基体150の高さの低減、ひいては角速度センサ100の薄型化を図ることができる。具体的には、基体150の高さ(厚さ)をガラス材料の場合での600μm程度に対して、60〜90μm程度(樹脂材料20μm、金属材料40〜70μm)とすることができる。ガラス材料よりも金属材料の方が破壊に強いからである。
また、後述するように、作成された角速度センサ100を半導体基板からのダイシングにより取り出す際に、基体150の底面の任意の箇所を押圧することが可能である。このため、生産時の取り扱いが容易となる。
第1の基体140と第1の構造体110は、接着材や合金で接続することができる。
この点、第2の基体150は、第1の基体140と本質的に異なるものではないので詳細な説明を省略する。
(角速度センサ100の動作)
角速度センサ100による角速度の検出の原理を説明する。既述のように、第1の構造体110と第1の基体140間に対をなす駆動用電極115,146および検出用電極116、147が配置されている。また、第2の構造体130と第2の基体150間に対をなす駆動用電極135,156が配置されている。
(1)変位部112の振動
駆動用電極115,146間に電圧を印加すると、クーロン力によって駆動用電極115,146が互いに吸引され、変位部112(重量部132も)はZ軸正方向に変位する。また、駆動用電極135,156間に電圧を印加すると、クーロン力によって駆動用電極135,156が互いに吸引され、変位部112(重量部132も)はZ軸負方向に変位する。即ち、駆動用電極115,146間、駆動用電極135,156間への電圧印加を交互に行うことで、変位部112(重量部132も)はZ軸方向に振動する。この電圧の印加は正又は負の直流波形(非印加時も考慮するとパルス波形)、半波波形等を用いることができる。
変位部112の振動の周期は電圧を切り換える周期で決まってくる。この切換の周期は変位部112の固有振動数にある程度近接していることが好ましい。変位部112の固有振動数は、接続部113の弾性力や重量部132の質量等で決定される。変位部112に加えられる振動の周期が固有振動数に対応しないと、変位部112に加えられた振動のエネルギーが発散されてエネルギー効率が低下する。
(2)角速度に起因するコリオリ力の発生
重量部132(変位部112)がZ軸方向に速度vzで移動しているときに角速度ωが印加されると重量部132にコリオリ力Fが作用する。具体的には、X軸方向の角速度ωxおよびY軸方向の角速度ωyそれぞれに応じて、Y軸方向のコリオリ力Fy(=2・m・vz・ωx)およびX軸方向のコリオリ力Fx(=2・m・vz・ωy)が重量部132に作用する(mは、重量部132の質量)。
図10は、図7に対応し、X軸方向の角速度ωxによるコリオリ力Fy(Fy=2・m・vz・ωx)が印加されたときの角速度センサ100の状態を表す断面図である。
コリオリ力Fyによって変位部112にY方向への傾きが生じていることが判る。このように、角速度ωx、ωyに起因するコリオリ力Fy、Fxによって変位部112にY方向、Y方向の傾き(変位)が生じる。
(3)変位部112の変位の検出
変位部112の傾きは検出用電極116、147によって検出することができる。変位部112にY正方向のコリオリ力Fyが印加されると、検出用電極116c、147c間の距離は小さくなり、検出用電極116e、147e間の距離は大きくなる。この結果、検出用電極116c、147c間の容量は大きくなり、検出用電極116e、147e間の容量は小さくなる。即ち、検出用電極116b〜116e、147b〜147e間の容量の差に基づいて、変位部112のX、Y方向の傾きの変化を検出し、検出信号として取り出すことができる。
以上のように、駆動用電極115,146、駆動用電極135,156によって変位部112をZ方向に振動させ、検出用電極116、147によって変位部112のX方向、Y方向への傾きを検出する(駆動用電極115,146、駆動用電極135,156は振動付与部として、検出用電極116、147は変位検出部として機能する)。この結果、角速度センサ100によるY方向、X方向(2軸)の角速度ωy、ωxの測定が可能となる。
(4)検出信号からのバイアス成分の除去
検出用電極116、147から出力される信号は、重量部132に印加される角速度ωy、ωxに起因する成分のみではない。この信号には重量部132に印加されるX軸、Y軸方向の加速度αx、αyに起因する成分も含まれる。加速度αx、αyによっても変位部112の変位が生じうるからである。
検出信号から加速度成分を除去し角速度成分を得るには、それらの成分の特性の相違を利用することができる。重量部132(質量m)に角速度(ω)が印加されたときの力Fω(=2・m・vz・ω)は重量部132のZ軸方向の速度vzに依存する。一方、重量部132(質量m)に加速度(α)が印加されたときの力Fα(=m・α)は重量部132の振動には依存しない。即ち、検出信号の角速度成分は変位部112の振動に対応して周期的に変化する一種の振幅成分であり、検出信号の加速度成分は変位部112の振動に対応しない一種のバイアス成分である。
検出信号からバイアス成分を除去することで、検出信号から角速度成分の抽出、即ち、角速度の測定を行うことができる。例えば、検出信号の周波数分析によって変位部112の振動数と同様の振動成分を抽出する。
(角速度センサ100の作成)
角速度センサ100の作成工程につき説明する。
図11は、角速度センサ100の作成手順の一例を表すフロー図である。また、図12〜図20は、図7に対応し、図11の作成手順における角速度センサ100の状態を表す断面図である(図1に示す角速度センサ100をA1−A2で切断した断面に相当する)。
(1)半導体基板Wの用意(ステップS11,および図12、図21)
図12に示すように、第1、第2、第3の層11、12、13の3層を積層してなる半導体基板Wを用意する。
図21は、半導体基板Wの模式図である。ここでは第1、第2、第3の層11、12、13の記載を省略している。本図に示すように、半導体基板Wは複数の領域Aに区分され、これらの領域Aそれぞれに角速度センサ100を作成する。即ち、角速度センサ100は、一枚の半導体基板W上に複数(例えば、数千個、数万個)纏めて作成される。
図12には、図21の一つの領域Aが表されているものとし、他の図13〜図20も同様とする。
第1、第2、第3の層11、12、13はそれぞれ、第1の構造体110,接合部120,第2の構造体130を構成するための層であり、ここでは、シリコン、酸化シリコン、シリコンからなる層とする。
シリコン/酸化シリコン/シリコンという3層の積層構造をもった半導体基板Wは、シリコン基板上に、シリコン酸化膜、シリコン膜を順に積層することで作成できる(いわゆるSOI基板)。
第2の層12を第1、第3の層11,13とは異なる材料から構成しているのは、第1、第3の層11,13とエッチング特性を異ならせ、エッチングのストッパ層として利用するためである。第1の層11に対する上面からのエッチング、および第3の層13に対する下面からのエッチングの双方で、第2の層12がエッチングのストッパ層として機能する。
なお、ここでは第1の層11と第3の層13とを同一材料(シリコン)によって構成するものとするが、第1、第2、第3の層11、12、13のすべてを異なる材料によって構成しても良い。
(2)第1の構造体110の作成(第1の層10のエッチング、ステップS12,および図13)
第1の層11をエッチングすることにより、開口114を形成し、第1の構造体110を形成する。即ち、第1の層11に対して浸食性を有し、第2の層12に対して浸食性を有しないエッチング方法を用いて、第1の層11の所定領域(開口114a〜114d)に対して、第2の層12の上面が露出するまで厚み方向にエッチングする。
第1の層11の上面に、第1の構造体110に対応するパターンをもったレジスト層を形成し、このレジスト層で覆われていない露出部分を垂直下方に浸食する。このエッチング工程では、第2の層12に対する浸食は行われないので、第1の層11の所定領域(開口114a〜114d)のみが除去される。
図13は、第1の層11に対して、上述のようなエッチングを行い、第1の構造体110を形成した状態を示す。
(3)第2の構造体130の作成(第3の層13のエッチング、ステップS13,および図14)
第3の層13をエッチングすることにより、開口133を形成し、第2の構造体130を形成する。即ち、第3の層13に対して浸食性を有し、第2の層12に対して浸食性を有しないエッチング方法により、第3の層13の所定領域(開口133)に対して、第2の層12の下面が露出するまで厚み方向へのエッチングを行う。
第3の層13の下面に、第2の構造体130に対応するパターンをもったレジスト層を形成し、このレジスト層で覆われていない露出部分を垂直上方へと浸食させる。このエッチング工程では、第2の層12に対する浸食は行われないので、第3の層13の所定領域(開口133)のみが除去される。
図14は、第3の層13に対して、上述のようなエッチングを行い、第2の構造体130を形成した状態を示す。
なお、上述した第1の層11に対するエッチング工程(ステップS12)と、第3の層13に対するエッチング工程(ステップS13)の順序は入れ替えることができる。いずれのエッチング工程を先に行ってもかまわないし、同時に行っても差し支えない。
(4)第1、第2の構造体110,130間の接合部120の作成(第2の層12のエッチング、ステップS14,および図15)
第2の層12をエッチングすることにより、接合部120を形成する。即ち、第2の層12に対しては浸食性を有し、第1の層11および第3の層13に対しては浸食性を有しないエッチング方法により、第2の層12に対して、その露出部分から厚み方向および層方向にエッチングする。
このエッチング工程では、別途、レジスト層を形成する必要はない。即ち、第3の層13の残存部分である第2の構造体130が、第2の層12に対するレジスト層として機能する。エッチングは、第2の層12の露出部分、すなわち、開口133の形成領域に対してなされる。
以上の製造プロセスにおいて、第1の構造体110を形成する工程(ステップS12)と、第2の構造体130を形成する工程(ステップS13)では、次の2つの条件を満たすエッチング法を行う必要がある。
第1の条件は、各層の厚み方向への方向性を持つことである、第2の条件は、シリコン層に対しては浸食性を有するが、酸化シリコン層に対しては浸食性を有しないことである。第1の条件は、所定寸法をもった開口や溝を形成するために必要な条件であり、第2の条件は、酸化シリコンからなる第2の層12を、エッチングストッパ層として利用するために必要な条件である。
第1の条件を満たすエッチング方法として、誘導結合型プラズマエッチング法(ICPエッチング法:Induced Coupling Plasma Etching Method )を挙げることができる。このエッチング法は、垂直方向に深い溝を掘る際に効果的な方法であり、一般に、DRIE(Deep Reactive Ion Etching )と呼ばれているエッチング方法の一種である。
この方法では、材料層を厚み方向に浸食しながら掘り進むエッチング段階と、掘った穴の側面にポリマーの壁を形成するデポジション段階と、を交互に繰り返す。掘り進んだ穴の側面は、順次ポリマーの壁が形成されて保護されるため、ほぼ厚み方向にのみ浸食を進ませることが可能になる。
一方、第2の条件を満たすエッチングを行うには、酸化シリコンとシリコンとでエッチング選択性を有するエッチング材料を用いればよい。例えば、エッチング段階では、SFガス、およびOガスの混合ガスを、デポジション段階では、Cガスを用いることが考えられる。
第2の層12に対するエッチング工程(ステップS14)では、次の2つの条件を満たすエッチング法を行う必要がある。第1の条件は、厚み方向とともに層方向への方向性をもつことであり、第2の条件は、酸化シリコン層に対しては浸食性を有するが、シリコン層に対しては浸食性を有しないことである。
第1の条件は、不要な部分に酸化シリコン層が残存して重量部132の変位の自由度を妨げることがないようにするために必要な条件である。第2の条件は、既に所定形状への加工が完了しているシリコンからなる第1の構造体110や第2の構造体130に浸食が及ばないようにするために必要な条件である。
第1、第2の条件を満たすエッチング方法として、バッファド弗酸(HF:NHF=1:10の混合液)をエッチング液として用いるウェットエッチングを挙げることができる。また、CFガスとOガスとの混合ガスを用いたRIE法によるドライエッチングも適用可能である。
(5)電極の形成(ステップS16、および図16)
変位部112上に駆動用電極115および検出用電極116を、重量部132aの裏面上に駆動用電極135を形成する。この形成は、電極材料(例えば、銅)の成膜およびパターニング(マスクを用いたエッチング)によって行える。
(6)第1、第2の基体140、150を形成した積層体C1,C2の接合(ステップS17,および図17)
1)積層体C1,C2への第1、第2の基体140,150の作成
積層体C1,C2として、第1の金属基板と樹脂基板と第2の金属基板の3層積層体を用いることができる。
3層積層体の第2の金属基板を2段階にエッチングして凹部145、および駆動用電極146と検出用電極147を形成することで、第1の基体140を形成できる。また、3層積層体の第2の金属基板を2段階にエッチングして凹部155、および駆動用電極156を形成することで、第2の基体150を形成できる。
また、前述のように、凹部145を形成せず、第2の金属基板をエッチングして、駆動用電極146と検出用電極147を形成してもよい。
さらに、積層体C1,C2には、これら電極146,147、156の端子148,149、158に外部から電気的接続するための貫通孔を形成する。
この段階では(後述のダイシング前)、第1、第2の基体140,150は積層体C1,C2それぞれ上に多数形成され、個々の基体140,150には分離されていない。
2)第1の構造体110と第1の基体140、および第2の構造体130と第2の基体150の接合
第1の構造体110と第1の基体140および第2の構造体130と第2の基体150を接合する。
この接合には接着剤や合金を用いることができる。合金での接合は、例えば、以下のようにしてなされる。なお、第1の構造体110と第1の基体140の接合、および第2の構造体130と第2の基体150の接合は、順に行われるのが通例であるが、同様の手法によって接合可能であるので、纏めて説明することとする。
・基体140の下面、基体150の上面への金属皮膜の形成
基体140の下面、基体150に第1の金属、例えば、錫の皮膜を形成する。
・第1構造体110の上面、第2構造体130の下面への金属皮膜の形成(メタライズ)
第1構造体110の上面、第2構造体130の下面に、第1の金属との間に合金をなす第2の金属、例えば、金の皮膜を形成する。第1構造体110の上面、第2構造体130の下面に金の膜を形成するに先んじて、バリア層として、例えば、Ni,Ti,Crのいずれかを成膜する。
・第1構造体110と第1基体140、第2構造体130と第2基体150の接合
第1構造体110の上面の金層と第1基体140の下面の錫層、第2構造体130の下面の金層と基体150の上面の錫層とを接触させた状態で、例えば、200〜250℃に加熱する。この結果、金層と錫層とが合金化して金錫合金層が形成されることで、第1構造体110と第1基体140、第2構造体130と第2基体150が接合される。
(7)半導体基板Wのダイシング(ステップS17および図18〜図20,図22)
1)ダイシングパッド21への接続
積層体C2の底面にダイシングパッド21を接続する。ダイシングパッド21は、粘着性を有するフィルムであり、半導体基板Wおよび積層体C1,C2をダイシングして角速度センサ100を切り出すときに、角速度センサ100を固定するためのものである。なお、ダイシングパッド21の表面には、紫外線を照射することで、粘着性が低減される粘着材が塗布されている。
図22は、角速度センサ100が複数形成された半導体基板Wおよび積層体C1,C2にダイシングパッド21を接続した状態を表す模式図である。
2)半導体基板Wおよび積層体C1,C2にダイシングソー等で切れ込みを形成する。このとき冷却液を用い、切断箇所の加熱を制限する(図18)。
3)角速度センサ100の取り出し
突き出しピン22で第2の基体150の下面を押して、角速度センサ100を基板Wから持ち上げ、真空チャック23の吸引口24で吸引する(図19,図20)。このとき、ダイシングパッド21の粘着剤に紫外線(UV)を照射して、その粘着性を低減し、角速度センサ100がダイシングパッド21から容易に離間されるようにする。
ここで、突き出しピン22は基体150の下面の任意の位置(図19の幅D)を押すことが可能である。第2の基体150が樹脂と金属の積層体で構成され、十分な強度を有する。このため、突き出しピン22による押し出しによって角速度センサ100が破損することがない。
第2の基体150が接続されていない状態で角速度センサ100を取り出そうとすれば、突き出しピン22が押すことができるのは台座部131の部分(図19の幅D0)に限られ、突き出しピン22の精密な制御を要することになる。突き出しピン22が重量部132を押すと、接続部113が破損されることになる。
また、基体140,150がガラス材料から構成されていると、基体140,150を薄くすることが困難であり、角速度センサ100の薄型化が困難となる。
以上のように、第1,第2の基体140,150に樹脂と金属の積層体を用いることで、加速度センサ100の封止の確実性を確保しつつ、その薄型化、製造性の向上を図ることができる。
(その他の実施形態)
本発明の実施形態は上記の実施形態に限られず拡張、変更可能であり、拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の一実施形態に係る角速度センサを表す分解斜視図である。 図1の角速度センサの一部を分解した状態を表す分解斜視図である。 第1の構造体の上面図である。 第2の構造体の底面図である。 第1の基体の底面図である。 第2の基体の上面図である。 角速度センサの断面図である。 第1の基体の断面図である。 第2の基体の断面図である。 X軸方向の角速度ωxによるコリオリ力Fyが印加されたときの角速度センサの状態を表す断面図である。 角速度センサの作成手順の一例を表すフロー図である。 図11の作成手順における角速度センサの状態を表す断面図である。 図11の作成手順における角速度センサの状態を表す断面図である。 図11の作成手順における角速度センサの状態を表す断面図である。 図11の作成手順における角速度センサの状態を表す断面図である。 図11の作成手順における角速度センサの状態を表す断面図である。 図11の作成手順における角速度センサの状態を表す断面図である。 図11の作成手順における角速度センサの状態を表す断面図である。 図11の作成手順における角速度センサの状態を表す断面図である。 図11の作成手順における角速度センサの状態を表す断面図である。 半導体基板を表す斜視図である。 半導体基板および積層体の底面にダイシングパッドを貼り付けた状態を表す斜視図である。
符号の説明
100 角速度センサ
110 第1の構造体
111 固定部
112(112a-112e) 変位部
113(113a-113d) 接続部
114(114a-114d) 開口
115(115a-115e) 駆動用電極
116(116b-116e) 検出用電極
120,121,122 接合部
130 第2の構造体
131 台座部
132(132a-133d) 重量部
133 開口
135 駆動用電極
140 第1の基体
141 基体本体
142 補強部
143 枠部
144 底板部
145 凹部
146(146a-146e) 駆動用電極
147(147b-147e) 検出用電極
148,149 端子
150 第2の基体
151 基体本体
152 補強部
153 枠部
154 底板部
155 凹部
156 駆動用電極
158 端子

Claims (5)

  1. 第1の半導体材料からなる第1の層,酸化物からなる第2の層,および第2の半導体材料からなる第3の層が順に積層されてなる半導体基板の前記第1および第3の層をエッチングして,開口を有する固定部と,この開口内に配置され,かつ固定部に対して変位する変位部と,固定部と変位部とを接続する接続部と,を有し,かつ第1の半導体材料からなる第1の構造体と,重量部と,重量部を囲んで配置される台座と,を有し,第1の構造体に積層して配置される第2の構造体と,を作成するステップと,
    前記第1,第2の構造体が作成された半導体基板の前記第2の層をエッチングして,開口を有し,かつ前記固定部と前記台座とを接合する第1の接合部と,この開口内に配置され,かつ前記変位部と前記重量部とを接合する第2の接合部とを有する接合体を作成するステップと,
    前記第1の構造体の上面に,第1の金属層と第1の絶縁層とが積層される第1の積層体の前記第1の絶縁層の側の面を接合し,前記第2の構造体の下面に,第2の金属層と第2の絶縁層とが積層される第2の積層体の前記第2の絶縁層の側の面を接合するステップと,
    を具備することを特徴とする角速度センサの製造方法。
  2. 前記第1,第2の積層体いずれかの底面に粘着性の膜を貼り付けるステップと,
    前記第1,第2の構造体が作成された領域に対応して,前記半導体基板および前記第1,第2の積層体を切断して,角速度センサを切り出すステップと,
    前記領域に対応するように前記膜の底面を押圧して,前記切り出された角速度センサを押し出すステップと,
    前記押し出された角速度センサを吸引するステップと,
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の角速度センサの製造方法。
  3. 前記第1,第2の絶縁層が,エッチング可能な材料からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の角速度センサの製造方法。
  4. 前記第1,第2の半導体材料がいずれもシリコンである
    ことを特徴とする請求項1記載の角速度センサの製造方法。
  5. 第1の半導体材料からなる第1の層,酸化物からなる第2の層,および第2の半導体材料からなる第3の層が順に積層されてなる半導体基板の前記第1および第3の層をエッチングして,開口を有する固定部と,この開口内に配置され,かつ固定部に対して変位する変位部と,固定部と変位部とを接続する接続部と,を有し,かつ第1の半導体材料からなる第1の構造体と,重量部と,重量部を囲んで配置される台座と,を有し,第1の構造体に積層して配置される第2の構造体と,を作成するステップと,
    前記第1,第2の構造体が作成された半導体基板の前記第2の層をエッチングして,開口を有し,かつ前記固定部と前記台座とを接合する第1の接合部と,この開口内に配置され,かつ前記変位部と前記重量部とを接合する第2の接合部とを有する接合体を作成するステップと,
    第1の金属層と第1の絶縁層とが積層される第1の積層体,および第2の金属層と第2の絶縁層とが積層される第2の積層体であって,前記第1,第2の積層体の少なくともいずれかが,前記第1の絶縁層または前記第2の絶縁層上に積層された第3の金属層を有する,第1,第2の積層体について,前記第1の構造体の上面に,前記第1の積層体の前記第1の絶縁層または前記第3の金属層の側の面を接合し,前記第2の構造体の下面に,前記第2の積層体の前記第2の絶縁層または前記第3の金属層の側の面を接合するステップと,
    を具備することを特徴とする角速度センサの製造方法。
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